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JPH11229228A - 中空マルチフィラメントおよび織物 - Google Patents

中空マルチフィラメントおよび織物

Info

Publication number
JPH11229228A
JPH11229228A JP10037852A JP3785298A JPH11229228A JP H11229228 A JPH11229228 A JP H11229228A JP 10037852 A JP10037852 A JP 10037852A JP 3785298 A JP3785298 A JP 3785298A JP H11229228 A JPH11229228 A JP H11229228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
multifilament
hollow
cross
fiber
thick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10037852A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Mochizuki
克彦 望月
Masayuki Sato
正幸 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10037852A priority Critical patent/JPH11229228A/ja
Publication of JPH11229228A publication Critical patent/JPH11229228A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製糸工程、高次加工工程での工程安定性に優
れ、染色した際に太細斑による濃淡色差が小さく自然な
杢調の外観を呈し、かつ中空構造繊維と布帛表面への微
小な凹凸の付与による軽量感、反発感、ドライでさらさ
らとした触感を与え、さらに染色堅牢性が良好な素材、
製品を提供する。 【解決手段】繊維軸方向に断面積の変化を有する中空単
繊維から構成された中空マルチフィラメントであって、
マルチフィラメントの長さ方向のウスター斑がノーマル
テストで2〜20%であり、かつマルチフィラメントの
横断面方向において単繊維間で断面積が異なり、横断面
方向における太細比の最大値が1.2以上であり、さら
に試料長5cmでの強伸度曲線の40%伸長点応力の標
準偏差が0.26cN/dtex以下であることを特徴
とする中空マルチフィラメント。該フィラメントを用い
てなる織物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製織などの高次工
程通過性が良好であり、織編物としたときに軽量感、ド
ライ感、さらさら感、反発感を有し、染色した際に太細
斑による濃淡色差が小さく、自然な杢調の外観を呈する
中空マルチフィラメントおよび織物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、合成繊維はその優れた繊維特
性により衣料用に限らず産業用、インテリア用などさま
ざまな分野に用いられてきた。しかし、これら合成繊
維、特にナイロン6、66などのポリアミド繊維は、絹
や麻等の天然繊維と比較してドライ感やさらさらとした
肌触りに乏しいものであった。これら合成繊維に対して
ドライ感を付与する手段として、繊維横断面の異形化、
ポリマ改質、ポリマへの粒子添加、太細糸にするなど種
々の試みがなされている。
【0003】また、従来よりポリエステルの太細マルチ
フィラメントとしては、特公昭51−7207号公報、
特開昭52−103523号公報、特開昭55−169
30号公報などにより知られている。しかしながら、こ
れら従来の糸条は織編物にしたときの濃淡色差が強調さ
れすぎるため、用途が大幅に制限されるものであった。
また、特開平6−81210号公報、特開平6−812
38号公報には自然な無地杢調の外観を有する異繊度混
繊ポリエステルマルチフィラメント太細糸が開示されて
いる。しかしながら、これらの糸条はデニールの異なる
糸条を同時に紡出して得られる異繊度混繊未延伸糸を用
いているため、得られる太細糸は異繊度混繊とともに伸
長時の強・伸度特性がばらついた混繊糸となり、製織時
の単繊維の弛み等、高次工程通過性が劣るものであっ
た。
【0004】また、特開昭54−50620号公報、特
開昭55−142716号公報には天然繊維調の外観を
有する多孔中空断面ポリエステルマルチフィラメント太
細糸が開示されている。しかしながら、これらの糸条は
