JPH11300904A - スチレン系樹脂シート及びその製造方法 - Google Patents
スチレン系樹脂シート及びその製造方法Info
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- JPH11300904A JPH11300904A JP10952898A JP10952898A JPH11300904A JP H11300904 A JPH11300904 A JP H11300904A JP 10952898 A JP10952898 A JP 10952898A JP 10952898 A JP10952898 A JP 10952898A JP H11300904 A JPH11300904 A JP H11300904A
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- fatty acid
- acid ester
- resin sheet
- styrene resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温及び低温において高い防曇性を長時間持
続できるスチレン系樹脂シートを得る。 【解決手段】 スチレン系樹脂シートの少なくとも一方
の面に、グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン
脂肪酸エステルから選択され、かつHLBが4.0〜1
0.5程度である少なくとも一種の(ポリ)グリセリン
脂肪酸エステルを含む防曇剤を塗布して防曇性のスチレ
ン系樹脂シートを得る。前記(ポリ)グリセリン脂肪酸
エステルのモノエステル含有量は60モル%以上であっ
てもよい。前記防曇剤は、前記(ポリ)グリセリン脂肪
酸エステル100重量部に対して、さらにショ糖脂肪酸
エステル及び/又はショ糖脂肪酸エステル以外の非イオ
ン性界面活性剤10〜3000重量部程度を含んでいて
もよい。防曇剤は、さらに前記(ポリ)グリセリン脂肪
酸エステル100重量部に対して0〜400重量部程度
の離型剤を含んでいてもよい。前記スチレン系樹脂シー
トは、シートの少なくとも一方の面に前記防曇剤を塗布
することにより製造でき、容器成形に適している。
続できるスチレン系樹脂シートを得る。 【解決手段】 スチレン系樹脂シートの少なくとも一方
の面に、グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン
脂肪酸エステルから選択され、かつHLBが4.0〜1
0.5程度である少なくとも一種の(ポリ)グリセリン
脂肪酸エステルを含む防曇剤を塗布して防曇性のスチレ
ン系樹脂シートを得る。前記(ポリ)グリセリン脂肪酸
エステルのモノエステル含有量は60モル%以上であっ
てもよい。前記防曇剤は、前記(ポリ)グリセリン脂肪
酸エステル100重量部に対して、さらにショ糖脂肪酸
エステル及び/又はショ糖脂肪酸エステル以外の非イオ
ン性界面活性剤10〜3000重量部程度を含んでいて
もよい。防曇剤は、さらに前記(ポリ)グリセリン脂肪
酸エステル100重量部に対して0〜400重量部程度
の離型剤を含んでいてもよい。前記スチレン系樹脂シー
トは、シートの少なくとも一方の面に前記防曇剤を塗布
することにより製造でき、容器成形に適している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防曇性のスチレン
系樹脂シート及びその製造方法に関する。さらに詳しく
は、熱板成形、真空成形、真空圧空成形などの二次加工
を施して主に食品包装容器を得るのに有用な防曇性のス
チレン系樹脂シート及びその製造方法、並びに容器に関
する。
系樹脂シート及びその製造方法に関する。さらに詳しく
は、熱板成形、真空成形、真空圧空成形などの二次加工
を施して主に食品包装容器を得るのに有用な防曇性のス
チレン系樹脂シート及びその製造方法、並びに容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】防曇剤が被覆された防曇性のスチレン系
シートは、弁当蓋、フードパックをはじめ食品包装容器
として広く使用されている。これらのシートやフィルム
では、防曇性を付与するためにショ糖脂肪酸エステルを
主成分とする防曇剤が塗布されている。ショ糖脂肪酸エ
ステルは、他の多くの防曇剤と比較して短期の防曇性に
優れ、また食品添加物として認められた物質であるた
め、食品包装容器への防曇性付与剤として好ましい。し
かし、市場の拡大や消費者等のニーズの多様化に伴い、
これらの防曇性シートに要求される性能も多用化してい
る。例えば、水分を含む容器を長時間冷蔵保存した場
合、結露が発生する。しかし、ショ糖脂肪酸エステルを
塗布したスチレン系防曇性シート・フィルムから成形さ
れた容器では、前記結露などに対する防曇性を長時間保
持することが困難である。すなわち、ショ糖脂肪酸エス
テルは、それ自身の親水性が高いために、生じた結露に
より容易に表面から除かれ、その結果容器の防曇性が比
較的短時間で低下することが確認されている。
シートは、弁当蓋、フードパックをはじめ食品包装容器
として広く使用されている。これらのシートやフィルム
では、防曇性を付与するためにショ糖脂肪酸エステルを
主成分とする防曇剤が塗布されている。ショ糖脂肪酸エ
ステルは、他の多くの防曇剤と比較して短期の防曇性に
優れ、また食品添加物として認められた物質であるた
め、食品包装容器への防曇性付与剤として好ましい。し
かし、市場の拡大や消費者等のニーズの多様化に伴い、
これらの防曇性シートに要求される性能も多用化してい
る。例えば、水分を含む容器を長時間冷蔵保存した場
合、結露が発生する。しかし、ショ糖脂肪酸エステルを
塗布したスチレン系防曇性シート・フィルムから成形さ
れた容器では、前記結露などに対する防曇性を長時間保
持することが困難である。すなわち、ショ糖脂肪酸エス
テルは、それ自身の親水性が高いために、生じた結露に
より容易に表面から除かれ、その結果容器の防曇性が比
較的短時間で低下することが確認されている。
【0003】長期の防曇性を改良する目的で、特開昭5
3−136041号公報、特開平3−182347号公
報では各種水溶性高分子を添加している。しかし、これ
らの水溶性高分子を含む防曇剤を塗布したシートは、リ
サイクルが困難であること、これらの水溶性高分子が食
品添加物として認知されていないこと、二次成形で白化
することがあることなどから実用化が困難である。
3−136041号公報、特開平3−182347号公
報では各種水溶性高分子を添加している。しかし、これ
らの水溶性高分子を含む防曇剤を塗布したシートは、リ
サイクルが困難であること、これらの水溶性高分子が食
品添加物として認知されていないこと、二次成形で白化
することがあることなどから実用化が困難である。
【0004】特開昭59−19584号公報では、防曇
剤の剥離による防曇性の低下を防止するため、HLBが
13以上の界面活性剤とショ糖脂肪酸エステルとの混合
物を塗布したスチレン系樹脂シートが提案されている。
また低温持続防曇性に優れる防曇性スチレン系シート・
フィルムとして、特開平9−12751号公報では、ポ
リグリセリンの脂肪酸エステルを含む防曇剤の塗布が提
案されている。これらの防曇剤では、実用的な長期防曇
性は若干改良されるものの、高いHLBを有するため容
易に水に抽出され防曇性が低下する。
剤の剥離による防曇性の低下を防止するため、HLBが
13以上の界面活性剤とショ糖脂肪酸エステルとの混合
物を塗布したスチレン系樹脂シートが提案されている。
また低温持続防曇性に優れる防曇性スチレン系シート・
フィルムとして、特開平9−12751号公報では、ポ
リグリセリンの脂肪酸エステルを含む防曇剤の塗布が提
案されている。これらの防曇剤では、実用的な長期防曇
性は若干改良されるものの、高いHLBを有するため容
易に水に抽出され防曇性が低下する。
【0005】それに対して、低いHLBを有する界面活
性剤は水に抽出されにくいものの、水への溶解性が低
く、通常、有機溶媒を用いて塗布しなければならず、防
災上、環境衛生上好ましくない。
性剤は水に抽出されにくいものの、水への溶解性が低
く、通常、有機溶媒を用いて塗布しなければならず、防
災上、環境衛生上好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は二次加工に際して白化などの外観不良を生じず、容器
などに成形した後であっても、低温で、長時間にわたり
防曇性を持続できるスチレン系樹脂シート及びその製造
方法を提供することにある。
は二次加工に際して白化などの外観不良を生じず、容器
などに成形した後であっても、低温で、長時間にわたり
防曇性を持続できるスチレン系樹脂シート及びその製造
方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、低いHLBを有する
にもかかわらず、有機溶剤を使用することなく、防曇剤
の塗布により、優れた防曇性が付与されたスチレン系樹
脂シート及びその製造方法を提供することにある。
にもかかわらず、有機溶剤を使用することなく、防曇剤
の塗布により、優れた防曇性が付与されたスチレン系樹
脂シート及びその製造方法を提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、特に食品包装
分野において、長時間低温で保管しても収容物(内部の
食品など)を有効に視認でき、しかも防曇剤が水滴など
