JPH11266040A - 圧電トランス - Google Patents
圧電トランスInfo
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- JPH11266040A JPH11266040A JP10065835A JP6583598A JPH11266040A JP H11266040 A JPH11266040 A JP H11266040A JP 10065835 A JP10065835 A JP 10065835A JP 6583598 A JP6583598 A JP 6583598A JP H11266040 A JPH11266040 A JP H11266040A
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Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動子の励振効率を向上することと,入力側
のリード線の数を2本に減少することにより,機械振動
Qmの減少を抑え,また,スプリアス振動の励振力の領
域を減少することにより,スプリアス振動による圧電ト
ランスの性能劣化を抑制した圧電トランスを提供するこ
と。 【解決手段】 圧電トランス10は,圧電セラミックの
矩形捧1の長さ方向のn次の共振モード(n=1,2,
3,…)を利用し,前記圧電セラミック矩形捧1には,
長さ方向に平行な面内で幅方向に平行に複数設けられた
線状内部電極7a,7b,8a,8b,9a,9b群が
厚さ方向で複数層積層され,側面に露出した線状内部電
極7a,7b,8a,8b,9a,9bの端部が長さ方
向で一本ずつ対向電極となるように側面の入力端子電極
2,2´対および出力端子電極対3a,3a´,3b,
3b´に接続され,長さ振動の励振応力(断面の平均
値)と変位の分布がほぼ1/4波長ずれるように,側面
の入力端子電極対2,2´に接続される線状内部電極7
a,7bの長さを分布させた構造を備えている。
のリード線の数を2本に減少することにより,機械振動
Qmの減少を抑え,また,スプリアス振動の励振力の領
域を減少することにより,スプリアス振動による圧電ト
ランスの性能劣化を抑制した圧電トランスを提供するこ
と。 【解決手段】 圧電トランス10は,圧電セラミックの
矩形捧1の長さ方向のn次の共振モード(n=1,2,
3,…)を利用し,前記圧電セラミック矩形捧1には,
長さ方向に平行な面内で幅方向に平行に複数設けられた
線状内部電極7a,7b,8a,8b,9a,9b群が
厚さ方向で複数層積層され,側面に露出した線状内部電
極7a,7b,8a,8b,9a,9bの端部が長さ方
向で一本ずつ対向電極となるように側面の入力端子電極
2,2´対および出力端子電極対3a,3a´,3b,
3b´に接続され,長さ振動の励振応力(断面の平均
値)と変位の分布がほぼ1/4波長ずれるように,側面
の入力端子電極対2,2´に接続される線状内部電極7
a,7bの長さを分布させた構造を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,圧電セラミック矩
形棒の長さ振動を利用し,線状内部電極群が入力端子対
および出力端子対に接続されている構造を有する圧電ト
ランスに関するものである。
形棒の長さ振動を利用し,線状内部電極群が入力端子対
および出力端子対に接続されている構造を有する圧電ト
ランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯テレビやノート型パソコンを始め各
種携帯電子機器の普及にともない,これらの機器に直流
電圧を供給するためにACアダプターが用いられてい
る。ACアダプターに用いられている電子部品の中で体
積が大きくかつ,ACアダプターの変換効率に影響を及
ぼすのが電磁トランスである。
種携帯電子機器の普及にともない,これらの機器に直流
電圧を供給するためにACアダプターが用いられてい
る。ACアダプターに用いられている電子部品の中で体
積が大きくかつ,ACアダプターの変換効率に影響を及
ぼすのが電磁トランスである。
【0003】最近,ACアダプターに対する高効率化,
小型低背化,電磁ノイズの低減や低消費電力化の要求が
高まり,電磁式トランスに変わり,様々な圧電トランス
の検討がなされている。さらに,圧電トランス出力イン
ピーダンスと負荷抵抗をマッチングし,圧電トランスの
高効率を実現するために,出力端の制動容量を大きくす
る必要がある。これらの問題の1つの解決策として,図
5のような圧電縦効果を利用し,線状内部電極群が入力
端子対および出力対に接続されている積層型圧電トラン
スを用いたACアダプターの実用化が検討されている。
小型低背化,電磁ノイズの低減や低消費電力化の要求が
高まり,電磁式トランスに変わり,様々な圧電トランス
の検討がなされている。さらに,圧電トランス出力イン
ピーダンスと負荷抵抗をマッチングし,圧電トランスの
高効率を実現するために,出力端の制動容量を大きくす
る必要がある。これらの問題の1つの解決策として,図
5のような圧電縦効果を利用し,線状内部電極群が入力
端子対および出力対に接続されている積層型圧電トラン
スを用いたACアダプターの実用化が検討されている。
【0004】図5(a)は従来の積層型圧電トランスの
