[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH11263795A - 活性酸素消去能低減抑制剤 - Google Patents

活性酸素消去能低減抑制剤

Info

Publication number
JPH11263795A
JPH11263795A JP10067628A JP6762898A JPH11263795A JP H11263795 A JPH11263795 A JP H11263795A JP 10067628 A JP10067628 A JP 10067628A JP 6762898 A JP6762898 A JP 6762898A JP H11263795 A JPH11263795 A JP H11263795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active oxygen
trehalose
plant
ability
oxygen scavenging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10067628A
Other languages
English (en)
Inventor
So Aga
創 阿賀
Takashi Shibuya
孝 渋谷
Shigeatsu Fukuda
恵温 福田
Toshio Miyake
俊雄 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd filed Critical Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
Priority to JP10067628A priority Critical patent/JPH11263795A/ja
Publication of JPH11263795A publication Critical patent/JPH11263795A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な活性酸素消去能低減抑制剤とその用途
を確立する。 【解決手段】 トレハロースを有効成分とする活性酸素
消去能低減抑制剤と、トレハロース又は該低減抑制剤を
含有せしめることを特徴とする活性酸素消去能の低減抑
制方法並びに該方法により活性酸素消去能の低減を抑制
した植物性可食物及び/又は植物性抗酸化物質含有組成
物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性酸素消去能低
減抑制剤とその用途に関し、詳細には、トレハロースを
有効成分とする活性酸素消去能低減抑制剤と、トレハロ
ース又は該低減抑制剤を水性媒体で含有せしめることを
特徴とする植物由来の活性酸素消去能の低減抑制方法、
並びに該方法により活性酸素消去能の低減を抑制した植
物性可食物及び/又は植物性抗酸化物質含有組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】野菜、きのこ、海藻等の可食性植物は、
生体にとって、ビタミンはもとより、ミネラル、食物繊
維等の機能性成分の給源として重要であり、発育、成長
に欠くべからざる食材であることはよく知られている。
これに加えて、近年、これら可食性植物には、健康の維
持増進、老化防止、成人病の予防、発癌抑制等に深く関
係している活性酸素消去能の存在が注目されるようにな
ってきた。生体の老化及びこの老化に伴う各種疾患、例
えば、癌、動脈硬化、肝硬変、心筋梗塞、脳卒中、白内
障、パーキンソン病、リューマチ、アルツハイマー性痴
呆等、いわゆる難病といわれる疾患の発生機構に関して
は未だ不明な点が多い。しかしながら、近年、これら難
病の発生機構として、不対電子を持つ酸素で反応性に富
んだスーパーオキシド、これから生じるヒドロキシラジ
カル、過酸化水素等の活性酸素が、細胞内の標的分子、
例えば、膜脂質、蛋白質、DNA等を酸化し、酸素傷害
を引き起こし、結果として、生体の老化や老化に伴う各
種疾患を招くと考えられるようになってきた。
【0003】細胞内には、本来、活性酸素を消去する酵
素、例えば、スーパーオキシド・ジスムターゼ(EC
1.15.1.1)、カタラーゼ(EC 1.11.
1.6)等の酵素や、L−アスコルビン酸、α−トロフ
ェロール等の抗酸化物質が存在していて、その活性酸素
の濃度は、通常、きわめて低い状態に保たれている。し
かしながら、大量の紫外線、放射線、電磁波等をあびた
り、過激な運動をしたり、精神的に強烈なストレスを受
けたり、これらに加えて、加齢が進んだりすると、活性
酸素の生成量に活性酸素消去能が追いつかず、結果とし
て過剰な活性酸素により酸化された化合物が蓄積するこ
ととなり、前記の酸素傷害を引き起こすものと考えられ
ている。これを改善するために、例えば、特開平5−1
68435号公報、特開平8−143466号公報等に
開示されているように、可食性植物に含まれる高い活性
酸素消去能を利用して、生体に不足しがちな活性酸素消
去能を補って、健康の維持増進を計ろうとする提案がな
されている。しかしながら、これら活性酸素消去能の比
較的高い可食性植物を使用する場合であっても、これに
搾汁、抽出、加熱、乾燥等の加工処理を施したり、その
後の保存条件によっては、それが持つ本来の活性酸素消
去能を著しく低減させるか、ひどい場合には、全く無く
してしまう欠点のあることが判明した。この欠点を解消
するために、活性酸素消去能の低減を抑制する全く新し
い方法の確立が強く望まれる。しかも、生体にとって、
毒性を懸念することのない方法の確立が望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規な活性
酸素消去能低減抑制剤と新規な活性酸素消去能の低減抑
制方法を確立するとともに、該方法を採用して活性酸素
消去能の低減を抑制した植物性可食物及び/又は植物性
抗酸化物質含有組成物を提供することを課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために、糖質の利用に着目し、鋭意研究を続
けてきた。即ち、植物性可食物や植物性抗酸化物質等の
植物由来の活性酸素消去能を有する物質に各種糖質を含
有させ、その活性酸素消去能の低減抑制効果に与える糖
質の影響を調べた。その結果、トレハロースが、他の糖
質に比較して著効を示し、植物由来の活性酸素消去能の
低減を著しく抑制することを見いだし、本発明を完成し
た。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の主な目的は、第一とし
て、トレハロースを有効成分とする活性酸素消去能の低
減抑制剤を提供することであり、第二として、植物由来
の活性酸素消去能を有する物質にトレハロース又は該低
減抑制剤を含有せしめることを特徴とする植物由来の活
性酸素消去能低減抑制方法を提供することであり、第三
として、該方法により活性酸素消去能の低減を抑制した
組成物を提供することである。
【0007】本発明で使用するトレハロースは、α,α
−トレハロースが好ましく、活性酸素消去能の低減を抑
制できるものであれば、その由来、性状を問わない。ト
レハロースの由来としては、例えば、特開平7−246
097号公報に記載される酵母からのトレハロース、特
開昭58−216695号公報、特開平7−17097
7号公報等に記載されるマルトースからのトレハロー
ス、更には、特開平7−143876号公報、特開平7
−213283号公報等に記載される澱粉からのトレハ
ロース等各種トレハロース含有糖質が適宜採用できる。
また、その性状としては、シラップ、含蜜結晶粉末、含
水結晶、無水結晶、非晶質固体等適宜採用できる。勿
論、市販の高純度トレハロース含水結晶、高純度トレハ
ロース無水結晶等を使用することも有利に実施できる。
使用される糖質のトレハロースの含量は、植物性可食物
等に含有せしめて、植物性可食物等が持つ活性酸素消去
能の低減の抑制効果を発揮できればよく、通常、無水物
換算で、約10w/w%(以下、本明細書では、特に断
らない限り、w/w%を単に%で示す。)以上、望まし
くは、約20%以上、更に望ましくは約50%以上が好
適である。また、本発明の植物性可食物及び/又は植物
性抗酸化物質含有組成物に対して、トレハロースとし
て、無水物換算で、通常約1%以上、望ましくは、約5
%以上、更に好ましくは約20%以上含有せしめるのが
好適である。一般に、トレハロースが、無水物換算で約
1%未満では活性酸素消去能の低減抑制作用が不充分
で、約30%以上では得られる組成物に甘味が付くきら
いがある。
【0008】しかし、本発明の組成物に甘味が付いても
かまわない場合、又はむしろ甘味が付く方が好ましい場
合、例えば、珍味、スナック食品、キャンデー風食品等
を製造する場合には、可食性植物の組織、例えば、可食
性植物の器官、組織、それら可食物の切断物及び漬物等
から選ばれる植物組織の内部に、それに含まれる水分と
部分的に置換して、トレハロースを無水物換算で約30
%以上、望ましくは約40%以上、更に望ましくは50
%以上を水性媒体で含有せしめた組成物を得ることも有
利に実施できる。この際、該植物組織の内部に存在する
トレハロースは、非晶質状態で含有していても、又、含
水結晶状態で含有していてもよく、いずれの状態の場合
も有利に実施できる。更に、トレハロースを水性媒体で
含有せしめる工程と共に、殺菌及び/又は乾燥する工程
を施すことも有利に実施できる。このようにして得られ