により流出し、収容物を汚染することのない安全な包装
用の容器を提供することにある。
分野において、長時間低温で保管しても収容物(内部の
食品など)を有効に視認でき、しかも防曇剤が水滴など
により流出し、収容物を汚染することのない安全な包装
用の容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために鋭意検討の結果、特定のHLBを有する
グリセリン脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂
肪酸エステルを含む防曇剤を、シートの少なくとも一方
の面に塗布することにより、スチレン系樹脂シートの防
曇性、ひいてはこのシートを成形して得られた容器の防
曇性を長時間にわたり維持できることを見出し、本発明
を完成した。
達成するために鋭意検討の結果、特定のHLBを有する
グリセリン脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂
肪酸エステルを含む防曇剤を、シートの少なくとも一方
の面に塗布することにより、スチレン系樹脂シートの防
曇性、ひいてはこのシートを成形して得られた容器の防
曇性を長時間にわたり維持できることを見出し、本発明
を完成した。
【0010】すなわち、本発明のスチレン系樹脂シート
は、シートの少なくとも一方の面に、グリセリン脂肪酸
エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択さ
れ、かつHLBが4.0〜10.5程度である少なくと
も一種の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを含む防曇
剤が塗布されている。前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エ
ステルのモノエステル含有量は60モル%以上であって
もよい。前記防曇剤はさらにショ糖脂肪酸エステル及び
前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル及びショ糖脂肪
酸エステル以外の非イオン性界面活性剤から選択された
少なくとも一種の非イオン性界面活性剤を含んでいても
よく、さらに離型剤を含んでいてもよい。前記非イオン
性界面活性剤と離型剤の割合は、前記(ポリ)グリセリ
ン脂肪酸エステル100重量部に対して、前者が10〜
3000重量部程度、後者が0〜400重量部程度であ
る。前記スチレン系樹脂シートは、シートの少なくとも
一方の面に前記防曇剤を塗布することにより製造でき
る。
は、シートの少なくとも一方の面に、グリセリン脂肪酸
エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択さ
れ、かつHLBが4.0〜10.5程度である少なくと
も一種の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを含む防曇
剤が塗布されている。前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エ
ステルのモノエステル含有量は60モル%以上であって
もよい。前記防曇剤はさらにショ糖脂肪酸エステル及び
前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル及びショ糖脂肪
酸エステル以外の非イオン性界面活性剤から選択された
少なくとも一種の非イオン性界面活性剤を含んでいても
よく、さらに離型剤を含んでいてもよい。前記非イオン
性界面活性剤と離型剤の割合は、前記(ポリ)グリセリ
ン脂肪酸エステル100重量部に対して、前者が10〜
3000重量部程度、後者が0〜400重量部程度であ
る。前記スチレン系樹脂シートは、シートの少なくとも
一方の面に前記防曇剤を塗布することにより製造でき
る。
【0011】本発明には、前記スチレン系樹脂シートに
二次加工を施して得られた容器などの成形品も含まれ
る。
二次加工を施して得られた容器などの成形品も含まれ
る。
【0012】なお、本明細書中、グリセリン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステルを総称して、(ポ
リ)グリセリン脂肪酸エステルと記載する場合がある。
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステルを総称して、(ポ
リ)グリセリン脂肪酸エステルと記載する場合がある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のスチレン系樹脂シートで
は、シートの少なくとも一方の面が、グリセリン脂肪酸
エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択さ
れた少なくとも一種の脂肪酸エステルで構成された防曇
剤の塗膜により被覆されている。
は、シートの少なくとも一方の面が、グリセリン脂肪酸
エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択さ
れた少なくとも一種の脂肪酸エステルで構成された防曇
剤の塗膜により被覆されている。
【0014】本発明の防曇剤に用いる(ポリ)グリセリ
ン脂肪酸エステルのHLBは4〜10.5程度であり、
好ましくは5〜10程度である。HLBの決定方法とし
ては、例えば、Griffin によって提案されている下記式
を用いることができる。 HLB=20(1−S/A) (式中、Sはエステルのけん化価、Aは脂肪酸の酸価を
示す。) 前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、グリセリン
又はポリグリセリンを脂肪酸で部分エステル化すること
によって得てもよく、特開平8−109153号公報に
記載のように、脂肪酸とグリシドールとを酸性触媒の存
在下反応させることにより得てもよい。これらの脂肪酸
エステル類は、グリセリン又はポリグリセリンの有する
水酸基の一部が脂肪酸とエステル結合している限り、そ
のエステル結合の位置については特に制限されない。ポ
リグリセリンの平均重合度nは、ポリグリセリン脂肪酸
エステルが前記HLB値を有する限り、特に制限されな
いが、n=2〜15程度、好ましくは2〜12(例え
ば、2〜10)程度、特に2〜8(例えば、2〜6)程
度であってもよい。また、ポリグリセリンは、直鎖状に
限らず、架橋構造を有していてもよい。
ン脂肪酸エステルのHLBは4〜10.5程度であり、
好ましくは5〜10程度である。HLBの決定方法とし
ては、例えば、Griffin によって提案されている下記式
を用いることができる。 HLB=20(1−S/A) (式中、Sはエステルのけん化価、Aは脂肪酸の酸価を
示す。) 前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、グリセリン
又はポリグリセリンを脂肪酸で部分エステル化すること
によって得てもよく、特開平8−109153号公報に
記載のように、脂肪酸とグリシドールとを酸性触媒の存
在下反応させることにより得てもよい。これらの脂肪酸
エステル類は、グリセリン又はポリグリセリンの有する
水酸基の一部が脂肪酸とエステル結合している限り、そ
のエステル結合の位置については特に制限されない。ポ
リグリセリンの平均重合度nは、ポリグリセリン脂肪酸
エステルが前記HLB値を有する限り、特に制限されな
いが、n=2〜15程度、好ましくは2〜12(例え
ば、2〜10)程度、特に2〜8(例えば、2〜6)程
度であってもよい。また、ポリグリセリンは、直鎖状に
限らず、架橋構造を有していてもよい。
【0015】前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを
構成する脂肪酸は、その炭素数については制限されない
が、8以上(例えば、8〜26程度)、好ましくは10
〜22程度、特に12〜20程度である脂肪酸が好まし
い。
構成する脂肪酸は、その炭素数については制限されない
が、8以上(例えば、8〜26程度)、好ましくは10
〜22程度、特に12〜20程度である脂肪酸が好まし
い。
【0016】前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを
構成する脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、1,2−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸などの
炭素数が8〜26個程度の飽和脂肪酸、パルミトオレイ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの炭素
12〜24程度の不飽和脂肪酸などが挙げられる。好ま
しい脂肪酸は、C10-22飽和脂肪酸又はC16-20 不飽和
脂肪酸である。これらの脂肪酸は単独で又は二種以上の
混合物として使用できる。
構成する脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、1,2−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸などの
炭素数が8〜26個程度の飽和脂肪酸、パルミトオレイ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの炭素
