JPH11190797A - 給水ポンプの軸封水供給装置 - Google Patents
給水ポンプの軸封水供給装置Info
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- JPH11190797A JPH11190797A JP9358767A JP35876797A JPH11190797A JP H11190797 A JPH11190797 A JP H11190797A JP 9358767 A JP9358767 A JP 9358767A JP 35876797 A JP35876797 A JP 35876797A JP H11190797 A JPH11190797 A JP H11190797A
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- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】軸封水昇圧ポンプを原子炉給水ポンプの運転状
態に応じて制御し、適正な軸封水を原子炉給水ポンプの
軸封装置へ供給でき、軸封水昇圧ポンプの摩耗軽減と動
力節減を図る。 【解決手段】復水ポンプ1と原子炉給水ポンプ2の軸封
装置とを吐出配管5、および軸封水供給ライン9により
接続する。軸封水供給ライン9に止め弁13,軸封昇圧ポ
ンプ14,電動弁15および流量調節弁16を設ける。止め弁
13の入口側と電動弁15の出口側との間に逆止弁18を有す
るバイパスライン17を接続する。軸封装置10のドレン側
に接続した復水回収ライン11に温度コントローラ11を設
け、温度コントローラ11と流量調節弁16とを信号ライン
20により電気的に接続する。流量調節弁16と軸封昇圧ポ
ンプ14および電動弁15とを信号ライン21により電気的に
接続する。
態に応じて制御し、適正な軸封水を原子炉給水ポンプの
軸封装置へ供給でき、軸封水昇圧ポンプの摩耗軽減と動
力節減を図る。 【解決手段】復水ポンプ1と原子炉給水ポンプ2の軸封
装置とを吐出配管5、および軸封水供給ライン9により
接続する。軸封水供給ライン9に止め弁13,軸封昇圧ポ
ンプ14,電動弁15および流量調節弁16を設ける。止め弁
13の入口側と電動弁15の出口側との間に逆止弁18を有す
るバイパスライン17を接続する。軸封装置10のドレン側
に接続した復水回収ライン11に温度コントローラ11を設
け、温度コントローラ11と流量調節弁16とを信号ライン
20により電気的に接続する。流量調節弁16と軸封昇圧ポ
ンプ14および電動弁15とを信号ライン21により電気的に
接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電プラントの給水
ポンプ軸封水供給装置に関する。
ポンプ軸封水供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給水ポンプの軸封方式は固定ブッシュ方
式が数多く採用されている。この固定ブッシュ方式にお
いては、給水ポンプのシャフトと固定ブッシュの間隙を
通過して外部に漏れる復水の温度を低減させるために、
軸封部の中間部に低温の軸封水を供給する軸封水供給装
置を有している。
式が数多く採用されている。この固定ブッシュ方式にお
いては、給水ポンプのシャフトと固定ブッシュの間隙を
通過して外部に漏れる復水の温度を低減させるために、
軸封部の中間部に低温の軸封水を供給する軸封水供給装
置を有している。
【0003】この軸封水供給装置は通常復水ポンプ吐出
配管から復水を取り出し、これを給水ポンプの軸封装置
で要求される注入圧力を確保すべく昇圧ポンプで加圧注
入している。なお、軸封水量の制御としては、一般に軸
封装置から外部に漏れるドレン温度を検知し、この値を
一定にコントロールすべく軸封水供給ラインに流量調節
弁を設置し流量制御する方法が採られている。
配管から復水を取り出し、これを給水ポンプの軸封装置
で要求される注入圧力を確保すべく昇圧ポンプで加圧注
入している。なお、軸封水量の制御としては、一般に軸
封装置から外部に漏れるドレン温度を検知し、この値を
一定にコントロールすべく軸封水供給ラインに流量調節
弁を設置し流量制御する方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の軸封水供給装置
においては給水ポンプに必要な軸封水量は固定ブッシュ
のクリアランスの変化並びにプラント出力の変化等によ
り大きく変動する。経年的な摩耗により軸封装置のクリ
アランスが広くなった状態では、高温のポンプ内包水の
外部リーク量が増加するため、ドレン温度の上昇を抑え
るべく軸封装置へ注入する冷却水量も増加する。
においては給水ポンプに必要な軸封水量は固定ブッシュ
のクリアランスの変化並びにプラント出力の変化等によ
り大きく変動する。経年的な摩耗により軸封装置のクリ
アランスが広くなった状態では、高温のポンプ内包水の
外部リーク量が増加するため、ドレン温度の上昇を抑え
るべく軸封装置へ注入する冷却水量も増加する。
【0005】また、給水ポンプのインサービス等のプラ
ント出力が低い状態においては、給水ポンプ吸込圧力が
定格出力時よりも高くなるため、軸封装置の内外差圧が
大きくなり、ポンプ内包水の外部リーク量が増大する。
従って、この場合もドレン温度の上昇を抑えるべく軸封
装置へ注入する冷却水量も増加する。
ント出力が低い状態においては、給水ポンプ吸込圧力が
定格出力時よりも高くなるため、軸封装置の内外差圧が
大きくなり、ポンプ内包水の外部リーク量が増大する。
従って、この場合もドレン温度の上昇を抑えるべく軸封
装置へ注入する冷却水量も増加する。
【0006】さらに、給水ポンプは軸封装置のシャフト
側にネジ状溝を設けて、シャフトが回転するスクリュー
