JPH11303710A - 燃料噴射ノズル - Google Patents
燃料噴射ノズルInfo
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- JPH11303710A JPH11303710A JP10942398A JP10942398A JPH11303710A JP H11303710 A JPH11303710 A JP H11303710A JP 10942398 A JP10942398 A JP 10942398A JP 10942398 A JP10942398 A JP 10942398A JP H11303710 A JPH11303710 A JP H11303710A
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Abstract
けられかつ所定半径の半球状凹面4aを有するサック部
4と、サック部4の壁部を貫通しかつ所定の開口角度θ
1をもって断面ほぼ扇形状に開口するスリット状噴孔5
とを備える。噴孔5の開口角度中心Phが半球状凹面4
aの半径中心Psよりも上流側に位置する。噴孔5の開
口角度θ1とほぼ等しい噴霧角度θ2の扇状噴霧が得ら
れる。
Description
給に用いられる燃料噴射弁、とくにシリンダ内に燃料を
直接噴射する筒内噴射式燃料噴射弁における燃料噴射ノ
ズルに関する。
座するシート部下流に設けられかつ所定半径の半球状凹
面を有するサック部と、前記サック部の壁部を貫通しか
つ所定の開口角度をもって断面ほぼ扇形状に開口するス
リット状噴孔とを備えるものがある(例えば、特開平9
−126095号公報参照)。このような燃料噴射ノズ
ルは、燃料を内燃機関のシリンダ内にほぼ扇状の噴霧形
状(扇状噴霧ともいう。)をもって直接噴射する。
によると、サック部の半球状凹面の半径中心と噴孔の開
口角度中心との関係が特定されていないため、噴霧角度
の安定した扇状噴霧が得難いといった問題が残る。
定化を図ることのできる燃料噴射ノズルを提供すること
にある。
項1の発明は、バルブが着座するシート部下流に設けら
れかつ所定半径の半球状凹面を有するサック部と、前記
サック部の壁部を貫通しかつ所定の開口角度をもって断
面ほぼ扇形状に開口するスリット状噴孔とを備え、前記
噴孔の開口角度中心が前記サック部の半球状凹面の半径
中心よりも上流側に位置する燃料噴射ノズルである。こ
のように構成すると、噴孔の開口角度とほぼ等しい噴霧
角度の扇状噴霧が得られることから、扇状噴霧の噴霧角
度を安定化することができる。
の半径中心から噴孔の開口角度中心までの寸法Pbを、
サック部の半球状凹面の半径をRsとしたとき、 0≦Pb≦0.75Rs に設定した請求項1記載の燃料噴射ノズルである。この
ように構成すると、扇状噴霧の噴霧分布を均一化するこ
とができる。
して説明する。図1に燃料噴射ノズルの正面図、図2に
同部分断面図、図3に要部断面図が示されている。図2
において、燃料噴射ノズル1は、金属製からなり、燃料
噴射弁のほぼニードル弁状のバルブ7が軸方向(図2に
おいて左右方向)に摺動可能に設けられるバルブ孔2、
前記バルブ7が着座するシート部3、前記シート部3の
下流に設けられるサック部4と、前記サック部4の壁部
に貫通するスリット状(図1参照)の噴孔5とを同一軸線
Ax上に備えている。なお燃料噴射弁は、図示は省略す
るが、周知の筒内噴射式燃料弁である。また燃料噴射弁
の燃料噴射圧力は、例えば120 kg/cm2である。
径Rsの半球状凹面4aを有している。半球状凹面4a
の半径Rsは、例えば0.4 mmである。図3にサック
部4の半径中心をPsで示した。またサック部4の壁部
の肉厚Tは、例えば、0.2〜1.2 mmである。なお
サック部4の半球状凹面4aは、所定半径Rsで所定長
さの円筒部4bを介して前記シート部3と連通してい
る。
て断面ほぼ扇形状に開口している。噴孔5の開口角度θ
1は、例えば30〜160°である。噴孔5は、燃料噴
射ノズル1の軸線Axを中心として軸対称状に形成され
ている。また、図1に示される噴孔5の短手方向の幅W
は、例えば0.2 mm である。
た。噴孔5の開口角度中心Phは、前記サック部4の半
球状凹面4aの半径中心Psよりも上流側に位置してい
る。さらに、前記半球状凹面4aの半径中心Psからの
噴孔5の開口角度中心Phまでの寸法Pbは、 0≦Pb≦0.75Rs に設定されている。本実施の形態の場合、前記半球状凹
面4aの半径Rsは0.4 mmであるから、寸法Pb
は、 0≦Pb≦0.3 mm に設定されている。
を燃料噴射ノズル1の軸線Axに沿って段階的にずらし
て、噴孔5の開口角度θ1に対する扇状噴霧の広がり角
度いわゆる噴霧角度θ2の比率を測定したところ図4に
示す特性線図が得られた。なお図4に示される噴霧角度
θ2は、仮想上の大きい広がり角度で示されている。
し、また縦軸は角度θ2/θ1の比率を示している。なお
寸法Pbにおいて、0は噴孔5の開口角度中心Phが半
球状凹面4aの半径中心Psと同一位置にあることを示
し、−側は半球状凹面4aの半径中心Psよりも下流
側、また+側は半球状凹面4aの半径中心Psの半径中
心よりも上流側にずれていることを示している。
満すなわち0>Pbでは、角度θ2/θ1の比率が急激に
小さくなるため、開口角度θ1に対し噴霧角度θ2が安
定しない。また、寸法Pbが0以上すなわち0≦Pbで
は、角度θ2/角度θ1の比率がほぼ1となり、開口角度
θ1に対し噴霧角度θ2がほぼ安定していることが分か
る。よって、前に述べたように、噴孔5の開口角度中心
