JPH11197816A - 鋳造装置 - Google Patents
鋳造装置Info
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- JPH11197816A JPH11197816A JP787998A JP787998A JPH11197816A JP H11197816 A JPH11197816 A JP H11197816A JP 787998 A JP787998 A JP 787998A JP 787998 A JP787998 A JP 787998A JP H11197816 A JPH11197816 A JP H11197816A
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- Japan
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- molten metal
- hot water
- water supply
- piston
- pump
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保持炉として構造簡単な普通の炉が適用可能
であると共に、給湯精度の向上及び高圧・層流充填が共
に可能な鋳造装置を提供すること。 【解決手段】 射出スリーブ6に溶湯Mを供給する給湯
手段9が、ポンプ本体15とアクチュエータ21とから
なるポンプ手段22と、給湯管8内の定湯面M1を検出
するレベルセンサ23と、ポンプ本体15のポンプ室1
2内のピストン13の位置を検出するストロークセンサ
24と、レベルセンサ23及びストロークセンサ24の
検出信号の入力によりピストン13の給湯ストロークS
2 を演算する演算手段25と、演算手段25からの入力
信号に応じてピストン13を給湯ストロークS2 に従っ
て駆動するようにアクチュエータ21を制御する制御手
段26とから構成されている。
であると共に、給湯精度の向上及び高圧・層流充填が共
に可能な鋳造装置を提供すること。 【解決手段】 射出スリーブ6に溶湯Mを供給する給湯
手段9が、ポンプ本体15とアクチュエータ21とから
なるポンプ手段22と、給湯管8内の定湯面M1を検出
するレベルセンサ23と、ポンプ本体15のポンプ室1
2内のピストン13の位置を検出するストロークセンサ
24と、レベルセンサ23及びストロークセンサ24の
検出信号の入力によりピストン13の給湯ストロークS
2 を演算する演算手段25と、演算手段25からの入力
信号に応じてピストン13を給湯ストロークS2 に従っ
て駆動するようにアクチュエータ21を制御する制御手
段26とから構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、射出スリーブ内
を前、後進するプランジャチップの前進移動によって射
出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティに充填加圧して
成形する鋳造装置に関する。
を前、後進するプランジャチップの前進移動によって射
出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティに充填加圧して
成形する鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鋳造装置として、実開平3−62
653号公報に開示された鋳造装置がある。
653号公報に開示された鋳造装置がある。
【0003】この鋳造装置は、ホットチャンバー式ダイ
カスト機で、溶湯保持炉内の溶湯に下部を浸漬して配設
された射出装置が金型装置のキャビティに連通する給湯
口に給湯管を介して接続されて構成されており、この射
出装置の駆動により前記溶湯を前記キャビティ内に供給
するようになっている。
カスト機で、溶湯保持炉内の溶湯に下部を浸漬して配設
された射出装置が金型装置のキャビティに連通する給湯
口に給湯管を介して接続されて構成されており、この射
出装置の駆動により前記溶湯を前記キャビティ内に供給
するようになっている。
【0004】また、他の従来の鋳造装置は、金型のキャ
ビティに連通する射出スリーブの途中に開口した給湯口
を有し、該給湯口に電磁ポンプを備えた給湯管が接続さ
れており、前記電磁ポンプの駆動により前記給湯管及び
給湯口を経て前記射出スリーブに溶湯を供給し、前記射
出スリーブ内を前、後進するプランジャチップの前進移
動によって前記射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティ
に充填加圧して成形するようになっている。
ビティに連通する射出スリーブの途中に開口した給湯口
を有し、該給湯口に電磁ポンプを備えた給湯管が接続さ
れており、前記電磁ポンプの駆動により前記給湯管及び
給湯口を経て前記射出スリーブに溶湯を供給し、前記射
出スリーブ内を前、後進するプランジャチップの前進移
動によって前記射出スリーブ内の溶湯を前記キャビティ
に充填加圧して成形するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公報開
示の従来の鋳造装置は、射出装置がホットチャンバー用
に開発されたものであって給湯と充填加圧とを兼ねてお
り、構造上鋳造圧力を300kgf/cm2以上にすることが
困難であるため高品質鋳造には不向きであること、及び
溶湯保持炉の湯面変動により給湯量がばらつくこと、の
課題を有している。
示の従来の鋳造装置は、射出装置がホットチャンバー用
に開発されたものであって給湯と充填加圧とを兼ねてお
り、構造上鋳造圧力を300kgf/cm2以上にすることが
困難であるため高品質鋳造には不向きであること、及び
溶湯保持炉の湯面変動により給湯量がばらつくこと、の
課題を有している。
【0006】また、電磁ポンプを備えた従来の鋳造装置
は、プランジャチップにより充分な鋳造圧力を得ること
ができるが、定湯面炉,炉体の移動・押圧装置,及び急
速排湯機構が必要となって装置全体の構造の複雑化を招
くばかりでなく、給湯精度がラドル給湯より劣る、と言
う課題を有している。
は、プランジャチップにより充分な鋳造圧力を得ること
ができるが、定湯面炉,炉体の移動・押圧装置,及び急
速排湯機構が必要となって装置全体の構造の複雑化を招
くばかりでなく、給湯精度がラドル給湯より劣る、と言
