JPH11219892A - 走査型露光装置及びその視野絞り位置の測定方法 - Google Patents
走査型露光装置及びその視野絞り位置の測定方法Info
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- JPH11219892A JPH11219892A JP10023096A JP2309698A JPH11219892A JP H11219892 A JPH11219892 A JP H11219892A JP 10023096 A JP10023096 A JP 10023096A JP 2309698 A JP2309698 A JP 2309698A JP H11219892 A JPH11219892 A JP H11219892A
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70058—Mask illumination systems
- G03F7/70066—Size and form of the illuminated area in the mask plane, e.g. reticle masking blades or blinds
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/70358—Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Lenses (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の投影光学系用いる走査型露光装置にお
いて、隣接する投影光学系による露光領域の継ぎ部での
露光ムラの発生を防止する。 【解決手段】 マスクテーブルに設置したスリット板2
0のスリット20aを走査させ、受光センサ50によっ
て、スリット20aを透過した光が視野絞りの開口部4
5aのエッジ部を横切るときのスリット位置を検出する
ことで視野絞り45の位置を把握する。その情報に基づ
いて、視野絞り45の位置を適正位置に補正する。
いて、隣接する投影光学系による露光領域の継ぎ部での
露光ムラの発生を防止する。 【解決手段】 マスクテーブルに設置したスリット板2
0のスリット20aを走査させ、受光センサ50によっ
て、スリット20aを透過した光が視野絞りの開口部4
5aのエッジ部を横切るときのスリット位置を検出する
ことで視野絞り45の位置を把握する。その情報に基づ
いて、視野絞り45の位置を適正位置に補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
表示素子等の製造に用いられる走査型露光装置及びその
視野絞り位置の測定方法に関する。
表示素子等の製造に用いられる走査型露光装置及びその
視野絞り位置の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の液晶パネルや大面積の半導体素子
等を高いスループットで製造するために、走査型露光装
置が用いられる。この走査型露光装置は、マスク又はレ
チクル(以下、マスクという)をスリット状の照明領域
で照明し、その照明領域に対して短辺方向にマスクを走
査し、照明領域と共役な露光領域に対してフォトレジス
トが塗布されたガラスプレートや半導体ウェハ等の感光
基板(以下、単に基板という)を同期して走査すること
により、マスク上のパターンを逐次基板上に露光するも
のである。
等を高いスループットで製造するために、走査型露光装
置が用いられる。この走査型露光装置は、マスク又はレ
チクル(以下、マスクという)をスリット状の照明領域
で照明し、その照明領域に対して短辺方向にマスクを走
査し、照明領域と共役な露光領域に対してフォトレジス
トが塗布されたガラスプレートや半導体ウェハ等の感光
基板(以下、単に基板という)を同期して走査すること
により、マスク上のパターンを逐次基板上に露光するも
のである。
【0003】走査型露光装置においても、処理基板サイ
ズが大きくなった場合、スループットを上げるために
は、投影光学系の露光領域を広げる方法が考えられる。
投影光学系を大型化することなく露光領域を広げる方法
として、投影光学系を複数の小型投影光学系によって構
成し、この複数の小型投影光学系による露光領域を継ぎ
合わせて露光する方法が考えられている。
ズが大きくなった場合、スループットを上げるために
は、投影光学系の露光領域を広げる方法が考えられる。
投影光学系を大型化することなく露光領域を広げる方法
として、投影光学系を複数の小型投影光学系によって構
成し、この複数の小型投影光学系による露光領域を継ぎ
合わせて露光する方法が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数の投影光学系によ
る露光領域を継ぎ合わせて基板上にマスクのパターンを
露光する場合、各投影光学系による露光領域を正確に継
ぎ合わせるために、各投影光学系に視野絞りが設けられ
る。図14は、複数の投影光学系に設けられている台形
状の視野絞りによって決定される基板上の露光領域39
a,39b,39c,…を示すものであるが、各投影光
学系に設けられている視野絞りの位置がずれている場
合、隣接する視野絞りのエッジ部分によって重なり合う
ようにして露光される領域に継ぎ誤差が発生し、露光量
ムラを招いてしまうことになる。
る露光領域を継ぎ合わせて基板上にマスクのパターンを
露光する場合、各投影光学系による露光領域を正確に継
ぎ合わせるために、各投影光学系に視野絞りが設けられ
る。図14は、複数の投影光学系に設けられている台形
状の視野絞りによって決定される基板上の露光領域39
a,39b,39c,…を示すものであるが、各投影光
学系に設けられている視野絞りの位置がずれている場
合、隣接する視野絞りのエッジ部分によって重なり合う
ようにして露光される領域に継ぎ誤差が発生し、露光量
ムラを招いてしまうことになる。
【0005】図15は、隣接する投影光学系の視野絞り
の位置が正常な場合とずれている場合の、継ぎ部分での
露光状態を示す説明図である。図15(a)は、隣接す
る投影光学系の視野絞りが正常位置にある場合を示し、
