JPH11264679A - 熱交換器および熱交換方法 - Google Patents
熱交換器および熱交換方法Info
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- JPH11264679A JPH11264679A JP6708898A JP6708898A JPH11264679A JP H11264679 A JPH11264679 A JP H11264679A JP 6708898 A JP6708898 A JP 6708898A JP 6708898 A JP6708898 A JP 6708898A JP H11264679 A JPH11264679 A JP H11264679A
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- plate
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D9/00—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
- F28D9/0025—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being formed by zig-zag bend plates
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のプレート式等の積層型熱交換器におけ
る問題点(板材の方向性や配列順序に気を使わねばなら
ない等)を極力なくし、組立作業性を向上させた熱交換
器および部品点数を出来る限り減少させ、結果として低
コストな熱交換器を提供する事。部品点数を出来る限り
減少させ、流体漏れも起こりにくく、結果として、低コ
ストな熱交換器を提供する事。洗浄ができるように分解
(分離)可能な熱交換器を提供する事。 【解決手段】 (1)交互の曲げにより面状空間を形成
してなる薄板と、前記薄板を覆い流体の流路を形成する
外板と、前記薄板の端部と前記外板との間にパッキン材
を介して、両者を分離可能な構造で一体化した事を特徴
とする熱交換器。(2)交互の曲げにより面状空間を形
成してなる薄板であって、前記曲げ方向と直交する方向
における両端部を封止してなる薄板を、交換可能に外板
内に配設した事を特徴とする熱交換器。
る問題点(板材の方向性や配列順序に気を使わねばなら
ない等)を極力なくし、組立作業性を向上させた熱交換
器および部品点数を出来る限り減少させ、結果として低
コストな熱交換器を提供する事。部品点数を出来る限り
減少させ、流体漏れも起こりにくく、結果として、低コ
ストな熱交換器を提供する事。洗浄ができるように分解
(分離)可能な熱交換器を提供する事。 【解決手段】 (1)交互の曲げにより面状空間を形成
してなる薄板と、前記薄板を覆い流体の流路を形成する
外板と、前記薄板の端部と前記外板との間にパッキン材
を介して、両者を分離可能な構造で一体化した事を特徴
とする熱交換器。(2)交互の曲げにより面状空間を形
成してなる薄板であって、前記曲げ方向と直交する方向
における両端部を封止してなる薄板を、交換可能に外板
内に配設した事を特徴とする熱交換器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機器、自動
車、発電、冷却設備、乾燥設備・機器等の加熱源や冷却
源を有する、または、温度を維持する機器・設備等に用
いる熱交換器および熱交換方法に係わる。
車、発電、冷却設備、乾燥設備・機器等の加熱源や冷却
源を有する、または、温度を維持する機器・設備等に用
いる熱交換器および熱交換方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】高効率な熱交換器として、特公昭63−
43679号公報、特開昭61−41895号公報およ
び特開平6−123570号公報等に開示されているよ
うな熱交換器が知られている。
43679号公報、特開昭61−41895号公報およ
び特開平6−123570号公報等に開示されているよ
うな熱交換器が知られている。
【0003】具体的には、複数枚の板材を積層する事に
より伝熱面積を多くした積層型熱交換器(プレート式熱
交換器、プレートフィン型熱交換器という場合もある)
が知られている。
より伝熱面積を多くした積層型熱交換器(プレート式熱
交換器、プレートフィン型熱交換器という場合もある)
が知られている。
【0004】これは一層毎に異なる流体を流して熱交換
する方式である。
する方式である。
【0005】前記プレート式、あるいは、プレートフィ
ン型熱交換器はそれぞれに特徴を有している。
ン型熱交換器はそれぞれに特徴を有している。
【0006】例えば、プレート式熱交換器は、プレート
の枚数を変える事により伝熱面積の増減が容易に行え、
プレートの重ね方によってフローパターンを変えられ、
また、分解により清掃や点検が容易に出来る。
の枚数を変える事により伝熱面積の増減が容易に行え、
プレートの重ね方によってフローパターンを変えられ、
また、分解により清掃や点検が容易に出来る。
【0007】また、プレートフィン型熱交換器は、重ね
方で直交、向流どちらでも出来、フィンは補強材として
利用し得、更に、コンパクト軽量で容量当たりの伝熱面
積を大きくできる。
方で直交、向流どちらでも出来、フィンは補強材として
利用し得、更に、コンパクト軽量で容量当たりの伝熱面
積を大きくできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとき積層型熱交換器は、多数枚の板材を組み込んで一
体化を計るものであり、パーツである板材の方向性や配
列順序等を間違えないようにしなければならないので取
り扱いが不便であり、同時に、それがため、組立に時間
がかかる。
ごとき積層型熱交換器は、多数枚の板材を組み込んで一
体化を計るものであり、パーツである板材の方向性や配
列順序等を間違えないようにしなければならないので取
り扱いが不便であり、同時に、それがため、組立に時間
がかかる。
【0009】また、これらの事が、結果として、コスト
高を招くという問題を有している。
高を招くという問題を有している。
