JPH11181077A - ランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメント - Google Patents
ランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメントInfo
- Publication number
- JPH11181077A JPH11181077A JP10238065A JP23806598A JPH11181077A JP H11181077 A JPH11181077 A JP H11181077A JP 10238065 A JP10238065 A JP 10238065A JP 23806598 A JP23806598 A JP 23806598A JP H11181077 A JPH11181077 A JP H11181077A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- random
- block copolymer
- mol
- monofilament
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 適度の加水分解性と優れた柔軟性及び機械的
強度を有するランダム−ブロック共重合体及びそのモノ
フィラメント、並びに、該共重合体の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ラクチド単位(A)20〜80モル%及
びカプロラクトン単位(B)80〜20モル%を含むラ
ンダム共重合体セグメント5〜50モル%、並びに、グ
リコリド単位(C)を含むブロック重合体セグメント5
0〜95モル%を含むランダム−ブロック共重合体が、
優れた柔軟性及び機械的強度を有するモノフィラメント
を与える。
強度を有するランダム−ブロック共重合体及びそのモノ
フィラメント、並びに、該共重合体の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ラクチド単位(A)20〜80モル%及
びカプロラクトン単位(B)80〜20モル%を含むラ
ンダム共重合体セグメント5〜50モル%、並びに、グ
リコリド単位(C)を含むブロック重合体セグメント5
0〜95モル%を含むランダム−ブロック共重合体が、
優れた柔軟性及び機械的強度を有するモノフィラメント
を与える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランダム−ブロッ
ク共重合体及びその製造方法、並びに、該ランダム−ブ
ロック共重合体から形成されたモノフィラメントに関
し、更に詳しくは、ラクチド単位及びカプロラクトン単
位を含むランダム共重合体セグメント、並びに、グリコ
リド単位を含むブロック共重合体セグメントを含むラン
ダム−ブロック共重合体及びその製造方法、並びに、手
術用縫合糸として好適に用いられる、該ランダム−ブロ
ック共重合体から形成されたモノフィラメントに関す
る。
ク共重合体及びその製造方法、並びに、該ランダム−ブ
ロック共重合体から形成されたモノフィラメントに関
し、更に詳しくは、ラクチド単位及びカプロラクトン単
位を含むランダム共重合体セグメント、並びに、グリコ
リド単位を含むブロック共重合体セグメントを含むラン
ダム−ブロック共重合体及びその製造方法、並びに、手
術用縫合糸として好適に用いられる、該ランダム−ブロ
ック共重合体から形成されたモノフィラメントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ランダム−ブロック共重合体としては、
ポリグリコール酸(別称ポリグリコリド)、ポリ乳酸
(別称ポリラクチド)、ポリカプロラクトン、ポリ(p
−ジオキサノン)、ポリ(トリメチレンカーボネート)
及びそれらの共重合体等が知られている。
ポリグリコール酸(別称ポリグリコリド)、ポリ乳酸
(別称ポリラクチド)、ポリカプロラクトン、ポリ(p
−ジオキサノン)、ポリ(トリメチレンカーボネート)
及びそれらの共重合体等が知られている。
【0003】ポリグリコール酸、またはグリコリド−ラ
クチド共重合体等から製造されたマルチフィラメント縫
合糸は、ポリマーの硬直性に起因して、縫合糸が必要と
する柔軟性と強度を引き出すため、編組みされた形態を
とっている。そのため、表面に細菌が滞留し易い。ま
た、硬いフィラメントであるため、表面にコーティング
層を設け、タイダウン性を改善する必要があり、製造工
程が煩雑になる(特開昭48−62899号公報、出願
番号US−200,706号)という問題がある。
クチド共重合体等から製造されたマルチフィラメント縫
合糸は、ポリマーの硬直性に起因して、縫合糸が必要と
する柔軟性と強度を引き出すため、編組みされた形態を
とっている。そのため、表面に細菌が滞留し易い。ま
た、硬いフィラメントであるため、表面にコーティング
層を設け、タイダウン性を改善する必要があり、製造工
程が煩雑になる(特開昭48−62899号公報、出願
番号US−200,706号)という問題がある。
【0004】これらの欠点を改良するため、ドッテイら
は、ポリ(p−ジオキサノン)による生体吸収性モノフ
ィラメントを製造し、編組みしたマルチフィラメントと
同程度に良好な柔軟性と強度を有する縫合糸を提案して
いる(特公昭60−36785号公報、USP−4, 0
52, 988)。しかしながら、このポリ(p−ジオキ
サノン)かならるモノフィラメントは、柔軟性と強度は
良好であるものの、その加水分解が遅く、体内に残る期
間が長いという問題点を有する。
は、ポリ(p−ジオキサノン)による生体吸収性モノフ
ィラメントを製造し、編組みしたマルチフィラメントと
同程度に良好な柔軟性と強度を有する縫合糸を提案して
いる(特公昭60−36785号公報、USP−4, 0
52, 988)。しかしながら、このポリ(p−ジオキ
サノン)かならるモノフィラメントは、柔軟性と強度は
良好であるものの、その加水分解が遅く、体内に残る期
間が長いという問題点を有する。
【0005】そこで、ベズワダらは、ポリ(p−ジオキ
サノン)かならるモノフィラメントの柔軟性と強度、更
には加水分解性を改善するため、ラクチド及びグリコリ
