JPH11274173A - 炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents
炭化珪素半導体装置の製造方法Info
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- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
Abstract
で形成できるようにする。 【解決手段】 n- 型炭化珪素エピ層2上にマスク材2
0を形成すると共に、このマスク材20の所定領域に側
面が傾斜した開口部20aを形成し、この開口部20a
よりイオン注入を行ってp- 型炭化珪素ベース領域3
a、3bと、該p-型炭化珪素ベース領域3a、3bよ
りも接合深さの浅いn+ 型ソース領域4a、4bを形成
する。このように、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3
b及びn+ 型ソース領域4a、4bを同一のマスクで形
成することができるため、p- 型炭化珪素ベース領域3
a、3b及びn+ 型ソース領域4a、4bを自己整合的
に形成することができ、これらを正確な位置関係で形成
することができる。
Description
置の製造方法に関し、特に絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタ、とりわけ大電力用の縦型パワーMOSFETに
関するものである。
関する従来の技術として、セルフアラインによりチャネ
ルを形成するための二重拡散技術が使えないという欠点
を回避する製造方法が、特開平6−151860号公報
に提案されている。図24(a)〜(f)にその製造工
程を示す。この製造工程は、n型炭化珪素基板101の
表面を熱酸化してゲート酸化膜102を形成した後、多
結晶シリコン又は金属よりなる傾斜面104を有するゲ
ート電極103を形成する。その後、ゲート電極103
をマスクの一部としてp型、n型の不純物イオンを注入
してpベース領域106及びn+ 型ソース領域107を
形成するというものである。
ト電極103を用いるセルフアライン技術を適用してい
るため高性能化が可能である。また、本出願人は、縦型
MOSFETのチャネル移動度を向上させてオン抵抗を
低減させる構造として、特願平9−259076号で出
願している。この縦型MOSFETのうち、プレーナ型
MOSFETを例として、その断面図を図20に示し、
この図に基づいてプレーナ型縦型MOSFETの構造に
ついて説明する。
面1aとし、主表面の反対面である下面を裏面1bとし
ている。このn+ 型炭化珪素半導体基板1の主表面1a
上には、基板1よりも低いドーパント濃度を有するn-
型炭化珪素エピタキシャル層(以下、n- 型炭化珪素エ
ピ層という)2が積層されている。このとき、n+ 型炭
化珪素半導体基板1およびn- 型炭化珪素エピ層2の上
面を(0001)Si面としているが、n+ 型炭化珪素
半導体基板1およびn- 型炭化珪素エピ層2の上面を
(112−0)a面としてもよい。つまり、(000
1)Si面を用いると低い表面状態密度が得られ、(1
12−0)a面を用いると、低い表面状態密度で、かつ
完全にらせん転位の無い結晶が得られるためである。な
お、3°〜10°程度の傾斜を設けたオフ基板を用いる
こともできる。
所定領域には、所定深さを有するp - 型炭化珪素ベース
領域3aおよびp- 型炭化珪素ベース領域3bが離間し
て形成されている。また、p- 型炭化珪素ベース領域3
aの表層部における所定領域には、ベース領域3aより
も浅いn+ 型ソース領域4aが、また、p- 型炭化珪素
ベース領域3bの表層部における所定領域には、ベース
領域3bよりも浅いn + 型ソース領域4bがそれぞれ形
成されている。
央部には、n+ 型ソース領域4a、4bと概ね重ならな
い位置に形成されたディープベース層30a、30bが
備えられている。このディープベース層30a、30b
によりp- 型炭化珪素ベース領域3a、3bが部分的に
深くなっており、ディープベース層30a、30bの下
のn- 型炭化珪素エピ層2を薄くして、p- 型炭化珪素
ベース領域3a、3bとn+ 型炭化珪素半導体基板1と
の距離が短くなるようにしている。
って、ディープベース層30a、30bとn- 型炭化珪
素エピ層2との接合部における電界強度を高くして、こ
の部分でアバランシェブレークダウンし易くさせ、さら
に上記位置にディープベース層30a、30bを形成す
ることで寄生トランジスタを動作させにくい経路でサー
ジエネルギーが引き抜けるようにして、L負荷耐量を十
分に持たせられるようにしている。このような位置にデ
ィープベース層30a、30bを形成しているため、寄
生バイポーラトランジスタを動作させにくい経路でサー
ジエネルギーを引く抜けるようにできる。
ース領域4bとの間におけるn- 型炭化珪素エピ層2お
よびp- 型炭化珪素ベース領域3a、3bの表面部には
n-型SiC層5が延設されている。つまり、p- 型炭
化珪素ベース領域3a、3bの表面部においてソース領
域4a、4bとn- 型炭化珪素エピ層2とを繋ぐように
n- 型SiC層5が配置されている。
成長にて形成されたものであり、エピタキシャル膜の結
晶が4H、6H、3Cのものを用いる。尚、エピタキシ
ャル層は下地の基板に関係なく各種の結晶を形成できる
ものである。このn- 型SiC層5は、デバイスの動作
時にデバイス表面においてチャネル形成層として機能す
る。以下、このn- 型SiC層5を表面チャネル層とい
う。
×1015cm-3〜1×1017cm-3程度の低濃度となっ
ており、かつ、n- 型炭化珪素エピ層2及びp- 型炭化
珪素ベース領域3a、3bのドーパント濃度以下となっ
ている。これにより、低オン抵抗化が図られている。ま
た、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3b、n+ 型ソー
ス領域4a、4bの表面部には凹部6a、6bが形成さ
れている。
ス領域4a、4bの上面にはゲート絶縁膜(シリコン酸
化膜)7が形成されている。さらに、ゲート絶縁膜7の
上にはポリシリコンゲート電極8が形成されており、こ
のポリシリコンゲート電極8はLTO(Low Tem
perature Oxide)からなる絶縁膜9にて
覆われている。その上にはソース電極10が形成され、
ソース電極10はn+型ソース領域4a、4bおよびp
- 型炭化珪素ベース領域3a、3bと接している。ま
た、n+ 型炭化珪素半導体基板1の裏面1bには、ドレ
イン電極11が形成されている。
SFETの製造工程を、図21〜図23を用いて説明す
る。 〔図21(a)に示す工程〕まず、n型4Hまたは6H
または3C−SiC基板、すなわちn+ 型炭化珪素半導
体基板1を用意する。ここで、n+ 型炭化珪素半導体基
板1はその厚さが400μmであり、主表面1aが(0
001)Si面、又は、(112−0)a面である。こ
の基板1の主表面1aに厚さ5μmのn- 型炭化珪素エ
ピ層2をエピタキシャル成長する。本例では、n- 型炭
化珪素エピ層2は下地の基板1と同様の結晶が得られ、
n型4Hまたは6Hまたは3C−SiC層となる。
素エピ層2の表面の所定領域にLTO膜20を配置し、
これをマスクとしてp型不純物(例えば、ボロンやアル
ミニウム)をイオン注入して、p - 型炭化珪素ベース領
域3a、3bを形成する。このときのイオン注入条件
は、ボロン(B+ )を注入する場合には、温度が700
〜1000℃で、ドーズ量が略1×1015cm-2として
いる。
を除去した後、エピタキシャル成長法によって、n- 型
炭化珪素エピ層2の表層部及びp- 型炭化珪素ベース領
域3a、3bの上部に表面チャネル層5を成長させる。
このエピタキシャル成長のの際に実行する熱処理の温度
は1200〜1500℃で行っている。
