JPH11224362A - 紙幣取扱装置 - Google Patents
紙幣取扱装置Info
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- JPH11224362A JPH11224362A JP10025368A JP2536898A JPH11224362A JP H11224362 A JPH11224362 A JP H11224362A JP 10025368 A JP10025368 A JP 10025368A JP 2536898 A JP2536898 A JP 2536898A JP H11224362 A JPH11224362 A JP H11224362A
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Abstract
き、低コストで操作性の優れた信頼性の高い紙幣取扱装
置を提供すること。 【解決手段】 一時保管庫4は紙幣を順次誘導テープ4
3により回転ドラム41に巻き付け保管する構成とし、
制御部11にある記憶手段により搬送される入金紙幣の
判別情報や位置情報を順次記憶し、かつ回転ドラム41
は一時保管庫4に収納する紙幣の有無により起動・停止
する制御を行う。これにより回転ドラム41上への紙幣
の巻き取り密度を高める。入金取引成立後、上記回転ド
ラム41を逆方向に回転し、前記巻き付け時と逆の順に
一時保管庫4から紙幣搬送路50に放出し、前記記憶手
段の情報に基づき、1枚毎に、入金庫6あるいはリサク
ル庫8あるいはリジェクト庫9のいずれかを選択して収
納する。2は入出金口、3は入金紙幣判別部、7は出金
庫、301,302,303はエンコーダ。
Description
ードや通帳等を使用し、現金を直接入金することが可能
な紙幣取扱装置(例えば、金融機関等で使用される現金
自動取引装置(ATM)など)に関し、特に、異なるサ
イズの紙幣を取り扱うのに好適な、搬送路が簡素化さ
れ、誤動作が少なく小型化が可能な紙幣取扱装置に関す
る。
合、一般的には入金紙幣は利用者により入金口に投入さ
れる。投入された紙幣は1枚1枚分離された後、紙幣判
別部で受け入れ可能かどうかを判定される。受け入れ可
能と判定された紙幣は一旦一時保管庫に収納され、受け
入れ不可と判別された紙幣は利用者に返却される。その
後、利用者によって一時保管庫に収納された紙幣の金額
が確認されると、一時保管庫に収納された紙幣は紙幣取
扱装置内に設けられている各金種別の収納庫あるいはリ
ジェクト庫に分別して収納される。
部で受け入れ可能と判定された紙幣を一旦収納する一時
保管庫の方式としては、例えば特開平6−9108号公
報記載のように搬送されてくる紙幣を積層して収納し、
利用者によって金額が確認されると再び1枚1枚分離し
搬送路に送り出す方式が一般的であった。また特殊な例
として特開昭60−167089号公報記載のように大
型ドラムの周上に紙幣を巻き付けて収納するものもあっ
た。
い、紙幣取扱装置は、従来の機能、性能を確保しなが
ら、より小型、低コスト、使いやすさに対するニーズが
高まっている。一方、取り扱う紙幣は、国内での外国紙
幣の取り扱いの増加、国外での紙幣取扱装置のニーズの
高まりに伴い、日本円紙幣だけでなく、外国紙幣も取り
扱える装置が求められている。上記従来の技術におい
て、入金紙幣を積層して一旦収納するタイプの一時保管
庫では、入金紙幣を一時保管庫に一旦収納する時と一時
保管庫に収納された紙幣を各金種別の収納庫に収納する
時の両方で紙幣鑑別部に紙幣を搬送する必要があったた
め、搬送路の構成が複雑になり紙幣取扱装置のコストも
高くなっていた。また、搬送路の構成が複雑なため、搬
送中に搬送路で滞留して詰まった紙幣の除去等を行う場
合の操作性が悪かった。さらに、積層して収納するタイ
プの一時保管庫は容積当たりの収納効率は高いが、紙幣
サイズや紙幣状態に幅がある外国紙幣を扱う場合、それ
らを1つの一時保管庫に入れるので、一時保管庫の紙幣
集積および分離の構造が複雑になる。一方、入金紙幣を
大型ドラムの周上に紙幣を巻き付けて収納するタイプの
一時保管庫では、ドラムの周上で金種別に巻き付ける位
置をずらす必要があり、多金種に対応させることを考え
るとドラムが大型になり一時保管庫が大型化するという
問題があった。
て、紙幣鑑別部を通すのは入金紙幣を一時保管庫に一旦
収納する時のみとし、一時保管庫に収納された紙幣を各
金種別の収納庫に収納する時には鑑別しないようにし
て、搬送路を簡素にして、操作性が優れ、かつ、低コス
トの紙幣取扱装置を実現することにある。本発明の第2
の目的は、種々のサイズ、状態の紙幣に対応でき、かつ
装置として収納効率の良い紙幣取扱装置を提供すること
にある。
るために、本発明においては、複数の紙幣収納庫を紙幣
を積層して収納する構成とし、紙幣判別部で判別された
紙幣を搬送順に回転ドラムと該回転ドラムに巻き付く誘
導体で順次巻き付けて収納する一時保管庫に一旦収納す
るとともに、紙幣判別部からの紙幣判別情報を一時保管
庫に巻き付けて収納した順に記憶手段に記憶し、入金取
引成立に応じて、回転ドラムを逆転して一時保管庫から
巻き付け時と逆の順に紙幣を順次取り出し、かつ記憶手
段から同様に逆の順に紙幣判別情報を読み出し、この読
み出された紙幣判別情報に応じた紙幣収納庫の一つに収
納するようにした。これにより一時保管庫からの紙幣収
納動作においては、紙幣判別部による紙幣の再判別が不
要となるため、搬送路が簡素化でき低コストで操作性の
優れた紙幣取扱装置が実現可能となる。
に回転ドラムに巻き付ける際に、誘導体の巻き付け開始
位置を起点とした紙幣の巻き付け位置を認識し、順次記
憶される紙幣情報と共に記憶し、入金取引成立後、上記
回転ドラムを逆方向に回転し、前記巻き付け時と逆の順
に一時保管庫から紙幣搬送路に放出する際に、1枚毎
に、放出時の紙幣の位置と記憶している紙幣の位置情報
を比較することにより、放出された紙幣が記憶している
紙幣かどうかをチェックする。これにより収納動作にお
いて、回転ドラムより放出される紙幣と記憶手段の情報
との整合性を高めることができ、収納動作の信頼性を高
めることが可能となる。
発明においては、一時保管庫としては回転ドラム巻き付
け方式とし、紙幣収納庫としては紙幣を積層して収納す
る方式にした。一時保管庫を回転ドラム巻き付け方式に
したことにより、種々のサイズの紙幣に対応でき、ま
た、紙幣収納庫を紙幣を積層して収納する方式にしたこ
とにより、高い収納効率を達成することが可能となる。
用いて詳細に説明する。図1は、本発明の紙幣取扱装置
を実装した現金自動取引装置の外観を示す斜視図であ
る。現金自動取引装置の本体筐体101の上部には、該
筐体101の上部正面板101bに設けられたカードス
ロット102aと連通し利用者のカードを処理し、取引
明細票を印字して放出するカード・明細票処理機構10
2と、通帳スロット103aと連通し利用者の通帳を処
理する通帳処理機構103とを備えている。また、本体
筐体101の下部には、紙幣を処理する紙幣取扱装置1
を備えており、中間部には、取引の内容を表示したり入
力したりする顧客操作部105が設けられている。10
6は現金自動取引装置全体の制御を司る本体制御部であ
る。
すブロック図である。前述のように、本体筐体101に
納められたカード・明細票処理機構102,通帳処理機
構103,紙幣取扱装置1,および顧客操作部105
は、バス106aを介して本体制御部106と接続され
ており、本体制御部106の制御の下に必要な動作を行
う。本体制御部106は、上記制御の他に、インタフェ
ース部106b、係員操作部106c、外部記憶装置1
06dともバス106aで接続されており、必要なデー
タのやりとりを行うが、本発明の特徴に対して直接的な
関連がないので詳細な説明は省略する。なお、図2にお
いて、101dは上記各機構や構成部分に電力を供給す
るための電源部である。
本発明に関わる紙幣取扱装置1の構成を示す側面図であ
る。本紙幣取扱装置1は、利用者が紙幣の投入や取り出
しを行う入出金口2と、入金した紙幣の判別を行う入金
紙幣判別部3と、入金した紙幣を取引成立までの間一旦
収納する一時保管庫4と、入金時取引が成立した紙幣を
収納する1ヶの入金庫6と、出金用の紙幣を収納する2
ヶの出金庫7と、入出金兼用の1ヶのリサイクル庫8
と、入金庫6に収納しない入金紙幣や出金庫7から繰り
出された紙幣の内出金しない紙幣を収納する2ヶのリジ
ェクト庫9と、出金用の紙幣を判別する出金紙幣判別部
10と、入金紙幣判別部3を通り、一時保管庫4,リサ
イクル庫8,出金庫7,入金庫6,出金紙幣判別部1
0,リジェクト庫9,入出金口2に対し順に紙幣を搬送
する紙幣搬送路5と、制御部11から構成される。
御部106からの指令および紙幣取扱装置1の状態検出
に応じて紙幣取扱装置1の制御を行い、また必要に応じ
て、紙幣取扱装置1の状態を本体制御部106に送る制
御を行う。また、紙幣搬送路5は、図では線で示されて
いるが、搬送路5の分岐点には切替えゲートが設けら
れ、矢印方向の一方向に紙幣を搬送する。これらの搬送
は、入金紙幣判別部3や出金紙幣判別部10からの判別
結果に基づいて制御部11によって制御される。
5は入金庫の側面図、図6は出金庫の側面図、図7はリ
サイクル庫の側面図、図8はユニット搬送路の側面図、
図9は紙幣取引装置の制御関係を示すブロック図であ
る。
の具体的な構成とその動作を、図3〜図9を用いて詳細
に説明する。入出金口2は、シャッタ26を有し、シャ
ッタ26をスライドさせて開閉し、利用者が出金時の紙
幣を取り出し、入金時の紙幣を投入できるようにする。
投入された紙幣を押板23でフィードローラ21の方向
に押し付け、フィードローラ21の回転で送り出し、繰
り出し方向には回転しないゲートローラ22で2枚送り
を防止する。こうして、入出金口2の紙幣は紙幣搬送路
5へ繰り出され、装置内に取り込まれる。本装置では、
フィードローラ21を1秒間に10回転することによ
り、10枚/秒の速度で紙幣が繰り出される。また、装
置内から出金される紙幣や、入金時紙幣判別できない等
の理由でリジェクトされる紙幣は、紙幣搬送路5を経由
して、スタックローラ25とブラシローラ24の間に送
り込まれ、連続して搬送される紙幣同士が干渉すること
なく収納し、利用者が取り出すことができる。本装置の
入出金口2の収納空間は、紙幣100枚分を収納するた
め約25mmに設定してある。
り、ローラ間を紙幣が搬送されたときのローラの変位を
検出して、2枚重なりかどうか検出する2枚検知部31
と、イメージセンサ等で紙幣の印刷等を検出して紙幣の