伸長時の強・伸度特性がばらついたものであり、製織時
の単糸の弛み等、高次工程通過性が劣るものであった。
【0005】また、従来のポリアミド系太細マルチフィ
ラメントとしては、特公昭42−22576号公報、特
公昭44−7744号公報のように紡糸口金部での異常
流動を利用してメルトフラクチャを発生させる方法が開
示されている。また、特公昭44−15573号公報、
特開昭55−122017号公報、特開昭58−362
107号公報には異種ポリマを混合紡糸する方法が開示
されている。しかしながら、いずれの方法においても糸
切れが発生しやすく製糸が不安定であり、生産性が悪い
ものであった。
【0006】また、特開昭62−191510号公報、
特開昭63−211335号公報には繊維軸方向に断面
積が変動したポリアミド系太細糸が開示されている。し
かしながら、これら太細糸は糸長手方向の太細周期長が
数十cmに及ぶ長いものしか得られず、さらに染色によ
る濃淡色差が強調されすぎるため、用途が大幅に制限さ
れるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中空による
軽量感や適度な反発感、染色による濃淡色差が小さく無
地に近い自然な斑感を有し、かつ布帛表面に微細な凹凸
を有することによって、ドライでさらさらとした風合い
を与える衣料用織物に好適な素材を得ることをその課題
とする。さらに製織などの高次工程通過性、染色堅牢性
が良好な製品を提供することも課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ため本発明の中空マルチフィラメントは、主として次の
構成を有する。すなわち、繊維軸方向に断面積の変化を
有する中空単繊維から構成された中空マルチフィラメン
トであって、マルチフィラメントの長さ方向のウスター
斑がノーマルテストで2〜20%であり、かつマルチフ
ィラメントの横断面方向において単繊維間で断面積が異
なり、横断面方向における太細比の最大値が1.2以上
であり、さらに試料長5cmでの強伸度曲線の40%伸
長点応力の標準偏差が0.26cN/dtex以下であ
ることを特徴とする中空マルチフィラメントである。
【0009】また、本発明の織物は主として次の構成を
有する。すなわち、繊維軸方向に断面積の変化を有する
中空単繊維から構成された中空マルチフィラメントであ
って、マルチフィラメントの長さ方向のウスター斑がノ
ーマルテストで2〜20%であり、かつマルチフィラメ
ントの横断面方向において単繊維間で断面積が異なり、
横断面方向における太細比の最大値が1.2以上であ
り、さらに試料長5cmでの強伸度曲線の40%伸長点
応力の標準偏差が0.26cN/dtex以下である中
空マルチフィラメントを経糸および/または緯糸に用い
てなることを特徴とする織物である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のマルチフィラメントを構
成する単繊維は、中空部を有していることが必須であ
る。中空部を有することによって排除体積が増加するた
め、織編物としたときに優れた軽量感を呈する。また、
繊維内部に中空部を設けることで織編物の曲げ変形時に
適度な反発感を与えることができる。この反発感は中空
構造による高い弾性変形特性によるものである。中空率
は繊維横断面における繊維断面積と中空部の断面積の和
に対する中空部の断面積によって求められる値であり、
軽量感、曲げに対する反発感を高くする一方、繊維断面
の形状保持性が低下し、製織以降の工程で中空部が潰れ
て断面が変形しやすくなるのを防止する観点から、中空
率は10〜40%の範囲が好ましく、15〜35%の範
囲がより好ましい。
【0011】また、前記の曲げ変形による反発感をより
高めるためには、中空部の形状を三角形や四角形といっ
た異形断面とすることが好ましい。中空部を異形断面に
することによって曲げ剛性が向上するため反発感が向上
するとともに、高次加工工程での中空部の潰れ、すなわ
ち中空率の低下が少なくなる。本発明で好ましい中空部
の形状は三角形状および四角形状であるが、図1のよう
な外側に膨らんだ曲面から構成される形状であってもよ
い。そのときの中空部の形状としては、図2で示される
ように中空部の外接円R1と、内接円R2の半径比R1
/R2で表される異形度が1.2〜1.6の範囲である
ことが好ましい曲げ剛性を向上させ、中空部が潰れにく
くする一方、繊維にギラツキのある光沢が生じるのを防
ぐ観点からである。
【0012】本発明のマルチフィラメントは、繊維軸方
向に中空部を有するとともに断面積の変化を有する単繊
維から構成されたマルチフィラメントであって、中空構
造と繊維軸方向の太細による相乗効果により、従来素材
にない特異な反発感、ドライ感を呈する。中空構造は繊