効果でポンプ内部から外部へのリークの流れを押し戻す
工夫がなされている場合が多く、この場合はポンプ停止
中の方が運転中よりも注入量が多くなる傾向を示す。
側にネジ状溝を設けて、シャフトが回転するスクリュー
効果でポンプ内部から外部へのリークの流れを押し戻す
工夫がなされている場合が多く、この場合はポンプ停止
中の方が運転中よりも注入量が多くなる傾向を示す。
【0007】上記の理由により、一般に必要な軸封水量
は、最大値と最小値で数倍の開きが生じる。軸封水供給
装置の設計は当然のことながら最大必要量を流せるよう
設計するため、必要流量が少ない時は流量調節弁を相当
絞った状態で運用させることになる。
は、最大値と最小値で数倍の開きが生じる。軸封水供給
装置の設計は当然のことながら最大必要量を流せるよう
設計するため、必要流量が少ない時は流量調節弁を相当
絞った状態で運用させることになる。
【0008】また、この状態では軸封水昇圧ポンプも低
流量運転を継続することになる。この結果として流量調
節弁はエロージョンによる本体損傷が進み、また軸封水
昇圧ポンプにおいては振動増加に伴う、各部の疲労およ
びキャビテーションによるインペラの損傷が課題とな
る。
流量運転を継続することになる。この結果として流量調
節弁はエロージョンによる本体損傷が進み、また軸封水
昇圧ポンプにおいては振動増加に伴う、各部の疲労およ
びキャビテーションによるインペラの損傷が課題とな
る。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、軸封水昇圧ポンプを原子炉給水ポンプの運転
に合わせて制御し適正な軸封水を供給することができ、
軸封水昇圧ポンプの摩耗軽減と動力節減を図ることがで
きる給水ポンプの軸封水供給装置を提供することにあ
る。
たもので、軸封水昇圧ポンプを原子炉給水ポンプの運転
に合わせて制御し適正な軸封水を供給することができ、
軸封水昇圧ポンプの摩耗軽減と動力節減を図ることがで
きる給水ポンプの軸封水供給装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、復水
ポンプから吐出配管および給水加熱器を通して給水ポン
プへ給水する給水ラインと、前記吐出配管から分岐して
前記給水ポンプの軸封装置へ軸封水を供給する軸封水供
給ラインと、前記軸封装置から流出する復水を回収する
ラインとを具備した給水ポンプの軸封水供給装置におい
て、前記軸封水供給ラインに止め弁,軸封水昇圧ポン
プ,電動弁および流量調節弁を直列接続し、前記止め弁
の入口側および前記電動弁の出口側に逆止弁を有するバ
イパスラインを接続し、前記復水回収ラインに温度コン
トローラを設け、この温度コントローラと前記流量調節
弁とを電気的に接続し、前記流量調節弁と前記軸封水昇
圧ポンプおよび電動弁を電気的に接続してなることを特
徴とする。
ポンプから吐出配管および給水加熱器を通して給水ポン
プへ給水する給水ラインと、前記吐出配管から分岐して
前記給水ポンプの軸封装置へ軸封水を供給する軸封水供
給ラインと、前記軸封装置から流出する復水を回収する
ラインとを具備した給水ポンプの軸封水供給装置におい
て、前記軸封水供給ラインに止め弁,軸封水昇圧ポン
プ,電動弁および流量調節弁を直列接続し、前記止め弁
の入口側および前記電動弁の出口側に逆止弁を有するバ
イパスラインを接続し、前記復水回収ラインに温度コン
トローラを設け、この温度コントローラと前記流量調節
弁とを電気的に接続し、前記流量調節弁と前記軸封水昇
圧ポンプおよび電動弁を電気的に接続してなることを特
徴とする。
【0011】すなわち、軸封水昇圧ポンプと流量調節弁
を具備した発電プラント用給水ポンプの軸封水供給装置
において、前記流量調節弁が規定開度以下となった条件
を受けて、前記軸封水昇圧ポンプを停止させるインター
ロックを有している。
を具備した発電プラント用給水ポンプの軸封水供給装置
において、前記流量調節弁が規定開度以下となった条件
を受けて、前記軸封水昇圧ポンプを停止させるインター
ロックを有している。
【0012】この発明によれば、流量調節弁開度を過度
に絞る状態を検知して、軸封水昇圧ポンプを自動的に停
止させることにより、流量調節弁の絞り過ぎ、ならびに
軸封水昇圧ポンプの低流量運転を回避することができ
る。
に絞る状態を検知して、軸封水昇圧ポンプを自動的に停
止させることにより、流量調節弁の絞り過ぎ、ならびに
軸封水昇圧ポンプの低流量運転を回避することができ
る。
【0013】請求項2の発明は、前記復水ポンプの吐出
配管と前記給水ポンプへの給水ラインとを差圧計を有す
るタイラインで直結し、前記差圧計と前記軸封水昇圧ポ
ンプおよび前記電動弁を電気的に接続してなることを特
徴とする。すなわち、復水ポンプ吐出圧力と給水ポンプ
吸込圧力の差圧を監視し、差圧がある設定値を超えたら
軸封水昇圧ポンプを自動停止させるインターロックを有
している。
配管と前記給水ポンプへの給水ラインとを差圧計を有す
るタイラインで直結し、前記差圧計と前記軸封水昇圧ポ
ンプおよび前記電動弁を電気的に接続してなることを特
徴とする。すなわち、復水ポンプ吐出圧力と給水ポンプ
吸込圧力の差圧を監視し、差圧がある設定値を超えたら
軸封水昇圧ポンプを自動停止させるインターロックを有
している。
【0014】この発明によれば、軸封水昇圧ポンプによ
る昇圧が不要となる条件を復水ポンプ吐出と給水ポンプ
吸込の差圧により検知し、軸封水昇圧ポンプを自動的に
停止させることにより、温度調節弁の絞り過ぎ、ならび
に軸封水昇圧ポンプの低流量運転を回避することができ
る。
る昇圧が不要となる条件を復水ポンプ吐出と給水ポンプ
吸込の差圧により検知し、軸封水昇圧ポンプを自動的に
停止させることにより、温度調節弁の絞り過ぎ、ならび
に軸封水昇圧ポンプの低流量運転を回避することができ
る。