る固状組成物は、活性酸素消去能の低減抑制に優れてい
るのみならず、吸湿性も低く、室内環境で安定で、取扱
い容易である。また、この固状組成物は、トレハロース
により植物組織がその形状をよく維持してしっかりして
おり、歯ごたえのある感触を楽しむことのできる固状食
品として好適である。
【0009】本発明でいう含有せしめるとは、共存させ
ることをいい、植物由来の活性酸素消去能を有する物質
に本発明のトレハロースを含有せしめる場合には、それ
によって、植物由来の活性酸素消去能の低減を抑制させ
る効果が発揮できればよく、含有せしめる方法や両者の
相対的な割合は特に問うものではない。望ましくは、植
物性可食物及び/又は植物性抗酸化物質に対して、トレ
ハロースを水性媒体でできるだけ均一に接触させて含有
せしめるのがよい。具体的に述べれば、例えば、植物性
可食物等が、液状乃至懸濁状物のような多汁状態である
場合には、これに粉末、結晶等の固状のトレハロースを
できるだけ均一に混合溶解させて含有せしめ、又はシラ
ップ状のトレハロースをできるだけ均一に混合して含有
せしめればよい。また、植物性可食物等が固状である場
合には、これを水で液状乃至懸濁状物のような多汁状態
にした後、前述のように処理して含有せしめるか、又
は、シラップ状のトレハロースを用意し、これに固状の
植物性可食物等を分散、溶解乃至懸濁し、できるだけ均
一に接触させて、植物性可食物及び/又は植物性抗酸化
物質にトレハロースを含有せしめればよい。また、植物
性可食物が、生の植物組織を細断、千切り又はスライス
等切断したもののような場合には、これに固状トレハロ
ースをふりかけ、混合して溶解含有させるか又はシラッ
プ状トレハロース溶液に浸漬する等して、該植物の組織
内部にできるだけ均一にトレハロースを含有せしめれば
よい。植物性可食物等にトレハロースを接触含有せしめ
る際の温度、時間等の条件は、必要に応じて適宜選択で
きる。
【0010】本発明でいう植物由来の活性酸素消去能を
有する物質とは、可食性植物の器官及び/又は組織その
ものや、可食性植物のそれら可食部の切断物、破砕物、
粉砕物、乾燥物、漬物、該可食部の抽出物及び/又は植
物性抗酸化物質等を意味する。可食性植物としては、例
えば、人参、れんこん、玉ねぎ、ごぼう、大根、里芋、
やまいも、さつまいも、じゃがいも等の根菜、レタス、
チコリ、白菜、キャベツ、ケール、モロヘイヤ、あした
ば、ほうれん草、つるむらさき、小松菜、野沢菜、春
菊、チンゲンサイ、かぶ等葉菜、オクラ、カリフラワ
ー、ブロッコリー、なす、トマト、きゅうり、かぼち
ゃ、ズッキーニ、ピーマン、さやえんどう、さやいんげ
ん等果菜、アルファルファ、大豆もやし、緑豆もやし等
もやし類等の野菜類、椎茸、えのき、しめじ等の茸類、
ひじき、わかめ、こんぶ等の海草類、レモン、柚、すだ
ち、ざぼん、きんかん等柑橘、バナナ、パイナップル、
キーウィフルーツ、いちご、サンザシ、ブルーベリー、
ぶどう、もも、りんご、なし、くり等の果物類、にんに
く、生姜、わさび、からし、パセリ、中国パセリ、青じ
そ、赤じそ、にら、ねぎ、セロリ、せり、クレソン、と
うがらし、さんしょう、ペパー、ローズマリー、はっか
等のハーブ類、よもぎ、おおばこ、どくだみ、毒消し、
せんぶり、アロエ、甘草、うこん、藍、ブラジル人参
(パフィア)、ビワの葉、杉菜、松葉、笹葉、梅実、
茶、大麦若葉、そば葉、イチョウ葉、杜仲茶、バナバ、
ルイボス、ギムネマ等の薬草、生薬類、その他、はとむ
ぎ、そば、ごま、米、麦、とうもろこし、空豆、大豆、
落花生、クルミ、松の実、種実胚芽等の種実類等の可食
部が適宜用いられる。また、可食性植物の漬物として
は、前述の根菜、葉菜、果菜等の野菜類の塩漬、糠漬、
麹漬、粕漬、たまり漬、酢漬、キムチ等各種の漬物が適
宜用いられる。
【0011】植物性抗酸化物質としては、例えば、スー
パーオキシド・ジスムターゼ、カタラーゼ、パーオキシ
ダーゼ等活性酸素消去能を有する植物由来の酵素等の
他、ルチン、α−グルコシルルチン、ヘスペリジン、α
−グルコシルヘスペリジン、ナリンジン、α−グルコシ
ルナリンジン、クロロフィル、カロチン、アントシアニ
ン等の植物由来の色素、没食子酸、カテキン、α−グル
コシルカテキン、タンニン酸等植物由来のポリフェノー
ル、α−トコフェロール、L−アスコルビン酸、リボフ
ラビン等植物由来のビタミン等の植物由来の低分子抗酸
化物質の1種又は2種以上が適宜選ばれ、これらは、可
食性植物に元々含まれていてもよいし、必要に応じて、
可食性植物の可食部を加工処理する際に新たに加えられ
たものであってもよく、更に、可食性植物とは、別に、
単独で存在するものであってもよい。また、これら植物
性抗酸化物質は、必ずしも実際に植物から抽出されたも
のである必要はなく、人為的に合成、製造されたもので
あってもよい。
【0012】本発明の活性酸素消去能の低減を抑制した
組成物の製造方法について、より具体的に述べれば、例
えば、可食性植物の可食部を、必要に応じて加熱殺菌し
た後、ミキサー、ジューサー、細断機、切断機、スライ
サー等で破砕又は切断してペースト状乃至懸濁状物又は
切断物とし、これにトレハロースを混合溶解させて含有
せしめるか、又は、可食性植物の可食部を熱水、アルコ
ール等の溶媒で抽出し、濾過し、必要に応じて、濃縮し
て液状乃至ペースト状物とし、これにトレハロースを混
合溶解させて含有せしめればよい。このようにして得ら
れた組成物は、通常、シラップ状乃至ペースト状組成物
又は切断物含有多汁組成物であって、水分含量が高く、
安定に維持するのに低温貯蔵を必要とする難点がある。
これらシラップ状乃至ペースト状組成物又は切断物含有
多汁組成物を、そのまま乾燥するか若しくは乾燥、粉末
化するか、又は加熱殺菌の後、乾燥するか若しくは乾
燥、粉末化する等して、粉末状又は細片状の固状組成物
を得る。乾燥、粉末化の方法は公知の方法が適宜採用で
きる。例えば、真空乾燥、通風乾燥、ドラム乾燥の後、
粉砕、篩別するか、噴霧乾燥、流動乾燥の後、篩別する
か、更には、無水マルトース、無水トレハロース等の無
水糖質を混合し、脱水、乾燥させた後、篩別する等して
粉末製品とし、これを、必要に応じて、更に、顆粒、錠
剤、カプセル等適宜な形状にして利用することも有利に
実施できる。このような固状組成物まで加工度を高める
ことによって、活性酸素消去能低減抑制効果が更に高ま
るだけでなく、保存安定性も向上し、取り扱いも容易と
なる。また、このようにして得た固状の植物性可食物含
有組成物は、トレハロースを非晶質状態で、又は含水結
晶状態で含有するとともに、原料の可食性植物が本来持
っている、例えば、クロロフィル、カロチン、アントシ
アニン、フラボノイド等の色素の劣化を抑制し、本来の
色調をよく保持する特徴がある。また、苦味、渋味等の
嫌味をマスクする特徴もある。
【0013】本発明の活性酸素消去能の低減を抑制した
組成物には、活性酸素消去能を有する植物性可食物、植
物性抗酸化物質及びトレハロースに加えて、必要に応じ
て、更に、必須ミネラル、食物繊維、ビフィズス菌増殖
促進糖質、ビタミン、生理活性物質及び保存料等から選
ばれる1種又は2種以上の適宜の物質を固状又は溶液状
で含有せしめることも有利に実施できる。
【0014】必須ミネラルとしては、例えば、カルシウ
ム、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛、コバルト等か
ら選ばれるミネラルを適量使用すればよい。食物繊維と
しては、例えば、ペクチン、アルギン酸、カラゲナン、
アラビアガム、グルコマンナン、シクロデキストリン、
プルラン等が有利に利用できる。とりわけ、プルラン及
び/又はシクロデキストリンは、本発明のトレハロース
と併用することにより、植物由来の活性酸素消去能の低
減抑制に著しい効果を発揮することが判明し、活性酸素
消去能の低減を抑制した組成物の製造にトレハロースと
ともに有利に利用できる。
【0015】ビフィズス菌増殖糖質としては、例えば、
ラクトスクロース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ
糖、イソマルトオリゴ糖等が、必要に応じて適宜用いら
れる。
【0016】ビタミンとしては、例えば、チアミン、リ
ボフラビン、L−アスコルビン酸、ルチン、ヘスペリジ
ン、ナリンジン、ナイアシン、ピリドキシン、シアノコ
バラミン等の水溶性ビタミン若しくはこれらの誘導体
や、ビタミンA、ビタミンD、α−トコフェロール、ビ
タミンK等の脂溶性ビタミン若しくはこれらの誘導体等
が有利に用いられる。
【0017】生理活性物質としては、例えば、ホルモ
ン、抗菌物質、サイトカイン、プロポリス等の1種又は
2種以上を、必要に応じて利用することも随意である。
保存料としては、例えば、エタノール、酢酸、乳酸、食
塩等の適量を、必要に応じて利用することも随意であ
る。
【0018】更に、本発明の組成物や本発明の組成物を
含有せしめた製品の品質を向上させるために、必要に応
じて、適宜な着香料、着色料、呈味料、安定剤、増量剤
等を併用することも有利に実施できる。
【0019】また、本発明によれば、トレハロースを有
効成分とする活性酸素消去能低減抑制剤を、植物由来の
活性酸素消去能を有する物質に含有せしめて該活性酸素
消去能の低減を抑制することも有利に実施できる。活性
酸素消去能低減抑制剤としてのトレハロースの含量は、
植物由来の活性酸素消去能の低減を抑制させる効果が発
揮できればよく、通常、該抑制剤に対して、無水物換算
で、約10%以上、望ましくは約20%以上、更に望ま
しくは約50%以上が好適である。本発明の活性酸素消
去能低減抑制剤は、有効成分であるトレハロースのみか