構造を示す斜視図であり,及び図5(b)は図5(a)
に示す積層型圧電トランスの水平断面図である。図5
(a)に示すように,圧電トランス50は,内部電極と
セラミック板との積層体からなる圧電セラミック矩形棒
(以下,単に矩形棒と呼ぶ)51と,矩形棒51の長さ
方向一端側の両側面に,夫々垂直方向に延在し,長さ方
向に間隔を置いて互い違いに形成された第1の外部電極
52,52´と,矩形棒51長さ方向中央部と他端側の
両側面に夫々対向して形成されている第2の外部電極3
a,3a´と第3の外部電極3b,3b´とを備えてい
る。第1の外部電極52,52´には,矩形棒51で夫
々リード線53,53´に接続され,夫々リード線5
3,53´同士電気接続されている。第2及び第3の外
部電極3a,3a´,及び3b,3b´には,夫々リー
ド線6a,6a´,6b,6b´が夫々接続されてい
る。また,リード線6aとリード線6bと,及びリード
線6a´とリード線6b´とは,それぞれ,電気接続さ
れている。
構造を示す斜視図であり,及び図5(b)は図5(a)
に示す積層型圧電トランスの水平断面図である。図5
(a)に示すように,圧電トランス50は,内部電極と
セラミック板との積層体からなる圧電セラミック矩形棒
(以下,単に矩形棒と呼ぶ)51と,矩形棒51の長さ
方向一端側の両側面に,夫々垂直方向に延在し,長さ方
向に間隔を置いて互い違いに形成された第1の外部電極
52,52´と,矩形棒51長さ方向中央部と他端側の
両側面に夫々対向して形成されている第2の外部電極3
a,3a´と第3の外部電極3b,3b´とを備えてい
る。第1の外部電極52,52´には,矩形棒51で夫
々リード線53,53´に接続され,夫々リード線5
3,53´同士電気接続されている。第2及び第3の外
部電極3a,3a´,及び3b,3b´には,夫々リー
ド線6a,6a´,6b,6b´が夫々接続されてい
る。また,リード線6aとリード線6bと,及びリード
線6a´とリード線6b´とは,それぞれ,電気接続さ
れている。
【0005】第1の外部電極52,52´は入力側の外
部電極に対応し,第2及び第3の外部電極3a,3a
´,3b,3b´は,出力側の外部電極に夫々対応して
いる。
部電極に対応し,第2及び第3の外部電極3a,3a
´,3b,3b´は,出力側の外部電極に夫々対応して
いる。
【0006】図5(b)に示すように,矩形棒51の積
層されたセラミック板11の間には,長さ方向一端寄り
に,第1の線状内部電極54a,54bが,夫々幅方向
に平行に延在するとともに,長さ方向に間隔を持って形
成され,夫々長さ方向の互い違いに両側面において第1
の線状内部電極52,52´に夫々接続されている。ま
た,矩形棒51の積層されたセラミック板11の間の長
さ方向中央部,及び長さ方向の他端部には,第2の線状
内部電極8a,8b,及び第3の線状内部電極9a,9
bが夫々形成されている。第2の線状内部電極8a,8
bは,矩形棒51の一側及び他側から,夫々の対向側に
向かって,幅方向に互い違いに複数平行に形成されてい
る。一側の第2の線状内部電極8a群も他側の第2の線
状内部電極8b群も共に長さがほぼ等しく形成されてい
る。夫々の第2の線状内部電極8a端部同士は,矩形棒
51の一側部で第2の外部電極3aに接続され,第2の
線状内部電極8bの端部同士は,矩形棒51の他側部で
第2の外部電極3a´に接続されている。
層されたセラミック板11の間には,長さ方向一端寄り
に,第1の線状内部電極54a,54bが,夫々幅方向
に平行に延在するとともに,長さ方向に間隔を持って形
成され,夫々長さ方向の互い違いに両側面において第1
の線状内部電極52,52´に夫々接続されている。ま
た,矩形棒51の積層されたセラミック板11の間の長
さ方向中央部,及び長さ方向の他端部には,第2の線状
内部電極8a,8b,及び第3の線状内部電極9a,9
bが夫々形成されている。第2の線状内部電極8a,8
bは,矩形棒51の一側及び他側から,夫々の対向側に
向かって,幅方向に互い違いに複数平行に形成されてい
る。一側の第2の線状内部電極8a群も他側の第2の線
状内部電極8b群も共に長さがほぼ等しく形成されてい
る。夫々の第2の線状内部電極8a端部同士は,矩形棒
51の一側部で第2の外部電極3aに接続され,第2の
線状内部電極8bの端部同士は,矩形棒51の他側部で
第2の外部電極3a´に接続されている。
【0007】また,第3の線状内部電極9a,9bも,
矩形棒51の長さ方向の他端部の一側及び他側から,夫
々の対向側に向かって,幅方向に互い違いに複数平行に
形成されている。一側の第2の線状内部電極9a群も他
側の第2の線状内部電極9b群も共に長さがほぼ等しく
形成されている。夫々の第2の線状内部電極9aの端部
同士は,矩形棒51の一側部で第3の外部電極3bに接
続され,第3の線状内部電極9bの端部同士は,矩形棒
51の他側部で第3の外部電極3a´に接続されてい
る。
矩形棒51の長さ方向の他端部の一側及び他側から,夫
々の対向側に向かって,幅方向に互い違いに複数平行に
形成されている。一側の第2の線状内部電極9a群も他
側の第2の線状内部電極9b群も共に長さがほぼ等しく
形成されている。夫々の第2の線状内部電極9aの端部
同士は,矩形棒51の一側部で第3の外部電極3bに接