【0015】請求項3の発明は、前記軸封水昇圧ポンプ
および前記電動弁を運転条件設定機器に電気的に接続し
てなることを特徴とする。すなわち、前記発電プラント
出力が 100%となった条件を受けて、前記軸封水昇圧ポ
ンプを停止させるインターロックを有している。
および前記電動弁を運転条件設定機器に電気的に接続し
てなることを特徴とする。すなわち、前記発電プラント
出力が 100%となった条件を受けて、前記軸封水昇圧ポ
ンプを停止させるインターロックを有している。
【0016】この発明によれば、軸封水昇圧ポンプによ
る昇圧が不要となる条件をプラント出力により判断し、
プラントの運転状態を監視して軸封水昇圧ポンプを自動
的に停止させることにより、温度調節弁の絞り過ぎ、な
らびに軸封水昇圧ポンプの低流量運転を回避することが
できる。
る昇圧が不要となる条件をプラント出力により判断し、
プラントの運転状態を監視して軸封水昇圧ポンプを自動
的に停止させることにより、温度調節弁の絞り過ぎ、な
らびに軸封水昇圧ポンプの低流量運転を回避することが
できる。
【0017】請求項4の発明は、前記軸封水昇圧ポンプ
および前記電動弁を前記給水ポンプに電気的に接続して
なることを特徴とする。すなわち、給水ポンプが起動し
た条件を受けて、軸封水昇圧ポンプを停止させるインタ
ーロックを有している。
および前記電動弁を前記給水ポンプに電気的に接続して
なることを特徴とする。すなわち、給水ポンプが起動し
た条件を受けて、軸封水昇圧ポンプを停止させるインタ
ーロックを有している。
【0018】この発明によれば、軸封水昇圧ポンプによ
る昇圧が不要となる条件を、給水ポンプの運転/停止条
件により判断して、軸封水昇圧ポンプを自動的に停止さ
せることにより、流量調節弁の絞り過ぎ、ならびに軸封
水昇圧ポンプの低流量運転を回避することができる。
る昇圧が不要となる条件を、給水ポンプの運転/停止条
件により判断して、軸封水昇圧ポンプを自動的に停止さ
せることにより、流量調節弁の絞り過ぎ、ならびに軸封
水昇圧ポンプの低流量運転を回避することができる。
【0019】請求項5の発明は、前記軸封水供給ライン
に直列接続した前記止め弁,前記軸封水昇圧ポンプおよ
び前記電動弁と同様の止め弁,軸封水昇圧ポンプおよび
電動弁を複数並列接続してなることを特徴とする。
に直列接続した前記止め弁,前記軸封水昇圧ポンプおよ
び前記電動弁と同様の止め弁,軸封水昇圧ポンプおよび
電動弁を複数並列接続してなることを特徴とする。
【0020】すなわち、並列に設置した複数台の小容量
昇圧ポンプで必要供給量を賄う構成とし、軸封水昇圧ポ
ンプによる昇圧が不要となる条件を復水ポンプ吐出と給
水ポンプ吸込の差圧により検知し、自動的に軸封水昇圧
ポンプを1台づつ停止させるインターロックを有してい
る。
昇圧ポンプで必要供給量を賄う構成とし、軸封水昇圧ポ
ンプによる昇圧が不要となる条件を復水ポンプ吐出と給
水ポンプ吸込の差圧により検知し、自動的に軸封水昇圧
ポンプを1台づつ停止させるインターロックを有してい
る。
【0021】この発明によれば、軸封水昇圧ポンプの運
転台数を段階的に減らすことにより、流量調節弁の絞り
過ぎ、ならびに軸封水昇圧ポンプの低流量運転を回避す
ることができる。
転台数を段階的に減らすことにより、流量調節弁の絞り
過ぎ、ならびに軸封水昇圧ポンプの低流量運転を回避す
ることができる。
【0022】請求項6の発明は、前記軸封水供給ライン
にクーラ前弁,クーラ,クーラ後弁を接続するとともに
前記クーラ前弁の入口側および前記クーラ後弁の出口側
に電動弁を有するクーラバイパス弁を接続し、前記クー
ラ前弁,前記クーラ後弁および前記電動弁をそれぞれ前
記流量調節弁に電気的に接続してなることを特徴とす
る。
にクーラ前弁,クーラ,クーラ後弁を接続するとともに
前記クーラ前弁の入口側および前記クーラ後弁の出口側
に電動弁を有するクーラバイパス弁を接続し、前記クー
ラ前弁,前記クーラ後弁および前記電動弁をそれぞれ前
記流量調節弁に電気的に接続してなることを特徴とす
る。
【0023】すなわち、軸封水を冷却するクーラならび
にクーラをバイパスする配管を配置し、流量調節弁が規
定開度以上となった条件を受けて、軸封水の流れをバイ
パス側からクーラ側に自動的に切り替えることにより、
冷却した軸封水を給水ポンプに供給する。
にクーラをバイパスする配管を配置し、流量調節弁が規
定開度以上となった条件を受けて、軸封水の流れをバイ
パス側からクーラ側に自動的に切り替えることにより、
冷却した軸封水を給水ポンプに供給する。
【0024】この発明によれば、多量の軸封水を要求さ
れる場合には、軸封水の冷却により必要量を減少させる
ことができ、結果的に必要軸封水量の変動幅を抑えるこ
とができる。よって流量調節弁、ならびに軸封水昇圧ポ
ンプの容量を小さくすることが可能となり、流量調節弁
の絞り過ぎ、ならびに軸封水昇圧ポンプの低流量運転を
回避することができる。
れる場合には、軸封水の冷却により必要量を減少させる
ことができ、結果的に必要軸封水量の変動幅を抑えるこ
とができる。よって流量調節弁、ならびに軸封水昇圧ポ
ンプの容量を小さくすることが可能となり、流量調節弁
の絞り過ぎ、ならびに軸封水昇圧ポンプの低流量運転を
回避することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1により本発明に係る給水ポン
プの軸封水供給装置の第1の実施の形態を説明する。図
1において、符号1は復水ポンプで、タービン復水器
(図示せず)の出口側に接続し、復水を流出するための
ポンプである。2は原子炉給水ポンプで、原子炉3へ給
水管4を通して冷却水を給水するためのポンプである。
復水ポンプ1と原子炉給水ポンプ2の間には吐出配管
5,復水浄化系配管6,給水加熱器7および給水ライン
8が順次接続されている。