維に適度な反発感を与えるが、さらに太細構造にするこ
とで、外力を加えた際に細繊度部と太繊度部とで反発力
が異なるため、繊維軸方向に微妙な振動を与える。この
振動現象と太細形態効果により、本発明の繊維を用いた
着衣は心地よい反発感、ドライ感を呈するのである。ま
た、軽量感や反発感、自然な斑感やドライ感、さらさら
感を付与する一方、染色したときの濃淡色差が強調され
すぎたり、さらに太部の繊維構造がルーズとなり十分な
強度を持つ繊維を作り得ないために用途が制限されるの
を防止する観点から、該マルチフィラメントを構成する
単繊維の繊維軸方向における太細比は1.2〜3.0、
さらには1.3〜2.5であることが好ましい。
【0013】なお、本発明でいう単繊維の繊維軸方向の
太細比とは、繊維軸方向における太い部分と細い部分の
横断面積(いずれも中空部の横断面積を含む)の比(太
繊度部/細繊度部)であり、マルチフィラメントから取
り出した任意の単繊維の太繊度部と細繊度部の横断面を
光学顕微鏡を用いて写真撮影し、面積比で算出する。
【0014】また、本発明の合成繊維マルチフィラメン
トは、マルチフィラメントの長さ方向のウスター斑をノ
ーマルテストで2〜20%とするものである。かかるウ
スター斑がノーマルテストで2%未満の場合には、染色
布帛にしたときの外観が斑のない合繊独特の均質なもの
となってしまう上に、本発明の目的とするドライ感、さ
らさら感のある風合いが発現しない。一方、かかるウス
ター斑がノーマルテストで20%を越える場合には、染
色布帛にしたときの濃淡色差が強調されすぎてしまう。
【0015】さらにドライでさらさらとした風合いをよ
りよく出すために、ウスター斑の値は3〜15%、さら
には、4〜12%が好ましい。
【0016】また、本発明のマルチフィラメントは、そ
の横断面方向において、単繊維間で断面積が異なるもの
である。換言すれば、隣接する短繊維の断面積が異な
り、太細の周期が揃うことがないものである。従来の太
細糸のように、横断面方向には太細が存在せず糸長手方
向にのみ太細が存在すると、すなわち、太細の周期が揃
ってしまうと、マルチフィラメントとしての太細が大き
くなり、染色布帛にしたときの濃淡色差が強調されすぎ
てしまう。
【0017】本発明のマルチフィラメントは、その横断
面方向において、その太細比の最大値を1.2以上とす
るものである。かかる太細比の最大値が1.2未満の場
合には、太細による表面凹凸効果がほとんど発現せず、
本発明の目的とするドライ感、さらさら感のある風合い
が発現しない。なお、本発明でいう横断面方向の単繊維
間の太細比とは、横断面方向における太い単繊維と細い
単繊維の横断面積(いずれも中空部の横断面積を含む。
換言すれば、中空部を無視する。)の比(太い単繊維/
細い単繊維)であり、マルチフィラメントの長さ方向1
0cm毎に光学顕微鏡を用いて横断面撮影し、各横断面
で太い単繊維と細い単繊維の横断面の面積比で算出す
る。また、横断面方向の単繊維間の太細比の最大値と
は、横断面を構成する全ての単繊維において、最も太い
単繊維と、最も細い単繊維との横断面積(いずれも中空
部の横断面積を含む。換言すれば、中空部を無視す
る。)の比(最も太い単繊維/最も細い単繊維)であ
る。
【0018】また、本発明において前記の効果をより発
揮するためには太細比の最大値が1.3〜3.0、さら
には、1.4〜2.5が好ましい。
【0019】本発明においては、試料長5cmでのS−
S曲線(応力−歪み曲線)の40%伸長点応力の標準偏
差を0.26cN/dtex以下とするものである。か
かる標準偏差が0.26cN/dtexを越える場合に
は、糸長手方向の強伸度特性のばらつきが大きくなり、
製織などの高次工程通過性が悪いものとなる。該標準偏
差が0.26cN/dtex以下であることは、換言す
れば本発明のマルチフィラメントの太細が糸長手方向で
短周期で変動しており、さらにマルチフィラメントを構
成する単繊維間において、太細の位相が異なっているこ
とを意味している。つまり、40%伸長点応力の標準偏
差の値は糸長手方向の強伸度特性の安定性を示すひとつ
の指標であり、この値が小さいほど糸の均質性が高いこ
とを示す。 より高次工程通過性を向上させる観点か
ら、40%伸長点応力の標準偏差のレベルは0.20c
N/dtex以下、さらには、0.15cN/dtex
以下が好ましい。
【0020】本発明のマルチフィラメントの主成分は、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナ
イロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレンテレフタレート等のポリエステルがいずれも使
用可能であるが、短周期での太細形成性が良好である繊