続され,第3の線状内部電極9bの端部同士は,矩形棒
51の他側部で第3の外部電極3a´に接続されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,図5
(a)及び(b)に示した積層型の圧電トランス50の
入力側あるいは出力側では,励振が長さ方向に均一に行
われており,励振効率が一番よいとはいえない。また,
入出力電圧の変成比,負荷抵抗とのマッチングを得るた
めに,入力側の線状内部電極のピッチが大きいので,図
5(a)のように一層の内部電極群1ごとに側面外部電
極2を付け,該側面外部電極ごとにリード線3をそれぞ
れ接続するために,リード線の数が多い。以上のことに
より,振動子の機械振動品質係数Qmが減少してしまう
という欠点がある。
(a)及び(b)に示した積層型の圧電トランス50の
入力側あるいは出力側では,励振が長さ方向に均一に行
われており,励振効率が一番よいとはいえない。また,
入出力電圧の変成比,負荷抵抗とのマッチングを得るた
めに,入力側の線状内部電極のピッチが大きいので,図
5(a)のように一層の内部電極群1ごとに側面外部電
極2を付け,該側面外部電極ごとにリード線3をそれぞ
れ接続するために,リード線の数が多い。以上のことに
より,振動子の機械振動品質係数Qmが減少してしまう
という欠点がある。
【0009】また,従来の積層型の圧電トランス50に
おいて,長さ振動の共振周波数の近くに厚みと幅方向の
スプリアス振動が励振されている。ACアダプターの駆
動回路は入力電圧や負荷抵抗の変化に対して周波数制御
を行っているので,これらのスプリアス振動は,圧電ト
ランスの性能を劣化させるという欠点がある。
おいて,長さ振動の共振周波数の近くに厚みと幅方向の
スプリアス振動が励振されている。ACアダプターの駆
動回路は入力電圧や負荷抵抗の変化に対して周波数制御
を行っているので,これらのスプリアス振動は,圧電ト
ランスの性能を劣化させるという欠点がある。
【0010】そこで,本発明の技術的課題は,振動子の
励振効率を向上することと,入力側のリード線の数を2
本に減少することにより,機械振動Qmの減少を抑え,
また,スプリアス振動の励振力の領域を減少することに
より,スプリアス振動による圧電トランスの性能劣化を
抑制した圧電トランスを提供することにある。
励振効率を向上することと,入力側のリード線の数を2
本に減少することにより,機械振動Qmの減少を抑え,
また,スプリアス振動の励振力の領域を減少することに
より,スプリアス振動による圧電トランスの性能劣化を
抑制した圧電トランスを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,圧電セ
ラミック矩形捧の長さ方向のn次の共振モード(但し,
nは正の整数)を利用し,前記圧電セラミック矩形捧に
は,前記長さ方向に平行な面内で幅方向に平行に複数設
けられた線状内部電極群が厚さ方向で複数層積層され,
側面に露出した線状内部電極の端部が長さ方向で一本ず
つ対向電極となるように側面の入力端子電極対および出
力端子電極対に接続され,長さ振動の励振応力(断面の
平均値)と変位の分布がほぼ1/4波長ずれるように,
側面の入力端子電極対に接続される線状内部電極の長さ
を分布させた構造を備えていることを特徴とする圧電ト
ランスが得られる。
ラミック矩形捧の長さ方向のn次の共振モード(但し,
nは正の整数)を利用し,前記圧電セラミック矩形捧に
は,前記長さ方向に平行な面内で幅方向に平行に複数設
けられた線状内部電極群が厚さ方向で複数層積層され,
側面に露出した線状内部電極の端部が長さ方向で一本ず
つ対向電極となるように側面の入力端子電極対および出
力端子電極対に接続され,長さ振動の励振応力(断面の
平均値)と変位の分布がほぼ1/4波長ずれるように,
側面の入力端子電極対に接続される線状内部電極の長さ
を分布させた構造を備えていることを特徴とする圧電ト
ランスが得られる。
【0012】また,本発明によれば,前記圧電トランス
において,入力側および出力側で,長さ振動の励振応力
(断面の平均値)と変位の分布がほぼ1/4波長ずれる
ように,側面の入力および出力端子電極対に接続される
線状内部電極の長さを分布させた構造を備えていること
を特徴とする圧電トランスが得られる。
において,入力側および出力側で,長さ振動の励振応力
(断面の平均値)と変位の分布がほぼ1/4波長ずれる
ように,側面の入力および出力端子電極対に接続される
線状内部電極の長さを分布させた構造を備えていること
を特徴とする圧電トランスが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て,図面を用いて詳しく説明する。
て,図面を用いて詳しく説明する。
【0014】図1(a)は本発明の第1の実施の形態に
よる圧電トランスを示す斜視図である。図1(b)は図
1(a)の圧電トランスの内部電極パターンを示す断面
図である。図1(c)は(a)の圧電トランスの長さ振
動の変位分布と励振応力の分布とを示す図である。
よる圧電トランスを示す斜視図である。図1(b)は図
1(a)の圧電トランスの内部電極パターンを示す断面
図である。図1(c)は(a)の圧電トランスの長さ振
動の変位分布と励振応力の分布とを示す図である。
【0015】図1(a)に示すように,圧電トランス1
