JPH1122825A - ガスケット - Google Patents
ガスケットInfo
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- JPH1122825A JPH1122825A JP9215563A JP21556397A JPH1122825A JP H1122825 A JPH1122825 A JP H1122825A JP 9215563 A JP9215563 A JP 9215563A JP 21556397 A JP21556397 A JP 21556397A JP H1122825 A JPH1122825 A JP H1122825A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L23/00—Flanged joints
- F16L23/16—Flanged joints characterised by the sealing means
- F16L23/18—Flanged joints characterised by the sealing means the sealing means being rings
- F16L23/20—Flanged joints characterised by the sealing means the sealing means being rings made exclusively of metal
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
き、流体の内圧を利用して超高圧にも耐えられ、信頼性
や耐久性に優れたガスケットを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明におけるガスケットは、中央に孔
部2を有し両面に接合面3を有した環状体と、孔部2の
周壁面2aに形成された1乃至複数の環状溝4と、環状
溝4を介して接合面3の少なくともいずれか一方に形成
された密接当接片部5と、密接当接片部5の接合面3側
に形成された1乃至複数の凸条部6と、を備えた構成を
有している。
Description
部からの流体の漏れや、外部からの流体や塵埃の侵入を
密封して防止するガスケットに関するものである。
らの、内部からの流体の漏れや、外部からの流体や塵埃
等の侵入を密封して防止するガスケットとして、以下の
ものが広く使用されている。 a,機械や装置の接続部や密封部等の接触面の一方に取
付け用の溝を設け、そこに予め多少つぶした状態で装着
して接続部や密封部等を密封するOリング。 b,機械や装置の接続部や密封部等の接触面に挟んで接
続部や密封部等を密封し、Oリングより高圧の場合等に
使用されるパッキン。 c,機械や装置の接続部や密封部等の接触面の凹部を埋
め、接続部や密封部等の両面を接着する液状ガスケッ
ト。また、機械や装置の接続部や密封部等における、O
リング等のパッキンやガスケットを用いた密封構造やそ
の他のガスケットとして、以下のものが開示されてい
る。 d,実開昭60−58958号公報(以下、イ号公報と
いう)に開示された、フランジのナイフエッジを2ヵ所
作製したものと、1ヵ所作製したものとを組合せ、フラ
ンジの間にガスケットを入れて圧縮することにより、ナ
イフエッジ間にくさび効果をもたせた真空シール構造。 e,実開昭61−109980号公報(以下、ロ号公報
という)に開示された、メタルガスケットの周縁の複数
箇所にフランジ継手の端面に形成した凹孔の内壁面に圧
接する突起を形成してなる真空シール用メタルガスケッ
ト。 f,特表平6−505788号公報(以下、ハ号公報と
いう)に開示された、Oリングの下流側の間隙がほぼ消
去される圧力支持要素用密封装置。 g,実開平8−1500号公報(以下、ニ号公報とい
う)に開示された、押輪の雌ねじ部と第1管の雄ねじ部
とのねじ合わせ量が、第1管の突当り部と押輪の位置規
制面との突き当たりによって規制された管連結構造。 h,特開平9−60731号公報(以下、ホ号公報とい
う)に開示された、フープ材の空巻き部分を通常より多
くして5巻きとした構成、又はフープ材の溶接固定部
を、円周を等間隔に分割する位置に4箇所設けた構成の
渦巻形ガスケット。
来のガスケットやシール構造は以下の問題点を有してい
た。Oリングを使用した場合、流体圧力が規定以上に高
くなるとOリングが接触面等の隙間にはみ出し、破損す
るため、超高圧等に耐えられず使用条件が制限されると
ともに、密封の信頼性に欠ける。また、Oリングの老朽
化や装置等の分解・再組立て毎に新しいOリングとの交
換を要し、耐久性や利便性に欠ける。パッキンを使用し
た場合、機械や装置の接続部や密封部等に挟み込む際
に、対角線状に締め付けを繰り返して適正な締め付けト
ルクまで増し締め作業を繰り返す必要があり、装着作業
性や施工性に欠ける。また、対角線状の締め付け作業時
にパッキンを局部的に異常に圧縮する片締めが生じ易
く、装着作業が煩雑である。また、パッキンの取付け時
にパッキンの圧縮過剰を招き易くパッキンの劣化を早め
たり、パッキンをねじ切り状に損傷したりし、パッキン
