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JPH11309875A - 交換液体供給容器、インクジェットカートリッジ及び該インクジェットカートリッジを有するインクジェット記録装置 - Google Patents

交換液体供給容器、インクジェットカートリッジ及び該インクジェットカートリッジを有するインクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH11309875A
JPH11309875A JP11935498A JP11935498A JPH11309875A JP H11309875 A JPH11309875 A JP H11309875A JP 11935498 A JP11935498 A JP 11935498A JP 11935498 A JP11935498 A JP 11935498A JP H11309875 A JPH11309875 A JP H11309875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
liquid supply
liquid
tank
latch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11935498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehisa Matsumoto
英久 松本
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11935498A priority Critical patent/JPH11309875A/ja
Priority to EP99108233A priority patent/EP0956958B1/en
Priority to DE69918368T priority patent/DE69918368T2/de
Priority to US09/301,129 priority patent/US6460984B1/en
Publication of JPH11309875A publication Critical patent/JPH11309875A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンクホルダへの交換液体収納容器の着脱を
容易にする。 【解決手段】 インクタンク1は左右に2つのインク収
納部9が設けられ、左右の外壁6にはラッチ爪3を有す
るラッチレバー2がそれぞれ設けられている。記録ヘッ
ド18とタンクホルダ16とを有するヘッド付ホルダ1
0の側壁36にはラッチ爪3が係合される係合穴15が
形成されている。インクタンク1をヘッド付ホルダ10
に装着することで、インク供給部4とインク誘導体11
が結合され、連通管25を介してインク収納部9のイン
クが負圧発生部材収納部24の負圧発生部材12に供給
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出して
被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関
し、特に記録用のインクを収容するインクタンク、この
インクタンクを着脱自在に保持するタンクホルダとを有
するインクジェットカートリッジにより記録を行うイン
クジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シート等の記録媒体(以下、単に「記録紙」とも
いう)に対して記録を行う記録装置は、種々の記録方
式、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式による記録ヘッドを搭載可能な
形態として提案されている。
【0003】そのような記録装置のなかで、低騒音なノ
ンインパクト記録方式として、記録素子上に配置した吐
出口(ノズル)からインクを吐出させて記録紙上に記録
を行うインクジェット記録方式の記録ヘッドを具備した
記録装置(以下、「インクジェット記録装置」ともい
う)は、高密度かつ高速な記録動作が可能である。
【0004】インクジェット記録装置は、この装置が適
用されるシステム等の固有の機能、使用形態等に対応し
た構成をとる。一般にインクジェット記録装置は、記録
ヘッド、インクタンク、タンクホルダで構成されるイン
クジェットカートリッジを搭載するキャリッジと、記録
紙を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御
手段とを具備する。
【0005】そして、複数の吐出口からインク滴を吐出
させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と
直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせ、
一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で間欠搬送
(ピッチ送り)するものである。インクを吐出する多数
のノズルが副走査方向に平行な直線上に配置された記録
ヘッドを用いることにより、記録ヘッドが記録紙上を1
回走査することでノズル数に対応した幅の記録がなされ
る。
【0006】また、インクジェット記録装置は、ランニ
ングコストが安く、装置の小型化も可能であり、さら
に、複数色のインクを用いてカラー画像記録に対応する
ことも容易である。なかでも、記録紙の幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録ヘッドを使用した
ライン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
【0007】上記の理由から、インクジェット記録装置
は、情報処理システムの出力手段、例えば複写機、ファ
クシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワー
クステーション等の出力端末としてのプリンタ、あるい
はパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光デ
ィスク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたは
ポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化されて
いる。
【0008】一方、記録ヘッドの吐出口からインクを吐
出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子
としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いたも
の、レーザなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱
による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは発熱
抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を加熱させ
るもの等がある。
【0009】その中でも熱エネルギーを利用してインク
滴を吐出させる方式のインクジェット記録方式の記録ヘ
ッドは、吐出口を高密度に配列することができるため高
解像度の記録をすることが可能である。その中でも電気
熱変換素子をエネルギー発生素子として用いた記録ヘッ
ドは、小型化も容易であり、かつ最近の半導体分野にお
ける技術の進歩と信頼性の向上性が著しいIC技術やマ
イクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度実装
化が容易で製造コストも安価なことから、有利である。
【0010】上記記録ヘッドは、インクタンクと一体化
されたチップタイプのものと、記録ヘッドと一体となっ
たタンクホルダにインクタンクを着脱するものとがあ
る。どちらのタイプの場合においても、記録ヘッドとイ
ンクタンクとの位置決め、あるいはこれらの部材が一体
となった記録インクジェットカートリッジとキャリッジ
との位置決めは、印字品位に係わる重要な事項である。
【0011】このようなインクタンクのタンクホルダへ
の装着機構としては、位置決め精度を低下させずに、簡
単な操作、機構で着脱を行う、回転動作を利用した優れ
た装着機構が提案され、実用に供している(特開平8−
58107号公報参照)。
【0012】これに対し、タンクホルダ側の両側面にロ
ックピン及びレバーを有する構成が知られている(特開
平5−318758号公報参照)。該構成では、両側面
の端部に被係止用突起の設けられたタンクを、タンクホ
ルダに上方からまっすぐに挿入し、被係止用突起がタン
クホルダ側の両側面の係止孔に収まることで固定され
る。インクタンクの開放は、タンクホルダの両側面のレ
バーを操作し、ロックピンにより係止孔内の被係止用突
起を押し出すことで行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクタン
クには液体供給スピードを高めるためなど、インクタン
ク内の1つの液体収納部に対し複数の液体供給口を有す
る場合がある。このようなインクタンクを装着する場合
には、複数の液体供給口を同時にそれぞれ対応する記録
ヘッドの液体供給管に接続することが望ましい。特に、
インクタンクの液体収納部が密閉系で、記録ヘッドとの
装着によって開封される場合には、液体供給のバランス
を保つ点からも、ほぼ同時に開封されることが求められ