Phが前記半球状凹面4aの半径中心Psよりも上流側
に位置することにより、噴孔5の開口角度θ1とほぼ等
しい噴霧角度の扇状噴霧が得られることから、扇状噴霧
の噴霧角度θ2を安定化することができる。
状噴霧の噴霧分布を測定したところ図5に示す特性線図
が得られた。図5において、横軸は図4と同様の寸法P
bを示し、縦軸は噴霧分布率Dp(%)を示している。
なお、縦軸の噴霧分布率Dpの測定は、4等分両端分布
率によるもので、図6に説明図で示すように、噴霧分布
の広がり幅を4等分し、図の左端から各区分a,b,
c,dに分布する燃料量をA,B,C,Dとしたとき、
噴霧分布率Dpは、 Dp={(A+D)÷(A+B+C+D)}×100 で算出される。
75Rs以上では、噴霧分布率Dpが急激に増大するこ
とから噴霧分布が不均一となる。また、寸法Pbが0.
75Rs以下では、噴霧分布率Dpがほぼ50〜60%
となり、噴霧分布が均一化していることが分かる。よっ
て、Pb≦0.75Rsでは、扇状噴霧の噴霧角度を安
定化することができる。
安定化すると同時に、扇状噴霧の噴霧分布を均一化する
ことができる。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、噴孔5の形状は、出口側から見
て長方形状をしておればよい(図1参照)。また、噴孔5
の個数、形成位置および噴出方向等は適宜選定されるも
のであり、上記のものに限定されない。また、本発明
は、内燃機関の燃料供給に用いられる筒内噴射式燃料噴
射弁における燃料噴射ノズル1であるが、燃料に代わる
流体の供給に流用することも可能である。
噴霧の噴霧角度を安定化することができる。
特性線図である。
線図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 バルブが着座するシート部下流に設けら
れかつ所定半径の半球状凹面を有するサック部と、前記
サック部の壁部を貫通しかつ所定の開口角度をもって断
面ほぼ扇形状に開口するスリット状噴孔とを備え、前記
噴孔の開口角度中心が前記サック部の半球状凹面の半径
中心よりも上流側に位置する燃料噴射ノズル。 - 【請求項2】 サック部の半球状凹面の半径中心から噴
孔の開口角度中心までの寸法Pbを、サック部の半球状
凹面の半径をRsとしたとき、 0≦Pb≦0.75Rs に設定した請求項1記載の燃料噴射ノズル。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10942398A JP3334862B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 燃料噴射ノズル |
US09/285,843 US6378792B2 (en) | 1998-04-10 | 1999-04-05 | Fuel injection nozzle |
DE19915874A DE19915874B8 (de) | 1998-04-10 | 1999-04-08 | Kraftstoffeinspritzdüse |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10942398A JP3334862B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 燃料噴射ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11303710A true JPH11303710A (ja) | 1999-11-02 |
JP3334862B2 JP3334862B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=14509878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10942398A Expired - Fee Related JP3334862B2 (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-20 | 燃料噴射ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3334862B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6142392A (en) * | 1998-05-28 | 2000-11-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injector for an internal combustion engine |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP10942398A patent/JP3334862B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6142392A (en) * | 1998-05-28 | 2000-11-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injector for an internal combustion engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3334862B2 (ja) | 2002-10-15 |
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