[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH11295578A - 移送機構 - Google Patents

移送機構

Info

Publication number
JPH11295578A
JPH11295578A JP10626098A JP10626098A JPH11295578A JP H11295578 A JPH11295578 A JP H11295578A JP 10626098 A JP10626098 A JP 10626098A JP 10626098 A JP10626098 A JP 10626098A JP H11295578 A JPH11295578 A JP H11295578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead screw
stopper
rack
transfer mechanism
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10626098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4022980B2 (ja
Inventor
Kanehiro Tada
金弘 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10626098A priority Critical patent/JP4022980B2/ja
Publication of JPH11295578A publication Critical patent/JPH11295578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4022980B2 publication Critical patent/JP4022980B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 衝撃時における位置ずれを安価な構成によっ
て防止する。 【解決手段】 駆動側に設けられたリードスクリュー2
と、移動体に設けられるナット体3とから成り、上記ナ
ット体は、ラック部6と、弾発付勢部9と、ストッパ部
5とを備え、上記ストッパ部は、逃げ凹部8を有し、リ
ードスクリューとラック部との噛み合い深さAと、突起
10のリードスクリューに対向した面とリードスクリュ
ーの歯先との間の間隔Bと、逃げ凹部の奥面とリードス
クリューの歯先との間の間隔Cとの関係がC>A>Bで
あり、且つ、リードスクリューが上記Aの距離だけスト
ッパ部側に移動した状態において、逃げ凹部の両側に位
置した突起がリードスクリューに干渉しない大きさを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な移送機構に関
する。詳しくは、リードスクリューとこれに噛合するラ
ック部を有するナット体とによって構成した移送機構に
おいて、衝撃時における位置ずれを安価な構成によって
防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】回転運動を直線運動に変換して移動体を
直線的に移動させる移送機構に、リードスクリューとこ
れに噛合するラック部を備えたナット体とから構成した
ものがある。
【0003】そのような移送機構にあっては、衝撃によ
ってリードスクリューとラック部とが離間したときに、
次ぎに噛合するときまでに互いの位置にずれが生じて、
移動体の位置ずれを起こしてしまうという問題がある。
【0004】そこで、従来より、かかる位置ずれを防止
するための種々の方策が採られてきた。
【0005】その一例として、特開平5−11115号
により開示されたもの(図10参照)のように、ナット
体aのガイド軸bによって案内される主部cとラック部
dとの間に弾性部eを介在させ、該弾性部eのバネ力に
よってラック部dをリードスクリューfに押し付け、衝
撃時には、この弾性部eの作用によってラック部dがリ
ードスクリューfから離間することを回避し、これによ
って、衝撃時における位置ずれを防止しようとするもの
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した図
10に示したものにあっては、弾性部eのバネ力を強く
しすぎるとトルクロスが生じ円滑な駆動を阻害してしま
う惧があるので、バネ力を高くすることができず、外部
衝撃による位置ずれを防止する効果に問題があった。
【0007】そこで、特開平3−294810号により
開示されたもの(図11参照)のように、ナット体にリ
ードスクリューgと噛合する第1のラック部hとリード
スクリューgを挟んで対向するように第2のラック部i
をリードスクリューgとの間に僅かの間隔をあけて設
け、常時は弾発付勢部jによって第1のラック部hとリ
ードスクリューgとが噛合するようにしたもの、又は特
開平4−204612号によって開示されたもの(図1
2参照)のように、ナット体kにリードスクリューlと
噛合するラック部m、mと該ラック部m、mにリードス
クリューlを挟んで対向するようにストッパ部n、nを
リードスクリューlとの間に僅かの間隔をあけて設け、
弾発付勢部oによってラック部m、mをリードスクリュ
ーlに押し付けておくようにしたものがある。
【0008】しかしながら、後者のもの(図12参照)