維形成性ポリアミドまたは繊維形成性ポリエステルを用
いることが好ましい。また、本発明のマルチフィラメン
トには、ポリアクリル酸ソーダ、ポリN−ビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸およびその共重合体、ポリメタア
クリル酸およびその共重合体、ポリビニルアルコールお
よびその共重合体、架橋ポリエチレンオキサイド系ポリ
マなどの吸湿・吸水物質やポリアミド、ポリエステル、
ポリオレフィン等の汎用熱可塑性樹脂が本発明の目的を
阻害しない範囲で含有されていてもよい。また、酸化チ
タン、カーボンブラック等の顔料のほか従来公知の抗酸
化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等が本発明の目
的を阻害しない範囲で含有されていてもよい。
【0021】本発明において、マルチフィラメントの1
60℃乾熱収縮率は15%以下、さらには12%以下と
するのが好ましい。織上がり後の精錬、熱セット、染色
等の熱履歴による布帛収縮を小さく押さえることができ
るため、布帛設計が容易となるからである。
【0022】また、本発明のマルチフィラメントの断面
形状は、丸断面、三角断面、マルチローバル断面といっ
た異形断面でもよい。また、2種類以上の異形断面を混
繊した断面ミックスマルチフィラメントであってもよ
い。
【0023】布帛形態は、織物、編物、不織布など目的
に応じて適宜選択できるが、太細による表面凹凸を効果
的に出すためには、本発明のマルチフィラメントを経糸
および/または緯糸に用いた織物とすることが好まし
い。
【0024】次に、本発明のマルチフィラメントの製造
方法の一例を図4をもって説明する。
【0025】まず、図3に示す複数のスリットから構成
される吐出孔からなる口金を用いて溶融紡糸法によって
所望の中空率を有する中空未延伸糸を得、一旦パッケー
ジ1に巻き取る。パッケージ1から解除された糸条を供
給ローラー2と延伸ローラー4との間で低倍率延伸する
際、仮撚加工用の流体旋回ノズル3を延伸ゾーンに設置
し、走行糸条に有節バルーンを発生させる。このとき延
伸ローラーの温度を原料ポリマの結晶化開始温度〜20
0℃に加熱しておく。旋回ノズルによって生じるバルー
ンと加熱された延伸ローラーとの組み合わせにより、糸
条は単繊維がそれぞれ別々に延伸され、さらにバルーン
による振動によって従来技術では成し得なかった短ピッ
チの太細糸が形成される。すなわち、有節バルーンは周
期長の長い大きな太細を消滅させるとともに、バルーン
振動によってマルチフィラメントの長さ方向および横断
面方向の太部と細部を細かく分散化させる作用がある。
このように、マルチフィラメントの太部と細部が短ピッ
チで混在・分散化するため、染色後の布帛外観は無地に
近く、より自然な斑感を与える。
【0026】図5は、溶融紡糸した未延伸糸を一旦巻取
ることなく、直接紡糸延伸して太細糸を得る方法を示し
たものである。溶融紡糸した未延伸糸6に給油装置7で
油剤を付与した後、第1ゴデーローラー8と第2ゴデー
ローラー10との間に流体旋回ノズル9を設置し、走行糸
条に有節バルーンを発生させつつ低倍率延伸する。さら
に連続して加熱された第2ゴデーローラー上で熱セット
し、太細糸を製造する。
【0027】
【実施例】以下本発明を実施例により、さらに詳細に説
明する。実施例中の各特性値は次の方法によって求め
た。 A.中空率 繊維を厚さ5μmの切片とし、写真観察により繊維横断
面積と中空部の横断面積を測定して、中空部を無視した
繊維横断面積に対する中空部の横断面積の百分率で表し
た。
【0028】中空率(%)=(中空部横断面積/繊維横
断面積)×100 B.マルチフィラメント横断面方向の単繊維間の太細比 光学顕微鏡を用いてマルチフィラメントの長さ方向10
cm毎に5カ所、横断面の写真撮影をし、各横断面の太
い単繊維と細い単繊維の横断面積から次式によって算出
した。
【0029】太細比 = 太い単繊維の横断面積/細い単
繊維の横断面積 C.繊維軸方向の単繊維の太細比 光学顕微鏡を用いてマルチフィラメントから取り出した
10本の単繊維各々について太繊度部と細繊度部の横断
面を写真撮影し、太細比を算出した。
【0030】D.ウスター斑(ノーマルテスト) マルチフィラメントの糸長手方向の太さムラは、ツェル
ベガーウスター(株)製USTER TESTER M
ONITOR Cで測定した。測定条件は、糸速度8m
/分、ツイスト:S1.5、糸張力:1.5、測定時
間:1分、測定モードはノーマルで平均偏差率(U%)
を測定する。
【0031】E.強伸度特性、40%伸長点応力の標準
偏差 強伸度はオリエンテック(株)製TENSILON U
CT−100で測定した。測定条件は、試料長:5c
m、引張速度:5cm/分、チャート速度:10cm/