金種、真偽を判別する鑑別部32から構成され、各通過
紙幣の判別結果を制御部11に報告する。
ンレスの薄板製の誘導テープ43と、誘導テープ43と
ともに搬送された紙幣を巻き取る回転ドラム41と、誘
導テープ43のみを巻き取る巻き取り軸42と、回転ド
ラム41に紙幣の進入を案内する、誘導テープ43とと
もに回転する入口ローラ45と、対向するバックアップ
ローラ44から構成される。誘導テープ43の両端を支
持する回転ドラム41と巻き取り軸42は、それぞれ別
個の図示せぬ駆動源に接続され、巻き取り軸42側には
駆動源との間にトルクリミッターを介している。誘導テ
ープ43の回転ドラムに巻き付く部分の長さは、少なく
とも入出金口からの紙幣分離速度、紙幣の搬送速度、入
出金口の投入限度枚数から求められる1回の入金計数動
作に必要な長さ以上とする。例えば、本装置では、入金
口の1回の投入限度枚数を100枚、分離速度約10枚
/秒、搬送速度約1.6m/秒で搬送されるとすると、
少なくとも、 1.6m/秒×100枚÷10枚/秒=16m 以上とする。通常、これにマージンを加えた長さとする
のがよい。より具体的には、1取引で2回までの投入が
でき計200枚の取扱が可能な装置構成とした場合、1
回の入金口の投入限度枚数にマージンを加えて2.5倍
を収容可能な長さとし、 1.6m/秒×250枚÷10枚/秒=40m より、さらに5mのマージンを含めて45mとする。
るための図示せぬ初期位置センサと、誘導テープ43の
終了近くを検出するための図示せぬニア満杯センサが取
り付けてある。入口ローラ45には、誘導テープ43の
初期位置を基準として、現在の誘導テープ43の巻取り
量を検出するためのエンコーダB302が取り付けてあ
る。また、入口ローラ45より回転ドラム41側の搬送
上に一時保管庫通過センサ311が取り付けてある。な
お、一時保管庫通過センサ311を誘導テープ43の両
側に設けた2つのセンサ311a,bで構成すれば、後
述するように紙幣の傾きを検出でき、還流できなくなる
紙幣を判別してリジェクト庫に収納することが可能にな
る。入金取引前には、誘導テープ43は、初期位置まで
巻き取り軸42側に巻き取られている。入金紙幣を一時
保管庫4に取り込む場合には、回転ドラム41を誘導テ
ープ43を巻き取る方向に、誘導テープ43の走行速度
が紙幣の進入速度とほぼ同一になるよう回転し、入金紙
幣を順次回転ドラム41に巻き取る。一方、巻き取り軸
42は、別の駆動源により誘導テープ43を巻き取る方
向、すなわち、誘導テープ43に張力を架けるように、
トルクリミッターを介して駆動されており、誘導テープ
43はたるむことなく回転ドラム41に紙幣とともに巻
き取られる。この時、回転ドラム41に巻き取られた紙
幣は、前記入金紙幣判別部3で金種等が判別された紙幣
であり、制御部11は、一時保管庫4への紙幣の進入を
監視しながら、一枚ごとの金種情報を記憶している。一
時保管庫4に収納された紙幣に対する入金取引が成立す
ると、回転ドラム41を逆に回転し、巻き取り軸42を
巻き取り方向にトルクリミッターを介して誘導テープ4
3に張力を架けながら、巻き取られた紙幣は、収納時と
は逆の順に紙幣搬送路5に送出される。
おり、図5に示すように、金庫外の図示せぬ駆動源から
ギヤを介して駆動される回転するスタックローラ61
と、スタックローラ61に対向するバックアップローラ
62,63と、バックアップローラ63と同一軸上にあ
って弾性部材が放射状に配置したブラシローラ64、お
よび、スタックガイド65によりスタック機構を構成し
ている。矢印69の方向に搬送された紙幣は、スタック
ローラ61の回転により搬送され、ブラシローラ64の
回転により、進入紙幣をスタックガイド65側に押し付
けて進入するとともに、スタック済みの紙幣の下端をブ
ラシローラ64が、スタックガイド65から遠ざける方
向に押し込みながら、紙幣同士が干渉しないようにし
て、収納する。また、収納された紙幣は、底板68、押
板66と、底板68より上面で紙幣下面を支持するよう
に懸架された底面ベルト67と、スタックガイド65で
囲まれた収納空間に収納されており、押板66と底面ベ
ルト67は、一体となって、収納空間内を可動し、図示
せぬ金庫外の駆動源により、収納紙幣の増加に伴い、進
入紙幣と収納紙幣が干渉しないよう、収納紙幣をスタッ
クガイド65から遠ざける方向に移動制御される。
おり、図6に示すように、金庫外の図示せぬ駆動源から
ギヤを介して駆動される回転するフィードローラ71
と、フィードローラ71に対向して回転するバックアッ
プローラ72と、フィードローラ71に対向して繰り出
し方向には回転しないゲートローラ73、および、分離
ガイド75により分離機構を構成している。出金用の紙
幣は、底板78、押板76と、底板78より上面で紙幣
下面を支持するように懸架された底面ベルト77と、分
離ガイド75で囲まれた収納空間に、係員により整列し
てセットされ、最前面の紙幣は、押板ばね70によりフ
ィードローラ71に押し付けられている。押板76と底
面ベルト77は、一体となって、収納空間内を可動し、
押板ばね70により、収納紙幣の減少に伴い、繰り出し
紙幣がフィードローラ71に所定の押圧力がかかるよう
に収納紙幣を移動させる。フィードローラ71に押し付
けられた紙幣は、回転するフィードローラ71で送り出
し、繰り出し方向には回転しないゲートローラ73で2
枚送りを防止しながら矢印79の方向に一枚ずつ搬送さ
れる。
装しており、図7に構成を示す。リサイクル庫8は、前
述の紙幣を連続して収納する入金庫6と紙幣を連続して
分離繰り出す出金庫7の機能を併せ持って、収納と分離
繰り出しのできる金庫であり、前述の出金庫7の分離機
構と同一の形状のスタック・フィードローラ81と、回
転するバックアップローラ82と、スタック方向に回転
し、繰り出し方向には回転しないゲートローラ83、ゲ
ートローラ83と同一軸上にあって弾性部材が放射状に
配置したブラシローラ84、および、分離時とスタック
時で可動する分離・スタックガイド85によりスタック
・分離機構を構成している。底板88、押板86と、底
板88より上面で紙幣下面を支持するように懸架された
底面ベルト87と、分離・スタックガイド85で囲まれ
た収納空間に、紙幣は収納される。
5は、破線85aで示す位置に移動し、押板86と底面
ベルト87は、一体となって、収納空間内を可動し、押
板ばね80により、繰り出し紙幣がスタック・フィード
ローラ81に所定の押圧力がかかるように収納紙幣を移
動させる。スタック・フィードローラ81に押し付けら
れた紙幣は、回転するスタック・フィードローラ81で
送り出し、繰り出し方向には回転しないゲートローラ8
3で2枚送りを防止しながら矢印89aの方向に一枚ず
つ搬送される。スタック動作時には、分離・スタックガ
イド85は、実線85で示す位置に移動し、押板86と
底面ベルト87は、一体となって、図示せぬ金庫外の駆
動源により、収納空間内を可動し、収納紙幣の増加に伴
い、矢印89の方向に搬送された進入紙幣と収納紙幣が
干渉しないよう、収納紙幣を分離・スタックガイド85
から遠ざける方向に移動制御される。
であり、本実施例では2ケ実装している。リジェクト庫
9を2ケ実装することにより、片側のリジェクト庫が満
杯等になり、リジェクト庫を抜き取っている状態になっ
てももう一方のリジェクト庫があるため、運用を続ける
ことが可能である。
庫7およびリサイクル庫8から繰り出された紙幣の判別
を行うが、本実施例では、後述のように、出金庫7、リ
サイクル庫8の紙幣は、金種毎に別れており、金種、真
偽の判別は不要として、2枚重なりでないかのみを判定
するため、前述の入金紙幣判別部3の2枚検知部31と
同様の、1対のローラからなり、ローラ間を紙幣が搬送
されたときのローラの変位を検出して、2枚重なりかど
うか検出する。
幣判別部3、出金紙幣判別部10を通過して各ユニット
近傍を環状に、一方向に搬送するメイン搬送路50と、
メイン搬送路50の途中から分岐して、一時保管庫4、
リサイクル庫8、出金庫7、入金庫6、リジェクト庫
9、入出金口2との間で収納、あるいは繰り出すため
の、ユニット搬送路51〜59からなる。メイン搬送路
50は、入出金口2から入金紙幣判別部3を通過して一
時保管庫4の分岐点までの、図中に太点線で示す上流メ
イン搬送路50aと、一時保管庫4の分岐点から、出金
紙幣判別部10を通過して入出金口2に戻る、図中に太
実線で示す下流メイン搬送路50bに分割される。
ユニット搬送路51と入出金口2の分離部のユニット搬
送路59は、図示せぬ第一の駆動モータを一方向に回転
して駆動する。下流メイン搬送路50bと、リサイクル
庫8、出金庫7、入金庫6、リジェクト庫9のユニット
搬送路52〜57は、図示せぬ第二の駆動モータを一方
向に回転して駆動する。
路50bそれぞれにエンコーダA301,エンコーダC
303が備え付けられており、紙幣の送り量を監視する
ことが可能である。下流メイン搬送路50bの入口と出
口にはそれぞれ、下流メイン搬送路入口センサ312と
下流メイン搬送路出口センサ313が取り付けられてい
る。ユニット搬送路58には、入出金口スタック入口セ
ンサ314が取り付けられている。また、入金庫6、リ
サイクル庫8、リジェクト庫9には図示されないスタッ
ク入口センサがそれぞれ取り付けられている。入金取引
時には通常第一の駆動モータのみ回転し一時保管庫4に
一旦紙幣を収納するが、入金紙幣判別部3で判別できな
かった紙幣や傾きや紙幣同士の間隔の異常となった入金
リジェクト紙幣は、一時保管庫4には取り込まず、第二
の駆動モータを回転して下流メイン搬送路50bに搬送
し、後続の紙幣が同様に入金リジェクトでなければ、第
二の駆動モータを停止し入金リジェクト紙幣を下流メイ
ン搬送路50b上に保留する。
示すように共通の構成であり、2ケのプーリ506、5
07の間に図示せぬ搬送ベルトを懸架し実線矢印50
4、破線矢印504aの搬送路を形成し、メイン搬送路
50からの分岐を切り替える収納ゲート501と、ユニ
ットへの収納と繰り出しを切り替えるS・F切替ゲート
502が、それぞれ図示せぬ電磁ソレノイドにより図の
実線と破線(501と501a、502と502a)の
位置に切替制御される。ユニットに収納時は、収納ゲー
ト501、S・F切替ゲート502共実線の位置で、実
線矢印505、504、503のように搬送される。ユ
ニットからの繰り出し時は、収納ゲート501a、S・
F切替ゲート502a共破線の位置で、破線矢印503
a、504a、505aのように搬送される。
体制御部106とバス106aを介して接続され、本体