にあっては、ストッパ部n、nとリードスクリューlと
の間の間隔が狭いと、部品のバラツキにより通常時に両
者が干渉を起こしたり、常温で両者の間に隙間があって
もそれぞれの材料の線膨張係数の違いから、低温又は高
温下で両者が干渉を起こす惧がある。また、ストッパ部
n、nとリードスクリューlとの間の間隔が広いと、衝
撃が加わってラック部m、mがリードスクリューlから
外れてもリードスクリューlがストッパ部n、nに当接
せず、位置ずれを起こしてしまう惧がある。
【0009】そして、これらを解決するためには、スト
ッパ部n、nの寸法精度を極めて高くする必要があり、
且つ、寸法のバラツキを抑えるための管理が必要とな
り、きわめて高価のものとなってしまうという問題があ
る。
【0010】また、前者のもの(図11参照)にあって
も、リードスクリューgと第2のラック部iとの間の間
隔の制御に高い精度を必要とするばかりでなく、衝撃時
にリードスクリューgを第2のラック部iに噛合させ、
衝撃が去ったときに、第1のラック部hをリードスクリ
ューgの元の位置に正確に噛合させるには、2つのラッ
ク部h、iのラックピッチを高精度に整合させておく必
要があり、きわめて高価なものとなってしまうという問
題がある。
【0011】そこで、本発明は、衝撃時における位置ず
れを安価な構成によって防止することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明移送機構は、上記
した課題を解決するために、ナット体は、リードスクリ
ューと噛合するラック部と該ラック部をリードスクリュ
ーと噛合する方向へ弾発的に付勢する弾発付勢部と、リ
ードスクリューを挟んでラック部と反対側に位置するス
トッパ部とを備え、上記ストッパ部は、リードスクリュ
ーの螺条に対向した面に該螺条を受け入れる逃げ凹部を
有し、リードスクリューとラック部との噛み合い深さA
と、リードスクリューとラック部とが完全に噛合した状
態における上記逃げ凹部の両側に位置した突起のリード
スクリューに対向した面とリードスクリューの歯先との
間の間隔Bと、同じくリードスクリューとラック部とが
完全に噛合した状態における逃げ凹部の奥面とリードス
クリューの歯先との間の間隔Cとの関係が C>A>B であり、且つ、リードスクリューが上記Aの距離だけス
トッパ部側に移動した状態において、逃げ凹部の両側に
位置した突起がリードスクリューに干渉しない大きさを
有するようにしたものである。
【0013】従って、本発明移送機構にあっては、衝撃
時には、リードスクリューの螺条が逃げ凹部内に入るこ
とによってリードスクリューとナット体との位置関係が
規定されるので、位置ずれを起こさず、しかも、そのた
めの条件としては、上記A、B、C間の寸法関係と逃げ
凹部の両側に位置した突起の寸法のみを管理すれば良
く、安価に構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明移送機構の実施の
形態を添付図面を参照して説明する。
【0015】図1乃至図4は本発明移送機構の基本概念
を示すものである。
【0016】移送機構1はリードスクリュー2とナット
体3とから成る。リードスクリュー2はその軸方向が図
示しない移動体を移送する方向に延びており、モータ等
の駆動源により回転されるようになっている。
【0017】ナット体3は移動体と連結されると共に、
上記リードスクリュー2と噛合されており、リードスク
リュー2が回転することによってリードスクリュー2の
軸方向に送られ、これによってナット体3と連結されて
いる移動体がリードスクリュー2の軸方向に送られるこ
とになる。
【0018】ナット体3は一の壁部4とこの壁部に対向
して設けられた別の壁部5、5を有し、一の壁部4のう
ち別の壁部5、5に対向した部分6、6にラック歯が形
成されてラック部とされ、別の壁部5、5がストッパ部
とされる。なお、ラック部6、6は1つの壁部にではな
く、それぞれ別個の壁部として形成されても良いが、図
示したように、1つの壁部に形成することによって、剛
性が高くなり、位置精度が向上する。また、ラック部は
一の壁部4の2つの部分6、6に分けて形成しなければ
ならないものでもなく、該壁部4の全長に亘ってラック
歯を形成した1つのラック部として形成しても良い。さ
らに、ストッパ部5、5もそれぞれのラック部6、6に
対応して2個設ける必要はないが、図示したようにした
方が、衝撃時の位置ずれを確実に防止することができ
る。
【0019】各ストッパ部5、5にはその前後方向にお
ける中央部にラック部6、6の方へ突出した突部7、7
が形成されており、該突部7、7にラック部6、6のラ
ック歯の延びる方向と同じ方向に延びる溝状をした逃げ
凹部8、8が形成されている。
【0020】上記ストッパ部5と5との間の位置にバネ
材料から成る弾発付勢部9が配設されている。
【0021】そして、上記リードスクリュー2がラック
部6、6とストッパ部5、5との間に位置され、弾発付
勢部9がストッパ部5、5の側からリードスクリュー2
に弾接され、これによって、リードスクリュー2の螺条
とラック部6、6のラック歯とが噛合される。
【0022】そして、リードスクリュー2の螺条とラッ
ク部6、6のラック歯とが完全に噛合された状態におい
て、リードスクリュー2とラック部6、6との噛み合い
深さAと、逃げ凹部8、8の両側に位置した突起10、
10、・・・のリードスクリュー2に対向した面とリー