12〜24程度の不飽和脂肪酸などが挙げられる。好ま
しい脂肪酸は、C10-22飽和脂肪酸又はC16-20 不飽和
脂肪酸である。これらの脂肪酸は単独で又は二種以上の
混合物として使用できる。
【0017】本発明に用いられる(ポリ)グリセリン脂
肪酸エステルにおいて、(ポリ)グリセリンの重合度、
脂肪酸の種類と置換度は、前記HLBである限り適当に
組合せることができ、例えば、グリセリン、ジ−,トリ
−,テトラ−,ペンタ−,ヘキサ−,ヘプタ−,オクタ
−,ノナ−,デカ−グリセリンなどの平均重合度2〜1
5程度の(ポリ)グリセリンと、前記飽和又は不飽和脂
肪酸とのエステル(モノ−,ジ−,トリ脂肪酸エステル
など)などが使用できる。前記エステルとしては、グリ
セリンカプレート、グリセリンラウレート、グリセリン
パルミテート、グリセリンベヘネート、グリセリン1,
2−ヒドロキシステアレートなどのグリセリンC8-26飽
和脂肪酸エステル(好ましくはグリセリンC10-22 飽和
脂肪酸エステル)、グリセリンオレート、グリセリンリ
ノレートなどのグリセリンC12-2 4 不飽和脂肪酸エステ
ル(好ましくはグリセリンC16-20 不飽和脂肪酸エステ
ル)、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンステアレ
ート、ジグリセリンカプリレートなどのジグリセリンC
8-26飽和脂肪酸エステル(好ましくはジグリセリンC
10-22 飽和脂肪酸エステル)、ジグリセリンオレート、
ジグリセリンリノレートなどのジグリセリンC12-24 不
飽和脂肪酸エステル(好ましくはジグリセリンC16-20
不飽和脂肪酸エステル)、トリグリセリンラウレート、
トリグリセリンステアレート、トリグリセリンカプリレ
ートなどのトリグリセリンC8-26飽和脂肪酸エステル
(好ましくはトリグリセリンC10-22 飽和脂肪酸エステ
ル)、トリグリセリンオレート、トリグリセリンリノレ
ートなどのトリグリセリンC12-24不飽和脂肪酸エステ
ル(好ましくはトリグリセリンC16-20 不飽和脂肪酸エ
ステル)、テトラグリセリンステアレート、テトラグリ
セリンラウレートなどのテトラグリセリンC8-26飽和脂
肪酸エステル(好ましくはテトラグリセリンC10-22飽
和脂肪酸エステル)、テトラグリセリンオレートなどの
テトラグリセリンC12 -24 不飽和脂肪酸エステル(好ま
しくはテトラグリセリンC16-20 不飽和脂肪酸エステ
ル)などが例示できる。特にグリセリン又は平均重合度
2〜8(例えば、2〜6)程度のポリグリセリンとC
8-24脂肪酸(特に、C10-22 脂肪酸)とのエステル(モ
ノ−、ジ−、又はトリエステル)などが好ましい。
肪酸エステルにおいて、(ポリ)グリセリンの重合度、
脂肪酸の種類と置換度は、前記HLBである限り適当に
組合せることができ、例えば、グリセリン、ジ−,トリ
−,テトラ−,ペンタ−,ヘキサ−,ヘプタ−,オクタ
−,ノナ−,デカ−グリセリンなどの平均重合度2〜1
5程度の(ポリ)グリセリンと、前記飽和又は不飽和脂
肪酸とのエステル(モノ−,ジ−,トリ脂肪酸エステル
など)などが使用できる。前記エステルとしては、グリ
セリンカプレート、グリセリンラウレート、グリセリン
パルミテート、グリセリンベヘネート、グリセリン1,
2−ヒドロキシステアレートなどのグリセリンC8-26飽
和脂肪酸エステル(好ましくはグリセリンC10-22 飽和
脂肪酸エステル)、グリセリンオレート、グリセリンリ
ノレートなどのグリセリンC12-2 4 不飽和脂肪酸エステ
ル(好ましくはグリセリンC16-20 不飽和脂肪酸エステ
ル)、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンステアレ
ート、ジグリセリンカプリレートなどのジグリセリンC
8-26飽和脂肪酸エステル(好ましくはジグリセリンC
10-22 飽和脂肪酸エステル)、ジグリセリンオレート、
ジグリセリンリノレートなどのジグリセリンC12-24 不
飽和脂肪酸エステル(好ましくはジグリセリンC16-20
不飽和脂肪酸エステル)、トリグリセリンラウレート、
トリグリセリンステアレート、トリグリセリンカプリレ
ートなどのトリグリセリンC8-26飽和脂肪酸エステル
(好ましくはトリグリセリンC10-22 飽和脂肪酸エステ
ル)、トリグリセリンオレート、トリグリセリンリノレ
ートなどのトリグリセリンC12-24不飽和脂肪酸エステ
ル(好ましくはトリグリセリンC16-20 不飽和脂肪酸エ
ステル)、テトラグリセリンステアレート、テトラグリ
セリンラウレートなどのテトラグリセリンC8-26飽和脂
肪酸エステル(好ましくはテトラグリセリンC10-22飽
和脂肪酸エステル)、テトラグリセリンオレートなどの
テトラグリセリンC12 -24 不飽和脂肪酸エステル(好ま
しくはテトラグリセリンC16-20 不飽和脂肪酸エステ
ル)などが例示できる。特にグリセリン又は平均重合度
2〜8(例えば、2〜6)程度のポリグリセリンとC
8-24脂肪酸(特に、C10-22 脂肪酸)とのエステル(モ
ノ−、ジ−、又はトリエステル)などが好ましい。
【0018】前記のような好適なHLB値を得るには、
(ポリ)グリセリンモノ脂肪酸エステル、(ポリ)グリ
セリンジ脂肪酸エステル、(ポリ)グリセリントリ脂肪
酸エステルなどが使用できるが、特に、グリセリン又は
ポリグリセリンの脂肪酸のモノグリセライド(一置換
体)を用いるのが有効である。市販のモノグリセライド
は一般に一置換体を主成分とし、無置換グリセリン、ジ
グリセライド(二置換体)、およびトリグリセライド
(三置換体)との混合物である。これらの市販品を用い
る場合、混合物中の一置換体の含有量は60モル%以
上、好ましくは70%以上である。グリセリン又はポリ
グリセリンのジグリセライド、トリグリセライドを主成
分とする(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは一般的に
4以下のHLB値を有し、疎水性が高く、超音波処理に
よっても安定に水に分散しにくく、本発明の防曇剤に使
用する(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルにはあまり適
していない。(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル中のモ
ノグリセライドの定量法としては、慣用の方法、例え
ば、特開平8−109153号公報に記載のような高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)法などを用いて行
なうことができる。
(ポリ)グリセリンモノ脂肪酸エステル、(ポリ)グリ
セリンジ脂肪酸エステル、(ポリ)グリセリントリ脂肪
酸エステルなどが使用できるが、特に、グリセリン又は
ポリグリセリンの脂肪酸のモノグリセライド(一置換
体)を用いるのが有効である。市販のモノグリセライド
は一般に一置換体を主成分とし、無置換グリセリン、ジ
グリセライド(二置換体)、およびトリグリセライド
(三置換体)との混合物である。これらの市販品を用い
る場合、混合物中の一置換体の含有量は60モル%以
上、好ましくは70%以上である。グリセリン又はポリ
グリセリンのジグリセライド、トリグリセライドを主成
分とする(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは一般的に
4以下のHLB値を有し、疎水性が高く、超音波処理に
よっても安定に水に分散しにくく、本発明の防曇剤に使
用する(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルにはあまり適
していない。(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル中のモ
ノグリセライドの定量法としては、慣用の方法、例え
ば、特開平8−109153号公報に記載のような高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)法などを用いて行
なうことができる。
【0019】前記グリセリン脂肪酸エステル及びポリグ
リセリン脂肪酸エステルは、長時間にわたる防曇性を保
持するために、前記のような比較的低いHLBを有する
ものが望ましい。これらの脂肪酸エステル化合物は水へ
の溶解性が低いものの、分子内に疎水基と親水基を持つ
両親媒性化合物であるため、これを含む防曇剤を水中に
分散させて分散液の形態でスチレン系樹脂シートに塗布
し、防曇性のシートを作製できる。分散は、撹拌、振動
などの慣用の方法により行なうことができるが、防曇剤
を均一かつ容易に水中に分散するためには、超音波処理
により分散させるのが好ましい。防曇剤は、分散後、ミ
セル構造を形成し安定化する。一旦ミセル構造が得られ
た場合、撹拌・振動・混合・希釈など機械的な操作によ
ってその構造は破壊されることはなく、その状態が維持
される。このように、防曇剤を水中に直接分散すること
が可能であるため、有機溶剤を用いる必要がなく、安全
かつ安定に低HLBの脂肪族エステルを含む防曇剤をス
チレン系樹脂シートに塗布することができる。またHL
Bが低いため耐水性に優れ、低温においても、長時間に
わたって防曇性を発現することができ、かつ容器成形な
どの二次加工に際しても白化などの外観不良を生じな
い。
リセリン脂肪酸エステルは、長時間にわたる防曇性を保
持するために、前記のような比較的低いHLBを有する