【0010】本発明は、従来技術における問題点、すな
わち、板材の方向性や配列順序等に気を使わず、組立作
業性を大幅に向上させる事が出来る熱交換器を提供する
ことを主たる目的とする。
わち、板材の方向性や配列順序等に気を使わず、組立作
業性を大幅に向上させる事が出来る熱交換器を提供する
ことを主たる目的とする。
【0011】また、部品点数を出来る限り減少させ、流
体漏れも起こりにくく、結果として、低コストな熱交換
器を提供することを他の目的とする。
体漏れも起こりにくく、結果として、低コストな熱交換
器を提供することを他の目的とする。
【0012】また、洗浄ができるように分解(分離)可
能な構造の熱交換器を提供する事を更なる目的とする。
能な構造の熱交換器を提供する事を更なる目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記構成
により達成できる。
により達成できる。
【0014】(1)交互の曲げにより面状空間を形成し
てなる薄板と、前記薄板を覆い流体の流路を形成する外
板と、前記薄板の端部と前記外板との間にパッキン材を
介して、両者を分離可能な構造で一体化した事を特徴と
する熱交換器。
てなる薄板と、前記薄板を覆い流体の流路を形成する外
板と、前記薄板の端部と前記外板との間にパッキン材を
介して、両者を分離可能な構造で一体化した事を特徴と
する熱交換器。
【0015】(2)前記薄板は、前記交互の曲げ部以外
にジグザグ形状の曲げ部を有する事を特徴とする前記
(1)に記載の熱交換器。
にジグザグ形状の曲げ部を有する事を特徴とする前記
(1)に記載の熱交換器。
【0016】(3)前記面状空間を所定の形状に維持す
る補強部材を備えており、当該補強部材と前記薄板とは
分離可能である前記(1)に記載の熱交換器。
る補強部材を備えており、当該補強部材と前記薄板とは
分離可能である前記(1)に記載の熱交換器。
【0017】(4)前記補強部材は前記外板と一体的で
ある事を特徴とする前記(3)に記載の熱交換器。
ある事を特徴とする前記(3)に記載の熱交換器。
【0018】(5)前記曲げ方向と直交する方向にある
前記薄板の両端部は封止部材により封止してあり、前記
外板は熱交換に使用される流体の出入り口を有するとと
もに、前記面状空間の形状維持用の補強部材を一体的に
有してなる事を特徴とする前記(1)に記載の熱交換
器。
前記薄板の両端部は封止部材により封止してあり、前記
外板は熱交換に使用される流体の出入り口を有するとと
もに、前記面状空間の形状維持用の補強部材を一体的に
有してなる事を特徴とする前記(1)に記載の熱交換
器。
【0019】(6)前記パッキン材は、ゴム硬度50以
下の材質である事を特徴とする前記(1)に記載の熱交
換器。
下の材質である事を特徴とする前記(1)に記載の熱交
換器。
【0020】(7)交互の曲げにより面状空間を形成し
てなる薄板であって、前記曲げ方向と直交する方向にお
ける両端部を封止してなる薄板を、交換可能に外板内に
配設した事を特徴とする熱交換器。
てなる薄板であって、前記曲げ方向と直交する方向にお
ける両端部を封止してなる薄板を、交換可能に外板内に
配設した事を特徴とする熱交換器。
【0021】(8)前記外板は前記薄板が占める領域内
に流体の出入り口を有する事を特徴とする前記(1)ま
たは前記(7)に記載の熱交換器。
に流体の出入り口を有する事を特徴とする前記(1)ま
たは前記(7)に記載の熱交換器。
【0022】(9)少なくとも一方の端部の封止は、交
互の曲げを有する前記薄板に対して垂直方向に板材を設
け、接着剤もしくは充填剤により前記板材を一体化して
なる事を特徴とする前記(7)に記載の熱交換器。
互の曲げを有する前記薄板に対して垂直方向に板材を設
け、接着剤もしくは充填剤により前記板材を一体化して
なる事を特徴とする前記(7)に記載の熱交換器。
【0023】(10)前記封止はゴム硬度50以下のパ
ッキン材で行う事を特徴とする前記(7)に記載の熱交
換器。
ッキン材で行う事を特徴とする前記(7)に記載の熱交
換器。
【0024】(11)前記板材は容器状である事を特徴
とする前記(9)に記載の熱交換器。
とする前記(9)に記載の熱交換器。
【0025】(12)前記封止は、液状から固形状に変
化する金属材料、樹脂材料またはセラミック材料からな
る事を特徴とする前記(7)に記載の熱交換器。
化する金属材料、樹脂材料またはセラミック材料からな
る事を特徴とする前記(7)に記載の熱交換器。
【0026】(13)前記(1)または(7)の熱交換
器を使用して流体の熱交換をおこなう事を特徴とする熱
交換方法。
器を使用して流体の熱交換をおこなう事を特徴とする熱
交換方法。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て以下に説明する。
て以下に説明する。
【0028】図1は、本発明に係わる熱交換器の概念を
説明するための斜視図である。
説明するための斜視図である。
【0029】図において、1は熱交換器全体を示す。2
は交互の小さな曲げを連続的に形成してアコーディオン
状となした一枚の薄板であり、この曲げによって作られ
る空間(以下、この空間を積層空間または面状空間と言
う)2a、2b内を熱交換用の流体が流れる。
は交互の小さな曲げを連続的に形成してアコーディオン
状となした一枚の薄板であり、この曲げによって作られ
る空間(以下、この空間を積層空間または面状空間と言
う)2a、2b内を熱交換用の流体が流れる。
【0030】3および4は、前記薄板2の曲げ方向の端
面を封止すべく設けた前面壁(外板)および後面壁(外
板)で、前記薄板とほぼ同じ幅を有する。
面を封止すべく設けた前面壁(外板)および後面壁(外
板)で、前記薄板とほぼ同じ幅を有する。
【0031】5および6は、前記薄板2の幅方向(前記
曲げ方向と直交する方向)における端面を封止すべく設
けた左右の側壁(外板)である(以下、前後壁3、4及
び左右側壁5、6を総称して述べる事が便利な場合、外
枠という)。
曲げ方向と直交する方向)における端面を封止すべく設
けた左右の側壁(外板)である(以下、前後壁3、4及
び左右側壁5、6を総称して述べる事が便利な場合、外
枠という)。
【0032】前記封止手段は、左右側壁とは別の板材を