制御部106からの指令および紙幣取扱装置1の状態検
出に応じて紙幣取扱装置1の制御を行い、また、紙幣取
扱装置1の状態を必要に応じて、本体制御部106に送
る。紙幣取扱装置1の中では、各ユニット(入出金口
2、入金紙幣判別部3、一時保管庫4、紙幣搬送路5、
入金庫6、出金庫7、リサイクル庫8、リジェクト庫
9、出金紙幣判別部10)の駆動モータや電磁ソレノイ
ドやセンサと接続され、取引に応じてセンサで状態を監
視しながらアクチュエータを駆動制御する。
の動作の制御を図10の入金取引のフローチャートおよ
び図1,3を用いて説明する。入金取引時には、ガイダ
ンス表示(ステップS1)により顧客操作部105に入
金限度枚数等を表示する。本実施例の場合では、入出金
口2の容量100枚に対し一時保管庫4の容量は250
枚あるので、余裕をみて入金限度枚数を200枚として
100枚ずつ2回に分けて取り込むことが可能である。
そこで、例えば“1回の入金で200枚まで取引可能で
す。100枚ずつ2回に分けてセットして下さい。”等
のガイダンスを出してもよい。次に、シャッタ開処理
(ステップS2)によりシャッタ26を開け、ステップ
S3で入出金口2に入金紙幣がセットされるのを待つ。
入出金口2に紙幣が投入されると、シャッタ閉処理(ス
テップS4)によりシャッタ26を閉じ、入金紙幣を計
数する入金計数処理(ステップS5)を行う。
された紙幣は、一枚ずつに分離して、上流メイン搬送路
50aを通り入金紙幣判別部3へ搬送され、紙幣の金
種、真偽等の判別を行い、入金紙幣判別部3で入金可能
な紙幣と判別された紙幣については一時保管庫4に一旦
収納する。入金紙幣判別部3で判別できなかった紙幣
や、傾きや紙幣同士の間隔の異常となった入金リジェク
ト紙幣については一時保管庫4には取り込まず、第二の
駆動モータを駆動して下流メイン搬送路50bに搬送
し、後続の紙幣が同様に入金リジェクトでなければ、第
二の駆動モータを停止し入金リジェクト紙幣を下流メイ
ン搬送路50b上に保留する。入金リジェクトの発生毎
に下流メイン搬送路50bの駆動、停止を繰り返し、入
金リジェクト紙幣を下流メイン搬送路50b上に間隔を
あけて並べて保留する。
b上に入金リジェクトが満杯になった場合や入金限度枚
数オーバー等が発生した場合には入金計数処理は中断さ
れる。ステップS6で入金計数処理の中断が有りの場合
には、ステップS17で入金リジェクトの発生が有りな
らば、入出金口2の押板23を移動して入出金口2のス
タック準備後下流メイン搬送路50bを駆動し、搬送路
上に保留した紙幣を入出金口2に収納する入金リジェク
ト返却処理(ステップS18)を行う。その後、ステッ
プS19で入金計数処理を中断したことを利用者に知ら
せるガイダンスを顧客操作部105に表示し、シャッタ
開処理(ステップS20)を行い、ステップS21で紙
幣が抜き取られることを確認しシャッタ閉処理(ステッ
プS22)を行い利用者に入金リジェクト紙幣を返却す
る。
8)後のガイダンスとしては、入出金口2に返却された
どの紙幣が取り込めなかったのかが利用者に分かるよう
に、例えば“手前○枚、後ろXX枚が異常の紙幣で
す。”等のガイダンスを表示してもよい。また、紙幣を
入出金口2にセットするときの状態が悪くて搬送状態が
悪くなりリジェクトされた紙幣の場合は“セットし直し
て下さい。”とガイダンス表示を出したり、金種の取り
扱えない紙幣等であった場合は“お取り扱いできない紙
幣です。”等のガイダンス表示を出すことも可能であ
る。入金リジェクト紙幣を返却した後は、ステップS2
3により再度入金計数処理を受け付ける場合はステップ
S1のガイダンス処理へ戻り、入金計数処理を受け付け
ない場合はステップS7のガイダンス処理へ進む。
に終了した場合には、ステップS7で入金計数処理(ス
テップS5)で計数した紙幣の枚数等のガイダンスを顧
客操作部105に表示する。この時、ガイダンスとして
計数した紙幣枚数を表示すると共に、入金限度枚数まで
入金されていない場合は、“あとXXX枚まで入金可能
です。”等の残りの取引可能枚数を表示しても良い。ス
テップS8で利用者の確認があるとセンタ交信(ステッ
プS9)を行い、入金取引が成立し入金収納処理(ステ
ップS10)を行い入金取引を終了する。
流メイン搬送路50aと下流メイン搬送路50bを駆動
し、一時保管庫4の回転ドラム41を入金計数時とは逆
に回転すると、回転ドラム41に巻き取られた紙幣は一
時保管庫に収納した時とは逆の順に下流メイン搬送路5
0bに送出され、一時保管庫4に収納時記憶した金種情
報に従い、入金庫6、リサイクル庫8、リジェクト庫9
のいずれかに収納する処理を行う。ステップS8で利用
者が確認を選択せず、ステップS11で入金の取消を選
択した場合は、入出金口2の押板23を移動し一時保管
庫4の回転ドラム41を逆に回転し、上流メイン搬送路
50aと下流メイン搬送路50bを駆動して回転ドラム
41に巻き取られた紙幣を入出金口2に搬送する取消返
却処理(ステップS12)を行う。
3)を行い、ステップS14で紙幣が抜き取られること
を確認しシャッタ閉処理(ステップS15)を行い利用
者に入金紙幣を返却する。ステップS16で再投入を許
可する場合はステップS1のガイダンス表示に戻り、再
投入を許可しない場合は入金取引を終了する。また、フ
ローチャートには記載していないが、本実施例では一時
保管庫4の限度枚数が入出金口2の2倍の容量にしてあ
るので、入出金口2の限度枚数以上の紙幣を入金する場
合は入金計数処理終了後再度入金計数処理を行うことに
より、入金限度枚数を増やすことも可能である。
各金種毎の金庫から所定の枚数づつ紙幣を繰り出し出金
紙幣判別部10で紙幣の重送のみチェックし、出金可能
と判別された紙幣は入出金口2に収納し利用者に支払わ
れる。出金紙幣判別部10で出金不可と判別されたリジ
ェクト紙幣はリジェクト庫9に収納され、出金枚数不足
分の紙幣は追加して出金庫7、リサイクル庫8から繰り
出される。さらに、利用者が入出金口2の紙幣を取り忘
れた場合には、そのまま入出金口2に残して装置異常と
して取引を中止することもできるが、後続の取引を続行
するため、取り忘れ紙幣を入出金口2から分離して、入
金紙幣判別部3で判別してリジェクト庫9に収納しても
よい。
細に説明する。図11は入金計数処理(図10のステッ
プS5)の詳細なフローチャートである。まず、入金紙
幣が一時保管庫4にあるかどうかを判断し、もし入金紙
幣がなければ(ステップS31:N)、1回目の入金計
数時とみなし誘導テープを初期位置まで巻き取り(ステ
ップS32)、エンコーダB302のカウンタ値をリセ
ットした後(ステップS33)、上流メイン搬送路50
aを駆動する(ステップS34)。入金紙幣があれば
(ステップS31:Y)、2回目の入金計数であるから
直ちに上流メイン搬送路50aを駆動する(ステップS
34)。
装置の各部位で、搬送されてくる紙幣に対して処理を行
うために、入出金口分離処理(ステップS35),紙
幣判別処理(ステップS36),回転ドラム起動/停
止処理(ステップS37),一時保管庫登録処理
(ステップS38),下流メイン搬送路起動/停止処理
(ステップS39),ゲート制御(ステップS4
0)の各処理が並行して起動される。これらの各処理
〜の詳細については後述する。入出金口の全ての紙幣
に対して入出金口分離処理が終了し(ステップS41:
Y)、全ての紙幣が入金紙幣判別部3を通過したら(ス
テップS44)、上記各処理〜に停止指令を出す。
金口分離処理が終了する前に(ステップS41:N)、
紙幣判別処理や下流メイン搬送路起動/停止処理からリ
ジェクト満杯の報告があった場合は(ステップS42:
Y)、入出金口分離処理に停止指示を出して入出金口2
の分離を停止し(ステップS43)、搬送路に残ってい
る全ての紙幣が入金紙幣判別部3を通過したら(ステッ
プS44:Y)、上記各処理〜に停止指示を出す。
各処理〜では、該停止指示を受け付け、かつ搬送路
に残っている全ての紙幣の処理が終了したら該各処理を
終了し(ステップS45〜49)、その後上流メイン搬
送路50aの駆動を停止する(ステップS50)。
5)について詳細に説明する。図12は、入出金口分離
処理のフローチャートである。フィードローラ21を
駆動し(ステップS51)、入出金口2が空になったら
(ステップS52:Y)フィードローラ21の駆動を停
止する(ステップS53)。なお、入出金口2が空にな
らなくても図11のステップS43からの入出金口分離
処理停止指示があったら(ステップS54:Y)、フィ
ードローラ21の駆動を停止する(ステップS53)。
について詳細に説明する。図13は、紙幣判別処理の
フローチャートである。制御部11のメモリ内に、入金
紙幣情報テーブル400、ゲート制御用テーブル(入金
計数)600、ゲート制御用テーブル(入金収納)70
0、回転ドラム制御用テーブル800、下流メイン搬送
路制御用テーブル900を用意しておく。入金紙幣情報
テーブル400は、図25に一例を示すように、入金紙
幣番号(NO=TA)401,入金計数時に記憶する金
種情報402(紙幣の種別),還流情報403(還流の
可/不可),エンコーダBの値404(カウント値),
紙幣の長さ(単位mm)405と,入金収納時に記憶する
エンコーダBの値406(カウント値),紙幣の長さ
(単位mm)407,補正NO408,行先情報409
(行先収納庫など)からなる。
は、一時保管庫4の入口のゲートのONまたはOFFを
制御するためのテーブルで、図26に一例を示すよう
に、テーブルアドレスTG601,ゲートONタイミン
グ602,ゲートOFFタイミング603からなる。ゲ
ート制御用テーブル(入金収納)700は、入金収納
時、入金庫6の入口ゲート、リサイクル庫8の入口ゲー
トのON,OFFを制御するためのテーブルで、図27
に一例を示すように、テーブルアドレスTA’701,
入金庫用のゲートONタイミング702,ゲートOFF
タイミング703、リサイクル庫用のゲートONタイミ
ング704,ゲートOFFタイミング705からなる。
回転ドラム制御用テーブル800は、図28に一例を示
すように、紙幣番号(NO=TB)801,起動タイミ
ング802からなる。下流メイン搬送路制御用テーブル
900は、図29に一例を示すように、リジェクト紙幣
番号(NO=NRJ)901,起動タイミング902か
らなる。
アドレスを指す初期値を設定する(ステップS55)。
このステップでは、入金紙幣情報テーブルおよび回転ド
ラム制御用テーブルの紙幣NO.TA=1,TB=1、
ゲート制御用テーブルのテーブルアドレス、TG=1、
下流メイン搬送路制御テーブルのリジェクト紙幣NO.