ものが望ましい。これらの脂肪酸エステル化合物は水へ
の溶解性が低いものの、分子内に疎水基と親水基を持つ
両親媒性化合物であるため、これを含む防曇剤を水中に
分散させて分散液の形態でスチレン系樹脂シートに塗布
し、防曇性のシートを作製できる。分散は、撹拌、振動
などの慣用の方法により行なうことができるが、防曇剤
を均一かつ容易に水中に分散するためには、超音波処理
により分散させるのが好ましい。防曇剤は、分散後、ミ
セル構造を形成し安定化する。一旦ミセル構造が得られ
た場合、撹拌・振動・混合・希釈など機械的な操作によ
ってその構造は破壊されることはなく、その状態が維持
される。このように、防曇剤を水中に直接分散すること
が可能であるため、有機溶剤を用いる必要がなく、安全
かつ安定に低HLBの脂肪族エステルを含む防曇剤をス
チレン系樹脂シートに塗布することができる。またHL
Bが低いため耐水性に優れ、低温においても、長時間に
わたって防曇性を発現することができ、かつ容器成形な
どの二次加工に際しても白化などの外観不良を生じな
い。
【0020】本発明のグリセリン脂肪酸エステル又はポ
リグリセリン脂肪酸エステルは、主として低温における
長期防曇性の付与に有効であるが、目的や用途に応じ
て、高温における初期防曇性、熱安定性、水への分散
性、転写性、帯電防止性、コストなどを加味して前記
(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン性界
面活性剤を併用し、これらの性能をさらに付加させるこ
とも可能である。本明細書中、「非イオン性界面活性
剤」は、前記例示の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル
を除く非イオン性界面活性剤を意味するものとして使用
する。
リグリセリン脂肪酸エステルは、主として低温における
長期防曇性の付与に有効であるが、目的や用途に応じ
て、高温における初期防曇性、熱安定性、水への分散
性、転写性、帯電防止性、コストなどを加味して前記
(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン性界
面活性剤を併用し、これらの性能をさらに付加させるこ
とも可能である。本明細書中、「非イオン性界面活性
剤」は、前記例示の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル
を除く非イオン性界面活性剤を意味するものとして使用
する。
【0021】このような非イオン性界面活性剤として
は、前述の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル以外のグ
リセリン又はポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ルなどの脂肪酸多価アルコールエステル、ポリオキシア
ルキレングリセリン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキ
シエチレングリセリンモノステアレートなどのポリオキ
シC2-4 アルキレングリセリンモノC8-22飽和脂肪酸エ
ステルなど)、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸
エステル(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ラウレートなどのポリオキシC2-4 アルキレンソルビタ
ンモノC8-22飽和脂肪酸エステルなど)などの脂肪酸多
価アルコールエステルのアルキレンオキサイド付加物、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールな
どの脂肪族多価アルコールポリオキシエチレン、ショ糖
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、p
−アルキルフェニルポリオキシエチレンエーテル、脂肪
酸アルカノールアミドなどが挙げられる。好ましい非イ
オン性界面活性剤は、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシC2-4 アルキレングリセリンモノC8-22飽和
脂肪酸エステル及びポリオキシC2-4 アルキレンソルビ
タンモノC8-22飽和脂肪酸エステルなどのポリオキシア
ルキレン単位を有する非イオン性界面活性剤などであ
る。前記非イオン性界面活性剤は単独で又は二種以上組
合せて使用できる。
は、前述の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル以外のグ
リセリン又はポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ルなどの脂肪酸多価アルコールエステル、ポリオキシア
ルキレングリセリン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキ
シエチレングリセリンモノステアレートなどのポリオキ
シC2-4 アルキレングリセリンモノC8-22飽和脂肪酸エ
ステルなど)、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸
エステル(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ラウレートなどのポリオキシC2-4 アルキレンソルビタ
ンモノC8-22飽和脂肪酸エステルなど)などの脂肪酸多
価アルコールエステルのアルキレンオキサイド付加物、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールな
どの脂肪族多価アルコールポリオキシエチレン、ショ糖
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、p
−アルキルフェニルポリオキシエチレンエーテル、脂肪
酸アルカノールアミドなどが挙げられる。好ましい非イ
オン性界面活性剤は、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシC2-4 アルキレングリセリンモノC8-22飽和
脂肪酸エステル及びポリオキシC2-4 アルキレンソルビ
タンモノC8-22飽和脂肪酸エステルなどのポリオキシア
ルキレン単位を有する非イオン性界面活性剤などであ
る。前記非イオン性界面活性剤は単独で又は二種以上組
合せて使用できる。
【0022】なかでも前記ショ糖脂肪酸エステルは食品
添加物として認められた物質であり短期の防曇性(初期
防曇性)及び高温防曇性に優れているため、長期防曇性
及び低温防曇性の高い前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エ
ステルと組み合わせることにより、食品包装用途におい
て要求されるような幅広い時間及び温度範囲で、十分な
防曇性を発現、持続できる。なお、本明細書中では、シ
ョ糖脂肪酸エステルとはショ糖1分子に対し脂肪酸1分
子が結合してなるモノエステルが主成分とするものを意
味する。その脂肪酸としては、前記(ポリ)グリセリン
脂肪酸エステルを構成する脂肪酸などが挙げられるが、
水に対する親和性を重視する場合、ラウリン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの炭素数8〜2
0程度の脂肪酸を主成分とするものが好ましい。
添加物として認められた物質であり短期の防曇性(初期
防曇性)及び高温防曇性に優れているため、長期防曇性
及び低温防曇性の高い前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エ
ステルと組み合わせることにより、食品包装用途におい
て要求されるような幅広い時間及び温度範囲で、十分な
防曇性を発現、持続できる。なお、本明細書中では、シ
ョ糖脂肪酸エステルとはショ糖1分子に対し脂肪酸1分
子が結合してなるモノエステルが主成分とするものを意
味する。その脂肪酸としては、前記(ポリ)グリセリン
脂肪酸エステルを構成する脂肪酸などが挙げられるが、
水に対する親和性を重視する場合、ラウリン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの炭素数8〜2
0程度の脂肪酸を主成分とするものが好ましい。
【0023】前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルに
対するショ糖脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性
剤の割合は、所望する防曇性レベル、用途(例えば、初
期防曇性と長期防曇性、高温防曇性と低温防曇性の要求
など)、溶媒への分散性(特に、水への親和性)などに
応じて選択できる。前記特性のバランスを加味した場
合、例えば、前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル1
00重量部に対する非イオン性界面活性剤の割合は、1
0〜3000重量部、好ましくは20〜2500重量部
(例えば、20〜2000重量部)程度である。非イオ
ン性界面活性剤の割合が前記(ポリ)グリセリン脂肪酸
エステル100重量部に対して10重量部未満である
と、前記脂肪酸エステルの水への分散性が低下する。一
方、3000重量部を越えると長期及び低温防曇性が低
