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JPH11219403A - グループ診療データベースおよびグループ診療ネットワークシステム - Google Patents

グループ診療データベースおよびグループ診療ネットワークシステム

Info

Publication number
JPH11219403A
JPH11219403A JP2304398A JP2304398A JPH11219403A JP H11219403 A JPH11219403 A JP H11219403A JP 2304398 A JP2304398 A JP 2304398A JP 2304398 A JP2304398 A JP 2304398A JP H11219403 A JPH11219403 A JP H11219403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medical
patient
schedule
group
medical care
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2304398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Fujii
藤井喜政
Michio Otsubo
大坪道夫
Chitake Kato
加藤千岳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOKOHAMA CITY AOBAKU MEDICAL C
YOKOHAMA CITY AOBAKU MEDICAL CENTER
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
YOKOHAMA CITY AOBAKU MEDICAL C
YOKOHAMA CITY AOBAKU MEDICAL CENTER
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOKOHAMA CITY AOBAKU MEDICAL C, YOKOHAMA CITY AOBAKU MEDICAL CENTER, Mitsubishi Electric Corp filed Critical YOKOHAMA CITY AOBAKU MEDICAL C
Priority to JP2304398A priority Critical patent/JPH11219403A/ja
Publication of JPH11219403A publication Critical patent/JPH11219403A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のシステムは電子カルテファイルの診療
履歴情報に基づいて治療が行われるため、患者に対する
情報が不足して、十分な治療ができないことがあった。 【解決手段】 複数の診療施設10に対してネットワー
ク40を介して接続され、これらの診療施設10の間で
各患者の診療記録簿50を共有するグループ診療データ
ベース21において、診療記録簿50は、患者本人およ
び家族への病状の説明度を記入する説明度記入欄51,
52を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グループ診療を行
う複数の診療施設で共用するグループ診療データベー
ス、及びこれらの診療施設をネットワークで接続したグ
ループ診療ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開平9−135816号公報のものが知られている。
この公報に記載された従来の広域医療情報システムは、
医師用端末、患者用端末および管理センタが広域ネット
ワークで接続されている。また、管理センタは、患者毎
の診療履歴情報を格納するための電子カルテファイル
と、複数の医師の情報を登録した医師データベースとを
備えている。
【0003】そして、電子カルテファイルの診療履歴情
報にアクセス可能な医師であるか否かを医師データベー
スの医師の情報を用いて確認することにより、特定の医
師のみに診療履歴情報をアクセスさせることができる。
なお、その他の従来技術としては、特開平8−2151
58号公報、特開平9−218902号公報、特開平9