ドスクリュー2の歯先との間の間隔Bと、逃げ凹部8の
奥面とリードスクリュー2の歯先との間の間隔Cとの関
係が C>A>B であり(図3参照)、且つ、リードスクリュー2が上記
Aの距離だけストッパ部5、5側に移動した状態におい
て、逃げ凹部8、8の両側に位置した突起10、10、
・・・がリードスクリュー2に干渉しない大きさを有す
る(図4参照)。
【0023】なお、図示したものにあっては、逃げ凹部
8をストッパ部5のラック部6に対向した面に形成した
突部7に形成したが、これはストッパ部5のラック部6
に対向した面に直接形成しても良い。しかしながら、そ
のようにするとストッパ部5の前後幅が小さくなり(逃
げ凹部の両側に形成される突起10、10の大きさを制
限する必要があるため)、その剛性が低くなるので、上
記したようにストッパ部5に形成した突部7に逃げ凹部
8を形成することが好ましい。
【0024】しかして、上記した移送機構1において、
衝撃が加わり、ナット体3が、そのラック部6、6とリ
ードスクリュー2との噛合が外れる方向に移動したとき
に、上記Aより小さいB以上に移動すれば、リードスク
リュー2の螺条が逃げ凹部8内に位置されるので(図4
参照)、ナット体3がリードスクリュー2の軸方向に移
動しようとしても、リードスクリュー2の螺条が逃げ凹
部8内で移動できる範囲でしか移動することができず、
従って、衝撃が去った後に、弾発付勢部9の押圧力によ
って、ラック部6がリードスクリュー2の衝撃前に噛合
していた位置と再び噛合することができ、衝撃による位
置ずれを回避することができる。
【0025】なお、衝撃時にナット体3が前後方向に移
動しようとしたときに、リードスクリュー2の螺条が逃
げ凹部8の両側に位置した突起10、10と当接するこ
とがあるので、このようなときに、リードスクリュー2
の螺条が突起10、10の稜線部で傷つくことがないよ
うに、該突起10、10の先端部の両側の稜線部に丸味
のある面取り加工を施しておくと良い。
【0026】上記した移送機構1にあっては、上記、C
>A>Bの条件に対して、逃げ凹部8の深さDの設計上
の自由度が大きく、Cの値を大きくすることが容易であ
る。
【0027】従って、ナット体3の精度を厳しくしなく
ても良く、さらに、精度を厳しくしなくても良い分、部
品のバラツキに対する管理も厳しくする必要が無く、安
価に製造することができる。
【0028】なお、上記した例では、1つのストッパ部
5に1つの逃げ凹部8を形成したものを示したが、これ
は、1つのストッパ部5に2つ(図5参照)又はそれ以
上の逃げ凹部を形成するようにしても良い。
【0029】
【実施例】次ぎに、本発明をカメラにおけるレンズを移
動させるための移送機構に適用した実施の一例について
説明する。
【0030】レンズ鏡筒11の骨格部は、前部鏡筒12
が中間鏡筒13の前端部に、また、後部鏡筒14が中間
鏡筒13の後端部に、それぞれタッピングビス15、1
5、・・・によって固定されることによって形成され
る。
【0031】前部鏡筒12には第1群レンズ16がカシ
メ等によって固定支持される。
【0032】第1の移動枠17が前部鏡筒12と中間鏡
筒13とによって形成された空間内に前後方向に移動可
能に支持される。第1の移動枠17は上端部に前後方向
に延び上方に開口した樋状をしたスリーブ部18を有
し、該スリーブ部18の前後両端部に軸受部19、19
が設けられている。また、第1の移動枠17の下端部に
はU字状の切欠を有した案内片20が突設されており、
枠部21に第2レンズ群22がカシメ等により固定支持
されている。
【0033】そして、前部鏡筒12と中間鏡筒13との
間にはガイド軸23a、23bが架け渡し状に支持され
ており、上側のガイド軸23aが第1の移動枠17の軸
受部19、19に挿通され、下側のガイド軸13bに第
1の移動枠17の案内片20のU字状切欠が摺動自在に
係合されていて、これによって、第1の移動枠17は前
後方向に移動自在に支持される。
【0034】中間鏡筒13には、第3レンズ群24がカ
シメ等により固定支持され、また、アイリス25が前端
部に固定される。
【0035】第2の移動枠26が中間鏡筒13と後部鏡
筒14とによって形成された空間内に前後方向に移動可
能に支持される。第2の移動枠26は上端部に前後方向
に延び上方に開口した樋状をしたスリーブ部27を有
し、該スリーブ部27の前後両端部に軸受部28、28
が設けられている。また、第2の移動枠26の下端部に
はU字状の切欠を有した案内片29が突設されており、
枠部30に第4レンズ群31がカシメ等により固定支持
されている。
【0036】そして、中間鏡筒13と後部鏡筒14との
間にはガイド軸32a、32bが架け渡し状に支持され
ており、上側のガイド軸32aが第2の移動枠26の軸
受部28、28に挿通され、下側のガイド軸32bに第
2の移動枠26の案内片29のU字状切欠が摺動自在に
係合されていて、これによって、第2の移動枠26は前
後方向に移動自在に支持される。
【0037】後部鏡筒14には撮像素子取付部33が形
成されており、ここに図示しないCCD等の固体撮像素
子が取り付けられる。
【0038】そして、第2群レンズ22が移動すること
により画角の変倍、すなわち、ズーミングが行われ、ま
た、第4群レンズ31が移動することによって上記画角
の変倍に伴う像面変動の補正とピント合わせ、すなわ
ち、フォーカシングが為される。
【0039】そして、本発明に係る移送機構は上記第1