0は,内部電極とセラミック板との積層体からなる圧電
セラミック矩形棒(以下,単に矩形棒と呼ぶ)1と,矩
形棒1の両側面の一端側,中央部,及び他端側に夫々対
向して形成されている第1の外部電極2,2´と第2の
外部電極3a,3a´と第3の外部電極3b,3b´と
を備えている。第1乃至第3の外部電極2,2´,3
a,3a´,3b,3b´には,矩形棒1の振動の節点
4a,4b,4cで夫々リード線5,5´,6a,6a
´,6b,6b´が夫々接続されている。また,リード
線6aとリード線6b及びリード線6a´と,リード線
6b´とは,それぞれ電気接続されている。第1の外部
電極2,2´は入力側に対応し,第2及び第3の外部電
極3a,3a´,3b,3b´は,出力側の外部電極に
夫々対応している。
0は,内部電極とセラミック板との積層体からなる圧電
セラミック矩形棒(以下,単に矩形棒と呼ぶ)1と,矩
形棒1の両側面の一端側,中央部,及び他端側に夫々対
向して形成されている第1の外部電極2,2´と第2の
外部電極3a,3a´と第3の外部電極3b,3b´と
を備えている。第1乃至第3の外部電極2,2´,3
a,3a´,3b,3b´には,矩形棒1の振動の節点
4a,4b,4cで夫々リード線5,5´,6a,6a
´,6b,6b´が夫々接続されている。また,リード
線6aとリード線6b及びリード線6a´と,リード線
6b´とは,それぞれ電気接続されている。第1の外部
電極2,2´は入力側に対応し,第2及び第3の外部電
極3a,3a´,3b,3b´は,出力側の外部電極に
夫々対応している。
【0016】図1(b)に示すように,矩形棒1の積層
されたセラミック板11の間には,長さ方向一端寄り
に,長さ方向中央部,及び長さ方向の他端部には,第1
の線状内部電極7a,7b,第2の線状内部電極8a,
8b,及び第3の線状内部電極9a,9bが夫々形成さ
れている。
されたセラミック板11の間には,長さ方向一端寄り
に,長さ方向中央部,及び長さ方向の他端部には,第1
の線状内部電極7a,7b,第2の線状内部電極8a,
8b,及び第3の線状内部電極9a,9bが夫々形成さ
れている。
【0017】第1の線状内部電極7a,7bは,矩形棒
1の一側及び他側から,夫々の対向側に向かって,幅方
向に互い違いに複数平行に形成されている。一側の第1
の線状内部電極7a群も他側の線状内部電極8b群も共
に,図1(c)を用いた説明の所で詳しく述べるよう
に,長さ方向の中央部で最も長くなるような長さの分布
を有するように形成されている。夫々の第1の線状内部
電極7a端部同士は,矩形棒1の一側部で第1の外部電
極2に接続され,線状内部電極7bの端部同士は,矩形
棒1の他側部で第1の外部電極2´に接続されている。
1の一側及び他側から,夫々の対向側に向かって,幅方
向に互い違いに複数平行に形成されている。一側の第1
の線状内部電極7a群も他側の線状内部電極8b群も共
に,図1(c)を用いた説明の所で詳しく述べるよう
に,長さ方向の中央部で最も長くなるような長さの分布
を有するように形成されている。夫々の第1の線状内部
電極7a端部同士は,矩形棒1の一側部で第1の外部電
極2に接続され,線状内部電極7bの端部同士は,矩形
棒1の他側部で第1の外部電極2´に接続されている。
【0018】また,第2の線状内部電極8a,8bは,
矩形棒1の一側及び他側から,夫々の対向側に向かっ
て,幅方向に互い違いに複数平行に形成されている。一
側の第2の線状内部電極8a群も他側の第2の線状内部
電極8b群も共に長さがほぼ等しく形成されている。夫
々の第2の線状内部電極8a端部同士は,矩形棒1の一
側部で第2の外部電極3aに接続され,第2の線状内部
電極8bの端部同士は,矩形棒1の他側部で第1の外部
電極3a´に接続されている。
矩形棒1の一側及び他側から,夫々の対向側に向かっ
て,幅方向に互い違いに複数平行に形成されている。一
側の第2の線状内部電極8a群も他側の第2の線状内部
電極8b群も共に長さがほぼ等しく形成されている。夫
々の第2の線状内部電極8a端部同士は,矩形棒1の一
側部で第2の外部電極3aに接続され,第2の線状内部
電極8bの端部同士は,矩形棒1の他側部で第1の外部
電極3a´に接続されている。
【0019】また,第3の線状内部電極9a,9bも,
矩形棒1の長さ方向の他端部の一側及び他側から,夫々
の対向側に向かって,幅方向に互い違いに複数平行に形
成されている。一側の第2の線状内部電極9a群も他側
の第2の線状内部電極9b群も共に長さがほぼ等しく形
成されている。夫々の第2の線状内部電極9aの端部同
士は,矩形棒1の一側部で第3の外部電極3bに接続さ
れ,第3の線状内部電極9bの端部同士は,矩形棒1の
他側部で第3の外部電極3a´に接続されている。
矩形棒1の長さ方向の他端部の一側及び他側から,夫々
の対向側に向かって,幅方向に互い違いに複数平行に形
成されている。一側の第2の線状内部電極9a群も他側
の第2の線状内部電極9b群も共に長さがほぼ等しく形
成されている。夫々の第2の線状内部電極9aの端部同
士は,矩形棒1の一側部で第3の外部電極3bに接続さ
れ,第3の線状内部電極9bの端部同士は,矩形棒1の
他側部で第3の外部電極3a´に接続されている。
【0020】図1(c)に示すように,圧電トランス1
0は,励振応力(断面の平均値)が長さ振動の変位分布