ドのランダム共重合体セグメントとp−ジオキサノンの
ブロック重合体セグメントからなるランダム−ブロック
共重合体から得られる生体吸収性モノフィラメントを開
示している(特開平4−212366号公報、USP−
5, 007, 923)。しかしながら、このランダム−
ブロック共重合体は、ポリ(p−ジオキサノン)からな
るモノフィラメントに比べ、柔軟性(ヤング率)及び引
張り強度は向上したものの、加水分解が速すぎることが
判明した。
サノン)かならるモノフィラメントの柔軟性と強度、更
には加水分解性を改善するため、ラクチド及びグリコリ
ドのランダム共重合体セグメントとp−ジオキサノンの
ブロック重合体セグメントからなるランダム−ブロック
共重合体から得られる生体吸収性モノフィラメントを開
示している(特開平4−212366号公報、USP−
5, 007, 923)。しかしながら、このランダム−
ブロック共重合体は、ポリ(p−ジオキサノン)からな
るモノフィラメントに比べ、柔軟性(ヤング率)及び引
張り強度は向上したものの、加水分解が速すぎることが
判明した。
【0006】また、ベズワダらは、ε−カプロラクトン
とグリコリドのランダム共重合体を作成した後、グリコ
リドを更にブロック重合した、ランダム−ブロック共重
合体の製造方法を開示している(特開平3−26901
3号公報、USP−4605730)。しかしながら、
本発明者らがその物性等を評価した結果、ε−カプロラ
クトンとグリコリドのランダム−ブロック共重合体も、
その加水分解が著しく速やいことが判明した。
とグリコリドのランダム共重合体を作成した後、グリコ
リドを更にブロック重合した、ランダム−ブロック共重
合体の製造方法を開示している(特開平3−26901
3号公報、USP−4605730)。しかしながら、
本発明者らがその物性等を評価した結果、ε−カプロラ
クトンとグリコリドのランダム−ブロック共重合体も、
その加水分解が著しく速やいことが判明した。
【0007】また、特開平9−132638号公報(E
P−A−761712号公報)には、末端に水酸基を有
し、且つ2, 000以上、500, 000以下の重量平
均分子量を有するポリ乳酸100重量部の存在下、先
ず、ε−カプロラクトン20〜1, 200重量部を開環
重合し、次いで、該ε−カプロラクトンの開環重合の途
中または完了後にグリコリド15〜1, 200重量部を
添加して開環重合することにより得られるポリ乳酸セグ
メント、ポリ(ε−カプロラクトン)セグメント及びグ
リコール酸セグメントから成り、重量平均分子量が1
0, 000〜1, 000,000である三元ブロック共
重合体が開示されている。しかし、該三元ブロック共重
合体から得られるモノフィラメントは、優れた強度を有
するが、柔軟性の点では未だ十分であるとはいえない。
P−A−761712号公報)には、末端に水酸基を有
し、且つ2, 000以上、500, 000以下の重量平
均分子量を有するポリ乳酸100重量部の存在下、先
ず、ε−カプロラクトン20〜1, 200重量部を開環
重合し、次いで、該ε−カプロラクトンの開環重合の途
中または完了後にグリコリド15〜1, 200重量部を
添加して開環重合することにより得られるポリ乳酸セグ
メント、ポリ(ε−カプロラクトン)セグメント及びグ
リコール酸セグメントから成り、重量平均分子量が1
0, 000〜1, 000,000である三元ブロック共
重合体が開示されている。しかし、該三元ブロック共重
合体から得られるモノフィラメントは、優れた強度を有
するが、柔軟性の点では未だ十分であるとはいえない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の観点に鑑み、ポリ(p−ジオキサノン)及びそのモノ
フィラメントよりも加水分解が速く、また、ラクチドと
グリコリドのランダム共重合体セグメントとp−ジオキ
サノンのブロック重合体セグメントからなるランダム−
ブロック共重合体及びそのモノフィラメント、或いは、
ε−カプロラクトンとグリコリドのランダム共重合体セ
グメントとグリコリドのブロック重合体セグメントから
なるランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメ
ントよりも、柔軟性と機械的強度が改善され、更に、加
水分解速度の遅いランダム−ブロック共重合体及びその
モノフィラメント、並びに、該ランダム−ブロック共重
合体の製造方法を提供することにある。
の観点に鑑み、ポリ(p−ジオキサノン)及びそのモノ
フィラメントよりも加水分解が速く、また、ラクチドと
グリコリドのランダム共重合体セグメントとp−ジオキ
サノンのブロック重合体セグメントからなるランダム−
ブロック共重合体及びそのモノフィラメント、或いは、
ε−カプロラクトンとグリコリドのランダム共重合体セ
グメントとグリコリドのブロック重合体セグメントから
なるランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメ
ントよりも、柔軟性と機械的強度が改善され、更に、加
水分解速度の遅いランダム−ブロック共重合体及びその
モノフィラメント、並びに、該ランダム−ブロック共重
合体の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、ラクチド単位(A)とカプロラクトン単位
(B)を含むランダム共重合体セグメント、及び、グリ
コリド単位(C)を含むブロック重合体セグメントをそ
れぞれ特定の組成で含むランダム−ブロック共重合体
が、適度の柔軟性及び加水分解性、並びに、優れた機械
的強度を有するモノフィラメントを与えることを見出
し、本発明を完成するに到った。
した結果、ラクチド単位(A)とカプロラクトン単位
(B)を含むランダム共重合体セグメント、及び、グリ
コリド単位(C)を含むブロック重合体セグメントをそ
れぞれ特定の組成で含むランダム−ブロック共重合体
が、適度の柔軟性及び加水分解性、並びに、優れた機械
的強度を有するモノフィラメントを与えることを見出
し、本発明を完成するに到った。
【0010】すなわち、本発明の第1の目的は、ラクチ
ド単位(A)20〜80モル%及びカプロラクトン単位
(B)80〜20モル%を含むランダム共重合体セグメ
ント5〜50モル%、並びに、グリコリド単位(C)を