う課題を有している。
【0007】そこで、この発明は、保持炉として構造簡
単な普通の炉が適用可能であると共に、給湯精度の向上
及び高圧・層流充填が共に可能な鋳造装置を提供するこ
とを目的としている。
単な普通の炉が適用可能であると共に、給湯精度の向上
及び高圧・層流充填が共に可能な鋳造装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、金型のキャビティに連通する射
出スリーブの途中に開口した給湯口を有し、該給湯口に
給湯手段を備えた給湯管が接続されており、前記給湯手
段の駆動により前記給湯管を経て前記射出スリーブに溶
湯を供給し、前記射出スリーブ内を前、後進するプラン
ジャチップの前進移動によって前記射出スリーブ内の溶
湯を前記キャビティに充填加圧して成形する鋳造装置に
おいて、前記給湯手段が、上部に吐出口を形成すると共
に該吐出口に連通させて下部にピストンを備えたポンプ
室を形成し、かつ前記ピストンの下限位置で開口すると
共にその上昇初期以降同ピストンにより遮断される前記
ポンプ室と外部とを連通する溶湯導入路を前記ポンプ室
の側壁に形成し、前記吐出口を前記給湯管に接続すると
共に前記ポンプ室を少なくとも溶湯保持炉の溶湯内に浸
漬させて設置されるポンプ本体と、該ポンプ本体の上部
に設けられ前記ピストンにロッドを介して連結するアク
チュエータとからなるポンプ手段と、前記給湯管に設け
られ同給湯管内の定湯面を検出するレベルセンサと、前
記ポンプ手段に設けられ前記ロッドの移動量を測定して
前記ポンプ室内のピストンの位置を検出するストローク
センサと、前記ストロークセンサの検出信号の入力によ
り前記ピストンの下限位置及び定湯面対応位置を記憶す
ると共に、前記レベルセンサの定湯面の検出信号の入力
により前記定湯面対応位置からの前記ピストンの給湯ス
トロークを演算する演算手段と、前記ピストンの下限位
置で前記溶湯導入路から前記ポンプ室に導入された溶湯
を前記ピストンの上昇で前記給湯管内に移動させると共
に前記ピストンを前記定湯面対応位置に停止させ、かつ
前記ピストンを前記給湯ストロークに従って駆動させて
溶湯を前記射出スリーブに供給するように前記演算手段
からの入力信号に応じて前記アクチュエータを制御する
制御手段とから構成されていることを特徴としている。
に、請求項1の発明は、金型のキャビティに連通する射
出スリーブの途中に開口した給湯口を有し、該給湯口に
給湯手段を備えた給湯管が接続されており、前記給湯手
段の駆動により前記給湯管を経て前記射出スリーブに溶
湯を供給し、前記射出スリーブ内を前、後進するプラン
ジャチップの前進移動によって前記射出スリーブ内の溶
湯を前記キャビティに充填加圧して成形する鋳造装置に
おいて、前記給湯手段が、上部に吐出口を形成すると共
に該吐出口に連通させて下部にピストンを備えたポンプ
室を形成し、かつ前記ピストンの下限位置で開口すると
共にその上昇初期以降同ピストンにより遮断される前記
ポンプ室と外部とを連通する溶湯導入路を前記ポンプ室
の側壁に形成し、前記吐出口を前記給湯管に接続すると
共に前記ポンプ室を少なくとも溶湯保持炉の溶湯内に浸
漬させて設置されるポンプ本体と、該ポンプ本体の上部
に設けられ前記ピストンにロッドを介して連結するアク
チュエータとからなるポンプ手段と、前記給湯管に設け
られ同給湯管内の定湯面を検出するレベルセンサと、前
記ポンプ手段に設けられ前記ロッドの移動量を測定して
前記ポンプ室内のピストンの位置を検出するストローク
センサと、前記ストロークセンサの検出信号の入力によ
り前記ピストンの下限位置及び定湯面対応位置を記憶す
ると共に、前記レベルセンサの定湯面の検出信号の入力
により前記定湯面対応位置からの前記ピストンの給湯ス
トロークを演算する演算手段と、前記ピストンの下限位
置で前記溶湯導入路から前記ポンプ室に導入された溶湯
を前記ピストンの上昇で前記給湯管内に移動させると共
に前記ピストンを前記定湯面対応位置に停止させ、かつ
前記ピストンを前記給湯ストロークに従って駆動させて
溶湯を前記射出スリーブに供給するように前記演算手段
からの入力信号に応じて前記アクチュエータを制御する
制御手段とから構成されていることを特徴としている。
【0009】このため請求項1の発明によれば、溶湯を
キャビティに充填加圧する手段として射出シリンダで駆
動するプランジャチップを備えているので、給湯手段は
溶湯を射出スリーブに供給するための給湯専用として用
いられる。
キャビティに充填加圧する手段として射出シリンダで駆
動するプランジャチップを備えているので、給湯手段は
溶湯を射出スリーブに供給するための給湯専用として用
いられる。
【0010】そしてこの給湯手段は、レベルセンサで定
湯面を検出すると共に、前記定湯面の検出信号の入力に
基づいて演算手段でピストンの定湯面対応位置からの給
湯ストロークが演算され、かつ演算された給湯ストロー
クでピストンが駆動するように制御手段でアクチュエー
タを制御して溶湯を射出スリーブに供給するするように
したので、保持炉内の湯面変動にも拘わらず射出スリー
ブへの溶湯の定量供給が図れる。これによりこの給湯手
段は定湯面炉が不要となるばかりでなく、ポンプ室のピ
ストンの下降で急速排湯も行われるので別機構としての
急速排湯機構が不要となる。
湯面を検出すると共に、前記定湯面の検出信号の入力に
基づいて演算手段でピストンの定湯面対応位置からの給
湯ストロークが演算され、かつ演算された給湯ストロー
クでピストンが駆動するように制御手段でアクチュエー
タを制御して溶湯を射出スリーブに供給するするように
したので、保持炉内の湯面変動にも拘わらず射出スリー
ブへの溶湯の定量供給が図れる。これによりこの給湯手
段は定湯面炉が不要となるばかりでなく、ポンプ室のピ
ストンの下降で急速排湯も行われるので別機構としての
急速排湯機構が不要となる。
【0011】また、射出スリーブ内の溶湯は、射出スリ
ーブ内を前、後進するプランジャチップの前進移動によ
ってキャビティ内に高圧・層流充填される。
ーブ内を前、後進するプランジャチップの前進移動によ
ってキャビティ内に高圧・層流充填される。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の鋳造装置であって、前記ポンプ手段が、固定ダイプレ
ートに設けた揺動支点回りに揺動可能に取り付けられる
と共に、前記揺動支点の下方で前記固定ダイプレートと