の耐久性や密封の信頼性に欠けるとともに、超高圧の耐
久性にも欠ける。更に、パッキンの老朽化や装置等の分
解・再組立て毎に新しいパッキンとの交換を要し、耐久
性や利便性に欠ける。液状ガスケットでは、密封力が弱
いため、用途が密封状態を破る力の小さい用途に限ら
れ、超高圧には使用できず汎用性、利便性に欠ける。イ
号公報に記載の真空シール構造やロ号公報に記載の真空
シール用メタルガスケットでは、2つのフランジ間にガ
スケットを入れて圧縮する際に、対角線状に締め付けを
繰り返して適正な締め付けトルクまで増し締め作業を繰
り返す必要があり、作業性や施工性に欠けるとともに、
超高圧の耐久性に欠ける。また、ガスケットの装着時に
ガスケットがよじれた場合等に密封精度を低下させる。
更に、ガスケットを挟み込むフランジの両側面の精度を
要し、フランジの両側面の精度に応じて密封精度が左右
され密封の信頼性に欠ける。また、従来のメタルガスケ
ットでは、装着後のなじみに欠けるとともに、ガス体の
シールの場合に密封の信頼性に欠ける。ハ号公報に記載
の圧力支持要素用密封装置やニ号公報に記載の管連結構
造では、Oリングやパッキンを用いて密封しているた
め、Oリングやパッキンの流体圧力や使用温度が規定以
上に高くなった場合にOリングやパッキンが破損するた
め、超高圧等に耐えられず密封の信頼性、耐久性に欠け
る。また、結合部材や管等の構造が複雑で生産性に欠け
るとともに、Oリングやパッキンの老朽化や装置等の分
解・再組立て毎に新しいOリングやパッキンとの交換を
要し、耐久性や利便性に欠ける。ホ号公報に記載の渦巻
形ガスケットは、構造が複雑で、所定位置への装着がし
難く装着作業性に欠ける。また、装着作業時に対角線状
に締め付けを繰り返して適正な締め付けトルクまで増し
締め作業を繰り返す必要があり、作業性や施工性に欠け
る。更に、ガスケットの装着時にガスケットがよじれた
場合等に密封精度を低下させる。
で、パスカルの原理を応用し、簡単な構造で高い密封精
度を得ることができ、流体の内圧を利用して超高圧にも
耐えられ、信頼性や耐久性に優れたガスケットを提供す
ることを目的とする。
るために本発明におけるガスケットは以下の構成を有し
ている。本発明の請求項1に記載のガスケットは、中央
に孔部を有し両面に接合面を有した環状体と、前記孔部
の周壁面に形成された1乃至複数の環状溝と、前記環状
溝を介して前記接合面の少なくともいずれか一方に形成
された密接当接片部と、前記密接当接片部の前記接合面
側に形成された1乃至複数の凸条部と、を備えた構成を
有している。これにより、従来のガスケットと同様に機
械や装置等の接続部や密封部等の接続面や密封面等の所
定位置に配置して機械や装置等の接続や密封をした際
に、凸条部が接続面や密封面等と当接して密接当接片部
が弾性変形して撓み、密接当接片部の反力により接続部
や密封部等を密封できるという作用を有する。また、水
や油等の液体、又は蒸気やガス、空気等の流体が流動す
る管体等の接続部や密封部に使用した場合、流体の圧力
がパスカルの原理で環状溝の内側に均等にかかるため、
環状溝にかかる内圧で密接当接片部の反力が増大し、該
ガスケットの装着時に弾性変形した密接当接片部が接続
面や密封面等により強固に当接でき、密封できるという
作用を有する。また、内圧が高圧であればある程、密接
当接片部の反力が大きくなるため、接続部や密接部等で
の密封性を向上でき、超高圧にも充分対応できるという
作用を有する。
圧や超高圧等の用途に応じて、円形,楕円形,三角形や
四角形等の多角形等が用いられる。環状体の材質として
は、可鍛鋳鉄、炭素鋼、合金鋼、ステンレス綱、アルミ
ニウム、黄銅、銅等の金属材料や硬質塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリエチレンやポリアミド、ポリエステル、
ポリサルホン等の合成樹脂等が用いられ、該ガスケット
の使用状況により適宜選択される。また、環状溝として
は、一方又は両方の密接当接片部の弾性変形した撓み量
より大きい幅で形成されるのが望ましい。また、環状溝
の深さは環状体の材質や密接当接片部の形状、該環状溝
の形成数に応じて適宜決定される。また、凸条部の断面
形状としては、半円形状のものが好適に用いられるが、
三角形状、方形状等の任意の形状でもよい。凸条部の高
さとしては、環状体の材質や密接当接片部の形状や大き
さ、環状溝の幅や深さに応じて適宜決定される。また、
凸条部を密接当接片部の縁部側に形成した場合、接続面
や密封面等の形状等に応じて密接当接片部を弾性変形さ
せ易くなり、小さい力で密接当接片部を弾性変形させる
ことができる。尚、環状体の接合面の外周側に該ガスケ
ット取付け用のボルトが挿通されるボルト挿通孔を穿孔
してもよく、また、中央付近にボルト挿通孔を有したボ
ルト取付部を環状体の外周縁の複数箇所に膨出状に形成
してもよい。該ガスケットの取付け作業性を向上でき
る。
中央に孔部を有し両面に接合面を有した環状体と、前記
孔部の周壁面に形成された1乃至複数の環状溝と、前記
環状溝を介して前記接合面の少なくともいずれか一方
に、前記孔部で縁端部が前記接合面よりも外側に突出し
て形成された密接当接片部と、を備えた構成を有してい