含むブロック重合体セグメント95〜50モル%を含む
ランダム−ブロック共重合体を提供することである。
ド単位(A)20〜80モル%及びカプロラクトン単位
(B)80〜20モル%を含むランダム共重合体セグメ
ント5〜50モル%、並びに、グリコリド単位(C)を
含むブロック重合体セグメント95〜50モル%を含む
ランダム−ブロック共重合体を提供することである。
【0011】本発明の第2の目的は、触媒及び開始剤の
存在下、140〜200℃において、ラクチド20〜8
0モル%に対しカプロラクトン80〜20モル%をラン
ダム共重合した後、得られたランダム共重合体5〜50
モル%に対しグリコリド95〜50モル%を添加して2
00〜240℃においてブロック重合することを特徴と
する前記ランダム−ブロック共重合体の製造方法を提供
することである。更にまた、第3の目的は、前記ランダ
ム−ブロック共重合体を紡糸、延伸して形成されたモノ
フィラメントを提供することである。
存在下、140〜200℃において、ラクチド20〜8
0モル%に対しカプロラクトン80〜20モル%をラン
ダム共重合した後、得られたランダム共重合体5〜50
モル%に対しグリコリド95〜50モル%を添加して2
00〜240℃においてブロック重合することを特徴と
する前記ランダム−ブロック共重合体の製造方法を提供
することである。更にまた、第3の目的は、前記ランダ
ム−ブロック共重合体を紡糸、延伸して形成されたモノ
フィラメントを提供することである。
【0012】本発明に係るランダム−ブロック共重合体
は、公知の加水分解性ポリエステル、例えば、ポリ(p
−ジオキサノン)よりも加水分解が速い。また、ラクチ
ドとグリコリドのランダム共重合体セグメントとp−ジ
オキサノンのブロック重合体セグメントからなるランダ
ム−ブロック共重合体、或いは、ε−カプロラクトンと
グリコリドのランダム共重合体セグメントとグリコリド
のブロック重合体セグメントからなるランダム−ブロッ
ク共重合体よりも、加水分解性が良く、柔軟性に富み、
優れた機械的強度を有する。すなわち、適度の加水分解
性と機械的強度を有し、しかも、優れた柔軟性を有す
る。従って、本発明のランダム−ブロック共重合体は、
マルチフィラメントとすることなしに、モノフィラメン
トの形態で生体吸収性の手術用縫合糸を製造することが
できる。
は、公知の加水分解性ポリエステル、例えば、ポリ(p
−ジオキサノン)よりも加水分解が速い。また、ラクチ
ドとグリコリドのランダム共重合体セグメントとp−ジ
オキサノンのブロック重合体セグメントからなるランダ
ム−ブロック共重合体、或いは、ε−カプロラクトンと
グリコリドのランダム共重合体セグメントとグリコリド
のブロック重合体セグメントからなるランダム−ブロッ
ク共重合体よりも、加水分解性が良く、柔軟性に富み、
優れた機械的強度を有する。すなわち、適度の加水分解
性と機械的強度を有し、しかも、優れた柔軟性を有す
る。従って、本発明のランダム−ブロック共重合体は、
マルチフィラメントとすることなしに、モノフィラメン
トの形態で生体吸収性の手術用縫合糸を製造することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のランダム−ブロック共重合体は、触媒及
び開始剤の存在下、特定量のラクチド及びカプロラクト
ンをランダム共重合した後、得られたランダム共重合体
に対し、特定量のグリコリドをブロック重合することに
より製造される。本発明に用いる触媒として、塩化ス
ズ、酸化スズ、フッ化スズ、テトラフェニルスズ、オク
タン酸第一スズ、酢酸スズ、ステアリン酸スズ、及びそ
の類似物のスズ、更には、酸化鉛、酸化亜鉛、三フッ化
ホウ素、三フッ化アンチモン、ステアリン酸鉛、トリエ
チルアミン、トリブチルアミン、トリブチルホスフィン
及びその類似物等が挙げられる。これらの中で、無毒性
安定性剤として、米国FDAで承認されているオクタン
酸第一スズが好ましい。触媒の使用量は、後述するモノ
マーの総量に対して、0. 001〜0. 05モル%の範
囲が好ましい。
する。本発明のランダム−ブロック共重合体は、触媒及
び開始剤の存在下、特定量のラクチド及びカプロラクト
ンをランダム共重合した後、得られたランダム共重合体
に対し、特定量のグリコリドをブロック重合することに
より製造される。本発明に用いる触媒として、塩化ス
ズ、酸化スズ、フッ化スズ、テトラフェニルスズ、オク
タン酸第一スズ、酢酸スズ、ステアリン酸スズ、及びそ
の類似物のスズ、更には、酸化鉛、酸化亜鉛、三フッ化
ホウ素、三フッ化アンチモン、ステアリン酸鉛、トリエ
チルアミン、トリブチルアミン、トリブチルホスフィン
及びその類似物等が挙げられる。これらの中で、無毒性
安定性剤として、米国FDAで承認されているオクタン
酸第一スズが好ましい。触媒の使用量は、後述するモノ
マーの総量に対して、0. 001〜0. 05モル%の範
囲が好ましい。
【0014】開始剤としては、脂肪族アルコール、グリ
コール、ヒドロキシ酸またはアミン等が挙げられる。具
体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、アミルアルコール、カプリルアルコール、ラ
ウリルアルコール等の脂肪族飽和アルコール、シクロペ
ンタノール、シクロヘキサノール等の脂環式アルコー
ル、不飽和アルコール、ジエチレングリコール等のグリ
コール、乳酸、グリコール酸等のヒドロキシカルボン
酸、アミノフェノール、アセトアミノフェン等のアミン
等が挙げられる。これらの中でも、ラウリルアルコール
が好ましく使用される。開始剤の使用量は、後述するモ
ノマーの総量に対して、0. 01〜0. 5モル%の範囲
が好ましい。
コール、ヒドロキシ酸またはアミン等が挙げられる。具
体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、アミルアルコール、カプリルアルコール、ラ
ウリルアルコール等の脂肪族飽和アルコール、シクロペ
ンタノール、シクロヘキサノール等の脂環式アルコー
ル、不飽和アルコール、ジエチレングリコール等のグリ
コール、乳酸、グリコール酸等のヒドロキシカルボン
酸、アミノフェノール、アセトアミノフェン等のアミン
等が挙げられる。これらの中でも、ラウリルアルコール