る。
【0014】このような同時装着を行うには、インクタ
ンクを上方から直線的に挿入する方が、液体供給部の位
置によらず同時装着が可能となるので望ましい。
【0015】しかしながら、上述の特開平5−3187
58号公報の構成を適用しようとすると、インクタンク
のインク供給口とタンクホルダのインク取り込み口の位
置精度を確保するため、インクタンクとタンクホルダと
の間に「あそび」が殆どない構成となっており、ユーザ
にとって非常に装着しづらいものとなるという問題があ
った。
【0016】また、長期間使用する部品であるタンクホ
ルダに、可動部材であるロックピン及びレバーが設けら
れているため、インクタンクの着脱を繰り返した場合、
これら可動部材が破損するおそれがある。
【0017】また、上述したインクタンクの場合、イン
クタンクの両側側壁の弾性係合部材は側壁の途中から下
部に向かう方向に伸びている。また、弾性係合部材はタ
ンクの側壁に沿って鉛直下向きに延在している。このよ
うな構成であると、インクタンクと結合するための液体
供給管が突出している形状の場合、インクジェットヘッ
ドの供給管と、インクタンクとがぶつかり、液体供給管
が破損する恐れがある。
【0018】そこで、本発明は、1つのインクタンクに
複数の供給口を持つインクタンクのインクタンクホルダ
への装着に関し、およその位置決めをした後に挿入する
ことで、上述の課題を解決するとともに、各供給部の位
置決め、及び複数の供給口のホルダへの同時接続が容易
に実現可能な交換液体供給容器、ヘッドホルダを供給す
ることを第1の目的とする。
【0019】また、本発明は上述の発明を見出す過程で
新たに見出されたインクタンクの装着方法を利用するこ
とで、インクタンクのホルダへの装着の際に、液体供給
管を破損することなく確実に装着を行うことが可能な液
体供給収納容器及びヘッドホルダを提供することを第2
の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の交換液体供給容器は、液体を収納する液体収納
部と、該液体収納部内の液体を外部に供給するための複
数の液体供給部とを有し、該液体供給部の結合される結
合部の形成されたタンクホルダに対して着脱自在に交換
可能な交換液体収納容器において、前記複数の液体供給
部は前記交換液体収納容器の使用状態で底となる部分に
配され、前記交換液体収納容器の一側面に対して弾性的
に設けられた、前記タンクホルダに形成された第1係止
部と係合する第1係合部を備えた第1のラッチレバー
と、前記第1のラッチレバーが設けられた側面に対向す
る他側面に対して弾性的に設けられた、前記タンクホル
ダに形成された第2係止部と係合する第2係合部を備え
た第2のラッチレバーと、を備えるとともに、前記第1
及び第2のラッチレバーを備えた対向する1組の側面
は、それぞれ前記タンクホルダへの着脱方向に延在する
ことを特徴とする。
【0021】また、本発明の交換液体供給容器は、液体
を収納する液体収納部と、該液体収納部内の液体を外部
に供給するための液体供給部とを有し、該液体供給部の
結合される結合部の形成されたタンクホルダに対して着
脱自在に交換可能な交換液体収納容器において、前記液
体供給部は前記交換液体収納容器の使用状態で底となる
部分に配され、前記交換液体収納容器の一側面に対して
弾性的に設けられた、前記タンクホルダに形成された第
1係止部と係合する第1係合部を備えた第1のラッチレ
バーと、前記第1のラッチレバーが設けられた側面に対
向する他側面に対して弾性的に設けられた、前記タンク
ホルダに形成された第2係止部と係合する第2係合部を
備えた第2のラッチレバーと、を備えるとともに、前記
第1及び第2のラッチレバーは前記側面の底部近傍領域
から上方に向かって傾斜あるいは湾曲した形状で、前記
第1及び第2のラッチレバーを備えた対向する1組の側
面は、それぞれ前記タンクホルダへの着脱方向に延在す
ることを特徴とする。
【0022】上記の通り構成された本発明の交換液体供
給容器は、第1及び第2のラッチレバーが交換液体供給
容器の、タンクホルダへの着脱方向に延在する1組の側
面の底部近傍領域から上方に向かって傾斜あるいは湾曲
した形状で備えられているため、タンクホルダに対して
の交換液体供給容器の装着の際に、第1及び第2のラッ
チレバーがタンクホルダと交換液体供給容器の間の遊び
を許容するとともに直線的な装着方向以外への動きを規
制することとなる。
【0023】液体供給部は複数形成されており、各液体
供給部は第1及び第2のラッチレバーの近傍に配置され
るものでもよい。
【0024】また、液体収納部は1つであり、前記液体
供給部は2つであってもよいし、第1及び第2のラッチ
レバー及び各液体供給部は、互いに略対称に配置される
ものでもよい。
【0025】液体収納部は複数形成されており、液体供
給部はそれぞれ各液体収納部に対応するものでもよい。
【0026】さらに、液体収納部は、前記液体供給部を
除いて、実質的な密閉空間を形成するとともに内部に収
容される液体の導出に伴い変形し、負圧発生可能である
ものでもよい。
【0027】また、第1及び第2のラッチレバーには、
少なくとも交換液体供給容器をタンクホルダから抜脱す
る際に利用される操作部を有しているものでもよいし、
第1及び第2のラッチレバーは、着脱動作時に交換液体
供給容器本体側に弾性変位するものでもよい。
【0028】さらに、第1及び第2のラッチレバーは、
側面の底部に近い領域から上方に向かって傾斜あるいは
湾曲した形状のレバー部材であってもよいし、第1及び
第2のラッチレバーは、交換液体供給容器の底部に近い
部分に設けられ、該部分を支点として弾性変位可能に構
成されており、該部分と前記第1及び第2のラッチレバ
ーの先端に設けられた操作部との間にラッチ爪が配され
ているものでもよく、ラッチ爪は第1及び第2のラッチ
レバーの外側に配されているものでもよい。
【0029】本発明のインクジェットカートリッジは、
記録に使用される液体が貯溜される液体収納容器が挿入
される開口を有し、前記液体収納容器を着脱自在に保持
するとともに、該液体の吐出を行う液体吐出記録ヘッド
部を備えたインクジェットヘッドカートリッジにおい
て、前記交換液体収納容器の使用状態で底となる部分に
配された液体供給部と連通するインク連通管と、前記液
体収納容器の一側面に対して設けられた第1のラッチレ
バーと係合する第1係合部と、前記第1係合部が設けら
れた側に対向する他側面に、前記液体収納容器に設けら
れた第2のラッチレバーと係合する第2係合部と、を備
えたことを特徴とする。
【0030】液体供給部は複数形成されており、各液体
供給部は第1及び第2のラッチレバーの近傍に配置され
るものでもよい。
【0031】また、本発明のインクジェット記録装置
は、本発明のインクジェットカートリッジと、該インク
ジェットカートリッジを着脱自在に保持し、被記録媒体
の面に沿って往復移動可能に支持されたキャリッジとを
有し、インクを吐出する電気信号に基づき、前記インク
ジェットカートリッジの前記記録ヘッドからインクを吐
出して被記録媒体に記録を行うものである。
【0032】本発明のインクジェット記録装置では、イ
ンクジェットカートリッジのレバーは弾性的に交換液体
供給容器に設けられているので、キャリッジが往復動作
を行う時に発生する衝撃力を吸収する役目を有する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0034】なお、本発明の液体供給システムに用いら
れる液体として、以下の各実施形態ではインクを例にと
って説明を行っているが、適用可能な液体としてはイン
クに限ることなく、例えばインクジェット記録分野にあ
っては記録媒体に対する処理液などを含むことはいうま
でもない。
【0035】(第1の実施形態)図1は、本発明のイン
クタンク1の第1の実施形態を説明する図である。
【0036】図1(a)はインクタンク1の上面図、図
1(b)は図1(a)に示すB−B線での断面図、図1
(c)はインクタンク1の下面図、及び図1(d)は図
1(c)での矢印Cの方向からみた図である。
【0037】液体収納容器としてのインクタンク1は、
内部にインクを収納するインク収納部9a、9b、イン
ク収納部9a、9bの液体を後述する毛管力発生部材収
納室24a、24bへ導出するためのインク供給部4
a、4bをそれぞれ備えた、タンク部1a、1bが連結
部5により、A−A線で軸対称に連結されることで一体
的に構成され、後述するヘッド付ホルダ10に対して着
脱自在に設けられたものである。また、タンク部1a、
1bは、それぞれ、室(筐体)を構成する外壁6a、6
bと、外壁6a、6bの内面と同等もしくは相似形の内
面を有する内壁7a、7bとにより構成される。
【0038】インク供給部4a、4bはそれぞれ、タン
ク部1a、1bの下面の左右両端近傍に位置しており、
外壁6a、6bの側壁面6c、6dには、第1及び第2
の係合部としてのラッチ爪3a、3bを有するラッチレ
バー2a、2bが弾性的に設けられている。インクタン
ク1をヘッド付ホルダ10に装着する前はインク供給部
4a、4bはシール部材4c、4daで封止され、イン
ク収納部9a、9bは大気に対して密閉状態となってい
る。
【0039】内壁7a、7bはそれぞれ可撓性を有して
おり、インク収納部9a、9bは、それぞれ内部に収納
されたインクの導出に伴い変形可能である。また、内壁
7a、7bは溶着部(ピンチオフ部)8を有し、この溶
着部8a、8bで内壁7a、7bは外壁6a、6bに係
合する形で支持されている。また、外壁6a、6bには
それぞれ大気連通口8cが設けられており、内壁7a、
7bと外壁6a、6bとの間に大気を導入可能となって
いる。
【0040】次に、図2にヘッド付ホルダ10の断面