ポンプ手段とに掛け渡されて取り付けられた揺動シリン
ダの駆動により前記給湯管に対して接離可能に取り付け
られていることを特徴としている。
の鋳造装置であって、前記ポンプ手段が、固定ダイプレ
ートに設けた揺動支点回りに揺動可能に取り付けられる
と共に、前記揺動支点の下方で前記固定ダイプレートと
ポンプ手段とに掛け渡されて取り付けられた揺動シリン
ダの駆動により前記給湯管に対して接離可能に取り付け
られていることを特徴としている。
【0013】このため請求項2の発明によれば、ポンプ
手段の支持機構に用いた揺動シリンダの駆動によりポン
プ手段を給湯管から離反させてメンテナンス作業を行う
ことができると共に、ポンプ手段を給湯管に接続して使
用状態にセッティングすることができる。
手段の支持機構に用いた揺動シリンダの駆動によりポン
プ手段を給湯管から離反させてメンテナンス作業を行う
ことができると共に、ポンプ手段を給湯管に接続して使
用状態にセッティングすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
面に基づき説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施形態としての鋳造
装置1を示す。この鋳造装置1は、金型のキャビティ2
に連通する射出スリーブ6の途中に開口した給湯口7を
有し、該給湯口7に給湯手段9を備えた給湯管8が接続
されており、給湯手段9の駆動により給湯管8を経て射
出スリーブ6に溶湯を供給し、射出スリーブ6内を前、
後進するプランジャチップ10の前進移動によって射出
スリーブ6内の溶湯をキャビティ2に充填加圧して成形
するように構成されている。キャビティ2は、固定ダイ
プレート5に固着した固定金型3と、この固定金型3に
対して進退動する可動金型4との型閉めにより形成され
る。また射出スリーブ6は、2分割されそれぞれ固定金
型3及び可動金型4に固着されたスリーブ片から構成さ
れており、固定金型3に固着されたスリーブ片に給湯口
7が形成されている。
装置1を示す。この鋳造装置1は、金型のキャビティ2
に連通する射出スリーブ6の途中に開口した給湯口7を
有し、該給湯口7に給湯手段9を備えた給湯管8が接続
されており、給湯手段9の駆動により給湯管8を経て射
出スリーブ6に溶湯を供給し、射出スリーブ6内を前、
後進するプランジャチップ10の前進移動によって射出
スリーブ6内の溶湯をキャビティ2に充填加圧して成形
するように構成されている。キャビティ2は、固定ダイ
プレート5に固着した固定金型3と、この固定金型3に
対して進退動する可動金型4との型閉めにより形成され
る。また射出スリーブ6は、2分割されそれぞれ固定金
型3及び可動金型4に固着されたスリーブ片から構成さ
れており、固定金型3に固着されたスリーブ片に給湯口
7が形成されている。
【0016】給湯手段9は、ポンプ本体15とアクチュ
エータ21とからなるポンプ手段22と、レベルセンサ
23と、ストロークセンサ24と、演算手段25と、制
御手段26とから構成されている。
エータ21とからなるポンプ手段22と、レベルセンサ
23と、ストロークセンサ24と、演算手段25と、制
御手段26とから構成されている。
【0017】ポンプ本体15は、上部に吐出口11を形
成すると共にこの吐出口11に連通させて下部にピスト
ン13を備えたポンプ室12を形成し、かつピストン1
3の下限位置L1 で開口すると共にその上昇初期以降同
ピストン13により遮断されるポンプ室12と外部とを
連通する溶湯導入路14をポンプ室12の側壁に形成
し、吐出口11を給湯管8に接続すると共にポンプ室1
2を少なくとも溶湯保持炉16の溶湯M内に浸漬させて
設置されるように構成されている。
成すると共にこの吐出口11に連通させて下部にピスト
ン13を備えたポンプ室12を形成し、かつピストン1
3の下限位置L1 で開口すると共にその上昇初期以降同
ピストン13により遮断されるポンプ室12と外部とを
連通する溶湯導入路14をポンプ室12の側壁に形成
し、吐出口11を給湯管8に接続すると共にポンプ室1
2を少なくとも溶湯保持炉16の溶湯M内に浸漬させて
設置されるように構成されている。
【0018】このときポンプ室12はポンプ本体15の
下端面を解放して断面コ字形状に形成されており、かつ
このポンプ室12の上部壁に開口させて吐出口11に連
通する導湯路11a及びロッド挿通孔15aがポンプ本
体15の軸方向に形成されている。ピストン13はその
下限位置L1 でポンプ室12の下端部を閉塞すると共
に、その外周面をポンプ室12の内壁面に摺接させて上
下動可能に設けられている。
下端面を解放して断面コ字形状に形成されており、かつ
このポンプ室12の上部壁に開口させて吐出口11に連
通する導湯路11a及びロッド挿通孔15aがポンプ本
体15の軸方向に形成されている。ピストン13はその
下限位置L1 でポンプ室12の下端部を閉塞すると共
に、その外周面をポンプ室12の内壁面に摺接させて上
下動可能に設けられている。
【0019】また、溶湯導入路14は、ポンプ室12の
下部内壁面に形成された溝部14aと下限位置L1 にあ
るピストン13とが協働して構成されている。すなわち
溝部14aは上部が下限位置L1 にあるピストン13の
上面よりも幾分上位にあって下部がポンプ本体15の下
端面に解放されて形成されており、この溝部14aのポ
ンプ室12の内壁面側の解放部をピストン13の外周面
で閉塞することによってポンプ室12に開口する上部開
口部14b及び外部に開口する下部開口部14cを有し
て溶湯導入路14が構成されている。
下部内壁面に形成された溝部14aと下限位置L1 にあ
るピストン13とが協働して構成されている。すなわち
溝部14aは上部が下限位置L1 にあるピストン13の
上面よりも幾分上位にあって下部がポンプ本体15の下
端面に解放されて形成されており、この溝部14aのポ
ンプ室12の内壁面側の解放部をピストン13の外周面
で閉塞することによってポンプ室12に開口する上部開
口部14b及び外部に開口する下部開口部14cを有し
て溶湯導入路14が構成されている。
【0020】そしてアクチュエータ21は、ポンプ本体
15の上部に設けられピストン13にロッド20を介し
て連結することによって構成されている。この実施形態
ではアクチュエータ21は、ポンプ本体15の上部に設
けられたカバー体37を介して取り付けられている。ま