が好ましく使用される。開始剤の使用量は、後述するモ
ノマーの総量に対して、0. 01〜0. 5モル%の範囲
が好ましい。
【0015】使用するモノマーは、ラクチド、カプロラ
クトン及びグリコリドである。ラクチド−カプロラクト
ンランダム共重合体を製造する際は、上記触媒及び開始
剤の存在下、ラクチド20〜80モル%に対しカプロラ
クトン80〜20モル%をランダム共重合する。重合温
度は140〜200℃であり、好ましくは160〜18
0℃の範囲である。モノマーの転化率が90重量%以上
に達するまで重合反応を継続することが好ましい。重合
時間は、温度、触媒量及び開始剤量により変化するが、
通常、3〜24時間程度であることが好ましい。より好
ましくは6〜12時間程度である。3時間未満では、目
的とする転化率に到達しないことがあり、また、24時
間を超えるとランダム共重合体の分解が起こることがあ
り、分子量が低下する等して所望の特性を有するモノフ
ィラメントを得ることが困難となることがある。
クトン及びグリコリドである。ラクチド−カプロラクト
ンランダム共重合体を製造する際は、上記触媒及び開始
剤の存在下、ラクチド20〜80モル%に対しカプロラ
クトン80〜20モル%をランダム共重合する。重合温
度は140〜200℃であり、好ましくは160〜18
0℃の範囲である。モノマーの転化率が90重量%以上
に達するまで重合反応を継続することが好ましい。重合
時間は、温度、触媒量及び開始剤量により変化するが、
通常、3〜24時間程度であることが好ましい。より好
ましくは6〜12時間程度である。3時間未満では、目
的とする転化率に到達しないことがあり、また、24時
間を超えるとランダム共重合体の分解が起こることがあ
り、分子量が低下する等して所望の特性を有するモノフ
ィラメントを得ることが困難となることがある。
【0016】次いで、得られたランダム共重合体5〜5
0モル%に対し、グリコリド95〜50モル%を添加し
て、200〜235℃の温度範囲において、ブロック重
合を行なう。モノマーの転化率が80重量%以上になる
まで重合反応を継続することが好ましい。重合時間は、
温度、触媒量及び開始剤量により変化するが、通常、3
0分〜2時間程度であることが好ましい。より好ましく
は1〜2時間程度である。30分間未満では、目的とす
る転化率に到達しないことがあり、また、2時間を超え
るとポリグリコール酸の分解により分子量が低下するこ
とがあり、所望の特性を有するモノフィラメントを得る
ことが困難となることがある。
0モル%に対し、グリコリド95〜50モル%を添加し
て、200〜235℃の温度範囲において、ブロック重
合を行なう。モノマーの転化率が80重量%以上になる
まで重合反応を継続することが好ましい。重合時間は、
温度、触媒量及び開始剤量により変化するが、通常、3
0分〜2時間程度であることが好ましい。より好ましく
は1〜2時間程度である。30分間未満では、目的とす
る転化率に到達しないことがあり、また、2時間を超え
るとポリグリコール酸の分解により分子量が低下するこ
とがあり、所望の特性を有するモノフィラメントを得る
ことが困難となることがある。
【0017】中間体であるランダム共重合体は、非晶性
であるが、本発明のランダム−ブロック共重合体は、モ
ノフィラメントを紡糸する際の押出成形に必要とされる
適度の結晶化度と固有粘度(分子量の指標)を有する。
ランダム−ブロック共重合体の結晶性は、X線回折に基
けば10%以上である。押出成形、紡糸及び延伸後、得
られたモノフィラメントにおいてその構造を維持するこ
とができる。
であるが、本発明のランダム−ブロック共重合体は、モ
ノフィラメントを紡糸する際の押出成形に必要とされる
適度の結晶化度と固有粘度(分子量の指標)を有する。
ランダム−ブロック共重合体の結晶性は、X線回折に基
けば10%以上である。押出成形、紡糸及び延伸後、得
られたモノフィラメントにおいてその構造を維持するこ
とができる。
【0018】本発明のランダム−ブロック共重合体の固
有粘度(測定方法は後述の実施例に記載する)は、30
℃において0. 8〜3dl/gである。好ましくは、約
1〜2dl/gの範囲である。0. 8dl/g未満の場
合は、成形する際の溶融粘度が低くなり、形状のよいフ
ィラメントが得難くなる。また、3dl/gを超える場
合は、成形時に溶融粘度が高くなり過ぎ、良好な成形性
が得難くなる。
有粘度(測定方法は後述の実施例に記載する)は、30
℃において0. 8〜3dl/gである。好ましくは、約
1〜2dl/gの範囲である。0. 8dl/g未満の場
合は、成形する際の溶融粘度が低くなり、形状のよいフ
ィラメントが得難くなる。また、3dl/gを超える場
合は、成形時に溶融粘度が高くなり過ぎ、良好な成形性
が得難くなる。
【0019】本発明でのランダム共重合体の製造に使用
されるラクチドとカプロラクトンの比は、ラクチド20
〜80モル%に対し、カプロラクトン80〜20モル%
の範囲が好適である(実施例1〜3参照)。ラクチドの
比が20モル%未満の場合、ポリカプロラクトンのブロ
ック性が増し、非晶性を有するラクチド−カプロラクト
ン共重合体を得ることが困難である。また、ポリカプロ
ラクトンの融点である60℃と、ポリグリコール酸の融
点である225℃の二つの融点が存在することとなり、
延伸条件、及び熱処理条件の設定が困難となる。また、
得られるモノフィラメントの耐熱性が低下し、低温で変
形し易くなる(比較例1参照)。
されるラクチドとカプロラクトンの比は、ラクチド20
〜80モル%に対し、カプロラクトン80〜20モル%
の範囲が好適である(実施例1〜3参照)。ラクチドの
比が20モル%未満の場合、ポリカプロラクトンのブロ
ック性が増し、非晶性を有するラクチド−カプロラクト
ン共重合体を得ることが困難である。また、ポリカプロ
ラクトンの融点である60℃と、ポリグリコール酸の融
点である225℃の二つの融点が存在することとなり、
延伸条件、及び熱処理条件の設定が困難となる。また、
得られるモノフィラメントの耐熱性が低下し、低温で変
形し易くなる(比較例1参照)。
【0020】ラクチドの比が80モル%を超える場合に
も、ポリ乳酸のブロック性が増し、非晶性を有するラク
チド−カプロラクトン共重合体が得難くなる。ポリ乳酸
の融点である180℃とポリグリコール酸の融点である