NRJ=1に設定する。紙幣判別停止指示(図11のス
テップS45からの)があるまで以下の処理を続ける
(ステップS56)。入金紙幣判別部3に紙幣が来るの
をチェックし(ステップS57)、紙幣が来たら紙幣の
判別を行う(ステップS58)。
紙幣と判別された場合は(ステップS59:Y)、それ
ぞれのテーブルの紙幣の行(アドレス)に、これらの判
別した情報をセットする。すなわち、ゲート制御用テー
ブル(入金計数用)600のテーブルアドレスTGが示
すアドレスへTG601とゲートONタイミング602
を登録し(ステップS60)、入金紙幣情報テーブル4
00の紙幣NO.TAが示すアドレスへTA401と入
金紙幣判別部3で判別した金種情報402,還流情報4
03を登録し(ステップS61)、回転ドラム制御用テ
ーブル800の紙幣NO.TBが示すアドレスへTB8
01と起動タイミング802を登録する(ステップS6
2)。入金紙幣情報テーブル400の紙幣NO.TAと
回転ドラム制御用テーブルの紙幣NO.TBを各々+1
して更新し(ステップS63)、ゲート制御用テーブル
のテーブルアドレスTGを+1して更新して(ステップ
S64)、ステップS56に戻る。
ジェクト紙幣と判別された場合は(ステップS59:
N)、それぞれのテーブルのその紙幣の行(アドレス)
に、判別された情報をセットする。すなわち、ゲート制
御用テーブル(入金計数)のテーブルアドレスTGが示
すアドレスへTG601とゲートOFFタイミング60
3を登録し(ステップS65)、下流メイン搬送路制御
用テーブル900のリジェクト紙幣NO=NRJが示す
アドレスへNRJ901と起動タイミング902を登録
する(ステップS66)。リジェクト紙幣NO=NRJ
が予め設定されている入金リジェクト満杯枚数に達した
場合は入金計数処理にリジェクト満杯報告を行った後
(ステップS67〜68:図11のステップS42参
照)、また、満杯でなければそのままNRJを+1して
更新し(ステップS69)、ゲート制御用テーブル(入
金計数)のテーブルアドレスTGを+1して更新して
(ステップS64)、ステップS56に戻る。こうし
て、各テーブルのテーブルアドレスを更新しながら、次
々と各紙幣の搬送および収納するための制御情報を各テ
ーブルに登録する。また、ゲート制御用テーブル(入金
収納)600のゲートON/OFFタイミングおよび回
転ドラム制御用テーブル800に設定する起動タイミン
グについては、図23を参照して後述する。さらに、下
流メイン搬送路制御用テーブル900に設定する起動タ
イミングについては、図24を参照して後述する。
ップS37)について詳細に説明する。図14は、回転
ドラム起動/停止処理のフローチャートである。ま
ず、TCを1に初期設定する(ステップS71)。TC
は、回転ドラム制御用テーブル800の紙幣NO.TB
と同じく、回転ドラム制御用テーブル800のアドレス
を指示するテーブルアドレスである。回転ドラム停止指
示があり(図11のステップS46参照)、かつ回転ド
ラム制御用テーブル800に登録されている全ての紙幣
に対する処理が終了した場合(ステップS72:Y)、
この処理を終了し、それ以外の場合はステップS73以
降の処理を続ける。回転ドラム制御用テーブルの紙幣N
O=TCが指すアドレスに登録されている回転ドラム起
動タイミング802に到達した時点から回転ドラム41
の起動を開始し(ステップS73,S74)、誘導テー
プ43の走行速度を上流メイン搬送路50aとほぼ同じ
程度の速度まで回転させ、入金紙幣を順次回転ドラム4
1に巻き取っていく。例えば、TC=1の場合、登録さ
れている起動タイミングEN1+zになると、回転ドラ
ム41の起動を開始する。
通過センサ311で検出した後所定の時間が経ったら回
転ドラムを停止し(ステップS75,S76)、紙幣N
O=TCを更新した後(ステップS77)、ステップS
72に戻る。紙幣NO=TCの紙幣の後端を一時保管庫
通過センサ311で検出した後所定の時間が経つまでに
(ステップS75:N)、回転ドラム制御用テーブル8
00に登録されている全ての紙幣の処理が終了かつ停止
指示があったら(ステップS78:Y)、回転ドラム4
1の回転を停止する(ステップS81)。回転ドラム制
御用テーブル800の全てが終了かつ停止指示でない場
合は(ステップS78:N)、回転ドラム制御用テーブ
ル800の紙幣NO=TC+1の回転ドラム起動タイミ
ングでなければ直ちに、また回転ドラム制御用テーブル
の紙幣NO=TC+1の回転ドラム起動タイミングであ
れば紙幣NO=TCを更新した後(ステップS80)、
ステップS75に戻る。すわなち、紙幣NO=TCの紙
幣の回転ドラム停止タイミングより先に紙幣NO=TC
+1(次の紙幣)が回転ドラム起動タイミングに到達し
た場合は、そのまま回転ドラムを回転させたままとす
る。
38)について詳細に説明する。図15は、一時保管庫
登録処理のフローチャートである。TDを1に初期設
定する(ステップS91)。TDはTAと同様、入金紙
幣情報テーブル400のアドレス(行)を指すテーブル
アドレスである。一時保管庫登録処理停止指示があり
(図11のステップS47参照)、かつ入金紙幣情報テ
ーブル400に登録されている全ての紙幣に対する処理
が終了した場合(ステップS92:Y)、この処理を終
了し、それ以外の場合はステップS93以降の処理を続
ける。一時保管庫通過センサ311に紙幣が到達したら
(ステップS93)、入金紙幣情報テーブルの紙幣NO
401=TDの行にエンコーダB302のカウント値4
04、エンコーダB302で検出した紙幣の長さ405
を登録し(ステップS94)、紙幣NO=TDを更新し
た後(ステップS95)、ステップS92に戻る。紙幣
の長さは、センサ311を紙幣の先端と後端を通過した
時のエンコーダB302の値の差から長さ(mm)を算
出する。カウンタ値で代用してもよい。
(ステップS39)について詳細に説明する。図16
は、下流メイン搬送路起動/停止処理のフローチャー
トである。NRJ’を1に初期設定する(ステップS1
01)。NRJ’はNRJと同様、下流メイン搬送路制
御用テーブル900のアドレス(行)を指すテーブルア
ドレスである。下流メイン搬送路起動/停止処理の停止
指示があり(図11のステップS48参照)、かつ下流
メイン搬送路制御用テーブル900に登録されている全
ての紙幣に対する処理が終了した場合(ステップS10
2:Y)、この処理を終了し、それ以外の場合はステッ
プS103以降の処理を続ける。NRJ’が指す下流メ
イン搬送路制御用テーブル900のアドレスの紙幣NO
に登録された下流メイン搬送路起動タイミングに到達し
た時点から下流メイン搬送路50bの起動を開始し(ス
テップS103,S104)、下流メイン搬送路50b
の走行速度を上流メイン搬送路50aとほぼ同じ程度の
速度まで回転させ、入金リジェクト紙幣を順次下流メイ
ン搬送路50bに貯留していく。そして、この入金リジ
ェクト紙幣の貯留により、下流メイン搬送路50bが貯
留することができる入金リジェクト紙幣で満杯近くにな
ると、一番先の入金リジェクト紙幣が入金リジェクト満
杯センサ313’の位置に達する。そこで、入金リジェ
クトニア満杯センサ313’で紙幣を検出した場合はリ
ジェクト満杯を報告する(ステップS105,S10
6;図11のステップS42参照)。
の後端を下流メイン搬送路入口センサ312で検出した
後所定の時間が経つと、そのリジェクト紙幣が一定量進
んだことになるので、そのとき下流メイン搬送路50b
を停止し(ステップS107,S108)、リジェクト
紙幣NO=NRJ’を更新した後(ステップS10
9)、ステップS102に戻る。リジェクト紙幣NO=
NRJ’の紙幣の後端を下流メイン搬送路入口センサで
検出した後所定の時間が経つまでに(ステップS10
7:N)、下流メイン搬送路制御用テーブルの全てが終
了かつ停止指示があったら(ステップS110:Y)、
下流メイン搬送路を停止する(ステップS113)。下
流メイン搬送路制御用テーブルの全てが終了かつ停止指
示でない場合は(ステップS110:N)、下流メイン
搬送路制御用テーブル900のリジェクト紙幣NO=N
RJ’+1の下流メイン搬送路起動タイミングでなけれ
ば直ちに、また下流メイン搬送路制御用テーブルのリジ
ェクト紙幣NO=NRJ’+1の下流メイン搬送路起動
タイミングであればリジェクト紙幣NO=NRJ’を更
新した後(ステップS112)、ステップS105に戻
る。すわなち、リジェクト紙幣NO=NRJ’の紙幣の
下流メイン搬送路停止タイミングより先にリジェクト紙
幣NO=NRJ’+1(次のリジェクト紙幣)が下流メ
イン搬送路起動タイミングに到達した場合は、そのまま
下流メイン搬送路を駆動させたままとする。このよう
に、入金リジェクト紙幣が生じるごとに下流メイン搬送
路50bの起動,停止を繰り返し、下流メイン搬送路5
0bに入金リジェクト紙幣を貯留する。
0)について詳細に説明する。図17は、ゲート制御処
理のフローチャートである。このゲート制御処理は、
一時保管庫4の入口のゲート(図8のゲート501に相
当)のON/OFFを制御する。ゲートをONすること
により、上流メイン搬送路50aを搬送されてくる紙幣
を、一時保管庫4へ導く。すなわち、紙幣判別で正券
(入金紙幣)のとき、ゲートをONする。ゲートをOF
Fすることにより、上流メイン搬送路50aを搬送され
てくる紙幣を一時保管庫4へ導くことなく、そのまま下
流メイン搬送路50bへ導く。すなわち、入金リジェク
ト紙幣と判別されたとき、ゲートをOFFする。まず、
TG’=1に初期設定する(ステップS121)。T
G’はTGと同様、ゲート制御用テーブル(入金計数)
600のアドレス(行)を指すテーブルアドレスであ
る。ゲート制御停止指示があり(図11のステップS4
9参照)、かつゲート制御用テーブル(入金計数)60
0に登録されている全ての紙幣に対する処理が終了した
場合(ステップS122:Y)、ゲートをOFFして
(ステップS123)この処理を終了し、それ以外の場
合はステップS124以降の処理を続ける。TG’が指
すゲート制御用テーブル(入金計数)600のアドレス
の紙幣に対するエリア602に登録されているゲートO
Nタイミングに到達したら(ステップS124)、ゲー
トをONして一時保管庫4へ導き(ステップS12
5)、紙幣NO=TG’を更新した後(ステップS12
6)、ステップS122に戻る。
紙幣の場合は、エリア602にONタイミングは登録さ
れていないので、ステップS124からステップS12
7へ進み、エリア603に登録されているゲートOFF
タイミングに到達するのを待ち、到達したら(ステップ
S127:Y)、ゲートをOFFして下流メイン搬送路
に保留される入金リジェクト紙幣を通過させ(ステップ
S128)、ステップS126に進む。ゲートOFFタ
イミングでない場合(ステップS127:N)、ステッ
プS122に戻る。
明する。図18は、入金計数処理のなかで、入金リジェ
クト紙幣が発生した場合に行われる入金リジェクト返却
処理(図10のステップS18)のフローチャートであ
る。まず、下流メイン搬送路50bを起動し(ステップ
S131)、下流メイン搬送路50b上の紙幣を全て入
出金口2に移動したことを確認したら(ステップS13
2:Y)、下流メイン搬送路50bを停止する(ステッ
プS133)。全てを入出金口に移動したかどうかの確
認は、いくつかの実現方法があるが、例えば、発生した
入金リジェクト紙幣枚数はわかっているので、センサ3
13あるいは314を通過する枚数で確認できる。ある
いは、一定時間下流メイン搬送路50bを駆動すること
でもよい。