露光領域39aと露光領域39bの継ぎ部分でも基板上
の露光量が一定となる。一方、図15(b)は隣接する
投影光学系の視野絞りの位置がずれている場合を示し、
露光領域39aと露光領域39bの継ぎ部分で基板上の
露光量が変化(図の場合、増加)し、露光量ムラが発生
する。本発明は、このような問題点に鑑みてなされたも
ので、露光領域を継ぎ合わせてマスクパターンの露光を
行う複数の投影光学系の視野絞りの位置ずれを補正する
ことで露光ムラの発生を防止することのできる走査型露
光装置及びその視野絞り位置の測定方法を提供すること
を目的とする。
の位置が正常な場合とずれている場合の、継ぎ部分での
露光状態を示す説明図である。図15(a)は、隣接す
る投影光学系の視野絞りが正常位置にある場合を示し、
露光領域39aと露光領域39bの継ぎ部分でも基板上
の露光量が一定となる。一方、図15(b)は隣接する
投影光学系の視野絞りの位置がずれている場合を示し、
露光領域39aと露光領域39bの継ぎ部分で基板上の
露光量が変化(図の場合、増加)し、露光量ムラが発生
する。本発明は、このような問題点に鑑みてなされたも
ので、露光領域を継ぎ合わせてマスクパターンの露光を
行う複数の投影光学系の視野絞りの位置ずれを補正する
ことで露光ムラの発生を防止することのできる走査型露
光装置及びその視野絞り位置の測定方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の走査型露光装置
は、マスクを保持するマスクステージと、基板を保持す
る基板ステージと、マスク上の複数の照明領域を照明す
る照明光学系と、複数の照明領域の像を基板上に各々投
影する複数の投影光学系と、マスクステージと基板ステ
ージとを投影光学系に対して同期して走査する走査手段
と、各投影光学系内に配置された視野絞りとを含み、複
数の照明領域の像を基板上で継ぎ合わせて露光する走査
型露光装置において、視野絞りの位置を測定する測定手
段を備えることを特徴としている。
は、マスクを保持するマスクステージと、基板を保持す
る基板ステージと、マスク上の複数の照明領域を照明す
る照明光学系と、複数の照明領域の像を基板上に各々投
影する複数の投影光学系と、マスクステージと基板ステ
ージとを投影光学系に対して同期して走査する走査手段
と、各投影光学系内に配置された視野絞りとを含み、複
数の照明領域の像を基板上で継ぎ合わせて露光する走査
型露光装置において、視野絞りの位置を測定する測定手
段を備えることを特徴としている。
【0007】この走査型露光装置では、視野絞り位置測
定手段によって視野絞りの位置を測定することにより、
視野絞りの位置を把握することが可能となるため、視野
絞りの位置を適正位置に補正することで、視野絞りの開
口部のエッジ部分による継ぎ誤差が低減され、露光ムラ
が解消される。視野絞り位置測定手段はマスクステージ
に保持されるスリットと、基板ステージに設置される光
検出器とで構成することができる。この場合、マスクス
テージに保持されるスリットを視野絞りの形状に合わせ
た形状とすること、具体的にはスリット形状を視野絞り
による露光領域のエッジに対して平行となるようにする
ことで、十分なS/N比をもって測定することができ
る。
定手段によって視野絞りの位置を測定することにより、
視野絞りの位置を把握することが可能となるため、視野
絞りの位置を適正位置に補正することで、視野絞りの開
口部のエッジ部分による継ぎ誤差が低減され、露光ムラ
が解消される。視野絞り位置測定手段はマスクステージ
に保持されるスリットと、基板ステージに設置される光
検出器とで構成することができる。この場合、マスクス
テージに保持されるスリットを視野絞りの形状に合わせ
た形状とすること、具体的にはスリット形状を視野絞り
による露光領域のエッジに対して平行となるようにする
ことで、十分なS/N比をもって測定することができ
る。
【0008】本発明による視野絞り位置の測定方法は、
マスク上の複数の照明領域を各々視野絞りを有する複数
の投影光学系を介して基板上で継ぎ合わせて露光する露
光装置の視野絞りの位置を測定する方法において、マス
クの位置に配置したスリットを視野絞りに対して移動さ
せ、基板上で検出される光量とスリットの位置との関係
から視野絞りの位置を検出することを特徴としている。
この測定方法では、マスクの位置に配置したスリットを
視野絞りに対して移動させ、基板上で検出される光量と
スリットの位置との関係から視野絞りの位置を測定する
ことができる。また、複数の位置でスリットを停止させ
て光量検出を行うことでも視野絞りの位置を検出するこ
とができる。
マスク上の複数の照明領域を各々視野絞りを有する複数
の投影光学系を介して基板上で継ぎ合わせて露光する露
光装置の視野絞りの位置を測定する方法において、マス
クの位置に配置したスリットを視野絞りに対して移動さ
せ、基板上で検出される光量とスリットの位置との関係
から視野絞りの位置を検出することを特徴としている。
この測定方法では、マスクの位置に配置したスリットを
視野絞りに対して移動させ、基板上で検出される光量と
スリットの位置との関係から視野絞りの位置を測定する
ことができる。また、複数の位置でスリットを停止させ
て光量検出を行うことでも視野絞りの位置を検出するこ
とができる。
【0009】更に、マスクの位置にスリットを配置して
視野絞りを移動させ、基板上で検出される光量と視野絞
りの位置との関係から視野絞りの位置を検出することも
できる。このとき、スリットの位置を視野絞りエッジの
設計位置に設定することにより、視野絞りの位置検出と
同時に視野絞りの位置設定を行うことができる。更にま
た、複数の位置で視野絞りを停止させて光量検出を行う
ことでも視野絞りの位置を検出することができる。ま
た、スリットの形状を視野絞りの形状に合わせた形とす
ることで、十分なS/Nを得ることができる。
視野絞りを移動させ、基板上で検出される光量と視野絞
りの位置との関係から視野絞りの位置を検出することも
できる。このとき、スリットの位置を視野絞りエッジの
設計位置に設定することにより、視野絞りの位置検出と
同時に視野絞りの位置設定を行うことができる。更にま
た、複数の位置で視野絞りを停止させて光量検出を行う