た、ロッド20は、カバー体37の貫通孔37aを貫通
するアクチュエータ21のピストンロッド17と、ロッ
ド挿通孔15aに挿通され上端部をカップリング18を
介してピストンロッド17に連結されると共に下端部を
ピストン13に連結された連結ロッド19とから構成さ
れている。
15の上部に設けられピストン13にロッド20を介し
て連結することによって構成されている。この実施形態
ではアクチュエータ21は、ポンプ本体15の上部に設
けられたカバー体37を介して取り付けられている。ま
た、ロッド20は、カバー体37の貫通孔37aを貫通
するアクチュエータ21のピストンロッド17と、ロッ
ド挿通孔15aに挿通され上端部をカップリング18を
介してピストンロッド17に連結されると共に下端部を
ピストン13に連結された連結ロッド19とから構成さ
れている。
【0021】このようにポンプ本体15とアクチュエー
タ21とからなるポンプ手段22は、吐出口11を溶湯
保持炉16内の最高湯面M2 よりも上位にして給湯管8
に接続されると共に、ポンプ室12を溶湯保持炉16内
の最低湯面M3 よりも下位に浸漬させて設置される。こ
のためポンプ本体15,ピストン13,及び連結ロッド
19は、アルミニウム合金を鋳造する場合には溶融アル
ミニウムに浸食されず、かつ熱衝撃に強いファインセラ
ミックス(例えば、Si3N4 等)を用いて形成されるこ
とが望ましく、又Zn 合金,Mg 合金を鋳造する場合に
はそれぞれの合金の融点に見合った耐熱合金を用いて形
成される。
タ21とからなるポンプ手段22は、吐出口11を溶湯
保持炉16内の最高湯面M2 よりも上位にして給湯管8
に接続されると共に、ポンプ室12を溶湯保持炉16内
の最低湯面M3 よりも下位に浸漬させて設置される。こ
のためポンプ本体15,ピストン13,及び連結ロッド
19は、アルミニウム合金を鋳造する場合には溶融アル
ミニウムに浸食されず、かつ熱衝撃に強いファインセラ
ミックス(例えば、Si3N4 等)を用いて形成されるこ
とが望ましく、又Zn 合金,Mg 合金を鋳造する場合に
はそれぞれの合金の融点に見合った耐熱合金を用いて形
成される。
【0022】また、レベルセンサ23は、給湯管8内の
定湯面M1 を検出できるように給湯管8内に設けられ
る。本実施形態ではレベルセンサ23は、射出スリーブ
6の給湯口7よりの給湯管8内に設けられ、給湯口7と
略同等の高さ水準の定湯面M1を検出できるようになっ
ている。
定湯面M1 を検出できるように給湯管8内に設けられ
る。本実施形態ではレベルセンサ23は、射出スリーブ
6の給湯口7よりの給湯管8内に設けられ、給湯口7と
略同等の高さ水準の定湯面M1を検出できるようになっ
ている。
【0023】また、ストロークセンサ24は、ロッド2
0の移動量を測定してポンプ室12内のピストン13の
位置を検出できるようにポンプ手段22に設けられる。
本実施形態ではストロークセンサ24は、アクチュエー
タ21とカバー体37との境界部位に取り付けられてお
り、ピストンロッド17の移動量を測定できるように取
り付けられている。
0の移動量を測定してポンプ室12内のピストン13の
位置を検出できるようにポンプ手段22に設けられる。
本実施形態ではストロークセンサ24は、アクチュエー
タ21とカバー体37との境界部位に取り付けられてお
り、ピストンロッド17の移動量を測定できるように取
り付けられている。
【0024】また演算手段25は、ストロークセンサ2
4の検出信号の入力によりピストン13の下限位置L1
及び定湯面対応位置L2 を記憶すると共に、レベルセン
サ23の定湯面M1 の検出信号の入力により定湯面対応
位置L2 からのピストン13の給湯ストロークS2 を演
算するように構成されている。このために演算手段25
は、中央処理装置(CPU),メモリ等必要な電子部品
を備えて構成されている。
4の検出信号の入力によりピストン13の下限位置L1
及び定湯面対応位置L2 を記憶すると共に、レベルセン
サ23の定湯面M1 の検出信号の入力により定湯面対応
位置L2 からのピストン13の給湯ストロークS2 を演
算するように構成されている。このために演算手段25
は、中央処理装置(CPU),メモリ等必要な電子部品
を備えて構成されている。
【0025】さらに制御手段26は、ピストン13の下
限位置L1 で溶湯導入路14からポンプ室12に導入さ
れた溶湯Mをピストン13の上昇で給湯管8内に移動さ
せると共にピストン13を定湯面対応位置L2 に停止さ
せ、かつピストン13を給湯ストロークS2 に従って駆
動させて溶湯Mを射出スリーブ6に供給するように演算
手段25からの入力信号に応じてアクチュエータ21を
制御するように構成されている。この制御手段26は、
例えばアクチュエータ21を制御する油圧回路で構成さ
れる。
限位置L1 で溶湯導入路14からポンプ室12に導入さ
れた溶湯Mをピストン13の上昇で給湯管8内に移動さ
せると共にピストン13を定湯面対応位置L2 に停止さ
せ、かつピストン13を給湯ストロークS2 に従って駆
動させて溶湯Mを射出スリーブ6に供給するように演算
手段25からの入力信号に応じてアクチュエータ21を
制御するように構成されている。この制御手段26は、
例えばアクチュエータ21を制御する油圧回路で構成さ
れる。
【0026】以上のようにして給湯手段9は構成される
が、好ましくは本実施形態のようにポンプ手段22が給
湯管8に対して接離可能に取り付けられる。
が、好ましくは本実施形態のようにポンプ手段22が給
湯管8に対して接離可能に取り付けられる。
【0027】この実施形態ではポンプ手段22は、固定
ダイプレート5に設けた揺動支点A回りに揺動可能に取
り付けられると共に、前記揺動支点Aの下方で固定ダイ
プレート5とポンプ手段22とに掛け渡されて取り付け
られた揺動シリンダ28の駆動により給湯管8に対して
接離可能に取り付けられて構成されている。
ダイプレート5に設けた揺動支点A回りに揺動可能に取
り付けられると共に、前記揺動支点Aの下方で固定ダイ
プレート5とポンプ手段22とに掛け渡されて取り付け
られた揺動シリンダ28の駆動により給湯管8に対して
接離可能に取り付けられて構成されている。
【0028】すなわちポンプ手段22は、固定ダイプレ
ート5に設けた支持部30に一端を枢支させる(揺動支
点A)と共にカバー体37に他端を枢支させた(図示せ
ず)揺動桿27と、支持部30の下方の固定ダイプレー