に合わせるように,図1(b)に示す入力側の内部電極
7a,7bの幅方向の長さが設計されている。
0は,励振応力(断面の平均値)が長さ振動の変位分布
に合わせるように,図1(b)に示す入力側の内部電極
7a,7bの幅方向の長さが設計されている。
【0021】さらに,図1(b)に示すように,入力側
の電極の長さ方向の積層数を12層に増加している。
の電極の長さ方向の積層数を12層に増加している。
【0022】一般的に,ある振動モードの励振応力とそ
のモードの変位分布が1/4波長ずれる時に,この振動
は効率よく励振できることが知られている。
のモードの変位分布が1/4波長ずれる時に,この振動
は効率よく励振できることが知られている。
【0023】従って,図1の振動子を用いた圧電トラン
スの性能は,向上することが考えられる。
スの性能は,向上することが考えられる。
【0024】また,図1(b)のように,入力側の内部
電極7a,7bのピッチが小さくなるので,1本置きに
交互に側面に露出する内部電極のパターンが利用できる
ようになった。これで,図1(a)のように1対の外部
電極2,2´で内部電極を接続し,リード線の数を減少
することを実現した。その結果,リード線による振動子
の機械振動Qmの減少を抑制することができる。
電極7a,7bのピッチが小さくなるので,1本置きに
交互に側面に露出する内部電極のパターンが利用できる
ようになった。これで,図1(a)のように1対の外部
電極2,2´で内部電極を接続し,リード線の数を減少
することを実現した。その結果,リード線による振動子
の機械振動Qmの減少を抑制することができる。
【0025】また,図1(b)のような入力側の内部電
極パターンで,圧電横効果によるスプリアス振動の励振
力が存在する領域は減少し,圧電トランスの性能劣化を
もたらすスプリアス振動を抑えることができる。
極パターンで,圧電横効果によるスプリアス振動の励振
力が存在する領域は減少し,圧電トランスの性能劣化を
もたらすスプリアス振動を抑えることができる。
【0026】次に,図1(b)のような内部電極を持つ
積層型圧電トランスの具体例を説明する。トランスの寸
法は長さ25mm,幅6mm,厚み6mmである。長さ
方向の3次共振モードを利用している。矩形捧1の長さ
方向に3等分した内の入力側で本発明の内部電極パター
ンを配置している。入力側で銀−パラジウム合金を用い
た第1の線状内部電極7a,7bを線幅100μm,ピ
ッチ0.6mm,図3のような長さで13本配置し,1
本置きに交互に側面に露出している。出力側で同じく銀
一パラジウム合金を用いた線状内部電極を線幅100μ
m,ピッチ0.6mm,長さ5.9mmで13本配置
し,1本置きに交互に側面に露出している。
積層型圧電トランスの具体例を説明する。トランスの寸
法は長さ25mm,幅6mm,厚み6mmである。長さ
方向の3次共振モードを利用している。矩形捧1の長さ
方向に3等分した内の入力側で本発明の内部電極パター
ンを配置している。入力側で銀−パラジウム合金を用い
た第1の線状内部電極7a,7bを線幅100μm,ピ
ッチ0.6mm,図3のような長さで13本配置し,1
本置きに交互に側面に露出している。出力側で同じく銀
一パラジウム合金を用いた線状内部電極を線幅100μ
m,ピッチ0.6mm,長さ5.9mmで13本配置
し,1本置きに交互に側面に露出している。
【0027】図2は図1(b)の内部電極パターンを概
略的に示す部分拡大断面図である。図2に示すように,
平面パターンが厚み方向に100μm間隔で60層積層
されている。入出力側のそれぞれの側面には複数積層さ
れた線状内部電極を接続するために図1(a)のような
外部電極が配置されている。分極の方向7を図2の中の
矢印で示す。尚,矩形棒1の振動の節点4a,4a´,
4b,4b´,4c,4c´リード線を取り出す。
略的に示す部分拡大断面図である。図2に示すように,
平面パターンが厚み方向に100μm間隔で60層積層
されている。入出力側のそれぞれの側面には複数積層さ
れた線状内部電極を接続するために図1(a)のような
外部電極が配置されている。分極の方向7を図2の中の
矢印で示す。尚,矩形棒1の振動の節点4a,4a´,
4b,4b´,4c,4c´リード線を取り出す。
【0028】図3は本発明の実施の形態による入力側の
内部電極パターンを利用した場合と,図5に示した従来
の内部電極パターンを利用する場合の入力側の容量比γ
1s/γ1o一入力側の積層数n1 特性を示す。また,図3
に内部電極パターンの変化による力係数の変化A1S/A
10一入力側の積層数n1 特性も示す。これにより,図5
の従来構造と比べ,積層数が多い時に,本発明の第1の
実施の形態による入力側の内部電極パターンを利用する
ことより,入力側の容量比が劣化しなく,力係数が増加
することが分る。
内部電極パターンを利用した場合と,図5に示した従来
の内部電極パターンを利用する場合の入力側の容量比γ
1s/γ1o一入力側の積層数n1 特性を示す。また,図3
に内部電極パターンの変化による力係数の変化A1S/A
10一入力側の積層数n1 特性も示す。これにより,図5
の従来構造と比べ,積層数が多い時に,本発明の第1の
実施の形態による入力側の内部電極パターンを利用する
ことより,入力側の容量比が劣化しなく,力係数が増加