ことでも視野絞りの位置を検出することができる。ま
た、スリットの形状を視野絞りの形状に合わせた形とす
ることで、十分なS/Nを得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明による走査型露光装
置を示す概略図、図2は図1に示した投影光学系を示す
斜視図、図3は投影光学系のレンズ構成図である。図1
において、超高圧水銀ランプ等の光源2から射出された
露光光は楕円鏡3によって集光され、ダイクロイックミ
ラー4で反射されたのち、波長選択フィルタ5に導かれ
る。波長選択フィルタ5を透過した露光に必要な波長の
光は、フライアイインテグレータ6によって均一な照度
分布をもつ光束に変換され、スリット形状の開口を有す
るブラインド7によってスリット状に整形される。ブラ
インド7を通過したスリット状の光束は反射ミラー8を
介してコンデンサレンズ9の方向に反射され、コンデン
サレンズ9はこの光束をマスク10上に結像することで
マスク10をスリット状の照明領域38a〜38gで照
明する。マスク10上のパターン像は、投影光学系11
を介して基板ステージ14上に保持された基板12上に
投影露光される。
施の形態を説明する。図1は本発明による走査型露光装
置を示す概略図、図2は図1に示した投影光学系を示す
斜視図、図3は投影光学系のレンズ構成図である。図1
において、超高圧水銀ランプ等の光源2から射出された
露光光は楕円鏡3によって集光され、ダイクロイックミ
ラー4で反射されたのち、波長選択フィルタ5に導かれ
る。波長選択フィルタ5を透過した露光に必要な波長の
光は、フライアイインテグレータ6によって均一な照度
分布をもつ光束に変換され、スリット形状の開口を有す
るブラインド7によってスリット状に整形される。ブラ
インド7を通過したスリット状の光束は反射ミラー8を
介してコンデンサレンズ9の方向に反射され、コンデン
サレンズ9はこの光束をマスク10上に結像することで
マスク10をスリット状の照明領域38a〜38gで照
明する。マスク10上のパターン像は、投影光学系11
を介して基板ステージ14上に保持された基板12上に
投影露光される。
【0011】この際、基板12上に投影されるのはスリ
ット状のパターン像(露光領域39a〜39g)であ
り、マスク10上に形成されているマスクパターンの一
部の像である。そこで走査型露光装置では、マスク10
を保持するマスクステージ13と基板12を保持する基
板ステージ14を一体化したキャリッジ15を、キャリ
ッジ制御部17によって駆動制御し、マスク10上の照
明領域38a〜38g及び投影光学系11に対して移動
走査することで、マスク10上に形成されているマスク
パターンの全てを基板12上に転写する。キャリッジ速
度計測部16はキャリッジ15の速度を計測し、キャリ
ッジ制御部17は、キャリッジ速度計測部16によって
計測されたキャリッジ15の速度が上位コンピュータか
らの速度指令信号によって与えられる速度と等しくなる
ようにキャリッジ15を駆動制御する。
ット状のパターン像(露光領域39a〜39g)であ
り、マスク10上に形成されているマスクパターンの一
部の像である。そこで走査型露光装置では、マスク10
を保持するマスクステージ13と基板12を保持する基
板ステージ14を一体化したキャリッジ15を、キャリ
ッジ制御部17によって駆動制御し、マスク10上の照
明領域38a〜38g及び投影光学系11に対して移動
走査することで、マスク10上に形成されているマスク
パターンの全てを基板12上に転写する。キャリッジ速
度計測部16はキャリッジ15の速度を計測し、キャリ
ッジ制御部17は、キャリッジ速度計測部16によって
計測されたキャリッジ15の速度が上位コンピュータか
らの速度指令信号によって与えられる速度と等しくなる
ようにキャリッジ15を駆動制御する。
【0012】尚、図1では、反射ミラー8等を用いて光
源2からの光束でマスク10を照明しているが、別の方
法として光ファイバー等を用いて複数のスリット状の照
明領域38a〜38gを照明するようにしてもよい。上
記の投影光学系11は、例えば図2に示すように、複数
の小型投影光学系32a〜32gを継ぎ合わせた構成と
されており、複数の投影光学系32a〜32gからなる
正立実像系の光学系が用いられている。ここで、X軸
は、上記のキャリッジ15の移動方向を示し、Y軸はマ
スク10の面内でX軸と直交する方向を示し、Z軸はマ
スク10の法線方向(フォーカス方向)を示している。
源2からの光束でマスク10を照明しているが、別の方
法として光ファイバー等を用いて複数のスリット状の照
明領域38a〜38gを照明するようにしてもよい。上
記の投影光学系11は、例えば図2に示すように、複数
の小型投影光学系32a〜32gを継ぎ合わせた構成と
されており、複数の投影光学系32a〜32gからなる
正立実像系の光学系が用いられている。ここで、X軸
は、上記のキャリッジ15の移動方向を示し、Y軸はマ
スク10の面内でX軸と直交する方向を示し、Z軸はマ
スク10の法線方向(フォーカス方向)を示している。
【0013】これらの投影光学系32a〜32gは、例
えば図3に示すように、2組のダイソン型光学系を組み
合わせた構成を有し、第1の部分光学系41〜44と、
視野絞り45と、第2の部分光学系46〜49から構成
されている。第1の部分光学系41〜44は、マスク1
0に面して45°の傾斜で配置された反射面を持つ直角
プリズム41と、マスク10の面内方向に沿った光軸を
有し、凸面を直角プリズム41の反射面に向けた平凸レ
ンズ成分42と、全体としてメニスカス形状であって凹
面を平凸レンズ成分42側に向けた反射面を有するレン
ズ成分43と、直角プリズム41の反射面と直交しかつ
マスク10の面に対して45°の傾斜で配置された反射
面を持つ直角プリズム44とを有する。
えば図3に示すように、2組のダイソン型光学系を組み
合わせた構成を有し、第1の部分光学系41〜44と、
視野絞り45と、第2の部分光学系46〜49から構成
されている。第1の部分光学系41〜44は、マスク1
0に面して45°の傾斜で配置された反射面を持つ直角
プリズム41と、マスク10の面内方向に沿った光軸を
有し、凸面を直角プリズム41の反射面に向けた平凸レ