用い、前記薄板の端面に対して垂直方向に設け、接着剤
もしくは充填剤で一体化した構成としてもよく、ゴム硬
度が50以下の材質からなるパッキン材を介して分解可
能に外板あるいは他の板材と結合を計る構成としても良
い。特に、薄板あるいは外枠内部の洗浄を考慮した場合
にその取り付け構造は有用である。
用い、前記薄板の端面に対して垂直方向に設け、接着剤
もしくは充填剤で一体化した構成としてもよく、ゴム硬
度が50以下の材質からなるパッキン材を介して分解可
能に外板あるいは他の板材と結合を計る構成としても良
い。特に、薄板あるいは外枠内部の洗浄を考慮した場合
にその取り付け構造は有用である。
【0033】また、構造によるが、前記構成において片
側の面状空間のみに封止が必要であれば、前記積層空間
2a、または2bの断面形状にあった形状の板材により
封止する事ができる。
側の面状空間のみに封止が必要であれば、前記積層空間
2a、または2bの断面形状にあった形状の板材により
封止する事ができる。
【0034】7および8は、前記薄板2の幅方向におけ
る略中央部であって、その幅方向に対して直交する方向
に設けた区画板であり、薄板の上方部及び下方部の曲げ
の頂点にその一端が接触するように関係づけてある。
る略中央部であって、その幅方向に対して直交する方向
に設けた区画板であり、薄板の上方部及び下方部の曲げ
の頂点にその一端が接触するように関係づけてある。
【0035】前記薄板2,外枠(3、4、5、6)及び
区画板7、8は接着手段等により接着、または、封止し
てあり、流体漏れを防止できる構成になっている。
区画板7、8は接着手段等により接着、または、封止し
てあり、流体漏れを防止できる構成になっている。
【0036】接着手段としては、接着剤、パッキン、溶
接、ロー付け、または、溶融等、適宜の手段を選択的に
用いる事が出来る。
接、ロー付け、または、溶融等、適宜の手段を選択的に
用いる事が出来る。
【0037】接着手段の詳細については後述する。
【0038】9および10は、前記薄板2の一方の面、
すなわち、積層空間2aに対する流体Aの入り口と出口
であり、11および12は、前記薄板の反対側の面、す
なわち、積層空間2bに対する流体Bの入り口と出口を
示す。
すなわち、積層空間2aに対する流体Aの入り口と出口
であり、11および12は、前記薄板の反対側の面、す
なわち、積層空間2bに対する流体Bの入り口と出口を
示す。
【0039】前記流体Aと流体Bとは同じ性質を有する
ものでも、異質のものでもよく、用途等、種々の条件に
よって決定できる。
ものでも、異質のものでもよく、用途等、種々の条件に
よって決定できる。
【0040】熱交換器1は以上のような基本的構成を有
しているので、例えば、入り口9から積層空間2aに入
り込んだ流体Aは矢印で示すように、前記積層空間、あ
るいは、面状空間を形成する前記薄板2の片面に沿って
進み、図において右側に流れた後、出口10から排出さ
れる。
しているので、例えば、入り口9から積層空間2aに入
り込んだ流体Aは矢印で示すように、前記積層空間、あ
るいは、面状空間を形成する前記薄板2の片面に沿って
進み、図において右側に流れた後、出口10から排出さ
れる。
【0041】一方、入り口11から入り込んだ流体B
は、積層空間2bを構成する薄板の他面に沿って進み、
図において左側に流れた後、出口12から排出される。
は、積層空間2bを構成する薄板の他面に沿って進み、
図において左側に流れた後、出口12から排出される。
【0042】熱交換は、前記薄板2を介しての、熱交換
する流体の移動に伴って行われる。
する流体の移動に伴って行われる。
【0043】上述の実施の形態においては、一枚の薄板
を用いて従来の積層板(プレート)に対応する構成を作
りうるので、部品数を大幅に減少できる。
を用いて従来の積層板(プレート)に対応する構成を作
りうるので、部品数を大幅に減少できる。
【0044】また、一枚の薄板からなる極めて簡単な構
成であるので、板の取り扱い、加工、組立等における作
業性を大幅に向上させる事ができる。
成であるので、板の取り扱い、加工、組立等における作
業性を大幅に向上させる事ができる。
【0045】また、従来装置の組立時におけるような、
板材の方向性についての気遣いは殆ど必要なく、配列順
序については考慮の対象外とする事ができる等、幾つも
の有用性を持ち合わせている。
板材の方向性についての気遣いは殆ど必要なく、配列順
序については考慮の対象外とする事ができる等、幾つも
の有用性を持ち合わせている。
【0046】図2は外形形状が図1と異なる熱交換器を
示す概略図であり、基本的には図1と同様に、交互に連
続した曲げにより面状空間を呈してなる一枚の薄板を内
蔵している。
示す概略図であり、基本的には図1と同様に、交互に連
続した曲げにより面状空間を呈してなる一枚の薄板を内
蔵している。
【0047】図において、前記図1における部材(手
段)と同一部材、または、同一機能を有する部材(手
段)には同一の参照数字を付してあり、説明は省略す
る。
段)と同一部材、または、同一機能を有する部材(手
段)には同一の参照数字を付してあり、説明は省略す
る。
【0048】図中、T1は外枠を構成する要素である上
壁であり、下部には同様の底壁T2を有する。
壁であり、下部には同様の底壁T2を有する。
【0049】90および100は上壁側に設けた枠で、
前述のように薄板で形成される面状空間の一方の側に供
給される流体の入り口9および出口10に、それぞれが
連通している。
前述のように薄板で形成される面状空間の一方の側に供
給される流体の入り口9および出口10に、それぞれが
連通している。
【0050】また110及び120は底壁側に設けた枠
で、前記面状空間と対向する薄板の他方の側に作られる
面状空間に供給される流体の入り口11および出口12
と連通している。
で、前記面状空間と対向する薄板の他方の側に作られる
面状空間に供給される流体の入り口11および出口12
と連通している。
【0051】換言すれば、90、110は実質的に流体
の入り口であり、100、120は実質的に流体の出口
であるといえる。
の入り口であり、100、120は実質的に流体の出口
であるといえる。
【0052】本実施の形態における薄板と流体の出入り