FETをノーマリオフ型にするために、表面チャネル層
5の厚み(膜厚)は所望の厚みとしている。 〔図22(a)に示す工程〕表面チャネル層5の上の所
定領域にLTO膜21を配置し、これをマスクとしてn
型不純物(例えば窒素(N+ ))をイオン注入し、n+
型ソース領域4a、4bを形成する。このときのイオン
注入条件は、700℃、ドーズ量は1×10 15cm-2と
している。
O膜21を除去した後、フォトリソグラフィ法を用いて
表面チャネル層5の上の所定領域にLTO膜22を配置
し、これをマスクとしてRIEによりp- 型炭化珪素ベ
ース領域3a、3b上の表面チャネル層5を部分的にエ
ッチング除去する。
O膜22をマスクにしてB+ をイオン注入し、ディープ
ベース層30a、30bを形成する。これにより、ベー
ス領域3a、3bの一部が厚くなったものとなり、ディ
ープベース層30a、30bの下のn- 型炭化珪素エピ
層2における厚さが薄くなる。
n+ 型ソース領域4a、4bに重ならない部分に形成さ
れると共に、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bのう
ちディープベース層30a、30bが形成された厚みが
厚くなった部分が、ディープベース層30aが形成され
ていない厚みの薄い部分よりも不純物濃度が濃く形成さ
れる。
を除去した後、基板の上にウェット酸化によりゲート絶
縁膜(ゲート酸化膜)7を形成する。このとき、雰囲気
温度は1080℃とする。その後、ゲート絶縁膜7の上
にポリシリコンゲート電極8をLPCVDにより堆積す
る。このときの成膜温度は600℃とする。
リシリコンゲート電極8の不要部分を除去した後、LT
Oよりなる絶縁膜9を形成しゲート絶縁膜7を覆う。よ
り詳しくは、成膜温度は425℃であり、成膜後に10
00℃のアニールを行う。このとき、アニール雰囲気ガ
スはH2 、N2 若しくはArのいずれかとする。その
後、ゲート絶縁膜7と絶縁膜9の不要部分を除去し、コ
ンタクトホールを形成する。
での金属スパッタリングによりソース電極10及びドレ
イン電極11を配置する。また、成膜後に1000℃の
アニールを行う。このようにして、図20に示す縦型パ
ワーMOSFETが完成する。
平6−151860号公報に示される方法によると、セ
ルフアラインが可能となり素子の高性能化を図ることが
可能となる。しかし、傾斜面104を有するゲート電極
103をイオン注入マスクとして用い、イオンの加速エ
ネルギーを制御することにより不純物のプロファイルを
制御しているため、原理的にその下部に位置するゲート
絶縁膜102にも直接イオン種が注入され、そのダメー
ジによりゲート絶縁膜102の樹目用が低下するといっ
た問題点があった。
MOSFETでは、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3
bとn+ 型ソース領域4a、4bとを別々のマスクで形
成していたため、アライメントずれが発生することが判
った。このアライメントずれはチャネル長のバラツキと
なるため、素子間の電気特性(しきい値電圧、耐圧、オ
ン抵抗等)のバラツキを大きくするという問題を発生さ
せてしまう。この問題は、特に微細パターンの素子を形
成する際に顕著に発生し、素子の微細化を困難にさせ
る。
域とベース領域とを正確な位置関係で形成できる炭化珪
素半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、半導体層(2)上にマスク材(20)を
形成すると共に、このマスク材の所定領域に側面が傾斜
した開口部を形成し、この開口部よりイオン注入を行っ
てベース領域(3a、3b)と、ベース領域よりも接合
深さの浅いソース領域(4a、4b)を形成することを
特徴としている。
るマスク材をマスクとしてイオン注入を行った場合、イ
オン注入のエネルギーを変化させることにより、ベース
領域やソース領域を大きさ(幅)及び接合深さを変えて
形成することができる。この場合、ベース領域及びソー
ス領域を同一のマスクで形成することができるため、ベ
ース領域及びソース領域を自己整合的に形成することが
でき、これらを正確な位置関係で形成することができ
る。
開口部の側面の傾斜角度を変化させることによって、ソ
ース領域の大きさを制御することができる。請求項3に
記載の発明においては、第1のマスク材(22)の所定
領域に形成した第1の開口部(22a)よりイオン注入
してベース領域(3a、3b)を形成したのち、第1の
開口部を含む第1のマスク材の上に第2のマスク材(2
3)を成膜すると共に、該第2のマスク材を反応性イオ
ンエッチングで第1のマスク材が露出するまで除去して
第2の開口部(23a)を形成し、さらにこの第2の開
口部よりイオン注入を行ってソース領域(4a、4b)
を形成することを特徴としている。
スク材の上に第2のマスク材を形成し、この第2のマス
ク材を反応性イオンエッチングによってエッチングバッ
クすれば、第2のマスク材に第1の開口部より等間隔分
だけ小さくなった第2の開口部を形成することができ
る。このため、第2の開口部よりイオン注入を行ってソ
ース領域を形成すれば、ベース領域及びソース領域を自
己整合的に形成することができる。これにより、請求項
1と同様の効果が得られる。
ク材の膜厚を制御することにより、ソース領域の大きさ
を制御することをができる。つまり、第2のマスク材の
膜厚によって第2の開口部と第1の開口部との間の間隔
が設定されるため、第2のマスク材の膜厚に応じてソー
ス領域の大きさを変更できる。請求項5に記載の発明に
おいては、マスク材の所定領域に形成した開口部より、
斜めイオン注入を行ってベース領域(3a、3b)を形
成し、さらに該開口部よりイオン注入を行ってベース領
域の中に該ベース領域よりも接合深さの浅いソース領域
(4a、4b)を形成することを特徴としている。
行った場合には、開口部の開口端よりも所定距離深い位
置まで不純物が注入される。そして、ベース領域を斜め
イオン注入で形成し、ソース領域を通常のイオン注入
(若しくはイオン注入であってもベース領域を形成する
ときより小エネルギーのイオン注入)で形成するように
すれば、ソース領域をベース領域の表層部に形成するこ
とができる。これにより、ソース領域とベース領域を同
一マスクで形成できるため、ベース領域及びソース領域
を自己整合的に形成することができ、請求項1と同様の
効果が得られる。
注入の加速電圧及び角度を制御することにより、ベース
領域の大きさを制御することができる。請求項7に記載
の発明においては、半導体層(2)上に、第1、第2の
マスク材(41、51、42、52)を順に積層し、第
2のマスク材(42、52)に第1の開口部(52a)
を設け、第1の開口部より第1のマスク材(41、5
1)をエッチングして第1の開口部よりも大きな第2の
開口部(51a)を設け、第1の開口部からイオン注入
を行ってソース領域(4a、4b)を形成し、第2のマ
スク材を除去したのち、第2の開口部からイオン注入を
行ってベース領域(3a、3b)を形成することを特徴
としている。
第1の開口部より、第1のマスク材のエッチングを行い
第1の開口部よりも大きな第2の開口部を形成すれば、
第2の開口部の開口端と第1の開口部の開口端との間隔
が一定で形成される。このため、第1の開口部よりイオ
ン注入を行ってソース領域を形成したのち、第2のマス
ク材を除去して第2の開口部よりイオン注入を行いベー
ス領域を形成すれば、ソース領域とベース領域とを自己
整合的に形成することができる。これにより、請求項1
と同様の効果が得られる。
マスク材としてはシリコン窒化膜を用いることができ、
第2のマスク材としてはシリコン酸化膜を用いることが
できる。請求項9に記載の発明においては、半導体層
(2)上に積層した第1、第2のマスク材(45、6
1、46、62)を貫通する第1の開口部(48、7