ンズ成分42と、全体としてメニスカス形状であって凹
面を平凸レンズ成分42側に向けた反射面を有するレン
ズ成分43と、直角プリズム41の反射面と直交しかつ
マスク10の面に対して45°の傾斜で配置された反射
面を持つ直角プリズム44とを有する。
【0014】マスク10を介した照明光学系からの露光
光は、直角プリズム41によって光路が90°偏向さ
れ、直角プリズム41に接合された平凸レンズ成分42
に入射する。このレンズ成分42には、平凸レンズ成分
42とは異なる硝材にて構成されたレンズ成分43が接
合されており、直角プリズム41からの光はレンズ成分
42,43の接合面42aにて屈折し、反射膜が蒸着さ
れた反射面43aに達する。反射面43aで反射された
光は、接合面42aで屈折され、レンズ成分42に接合
された直角プリズム44に達する。レンズ成分42から
の光は、直角プリズム44により光路が90°偏向され
て、この直角プリズム44の射出面側すなわち視野絞り
45の位置にマスク10の1次像を形成する。
光は、直角プリズム41によって光路が90°偏向さ
れ、直角プリズム41に接合された平凸レンズ成分42
に入射する。このレンズ成分42には、平凸レンズ成分
42とは異なる硝材にて構成されたレンズ成分43が接
合されており、直角プリズム41からの光はレンズ成分
42,43の接合面42aにて屈折し、反射膜が蒸着さ
れた反射面43aに達する。反射面43aで反射された
光は、接合面42aで屈折され、レンズ成分42に接合
された直角プリズム44に達する。レンズ成分42から
の光は、直角プリズム44により光路が90°偏向され
て、この直角プリズム44の射出面側すなわち視野絞り
45の位置にマスク10の1次像を形成する。
【0015】視野絞り45の開口部45aを通過した1
次像からの光は、第2の部分光学系46〜49を介し
て、マスク10の2次像を基板12の表面上に形成す
る。この第2の部分光学系の構成は第1の部分光学系と
同一である。第2の部分光学系46〜49は、第1の部
分光学系と同じく、X方向が正かつY方向が負となる等
倍像を形成する。したがって、基板12の表面に形成さ
れる2次像は、マスク10の等倍の正立像(上下左右方
向の横倍率が正の像)となる。投影光学系32a(第1
及び第2の部分光学系)は、両側テレセントリック光学
系である。
次像からの光は、第2の部分光学系46〜49を介し
て、マスク10の2次像を基板12の表面上に形成す
る。この第2の部分光学系の構成は第1の部分光学系と
同一である。第2の部分光学系46〜49は、第1の部
分光学系と同じく、X方向が正かつY方向が負となる等
倍像を形成する。したがって、基板12の表面に形成さ
れる2次像は、マスク10の等倍の正立像(上下左右方
向の横倍率が正の像)となる。投影光学系32a(第1
及び第2の部分光学系)は、両側テレセントリック光学
系である。
【0016】視野絞り45は例えば図2の露光領域39
a,39b,39c,‥‥に対応する台形状の開口部4
5a,45b,45c,‥‥を有し、この台形状の開口
部45a,45b,45c,‥‥により基板12上の露
光領域が台形状に規定される。すなわち、投影光学系3
2a〜32gは、投影光学系内の視野絞り45によって
規定される視野領域38a〜38gを有している。これ
らの視野領域38a〜38gの像は、基板12上の露光
領域39a〜39g上に等倍の正立像として形成され
る。ここで、投影光学系32a〜32dは、視野領域3
8a〜38dが図中Y方向に沿って配列されるように設
けられている。また、投影光学系32e〜32gは、図
中X方向で視野領域38a〜38dとは異なる位置に、
視野領域38e〜38gがY方向に沿って配列されるよ
うに設けられている。投影光学系32a〜32dと、投
影光学系32e〜32gとは、それぞれの直角プリズム
同士が極近傍に位置するように配置される。
a,39b,39c,‥‥に対応する台形状の開口部4
5a,45b,45c,‥‥を有し、この台形状の開口
部45a,45b,45c,‥‥により基板12上の露
光領域が台形状に規定される。すなわち、投影光学系3
2a〜32gは、投影光学系内の視野絞り45によって
規定される視野領域38a〜38gを有している。これ
らの視野領域38a〜38gの像は、基板12上の露光
領域39a〜39g上に等倍の正立像として形成され
る。ここで、投影光学系32a〜32dは、視野領域3
8a〜38dが図中Y方向に沿って配列されるように設
けられている。また、投影光学系32e〜32gは、図
中X方向で視野領域38a〜38dとは異なる位置に、
視野領域38e〜38gがY方向に沿って配列されるよ
うに設けられている。投影光学系32a〜32dと、投
影光学系32e〜32gとは、それぞれの直角プリズム
同士が極近傍に位置するように配置される。
【0017】基板12上には、投影光学系32a〜32
dによって、図中Y方向に沿って配列された露光領域3
9a〜39dが形成され、投影光学系32e〜32gに
よって露光領域39a〜39dとは異なる位置にY方向
に沿って配列された露光領域39e〜39gが形成され
る。これらの露光領域39a〜39gは、視野領域38
a〜38gの等倍の正立像である。
dによって、図中Y方向に沿って配列された露光領域3
9a〜39dが形成され、投影光学系32e〜32gに
よって露光領域39a〜39dとは異なる位置にY方向
に沿って配列された露光領域39e〜39gが形成され
る。これらの露光領域39a〜39gは、視野領域38
a〜38gの等倍の正立像である。
【0018】図4は、本発明による視野絞り位置の測定
手段を設けた投影光学系の一例を示す概略図であり、図
1の投影光学系11に相当するものである。視野絞り4
5の装置を測定する際には、スリット20aが設けられ
たスリット板20をマスクテーブル上に設置する。スリ
ット板20が載置されたマスクテーブルは、コントロー
ラ52の制御下におかれた駆動制御部54によって駆動
されるマスクテーブル駆動機構55によって移動走査さ
れる。スリット板20のスリット20aの位置は、マス
クテーブルに固定された移動鏡57aからの反射光を受
けるレーザ干渉計57によってモニタされており、この
モニタ出力はコントローラ52に与えられる。