ト5に設けた支持部31にピストンロッド28aの先端
を枢支させる(揺動支点B)と共にカバー体37にシリ
ンダ部28bを枢支させた(図示せず)揺動シリンダ2
8とにより支持されている。この揺動シリンダ28は、
押ボタンスイッチ32からの入力信号により制御手段2
6を介してその駆動が制御されるようになっている。
ート5に設けた支持部30に一端を枢支させる(揺動支
点A)と共にカバー体37に他端を枢支させた(図示せ
ず)揺動桿27と、支持部30の下方の固定ダイプレー
ト5に設けた支持部31にピストンロッド28aの先端
を枢支させる(揺動支点B)と共にカバー体37にシリ
ンダ部28bを枢支させた(図示せず)揺動シリンダ2
8とにより支持されている。この揺動シリンダ28は、
押ボタンスイッチ32からの入力信号により制御手段2
6を介してその駆動が制御されるようになっている。
【0029】このためポンプ手段22は、揺動シリンダ
28のピストンロッド28aが前進することによって給
湯管8から離反する方向に揺動支点A回りに回動して溶
湯保持炉16上に引き上げられ(図1に2点鎖線で示
す)、かつ同ピストンロッド28aが後退することによ
って給湯管8に接近する方向に揺動支点A回りに回動し
て吐出口11を給湯管8に液密に接続する(図1に実線
で示す)ことができるように構成されている。
28のピストンロッド28aが前進することによって給
湯管8から離反する方向に揺動支点A回りに回動して溶
湯保持炉16上に引き上げられ(図1に2点鎖線で示
す)、かつ同ピストンロッド28aが後退することによ
って給湯管8に接近する方向に揺動支点A回りに回動し
て吐出口11を給湯管8に液密に接続する(図1に実線
で示す)ことができるように構成されている。
【0030】またこの鋳造装置1におけるプランジャチ
ップ10の駆動機構は、従来と同様に射出シリンダ29
を備えて構成されている。
ップ10の駆動機構は、従来と同様に射出シリンダ29
を備えて構成されている。
【0031】すなわちこの駆動機構は、プランジャチッ
プ10がそのプランジャロッド10aを射出シリンダ2
9のピストンロッド29aにカップリング40を介して
連結されて設けられており、カップリング40に一体に
設けた磁気スケール33の移動量を射出ストロークセン
サ34で検出することにより射出シリンダ29の駆動を
制御し、これによりプランジャチップ10の駆動が制御
されるようになっている。
プ10がそのプランジャロッド10aを射出シリンダ2
9のピストンロッド29aにカップリング40を介して
連結されて設けられており、カップリング40に一体に
設けた磁気スケール33の移動量を射出ストロークセン
サ34で検出することにより射出シリンダ29の駆動を
制御し、これによりプランジャチップ10の駆動が制御
されるようになっている。
【0032】なお図1中、符号S1 は定湯面対応ストロ
ークを示し、符号35は溶湯保持炉16の正常姿勢を確
保するためのジャッキを示し、符号36は溶湯保持炉1
6の上部開口部を覆う断熱蓋を示す。
ークを示し、符号35は溶湯保持炉16の正常姿勢を確
保するためのジャッキを示し、符号36は溶湯保持炉1
6の上部開口部を覆う断熱蓋を示す。
【0033】次に以上のように構成された鋳造装置1の
作動を、図2に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
作動を、図2に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0034】鋳造装置1は、ポンプ手段22の吐出口1
1と射出スリーブ6の給湯口7とが給湯管8を介して液
密に接続されており、かつピストン13が下限位置L1
に位置して溶湯導入路14を解放しており、この解放さ
れた溶湯導入路14を介して溶湯保持炉16内の溶湯M
がポンプ室12内(溶湯保持炉16内の湯面レベルによ
っては導湯路11a内にも)に導入されている。このと
きのピストン13の下限位置L1 はストロークセンサ2
4で検出されて演算手段25に記憶される。
1と射出スリーブ6の給湯口7とが給湯管8を介して液
密に接続されており、かつピストン13が下限位置L1
に位置して溶湯導入路14を解放しており、この解放さ
れた溶湯導入路14を介して溶湯保持炉16内の溶湯M
がポンプ室12内(溶湯保持炉16内の湯面レベルによ
っては導湯路11a内にも)に導入されている。このと
きのピストン13の下限位置L1 はストロークセンサ2
4で検出されて演算手段25に記憶される。
【0035】まず、前サイクルで給湯口7の閉位置L5
で停止しているプランジャチップ10を後退させて(ス
テップ50)、プランジャチップ10を後退限位置L4
に停止させて(ステップ51)給湯口7を開口すると共
に、前サイクルで型開きしている固定金型3と可動金型
4とを型閉めする(ステップ56)。
で停止しているプランジャチップ10を後退させて(ス
テップ50)、プランジャチップ10を後退限位置L4
に停止させて(ステップ51)給湯口7を開口すると共
に、前サイクルで型開きしている固定金型3と可動金型
4とを型閉めする(ステップ56)。
【0036】プランジャチップ10の後退限位置L4 で
の停止確認信号(及び型閉確認信号)が演算手段25に
入力すると制御手段26を介してアクチュエータ21が
駆動してポンプ本体15のピストン13が上昇する(ス
テップ52)。このピストン13の上昇初期以降溶湯導
入路14によるポンプ室12と外部との連通が遮断され
ると共に、ピストン13の上昇でポンプ室12及び導湯
路11a内の溶湯Mが給湯管8に移行する。
の停止確認信号(及び型閉確認信号)が演算手段25に
入力すると制御手段26を介してアクチュエータ21が
駆動してポンプ本体15のピストン13が上昇する(ス
テップ52)。このピストン13の上昇初期以降溶湯導
入路14によるポンプ室12と外部との連通が遮断され
ると共に、ピストン13の上昇でポンプ室12及び導湯
路11a内の溶湯Mが給湯管8に移行する。
【0037】この溶湯Mの移行でレベルセンサ23が定
湯面M1 を検出し(ステップ53)、この定湯面検出信
号が演算手段25に入力すると制御手段26を介してア
クチュエータ21の駆動が停止し、これによりピストン
13が定湯面対応位置L2 に停止する(ステップ5
4)。この定湯面対応位置L2 はストロークセンサ24
で検出されて演算手段25に記憶される。この間ピスト
ン13は定湯面対応ストロークS1 だけ上昇する。
