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JPH11228782A - 自動車部品用結晶性プロピレンブロック共重合体組成物 - Google Patents

自動車部品用結晶性プロピレンブロック共重合体組成物

Info

Publication number
JPH11228782A
JPH11228782A JP10035268A JP3526898A JPH11228782A JP H11228782 A JPH11228782 A JP H11228782A JP 10035268 A JP10035268 A JP 10035268A JP 3526898 A JP3526898 A JP 3526898A JP H11228782 A JPH11228782 A JP H11228782A
Authority
JP
Japan
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block copolymer
propylene
weight
ethylene
melt flow
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Granted
Application number
JP10035268A
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English (en)
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JP3951411B2 (ja
Inventor
Ikunori Sakai
郁典 酒井
Mikio Hashimoto
橋本  幹夫
Takayuki Nagai
隆之 永井
Takao Nomura
孝夫 野村
Masatoshi Matsuda
雅敏 松田
Osamu Kito
修 鬼頭
Hisayuki Iwai
久幸 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Grand Polymer Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Grand Polymer Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Grand Polymer Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Grand Polymer Co Ltd
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Priority to KR1019990004253A priority patent/KR100293105B1/ko
Priority to DE69906845T priority patent/DE69906845T2/de
Priority to AU16437/99A priority patent/AU745801B2/en
Priority to EP99301024A priority patent/EP0936248B1/en
Priority to US09/251,331 priority patent/US6121363A/en
Publication of JPH11228782A publication Critical patent/JPH11228782A/ja
Application granted granted Critical
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/10Homopolymers or copolymers of propene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時の流動性に優れた自動車部品用結晶性
プロピレンブロック共重合体組成物を得る。 【解決手段】 プロピレン単独重合体部(Fp)とエチ
レン・プロピレンランダム共重合体部(Fc)とからな
り、エチレン含量が1〜10重量%、メルトフローレー
ト(MFR)が20〜100g/10minの結晶性プ
ロピレンブロック共重合体41〜71重量%;相対的に
スチレン含量が少ない水素添加ブロック共重合体12〜
22重量%;相対的にスチレン含量が多い水素添加ブロ
ック共重合体2〜12重量%;タルク15〜25重量%
を含み、前記Fpは、MFRが400〜1000g/1
0minの低分子プロピレン単独重合体を20〜50重
量%含有し、かつ平均MFRが100〜350g/10
minであり、アイソタクチックペンタッド分率が98
%以上であり、前記Fcは固有粘度が7dl/g以上で
ある自動車部品用結晶性プロピレンブロック共重合体組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロピレンブロッ
ク共重合体、エラストマーおよびタルクを含む自動車部
品用結晶性プロピレンブロック共重合体組成物、特に射
出成形時の流動性に優れる自動車部品用結晶性プロピレ
ンブロック共重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンは日用雑貨、台所用品、
包装用フィルム、自動車部品、機械部品、電気部品な