19は、入金計数処理を行い、受付可能な紙幣を収納す
る入金収納処理(図10のステップS10)のフローチ
ャートである。まず、上流メイン搬送路50aと下流メ
イン搬送路50bを駆動する(ステップS141)。装
置の各部位で、搬送されてくる紙幣に対して処理を行う
ため、一時保管庫処理(ステップS142),入金庫
ゲート制御(ステップS143),リサイクル庫ゲー
ト制御(ステップS144)を並行に動作させる。こ
れらの各処理の詳細については後述する。
て放出し、一時保管庫処理を終了したら(ステップS
145)、入金庫ゲート制御とリサイクル庫ゲート制
御に停止指示を出す。この停止指示を受けた入金庫ゲ
ート制御とリサイクル庫ゲート制御では制御を停止
する(ステップS146、S147)。その後、上流メ
イン搬送路50aおよび下流メイン搬送路50bの駆動
を停止する(ステップS148)。
2)について詳細に説明する。図20は、一時保管庫処
理のフローチャートである。まず、補正NO.TA’
=1,TA=nに初期設定する(ステップS151)。
すなわち、入金収納時は、入金紙幣情報テーブル400
の最後のデータから順に紙幣が放出されるので、TAの
初期値としてテーブルの紙幣NOの最後の番号をセット
する。回転ドラム41を逆転駆動し、回転ドラム41に
巻き付けられた紙幣を放出する(ステップS152)。
入金紙幣情報テーブルの最後になるまですなわち該テー
ブルの1枚目の紙幣終了になるまでステップS155以
降の処理を繰り返し、最後になったら(ステップS15
3:Y)、回転ドラム41を停止し(ステップS15
4)、この処理を終了する。入金紙幣情報テーブルの最
後でない場合は(ステップ153:N)、一時保管庫通
過センサ311に紙幣が来たら(ステップS155:
Y)、入金紙幣情報テーブルの紙幣NO=TA(最初の
1枚目はn)のテーブルに入金収納のエンコーダBの一
時保管庫通過センサ311到着時のカウント値406,
紙幣の長さ407,補正NO=TA’(最初の1枚目は
1)408を登録する(ステップS156)。
かの処理を行う(ステップS157)。 (a)<入金計数時と入金収納時におけるエンコーダB
302のカウント値が等しく(404=406)かつ一
時保管庫通過センサ311での紙幣の長さも等しい(4
05=407)場合> これは紙幣が入金計数時に巻き
付けられた時と同じ状態,位置で巻戻されたことを示
す。 ・入金紙幣情報テーブルの紙幣NO=TAの還流情報4
03とエンコーダの値404の情報から行先情報409
を登録する。 ・入金紙幣情報テーブルの行先情報409によりTA’
と入金庫6とリサイクル庫8のゲートのON/OFFの
タイミングをゲート制御用テーブル(入金収納)700
のエリア701〜705に登録する。 ・次に、TA=TA−1,TA’=TA’+1に更新す
る。
エンコーダB302のカウント値が等しくなく(404
≠406)、TA+1とTAの紙幣の長さが等しい(4
05=407)場合> これは1枚の紙幣が、入金計数
時に巻き付けられた位置からずれて巻戻されたことを示
し、前または後の紙幣と全く重なっている場合、1枚湧
きだした場合、1枚消失した場合などがあり、入金計数
時に判別した順序、枚数が保証されない状態が生じてい
る可能性がある。 ・よって、入金紙幣情報テーブルの紙幣NO=TA+1
〜1までの全ての行先情報409にリジェクト庫と登録
する。 ・この紙幣はリジェクト庫9へ収納されるので、入金庫
とリサイクル庫のゲートOFFのタイミングとTA’を
ゲート制御用テーブル(入金収納)700のエリア70
1〜705に登録する。 ・次に、TA=TA−1,TA’=TA’+1に更新す
る。 ・以降の紙幣の行先情報409を全てリジェクト庫に指
定する。
エンコーダB302のカウント値が等しくなく(404
≠406)、TA+1とTAの紙幣の長さが等しくない
(405≠407)場合> これは、入金計数時に巻き
付けられた位置からずれて巻戻され、後の紙幣と一部が
重なったことを示す。 ・長く検出された紙幣側にずれた紙幣がくっついたもの
として、入金紙幣情報テーブルの紙幣NO.TAとTA
+1とで長く検出された紙幣がある方の行先情報をリジ
ェクト庫に指定する。 ・この紙幣はリジェクト庫9へ収納されるので、入金
庫,リサイクル庫のゲートOFFタイミングとテーブル
アドレスTA’を登録する。 ・TA=TA−2,TA’=TA’+1に更新する。 こうして、一時保管庫4に保留された全ての紙幣が入金
収納のために一時保管庫4から送り出され、行先情報で
指定された入金庫、リサイクル庫、あるいはリジェクト
庫へ次に述べる処理で収納される。
43)について詳細に説明する。図21は、入金庫制御
のフローチャートである。入金庫ゲートは、ゲートを
ONすると、紙幣の行先を入金庫に収納する方向に切り
替え、ゲートをOFFすると、紙幣の行先を入金庫に収
納しない方向に切り替えるものである。
プS161)。ゲート制御用テーブル(入金収納)70
0に登録されている全ての紙幣に対する処理が終了しか
つ当該制御の停止指示がある場合にのみ(ステップS1
62:Y)、入金庫ゲートをOFFにして(ステップS
163)、処理を終了する。それ以外の場合は(ステッ
プ162:N)、ゲート制御用テーブル(入金収納)の
テーブルアドレス=TA''の入金庫ゲートがONのタイ
ミングの場合(ステップS164:Y)、入金庫ゲート
をONにし(ステップS165)、T''を更新した後
(ステップS166)、ステップS162に戻る。
ブルアドレス=TA''が指す紙幣が入金庫7へ収納する
ものでない時は、入金庫ゲートがONのタイミングは設
定されていないので(ステップS164:N)、ゲート
制御用テーブル(入金収納)のテーブルアドレス=T
A''の入金庫ゲートを703のOFFのタイミングでO
FFにし(ステップS168)、上記ステップ166に
進む。ステップ167で入金庫ゲートOFFのタイミン
グでなければ、ステップS162に戻る。図27では入
金庫が1つの場合を示しているが、複数設けられている
場合、それぞれの入金庫を区別してそれぞれのON/O
FFタイミングを登録するよう構成する。
プS144)について詳細に説明する。図22は、リサ
イクル庫制御のフローチャートである。リサイクル庫
ゲートは、ゲートをONすると、紙幣の行先をリサイク
ル庫に収納する方向に切り替え、ゲートをOFFする
と、紙幣の行先をリサイクル庫に収納しない方向に切り
替えるものである。
ップS171)。ゲート制御用テーブル(入金収納)7
00に登録されている全ての紙幣に対する処理が終了し
かつ当該制御の停止指示がある場合にのみ(ステップS
172:Y)、リサイクル庫ゲートをOFFにして(ス
テップS173)、処理を終了する。それ以外の場合は
(ステップ172:N)、ゲート制御用テーブル(入金
収納)のテーブルアドレス=TA'''の入金庫ゲートが
ONのタイミングの場合(ステップS174:Y)、リ
サイクル庫ゲートをONにし(ステップS175)、
T'''を+1して更新した後(ステップS176)、ス
テップS172に戻る。
ブルアドレス=TA'''が指す紙幣がリサイクル庫8へ
収納するものでない時は、リサイクル庫ゲートがONの
タイミングは設定されておらず(ステップS174:
N)、ゲート制御用テーブル(入金収納)のテーブルア
ドレス=TA'''の705のOFFのタイミングでリサ
イクル庫ゲートをOFFにしリサイクル庫8に収納され
ないように通過させ(ステップS178)、上記ステッ
プS176に進む。ステップS177でリサイクル庫ゲ
ートOFFのタイミングでなければ、ステップS172
に戻る。
1の入金取引時の制御について詳細に説明する。最初
に、入金処理時の一時保管庫4の制御について説明す
る。一時保管庫4は回転ドラム41に誘導テープ43で
紙幣を巻き付けて収納する機構なので、誘導テープ43
の長さを入金取引枚数と入金計数時に入出金口2で発生
する紙幣のノンピックの時間を考慮して十分長くしてお
けば、入金計数中回転ドラム41を回転し続ければよい
が、そのような設計では一時保管庫4が通常必要な容量
よりもずいぶん大きなものになってしまう。そこで、一
時保管庫4へ効率よく紙幣を収納するために、前述の図
14の制御で説明した如く、一時保管庫4に収納する紙
幣が搬送されてきたときだけ回転ドラム41を回転し、
一時保管庫4に収納する紙幣がない場合は回転ドラム4
1を停止する制御を行う。
・停止制御を説明するための図である。入金計数時のメ
イン搬送路の搬送速度をvmm/ms、回転ドラム41
が上流メイン搬送路50aと同じ速度まで立ち上がる時
間をt1ms、エンコーダA301の1カウント当たり
の搬送路の移動量eamm/カウント、入金紙幣判別部
3から一時保管庫4の誘導テープ43の入口までの搬送
路長をL1mmとする。回転ドラム41が上流メイン搬
送路50aと同じ速度まで立ち上がる間に一時保管庫4
に収納する紙幣が移動する距離は(v×t1)mmであ
るので、誘導テープ43の入口からマージンとしてαを
加えた(v×t1+α)mm分手前に一時保管庫4に収
納する紙幣が到達したら回転ドラム41を起動するよう
にすれば、紙幣が誘導テープ43に到達したときには回
転ドラム41は上流メイン搬送路50aと同じ速度に到
達している。
1と設定する。この回転ドラム起動タイミングが図28
の回転ドラム制御用テーブル800に起動タイミング8
02として登録される。入金紙幣判別部3から回転ドラ
ム起動タイミング351までの距離は(L1−(v×t1
+α))mmである。よって、一時保管庫4に搬送され
る紙幣の先端が入金紙幣判別部3を通過した時点からエ
ンコーダA301のカウントを開始し、エンコーダA3
01のカウント値が((L1−(v×t1+α))/e
a)カウントになり紙幣が回転ドラム起動タイミング3
51に到達した時点から回転ドラム41の起動を開始し
(図23(a))、誘導テープ43の走行速度を上流メ
イン搬送路50aとほぼ同じ程度の速度まで回転させ、
入金紙幣を順次回転ドラム41に巻き取っていく。その
後、一時保管庫4に収納される紙幣の後端が一時保管庫
通過センサ311を通過したら回転ドラム41を停止す
る(図23(b))。
管庫4に収納する次の後続の紙幣が回転ドラム起動タイ
ミング351に到達した場合は、回転ドラム41の停止
をやめ、すぐに回転ドラム41を起動して誘導テープ4
3の速度を上流メイン搬送路50aと同じ程度まで上げ
る(図23(c))。以上のように、紙幣を一時保管庫
4に収納する場合のみ回転ドラム41を起動し、一時保
管庫4に収納する紙幣が一定期間ない場合は回転ドラム
41を停止するように回転ドラム41を制御することに
より、一時保管庫4の誘導テープ43の長さを必要かつ
最小限に設計することが可能であり、一時保管庫4の収
納容量を必要かつ最小限の実装空間で実施し、装置の小
型化を図ることが可能である。
序管理について詳細に説明する。本発明の紙幣取扱装置
1は、入金収納時紙幣判別部を通さず直接入金庫6やリ
サイクル庫8に収納する構成になっているので、入金計
数時に図25に示す一時保管庫4の紙幣の収納順序と紙
幣の情報を制御部11のメモリに記憶し、入金収納時に
はメモリに記憶した情報に従って入金庫6やリサイクル
庫8に紙幣を振り分けて収納する制御を行う。
保管庫4の誘導テープ43は入金計数前に初期位置まで
巻き取り軸42に巻き取っておき、誘導テープ43の初
期位置でエンコーダB302の値をリセットする。入金
計数が始まると、入金計数紙幣が入金紙幣判別部3に搬
送され、紙幣の金種、真偽等が判別される。ここで正常
と判定された紙幣は、紙幣の通過順序を表す紙幣NO.