湯面M1 を検出し(ステップ53)、この定湯面検出信
号が演算手段25に入力すると制御手段26を介してア
クチュエータ21の駆動が停止し、これによりピストン
13が定湯面対応位置L2 に停止する(ステップ5
4)。この定湯面対応位置L2 はストロークセンサ24
で検出されて演算手段25に記憶される。この間ピスト
ン13は定湯面対応ストロークS1 だけ上昇する。
【0038】またレベルセンサ23の定湯面検出信号が
演算手段25に入力すると同演算手段25でピストン1
3の定湯面対応位置L2 からの給湯ストロークS2 が演
算される(ステップ55)。この演算後演算手段25か
ら制御手段26に給湯開始信号が入力し(ステップ5
7)、これによりアクチュエータ21が駆動してピスト
ン13が定湯面対応位置L2 から給湯ストロークS2 だ
け上昇する(ステップ58)。このピストン13の上昇
で射出スリーブ6内に所望量の溶湯Mが給湯される。ピ
ストン13は給湯ストロークS2 の上限位置L3 で停止
する(ステップ59)。このピストン13の上限位置L
3 はストロークセンサ24で検出されて演算手段25に
記憶される。
演算手段25に入力すると同演算手段25でピストン1
3の定湯面対応位置L2 からの給湯ストロークS2 が演
算される(ステップ55)。この演算後演算手段25か
ら制御手段26に給湯開始信号が入力し(ステップ5
7)、これによりアクチュエータ21が駆動してピスト
ン13が定湯面対応位置L2 から給湯ストロークS2 だ
け上昇する(ステップ58)。このピストン13の上昇
で射出スリーブ6内に所望量の溶湯Mが給湯される。ピ
ストン13は給湯ストロークS2 の上限位置L3 で停止
する(ステップ59)。このピストン13の上限位置L
3 はストロークセンサ24で検出されて演算手段25に
記憶される。
【0039】次にピストン13の上限位置停止確認信号
(射出開始信号)が演算手段25から射出シリンダ29
の制御手段(図示せず)に入力する(ステップ60)
と、射出シリンダ29が従来と同等の制御工程に従って
駆動し、これによりプランジャチップ10は、後退限位
置L4 から射出ストロークS3 だけ上昇して(ステップ
61)射出スリーブ6内の溶湯Mをキャビティ2に加圧
・充填する(ステップ62)と共に、射出ストロークS
3 の上限位置L6 で停止して保圧を行い(ステップ6
3)、その後後退して(ステップ64)給湯口7の閉位
置L5 で停止する(ステップ65)。
(射出開始信号)が演算手段25から射出シリンダ29
の制御手段(図示せず)に入力する(ステップ60)
と、射出シリンダ29が従来と同等の制御工程に従って
駆動し、これによりプランジャチップ10は、後退限位
置L4 から射出ストロークS3 だけ上昇して(ステップ
61)射出スリーブ6内の溶湯Mをキャビティ2に加圧
・充填する(ステップ62)と共に、射出ストロークS
3 の上限位置L6 で停止して保圧を行い(ステップ6
3)、その後後退して(ステップ64)給湯口7の閉位
置L5 で停止する(ステップ65)。
【0040】また、ステップ61におけるプランジャチ
ップ10の上昇時にプランジャチップ10で給湯口7を
閉塞したことを射出ストロークセンサ34で検出し、こ
の給湯口閉塞確認信号が演算手段25に入力すると制御
手段26を介してアクチュエータ21が駆動し、これに
よりピストン13は、下降して(ステップ68)演算手
段25に記憶されている下限位置L1 で停止する(ステ
ップ69)。このピストン13の下降で給湯管8内の溶
湯Mが排湯されると共に、ピストン13の下限位置L1
の停止で溶湯導入路14が解放されて溶湯保持炉16内
の溶湯Mがポンプ室12内(溶湯保持炉16内の湯面レ
ベルによっては導湯路11a内にも)に導入される(ス
テップ70)。
ップ10の上昇時にプランジャチップ10で給湯口7を
閉塞したことを射出ストロークセンサ34で検出し、こ
の給湯口閉塞確認信号が演算手段25に入力すると制御
手段26を介してアクチュエータ21が駆動し、これに
よりピストン13は、下降して(ステップ68)演算手
段25に記憶されている下限位置L1 で停止する(ステ
ップ69)。このピストン13の下降で給湯管8内の溶
湯Mが排湯されると共に、ピストン13の下限位置L1
の停止で溶湯導入路14が解放されて溶湯保持炉16内
の溶湯Mがポンプ室12内(溶湯保持炉16内の湯面レ
ベルによっては導湯路11a内にも)に導入される(ス
テップ70)。
【0041】さらに、キャビティ2内の溶湯Mが固化し
た後金型3,4が型開きされて(ステップ66)、製品
が押し出されて取り出される(ステップ67)。このス
テップ67において射出スリーブ6内の溶湯Mの残湯は
固化してビスケットとなり、製品と一緒に押し出され
る。
た後金型3,4が型開きされて(ステップ66)、製品
が押し出されて取り出される(ステップ67)。このス
テップ67において射出スリーブ6内の溶湯Mの残湯は
固化してビスケットとなり、製品と一緒に押し出され
る。
【0042】このようにして鋳造装置1の作動の一サイ
クルが終了する。鋳造装置1は、このサイクルを繰り返
すことにより製品を連続して成形できる。
クルが終了する。鋳造装置1は、このサイクルを繰り返
すことにより製品を連続して成形できる。
【0043】また、鋳造装置1にメンテナンスの必要が
生じたときは、押ボタンスイッチ32により信号を入力
する。押ボタンスイッチ32の入力信号により制御手段
26はメンテナンス用の油圧回路に切り替わり揺動シリ
ンダ28を駆動させる。すなわち揺動シリンダ28のピ
ストンロッド28aが前進し、これによって使用状態の
ポンプ手段22が給湯管8から離反する方向に揺動支点
A回りに回動して溶湯保持炉16上に引き上げられる
(図1に2点鎖線で示す)。この引き上げられた状態で
メンテナンス作業を行うことができるので、同作業を容
易に行うことができる。
生じたときは、押ボタンスイッチ32により信号を入力
する。押ボタンスイッチ32の入力信号により制御手段
26はメンテナンス用の油圧回路に切り替わり揺動シリ
ンダ28を駆動させる。すなわち揺動シリンダ28のピ
ストンロッド28aが前進し、これによって使用状態の
ポンプ手段22が給湯管8から離反する方向に揺動支点
A回りに回動して溶湯保持炉16上に引き上げられる
(図1に2点鎖線で示す)。この引き上げられた状態で
メンテナンス作業を行うことができるので、同作業を容