手段を設けた投影光学系の一例を示す概略図であり、図
1の投影光学系11に相当するものである。視野絞り4
5の装置を測定する際には、スリット20aが設けられ
たスリット板20をマスクテーブル上に設置する。スリ
ット板20が載置されたマスクテーブルは、コントロー
ラ52の制御下におかれた駆動制御部54によって駆動
されるマスクテーブル駆動機構55によって移動走査さ
れる。スリット板20のスリット20aの位置は、マス
クテーブルに固定された移動鏡57aからの反射光を受
けるレーザ干渉計57によってモニタされており、この
モニタ出力はコントローラ52に与えられる。
【0019】また、視野絞り45は、コントローラ52
の制御下におかれた駆動制御部54によって駆動される
視野絞り駆動機構56によって移動可能である。視野絞
り45の位置は、視野絞り45を載置したテーブルに固
定された移動鏡58aからの反射光を受けるレーザ干渉
計58によってモニタされており、このモニタ出力はコ
ントローラ52に与えられる。光源2からの照明光は、
スリット板20のスリット20aを通して視野絞り45
を有する投影光学系11に入射する。投影光学系11の
出射側には、SPD(シリコン・フォト・ダイオード)
等の受光センサ50が配置されており、スリット20a
及び投影光学系11内の視野絞り45の開口部45aを
通過した照明光は受光センサ50で受光される。受光セ
ンサ50からの受光信号は、光電変換器51によって電
気信号に変換されたのち、コントローラ52によって制
御される信号処理部53に出力される。
の制御下におかれた駆動制御部54によって駆動される
視野絞り駆動機構56によって移動可能である。視野絞
り45の位置は、視野絞り45を載置したテーブルに固
定された移動鏡58aからの反射光を受けるレーザ干渉
計58によってモニタされており、このモニタ出力はコ
ントローラ52に与えられる。光源2からの照明光は、
スリット板20のスリット20aを通して視野絞り45
を有する投影光学系11に入射する。投影光学系11の
出射側には、SPD(シリコン・フォト・ダイオード)
等の受光センサ50が配置されており、スリット20a
及び投影光学系11内の視野絞り45の開口部45aを
通過した照明光は受光センサ50で受光される。受光セ
ンサ50からの受光信号は、光電変換器51によって電
気信号に変換されたのち、コントローラ52によって制
御される信号処理部53に出力される。
【0020】次に、視野絞り45の位置の測定方法の具
体例について説明する。 (第1の方法)第1の方法は、スリット板20のスリッ
ト20aの形状を十分に小さい点とみなし、このスリッ
ト20aを視野絞り45側を固定としてスキャンさせ、
視野絞り45の位置を測定するものである。スリット板
20のスリット20aの位置は、レーザ干渉計57によ
ってモニタされている。スリット20aをマスクテーブ
ル駆動機構55の駆動によってX方向(露光時のスキャ
ン方向)にスキャンし、図5のに示すように、受光セ
ンサ50の出力が変化する位置を検出する。この受光セ
ンサ50の出力変化は、スリット20aを透過した光が
視野絞り45の開口部45aのエッジを横切ったことに
よるものであり、このときレーザ干渉計57によって求
められるスリット20aの位置から視野絞り45の開口
部45aのエッジ位置が求められる。そして、検出され
た位置を図5に示す理想の視野絞りエッジ位置と比
較することにより視野絞り45の開口部45aのエッジ
位置のずれ量が検出される。
体例について説明する。 (第1の方法)第1の方法は、スリット板20のスリッ
ト20aの形状を十分に小さい点とみなし、このスリッ
ト20aを視野絞り45側を固定としてスキャンさせ、
視野絞り45の位置を測定するものである。スリット板
20のスリット20aの位置は、レーザ干渉計57によ
ってモニタされている。スリット20aをマスクテーブ
ル駆動機構55の駆動によってX方向(露光時のスキャ
ン方向)にスキャンし、図5のに示すように、受光セ
ンサ50の出力が変化する位置を検出する。この受光セ
ンサ50の出力変化は、スリット20aを透過した光が
視野絞り45の開口部45aのエッジを横切ったことに
よるものであり、このときレーザ干渉計57によって求
められるスリット20aの位置から視野絞り45の開口
部45aのエッジ位置が求められる。そして、検出され
た位置を図5に示す理想の視野絞りエッジ位置と比
較することにより視野絞り45の開口部45aのエッジ
位置のずれ量が検出される。
【0021】ここで、視野絞り45の開口部45aが、
図6に示すように台形状である場合について考えると、
走査露光時のスキャン方向であるX方向と、X,Y平面
上での回転方向であるθ方向のずれ量は次のようにして
求められる。図6に示す視野絞りの開口部45aに対し
て、Y方向に距離Lだけ離れたA点とB点の計測を行な
った場合を考える。このとき、図7に示すように、A点
でのX方向のずれ量の計測値がXaであり、B点でのX
方向のずれ量の計測値がXbであるとすると、視野絞り
45のX方向のずれ量Xと回転方向のずれ量θは、θが
十分小さいという条件下で、それぞれ以下の式で求める
ことができる。
図6に示すように台形状である場合について考えると、
走査露光時のスキャン方向であるX方向と、X,Y平面
上での回転方向であるθ方向のずれ量は次のようにして
求められる。図6に示す視野絞りの開口部45aに対し
て、Y方向に距離Lだけ離れたA点とB点の計測を行な
った場合を考える。このとき、図7に示すように、A点
でのX方向のずれ量の計測値がXaであり、B点でのX
方向のずれ量の計測値がXbであるとすると、視野絞り
45のX方向のずれ量Xと回転方向のずれ量θは、θが
十分小さいという条件下で、それぞれ以下の式で求める
ことができる。
【0022】X=(Xa+Xb)/2 θ=(Xa−Xb)/L また、Y方向のずれ量は、図6に示すC点でのY方向の
計測値のずれ量となる。このような測定結果に基づき、
視野絞り45の位置を補正するには、例えば図11に示
すように、X,Y方向のずれ量を零とする方向にバネ6
0の付勢力に抗して視野絞り駆動機構56からx,y
1,y2の力を加えればよい。
計測値のずれ量となる。このような測定結果に基づき、