0)を設け、この第1の開口部からイオン注入を行って
ソース領域(4a、4b)を形成したのち、さらに第2
のマスク材をマスクにして第1のマスク材をLOCOS
酸化すると共に第2のマスク材及び第1のマスク材の酸
化部分(45a)を除去して、第1のマスク材に前記第
1の開口部よりも大きな第2の開口部(49、71)を
設け、この第2の開口部からイオン注入を行ってベース
領域(3a、3b)を形成することを特徴としている。
て第1のマスク材をLOCOS酸化した場合には、第1
のマスク材には第1の開口部から所定距離の部分まで酸
化され、この酸化部分を除去すれば第1の開口部よりも
大きな第2の開口部を形成することができる。このた
め、第1の開口部よりイオン注入を行ってソース領域を
形成し、第2の開口部よりイオン注入を行ってベース領
域を形成すれば、これらが自己整合的に形成され、請求
項1と同様の効果が得られる。
スク材をポリシリコンで構成し、第2のマスク材をシリ
コン窒化膜で構成することができる。請求項10に記載
の発明においては、ベース領域を形成する工程の後、ソ
ース領域と半導体層とを繋ぐように、ベース領域上にチ
ャネル領域となる表面チャネル層(5)を形成すること
を特徴としている。
域とする蓄積型の炭化珪素半導体装置に適用することも
可能である。
について説明する。 (第1実施形態)本実施形態に示される縦型パワーMO
SFETを図1に示す。この図1に示される縦型パワー
MOSFETは、図20に示す縦型パワーMOSFET
とほぼ同様の構成であるため、異なる部分のみ説明し、
同様の部分は同じ部号を付して説明を省略する。
領域3a、3bの側面及びn+ 型ソース領域4a、4b
の側面は、共に基板表面(n- 型炭化珪素エピ層2の表
面)に対してテーパ形状を成しており、それぞれが略平
行な関係となっている。また、p- 型炭化珪素ベース領
域3a、3bの底面及びn+ 型ソース領域4a、4bの
底面は、基板表面(n- 型炭化珪素エピ層2の表面)と
略平行となっている。
域4a、4bの表面より上部に配置されている。これ
は、n+ 型ソース領域4a、4bを形成するよりも後で
表面チャネル層5を形成しているためである。p- 型炭
化珪素ベース領域3a、3b及びn+ 型ソース領域4
a、4bの中央部には、n+ 型ソース領域4a、4bを
貫通し、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bに達する
コンタクトホールが形成されており、このコンタクトホ
ールを介してソース電極10がn+ 型ソース領域4a、
4b及びp- 型炭化珪素ベース領域3a、3bに電気的
に接触している。
Tは、上記点において図20に示す縦型パワーMOSF
ETと異なっている。次に、図1に示された縦型パワー
MOSFETの製造工程を図2、図3に基づいて説明す
る。但し、これらの図では、上述した図21〜図23に
示した従来の製造工程と異なる部分についてのみ示して
あり、同様の部分については説明を省略する。
炭化珪素半導体基板1の上にn- 型炭化珪素エピ層2を
成膜したものを用意する。そして、以下に示す工程を順
に実施する。 〔図2(a)に示す工程〕n- 型炭化珪素エピ層2の上
にシリコン酸化膜等によってマスク材20を成膜する。
そして、このマスク材20の所定領域、具体的にはn+
型ソース領域4a、4b及びp- 型炭化珪素ベース領域
3a、3bを形成する予定領域に対応する位置に、側面
が略テーパ形状を成す開口部20aを形成する。このよ
うに略テーパ形状の開口部20aを形成するのは、等方
性エッチング等を行うことによって実現できる。なお、
この側面の角度によって、後の工程で形成されるn+ 型
ソース領域4a、4bの大きさ(幅)を制御することが
できる。
20をマスクとして、基板法線方向からp型不純物(例
えばボロンやアルミニウム等)のイオン注入を行う。こ
れにより、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bが形成
される。このときp型不純物が注入される深さは、概ね
決定されているため、マスク材20の表面から所定の深
さ分だけ注入される。このため、p- 型炭化珪素ベース
領域3a、3bは、開口部20aと同様の形状で形成さ
れる。
いたマスク材20をマスクとして、基板法線方向からn
型不純物(例えば窒素)のイオン注入を行う。このとき
のイオン注入は、図2(b)で行ったp型不純物のイオ
ン注入時よりも小さなエネルギーで行う。これにより、
p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bよりも浅い位置に
n型不純物が注入され、その部分におけるp型不純物が
補償されてn+ 型ソース領域4a、4bが形成される。
このとき、上述したようにn型不純物の注入深さは概ね
決定されているため、n+ 型ソース領域4a、4bは開
口部20aと同様の形状で注入される。
形成するためのマスクをp- 型炭化珪素ベース領域3
a、3bを形成するためのマスクと同一のマスクを用い
て形成しているため、p- 型ベース領域3a、3bとn
+ 型ソース領域4a、4bとが自己整合的(セルフアラ
イン)に形成される。このため、p- 型炭化珪素ベース
領域3a、3bの形成位置とn+ 型ソース領域4a、4
bの形成位置とが正確な位置関係となる。
除去して、n- 型炭化珪素エピ層2を露出させる。 〔図3(b)に示す工程〕フォト・エッチングによっ
て、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3b及びn+型ソ
ース領域4a、4bの中央部に、n+ 型ソース領域4
a、4bを貫通してp - 型炭化珪素ベース領域3a、3
bまで達するコンタクトホールを形成する。
ル成長させる等、図21〜図23に示す工程を経て、図
1に示した縦型パワーMOSFETが完成する。このよ
うに完成した縦型パワーMOSFETは、n+ 型ソース
領域4a、4bとp- 型炭化珪素ベース領域3a、3a
とが正確な位置関係で形成されているため、n- 型炭化
珪素エピ層2の表面におけるp- 型炭化珪素ベース領域
3a、3bの終端部からn+ 型ソース領域4a、4bの
終端部までの距離が正確に形成でき、この上部に形成さ
れるチャネル領域の長さ(チャネル長)を正確に設定す
ることができる。従って、素子の特性変動が少ない良好
な特性を有する縦型パワーMOSFETを製造すること
ができる。
願人が先に出願したもののように、ディープベース層3
0a、30bを形成していないものを示しているが、例
えばコンタクトホールからp型不純物をイオン注入する
等によって別途形成することもできる。 (第2実施形態)本実施形態に示される縦型パワーMO
SFETを図4に示す。この図4に示される縦型パワー
MOSFETも図1に示す縦型パワーMOSFETとほ
ぼ同様の構成であるため、異なる部分のみ説明し、同様
の部分は同じ部号を付して説明を省略する。
領域3a、3bの側面及びn+ 型ソース領域4a、4b
の側面は、共に基板表面(n- 型炭化珪素エピ層2の表
面)に対して略垂直な形状を成しており、それぞれが略
平行な関係となっている。なお、p- 型炭化珪素ベース
領域3a、3bの底面及びn+ 型ソース領域4a、4b
の底面は、基板表面(n- 型炭化珪素エピ層2の表面)
と略平行となっている。本実施形態における縦型パワー
MOSFETは、この点において図1に示す縦型パワー
MOSFETと異なっている。
ETの製造工程を図5、図6に基づいて説明する。但
し、これらの図では、上述した図21〜図23に示した
従来の製造工程と異なる部分についてのみ示してあり、
同様の部分については説明を省略する。まず、図21
(a)に示すように、n+ 型炭化珪素半導体基板1の上
にn- 型炭化珪素エピ層2を成膜したものを用意する。
そして、以下に示す工程を順に実施する。
