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JPH11268642A - 鉄道車両用空調装置 - Google Patents

鉄道車両用空調装置

Info

Publication number
JPH11268642A
JPH11268642A JP7266698A JP7266698A JPH11268642A JP H11268642 A JPH11268642 A JP H11268642A JP 7266698 A JP7266698 A JP 7266698A JP 7266698 A JP7266698 A JP 7266698A JP H11268642 A JPH11268642 A JP H11268642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
door
air conditioner
damper
air outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7266698A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Sakamoto
三郎 坂本
Atsushi Hatakeyama
淳 畠山
Takeshi Ogasawara
武 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP7266698A priority Critical patent/JPH11268642A/ja
Publication of JPH11268642A publication Critical patent/JPH11268642A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗降ドアが開閉しても乗客の快適性を維持し
得る鉄道車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 鉄道車両用空調装置の送風ダクト13
に、ほぼ下方向に向いて開口する下方向送風口21(第
1の送風口)と、乗降ドア17に向いて開口するドア方
向送風口22(第2の送風口)とを形成する。また、下
方向送風口21またはドア方向送風口22を選択的に開
閉するダンパ23を送風ダクト13に設ける。制御手段
24は、乗降ドア17を開閉する情報に基づいてダンパ
23を作動させ、車室R内への送風位置、送風量あるい
は送風方向を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両に搭載さ
れる空調装置に係り、特に、車室内の状況に応じて車室
内への送風条件(送風位置、送風量、送風方向)を変化
させて乗客の快適性を高めた鉄道車両用空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道車両用空調装置としては、例
えば、図10および図11に示すようなものがある。一
般的な鉄道車両用空調装置10は、図10(A)(B)
に示すように、車室R内に吹き出す空気を冷却あるいは
加熱する空調ユニット11が車両天井12の室外側に取
付けられ、空調ユニット11からの温調風を車室R内全
体に送るための送風ダクト13が車両天井12の室内側
に取付けられている。空調ユニット11は、周知のよう
に、コンプレッサ、コンデンサ、膨張弁およびエバポレ
ータを備える冷房サイクルや、空気を加熱するヒータ、
送風機などの空調機器を筐体14内に配置して構成され
ている。また、送風ダクト13には、同図(B)に示す
ように、ほぼ下方向に向いて開口する送風口15が設け
られている。
【0003】また、図11(A)(B)に示す鉄道車両
用空調装置10aでは、空調ユニット11に内蔵され送
風機とは別個の補助送風機16が車両天井12の室内側
に首振り自在に取付けられている。補助送風機16は、
温調風を車室内に直接吹き出すものではなく、車室R内
の空気を単に攪拌ないし送風する扇風機から構成されて
いる。補助送風機16を配置することにより、冷媒能力
が不足するときの快適性を補ったり、部分的に冷えない
箇所や乗降ドア17付近のように温度変化が大きい箇所
における快適性を補ったりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の鉄道車両用空調装置10、10aにあっては、
乗客が乗り降りするための乗降ドア17の開閉に応じて
空調機器の動作を制御することは行われていない。しか
も、空調機器や制御のセッティングは、乗降ドア17が
開いた状態および閉じた状態のうち時間的な比率が大き
い閉じた状態を基準にしてなされている。
【0005】このため、車室R内外の温度差が大きい場
合に乗降ドア17が開かれると、車室R内の環境が大き
く変わり、これを補う空調制御も行われないため、乗客
の快適性が損なわれるという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、乗降ドアが開閉しても