の移動枠17及び第2の移動枠26を光軸方向に移動さ
せる機構として適用されている。
【0040】なお、第1の移動枠17を移動させる移送
機構と第2の移動枠26を移動させる移送機構とはほぼ
同じ構成を有しているので、第1の移動枠17を移動さ
せる第1の移送機構34について詳細に説明し、第2の
移動枠を移動させる第2の移送機構34′については説
明を省略し、第2の移送機構34′の第1の移送機構3
4におけると同様の部分には第1の移送機構34におけ
る同様の部分に付した符号と同じ符号に「′」を付加し
た符号を付して示す。
【0041】第1の移動枠17のスリーブ部18にナッ
ト体35が連結される。
【0042】該ナット体35は、前後方向に延びる円筒
状をした連結部36を有し、該連結部36の上方に一の
壁部37が立設され、該壁部37の一方の面のうち前後
に離間した部分38、38にラック歯39、39、・・
・が形成されて該部分がラック部とされる。
【0043】また、上記ラック部38、38に所定の間
隔をあけて対向した別の壁部40、40が形成され、該
壁部40、40がストッパ部とされる。そして、該スト
ッパ部40、40にはラック部38、38の側へ突出し
た突部41、41が形成され、該突部41、41のラッ
ク部38、38に対向した面にラック部38、38のラ
ック歯39、39の延びる方向と同じ方向に延びる溝状
の逃げ凹部42、42が形成される。
【0044】さらに、2つのストッパ部40と40との
間の部分にはバネ材料から成る弾発付勢部43が配設さ
れている。
【0045】上記連結部36の位置の側面には係合突起
36aが突設されており、該連結部36が第1の移動枠
17のスリーブ部18内に位置され、このとき、その係
合突起36aがスリーブ部18の一方の内壁面に形成さ
れた係合凹部18aと係合され、これによって、ナット
体35の第1の移動枠17に対する前後方向における位
置決めが為される。そして、上記ガイド軸23aが連結
部36に挿通され、これによって、ガイド軸23aを介
して第1の移動枠17とナット体35とが連結される。
【0046】中間鏡筒13の上部に駆動ユニット44が
取り付けられる。
【0047】該駆動ユニット44は側方から見てほぼ倒
立凹字状をしたブラケット45の一方の支持片45aの
外側にステッピングモータ46が固定され、2つの支持
片45a、45b間に回転可能に支持されたリードスク
リュー47がステッピングモータ46の回転軸と連結さ
れて成る。このような駆動ユニット44が中間鏡筒13
の上部に固定されることによって、そのリードスクリュ
ー47が上記ナット体35のラック部38、38とスト
ッパ部40、40との間に位置され、弾発付勢部43が
リードスクリュー47にラック部38、38の反対側か
ら弾接することによって、リードスクリュー47の螺条
とラック部38、38のラック歯39、39、・・・と
が噛合される。そして、ナット体35のラック部38、
38やストッパ部40、40の各部とリードスクリュー
47との間の寸法関係は上記基本概念の説明で述べたの
と同様の関係となっている。
【0048】そして、各移送機構34、34′のステッ
ピングモータ46、46′が駆動されてリードスクリュ
ー47、47′が回転されることによって、ナット体3
5、35′が前後方向に送られることになり、これらナ
ット体35、35′と連結されている移動枠17、26
が前後方向に移動せしめられる。
【0049】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明移送機構は、回転運動を直線運動に変換して
移動体を移送する機構であって、駆動側に設けられたリ
ードスクリューと、移動体に設けられ上記リードスクリ
ューと噛合するナット体とから成り、上記ナット体は、
上記リードスクリューと噛合するラック部と該ラック部
をリードスクリューと噛合する方向へ弾発的に付勢する
弾発付勢部と、リードスクリューを挟んでラック部と反
対側に位置するストッパ部とを備え、上記ストッパ部
は、リードスクリューの螺条に対向した面に該螺条を受
け入れる逃げ凹部を有し、リードスクリューとラック部
との噛み合い深さAと、リードスクリューとラック部と
が完全に噛合した状態における上記逃げ凹部の両側に位
置した突起のリードスクリューに対向した面とリードス
クリューの歯先との間の間隔Bと、同じくリードスクリ
ューとラック部とが完全に噛合した状態における逃げ凹
部の奥面とリードスクリューの歯先との間の間隔Cとの
関係が C>A>B であり、且つ、リードスクリューが上記Aの距離だけス
トッパ部側に移動した状態において、逃げ凹部の両側に
位置した突起がリードスクリューに干渉しない大きさを
有することを特徴とする。
【0050】従って、本発明移送機構にあっては、衝撃
時には、リードスクリューの螺条が逃げ凹部内に入るこ
とによってリードスクリューとナット体との位置関係が
規定されるので、位置ずれを起こすことがない。
【0051】しかも、そのための条件としては、上記
A、B、C間の寸法関係と逃げ凹部の両側に位置した突
起の寸法のみを管理すれば良く、安価に構成することが
できる。すなわち、上記C>A>Bの条件に対して、逃
げ凹部8の深さの設計上の自由度が大きく、Cの値を大
きくすることが容易である。従って、ナット体3の精度
を厳しくしなくても良く、さらに、精度を厳しくしなく
ても良い分、部品のバラツキに対する管理も厳しくする
必要が無く、安価に製造することができる。