401と、金種情報402と、還流可能な紙幣か区別す
るための還流情報403が図25に一例を示す入金紙幣
情報テーブルに登録され、さらに、ゲート制御用テーブ
ル(入金計数)600および回転ドラム制御用テーブル
800にも前述の各種タイミングが登録され、一時保管
庫4に搬送される。
幣)と判定された紙幣が回転ドラム起動タイミング35
1に到達したら回転ドラム41のモータを駆動する。回
転ドラム41が回転し始めたらエンコーダB302のカ
ウントを開始する。入金紙幣判別部3で一時保管庫4に
搬送されるように判定された紙幣が一時保管庫通過セン
サ311を通過すると、一時保管庫通過センサ311を
通過した時刻のエンコーダB302のカウント値404
と、一時保管庫通過センサ311で検出した紙幣長さ4
05を図25の入金紙幣情報テーブル400に登録す
る。
の入金紙幣情報に従って入金収納を行う。入金収納時は
入金計数時に一時保管庫4に収納した順序とは逆に最後
に収納した紙幣から搬送路5に送出される。上流メイン
搬送路50a、下流メイン搬送路50bが立ち上がった
後、一時保管庫4の回転ドラム41と巻き取り軸42を
入金計数時とは逆向きに回転する。回転ドラム41が回
転を始めるとエンコーダB302のカウント値は入金計
数時とは逆に減算していく。回転ドラム41に巻き付け
られた紙幣は誘導テープ43が巻き取り軸42に巻き取
られていくのに従って一時保管庫通過センサ311を通
過し搬送路5へ送出される。
幣が通過した時点のエンコーダB302のカウント値4
06と紙幣の長さ407を図25に記憶しておく。一時
保管庫通過センサ311に紙幣が到達する時のエンコー
ダB302のカウント値406は入金計数時に記憶した
エンコーダB302のカウント値404と一致している
ので、エンコーダB302のカウント値404、406
をチェックしながら、入金計数時に記憶した紙幣の順序
401と逆の順に、記憶した図25の金種情報402、
還流情報403とゲート制御用テーブル(入金収納)7
00のタイミングに従って紙幣を入金庫6、リサイクル
庫8、リジェクト庫9に紙幣を振り分け、入金収納処理
を行う。
で、さらに金種を区別することなく1つの入金庫に全て
の入金紙幣を収納する構成にすることも可能であり、こ
の場合は上記で述べたような入金紙幣の順序管理をする
必要は無く、入金収納時は入金庫のゲートを入金庫側に
固定して全て入金庫へ収納するように制御すればよい。
311での紙幣状態検知について説明する。まず、一時
保管庫通過センサ311で一時保管庫4から送出される
紙幣の傾きをチェックして、リサイクル庫8へスタック
するとリサイクル庫8でのスタックの状態が悪くなり、
還流できなくなる可能性のある紙幣はリジェクト庫9へ
収納し、ほとんど傾いていない紙幣のみリサイクル庫8
や入金庫6へスタックするようにする。紙幣の傾きは、
一時保管庫通過センサ311を誘導テープ43の両側に
取り付けられた2つのセンサ(311a,b)で構成
し、この2つのセンサにより一時保管庫4から送出され
る紙幣を監視し、いずれか一方のセンサがダークとなり
紙幣を検出した時点からエンコーダB302のカウント
を開始し、もう一方のセンサがダークになった時点でカ
ウントをやめる。このカウント値数が所定の値を越えて
いる場合には傾きが大きすぎるとチェックできる。ま
た、前述の図20の制御で説明した如く、入金収納時の
一時保管庫通過センサ311で紙幣の長さ407とエン
コーダB302のカウント値406をチェックし、入金
計数時に記憶した一時保管庫通過センサ311での紙幣
の長さ405とエンコーダB302のカウント値404
から以下のような紙幣の位置ずれのチェックを行う。
のカウント値404と入金収納時のエンコーダB302
のカウント値406を比較してカウント値がずれている
場合は、カウント値がずれた紙幣とその紙幣の前後にあ
る紙幣の長さ405、407をチェックして、入金収納
時の紙幣の長さ407が入金計数時記憶した紙幣の長さ
405と同じならば、位置のずれた紙幣は前後の紙幣に
完全に重なってしまったのか無くなってしまったのか分
からないので異常とし、入金収納動作を中止し、紙幣の
順序管理も正常に行うことができないのでカウント値の
ずれた紙幣の前の紙幣以降の紙幣を全てリジェクト庫9
へ収納する(上述した図20のステップS157の
(b)参照)。前後の紙幣が入金計数時記憶した長さよ
りも長く検出した場合は、長く検出した紙幣側にずれた
紙幣がくっついたものとして長く検出した紙幣をリジェ
クトし、以降の紙幣の順序記憶を1枚補正する(上述し
た図20のステップS157の(c)参照)。
ェクトや異常とせずに入出金口2に一時保管庫4の紙幣
を一旦収納し、再度入出金口2から分離して入金紙幣判
別部3で判定して入金庫6またはリサイクル庫8にスタ
ックすることも可能である。
庫4の紙幣の異常検知方法について説明する。まず、入
金計数時の入金紙幣判別部3から一時保管庫4までの紙
幣滞留チェックについて説明する。入金計数時、紙幣が
入金紙幣判別部3と一時保管庫通過センサ311を通過
した時のエンコーダA301のカウント値を監視する。
入金紙幣判別部3と一時保管庫通過センサ311までの
距離から入金紙幣判別部3を通過した紙幣が一時保管庫
通過センサ311に到達するときのエンコーダA301
の値は推定できるので、一時保管庫通過センサ311を
紙幣が通過する時のエンコーダA301のカウント値が
推定したカウント値とほぼ同じカウント値の場合は正常
とし、推定したカウント値になっても紙幣が一時保管庫
通過センサ311を通過しない場合は入金紙幣判別部3
以降の位置で紙幣が滞留しているものとし、直ちに上流
メイン搬送路50aを停止し、入金計数処理を中断す
る。
庫6、リサイクル庫8、リジェクト庫9までの紙幣滞留
チェックについて説明する。まず、回転ドラム41から
一時保管庫通過センサ311までについては、入金収納
時紙幣が一時保管庫通過センサ311に到達するときの
エンコーダB302のカウント値が、入金計数時一時保
管庫4に搬送したときに記憶したエンコーダB302の
カウント値とほぼ同じカウント値になるので、入金収納
時、カウント値が予定の値になっても紙幣が一時保管庫
通過センサ311を通過しない場合に紙幣の滞留を検知
する。
金庫6、リサイクル庫8、リジェクト庫9については、
一時保管庫通過センサ311と各スタック入口センサを
紙幣が通過したときのエンコーダC303のカウント値
を監視し、一時保管庫通過センサ311を紙幣が通過し
たときのエンコーダC303の値を基準として、各スタ
ック入口センサまでの距離から各スタック入口センサを
通過するときのエンコーダC303のカウント値を推定
し、推定したカウント値になっても紙幣が到達しない場
合は紙幣の滞留を検出する。以上のように紙幣の滞留を
検出した場合は、直ちに入金収納処理を停止する。
クについて説明する。まず、入金収納では、リジェクト
庫ゲートをリジェクト庫9側に切り替えておくことによ
り、誤って入金収納紙幣が入出金口2に搬送されてしま
うことを防止する。リジェクト庫ゲートの下流にある下
流メイン搬送路出口センサ313を使用して入金収納紙
幣の湧きだしを検知する。入金収納紙幣が誤って搬送さ
れてきたのを下流メイン搬送路出口センサ313で検出
した場合は、直ちに上流メイン搬送路50aと下流メイ
ン搬送路50bを停止し、入金収納処理を中断する。
ついて説明する。入金計数時、一時保管庫通過センサ3
11を通過した紙幣の枚数をカウントしておく。入金収
納時は、一時保管庫通過センサ311を通過した紙幣の
枚数と、入金庫6、リサイクル庫8、リジェクト庫9の
各スタック入口センサを通過した紙幣の枚数をカウント
する。このとき、先述した紙幣の位置ずれによる補正を
行った場合は、一時保管庫通過センサ311とリジェク
ト庫9のスタック入口センサの通過枚数は補正してお
く。以上の通過枚数を使用して、一時保管庫通過センサ
311を通過した紙幣の枚数と入金庫6、リサイクル庫
8、リジェクト庫9の各スタック入口センサ通過枚数の
合計枚数が一致するかチェックする。また、入金計数時
一時保管庫通過センサ311を通過した紙幣の枚数と入
金収納時一時保管庫通過センサ311を通過した紙幣の
枚数が一致するかチェックする。どちらのチェックでも
枚数が一致していれば正常であるが、枚数が一致してい
なければ紙幣が正常に各ボックスにスタックされていな
いものとして異常終了とする。
や枚数チェックを行う際に、チェックに使用するセンサ
の搬送方向に対して垂直方向の取り付け位置や取り付け
個数が一致していないと紙幣の枚数を誤検知して異常を
誤検出する可能性があるので、搬送方向に対して垂直方
向の取り付け位置と取り付け個数は一致させて取り付け
るほうがよい。
て保管する方式ではなく、回転ドラム41と誘導テープ
43に巻き取る方式の一時保管庫4にし、さらに一時保
管庫4に保管される紙幣の順序管理を行うことにより、
再度紙幣を判別することなく入金収納を行うことが可能
となり、搬送路が簡略化でき低コストの紙幣取扱装置1
の実現が可能となる。さらに、紙幣の状態検知や異常検
知を行うことにより、入金収納時紙幣を鑑別しないで収
納する紙幣取扱装置1において収納時に異金種を入金庫
6やリサイクル庫8に収納する誤動作を防止し、さらに
は出金時金種判別しない紙幣取扱装置1における出金時
の信頼性を向上させることが可能である。さらに一時保
管庫4の紙幣の別の収納方法としては、以上述べた一時
保管庫4に保管される紙幣の順序管理を行わないで、一
時保管庫4の紙幣を一旦入出金口2に収納し、再度入金
紙幣判別部3で紙幣を判別して入金庫6、リサイクル庫
8、リジェクト庫9に紙幣を振り分けて収納する方法も
可能である。