口との関係は、前記図1の薄板と入り口(9、11)及
び出口(10、12)との関係と同じである。
口との関係は、前記図1の薄板と入り口(9、11)及
び出口(10、12)との関係と同じである。
【0053】即ち、前後壁、左右壁および上底壁で形成
される外枠に内蔵されている薄板の占める領域内に前記
出入り口9〜12を設けてある。
される外枠に内蔵されている薄板の占める領域内に前記
出入り口9〜12を設けてある。
【0054】ここで、薄板の占める領域内に出入り口が
あるとは、例えば、図において上壁に対して(実質的に
は薄板に対して)垂直上方向からみた時、前記薄板が存
在する仮想平面を垂直方向に移動した仮想平面内に出入
り口が位置する関係にある事を指す。
あるとは、例えば、図において上壁に対して(実質的に
は薄板に対して)垂直上方向からみた時、前記薄板が存
在する仮想平面を垂直方向に移動した仮想平面内に出入
り口が位置する関係にある事を指す。
【0055】前記薄板は前記面内で交互の曲げを有して
おり、従って、前記出入り口は薄板の曲げ部がある範囲
内にあるとも言える。
おり、従って、前記出入り口は薄板の曲げ部がある範囲
内にあるとも言える。
【0056】いずれにせよ、前記の構成は、交換器の小
型化に寄与する。但し、種々の条件により、例えば、出
入り口9、10は図の通りの位置におき、片方の出入り
口11、12を左右壁に関係付けて設ける事が出来る
等、設計の自由度は広い。
型化に寄与する。但し、種々の条件により、例えば、出
入り口9、10は図の通りの位置におき、片方の出入り
口11、12を左右壁に関係付けて設ける事が出来る
等、設計の自由度は広い。
【0057】また、前記上壁T1と枠90、100、お
よび、底壁T2と枠110、120は、それぞれ一体化
せしめて、薄板を内蔵する枠体に対して蓋体状に構成す
る事が出来る。
よび、底壁T2と枠110、120は、それぞれ一体化
せしめて、薄板を内蔵する枠体に対して蓋体状に構成す
る事が出来る。
【0058】図3にその態様の概略を展開して示すが、
枠90、100、110、120の形状が異なる程度で
あり、前記した部材と同一部材または同一機能を有する
部材には同一の参照数字を付してあるので説明は省略す
る。。
枠90、100、110、120の形状が異なる程度で
あり、前記した部材と同一部材または同一機能を有する
部材には同一の参照数字を付してあるので説明は省略す
る。。
【0059】図4は前記図2のI−I線に沿った断面を
示す概略図であり、特に、薄板の端部(端面)の封止に
ついて説明するためのものである。
示す概略図であり、特に、薄板の端部(端面)の封止に
ついて説明するためのものである。
【0060】図において、外枠(前記の通り、前後左右
壁等で構成される)の中に設置されている薄板2は、一
方の端部(端面)S(図において左上)に始まり、連続
的に交互に曲げられた部位を介して、他端部(他端面)
F(図において右上)で終わっている。
壁等で構成される)の中に設置されている薄板2は、一
方の端部(端面)S(図において左上)に始まり、連続
的に交互に曲げられた部位を介して、他端部(他端面)
F(図において右上)で終わっている。
【0061】曲げ方向(図において左右の方向)におけ
る前記薄板2の端部(端面)S、Fと外枠との接合は接
着剤等、前述した手段を利用する事により流体の漏れを
防止できる封止を完成しているが、前記薄板2あるい
は、外枠内部の洗浄を考慮すれば、ゴム板等のパッキン
材を介してボルト、ナット等の固定手段により一体化を
計るのが望ましい。
る前記薄板2の端部(端面)S、Fと外枠との接合は接
着剤等、前述した手段を利用する事により流体の漏れを
防止できる封止を完成しているが、前記薄板2あるい
は、外枠内部の洗浄を考慮すれば、ゴム板等のパッキン
材を介してボルト、ナット等の固定手段により一体化を
計るのが望ましい。
【0062】また、曲げ方向と直交する方向(幅方向)
における薄板2の両端部(両端面)と外枠との接合も同
様の手段により封止してあるが、前述のパッキン材の利
用による分解可能な取り付け構造とすることもできる。
における薄板2の両端部(両端面)と外枠との接合も同
様の手段により封止してあるが、前述のパッキン材の利
用による分解可能な取り付け構造とすることもできる。
【0063】なお、積層空間の形状維持に対して強度が
不足する材質、板厚である薄板の場合、適宜の補強手段
を使用する事によりその影響を大幅に緩和できる。
不足する材質、板厚である薄板の場合、適宜の補強手段
を使用する事によりその影響を大幅に緩和できる。
【0064】強度を薄板自身の形状(構造)で賄うとす
れば、交互の曲げ部以外の薄板の領域にジグザグ状の曲
げ部を形成する(図4において、拡大図として示す)事
が考えられる。
れば、交互の曲げ部以外の薄板の領域にジグザグ状の曲
げ部を形成する(図4において、拡大図として示す)事
が考えられる。
【0065】なお、実施の形態においては薄板の曲げ形
状をアコーディオン形状としたが、波形の曲げ形状等、
図5に示すような種々の形状を施すことが可能である。
状をアコーディオン形状としたが、波形の曲げ形状等、
図5に示すような種々の形状を施すことが可能である。
【0066】図5(a)が波形状の、また、(d)がア
コーディオン形状の基本型であり、(b)、(c)およ
び(e)、(f)が振幅を小さくしたり、頂部の形状を
加工したそれぞれの変形例である。
コーディオン形状の基本型であり、(b)、(c)およ
び(e)、(f)が振幅を小さくしたり、頂部の形状を
加工したそれぞれの変形例である。
【0067】図6は、分解可能に構成した熱交換器1の
構造を展開して示す。
構造を展開して示す。
【0068】図中、今までに説明した部材と同一部材ま
たは同一機能を有する部材には同一の参照番号を付すよ
うにした。
たは同一機能を有する部材には同一の参照番号を付すよ
うにした。
【0069】図における主要構成要素は前壁3、右側壁
6、上壁T1、底壁T2、薄板2、パッキン材P1〜P
5である。
6、上壁T1、底壁T2、薄板2、パッキン材P1〜P
5である。
【0070】実際には、左側壁5および後壁4も入る
が、それぞれは前記右側壁6および前壁3と同じ構成
(パッキン材P6も含む)を有するので図示は省略し
た。