プの軸封水供給装置の第1の実施の形態を説明する。図
1において、符号1は復水ポンプで、タービン復水器
(図示せず)の出口側に接続し、復水を流出するための
ポンプである。2は原子炉給水ポンプで、原子炉3へ給
水管4を通して冷却水を給水するためのポンプである。
復水ポンプ1と原子炉給水ポンプ2の間には吐出配管
5,復水浄化系配管6,給水加熱器7および給水ライン
8が順次接続されている。
【0026】吐出配管5に分岐して軸封水供給ライン9
の一端が接続し、軸封水供給ライン9の他端は原子炉給
水ポンプ2の軸封装置10に接続している。軸封装置10の
ドレン側は復水回収ライン11に接続し、復水回収ライン
11には復水回収タンク12が接続している。軸受装置10は
原子炉給水ポンプ2に付設されたもので、復水を流して
冷却する構造となっている。
の一端が接続し、軸封水供給ライン9の他端は原子炉給
水ポンプ2の軸封装置10に接続している。軸封装置10の
ドレン側は復水回収ライン11に接続し、復水回収ライン
11には復水回収タンク12が接続している。軸受装置10は
原子炉給水ポンプ2に付設されたもので、復水を流して
冷却する構造となっている。
【0027】軸封水供給ライン9には止め弁13,軸封水
昇圧ポンプ14,電動弁15および流量調節弁16が順次直列
接続されている。止め弁13の入口側と電動弁15の出口側
の軸封水供給ライン9にはバイパスライン17が接続され
ており、バイパスライン17には逆止弁18が設けられてい
る。復水回収ライン11には温度コントローラ19が設けら
れており、温度コントローラ19は信号ライン20により流
量調節弁16と電気的に接続し、流量調節弁16と軸封水昇
圧ポンプ14および電動弁15には信号ライン21により電気
的に接続している。
昇圧ポンプ14,電動弁15および流量調節弁16が順次直列
接続されている。止め弁13の入口側と電動弁15の出口側
の軸封水供給ライン9にはバイパスライン17が接続され
ており、バイパスライン17には逆止弁18が設けられてい
る。復水回収ライン11には温度コントローラ19が設けら
れており、温度コントローラ19は信号ライン20により流
量調節弁16と電気的に接続し、流量調節弁16と軸封水昇
圧ポンプ14および電動弁15には信号ライン21により電気
的に接続している。
【0028】一般に、原子炉給水ポンプ用軸封水供給シ
ステムは復水ポンプ1の吐出配管5から復水を取り出
し、原子炉給水ポンプ2の軸封装置10で要求される注入
圧力を確保すべく軸封水昇圧ポンプ14で加圧注入してい
る。軸封水流量は軸封装置10からのドレン温度を温度コ
ントローラ19で検出し、この値が一定となるよう流量調
節弁16でコントロールされている。
ステムは復水ポンプ1の吐出配管5から復水を取り出
し、原子炉給水ポンプ2の軸封装置10で要求される注入
圧力を確保すべく軸封水昇圧ポンプ14で加圧注入してい
る。軸封水流量は軸封装置10からのドレン温度を温度コ
ントローラ19で検出し、この値が一定となるよう流量調
節弁16でコントロールされている。
【0029】プラントが25%出力あるいは50%出力の近
傍で原子炉給水ポンプ2をインサービスしたのち、プラ
ント出力の上昇と共に流量調整弁16の開度は絞り方向に
推移する。またプラントが定格出力で、且つ原子炉給水
ポンプ2の固定ブッシュ交換直後においては、流量調節
弁16の絞り量が大きくなる傾向になる。
傍で原子炉給水ポンプ2をインサービスしたのち、プラ
ント出力の上昇と共に流量調整弁16の開度は絞り方向に
推移する。またプラントが定格出力で、且つ原子炉給水
ポンプ2の固定ブッシュ交換直後においては、流量調節
弁16の絞り量が大きくなる傾向になる。
【0030】そこで、軸封水供給ライン9にバイパスラ
イン17を接続し、このバイパスライン17に逆止弁18を設
ける。また、温度コントローラ19からの弁開度信号によ
り自動的に軸封水昇圧ポンプ14の起動/停止を制御する
インターロックを設ける。
イン17を接続し、このバイパスライン17に逆止弁18を設
ける。また、温度コントローラ19からの弁開度信号によ
り自動的に軸封水昇圧ポンプ14の起動/停止を制御する
インターロックを設ける。
【0031】本実施の形態によれば、流量調節弁16が通
常の制御範囲以下の開度となった時に、軸封水昇圧ポン
プ2を自動的に停止させ、バイパスライン17の運用とす
ることが可能である。
常の制御範囲以下の開度となった時に、軸封水昇圧ポン
プ2を自動的に停止させ、バイパスライン17の運用とす
ることが可能である。
【0032】これに従い、軸封水昇圧ポンプ14の昇圧分
だけ流量調節弁16の絞り差圧を低下させることができ
る。すなわち、軸封水昇圧ポンプ14の停止により流量調
節弁16の開度は開方向にシフトすることとなり適正な範
囲での制御が可能となる。
だけ流量調節弁16の絞り差圧を低下させることができ
る。すなわち、軸封水昇圧ポンプ14の停止により流量調
節弁16の開度は開方向にシフトすることとなり適正な範
囲での制御が可能となる。
【0033】また、軸封水昇圧ポンプ14は停止してしま
うため、低流量運転の継続に伴うエロージョンによる弁
体損傷および軸封水昇圧ポンプ14の振動増加に伴う、各
部の疲労およびキャビテーションによるインペラの損傷
の課題を回避できる。
うため、低流量運転の継続に伴うエロージョンによる弁
体損傷および軸封水昇圧ポンプ14の振動増加に伴う、各
部の疲労およびキャビテーションによるインペラの損傷
の課題を回避できる。
【0034】つぎに本発明の請求項2に対応する給水ポ
ンプの軸封水供給装置の第2の実施の形態を図2により
説明する。なお、図2中、図1と同一部分には同一符号
を付して重複する部分の説明は省略する。
ンプの軸封水供給装置の第2の実施の形態を図2により
説明する。なお、図2中、図1と同一部分には同一符号