【0052】また、請求項2に記載した発明にあって
は、上記ストッパ部を弾発付勢部の両脇に形成するよう
にしたので、ストッパ部がリードスクリューの軸方向に
離間した位置でラック部と対向することになり、ナット
体のリードスクリューに対する位置関係をより安定に保
持することができる。
【0053】さらに、請求項3及び請求項4に記載した
発明にあっては、上記逃げ凹部をストッパ部にリードス
クリューの方へ突出するように形成した突部に形成する
ようにしたので、逃げ凹部の両側部に形成される突起を
上記条件を満たしたものとしながら、ストッパ部のリー
ドスクリューの軸方向における大きさを大きくすること
ができ、ストッパ部の剛性を高めることができて、衝撃
時における位置ずれ防止の効果を確実なものとすること
ができる。
【0054】さらにまた、請求項5乃至請求項8に記載
した発明にあっては、一のストッパ部に複数の逃げ凹部
を形成するようにしたので、衝撃時における位置ずれ防
止の効果をより確実に発揮することができる。
【0055】なお、上記した実施の形態及び実施例にお
いて示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施
するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過
ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解
釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に本発明移送機構の基本概念
を示すものであり、本図は平面図である。
【図2】正面図である。
【図3】要部の拡大平面図である。
【図4】衝撃時における要部の拡大平面図である。
【図5】変形例を示す平面図である。
【図6】図7乃至図9と共に本発明移送機構をカメラに
おけるレンズ移送機構に適用した実施の一例を示すもの
であり、本図はレンズ鏡筒の縦断面図である。
【図7】レンズ鏡筒の概略分解斜視図である。
【図8】要部の拡大斜視図である。
【図9】リードスクリューとこれを駆動する機構の拡大
斜視図である。
【図10】従来の移送機構の一例を示す概略図である。
【図11】従来の移送機構の別の例を示す概略平面図で
ある。
【図12】従来の移送機構のさらに別の例におけるナッ
ト体を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1…移送機構、2…リードスクリュー、3…ナット体、
5…ストッパ部、6…ラック部、7…突部、8…逃げ凹
部、9…弾発付勢部、10…逃げ凹部の両側に位置した
突起、17…第1の移動枠(移動体)、26…第2の移
動枠(移動体)、34、34′…移送機構、35、3
5′…ナット体、38、38′…ラック部、40、4
0′…ストッパ部、41、41′…突部、42、42′
…逃げ凹部、43、43′…弾発付勢部、47、47′
…リードスクリュー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転運動を直線運動に変換して移動体を
    移送する機構であって、 駆動側に設けられたリードスクリューと、移動体に設け
    られ上記リードスクリューと噛合するナット体とから成
    り、 上記ナット体は、上記リードスクリューと噛合するラッ
    ク部と該ラック部をリードスクリューと噛合する方向へ
    弾発的に付勢する弾発付勢部と、リードスクリューを挟
    んでラック部と反対側に位置するストッパ部とを備え、 上記ストッパ部は、リードスクリューの螺条に対向した
    面に該螺条を受け入れる逃げ凹部を有し、 リードスクリューとラック部との噛み合い深さAと、リ
    ードスクリューとラック部とが完全に噛合した状態にお
    ける上記逃げ凹部の両側に位置した突起のリードスクリ
    ューに対向した面とリードスクリューの歯先との間の間
    隔Bと、同じくリードスクリューとラック部とが完全に
    噛合した状態における逃げ凹部の奥面とリードスクリュ
    ーの歯先との間の間隔Cとの関係が C>A>B であり、且つ、リードスクリューが上記Aの距離だけス
    トッパ部側に移動した状態において、逃げ凹部の両側に
    位置した突起がリードスクリューに干渉しない大きさを
    有することを特徴とする移送機構。
  2. 【請求項2】 上記ストッパ部が弾発付勢部の両脇に形
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の移送機構。
  3. 【請求項3】 上記逃げ凹部がストッパ部にリードスク
    リューの方へ突出するように形成された突部に形成され
    たことを特徴とする請求項1に記載の移送機構。
  4. 【請求項4】 上記逃げ凹部がストッパ部にリードスク
    リューの方へ突出するように形成された突部に形成され
    たことを特徴とする請求項2に記載の移送機構。
  5. 【請求項5】 一のストッパ部に複数の逃げ凹部が形成
    されたことを特徴とする請求項1に記載の移送機構。
  6. 【請求項6】 一のストッパ部に複数の逃げ凹部が形成
    されたことを特徴とする請求項2に記載の移送機構。
  7. 【請求項7】 一のストッパ部に複数の逃げ凹部が形成
    されたことを特徴とする請求項3に記載の移送機構。