る。これにより、従来のガスケットと同様に機械や装置
等の接続部や密封部等の接続面や密封面等の所定位置に
配置して機械や装置等の接続や密封をした際に、密接当
接片部の縁端部が接続面や密封面等と当接するため、密
接当接片部が弾性変形して撓み、密接当接片部の反力に
より接続部や密封部等を密封できるという作用を有す
る。また、水や油等の液体、蒸気、気体、スラリー等の
流体が流動する管体等の接続部や密封部に使用した場
合、流体の圧力がパスカルの原理で環状溝の内側に均等
にかかるため、環状溝にかかる内圧で密接当接片部の反
力が増大し、該ガスケットの装着時に弾性変形した密接
当接片部が接続面や密封面等により強固に当接でき、密
封できるという作用を有する。また、内圧が高圧であれ
ばある程、密接当接片部の反力が大きくなるため、接続
部や密封部等での密封性を向上でき、超高圧にも充分対
応できるという作用を有する。ここで、密接当接片部と
しては、密接当接片部の接合面側の縁端部が孔部で接合
面より上方に突出していればよく、密接当接片部を孔部
側に向かうに連れて厚く、若しくは薄く形成しても、均
一の厚さに形成してもよい。また、密接当接片部と環状
溝の溝部との角度としては、環状体や密接当接片部と当
接する接続部や密封部の材質等に応じて適宜決定され
る。また、密接当接片部と環状溝の溝部との接合部にア
ールを付けて形成してもよい。密接当接片部の挫屈を防
ぐことができる。
請求項1又は2に記載の発明において、前記環状溝が、
開口側が底部側よりも拡開して形成されている構成を有
している。これにより、密接当接片部の基部が孔部側よ
りも肉厚に形成されているので、密接当接片部が均一な
肉厚に形成されたものに比べ機械的強度を高めることが
できる。また孔部側が傾斜しているので、流体の押圧面
積を拡大し強い密封度を得ることができる。密接当接片
部の撓み応力を基部が厚い分だけ分散できるので耐久性
を向上できるという作用を有する。
請求項2又は3に記載の発明において、前記密接当接片
部の前記接合面側に形成された1乃至複数の凸条部を備
えた構成を有している。これにより、密接当接片部と機
械や装置等の接続部や密封部等の接続面や密封面等との
あたりをとることができ、高い密封精度を得ることがで
きるという作用を有する。尚、凸条部を形成する代わり
に、密接当接片部の縁端部を面取り又はアール付けをし
て接続面や密封面等とのあたりをとってもよい。接続面
や密封面等とのあたりが向上し、密封性を向上できる。
請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の発明におい
て、一方の前記密接当接片部が、前記孔部の周壁面から
前記孔部の内側に前記接合面から延設して形成された構
成を有している。これにより、各密接当接片部が各々軸
方向に弾性変形して撓み、密接当接片部の反力により接
続面に密接当接片部が密接して密封でき、該ガスケット
を管径の異なる配管等の接続や密封等に使用できるとい
う作用を有する。また、水や油等の液体、蒸気、気体、
スラリー等の流体が流動する管体等の接続部や密封部に
使用した場合、流体の圧力がパスカルの原理で環状溝の
内側及び孔部の周壁面と密接当接片部の間に均等にかか
るため、該ガスケットの装着時に弾性変形した各密接当
接片部の反力が内圧により増大して接続面や密封面等
に、より強固に当接でき、密封できるという作用を有す
る。また、内圧が高圧であればある程、密接当接片部の
反力が大きくなるため、接続部や密封部等での密封性を
向上でき、超高圧にも充分対応できるという作用を有す
る。ここで、孔部の周壁面と密接当接片部との交角とし
ては、環状体や密接当接片部と当接する接続部や密封部
の材質等により適宜決定される。また、孔部の周壁面と
密接当接片部との接合部にアールを付けて形成してもよ
い。密接当接片部の挫屈を防ぐことができる。
請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の発明におい
て、前記密接当接片部に複数形成された凸条部の高さ
が、前記孔部側が高く、前記孔部側よりも離れるにつれ
低く形成された構成を有している。これにより、各凸条
部をいずれも接続面や密封面等に接触させることがで
き、密封性を向上できるという作用を有する。
ットについて、以下図面を用いて説明する。図1(a)
は実施の形態1におけるガスケットの全体斜視図であ
り、図1(b)は実施の形態1におけるガスケットの要
部断面図である。図中、1は化学プラント工場等で使用
されるボイラー等の配管に用いられる実施の形態1にお
ける環状体のガスケット、2はガスケット1の中央に穿
孔された孔部、2aは孔部2の周壁面、3はガスケット
1の両面の接合面、4は周壁面2aに形成された環状
溝、5は環状溝4を介して両接合面3に形成された密接
当接片部、6は密接当接片部5の接合面3側の孔部2を
囲繞して同心円状に形成された凸条部である。尚、環状
溝4の深さは環状体の材質や密接当接片部5の形状等に
応じて、2mm〜15mm好ましくは、3mm〜10m
mに適宜決定される。環状溝4の深さが3mmよりも小
さくなるにつれ環状体の材質にもよるが撓み量が小さく