乗客の快適性を維持し得る鉄道車両用空調装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、開閉される乗降ドアを備え
る鉄道車両の車室内に吹き出す空気を冷却あるいは加熱
する空調手段と、前記空調手段により空調された空気を
前記車室内全体に送る送風ダクトと、を有する鉄道車両
用空調装置において、ほぼ下方向に向いて開口するよう
に前記送風ダクトに形成された第1の送風口と、前記乗
降ドアに向いて開口するように前記送風ダクトに形成さ
れた第2の送風口と、前記送風ダクトに設けられたダン
パと、前記乗降ドアを開閉する情報に基づいて前記ダン
パを作動させ、前記車室内への送風位置、送風量あるい
は送風方向を変更する制御手段と、を有することを特徴
とする鉄道車両用空調装置である。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、前記ダン
パは、前記第1送風口または前記第2送風口を選択的に
開閉することを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、前記ダン
パは、前記第2送風口に設けられ当該第2送風口の開口
面積を調整することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】《実施の形態1》図1(A)(B)および
図2(A)(B)は、本発明の実施の形態1に係る鉄道
車両用空調装置を組み込んだ鉄道車両を示す概略構成図
および断面図であり、図1は乗降ドアが開いている状態
を示し、図2は乗降ドアが閉まっている状態を示してい
る。また、図3は、同鉄道車両用空調装置の要部を示す
斜視図である。なお、図10および図11に示した部材
と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部
省略する。
【0012】この鉄道車両用空調装置20は、図10お
よび図11に示した従来例と同様に、開閉される乗降ド
ア17を備える鉄道車両の車室R内に吹き出す空気を冷
却あるいは加熱する空調ユニット11(空調手段)と、
空調ユニット11により空調された空気を車室R内全体
に送る送風ダクト13と、を有している。
【0013】送風ダクト13には、図1(B)および図
2(B)に明らかに示されるように、ほぼ下方向に向い
て開口する第1の送風口21と、乗降ドア17に向いて
開口する第2の送風口22と、が形成されている。以下
の説明では、第1の送風口21を「下方向送風口2
1」、第2の送風口22を「ドア方向送風口22」とも
言う。図3に示すように、下方向送風口21は車両の長
手方向に沿ってほぼ全域にわたって形成されている。一
方、ドア方向送風口22は、乗降ドア17に臨む箇所に
のみ形成され、乗降部a相互間の中間部分bには形成さ
れていない。
【0014】送風ダクト13にはダンパ23が設けられ
ており、実施形態1にあっては、当該ダンパ23は、下
方向送風口21またはドア方向送風口22を選択的に開
閉するよう開閉自在に設けられている。ダンパ23は、
2つの送風口21、22が形成されている乗降部aに設
けられている。また、ダンパ23は、図示しないモータ
アクチュエータにより回動駆動される。
【0015】鉄道車両用空調装置20はさらに、乗降ド
ア17を開閉する情報に基づいてダンパ23を作動さ
せ、車室R内への送風位置、送風量あるいは送風方向を
変更する制御を司るコンピュータなどからなる制御手段
24を有している。制御手段24は、図示しないモータ
アクチュエータに所定の制御信号を出力する。
【0016】なお、図1および図2において、実線矢印
はドア方向送風口22から吹き出される空気の流れを示
し、点線矢印は下方向送風口21から吹き出される空気
の流れを示している。
【0017】次に、本実施形態の作用を説明する。図4
は、作動状態を示すフローチャートである。
【0018】車両の乗降ドア17が閉じているときに
は、図2(B)に示すように、ドア方向送風口22をダ
ンパ23で閉じ、下方向送風口21からのみ送風する
(ステップS1、S2)。
【0019】車両が駅に停車して乗降ドア17が開いた
ときには、図1(B)に示すように、乗降ドア17が設
けられている箇所については、制御手段24はダンパ2
3を回動制御して下方向送風口21を閉じ、ドア方向送
風口22から送風させる(S3)。これにより、乗降ド
ア17の直近にいわゆるエアカーテンが作られて車室R
内外の間で出入りする空気の量が少なくなる。この結
果、車室R内の温度変化が可及的に小さく抑えられ、車
室R内の快適性が維持される。特に、乗降ドア17が開
いたときに最も温度変化を受け易い乗降ドア17付近の
乗客に集中的に送風されることから、これらの者の快適
性の低下が抑えられる。
【0020】なお、乗降ドア17の開閉を検知するため
に専用のセンサを設けてもよいが、鉄道車両側に設けら
れている開閉検知手段からの信号を制御手段24に入力