視野絞り45の位置を補正するには、例えば図11に示
すように、X,Y方向のずれ量を零とする方向にバネ6
0の付勢力に抗して視野絞り駆動機構56からx,y
1,y2の力を加えればよい。
【0023】次に、視野絞りのフォーカス方向(Z方
向)のずれ量の測定方法について説明する。まず、視野
絞り45全体をフォーカス方向(Z方向)に移動させ、
このフォーカス方向における何点かにおいて、例えば図
6のA点でのスリット20aのX方向スキャンを行なわ
せる。このとき、視野絞り45のフォーカス方向(Z方
向)での位置にずれがあると、視野絞り45の開口部4
5aのエッジ部分に回析現象によって光のにじみが発生
するため、そのにじみ量をフォーカス方向(Z方向)の
何点かの位置で測定すれば、フォーカス方向(Z方向)
のずれ量を知ることができる。
向)のずれ量の測定方法について説明する。まず、視野
絞り45全体をフォーカス方向(Z方向)に移動させ、
このフォーカス方向における何点かにおいて、例えば図
6のA点でのスリット20aのX方向スキャンを行なわ
せる。このとき、視野絞り45のフォーカス方向(Z方
向)での位置にずれがあると、視野絞り45の開口部4
5aのエッジ部分に回析現象によって光のにじみが発生
するため、そのにじみ量をフォーカス方向(Z方向)の
何点かの位置で測定すれば、フォーカス方向(Z方向)
のずれ量を知ることができる。
【0024】そこで、視野絞り45をフォーカス方向
(Z方向)に適当な間隔でZ1,Z2,Z3とステップ
させ、スリット20aを図6のA点でX方向スキャンさ
せたとき、図8に示すような光量分布が得られたとす
る。視野絞り45が理想的なZ方向位置にあれば、図8
(d)に示すように、スリット20aが視野絞り45の
開口部エッジを横切るとき、受光センサ50の受光量が
急激な立ち上がりを示し、光量分布におけるにじみ量は
ほぼ零となる。
(Z方向)に適当な間隔でZ1,Z2,Z3とステップ
させ、スリット20aを図6のA点でX方向スキャンさ
せたとき、図8に示すような光量分布が得られたとす
る。視野絞り45が理想的なZ方向位置にあれば、図8
(d)に示すように、スリット20aが視野絞り45の
開口部エッジを横切るとき、受光センサ50の受光量が
急激な立ち上がりを示し、光量分布におけるにじみ量は
ほぼ零となる。
【0025】これに対し、図8(a)に示す位置Z1で
の測定結果は、にじみ量X1が大きく、視野絞りのZ方
向位置が理想位置からずれていることを示す。図8
(b)に示すZ2位置での測定結果は、にじみがあるが
そのにじみ量X2が図8(a)の場合のにじみ量X1よ
り小さく、Z1よりZ2の方が理想のZ位置に近いこと
がわかる。図8(c)に示すZ3位置での測定結果は、
にじみ量X3がにじみ量X2より大きくなっており、視
野絞り45のZ位置をZ2からZ3へステップさせたと
き理想のZ位置を越えてしまったこと、すなわち理想の
Z位置はZ2とZ3の間にあることが分かる。
の測定結果は、にじみ量X1が大きく、視野絞りのZ方
向位置が理想位置からずれていることを示す。図8
(b)に示すZ2位置での測定結果は、にじみがあるが
そのにじみ量X2が図8(a)の場合のにじみ量X1よ
り小さく、Z1よりZ2の方が理想のZ位置に近いこと
がわかる。図8(c)に示すZ3位置での測定結果は、
にじみ量X3がにじみ量X2より大きくなっており、視
野絞り45のZ位置をZ2からZ3へステップさせたと
き理想のZ位置を越えてしまったこと、すなわち理想の
Z位置はZ2とZ3の間にあることが分かる。
【0026】このような測定結果から、視野絞り45の
開口部45の点Aの理想的な位置ZaとZ1,Z3の関
係は、にじみ量X1,X3を用いて図9のように表わす
ことができ、理想的な位置Zaは、次式で表わされる。
開口部45の点Aの理想的な位置ZaとZ1,Z3の関
係は、にじみ量X1,X3を用いて図9のように表わす
ことができ、理想的な位置Zaは、次式で表わされる。
【0027】 X1/(Za−Z1)=X3/(Z3−Za) ∴Za=(X1・Z3+X3・Z1)/(X1+X3) このような測定を、図6におけるB点、C点でそれぞれ
実施することにより、それぞれのフォーカス方向の理想
位置であるZb,Zcを測定することができ、チルト
(X軸中心の回転成分、Y軸中心の回転成分)のずれも
測定することができる。
実施することにより、それぞれのフォーカス方向の理想
位置であるZb,Zcを測定することができ、チルト
(X軸中心の回転成分、Y軸中心の回転成分)のずれも
測定することができる。
【0028】この測定結果に基づき、視野絞り45のフ
ォーカス方向の位置を補正する場合には、例えば図12
に示すように、開口部63を有する支持プレート62上
に、ピエゾ素子61等のような駆動素子を設け、ピエゾ
素子61を測定結果に応じて視野絞り45の開口部のエ
ッジ上の点A,B,Cにおけるずれ量がそれぞれ零とな
る方向へ駆動することで、視野絞り45のフォーカス方
向の位置ずれを補正することができる。
ォーカス方向の位置を補正する場合には、例えば図12
に示すように、開口部63を有する支持プレート62上
に、ピエゾ素子61等のような駆動素子を設け、ピエゾ
素子61を測定結果に応じて視野絞り45の開口部のエ
ッジ上の点A,B,Cにおけるずれ量がそれぞれ零とな
る方向へ駆動することで、視野絞り45のフォーカス方
向の位置ずれを補正することができる。
【0029】(第2の方法)第1の方法は、スリット板
20のスリット20aをスキャンさせて固定した視野絞
りの開口部のエッジ位置を測定する方法であるが、スリ
ット板20の位置を固定して図1の視野絞り駆動機構5
6により視野絞り45の開口部45a側をスキャンさせ
ることでも視野絞り45の開口部45aのエッジ位置を
測定することができる。このとき、スリット板20のス
リット20aを透過した光線が視野絞り45の位置で、
視野絞り45の開口部45aの設計上のエッジ位置を通
るように設定しておくことにより、視野絞り45のずれ
量の測定と共に、視野絞り45の位置補正が1工程で行
なわれるため、第1の方法に比べて位置補正に要する時
間を短縮することができる。
20のスリット20aをスキャンさせて固定した視野絞
りの開口部のエッジ位置を測定する方法であるが、スリ