エピ層2の上にシリコン酸化膜等によってマスク材22
を成膜する。そして、このマスク材22の所定領域、具
体的にはn+ 型ソース領域4a、4b及びp- 型炭化珪
素ベース領域3a、3bを形成する予定領域に対応する
領域に側面が略垂直となる開口部22aを形成する。
22をマスクとして、基板法線方向からp型不純物(例
えばボロンやアルミニウム等)のイオン注入を行う。こ
れにより、p型不純物が所定深さ分注入されて、p- 型
炭化珪素ベース領域3a、3bが形成される。このと
き、マスク材22の開口部の側面を基板表面に対して略
垂直としているため、p-型炭化珪素ベース領域3a、
3bは、その側面が基板表面に対して略垂直となって形
成される。
2aを含むマスク材22上の全面(ウェハ全面)に、T
EOS酸化膜23を形成する。これにより、開口部22
a内もTEOS酸化膜23で満たされる。このとき、T
EOS酸化膜23のうち、開口部22a内に入り込んだ
部分は、開口部22aの中央部分ではマスク材22上の
ものと同等の厚みで形成され、開口部22aの開口端近
傍においては他の中央部分よりも厚く形成される。ま
た、このとき、開口部22aに入り込んだTEOS酸化
膜23における開口部22aの開口端からの厚さは、い
ずれの位置においても全てほぼ同等となる。
のTEOS酸化膜23が無くなる程度まで、TEOS酸
化膜23をエッチバックする。これにより、TEOS酸
化膜23は、開口部22a内に入り込んだもののうち、
厚く形成された部分(中央部分以外)が残留して中央部
分が開口するため、開口部22aの開口面積が縮小され
る。また、このとき、残留したTEOS酸化膜23にお
ける開口部23aの開口端からの厚さはいずれの位置に
おいても全てほぼ同等となる。
材22及びTEOS酸化膜23をマスクとして、基板法
線方向からn型不純物(例えば窒素)のイオン注入を行
う。このときのイオン注入は、図5(b)で行ったp型
不純物のイオン注入時よりも小さなエネルギーで行う。
これにより、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bより
も浅い位置にn型不純物が注入され、その部分における
p型不純物が補償されてn+ 型ソース領域4a、4bが
形成される。
3aの開口端から、マスク材22の開口部22aの開口
端までの間隔がいずれの位置においても一定となってい
るため、n+ 型ソース領域4a、4bはp- 型炭化珪素
ベース領域3a、3bに対して、正確な位置関係で形成
される。 〔図6(c)に示す工程〕マスク材22及びTEOS酸
化膜23を除去してn- 型炭化珪素エピ層2を露出させ
る。そして、さらにフォト・エッチングによって、p-
型炭化珪素ベース領域3a、3b及びn+ 型ソース領域
4a、4bの中央部に、n+ 型ソース領域4a、4bを
貫通してp- 型炭化珪素ベース領域3a、3bまで達す
るコンタクトホールを形成する。
ル成長させる等、図21〜図23に示す工程を経て、図
4に示した縦型パワーMOSFETが完成する。このよ
うに完成した縦型パワーMOSFETは、n+ 型ソース
領域とp- 型炭化珪素ベース領域3a、3aとが正確な
位置関係で形成されるため、第1実施形態と同様の効果
を得ることができる。
型パワーMOSFETを図7に示す。この図7に示され
る縦型パワーMOSFETも図1に示す縦型パワーMO
SFETとほぼ同様の構成であるため、異なる部分のみ
説明し、同様の部分は同じ部号を付して説明を省略す
る。
領域3a、3bの側面は、共に基板表面(n- 型炭化珪
素エピ層2の表面)に対して略テーパ形状を成してい
る。一方、n+ 型ソース領域4a、4bの側面は、基板
表面に対して略垂直な形状を成している。このため、p
- 型炭化珪素ベース領域3a、3bの側面とn+ 型ソー
ス領域4a、4bの側面が平行になっていない。なお、
p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bの底面及びn+ 型
ソース領域4a、4bの底面は基板表面に対して略平行
となっており、互いに略平行な関係となっている。本実
施形態における縦型パワーMOSFETは、この点にお
いて図1に示す縦型パワーMOSFETと異なってい
る。
ETの製造工程を図8に基づいて説明する。但し、この
図では、上述した図21〜図23に示した従来の製造工
程と異なる部分についてのみ示してあり、同様の部分に
ついては説明を省略する。まず、図21(a)に示すよ
うに、n+ 型炭化珪素半導体基板1の上にn- 型炭化珪
素エピ層2を成膜したものを用意する。そして、以下に
示す工程を順に実施する。
エピ層2の上にシリコン酸化膜等によってマスク材25
を成膜する。そして、このマスク材25の所定領域、具
体的にはn+ 型ソース領域4a、4b及びp- 型炭化珪
素ベース領域3a、3bを形成する予定領域に対応する
領域に側面が略垂直となる開口部25aを形成する。
(例えばボロンやアルミニウム等)を斜めイオン注入
し、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bを形成する。
このように、斜めイオン注入によってp- 型炭化珪素ベ
ース領域3a、3bを形成しているため、p- 型炭化珪
素ベース領域3a、3bの側面は基板表面に対して略テ
ーパ形状となる。
注入されるp型不純物の深さは、イオン注入時のエネル
ギーによって概ね決定されているため、マスク材25の
開口部25aの開口端から等間隔の深さまでp型不純物
が注入される。このため、p - 型炭化珪素ベース領域3
a、3bの終端部と開口部25aの開口端との間隔は一
定となる。
たマスク材25をマスクとして、基板法線方向からn型
不純物(例えば窒素)のイオン注入を行う。このときの
イオン注入は、図8(a)で行ったp型不純物のイオン
注入時よりも小さなエネルギーで行う。これにより、p
- 型炭化珪素ベース領域3a、3bよりも浅くn型不純
物が注入され、その部分におけるp型不純物が補償され
てn+ 型ソース領域4a、4bが形成される。
は、終端部が開口部25aの開口端とほぼ一致して形成
されるため、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bの終
端部からn+ 型ソース領域4a、4bの終端部までの間
隔が一定となり、n+ 型ソース領域とp- 型炭化珪素ベ
ース領域3a、3aとが正確な位置関係で形成される。
なお、このように、基板表面の法線方向からのイオン注
入によってn+ 型ソース領域4a、4bを形成している
ため、n+ 型ソース領域4a、4bの側面は基板表面に
対して略垂直な形状となる。
除去してn- 型炭化珪素エピ層2を露出させる。そし
て、さらにフォト・エッチングによって、p- 型炭化珪
素ベース領域3a、3b及びn+型ソース領域4a、4
bの中央部に、n+ 型ソース領域4a、4bを貫通して
p - 型炭化珪素ベース領域3a、3bまで達するコンタ
クトホールを形成する。
ル成長させる等、図21〜図23に示す工程を経て、図
7に示した縦型パワーMOSFETが完成する。このよ
うに完成した縦型パワーMOSFETは、n+ 型ソース
領域4a、4bとp- 型炭化珪素ベース領域3a、3a
とが正確な位置関係で形成されるため、第1実施形態と
同様の効果が得られる。
型パワーMOSFETは、第2実施形態における縦型パ
ワーMOSFET(図4参照)と同様の構成であり製造
方法が異なるため、構成についての説明は省略し、製造
工程についてのみ説明を行う。本実施形態における縦型
パワーMOSFETの製造工程を図9、図10に基づい
て説明する。但し、これらの図では、上述した図21〜
図23に示した従来の製造工程と異なる部分についての
み示してあり、同様の部分については説明を省略する。
炭化珪素半導体基板1の上にn- 型炭化珪素エピ層2を
成膜したものを用意する。そして、以下に示す工程を順