ど、種々の分野で利用されており、要求される性能に応
じて添加剤が配合されている。例えば、自動車部品など
の機械的強度が要求される分野においては、エラストマ
ー、タルクなどを配合したポリプロピレン組成物が利用
されている。しかしエラストマーおよびタルクを配合し
て物性を改善した従来のポリプロピレン組成物におい
て、射出成形時の流動性の改善が要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、成形
時の流動性に優れ、しかも曲げ弾性率、耐衝撃性、硬度
および脆化温度などの物性のバランスに優れた自動車部
品用結晶性プロピレンブロック共重合体組成物を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は次の自動車部品
用結晶性プロピレンブロック共重合体組成物である。 (1) (A)プロピレン単独重合体部(Fp)とエチ
レン・プロピレンランダム共重合体部(Fc)とからな
り、エチレン含有量が1〜10重量%、メルトフローレ
ート(MFR:230℃、荷重2160g)が20〜1
00g/10minの結晶性プロピレンブロック共重合
体41〜71重量%、(B)式(1)または(2) X−Y …(1) X(−Y−X)n …(2) (式中、Xはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合ブロ
ック、Yは共役ジエンエラストマー性重合ブロック、n
は1〜5の整数である。) で表されるブロック形態のブロック共重合体であり、か
つXの含有量が5〜22重量%、全体のメルトフローレ
ートが0.5〜70g/10minであるブロック共重
合体の水素添加物であって、水素添加率が90モル%以
上の第1の水素添加ブロック共重合体12〜22重量
%、(C)式(1)または(2) X−Y …(1) X(−Y−X)n …(2) (式中、Xはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合ブロ
ック、Yは共役ジエンエラストマー性重合ブロック、n
は1〜5の整数である。) で表されるブロック形態のブロック共重合体であり、か
つXの含有量が30〜80重量%、全体のメルトフロー
レートが0.1〜20g/10minであるブロック共
重合体の水素添加物であって、水素添加率が90モル%
以上の第2の水素添加ブロック共重合体2〜12重量
%、および(D)レーザー回折法で測定した平均粒子径
が1〜5μmのタルク15〜25重量%を含むプロピレ
ンブロック共重合体組成物であって、前記結晶性プロピ
レンブロック共重合体(A)のプロピレン単独重合体部
(Fp)は、メルトフローレート(MFR:230℃、
荷重2160g)が400〜1000g/10minの
低分子プロピレン単独重合体(Fh)を20〜50重量
%含有し、かつプロピレン単独重合体部(Fp)全体の
平均メルトフローレート(MFR:230℃、荷重21
60g)が100〜350g/10minであり、13
−NMRで測定されるアイソタクチックペンタッド分率
(mmmm)が98%以上のプロピレン単独重合体であ
り、前記エチレン・プロピレンランダム共重合体部(F
c)は、固有粘度(〔η〕:135℃デカヒドロナフタ
レン中)が7dl/g以上のエチレン・プロピレンラン
ダム共重合体であることを特徴とする自動車部品用結晶
性プロピレンブロック共重合体組成物。 (2) 射出成形用である上記(1)に記載の自動車部
品用結晶性プロピレンブロック共重合体組成物。
【0005】本発明で用いる結晶性プロピレンブロック
共重合体(A)は、プロピレン単独重合体部(以下、F
pと略記する場合がある)と、エチレン・プロピレンラ
ンダム共重合体部(以下、Fcと略記する場合がある)
とからなるブロック共重合体である。このブロック共重
合体(A)全体のエチレン含有量は1〜10重量%、好
ましくは3〜8重量%であり、ブロック共重合体(A)
のメルトフローレート(MFR:230℃、荷重216
0g、ASTM D1238、以下同じ)は20〜10
0g/10min、好ましくは30〜90g/10mi
nである。
【0006】結晶性プロピレンブロック共重合体(A)
を構成するプロピレン単独重合体部(Fp)は、アイソ
タクチックペンタッド分率(mmmm)が98%以上、
好ましくは98.5%以上のプロピレンの単独重合体で
ある。上記アイソタクチックペンタッド分率とは、13
−NMRを使用して測定される結晶性ポリプロピレン
(A)分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック
連鎖であり、プロピレンモノマー単位で5個連続してメ
ソ結合した連鎖の中心にあるプロピレンモノマー単位の
分率である。具体的には、13C−NMRスペクトルのメ
チル炭素領域の全吸収ピーク中のmmmmピーク分率と
して求める。
【0007】一般に、重合体は同一の分子量を有する同
一分子が集合したものではなく、分子量の異なる分子が
集合し、全体としてある物性を有する重合体が構成され
る。本発明で用いる結晶性プロピレンブロック共重合体
(A)も分子量の異なる分子が集合したものであり、重
合体全体としては前記特定のエチレン含有量およびMF
Rを有しているが、本発明ではさらにこの共重合体
(A)を構成するプロピレン単独重合体部(Fp)の分
子量および含有量が限定される。すなわち、プロピレン