−253058号公報等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
広域医療情報システムは、以前と異なる病院で診療を受
ける場合、電子カルテファイルの診療履歴情報に基づい
て治療が行われるため、患者に対する情報が不足して、
十分な治療ができないことがあった。また、診療履歴情
報は患者に対する情報であるため、入院先の診療施設を
探す際の指針にはならなかった。さらに、介護者に対す
る管理が何ら行われていなかった。本発明は、このよう
な問題を解決し、患者、診療施設あるいは介護者に対し
て有益な情報を効果的に管理することのできるグループ
診療データベース及びグループ診療ネットワークシステ
ムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1は、複数の診療
施設に対してネットワークを介して接続され、これらの
診療施設の間で各患者の診療記録簿を共有するグループ
診療データベースにおいて、診療記録簿は、患者本人お
よび家族への病状の説明度を記入する説明度記入欄を備
えることを特徴とする。
【0006】請求項2は、複数の診療施設に対してネッ
トワークを介して接続され、これらの診療施設の間で各
患者の診療記録簿を共有するグループ診療データベース
において、診療記録簿は、末期患者についての治療に対
する希望を記入する末期患者情報記入欄を備えることを
特徴とする。
【0007】請求項3は、複数の診療施設に対してネッ
トワークを介して接続され、これらの診療施設の間で各
患者の診療記録簿を共有するグループ診療データベース
において、診療記録簿は、介護者のスケジュールを掲載
するスケジュール掲載欄を備えることを特徴とする。
【0008】請求項4は、複数の診療施設に対してネッ
トワークを介して接続され、これらの診療施設の間で各
患者の診療記録簿を共有するグループ診療データベース
において、診療記録簿は、患者が治療を受けた診療施設
の履歴を記録する診療施設履歴記録欄を有することを特
徴とする。
【0009】請求項5は、複数の診療施設とこれらの診
療施設の診療情報を管理する診療管理センタとをネット
ワークで接続したグループ診療ネットワークシステムに
おいて、診療管理センタは、各診療施設の空ベット数を
管理する空ベット数管理ファイルと、各診療施設から受
信した空ベット数データに基づいて空ベット数管理ファ
イルを更新するファイル更新手段とを備え、各診療施設
は、自施設の空ベット数データを診療管理センタに送信
すると共に、空ベット数管理ファイルが管理する空ベッ
ト数をディスプレイに表示する端末手段を備えることを
特徴する。
【0010】請求項6において、診療管理センタは、各
患者の診療記録簿が登録されたグループ診療データベー
スを更に備え、端末手段は、グループ診療データベース
に登録された診療記録簿に空ベット数管理ファイルが管
理する空ベット数を重畳させてディスプレイに表示する
ことを特徴とする。
【0011】請求項7は、複数の診療施設の診療情報を
管理する診療管理センタと介護者のスケジュールを管理
する介護者管理センタとをネットワークで接続したグル
ープ診療ネットワークシステムにおいて、診療管理セン
タは、介護者のスケジュール掲載欄を有する診療記録簿
が患者毎に登録されたグループ診療データベースを備
え、介護者管理センタは、複数の介護者のスケジュール
が記録された介護者スケジュールファイルと、介護者ス
ケジュールファイルに記録されたスケジュールを修正す
ると共に、この修正に合わせて診療記録簿のスケジュー
ル掲載欄の内容を修正するスケジュール修正手段とを備
えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るグループ診療
データベースおよびグループ診療ネットワークシステム
の好適な実施形態について添付図面を参照して説明す
る。図1は、本実施の形態のグループ診療ネットワーク
システム1を示すブロック図である。図1に示すよう
に、グループ診療ネットワークシステム1は、複数の診
療施設10と、これらの診療施設10の診療情報を管理
する診療管理センタ20と、介護者のスケジュールを管
理する介護者管理センタ30と、これらの施設を接続す
るネットワーク40とを備えている。
【0013】診療施設10には、医者が個人的に経営す
る医院11〜13と、医院11〜13よりも規模の大き
な病院14〜16とがある。そして、医院11〜13
は、各診療施設10の空ベット数をディスプレイ(図示