ら構成されてもよいし、必要に応じて、前述の必須ミネ
ラル、食物繊維、ビフィズス菌増殖促進糖質、ビタミ
ン、生理活性物質及び保存料等他の物質から選ばれる1
種又は2種以上を併用することも随意である。とりわ
け、プルラン及び/又はシクロデキストリンは、有効成
分であるトレハロースと併用することにより、植物由来
の活性酸素消去能の低減抑制効果に著しい効果を発揮す
ることが判明し、活性酸素消去能の低減を抑制した組成
物の製造に有利に利用できる。
【0020】このようにして得られる活性酸素消去能低
減抑制剤は、その形状を問わず、例えば、シラップ、粉
末、結晶、顆粒、錠剤等いずれの形状であってもよい。
また、本発明の活性酸素消去能低減抑制剤は、植物性可
食物等が持つ活性酸素消去能の低減抑制効果が発揮でき
ればよく、その使用方法は問わない。例えば、前述のト
レハロースを含有せしめる植物由来の活性酸素消去能低
減抑制方法に準じて使用すればよい。具体的には、植物
性可食物及び/又は植物性抗酸化物質に対する有効成分
であるトレハロースの使用量も、また使用方法、使用条
件等についても、前述のトレハロースを含有せしめる活
性酸素消去能低減抑制方法と同様に行えば、植物由来の
活性酸素消去能の低減抑制効果を有利に発揮でき、活性
酸素消去能低減を抑制した各種組成物を容易に調製する
ことができる。
【0021】以上述べてきたようにして得られた本発明
の組成物は、後述の実験1で説明するニトロブルーテト
ラゾリウム法で、1g当たり5単位以上、望ましくは1
0単位以上の活性酸素消去能を有し、経時変化も少な
く、安定した活性酸素消去能を経口、経管、経皮、経粘
膜等適宜の経路により容易に利用することができる。本
発明の植物性可食物含有組成物の摂取は、生体にとっ
て、植物性可食物が本来有するビタミン、ミネラル、食
物繊維等の機能性成分に加えて、新たに、活性酸素消去
能を強化することとなり、健康の維持増進、老化防止、
成人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合
であり、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は
加工中間物等として有利に利用できる。
【0022】本発明の組成物の用途については、各種健
康飲食物への利用はもとより、一般的飲食物としても、
例えば、ふりかけ、ソース、ケチャップ、焼肉のタレ、
カレールウ、スープの素等の調味料、もち、だんご、キ
ャンディー、チューインガム、焼菓子、スナック菓子、
ワッフル、スポンジ菓子、パン等の各種和洋菓子類、ア
イスクリーム、アイスキャンディー等氷菓、フルーツペ
ースト、フルーツソース、ピーナッツペースト、生ジャ
ム類、漬物、ソーセージ、ハム等畜肉製品、かまぼこ、
ちくわ、はんぺん、ソーセージ等魚肉製品、珍味、佃
煮、惣菜、酒類、青汁、豆乳、ジュース、炭酸飲料等清
涼飲料、おかゆ、雑炊、炊込御飯等米飯類、ひやむぎ、
スパゲティー、マカロニ、パスタ等麺類、スナック食
品、プリンミックス、ホットケーキミックス、即席ジュ
ース、即席スープ、冷凍食品等の飲食物、それらの原材
料又は加工中間物等として品質改良、呈味改良、嗜好性
改善、栄養強化等の目的で有利に利用される。また、化
粧品としては、美肌剤、パック剤、クリーム、シャンプ
ー、リンス、育毛剤、浴用剤、酵素剤、練歯磨等に、例
えば、液剤、ペースト剤、粉剤、顆粒剤、それらの原材
料又は加工中間物等として有利に利用される。更に、医
薬品としては、経口及び/又は経管栄養剤、治療剤、イ
ンターフェロン誘導剤等に、例えば、液剤、ペースト
剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤又はそれらの原材料等と
して有利に利用され、また、経皮、経粘膜栄養剤、治療
剤等に、例えば点眼剤、点鼻剤、消化剤、健胃剤、酵素
剤、軟膏、パップ剤、それらの原材料又は加工中間物等
として前述の老化に伴う各種疾患の治療、予防等に有利
に利用される。
【0023】本発明の活性酸素消去能の低減を抑制した
組成物は、基本的には、食品材料から構成され毒性を懸
念することなく利用でき、これを経口摂取する場合、通
常、大人、一日当たり、無水物換算で、約0.1乃至1
000g、望ましくは約0.2乃至500g、更に望ま
しくは約1乃至100g、の範囲で利用するのが好適で
ある。経管、経皮、経粘膜等の他の経路による利用の場
合も、経口摂取の場合の量に準じて利用すればよい。
【0024】以下、本発明を実験で詳細に説明する。
【0025】
【実験1】〈活性酸素消去能の低減抑制に与える各種糖
質の影響〉生の人参をミキサーにかけて破砕し、この破
砕物に対して、各種糖質を無水糖質重量に換算して10
%混合溶解し、40℃で2日間減圧乾燥の後、同じ温度
で24時間真空乾燥し、ミキサーで粉砕し粉末状人参含
有組成物を調製した。使用した糖質は、グルコース、マ
ンニトール、ソルビトール、マルトース、スクロース、
トレハロース及びプルランでいずれも市販の試薬を使用
した。調製した粉末状組成物約100gを、500ml
容のポリスチレン製容器に入れ密封して、40℃で7日
間保存したときの活性酸素消去能を保存開始時のそれと
比較した。活性酸素消去能の測定は、ニトロブルーテト
ラゾリウム(NBT)法[今成登志男ら,医学のあゆ
み,101,496−497(1977)]に従い、キ
サンチン−キサンチンオキシダーゼ系で生成するスーパ
ーオキシド量を、NBTを還元して生ずるホルマザン量
を比色定量して測定する方法により行った。対照として
精製水を試験液とした。対照と比較してホルマザン生成
量を50%阻害する活性を活性酸素消去能の活性1単位
と定義した。調製した粉末状組成物の組成と保存開始前
後の組成物1g当りの活性酸素消去能を表1にまとめ
た。表1より明らかなように、試験した糖質の中で、ト
レハロースを使用したものが最も活性酸素消去能の残存
率が高く、トレハロースが活性酸素消去能の低減抑制に
著効を示すことが判明した。トレハロースの活性酸素消
去能の低減抑制効果は、トレハロースの構成糖であるグ
ルコースや、トレハロースに類似した、2つのグルコー
ス単位からなる2糖類のマルトースよりも著しく強いも
のであった。従って、トレハロースは活性酸素消去能低
減抑制剤の有効成分として好適である。また、トレハロ
ースに次いで、プルランも活性酸素消去能の低減抑制効
果が高かった。
【0026】
【表1】
【0027】
【実験2】〈活性酸素消去能の低減抑制に与えるトレハ
ロース濃度の影響〉実験1と同様に、人参破砕物に対し
て、トレハロースを無水糖質重量に換算して0乃至20
%量混合溶解し、40℃で24時間真空乾燥、粉砕を行
い、粉末状人参含有組成物を調製した。これら粉末状組
成物を、実験1と同様に、ポリスチレン製容器に入れ密
封し、40℃で7日間保存し、活性酸素消去能の低減抑
制効果を調べた。調製した粉末状組成物の組成と保存前
後の組成物1g当りの活性酸素消去能を表2に示す。ト
レハロース共存量が、無水物換算で約1%以上、望まし
くは約5%以上が、更に望ましくは20%以上が活性酸
素消去能の低減抑制効果に優れていた。
【0028】
【表2】
【0029】
【実験3】〈各種野菜の活性酸素消去能の低減抑制に与
えるトレハロースの影響〉各種野菜について、実験1と
同様に処理し、野菜破砕物に対して、トレハロースを無
水糖質重量に換算して10%添加し、45℃で20時間
真空乾燥、粉砕して粉末状野菜含有組成物を調製し、こ
れらを実験1と同様に容器に入れ、40℃で6日間保存
した。保存前後の組成物1g当りの活性酸素消去能を、
トレハロース不使用のものと比較した。調製した粉末状
組成物の組成と活性酸素消去能を表3に示す。人参、玉
ねぎ、大根、キャベツ、ほうれん草、きゅうり、かぼち
ゃ等多くの野菜において、トレハロースを含有せしめる
ことで活性酸素消去能の低減抑制効果が認められた。
【0030】
【表3】
【0031】
【実験4】〈トレハロースによるスーパーオキシド・ジ
スムターゼ及び各種抗酸化物質に対する活性酸素消去能
の低減抑制効果〉濃度45%トレハロース水溶液を用い
て、この1ml当たりに、西洋わさび由来スーパーオキ
シド・ジスムターゼ(シグマ社製)を5μg,α−グル
コシルヘスペリジン((株)林原生物化学研究所製)を
10mg,α−グルコシルルチン((株)林原生物化学
研究所製)を10mg,没食子酸(和光純薬工業製)を
250μg及びカテキン(和光純薬工業製)を50μg
をそれぞれ溶解して液状組成物を得、これらをそれぞれ
ガラス製試験管に入れゴム栓で密封し、遮光下で保存し
た。対照として、前記トレハロース水溶液の代わりに水
を用いた。それらの保存条件と保存前後の活性酸素消去
能を表4に示す。表4に示すごとく、スーパーオキシド
・ジスムターゼの他、α−グルコシルヘスペリジン,α
−グルコシルルチン,没食子酸及びカテキン等植物由来
の抗酸化物質の有する活性酸素消去能についても、トレ
ハロースが著しい低減抑制効果を発揮することが認めら
れた。また、別に、トレハロース含水結晶粉末と各抗酸
化物質粉末とをそれぞれ混合粉末とし、これらを同様に
保存試験したが、いずれも活性酸素消去能についてほと
んど変化が見られなかった。このことから、トレハロー
スは、粉末状で混合しただけではその効果を発揮しにく
く、トレハロースが溶けた状態で接触含有、換言すれば
水性媒体で含有せしめることによりその効果を発揮する
ことが判明した。
【0032】
【表4】
【0033】
【実験5】〈薬草抽出物に対する活性酸素消去能の低減
抑制効果〉おおばこ乾燥物(車前草、局方、大同製薬
製)500gに10lの水を加え、90分間沸騰させ煎