単独重合体部(Fp)は、この重合体部全体としては、
MFR(平均MFR)が100〜350g/10mi
n、好ましくは150〜300g/10minであり、
かつMFRが400〜1000g/10min、好まし
くは400〜800g/10minの分子量の小さい低
分子プロピレン単独重合体(Fh)をプロピレン単独重
合体部(Fp)中20〜50重量%、好ましくは25〜
40重量%含有している。なおMFRは分子量の指標と
なり、数値が大きくなるほど分子量は小さくなる。
【0008】また結晶性プロピレンブロック共重合体
(A)を構成するエチレン・プロピレンランダム共重合
体部(Fc)は、135℃デカヒドロナフタレン中で測
定した固有粘度〔η〕が7dl/g以上、好ましくは8
〜15dl/gである。エチレン・プロピレンランダム
共重合体部(Fc)中のエチレン含有量は15〜50重
量%、好ましくは20〜30重量%であるのが望まし
い。
【0009】結晶性プロピレンブロック共重合体(A)
中のプロピレン単独重合体部(Fp)の含有量は85〜
99重量%、好ましくは90〜97重量%、エチレン・
プロピレンランダム共重合体部(Fc)の含有量は1〜
15重量%、好ましくは3〜10重量%であるのが望ま
しい。結晶性プロピレンブロック共重合体(A)は1種
単独で使用することもできるし、2種以上を組み合せて
使用することもできる。
【0010】結晶性プロピレンブロック共重合体(A)
は種々の方法により製造することができるが、例えば公
知の立体規則性触媒を用いて製造することができる。具
体的には、固体状チタン触媒成分と有機金属化合物触媒
成分とさらに必要に応じて電子供与体とから形成される
触媒の存在下に、ブロック共重合を行わせる方法により
製造することができる。また不活性溶媒中で、リチウム
触媒またはチーグラー触媒の存在下に、ブロック共重合
を行わせる方法により製造することができる。詳細な製
造方法は、例えば特公昭40−23798号などに記載
されている。
【0011】本発明で用いる第1の水素添加ブロック共
重合体(B)は、ブロックの形態が前記式(1)または
(2)で表され、かつXの含有量が5〜22重量%、好
ましくは10〜20重量%、ブロック共重合体全体のメ
ルトフローレート(MFR:230℃、荷重2160
g)が0.5〜70g/10min、好ましくは1〜3
0g/10minのブロック共重合体の水素添加物であ
る。水素添加率は90モル%以上、好ましくは95モル
%以上である。
【0012】前記式(1)または(2)のXで示される
重合ブロックを構成するモノビニル置換芳香族炭化水素
としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、クロロスチレン、低級アルキル置換スチレ
ン、ビニルナフタレン等のスチレンまたはその誘導体な
どがあげられる。これらは1種単独で使用することもで
きるし、2種以上を組み合せて使用することもできる。
【0013】前記式(1)または(2)のYで示される
エラストマー性重合ブロックを構成する共役ジエンとし
ては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどがあ
げられる。これらは1種単独で使用することもできる
し、2種以上を組み合せて使用することもできる。nは
1〜5の整数、好ましくは1または2である。
【0014】第1の水素添加ブロック共重合体(B)の
具体的なものとしては、スチレン・エチレン・ブテン・
スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・エ
チレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SE
PS)およびスチレン・エチレン・プロピレンブロック
共重合体(SEP)等のスチレン系ブロック共重合体で
あって、前記物性を満たすものなどがあげられる。第1
の水素添加ブロック共重合体(B)は1種単独で使用す
ることもできるし、2種以上を組み合せて使用すること
もできる。
【0015】水素添加前のブロック共重合体は、例えば
不活性溶媒中で、リチウム触媒またはチーグラー触媒の
存在下に、ブロック共重合を行わせる方法により製造す
ることができる。詳細な製造方法は、例えば特公昭40
−23798号などに記載されている。水素添加処理
は、不活性溶媒中で公知の水素添加触媒の存在下に行う
ことができる。詳細な方法は、例えば特公昭42−87
04号、同43−6636号、同46−20814号な
どに記載されている。
【0016】本発明で用いる第2の水素添加ブロック共
重合体(C)は、ブロックの形態が前記式(1)または
(2)で表され、かつXの含有量が30〜80重量%、
好ましくは40〜70重量%、ブロック共重合体全体の
メルトフローレート(MFR:230℃、荷重2160
g)が0.1〜20g/10min、好ましくは0.3
〜15g/10minのブロック共重合体の水素添加物
である。水素添加率は90モル%以上、好ましくは95
モル%以上である。
【0017】前記(1)または(2)のXで示される重
合ブロックを構成するモノビニル置換芳香族炭化水素、
およびYで示されるエラストマー性重合ブロックを構成
する共役ジエンとしては、前記第1の水素添加ブロック
共重合体(B)で例示したものと同じものがあげられ
る。nは1〜5の整数、好ましくは1または2である。
【0018】第2の水素添加ブロック共重合体(C)の