せず)に表示する端末装置(端末手段)11a〜13a
を備えている。また、病院14〜16は、各診療施設1
0の空ベット数をディスプレイに表示する端末装置(端
末手段)14a〜16aを備えている。
【0014】さらに、診療管理センタ20は、各患者の
診療記録簿50が登録されたグループ診療データベース
21と、各診療施設10の空ベット数を管理する空ベッ
ト数管理ファイル22と、各診療施設から受信した空ベ
ット数データに基づいて空ベット数管理ファイルを更新
する診療管理サーバ(ファイル更新手段)23とを備え
ている。また、介護者管理センタ30は、複数の介護者
のスケジュールが記録された介護者スケジュールファイ
ル31と、この介護者スケジュールファイル31に記録
されたスケジュールを修正する介護者管理サーバ(スケ
ジュール修正手段)32とを備えている。
【0015】ここで、グループ診療ネットワークシステ
ム1とは、複数の医院11〜13および病院14〜16
が連携して地域内の患者を診療するために構築されたネ
ットワークシステムである。具体的には、病気の軽い患
者に対しては、かかりつけの医院11〜13が担当し、
病気が重く専用施設での治療を要する患者に対しては設
備の整った病院14〜16が担当することにより、病気
の段階に合わせた効率的なグループ診療を可能とするシ
ステムである。このようなグループ診療は患者および医
師にとってメリットが大きく、今後の主流になっていく
ものと思われる。なお、医院と病院とは、施設規模の違
い等で分けているだけなので、施設規模の大きい医院は
この例では病院の範疇に入り、また、施設規模の小さな
病院はこの例では医院の範疇に入るものとする。
【0016】次に、グループ診療データベース21に登
録された診療記録簿50について、図2を用いて説明す
る。図2に示すように、診療記録簿50は、患者本人に
対する病状の説明度を記入する説明度記入欄51と、患
者の家族に対する病状の説明度を記入する説明度記入欄
52とを備えている。これらの説明度記入欄51,52
は、医師による病状の説明度を「−1,0,1,2,
3」などの数値、或いはこれらの数値に対応した記号を
用いて記入する欄である。ここで、「−1」は病状と異
なる説明を医師がした場合に記入する数値、「0」は医
師からの説明がない場合に記入する数値、「1」は簡単
な説明を医師がした場合に記入する数値、「2」は中程
度の説明を医師がした場合に記入する数値、「3」は詳
細な説明を医師がした場合に記入する数値である。
【0017】例えば、患者が胃癌であったときに、患者
に対して胃潰瘍であると医師が説明した場合、説明度記
入欄51には「−1」が記入される。また、患者と同居
している患者の妻および長男に対して病状の詳細な説明
を医師がした場合、説明度記入欄52の各々対応する位
置には「3」が記入される。さらに、患者と別居してい
る患者の次男に対して病状の説明をまだ医師が行ってい
ない場合、説明度記入欄52の対応する位置には「0」
が記入される。
【0018】診療記録簿50は、ネットワーク40を介
してグループ診療データベース21にアクセスできる端
末装置11a〜16aから参照することができる。この
ため、かかりつけの医院11で治療を受けていた患者が
病院14に入院する場合、病院14の医師がこの患者の
診療記録簿50を参照することによって、今までの病状
の説明度に基づいた適切な対応を患者及び家族に対して
取ることができる。その結果、医院11の医師から病院
14の医師への引継ぎが不要になり、入院手続きを効率
良く行うことができる。また、引継ぎの抜けを効果的に
防止することができる。
【0019】また、診療記録簿50は、末期患者につい
ての治療に対する希望を記入する末期患者情報記入欄5
3を備えている。この末期患者情報記入欄53には、在
宅死、入院および蘇生などの項目があり、各項目に対し
て患者本人および家族の希望の有無を記入することがで
きる。このため、かかりつけの医院11で治療を受けて
いた患者が病院14に入院する場合、病院14の医師が
この患者の診療記録簿50を参照することによって、末
期患者についての治療に対する希望を知ることができ
る。その結果、患者の希望に沿った治療を病院14で行
うことができ、入院後の治療を円滑に行うことができ
る。また、患者が病院14に入院する際に、治療に対す
る希望を聞く手間が省けるので、入院手続きを効率良く
進めることができる。
【0020】さらに、診療記録簿50は、介護者のスケ