するとよい。また、近年の鉄道車両では、停車駅に近づ
いたことやその停車駅では左右どちらのドアが開くかを
乗客に予告するシステムが組み込まれたものがある。か
かるシステムにおける信号を制御手段24に入力し、乗
降ドア17の開動作に連動してダンパ23を回動させる
他に、乗降ドア17が開く前にダンパ23を回動し、ド
ア方向送風口22から予め送風しておく制御としてもよ
い。
【0021】乗降ドア17が閉じた後も、乗降ドア17
付近は温度が変化している。このため、乗降ドア17が
閉じた後も、所定時間(例えば、数秒間)は乗降ドア1
7に向かう方向への送風を持続する(S4、S5)。こ
の送風状態を持続させる所定時間は、冷房能力と損失す
る熱量との兼ね合いで決まるものであり、具体的には、
車両の特性(形状、熱通過性など)や、乗車率、車室R
内外の温度差などに基づいて適正化するのが好ましい。
【0022】前記所定時間が経過すると、ダンパ23を
回動してドア方向送風口22を閉じ、下方向送風口21
から送風する通常運転に復帰する(S6)。
【0023】上述した鉄道車両用空調装置20は、特
に、都心部の通勤車両のように乗降ドア17の数が多か
ったり、通勤時間とその他の時間とで乗客の人数が1日
の中でも大きく変動したり、車室R内の状況が刻々と変
化したりする鉄道車両に搭載して極めて有効である。
【0024】なお、上記のような送風口制御(下方向送
風口21とドア方向送風口22との選択的な開閉)に加
えて、風量制御を組み合わせれば、車室R内の快適性を
より一層維持することができる。乗降ドア17が開いた
ときに風量を増加させる制御例は次の表1に示すとおり
である。
【0025】
【表1】
【0026】《エバポレータの構成》空調ユニット11
は、公知の技術に属するため詳細な説明は省略するが、
エバポレータの構成についてのみ以下に説明する。図5
(A)(B)は、空調ユニット11におけるエバポレー
タを示す構成図および底面図である。
【0027】本実施形態の空調ユニット11におけるエ
バポレータ30は、一対のエバポレータ構成体31、3
2と、これら2つのエバポレータ構成体31、32の間
に挟み込んで両エバポレータ構成体31、32を支持す
るマウント材33と、を有する。
【0028】マウント材33は、硬質ゴムから形成さ
れ、その側面には各エバポレータ構成体31、32の側
面に形成された凸部31a、32aを嵌め込む嵌合凹部
33aが形成されている。また、マウント材33の下面
には、位置決め孔34が形成されている。2つのエバポ
レータ構成体31、32に配管40、45を連結して全
体として1つのエバポレータ30が構成されるが、この
エバポレータ30を筐体14に対して位置決め支持する
ために、前記位置決め孔34が利用される。
【0029】エバポレータ構成体31、32のそれぞれ
には、図示しない膨張弁を通過して低温低圧となった冷
媒が導かれる冷媒入口管35と、空気との熱交換により
蒸発した後の冷媒が流下する冷媒出口管36と、が設け
られている。なお、説明の便宜上、冷媒入口管35側を
高圧側といい、冷媒出口管36側を低圧側という。
【0030】冷媒出口管36に接続される低圧側配管4
0は、2本の分岐管41、41と、両分岐管41、41
を通って流下した冷媒を合流させる合流部42と、合流
部42からコンプレッサに冷媒を帰還させる1本の主管
43と、を有する。合流部42は2つの冷媒出口管3
6、36のピッチの中央に位置して設けられ、各々の冷
媒出口管36、36から合流部42までの長さを均等に
してある。
【0031】また、冷媒入口管35に接続される高圧側
配管45は、膨張弁からの冷媒を案内する1本の主管4
6と、主管46を通って流下した冷媒を分岐させる分岐
部47と、2本の分岐管48、48と、を有する。分岐
部47は2つの冷媒入口管35、35のピッチの中央に
位置して設けられ、分岐部47から各々の冷媒入口管3
5、35までの長さを均等にしてある。さらに、分岐部
47から冷媒入口管35までの分岐管48には、大きい
R形状をなすアール部49を設けてある。
【0032】2つのエバポレータ構成体31、32を組
立てるときに、相互の位置決めを行うのにマウント材3
3を使用することで、エバポレータ構成体31、32が
ねじれた状態で取り付けられたり、前後方向にずれた状
態で取り付けられたりすることを防止できる。
【0033】また、2つのエバポレータ構成体31、3
2をマウント材33とともに組み立てた後は1つの大型
のエバポレータ30となり、当該エバポレータ30が剛
性を持った構造体として機能する。そして、マウント材
33の位置決め孔34を利用することで、エバポレータ
30は、筐体14に対して位置決めされた状態で固定さ
れる。これにより、2つのエバポレータ構成体31、3
2を別個それぞれに支持する支持部を筐体14に設ける
必要がなくなる。
【0034】低圧側配管40は直管部が多いので配管自
体の剛性が高く、2つのエバポレータ構成体31、32
を接続したときの寸法は、マウント材33が若干量弾性
変形することにより、低圧側配管40における分岐管4