分でS−S曲線(応力−歪み曲線)を得て、別に測定し
た繊度から強度、40%伸長点応力を算出した。また、
強度、伸度、40%伸長点応力の各標準偏差は、繰り返
し10回の測定結果から算出した。
【0032】F.乾熱収縮率 JIS L 1013に記載のA法に従い測定した。す
なわち検尺機で周長1.125mのカセ試料を作成し、
2時間放縮・調湿(20±2℃、相対湿度65±2%で
調湿)した後、1/34(cN/dtex)の荷重をか
け、30秒後に試料長を測定してL0 とする。
【0033】この試料を両端フリーでオーブン型乾燥機
内に入れ、160℃×15分で熱処理する。次いで乾熱
処理後の試料をオーブンより取り出し、室内で2時間放
冷・調湿し、再度1/34(cN/dtex)の荷重を
かけ、30秒後に試料長を測定してLとし、次式により
乾熱収縮率を求めた。また、測定は任意の5カ所でサン
プリングして行った。
【0034】乾熱収縮率(%)=〔(L0 −L)/
0 〕×100 G.耐光堅牢度 JIS L 0842に記載の方法に従い測定した。1
0時間照射を3級、20時間照射を4級、40時間照射
を5級とし、ブルースケールの退色を基準として、グレ
ースケールによりサンプルの退色を等級判定した。
【0035】H.洗濯堅牢度 JIS L 0844(A−2)に記載の方法で処理し
た後、グレースケールにより洗濯前後の退色の程度を次
の基準により等級判定した。
【0036】5級:全く退色が認められない。
【0037】4級:ほとんど退色しない。
【0038】3級:少し退色が認められる。
【0039】2級:退色が認められる。
【0040】1級:退色がひどい。
【0041】I.ポリエチレンテレフタレートの極限粘
度[η]オルソクロロフェノール(以下、OCP)10
mlに対し試料0.10gを溶解し、温度25℃におい
てオストワルド粘度計を用いて測定した。
【0042】(実施例1)硫酸中の相対粘度ηrが2.
95のナイロン6ポリマを、紡糸温度260℃で図3a
に示す吐出孔を24個有する口金から溶融吐出して紡糸
速度800m/分で巻き取り、250dtex、24フ
ィラメントの中空部を有するマルチフィラメント未延伸
糸を得た。該未延伸糸を図4の延伸装置を用いて供給ロ
ーラー速度300m/分、流体旋回ノズル圧0.2MP
a、延伸ローラー温度140℃、延伸ローラー速度63
0m/分で延伸同時仮撚し、120デシテックス、24
フィラメントの中空部および太細を有する合成繊維マル
チフィラメントを得た。該マルチフィラメントの中空率
の平均値は21%、繊維軸方向の太細比は2.1であ
り、ウスター斑(ノーマルテスト)は8.1%であっ
た。また、マルチフィラメントの横断面方向での単繊維
の断面積を全数(24フィラメント)測定したところ図
6のようになり、その太細比の最大値は2.0であっ
た。また、160℃乾熱収縮率は8%、試料長5cmで
のS−S曲線の40%伸長点応力(測定10回)の標準
偏差は0.11cN/dtexであった。
【0043】次に、該マルチフィラメントを経糸及び緯
糸として製織し、180℃で生機セットし、ついで常法
で精錬してから市販の酸性染料で約95℃×60分間浸
漬して染色後FIX処理し、170℃で仕上げセットす
ることで羽二重を得た。
【0044】得られた試料について官能評価を実施した
結果、布帛表面は濃淡色差の小さい自然な杢感のある外
観を呈し、軽量感、反発感に優れ、ドライでさらさらと
した手触りを有する製品であった。また、耐光堅牢度、
洗濯堅牢度がいずれも4級以上であり、染色堅牢性も良
好であった。評価結果を表1に示す。
【0045】なお、表1中、「太細比」の項で「繊維
軸」とは、「マルチフィラメントを構成する単繊維の繊
維軸方向の太細比」を、「太細比」の項で「横断面」と
は、「マルチフィラメントの横断面方向における太細
比」を、「ウスター斑」とは、「マルチフィラメントの
長さ方向のノーマルテストによるウスター斑」を、「標
準偏差」とは、「試料長5cmでのS−S曲線の40%
伸長点応力の標準偏差」を、「乾収率」とは、上記した
160℃における乾熱収縮率をそれぞれ意味する。
【0046】
【表1】 (実施例2、実施例3)供給ローラー速度を233m/
分および350m/分とし、延伸倍率を変更した以外は
実施例1と同様の条件で実施した。供給ローラー速度を
233m/分とした実施例2の試料は、実施例1と比較
してより無地染めに近い外観であり、ドライ感、さらさ
ら感は若干劣るものの、従来品より優れたものであっ
た。また、供給ローラー速度を350m/分とした実施
例3の試料は、実施例1と比較してやや濃淡色差が強い
外観であるが、ドライ感、さらさら感のいずれの風合い
特性も実施例1より優れたものであった。評価結果を表
1に併せて示す。
【0047】(実施例4)供給ローラー速度を360m