ジュールを掲載するスケジュール掲載欄54を備えてい
る。このスケジュール掲載欄54には、複数の介護者が
患者を介護するスケジュールが掲載されている。スケジ
ュール掲載欄54に掲載されるスケジュールには、過去
のスケジュールと今後のスケジュールとがある。診療記
録簿50にはスケジュールデータが添付されており、こ
のデータがスケジュール掲載欄54に掲載される。スケ
ジュールデータは、スケジュール掲載欄54のスケジュ
ール枠に比べて量の多いデータ(例えば、3ヶ月分のデ
ータ)である。このため、診療記録簿50をディスプレ
イに表示させた際に、スケジュール掲載欄54内でスケ
ジュールデータをスクロールさせることが可能となる。
【0021】なお、スケジュール掲載欄54は1週間分
のスケジュール枠に限定されることなく、例えば、過去
1ヶ月分および今後1ヶ月分のスケジュール枠であって
もよい。また、診療記録簿50が保持するスケジュール
データが不足する場合には、介護者管理センタ30の介
護者スケジュールファイル31からデータを読み出すこ
とにより、その都度、必要なスケジュールデータを補充
することができる。
【0022】ここで、A医院11の医師が、自宅療養し
ている患者の3日前の食事内容を知りたい場合、この医
師が端末装置11aを操作してグループ診療データベー
ス21にアクセスすることにより、この患者の診療記録
簿50をディスプレイに表示させることができる。そし
て、ディスプレイに表示された診療記録簿50のスケジ
ュール掲載欄54の記載を医師が参照することにより、
3日前の介護者を知ることができる。その後、この介護
者に電話等でアクセスすれば、3日前の患者の食事内容
をこの介護者から聞き出すことができる。
【0023】このように、介護者のスケジュールがスケ
ジュール掲載欄54に掲載されているので、診療記録簿
50を参照した医師は、介護者を介して患者の介護状況
を正確に把握することができる。また、スケジュール掲
載欄54を参照した医師が、適宜介護者に連絡を取るこ
とにより、医師と介護者との連携が今まで以上に密にな
り、例えば、患者についての介護アドバイスをその都度
医師から介護者に与えることができる。
【0024】さらに、診療記録簿50は、患者が治療を
受けた診療施設10の履歴を記録する診療施設履歴記録
欄55を備えている。この診療施設履歴記録欄55に
は、患者が治療を受けた日付、患者が治療を受けた診療
施設10および通院と入院との別が記録されている。こ
のため、D病院14の医師が患者を他の病院に転院させ
る場合には、診療施設履歴記録欄55の記録を参照する
ことにより、最適な転院先を決定することができる。例
えば、診療施設履歴記録欄55の記録から、この患者が
過去にF病院16に入院していることが判った場合、F
病院16への転院を最有力として転院先の選考を行う。
このように、診療施設履歴記録欄55の記録に基づいて
転院先を検討することにより、患者にとってストレスが
少なく、また、転院先の医師にとっても治療し易い理想
的な転院先を決定することができる。
【0025】次に、グループ診療ネットワークシステム
1の動作について図1を用いて説明する。初期段階の患
者がかかりつけのA医院11に通院している間は、担当
医は端末装置11aを操作して、この患者の診療記録簿
50に必要事項を記入する。また、診療記録簿50には
診療内容の記入欄(図示せず)も有しており、担当医は
この記入欄にカルテ情報の記入を行う。その後、患者の
病状が悪化して医院内の設備では十分な治療ができない
と担当医が判断した場合、担当医は端末装置11aを操
作して、この患者の診療記録簿50をディスプレイ(図
示せず)に表示させる。そして、この表示に基づいて、
担当医は病院14〜16への入院を検討する。なお、医
院12,13については、A医院11と同等の診療設備
しか有していないため、検討対象から除外されるものと
する。
【0026】ディスプレイに表示される診療記録簿50
には、空ベット数欄56が設けられており、この欄の情
報が入院先を検討する上で最も重要な要素となる。空ベ
ット数データは、各医院11〜13および各病院14〜
16の端末装置11a〜16aから診療管理センタ20
にリアルタイム或いはバッチで送信される。即ち、各ベ
ットにセンサが設置されている場合には、これらのセン
サの情報を端末装置で集計することにより、空ベットデ
ータをリアルタイムに端末装置11a〜16aから送信
することができる。また、空ベットデータを人的に集計
する場合には、例えば日に一度集計したデータをオペレ