することが分る。
【0029】また,入力側の積層数が12である場合の
入力側の振動子常数を下記表1に示す。尚,表1におい
て,fr1は入力側の共振周波数,Cd1は入力側の制動容
量,A1 は入力側の力係数,γ1 は入力側の容量比,Q
m1は入力側の機械振動品質係数,R1 は入力側の等価直
列抵抗,L1 は入力側の等価直列インダクタンス,Ca1
は入力側の等価直列容量である。
入力側の振動子常数を下記表1に示す。尚,表1におい
て,fr1は入力側の共振周波数,Cd1は入力側の制動容
量,A1 は入力側の力係数,γ1 は入力側の容量比,Q
m1は入力側の機械振動品質係数,R1 は入力側の等価直
列抵抗,L1 は入力側の等価直列インダクタンス,Ca1
は入力側の等価直列容量である。
【0030】
【表1】
【0031】上記表1より,本発明の第1の実施の形態
による入力側の内部電極パターンを利用することによ
り,機械振動Qmは増加することが分る。
による入力側の内部電極パターンを利用することによ
り,機械振動Qmは増加することが分る。
【0032】次に,本発明の第2の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0033】図4(a)は本発明の第2の実施の形態に
よる積層型圧電トランスの内部電極パターンを示す図で
ある。図4(b)は図4(a)の積層型圧電トランスの
振動パターンを示す図である。
よる積層型圧電トランスの内部電極パターンを示す図で
ある。図4(b)は図4(a)の積層型圧電トランスの
振動パターンを示す図である。
【0034】図4(a)及び図4(b)に示すように,
入力側と出力側とも,第1の実施の形態による第1の線
状内部電極7a,7b群のパターンと同様な内部電極パ
ターンを使用している。
入力側と出力側とも,第1の実施の形態による第1の線
状内部電極7a,7b群のパターンと同様な内部電極パ
ターンを使用している。
【0035】即ち,第1の線状内部電極13a,13b
は,矩形棒1の一側及び他側から,夫々の対向側に向か
って,幅方向に互い違いに複数平行に形成されている。
一側の第1の線状内部電極13a群も他側の線状内部電
極13b群も共に長さ方向の中央部で最も長くなるよう
に,即ち,長さ振動の励振応力(断面の平均値)が長さ
振動の変位分布がほぼ1/4波長ずれるような長さの分
布を有するように形成されている。夫々の第1の線状内
部電極13a端部同士は,矩形棒1の一側部で第1の外
部電極2に接続され,線状内部電極13bの端部同士
は,矩形棒1の他側部で第1の外部電極2´に接続され
ている。
は,矩形棒1の一側及び他側から,夫々の対向側に向か
って,幅方向に互い違いに複数平行に形成されている。
一側の第1の線状内部電極13a群も他側の線状内部電
極13b群も共に長さ方向の中央部で最も長くなるよう
に,即ち,長さ振動の励振応力(断面の平均値)が長さ
振動の変位分布がほぼ1/4波長ずれるような長さの分
布を有するように形成されている。夫々の第1の線状内
部電極13a端部同士は,矩形棒1の一側部で第1の外
部電極2に接続され,線状内部電極13bの端部同士
は,矩形棒1の他側部で第1の外部電極2´に接続され
ている。
【0036】また,第2の線状内部電極14a,14b
は,矩形棒1の一側及び他側から,夫々の対向側に向か
って,幅方向に互い違いに複数平行に形成されている。
一側の第2の線状内部電極14a群も他側の第2の線状
内部電極14b群も共に長さ方向の中央部で最も長くな
るように,即ち,長さ振動の励振応力(断面の平均値)
と長さ振動の変位分布がほぼ1/4波長ずれるような長
さの分布を有するように形成されている。夫々の第2の
線状内部電極14a端部同士は,矩形棒1の一側部で第
2の外部電極3aに接続され,第2の線状内部電極14
bの端部同士は,矩形棒1の他側部で第1の外部電極3
a´に接続されている。
は,矩形棒1の一側及び他側から,夫々の対向側に向か
って,幅方向に互い違いに複数平行に形成されている。
一側の第2の線状内部電極14a群も他側の第2の線状
内部電極14b群も共に長さ方向の中央部で最も長くな
るように,即ち,長さ振動の励振応力(断面の平均値)
と長さ振動の変位分布がほぼ1/4波長ずれるような長
さの分布を有するように形成されている。夫々の第2の
線状内部電極14a端部同士は,矩形棒1の一側部で第
2の外部電極3aに接続され,第2の線状内部電極14
bの端部同士は,矩形棒1の他側部で第1の外部電極3
a´に接続されている。
【0037】また,第3の線状内部電極15a,15b
も,矩形棒1の長さ方向の他端部の一側及び他側から,
夫々の対向側に向かって,幅方向に互い違いに複数平行
に形成されている。一側の第2の線状内部電極15a群
も他側の第2の線状内部電極15b群も共に長さ方向の
中央部で最も長くなるように,即ち,長さ振動の励振応
力(断面の平均値)が長さ振動の変位分布がほぼ1/4
波長ずれるような長さの分布を有するように形成されて
いる。
も,矩形棒1の長さ方向の他端部の一側及び他側から,
夫々の対向側に向かって,幅方向に互い違いに複数平行
に形成されている。一側の第2の線状内部電極15a群
も他側の第2の線状内部電極15b群も共に長さ方向の
中央部で最も長くなるように,即ち,長さ振動の励振応