下する。前記非イオン性界面活性剤としてショ糖脂肪酸
エステルを使用する場合、(ポリ)グリセリン脂肪酸エ
ステル100重量部に対してその割合が10重量部未満
では、初期及び高温防曇性の顕著に改善されない場合が
ある。
対するショ糖脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性
剤の割合は、所望する防曇性レベル、用途(例えば、初
期防曇性と長期防曇性、高温防曇性と低温防曇性の要求
など)、溶媒への分散性(特に、水への親和性)などに
応じて選択できる。前記特性のバランスを加味した場
合、例えば、前記(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル1
00重量部に対する非イオン性界面活性剤の割合は、1
0〜3000重量部、好ましくは20〜2500重量部
(例えば、20〜2000重量部)程度である。非イオ
ン性界面活性剤の割合が前記(ポリ)グリセリン脂肪酸
エステル100重量部に対して10重量部未満である
と、前記脂肪酸エステルの水への分散性が低下する。一
方、3000重量部を越えると長期及び低温防曇性が低
下する。前記非イオン性界面活性剤としてショ糖脂肪酸
エステルを使用する場合、(ポリ)グリセリン脂肪酸エ
ステル100重量部に対してその割合が10重量部未満
では、初期及び高温防曇性の顕著に改善されない場合が
ある。
【0024】本発明のスチレン系樹脂シートは、前記防
曇剤をスチレン系樹脂シートの少なくとも一方の面に塗
布することにより製造できる。また、スチレン系樹脂シ
ートは、シートの滑り性、成形時の金型などからの離型
性、成形品の剥離性を向上させるため、離型剤を使用し
てもよい。離型剤は、シートの表面に被覆してもよい
し、前記防曇剤に予め離型剤を添加し、離型性を付与し
てもよい。
曇剤をスチレン系樹脂シートの少なくとも一方の面に塗
布することにより製造できる。また、スチレン系樹脂シ
ートは、シートの滑り性、成形時の金型などからの離型
性、成形品の剥離性を向上させるため、離型剤を使用し
てもよい。離型剤は、シートの表面に被覆してもよい
し、前記防曇剤に予め離型剤を添加し、離型性を付与し
てもよい。
【0025】本発明では、防曇剤は、防曇性を阻害しな
い範囲で、予め離型剤を添加し、離型性を付与してもよ
い。前記離型剤としては、慣用の離型剤や滑剤が使用で
きる。これらの離型剤、滑剤としては、パラフィン、塩
素化パラフィンなどの炭化水素類、ステアリルアルコー
ル、セチルアルコールなどの高級アルコール類、ステア
リン酸、オレイン酸などの脂肪酸、油脂、一価及び多価
アルコールエステルなどの脂肪酸エステル、ラウリン
酸、ステアリン酸などのCa,Zn,Ba塩などの脂肪
酸塩類、ポリプロピレングリコールアルキルエーテルな
どのエーテル類、シリコーンオイルなどが挙げられる。
スチレン系樹脂シートにおける防曇面の離型性・すべり
性を改良する点で、シリコーンオイルなどを使用するの
が好ましい。
い範囲で、予め離型剤を添加し、離型性を付与してもよ
い。前記離型剤としては、慣用の離型剤や滑剤が使用で
きる。これらの離型剤、滑剤としては、パラフィン、塩
素化パラフィンなどの炭化水素類、ステアリルアルコー
ル、セチルアルコールなどの高級アルコール類、ステア
リン酸、オレイン酸などの脂肪酸、油脂、一価及び多価
アルコールエステルなどの脂肪酸エステル、ラウリン
酸、ステアリン酸などのCa,Zn,Ba塩などの脂肪
酸塩類、ポリプロピレングリコールアルキルエーテルな
どのエーテル類、シリコーンオイルなどが挙げられる。
スチレン系樹脂シートにおける防曇面の離型性・すべり
性を改良する点で、シリコーンオイルなどを使用するの
が好ましい。
【0026】シリコーンオイルを離型剤として用いる場
合、エマルジョンタイプのシリコーンオイルを水性の防
曇液(防曇剤)に添加するのが、防災の点からも、作業
環境の点からも好ましい。代表的なシリコーンオイルに
は、ジメチルポリシロキサンが含まれる。前記シリコー
ンオイルの粘度は、100〜50000сSt程度(好
ましくは1000〜20000cSt程度)であっても
よい。
合、エマルジョンタイプのシリコーンオイルを水性の防
曇液(防曇剤)に添加するのが、防災の点からも、作業
環境の点からも好ましい。代表的なシリコーンオイルに
は、ジメチルポリシロキサンが含まれる。前記シリコー
ンオイルの粘度は、100〜50000сSt程度(好
ましくは1000〜20000cSt程度)であっても
よい。
【0027】前記離型剤の割合は、前記(ポリ)グリセ
リン脂肪酸エステル100重量部に対して、0〜400
重量部(例えば、5〜400重量部)、好ましくは10
〜400重量部(例えば、10〜300重量部)、さら
に好ましくは10〜200重量部(例えば、10〜10
0重量部)程度程度である。
リン脂肪酸エステル100重量部に対して、0〜400
重量部(例えば、5〜400重量部)、好ましくは10
〜400重量部(例えば、10〜300重量部)、さら
に好ましくは10〜200重量部(例えば、10〜10
0重量部)程度程度である。
【0028】防曇剤中の(ポリ)グリセリン脂肪酸エス
テルの割合は、1〜80重量%(例えば、2〜60重量
%)程度から選択でき、残余は、ショ糖脂肪酸エステル
などの非イオン性界面活性剤20〜99重量%(例え
ば、35〜99重量%)程度、及び離型剤0〜40重量
%(例えば、5〜30重量%)程度で構成できる。
テルの割合は、1〜80重量%(例えば、2〜60重量
%)程度から選択でき、残余は、ショ糖脂肪酸エステル
などの非イオン性界面活性剤20〜99重量%(例え
ば、35〜99重量%)程度、及び離型剤0〜40重量
%(例えば、5〜30重量%)程度で構成できる。
【0029】防曇剤は、溶媒を含有しない形態でシート
に塗布してもよく、また、撹拌や超音波処理などにより
溶媒中に分散された分散液(エマルジョンを含む)の形
態または均一に溶解した溶液の形態で塗布してもよい。
溶媒を使用する場合、有機溶媒を用いてもよいが、防
災、作業環境、及び環境衛生上の観点から、水系の溶媒
が好ましい。前記水系溶媒とは、水を溶媒として使用し
ている溶媒系を意味し、水単独を溶媒として使用しても
よく、水にメタノール、エタノールなどのC1-4アルコ
ールやアセトンなどのC1-4 ジアルキルケトンなどの親
水性(特に水溶性)有機溶媒を添加して前記脂肪酸エス
テル類と水との相溶性を高めてもよい。
に塗布してもよく、また、撹拌や超音波処理などにより
溶媒中に分散された分散液(エマルジョンを含む)の形
態または均一に溶解した溶液の形態で塗布してもよい。
溶媒を使用する場合、有機溶媒を用いてもよいが、防
災、作業環境、及び環境衛生上の観点から、水系の溶媒
が好ましい。前記水系溶媒とは、水を溶媒として使用し
ている溶媒系を意味し、水単独を溶媒として使用しても
よく、水にメタノール、エタノールなどのC1-4アルコ
ールやアセトンなどのC1-4 ジアルキルケトンなどの親
水性(特に水溶性)有機溶媒を添加して前記脂肪酸エス
テル類と水との相溶性を高めてもよい。
【0030】防曇剤の非揮発性成分の濃度は、目的や用
途に応じた防曇性を付与するに適切な濃度で選択でき、
防曇剤を含む塗布剤、塗布方法、又は作業ラインの速度
などにも依存する。通常、前記濃度は、0.01〜10
重量%程度、好ましくは0.1〜5重量%(例えば、
0.1〜2重量%)程度の範囲から選択できる。
途に応じた防曇性を付与するに適切な濃度で選択でき、
防曇剤を含む塗布剤、塗布方法、又は作業ラインの速度
などにも依存する。通常、前記濃度は、0.01〜10
重量%程度、好ましくは0.1〜5重量%(例えば、
0.1〜2重量%)程度の範囲から選択できる。
【0031】前記防曇剤は、必要に応じて、種々の添加
剤、例えば、安定剤(紫外線吸収剤、酸化防止剤な
ど)、可塑剤、補強剤、充填剤、スリップ剤、アンチブ
ロッキング剤、核剤、架橋剤、帯電防止剤、難燃剤、酸
化チタンなどの遮光剤、着色剤(顔料、染料など)など
を含んでいてもよい。
剤、例えば、安定剤(紫外線吸収剤、酸化防止剤な
ど)、可塑剤、補強剤、充填剤、スリップ剤、アンチブ
ロッキング剤、核剤、架橋剤、帯電防止剤、難燃剤、酸
化チタンなどの遮光剤、着色剤(顔料、染料など)など
を含んでいてもよい。
【0032】前記防曇剤の塗布は、スチレン系樹脂シー
ト上に均一に行なうことが好ましいが、目的、用途によ
っては、防曇性を付与したい部位や領域にのみ塗布する
ことも可能であり、また、所望する防曇性のレベルに応
じて不均一であってもよい。前記防曇剤は、慣用の流延
又は塗布方法、例えば、ロールコーター、ナイフコータ
ー、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコ
ーター、コンマコーター、グラビアコーター、スプレー
コーター、ディップコーター法などにより、スチレン系
樹脂シート上に流延又は塗布される。上記のような方法
により塗布された防曇剤は、必要により塗布後乾燥さ
れ、シート上に固定化される。乾燥する場合、乾燥温度
は、通常、40〜120℃程度、好ましくは60〜10
0℃程度である。
ト上に均一に行なうことが好ましいが、目的、用途によ
っては、防曇性を付与したい部位や領域にのみ塗布する
ことも可能であり、また、所望する防曇性のレベルに応
じて不均一であってもよい。前記防曇剤は、慣用の流延
又は塗布方法、例えば、ロールコーター、ナイフコータ
ー、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコ
ーター、コンマコーター、グラビアコーター、スプレー
コーター、ディップコーター法などにより、スチレン系
樹脂シート上に流延又は塗布される。上記のような方法
により塗布された防曇剤は、必要により塗布後乾燥さ
れ、シート上に固定化される。乾燥する場合、乾燥温度
は、通常、40〜120℃程度、好ましくは60〜10
0℃程度である。
【0033】なお、防曇剤をシートの片面にのみ塗布し
たスチレン系樹脂シートを用いて容器成形する場合に
は、通常、塗布面を、容器として使用する際に曇りの生
じるおそれのある側(例えば、食品包装用では、冷蔵時
には食品側、保温時には外側)となるように成形する。
たスチレン系樹脂シートを用いて容器成形する場合に
は、通常、塗布面を、容器として使用する際に曇りの生
じるおそれのある側(例えば、食品包装用では、冷蔵時
には食品側、保温時には外側)となるように成形する。
【0034】本発明のスチレン系樹脂シートにおいて、
前記防曇剤の塗布量は、好ましくは5〜50mg/m 2
程度、さらに好ましくは10〜30mg/m2 程度であ
る。前記防曇剤の塗布量が5mg/m2 未満であると、
十分な防曇性を達成できず、50mg/m2 を超えると
シートを重ねた際の防曇剤の裏移りが無視できなくな
り、シートのべとつき、さらには、金型汚れやくもりな
どの成形時の問題が生じる恐れがある。
前記防曇剤の塗布量は、好ましくは5〜50mg/m 2
程度、さらに好ましくは10〜30mg/m2 程度であ
る。前記防曇剤の塗布量が5mg/m2 未満であると、
十分な防曇性を達成できず、50mg/m2 を超えると
シートを重ねた際の防曇剤の裏移りが無視できなくな
り、シートのべとつき、さらには、金型汚れやくもりな
どの成形時の問題が生じる恐れがある。
【0035】本発明のスチレン系樹脂シートとしては、
慣用のスチレン系樹脂から慣用の方法によりシート又は
フィルム状に成形されたスチレン系樹脂シート又はフィ
ルムが使用できる。前記シート又はフィルムは延伸シー
ト(一軸延伸シート、二軸延伸シートなど)であっても
よく、また、未延伸のシートであってもよい。シート又
はフィルムの成膜方法としては、エキストルージョン法
(Tダイ法、インフレーション法など)、テンター方
式、チューブ方式、インフレータ方式などによる延伸法
(一軸延伸法、二軸延伸法など)などが挙げられる。前
記シートは、単層シートであってもよく、スチレン系樹
脂や防曇剤の組成が異なるスチレン系樹脂で構成された
複数の樹脂層の積層シートや、スチレン系樹脂層で構成
された層と他の樹脂層(例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのオレフィン系樹脂など)との積層シート
であってもよい。積層シートは、共押出法、ヒートラミ
ネーションやドライラミネーションなどの手法により調
製できる。
慣用のスチレン系樹脂から慣用の方法によりシート又は
フィルム状に成形されたスチレン系樹脂シート又はフィ
ルムが使用できる。前記シート又はフィルムは延伸シー
ト(一軸延伸シート、二軸延伸シートなど)であっても
よく、また、未延伸のシートであってもよい。シート又
はフィルムの成膜方法としては、エキストルージョン法
(Tダイ法、インフレーション法など)、テンター方
式、チューブ方式、インフレータ方式などによる延伸法
(一軸延伸法、二軸延伸法など)などが挙げられる。前
記シートは、単層シートであってもよく、スチレン系樹
脂や防曇剤の組成が異なるスチレン系樹脂で構成された
複数の樹脂層の積層シートや、スチレン系樹脂層で構成
された層と他の樹脂層(例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのオレフィン系樹脂など)との積層シート
であってもよい。積層シートは、共押出法、ヒートラミ
ネーションやドライラミネーションなどの手法により調
製できる。
【0036】本発明のスチレン系樹脂シートに使用する
スチレン系樹脂は、芳香族ビニル化合物の単独又は共重
合体、芳香族ビニル化合物と共重合性ビニル単量体との
共重合体で構成できる。
スチレン系樹脂は、芳香族ビニル化合物の単独又は共重
合体、芳香族ビニル化合物と共重合性ビニル単量体との
共重合体で構成できる。
【0037】前記芳香族ビニル化合物としては、スチレ
ン、アルキルスチレン(例えば、o−,m−及びp−メ
チルスチレンなどのビニルトルエン類、p−エチルスチ
レン、p−イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、p
−t−ブチルスチレンなど)、α−アルキルスチレン
(例えば、α−メチルスチレンなど)、ハロスチレン
(例えば、o−,m−及びp−クロロスチレン、p−ブ
ロモスチレンなど)などが例示できる。これらの芳香族
ビニル単量体は単独で又は二種以上組合せて使用でき
る。好ましいスチレン系単量体には、スチレン、ビニル
トルエン、α−メチルスチレンなどが含まれ、特にスチ
レンが好ましい。
ン、アルキルスチレン(例えば、o−,m−及びp−メ
チルスチレンなどのビニルトルエン類、p−エチルスチ
レン、p−イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、p
−t−ブチルスチレンなど)、α−アルキルスチレン
(例えば、α−メチルスチレンなど)、ハロスチレン
(例えば、o−,m−及びp−クロロスチレン、p−ブ
ロモスチレンなど)などが例示できる。これらの芳香族
ビニル単量体は単独で又は二種以上組合せて使用でき
る。好ましいスチレン系単量体には、スチレン、ビニル
トルエン、α−メチルスチレンなどが含まれ、特にスチ
レンが好ましい。
【0038】共重合性ビニル単量体としては、例えば、
(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル、ビニルエステル系単量体(酢酸ビニルな
ど)、ヒドロキシル基含有単量体[ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレートなどのヒドロキシC1-4 アルキル(メタ)ア
クリレートなど]、グリシジル基含有単量体[グリシジ
ル(メタ)アクリレートなど]、カルボキシル基含有単
量体[(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸
など]、イミド系単量体(マレイミド、N−メチルマレ
イミド、N−フェニルマレイミドなど)などが挙げられ
る。(メタ)アクリル酸アルキルエステルには、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブ
チル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル
酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリルなどの(メタ)アクリル酸
C1-20アルキルエステルが含まれる。これらのビニル単
量体は単独で又は二種以上組合せて使用できる。
(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル、ビニルエステル系単量体(酢酸ビニルな
ど)、ヒドロキシル基含有単量体[ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレートなどのヒドロキシC1-4 アルキル(メタ)ア
クリレートなど]、グリシジル基含有単量体[グリシジ
ル(メタ)アクリレートなど]、カルボキシル基含有単
量体[(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸
など]、イミド系単量体(マレイミド、N−メチルマレ
イミド、N−フェニルマレイミドなど)などが挙げられ
る。(メタ)アクリル酸アルキルエステルには、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブ
チル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル
酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリルなどの(メタ)アクリル酸
C1-20アルキルエステルが含まれる。これらのビニル単
量体は単独で又は二種以上組合せて使用できる。
【0039】好ましいスチレン系樹脂としては、例え
ば、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン共重合体
(AS樹脂)、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体など)、スチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体(スチ
レン−メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合
体など)、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無
水マレイン酸共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル
−無水マレイン酸共重合体など)などが挙げられる。さ
らに、スチレン系樹脂は、ゴム変性スチレン系樹脂で構
成してもよい。ゴム変性スチレン系樹脂には、少なくと