説明した入金計数処理時の下流メイン搬送路50bの制
御について説明する。入金計数時、入金リジェクト紙幣
は一枚毎に下流メイン搬送路50bを起動し、下流メイ
ン搬送路50b上に保留する。下流メイン搬送路50b
に保留した入金リジェクト紙幣を返却時に入出金口2に
スタックする際、紙幣と紙幣の間隔が十分開いていない
と、先にスタックした紙幣に後続の紙幣がぶつかりスタ
ック性能が悪くなる。このため、下流メイン搬送路50
bに保留する入金リジェクト紙幣の間隔は入出金口2の
スタックに最適な間隔を保持していることが好ましい。
また、装置の小型化を図るためには、下流メイン搬送路
50bの長さを長くすることはできないので、入金リジ
ェクト紙幣を下流メイン搬送路50bになるべくたくさ
ん保留するために、入金リジェクト紙幣が搬送されてき
たときだけ下流メイン搬送路50bを回転し、入金リジ
ェクト紙幣がない場合は下流メイン搬送路50bを停止
する制御を行う。
的な起動・停止制御を説明するための図である。入金計
数時のメイン搬送路の搬送速度をvmm/ms、下流メ
イン搬送路50bが上流メイン搬送路50aと同じ速度
まで立ち上がる時間をt3ms、エンコーダA(30
1)の1カウント当たりの搬送路の移動量eamm/カ
ウント、入金紙幣判別部3から下流メイン搬送路50b
の入口までの搬送路長をL2mmとする。下流メイン搬
送路50bが上流メイン搬送路50aと同じ速度まで立
ち上がる間に入金リジェクト紙幣が移動する距離は(v
×t3)mmであるので、下流メイン搬送路50bの入
口からマージンとしてαを加えた(v×t3+α)mm
分手前に入金リジェクト紙幣が到達したら下流メイン搬
送路50bを起動するようにすれば、紙幣が下流メイン
搬送路50bに到達したときには下流メイン搬送路50
bは上流メイン搬送路50aと同じ速度に到達してい
る。この位置を下流メイン搬送路起動タイミング352
と設定する。この起動タイミングが図29の下流メイン
搬送路制御用テーブル900に起動タイミング902と
して登録される。
動タイミング352までの距離は(L2−(v×t3+
α))mmである。よって、下流メイン搬送路50bに
搬送される紙幣の先端が入金紙幣判別部3を通過した時
点からエンコーダA301のカウントを開始し、エンコ
ーダA301のカウント値が((L2−(v×t3+
α))/ea)カウントになり紙幣が下流メイン搬送路
起動タイミング352に到達した時点から下流メイン搬
送路50bの起動を開始し(図24(a))、下流メイ
ン搬送路50bの走行速度を上流メイン搬送路50aと
ほぼ同じ程度の速度まで回転させ、入金リジェクト紙幣
を順次下流メイン搬送路50bに保留していく。入金リ
ジェクト紙幣の後端が下流メイン搬送路入口センサ31
2を通過した後、一定量進んだ所で下流メイン搬送路5
0bを停止する(図24(b))。また、下流メイン搬
送路50bの停止途中にさらに次の入金リジェクト紙幣
が下流メイン搬送路起動タイミング352に到達した場
合は、下流メイン搬送路50bの停止をやめ、すぐに下
流メイン搬送路50bを起動して下流メイン搬送路50
bの速度を上流メイン搬送路50aと同じ程度まで上げ
る(図24(c))。
ン搬送路50bに受け渡す場合のみ下流メイン搬送路5
0bを起動し、入金リジェクト紙幣がこない場合は下流
メイン搬送路50bに搬送した紙幣の後端をセンサで検
出してから下流メイン搬送路50bを停止するように制
御することにより、どのようなサイズの紙幣にも対応し
て、下流メイン搬送路50bにほぼ等間隔に最大限の入
金リジェクト紙幣をためておくことが可能である。
50bに保留されたリジェクト券の異常検知方法につい
て説明する。まず、入金リジェクト紙幣の満杯検知につ
いて説明する。入金リジェクト紙幣の満杯検知は、枚数
によって行う方法と物理的な満杯検知によって行う方法
がある。枚数によって満杯検知を行う方法では、入金リ
ジェクト満杯検知枚数を設定しておき、入金紙幣判別部
3で判定した入金リジェクト枚数が入金リジェクト検知
枚数になった場合に入金リジェクト紙幣の満杯を検知
し、入金計数処理を中断する(図13のステップS67
の処理)。
イン搬送路50bの終端より手前に入金リジェクトニア
満杯センサ313’を取り付けておき、一番最初に下流
メイン搬送路50bに保留された入金リジェクト紙幣が
入金リジェクトニア満杯センサ313’に到達した場合
に満杯を検知し、入金計数処理を中断する。このように
して、入金リジェクト紙幣の満杯を検知する。なお、こ
の場合の入金リジェクトニア満杯センサ313’は下流
メイン搬送路出口センサ313と兼用するようにしても
下流メイン搬送路出口センサ313の手前に別個に設け
るようにしてもよい(図16のステップS105の処
理)。
クについて説明する。下流メイン搬送路50bに備え付
けられたエンコーダC303のカウント値を使用して、
入金計数中に下流メイン搬送路50bを間欠駆動する間
も保留されている紙幣の位置を管理する。エンコーダC
303は、下流メイン搬送路50bが駆動している間は
カウントを行い、下流メイン搬送路50bが停止すると
カウントを停止する。下流メイン搬送路50bに搬送さ
れた紙幣は、下流メイン搬送路50bの入口部に備え付
けた下流メイン搬送路入口センサ312により紙幣の通
過を検知する。下流メイン搬送路入口センサ312で紙
幣の先端を検出した時刻のエンコーダC303のカウン
ト値を制御部11のメモリに記憶する。
金リジェクトニア満杯センサ313’までの距離から、
入金リジェクト紙幣が下流メイン搬送路入口センサ31
2を通過してから入金リジェクトニア満杯センサ31
3’に到達するまでのエンコーダC303のカウント値
が算出できるので、入金リジェクトニア満杯センサ31
3’通過予定のエンコーダC303のカウント値になっ
ても入金リジェクト紙幣が検出できない場合は、下流メ
イン搬送路50b内で滞留しているものとして異常を検
出し、直ちに入金計数処理を中断する。
ックについて説明する。まず、入金計数時は入出金口2
のスタック入口の手前にある出金口ゲートを入出金口2
側を閉じる向きに切り替えておくことにより、誤って入
金リジェクト紙幣が入出金口2に搬送されてしまうこと
を防止する。出金口ゲートの下流にある搬送路には入金
リジェクト紙幣の湧きだしを検知するための湧きだしチ
ェックセンサ315を取り付けておく。また、入出金口
2側の搬送路の湧きだしチェックは入出金口スタック入
口センサ314を使用してチェックする。入金リジェク
ト紙幣が誤って搬送されてきたのを湧きだしチェックセ
ンサ315、入出金口スタック入口センサ314で検出
した場合は、直ちに上流メイン搬送路50aと下流メイ
ン搬送路を停止し、入金計数処理を中断する。このよう
に、入金計数処理中に下流メイン搬送路のリジェクト券
の異常検知を行うことにより、装置の信頼性を向上させ
ることが可能である。
50bに保留された入金リジェクト紙幣は、入金リジェ
クト返却処理時に入出金口2に搬送され利用者に返却さ
れる。入金リジェクト返却処理では、入出金口2の押板
23を移動して入出金口2のスタック準備後、下流メイ
ン搬送路50bを駆動し、下流メイン搬送路50b上に
保留した紙幣を入出金口2に収納する動作を行う。この
とき、下流メイン搬送路出口センサ313で紙幣の間隔
を検出し、間隔が十分あいていない紙幣を検出した場合
は、その紙幣が入出金口2にスタックされる前に下流メ
イン搬送路50bの速度を落とし、先にスタックされた
紙幣との間隔時間を広げる制御を行うことも可能であ
る。さらに、入金計数時に入金リジェクト紙幣のリジェ
クト要因をリジェクトされた順に記憶しておき、入金リ
ジェクト返却時に入金リジェクト紙幣の内、搬送状態が
悪くてリジェクトされた紙幣は入出金口2に返却し、紙
幣の鑑別がうまくできなかった紙幣については直接入出
金口2に搬送せず一旦上流メイン搬送路50a側に搬送
し、再度入金紙幣判別部3で紙幣を判定する入金リジェ
クト紙幣の再鑑を行うことも可能である。
知について説明する。まず、入金リジェクト紙幣のジャ
ムチェックについて説明する。下流メイン搬送路50b
に保留されている各紙幣について、入金計数時にメモリ
に記憶した下流メイン搬送路入口センサ312通過時の
エンコーダC303のカウント値から、入金リジェクト
返却時に下流メイン搬送路出口センサ313を通過する
エンコーダC303の値を予測し、予定のカウント値に
なっても紙幣が下流メイン搬送路出口センサ313に到
達しない場合は、下流メイン搬送路50b内で紙幣が滞
留しているものとして異常を検出し、直ちに下流メイン
搬送路50bを停止し、入金リジェクト返却処理を中断
する。
について説明する。入金計数時、下流メイン搬送路入口
センサ312を通過した入金リジェクト紙幣の枚数と入
金リジェクト返却時に入出金口スタック入口センサ31
4を通過した入金リジェクト紙幣の枚数を比較して、一
致していればジャム等はなく正しく入出金口2にリジェ
クト紙幣がスタックされたものとし、一致していなけれ
ばどこかに紙幣が滞留している可能性があるので異常と
し、入金リジェクト返却処理を中断する。以上のよう
に、入金リジェクト返却処理中の異常検知を行うことに
より、装置の信頼性を向上させることが可能である。さ
らに入金リジェクト返却処理時のスタック性能を向上さ
せるために、下流メイン搬送路駆動モータを通常の搬送
よりも遅い速度で駆動し、下流メイン搬送路50bに保
留した紙幣を入出金口2に移動するようにもしている。
行うことにより、入金リジェクト紙幣を搬送路上に一時
保留して直接入出金口2に集積する装置の信頼性を向上
させることが可能となる。これにより、一時保留する空
間を必要としない簡素で低コストの装置を実現できる。