力(断面の平均値)が長さ振動の変位分布がほぼ1/4
波長ずれるような長さの分布を有するように形成されて
いる。
【0038】夫々の第2の線状内部電極15aの端部同
士は,矩形棒1の一側部で第3の外部電極3bに接続さ
れ,第3の線状内部電極15bbの端部同士は,矩形棒
1の他側部で第3の外部電極3a´に接続されている。
士は,矩形棒1の一側部で第3の外部電極3bに接続さ
れ,第3の線状内部電極15bbの端部同士は,矩形棒
1の他側部で第3の外部電極3a´に接続されている。
【0039】次に,図4(a)のような内部電極を持つ
積層型圧電トランスの具体例について説明する。長さ,
幅,厚みが,25mm,6mm,6mmの圧電トランス
20を作製した。この圧電トランス20は,長さ方向の
3次共振モードを利用している。入力側で銀−パラジウ
ム合金を用いた線状内部電極を線幅100μm,ピッチ
1.0mm,図4(a)に示すように,9本配置し,1
本置きに交互に側面に露出させた。出力側で同じく銀−
パラジウム合金を用いた線状内部電極を線幅100μ
m,ピッチ0.5mm,19本配置し,1本置きに交互
に側面に露出させた。図4の平面パターンが厚み方向に
100μm間隔で60層積層されている。入出力側のそ
れぞれの側面には複数積層された線状内部電極を接続す
るために図4(a)のような外部電極が配置されてい
る。分極の方向とリード線の取り出す方法は,第1の実
施の形態と同じであった。
積層型圧電トランスの具体例について説明する。長さ,
幅,厚みが,25mm,6mm,6mmの圧電トランス
20を作製した。この圧電トランス20は,長さ方向の
3次共振モードを利用している。入力側で銀−パラジウ
ム合金を用いた線状内部電極を線幅100μm,ピッチ
1.0mm,図4(a)に示すように,9本配置し,1
本置きに交互に側面に露出させた。出力側で同じく銀−
パラジウム合金を用いた線状内部電極を線幅100μ
m,ピッチ0.5mm,19本配置し,1本置きに交互
に側面に露出させた。図4の平面パターンが厚み方向に
100μm間隔で60層積層されている。入出力側のそ
れぞれの側面には複数積層された線状内部電極を接続す
るために図4(a)のような外部電極が配置されてい
る。分極の方向とリード線の取り出す方法は,第1の実
施の形態と同じであった。
【0040】この圧電トランス20を正弦波電圧で駆動
した場合の,最大効率ηmax ,温度上昇ΔT,スプリア
ス振動が発生する時の効率ηS と温度上昇ΔTsを下記
表2に示す。
した場合の,最大効率ηmax ,温度上昇ΔT,スプリア
ス振動が発生する時の効率ηS と温度上昇ΔTsを下記
表2に示す。
【0041】また,比較するために,同じ寸法の従来の
積層型圧電トランスの性能も,下記表2に示す。尚,表
2中において,ηmax はトランスの最大効率,ηs はス
プリアス振動が発生する時の効率,ΔTはトランスの温
度上昇,ΔTs は,スプリアス振動が発生するときの温
度上昇である。
積層型圧電トランスの性能も,下記表2に示す。尚,表
2中において,ηmax はトランスの最大効率,ηs はス
プリアス振動が発生する時の効率,ΔTはトランスの温
度上昇,ΔTs は,スプリアス振動が発生するときの温
度上昇である。
【0042】
【表2】
【0043】上記表2より,本発明の第2の実施の形態
による内部電極パターンを利用することにより,効率が
向上され,スプリアス振動による性能の劣化が抑制され
ることが分かる。
による内部電極パターンを利用することにより,効率が
向上され,スプリアス振動による性能の劣化が抑制され
ることが分かる。
【0044】以上の実施の形態においては,長さ方向の
3次モードを利用する積層型圧電トランスについて述べ
たが,n次モード(但し,nは正の整数)においても同
様の効果が期待できる。
3次モードを利用する積層型圧電トランスについて述べ
たが,n次モード(但し,nは正の整数)においても同
様の効果が期待できる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明の通り,本発明によれば,入
力側の機械振動Qmと力係数が増加し,スプリアス振動
の影響が減少する。
力側の機械振動Qmと力係数が増加し,スプリアス振動
の影響が減少する。
【0046】従って,本発明によって,より効率がよ
く,制御が容易で,温度特性がよい圧電トランスを得る
ことが可能になった。
く,制御が容易で,温度特性がよい圧電トランスを得る
ことが可能になった。
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態による圧電
トランスを示す斜視図である。(b)は(a)の圧電ト
ランスの内部電極パターンを示す断面図である。(c)
は(a)の圧電トランスの長さ振動の変位分布と励振応
力の分布とを示す図である。
トランスを示す斜視図である。(b)は(a)の圧電ト
ランスの内部電極パターンを示す断面図である。(c)
は(a)の圧電トランスの長さ振動の変位分布と励振応
力の分布とを示す図である。
【図2】図1(b)の内部電極パターンを概略的に示す
部分拡大断面図である。
部分拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態による内部電極パターンを
利用した場合と,図5に示した従来の内部電極パターン