ット板20の位置を固定して図1の視野絞り駆動機構5
6により視野絞り45の開口部45a側をスキャンさせ
ることでも視野絞り45の開口部45aのエッジ位置を
測定することができる。このとき、スリット板20のス
リット20aを透過した光線が視野絞り45の位置で、
視野絞り45の開口部45aの設計上のエッジ位置を通
るように設定しておくことにより、視野絞り45のずれ
量の測定と共に、視野絞り45の位置補正が1工程で行
なわれるため、第1の方法に比べて位置補正に要する時
間を短縮することができる。
【0030】(第3の方法)第1及び第2の方法では、
スリット板20のスリット20a又は視野絞り45の開
口部45aの形状を十分に小さい点とみなした場合につ
いて説明したが、受光センサ50の位置で十分な光量を
得ると共に、電気的なノイズや迷光の影響を避けるため
には、図10に示すように、スリット板20に設けるス
リット20aの形状を視野絞り45の開口部45aの形
状に合わせた形状とすることが好ましい。図10(a)
は、視野絞り45の開口部45aのが台形状である場合
の例であり、この場合スリット板20のスリット20a
のX向測定用スリット20axを、視野絞り開口部45
aのX方向エッジ45axに対して平行となる細長い形
状とする。また、スリット板20のスリット20aのY
方向測定用スリット20ayは、視野絞り開口部45a
のY方向エッジ45ayに対して平行となる細長い形状
とする。
スリット板20のスリット20a又は視野絞り45の開
口部45aの形状を十分に小さい点とみなした場合につ
いて説明したが、受光センサ50の位置で十分な光量を
得ると共に、電気的なノイズや迷光の影響を避けるため
には、図10に示すように、スリット板20に設けるス
リット20aの形状を視野絞り45の開口部45aの形
状に合わせた形状とすることが好ましい。図10(a)
は、視野絞り45の開口部45aのが台形状である場合
の例であり、この場合スリット板20のスリット20a
のX向測定用スリット20axを、視野絞り開口部45
aのX方向エッジ45axに対して平行となる細長い形
状とする。また、スリット板20のスリット20aのY
方向測定用スリット20ayは、視野絞り開口部45a
のY方向エッジ45ayに対して平行となる細長い形状
とする。
【0031】このように、X方向測定用スリット20a
x及びY方向測定用スリット20ayをそれぞれの測定
対象であるエッジ45ax及び45ayに対して平行と
なる細長い形状とすることで、スリットを透過する光量
を増大することができ、十分なS/N比を得ることがで
きる。また、図10(b)は、視野絞り45の開口部4
5aが六角形状である場合の例であり、この場合にも上
記と同様に、スリット板20のX方向測定用スリット2
0axを視野絞り開口部45aのX方向エッジ45ax
に対して平行な細長い形状とし、スリット板20のY方
向測定用スリット20ayを視野絞り開口部45aのY
方向エッジ45ayに対して平行な細長い形状とするこ
とで、スリットを透過する光量を増大し、十分なS/N
比を得ることができる。
x及びY方向測定用スリット20ayをそれぞれの測定
対象であるエッジ45ax及び45ayに対して平行と
なる細長い形状とすることで、スリットを透過する光量
を増大することができ、十分なS/N比を得ることがで
きる。また、図10(b)は、視野絞り45の開口部4
5aが六角形状である場合の例であり、この場合にも上
記と同様に、スリット板20のX方向測定用スリット2
0axを視野絞り開口部45aのX方向エッジ45ax
に対して平行な細長い形状とし、スリット板20のY方
向測定用スリット20ayを視野絞り開口部45aのY
方向エッジ45ayに対して平行な細長い形状とするこ
とで、スリットを透過する光量を増大し、十分なS/N
比を得ることができる。
【0032】(第4の方法)第1〜第3の方法では、ス
リット板20のスリット20a又は視野絞り45をスキ
ャンさせて視野絞り45のずれ量を測定する場合につい
て説明したが、このようなスキャンを行なうことなくず
れ量を求めることもできる。すなわち、スリット板20
又は視野絞り45の位置をステップ的に何カ所かに移動
させ、その各位置でのX方向、Y方向及びフォーカス方
向の測定(サンプリング)を行なうことにより、視野絞
り45のずれ量を測定することができる。この方法によ
れば、上記のスキャンによる速度ムラや、センサの応答
時間及び測定時のサンプリング時間等を考慮する必要が
なく、簡便な方法である。
リット板20のスリット20a又は視野絞り45をスキ
ャンさせて視野絞り45のずれ量を測定する場合につい
て説明したが、このようなスキャンを行なうことなくず
れ量を求めることもできる。すなわち、スリット板20
又は視野絞り45の位置をステップ的に何カ所かに移動
させ、その各位置でのX方向、Y方向及びフォーカス方
向の測定(サンプリング)を行なうことにより、視野絞
り45のずれ量を測定することができる。この方法によ
れば、上記のスキャンによる速度ムラや、センサの応答
時間及び測定時のサンプリング時間等を考慮する必要が
なく、簡便な方法である。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、測定手段によって投影
光学系の視野絞りの位置を測定することにより、視野絞
りの位置を把握することが可能となるため、視野絞りの
位置を適正位置に補正することで、走査露光時における
複数の投影光学系間の継ぎ部での露光量を一定にするこ
とができ、露光ムラの発生を防止することができる。
光学系の視野絞りの位置を測定することにより、視野絞
りの位置を把握することが可能となるため、視野絞りの
位置を適正位置に補正することで、走査露光時における
複数の投影光学系間の継ぎ部での露光量を一定にするこ
とができ、露光ムラの発生を防止することができる。
【図1】本発明による走査型露光装置を示す概略図。
【図2】複数の小型投影光学系を継ぎ合わせた投影光学
系を示す斜視図。
系を示す斜視図。
【図3】投影光学系のレンズ構成図。
【図4】本発明による視野絞り位置測定手段を備える投
影光学系を示す概略図。
影光学系を示す概略図。
【図5】視野絞りの位置測定を説明する図。