図、及びヘッド付ホルダ10に装着される前の状態のイ
ンクタンク1を示す。
【0041】ヘッド付ホルダ10も、インクタンク1と
同様にI−I線で軸対称の構成となっている。ヘッド付
ホルダ10は、インクタンク1を保持するタンクホルダ
16と、タンクホルダ16の底部に設けられた、I−I
線で軸対称の2つの毛管力発生部材収納室24a、24
bと、インク(処理液などの液体を含む)を吐出して被
記録媒体に記録を行う記録ヘッド18a、18bとを有
し、これらが一体となった構造となっている。また、I
−I線をセンターとして、2つの毛管力発生部材収納室
24a、24bの上壁面外側に、後述するインクタンク
1をタンクホルダ16から取り外す際の補助するための
板ばねであるポップアップばね13が設けられている。
【0042】タンクホルダ16の左右両側の側壁36
a、36bには、インクタンク1のラッチ爪3a、3b
が係合するための係合穴15a、15bが形成されてい
る。
【0043】毛管力発生部材収納室24a、24bは、
ポリウレタンフォームなどの多孔質部材、またはポリエ
チレンやポリプロピレンなどからなる繊維状部材から構
成される毛管力発生部材12a、12bを収納してい
る。毛管力発生部材収納室24a、24bには、インク
タンク1のインク供給部4a、4bと接続し、インク収
納部9a、9bと連通する連通管25a、25bが上壁
に備えられるとともに、下壁には記録ヘッド18a、1
8bにインクを供給するための液体供給部としてのイン
ク供給路19a、19bが開口している。インク供給路
19a、19bの開口は連通管25a、25bの下方に
位置している。つまり、連通管25a、25bおよびイ
ンク供給路19a、19bの開口は、いずれも毛管力発
生部材収納室24a、24bの側壁面26a、26b側
に設けられている。なお、インク供給路19a、19b
の開口にはフィルタ20が設けられており、記録ヘッド
18a、18bへの異物の侵入を防止している。
【0044】毛管力発生部材収納室24a、24bは、
さらに、大気導入溝22a、22bおよび大気連通口2
1a、21bを備えている。大気導入溝22a、22b
は、後述する気液交換を促進するためのものであり、連
通管25a、25bの近傍の上壁面内側に、毛管力発生
部材収納室24a、24bの連結管25a,25bとの
接続部側から大気連通口21a、21bに向かって形成
され、連通管25a、25bの内部と連通している。大
気連通口21a、21bは、毛管力発生部材12a、1
2bと外気とを連通させるためのものであり、毛管力発
生部材収納室24a、24bの中央側壁27に形成され
ている。毛管力発生部材収納室24a、24bの、大気
連通口21a、21bの近傍は、毛管力発生部材12
a、12bが存在しないバッファ部17a、17bとな
っている。本実施形態においては、連通管25a、25
bは、毛管力発生部材12a、12bと当接するととも
に、その端部は大気導入溝22a、22bとも連続して
おり、後述する液体供給動作をスムーズに実現すること
が可能となっている。
【0045】なお、図1を含め以下の各断面図におい
て、毛管力発生部材12a、12bがインクを保持して
いる領域については斜線部で示す。また、インク収納部
9a、9bに収納されているインクを網線部で示す。
【0046】また、図1は模式的概略図であるため、イ
ンクタンク1の外壁6a、6bと内壁7a、7bとは接
触しているように描かれているが、実際は分離可能な状
態になっていればよく、内壁7a、7bと外壁6a、6
bが接触していても、微小な空間を隔てて配置されるよ
うに構成されていてもよい。ただし、インクタンク1を
ヘッド付ホルダ10に装着する前、すなわちインクタン
ク1の使用前においては、内壁7a、7bは外壁6a、
6bの内面形状に沿って、少なくとも外壁6a、6bの
角部(頂点部分が微小曲面形状をなす場合も含め、以
下、角部と称する)に内壁7a、7bの角部がくるよう
に成形されている(この状態を、初期状態と称する)。
【0047】このとき、インク収納部9a、9b内につ
いては、シール部材4c、4daを開封した際にインク
供給部4a、4bがわずかに負圧となるよう、インク収
納部9a、9bに収納可能なインク量よりわずかに少な
いインクを収納しておくと、外力、温度変化、気圧の変
化からシール部材4c、4daの開封時にインクが外部
に漏出することをより確実に防ぐことができる。
【0048】また、このような環境変化に対する観点か
ら、接続前のインク収納部9a、9bに収納される空気
の量は極めて少ないことが望ましい。インク収納部9
a、9b内に収納される空気量を減らすためには、例え
ば特願平9−200126号明細書に開示されるような
液体注入方法を用いればよい。
【0049】一方、毛管力発生部材収納室24a、24
bの毛管力発生部材12a、12bは、その一部にイン
クを保持している。
【0050】ここで、毛管力発生部材12a、12bに
収納されるインク量は、後述するインクタンク1の交換
時に毛管力発生部材12a、12bに収納されていたイ
ンク量によるので、多少のばらつきがあってもよい。ま
た、大気導入溝22a、22b及び連通管25a、25
bに関しては、必ずしも液体で充填されている必要はな
く、図2に示すように空気を含んでいてもよい。
【0051】次に、インクタンク1をヘッド付ホルダ1
0に装着する際の動作を図3を用いて説明する。
【0052】まず、インクタンク1のインク供給部4
a、4bの設けられた下面を、ヘッド付ホルダ10を構
成するタンクホルダ16の開口に向けて(矢印F方
向)、押し込む。この時、インクタンク1の左右両側の
ラッチレバー2a、2bは、それぞれタンクホルダ16
の左右両側の側壁36a、36bの側壁角部37a、3
7bに当接する。これにより、インクタンク1は水平に
保持され、かつ、インク供給部4a、4bは連通管25
a、25bに対して、真上に位置することとなる。
【0053】また、左右両側のラッチレバー2a、2b
はインクタンク側壁方向への弾性を有するため、この状
態でワンクッションおかれることとなる。そのため、ユ
ーザがインクタンク1を過度な力でタンクホルダ16へ
装着しようとした場合にも、この弾力性によりインクタ
ンク1と連通管25a、25bとのぶつかりによる連通
管25a、25bの破損を防止できる。
【0054】この状態からインクタンク1がさらに矢印
F方向に押し込まれることで、ラッチレバー2a、2b
は矢印Eの方向に撓み、また、インクタンク1の下面
が、ポップアップばね13を押し下げることで矢印Cの
方向に撓む。インクタンク1は、両側のラッチレバー2
a、2bが均等に撓むことで左右両側の側壁角部37
a、37bからほぼ均等に反力を受けることにより、ほ
ぼ直線的な動作でタンクホルダ16に挿入されることと
なる。この挿入動作は、ラッチレバー2a、2bのラッ
チ爪3a、3bがタンクホルダ16の係合穴15a、1
5bに係合し、インクタンク1がタンクホルダ16に保
持されるまで行われる。このような直線的な装着動作の
ため、左右のシール部材4c、4daは、ほぼ同時にイ
ンク誘導体11a、11bにより突き破られ、これによ
り、インク収納部9a、9bのインク供給部4a、4b
と毛管力発生部材収納室24a、24bのインク誘導体
11a、11bとが、左右同時に連結される。
【0055】なお、ポップアップばね13は、ラッチレ
バー2a、2bがそれぞれタンクホルダ16の左右両側
の側壁36a、36bの側壁角部37a、37b に
当接した状態で、インクタンク1の下面に当接すること
で、インクタンク1が水平に保持されるのを補助する機
能を有する。
【0056】以上により、インクタンク1をタンクホル
ダ16に挿入する際のクリアランスLが十分に小さくな
くとも、ほぼ直線的な動作での装着が可能となる。ま
た、装着する際、撓むことで繰り返し曲げ応力のかかる
ラッチレバー2a、2bが消耗品であるインクタンク1
側に設けられていることで、インクタンク1の着脱を繰
り返すような場合でも、ヘッド付ホルダ10の耐久性に
はなんら問題を来さない。また、上述の通りの構成であ
り、また直線的な装着動作のため、左右のインク供給部
4a、4bとインク誘導体11a、11bとはほぼ同時
に連結できるとともに、連通管25a、25bに無理な
力が加わらないため、連通管25a、25bの損傷を防
ぐことができる。
【0057】次に、図4にインクジェットカートリッジ
23の断面図を示す。
【0058】ここで、インクジェットカートリッジ23
は、インクタンク1がヘッド付ホルダ10に装着された
状態のものをさす。
【0059】上述したように、ラッチレバー2a、2b
のラッチ爪3a、3bがタンクホルダ16の係合穴15
a、15bに係合させることで、インクタンク1がヘッ
ド付ホルダ10に装着された状態となる。
【0060】この状態で、毛管力発生部材収納室24
a、24bの連通管25a、25bが、シール部材4
c、4daを突き破ってインク供給部4a、4b内に侵
入し、インクタンク1のインク収納部9a、9bと毛管
力発生部材収納室24a、24bとが連通する。この
際、密閉部材としてのベローズ14a、14bが先にシ
ール部材4c、4daに接して連通管25a、25bの
周囲を密閉した後、インクタンク1の挿入に伴ってベロ
ーズ14a、14bが圧縮されて連通管25a、25b
がシール部材4c、4daを開封するので、シール部材
4c、4daの開封時にインクがベローズ14a、14
bの外部に流出することはない。
【0061】また、インクタンク1をタンクホルダ16
から取り外すには、ラッチ爪3a、3bが係合穴15
a、15bからはずれるまでラッチレバー2a、2bを
矢印Eの方向に撓ませる。本実施形態のラッチレバー2