じた。バスケット型遠心機で煎液を回収した。煎液を更
に煮詰め、濃度約5%液を2kg得た。この煮詰め液1
kgに対して、トレハロース及びプルランを無水糖質重
量に換算して、それぞれ240g及び10gを混合溶解
し、次いで、卓上型噴霧乾燥機(SD−1、東京理化
製)にて噴霧乾燥し、粉末状おおばこ抽出物含有組成物
を調製した。対照として、トレハロース及びプルランに
代えて、デキストリン(DE約11)を用いて、同様の
粉末状組成物を調製した。これら粉末状組成物を、実験
1と同様に、ポリスチレン容器に入れ密封して40℃で
7日間保存し、活性酸素消去能の低減抑制効果を調べ
た。保存開始時、共に1g当たり約5000単位であっ
たのに対し、7日間保存した後には、トレハロース及び
プルランを用いた組成物が1g当たり約4300単位で
あったのに対し、デキストリンを使用した組成物は1g
当たり約3100単位であった。従って、トレハロース
及びプルランの使用は、デキストリンの場合と比較し
て、明らかに、活性酸素消去能の低減抑制効果に優れて
いる。
【0034】以下、若干の実施例によって本発明を説明
する。実施例Aで本発明の活性酸素消去能低減抑制剤
を、実施例Bで、活性酸素消去能の低減を抑制した組成
物を説明する。
【0035】
【実施例A−1】〈活性酸素消去能低減抑制剤〉とうも
ろこし澱粉を濃度約33%の澱粉乳とし、これに炭酸カ
ルシウム0.1%加え、pH6.5に調整し、α−アミ
ラーゼ(ターマミル、ノボ製)を澱粉g当たり0.3%
加え、95℃で15分間反応させ、次いで、120℃に
オートクレーブし、急冷してDE約4の液化溶液を得、
次いで、特開平7−213283号公報に開示される方
法でリゾビウム属に属する微生物を培養して調製した非
還元性糖質生成酵素とトレハロース遊離酵素とを澱粉1
g当たりそれぞれ4単位、イソアミラーゼを澱粉1g当
たり500単位及びシクロマルトデキストリン・グルカ
ノトランスフェラーゼを澱粉1g当たり5単位加え、p
H6.2、温度40℃で48時間反応させた。本反応液
を加熱失活し、次いでグルコアミラーゼを基質1g当た
り10単位加え、pH5.0、温度50℃で10時間反
応させた。本反応液は、無水物換算でトレハロースを約
86%含有していた。本反応液を加熱失活し、常法に従
って、脱色、脱塩して精製し、濃縮しながら連続晶析さ
せ、得られるマスキットをバスケット型遠心分離器で分
蜜し、結晶を少量の水でスプレーし洗浄して純度98%
以上のトレハロース含水結晶を無水物換算で約64%の
収率で得た。本品は、極めて純度の高いトレハロース含
水結晶であって、本発明の活性酸素消去能低減抑制剤と
して好適であり、植物性可食物等の活性酸素消去能の低
減抑制に有利に利用できる。
【0036】
【実施例A−2】〈活性酸素消去能低減抑制剤〉特開平
7−170977号公報に開示されている方法で、マル
トース・トレハロース変換酵素産生能を有するサーマス
属に属する微生物を培養し、遠心分離して得た湿菌体2
50g(約7500単位)をアルギン酸ナトリウム溶液
と塩化カルシウム溶液とを用いて、アルギン酸固定化菌
体とし、本固定化菌体を、直径5.4cm、長さ100
cmのジャケット付きガラス製カラムに充填し、温度を
60℃に保温した。この固定化カラムに、pH6.5の
濃度40%のマルトース溶液を、SV0.2にて下降法
で通液して、トレハロース約66%、マルトース約28
%及びグルコース約6%の組成を有する反応液を得た。
本溶液を、常法に従って、脱色、脱塩して精製し、減圧
濃縮して濃度約75%にし、次いで、これを助晶機にと
り、種晶としてトレハロース含水結晶及びマルトース含
水結晶をそれぞれ約1%ずつ加えて徐冷し、晶出率約2
5%のマスキットを得た。本マスキットを噴霧乾燥し、
熟成して結晶性粉末糖質を原料のマルトースに対して、
無水物換算で約92%の収率で得た。本品は、無水物換
算でトレハロース約66%、マルトース約28%及びグ
ルコース約6%の組成を有する結晶化度約60%の安定
な粉末糖質で、活性酸素消去能低減抑制剤として好適で
あり、植物性可食物等の活性酸素消去能の低減抑制に有
利に利用できる。
【0037】
【実施例A−3】〈活性酸素消去能低減抑制剤〉馬鈴薯
澱粉を濃度10%の澱粉乳とし、これにα−アミラーゼ
を作用させて液化溶液を得、次いで、特開平7−213
283号公報に開示した非還元性糖質生成酵素を澱粉1
g当たり3単位及びトレハロース遊離酵素を澱粉1g当
たり5単位、イソアミラーゼを澱粉1g当たり1000
単位及びマルトテトラオース生成アミラーゼを1単位加
え、pH6.0、温度40℃で48時間反応させた。本
反応液を加熱して酵素を失活させた後、常法に従って、
脱色、脱塩して精製し、減圧濃縮して水分約30%、D
E約15のシラップを無水物換算で収率約90%で得
た。本品は、無水物換算でトレハロースを約50%とと
もに他の澱粉由来糖質を含有する安定なシラップで、活
性酸素消去能低減抑制剤として好適であり、植物性可食
物等の活性酸素消去能の低減抑制に有利に利用できる。
【0038】
【実施例A−4】〈活性酸素消去能低減抑制剤〉実施例
A−1の方法で得た高純度トレハロース含水結晶100
重量部に、プルラン1重量部を均一に混合して、固状の
活性酸素消去能低減抑制剤を製造した。本品は、植物性
可食物等の活性酸素消去能の低減抑制に有利に利用でき
る。
【0039】
【実施例A−5】〈活性酸素消去能低減抑制剤〉実施例
A−3の方法で得たトレハロース含有シラップ100重
量部に、プルラン0.5重量部及び易水溶性シクロデキ
ストリン0.5重量部を均一に混合溶解して、シラップ
状の活性酸素消去能低減抑制剤を製造した。本品は、植
物性可食物等の活性酸素消去能の低減抑制に有利に利用
できる。
【0040】
【実施例B−1】〈ほうれん草含有組成物〉ほうれん草
をミキサーにかけて破砕し、この破砕物10重量部に対
して、実施例A−4の方法で得た活性酸素消去能低減抑
制剤を1重量部及びα−グルコシルルチンを0.1重量
部混合溶解し、100℃で10分間加熱処理し、40℃
で2時間通風乾燥の後、40℃で16時間真空乾燥を行
い、粉砕機で粉砕し、活性酸素消去能が1g当たり約1
200単位の粉末状ほうれん草含有組成物を得た。本品
は、ほうれん草本来の色調をよく保っており、食欲をそ
そるものであった。本品を摂取することは、生体にとっ
て、ほうれん草が本来有するビタミン、ミネラル、食物
繊維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能を強化す
ることとなり、健康の維持増進、老化防止、成人病の予
防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合である。従
って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は加
工中間物等として有利に利用できる。
【0041】
【実施例B−2】〈キャベツ含有組成物〉キャベツを切
断しブランチングした後、細断機にかけて約5mm幅に
千切りし、この千切りキャベツ10重量部に対して実施
例A−3の方法で得た活性酸素消去能低減抑制剤1重量
部及びα−グルコシルルチン0.05重量部を混合し室
温で2時間なじませ、次いで、40℃で2時間通風乾燥
し、更に40℃で16時間真空乾燥を行い、活性酸素消
去能が、1g当たり約1300単位の細片状キャベツ含
有組成物を得た。本品は、キャベツ本来の色調をよく保
っており、食欲をそそるものであった。本品を摂取する
ことは、生体にとって、キャベツが本来有するビタミ
ン、ミネラル、食物繊維等の機能性成分に加えて、活性
酸素消去能を強化することとなり、健康の維持増進、老
化防止、成人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等
に好都合である。従って、飲食物、化粧品、医薬品、そ
れらの原材料又は加工中間物等として有利に利用でき
る。
【0042】
【実施例B−3】〈なす含有組成物〉なすをスライサー
にかけ水洗いし、このスライス10重量部に対して、実
施例A−1の方法で得た活性酸素消去能低減抑制剤を1
重量部混合溶解し、70℃で2日間通風乾燥し、活性酸
素消去能が1g当たり約11000単位の細片状なす含
有組成物を得た。本品は、なすの皮部が本来の色調をよ
く保っており、食欲をそそるものであった。本品を摂取
することは、生体にとって、なすが本来有するビタミ
ン、ミネラル、食物繊維等の機能性成分に加えて、活性
酸素消去能を強化することとなり、健康の維持増進、老
化防止、成人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等
に好都合である。従って、飲食物、化粧品、医薬品、そ
れらの原材料又は加工中間物等として有利に利用でき
る。
【0043】
【実施例B−4】〈人参含有組成物〉人参をブランチン
グした後、スライサーにかけてスライスし、このスライ
ス10重量部に対して、実施例A−4の方法で得た活性
酸素消去能低減抑制剤を1重量部混合溶解し、50℃で
16時間通風乾燥し活性酸素消去能が1g当り約450
単位の細片状人参含有組成物を得た。本品は、人参本来
の色調をよく保っており、食欲をそそるものであった。
また、本品は吸湿性が低く、保存安定性に優れ、取扱い
容易であった。本品を摂取することは、生体にとって、
人参が本来有するビタミン、ミネラル、食物繊維等の機
能性成分に加えて、活性酸素消去能を強化することとな
り、健康の維持増進、老化防止、成人病の予防、難病の
治療促進、発癌の抑制等に好都合である。従って、飲食