1の先端間寸法によって支配されることになる。低圧側
配管40の接続に伴って定まる冷媒入口管35、35の
間のピッチと、高圧側配管45における分岐管48の先
端間ピッチとが、若干相違することがあるものの、この
相違は、高圧側配管45のアール部49が弾性的に吸収
する。これにより、エバポレータ構成体31、32や低
圧側配管40のそれぞれが有する寸法公差のばらつきに
も拘わらず、高圧側配管45の分岐管48、48を各冷
媒入口管35、35に接続することができ、組付性が向
上する。
【0035】なお、図6に示すように、高圧側配管45
の分岐管48を少なくとも1周り以上巻回してアール部
49を構成させることにより、高圧側配管45の弾性な
いし可撓性をさらに大きくして、より大きな寸法公差の
ばらつきを吸収するようにしてもよい。
【0036】上記のようにエバポレータ構成体31、3
2の間に支持材としてのマウント材33を挟み込み、高
圧側配管45を弾性変形可能な構造としたため、2個の
エバポレータ構成体31、32を合体して比較的大型の
1つのエバポレータ30として組付けることが可能にな
る。また、2個のエバポレータ構成体31、32や低圧
側配管40に内在する寸法公差に拘わらず、高圧側配管
45をエバポレータ構成体31、32に接続することが
可能になる。
【0037】さらに、高圧側配管45の分岐部47から
冷媒入口管35までのそれぞれの長さが均等になると共
に、冷媒出口管36から低圧側配管40の合流部42ま
でのそれぞれの長さが均等になることから、冷媒の分流
および合流がよくなり、個々のエバポレータ構成体3
1、32の機能を最大限に発揮させることができ、冷房
能力が向上する。
【0038】《実施の形態2》図7(A)(B)および
図8(A)(B)は、本発明の実施の形態2に係る鉄道
車両用空調装置を組み込んだ鉄道車両を示す概略構成図
および断面図であり、図7は乗降ドア17が開いている
状態を示し、図8は乗降ドア17が閉まっている状態を
示している。また、図9(A)(B)は、同鉄道車両用
空調装置の要部を示す斜視図である。
【0039】実施形態2の鉄道車両用空調装置20a
も、実施形態1と同様に、空調ユニット11と、送風ダ
クト13とを有し、送風ダクト13には、図7(B)お
よび図8(B)に明らかに示されるように、下方向送風
口21と、ドア方向送風口22とが形成されている。但
し、ドア方向送風口22bは、乗降部a相互間の中間部
分bにも形成してある。
【0040】送風ダクト13にダンパ53が設けられる
点も同様であるが、実施形態2のダンパ53は、ドア方
向送風口22に設けられ当該ドア方向送風口22の開口
面積を調整するようスライド移動自在に設けられてい
る。具体的には、図9に示すように、ダンパ53の裏面
に設けたラック54にギア55を噛み合わせ、当該ギア
55をモータMで駆動することにより、ダンパ53がス
ライド移動する。
【0041】中間部分bにおけるドア方向送風口22b
には上記のダンパ53は設けられておらず、常時開かれ
ている。また、ドア方向送風口22bの開口面積は、ド
ア方向送風口22の開口面積をもっとも絞った状態(後
述する図9(A)を参照)とほぼ等しく設定してある。
【0042】図9(A)(B)は、ダンパ53の作動状
態の説明に供する図であり、同図(A)は乗降ドア17
が閉じているときの状態を示し、同図(B)は乗降ドア
17が開いているときの状態を示している。
【0043】乗降ドア17が閉じているときには、図9
(A)に示すように、ダンパ53によりドア方向送風口
22の開口面積S’が小さくされ、ドア方向送風口22
からは比較的少量の温調空気が送風されている。この状
態から乗降ドア17が開かれると、同図(B)に示すよ
うに、制御手段24はモータMを駆動してダンパ53を
スライド移動させる。これにより、ドア方向送風口22
の開口面積Sが大きくなり、ドア方向送風口22からの
送風量が増大する。このように乗降ドア17に向けての
送風量が増加することにより、実施形態1と同様に、乗
降ドア17が開閉しても乗客の快適性が維持されるとい
う効果が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、下方向または乗降ドアに向かう方向への
風向切換をしたり、乗降ドアに向かう方向への送風量を
一時的に増加させたりするダンパを設けることにより、
乗降ドアが開くときには、制御手段は乗降ドアに向かう
方向へ送風を切換えたり、乗降ドアに向かう方向への風
量を増加させたりする制御を行うことができる。その結
果、乗降ドア開時に特に著しい温度変化を呈する当該乗
降ドア付近の温度変化を小さく抑えることができ、ま
た、乗降ドア付近への乗客に集中的に温調風を当てるこ
とにより、車内、特に乗降ドア付近における快適性の悪
化を抑えることができるという実用上多大な効果を奏す
る。
【0045】また、請求項2に記載の発明によれば、下
方向または乗降ドアに向かう方向への風向切換をダンパ
により行うため、請求項1に記載の効果と同様の効果を
奏する。
【0046】また、請求項3に記載の発明によれば、乗