を付して重複する部分の説明は省略する。
【0035】本実施の形態が第1の実施の形態と異なる
点は復水ポンプ1の吐出配管5と原子炉給水ポンプ2へ
の給水ライン8とを直接連結するタイライン22を設け、
このタイライン22に差圧計23を設け、この差圧計23と軸
封水昇圧ポンプ14および電動弁15とを信号ライン24で電
気的に接続したことにある。
点は復水ポンプ1の吐出配管5と原子炉給水ポンプ2へ
の給水ライン8とを直接連結するタイライン22を設け、
このタイライン22に差圧計23を設け、この差圧計23と軸
封水昇圧ポンプ14および電動弁15とを信号ライン24で電
気的に接続したことにある。
【0036】すなわち、復水ポンプ1の吐出圧力および
原子炉給水ポンプ2の吸込圧力の間に差圧計23を設置す
る。復水ポンプ1と原子炉給水ポンプ2の間には給水加
熱器7等が設置されているため、復水ポンプ1の吐出圧
力と原子炉給水ポンプ2の吸込圧力はプラント出力に応
じて変動する。プラントが定格運転となる過程で、差圧
計23がある設定値以上になった信号を受け、自動的に軸
封水昇圧ポンプ14の起動/停止を制御するインターロッ
クを設ける。
原子炉給水ポンプ2の吸込圧力の間に差圧計23を設置す
る。復水ポンプ1と原子炉給水ポンプ2の間には給水加
熱器7等が設置されているため、復水ポンプ1の吐出圧
力と原子炉給水ポンプ2の吸込圧力はプラント出力に応
じて変動する。プラントが定格運転となる過程で、差圧
計23がある設定値以上になった信号を受け、自動的に軸
封水昇圧ポンプ14の起動/停止を制御するインターロッ
クを設ける。
【0037】本実施の形態によれば、差圧計23がある設
定値以上になった時に、軸封水昇圧ポンプ14を自動的に
停止させ、バイパスライン17の運用とすることが可能で
ある。これに従い、軸封水昇圧ポンプ14の昇圧分だけ流
量調節弁16の絞り差圧を低下させることができる。
定値以上になった時に、軸封水昇圧ポンプ14を自動的に
停止させ、バイパスライン17の運用とすることが可能で
ある。これに従い、軸封水昇圧ポンプ14の昇圧分だけ流
量調節弁16の絞り差圧を低下させることができる。
【0038】すなわち、軸封水昇圧ポンプ14の停止によ
り流量調節弁16の開度は開方向にシフトすることとなり
適正な範囲での制御が可能となる。また、軸封水昇圧ポ
ンプ14は停止してしまうため、低流量運転の継続に伴う
エロージョンによる弁体損傷および軸封水昇圧ポンプ14
の振動増加に伴う、各部の疲労およびキャビテーション
によるインペラの損傷の問題を回避できる。
り流量調節弁16の開度は開方向にシフトすることとなり
適正な範囲での制御が可能となる。また、軸封水昇圧ポ
ンプ14は停止してしまうため、低流量運転の継続に伴う
エロージョンによる弁体損傷および軸封水昇圧ポンプ14
の振動増加に伴う、各部の疲労およびキャビテーション
によるインペラの損傷の問題を回避できる。
【0039】つぎに図3により本発明の請求項3に対応
する第3の実施の形態を説明する。なお、図3中、図1
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
する第3の実施の形態を説明する。なお、図3中、図1
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
【0040】本実施の形態が第1の実施の形態と異なる
点は軸封水昇圧ポンプ14と電動弁15をプラント出力が 1
00%運転条件となるために設定された運転条件設定機器
25に信号ライン26により電気的に接続したことにある。
給水流量等に代表されるプラント出力が 100%運転とな
った条件を受けて、自動的に軸封水昇圧ポンプ14の起動
/停止を制御するインターロックを設ける。
点は軸封水昇圧ポンプ14と電動弁15をプラント出力が 1
00%運転条件となるために設定された運転条件設定機器
25に信号ライン26により電気的に接続したことにある。
給水流量等に代表されるプラント出力が 100%運転とな
った条件を受けて、自動的に軸封水昇圧ポンプ14の起動
/停止を制御するインターロックを設ける。
【0041】本実施の形態によれば、プラントが 100%
運転となった条件により、自動的に軸封水昇圧ポンプ14
を自動的に停止させ、バイパスライン17の運用とするこ
とが可能である。これに従い、軸封水昇圧ポンプ14の昇
圧分だけ流量調節弁16の絞り差圧を低下させることがで
きる。すなわち軸封水昇圧ポンプ14の停止により流量調
節弁16の開度は開方向にシフトすることとなり適性な範
囲での制御が可能となる。
運転となった条件により、自動的に軸封水昇圧ポンプ14
を自動的に停止させ、バイパスライン17の運用とするこ
とが可能である。これに従い、軸封水昇圧ポンプ14の昇
圧分だけ流量調節弁16の絞り差圧を低下させることがで
きる。すなわち軸封水昇圧ポンプ14の停止により流量調
節弁16の開度は開方向にシフトすることとなり適性な範
囲での制御が可能となる。
【0042】また、軸封水昇圧ポンプ14は停止してしま
うため、低流量運転の継続に伴うエロージョンによる弁
体損傷および軸封水昇圧ポンプ14の振動増加に伴う、各
部の疲労およびキャビテーションによるインペラの損傷
の課題を回避できる。
うため、低流量運転の継続に伴うエロージョンによる弁
体損傷および軸封水昇圧ポンプ14の振動増加に伴う、各
部の疲労およびキャビテーションによるインペラの損傷
の課題を回避できる。
【0043】つぎに図4により本発明の請求項4に対応
する第4の実施の形態を説明する。なお、図4中、図1
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
する第4の実施の形態を説明する。なお、図4中、図1