具体的なものとしては、スチレン・エチレン・ブテン・
スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・エ
チレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SE
PS)およびスチレン・エチレン・プロピレンブロック
共重合体(SEP)等のスチレン系ブロック共重合体で
あって、前記物性を満たすものなどがあげられる。
【0019】第2の水素添加ブロック共重合体(C)は
1種単独で使用することもできるし、2種以上を組み合
せて使用することもできる。第2の水素添加ブロック共
重合体(C)は前記第1の水素添加ブロック共重合体
(B)と同様の方法で製造することができる。
【0020】本発明で用いるタルク(D)は、レーザー
回折法で測定した平均粒子径が1〜5μm、好ましくは
1〜3μmのタルクであり、平均粒子径が上記範囲にあ
るものが制限なく使用できる。
【0021】本発明の組成物の各成分の含有量は、結晶
性プロピレンブロック共重合体41〜71重量%、好ま
しくは52〜66重量%、第1の水素添加ブロック共重
合体(B)12〜22重量%、好ましくは13〜19重
量%、第2の水素添加ブロック共重合体(C)2〜12
重量%、好ましくは2〜6重量%、タルク(D)15〜
25重量%、好ましくは18〜22重量%である。
【0022】本発明の組成物には前記(A)〜(D)成
分の他に、必要に応じて、耐熱安定剤、帯電防止剤、耐
候安定剤、耐光安定剤、老化防止剤、酸化防止剤、軟化
剤、分散剤、充填剤、着色剤、滑剤などの他の添加剤
を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することがで
きる。
【0023】本発明の組成物は、前記(A)〜(D)成
分、および必要により配合する他の添加剤を、バンバリ
ーミキサー、単軸押出機、2軸押出機、高速2軸押出機
などの混合装置により混合または溶融混練することによ
り得ることができる。
【0024】このようにして得られる本発明の組成物は
成形時の流動性に優れ、しかも曲げ弾性率、耐衝撃性、
硬度および脆化温度などの物性のバランスに優れてい
る。このため本発明の組成物は自動車部品用の樹脂原
料、特に射出成形用の樹脂原料として好適に利用するこ
とができ、この場合射出成形時に非常に良好な流動性を
示し、射出成形品を容易に成形することができる。
【0025】自動車部品の具体的なものとしては、バン
パー、サイドモール、ガーニッシュ、ウインドウモー
ル、ホイルハウスカバー等の自動車外装部品;インスツ
ルメントパネル、グローブボックス、コンソールボック
ス、ドアトリム、ピラートリム、ステアリングコラムカ
バー等の自動車内装部品があげられる。
【0026】
【発明の効果】本発明の自動車部品用結晶性プロピレン
ブロック共重合体組成物は、特定の結晶性プロピレンブ
ロック共重合体、水素添加ブロック共重合体およびタル
クを特定量含有しているので、成形時の流動性に優れ、
しかも曲げ弾性率、耐衝撃性、硬度および脆化温度など
の物性のバランスに優れている。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について説明
する。各実施例および比較例で使用した(A)〜(D)
成分および対照となる成分を表1〜表5に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1および表2の注 MFR:メルトフローレート、230℃、荷重2160
g、ASTM D1238 Fp:プロピレン単独重合体部 Fh:低分子プロピレン単独重合体 Fc:エチレン・プロピレンランダム共重合体部 Fh含有量:Fh/Fp×100 Fpペンタッド分率:13C−NMRスペクトルのメチル
炭素領域の全吸収ピーク中のmmmmピーク分率として
求めた。 固有粘度:135℃デカヒドロナフタレン中
【0031】
【表3】 表3の注 St:スチレン SEBS:スチレン・エチレン・ブテン・スチレンブロック共重合体 SIS:スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体
【0032】
【表4】 表4の注 St:スチレン SEPS:スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体 SEBS:スチレン・エチレン・ブテン・スチレンブロック共重合体 SBS:スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体
【0033】
【表5】 平均粒子径はレーザー回折法で測定
【0034】実施例1〜3、比較例1〜14 表1〜表5の成分を用いて、表6〜表11に示す結晶性
ポリプロピレン樹脂組成物を得た。この組成物について
物性を測定した。なお測定に用いた試験片は、日本製鋼
所(株)製J100SAII型射出成形機を用い、シリン
ダー設定温度230℃、金型温度40℃の条件で射出成
形して調製した。結果を表6〜表11に示す。
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
【表9】
【0039】
【表10】
【0040】
【表11】
【0041】表6〜表11の注 FM:曲げ弾性率。ASTM D790に規定された方
法による。 IZ:アイゾット衝撃強度。ASTM D256に規定