a、2bはインクタンク1の底部の側壁面6c、6d下
部に支持され、外側上方に向かって傾斜または湾曲して
いるものである。また、ラッチレバー2a、2bの端部
(操作部)とラッチレバー2a、2bの支点部との間に
ラッチ爪3a、3bが存在している。インクタンク1を
タンクホルダ16から取り外す際には、ラッチレバー2
a、2bの端部(操作部)をインクタンク1側に撓ませ
る。それによりラッチ爪3a、3bと係合穴15a、1
5bとの係合が解除されると、ラッチレバー2a、2b
の弾性力によりラッチレバー2a、2bの傾斜または湾
曲に沿ってインクタンク1が上昇する。これによりイン
クタンク1の一部がタンクホルダ16から突出するkと
となり、インクタンク1を取り出しやすくなる。
【0062】さらに、本実施形態のように、タンクホル
ダ16の底部にポップアップばね13を有すると、撓ん
でいたポップアップばね13が開放され、インクタンク
1が真っ直ぐ上方に押し上げられることとなり、インク
タンク1をさらに容易に取り外すことができる。
【0063】次に、本液体供給システムのインクの液体
供給動作について、図5〜図10を用いて説明する。
【0064】図5〜図9のそれぞれは、図4に示す液体
供給システムのインクタンク1をヘッド付ホルダ10に
装着し、記録ヘッド18a、18bからインクを吐出し
たときの変化を図5〜図9の順に示す概略説明図であ
り、(a)は、図4と同じ断面による断面図、(b)
は、図1のG−G線断面図を示している。
【0065】また、図10は、図4に示すインク供給口
O(毛管力発生部材収納室24a、24bへのインク供
給路19a、19bの開口部)からのインク導出量とイ
ンク供給路19a、19bの負圧の関係を示す説明図で
あり、横軸はインク供給口Oからの外部へのインク導出
量、縦軸はインク供給口O部の負圧(静負圧)である。
図10では、図5〜図9に示す負圧の変化の状態を矢印
で示している。
【0066】図5(a)、(b)は、インクタンク1を
ヘッド付ホルダ10に装着した直後の、インクタンク1
内のインクが毛管力発生部材収納室24a、24bへ導
出される前の状態を示している。
【0067】インクタンク1がヘッド付ホルダ10に装
着されると、インクタンク1内のインクは連通管25
a、25bを通って毛管力発生部材収納室24a、24
bに供給される。このとき、毛管力発生部材収納室24
a、24b内では、図6(a)、(b)に示すように、
毛管力発生部材収納室24a、24bとインクタンク1
の圧力が等しくなるまで、図6(a)の矢印Hのように
インクが移動し、インク供給口Oにおける圧力が負とな
る状態で平衡状態になる(この状態を、使用開始状態と
称する。)。
【0068】そこで、この平衡状態となるためのインク
移動について、詳細に説明する。
【0069】インクタンク1のインク供給部4a、4b
に毛管力発生部材収納室24a、24bの連通管25
a、25bを挿入すると、インク収納部9a、9b内の
インクが連通管25a、25bへ流れて毛管力発生部材
収納室24a、24bの毛管力発生部材12a、12b
との間にインクパスが形成される。また、図6(a)で
示す状態で空気が連通管25a、25b内に存在する場
合、空気はインク収納部9a、9bへと移動する(な
お、図6においてはこの空気は省略している。)。
【0070】インクパスが形成されると、毛管力発生部
材12a、12bの毛細管力により、インク収納部9
a、9bから毛管力発生部材12a、12bへのインク
移動が開始される。このとき、内壁7a、7bは、イン
ク収納部9a、9bの体積が減少する方向に、面積最大
の面の中央部から変形をはじめる。
【0071】ここで、外壁6a、6bは内壁7a、7b
の角部の変位を抑制する働きをするため、インク収納部
9a、9bはインク消費による変形の作用力と初期状態
(図4)の形状に戻ろうとする作用力とが働き、急激な
変化をすることなく、変形の度合いに応じた負圧を発生
するようになる。なお、内壁7a、7bと外壁6a、6
bの空間は、大気連通口8cを介して外気に連通してい
るので、上記変形に応じて内壁7a、7bと外壁6a、
6bとの間に空気が導入される。また、大気導入溝22
a、22bへのインク導入については、本実施形態のよ
うにインク収納部9a、9bの発生する負圧より大気導
入溝22a、22bの毛管力が大きい場合はインクが充
填される。
【0072】インク移動が開始され、毛管力発生部材1
2a、12bにインクが充填されていくと、大気導入溝
22a、22bの先端部(図示中央側)よりも先の大気
連通口22c、22d側にもインクが充填されるように
なり、大気導入溝22a、22bは大気とは連通しなく
なる。すると、インクタンク1は毛管力発生部材収納室
24a、24bを介してのみインク及び大気のやり取り
を行なうようになるため、インクタンク1の気液交換通
路における静負圧と、毛管力発生部材収納室24a、2
4bの大気連通路22c、22dにおける静負圧とが等
しくなるように、さらなるインクの移動が行なわれる。
【0073】すなわち、このときの毛管力発生部材収納
室24a、24b側の負圧がインクタンク1側の負圧よ
り大きいので、両者の負圧が等しくなるまで、インクタ
ンク1から毛管力発生部材収納室24a、24bへ更な
るインク移動が行なわれ、それに伴い毛管力発生部材収
納室24a、24bの毛管力発生部材12a、12bが
保持するインク量が増大する。このように、インクタン
ク1から毛管力発生部材収納室24a、24bへのイン
クの移動においては、インクタンク1に毛管力発生部材
12a、12bを介した気体の導入をすることなく行わ
れる。平衡状態となった時のインクタンク1および毛管
力発生部材収納室24a、24bの静負圧は、インク供
給路19a、19bに接続されている記録ヘッド18
a、18bからインクが漏れ出ないよう、記録ヘッド1
8a、18bの種類に応じて適切な値(図10のα)と
なるように設定すればよい。
【0074】インクタンク1から移動可能なインク量の
下限は、毛管力発生部材12a、12bの上面で大気導
入溝22a、22bの先端位置(後述する気液界面)ま
で毛管力発生部材12a、12bをインク充填する時の
インク量であり、上限は毛管力発生部材12a、12b
を完全にインク充填する時のインク量となる。従って、
接続前に毛管力発生部材12a、12bに保持されるイ
ンク量のばらつきを考慮したうえで、これらの上限、下
限のインク量から毛管力発生部材12a、12bへ移動
するインク量を決定すると、このインク量と平衡状態で
の負圧の値αをもとに毛管力発生部材12a、12bに
対応したインク収納部9a、9bの材料、厚さを適切に
選択することができる。
【0075】また、接続前に毛管力発生部材12a、1
2bに保持されるインク量のばらつきが存在するため、
平衡状態に達した場合でも、毛管力発生部材12a、1
2bの大気連通口22c、22d側にインクが充填され
ない領域が残っていることがある。この領域は、バッフ
ァ部17a、17bとあわせ、後述する温度や圧力の変
化に対するバッファ領域として利用することができる。
【0076】逆に、ばらつき量の影響により、平衡状態
に達した時のインク供給口Oの圧力が正になってしまう
恐れのある時は、後述する液体吐出記録装置本体に設け
られる吸引回復手段により吸引回復を行ない、若干のイ
ンクを流出させることで対応してもよい。
【0077】なお、接続時における連通管25a、25
b内でのインクパスの形成は、接続時の衝撃を利用して
行なってもよく、接続時にインク収納部9a、9bを外
壁6a、6bごと押圧するなど、インク収納部9a、9
bを加圧することにより行なってもよい。また、接続前
のインク収納部9a、9bをごく僅かな負圧状態にして
おき、この負圧を利用して連通管25a、25b内の気
体をインク収納部9a、9bへ移動させることを促進さ
せてもよい。
【0078】次に、図7に示すように、記録ヘッド18
a、18bによりインクを吐出し、インクの消費を開始
する。このとき、インク収納部9a、9bと毛管力発生
部材12a、12bの双方の発生する静負圧の値が増大
する方向にバランスを取りつつ、インク収納部9a、9
bと毛管力発生部材12a、12bの双方に保持された
インクが消費される。(第1のインク供給状態、と称す
る。) すなわち、記録ヘッド18a、18bからインクが消費
されると、毛管力発生部材収納室24a、24bの毛管
力発生部材12a、12bの液面位置がインク供給口O
に向かって移動する(矢印I方向)とともに、インク収
納部9a、9bがさらに変形し、インク収納部9a、9
bの中央部分が内方に向かう安定した潰れかたが維持さ
れる。
【0079】ここで、溶着部8a、8bも、内壁7a、
7bの変形規制部分となり、最大面積を有する面に隣接
する面について、相対的に溶着部8a、8bを有する領
域より、溶着部8a、8bを有していない部分が先に変
形を始め、内壁7a、7bが外壁6a、6bから離間す
る。なお、本実施形態では表面積最大の対向する面が、
ほぼ同時に変形を行うため、より安定した変形を実現し
ている。
【0080】なお、図7に示す状態でのインク供給口O
からのインク導出量に対する静負圧の変化は、図10の
Aに示す領域のように、インク導出量に比例して静負圧
が少しずつ増大する形となる。この第1のインク供給状
態においても、インク収納部9a、9bには連通管25
a、25bを経由して空気が入ることがない。
【0081】インク供給口Oからのインクの導出がさら
に進むと、図8に示すように、インク収納部9a、9b
に気体が導入されるようになる(以下、気液交換状態、
または第2のインク供給状態と称する。)。
【0082】このとき、毛管力発生部材12a、12b
の液面位置は大気導入溝22a、22bの先端部でほぼ