225℃の二つの融点が存在することとなり、延伸条
件、及び熱処理条件の設定が困難となる。また、得られ
るモノフィラメントは高強度を有するが、縫合糸が必要
とする十分な柔軟性が得られない(比較例2参照)。
も、ポリ乳酸のブロック性が増し、非晶性を有するラク
チド−カプロラクトン共重合体が得難くなる。ポリ乳酸
の融点である180℃とポリグリコール酸の融点である
225℃の二つの融点が存在することとなり、延伸条
件、及び熱処理条件の設定が困難となる。また、得られ
るモノフィラメントは高強度を有するが、縫合糸が必要
とする十分な柔軟性が得られない(比較例2参照)。
【0021】本発明では、上記の如くして得られたラク
チド−カプロラクトンランダム共重合体5〜50モル%
に対し、グリコリド95〜50モル%が使用される。好
ましくは、ラクチド−カプロラクトンランダム共重合体
10〜30モル%に対し、グリコリド90〜70モル%
である。ランダム共重合体が5モル%未満であると、十
分な柔軟性質が得難い(比較例3参照)。ランダム共重
合体が50モル%を超えると、柔軟ではあるが、十分な
強度を有するモノフィラメントが得られない。(実施例
4〜5、比較例4参照)
チド−カプロラクトンランダム共重合体5〜50モル%
に対し、グリコリド95〜50モル%が使用される。好
ましくは、ラクチド−カプロラクトンランダム共重合体
10〜30モル%に対し、グリコリド90〜70モル%
である。ランダム共重合体が5モル%未満であると、十
分な柔軟性質が得難い(比較例3参照)。ランダム共重
合体が50モル%を超えると、柔軟ではあるが、十分な
強度を有するモノフィラメントが得られない。(実施例
4〜5、比較例4参照)
【0022】本発明に係るモノフィラメントは、上述の
ランダム−ブロック共重合体を紡糸・延伸することによ
り製造される。紡糸には、公知の成形方法を採用するこ
とができる。また、延伸についても同様である。溶融紡
糸によりモノフィラメントを製造する場合、紡糸温度は
200〜260℃であることが好ましい。200℃未満
では、共重合体の溶融粘度が高すぎて、紡糸が困難であ
る。また、260℃を超えると、主としてグリコール酸
重合体が分解し、得られるモノフィラメントの強度が低
下する。ランダム−ブロック共重合体の溶液を調製し、
溶液紡糸することも可能である。その場合、溶媒にはク
ロロホルム、トルエン、キシレン等の溶媒が使用でき
る。この場合には溶媒の沸点以下の温度にて紡糸を行
う。溶液濃度は通常10〜30重量%が好ましい。前者
の溶融紡糸法が好ましい。
ランダム−ブロック共重合体を紡糸・延伸することによ
り製造される。紡糸には、公知の成形方法を採用するこ
とができる。また、延伸についても同様である。溶融紡
糸によりモノフィラメントを製造する場合、紡糸温度は
200〜260℃であることが好ましい。200℃未満
では、共重合体の溶融粘度が高すぎて、紡糸が困難であ
る。また、260℃を超えると、主としてグリコール酸
重合体が分解し、得られるモノフィラメントの強度が低
下する。ランダム−ブロック共重合体の溶液を調製し、
溶液紡糸することも可能である。その場合、溶媒にはク
ロロホルム、トルエン、キシレン等の溶媒が使用でき
る。この場合には溶媒の沸点以下の温度にて紡糸を行
う。溶液濃度は通常10〜30重量%が好ましい。前者
の溶融紡糸法が好ましい。
【0023】紡糸により未延伸糸を製造し、得られた未
延伸糸を延伸することにより、直線引張り強度50, 0
00psi以上の強度を有するモノフィラメントが得ら
れる。好ましい延伸条件は、延伸温度60〜180℃、
延伸倍率4〜15倍の範囲である。延伸倍率が4倍未満
の場合、十分な引張強度が得られない。また、15倍を
超えると、延伸の際にモノフィラメントが切れることが
あり好ましくない。本発明に係るモノフィラメントは、
上記条件で延伸した後、熱処理される。熱処理温度は、
80℃〜共重合体の融点未満の温度範囲が好ましい。具
体的には、80〜150℃程度である。処理時間は、1
〜24時間程度が好ましい。通常、例えば、ボビン等に
巻き付けた状態で適度の緊張下で実施する。
延伸糸を延伸することにより、直線引張り強度50, 0
00psi以上の強度を有するモノフィラメントが得ら
れる。好ましい延伸条件は、延伸温度60〜180℃、
延伸倍率4〜15倍の範囲である。延伸倍率が4倍未満
の場合、十分な引張強度が得られない。また、15倍を
超えると、延伸の際にモノフィラメントが切れることが
あり好ましくない。本発明に係るモノフィラメントは、
上記条件で延伸した後、熱処理される。熱処理温度は、
80℃〜共重合体の融点未満の温度範囲が好ましい。具
体的には、80〜150℃程度である。処理時間は、1
〜24時間程度が好ましい。通常、例えば、ボビン等に
巻き付けた状態で適度の緊張下で実施する。
【0024】本発明に係るモノフィラメントは、直線引
張り強度が、50, 000psi以上、好ましくは6
0, 000psi以上である。結節引張り強度は30,
000psi以上、好ましくは40, 000psi以上
である。ヤング率は150, 000psi以下、好まし
くは100, 000psi以下である。伸長率は80%
以下、好ましくは60%以下である。また、モノフィラ
メントの径は4〜40ミルである。かかる特性を有する
モノフィラメントは、例えば、生体吸収性の外科手術用
縫合糸として好適に用いることができる。
張り強度が、50, 000psi以上、好ましくは6
0, 000psi以上である。結節引張り強度は30,
000psi以上、好ましくは40, 000psi以上
である。ヤング率は150, 000psi以下、好まし
くは100, 000psi以下である。伸長率は80%
以下、好ましくは60%以下である。また、モノフィラ
メントの径は4〜40ミルである。かかる特性を有する
モノフィラメントは、例えば、生体吸収性の外科手術用
縫合糸として好適に用いることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれら実施例には限定されない。また、実
施例に記載した物性値は、以下の方法により測定した。 1.残存モノマー量(重量%) あらかじめ、濃度既知のモノマーの検量線を作成した
後、得られた共重合体0.3gをヘキサフルオルイソプ