強い反力が得られ難い傾向が認められ、また、深さが1
0mmよりも深くなるにつれ加工がし難く生産性に欠け
るという傾向が認められた。また、環状溝4の開口幅と
しては、ガスケット1の両接合面3に形成された両密接
当接片部5の両撓み量より大きく形成した。これによ
り、2つのフランジ管の接合部を強固に密封できるとと
もに、片締めを防止できる。また、凸条部6の高さとし
ては、環状体の材質や密接当接片部5の形状や大きさ等
に応じて、0.1mm〜1.5mm好ましくは、0.1
5mm〜0.8mmに適宜決定される。凸条部6の高さ
はガスケット1の材質等にもよるが、高さが0.15m
mよりも低くなるにつれ撓み量が小さく強い反力が得ら
れ難くなる傾向が認められ、また高さが0.8mmより
も大きくなるにつれ撓み量が大きくなりすぎ密接当接片
部5の基部が流体の流速の乱れや乱流、衝撃波により金
属疲労がたまり易く機械的強度が劣化し易い傾向が認め
られる。
について、以下図面を用いて説明する。図2は実施の形
態1の応用例のガスケットの要部断面図である。図2に
おいて、1′は実施の形態1の応用例のガスケット、4
aは底部4bが曲面状に形成され開口側が底部4bより
も拡開して形成された環状溝、4cは環状溝4aの環状
溝壁面、6a,6b,6cは凸条部6と同様に孔部2を
囲繞して形成された凸条部、αは環状溝4aの拡開角度
である。底部4bは、図1に示すように、断面がコの字
状に形成してもよいが、図2に示すように曲面状にアー
ルを設けて形成してもよい。ガスケット1′を配管の接
続部のフランジ接続面間に装着して圧接した際、底部4
bをアール状に形成することにより、小さな力で密接当
接片部5を弾性変形できるとともに曲面に形成している
ので底部4bの局部的な金属疲労の発生を防止できる。
環状溝壁面4cは各々平行に形成してもよいが拡開角度
αで開口側に向けて拡開状に形成してもよい。底部4b
での反力を強めることができる。拡開角度αは0.1°
〜30°好ましくは0.6°〜10°に形成される。拡
開角度αが0.6°よりも小さくなるにつれ加工が難し
くなるとともに環状溝4aの深さや材質の機械的強度に
もよるが密接当接片部5の弾性変形に大きな力を要す傾
向があり、また拡開角度αが10°よりも大きくなるに
つれ密接当接片部5の孔部2側の厚みが薄くなり高速流
体の渦流等での摩耗等が生じ易く、また機械的強度が低
下する傾向が認められ、特に0.1°未満若しくは30
°を越えるとこの傾向が認められるので材質等で制約さ
れ普遍性に欠ける。凸条部6,6a,6b,6cの直径
は同一又は異なっていてもよい。また、その高さは各々
同一に形成してもよいが孔部2の外側の凸条部6a,6
cが凸条部6,6bよりも低く形成されるのが望まし
い。凸条部6a,6cの高さとしては、密接当接片部5
が撓んだ際にガスケット1′の接合面3がフランジ接続
面と密接する高さに形成されるのが好ましい。超高圧流
体のフランジ接続面からの漏洩を完全に防止するためで
ある。尚、ガスケット1′の径が大きいときは、凸条部
6を密接当接片部5の一面に3本以上形成してもよい。
の使用状態について、以下図面を用いて説明する。図3
は実施の形態1におけるガスケットの使用状態を示す要
部斜視図である。図3において、7,7′はボイラー等
の配管のフランジ管、8,8′はフランジ管7,7′の
フランジ、8a,8′aはガスケット1を介して相対し
たフランジ8,8′のフランジ接続面、9,9′は管内
に水や油等の液体、蒸気、気体、スラリー等の圧力流体
が流動するフランジ管7,7′の管体、10はガスケッ
ト1を介してフランジ8,8′を接続するボルト、11
はボルト10のナットである。以上のように構成された
実施の形態1のガスケット1について、以下その動作を
説明する。フランジ管7,7′のフランジ接続面8a,
8′a間にガスケット1を配置し、ボルト10とナット
11でフランジ8,8′を締着してフランジ管7,7′
を接続する。ボルト10とナット11でフランジ8,
8′を締めつけるにつれて、ガスケット1の密接当接片
部5が撓み、凸条部6が密接当接片部5の反力でフラン
ジ接続面8a,8′aに密接する。ガスケット1の接合
面3,3がフランジ接続面8a,8′aに当接するまで
ボルト10をナット11で締めた後、管体9,9′にガ
スや液体,スラリー等の流体を流すと、流体の圧力がパ
スカルの原理で環状溝4に伝わるので、密接当接片部5
の反力に加えて環状溝4にかかる流体の圧力により凸条
部6がフランジ接続面8a,8′aに強力に押しつけら
れフランジ接続面8a,8′aが完全にシールされる。
行ったシール性能の評価の結果について説明する。 (実験例1,2)図4はシール性能の評価試験を示す模
式図である。尚、図1及び図3と同様のものには同一の
符号を付して説明を省略する。図中、12は盲フラン
ジ、13は略中央に流入口13aが形成されたフラン
ジ、14は送水用ポンプ、15は送水用ポンプ14とフ
ランジ13の流入口13aを連通したパイプ、16はパ
イプ15に接続された圧力計である。試験用ガスケット
として、凸条部6の接合面3からの高さが0.2mm、
凸条部6の曲率が2mm、密接当接片部5の厚さが2m