ータが端末装置11a〜16aに入力することにより、
空ベットデータをバッチで端末装置11a〜16aから
送信することができる。
【0027】診療管理センタ20の空ベット数管理ファ
イル22は、各医院11〜13および各病院14〜16
の空ベット数を管理している。そして、端末装置11a
〜16aから送られてきた空ベット数データは、診療管
理センタ20の診療管理サーバ23で受信され、診療管
理サーバ23ではこれらの空ベット数データに基づい
て、空ベット数管理ファイル22を更新する。
【0028】空ベット数管理ファイル22は、端末装置
11a〜16aを操作してグループ診療データベース2
1にアクセスする際に同時にアクセスされ、診療記録簿
50の空ベット数欄56に空ベット数データが重畳され
てディスプレイに表示される。ここで、診療記録簿50
のデータと空ベット数データとは、ネットワーク40を
介して端末装置11a〜16aに伝送された後に端末装
置11a〜16aが重畳してもよく、診療管理サーバ2
3がこれらのデータを重畳した上で、ネットワーク40
を介して端末装置11a〜16aに伝送してもよい。
【0029】次に、端末装置11a〜16aのディスプ
レイに表示された各病院14〜16についての情報をま
とめると、図3のようになる。図3に示すように、D病
院14は、空ベット数が24、専門分野が内科および外
科である。またE病院15は、空ベット数が0、専門分
野が内科、外科および眼科、特殊設備がレーザ治療器で
ある。さらにF病院16は、空ベット数が7、専門分野
が内科、外科および眼科、特殊設備がレーザ治療器であ
る。A医院11の担当医は、まず各病院の空ベット数を
調べて、空ベット数が0のE病院15を入院先対象から
除外する。次に担当医は、患者に必要な設備が整ってい
る病院を探す。ここで、患者が眼底出血を起こして視力
が極端に低下していた場合、レーザ治療器によるレーザ
治療が必要であるので、レーザ治療器を備えたF病院1
6を、入院先の病院として決定する。
【0030】その後、F病院16に入院した患者が快方
に向かい、F病院16での専門的な治療が必要なくなっ
た場合、患者をいずれかの医院11〜13に転院させ
る。ここで、病院から医院への転院が必要なのは、病院
の特殊な設備による専門的な治療を多くの患者に受けさ
せるためには、快方に向かった患者をいつまでも病院に
入院させておく訳にはいかないからである。
【0031】患者の転院先の医院を探すために、F病院
16の担当医が端末装置16aを操作して、この患者の
診療記録簿50をディスプレイに表示させると、図4の
ような医院11〜13についての情報が得られる。図4
に示すように、A医院11は、空ベット数が0、専門分
野が内科および眼科である。またB医院12は、空ベッ
ト数が5、専門分野が内科、外科および眼科である。さ
らにC医院13は、空ベット数が3、専門分野が内科お
よび外科である。F病院16の担当医は、まず各医院の
空ベット数を調べて、空ベット数が0のA医院11を転
院先対象から除外する。次に担当医は、各医院の専門分
野を調べる。その結果、眼科を専門分野とするB医院1
2を転院先の医院として決定する。
【0032】以上のように、診療記録簿50の空ベット
数欄56等を用いて、患者の入院先(転院先)を検討す
ることにより、空ベットの有無、専門分野、診療設備等
を総合的に判断することができ、最適な入院先を決定す
ることができる。
【0033】次に、介護者が介護スケジュールを変更し
た際の処理について、図5を用いて説明する。介護者に
予定が入り介護スケジュールの変更を希望する場合、介
護者がネットワーク40に接続された携帯端末(図示せ
ず)や電話等を用いて、介護者管理センタ30に連絡す
ることにより、介護者管理サーバ32は介護者のスケジ
ュールが登録された介護者スケジュールファイル31を
修正する。
【0034】また、介護者管理サーバ32は、介護者ス
ケジュールファイル31の修正に連動させて、診察記録
簿50が保持するスケジュールデータを修正する。この
修正によって、診察記録簿50のスケジュール掲載欄5
4が変更される。ここで、介護者は複数の患者の介護を
行っていることが多く、この場合には、複数の診察記録
簿50のスケジュール掲載欄54を変更する必要が生じ
る。例えば、介護者が二日間都合が悪くなった場合、一
日目と二日目とで異なる患者を介護するスケジュールで
あれば、二人の患者の診察記録簿50を修正する必要が
生じる。このような場合にも、介護者管理サーバ32は