も前記芳香族ビニル化合物で構成された重合性単量体
(芳香族ビニル化合物単独、又は芳香族ビニル化合物と
共重合性単量体とで構成された重合性単量体)とゴム成
分(特に、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アクリルゴム、エチレン−プロ
ピレンゴム(EPDM)などのジエン系ゴム成分)との
共重合体、例えば、グラフト共重合体(グラフトゴ
ム)、ブロック共重合体などが含まれる。通常、ポリブ
タジエンなどのジエン系ゴム成分にスチレン系単量体
(芳香族ビニル単量体)がグラフトしたグラフト共重合
体などが好ましい。
ば、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン共重合体
(AS樹脂)、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体など)、スチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体(スチ
レン−メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合
体など)、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無
水マレイン酸共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル
−無水マレイン酸共重合体など)などが挙げられる。さ
らに、スチレン系樹脂は、ゴム変性スチレン系樹脂で構
成してもよい。ゴム変性スチレン系樹脂には、少なくと
も前記芳香族ビニル化合物で構成された重合性単量体
(芳香族ビニル化合物単独、又は芳香族ビニル化合物と
共重合性単量体とで構成された重合性単量体)とゴム成
分(特に、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アクリルゴム、エチレン−プロ
ピレンゴム(EPDM)などのジエン系ゴム成分)との
共重合体、例えば、グラフト共重合体(グラフトゴ
ム)、ブロック共重合体などが含まれる。通常、ポリブ
タジエンなどのジエン系ゴム成分にスチレン系単量体
(芳香族ビニル単量体)がグラフトしたグラフト共重合
体などが好ましい。
【0040】共重合体の場合、その共重合の形態は、特
に制限されず、例えば、ランダム、ブロック、テーパー
ドブロック、グラフト共重合体などであってもよい。ま
た、これらの共重合体の完全又は部分水添物などでもよ
く、他の重合体などとのポリマーブレンドやポリマーア
ロイなどであってもよい。これらのスチレン系樹脂は、
単独又は二種以上組合せて使用できる。
に制限されず、例えば、ランダム、ブロック、テーパー
ドブロック、グラフト共重合体などであってもよい。ま
た、これらの共重合体の完全又は部分水添物などでもよ
く、他の重合体などとのポリマーブレンドやポリマーア
ロイなどであってもよい。これらのスチレン系樹脂は、
単独又は二種以上組合せて使用できる。
【0041】前記スチレン系樹脂には、必要により前記
のような各種添加剤(紫外線吸収剤又は酸化防止剤など
の安定剤、可塑剤、補強剤、充填剤、スリップ剤、アン
チブロッキング剤、核剤、架橋剤、帯電防止剤、難燃
剤、酸化チタンなどの遮光剤、着色剤など)や鉱油など
を添加し、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性、難燃性、成形性
などの種々の特性を付与したり、又は改良してもよい。
のような各種添加剤(紫外線吸収剤又は酸化防止剤など
の安定剤、可塑剤、補強剤、充填剤、スリップ剤、アン
チブロッキング剤、核剤、架橋剤、帯電防止剤、難燃
剤、酸化チタンなどの遮光剤、着色剤など)や鉱油など
を添加し、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性、難燃性、成形性
などの種々の特性を付与したり、又は改良してもよい。
【0042】また、前記スチレン系樹脂シートは、防曇
剤の接着性を改善するため、目的や用途に応じて、必要
によりコロナ放電処理やアンダーコート処理などの表面
処理を行ってもよい。
剤の接着性を改善するため、目的や用途に応じて、必要
によりコロナ放電処理やアンダーコート処理などの表面
処理を行ってもよい。
【0043】容器などを成形する場合、成形の条件など
に応じて、防曇剤を塗布する前のスチレン系樹脂シート
の厚みを決定することができる。前記厚みは、0.05
〜2mm程度、0.1〜1.5mm(例えば、0.1〜
1mm)程度の範囲から選択できる。
に応じて、防曇剤を塗布する前のスチレン系樹脂シート
の厚みを決定することができる。前記厚みは、0.05
〜2mm程度、0.1〜1.5mm(例えば、0.1〜
1mm)程度の範囲から選択できる。
【0044】前記スチレン系樹脂シートは、防曇剤を塗
布した後、必要により乾燥させて、加熱などにより容器
成形などの二次加工を施すのに適している。二次加工に
は、プラスチックシートやフィルムに適用される慣用の
成形方法が利用できる。前記二次加工の方法としては、
例えば、真空成形、圧空成形(圧縮空気圧成形)、熱板
成形などが挙げられる。
布した後、必要により乾燥させて、加熱などにより容器
成形などの二次加工を施すのに適している。二次加工に
は、プラスチックシートやフィルムに適用される慣用の
成形方法が利用できる。前記二次加工の方法としては、
例えば、真空成形、圧空成形(圧縮空気圧成形)、熱板
成形などが挙げられる。
【0045】本発明の防曇性スチレン系樹脂シートは、
二次加工により、成形品(特に食品包装用の容器)に成
形しても、防曇性を維持できる防曇性のシートとして有
用である。
二次加工により、成形品(特に食品包装用の容器)に成
形しても、防曇性を維持できる防曇性のシートとして有
用である。
【0046】
【発明の効果】本発明では、低HLBのグリセリン脂肪
酸エステル又はポリグリセリン脂肪酸エステルを含む防
曇剤をスチレン系樹脂シートに塗布するので、二次加工
に際して白化などの外観不良を生じず、容器などに成形
した後であっても、低温で、長時間にわたり防曇性を持
続できる。また、前記脂肪酸エステルは低いHLBを有
するにもかかわらず、有機溶剤を使用しなくともシート
上に塗布することができ、特に食品包装分野などにおい
て、長時間低温で保管しても内部の食品を確実に視認で
き、しかも耐水性も高いため、防曇剤が水滴などにより
流出し、食品を汚染することのない安全な包装用の容器
や防曇性シート・フィルムを得ることができる。
酸エステル又はポリグリセリン脂肪酸エステルを含む防
曇剤をスチレン系樹脂シートに塗布するので、二次加工
に際して白化などの外観不良を生じず、容器などに成形
した後であっても、低温で、長時間にわたり防曇性を持
続できる。また、前記脂肪酸エステルは低いHLBを有
するにもかかわらず、有機溶剤を使用しなくともシート
上に塗布することができ、特に食品包装分野などにおい
て、長時間低温で保管しても内部の食品を確実に視認で
き、しかも耐水性も高いため、防曇剤が水滴などにより
流出し、食品を汚染することのない安全な包装用の容器
や防曇性シート・フィルムを得ることができる。
【0047】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0048】実施例及び比較例で使用した(ポリ)グリ
セリン脂肪酸エステル、非イオン性界面活性剤、離型剤
及びスチレン系樹脂シートは以下の通りである。
セリン脂肪酸エステル、非イオン性界面活性剤、離型剤
及びスチレン系樹脂シートは以下の通りである。
【0049】1.(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル (a−1):グリセリンモノパルミテート(HLB:
4.3) (a−2):グリセリンモノラウレート(HLB:5.
4) (a−3):ジグリセリンモノステアレート(HLB:
7.3) (a−4):ジグリセリンモノラウレート(HLB:
8.0) (a−5):ジグリセリンモノオレート(HLB:7.
3) (a−6):テトラグリセリンモノステアレート(HL
B:5.6) (a−7):テトラグリセリンモノオレート(HLB:
6.3) (a−8):ヘキサグリセリンモノオレート(HLB:
9.5) (a−9):ヘキサグリセリンモノラウレート(HL
B:12) (a−10):デカグリセリンモノオレート(HLB:
12) (a−11):デカグリセリンモノラウレート(HL
B:16) 2.非イオン性界面活性剤 (b−1):ショ糖モノラウレート(一置換体72重量
%含有) (b−2):ポリオキシエチレングリセリンモノステア
レート(HLB:14.3) (b−3):ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート(HLB:16.7) 3.離型剤 (c−1):シリコーンオイル(エマルジョンとして添
加) 4.スチレン系樹脂シート (d−1):二軸延伸ポリスチレンシート(厚み0.2
5mm) なお、実施例及び比較例で得られたスチレン系樹脂シー
ト及び容器において、防曇性(低温及び高温)を試験後
の時間経過に従って以下の基準で目視で評価した。
4.3) (a−2):グリセリンモノラウレート(HLB:5.
4) (a−3):ジグリセリンモノステアレート(HLB:
7.3) (a−4):ジグリセリンモノラウレート(HLB:
8.0) (a−5):ジグリセリンモノオレート(HLB:7.