m、環状溝4の幅が1.0mm、両接合面3間の厚さが
5mmに形成されたガスケット1を準備し、図4に示す
ように、盲フランジ12及びフランジ13の間に配置し
て4本のボルト10、ナット11で締着した。送水用ポ
ンプ14によりパイプ15を介して30atgの水圧を
かけて10分間保持した。この結果、盲フランジ12及
びフランジ13とガスケット1の接続部からの漏れは検
知されなかった。また、接続部の分解・再組込みをした
後、同様にして試験を行った結果、5回の分解・再組込
みを繰り返しても盲フランジ12及びフランジ13とガ
スケット1の接続部からの漏れは検知されなかった。次
に、凸条部6の接合面3からの高さが0.2mm、凸条
部6の曲率が2mm、密接当接片部5の厚さが4mm、
環状溝4の幅が1.0mm、両接合面3間の厚さが9m
mに形成されたガスケット1を用い、水圧を60atg
にして同様の試験を行った結果、何れの場合も盲フラン
ジ12とフランジ13とガスケット1の接続部からの漏
れは検知されなかった。
反力の関係について、図面を用いて説明する。図5は圧
力流体の圧力と密接当接片部の密着反力の関係図であ
る。図中、横軸は圧力流体の圧力を示し、縦軸は密接当
接片部5の密着反力を示す。図5に示すように、圧力流
体の圧力が0atgの場合、ガスケット1を盲フランジ
12とフランジ13間に装着した際の密接当接片部5の
弾性変形に伴う密接当接片部5の反力だけが密接当接片
部5の密着反力として働き、圧力流体の圧力が上昇する
に連れてパスカルの原理で圧力流体の圧力が環状溝4の
内部にかかるため、密接当接片部5の密着反力が上昇す
る。また、減圧にした場合、密接当接片部5の環状溝4
にかかる圧力が密接当接片部5の両接合面3と盲フラン
ジ12及びフランジ13の間にかかる圧力より低くなる
ため、図5に示すように、密接当接片部5の密着反力が
減少する。
ットは構成されているので、以下の作用を有する。相対
するフランジのフランジ接続面間に該ガスケットを配置
してボルト・ナットで相対したフランジを締着すること
により、フランジ接続面に当接した該ガスケットの凸条
部に軸方向の力を付与して密接当接片部を軸方向に弾性
変形させて撓ませることができるため、弾性変形した密
接当接片部の反力で凸条部とフランジ接続面を強固に密
接でき、フランジ接続面を密封できるという作用を有す
る。また、管体内に水や油等の液体、蒸気、気体、スラ
リー等の高圧の圧力流体が流動した場合、パスカルの原
理で環状溝の内部の環状溝壁面に圧力流体の圧力がかか
り、環状溝の内部の環状溝壁面にかかる内圧で弾性変形
した密接当接片部の反力を増大することができ、更に強
固に密接当接片部をフランジ接続面に密接して密封でき
るという作用を有する。また、密接当接片部の反力を利
用して凸条部や密接当接片部を接続面間に密接させて密
封しているため、配管の分解・再組立て毎に該ガスケッ
トを新品と交換せずに、繰り返し同じガスケットを使用
できるという作用を有する。また、密接当接片部が軸方
向に弾性変形できるため、凸条部がフランジ接続面の形
状等に応じて柔軟に対応してフランジ接続面に密接でき
るという作用を有する。更に、フランジに振動等が付加
された場合にも密接当接片部が振動に追従して密接当接
片部の反力で凸条部を常に接続面と密接でき、いわゆる
セルフロックでフランジ管を接続したボルトの締め付け
の緩みを防ぐことができるという作用を有する。環状溝
の孔部の周壁面の開口側を環状溝の底部よりも拡開し拡
開角度を設けることにより環状溝の底部の機械的強度の
劣化を防止できるという作用を有する。凸条部を各接合
面に複数形成し孔部側から離れるにつれ低く形成するこ
とにより更にシール度を高めることができるという作用
を有する。
おけるガスケットについて、以下図面を用いて説明す
る。図6は実施の形態2におけるガスケットの要部断面
図である。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符
号を付して説明を省略する。図中、17は化学プラント
工場や発電所等で使用される高圧配管に用いた実施の形
態2における環状体のガスケット、3aは内径が孔部2
と同一に形成された中央部、4d,4eはガスケット1
7の中央の孔部2の周壁面2aに中央部3aを介して形
成された環状溝、18はガスケット17の環状溝4d,
4e間に配設されたサンプリング管である。尚、環状溝
4d,4eの幅としては、一方の密接当接片部5の撓み
量より大きく形成され、環状溝4d,4eの深さとして
は、ガスケット17やガスケット17と当接する接続面
の材質や密接当接片部5の撓み量等により異なり、環状
溝4d,4eで各々深さや幅が異なっていてもよい。以
上のように構成された実施の形態2のガスケット17
は、実施の形態1と同様に、相対するフランジ管のフラ
ンジ接続面間に配置し、フランジをボルトとナットで締
着して使用される。また、実施の形態1のガスケット1
より両接合面3間の厚さが厚いため、フランジ間の間隔
が広い場合や、図6に示すように、ガスケット17にサ
ンプリング管18を配設する場合等にも使用できる。
構成されているので、実施の形態1の作用に加えて、以