  8. 【請求項8】 一のストッパ部に複数の逃げ凹部が形成
    されたことを特徴とする請求項4に記載の移送機構。
JP10626098A 1998-04-16 1998-04-16 カメラのレンズ移送機構 Expired - Fee Related JP4022980B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10626098A JP4022980B2 (ja) 1998-04-16 1998-04-16 カメラのレンズ移送機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10626098A JP4022980B2 (ja) 1998-04-16 1998-04-16 カメラのレンズ移送機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11295578A true JPH11295578A (ja) 1999-10-29
JP4022980B2 JP4022980B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=14429139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10626098A Expired - Fee Related JP4022980B2 (ja) 1998-04-16 1998-04-16 カメラのレンズ移送機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4022980B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133586A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Canon Inc レンズ鏡筒
JP2008203356A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Nikon Corp 駆動装置、レンズ鏡筒及びカメラ
JP2009048117A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Olympus Imaging Corp レンズ鏡枠
EP2631693A1 (en) * 2012-02-24 2013-08-28 Samsung Electronics Co., Ltd Focusing apparatus for optical device
EP2806299A1 (en) * 2013-05-23 2014-11-26 Ricoh Imaging Company, Ltd. Lead screw device, lens driver, lens barrel, and camera using the lead screw device
EP2811328A1 (de) * 2013-06-04 2014-12-10 Leica Geosystems AG Positionierungsvorrichtung, insbesondere zur Verstellung von Linsen oder Linsensystemen in optischen Geräten
JP5776018B2 (ja) * 2009-07-23 2015-09-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒および撮像装置
US9151927B2 (en) 2013-03-29 2015-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Rack and optical apparatus using the same

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133586A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Canon Inc レンズ鏡筒
JP2008203356A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Nikon Corp 駆動装置、レンズ鏡筒及びカメラ
EP1959296B1 (en) * 2007-02-16 2019-05-01 Nikon Corporation Driving apparatus, lens barrel and camera
JP2009048117A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Olympus Imaging Corp レンズ鏡枠
JP5776018B2 (ja) * 2009-07-23 2015-09-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒および撮像装置
EP2631693A1 (en) * 2012-02-24 2013-08-28 Samsung Electronics Co., Ltd Focusing apparatus for optical device
US8830602B2 (en) 2012-02-24 2014-09-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Focusing apparatus for optical device