物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は加工中間物等
として有利に利用できる。
【0044】
【実施例B−5】〈ひじき含有組成物〉乾燥ひじきを水
で戻した後、破砕機で破砕し、この破砕物10重量部に
対して、実施例A−2の方法で得た活性酸素消去能低減
抑制剤5重量部を混合溶解し、50℃で8時間通風乾燥
した後、40℃で真空乾燥し、粉砕して活性酸素消去能
が、1g当たり約24単位の粉末状ひじき含有組成物を
得た。本品を摂取することは、生体にとって、ひじきが
本来有するビタミン、ミネラル、食物繊維等の機能性成
分に加えて、活性酸素消去能を強化することとなり、健
康の維持増進、老化防止、成人病の予防、難病の治療促
進、発癌の抑制等に好都合である。従って、飲食物、化
粧品、医薬品、それらの原材料又は加工中間物等として
有利に利用できる。
【0045】
【実施例B−6】〈椎茸含有組成物〉干し椎茸を水で戻
して、100℃で15分間加熱した後、破砕機で破砕し
この破砕物100重量部に対して、実施例A−3の方法
で得た活性酸素消去能低減抑制剤10重量部とともに茶
抽出物0.1重量部を混合溶解し、50℃で8時間通風
乾燥した後、40℃で真空乾燥し、粉砕して、活性酸素
消去能が、1g当たり約560単位の粉末状椎茸含有組
成物を得た。本品を摂取することは、生体にとって、椎
茸が本来有するビタミン、ミネラル、食物繊維等の機能
性成分に加えて、活性酸素消去能を強化することとな
り、健康の維持増進、老化防止、成人病の予防、難病の
治療促進、発癌の抑制等に好都合である。従って、飲食
物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は加工中間物等
として有利に利用できる。
【0046】
【実施例B−7】〈柚含有組成物〉柚の皮を破砕機にか
けて破砕し、この破砕物を5重量部に対して、実施例A
−1の方法で得た活性酸素消去能低減抑制剤1重量部を
混合溶解し、予備凍結の後、3日間凍結乾燥し、粉砕し
て、活性酸素消去能が、1g当たり約12単位の粉末状
柚含有組成物を得た。本品は、柚本来の香り、色調をよ
く保っていた。本品を摂取することは、生体にとって、
柚が本来有するビタミン、ミネラル、食物繊維等の栄養
成分に加えて、活性酸素消去能を強化することとなり、
健康の維持増進、老化防止、成人病の予防、難病の治療
促進、発癌の抑制等に好都合である。従って、飲食物、
化粧品、医薬品、それらの原材料又は加工中間物等とし
て有利に利用できる。
【0047】
【実施例B−8】〈生姜含有組成物〉生姜をミキサーに
かけて破砕し、この破砕物5重量部に対して、実施例A
−2の方法で得た活性酸素消去能低減抑制剤を1重量部
混合溶解し、予備凍結の後、3日間凍結乾燥し、破砕機
で粉砕し活性酸素消去能が、1g当たり約120単位の
粉末状生姜含有組成物を得た。本品を摂取することは、
生体にとって、生姜が本来有するビタミン、ミネラル、
食物繊維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能を強
化することとなり、健康の維持増進、老化防止、成人病
の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合であ
る。従って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料
又は加工中間物等として有利に利用できる。
【0048】
【実施例B−9】〈青じそ含有組成物〉青じその葉をブ
ランチングした後、ミキサーにかけて破砕し、この破砕
物5重量部に対して、実施例A−4の方法で得た活性酸
素消去能低減抑制剤を1重量部及びα−グルコシルルチ
ンを0.5重量部混合溶解し、次いで、脱水剤として無
水結晶トレハロースを49重量部を混合し、室温に1日
放置し、粉砕機で粉砕し、活性酸素消去能が、1g当た
り約230単位の粉末状青じそ含有組成物を得た。本品
は、青じそ本来の色調や風味をよく保っており、食欲を
そそるものであった。本品を摂取することは、生体にと
って、青じそが本来有するビタミン、ミネラル、食物繊
維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能を強化する
こととなり、健康の維持増進、老化防止、成人病の予
防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合である。従
って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は加
工中間物等として有利に利用できる。
【0049】
【実施例B−10】〈よもぎ含有組成物〉よもぎを、常
法に従って、適量の食塩を加えた沸騰水に入れてアク抜
きし、これをかるく脱水した後、破砕機にかけて破砕
し、この破砕物5重量部に実施例A−5の方法で得た活
性酸素消去能低減抑制剤を1.3重量部及びαグルコシ
ルルチンを0.05重量部混合し、50℃で4時間通風
乾燥し、40℃で16時間真空乾燥し、粉砕して、活性
酸素消去能が、1g当たり約780単位の粉末状よもぎ
含有組成物を得た。本品は、よもぎ本来の色調、風味を
よく保っており、食欲をそそるものであった。本品を摂
取することは、生体にとって、よもぎが本来有するビタ
ミン、ミネラル、食物繊維等の機能性成分に加えて、活
性酸素消去能を強化することとなり、健康の維持増進、
老化防止、成人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制
等に好都合である。従って、飲食物、化粧品、医薬品、
それらの原材料又は加工中間物等として有利に利用でき
る。
【0050】
【実施例B−11】〈どくだみ含有組成物〉どくだみ乾
燥物(十薬、局方、大同製薬製)0.5重量部に10重
量部の水を加え、加熱沸騰させ90分間煎じた。バスケ
ット型遠心機で煎液を回収した。煎液を更に煮詰めて濃
度約5%液4重量部を得た。この煮詰め液2重量部に対
して実施例A−4の方法で得た活性酸素消去能低減抑制
剤を0.5重量部を混合し、この溶液を常法により噴霧
乾燥し、活性酸素消去能が、1g当たり約1400単位
の粉末状どくだみ抽出物含有組成物を得た。本品はどく
だみ特有の嫌な臭いや味を低減していて、従来と比べて
口にしやすいものであった。本品を摂取することは、生
体にとって、どくだみが本来有するビタミン、ミネラ
ル、食物繊維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能
を強化することとなり、健康の維持増進、老化防止、成
人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合で
ある。従って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材
料又は加工中間物等として有利に利用できる。
【0051】
【実施例B−12】〈アロエ含有組成物〉アロエをミキ
サーにかけて破砕し、この破砕物10重量部に対して、
実施例A−1の方法で得た活性酸素消去能低減抑制剤を
1重量部及び茶抽出物0.1重量部を70℃で2日間通
風乾燥し、粉砕機で粉砕し、活性酸素消去能が、1g当
たり約5800単位の粉末状アロエ含有組成物を得た。
本品は、アロエの苦味が低減し、従来品に比べて口にし
やすいものであった。本品を摂取することは、生体にと
って、アロエが本来有するビタミン、ミネラル、食物繊
維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能を強化する
こととなり、健康の維持増進、老化防止、成人病の予
防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合である。従
って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は加
工中間物等として有利に利用できる。
【0052】
【実施例B−13】〈白菜浅漬含有組成物〉白菜浅漬を
細断機にかけ、この細断物10重量部に対して、実施例
A−1の方法で得た活性酸素消去能低減抑制剤を1重量
部混合溶解し、55℃で16時間通風乾燥し、活性酸素
消去能が1g当り約5400単位の細片状の白菜浅漬含
有組成物を得た。本品は、白菜浅漬の色調をよく保って
おり、口に含むとその漬物の風味が広がり食欲をそそる
ものであった。本品を摂取することは、生体にとって、
白菜浅漬が本来有するビタミン、ミネラル、食物繊維等
の機能性成分に加えて、活性酸素消去能を強化すること
となり、健康の維持増進、老化防止、成人病の予防、難
病の治療促進、発癌の抑制等に好都合である。従って、
飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は加工中間
物等として有利に利用できる。従って、ふりかけ、おに
ぎりの素、ラーメンスープの具等の飲食物のみならず、
健康食品、その他化粧品、医薬品、それらの原料又は中
間物等として有利に利用できる。
【0053】
【実施例B−14】〈野沢菜漬含有組成物〉野沢菜漬を
細断機にかけ、この細断物10重量部に対して、実施例
A−1の方法で得た活性酸素消去能低減抑制剤を1重量
部混合溶解し、55℃で16時間通風乾燥し、活性酸素
消去能が1g当り約2600単位の細片状の野沢菜漬含
有組成物を得た。本品は、野沢菜漬の色調をよく保って
おり、口に含むとその漬物の風味が広がり、食欲をそそ
るものであった。本品を摂取することは、生体にとっ
て、野沢菜漬が本来有するビタミン、ミネラル、食物繊