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
【0044】本実施の形態が第1の実施の形態と異なる
点は、原子炉給水ポンプ2と軸封水昇圧ポンプ14および
電動弁15を信号ライン27により電気的に接続したことに
ある。すなわち、原子炉給水ポンプ2の起動/停止信号
を受けて、自動的に軸封水昇圧ポンプ14を停止させるイ
ンターロックを有したことを特徴とする。
点は、原子炉給水ポンプ2と軸封水昇圧ポンプ14および
電動弁15を信号ライン27により電気的に接続したことに
ある。すなわち、原子炉給水ポンプ2の起動/停止信号
を受けて、自動的に軸封水昇圧ポンプ14を停止させるイ
ンターロックを有したことを特徴とする。
【0045】本実施の形態によれば、原子炉給水ポンプ
2の起動信号を受けて、自動的に軸封水昇圧ポンプ14を
自動的に停止させ、バイパスライン17の運用とすること
が可能である。これに従い、軸封水昇圧ポンプ14の昇圧
分だけ流量調節弁16の絞り差圧を低下させることができ
る。
2の起動信号を受けて、自動的に軸封水昇圧ポンプ14を
自動的に停止させ、バイパスライン17の運用とすること
が可能である。これに従い、軸封水昇圧ポンプ14の昇圧
分だけ流量調節弁16の絞り差圧を低下させることができ
る。
【0046】すなわち、軸封水昇圧ポンプ14の停止によ
り流量調節弁16の開度は開方向にシフトすることとなり
適正な範囲での制御が可能となる。また、軸封水昇圧ポ
ンプ14は停止してしまうため、低流量運転の継続に伴う
エロージョンによる弁体損傷および軸封水昇圧ポンプ14
の振動増加に伴う、各部の疲労およびキャビテーション
によるインペラの損傷の課題を回避できる。
り流量調節弁16の開度は開方向にシフトすることとなり
適正な範囲での制御が可能となる。また、軸封水昇圧ポ
ンプ14は停止してしまうため、低流量運転の継続に伴う
エロージョンによる弁体損傷および軸封水昇圧ポンプ14
の振動増加に伴う、各部の疲労およびキャビテーション
によるインペラの損傷の課題を回避できる。
【0047】つぎに図5により本発明の請求項5に対応
する第5の実施の形態を説明する。なお、図5中、図2
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
する第5の実施の形態を説明する。なお、図5中、図2
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
【0048】本実施の形態は第2の実施の形態におい
て、軸封水昇圧ポンプ15を複数台並列に設置することに
あるが、説明を容易にするために第2の軸封水昇圧ポン
プ14aを並列に接続した場合を例に取り説明する。
て、軸封水昇圧ポンプ15を複数台並列に設置することに
あるが、説明を容易にするために第2の軸封水昇圧ポン
プ14aを並列に接続した場合を例に取り説明する。
【0049】図2中、符号13aは第2の止め弁、15aは
第2の電動弁で、第2の軸封水昇圧ポンプ14aの前後に
接続されている。第2の軸封水昇圧ポンプ14aと第2の
電動弁15aは信号ライン28により差圧計23に電気的に接
続している。
第2の電動弁で、第2の軸封水昇圧ポンプ14aの前後に
接続されている。第2の軸封水昇圧ポンプ14aと第2の
電動弁15aは信号ライン28により差圧計23に電気的に接
続している。
【0050】ここで、復水ポンプ1と原子炉給水ポンプ
2の間には給水加熱器7等が設置されているため、復水
ポンプ1の吐出圧力と原子炉給水ポンプ2の吸込圧力は
プラント出力に応じて変動する。プラントが定格運転と
なる過程で、差圧計23がある設定値以上になった信号に
より、第1の軸封水昇圧ポンプ14および第2の軸封水昇
圧ポンプ14aの起動/停止を制御するインターロックを
設ける。
2の間には給水加熱器7等が設置されているため、復水
ポンプ1の吐出圧力と原子炉給水ポンプ2の吸込圧力は
プラント出力に応じて変動する。プラントが定格運転と
なる過程で、差圧計23がある設定値以上になった信号に
より、第1の軸封水昇圧ポンプ14および第2の軸封水昇
圧ポンプ14aの起動/停止を制御するインターロックを
設ける。
【0051】本実施の形態によれば、差圧計23がある設
定値以上になった時に、第1の軸封水昇圧ポンプ14を自
動的に停止させる。さらに、別の設定値以上になった時
に、第2の軸封水昇圧ポンプ14aを自動的に停止させ、
バイパスライン17の運用とすることが可能である。
定値以上になった時に、第1の軸封水昇圧ポンプ14を自
動的に停止させる。さらに、別の設定値以上になった時
に、第2の軸封水昇圧ポンプ14aを自動的に停止させ、
バイパスライン17の運用とすることが可能である。
【0052】これに従い、第1および第2の軸封水昇圧
ポンプ14,14aの昇圧分だけ流量調節弁16の絞り差圧を
低下させることができる。すなわち、第1および第2の
各軸封水昇圧ポンプ14,14aの停止に応じて、流量調節
弁16の開度は開方向にシフトすることとなり適正な範囲
での制御が可能となる。
ポンプ14,14aの昇圧分だけ流量調節弁16の絞り差圧を
低下させることができる。すなわち、第1および第2の
各軸封水昇圧ポンプ14,14aの停止に応じて、流量調節
弁16の開度は開方向にシフトすることとなり適正な範囲
での制御が可能となる。
【0053】また、第1および第2の軸封水昇圧ポンプ
14,14aは停止してしまうため、低流量運転の継続に伴
うエロージョンによる弁体損傷と、第1および第2の軸
封水昇圧ポンプ14,14aの振動増加に伴う、各部の疲労
およびキャビテーションによるインペラの損傷の課題を
回避できる。
14,14aは停止してしまうため、低流量運転の継続に伴
うエロージョンによる弁体損傷と、第1および第2の軸
封水昇圧ポンプ14,14aの振動増加に伴う、各部の疲労
およびキャビテーションによるインペラの損傷の課題を
回避できる。
【0054】つぎに図6により本発明の請求項6に対応
する第6の実施の形態を説明する。なお、図6中、図1
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
する第6の実施の形態を説明する。なお、図6中、図1
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
【0055】本実施の形態が第1の実施の形態と異なる
点は軸封水供給ライン9にクーラ前弁28,クーラ29およ
びクーラ後弁30を止め弁13の入口側まで直列接続し、ク
ーラ前弁28の入口側とクーラ後弁30の出口側に電動弁31
を有するクーラバイパスライン32を設けるとともに、逆
止弁18を有するバイパスライン17を削除したことにあ
る。
点は軸封水供給ライン9にクーラ前弁28,クーラ29およ
びクーラ後弁30を止め弁13の入口側まで直列接続し、ク
ーラ前弁28の入口側とクーラ後弁30の出口側に電動弁31
を有するクーラバイパスライン32を設けるとともに、逆
止弁18を有するバイパスライン17を削除したことにあ
る。
【0056】すなわち、本実施の形態は軸封水供給ライ
ン9にクーラ29を設置し、このクーラ29に電動弁31を具
備したクーラバイパスライン32を設置する。また、クー
ラ前弁28,クーラ後弁30および電動弁31を流量調節弁16
に信号ライン33により電気的に接続する。
ン9にクーラ29を設置し、このクーラ29に電動弁31を具
備したクーラバイパスライン32を設置する。また、クー
ラ前弁28,クーラ後弁30および電動弁31を流量調節弁16
に信号ライン33により電気的に接続する。
【0057】本実施の形態によれば、流量調節弁16が規
定開度以上となった条件を受けて、軸封水の流れをバイ
パス32側からクーラ29側に自動的に切替ることにより、
冷却した軸封水を原子炉給水ポンプに供給することが可
能となる。これにより多量の軸封水を要求される場合
に、軸封水の冷却により必要軸封水量を減少させること
ができ、結果的に必要軸封水量の変動幅を抑えることが
できる。
定開度以上となった条件を受けて、軸封水の流れをバイ
パス32側からクーラ29側に自動的に切替ることにより、
冷却した軸封水を原子炉給水ポンプに供給することが可
能となる。これにより多量の軸封水を要求される場合
に、軸封水の冷却により必要軸封水量を減少させること
ができ、結果的に必要軸封水量の変動幅を抑えることが
できる。
【0058】よって、流量調節弁16ならびに軸封水昇圧
ポンプ14の容量を小さくすることが可能となり、流量調
節弁16の絞り過ぎ、ならびに軸封水昇圧ポンプ14の低流
量運転を回避することができる。
ポンプ14の容量を小さくすることが可能となり、流量調
節弁16の絞り過ぎ、ならびに軸封水昇圧ポンプ14の低流
量運転を回避することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、給水ポンプの運転状態
に応じて軸封水昇圧ポンプを停止させるか、または軸封
水の温度を冷却させることによって、流量調節弁を適正
な範囲でコントロールすることができ、絞り過ぎによる
弁体のエロージョン等の損傷を回避できる。
に応じて軸封水昇圧ポンプを停止させるか、または軸封
水の温度を冷却させることによって、流量調節弁を適正
な範囲でコントロールすることができ、絞り過ぎによる
弁体のエロージョン等の損傷を回避できる。
【0060】また、軸封水昇圧ポンプの停止により、軸
封水昇圧ポンプ単体の振動,キャビテーション運転等か
らの懸念から開放され、且つ軸封水昇圧ポンプ駆動動力
を節約できるため、プラント効率の上昇を期待できる。
封水昇圧ポンプ単体の振動,キャビテーション運転等か
らの懸念から開放され、且つ軸封水昇圧ポンプ駆動動力
を節約できるため、プラント効率の上昇を期待できる。
【図1】本発明に係る給水ポンプの軸封水供給装置の第
1の実施の形態を示す配管系統図。
1の実施の形態を示す配管系統図。
【図2】本発明に係る給水ポンプの軸封水供給装置の第
2の実施の形態を示す配管系統図。
2の実施の形態を示す配管系統図。
【図3】本発明に係る給水ポンプの軸封水供給装置の第
3の実施の形態を示す配管系統図。
3の実施の形態を示す配管系統図。
【図4】本発明に係る給水ポンプの軸封水供給装置の第
4の実施の形態を示す配管系統図。
4の実施の形態を示す配管系統図。
【図5】本発明に係る給水ポンプの軸封水供給装置の第
5の実施の形態を示す配管系統図。
5の実施の形態を示す配管系統図。
【図6】本発明に係る給水ポンプの軸封水供給装置の第
6の実施の形態を示す配管系統図。
6の実施の形態を示す配管系統図。
【符号の説明】 1…復水ポンプ、2…原子炉給水ポンプ、3…原子炉、
4…給水管、5…吐出配管、6…復水浄化系配管、7…
給水加熱器、8…給水ライン、9…軸封水供給ライン、
10…軸封装置、11…復水回収ライン、12…復水回収タン
ク、13…止め弁、14…軸封水昇圧ポンプ、15…電動弁、
16…流量調節弁、17…バイパスライン、18…逆止弁、19
…温度コントローラ、20,21…信号ライン、22…タイラ
イン、23…差圧計、24…信号ライン、25…運転条件設定
機器、26,27…信号ライン、28…クーラ前弁、29…クー
ラ、30…クーラ後弁、31…電動弁、32…クーラバイパス
ライン、33…信号ライン。
4…給水管、5…吐出配管、6…復水浄化系配管、7…
給水加熱器、8…給水ライン、9…軸封水供給ライン、
10…軸封装置、11…復水回収ライン、12…復水回収タン
ク、13…止め弁、14…軸封水昇圧ポンプ、15…電動弁、
16…流量調節弁、17…バイパスライン、18…逆止弁、19
…温度コントローラ、20,21…信号ライン、22…タイラ