ロパノール(以下、HFIPと称する)10mlに溶解
し、ガスクロマトグラフィー〔(株)日立製作所製、1
63型ガスクロ装置、キャピラリーカラム:cp−si
l 5CB、50m×0. 32mmφ、カラム温度:1
70℃)を用いて、残存モノマーを定量した。
が、本発明はこれら実施例には限定されない。また、実
施例に記載した物性値は、以下の方法により測定した。 1.残存モノマー量(重量%) あらかじめ、濃度既知のモノマーの検量線を作成した
後、得られた共重合体0.3gをヘキサフルオルイソプ
ロパノール(以下、HFIPと称する)10mlに溶解
し、ガスクロマトグラフィー〔(株)日立製作所製、1
63型ガスクロ装置、キャピラリーカラム:cp−si
l 5CB、50m×0. 32mmφ、カラム温度:1
70℃)を用いて、残存モノマーを定量した。
【0026】2.固有粘度(dl/g) 得られた共重合体0. 100gをHFIP20mlに溶
解し、0. 5g/dlのHFIP溶液を調製した後、ウ
ベローデ(1B型)粘度計を用いて、30℃にて溶液粘
度を測定し、固有粘度(η:dl/g)を下記数式
(1)
解し、0. 5g/dlのHFIP溶液を調製した後、ウ
ベローデ(1B型)粘度計を用いて、30℃にて溶液粘
度を測定し、固有粘度(η:dl/g)を下記数式
(1)
【数1】 (但し、式中、tはポリマー溶液の落下時間〔s〕、t
o は溶媒の落下時間〔s〕、Cは溶液濃度〔g/dl〕
である)により算出した。
o は溶媒の落下時間〔s〕、Cは溶液濃度〔g/dl〕
である)により算出した。
【0027】3.引張強度試験(kpsi) 引張試験機(オリエンテック(株)製、形式;テンシロ
ンRTA−100)を用いて、米国薬局方(United Sta
te Pharmacopoeia)XXIII 第(881)項に規定され
る方法に従い、チャック幅100mm、クロスヘッドス
ピード100mm/分で測定した。結節引張強度は、フ
ィラメント中央部を内径6, 5mm、肉厚1. 6mmの
柔軟なゴムチューブの回りに巻付け外科結びを形成した
後、ゴムチューブを抜取り、試料とした。ヤング率は得
られた応力−ひずみ曲線の初期直線的弾性領域の勾配よ
り次式により算出した。測定より得られた引張強度及び
ヤング率の単位は、〔kg/mm2 〕であるが、〔kp
si〕に換算した値を示した。 ヤング率=(tanθ×L×C×S)/(H×A) 上記数式において、 θ:応力−ひずみ曲線の初期直線とx軸(ひずみ軸)と
の角度〔度〕 L:チャック間距離〔mm〕 C:チャートスピード〔mm/分〕 S:y軸(応力軸)1目盛り当たりの荷重〔kg/m
m〕 H:クロスヘッドスピード〔mm/分〕 A:フィラメントの初期断面積〔mm2 〕 を示す。
ンRTA−100)を用いて、米国薬局方(United Sta
te Pharmacopoeia)XXIII 第(881)項に規定され
る方法に従い、チャック幅100mm、クロスヘッドス
ピード100mm/分で測定した。結節引張強度は、フ
ィラメント中央部を内径6, 5mm、肉厚1. 6mmの
柔軟なゴムチューブの回りに巻付け外科結びを形成した
後、ゴムチューブを抜取り、試料とした。ヤング率は得
られた応力−ひずみ曲線の初期直線的弾性領域の勾配よ
り次式により算出した。測定より得られた引張強度及び
ヤング率の単位は、〔kg/mm2 〕であるが、〔kp
si〕に換算した値を示した。 ヤング率=(tanθ×L×C×S)/(H×A) 上記数式において、 θ:応力−ひずみ曲線の初期直線とx軸(ひずみ軸)と
の角度〔度〕 L:チャック間距離〔mm〕 C:チャートスピード〔mm/分〕 S:y軸(応力軸)1目盛り当たりの荷重〔kg/m
m〕 H:クロスヘッドスピード〔mm/分〕 A:フィラメントの初期断面積〔mm2 〕 を示す。
【0028】実施例1 ラクチド(以下、LTDという)140. 7g及び蒸留
したカプロラクトン(以下、CLという)60. 4gを
1リットルの反応フラスコに加え、オクタン酸第1スズ
0. 0032モル%(0.1gのオクタン酸スズをトル
エン10mlに加えた溶液2. 0ml、LTDとCLの
合計モル数に対して)、ラウリルアルコール0. 14モ
ル%(LTDとCLの合計モル数に対し)を添加した。
反応フラスコを室温にて、圧力1mmHg以下で60分
放置した。その後、常圧に戻し、窒素気流下にて攪拌
下、140℃にて20分間昇温、更に180℃にて6時
間重合を行った。この時得られた共重合体の残存モノマ
ー量は3. 7重量%であった。この後、グリコリド(以
下、GLDという)800. 2gを添加し、215℃に
て30分、さらに235℃にて1時間重合を行った。得
られた共重合体の残存モノマー量は、4.8重量%であ
った。固有粘度(η)は1. 86〔dl/g〕、融点は
224℃であった。
したカプロラクトン(以下、CLという)60. 4gを
1リットルの反応フラスコに加え、オクタン酸第1スズ
0. 0032モル%(0.1gのオクタン酸スズをトル
エン10mlに加えた溶液2. 0ml、LTDとCLの
合計モル数に対して)、ラウリルアルコール0. 14モ
ル%(LTDとCLの合計モル数に対し)を添加した。
反応フラスコを室温にて、圧力1mmHg以下で60分
放置した。その後、常圧に戻し、窒素気流下にて攪拌
下、140℃にて20分間昇温、更に180℃にて6時
間重合を行った。この時得られた共重合体の残存モノマ
ー量は3. 7重量%であった。この後、グリコリド(以
下、GLDという)800. 2gを添加し、215℃に
て30分、さらに235℃にて1時間重合を行った。得
られた共重合体の残存モノマー量は、4.8重量%であ
った。固有粘度(η)は1. 86〔dl/g〕、融点は
224℃であった。
【0029】得られた共重合体を押出温度240℃にて
紡糸し、モノフィラメント未延伸糸を作成した。押出機
のノズルの口径は、2. 0mmのものを用いた。得られ
た未延伸糸を、延伸温度120℃にて、延伸倍率8. 0
倍にて延伸した。得られた延伸モノフィラメントの直線
引張強度、結節引張強度、伸度、ヤング率を測定し、
〔表1〕に示した。
紡糸し、モノフィラメント未延伸糸を作成した。押出機
のノズルの口径は、2. 0mmのものを用いた。得られ
た未延伸糸を、延伸温度120℃にて、延伸倍率8. 0