下の作用を有する。環状溝が2本形成されているため、
各密接当接片部の材質や厚さに応じて環状溝の幅や深さ
を変えることができるため、該ガスケットを介して材質
等の異なるものを接続する場合にも、密接当接片部に当
接するフランジ等の接続面の材質に応じて密接当接片部
の弾性変形量や反力を調整して密封できるという作用を
有する。また、フランジ等のフランジ接続面間の広い場
合にもスペーサーを兼ねて使用できるという作用を有す
る。また、管体内の水や油等の液体、蒸気、気体、スラ
リー等の超高圧の圧力流体により各環状溝の溝部にパス
カルの原理で圧力流体の高圧力がかかり、環状溝の溝壁
面にかかる内圧で弾性変形した密接当接片部の反力を増
大でき、フランジの両フランジ接続面に強固に密接当接
片部を密接して、超高圧の場合にも密封できるという作
用を有する。中央部を介して密接当接片部が形成されて
いるので、各環状溝の各底部に1つの密接当接片部の撓
み応力しかかからないため環状溝の開口幅を狭くできる
とともに機械的強度を向上できるという作用を有する。
おけるガスケットについて、以下図面を用いて説明す
る。図7は実施の形態3におけるガスケットの要部断面
図である。図中、19は化学プラントや発電所等で使用
される高圧配管に用いられる実施の形態3における環状
体のガスケット、20はガスケット19の中央に穿孔さ
れた孔部、20aは孔部20の周壁面、21はガスケッ
ト19の両面の接合面、22は周壁面20aに形成され
た環状溝、23は環状溝22を介して接合面21に、孔
部20で縁端部が接合面20より突出して形成された密
接当接片部、23aは密接当接片部23の密接当接面、
24は密接当接片部23の縁端部20aに凸状に形成さ
れた凸条部、25はガスケット19の外周側の接合面2
1に穿孔されたボルト挿通孔、βは密接当接片部23の
密接当接面23aと接合面21との交角である。βは1
79.5°〜170°に形成されている。尚、凸条部2
4を形成する代わりに、密接当接片部23の縁端部を鋭
角に形成するか面取りをしてもよい。また、ボルト挿通
孔部25部分のみをガスケット19本体から膨出状に突
出して形成しその膨出部にボルト挿通孔部25を形成し
てもよい。ガスケットをコンパクトにでき原価を低減さ
せることができる。以上のように構成された実施の形態
3のガスケット19は、実施の形態1と同様に、相対す
るフランジ管のフランジ接続面間に配置してボルトをガ
スケット19のボルト挿通孔25に挿通し、ガスケット
19を介してボルトとナットで相対するフランジを締着
して使用される。
ットは構成されているので、以下の作用を有する。該ガ
スケットの密接当接片部の孔部側の縁端部が所定の傾斜
角度で接合面より突出しているため、フランジ接続面と
当接して密接当接片部を軸方向に弾性変形でき、相対す
るフランジ接続面間に該ガスケットを配置してフランジ
を締着することにより、密接当接片部を軸方向に弾性変
形させて撓ませることができ、弾性変形した密接当接片
部の反力で凸条部とフランジ接続面を強固に密接でき、
フランジ接続面を密封できるという作用を有する。ま
た、管体内に水や油等の液体、又は蒸気やガス等の気体
やスラリー等の高圧の圧力流体が流動した場合、パスカ
ルの原理で環状溝の内部に圧力流体の圧力がかかり、環
状溝の溝部にかかる内圧で弾性変形した密接当接片部の
反力を増大することができ、更に強固に密接当接片部を
フランジ接続面に密接して密封できるという作用を有す
る。また、該ガスケットの外周側にボルト挿通孔を備え
ているため、該ガスケットの取付け位置を定め易いとと
もに、該ガスケットの装着時にガスケットのずれを防ぐ
ことができるという作用を有する。また、密接当接片部
の反力を利用して凸条部や密接当接片部を接続面間に密
接させて密封しているため、配管の分解・再組立て毎に
該ガスケットの交換を要さず、繰り返し同じガスケット
を使用できるという作用を有する。
れる高圧容器の短管と管径の異なる配管に用いた本発明
の実施の形態4のガスケットについて、以下図面を用い
て説明する。図8は実施の形態4におけるガスケットの
使用状態を示す要部断面図であり、図9(a)〜(c)
は実施の形態4における変形例のガスケットの孔部側の
要部断面端面図である。尚、実施の形態1乃至3と同様
のものには同一の符号を付して説明を省略する。図中、
26は反応器等の高圧容器の流出入口のフランジ管、2
6aはフランジ管26の接続面、27はフランジ管26
に接続され、フランジ管26より管径が小さいフランジ
管、27aはフランジ管27の接続面、28はフランジ
管26,27の接続面26a,27a間に配置された実
施の形態4における環状体のガスケット、29はガスケ
ット28の中央に形成された孔部、29aは孔部29の
周壁面、30はガスケット28の両面の接合面、31は
周壁面29aに形成された環状溝、32は環状溝31を
介して接続面26a側の接合面30に形成された密接当
接片部、33は周壁面29aから孔部29の内側に接合
面30から孔部29と同軸状に延設された突出状密接当
接片部、34は密接当接片部32及び突出状密接当接片
部33の接合面30側に形成された凸条部、35はガス
ケット28の外周側の接合面30に穿孔されたボルト挿