介護者スケジュールファイル31の修正に合わせて、二
人の患者の診察記録簿50を修正するように指令を送信
するので、これらの診察記録簿50のスケジュール掲載
欄54は自動的に変更される。
【0035】このように、介護者スケジュールファイル
31と診察記録簿50のスケジュール掲載欄54とが連
動して修正されるので、介護者は介護者管理センタ30
に連絡して、介護者スケジュールファイル31の修正を
依頼するだけよく、診察記録簿50のスケジュール掲載
欄54の存在を気にかける必要がない。また、介護者ス
ケジュールファイル31のスケジュールと診察記録簿5
0のスケジュールとは常に一致するので、これらのスケ
ジュールを照合する手間が省ける。
【0036】なお、介護者管理センタ30の介護者管理
サーバ32から送信された指令に基づいて、診察記録簿
50を直接修正してもよく、介護者管理サーバ32から
送信された指令を診察管理センタ20の診療管理サーバ
23が受信して、この指令に基づいて、診療管理サーバ
23が診察記録簿50を間接的に修正してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によるグループ診療データベース
およびグループ診療ネットワークシステムは、以上のよ
うに構成されているため次のような効果を得ることがで
きる。第1に、かかりつけの診療施設で治療を受けてい
た患者が別の診療施設に入院する場合、この診療施設の
医師が患者の診療記録簿を参照することによって、今ま
での病状の説明度に基づいた適切な対応を患者及び家族
に対して取ることができる。その結果、かかりつけの診
療施設の医師から入院先の診療施設の医師への引継ぎが
不要になり、入院手続きを効率良く行うことができる。
また、引継ぎの抜けを効果的に防止することができる。
第2に、かかりつけの診療施設で治療を受けていた患者
が別の診療施設に入院する場合、この診療施設の医師が
患者の診療記録簿を参照することによって、末期患者に
ついての治療に対する希望を知ることができる。その結
果、患者の希望に沿った治療を入院先の診療施設で行う
ことができ、入院後の治療を円滑に行うことができる。
また、患者が診療施設に入院する際に、治療に対する希
望を聞く手間が省けるので、入院手続きを効率良く進め
ることができる。第3に、介護者のスケジュールがスケ
ジュール掲載欄に掲載されているので、診療記録簿を参
照した医師は、介護者を介して患者の介護状況を正確に
把握することができる。また、スケジュール掲載欄を参
照した医師が、適宜介護者に連絡を取ることにより、医
師と介護者との連携が今まで以上に密になり、例えば、
患者についての介護アドバイスをその都度医師から介護
者に与えることができる。第4に、患者が診療施設に入
院する場合、診療施設履歴記録欄の記録に基づいて入院
先を検討することにより、患者にとってストレスが少な
く、また、医師にとっても治療し易い理想的な診療施設
を入院先として決定することができる。第5に、患者が
診療施設に入院する場合、診療記録簿の空ベット数欄を
用いて患者の入院先を検討することにより、空ベットが
確保された診療施設を入院先として決定することができ
る。第6に、介護者スケジュールファイルと診察記録簿
のスケジュール掲載欄とが連動して修正されるので、介
護者は介護者管理センタに連絡して、介護者スケジュー
ルファイルの修正を依頼するだけよく、診察記録簿のス
ケジュール掲載欄の存在を気にかける必要がない。ま
た、介護者スケジュールファイルのスケジュールと診察
記録簿のスケジュールとは常に一致するので、これらの
スケジュールを照合する手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグループ診療ネットワークシステ
ムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】グループ診療データベースに登録された診療記
録簿の例を示す図である。
【図3】入院先の病院を検討する際に必要な情報の一覧
を示す図である。
【図4】転院先の医院を検討する際に必要な情報の一覧
を示す図である。
【図5】介護者スケジュールファイルのスケジュール内
容と各診療記録簿のスケジュール内容との関係を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…グループ診療ネットワークシステム、10…診療施
設、11a〜16a…端末装置(端末手段)、20…診
療管理センタ、21…グループ診療データベース、22
…空ベット数管理ファイル、23…診療管理サーバ(フ
ァイル更新手段)、30…介護者管理センタ、31…介
護者スケジュールファイル、32…介護者管理サーバ
(スケジュール修正手段)、40…ネットワーク、50
…診療記録簿、51,52…説明度記入欄、53…末期
患者情報記入欄、54…スケジュール掲載欄、55…診
療施設履歴記録欄。
フロントページの続き (72)発明者 大坪道夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 加藤千岳 横浜市青葉区藤が丘二丁目20番地10 社団 法人 横浜市青葉区メディカルセンター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の診療施設に対してネットワークを
    介して接続され、これらの診療施設の間で各患者の診療
    記録簿を共有するグループ診療データベースにおいて、 前記診療記録簿は、患者本人および家族への病状の説明
    度を記入する説明度記入欄を備えることを特徴とするグ
    ループ診療データベース。
  2. 【請求項2】 複数の診療施設に対してネットワークを
    介して接続され、これらの診療施設の間で各患者の診療
    記録簿を共有するグループ診療データベースにおいて、 前記診療記録簿は、末期患者についての治療に対する希
    望を記入する末期患者情報記入欄を備えることを特徴と
    するグループ診療データベース。
  3. 【請求項3】 複数の診療施設に対してネットワークを
    介して接続され、これらの診療施設の間で各患者の診療
    記録簿を共有するグループ診療データベースにおいて、 前記診療記録簿は、介護者のスケジュールを掲載するス
    ケジュール掲載欄を備えることを特徴とするグループ診
    療データベース。
  4. 【請求項4】 複数の診療施設に対してネットワークを
    介して接続され、これらの診療施設の間で各患者の診療
    記録簿を共有するグループ診療データベースにおいて、 前記診療記録簿は、患者が治療を受けた前記診療施設の
    履歴を記録する診療施設履歴記録欄を有することを特徴
    とするグループ診療データベース。
  5. 【請求項5】 複数の診療施設とこれらの診療施設の診
    療情報を管理する診療管理センタとをネットワークで接
    続したグループ診療ネットワークシステムにおいて、 前記診療管理センタは、前記各診療施設の空ベット数を
    管理する空ベット数管理ファイルと、 前記各診療施設から受信した空ベット数データに基づい
    て前記空ベット数管理ファイルを更新するファイル更新
    手段とを備え、 前記各診療施設は、自施設の前記空ベット数データを前
    記診療管理センタに送信すると共に、前記空ベット数管
    理ファイルが管理する空ベット数をディスプレイに表示
    する端末手段を備えることを特徴するグループ診療ネッ
    トワークシステム。
  6. 【請求項6】 前記診療管理センタは、各患者の診療記
    録簿が登録されたグループ診療データベースを更に備
    え、 前記端末手段は、前記グループ診療データベースに登録
    された前記診療記録簿に前記空ベット数管理ファイルが
    管理する空ベット数を重畳させて前記ディスプレイに表
    示することを特徴とする請求項5記載のグループ診療ネ
    ットワークシステム。
  7. 【請求項7】 複数の診療施設の診療情報を管理する診
    療管理センタと介護者のスケジュールを管理する介護者
    管理センタとをネットワークで接続したグループ診療ネ
    ットワークシステムにおいて、 前記診療管理センタは、介護者のスケジュール掲載欄を
    有する診療記録簿が患者毎に登録されたグループ診療デ
    ータベースを備え、 前記介護者管理センタは、複数の介護者のスケジュール
    が記録された介護者スケジュールファイルと、 前記介護者スケジュールファイルに記録されたスケジュ
    ールを修正すると共に、この修正に連動させて前記診療
    記録簿の前記スケジュール掲載欄の内容を修正するスケ
    ジュール修正手段とを備えることを特徴とするグループ
    診療ネットワークシステム。
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