イン、23…差圧計、24…信号ライン、25…運転条件設定
機器、26,27…信号ライン、28…クーラ前弁、29…クー
ラ、30…クーラ後弁、31…電動弁、32…クーラバイパス
ライン、33…信号ライン。
Claims (6)
- 【請求項1】 復水ポンプから吐出配管および給水加熱
器を通して給水ポンプへ給水する給水ラインと、前記吐
出配管から分岐して前記給水ポンプの軸封装置へ軸封水
を供給する軸封水供給ラインと、前記軸封装置から流出
する復水を回収するラインとを具備した給水ポンプの軸
封水供給装置において、前記軸封水供給ラインに止め
弁,軸封水昇圧ポンプ,電動弁および流量調節弁を直列
接続し、前記止め弁の入口側および前記電動弁の出口側
に逆止弁を有するバイパスラインを接続し、前記復水回
収ラインに温度コントローラを設け、この温度コントロ
ーラと前記流量調節弁とを電気的に接続し、前記流量調
節弁と前記軸封水昇圧ポンプおよび電動弁を電気的に接
続してなることを特徴とする給水ポンプの軸封水供給装
置。 - 【請求項2】 前記復水ポンプの吐出配管と前記給水ポ
ンプへの給水ラインとを差圧計を有するタイラインで直
結し、前記差圧計と前記軸封水昇圧ポンプおよび前記電
動弁を電気的に接続してなることを特徴とする請求項1
記載の給水ポンプの軸封水供給装置。 - 【請求項3】 前記軸封水昇圧ポンプおよび前記電動弁
を運転条件設定機器に電気的に接続してなることを特徴
とする請求項1記載の給水ポンプの軸封水供給装置。 - 【請求項4】 前記軸封水昇圧ポンプおよび前記電動弁
を前記給水ポンプに電気的に接続してなることを特徴と
する請求項1記載の給水ポンプの軸封水供給装置。 - 【請求項5】 前記軸封水供給ラインに直列接続した前
記止め弁,前記軸封水昇圧ポンプおよび前記電動弁と同
様の止め弁,軸封水昇圧ポンプおよび電動弁を複数並列
接続してなることを特徴とする請求項2記載の給水ポン
プの軸封水供給装置。 - 【請求項6】 前記軸封水供給ラインにクーラ前弁,ク
ーラ,クーラ後弁を接続するとともに前記クーラ前弁の
入口側および前記クーラ後弁の出口側に電動弁を有する
クーラバイパス弁を接続し、前記クーラ前弁,前記クー
ラ後弁および前記電動弁をそれぞれ前記流量調節弁に電
気的に接続してなることを特徴とする請求項1記載の給
水ポンプの軸封水供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9358767A JPH11190797A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 給水ポンプの軸封水供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9358767A JPH11190797A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 給水ポンプの軸封水供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11190797A true JPH11190797A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18461010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9358767A Pending JPH11190797A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 給水ポンプの軸封水供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11190797A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103590449A (zh) * | 2013-11-15 | 2014-02-19 | 云南大红山管道有限公司 | 一种轴密封水输送装置 |
CN106268597A (zh) * | 2016-08-29 | 2017-01-04 | 繁昌县健文电子商务有限公司 | 一种高效混料生产装置 |
CN112443761A (zh) * | 2020-11-24 | 2021-03-05 | 华能汕头海门发电有限责任公司 | 一种提升热力发电厂给水泵组密封水供水性能系统和方法 |
JP2021103011A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-15 | 株式会社ノーリツ | 給湯装置 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP9358767A patent/JPH11190797A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103590449A (zh) * | 2013-11-15 | 2014-02-19 | 云南大红山管道有限公司 | 一种轴密封水输送装置 |
CN106268597A (zh) * | 2016-08-29 | 2017-01-04 | 繁昌县健文电子商务有限公司 | 一种高效混料生产装置 |
JP2021103011A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-15 | 株式会社ノーリツ | 給湯装置 |
CN112443761A (zh) * | 2020-11-24 | 2021-03-05 | 华能汕头海门发电有限责任公司 | 一种提升热力发电厂给水泵组密封水供水性能系统和方法 |
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