された方法による。測定温度は−30℃。 HR:表面硬度。ASTM D685に規定された方法
による。鋼球はRを用い、評価の値はRスケールで示
す。 BT:脆化温度。ASTM D746に規定された方法
による。 SFL:流動性=スパイラルフロー長。流動性は、厚さ
3mm、幅10mm、長さ2000mmのスパイラル状
の流路をもつ樹脂流動長測定用金型を用いて射出成形を
行い、流動長を測定して求めた。
【0042】表6〜表11の結果から、実施例1〜3の
組成物はいずれも流動性(SFL)に優れ、しかも曲げ
弾性率(FM)、アイゾット衝撃強度(IZ)、表面硬
度(HR)および脆化温度(BT)のバランスに優れて
いることがわかる。これに対して、比較例1および2は
流動性が悪く、比較例3はアイゾット衝撃強度および脆
化温度が悪い。
【0043】また比較例4は曲げ弾性率および表面硬度
が悪く、比較例5はアイゾット衝撃強度および脆化温度
が悪い。比較例6はアイゾット衝撃強度、表面硬度およ
び流動性が悪い。また比較例7はアイゾット衝撃強度お
よび脆化温度が悪く、比較例8は曲げ弾性率、表面硬度
および脆化温度が悪い。比較例9は表面硬度および脆化
温度が悪い。
【0044】また比較例10はアイゾット衝撃強度、表
面硬度、脆化温度および流動性が悪い。比較例11およ
び12はアイゾット衝撃強度および脆化温度が悪い。ま
た比較例13は全ての物性が悪く、比較例14は曲げ弾
性率、表面硬度および脆化温度が悪く、比較例15は曲
げ弾性率および脆化温度が悪い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 隆之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野村 孝夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松田 雅敏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鬼頭 修 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岩井 久幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)プロピレン単独重合体部(Fp)
    とエチレン・プロピレンランダム共重合体部(Fc)と
    からなり、エチレン含有量が1〜10重量%、メルトフ
    ローレート(MFR:230℃、荷重2160g)が2
    0〜100g/10minの結晶性プロピレンブロック
    共重合体41〜71重量%、(B)式(1)または
    (2) X−Y …(1) X(−Y−X)n …(2) (式中、Xはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合ブロ
    ック、Yは共役ジエンエラストマー性重合ブロック、n
    は1〜5の整数である。) で表されるブロック形態のブロック共重合体であり、か
    つXの含有量が5〜22重量%、全体のメルトフローレ
    ートが0.5〜70g/10minであるブロック共重
    合体の水素添加物であって、水素添加率が90モル%以
    上の第1の水素添加ブロック共重合体12〜22重量
    %、(C)式(1)または(2) X−Y …(1) X(−Y−X)n …(2) (式中、Xはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合ブロ
    ック、Yは共役ジエンエラストマー性重合ブロック、n
    は1〜5の整数である。) で表されるブロック形態のブロック共重合体であり、か
    つXの含有量が30〜80重量%、全体のメルトフロー
    レートが0.1〜20g/10minであるブロック共
    重合体の水素添加物であって、水素添加率が90モル%
    以上の第2の水素添加ブロック共重合体2〜12重量
    %、および(D)レーザー回折法で測定した平均粒子径
    が1〜5μmのタルク15〜25重量%を含むプロピレ
    ンブロック共重合体組成物であって、 前記結晶性プロピレンブロック共重合体(A)のプロピ
    レン単独重合体部(Fp)は、メルトフローレート(M
    FR:230℃、荷重2160g)が400〜1000
    g/10minの低分子プロピレン単独重合体(Fh)
    を20〜50重量%含有し、かつプロピレン単独重合体
    部(Fp)全体の平均メルトフローレート(MFR:2
    30℃、荷重2160g)が100〜350g/10m
    inであり、13C−NMRで測定されるアイソタクチッ
    クペンタッド分率(mmmm)が98%以上のプロピレ
    ン単独重合体であり、 前記エチレン・プロピレンランダム共重合体部(Fc)
    は、固有粘度(〔η〕:135℃デカヒドロナフタレン
    中)が7dl/g以上のエチレン・プロピレンランダム
    共重合体であることを特徴とする自動車部品用結晶性プ
    ロピレンブロック共重合体組成物。
  2. 【請求項2】 射出成形用である請求項1記載の自動車
    部品用結晶性プロピレンブロック共重合体組成物。
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