を利用する場合の入力側の容量比γ1s/γ1o一入力側の
積層数n1 特性を夫々示す図である。
利用した場合と,図5に示した従来の内部電極パターン
を利用する場合の入力側の容量比γ1s/γ1o一入力側の
積層数n1 特性を夫々示す図である。
【図4】(a)は本発明の第2の実施の形態による積層
型圧電トランスの内部電極パターンを示す図である。
(b)は(a)の積層型圧電トランスの振動パターンを
示す図である。
型圧電トランスの内部電極パターンを示す図である。
(b)は(a)の積層型圧電トランスの振動パターンを
示す図である。
【図5】(a)は従来の積層型圧電トランスの構造を示
す斜視図である。(b)は(a)に示す積層型圧電トラ
ンスの水平断面図である。
す斜視図である。(b)は(a)に示す積層型圧電トラ
ンスの水平断面図である。
1,51 矩形棒 2,2´ 第1の外部電極 3a,3a´ 第2の外部電極 3b,3b´ 第3の外部電極 4a,4b,4c 振動の節点 5,5´,6a,6a´,6b,6b´ リード線 7a,7b 第1の線状内部電極 8a,8b 第2の線状内部電極 9a,9b 第3の線状内部電極 10,20,50 圧電トランス 11 セラミック板 13a,13b 第1の線状内部電極 14a,14b 第2の線状内部電極 15a,15b 第3の線状内部電極 52,52´ 第1の外部電極 53,53´ リード線 54a,54b 第1の線状内部電極
Claims (2)
- 【請求項1】 圧電セラミック矩形捧の長さ方向のn次
の共振モード(但し,nは正の整数)を利用し,前記圧
電セラミック矩形捧には,前記長さ方向に平行な面内で
幅方向に平行に複数設けられた線状内部電極群が厚さ方
向で複数層積層され,側面に露出した線状内部電極の端
部が長さ方向で一本ずつ対向電極となるように側面の入
力端子電極対および出力端子電極対に接続され,長さ振
動の励振応力と変位の分布がほぼ1/4波長ずれるよう
に,側面の入力端子電極対に接続される線状内部電極の
長さを分布させた構造を備えていることを特徴とする圧
電トランス。 - 【請求項2】 請求項1に記載の圧電トランスにおい
て,入力側および出力側で,長さ振動の励振応力と変位
の分布がほぼ1/4波長ずれるように,側面の入力およ
び出力端子電極対に接続される線状内部電極の長さを分
布させた構造を備えていることを特徴とする圧電トラン
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10065835A JPH11266040A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 圧電トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10065835A JPH11266040A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 圧電トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11266040A true JPH11266040A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13298482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10065835A Pending JPH11266040A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 圧電トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11266040A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014501038A (ja) * | 2010-11-15 | 2014-01-16 | エプコス アクチエンゲゼルシャフト | 圧電素子 |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP10065835A patent/JPH11266040A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014501038A (ja) * | 2010-11-15 | 2014-01-16 | エプコス アクチエンゲゼルシャフト | 圧電素子 |
US9379308B2 (en) | 2010-11-15 | 2016-06-28 | Epcos Ag | Piezoelectric component |
DE112011103776B4 (de) * | 2010-11-15 | 2019-07-04 | Tdk Electronics Ag | Piezoelektrisches Bauelement und Verfahren zu seinem Betrieb |
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---|---|---|---|
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