維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能を強化する
こととなり、健康の維持増進、老化防止、成人病の予
防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合である。従
って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は加
工中間物等として有利に利用できる。
【0054】
【実施例B−15】〈白菜キムチ含有組成物〉白菜キム
チを細断機にかけ、この細断物10重量部に対して、実
施例A−4の方法で得た活性酸素消去能低減抑制剤を1
重量部混合溶解し、55℃で16時間通風乾燥し、活性
酸素消去能が1g当り約1600単位の細片状の白菜キ
ムチ含有組成物を得た。本品は、白菜キムチの色調をよ
く保っており、口に含むとその漬物の風味が広がり、食
欲をそそるものであった。本品を摂取することは、生体
にとって、白菜キムチが本来有するビタミン、ミネラ
ル、食物繊維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能
を強化することとなり、健康の維持増進、老化防止、成
人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合で
ある。従って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材
料又は加工中間物等として有利に利用できる。
【0055】
【実施例B−16】〈大豆含有組成物〉大豆を5倍容の
水に室温で一夜浸漬し、これを水切りした大豆10重量
部を釜にとり、これに実施例A−1の方法で得た活性酸
素消去能低減抑制剤35重量部及び水35重量部を加
え、中火で煮沸し、ブリックス計で濃度約70%まで煮
詰めて煮豆とし、これをざるに上げ、40℃で一夜通風
乾燥し、活性酸素消去能が1g当り約25単位の大豆含
有組成物を得た。本品は、大豆煮豆の色調をよく保って
おり、口に含むと大豆の風味が広がり食欲をそそるもの
であった。また、本品は、大豆組織内にトレハロース含
水結晶の晶出が見られ、該組織を良く維持し、口当たり
も良好で、歯ごたえのある感触を楽しむことのできる固
状食品であった。本品を摂取することは、生体にとっ
て、大豆が本来有するビタミン、ミネラル、食物繊維等
の機能性成分に加えて、活性酸素消去能を強化すること
となり、健康の維持増進、老化防止、成人病の予防、難
病の治療促進、発癌の抑制等に好都合である。従って、
飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料又は加工中間
物等として有利に利用できる。
【0056】
【実施例B−17】〈りんご含有組成物〉りんごの皮を
むき、スライサーにかけて得た厚さ約5mmのりんご切
断物を、実施例A−1の方法で得た活性酸素消去能低減
抑制剤を水に温度約80℃で加熱溶解した濃度約75%
溶液に30分間浸漬し、これをざるに上げ、35℃で一
夜通風乾燥し、活性酸素消去能が1g当り約50単位の
りんご含有組成物を得た。本品は、りんごの色調をよく
保っており、口に含むとりんごの風味が広がり食欲をそ
そるものであった。また、本品は、りんご組織内にトレ
ハロース含水結晶の晶出が見られ、該組織をよく維持
し、口当たりも良好で、歯ごたえのある感触を楽しむこ
とのできる固状食品であった。本品を摂取することは、
生体にとって、りんごが本来有するビタミン、ミネラ
ル、食物繊維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能
を強化することとなり、健康の維持増進、老化防止、成
人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合で
ある。従って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材
料又は加工中間物等として有利に利用できる。
【0057】
【実施例B−18】〈人参含有組成物〉人参をスライサ
ーにかけてスライスしこのスライス5重量部を、水60
重量部に実施例A−1の方法で得た活性酸素消去能低減
抑制剤140重量部を加熱溶解しわずかに煮沸している
温度約105℃のシラップ(濃度約73%)に投入し、
その温度が約110℃になるまで約20分間煮沸濃縮を
続けてフライ様に加熱脱水処理を行い、次いでこれをざ
るに上げ、50℃で5時間通風乾燥し活性酸素消去能が
1g当り約200単位の細片状人参含有組成物を得た。
本品は、表面にトレハロース含水結晶の付着した人参の
揚物風製品で、人参の色調をよく保っており、食欲をそ
そるものであった。また、本品は吸湿性が低く、保存安
定性に優れ、取扱い容易であった。本品を摂取すること
は、生体にとって、人参が本来有するビタミン、ミネラ
ル、食物繊維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能
を強化することとなり、健康の維持増進、老化防止、成
人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合で
ある。従って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材
料又は加工中間物等として有利に利用できる。
【0058】
【実施例B−19】〈りんご含有組成物〉りんごの皮を
むきスライサーにかけて得た厚さ約5mmのりんご切断
物4重量部を、水60重量部に実施例A−1の方法で得
た活性酸素消去能低減抑制剤140重量部を加熱溶解し
煮沸している温度約110℃のシラップ(濃度約80
%)に投入し、その温度が約114℃になるまで約10
分間煮沸濃縮を続けてフライ様に加熱脱水処理を行い、
次いでこれをざるに上げ、35℃で一夜通風乾燥し、活
性酸素消去能が1g当り約30単位のりんご含有組成物
を得た。本品は、表面にトレハロース含水結晶の付着し
たりんごの揚物風製品で、りんごの色調をよく保ってお
り、口に含むとりんごの風味が広がり食欲をそそるもの
であった。また、本品は、吸湿性が低く、保存安定性に
優れ、取扱い容易であった。本品を摂取することは、生
体にとって、りんごが本来有するビタミン、ミネラル、
食物繊維等の機能性成分に加えて、活性酸素消去能を強
化することとなり、健康の維持増進、老化防止、成人病
の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等に好都合であ
る。従って、飲食物、化粧品、医薬品、それらの原材料
又は加工中間物等として有利に利用できる。
【0059】
【実施例B−20】〈チューインガム〉ガムベース3重
量部を柔らかくなる程度に加熱溶解し、これにトレハロ
ース含水結晶6重量部、及び実施例B−9の方法で得た
青じそ含有組成物1重量部及び茶抽出物0.01重量部
とを加え、更に適量の香料と着色料とを混合し、常法に
従って、ロールにより練り合わせ、成形、包装して活性
酸素消去能が、1g当たり約120単位の製品を得た。
本品は、テクスチャー、風味とも良好なチューインガム
である。また、本品は、使われている糖質がトレハロー
スであることから、虫歯誘発菌に利用されにくく、虫歯
になりにくい特徴も有している。
【0060】
【実施例B−21】〈だんご〉モチ種澱粉10重量部に
水12重量部を混合し、加熱糊化しつつ、これに実施例
B−10の方法で得た、よもぎ含有組成物0.5重量部
を混和し、以後、常法に従って、成形、包装して活性酸
素消去能が、1g当たり約12単位のだんごを製造し
た。本品は、よもぎの色調、風味に優れ、口当たりも良
好なよもぎだんごである。
【0061】
【実施例B−22】〈栄養剤〉結晶性α−マルトース2
0重量部、グリシン1.1重量部、グルタミン酸ナトリ
ウム0.18重量部、食塩1.2重量部、クエン酸1重
量部、乳酸カルシウム0.4重量部、実施例B−1の方
法で得たほうれん草含有組成物0.3重量部、チアミン
0.01重量部及びリボフラビン0.01重量部からな
る配合物を調製する。この配合物24gずつをラミネー
トアルミ製小袋に充填し、ヒートシールして活性酸素消
去能が、1g当たり、約12単位の経管栄養剤を調製し
た。本栄養剤は、一袋を約300乃至500mLの水に
溶解し、経口的摂取することも、また経管方法により鼻
腔、胃、腸等への非経口的栄養補給液としても有利に利
用できる。
【0062】
【実施例B−23】〈化粧用クリーム〉モノステアリン
酸ポリオキシエチレングリコール2重量部、自己乳化型
モノステアリン酸グリセリン5重量部、実施例B−12
の方法で得たアロエ含有組成物2.8重量部、α−グル
コシルルチン0.2重量部、流動パラフィン1重量部、
トリオクタン酸グリセリル10重量部及び防腐剤の適量
を、常法に従って加熱溶解し、これにL−乳酸2重量
部、1,3−ブチレングリコール5重量部及び精製水6
6重量部を加え、ホモゲナイザーにかけ乳化し、更に香
料の適量を加えて攪拌混合して、活性酸素消去能が、1
g当たり、約46単位の化粧用クリームを製造した。本
品は、日焼けによる火傷肌の治療、日焼けの予防、美肌
剤、色白剤等として、更には、しみ、そばかす、あざ、
しわ等皮膚の老化現象の発生抑制剤等として有利に利用
できる。
【0063】
【実施例B−24】〈浴用剤〉DL−乳酸ナトリウム2
1重量部、ピルビン酸ナトリウム8重量部、実施例B−
7の方法で得た柚含有組成物5重量部、α−グルコシル
ルチン1重量部及びエタノール40重量部を、精製水2