が、それぞれは前記右側壁6および前壁3と同じ構成
(パッキン材P6も含む)を有するので図示は省略し
た。
【0071】薄板2の曲げ方向における端部200、2
01は、上部において水平方向に延びる形状を有し、か
つ、前記両端部には長手方向に沿って多数の小孔Hを穿
ってある。
01は、上部において水平方向に延びる形状を有し、か
つ、前記両端部には長手方向に沿って多数の小孔Hを穿
ってある。
【0072】上壁T1は、長手方向における折曲部15
0、151を上方に折曲してなり、その折曲部を含む四
囲には、前述と同じ多数の小孔Hが設けてある。
0、151を上方に折曲してなり、その折曲部を含む四
囲には、前述と同じ多数の小孔Hが設けてある。
【0073】図中の小孔Hはパッキン材Pを挟んで、関
係する部材の連結を計るものであり、以後、説明は重複
するので省略する。
係する部材の連結を計るものであり、以後、説明は重複
するので省略する。
【0074】P1、P2は、薄板の端部200を挟んで
配列され、また、P3、P4は前記薄板の他端部201
を挟んで配列されるパッキン材である。
配列され、また、P3、P4は前記薄板の他端部201
を挟んで配列されるパッキン材である。
【0075】底壁T2は、長手方向における折曲部16
0、161を下方に折曲してなる。
0、161を下方に折曲してなる。
【0076】3は前壁で四囲に立ち上がり(折曲部)3
01〜304を有する。
01〜304を有する。
【0077】実際には、前記前壁3と同様の構成を有す
る後壁4が、薄板を挟んで反対側に備えられる。
る後壁4が、薄板を挟んで反対側に備えられる。
【0078】P5は薄板2の曲げ方向と直交する方向の
右端部を封止するためのパッキン材であり、その外側に
あるのは右側壁である。
右端部を封止するためのパッキン材であり、その外側に
あるのは右側壁である。
【0079】実際には、薄板の他端部に前記と同じ構成
(形状)を有するパッキン材及び左側壁5を有する。
(形状)を有するパッキン材及び左側壁5を有する。
【0080】以上のような部材の組立は次の様に行われ
る。
る。
【0081】前壁3および後壁4と底壁T2とを多数の
小孔Hを介してボルト、ナット等の固定手段で固定し、
次いで、曲げ加工した薄板2の端部200及び201を
前壁3、後壁4の上方折曲部にパッキン材P2、P4を
介して載置した後、更にパッキン材P1、P3を介して
上壁T1を乗せ、多数の小孔Hを介してボルト、ナット
で固定する。
小孔Hを介してボルト、ナット等の固定手段で固定し、
次いで、曲げ加工した薄板2の端部200及び201を
前壁3、後壁4の上方折曲部にパッキン材P2、P4を
介して載置した後、更にパッキン材P1、P3を介して
上壁T1を乗せ、多数の小孔Hを介してボルト、ナット
で固定する。
【0082】次に、前記薄板2の端部(端面)に、当該
端面を覆うに十分な大きさを有するパッキン材P5、P
6を当接させ、その外側から左右側壁5、6を押し当
て、当該側壁の上辺、下辺に設けた小孔と上、底壁の折
曲部150、151、160、161に設けた小孔とを
介して前述と同様な固定手段で固定するとともに、側壁
の左右辺に設けた小孔と前後壁の折曲部(303、30
4)に設けた小孔とを介して両者を固定することにより
組立は終了する。
端面を覆うに十分な大きさを有するパッキン材P5、P
6を当接させ、その外側から左右側壁5、6を押し当
て、当該側壁の上辺、下辺に設けた小孔と上、底壁の折
曲部150、151、160、161に設けた小孔とを
介して前述と同様な固定手段で固定するとともに、側壁
の左右辺に設けた小孔と前後壁の折曲部(303、30
4)に設けた小孔とを介して両者を固定することにより
組立は終了する。
【0083】この様な構成としたので、薄板あるいは各
構成部材の洗浄を行う場合、すべての部材を分解(分
離)出来、容易にその目的を達成する事ができる。
構成部材の洗浄を行う場合、すべての部材を分解(分
離)出来、容易にその目的を達成する事ができる。
【0084】なお、実施の形態においては全ての部材を
部材単位まで分解出来る構成としたが、本発明はこの形
態に拘束されるものではない。
部材単位まで分解出来る構成としたが、本発明はこの形
態に拘束されるものではない。
【0085】ところで、本願発明に係わる薄板の材質と
しては、後述する種々のものを採用する事が出来、ま
た、板の厚さも数十μm程度のものを使用する事ができ
るが、特に、厚さが薄いものの場合、面状空間(積層空
間)を自己保持するには強度が不足する場合がある。
しては、後述する種々のものを採用する事が出来、ま
た、板の厚さも数十μm程度のものを使用する事ができ
るが、特に、厚さが薄いものの場合、面状空間(積層空
間)を自己保持するには強度が不足する場合がある。
【0086】そのような不具合を解消すべく、以下に、
補強の方法について説明する。
補強の方法について説明する。
【0087】1つの方法は、薄板自体に凹凸もしくは突
起を設けて強度を稼ぐことであり、図7、図8にその一
例を示す。
起を設けて強度を稼ぐことであり、図7、図8にその一
例を示す。
【0088】図7(a)は、基準面から突出する凸部2
05、それに引き続く平面(基準面)206、前記凸部
の突出方向と反対側に突出させた部位207(基準面か
らみて、凸部に対する凹部)、それに引き続く平面(基
準面)208を1単位として、連続的に形成してなる態
様を示す。
05、それに引き続く平面(基準面)206、前記凸部
の突出方向と反対側に突出させた部位207(基準面か
らみて、凸部に対する凹部)、それに引き続く平面(基
準面)208を1単位として、連続的に形成してなる態
様を示す。
【0089】(b)は、金属からなる細線あるいは断面
が三角形状である剛体を薄板に接着することにより突起
209を設けた態様を示す。
が三角形状である剛体を薄板に接着することにより突起
209を設けた態様を示す。
【0090】(c)は、前記(a)の変形で凸部と凹部
との間の平面を無くし、凸部205、凹部207、平面
(基準面)208を1単位として、連続的に形成してな
る態様を示す。
との間の平面を無くし、凸部205、凹部207、平面
(基準面)208を1単位として、連続的に形成してな
る態様を示す。
【0091】前記凹凸あるいは突起は、薄板の曲げ(折