易に行うことができる。
【0044】メンテナンス作業の終了後は、再度押ボタ
ンスイッチ32の入力信号により揺動シリンダ28のピ
ストンロッド28aを後退させて、メンテナンス状態に
あるポンプ手段22を給湯管8に接近する方向に揺動支
点A回りに回動して吐出口11を給湯管8に液密に接続
する(図1に実線で示す)。これによりポンプ手段22
の使用状態が得られるので、従来必要とした炉体の移動
・押圧装置が不要となって装置全体の構造の簡略化が図
れる。
ンスイッチ32の入力信号により揺動シリンダ28のピ
ストンロッド28aを後退させて、メンテナンス状態に
あるポンプ手段22を給湯管8に接近する方向に揺動支
点A回りに回動して吐出口11を給湯管8に液密に接続
する(図1に実線で示す)。これによりポンプ手段22
の使用状態が得られるので、従来必要とした炉体の移動
・押圧装置が不要となって装置全体の構造の簡略化が図
れる。
【0045】このような鋳造装置1によれば、溶湯Mを
キャビティ2に充填加圧する手段として射出シリンダ2
9で駆動するプランジャチップ10を備えているので、
給湯手段9は溶湯Mを射出スリーブ6に供給するための
給湯専用として用いられる。このため鋳造装置1はキャ
ビティ2への溶湯Mの高圧・層流充填が可能となり、こ
れにより高品質鋳造を達成することができる。例えば鋳
造圧力1000kgf/cm2以上のスクイズキャスティング
が可能である。
キャビティ2に充填加圧する手段として射出シリンダ2
9で駆動するプランジャチップ10を備えているので、
給湯手段9は溶湯Mを射出スリーブ6に供給するための
給湯専用として用いられる。このため鋳造装置1はキャ
ビティ2への溶湯Mの高圧・層流充填が可能となり、こ
れにより高品質鋳造を達成することができる。例えば鋳
造圧力1000kgf/cm2以上のスクイズキャスティング
が可能である。
【0046】またこのときの給湯手段9は、レベルセン
サ23で定湯面M1 を検出すると共に、定湯面M1 の検
出信号の入力に基づいて演算手段25でピストン13の
定湯面対応位置L2 からの給湯ストロークS2 が演算さ
れ、かつこの給湯ストロークS2 でピストン13が駆動
するように制御手段26でアクチュエータ21を制御し
て溶湯Mを射出スリーブ6に供給するするようにしたの
で、保持炉16内の湯面変動にも拘わらず射出スリーブ
6への溶湯Mの定量供給が図れる。給湯精度は、例えば
従来の±3%に対して±1%に向上させることができ
る。その上給湯手段9は、保持炉16が構造簡単な普通
の炉で対応可能で定湯面炉を不要とするばかりでなく、
ポンプ室12のピストン13の下降で急速排湯も行われ
るので別機構としての急速排湯機構が不要となり、これ
により全体構造の簡略化が図れる。
サ23で定湯面M1 を検出すると共に、定湯面M1 の検
出信号の入力に基づいて演算手段25でピストン13の
定湯面対応位置L2 からの給湯ストロークS2 が演算さ
れ、かつこの給湯ストロークS2 でピストン13が駆動
するように制御手段26でアクチュエータ21を制御し
て溶湯Mを射出スリーブ6に供給するするようにしたの
で、保持炉16内の湯面変動にも拘わらず射出スリーブ
6への溶湯Mの定量供給が図れる。給湯精度は、例えば
従来の±3%に対して±1%に向上させることができ
る。その上給湯手段9は、保持炉16が構造簡単な普通
の炉で対応可能で定湯面炉を不要とするばかりでなく、
ポンプ室12のピストン13の下降で急速排湯も行われ
るので別機構としての急速排湯機構が不要となり、これ
により全体構造の簡略化が図れる。
【0047】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、溶湯をキャビティに充填加圧する手段とし
て射出シリンダで駆動するプランジャチップを備えてい
るので、給湯手段は溶湯を射出スリーブに供給するため
の給湯専用として用いられ、このためキャビティへの溶
湯の高圧・層流充填が可能となり、これにより高品質鋳
造を達成することができる。
明によれば、溶湯をキャビティに充填加圧する手段とし
て射出シリンダで駆動するプランジャチップを備えてい
るので、給湯手段は溶湯を射出スリーブに供給するため
の給湯専用として用いられ、このためキャビティへの溶
湯の高圧・層流充填が可能となり、これにより高品質鋳
造を達成することができる。
【0048】その上このときの給湯手段は、レベルセン
サで定湯面を検出すると共に、前記定湯面の検出信号の
入力に基づいて演算手段でピストンの定湯面対応位置か
らの給湯ストロークが演算され、かつ演算された給湯ス
トロークでピストンが駆動するように制御手段でアクチ
ュエータを制御して溶湯を射出スリーブに供給するする
ようにしたので、保持炉内の湯面変動にも拘わらず射出
スリーブへの溶湯の定量供給が可能で給湯精度の向上が
図れるばかりでなく、保持炉が構造簡単な普通の炉で対
応可能で定湯面炉を不要とし、かつポンプ室のピストン
の下降で急速排湯も行われるので別機構としての急速排
湯機構が不要となり、装置全体の構造の簡略化が図れ
る。
サで定湯面を検出すると共に、前記定湯面の検出信号の
入力に基づいて演算手段でピストンの定湯面対応位置か
らの給湯ストロークが演算され、かつ演算された給湯ス
トロークでピストンが駆動するように制御手段でアクチ
ュエータを制御して溶湯を射出スリーブに供給するする
ようにしたので、保持炉内の湯面変動にも拘わらず射出
スリーブへの溶湯の定量供給が可能で給湯精度の向上が
図れるばかりでなく、保持炉が構造簡単な普通の炉で対
応可能で定湯面炉を不要とし、かつポンプ室のピストン
の下降で急速排湯も行われるので別機構としての急速排
湯機構が不要となり、装置全体の構造の簡略化が図れ
る。
【0049】また請求項2の発明によれば、ポンプ手段
の支持機構に用いた揺動シリンダの駆動によりポンプ手
段を給湯管から離反させてメンテナンス作業を行うこと
ができると共に、ポンプ手段を給湯管に接続して使用状
態にセッティングすることができるので、炉体の移動・
押圧装置が不要となって装置全体の構造の簡略化を図る
ことができる。
の支持機構に用いた揺動シリンダの駆動によりポンプ手
段を給湯管から離反させてメンテナンス作業を行うこと
ができると共に、ポンプ手段を給湯管に接続して使用状
態にセッティングすることができるので、炉体の移動・
押圧装置が不要となって装置全体の構造の簡略化を図る
ことができる。