6重量部及び着色料、香料の適量と混合し、活性酸素消
去能が、1g当たり約220単位の浴用剤を製造した。
本品は、美肌剤、色白剤として好適であり、入浴用の湯
に100乃至10,000倍に希釈して利用すればよ
い。本品は、入浴用の湯の場合と同様に、洗顔用水、化
粧水等に希釈して利用することも有利に実施できる。
【0064】
【実施例B−25】〈軟膏〉酢酸ナトリウム・三水塩1
重量部、DL−乳酸カルシウム4重量部をグリセリン1
0重量部と均一に混合し、この混合物を、ワセリン50
重量部、木ロウ10重量部、ラノリン5重量部、ゴマ油
14.5重量部、実施例B−11の方法で得たどくだみ
含有組成物6重量部及びはっか油0.5重量部の混合物
に加えて、更に均一に混和して活性酸素消去能が、1g
当たり約54単位の軟膏を製造した。本品は、化膿止
め、美肌剤、色白剤等として、更には外傷、火傷の治療
促進剤等として有利に利用できる。
【0065】
【実施例B−26】〈錠剤〉アスコルビン酸20重量部
に結晶性β−マルトース13重量部、コーンスターチ4
重量部および実験5の方法で得た本発明のトレハロース
を使用した、おおばこ含有組成物3重量部を均一に混合
した後、直径12mm、20R杵を用いて、打錠し錠剤
を得た。本品は、1g当たり約560単位の活性酸素消
去能を有していた。本品は、健康の維持増進のため、大
人一日当たり1乃至10錠経口摂取すればよい。とりわ
け、健胃、整腸、解熱等の目的で使用できる。
【0066】
【発明の効果】上記したように、本発明は、トレハロー
スを有効成分とする活性酸素消去能低減抑制剤と、トレ
ハロース又は該低減抑制剤を含有せしめることを特徴と
する活性酸素消去能の低減抑制方法を提供するものであ
り、併せて該方法により活性酸素消去能の低減を抑制し
た植物性可食物及び/又は植物性抗酸化物質含有組成物
を提供するものである。本組成物の摂取は、生体にとっ
ては、植物性可食物等のもつビタミン、ミネラル、食物
繊維等の機能性成分に加えて、新たに活性酸素消去能の
低減が少なく、より安定した活性酸素消去能を容易に強
化、補給できることとなり、健康の維持増進、老化防
止、成人病の予防、難病の治療促進、発癌の抑制等に大
きく寄与できることになる。従って、本発明の確立は、
植物性可食物等の加工、利用分野に第四の機能性成分と
も言うべき新たな健康資源を開拓することとなり、これ
が与える影響は広く、とりわけ、飲食物、化粧品、医薬
品等の産業界に与える工業的意義はきわめて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/715 AGZ A61K 31/715 AGZ C09K 15/06 C09K 15/06 15/34 15/34 // A61K 35/78 A61K 35/78 C

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレハロースを有効成分とする活性酸素
    消去能低減抑制剤。
  2. 【請求項2】 トレハロース以外の糖質を含む請求項1
    記載の活性酸素消去能低減抑制剤。
  3. 【請求項3】 プルラン及び/又はシクロデキストリン
    を含む請求項1又は2記載の活性酸素消去能低減抑制
    剤。
  4. 【請求項4】 トレハロースを無水物換算で約20w/
    w%以上含有する請求項1、2又は3記載の活性酸素消
    去能低減抑制剤。
  5. 【請求項5】 植物由来の活性酸素消去能を有する物質
    に、トレハロース、又は、請求項1、2、3又は4記載
    の活性酸素消去能低減抑制剤を水性媒体で含有せしめる
    ことを特徴とする活性酸素消去能の低減抑制方法。
  6. 【請求項6】 植物由来の活性酸素消去能を有する物質
    が、植物性可食物及び/又は植物性抗酸化物質である請
    求項5記載の活性酸素消去能の低減抑制方法。
  7. 【請求項7】 植物性可食物が、可食性植物の器官及び
    /又は組織、又はそれら可食部の切断物、破砕物、粉砕
    物、乾燥物、漬物及び/又は抽出物である請求項6記載
    の活性酸素消去能の低減抑制方法。
  8. 【請求項8】 植物性抗酸化物質が、酵素、色素、ポリ
    フェノール及びビタミンから選ばれる植物由来の抗酸化
    物質である請求項6記載の活性酸素消去能の低減抑制方
    法。
  9. 【請求項9】 有効成分としてのトレハロースを、植物
    由来の活性酸素消去能を有する物質に対して、無水物換
    算で約1w/w%以上含有せしめる請求項5、6、7又
    は8記載の活性酸素消去能の低減抑制方法。
  10. 【請求項10】 殺菌及び/又は乾燥工程を含む請求項
    5、6、7、8又は9記載の活性酸素消去能の低減抑制
    方法。
  11. 【請求項11】 植物由来の活性酸素消去能を有する物
    質に、トレハロース、又は請求項1、2、3又は4記載
    の活性酸素消去能低減抑制剤を含有せしめ、活性酸素消
    去能の低減を抑制した組成物。
  12. 【請求項12】 植物由来の活性酸素消去能を有する物
    質が、植物性可食物及び/又は植物性抗酸化物質である
    請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 植物性可食物が、可食性植物の器官及
    び/又は組織、又はそれら可食部の切断物、破砕物、粉
    砕物、乾燥物、漬物及び/又は抽出物である請求項12
    記載の組成物。
  14. 【請求項14】 植物性抗酸化物質が、酵素、色素、ポ
    リフェノール及びビタミンから選ばれる植物由来の抗酸
    化物質である請求項12記載の組成物。
  15. 【請求項15】 有効成分としてのトレハロースの含量
    が、無水物換算で約1w/w%以上である請求項11、
    12、13又は14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 トレハロースを、非晶質状態で含有し
    ているか、又は含水結晶状態で含有している請求項1
    1、12、13、14又は15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 必須ミネラル、食物繊維、ビフィズス
    菌増殖促進糖質、ビタミン及び生理活性物質から選ばれ
    る1種又は2種以上を含有せしめた請求項11、12、
    13、14、15又は16記載の組成物。
  18. 【請求項18】 殺菌及び/又は乾燥工程を施された請
    求項11、12、13、14、15、16又は17記載
    の組成物。
  19. 【請求項19】 ニトロブルーテトラゾリウム法で測定
    された活性酸素消去能を、1g当たり5単位以上有して
    いる請求項11、12、13、14、15、16、17
    又は18記載の組成物。
  20. 【請求項20】 組成物が、飲食物、化粧品、医薬品、
    又はこれらの原材料もしくは中間加工物である請求項1
    1、12、13、14、15、16、17、18又は1
    9記載の組成物。
  21. 【請求項21】 請求項11、12、13、14、1
    5、16、17、18、19又は20記載の組成物を含
    有せしめた飲食物、化粧品又は医薬品。
  22. 【請求項22】 可食性植物の組織に、トレハロースを
    無水物換算で約30w/w%以上含有せしめた組成物。
  23. 【請求項23】 可食性植物の組織が、可食性植物の器
    官、組織、それら可食物の切断物及び漬物から選ばれる
    組織であって、その組織の内部に、トレハロースを非晶
    質状態で含有しているか、又は含水結晶状態で含有して
    いる請求項22記載の組成物。
  24. 【請求項24】 殺菌及び/又は乾燥工程を施された請
    求項22又は23記載の組成物。
  25. 【請求項25】 組成物が、固状食品である請求項2
    2、23又は24記載の組成物。
  26. 【請求項26】 固状食品が、歯ごたえのある感触を楽
    しむことのできるものである請求項25記載の組成物。
JP10067628A 1997-03-04 1998-03-04 活性酸素消去能低減抑制剤 Withdrawn JPH11263795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10067628A JPH11263795A (ja) 1997-03-04 1998-03-04 活性酸素消去能低減抑制剤

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6398797 1997-03-04
JP10-17647 1998-01-14
JP1764798 1998-01-14
JP9-63987 1998-01-14
JP10067628A JPH11263795A (ja) 1997-03-04 1998-03-04 活性酸素消去能低減抑制剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11263795A true JPH11263795A (ja) 1999-09-28

Family