倍にて延伸した。得られた延伸モノフィラメントの直線
引張強度、結節引張強度、伸度、ヤング率を測定し、
〔表1〕に示した。
【0030】更に、得られた延伸糸を、120℃にて3
時間熱処理を行った。熱処理後の延伸モノフィラメント
の直線引張強度、結節引張強度、伸度、ヤング率を測定
し、〔表1〕に示した。加水分解試験を行うため、熱処
理後の延伸糸を37℃のリン酸緩衝溶液中に浸漬し、所
定期間経過後の直線引張強度保持率(20、30、60
日後)及び重量保持率(5、50、90、120、15
0日後)を測定した。得られた結果を〔表1〕に示す。
時間熱処理を行った。熱処理後の延伸モノフィラメント
の直線引張強度、結節引張強度、伸度、ヤング率を測定
し、〔表1〕に示した。加水分解試験を行うため、熱処
理後の延伸糸を37℃のリン酸緩衝溶液中に浸漬し、所
定期間経過後の直線引張強度保持率(20、30、60
日後)及び重量保持率(5、50、90、120、15
0日後)を測定した。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0031】実施例2〜5、比較例1〜4 CL、LTD、GLD及びPDOの添加量を表1に示し
た如く変更した以外は、実施例1と同様の重合操作を行
い、更に実施例1と同様にして紡糸・延伸、熱処理を行
った。得られた結果を表1及び表2に示す。尚、比較例
4は、グリコリドの含有量が少な過ぎて紡糸が不可能で
あった。
た如く変更した以外は、実施例1と同様の重合操作を行
い、更に実施例1と同様にして紡糸・延伸、熱処理を行
った。得られた結果を表1及び表2に示す。尚、比較例
4は、グリコリドの含有量が少な過ぎて紡糸が不可能で
あった。
【0032】比較例5 LTD50. 3g及びGLD50. 6gを1リットルの
反応フラスコに加え、オクタン酸第1スズ0. 0032
モル%(0. 05gのオクタン酸第1スズをトルエン1
0mlに加えた溶液2. 0ml、LTDとGLDの合計
モル数に対し)、ラウリルアルコール0. 14モル%
(LTDとGLDの合計モル数に対し)を添加した。反
応フラスコを、室温にて、圧力1mmHg(140P
a)以下で60分放置した。その後、常圧に戻し、窒素
気流下にて攪拌下、140℃にて20分昇温、更に20
0℃にて3時間重合を行った。得られた共重合体の残存
モノマー量は2. 4重量%であった。この後、p−ジオ
キサノン(以下、PDOという)900. 4gを添加
し、110℃にて8時間重合を行った。得られた共重合
体の残存モノマー量は11. 6重量%であった。また、
固有粘度は2. 41〔dl/g〕、融点は106℃であ
った。
反応フラスコに加え、オクタン酸第1スズ0. 0032
モル%(0. 05gのオクタン酸第1スズをトルエン1
0mlに加えた溶液2. 0ml、LTDとGLDの合計
モル数に対し)、ラウリルアルコール0. 14モル%
(LTDとGLDの合計モル数に対し)を添加した。反
応フラスコを、室温にて、圧力1mmHg(140P
a)以下で60分放置した。その後、常圧に戻し、窒素
気流下にて攪拌下、140℃にて20分昇温、更に20
0℃にて3時間重合を行った。得られた共重合体の残存
モノマー量は2. 4重量%であった。この後、p−ジオ
キサノン(以下、PDOという)900. 4gを添加
し、110℃にて8時間重合を行った。得られた共重合
体の残存モノマー量は11. 6重量%であった。また、
固有粘度は2. 41〔dl/g〕、融点は106℃であ
った。
【0033】得られた共重合体を押出温度120℃にて
紡糸し、モノフィラメント未延伸糸を作成した。押出機
のノズルの口径は2. 0mmのものを用いた。得られた
未延伸糸を、延伸温度80℃で、延伸倍率8. 0倍に延
伸した。得られた延伸糸の直線引張強度、結節引張強
度、伸度、ヤング率を測定し表1及び表2に示した。更
に、得られた延伸糸を80℃で、6時間熱処理を行い熱
処理後の延伸糸の直線引張強度、結節引張強度、伸度、
ヤング率を測定し、表2に示した。
紡糸し、モノフィラメント未延伸糸を作成した。押出機
のノズルの口径は2. 0mmのものを用いた。得られた
未延伸糸を、延伸温度80℃で、延伸倍率8. 0倍に延
伸した。得られた延伸糸の直線引張強度、結節引張強
度、伸度、ヤング率を測定し表1及び表2に示した。更
に、得られた延伸糸を80℃で、6時間熱処理を行い熱
処理後の延伸糸の直線引張強度、結節引張強度、伸度、
ヤング率を測定し、表2に示した。
【表1】
【表2】 また、熱処理後の延伸糸の加水分解試験を実施例1と同
様に実施し、得られた結果を表2に示した。
様に実施し、得られた結果を表2に示した。
【0034】比較例6 PDO1, 000. 9gを1リットルの反応フラスコに
加え、オクタン酸第1スズ0. 0032モル%(0. 6
35gのオクタン酸スズをトルエン10mlに加えた溶
液2. 0ml、PDOのモル数に対して)、ラウリルア
ルコール0. 14モル%(PDOのモル数に対して)を
添加した。反応フラスコを室温にて、圧力1mmHg以
下で60分放置した。その後、常圧に戻し、窒素気流下
で、攪拌下70℃まで20分昇温、更に110℃で8時
間重合を行った。重合体の残存モノマー量は10. 4重
量%であった。また、固有粘度は1. 88dl/g、融
点は109℃であった。得られた重合体を押出し温度1
20℃で紡糸し、延伸温度80℃、延伸倍率8. 0倍に
延伸し,更に、60℃で12時間熱処理を行った以外
は、〔比較例5〕と同様の操作を行った。得られた結果
は表2に示した。
加え、オクタン酸第1スズ0. 0032モル%(0. 6
35gのオクタン酸スズをトルエン10mlに加えた溶
液2. 0ml、PDOのモル数に対して)、ラウリルア
ルコール0. 14モル%(PDOのモル数に対して)を
添加した。反応フラスコを室温にて、圧力1mmHg以
下で60分放置した。その後、常圧に戻し、窒素気流下
で、攪拌下70℃まで20分昇温、更に110℃で8時
間重合を行った。重合体の残存モノマー量は10. 4重
量%であった。また、固有粘度は1. 88dl/g、融
点は109℃であった。得られた重合体を押出し温度1
20℃で紡糸し、延伸温度80℃、延伸倍率8. 0倍に
延伸し,更に、60℃で12時間熱処理を行った以外