り曲げ)方向(例えば、図4における左右方向)に対し
て直交する方向(図4において、紙面の表から裏に抜け
る方向)、即ち、流体の流れ方向と同方向に所定の長さ
延びている。
り曲げ)方向(例えば、図4における左右方向)に対し
て直交する方向(図4において、紙面の表から裏に抜け
る方向)、即ち、流体の流れ方向と同方向に所定の長さ
延びている。
【0092】このように凹凸等を形成し、かつ、流体の
流れ方向と関係づけて外枠内に配置することにより、流
体の圧損を出来る限り小さくできる。
流れ方向と関係づけて外枠内に配置することにより、流
体の圧損を出来る限り小さくできる。
【0093】なお、凹凸はプレスで形成でき、前記した
ように連続的に形成せず、曲げ部をのぞいた非連続の形
態としてもよい。
ように連続的に形成せず、曲げ部をのぞいた非連続の形
態としてもよい。
【0094】更に、流体の流れ方向において、その全長
に渡って設ける必然性はない。
に渡って設ける必然性はない。
【0095】前記の変形として、例えば、凸部205の
代わりに、ジグザグ状の小さな襞を作り、これを持って
形状維持に役立たしめるようにしてもよい(前記)。
代わりに、ジグザグ状の小さな襞を作り、これを持って
形状維持に役立たしめるようにしてもよい(前記)。
【0096】補強の第2の方法は、薄板の曲げ部に薄板
とは別部材の補強部材210を挿入し(図8に1つの補
強部材を示してある)、曲げ部を懸架するように当該補
強部材を外板(ここでは左右壁)に位置固定する方法で
ある。
とは別部材の補強部材210を挿入し(図8に1つの補
強部材を示してある)、曲げ部を懸架するように当該補
強部材を外板(ここでは左右壁)に位置固定する方法で
ある。
【0097】補強の第3の方法は、積層空間2bに薄板
とは別部材の補強部材220(図8に1つの補強部材を
示してある)を挿入し、外板(ここでは底壁)に固定す
る方法である。
とは別部材の補強部材220(図8に1つの補強部材を
示してある)を挿入し、外板(ここでは底壁)に固定す
る方法である。
【0098】場合により、前記補強部材220は流体の
入り口部と出口部近傍に配設するだけでも良い。
入り口部と出口部近傍に配設するだけでも良い。
【0099】更に、第4の方法として、積層空間2aの
底壁側であって流体の出入り口近傍にのみ薄板とは別部
材の補強部材230(図8に1つの補強部材を示してあ
る)を底壁に固定して設ける方法である。補強部材23
0としては、ピッチの粗いコイルバネ等、流体の流れに
影響の少ない形態のものが好ましい。
底壁側であって流体の出入り口近傍にのみ薄板とは別部
材の補強部材230(図8に1つの補強部材を示してあ
る)を底壁に固定して設ける方法である。補強部材23
0としては、ピッチの粗いコイルバネ等、流体の流れに
影響の少ない形態のものが好ましい。
【0100】前記の他に、左右側壁の使用に代え、薄板
で形成される積層空間をその両端部において外板とは異
なる板材で封止するとともに、当該封止手段を補強に役
立てる事も出来る。
で形成される積層空間をその両端部において外板とは異
なる板材で封止するとともに、当該封止手段を補強に役
立てる事も出来る。
【0101】この様な形態の薄板を外枠に対して取り出
しうるように関係づける事により、洗浄または薄板の交
換を容易に行う事ができる。
しうるように関係づける事により、洗浄または薄板の交
換を容易に行う事ができる。
【0102】前記封止は、前記板材を箱形状となし、そ
の中に接着剤または充填剤を注ぎ、薄板の端面を浸漬し
て前記接着剤等の固化を待てば簡単に封止できる。
の中に接着剤または充填剤を注ぎ、薄板の端面を浸漬し
て前記接着剤等の固化を待てば簡単に封止できる。
【0103】前記方法により、薄板の他端面も封止すれ
ばよい。
ばよい。
【0104】上記において、補強部材を両方の積層空間
2a、2bに設けるか否かとか、大きさとかは、用途、
熱交換能力等、求められる条件によって適宜定める事が
出来、また、前記形態を組み合わせて使用することもで
きる。
2a、2bに設けるか否かとか、大きさとかは、用途、
熱交換能力等、求められる条件によって適宜定める事が
出来、また、前記形態を組み合わせて使用することもで
きる。
【0105】さらに、前記形態を含み、補強部材は前記
流体の出入り口を限定する枠90等とともに外枠と一体
的に設けてもよい。
流体の出入り口を限定する枠90等とともに外枠と一体
的に設けてもよい。
【0106】いずれにせよ、積層空間の形状維持は完璧
でなくともよく、流体の流れに大きな支障を来さない範
囲に維持できればよい。
でなくともよく、流体の流れに大きな支障を来さない範
囲に維持できればよい。
【0107】上記のような構成により、板厚が薄く、強
度的にやや不足気味の材料でも熱交換器を構成する要素
として使用できるようになる。
度的にやや不足気味の材料でも熱交換器を構成する要素
として使用できるようになる。
【0108】また、前記積層空間2a、2bの形状は、
ゴミによる目詰まりを回避し、圧損を小さく押さえる事
が出来る事から、例えば、図4のように、流体が流れ込
む入り口側の間隔を大きくなし、略台形状とする事が望
ましい。
ゴミによる目詰まりを回避し、圧損を小さく押さえる事
が出来る事から、例えば、図4のように、流体が流れ込
む入り口側の間隔を大きくなし、略台形状とする事が望
ましい。
【0109】また、前記薄板の対向面で形成される積層
空間2a、2bについてであるが、板面による対向面間
隔は、約0.5mm〜20mm程度がよく、圧損を考慮
した場合、2〜15mmの間隔とする事がより望まし
い。
空間2a、2bについてであるが、板面による対向面間
隔は、約0.5mm〜20mm程度がよく、圧損を考慮
した場合、2〜15mmの間隔とする事がより望まし
い。
【0110】前記薄板2の材質としては、アルミニウ
ム、銅、ステンレス、鉄、チタン等から選ばれる金属材
料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、A
BS樹脂、ナイロン、ポリアミド・イミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂(PTF
E、FEP、PFA、EPE、ETFE、PCTFE、
PVDF、ECTFE、PVF)等から選ばれるプラス
チックシート材料、織布、不織布、紙、繊維、板、セラ
ミック材等の曲げが可能な材料であれば使用可能であ
り、それぞれ用途によって選択する事ができる。
ム、銅、ステンレス、鉄、チタン等から選ばれる金属材
料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、A
BS樹脂、ナイロン、ポリアミド・イミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂(PTF
E、FEP、PFA、EPE、ETFE、PCTFE、
PVDF、ECTFE、PVF)等から選ばれるプラス
チックシート材料、織布、不織布、紙、繊維、板、セラ
ミック材等の曲げが可能な材料であれば使用可能であ
り、それぞれ用途によって選択する事ができる。
【0111】特に、アルミニウム、ステンレス、プラス
チックシートが形状確保の点、あるいは、流体として液
体を使用する場合に好ましく、熱伝導率を重視する場合
はアルミニウムが望ましい。
チックシートが形状確保の点、あるいは、流体として液
体を使用する場合に好ましく、熱伝導率を重視する場合
はアルミニウムが望ましい。
【0112】また、流体が空気であり、空気中の水分の
維持を考慮した場合には、プラスチックシート、紙の
他、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンから
なる不織布が適当である。
維持を考慮した場合には、プラスチックシート、紙の
他、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンから
なる不織布が適当である。
【0113】厚さは金属材料であれば約5μmから約1
mm程度が好ましく、10μmから100μmが強度、
加工性の点でより好ましい。
mm程度が好ましく、10μmから100μmが強度、
加工性の点でより好ましい。
【0114】プラスチックシート等の場合は、約20μ
m以上の厚さのものが有用であるが、強度的には50μ
m以上が好ましい。
m以上の厚さのものが有用であるが、強度的には50μ
m以上が好ましい。
【0115】前記薄板2の端部(端面)の外枠に対する
封止あるいは接合等に使用するものとしては下記が考え
られる。
封止あるいは接合等に使用するものとしては下記が考え
られる。
【0116】まず、封止にパッキンとして使用できるゴ
ム材としては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、
ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレン
ゴム、アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ム、エピクロロヒドリンゴム、ウレタンゴム、多流化ゴ
ム、シリコンゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム等
が使用できる。
ム材としては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、
ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレン
ゴム、アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ム、エピクロロヒドリンゴム、ウレタンゴム、多流化ゴ
ム、シリコンゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム等
が使用できる。
【0117】接着剤としては、シアノアクリレート、ア
クリル構造用アクリル、エポキシ樹脂、EVAホットメ
ルト、ナイロンホットメルト、ポリエステル、プラスチ
ックハンダパーサロン型ポリアミド、シリコンRTV、
クロロプレンゴム、塩ビ酢ビ樹脂、酢ビ、構造用接着剤
(ポリマーアロイ型)、ポリイミド、アラビアゴム糊、
水ガラス、セラミック接着剤等が使用できる。
クリル構造用アクリル、エポキシ樹脂、EVAホットメ
ルト、ナイロンホットメルト、ポリエステル、プラスチ
ックハンダパーサロン型ポリアミド、シリコンRTV、
クロロプレンゴム、塩ビ酢ビ樹脂、酢ビ、構造用接着剤
(ポリマーアロイ型)、ポリイミド、アラビアゴム糊、
水ガラス、セラミック接着剤等が使用できる。
【0118】更に、液状から固化する形態の溶融金属
(ハンダ、亜鉛、スズ、アルミニウム、鉄)、ゴム、熱
硬化性プラスチック、熱可塑性プラスチック、セラミッ
クが使用出来る。
(ハンダ、亜鉛、スズ、アルミニウム、鉄)、ゴム、熱
硬化性プラスチック、熱可塑性プラスチック、セラミッ
クが使用出来る。
【0119】
【発明の効果】1枚の薄板により、従来の積層プレート
に対応する部材を構成したので、板材の方向性や配列順
序に気を使う必要が殆どなく、また部品点数を大幅に減
少できたので組立作業性が向上した。
に対応する部材を構成したので、板材の方向性や配列順
序に気を使う必要が殆どなく、また部品点数を大幅に減
少できたので組立作業性が向上した。
【0120】また、分解が簡単に出来る構造であり、洗
浄が容易にできる。
浄が容易にできる。
【0121】更に、簡単な補強部材を使用することによ
り、極めて薄く、かつ、形状保持において強度が不足す
るようなものでも十分なる強度を持たすことが出来、使
用の自由度を広げる事が出来た。
り、極めて薄く、かつ、形状保持において強度が不足す
るようなものでも十分なる強度を持たすことが出来、使
用の自由度を広げる事が出来た。
【図1】本発明に係わる熱交換器の概念を説明するため
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】他の形態の熱交換器の外形を示す図である。
【図3】他の形態の熱交換器の外形を示す図である。
【図4】図2のI−I線に沿った薄板の断面形状を示す
図である。
図である。
【図5】薄板に施しうる波形、アコーディオン型の曲げ
形状を示す図である。
形状を示す図である。
【図6】分解可能に構成した熱交換器を展開して示す図
である。
である。
【図7】補強のために板に施す加工形状の例を示す図で
ある。
ある。
【図8】補強部材を使用する補強方法を示す図である。
1 熱交換器 2 薄板(板材) 2a,2b 積層空間 3 前面壁 4 後面壁 5,6 側壁 7,8 区画板 9,11 流体の入り口 10,12 流体の出口 150,151,160,161 折曲部 205 凸部 206,208 平面 207 凹部 209 突起 210,220,230 補強部材 301,302,303,304 折曲部 H 小孔 P1,P2,P3,P4,P5,P6 パッキン材 T1 上壁 T2 底壁
Claims (13)
- 【請求項1】 交互の曲げにより面状空間を形成してな
る薄板と、前記薄板を覆い流体の流路を形成する外板
と、前記薄板の端部と前記外板との間にパッキン材を介
して、両者を分離可能な構造で一体化した事を特徴とす
る熱交換器。 - 【請求項2】 前記薄板は、前記交互の曲げ部以外にジ
グザグ形状の曲げ部を有する事を特徴とする請求項1に
記載の熱交換器。 - 【請求項3】 前記面状空間を所定の形状に維持する補
強部材を備えており、当該補強部材と前記薄板とは分離
可能である請求項1に記載の熱交換器。 - 【請求項4】 前記補強部材は前記外板と一体的である
事を特徴とする請求項3に記載の熱交換器。 - 【請求項5】 前記曲げ方向と直交する方向にある前記
薄板の両端部は封止部材により封止してあり、前記外板
は熱交換に使用される流体の出入り口を有するととも
に、前記面状空間の形状維持用の補強部材を一体的に有
してなる事を特徴とする請求項1に記載の熱交換器。 - 【請求項6】 前記パッキン材は、ゴム硬度50以下の
材質である事を特徴とする請求項1に記載の熱交換器。 - 【請求項7】 交互の曲げにより面状空間を形成してな
る薄板であって、前記曲げ方向と直交する方向における
両端部を封止してなる薄板を、交換可能に外板内に配設
した事を特徴とする熱交換器。 - 【請求項8】 前記外板は前記薄板が占める領域内に流
体の出入り口を有する事を特徴とする請求項1または請
求項7に記載の熱交換器。 - 【請求項9】 少なくとも一方の端部の封止は、交互の
曲げを有する前記薄板に対して垂直方向に板材を設け、
接着剤もしくは充填剤により前記板材を一体化してなる
事を特徴とする請求項7に記載の熱交換器。 - 【請求項10】 前記封止はゴム硬度50以下のパッキ
ン材で行う事を特徴とする請求項7に記載の熱交換器。 - 【請求項11】 前記板材は容器状である事を特徴とす
る請求項9に記載の熱交換器。 - 【請求項12】 前記封止は、液状から固形状に変化す
る金属材料、樹脂材料またはセラミック材料からなる事
を特徴とする請求項7に記載の熱交換器。 - 【請求項13】 請求項1または請求項7の熱交換器を
使用して流体の熱交換をおこなう事を特徴とする熱交換
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6708898A JPH11264679A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 熱交換器および熱交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6708898A JPH11264679A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 熱交換器および熱交換方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11264679A true JPH11264679A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13334791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6708898A Pending JPH11264679A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 熱交換器および熱交換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11264679A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003097249A1 (fr) * | 2002-05-16 | 2003-11-27 | Bioactis Limited | Soupape d'injection de gaz |
WO2004010068A1 (ja) * | 2002-07-22 | 2004-01-29 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 熱交換器並びにそれを用いた反応器及び輻射ヒータ |
JP2004509317A (ja) * | 2000-09-22 | 2004-03-25 | ノルディック・エクスチェンジャー・テクノロジー・エーエス | 熱交換器 |
JP2008062233A (ja) * | 2002-07-22 | 2008-03-21 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 自己熱交換型熱交換器を用いた反応器 |
JP2012202562A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Osaka Gas Co Ltd | 吸収式冷凍機及び吸収式冷凍機の製造方法 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP6708898A patent/JPH11264679A/ja active Pending
Cited By (5)
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JP2004509317A (ja) * | 2000-09-22 | 2004-03-25 | ノルディック・エクスチェンジャー・テクノロジー・エーエス | 熱交換器 |
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