降ドアに向かう方向への送風量の一時的な増加をダンパ
により行うため、請求項1に記載の効果と同様の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)(B)は、本発明の実施の形態1
に係る鉄道車両用空調装置を組み込んだ鉄道車両を示す
概略構成図および断面図であり、乗降ドアが開いている
状態を示す図である。
【図2】 図2(A)(B)は、同実施の形態1に係る
鉄道車両用空調装置を組み込んだ鉄道車両を示す概略構
成図および断面図であり、乗降ドアが閉まっている状態
を示す図である。
【図3】 同鉄道車両用空調装置の要部を示す斜視図で
ある。
【図4】 同鉄道車両用空調装置の作動状態を示すフロ
ーチャートである。
【図5】 図5(A)(B)は、空調ユニットにおける
エバポレータを示す構成図および底面図である。
【図6】 高圧側配管の弾性ないし可撓性をさらに大き
くした変形例を示す図である。
【図7】 図7(A)(B)は、本発明の実施の形態2
に係る鉄道車両用空調装置を組み込んだ鉄道車両を示す
概略構成図および断面図であり、乗降ドアが開いている
状態を示す図である。
【図8】 図8(A)(B)は、同実施の形態2に係る
鉄道車両用空調装置を組み込んだ鉄道車両を示す概略構
成図および断面図であり、乗降ドアが閉まっている状態
を示す図である。
【図9】 図9(A)(B)は、同鉄道車両用空調装置
の要部を示す斜視図である。
【図10】 図10(A)(B)は、従来の鉄道車両用
空調装置を組み込んだ鉄道車両を示す概略構成図および
断面図である。
【図11】 図11(A)(B)は、従来の他の鉄道車
両用空調装置を組み込んだ鉄道車両を示す概略構成図お
よび断面図である。
【符号の説明】 10…切替箱 11…空調ユニット(空調手段) 13…送風ダクト 17…乗降ドア 20、20a…鉄道車両用空調装置 21…下方向送風口(第1の送風口) 22…ドア方向送風口(第2の送風口) 23…ダンパ 24…制御手段 53…ダンパ R…車室 S、S’…第2送風口22の開口面積

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉される乗降ドア(17)を備える鉄
    道車両の車室(R)内に吹き出す空気を冷却あるいは加
    熱する空調手段(11)と、 前記空調手段(11)により空調された空気を前記車室
    (R)内全体に送る送風ダクト(13)と、を有する鉄
    道車両用空調装置において、 ほぼ下方向に向いて開口するように前記送風ダクト(1
    3)に形成された第1の送風口(21)と、 前記乗降ドア(17)に向いて開口するように前記送風
    ダクト(13)に形成された第2の送風口(22)と、 前記送風ダクト(13)に設けられたダンパ(23、5
    3)と、 前記乗降ドア(17)を開閉する情報に基づいて前記ダ
    ンパ(23、53)を作動させ、前記車室(R)内への
    送風位置、送風量あるいは送風方向を変更する制御手段
    (24)と、を有することを特徴とする鉄道車両用空調
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ダンパ(23)は、前記第1送風口
    (21)または前記第2送風口(22)を選択的に開閉
    することを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用空調
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ダンパ(53)は、前記第2送風口
    (22)に設けられ当該第2送風口(22)の開口面積
    (S、S’)を調整することを特徴とする請求項1に記
    載の鉄道車両用空調装置。
JP7266698A 1998-03-20 1998-03-20 鉄道車両用空調装置 Withdrawn JPH11268642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7266698A JPH11268642A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 鉄道車両用空調装置

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JP7266698A JPH11268642A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 鉄道車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11268642A true JPH11268642A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13495926

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