通孔、γは周壁面29aと密接当接片部33の接合部の
交角である。尚、交角γは、ガスケット28や接続面2
6a,27aの材質に応じて決定される。図9におい
て、(a)は突出状密接当接片部33が接合面30より
も外側に傾斜して形成され、その端部が鋭角に形成され
るとともに突出状密接当接片部33と周壁面29aの交
角γ1 が90°よりも少し大きく形成されている。これ
により強い反力を得ることができる。(b)は突出状密
接当接片部33が孔部側に行くにつれ肉厚に形成される
とともに交角γ2 が90°より小さく形成されている。
これにより突出状密接当接片部33の流体接触面33′
が広く形成されているので、高圧流体の圧力を利用して
より強い反力を得ることができる。(c)は周壁面29
aがアール状に形成されている。これにより突出状密接
当接片部33の基部が広く形成されるので突出状密接当
接片部33の挫屈を防ぐことができるとともに、高圧流
体の流速の乱れ等による金属疲労を軽減化することがで
きる。
ットは構成されているので、実施の形態1乃至3の作用
に加えて、以下の作用を有する。一方の密接当接片部を
孔部の周壁面から孔部の内側に接合面から延設している
ため、径の異なる配管の接続の場合にも、ガスケットの
密接当接片部で確実にシールできるという作用を有す
る。また、相対したフランジ管の接続面に当接した該ガ
スケットの凸条部に軸方向の力を付与して密接当接片部
を軸方向に弾性変形させて撓ませることができ、弾性変
形した密接当接片部の反力で凸条部と接続面を強固に密
接でき、相対するフランジ管を密封して接続できるとい
う作用を有する。また、管体内に水や油等の液体、又は
蒸気や気体、スラリー等の高圧の圧力流体が流動した場
合、パスカルの原理で環状溝の溝部や周壁面と密接当接
片部の接合部に圧力流体の圧力がかかり、内圧で弾性変
形した密接当接片部の反力を増大することができ、更に
強固に密接当接片部を接続面に密接して密封できるとい
う作用を有する。
おけるガスケットについて、以下図面を用いて説明す
る。図10は実施の形態5におけるガスケットの使用状
態を示す要部断面図である。尚、実施の形態1乃至4と
同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。図
中、36は化学プラント等で使用されるボイラー等の装
置や高圧容器等の盲板やキャップ等に用いた実施の形態
5における環状体のガスケット、37はガスケット36
の中央に穿孔された孔部、37aは孔部37の周壁面、
38aは密接当接片部側の接合面、38bはガスケット
36のフラットに形成された接合面、39は周壁面37
aに形成された環状溝、40は環状溝39を介して一方
の接合面38aに形成された密接当接片部、41は密接
当接片部40の孔部37側の接合面38a側に凸状に形
成された凸条部、42はガスケット36の密接当接片部
40側に配設され、ボルト10でフランジ8に締着され
た盲板等のプレート、42aはプレート42と密接当接
片部40側の接合面38aとの密封面、43はフランジ
管7側の接合面38bとフランジ接続面8aの間に配設
されたパッキンである。以上のように構成された実施の
形態5におけるガスケット36を、図10に示すよう
に、フラットな接合面38b側をフランジ管7のフラン
ジ接続面8a上に配設したパッキン43上に配置し、更
に、ガスケット36の密接当接片部40上にプレート4
2を配設して、ガスケット36及びパッキン43を介し
てプレート42をボルト10とナット11でフランジ管
7に締着して密封する。以上のように実施の形態5にお
けるガスケットは構成されているので、該ガスケットの
密接当接片部側の接合面をプレートの密封面と当接し、
他方の接合面をフランジ管のフランジ接続面上に配設し
たパッキンと当接してプレートとフランジ管をボルトで
締着することにより、締着時の圧力がガスケットの凸条
部にかかり密接当接片部が弾性変形して撓むため、撓み
に伴う反力で凸条部をプレートの密封面に押しつけるこ
とができ、プレートとフランジ管を密封できるという作
用を有する。また、フランジ管の管体内を流動する水や
油等の液体、蒸気や気体、スラリー等の高圧の圧力流体
の圧力がパスカルの原理で環状溝の溝部にかかり、弾性
変形した密接当接片部の反力を増大でき、更に強固に凸
条部をプレートの密封面に密接して高圧の圧力流体を密
封できるという作用を有する。
によれば、以下の優れた効果を実現できる。請求項1に
記載の発明によれば、 (1)従来のガスケットと同様に機械や装置等の接続部
や密封部等の接続面や密封面等の所定位置に配置するだ
けで、密接当接片部に形成された凸条部が接続面や密封
面等と当接するため、密接当接片部が軸方向に弾性変形
して撓み、弾性変形した密接当接片部の反力により、確
実に凸条部や密接当接片部等を接続面や密封面等に押し
つけることができ、簡単な構造で確実に密封ができ、密
封の信頼性に優れる。 (2)密接当接片部の反力を利用して凸条部等を接続面
や密封面に密接させて密封しているため、従来のよう
に、装置等の分解・再組立て毎に新しいガスケットに交
換する必要がなく、繰り返し使用でき、耐久性や利便性