に実施する。 〔図9(a)に示す工程〕n- 型炭化珪素エピ層2の上
にシリコン窒化膜(Si3 N4 膜)41を所望の厚さで
成膜し、さらにシリコン酸化膜(SiO2 膜)42を所
望の厚さで成膜する。そして、フォトレジスト43を堆
積したのち、フォトレジストのうちn+ 型ソース領域4
a、4bを形成する予定の領域を開口させる。
スを用い、RIE(リアクティブ・イオン・エッチン
グ)によってシリコン酸化膜42のうち、n+ 型ソース
領域4a、4bを形成する予定の領域に開口部42aを
設ける。このとき、CF4 +H2 ガスを用いてエッチン
グを行っているため、シリコン酸化膜のみが選択エッチ
ングされ、シリコン窒化膜41はエッチングされないで
残る。
ッチングによってシリコン窒化膜41の一部を除去し、
p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bが形成される予定
の領域に開口部41aを設ける。具体的には、シリコン
窒化膜41を横方向にエッチングすることで上記領域を
開口させる。このドライエッチングのエッチング量の制
御は、エッチングガスの選択やエッチング時間の制御等
によって行うようにしている。このときのドライエッチ
ングによる横方向のエッチング量はいずれの方向に対し
ても同等となるため、開口部42aの開口端から開口部
41aの開口端までの間隔がいずれの方向においても同
等になる。
ト43を除去したのち、シリコン酸化膜42をマスクと
してイオン注入を行い、n+ 型ソース領域4a、4bを
形成する。 〔図10(b)に示す工程〕そして、シリコン酸化膜4
2を除去したのち、シリコン窒化膜41をマスクとして
p型不純物(例えば、ボロンやアルミニウム)をイオン
注入する。これにより、p- 型炭化珪素ベース領域3
a、3bが形成される。
42aの開口端までの距離がいずれの位置においてもほ
ぼ等しくなっているため、シリコン酸化膜42をマスク
にして形成したn+ 型ソース領域4a、4bと、シリコ
ン窒化膜41をマスクにして形成したp- 型炭化珪素ベ
ース領域3a、3bとが自己整合的に形成される。この
後、シリコン窒化膜41を除去し、フォト・エッチング
によって、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3b及びn
+ 型ソース領域4a、4bの中央部に、n + 型ソース領
域4a、4bを貫通してp- 型炭化珪素ベース領域3
a、3bまで達するコンタクトホールを形成する。さら
に表面チャネル層5をエピタキシャル成長させる等、図
21〜図23に示す工程を経て、本実施形態における縦
型パワーMOSFETが完成する。
Tは、n+ 型ソース領域4a、4bとp- 型炭化珪素ベ
ース領域3a、3aとが正確な位置関係で形成されるた
め、第1実施形態と同様の効果が得られる。 (第5実施形態)本実施形態に示される縦型パワーMO
SFETは、第2実施形態における縦型パワーMOSF
ET(図4参照)と同様の構成であり製造方法が異なる
ため、構成についての説明は省略し、製造工程について
のみ説明を行う。
Tの製造工程を図11、図12に基づいて説明する。但
し、これらの図では、上述した図21〜図23に示した
従来の製造工程と異なる部分についてのみ示してあり、
同様の部分については説明を省略する。まず、図21
(a)に示すように、n+ 型炭化珪素半導体基板1の上
にn- 型炭化珪素エピ層2を成膜したものを用意する。
そして、以下に示す工程を順に実施する。
素エピ層2の上にポリシリコン膜45を所望の厚さで成
膜し、さらにシリコン窒化膜(Si3 N4 膜)46を所
望の厚さで成膜する。そして、フォトレジスト47を堆
積したのち、フォトレジスト47のうちn+ 型ソース領
域4a、4bを形成する予定の領域を開口させる。
クティブ・イオン・エッチング)によってシリコン窒化
膜46及びポリシリコン膜45のうち、n+ 型ソース領
域4a、4bを形成する予定の領域に開口部48を設け
る。 〔図11(c)に示す工程〕フォトレジスト47を除去
したのち、シリコン窒化膜46をマスクとしてイオン注
入を行い、n+ 型ソース領域4a、4bを形成する。
膜46をマスクとしてLOCOS(Local Oxi
dation of Silicon)酸化を行い、ポ
リシリコン膜45を部分的に酸化する。これにより、ポ
リシリコン膜45のうち、開口部48の近傍の部分45
aは酸化シリコンとなる。このとき、ポリシリコン膜4
5は、開口部48の開口端からいずれの方向にも同等な
距離だけ酸化される。
膜46とポリシリコン膜45の酸化部分45aをエッチ
ング除去する。これにより、ポリシリコン膜45には、
n+型ソース領域4a、4bを形成したときの開口部4
8に比して、いずれの方向にも所定量大きくなった開口
部49が形成される。 〔図12(b)に示す工程〕そして、シリコン窒化膜4
6及びポリシリコン45の酸化部分45aを除去したの
ち、ポリシリコン膜45をマスクとしてp型不純物(例
えば、ボロンやアルミニウム)をイオン注入する。これ
により、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bが形成さ
れる。
2aの開口端までの距離がいずれの位置においてもほぼ
等しくなっているため、シリコン窒化膜46をマスクに
して形成したn+ 型ソース領域4a、4bと、ポリシリ
コン膜45をマスクにして形成したp- 型炭化珪素ベー
ス領域3a、3bとが自己整合的に形成される。この
後、ポリシリコン膜45を除去し、フォト・エッチング
によって、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3b及びn
+ 型ソース領域4a、4bの中央部に、n + 型ソース領
域4a、4bを貫通してp- 型炭化珪素ベース領域3
a、3bまで達するコンタクトホールを形成する。さら
に表面チャネル層5をエピタキシャル成長させる等、図
21〜図23に示す工程を経て、本実施形態における縦
型パワーMOSFETが完成する。
Tは、n+ 型ソース領域4a、4bとp- 型炭化珪素ベ
ース領域3a、3aとが正確な位置関係で形成されるた
め、第1実施形態と同様の効果が得られる。 (第6実施形態)本実施形態に示される縦型パワーMO
SFETを図13に示す。本実施形態では、n+ 型ソー
ス領域4a、4bやp- 型炭化珪素ベース領域3a、3
bに加えて、ディープベース層30a、30bも自己整
合的に形成できるようにする。なお、図13に示される
縦型パワーMOSFETは、図1に示す縦型パワーMO
SFETとほぼ同様の構成であるため、異なる部分のみ
説明し、同様の部分は同じ部号を付して説明を省略す
る。
ス領域3a、3b及びn+ 型ソース領域4a、4bが形
成されたn- 型炭化珪素エピ層2の表面は、p- 型炭化
珪素ベース領域3a、3bの中央部において凹部50を
成している。この凹部50は、基板表面に水平方向を成
す底面50aと、基板表面に対して略テーパ形状を成す
側面50bより構成されており、いわゆるバスタブ形状
を成している。
4bを貫通してp- 型炭化珪素ベース領域3a、3bに
達するようになっている。この凹部50の下部におい
て、p - 型炭化珪素ベース領域3a、3bは部分的に深
く形成されており、この部分がディープベース層30
a、30bを構成している。このp- 型炭化珪素ベース
領域3a、3bを部分的に深くしたディープベース層3
0a、30bは、基板表面に水平方向を成す底面50a
と、基板表面に対して略テーパ形状を成す側面50bよ
り構成されて、凹部50と略平行な形状となっている。
また、ディープベース層30a、30bは、n+ 型ソー
ス領域4a、4bとほぼオーバラップしない位置に形成
されている。
板表面に対して垂直にした場合には、凹部50のコーナ
ーからn- 型炭化珪素エピ層2までの最短距離、つまり
凹部50のコーナー近傍におけるp- 型炭化珪素ベース
領域3a、3bの幅が非常に小さくなるため、この部分
における抵抗値が高くなってしまう。しかしながら、n
- 型炭化珪素エピ層2、p- 型炭化珪素ベース領域3
a、3b及びn+ 型ソース領域4a、4bで構成される
寄生トランジスタを動作させにくくするためには、より
p- 型炭化形成ベース領域3a、3bの内部抵抗を小さ
くするのが好ましい。このため、凹部50のコーナーか
らn- 型炭化珪素エピ層2までの最短距離をできるだけ
長くできるように、凹部50及びディープベース層30
a、30bの側面50bをテーパ形状としている。
領域4a、4bの表面より上部に配置されている。これ
は、n+ 型ベース領域4a、4bを形成するよりも後で
表面チャネル層5aを形成しているためである。本実施
形態における縦型パワーMOSFETは、上記点におい
て図20に示す従来のものと異なっている。
FETの製造工程を図14〜図16に基づいて説明す
る。但し、これらの図では、上述した図21〜図23に
示した従来の製造工程と異なる部分についてのみ示して
あり、同様の部分については説明を省略する。まず、図
21(a)に示すように、n+ 型炭化珪素半導体基板1
の上にn- 型炭化珪素エピ層2を成膜したものを用意す
る。そして、以下に示す工程を順に実施する。
素エピ層2の上にポリシリコン膜51を所望の厚さで成
膜し、さらにシリコン酸化膜(SiO2 膜)52を所望
の厚さで成膜する。そして、フォトレジスト53を堆積
したのち、フォトレジストのうちn+ 型ソース領域4
a、4bを形成する予定の領域を開口させる。
ガスを用い、RIE(リアクティブ・イオン・エッチン
グ)によってシリコン酸化膜52のうち、n+ 型ソース
領域4a、4bを形成する予定の領域に開口部52aを
設ける。このとき、CF4 +H2 ガスを用いてエッチン
グを行っているため、シリコン酸化膜のみが選択エッチ
ングされ、ポリシリコン膜51はエッチングされないで
残る。
エッチングによってポリシリコン膜51の一部を除去
し、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bが形成される
予定の領域に開口部51aを設ける。具体的には、ポリ
シリコン膜51を横方向にエッチングすることで上記領
域を開口させる。このドライエッチングのエッチング量
の制御は、エッチングガスの選択やエッチング時間の制
御等によって行うようにしている。このときのドライエ
ッチングによる横方向のエッチング量はいずれの方向に
対しても同等となるため、開口部52aの開口端から開
口部51aの開口端までの間隔がいずれの方向において
も同等になる。
ト53を除去したのち、シリコン酸化膜52をマスクと
してイオン注入を行い、n+ 型ソース領域4a、4bを
形成する。 〔図15(b)に示す工程〕開口部52aを含むシリコ
ン酸化膜52上の全面(ウェハ全面)に、TEOS酸化
膜54をデポシションする。これにより、開口部52a
内もTEOS酸化膜54で満たされる。このとき、TE
OS酸化膜54のうち、開口部52内に入り込んだ部分
は、開口部52の中央部分ではシリコン酸化膜52上の
ものと同等の厚みで形成され、開口部52の開口端近傍
においては他の中央部分よりも厚く形成される。また、
このとき、開口部52に入り込んだTEOS酸化膜54
における開口部52の開口端からの厚さは、いずれの位
置においても全てほぼ同等となる。
膜52上のTEOS酸化膜54が無くなる程度まで、T
EOS酸化膜54をエッチバックする。これにより、T
EOS酸化膜54は、開口部52a内に入り込んだもの
のうち、厚く形成された部分(中央部分以外)が残留し
て中央部分が開口するため、開口部52aの開口面積が
縮小される。また、このとき、残留したTEOS酸化膜
54における開口部52の開口端からの厚さはいずれの
位置においても全てほぼ同等となる。
膜52及びTEOS酸化膜54をマスクとして等方性の
ドライエッチングを行う。これにより、n- 型炭化珪素
エピ層2には、底面50aが基板表面に対して略平行を
成し、側面50bが基板表面に対してテーパ形状を成す
ような、n+ 型ソース領域4a、4bを貫通する凹部5
0が形成される。この凹部50は開口部52や開口部5
1のほぼ中央部に形成される。
膜52及びTEOS酸化膜54を除去し、ポリシリコン
膜54を露出させる。 〔図16(c)に示す工程〕そして、ポリシリコン膜5
4をマスクとしてp型不純物(例えば、ボロンやアルミ
ニウム)をイオン注入する。このとき、イオン注入深さ
が一定となるが、n - 型炭化珪素エピ層2には凹部50
が形成されているため、凹部50が形成されている分だ
けp型不純物が深くまでイオン注入される。具体的に
は、凹部50の表面から所定深さだけp型不純物が注入
されるため、凹部50が形成されている部分ではその分
だけ部分的に深くまでp型不純物が注入され、凹部50
と略平行を成すようにp型不純物が注入される。これに
より、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bが形成さ
れ、部分的に深くなった部分がディープベース層30
a、30bとなる。
2aの開口端までの距離がいずれの位置においてもほぼ
等しくなっているため、シリコン酸化膜52をマスクに
して形成したn+ 型ソース領域4a、4bと、ポリシリ
コン膜51をマスクにして形成したp- 型炭化珪素ベー
ス領域3a、3bとが自己整合的に形成される。この
後、ポリシリコン膜51を除去し、さらに表面チャネル
層5aをエピタキシャル成長させる等、図21〜図23
に示す工程を経て、図13に示した縦型パワーMOSF
ETが完成する。
Tは、n+ 型ソース領域とp- 型炭化珪素ベース領域3
a、3aとが自己整合的に形成されているため、素子の
特性変動が少ないものとなる。 (第7実施形態)本実施形態では、第1実施形態とは別
の方法を用いて縦型パワーMOSFETを製造する場合
を説明する。なお、縦型パワーMOSFETの構造につ
いては、図13に示すものと同様であるため、構造につ
いての説明は省略する。
SFETの製造工程を図17〜図18に基づいて説明す
る。これらの図では、上述した図21〜図23に示した
従来の製造工程と異なる部分についてのみ示してあり、
同様の部分については説明を省略する。 〔図17(a)に示す工程〕n- 型炭化珪素エピ層2の
上にシリコン酸化膜61、ポリシリコン膜62、シリコ
ン(Si3 N4 )窒化膜63、シリコン酸化膜64をそ
れぞれ所望の厚さで順に成膜する。そして、フォトレジ
スト65を堆積したのち、フォトレジストのうちn+ 型
ソース領域4a、4bを形成する予定の領域を開口させ
る。
クティブ・イオン・エッチング)によって、シリコン酸
化膜64、シリコン窒化膜63、ポリシリコン膜62の
うち、n+ 型ソース領域4a、4bを形成する予定の領
域に開口部70を設ける。 〔図17(c)に示す工程〕フォトレジスト65を除去
したのち、シリコン酸化膜64、シリコン窒化膜63、
ポリシリコン膜62、及びシリコン酸化膜61をマスク
としてイオン注入を行い、n+ 型ソース領域4a、4b
を形成する。
含むシリコン酸化膜64の表面全面に、TEOS酸化膜
66をデポジションする。これにより、開口部70内も
TEOS酸化膜66で満たされる。このとき、TEOS
酸化膜66のうち、開口部70内に入り込んだ部分は、
開口部70の中央部分ではシリコン酸化膜64上のもの
と同等の厚みで形成され、開口部70の開口端近傍にお
いては他の中央部分よりも厚く形成される。また、開口
部70に入り込んだTEOS酸化膜66における開口部
70の開口端からの厚さは、いずれの位置においても全
てほぼ同等となる。
により、TEOS酸化膜66における開口部70の開口
端からの厚みを稼ぐことができる。 〔図18(b)に示す工程〕シリコン酸化膜64上にT