/分とし、延伸倍率を変更した以外は実施例1と同様の
条件で実施した。実施例4の試料は、実施例3と比較し
てさらに濃淡色差が強い外観であったが、ドライ感、さ
らさら感のいずれの風合い特性も優れたものであった。
評価結果を表1に併せて示す。
【0048】(実施例5)流体旋回ノズル圧を0.30
MPaとし、延伸ローラー温度を90℃にした以外は実
施例1と同様の条件で実施した。実施例5のマルチフィ
ラメントのウスター斑(ノーマルテスト)は15.1%
であり、該マルチフィラメントの横断面方向での単繊維
の太細比は1.2であった。また、160℃乾熱収縮率
は16%、試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点
応力(測定10回)の標準偏差は0.25cN/dte
xであった。実施例5の試料は、実施例1と比較して太
細による濃淡色差がやや強調されているが、ドライ感、
さらさら感のいずれの風合い特性も優れたものであっ
た。また、生機セット、染色、仕上げセット等の熱処理
により布帛が大きく収縮し、やや粗硬感のある触感であ
った。評価結果を表1に併せて示す。
【0049】(実施例6)相対粘度ηrが2.65のナ
イロン6ポリマを使用して紡糸した以外は実施例1と同
様の条件で実施した。実施例6のマルチフィラメントの
中空率の平均値は11%であった。実施例6の試料は、
実施例1と比較して軽量感、反発感はやや劣るものの、
自然な杢調外観、ドライ感、さらさら感ともに優れた製
品であった。評価結果を表1に併せて示す。
【0050】(実施例7)相対粘度ηrが3.7のナイ
ロン6ポリマを使用して紡糸した以外は実施例1と同様
の条件で実施した。実施例7のマルチフィラメントの中
空率の平均値は36%であった。実施例7の試料は自然
な杢調外観を示すが、やや淡染傾向で不透明感の強い色
調であった。また、軽量感、反発感が実施例1よりも優
れており、ドライ感、さらさら感ともに優れた製品であ
った。評価結果を表1に併せて示す。
【0051】(比較例1)口金吐出孔の形状を丸孔に変
更した以外は実施例1と同様の条件で実施した。比較例
1の試料は濃淡色差の小さい自然な杢感のある外観を呈
し、ドライでさらさらとした手触りを有するが、軽量感
があまりなく、反発感に欠ける製品であった。評価結果
を表1に併せて示す。
【0052】(比較例2)供給ローラー速度を210m
/分として延伸倍率を変更し、流体旋回ノズルを取り除
いた以外は実施例1と同様の条件で実施した。比較例2
のマルチフィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の
太細比は1.2であり、ウスター斑(ノーマルテスト)
は2.1%であった。また、マルチフィラメントの横断
面方向の太細比の最大値は1.1であった。該マルチフ
ィラメントからなる試料はほぼ無地染めに近く、合繊独
特の均質な外観であった。また、ドライ感、さらさら感
がほとんど発現せず、むしろヌメリ感のある手触りであ
った。評価結果を表1に併せて示す。
【0053】(比較例3)供給ローラー速度を210m
/分として延伸倍率を変更した以外は実施例1と同様の
条件で実施した。比較例3のマルチフィラメントを構成
する単繊維の繊維軸方向の太細比は1.2であり、ウス
ター斑(ノーマルテスト)は1.8%であった。また、
マルチフィラメントの横断面方向の太細比の最大値は
1.2であった。該マルチフィラメントからなる試料は
比較例2と同様、合繊独特の均質な外観であり、ヌメリ
感のある手触りであった。評価結果を表1に併せて示
す。
【0054】(比較例4)延伸装置から流体旋回ノズル
を取り除いた以外は実施例3と同様の条件で実施した。
比較例4のマルチフィラメントの横断面方向での単繊維
の太細比は1.3であり、ウスター斑(ノーマルテス
ト)は22.3%であった。比較例3の試料はドライ感
はあるものの、太細による濃淡色差が強調されすぎてお
り、外観の品位が劣るものであった。評価結果を表1に
併せて示す。
【0055】(比較例5)延伸装置から流体旋回ノズル
を取り除いた以外は実施例1と同様の条件で実施した。
比較例5のマルチフィラメントの横断面方向での単繊維
の太細比は1.3であった。また、160℃乾熱収縮率
は8%、試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応
力(測定10回)の標準偏差は0.41cN/dtex
とバラツキの大きいものであり、高次工程通過性が不良
であった。また、比較例5の試料はドライ感はあるもの
の、布帛表面に弛みがあり、さらに耐光堅牢度、洗濯堅
牢度ともに3級といずれの染色堅牢性も悪かった。ま
た、太細周期が長く濃淡色差が強調されすぎており、外
観の品位が劣るものであった。評価結果を表1に併せて