ID=27281909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10067628A Withdrawn JPH11263795A (ja) 1997-03-04 1998-03-04 活性酸素消去能低減抑制剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11263795A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080336A (ja) * 2000-03-02 2002-03-19 Hayashibara Biochem Lab Inc 体臭抑制剤とその用途
EP1338638A1 (en) * 2000-09-19 2003-08-27 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Aggregate-forming agent
WO2004076602A1 (ja) * 2003-02-27 2004-09-10 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo 脂質膜を構成している脂質の分解抑制方法及びその用途
WO2005110432A1 (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo 水系環境に接する生体の生命活動を強化及び/又は生命活動好適域を拡張する方法
WO2006080430A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo 眼科用医薬組成物
US7186535B1 (en) 1998-09-11 2007-03-06 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Non-reducing saccharide-forming enzyme, trehalose-releasing enzyme, and process for producing saccharides using the enzymes
JPWO2005103193A1 (ja) * 2004-03-30 2008-03-13 シーシーアイ株式会社 熱媒体組成物
JPWO2006082643A1 (ja) * 2005-02-03 2008-06-26 太陽化学株式会社 糖尿病および/または糖尿病性腎症の予防、改善、または治療用組成物

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7582463B2 (en) 1998-09-11 2009-09-01 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Non-reducing saccharide-forming enzyme, trehalose-releasing enzyme, and process for producing saccharides using the enzymes
US7186535B1 (en) 1998-09-11 2007-03-06 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Non-reducing saccharide-forming enzyme, trehalose-releasing enzyme, and process for producing saccharides using the enzymes
US7575900B2 (en) 1998-09-11 2009-08-18 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Non-reducing saccharide-forming enzyme, trehalose-releasing enzyme, and process for producing saccharides using the enzymes
JP2002080336A (ja) * 2000-03-02 2002-03-19 Hayashibara Biochem Lab Inc 体臭抑制剤とその用途
EP1338638A1 (en) * 2000-09-19 2003-08-27 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Aggregate-forming agent
EP1338638A4 (en) * 2000-09-19 2005-03-23 Hayashibara Biochem Lab aggregator
WO2004076602A1 (ja) * 2003-02-27 2004-09-10 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo 脂質膜を構成している脂質の分解抑制方法及びその用途
JPWO2005103193A1 (ja) * 2004-03-30 2008-03-13 シーシーアイ株式会社 熱媒体組成物
JP4785734B2 (ja) * 2004-03-30 2011-10-05 シーシーアイ株式会社 熱媒体組成物
WO2005110432A1 (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo 水系環境に接する生体の生命活動を強化及び/又は生命活動好適域を拡張する方法
GB2438342A (en) * 2005-01-28 2007-11-21 Hayashibara Biochem Lab Ophthalmic medicine composition
JP2006206502A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Hayashibara Biochem Lab Inc 眼科用医薬組成物
GB2438342B (en) * 2005-01-28 2009-12-23 Hayashibara Biochem Lab Ophthalmic pharmaceutical composition comprising cyclic tetrasaccharide
WO2006080430A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo 眼科用医薬組成物
JPWO2006082643A1 (ja) * 2005-02-03 2008-06-26 太陽化学株式会社 糖尿病および/または糖尿病性腎症の予防、改善、または治療用組成物
JP4705628B2 (ja) * 2005-02-03 2011-06-22 太陽化学株式会社 糖尿病および/または糖尿病性腎症の予防、改善、または治療用組成物
US8029829B2 (en) 2005-02-03 2011-10-04 Taiyo Kagaku Co., Ltd. Preventive, relieving or therapeutic composition for diabetes mellitus and/or diabetic nephropathy

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7186824B2 (en) Reduction inhibitory agent for active-oxygen eliminating activity
KR101095258B1 (ko) 조성물에 있어서의 수분의 변동을 억제하는 방법과 그 용도
WO2004060077A1 (ja) 不快味及び/又は不快臭の低減方法
JP4397142B2 (ja) 活性酸素消去能低減抑制剤
TWI361668B (ja)
GB2162524A (en) Crystalline maltose
KR101075696B1 (ko) 휘발성 알데히드류의 생성 및/또는 지방산류의 분해를 억제하는 방법과 그 용도
JP4000283B2 (ja) 甘草油性抽出物の可溶化組成物、並びに飲料、液状調味料、化粧品及び医薬部外品
US20070218189A1 (en) Reduction inhibitory agent for active oxygen eliminating-activity
JP2001123194A (ja) 揮発性アルデヒド類の生成及び/又は脂肪酸類の分解を抑制する方法とその用途
JP4363841B2 (ja) ポリフェノールの水に対する溶解性の改善方法ならびにポリフェノール高含有水溶液
KR20160103758A (ko) 진세노사이드가 증진된 홍삼의 제조방법 및 이에 의한 홍삼슬라이스
JPH11263795A (ja) 活性酸素消去能低減抑制剤
JPH11130692A (ja) カバノアナタケ抽出物を含有する注射液及びその他の薬 剤並びに健康飲食製品
JP2010265215A (ja) メチオニナーゼ阻害剤
JP2010184886A (ja) 新規化合物
KR101348661B1 (ko) 솔잎 및 양파 발효 추출물을 포함하는 항산화용 조성물 및 소스
JP2004269488A (ja) 結晶α−D−グルコシルα−D−ガラクトシドとこれを含有する糖質及びこれらの製造方法並びに用途
JPS62138174A (ja) 脱水食品とその製造方法
JP4077002B2 (ja) メラニン生成抑制組成物
TW308555B (ja)
JP2007112721A (ja) メラニン生成抑制組成物及びそれを含有する飲食品
JP2004149454A (ja) クビレヅタに含まれる抗腫瘍活性成分を用いた製剤、化粧品、食品または食品添加物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080523