3) (a−6):テトラグリセリンモノステアレート(HL
B:5.6) (a−7):テトラグリセリンモノオレート(HLB:
6.3) (a−8):ヘキサグリセリンモノオレート(HLB:
9.5) (a−9):ヘキサグリセリンモノラウレート(HL
B:12) (a−10):デカグリセリンモノオレート(HLB:
12) (a−11):デカグリセリンモノラウレート(HL
B:16) 2.非イオン性界面活性剤 (b−1):ショ糖モノラウレート(一置換体72重量
%含有) (b−2):ポリオキシエチレングリセリンモノステア
レート(HLB:14.3) (b−3):ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート(HLB:16.7) 3.離型剤 (c−1):シリコーンオイル(エマルジョンとして添
加) 4.スチレン系樹脂シート (d−1):二軸延伸ポリスチレンシート(厚み0.2
5mm) なお、実施例及び比較例で得られたスチレン系樹脂シー
ト及び容器において、防曇性(低温及び高温)を試験後
の時間経過に従って以下の基準で目視で評価した。
【0050】 ◎ 全く曇りが生じない ○ 僅かに曇りが生じる △ 小さな水滴が生じる × 水滴が溜る 実施例1〜8 HLBが4.0〜10.5の範囲にある前記(ポリ)グ
リセリン脂肪酸エステルを表1の割合に従って水に添加
し、超音波処理を行い、0.5重量%の水分散液を調製
した。コロナ放電処理済スチレン系樹脂シートの片面に
メイヤーバー(#3)で水分散液を塗布し、80℃で3
0分乾燥した。シート単発圧空成形機(浅野製作所
(株))を用いて、防曇剤を塗布した面が内部になるよ
うに、容器(開口部120mm×90mm,底部10m
m×65mm,深さ35mm)を成形し、この容器の防
曇性、外観を評価した。シート(100mm×150m
m)を、15℃の水30mlを入れた透明アクリル容器
(縦100mm×横150mm×深さ80mm)の上部
に貼った直後に冷蔵庫(庫内温度、5℃)にいれ、所定
時間経過後に取り出してシート内面に付着した水滴・液
膜の状況を観察した(低温防曇性)。結果を表2に示
す。さらに80℃に昇温した湯浴の上部にシート及び容
器をかざし、付着した水滴・液膜の状況を観察した(高
温防曇性)。結果を表3に示す。
リセリン脂肪酸エステルを表1の割合に従って水に添加
し、超音波処理を行い、0.5重量%の水分散液を調製
した。コロナ放電処理済スチレン系樹脂シートの片面に
メイヤーバー(#3)で水分散液を塗布し、80℃で3
0分乾燥した。シート単発圧空成形機(浅野製作所
(株))を用いて、防曇剤を塗布した面が内部になるよ
うに、容器(開口部120mm×90mm,底部10m
m×65mm,深さ35mm)を成形し、この容器の防
曇性、外観を評価した。シート(100mm×150m
m)を、15℃の水30mlを入れた透明アクリル容器
(縦100mm×横150mm×深さ80mm)の上部
に貼った直後に冷蔵庫(庫内温度、5℃)にいれ、所定
時間経過後に取り出してシート内面に付着した水滴・液
膜の状況を観察した(低温防曇性)。結果を表2に示
す。さらに80℃に昇温した湯浴の上部にシート及び容
器をかざし、付着した水滴・液膜の状況を観察した(高
温防曇性)。結果を表3に示す。
【0051】比較例1〜4 表1の割合で(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、非イ
オン性界面活性剤及び離型剤を用い、これらの混合物の
0.5重量%水分散液を調製した。その後のシート及び
容器の作成、防曇性の評価は実施例1〜8と同様に行な
った。
オン性界面活性剤及び離型剤を用い、これらの混合物の
0.5重量%水分散液を調製した。その後のシート及び
容器の作成、防曇性の評価は実施例1〜8と同様に行な
った。
【0052】実施例9〜12 (ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、非イオン性界面活
性剤及び離型剤を表1に示すような割合で水に添加し、
これらの混合物の0.5重量%水溶液を調製、実施例1
〜8と同様にシートに塗布し低温防曇性を評価した。結
果を表2に示す。
性剤及び離型剤を表1に示すような割合で水に添加し、
これらの混合物の0.5重量%水溶液を調製、実施例1
〜8と同様にシートに塗布し低温防曇性を評価した。結
果を表2に示す。
【0053】比較例5〜8 非イオン性界面活性剤及び離型剤を表1に示すような割
合で水に添加し、これらの混合物の0.5重量%水分散
液を調製した。実施例1〜8と同様にシートに塗布して
低温防曇性を評価した。結果を表2に示す。
合で水に添加し、これらの混合物の0.5重量%水分散
液を調製した。実施例1〜8と同様にシートに塗布して
低温防曇性を評価した。結果を表2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】 表2から明らかなように、比較例に比べ、低HLBの
(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを含む防曇剤を塗布
した実施例では、長時間経過した後であっても低温防曇
性が維持され、低温防曇性が顕著に向上している。ま
た、表3から明らかなように、5分経過後であっても、
実施例では高い高温防曇性が維持されている。
(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルを含む防曇剤を塗布
した実施例では、長時間経過した後であっても低温防曇
性が維持され、低温防曇性が顕著に向上している。ま
た、表3から明らかなように、5分経過後であっても、
実施例では高い高温防曇性が維持されている。
Claims (11)
- 【請求項1】 スチレン系樹脂シートの少なくとも一方
の面に、グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン
脂肪酸エステルから選択され、かつHLBが4.0〜1
0.5である少なくとも一種の(ポリ)グリセリン脂肪
酸エステルで構成された防曇層又は防曇剤の塗膜が形成
されているスチレン系樹脂シート。 - 【請求項2】 (ポリ)グリセリン脂肪酸エステルのモ
ノエステル含有量が、60モル%以上である請求項1記
載のスチレン系樹脂シート。 - 【請求項3】 防曇層が、さらに、ショ糖脂肪酸エステ
ル及び非イオン性界面活性剤から選択された少なくとも
一種の非イオン性界面活性剤を含む請求項1記載のスチ
レン系樹脂シート。 - 【請求項4】 (ポリ)グリセリン脂肪酸エステル10
0重量部に対して、非イオン性界面活性剤の割合が10
〜3000重量部である請求項3記載のスチレン系樹脂
シート。 - 【請求項5】 防曇層が、さらに離型剤を含む請求項1
記載のスチレン系樹脂シート。 - 【請求項6】 離型剤がシリコーンオイルである請求項
5記載のスチレン系樹脂シート。 - 【請求項7】 (ポリ)グリセリン脂肪酸エステル10
0重量部に対して、離型剤の割合が0〜400重量部で
ある請求項5記載のスチレン系樹脂シート。 - 【請求項8】 シートの少なくとも一方の面に、請求項
1記載の防曇剤を塗布するスチレン系樹脂シートの製造
方法。 - 【請求項9】 分散液の形態の防曇剤を塗布する請求項
8記載のスチレン系樹脂シートの製造方法。 - 【請求項10】 超音波処理により水中に均一に分散し
た防曇剤を用いる請求項8記載のスチレン系樹脂シート
の製造方法。 - 【請求項11】 請求項1記載のスチレン系樹脂シート
で形成された容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10952898A JPH11300904A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | スチレン系樹脂シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10952898A JPH11300904A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | スチレン系樹脂シート及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11300904A true JPH11300904A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14512555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10952898A Pending JPH11300904A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | スチレン系樹脂シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11300904A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001262070A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-09-26 | Asahi Denka Kogyo Kk | 水系塗料用の汚染低減剤 |
JP2003201355A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-07-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 防曇性に優れた樹脂シート |
JP2004238614A (ja) * | 2003-01-16 | 2004-08-26 | Daicel Polymer Ltd | 表面処理剤、防曇シートおよびそれを用いた容器 |
JP2005170031A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-30 | Mitsubishi Chemicals Corp | 防曇性樹脂シート及びそれを用いた防曇性食品包装用容器 |
JP2006184154A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Nippon Seiki Co Ltd | 計器装置 |
JP2008095116A (ja) * | 2001-10-23 | 2008-04-24 | Mitsubishi Chemicals Corp | 防曇性に優れた樹脂シートからなる成形品 |
JP2012036259A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Fp Corp | 熱成形用ポリエステル系樹脂シート、及び、熱成形品 |
KR20200012725A (ko) | 2018-07-25 | 2020-02-05 | 다케모토 유시 가부시키 가이샤 | 성형체로 성형하기 위한 수지 시트용 개질제, 수지 성형체용 수지 시트 및 수지 성형체 |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP10952898A patent/JPH11300904A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001262070A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-09-26 | Asahi Denka Kogyo Kk | 水系塗料用の汚染低減剤 |
JP2003201355A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-07-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 防曇性に優れた樹脂シート |
JP2008095116A (ja) * | 2001-10-23 | 2008-04-24 | Mitsubishi Chemicals Corp | 防曇性に優れた樹脂シートからなる成形品 |
JP2004238614A (ja) * | 2003-01-16 | 2004-08-26 | Daicel Polymer Ltd | 表面処理剤、防曇シートおよびそれを用いた容器 |
JP4580640B2 (ja) * | 2003-01-16 | 2010-11-17 | ダイセルポリマー株式会社 | 表面処理剤、防曇シートおよびそれを用いた容器 |
JP2005170031A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-30 | Mitsubishi Chemicals Corp | 防曇性樹脂シート及びそれを用いた防曇性食品包装用容器 |
JP2006184154A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Nippon Seiki Co Ltd | 計器装置 |
JP2012036259A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Fp Corp | 熱成形用ポリエステル系樹脂シート、及び、熱成形品 |
KR20200012725A (ko) | 2018-07-25 | 2020-02-05 | 다케모토 유시 가부시키 가이샤 | 성형체로 성형하기 위한 수지 시트용 개질제, 수지 성형체용 수지 시트 및 수지 성형체 |
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