また、上記の紙幣取扱装置1では入金リジェクト紙幣を
下流メイン搬送路50bに一時保留するするようにして
いるが、入金リジェクト紙幣を一時保留せずに直接入出
金口2に入出金2の分離しつつある入金紙幣の後ろ側に
スタックして返却してもよいし、入金リジェクト紙幣を
スタックする別のスタッカを設け、そこに入金リジェク
ト紙幣を一旦スタックした後、入出金口2に入金リジェ
クト紙幣を移動させて返却してもよい。
処理について説明する。異常検知後、紙幣取扱装置1を
復旧するための動作としては、一時集積部4、入金庫
6、出金庫7、リサイクル庫8、リジェクト庫9のユニ
ット搬送路51〜57にあるゲートはすべて閉じてお
き、入出金口2のユニット搬送路58にあるゲートは入
出金口2側に向けておく。入出金口2をスタック状態に
準備しておき、上流メイン搬送路50aと下流メイン搬
送路50bを同時に駆動する。この時、一時保管庫4の
ユニット搬送路51に残留紙幣がある場合は、同時に一
時保管庫4の回転ドラム41も入金計数時と同じ方向に
駆動する。一時保管庫4のユニット搬送路51に紙幣が
残留している場合、一時保管庫4に搬送される側に紙幣
が残留していれば一時保管庫4側に残留紙幣が搬送され
るので回転ドラム41に巻き付けておく。下流メイン搬
送路50bに送出する側に紙幣が残留していれば下流メ
イン搬送路50bに送出されるので、入出金口2に収納
される。
1は異常時の復旧処理時に受渡し搬送路の紙幣を巻き取
る必要があるので、入金計数時に一時保管庫4の満杯を
検出した後でも復旧動作が可能なように、誘導テープ4
3のニア満杯検知は真の満杯位置から復旧動作でユニッ
ト搬送路51の残留紙幣を巻き取り可能なだけ手前に設
定しておく必要がある。また、誘導テープ43の真の満
杯位置を検出している状態で、まだ一時保管庫4のユニ
ット搬送路51に残留紙幣がある場合は、残留紙幣を取
り除くまで復旧動作させないようにする。このように動
作させることにより、搬送路5の残留紙幣は入出金口2
に搬送され、一時保管庫4に収納される側のユニット搬
送路51の残留紙幣は一時保管庫4に搬送される。
幣が無い場合は、一時保管庫4の誘導テープ43は初期
位置に戻しておく。また、前記動作終了後、一時保管庫
4に紙幣がある場合は、異常後の処理で係員が一時保管
庫4の紙幣を触る可能性があり、一時保管庫4に巻き付
けている紙幣の順序が不正になるので入金庫6やリサイ
クル庫8には収納せず、必ず一時保管庫4の全ての紙幣
を入出金口2に搬送して返却する。以上のように復旧動
作を行えば、復旧動作後は常に残留紙幣は入出金口2に
収納されていて、一時保管庫4は初期状態にすることが
可能である。
成は入金庫6、出金庫7、リサイクル庫8、リジェクト
庫9となっているが、入金庫6のみで入金専用の装置と
することも可能である。
した紙幣を紙幣判別部での判別に応じた収納庫に収納す
るための搬送路と入金リジェクト紙幣を貯留するための
搬送路を同一の下流メイン搬送路で兼用しているが、図
16を用いて説明した如きタイミング制御が行われる下
流メイン搬送路を入金紙幣収納のための搬送路と別個に
設けることも可能である。また、上記実施例では、入金
リジェクト紙幣を下流メイン搬送路上に貯留したが、こ
れに限定されず、入金リジェクト庫を設けてこれに一旦
貯留するようにしてもよい。
き取る方式の一時保管庫を採用し、入金計数時一時保管
庫に収納された紙幣の順序管理を行うことにより、再度
紙幣を判別することなく入金収納を行うことが可能とな
り、搬送路を簡素にして、操作性が優れ、かつ、低コス
トの紙幣取扱装置の実現が可能となる。さらに、紙幣の
状態検知や異常検知を行うことにより、入金収納時鑑別
しないで収納する紙幣取扱装置であっても入金庫やリサ
イクル庫に異金種の紙幣を収納する誤動作を防止し、入
金収納動作および出金動作の信頼性を向上できる。ま
た、一時保管庫に紙幣を収納する場合のみ回転ドラムを
起動し、一時保管庫に収納する紙幣が一定期間無い場合
は回転ドラムを停止する回転ドラムの制御を行うことに
より、一時保管庫に求められる収納容量を最小限の実装
空間で実現し、装置の小型化、機能向上を図ることが可
能となる。
現金自動取引装置の斜視図である。
ロック図である。
す側面図である。
斜視図である。
ある。
である。
を示すブロック図である。
めのフローチャートである。
るためのフローチャートである。
入出金口分離処理を説明するためのフローチャートであ
る。
紙幣判別処理を説明するためのフローチャートである。
回転ドラム起動/停止処理を説明するためのフローチャ
ートである。
一時保管庫登録処理を説明するためのフローチャートで
ある。
下流メイン搬送路起動/停止処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
ゲート制御処理を説明するためのフローチャートであ
る。
理を説明するためのフローチャートである。
るためのフローチャートである。
一時保管庫処理を説明するためのフローチャートであ
る。
入金庫ゲート制御処理を説明するためのフローチャート
である。
リサイクル庫ゲート制御処理を説明するためのフローチ
ャートである。
説明図である。
である。
ーブルの一例を示す図である。
のゲート制御用テーブル(入金計数)の一例を示す図で
ある。
のゲート制御用テーブル(入金収納)の一例を示す図で
ある。
用テーブルの一例を示す図である。
路制御用テーブルの一例を示す図である。
ラ、22:ゲートローラ、23:押板、24:ブラシロ
ーラ、25:スタックローラ、26:シャッタ、3:入
金紙幣判別部、31:2枚検知部、32:鑑別部、30
1:エンコーダA、302:エンコーダB、303:エ
ンコーダC、311:一時保管庫通過センサ、312:
下流メイン搬送路入口センサ、313:下流メイン搬送
路出口センサ、313’:入金リジェクト満杯センサ、
314:入出金口スタック入口センサ、315:湧き出
しチェックセンサ 4:一時保管庫、41:回転ドラム、42:巻き取り
軸、43:誘導テープ、44:バックアップローラ、4
5:入口ローラ、5:紙幣搬送路、50:メイン搬送
路、50a:上流メイン搬送路、50b:下流メイン搬
送路、51〜58:ユニット搬送路、6:入金庫、7:
出金庫、8:リサイクル庫、9:リジェクト庫、10:
出金紙幣判別部、11:制御部。
Claims (4)
- 【請求項1】 入金のための投入された紙幣を紙幣判別
部で判別し、判別結果に応じて複数の紙幣収納庫に積層
して収納する紙幣取扱装置において、 上記紙幣判別部で判別された紙幣を搬送順に回転ドラム
と該回転ドラムに巻き付く誘導体で順次巻き付けて一旦
収納する一時保管庫と、 上記紙幣判別部からの紙幣判別情報を上記一時保管庫に
巻き付けて収納した順に記憶する記憶手段と、 入金取引成立に応じて、上記回転ドラムを逆転して上記
一時保管庫から上記の巻き付け時と逆の順に紙幣を順次
取り出し、かつ上記記憶手段から同様に逆の順に紙幣判
別情報を読み出し、この読み出された紙幣判別情報に応
じて当該紙幣を収納すべき紙幣収納庫を選択し、選択さ
れた紙幣収納庫に当該紙幣を収納する手段を有すること
を特徴とする紙幣取扱装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の紙幣取扱装置において、 上記一時保管庫に、搬送される紙幣を上記誘導体ととも
に回転ドラムに巻き付ける際に、誘導体の巻き付け開始
位置を起点とした、巻き付け中の位置を認識できる誘導
体位置認識手段を設け、 上記記憶手段に、入金取引時、搬送される入金紙幣の判
別情報とともに、さらに上記誘導体位置認識手段による
巻き付け時誘導体位置情報を順次記憶し、入金取引成立
後、上記回転ドラムを逆方向に回転し、上記巻き付け時
と逆の順に一時保管庫から紙幣搬送路に放出時、1枚毎
に、上記誘導体位置認識手段による放出時誘導体位置情
報を該記憶手段の巻き付け時誘導体位置情報と比較判定
し、この比較判定結果に応じて当該紙幣を収納すべき紙
幣収納庫を選択することを特徴とする紙幣取扱装置。 - 【請求項3】 入金のための投入された紙幣を紙幣判別
部で判別し、判別結果に応じて複数の紙幣収納庫に収納
する紙幣取扱装置において、 上記紙幣判別部で判別された紙幣を搬送順に回転ドラム
と該回転ドラムに巻き付く誘導体で順次巻き付けて一旦
収納する一時保管庫と、 入金取引時、入金口から連続して搬送される紙幣を搬送
順に紙幣判別部で、取り扱い可能な入金紙幣と、取扱不
可能な入金リジェクト紙幣に判別し、入金紙幣のみを回
転ドラムと該回転ドラムに巻き付く誘導体で順次巻き付
けて収納する一時保管庫の回転ドラムに巻き付け保管す
るとともに、上記紙幣判別部での入金紙幣との判別と一
時保管庫への搬送のタイミングとに応答して、各入金紙
幣毎に上記一時保管庫への搬送および上記回転ドラムの
起動および停止を制御する制御手段を有することを特徴
とする紙幣取扱装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の紙
幣取扱装置において、 上記誘導体の上記回転ドラムに巻き付く部分の長さを、
少なくとも、紙幣分離速度,搬送速度,上記入金口の投
入限度枚数から求められる1回の計数動作に必要な長さ
以上としたことを特徴とする紙幣取扱装置。
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- 1998-02-06 JP JP02536898A patent/JP3865171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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