US9151927B2 (en) 2013-03-29 2015-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Rack and optical apparatus using the same
US9726849B2 (en) 2013-05-23 2017-08-08 Ricoh Imaging Company, Ltd. Lead screw device, lens driver, lens barrel, and camera using the lead screw device
EP2806299A1 (en) * 2013-05-23 2014-11-26 Ricoh Imaging Company, Ltd. Lead screw device, lens driver, lens barrel, and camera using the lead screw device
US10473882B2 (en) 2013-05-23 2019-11-12 Ricoh Imaging Company, Ltd. Lead screw device, lens driver, lens barrel, and camera using the lead screw device
CN104216092A (zh) * 2013-06-04 2014-12-17 莱卡地球系统公开股份有限公司 尤其用于调节光学仪器中的透镜或透镜系统的定位装置
EP2811328A1 (de) * 2013-06-04 2014-12-10 Leica Geosystems AG Positionierungsvorrichtung, insbesondere zur Verstellung von Linsen oder Linsensystemen in optischen Geräten
US9234752B2 (en) 2013-06-04 2016-01-12 Leica Geosystems Ag Positioning apparatus, in particular for adjusting lenses or lens system in optical devices
CN104216092B (zh) * 2013-06-04 2017-04-12 莱卡地球系统公开股份有限公司 尤其用于调节光学仪器中的透镜或透镜系统的定位装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4022980B2 (ja) 2007-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7126763B2 (en) Lens moving mechanism
US8059158B2 (en) Photographing apparatus
US7746564B2 (en) Lens barrel
CN101246245A (zh) 驱动装置、透镜镜筒以及照相机
JPH11295578A (ja) 移送機構
KR100526242B1 (ko) 이송장치
JP2725491B2 (ja) レンズ駆動装置
US10302899B2 (en) Zoom-type lens barrel and image pickup apparatus
WO2006112353A1 (ja) レンズ鏡筒
JP2006154433A (ja) レンズ鏡筒およびその組み立て方法
KR100226118B1 (ko) 렌즈배럴
US8611028B2 (en) Lens barrel and imaging device
JPH11295580A (ja) 移送機構
US5675445A (en) Lens barrel having optical systems which can be individually installed in corresponding lens frames and method of installing the optical systems
JP2001042194A (ja) レンズ装置および光学機器
JPH08194148A (ja) レンズ駆動機構
JP4735821B2 (ja) レンズ送り機構
JPH0694961A (ja) レンズ駆動装置
KR200180649Y1 (ko) 비디오 카메라의 렌즈 이송기구
JPS59218414A (ja) 原稿変倍読取装置
JPH0996753A (ja) レンズ駆動装置
JP2532713Y2 (ja) ズームレンズのカム機構
JP3414113B2 (ja) レンズ駆動機構
KR0142766B1 (ko) 비디오카메라의 화상흔들림 방지장치
US6088538A (en) Zoom finder

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070509

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070809

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070924

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees