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JPH11214287A - マーク検出方法、マーク検出装置、露光方法、露光装置、および、マーク検出プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

マーク検出方法、マーク検出装置、露光方法、露光装置、および、マーク検出プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JPH11214287A
JPH11214287A JP10016200A JP1620098A JPH11214287A JP H11214287 A JPH11214287 A JP H11214287A JP 10016200 A JP10016200 A JP 10016200A JP 1620098 A JP1620098 A JP 1620098A JP H11214287 A JPH11214287 A JP H11214287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
detection
processing range
measurement processing
mark detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10016200A
Other languages
English (en)
Inventor
Munetake Sugimoto
宗毅 杉本
Koji Maeda
浩二 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP10016200A priority Critical patent/JPH11214287A/ja
Publication of JPH11214287A publication Critical patent/JPH11214287A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】初期の計測処理範囲内においてマークの検出に
失敗した場合でも、自動的なマークの再検出を可能とす
る。 【解決手段】 所定の計測処理範囲内で物体上のマーク
の計測を行うマーク検出系1と、この計測処理範囲内で
マークの検出に失敗したとき、マーク検出系1の検出結
果に基づいて、マークの一部が計測処理範囲の境界付近
に存在するか否かを判断し、存在する場合にはマーク全
体がマーク検出系1によって検出されるように計測処理
範囲を変更する制御系2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の計測処理範
囲内でマーク検出系を用いて物体上のマークを検出する
マーク検出方法、マーク検出装置、露光方法、露光装
置、および、マーク検出プログラムを記録した記録媒体
であって、特に半導体素子、液晶表示素子、撮像素子
(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなどのマイクロデバイ
スを製造するフォトリソグラフィ工程で使用される製造
装置(露光装置、レーザリペア装置など)や検査装置に
好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子などを製造するフォトリソグ
ラフィ工程では、例えばステップ・アンド・リピート方
式の縮小投影型露光装置(ステッパー)、又はステップ
・アンド・スキャン方式の縮小投影型走査露光装置(ス
キャニング・ステッパー)などを用いて、基板(半導体
ウェハなど)上の複数の区画領域(ショット領域)にそ
れぞれ複数のパターンを重ね合わせて転写する。このと
き、基板上に形成されたパターンと次層のパターンとを
正確に重ね合わせるために、基板上のショット領域と次
層のパターンとのアライメント(位置合わせ)が行われ
る。通常、ステッパーやスキャニング・ステッパーで
は、基板上の2つ、又は3つのサーチ・マークの位置検
出(サーチ・アライメント)を行い、この検出された位
置を用いて基板のファイン・アライメントが行われる。
即ちファイン・アライメントでは、ショット領域に付随
したアライメントマークがマーク検出系(アライメント
光学系)によって検出されるように、サーチ・アライメ
ントによって検出された位置に応じてアライメントマー
ク(ショット領域)の位置を補正し、この補正位置に従
って基板の移動、位置決めを行っている。これは、ショ
ット領域の設計上の座標位置、又は前層のパターン転写
時に使用された座標位置(計測値又は計算値)に従って
基板を移動、又は位置決めしても、アライメント光学系
によってアライメントマークを検出できないことがある
ためである。ここで、ファイン・アライメントには大別
してダイ・バイ・ダイ(D/D)アライメント方式とエ
ンハンスド・グローバル・アライメント(E.G.A)
方式とがある。D/Dアライメント方式は、基板上のシ
ョット領域毎にアライメントマークを検出して、基板上
に転写されるパターン(レチクル)とのアライメントを
行うものである。EGA方式は、基板上の複数のショッ
ト領域から選択される少なくとも3つ(アライメントシ
ョット領域)にそれぞれ付随したアライメントマークの
位置を検出し、アライメントショット領域でのその検出
された位置と設計位置(又はその補正位置)とを用いた
近似演算処理によって、基板上の各ショット領域の位置
を算出するものである。これにより、基板はその演算さ
れた位置に従って順次移動され、複数のショット領域に
それぞれレチクルのパターンが転写される。さて、サー
チ・アライメントでは、サーチ・マークの設計位置、フ
ァイン・アライメントではアライメントマークの設計位
置、又はその補正位置(計算値)を中心としてそれぞれ
の計測処理範囲が定められ、アライメント光学系によっ
てその領域内のマークが検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーチ・ア
ライメントやファイン・アライメントにおけるマーク検
出では、計測処理範囲内にマークが存在しない、あるい
は、マークの一部しか存在せず、そのためマークの検出
に失敗することがある。また、基板上でマークは回路パ
ターンに近接して形成されているので計測処理範囲内に
マークに似た配線パターン等が存在することがあり、マ
ークの検出がうまく行かない場合がある。さらに、マー
クの一部がかけている等の不具合があるために検出が不
可能な場合がある。このように、計測処理範囲内でマー
クの検出に失敗した場合には、エラーとして処理されて
いた。エラーになった場合の処理として、エラーになっ
たマークの検出処理を抜かして処理を先に進める場合
や、装置を一時停止しオペレータがマークの存在位置を
探し、計測処理範囲をマニュアル設定するアシスト処理
が行われていた。上述のEGA方式では、エラーになっ
たマークの検出処理を抜かして処理を先に進めると、検
出されるマーク数が減って統計処理による位置合わせ精
度が低下してしまうという問題があった。また、オペレ
ータによるアシスト処理を行う場合では、装置の処理能
力が低下してしまうという問題があった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、初期の計測処理範囲内においてマークの検出に
失敗した場合でも、自動的にマークの再検出が可能なマ
ーク検出方法、マーク検出装置、露光方法、露光装置、
および、マーク検出プログラムを記録した記録媒体を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、所定の計測
処理範囲内でマーク検出系を用いて物体上のマークを検
出するマーク検出方法において、前記計測処理範囲内で
前記マークの検出に失敗したとき、前記マーク検出系の
検出結果に基づいて、前記マークの一部が前記計測処理
範囲の境界付近に存在するか否かを判断し、存在する場
合には前記マーク全体が前記マーク検出系によって検出
されるように前記計測処理範囲を変更することを特徴と
するマーク検出方法である。また、請求項2に記載の発
明は、請求項1に記載のマーク検出方法において、前記
計測処理範囲の変更が、前記マーク検出系の前記物体で
の検出領域と前記マークとの相対位置、前記検出領域の
形状、および大きさの少なくとも1つの変更であること
を特徴としている。
【0006】次に、請求項3に記載の発明は、所定の計
測処理範囲内でマーク検出系を用いて物体上のマークを
検出するマーク検出方法において、前記マーク検出系が
最初の計測処理範囲である初期前記計測処理範囲内で前
記マークの検出に失敗したとき、前記初期計測処理範囲
の周辺が前記マーク検出系によって検出されるように前
記計測処理範囲を変更することを特徴とするマーク検出
方法である。また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載のマーク検出方法において、前記初期計測処理範
囲の周辺が前記マーク検出系によって検出されるように
前記計測処理範囲を変更するとは、マーク検出終了条件
を満たすまで、前記計測処理範囲を拡大することである
ことを特徴としている。
【0007】次に、請求項5に記載の発明は、所定の計
測処理範囲内でマーク検出系を用いて物体上のマークを
検出するマーク検出方法において、前記計測処理範囲内
で前記マークの検出に失敗したとき、前記マーク検出系
の検出結果に基づいて、検出を妨害するパターンにより
前記マークの検出に失敗したか否かの判断を行い、検出
を妨害するパターンにより検出が失敗した場合には、マ
ーク検出終了条件を満たすまで、前記計測処理範囲を縮
小することを特徴とするマーク検出方法である。次に、
請求項6に記載の発明は、所定の計測処理範囲内でマー
ク検出系を用いて物体上のマークを検出するマーク検出
方法において、前記計測処理範囲内で前記マークの検出
に失敗したとき、前記検出に失敗したマークと所定位置
関係にある他のマークが前記マーク検出系によって検出
されるように前記計測処理範囲を変更することを特徴と
するマーク検出方法である。
【0008】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
に記載のマーク検出方法において、前記マークの検出に
おいてマークの検出に失敗した場合に、前記マーク検出
系の検出結果に基づいて、検出を妨害するパターンによ
り前記マークの検出に失敗したか否かの判断を行い、検
出を妨害するパターンにより検出が失敗した場合には、
マーク検出終了条件を満たすまで、前記計測処理範囲を
縮小することを特徴としている。また、請求項8に記載
の発明は、請求項1乃至請求項5、請求項7のいずれか
に記載のマーク検出方法において、前記マークの検出に
おいてマークの検出に失敗した場合に、前記検出に失敗
したマークと所定位置関係にある他のマークが前記マー
ク検出系によって検出されるように前記計測処理範囲を
変更することを特徴としている。
【0009】次に、請求項9に記載の発明は、所定の計
測処理範囲内で物体上のマークの計測を行うマーク検出
系と、前記計測処理範囲内で前記マークの検出に失敗し
たとき、前記マーク検出系の検出結果に基づいて、前記
マークの一部が前記計測処理範囲の境界付近に存在する
か否かを判断し、存在する場合には前記マーク全体が前
記マーク検出系によって検出されるように前記計測処理
範囲を変更する制御系とを備えたことを特徴とするマー
ク検出装置である。次に、請求項10に記載の発明は、
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載されたマー
ク検出方法を用いて、マスクのパターンが転写される基
板上のサーチ・マークの位置情報を検出するとともに、
前記マスクのパターンを前記基板上の複数の区画領域に
順次転写するために、前記検出された位置情報を利用し
て前記基板のファイン・アライメントを実行することを
特徴とする露光方法である。また、請求項11に記載の
発明は、請求項10に記載の露光方法において、前記基
板上の少なくとも2つのサーチ・マークの位置情報を検
出し、前記ファイン・アライメントにおいて前記区画領
域に付随したアライメントマークを検出するために、前
記検出された位置情報を利用して前記基板の位置決めを
行うことを特徴としている。次に、請求項12に記載の
発明は、マスクのパターンを基板上に転写する露光装置
において、所定の計測処理範囲内で物体上のマークの計
測を行うマーク検出系と、前記計測処理範囲内で前記マ
ークの検出に失敗したとき、前記マーク検出系の検出結
果に基づいて、前記マークの一部が前記計測処理範囲の
境界付近に存在するか否かを判断し、存在する場合には
前記マーク全体が前記マーク検出系によって検出される
ように前記計測処理範囲を変更する制御系とを備えたこ
とを特徴とする露光装置である。
【0010】次に、請求項13に記載の発明は、所定の
計測処理範囲内でマーク検出系を用いて物体上のマーク
を検出するマーク検出プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体であって、前記計測処理範囲
内で前記マークの検出に失敗したとき、前記マーク検出
系の検出結果に基づいて、前記マークの一部が前記計測
処理範囲の境界付近に存在するか否かを判断し、存在す
る場合には前記マーク全体が前記マーク検出系によって
検出されるように前記計測処理範囲を変更することをコ
ンピュータに実現させるためのマーク検出プログラムを
記録した記録媒体である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、露光装置を例にしてマーク
検出方法、マーク検出装置を図面を参照して説明する。
図1の露光装置は、レチクルのパターンを基板(以下、
ウェハと呼ぶ)上の複数のショット領域に順次転写する
ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影型露光装置
(ステッパー)、又はステップ・アンド・スキャン方式
の縮小投影型走査露光装置(スキャニング・ステッパ
ー)である。なお、図1では露光用照明光(露光光)を
射出する光源を図示省略してある。露光光としては、例
えば水銀ランプから発生する輝線(g線、i線など)、
KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ、F2
ーザ(波長157nm)、あるいはYAGレーザや金属
蒸気レーザの高調波などが用いられる。図1において、
照明光学系9はオプチカルインテグレータ(フライアイ
レンズ、又はロッド・インテグレータ)、可変視野絞り
(レチクル・ブラインド)、およびその瞳面上で露光光
(例えば2次光源)の形状や大きさを規定する開口絞り
などを含み、レチクル・ブラインドによって規定される
レチクル7上の照明領域に露光光を照射する。レチクル
7は、投影光学系10の光軸と垂直な平面で2次元移動
するレチクルステージ8に載置される。レチクル7を通
過した露光光は投影光学系10に入射し、投影光学系1
0はその照明領域内のパターンの像を1/5又は1/4
に縮小してウェハ6上に投影する。ウェハ6はテーブル
5に保持され、テーブル5はウェハステージ5上に配置
される。ウェハステージ5は、定盤3上に配置されると
ともに、ウェハ6上に規則的に配列される複数のショッ
ト領域にレチクルパターンが順次転写されるように、不
図示の駆動系(リニアモータなど)によって2次元移動
される。
【0012】図示していないが、ウェハステージ4とレ
チクルステージ8はそれぞれ複数組の干渉計によってそ
の位置や回転量が常時計測されており、それら計測地は
制御系2に出力される。制御系2は、後述のアライメン
ト光学系1や干渉計の出力に基づいてウェハステージ4
やレチクルステージ8の移動を制御する他、装置全体を
統括制御する。さらに図1には、投影光学系10とは別
設されるオフ・アクシス(Off−Axis)方式のア
ライメント光学系(マーク検出系)1が設けられてい
る。マーク検出系1は、例えば特開平4−65603号
公報に開示されているように、ハロゲンランプから射出
される波長550〜750nm程度の広帯域光をウェハ
6上のアライメントマークに照射し、ウェハ6の表面と
共役な面に配置される指標マークの像とアライメントマ
ークの像とを撮像素子(CCD)で検出する。そして、
撮像素子から出力されるビデオ信号を複数の走査線で走
査して得られる波形データを、所定のアルゴリズムに従
って処理して、2つのマーク像のずれ量を検出する。さ
らに、アライメントマークを撮像したときにウェハステ
ージ用の干渉計から出力される位置信号も入力して、そ
のずれ量が零となるときのウェハステージ4の座標位置
をアライメントマークの位置として検出するもので、F
IA(Field Image Alignment)系と呼ばれている。本
実施の形態では、FIA系(マーク検出系1)を用い
て、サーチ・アライメントとファイン・アライメントと
の両方を行うものとする。
【0013】次に、図1の露光装置の動作概要を図2を
用いて説明する。図2ではステッパーを前提としてその
動作説明を行う。始めに、投影露光対象となるウェハ6
の物理的形状を用いて、ウェハ6のおおよその位置合わ
せ(プリアライメント)を行い、テーブル5にウェハ6
を保持する(ステップS1)。なお、ウェハ6の物理的
形状とは、円盤状のウェハの周辺の一部を直線的、又は
V字状にカットした部分(オリエンテーション・フラッ
ト又はノッチ)のことをいう。ウェハ6に対する1回目
の投影露光(第1層目のパターンの転写)であれば(ス
テップS2)、照明光学系9により露光光をレチクル7
に照射し、レチクル上のパターンを投影光学系10を介
してウェハ6上に投影露光する(ステップS5)。な
お、ウェハ6への投影露光の位置制御は、ウェハステー
ジ4、レチクルステージ8の一方、もしくは、双方を動
かすことにより行う。一方、ウェハ6に対する2回目以
降の投影露光(第2層目以降のパターンの転写)であれ
ば、ウェハ6上に形成されたパターンとレチクルパター
ンの位置ずれをなくすべく、ウェハ6上の複数のアライ
メントマークの検出を行い(ステップS3)、検出した
複数のマークの位置とその設計位置(又はサーチ・アラ
イメントから求めたその補正位置)とを用いて統計処理
(即ち,EGA)を行うことで、各ショット領域の位置
算出を行う(ステップS4)。なお、このステップS
3、S4の処理を総称してファインアライメント処理と
呼ぶ。また、ステップS3ではアライメントマークの検
出に先立ってウェハ6上の少なくとも1つのサーチ・マ
ークの位置検出(サーチ・アライメント)が行われてい
る。そして、ウェハ6はその算出された位置に従って順
次移動され、ショット領域ごとにレチクルパターンが正
確に重ね合わされて転写される(ステップS5)。以上
のようにして、露光装置は、ウェハ6上のマークを検出
してサーチ・アライメントおよびファイン・アライメン
ト(EGA)を行って、ウェハ6全体の位置を定めた上
で、露光光によりレチクル7のパターンを基板上に転写
する。
【0014】なお、以下では、本発明の特徴を含むマー
ク検出処理(ステップS3)に関し、詳細に説明する。
始めに、マーク検出処理に関する制御系1の構成を図3
を用いて説明する。なお、図3では、制御系1の構成を
機能ブロック単位で示している。図3より、マーク検出
処理に関し、制御系2は、マーク検出系1等の制御を行
いマーク検出処理するための処理部21と、マーク検出
を行うためのデータや処理の途中で記憶される中間デー
タ等を記憶する記憶部31とを備えている。そして、処
理部21は、ウェハ6の所定領域をサーチし、大まかな
位置ずれ検出を行う制御をマーク検出系1等に対して行
うサーチ計測部22と、マーク検出系1等を制御して所
定のマークの検出を行う検出処理部23とにより構成さ
れる。なお、この処理部21は、専用のハードウェアに
より実現されるものであっても、プログラムとして提供
され図示しないCPU(中央演算装置)により実行され
ることにより、その機能が実現されるものであってもよ
い。また、記憶部31は、ウェハ6上の各ショット領域
の位置データ、および、ショット内のマークの位置デー
タを含むショットマップデータ32、検出対象となるマ
ーク(及びアライメント・ショット領域)に関する情報
等を納めたプロセスデータ33、サーチ計測部22によ
り記憶される補正ショットマップデータ34等が記憶さ
れる。なお、この記憶部31は、RAM(Random Acces
s Memory)もしくはハードディスク等の記憶装置により
構成される。
【0015】次に、この処理部21の制御によるマーク
検出の動作について、図4を用いて説明する。なお、図
4において、ステップS11に示す処理が図3のサーチ
計測部22に基づくマーク検出動作となり、他のステッ
プが検出処理部23に基づくマーク検出動作となる。ま
ず、始めにサーチ計測部22は、マーク検出系1がウェ
ハ6の所定領域をサーチしていくつかのサーチ・マーク
を検出するように制御し、マークの検出結果を受けて大
まかな位置ずれ検出(サーチ・アライメント)を行う
(ステップS11)。この処理を詳細に説明すると、サ
ーチ計測部22は、所定領域をサーチするためにウェハ
ステージ4の移動制御を行うと共に、マーク検出系1が
所定領域の輝度データを取り込み画像処理等によりいく
つか(2つ又は3つ)のサーチ・マークを検出するよう
制御する。次に、サーチ計測部22は、マーク検出系1
の検出結果を用いてショットマップデータ32に記憶さ
れた位置情報に対するおおよそのずれ量を求める。そし
て、ショットマップデータ32をその求めたずれ量で補
正した補正ショットマップデータ34を記憶部31に記
憶させる。
【0016】続いて、検出処理部23が、検出対象とな
る1つ目のアライメントマークの位置を読み出し、この
読み出した位置に基づいてマーク計測・検出の制御をマ
ーク検出系1に対して行う(ステップS12)。ここ
で、検出対象となるマークは、プロセスデータ33を参
照することで決定され、そのマークの位置が補正ショッ
トマップデータ34から読み出される。次に、読み出し
た位置(補正値)を中心とする最初の計測処理範囲(以
下”初期計測処理範囲”と呼ぶ)が定められる。そし
て、マーク検出系1によりこの初期計測処理範囲のマー
ク検出が行われるよう、ウェハステージ4の移動制御を
行う。マーク検出系1は初期計測処理範囲内で輝度デー
タを取得し、この輝度データよりマークの検出をパター
ンマッチング等により行う。なお、マーク検出系1によ
るマーク検出に成功したか否か、検出された場合のマー
ク位置等の検出結果は、検出処理部23に通知される。
次に、検出処理部23は、マーク検出系1からの検出結
果に基づき、マークの検出に成功したか否かの判断を行
い(ステップS13)、失敗した場合には別途詳細に説
明するマーク再検出処理を行う。なお、成功した場合に
は、図2のステップS4に示す各ショットの位置算出を
行うために、マーク検出位置に関する情報を記憶してお
く必要がある。そして、検出処理部23は、マーク検出
に成功(ステップS13)、あるいは、マーク再検出処
理(ステップS14)が終了すると、あらかじめ定めら
れた数のアライメントマークの検出処理が終了した判断
を行う(ステップS15)。なお、検出対象となるアラ
イメントマークの個数もプロセスデータ33に規定され
ており、一般的に6から16程度の値が設定されてい
る。なお、アライメント・ショット領域の個数に換算す
ると、3〜8個程度となる。
【0017】そして、ステップS15での判断の結果、
所定マーク数の検出が終了した場合にはマーク検出処理
を終了して、各ショット領域の位置算出(ステップS
4)に進み、そうでない場合には、次のマーク検出のた
めにステップS12に示す処理に進む。なお、ステップ
S11に示すサーチ計測は、検出処理部23において設
定される計側処理範囲内により確実にマークが入るよう
にするために行われるが、この処理の省略は可能であ
る。この場合、ステップS12等で行われる検出対象と
なるアライメントマークの位置算出は、ショットマップ
データ32を用いて行われることになる。以下では、ス
テップS14に示すマーク再検出処理について、複数の
実施の形態を示す。
【0018】(第1の実施の形態)本実施の形態におけ
るマーク再検出処理(ステップS14)は、マーク検出
系1の検出結果に基づいて、アライメントマークの一部
が初期計測処理範囲の境界付近に存在するか否かを判断
し、存在する場合にはマーク全体がマーク検出系1によ
って検出されるように計測処理範囲を変更することで、
マークの再検出を行うものである。図5は、本実施の形
態によるマーク再検出の動作を示すフローチャートであ
る。以下、この図を用いて、図6を参照しながら本実施
の形態によるマーク再検出の動作を詳細に説明する。始
めに、検出処理部23は、マーク検出系1の検出結果に
基づきマークの一部が初期計測処理範囲内にあるか否か
の判断を行う(ステップS21)。ここで、マークの一
部が初期計測処理範囲内にある場合とは、初期計測処理
範囲の境界付近、すなわち周辺にマークの一部が存在す
る場合である。そのために、マーク検出系1では、マー
クの検出に失敗した際に、パターンマッチング等による
初期計測処理範囲の周辺を対象とした一部のマークの検
出処理を行い、その結果を検出処理部23に対して通知
する。図6は、この条件を満たす例である。図におい
て、符号61は図4のステップS12で算出したマーク
位置を、符号62はウェハ6上のマークを、符号63は
初期計測処理範囲を表している。図6の例では、初期計
測処理範囲63の右上周辺に、マーク62の一部が存在
している。なお、以下では、検出するマークを等間隔で
平行に並ぶ同じ長さの4本のラインであるものとして説
明する。ただし、マークはこれに限定されるものではな
い。
【0019】次に、検出処理部23は、マーク計測系1
の検出結果よりマークの一部があると判断した場合、マ
ークの一部が発見された境界方向にマークの全体が含ま
れるように計測処理範囲を移動する制御を行う(ステッ
プS22)。この計測処理範囲の移動は、ウェハステー
ジ4をマーク62全体がマーク検出系1によって検出さ
れるように移動させることにより行う。なお、新たな計
測処理範囲は、例えばマークの一部が発見された境界を
中心としたものとする。図6の符号64が、この新たな
計測処理範囲の例である。そして、検出処理部23は、
マーク検出系1に対し新たな計測処理範囲内の計測デー
タの取得およびマークの検出処理を行わせる(ステップ
S24)。計測位置の移動によってマークは計測処理範
囲内に位置するようになるために、マーク検出は成功す
る。一方、検出処理部23がステップS21でマークの
一部が初期計測処理範囲内に存在しないと判断した場
合、オペレータによるアシスト処理に移り、マニュアル
操作でマークを見つける(ステップS23)。このアシ
スト処理のため、露光装置には、マークを見つけるため
の顕微鏡(例えばマーク検出系1と共用される)があ
り、オペレータはこの顕微鏡を用いて、ウェハステージ
4を移動させながらマークを探し、計測処理範囲内にマ
ークが入るようにする。マークが見つかると、マーク検
出系1より新たな計測処理範囲内の計測データの取得を
再度行わせ、マークの検出処理をさせる(ステップS2
4)。なお、ステップS21でマークの一部が初期計測
処理範囲内に存在しないと判断した場合の処理は、上述
のアシスト処理(ステップS23)に限定されるもので
はない。
【0020】以上のように、マークの一部が初期計測処
理範囲内に存在する場合には、そのマーク全体を含む計
測処理範囲の計測データが得られるようにウェハステー
ジ4を移動させ、マーク検出系1より計測データを再度
得てマークの再検出を行うことで、自動的にマークの検
出を行うことができる。また、この場合には、マーク検
出系1による再検出処理が1回で済むことから、短時間
でマーク検出を行うことができる。なお、本実施の形態
では、計測処理範囲の変更を、マーク検出系1のウェハ
6上での検出領域と検出対象となるマークとの相対位置
を変更することにより行っているが、これに限定される
ものではない。例えば、マーク検出系1内の光学系を制
御することで検出領域の形状やおよび大きさを変えるこ
とで計測処理範囲の変更を行ってもよい。また、マーク
検出系1のセンサが取り込む測定データの領域が初期計
測処理範囲より広く、かつ、マーク全体を含むような範
囲であるならば、再度測定データを取り込むことなく、
既に取り込んだ計測データを利用し計測処理範囲(例え
ばその計測データのうち、波形処理の対象となるその一
部のデータの位置、及び範囲の少なくとも一方)のみを
変更するものであってもよい。
【0021】(第2の実施の形態)本実施の形態におけ
るマーク再検出処理(ステップS14)は、初期計測処
理範囲の周辺がマーク検出系1によって検出されるよう
に計測処理範囲を変更することでマークの再検出を行う
ものである。図7は、本実施の形態によるマーク再検出
の動作を示すフローチャートである。以下、この図を用
いて、図8を参照しながら本実施の形態によるマーク再
検出の動作を詳細に説明する。始めに、検出処理部23
は、初期計測処理範囲の周辺がマーク検出系1によって
検出されるように計測処理範囲を変更する制御を行う
(ステップS31)。この具体例を示したのが図8であ
り、計測処理範囲を拡大することにより実現している。
【0022】図8はステップS31の計測処理範囲を拡
大する第1の例を示すものである。図8において、符号
71は図4のステップS12で算出したマーク位置を、
符号72はウェハ6上のマークを、符号73は初期計測
処理範囲を、符号74はマークの再計測における1回目
の拡大された計測処理範囲を、符号75は2回目の拡大
された計測処理範囲を表している。図8では、計測処理
範囲を拡大のためにあらかじめ設定された割合で段階的
に計測処理範囲が拡大する例を示している。なお、マー
ク検出系1において、初期計測処理範囲の計測を行った
際と同程度の解像度で拡大された計測処理範囲の計測デ
ータを1回で取り込めない場合、マーク検出系1および
ウェハステージ4は拡大された計測処理範囲をカバーす
るように複数回計測データを取り込むように制御され、
その後、マーク検出系1内の制御部が取り込んだ複数の
計測データを設定された計測処理範囲となるように合成
する処理を行い、拡大された計測処理範囲の計測データ
とする。次に、マーク検出系1において計測データより
マークの検出処理が行われ、その結果が検出処理部23
に通知される(ステップS32)。なお、マーク検出系
1におけるマーク検出処理は、直前にマークの検出処理
をした領域以外の計測処理範囲でマーク検出処理を行う
ようにしてもよい。例えば、図8の例で今回得た測定デ
ータの計測処理範囲が符号75に示す領域である場合、
符号74に示す領域内では、マークの検出処理を行わな
いようにする。
【0023】次に、検出処理部23は、マーク検出系1
の検出結果よりマーク検出に失敗したか否かの判断を行
い(ステップS33)、成功した場合にはマーク再検出
処理を終了する。マーク検出に失敗した場合には、所定
回数の測定・検出処理が行われたか判断を行う(ステッ
プS34)。この所定回数に達していない場合には、さ
らに計測処理範囲を拡大して初期計測処理範囲の周辺の
計測・検出を行うべくステップS31に戻る。図8の例
では2回目のマーク検出処理(ステップS32)で、マ
ーク検出に成功することになる。なお、この所定回数
は、図3のプロセスデータ33に規定されているものと
する。このように回数が設定されているのは、マーク自
体の不具合等で検出に失敗している場合に、無制限に処
理が繰り返されるのを防止するためである。一方、所定
回数に達した場合には、アシスト処理により検出対処と
なるマークを見つけ、マーク計測系1による計測・検出
を行わせる(ステップS35)。なお、ステップS34
で所定回数に達した場合の処理としてアシスト処理(ス
テップS35)を示したがこれに限定されるものではな
い。ところで、マークの存在確立は、図4のステップS
12で算出したマーク位置を中心とし、この中心から離
れるほど低くなるものと考えられる。よって、上述のよ
うに、初期計測処理範囲を含むように計測処理範囲を一
定割合で拡大しマーク再検出処理を行うことによりで、
比較的少ない再検出処理回数でマークの検出が可能にな
る。
【0024】図8に示す例は、計測処理範囲の拡大を初
期計測処理範囲を含むように行っているが、別の例を図
9に示す。図9は、新たに設定する計測処理範囲を初期
計測処理範囲の周辺に沿って少しずつ移動しながら計測
・測定を行うことで、計測処理範囲の拡大を行い、マー
ク検出成功した時点で処理を終了する例を示した図であ
る。以下では、図9を用いて図8の例と相違する部分に
ついての説明を行う。まず始めに、図7のステップS3
1での処理内容を図9を用いて説明する。ここで、図9
において符号81は図4のステップS12で算出したマ
ーク位置を、符号82はウェハ6上のアライメントマー
クを、符号83は初期計測処理範囲を、符号84はマー
クの再計測における1回目の計測処理範囲を、符号85
は2回目の計測処理範囲を表している。ステップS31
では、検出処理部23が初期計測処理範囲83の周辺に
沿って移動するよう新たな計測処理範囲の設定を行う。
そして、この新たに設定された計測処理範囲がマーク検
出系1によって測定されるように、ウェハステージ4の
移動制御が行われ、移動の後マーク検出系1が新たに設
定された計測処理範囲の計測データを得てマーク検出を
行う。なお、この移動はあらかじめ定められた移動ルー
ルに従って行われるものとする。図9の例では、1回目
のマーク再検出のための新たな計測処理範囲84が初期
計測処理範囲93の真下で隣接する位置に設定され、2
回目のマーク再検出のための新たな計測処理範囲85が
初期計測処理範囲93の右下で隣接する位置に設定され
る例を示している。図9の例では、各計測処理範囲がそ
れぞれ隣接する移動ルールの例を示しているが、各計測
処理範囲の一部がオーバーラップするように移動するも
のであってもよい。なお、図9の例では、2回目のマー
ク検出処理(ステップS32)で、マーク検出に成功す
ることになる。次に、ステップS32では、マーク検出
系1が計測処理範囲(例えば符号84の領域)の測定デ
ータを用いてマーク検出処理を行い、その結果を検出処
理部23に通知する。
【0025】以上のように、新たに設定する計測処理範
囲を初期計測処理範囲の周辺に沿って移動しながら計測
・測定を行うこと、比較的面積の小さい計測処理範囲で
のマーク検出処理とすることができ、マーク検出を高速
に行える。よって、たとえ複数回マーク再検出を行うこ
ととなっても、マーク再検出のための処理時間が大幅に
長くなることなくマークの再検出を行うことができる。
なお、本実施の形態における計測処理範囲の拡大は、初
期計測処理範囲の計測時と同程度の解像度の計測データ
で行うことを前提としている。これをまずマーク検出系
1の光学系を制御し低解像度、即ち低倍率で計測データ
を入力することで計測処理範囲の拡大を実現する。そし
て、おおよそのマーク位置を確認した後、その位置を中
心に計測処理範囲を定め、初期計測処理範囲の計測時と
同程度の解像度(倍率)の計測データ入力を行い、マー
クの再検出を行うようにしてもよい。また、本実施の形
態によるマーク再検出処理は、図3のプロセスデータ3
3内に実施指令がある場合のみ行うようにしてもよい。
【0026】(第3の実施の形態)本実施の形態におけ
るマーク再検出処理(ステップS14)は、マーク検出
系1の検出結果に基づいて、検出を妨害するパターンに
よりマークの検出に失敗したか否かの判断を行い、検出
を妨害するパターンにより検出が失敗した場合には、マ
ーク検出終了条件を満たすまで、計測処理範囲を縮小し
てマークの再検出を行うものである。ここで、検出を妨
害するパターンとは、アライメントマークに類似の回路
パターンがウェハ6に露光されている場合等のことをい
う。例えば、マークが等間隔で平行に並ぶ同じ長さの4
本のラインで、回路パターンが等間隔で平行に並ぶ同じ
長さの5本のラインの場合、あるいは、マークと回路パ
ターンが重なり等間隔で平行に並ぶ同じ長さの5本のラ
インとなった場合などである。このように、検出を妨害
するパターンにより検出が失敗した場のマーク再検出処
理の動作を図10に示すフローチャートを用いて説明す
る。まず始めに、検出処理部23は、マーク検出系1の
検出結果に基づいて、検出を妨害するパターンにより、
マーク検出が失敗したか否かの判断を行う(ステップS
41)。なお、マーク検出系1は、例えばパターンマッ
チングによるマーク検出において、初期計測処理範囲内
の複数箇所でマークが検出された場合に、検出を妨害す
るパターンによりマーク検出が失敗した旨を検出処理部
23に通知するものとする。
【0027】検出を妨害するパターンにより、マーク検
出が失敗した場合、検出処理部23は、直前の計測処理
範囲を一定割合で縮小することにより新たな計測処理範
囲の設定を行い、マーク検出系1に対しその範囲内でマ
ーク検出を再度行ように制御する(ステップS42)。
ここでのマーク検出系1は、すでに得ている計測データ
を利用してもよいし、新たに設定された計測処理範囲の
計測データを再度得てマーク検出を行ってもよい。な
お、マークは図4のステップS12で算出されたマーク
位置近傍に存在する確立が高いことから、検出処理部2
3は計測処理範囲の縮小をこの算出されたマーク位置を
中心に行うことが好ましいが、これに限定されるもので
はない。次に、検出処理部23は、マーク検出系1の検
出結果に基づきステップS42の処理で、マーク検出に
失敗したか判断を行う(ステップS43)。失敗した場
合には、ステップS44に進み、そうでない場合にはマ
ーク再検出処理を終了する。マーク検出に失敗した場合
には、一定割合で計測処理範囲を縮小したマークの再検
出処理を所定回数行なったか判断を行う(ステップS4
4)。所定回数に達しない場合には、さらに直前の計測
処理範囲を縮小してマークの再検出を行うためにステッ
プS42に戻る。なお、この所定回数は、図3のプロセ
スデータ33に規定されているものとする。このように
回数が設定されているのは、無制限に処理が繰り返され
るのを防止するためである。一方、所定回数行った場合
(ステップS44)、および、検出を妨害するパターン
以外の理由でマーク検出が失敗した場合(ステップS4
1)には、アシスト処理によりマークの計測・検出を行
う(ステップS45)。なお、上記の場合の処理として
アシスト処理(ステップS45)に限定されるものでは
ない。なお、本実施の形態によるマーク再検出処理は、
図3のプロセスデータ33内に実施指令がある場合のみ
行うようにしてもよい。以上のように、あらかじめ設定
された割合で段階的に計測処理範囲を縮小し、この計測
処理範囲内においてマークの再検出を行うことで、検出
妨害するパターンを排除でき、マークの検出が可能とな
る。なお、ウェハ6上のアライメントマークが周期パタ
ーン(ライン・アンド・スペースパターン)であるとき
は、初期計測処理範囲内の複数箇所でそれぞれ検出され
るマークのピッチと、予めプロセスデータ33などに格
納されているアライメントマークのピッチとを比較し
て、その複数のマークの中からアライメントマークを推
定するとともに、この推定されたマークの位置を暫定的
に求め、この求めた位置に基づいて計測処理範囲を縮小
するようにしてもよい。このとき、ウェハ6上のアライ
メントマーク(ライン・アンド・スペース)のピッチ
(又は配置間隔)を一定とせず、その一部のピッチを他
の部分と異ならせるようにしてもよい。これにより、回
路パターンに対するアライメントマークの識別精度を向
上させることができる。
【0028】(第4の実施の形態)本実施の形態におけ
るマーク再検出処理(ステップS14)は、図4のステ
ップS12で検出に失敗したアライメントマークと所定
位置関係にある他のアライメントマークがマーク検出系
1によって検出されるように計測処理範囲を変更するこ
とで、マークの再検出を行うものである。図11は、本
実施の形態によるマーク再検出処理の動作を示すフロー
チャートである。以下、この図を用いて、図12を参照
しながら本実施の形態によるマーク再検出処理の動作を
詳細に説明する。まず始めに、初期計測処理範囲以内に
マークがあっても、マークの検出ができない例について
図12を用いて説明する。図において、符号91は図4
のステップS12で算出したマーク位置を、符号91は
ウェハ6上のマークを、符号93は初期計測処理範囲
を、符号94はマーク92を含むショットを表してい
る。図12のように、マークの一部が欠ける等の不具合
があるとマークが初期計測処理範囲内にあってもマーク
検出ができない。本実施の形態は、このような場合に対
処するためのマーク再検出処理となっている。なお、ウ
ェハ6上のマークの不具合は、ウェハ6に対し露光、現
像、エッチング等を繰り返す等により生じる場合があ
る。
【0029】このように、マークの検出に失敗した場
合、まず、検出処理部23は検出に失敗したマークと所
定位置関係にある他のマークを代替マークし、このマー
クがマーク検出系1により検出できるように移動制御を
行う(ステップS51)。この処理をより詳細に説明す
ると以下のようになる。まず、検出処理部23は、代替
マークの決定をあらかじめ定められた規則(例えばオペ
レータがプロセスに応じて決定してプロセスデータ33
に格納したルール)に従って行う。次に、代替マークに
対する位置算出を、サーチ計測(ステップS11)が行
われない場合にはショットマップデータ32を用いて、
サーチ計測が行われた場合には補正ショットマップデー
タ34を用いて行う。そして、この算出した位置が計測
処理範囲の中心となるようにウェハステージ4の移動制
御を行う。図12の例では、符号96が代替マークであ
り、符号98がこの代替マークを含むショット領域94
に隣接するショット領域である。また、符号95が代替
マークについて算出した位置であり、符号97が新たな
計測処理範囲である。図12では、1つ目の代替マーク
の決定に関するルールが、右に隣接するショットで、検
出に失敗したマークに対応するマークとなっており、2
つ目以降の代替マークは隣接する他のショット内の対応
するマークとなっているものとする。なお、これは一例
であり、これに限定されるものではない。次に、検出処
理部23は、マーク検出系1に対し新たな計測処理範囲
の計測および検出を行うように制御する(ステップS5
2)。次に、検出処理部23は、マーク検出系1の検出
結果に基づき代替マークの検出に失敗したか判断を行う
(ステップS53)。成功した場合には、マーク再検出
処理を終了する。なお、代替マークの検出を行った場合
には、図2のステップS4に示す各ショット領域の位置
算出のために、代替マークに関する情報を記憶しておく
必要がある。
【0030】代替マークの検出に失敗した場合、ルール
により定めれられた代替マークのすべてについて再計測
に失敗したか判断を行い(ステップS54)、まだ、検
出対象となっていない代替マークがある場合にはステッ
プS51に戻り、次の代替マークの検出処理を行う。一
方、ルールにより定められたすべての代替マークについ
て再計測に失敗した場合には、アシスト処理によりマー
クの計測・検出を行う(ステップS55)。なお、ここ
での処理は、上述のアシスト処理(ステップS55)に
限定されるものではない。なお、本実施の形態におい
て、ステップS51の処理を行う前に、マーク検出系1
において、マークの不具合によりマーク検出が失敗した
かの判断を行ってその結果を検出処理部23に通知し、
検出処理部23はマークの不具合によりマーク検出が失
敗した場合に、ステップS51以降の処理を進めるよう
にしてもよい。以上のように、代替マーク全てに不具合
がある可能性は低いことから、検出に失敗したマークと
所定位置関係にある代替マークに対してマーク検出を行
うことで、自動的にマークの再検出が実現できる。な
お、ウェハ6上の各ショット領域には2組のアライメン
トマークが形成されているが、この2組のアライメント
マークが互いにその計測方向が直交する1次元マークで
あり、例えばX方向を計測方向(周期方向)とするアラ
イメントマーク(Xマーク)の検出に失敗したときは、
そのXマークが付設されているアライメントショット領
域のもう1つのアライメントマーク(Y方向を計測方向
とするYマーク)を代替マークとしてもいし、あるいは
そのXマークが付設されるアライメントショット領域と
は異なるショット領域に付設されるXマーク、又はYマ
ークを代替マークとしてもよい。要は、検出に失敗した
マークとの位置関係が明らかなマークであればよく、ア
ライメントマークの代わりにサーチ・マークなどを代替
マークとしてもよい。なお、アライメントマークが2次
元マークであるときは、検出に失敗したアライメントマ
ークが付設されるアライメントショット領域と同一、又
は異なるショット領域に付設されるいずれのアライメン
トマークを代替マークとして選択してもよい。
【0031】(第5の実施の形態)本実施の形態は、上
記第1から第4の実施の形態で説明した処理を組み合わ
せたマーク再検出処理に関するものである。図13は、
本実施の形態によるマーク再検出処理の動作を示すフロ
ーチャートである。以下、この図を用いてマーク再検出
処理の動作を詳細に説明する。まず始めに、検出処理部
23は、マーク検出系1からの検出結果に基づきマーク
の一部が初期計測処理範囲の境界付近に存在するか否か
を判断する(ステップS61)。存在する場合、第1の
実施の形態で説明したように検出処理部23はマーク全
体がマーク検出系1によって検出されるように計測処理
範囲を変更し、マークの再検出を行わせる(処理A:ス
テップS62)。この処理Aにより、マークが検出さ
れ、マーク再検出処理を終了する。マークの一部が初期
計測処理範囲の境界付近に存在しない場合、検出処理部
23は、マーク検出系1の検出結果に基づいて、検出を
妨害するパターンによりマークの検出に失敗したか否か
の判断を行う(ステップS63)。
【0032】この条件を満たす場合には、検出処理部2
3は第3の実施の形態で説明したように、マーク検出終
了条件を満たすまで、計測処理範囲を縮小設定し、マー
ク検出を行わせる(処理B:ステップS64)。処理B
が行われた場合、検出処理部23は、マーク計測系1か
らの検出結果に基づき、処理Bによるマーク検出に失敗
したか否かの判断を行う(ステップS65)。成功した
場合には、マーク再検出処理を終了し、そうでない場合
には次の処理に移る。ステップS63で検出を妨害する
パターンによりマークの検出に失敗したのではない場
合、初期計測処理範囲外にマークがある可能性が高いこ
とから、検出処理部23は、第2の実施の形態で説明し
たように、初期計測処理範囲の周辺がマーク検出系1に
よって検出されるように前記計測処理範囲を変更し、マ
ークの検出を行わせる(処理C:ステップS66)。処
理Cが行われた場合、検出処理部23は、マーク計測系
1からの検出結果に基づき、処理Cによるマーク検出に
失敗したか否かの判断を行う(ステップS67)。成功
した場合には、マーク再検出処理を終了し、そうでない
場合には次の処理に移る。
【0033】マーク自体に不具合があると処理Bもしく
は処理Cでのマーク検出は成功しない。そこで、ステッ
プS65、ステップS67でマーク検出に失敗したと判
断したとき、検出処理部23は、第4の実施の形態で説
明したように、検出に失敗したマークと所定位置関係に
ある他のマークがマーク検出系1によって検出されるよ
うに計測処理範囲を変更し、マーク検出を行わせる(処
理D:ステップS68)。処理Dが行われた場合、検出
処理部23は、マーク計測系1からの検出結果に基づ
き、処理Dによるマーク検出に失敗したか否かの判断を
行う(ステップS69)。成功した場合には、マーク再
検出処理を終了し、そうでない場合にはアシスト処理に
よるマーク検出を行う(ステップS70)。ここで、図
13に示す処理A(ステップS62)、処理B(ステッ
プS64)、処理C(ステップS66)、処理D(ステ
ップS68)の処理は、第1から第4の実施の形態で説
明していることから、その説明を省略する。以上のよう
に、第1から第4に示すマーク再検出処理を組み合わせ
ることにより、マークが自動的に検出される可能性が高
くなる。なお、第1から第4の実施の形態に示すマーク
再検出処理の組み合わせ、および処理順は図13に示す
ものに限定されるものではない。すなわち、第1から第
4の実施の形態に示すマーク再検出処理のうちの2つ以
上のマーク検出処理を用いた他の組み合わせ、異なる順
番での処理も可能である。
【0034】なお、上記5つの実施の形態において、計
測処理範囲の変更として、ウェハステージ4を移動させ
ることによりウェハ6上での検出領域とマークとの相対
位置の変更を実現するものもとして説明したが、これに
限定されるものではない。例えば、ウェハステージ4と
マーク検出系1の双方を移動させる、あるいは、マーク
検出系1のみを移動させることによりウェハ6上での検
出領域とマークとの相対位置の変更を行い、計測処理範
囲を変更するようにしてもよい。また、マーク検出系1
内の視野絞りによってその照明視野の位置、大きさ、お
よび形状の少なくとも1つを変化させて、計測処理範囲
を変更するようにしてもよい。さらに、マーク検出系1
にその観察倍率を変更する機構を設け、その倍率の切り
換えによって計測処理範囲を変更するようにしてもよ
い。また、マーク計測系1は投影光学系10とは異なる
光学系を用いたオフ・アクシス方式として説明したが、
投影光学系10を利用するTTL(Through The Lens)
方式であってもよい。さらに、マーク検出の方式として
レーザ光をウェハ上の測定マークに照射し、レーザ光と
マークとの相対移動によってそのマークから回析・散乱
された光を計測データとして得てマーク検出を行うLS
A(Laser Step Alignment)系を用いてもよい。FIA
系の代わりにLSA系をマーク検出系1として用いる場
合、その計測処理範囲の変更とは、例えばレーザ光とア
ライメントマークとの相対移動の開始位置、及び相対移
動距離の少なくとも一方の変更である。また、実施の形
態において露光装置を例にして、マーク検出方法、マー
ク検出装置の説明を行ったが、マーク検出方法、マーク
検出装置は他の装置、例えばウェハ上に形成された回路
パターンの一部(ヒューズ)をレーザビームで切断する
レーザリペア装置、又は回路パターンの良否を判定する
検査装置等においても利用可能である。以上の各実施の
形態では、ファイン・アライメント(EGA)における
アライメントマークの検出について説明したが、そのフ
ァイン・アライメントに先立って実行されるサーチ・ア
ライメントにおけるサーチ・マークの検出に対しても、
前述した第1〜第5の実施の形態で説明した方法をそれ
ぞれ適用することができる。なお、サーチ・アライメン
トで使用されるサーチ・マークは、ファイン・アライメ
ントで使用されるアライメントマークとは別に形成して
おくことを前提に説明を行ったが、ファイン・アライメ
ント用のマークをサーチ・マークとして兼用するように
してもよい。また、上記実施の形態で説明した所定の計
測処理範囲内でマーク検出系を用いて物体上のマークを
検出するマーク検出方法を実現するためのプログラムを
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この
記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステ
ムに読み込ませ、実行することによりマーク検出を行っ
てもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」
とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとす
る。また、本発明はミラー・プロジェクション・アライ
ナー、プロキシミティー方式のX線露光装置などにも適
用できる。さらに、例えば5〜15nm(軟X線領域)
に発振スペクトルを有するEUV(Extreme Ultra Viol
et)光を露光用照明光として使用するステップ・アンド
・スキャン方式のEUV露光装置にも本発明を適用でき
る。EUV露光装置では、反射型マスク上での照明領域
を円弧スリット状に規定するとともに、複数(4枚程
度)の反射光学素子(ミラー)のみからなる縮小投影光
学系を有し、縮小投影光学系の倍率に応じた速度比で反
射型マスクとウェハとを同期移動して反射型マスクのパ
ターンをウェハ上に転写する。このとき、EUV光はそ
の主光線が反射マスクと直交する軸に対して傾いて反射
マスクに照射される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるマー
ク検出方法、マーク検出装置、露光方法、露光装置、お
よび、マーク検出プログラムを記録した記録媒体によれ
ば、下記の効果を得ることができる。初期計測処理範囲
内でマークの検出ができなくても、上記の如きマーク再
検出処理を行うことで、マークの自動的な検出率を高め
ることができる。また、露光装置に応用することにより
従来アライメントエラーとなっていた事例においてもア
ライメント計測に成功するとともにウェハ位置決め精度
の低下、または装置の処理効率の低下を回避できること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 露光装置のブロック構成図である。
【図2】 露光装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】 マーク検出に関するメインの制御系の構成を
示した図である。
【図4】 マーク検出に関する動作を示すフローチャー
トである。
【図5】 第1の実施形態によるマーク再検出処理の動
作を示すフローチャートである。
【図6】 第1の実施形態によるマーク再検出処理の具
体例を説明するための図である。
【図7】 第2の実施形態によるマーク再検出処理の動
作を示すフローチャートである。
【図8】 第2の実施形態によるマーク再検出処理の1
つ目の具体例を説明するための図である。
【図9】 第2の実施形態によるマーク再検出処理の2
つ目の具体例を説明するための図である。
【図10】 第3の実施形態によるマーク再検出処理の
動作を示すフローチャートである。
【図11】 第4の実施形態によるマーク再検出処理の
動作を示すフローチャートである。
【図12】 第4の実施形態によるマーク再検出処理の
具体例を説明するための図である。
【図13】 第5の実施形態によるマーク再検出処理の
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マーク検出系 2 制御系 3 定盤 4 ウェハス
テージ 5 テーブル 6 ウェハ
(基板) 7 レチクル(マスク) 8 レチクル
ステージ 9 照明光学系 10 投影光学
系 21 処理部 22 サーチ
計測部 23 検出処理部 31 記憶部 32 ショットマップデータ 33 プロセ
スデータ 34 補正ショットマップデータ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の計測処理範囲内でマーク検出系を
    用いて物体上のマークを検出するマーク検出方法におい
    て、 前記計測処理範囲内で前記マークの検出に失敗したと
    き、前記マーク検出系の検出結果に基づいて、前記マー
    クの一部が前記計測処理範囲の境界付近に存在するか否
    かを判断し、存在する場合には前記マーク全体が前記マ
    ーク検出系によって検出されるように前記計測処理範囲
    を変更することを特徴とするマーク検出方法。
  2. 【請求項2】 前記計測処理範囲の変更は、前記マーク
    検出系の前記物体での検出領域と前記マークとの相対位
    置、前記検出領域の形状、および大きさの少なくとも1
    つの変更であることを特徴とする請求項1記載のマーク
    検出方法。
  3. 【請求項3】 所定の計測処理範囲内でマーク検出系を
    用いて物体上のマークを検出するマーク検出方法におい
    て、 前記マーク検出系が最初の計測処理範囲である初期前記
    計測処理範囲内で前記マークの検出に失敗したとき、前
    記初期計測処理範囲の周辺が前記マーク検出系によって
    検出されるように前記計測処理範囲を変更することを特
    徴とするマーク検出方法。
  4. 【請求項4】 前記初期計測処理範囲の周辺が前記マー
    ク検出系によって検出されるように前記計測処理範囲を
    変更するとは、マーク検出終了条件を満たすまで、前記
    計測処理範囲を拡大することであることを特徴とする請
    求項3記載のマーク検出方法。
  5. 【請求項5】 所定の計測処理範囲内でマーク検出系を
    用いて物体上のマークを検出するマーク検出方法におい
    て、 前記計測処理範囲内で前記マークの検出に失敗したと
    き、前記マーク検出系の検出結果に基づいて、検出を妨
    害するパターンにより前記マークの検出に失敗したか否
    かの判断を行い、検出を妨害するパターンにより検出が
    失敗した場合には、マーク検出終了条件を満たすまで、
    前記計測処理範囲を縮小することを特徴とするマーク検
    出方法。
  6. 【請求項6】 所定の計測処理範囲内でマーク検出系を
    用いて物体上のマークを検出するマーク検出方法におい
    て、 前記計測処理範囲内で前記マークの検出に失敗したと
    き、前記検出に失敗したマークと所定位置関係にある他
    のマークが前記マーク検出系によって検出されるように
    前記計測処理範囲を変更することを特徴とするマーク検
    出方法。
  7. 【請求項7】 前記マークの検出においてマークの検出
    に失敗した場合に、前記マーク検出系の検出結果に基づ
    いて、検出を妨害するパターンにより前記マークの検出
    に失敗したか否かの判断を行い、検出を妨害するパター
    ンにより検出が失敗した場合には、マーク検出終了条件
    を満たすまで、前記計測処理範囲を縮小することを特徴
    とする請求項1記載のマーク検出方法。
  8. 【請求項8】 前記マークの検出においてマークの検出
    に失敗した場合に、前記検出に失敗したマークと所定位
    置関係にある他のマークが前記マーク検出系によって検
    出されるように前記計測処理範囲を変更することを特徴
    とする請求項1乃至請求項5、請求項7のいずれかに記
    載のマーク検出方法。
  9. 【請求項9】 所定の計測処理範囲内で物体上のマーク
    の計測を行うマーク検出系と、 前記計測処理範囲内で前記マークの検出に失敗したと
    き、前記マーク検出系の検出結果に基づいて、前記マー
    クの一部が前記計測処理範囲の境界付近に存在するか否
    かを判断し、存在する場合には前記マーク全体が前記マ
    ーク検出系によって検出されるように前記計測処理範囲
    を変更する制御系と を備えたことを特徴とするマーク検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項8のいずれか1項
    に記載されたマーク検出方法を用いて、マスクのパター
    ンが転写される基板上のサーチ・マークの位置情報を検
    出するとともに、前記マスクのパターンを前記基板上の
    複数の区画領域に順次転写するために、前記検出された
    位置情報を利用して前記基板のファイン・アライメント
    を実行することを特徴とする露光方法。
  11. 【請求項11】 前記基板上の少なくとも2つのサーチ
    ・マークの位置情報を検出し、前記ファイン・アライメ
    ントにおいて前記区画領域に付随したアライメントマー
    クを検出するために、前記検出された位置情報を利用し
    て前記基板の位置決めを行うことを特徴とする請求項1
    0記載の露光方法。
  12. 【請求項12】 マスクのパターンを基板上に転写する
    露光装置において、 所定の計測処理範囲内で物体上のマークの計測を行うマ
    ーク検出系と、 前記計測処理範囲内で前記マークの検出に失敗したと
    き、前記マーク検出系の検出結果に基づいて、前記マー
    クの一部が前記計測処理範囲の境界付近に存在するか否
    かを判断し、存在する場合には前記マーク全体が前記マ
    ーク検出系によって検出されるように前記計測処理範囲
    を変更する制御系とを備えたことを特徴とする露光装
    置。
  13. 【請求項13】 所定の計測処理範囲内でマーク検出系
    を用いて物体上のマークを検出するマーク検出プログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
    って、 前記計測処理範囲内で前記マークの検出に失敗したと
    き、前記マーク検出系の検出結果に基づいて、前記マー
    クの一部が前記計測処理範囲の境界付近に存在するか否
    かを判断し、存在する場合には前記マーク全体が前記マ
    ーク検出系によって検出されるように前記計測処理範囲
    を変更することをコンピュータに実現させるためのマー
    ク検出プログラムを記録した記録媒体。
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