EOS酸化膜66が無くなる程度まで、TEOS酸化膜
66をエッチバックする。これにより、TEOS酸化膜
66は、開口部70内に入り込んだもののうち、厚く形
成された部分(中央部分以外)が残留し、中央部分が開
口する。これにより開口部70の開口面積が小さくな
る。このとき、残留したTEOS酸化膜66における開
口部70の開口端からの厚さはいずれの位置においても
全てほぼ同等となる。
膜64及びTEOS酸化膜66をマスクとして等方性の
ドライエッチングを行う。これにより、n- 型炭化珪素
エピ層2には、底面60aが基板表面に対して略平行を
成し、側面60bが基板表面に対してテーパ形状を成す
ような、n+ 型ソース領域4a、4bを貫通する凹部6
0が形成される。この凹部60は開口部70のほぼ中央
部に形成される。
膜63及びTEOS酸化膜66を除去し、シリコン窒化
膜63を露出させる。 〔図19(b)に示す工程〕シリコン窒化膜62をマス
クとしてLOCOS酸化を行い、ポリシリコン膜62を
部分的に酸化する。これにより、ポリシリコン膜62の
うち、開口部70の近傍の部分62aは酸化シリコンと
なる。このとき、ポリシリコン膜62は、開口部70の
開口端からいずれの方向にも同等な距離だけ酸化され
る。
膜63とポリシリコン膜62の酸化部分62aをエッチ
ング除去する。これにより、ポリシリコン膜62には、
n+型ソース領域4a、4bを形成したときの開口部7
0に比して、いずれの方向にも所定量大きくなった開口
部71が形成される。 〔図19(c)に示す工程〕そして、ポリシリコン膜6
2をマスクとしてp- 型不純物(例えば、ボロンやアル
ミニウム)をイオン注入する。このとき、イオン注入深
さが一定となるが、n- 型炭化珪素エピ層2には凹部6
0が形成されているため、凹部60が形成されている分
だけp型不純物が深くまでイオン注入される。具体的に
は、凹部60の表面から所定深さだけp型不純物が注入
されるため、凹部60が形成されている部分ではその分
だけ部分的に深くまでp型不純物が注入され、凹部60
該凹部60と略平行を成すようにp型不純物が注入され
る。これにより、p- 型炭化珪素ベース領域3a、3b
が形成され、部分的に深くなった部分がディープベース
層30a、30bとなる。
の開口端までの距離がいずれの位置においてもほぼ等し
くなっているため、シリコン酸化膜64をマスクにして
形成したn+ 型ソース領域4a、4bと、ポリシリコン
膜62をマスクにして形成したp- 型炭化珪素ベース領
域3a、3bとが自己整合的に形成される。この後、ポ
リシリコン膜62、シリコン酸化膜61を除去し、さら
に表面チャネル層5aをエピタキシャル成長させる等、
図21〜図23に示す工程を経て、本実施形態における
縦型パワーMOSFETが完成する。
Tは、n+ 型ソース領域4a、4bとp- 型炭化珪素ベ
ース領域3a、3aとが自己整合的に形成されているた
め、素子の特性変動が少ないものとなる。 (他の実施形態)第1〜第4実施形態では、ディープベ
ース層30a、30bを形成していないものを示してい
るが、コンタクトホールを介してp型不純物をイオン注
入を行うこと等により別途形成することもできる。この
とき、ディープベース層30a、30bをp- 型炭化珪
素ベース領域3a、3bの他の部分よりも高濃度にする
こともできる。
a、4bとp- 型炭化珪素ベース領域3a、3bとを自
己整合的に形成するために、複数の膜を積層したものを
マスクとして用いているが、p- 型炭化珪素ベース領域
3a、3bを形成するときにn - 型炭化珪素エピ層2に
凹部50、60を設けておき、この凹部50、60が形
成された部分にイオン注入を行うようにすれば、少ない
エネルギーでディープベース層30a、30bを形成す
ることができる。
p- 型炭化珪素ベース領域3a、3bの他の部分と別工
程で形成することもできる。このとき、ディープベース
層30a、30bをp- 型炭化珪素ベース領域3a、3
bの他の部分よりも高濃度で形成することもできる。な
お、上記実施形態では、p- 型炭化珪素ベース領域3
a、3b、n+ 型ソース領域4a、4bを形成した後、
ゲート絶縁膜7を形成するため、特開平6−15186
0号公報に示される方法で発生するゲート絶縁膜寿命が
低下するという問題点は発生しない。
形を示す場合、所要の数字の上にバーを付した表現を取
るべきであるが、表現手段に制約があるため、本明細書
においては所要の数字の上にバーを付す代わりに、所要
の数字の後ろに「−」を付して表現している。
FETを示す断面図である。
造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
FETを示す断面図である。
造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
FETを示す断面図である。
造工程を示す図である。
FETの製造工程を示す図である。
製造工程を示す図である。
SFETの製造工程を示す断面図である。
の製造工程を示す図である。
SFETを示す断面図である。
の製造工程を示す図である。
の製造工程を示す図である。
の製造工程を示す図である。
SFETの製造工程を示す図である。
の製造工程を示す図である。
の製造工程を示す断面図である。
ETの構成を示す断面図である。
工程を示す図である。
工程を示す図である。
工程を示す図である。
OSFETの製造工程を示す図である。
ピタキシャル層、3a、3b…p- 型炭化珪素ベース領
域、4a、4b…n+ 型ソース領域、5…表面チャネル
層(n- 型SiC層)、7…ゲート絶縁膜、8…ゲート
電極、9…絶縁膜、10…ソース電極、11…ドレイン
電極、20、22、23、25…マスク材、30a、3
0b…ディープベース層、41…シリコン窒化膜、42
…シリコン酸化膜、45…ポリシリコン膜、46…シリ
コン窒化膜、50、60…凹部、50a、60a…底
面、50b、60b…側面、51、62…ポリシリコン
膜、52、61、64…シリコン酸化膜、63…シリコ
ン窒化膜、54、66…TEOS酸化膜。
Claims (11)
- 【請求項1】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
板(1)の主表面上に、この半導体基板よりも高抵抗な
炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成す
る工程と、 前記半導体層上に、マスク材(20)を成膜する工程
と、 前記マスク材の所定領域に、側面が傾斜した開口部(2
0a)を形成する工程と、 前記マスク材をマスクとして前記開口部よりイオン注入
を行い、第2導電型のベース領域(3a、3b)を形成
する工程と、 前記マスク材をマスクとして前記開口部よりイオン注入
を行い、前記ベース領域の中に該ベース領域よりも接合
深さの浅いソース領域(4a、4b)を形成する工程
と、 前記マスク材を除去する工程と、 少なくも前記ソース領域と前記半導体層とに挟まれた前
記ベース領域の表層部の上にゲート電極(8)を形成す
ると共に、前記ベース領域及び前記ソース領域に電気的
に接続されるソース電極(10)を形成する工程と、 前記半導体基板のうち、前記主表面とは反対側にドレイ
ン電極(11)を形成する工程と、を含むことを特徴と
する炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記マスク材の開口部の側面の傾斜角度
を変化させることによって、前記ソース領域の大きさを
制御することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半
導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
板(1)の主表面上に、この半導体基板よりも高抵抗な
炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成す
る工程と、 前記半導体層上に、第1のマスク材(22)を成膜する
工程と、 前記第1のマスク材の所定領域に第1の開口部(22
a)を形成する工程と、 前記第1のマスク材をマスクとして前記第1の開口部よ
りイオン注入を行い、前記半導体層の表層部に第1導電
型のベース領域(3a、3b)を形成する工程と、 前記第1の開口部を含む前記第1のマスク材の上に第2
のマスク材を堆積する工程と、 前記第1のマスク材が露出するまで前記第2のマスク材
を除去して、前記第2のマスク材に前記第1の開口部よ
りも小さい第2の開口部を形成する工程と、 前記第1、第2のマスク材をマスクとして前記第2の開
口部よりイオン注入を行い、前記ベース領域の中に該ベ
ース領域よりも接合深さの浅いソース領域(4a、4
b)を形成する工程と、 前記第1のマスク材と前記第2のマスクとを除去する工
程と、 少なくも前記ソース領域と前記半導体層とに挟まれた前
記ベース領域の表層部の上にゲート電極(8)を形成す
ると共に、前記ベース領域及び前記ソース領域に電気的
に接続されるソース電極(10)を形成する工程と、 前記半導体基板のうち、前記主表面とは反対側にドレイ
ン電極(11)を形成する工程と、を含むことを特徴と
する炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記第2のマスク材の膜厚を制御するこ
とにより、前記ソース領域の大きさを制御することを特
徴とする請求項3に記載の炭化珪素半導体装置の製造方
法。 - 【請求項5】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
板(1)の主表面上に、この半導体基板よりも高抵抗な
炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成す
る工程と、 前記半導体層上に、マスク材(25)を成膜する工程
と、 前記マスク材の所定領域に開口部(25a)を形成する
工程と、 前記マスク材をマスクとして、前記半導体層表面に対し
て所定角度を成す斜めイオン注入を行い、第2導電型の
ベース領域(3a、3b)を形成する工程と、 前記マスク材をマスクとして前記開口部よりイオン注入
を行い、前記ベース領域の中に該ベース領域よりも接合
深さの浅いソース領域(4a、4b)を形成する工程
と、 前記マスク材を除去する工程と、 少なくも前記ソース領域と前記半導体層とに挟まれた前
記ベース領域の表層部の上にゲート電極(8)を形成す
ると共に、前記ベース領域及び前記ソース領域に電気的
に接続されるソース電極(10)を形成する工程と、 前記半導体基板のうち、前記主表面とは反対側にドレイ
ン電極(11)を形成する工程と、を含むことを特徴と
する炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記ベース領域を形成する工程では、前
記斜めイオン注入の加速電圧及び角度を制御することに
より、前記ベース領域の大きさを制御していることを特
徴とする請求項5に記載の炭化珪素半導体装置の製造方
法。 - 【請求項7】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
板(1)の主表面上に、この半導体基板よりも高抵抗な
炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成す
る工程と、 前記半導体層上に、第1、第2のマスク材(41、5
1、42、52)を順に積層する工程と、 前記第2のマスク材(42、52)に、第1の開口部
(42a、52a)を設ける工程と、 前記第1の開口部より前記第1のマスク材(41、5
1)をエッチングし、前記第1の開口部よりも大きな第
2の開口部(41a、51a)を形成する工程と、 前記第2のマスク材を用いて、第1の開口部からイオン
注入を行い、第1導電型のソース領域(4a、4b)を
形成する工程と、 前記第2のマスク材とを除去する工程と、 前記第1のマスク材をマスクとして、前記第2の開口部
からイオン注入を行い、前記ソース領域を含む前記半導
体層の所定領域に第2導電型のベース領域(3a、3
b)を形成する工程と、 少なくも前記ソース領域と前記半導体層とに挟まれた前
記ベース領域の表層部の上にゲート電極(8)を形成す
ると共に、前記ベース領域及び前記ソース領域に電気的
に接続されるソース電極(10)を形成する工程と、 前記半導体基板のうち、前記主表面とは反対側にドレイ
ン電極(11)を形成する工程と、を含むことを特徴と
する炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記第1のマスク材をシリコン窒化膜で
構成し、前記第2のマスク材をシリコン酸化膜で構成す
ることを特徴とする請求項7に記載の炭化珪素半導体装
置の製造方法。 - 【請求項9】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
板(1)の主表面上に、この半導体基板よりも高抵抗な
炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成す
る工程と、 前記半導体層上に、第1、第2のマスク材(45、6
2、46、63)を順に積層する工程と、 前記第1及び第2のマスク材を貫通する第1の開口部
(48、70)を設ける工程と、 前記第1及び第2のマスク材を用いて、第1の開口部か
らイオン注入を行い、第1導電型のソース領域(4a、
4b)を形成する工程と、 前記第2のマスク材をマスクとして、前記第1のマスク
材をLOCOS酸化したのち、前記第2のマスク材及び
前記第1のマスク材の酸化部分(45a、62a)を除
去して、前記第1のマスク材に前記第1の開口部よりも
大きな第2の開口部(49、71)を設ける工程と、 前記第1のマスク材をマスクとして、前記第2の開口部
からイオン注入を行い、前記ソース領域を含む前記半導
体層の所定領域に第2導電型のベース領域(3a、3
b)を形成する工程と、 少なくも前記ソース領域と前記半導体層とに挟まれた前
記ベース領域の表層部の上にゲート電極(8)を形成す
ると共に、前記ベース領域及び前記ソース領域に電気的
に接続されるソース電極(10)を形成する工程と、 前記半導体基板のうち、前記主表面とは反対側にドレイ
ン電極(11)を形成する工程と、を含むことを特徴と
する炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記第1のマスク材をポリシリコンで
構成し、前記第2のマスク材をシリコン窒化膜で構成し
ていることを特徴とする請求項9に記載の炭化珪素半導
体装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記ベース領域を形成する工程の後、
前記ソース領域と前記半導体層とを繋ぐように、前記ベ
ース領域上にチャネル領域となる表面チャネル層(5)
を形成する工程を有し、 前記ゲート電極を形成する工程では、前記表面チャネル
層の上に前記ゲート電極を形成することを特徴とする請
求項1乃至10のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体
装置の製造方法。
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JP07236498A Expired - Lifetime JP3968860B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 炭化珪素半導体装置の製造方法 |
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