一定(気液界面)であり、大気連通口21a、21bか
ら大気導入溝22a、22b及び連通管25a、25b
を経由した空気がインクタンク1に入ることで、インク
タンク1からインクが連通管25a、25bのインク誘
導体11a、11bを通じて毛管力発生部材収納室24
a、24bの毛管力発生部材12a、12bへと移動す
る。
【0083】従って、液体吐出記録手段としての記録ヘ
ッド18a、18bによりインクが消費されてもその消
費量に応じてインクが毛管力発生部材12a、12bに
充填され、毛管力発生部材12a、12bは一定量のイ
ンクを保持し、また、インク収納部9a、9bも空気が
導入されることで、気液交換時の形状をほぼ維持したま
まインクタンク1の負圧をほば一定に保つので、記録ヘ
ッド18a、18bへのインク供給が安定する。図8に
示す状態でのインク供給部4a、4bからのインク導出
量に対する静負圧の変化は、図10のBに示す領域のよ
うに、インク導出量に対し、ほば一定の値となる。
【0084】さらにインク供給口Oからのインクの導出
がさらに進むと、図9に示すように、インク収納部9
a、9bのインクはほば完全に消費され、毛管力発生部
材収納室24a、24b内に残存するインクを消費する
ようになる。図9に示す状態でのインク供給口Oからの
インク導出量に対する負圧の変化は、図10のCに示す
領域のように、インク導出量に比例して負圧が増大する
形となる。このような状態になったら、インクタンク1
を取り外しても、連通管25a、25bからインク漏れ
が生じる恐れは少ないので、インクタンク1を取り外
し、新たなインクタンク1と交換すればよい。
【0085】図4に示す実施形態におけるインクタンク
1の液体供給動作は以上の通りである。
【0086】すなわち、インクタンク1を毛管力発生部
材収納室24a、24bと接続させると、毛管力発生部
材収納室24a、24bとインクタンク1の圧力が等し
くなるまでインクが移動して使用開始状態となり、その
後、記録ヘッド18a、18bによりインクの消費が開
始されると、まずはインク収納部9a、9bと毛管力発
生部材12a、12bの双方の発生する静負圧の値が増
大する方向にバランスを取りつつ、インク収納部9a、
9bと毛管力発生部材12a、12bの双方に保持され
たインクが消費される。その後、インク収納部9a、9
bに気体が導入されることで毛管力発生部材12a、1
2bが気液界面を保ちながらインクの導出に対しほぼ一
定の負圧を保持する気液交換状態を経て、毛管力発生部
材収納室24a、24b内に残存するインクを消費する
ようになる。
【0087】このように、本発明では、インク収納部9
a、9bへ外気を導入することなくインク収納部9a、
9bのインクを使用する工程を有するため、このインク
供給工程(第1のインク供給状態)においてインクタン
ク1の内容積の制限は、結合時においてインク収納部9
a、9bに導入された空気のみを考慮すればよいことに
なる。すなわち、インクタンク1内の内容積の制限を緩
和しても、環境変化に対応可能であるという利点があ
る。
【0088】また、本発明によれば、インクタンク1内
のインクをはぼ完全に消費することができるだけでな
く、交換時に連通口25a、25bに空気を含んでいて
もよく、毛管力発生部材12a、12bのインク保持量
によらずインクタンク1の交換が可能であるので、従来
技術のように残量検出機構を設けなくとも、インクタン
ク1を交換可能なインク供給システムを提供することが
できる。インクタンク1は毛管力発生部材収納室24
a、24bの上方に位置しているので、インクタンク1
からインク供給口Oまでのインク供給方向を重力に従う
方向とすることができ、常に安定した供給状態を維持す
ることができる。
【0089】なお、図10に示すようにインク導出量に
比例して負圧が増大し(Aの領域)、その後一定の値を
保ち(Bの領域)、さらにその後インク導出量に比例し
て負圧が増大する(Cの領域)ためには、インク収納部
9a、9bの対向する変形面が互いに接するようになる
前に、大気導入が行なわれる、すなわちAの領域からB
の領域に移行することが望ましい。これは、対向する最
大面積面が接触する前後で、インク収納室におけるイン
ク導出量に対する負圧の変化の割合が異なるためであ
る。
【0090】さらに、本発明の構成によれば、第2のイ
ンク供給状態など、インク収納部9a、9bに空気を含
む場合においても、従来の方法とは異なる解決方法によ
り、環境の変化に対応することが可能な構成となってい
る。
【0091】そこで、次に、図4に示すインクタンク1
の、環境条件を変化させた場合の安定した液体保持のメ
カニズムについて図11を用いて説明する。なお、図1
1(a)は、図1のB−B線の左側部分のみを示す 図11(a)、(b)は毛管力発生部材12aのバッフ
ァ吸収体としての機能、及びインク収納部9aのバッフ
ァ作用を説明する説明図であり、図8の状態(気液交換
状態)から大気圧の減圧ないしは気温の上昇などによる
インク収納部9a内の空気の膨張した時のインク収納部
9a、9bの変化を示している。
【0092】すなわち、大気圧の減圧(あるいは気温の
上昇)により、インクタンク1内の空気が膨張すると、
インク収納部9aを構成する壁面(図11(a)、
(b)の)及び液面(図11(a)の)が押圧さ
れ、インク収納部9aの内容積が増加すると共に、一部
のインクは連通管25aを介してインク収納部9a内か
ら毛管力発生部材収納室24a側へと流出する。ここ
で、インク収納部9aの内容積が増加するために、毛管
力発生部材12aへ流出するインク量(図11(a)の
に示される毛管力発生部材12aの液面の移動)はイ
ンク収納部9aが変形不能な場合に比べ大幅に少ないも
のとなる。
【0093】ここで、連通管25aを通じて流出するイ
ンク量は、インク収納部9a内の空気が膨張する際に壁
面を押圧してインク収納部9aの内容積を増加させる時
の壁面の変形に伴う抵抗力と、インクを移動させて毛管
力発生部材12aに吸収させるための抵抗力との大ささ
によって決定される。特に、本構成の場合、毛管力発生
部材12aの流抵抗が内壁7aの復元に対する抵抗より
大きいので、空気の膨張にともない、まずインク収納部
9aの内容積が増加し、この増加分の上限より空気の膨
張による体積の増加が大きい場合、連通管25aを介し
てインク収納部9a内から毛管力発生部材収納室24a
側へインクが流出するようになる。従って、インク収納
部9aの壁面が環境変化に対するバッファとしての機能
を果たすため、毛管力発生部材12a内のインクの移動
が緩やかになり、インク供給路19aにおける負圧特性
が安定する。
【0094】なお、本実施形態では毛管力発生部材収納
室24aに流出したインクは毛管力発生部材12aで保
持されるようにしている。この場合、毛管力発生部材収
納室24aのインク量が一時的に増加して気液界面が図
示右方向(矢印方向)へ移動するので、使用初期と同
様にインク内圧の安定期より一時的にやや正側の内圧に
なるが、記録ヘッド18aの吐出特性への影響は小さ
く、実使用上の問題はない。また、大気圧が減圧前のレ
ベルに回復(1気圧に戻る)した場合(あるいは元の温
度に戻った場合)は、毛管力発生部材収納室24aに漏
出して毛管力発生部材12aに保持されていたインクが
再びインク収納部9aに戻ると共にインク収納部9aの
内容積が元の状態へと戻るようになる。
【0095】本発明における、毛管力発生部材12aの
インク吸収量とインクタンク1との関係については、前
述の減圧ないしは温度変化時の大気連通口21aなどか
らのインクの漏れを防止するという観点から、インクタ
ンク1からの最悪条件下でのインク流出量と、インクタ
ンク1からのインク供給時に毛管力発生部材収納室24
aに保持させるインク量とを考慮して毛管力発生部材収
納室24aの最大インク吸収量を決め、少なくともその
分の毛管力発生部材9を収納するだけの容積を毛管力発
生部材収納室24aに持たせれば良い。
【0096】図11(c)に、仮に図11(a)、
(b)のインク収納部9aが空気の膨張に対し、全く変
形しないと仮定し、減圧前のインクタンク1の初期空間
体積と0.7気圧に減圧した場合のインク流出量との関
係を一点鎖線で示した。
【0097】このグラフから明らかなように、このとき
のインク導出量△Vは、減圧時の圧力をP(0<P<
1)、インクタンク1の初期空気量の割合をa(0≦a
≦1)、膨張前のインク収納部9aの体積をVBとする
と、おおよそ以下の式で表される。
【0098】(1)0≦a<Pの時 減圧下で膨張するインクタンク1内の空気は、残余イン
ク量が少ないほど大きくなり大量のインクが押し出され
るため、インク導出量△Vは初期空気量に比例し、 △V=((1−P)/P)×a×VB (式1) で表わされる。
【0099】(2)P≦a≦1の時 インクタンク1内のインク量以上に流出することはない
ため、初期に収納されていたインク量に依存し、 △V=(1−a)×VB (式2) で表わされる。
【0100】従って、インクタンク1からのインク流出
量の最悪条件での見積は、例えば、大気圧の最大減圧条
件を0.7気圧とした場合、インクタンク1からのイン
ク流出量が最大となるのはインクタンク1の容積VB
30%のインクがインクタンク1に残余している場合で
あり、インク室壁下端部より下のインクも毛管力発生部
材収納室24aの毛管力発生部材12aに吸収されると
すれば、インクタンク1に残余している全てのインク
(VBの30%)が漏出すると考えれば良い。
【0101】ところが、実際はインク収納部9aが空気
の膨張に対して変形するので、膨張前のインク収納部9
aの内容積に対し、膨張後のインク収納部9aの内容積
は増加するため、減圧前のインクタンク1の初期空間体
積と0.7気圧に減圧した場合のインク流出量との関係
は実線のようになる。
【0102】すなわち、このときの膨張の割合をt(t
>1)とし、tが定数であるすると、インク導出量△V
は、おおよそ以下の式で表される。
【0103】(3)0≦a<P×tの時 インク導出量△Vは初期空気量に比例するが、インク収
納部9aの膨張により △V=(((1−P)/P)×a−(t−1))×VB (式3) ただし、上記の式3において、△V<0の場合は△V=
0となる。すなわち、この状態の時は連通管25aを介
したインクの移動は起こらず、インク収納部9aの内容
積の膨張だけが行なわれる。
【0104】(4)P×t≦a≦1の時 インクタンク1内のインク量以上に流出することはない
ため、初期に収納されていたインク量に依存し、 △V=(1−a)×VB (式4) で表わされる。
【0105】図11(c)から明らかなように、インク
タンク1からのインク流出量の最悪条件での見積は、イ
ンク収納部9aが空気の膨張に対しまったく変形しない
と仮定した場合よりも小さくすることができる。例え
ば、大気圧の最大減圧条件を0.7気圧、t=1.2と
した場合、インクタンク1からのインク流出量が最大と
なるのはインクタンク1の容積VBの16%のインクが
インクタンク1に残余している場合であり、その流出量
はインク収納量の容積VBの16%となる。
【0106】なお、実際にはtは連通管25aを移動す
るインクの流抵抗との関係があるため、実際にはaの関
数となり、一定の値とはならないことも起こりうるが、
その場合でもインク収納部9aが変形しない場合よりは
流出するインク量が小さいことは言うまでもない。ま
た、tの上限は、図11(a)に示す状態での、外壁6
aの内面の大きさと、インク収納部9aの気体の膨張前
の内容積とによって決めることができる。
【0107】上記の現象は温度変化の場合でも同様であ
るが、50deg程度の温度上昇があっても流出量は上
記減圧時よりも少ない。
【0108】このように、本発明によれば、内壁7aす
なわちインク収納部9aの外形形状は、外壁6aの内面
の形状と実質的に等しくなるまで復元するので、このイ
ンク収納部9aの復元によるバッファ作用により、タン
ク部1aのインク収納量を大幅に増大しても環境変化に
対応可能なインク供給システムを提供することができ
る。従って、使用する毛管力発生部材12a及びインク
収納部9aの材料を適宜選択することで、毛管力発生部
材収納室24aとタンク部1aとの体積割合を任意に決
定することができ、1:2より大きな場合でも、実用上
使用することができる。
【0109】インクタンク1のバッファ効果を重視する
場合には、弾性変形可能な範囲内で使用開始状態に対す
る気液交換状態でのインク収納部9aの変形量を大きく
するようにすればよい。
【0110】なお、上述のインク収納部9aのバッファ
効果を有効に機能させるためには、インク収納部9aの
変形が少ない状態でインク収納部9a内に存在する空気
量が少ないこと、すなわち、接続後、気液交換状態の前
にインク収納部9a内に存在する空気の量はなるべく少
ないことが望ましい。
【0111】以上、本発明の実施形態について説明を行
なったが、以下に第1の実施形態に適用可能な変形例に
ついての説明を行なう。
【0112】<毛管力発生部材収納室の構造>まずはじ
めに上述の各実施形態における毛管力発生部材収納室2
4a、24bの構造について、補足説明を行なう。
【0113】毛管力発生部材収納室24a、24bに収
納される毛管力発生部材12a、12bとしては、ポリ
ウレタンフォームなどの多孔質部材の他、繊維をフェル
ト状にしたものや繊維塊を熱成形したものなどを用いる
ことができる。
【0114】連通管25a、25bについては、管状の
もので説明したが、気液交換状態において気液交換を阻
害するものでなけれは、どのような形態のものを用いて
いも良い。
【0115】上述の第1の実施形態では筐体内面に大気
導入溝を設けているが、必ずしも設ける必要はない。
【0116】ただし、気液交換を促進する構造としての
大気導入溝22a、22bを設けることによって、前述
した気液界面を容易に形成することができるので、より
一層安定したインク供給を実現することができるという
利点がある。すなわち、記録ヘッド18a、18bなど
外部への液体供給動作が安定するだけではなく、毛管力
発生部材12a、12bとインク収納部9a、9bとの
設計には上述したように第1の供給状態、第2の供給状
態など各状態における条件があるので、これらの条件を
考慮することも気液界面が形成されることでより一層容
易となる。
【0117】また、上述の第1の実施形態では毛管力発
生部材12a、12bがない空間(バッファ部17a、
17b)を連通管25a、25bとは反対側の端部近傍
に設けているが、これを無くし、かわりに通常の状態で
は液体を保持していない毛管力発生部材12a、12b
を充填していても良い。このようにバッファ空間に液体
を保持しない毛管力発生部材12a、12bが存在する
ことで、前述の環境変化の際に毛管力発生部材収納室2
4a、24bへ移動したインクを保持することが可能と
なる。
【0118】<インクタンクの構造>次に上述の第1の
実施形態におけるインクタンク1の構造について、補足
説明を行なう。
【0119】インクタンク1の毛管力発生部材収納室2
4a、24bとの連通管25a、25bには、結合時の
連通管25a、25bからの液体や空気の漏れを防止す
ると共に結合前のインク収納部9a、9b内のインクの
導出を防止する部材としてのシール部材4c、4daが
設けられる。各実施形態ではシール部材4c、4daは
いずれも膜状のものを使用しているが、ボール状の栓な
どを使用してもよい。また、連通管25a、25bを中
空針とし、シール部材4c、4daをゴム栓としてもよ
い。
【0120】また、上述の第1の実施形態のインクタン
ク1は、ダイレクトブロー製造方法によって形成され
る。すなわち、互いに分離可能な筐体(外壁6a、6
b)とインク収納部9a、9b(内壁7a、7b)と
は、略多角柱の型に対して円筒状のパリソンをエアーブ
ローによって均一に膨張させることで形成されるもので
ある。これにかわり、例えば可撓性の袋内に金属製のば
ね等を備えることで、インクの導出に伴い負圧を発生さ
せるようにしてもよい。
【0121】しかし、ブロー成形を用いることで、筐体
内面形状と同等あるいは相似形の外面形状を有するイン
ク収納部9a、9bを容易に製造することができるだけ
でなく、インク収納部9a、9bを構成する内壁7a、
7bの材料、厚みを変えることで容易に発生する負圧を
設定できる利点がある。さらに、内壁7a、7b、及び
外壁6a、6bの材料に熱可塑性樹脂を利用すること
で、リサイクル性に富んだインクタンク1を提供するこ
とができる。
【0122】ここで、前述した第1の実施形態における
「外壁6a、6b」の構造および「外壁6a、6b」が
「内壁7a、7b」に対して及ぼす結果的な構造につい
て補足説明する。
【0123】上述した第1の実施形態では、インクタン
ク1はブロー成形により製造されるため、内壁7a、7
bは、容器を構成する面の中央近傍領域の厚みにくらべ
角部近傍の厚みの方が薄く形成されている。また外壁6
a、6bも同様に、容器を構成する面の中央近傍領域の
厚みにくらべ角部近傍の厚みの方が薄く形成されてい
る。さらに、外壁6a、6bに対して内壁7a、7b
は、各面の中央部から各面の角部に向かって徐々に減少
する厚み分布を有する外壁6a、6bに積層されること
で形成されている。
【0124】この結果、上記内壁7a、7bは外壁6
a、6bの内面に対して一致する外面を有することにな
る。この内壁7a、7bの外面は、外壁6a、6bの厚
み分布に対して沿うため、内壁7a、7bが形成するイ
ンク収納部9a、9b側に向かって凸となる。そして、
内壁7a、7bの内面は、上述した内壁7a、7bの厚
み分布を有するので、より一層インク収納部9a、9b
に向かって凸となる。これらの構造は、最大面積部で特
に前述した機能を発揮するため、本発明としては、この
ような凸状形状は少なくとも最大面積部で存在すれば良
く、その凸状形状も内壁7a、7b面として2mm以下
で良く、内壁7a、7bの外面で1mm以下でよい。こ
の凸状形状は、小面積部では測定誤差範囲内になること
もあるが、略多角柱インクタンク1の各面における変形
優先順位をもたらす1つの要因となるので、本発明にと
って好ましい条件の1つとなる。
【0125】加えて、外壁6a、6bの構造について補
足する。前述した外壁6a、6bの1つの機能として内
壁7a、7bの角部の変形を規制することをあげたが、
この機能を発揮する構造としては、内壁7a、7bの変
形に対しては形状を維持でき、かつ角部の周囲を覆う構
造(角部包囲部材)を有するものであればよい。従っ
て、プラスチック、金属あるいは、厚紙等の材質で、上
述した外壁6a、6bまたは内壁7a、7bを覆う構造
にしてもよい。この外壁6a、6bとしては、全面でも
よく、角部のみ面構造で、この面構造を金属等の棒で結
合するようなものでも良い。さらに外壁6a、6bは、
メッシュ構造でも良い。
【0126】なお、本発明の実施形態においては、イン
ク収納部9a、9bは略多角柱形状となっているが、こ
の形態に限定されるものではなく、少なくともインクの
導出に伴い変形可能で、この変形により負圧を発生可能
であるものならば、どのような形態であっても本発明の
目的を達成することが可能である。
【0127】さらに前述したインク収納部9a、9bに
よるバッファ効果を得るためには、インク収納部9a、
9bが弾性変形可能であり、内部の収容物の膨張により
インク収納部9a、9bが変形前の形状に戻ることがで
きること、すなわち弾性変形の範囲内で変形することが