【図1】本発明の一実施形態としての鋳造装置の断面図
である。
である。
【図2】図1の鋳造装置の作動を説明するフローチャー
トである。
トである。
1 鋳造装置 2 キャビティ 3 固定金型(金型) 4 可動金型(金型) 5 固定ダイプレート 6 射出スリーブ 7 給湯口 8 給湯管 9 給湯手段 10 プランジャチップ 11 吐出口 12 ポンプ室 13 ピストン 14 溶湯導入路 15 ポンプ本体 16 溶湯保持炉 20 ロッド 21 アクチュエータ 22 ポンプ手段 23 レベルセンサ 24 ストロークセンサ 25 演算手段 26 制御手段 28 揺動シリンダ A 揺動支点 L1 下限位置(ピストンの) L2 定湯面対応位置(ピストンの) M 溶湯 M1 定湯面 S2 給湯ストローク
Claims (2)
- 【請求項1】 金型のキャビティに連通する射出スリー
ブの途中に開口した給湯口を有し、該給湯口に給湯手段
を備えた給湯管が接続されており、前記給湯手段の駆動
により前記給湯管を経て前記射出スリーブに溶湯を供給
し、前記射出スリーブ内を前、後進するプランジャチッ
プの前進移動によって前記射出スリーブ内の溶湯を前記
キャビティに充填加圧して成形する鋳造装置において、 前記給湯手段が、 上部に吐出口を形成すると共に該吐出口に連通させて下
部にピストンを備えたポンプ室を形成し、かつ前記ピス
トンの下限位置で開口すると共にその上昇初期以降同ピ
ストンにより遮断される前記ポンプ室と外部とを連通す
る溶湯導入路を前記ポンプ室の側壁に形成し、前記吐出
口を前記給湯管に接続すると共に前記ポンプ室を少なく
とも溶湯保持炉の溶湯内に浸漬させて設置されるポンプ
本体と、該ポンプ本体の上部に設けられ前記ピストンに
ロッドを介して連結するアクチュエータとからなるポン
プ手段と、 前記給湯管に設けられ同給湯管内の定湯面を検出するレ
ベルセンサと、 前記ポンプ手段に設けられ前記ロッドの移動量を測定し
て前記ポンプ室内のピストンの位置を検出するストロー
クセンサと、 前記ストロークセンサの検出信号の入力により前記ピス
トンの下限位置及び定湯面対応位置を記憶すると共に、
前記レベルセンサの定湯面の検出信号の入力により前記
定湯面対応位置からの前記ピストンの給湯ストロークを
演算する演算手段と、 前記ピストンの下限位置で前記溶湯導入路から前記ポン
プ室に導入された溶湯を前記ピストンの上昇で前記給湯
管内に移動させると共に前記ピストンを前記定湯面の対
応位置に停止させ、かつ前記ピストンを前記給湯ストロ
ークに従って駆動させて溶湯を前記射出スリーブに供給
するように前記演算手段からの入力信号に応じて前記ア
クチュエータを制御する制御手段とから構成されている
ことを特徴とする鋳造装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の鋳造装置であって、 前記ポンプ手段が、固定ダイプレートに設けた揺動支点
回りに揺動可能に取り付けられると共に、前記揺動支点
の下方で前記固定ダイプレートとポンプ手段とに掛け渡
されて取り付けられた揺動シリンダの駆動により前記給
湯管に対して接離可能に取り付けられていることを特徴
とする鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP787998A JPH11197816A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP787998A JPH11197816A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 鋳造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197816A true JPH11197816A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11677904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP787998A Pending JPH11197816A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11197816A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006057179A1 (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-01 | Tounetsu Co., Ltd. | 溶湯定量供給用保持炉 |
JP2006150370A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Tounetsu Co Ltd | 低圧鋳造用保持炉 |
KR101070972B1 (ko) * | 2003-05-19 | 2011-10-07 | 다카다 가부시키가이샤 | 다이 캐스팅에 의해 금속 부품들을 제조하기 위한 방법 및장치 |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP787998A patent/JPH11197816A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101070972B1 (ko) * | 2003-05-19 | 2011-10-07 | 다카다 가부시키가이샤 | 다이 캐스팅에 의해 금속 부품들을 제조하기 위한 방법 및장치 |
WO2006057179A1 (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-01 | Tounetsu Co., Ltd. | 溶湯定量供給用保持炉 |
JP2006150370A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Tounetsu Co Ltd | 低圧鋳造用保持炉 |
US7790098B2 (en) * | 2004-11-25 | 2010-09-07 | Tounetsu Corporation | Molten metal holding furnace |
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