【図6】視野絞りの開口部と測定用スリットの位置関係
を示す説明図。
を示す説明図。
【図7】視野絞りの位置測定方法を示す説明図。
【図8】視野絞りのZ方向位置測定方法を説明する図。
【図9】視野絞りのZ方向位置測定方法を説明する図。
【図10】視野絞りの位置測定用のスリット形状を示す
図。
図。
【図11】視野絞り駆動機構の一例を示す斜視図。
【図12】視野絞り駆動機構の一例を示す断面図。
【図13】六角形の視野絞りによる露光領域を示す説明
図。
図。
【図14】台形状の視野絞りによる露光領域を示す説明
図。
図。
【図15】視野絞りが正常な状態と位置ずれした状態の
露光状態を示す説明図。
露光状態を示す説明図。
2…光源、10…マスク、11…投影光学系、20…ス
リット板、20a…スリット、45…視野絞り、45a
…開口部、50…受光センサ、51…光電変換器、52
…コントローラ、53…信号処理部、54…駆動制御
部、55…マスクテーブル駆動機構、56…視野絞り駆
動機構、57,58…レーザ干渉計、57a,58a…
移動鏡、61…ピエゾ素子
リット板、20a…スリット、45…視野絞り、45a
…開口部、50…受光センサ、51…光電変換器、52
…コントローラ、53…信号処理部、54…駆動制御
部、55…マスクテーブル駆動機構、56…視野絞り駆
動機構、57,58…レーザ干渉計、57a,58a…
移動鏡、61…ピエゾ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/20 G03F 7/20 H01L 21/30 502G
Claims (8)
- 【請求項1】 マスクを保持するマスクステージと、基
板を保持する基板ステージと、前記マスク上の複数の照
明領域を照明する照明光学系と、前記複数の照明領域の
像を前記基板上に各々投影する複数の投影光学系と、前
記マスクステージと前記基板ステージとを前記投影光学
系に対して同期して走査する走査手段と、前記各投影光
学系内に配置された視野絞りとを含み、前記複数の照明
領域の像を基板上で継ぎ合わせて露光する走査型露光装
置において、 前記視野絞りの位置を測定する測定手段を備えることを
特徴とする走査型露光装置。 - 【請求項2】 前記測定手段は前記マスクステージに保
持されるスリットと、前記基板ステージに設置される光
検出器とを備えることを特徴とする請求項1記載の走査
型露光装置。 - 【請求項3】 前記スリットは前記視野絞りの形状に合
わせた形状を有することを特徴とする請求項2記載の走
査型露光装置。 - 【請求項4】 マスク上の複数の照明領域を各々視野絞
りを有する複数の投影光学系を介して基板上で継ぎ合わ
せて露光する露光装置の前記視野絞りの位置を測定する
方法において、 前記マスクの位置に配置したスリットを前記視野絞りに
対して移動させ、前記基板上で検出される光量と前記ス
リットの位置との関係から前記視野絞りの位置を検出す
ることを特徴とする視野絞り位置の測定方法。 - 【請求項5】 複数の位置で前記スリットを停止させて
光量検出を行うことを特徴とする請求項4記載の視野絞
り位置の測定方法。 - 【請求項6】 マスク上の複数の照明領域を各々視野絞
りを有する複数の投影光学系を介して基板上で継ぎ合わ
せて露光する露光装置の前記視野絞りの位置を測定する
方法において、 前記マスクの位置にスリットを配置して前記視野絞りを
移動させ、前記基板上で検出される光量と前記視野絞り
の位置との関係から前記視野絞りの位置を検出すること
を特徴とする視野絞り位置の測定方法。 - 【請求項7】 複数の位置で視野絞りを停止させて光量
検出を行うことを特徴とする請求項6記載の視野絞り位
置の測定方法。 - 【請求項8】 前記スリットの形状を前記視野絞りの形
状に合わせた形とすることを特徴とする請求項4〜7の
いずれか1項記載の視野絞り位置の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023096A JPH11219892A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 走査型露光装置及びその視野絞り位置の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023096A JPH11219892A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 走査型露光装置及びその視野絞り位置の測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11219892A true JPH11219892A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12100924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10023096A Pending JPH11219892A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 走査型露光装置及びその視野絞り位置の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11219892A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002319530A (ja) * | 2001-04-20 | 2002-10-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 露光装置、及び露光方法 |
JP2008270568A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Canon Inc | 露光装置及びデバイス製造方法 |
WO2013094286A1 (ja) * | 2011-12-20 | 2013-06-27 | 株式会社ニコン | 基板処理装置、デバイス製造システム、及びデバイス製造方法 |
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