に優れる。 (3)化学プラント等の圧力流体が流動する配管の接続
部に使用した場合、管内を流動する水や油等の液状、又
は蒸気やガス、空気等の圧力流体の圧力がパスカルの原
理で環状溝の内側にかかるため、装着時に弾性変形した
密接当接片部の反力を増大でき、より強固に凸条部や接
合面を接続面に押しつけて確実に密封でき、更に、圧力
流体が高圧になればなる程、密接当接片部の反力が増大
するため、超高圧流体の配管等の場合にも確実に密封し
て接続でき、密封の信頼性、超高圧に対する耐久性に優
れ、毒ガス等の危険物の密封時の安全性に優れる。 (4)密接当接片部に形成された凸条部により、機械や
装置等の接続部や密封部等の接続面や密封面等の形状等
に応じて柔軟に対応して確実に密封でき、接続部や密封
部の形状等に対する応答性や追従性に優れるとともに、
接続面や密封面等に高精度を要さず、施工性に優れる。 (5)密接当接片部が軸方向に弾性変形できるため、機
械や装置等の接続部や密封部に振動等が付加された場合
にも密接当接片部が振動に追従して常に接続面や密封面
と密接でき、高い密封精度を得ることができるととも
に、該ガスケットを介して接続部や密封部を締着したボ
ルトに常に反力がかかるため、いわゆるセルフロックで
ボルトの締付けが緩むのを防ぎ、密封の信頼性に優れ
る。請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加え、 (6)密接当接片部が孔部の内径と略面一なので、孔部
の内周壁がフランジ管の内周壁と面一に連設されるの
で、渦流等の乱流の発生を防止でき、管内の摩耗を防止
でき、フランジ管等の配管径やガスケットの耐久性を向
上できる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1又
は2の効果に加え、 (7)環状溝の底部側が肉厚に形成されているので、密
接当接片部の強い反力を得ることができシール性を向上
させることができる。 (8)密接当接片部の基部が孔部側よりも肉厚に形成さ
れているので、密接当接片部が均一な肉厚に形成された
ものに比べ機械的強度を高めることができる。 (9)孔部側が傾斜しているので、流体の押圧面積を拡
大し強い密封度を得ることができる。 (10)密接当接片部の撓み応力を基部が厚い分だけ分
散できるので耐久性を向上できる。請求項4に記載の発
明によれば、請求項2又は3の効果に加え、 (11)密接当接片部と機械や装置等の接続部や密封部
等の接続面や密封面等とのあたりをとることができ、高
い密封精度を得ることができる。請求項5に記載の発明
によれば、請求項1乃至4の効果に加え、 (12)管径の異なる配管の接続等の場合にも使用で
き、利便性に優れるとともに、密接当接片部を孔部の周
壁面から孔部の内側に接合面から延設した場合にも、密
接当接片部を軸方向に弾性変形して撓ませて弾性変形し
た密接当接片部の反力で接続部等を密封でき、更に、周
壁面と密接当接片部の接合部にかかる圧力流体の圧力に
より強固に凸条部や接合面を接続面等に押しつけて密封
でき、密封の信頼性に優れる。請求項6に記載の発明に
よれば、請求項1乃至5の効果に加え、 (13)各凸条部をいずれも接続面や密封面等に接触さ
せることができ、高い密封性を得ることができる。
斜視図 (b)実施の形態1におけるガスケットの要部断面図
図
示す要部斜視図
係図
示す要部断面図
トの孔部側の要部断面端面図 (b)実施の形態4における変形例のガスケットの孔部
側の要部断面端面図 (c)実施の形態4における変形例のガスケットの孔部
側の要部断面端面図
を示す要部断面図
Claims (6)
- 【請求項1】 中央に孔部を有し両面に接合面を有した
環状体と、前記孔部の周壁面に形成された1乃至複数の
環状溝と、前記環状溝を介して前記接合面の少なくとも
いずれか一方に形成された密接当接片部と、前記密接当
接片部の前記接合面側に形成された1乃至複数の凸条部
と、を備えたことを特徴とするガスケット。 - 【請求項2】 中央に孔部を有し両面に接合面を有した
環状体と、前記孔部の周壁面に形成された1乃至複数の
環状溝と、前記環状溝を介して前記接合面の少なくとも
いずれか一方に、前記孔部で縁端部が前記接合面よりも
外側に突出して形成された密接当接片部と、を備えたこ
とを特徴とするガスケット。 - 【請求項3】 前記環状溝が、開口側が底部側よりも拡
開して形成されていることを特徴とする請求項1又は2
に記載のガスケット。 - 【請求項4】 前記密接当接片部の前記接合面側に形成
された1乃至複数の凸条部を備えたことを特徴とする請
求項2又は3に記載のガスケット。 - 【請求項5】 一方の前記密接当接片部が、前記孔部の
周壁面から前記孔部の内側に前記接合面から延設して形
成されていることを特徴とする請求項1乃至4の内いず
れか1項に記載のガスケット。 - 【請求項6】 前記密接当接片部に複数形成された凸条
部の高さが、前記孔部側が高く、前記孔部側よりも離れ
るにつれ低く形成されていることを特徴とする請求項1
乃至5の内いずれか1項に記載のガスケット。
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