求められる。もし、インク導出による変形にともなう負
圧の変化の割合が急激に変わる状態が存在する場合(例
えば変形部分同士が当接する場合など)には、弾性変形
の範囲内であっても、この急激に変わる状態になる前に
第1のインク供給状態を終え、第2のインク供給状態が
開始されるようになっていることが望ましい。
【0128】また、本発明の交換液体収納容器に使用さ
れる材料としては、内壁7a、7bと外壁6a、6bと
が剥離可能なものであればよく、内壁7a、7b又は外
壁6a、6bにそれぞれ複数の材料を用いて、多層によ
り構成してもよい。また、インク収納部9a、9bを単
独で負圧発生型の液体収納容器として使用する場合よ
り、内壁7a、7bとしては弾性の高いものを使用する
ことが可能となっている。内部に収容されるインクなど
に対する影響を考慮すれば、例えばポリエチレン樹脂、
ポリプロビレン樹脂などが好適に適用可能である。
【0129】<インクタンク>上述の各実施形態では、
インクタンク1は毛管力発生部材収納室24a、24b
に対して着脱可能な形態で説明したが、2つの室が常時
一体の構成であってもよい。この場合、2つの室の結合
部である連通管25a、25bからのインクの漏れ出し
がないよう、Oリングなどを用いて連通管25a、25
bをシールすることが望ましい。
【0130】<液体供給動作及びインク供給システム>
次に、液体供給動作及びインク供給システムに関する補
足説明を行なう。
【0131】上述した各実施形態のインク供給システム
におけるインク供給動作については、インクタンク1と
毛管力発生部材収納室24a、24bとが接続されてい
ない初期状態から、接続させた時の使用開始状態、第1
及び第2のインク供給状態を経るものとなっている。
【0132】ここで、上述した各実施形態の第1の変形
例として、気液交換状態、すなわち第2のインク供給状
態がないインク供給システムについても、インク収納部
9a、9bへ外気を導入することなくインク収納部9
a、9bのインクを使用する工程を有するため、交換液
体収納容器の内容積の制限は、結合時においてインク収
納部9a、9bに導入された空気のみを考慮すれはよい
ことになる。すなわち、インクタンク1内の内容積の制
限を緩和しても、環境変化に対応可能であるという利点
があり、本発明の目的を達成し得る構成となっている。
ただし、インク収納部9a、9bの使用効率を考慮する
ならば、上述の第1の実施形態のように第1のインク供
給状態のあとに気液交換状態を有する方が、より容易に
インク収納部9a、9bのインクを消費することができ
る。
【0133】第2の変形例としては、記録ヘッド18
a、18bからインクを消費する際の消費スピードが、
極めて大さい場合がある。このときは、第1の供給状態
において、両者の負圧が常時バランスを取るのではな
く、両者の負圧の差がある所定の値以上になるまでは毛
管力発生部材収納室24a、24bのインクが優先的に
消費され、負圧の差が一定以上になった時、インク収納
室のインクが毛管力発生部材収納室24a、24b側へ
移動するようになることが起こりうる。
【0134】なお、上述した2室が常時一体のインクタ
ンク1では、使用開始時には使用開始状態が終了した段
階になっているだけで、それ以外の各供給動作について
の効果は本変形例においても第1の実施形態の効果をそ
のまま適用可能である。
【0135】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態のインクジェットカートリッジ73について図
12を用いて説明する。
【0136】本実施形態のインクタンク51のインクの
収納形態及び構造は、インクがインク含浸材70に含浸
され、インクを収納する室が1室構造である点が第1の
実施形態と異なる。
【0137】図2に示した第1の実施形態のヘッド付ホ
ルダ10との相違点は、本実施形態では毛管力発生部材
12a、12b及び毛管力発生部材収納室24a、24
bに相当するものがなく、また第1の実施形態ではイン
ク供給路19a、19bと連通管25a、25bが毛管
力発生部材12a、12bを介して配されていたのに対
し、インク供給路69a、69bと連通管75a、75
bは一体的に設けられている。また、インク供給部54
と連通管75a、75bとの隙間からのインクの漏洩を
防ぐため、第1の実施形態のベローズ14a、14bに
対するものとして、シール材(不図示)が設けられてい
る。
【0138】ヘッド付ホルダ60へのインクタンク51
の装着方法は、第1の実施形態と同様で、インクタンク
51に設けられたラッチレバー52a、52b のラッ
チ爪53a、53bがタンクホルダ66の係合穴65
a、65bに係合されることでなされる。
【0139】(第3の実施形態)最後に、本発明のイン
クジェットカートリッジを搭載するインクジェット記録
装置の説明を図13を用いて行う。なお、本実施形態で
用いられるインクタンク1、タンクホルダ16及びイン
クジェットカートリッジ23は第1の実施形態のもので
ある。
【0140】図13において、インクジェットカートリ
ッジ23は、インクジェット記録装置本体のキャリッジ
5010に不図示の位置決め手段によって固定支持され
るとともに、該キャリッジ5010に対してそれぞれ着
脱可能な形で装着される。インクを吐出する記録ヘッド
18a、18bはインクジェットカートリッジ23に一
体的に設けられており、キャリッジ5010は、記録ヘ
ッド18a、18bの吐出口を下向きに向けてタンクホ
ルダ16を搭載する。
【0141】駆動モータ5130の正逆回転は駆動伝達
ギア5090、5110を介してリ−ドスクリュー50
40に伝達され、これを回転させ、またキャリッジ50
10はリードスクリュー5040の螺旋溝5050に係
合するピン(不図示)を有する。これによって、キャリ
ッジ5010は装置長手方向に往復移動される。
【0142】ヘッド付タンク10に対してインクタンク
1を保持するレバー2は、キャリッジ5010の往復移
動の走査方向とレバーの弾性的に可動する方向とが略同
一方向であるため、レバー2がキャリッジ5010の往
復移動時の交換液体供給容器への衝撃を吸収する。
【0143】一方、被記録材Pは、紙送りモータ506
0の駆動による搬送ローラ5000の回転によりキャリ
ッジ5010の下方に送られる。この位置で、キャリッ
ジ5010を移動させながら記録ヘッド18a、18b
からインクを吐出させることで、被記録材Pに記録が行
われる。
【0144】記録ヘッド18a、18bの前面をキャッ
ピングするキャップ5020は、不図示の吸引手段によ
りキャップ内開口を介して記録ヘッド18a、18bの
吸引回復を行うために用いられる。キャップ5020は
ギア5080等を介して伝達される駆動力により移動し
て記録ヘッド18a、18bの吐出口面を覆うことがで
きる。キャップ5020の近傍には、不図示のクリーニ
ングブレードが設けられ、このブレードは図の上下方向
に移動可能に支持されている。ブレードは、この形態に
取られず、周知のクリーニングブレードが本例に適用で
きることは言うまでもない。
【0145】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジ5010がホームポジションに移
動したときにリードスクリュー5040の作用によって
それらの対応位置で所望の処理が行えるように構成され
ているが、周知のタイミングで所望の動作を行うように
すれば、本例にはいずれも適応できる。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように本発明の交換液体供
給容器は、その外壁を構成する壁面のうち、タンクホル
ダへの着脱方向に対して、略平行で、かつ、互いにも略
平行な2つの壁面に爪部を有する複数のレバーがそれぞ
れ弾性的に設けられているため、タンクホルダに対して
の交換液体供給容器の装着の際に、複数のレバーがタン
クホルダと交換液体供給容器の間の遊びを許容するとと
もに直線的な装着方向以外への動きを規制することとな
る。これにより、タンクホルダへの交換液体供給容器の
装着は容易となる。
【0147】また、タンクホルダを有するインクジェッ
トカートリッジ及び該インクジェットカートリッジを有
するインクジェット記録装置は、装着の際に撓むことで
繰り返し曲げ応力のかかるレバーが消耗品である交換液
体供給容器側に設けられていることで、交換液体供給容
器の着脱を繰り返すような場合でも耐久性にはなんら問
題を来さない。
【0148】特に、本発明のインクジェット記録装置
は、タンクホルダに対して交換液体供給容器を保持する
レバーを、キャリッジの往復移動の走査方向とレバーの
弾性的に可動する方向とが略同一方向とすることで、キ
ャリッジの往復移動時の交換液体供給容器への衝撃をレ
バーで吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインクタンクを説明
する図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のヘッド付ホルダを説
明する図である。
【図3】インクタンクをヘッド付ホルダに装着する際の
動作を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のインクジェットカー
トリッジを示す図である。
【図5】図4に示すインクジェットカートリッジの、イ
ンクタンクをヘッド付ホルダに装着した直後の状態を説
明する図であり、(a)は図4と同じ断面による断面
図、(b)は、図1のG−G線断面図を示す。
【図6】図4に示すインクジェットカートリッジの、イ
ンクタンクの使用開始状態を説明する図であり、(a)
は図4と同じ断面による断面図、(b)は、図1のG−
G線断面図を示す。
【図7】図4に示すインクジェットカートリッジの、イ
ンクタンクのインク導出時の状態を説明する図であり、
(a)は図4と同じ断面による断面図、(b)は、図1
のG−G線断面図を示す。
【図8】図4に示すインクジェットカートリッジの、イ
ンクタンクの気液交換状態を説明する図であり、(a)
は図4と同じ断面による断面図、(b)は、図1のG−
G線断面図を示す。
【図9】図4に示すインクジェットカートリッジの、イ
ンクタンクの交換前状態を説明する図であり、(a)は
図4と同じ断面による断面図、(b)は、図1のG−G
線断面図を示す。
【図10】図4に示すインクジェットカートリッジの、
インクタンクのインク導出量とインク供給部の負圧の関
係を説明する図である。
【図11】(a)及び(b)は、図4に示すインクジェ
ットカートリッジの、インクタンクの環境条件を変化さ
せた場合の安定した液体保持メカニズムの説明図、
(c)は減圧時のインク流出量を説明する説明図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施形態のインクジェットカ
ートリッジを示す図である。
【図13】本発明のインクジェット記録装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
1、51 インクタンク 1a、1b タンク部 2a、2b、52a、52b ラッチレバー 3a、3b、53a、53b ラッチ爪 4a、4b インク供給部 4c、4d シール部材 5 連結部 6a、6b 外壁 6c、6d、26a、26b 側壁面 7a、7b 内壁 8a、ab 溶着部 8c、8d、21a、21b 大気連通口 9a、9b インク収納部 10、60 ヘッド付ホルダ 11a、11b インク誘導体 12a、12b 毛管力発生部材 13 ポップアップばね 14a、14b ベローズ 15a、15b、65a、65b 係合穴 16、66 タンクホルダ 17a、17b バッファ部 18a、18b、68a、68b 記録ヘッド 19a、19b、69a、69b インク供給路 20 フィルタ 22a、22b 大気導入溝 22c、22d 大気連通路 23、73 インクジェットカートリッジ 24a、24b 毛管力発生部材収納室 25a、25b、75a、75b 連通管 27 中央側壁 36a、36b 側壁 37a、37b 側壁角部 70 インク含浸材 5020 キャップ 5040 リードスクリュー 5050 螺旋溝 5080 ギア 5090、5110 駆動伝達ギア 5130 駆動モータ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収納する液体収納部と、該液体収
    納部内の液体を外部に供給するための複数の液体供給部
    とを有し、該液体供給部の結合される結合部の形成され
    たタンクホルダに対して着脱自在に交換可能な交換液体
    収納容器において、 前記複数の液体供給部は前記交換液体収納容器の使用状
    態で底となる部分に配され、前記交換液体収納容器の一
    側面に対して弾性的に設けられた、前記タンクホルダに
    形成された第1係止部と係合する第1係合部を備えた第
    1のラッチレバーと、 前記第1のラッチレバーが設けられた側面に対向する他
    側面に対して弾性的に設けられた、前記タンクホルダに
    形成された第2係止部と係合する第2係合部を備えた第
    2のラッチレバーと、を備えるとともに、 前記第1及び第2のラッチレバーを備えた対向する1組
    の側面は、それぞれ前記タンクホルダへの着脱方向に延
    在することを特徴とする交換液体収納容器。
  2. 【請求項2】 液体を収納する液体収納部と、該液体収
    納部内の液体を外部に供給するための液体供給部とを有
    し、該液体供給部の結合される結合部の形成されたタン
    クホルダに対して着脱自在に交換可能な交換液体収納容
    器において、 前記液体供給部は前記交換液体収納容器の使用状態で底
    となる部分に配され、前記交換液体収納容器の一側面に
    対して弾性的に設けられた、前記タンクホルダに形成さ
    れた第1係止部と係合する第1係合部を備えた第1のラ
    ッチレバーと、 前記第1のラッチレバーが設けられた側面に対向する他
    側面に対して弾性的に設けられた、前記タンクホルダに
    形成された第2係止部と係合する第2係合部を備えた第
    2のラッチレバーと、を備えるとともに、 前記第1及び第2のラッチレバーは前記側面の底部近傍
    領域から上方に向かって傾斜あるいは湾曲した形状で、
    前記第1及び第2のラッチレバーを備えた対向する1組
    の側面は、それぞれ前記タンクホルダへの着脱方向に延
    在することを特徴とする交換液体収納容器。
  3. 【請求項3】 前記液体供給部は複数形成されており、
    前記各液体供給部は前記第1及び第2のラッチレバーの
    近傍に配置される請求項1または2に記載の交換液体供
    給容器。
  4. 【請求項4】 前記液体収納部は1つであり、前記液体
    供給部は2つである請求項3に記載の交換液体供給容
    器。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のラッチレバー及び前
    記各液体供給部は、互いに略対称に配置される請求項1
    ないし4に記載の交換液体供給容器。
  6. 【請求項6】 前記液体収納部は複数形成されており、
    前記液体供給部はそれぞれ前記各液体収納部に対応する
    請求項1ないし5に記載の交換液体供給容器。
  7. 【請求項7】 前記液体収納部は、前記液体供給部を除
    いて、実質的な密閉空間を形成するとともに内部に収容
    される液体の導出に伴い変形し、負圧発生可能である1
    ないし6に記載の交換液体供給容器。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2のラッチレバーには、
    少なくとも前記交換液体供給容器を前記タンクホルダか
    ら抜脱する際に利用される操作部を有している請求項1
    ないし7に記載の交換液体供給容器。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2のラッチレバーは、着
    脱動作時に前記交換液体供給容器本体側に弾性変位する
    請求項1ないし8に記載の交換液体供給容器。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のラッチレバーは、
    前記側面の底部に近い領域から上方に向かって傾斜ある
    いは湾曲した形状のレバー部材である請求項1ないし9
    に記載の交換液体供給容器。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2のラッチレバーは、
    前記交換液体供給容器の底部に近い部分に設けられ、該
    部分を支点として弾性変位可能に構成されており、該部
    分と前記第1及び第2のラッチレバーの先端に設けられ
    た操作部との間にラッチ爪が配されている請求項1ない
    し10に記載の交換液体供給容器。
  12. 【請求項12】 前記ラッチ爪は前記第1及び第2のラ
    ッチレバーの外側に配されている請求項1ないし11に
    記載の交換液体供給容器。
  13. 【請求項13】 記録に使用される液体が貯溜される液
    体収納容器が挿入される開口を有し、前記液体収納容器
    を着脱自在に保持するとともに、該液体の吐出を行う液
    体吐出記録ヘッド部を備えたインクジェットヘッドカー
    トリッジにおいて、 前記交換液体収納容器の使用状態で底となる部分に配さ
    れた液体供給部と連通するインク連通管と、 前記液体収納容器の一側面に対して設けられた第1のラ
    ッチレバーと係合する第1係合部と、 前記第1係合部が設けられた側に対向する他側面に、前
    記液体収納容器に設けられた第2のラッチレバーと係合
    する第2係合部と、を備えたことを特徴とするインクジ
    ェットヘッドカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記液体供給部は複数形成されてお
    り、前記各液体供給部は前記第1及び第2ラッチレバー
    の近傍に配置される請求項13に記載のインクジェット
    ヘッドカートリッジ。
  15. 【請求項15】 請求項8ないし14のいずれか1項に
    記載のインクジェットカートリッジと、該インクジェッ
    トカートリッジを着脱自在に保持し、被記録媒体の面に
    沿って往復移動可能に支持されたキャリッジとを有し、 インクを吐出する電気信号に基づき、前記インクジェッ
    トカートリッジの前記記録ヘッドからインクを吐出して
    被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 前記キャリッジの往復移動による走査
    方向は、前記レバーが弾性的に可動する方向と略同一方
    向である請求項15に記載のインクジェット記録装置。
JP11935498A 1998-04-28 1998-04-28 交換液体供給容器、インクジェットカートリッジ及び該インクジェットカートリッジを有するインクジェット記録装置 Pending JPH11309875A (ja)

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