示す。
【0056】(実施例8)極限粘度[η]が0.65で
あるポリエチレンテレフタレートを、紡糸温度290℃
で図3aに示す吐出孔を24個有する口金から溶融吐出
して紡糸速度2800m/分で溶融紡糸して、120デ
シテックス、36フィラメントの中空部を有するマルチ
フィラメント未延伸糸を得た。該マルチフィラメントの
中空率の平均値は18%であった。該未延伸糸を図4の
延伸装置を用いて供給ローラー速度430m/分、流体
旋回ノズル圧0.25MPa、延伸ローラー温度140
℃、延伸ローラー速度600m/分で延伸同時仮撚し、
85デシテックス、36フィラメントの中空および太細
を有する合成繊維マルチフィラメントを得た。該マルチ
フィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の太細比は
1.6であり、ウスター斑(ノーマルテスト)は4.4
%であった。また、マルチフィラメントの横断面方向で
の太細比の最大値は1.5であり、160℃乾熱収縮率
は2%、試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応
力の標準偏差は0.11cN/dtexであった。
【0057】次に、該マルチフィラメントを経糸及び緯
糸として製織し、98℃でリラックス精練、180℃で
中間セットした後、市販の分散染料で約120℃で染色
し、170℃で仕上げセットすることで羽二重を得た。
得られた試料について官能評価を実施した結果、布帛表
面は濃淡色差の小さい自然な霜降り調の外観を呈し、軽
量感、反発感に優れ、ドライでさらさらとした手触りを
有する優れた製品であった。また、耐光堅牢度、洗濯堅
牢度がいずれも4〜5級であり、染色堅牢性も良好であ
った。評価結果を表1に併せて示す。
【0058】(実施例9)紡糸速度を変更して3500
m/分とし、延伸同時仮撚時の供給ローラー速度を50
0m/分(延伸倍率1.2倍)とした以外は実施例8と
同様の条件で実施した。該マルチフィラメントを構成す
る単繊維の繊維軸方向の太細比は1.3であり、ウスタ
ー斑(ノーマルテスト)は2.5%であった。また、マ
ルチフィラメントの横断面方向での太細比の最大値は
1.2であった。また、試料長5cmでのS−S曲線の
40%伸長点応力の標準偏差は0.05cN/dtex
であった。得られた試料について官能評価を実施した結
果、布帛表面は濃淡色差の小さい自然な霜降り調の外観
を呈し、実施例8と比較してドライ感、さらさら感は若
干劣るものの、従来品より優れたものであった。また、
耐光堅牢度、洗濯堅牢度はいずれも5級であり、極めて
優れていた。評価結果を表1に併せて示す。
【0059】(比較例6)紡糸速度を変更して4000
m/分とした以外は実施例9と同様の条件で実施した。
該マルチフィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の
太細比は1.2であり、ウスター斑(ノーマルテスト)
は2.1%であった。また、マルチフィラメントの横断
面方向での太細比の最大値は1.1であった。また、試
料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準偏
差は0.04cN/dtexであった。得られた試料に
ついて官能評価を実施した結果、布帛表面は無地染めに
近く、合繊独特の均質な外観であった。また、ドライ
感、さらさら感等の触感もほとんど感じられなかった。
評価結果を表1に併せて示す。
【0060】(比較例7)紡糸速度を変更して1000
m/分とした以外は実施例8と同様の条件で実施した。
該マルチフィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の
太細比は3.0であり、ウスター斑(ノーマルテスト)
は21.1%であった。また、マルチフィラメントの横
断面方向での太細比の最大値は2.7であった。また、
試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準
偏差は0.25cN/dtexであった。該マルチフィ
ラメントは製糸性が悪く、さらに得られた試料は太細に
よる濃淡色差がかなり強調されたものであり、外観の品
位が劣るものであった。また、耐光堅牢度、洗濯堅牢度
がいずれも3級と悪いものであった。評価結果を表1に
併せて示す。
【0061】(比較例8)延伸装置から流体旋回ノズル
を取り除いた以外は実施例8と同様の条件で実施した。
該マルチフィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の
太細比は1.6であり、ウスター斑(ノーマルテスト)
は5.9%であった。また、マルチフィラメントの横断
面方向での太細比の最大値は1.2であった。試料長5
cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準偏差は
0.33cN/dtexとバラツキの大きいものであ
り、実施例6、実施例7と比較して高次工程通過性が劣
るものであった。比較例8の試料はドライ感はあるもの
の、太細周期が長く濃淡色差が強調されすぎており、外
観の品位が劣るものであった。評価結果を表1に併せて
示す。
【0062】
【発明の効果】製糸工程、高次加工工程での工程安定性
に優れ、染色した際に太細斑による濃淡色差が小さく自
然な杢調の外観を呈し、かつ中空構造繊維と布帛表面へ
の微小な凹凸の付与による軽量感、反発感、ドライでさ
らさらとした触感を与え、さらに染色堅牢性が良好な素
材、製品を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空繊維の繊維横断面形状を模式的に
例示する繊維横断面図。
【図2】本発明で好ましい中空断面の異形度を説明する
ための繊維の横断面図。
【図3】図1の中空繊維を製造する際の吐出孔形状を模
式的に例示する吐出孔平面図。
【図4】本発明の太細を有する合成繊維マルチフィラメ
ントを製造するための延伸装置の一例の概略図。
【図5】本発明の太細を有する合成繊維マルチフィラメ
ントを製造するための直接紡糸延伸装置の一例の概略
図。
【図6】実施例1でのマルチフィラメントの横断面方向
での全単繊維(24フィラメント)の断面積(中空部の
横断面積を含む)。
【符号の説明】
1:未延伸糸パッケージ 2:供給ローラー 3:流体旋回ノズル 4:延伸ローラー 5:紡糸口金 6:未延伸糸の糸条 7:給油装置 8:第1ゴデーローラー 9:流体旋回ノズル 10:第2ゴデーローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D03D 15/00 D03D 15/00 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維軸方向に断面積の変化を有する中空
    単繊維から構成された中空マルチフィラメントであっ
    て、マルチフィラメントの長さ方向のウスター斑がノー
    マルテストで2〜20%であり、かつマルチフィラメン
    トの横断面方向において単繊維間で断面積が異なり、横
    断面方向における太細比の最大値が1.2以上であり、
    さらに試料長5cmでの強伸度曲線の40%伸長点応力
    の標準偏差が0.26cN/dtex以下であることを
    特徴とする中空マルチフィラメント。
  2. 【請求項2】 マルチフィラメントを構成する中空単繊
    維の中空率が10〜40%であることを特徴とする請求
    項1記載の中空マルチフィラメント。
  3. 【請求項3】 マルチフィラメントを構成する中空単繊
    維の繊維軸方向の太細比が1.2〜3.0であることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の中空マルチフ
    ィラメント。
  4. 【請求項4】 マルチフィラメントの主成分が繊維形成
    性ポリアミドであることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の中空マルチフィラメント。
  5. 【請求項5】 マルチフィラメントの主成分が繊維形成
    性ポリエステルであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の中空マルチフィラメント。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の中空マ
    ルチフィラメントを経糸および/または緯糸に用いてな
    ることを特徴とする織物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309463A (ja) * 2001-04-16 2002-10-23 Toray Ind Inc ポリアミド中空繊維からなる布帛
EP1359238A1 (en) * 2001-02-08 2003-11-05 Teijin Limited Three-layer knitting fabric
JP2008038298A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Teijin Fibers Ltd 光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法

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