は、〔比較例5〕と同様の操作を行った。得られた結果
は表2に示した。
【0035】比較例7 市販縫合糸であるモノクリル(エチコン社製商品名、ε
−カプロラクトンとグリコリドとのランダム−ブロック
共重合体から製造)について、実施例1と同様にして物
性を評価した。得られた結果を表2に示した。
−カプロラクトンとグリコリドとのランダム−ブロック
共重合体から製造)について、実施例1と同様にして物
性を評価した。得られた結果を表2に示した。
【0036】
【発明の効果】本発明のランダム−ブロック共重合体及
びそのモノフィラメントは、ポリ(p−ジオキサノン)
及びそのモノフィラメントよりも加水分解が速く、ま
た、ラクチド−グリコリドランダム共重合体セグメント
とp−ジオキサノンのブロック重合体セグメントからな
るランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメン
ト、或いは、ε−カプロラクトン−グリコリドランダム
共重合体セグメントとグリコリドのブロック重合体セグ
メントからなるランダム−ブロック共重合体及びそのモ
ノフィラメントよりも、柔軟性と機械的強度が改善さ
れ、更に、加水分解が遅い。従って、本発明のランダム
−ブロック共重合体は、マルチフィラメントとすること
なしに、モノフィラメントの形態で生体吸収性の手術用
縫合糸となすことができる。
びそのモノフィラメントは、ポリ(p−ジオキサノン)
及びそのモノフィラメントよりも加水分解が速く、ま
た、ラクチド−グリコリドランダム共重合体セグメント
とp−ジオキサノンのブロック重合体セグメントからな
るランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメン
ト、或いは、ε−カプロラクトン−グリコリドランダム
共重合体セグメントとグリコリドのブロック重合体セグ
メントからなるランダム−ブロック共重合体及びそのモ
ノフィラメントよりも、柔軟性と機械的強度が改善さ
れ、更に、加水分解が遅い。従って、本発明のランダム
−ブロック共重合体は、マルチフィラメントとすること
なしに、モノフィラメントの形態で生体吸収性の手術用
縫合糸となすことができる。
フロントページの続き (72)発明者 小野 有三 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 ラクチド単位(A)20〜80モル%及
びカプロラクトン単位(B)80〜20モル%を含むラ
ンダム共重合体セグメント5〜50モル%、並びに、グ
リコリド単位(C)を含むブロック重合体セグメント9
5〜50モル%を含むランダム−ブロック共重合体。 - 【請求項2】 ランダム−ブロック共重合体の固有粘度
が0. 8〜3dl/gである請求項1記載のランダム−
ブロック共重合体。 - 【請求項3】 触媒及び開始剤の存在下、140〜20
0℃において、ラクチド20〜80モル%に対し、カプ
ロラクトン80〜20モル%をランダム共重合した後、
得られたランダム共重合体5〜50モル%に対し、グリ
コリド95〜50モル%を添加して200〜240℃に
おいてブロック重合することを特徴とするランダム−ブ
ロック共重合体の製造方法。 - 【請求項4】 ラクチド及びカプロラクトンの総量に対
して、触媒0. 001〜0. 05モル%、開始剤0. 0
1〜0. 5モル%をそれぞれ使用することを特徴とする
請求項4記載のランダム−ブロック共重合体の製造方
法。 - 【請求項5】 ランダム−ブロック共重合体の固有粘度
が0. 8〜3dl/gであることを特徴とする請求項4
記載のランダム−ブロック共重合体の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜2のいずれか1に記載のラン
ダム−ブロック共重合体を紡糸、延伸して形成されたモ
ノフィラメント。 - 【請求項7】 太さが4〜40ミル、直線引張強度が少
なくとも50, 000psi、結節引張強度が少なくと
も30, 000psi、及び、ヤング率が150, 00
0psi以下である請求項6記載のモノフィラメント。 - 【請求項8】手術用縫合糸である請求項6〜7のいずれ
か1に記載のモノフィラメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10238065A JPH11181077A (ja) | 1997-09-04 | 1998-08-25 | ランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメント |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25601797 | 1997-09-04 | ||
JP9-256017 | 1997-10-16 | ||
JP28355997 | 1997-10-16 | ||
JP9-283559 | 1997-10-16 | ||
JP10238065A JPH11181077A (ja) | 1997-09-04 | 1998-08-25 | ランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11181077A true JPH11181077A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=27332537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10238065A Pending JPH11181077A (ja) | 1997-09-04 | 1998-08-25 | ランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11181077A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001336031A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-12-07 | Ethicon Inc | 吸収可能でオートクレーブ処理可能な合成モノフィラメント繊維および近接照射療法用シード・スペーサー |
JP2011503183A (ja) * | 2007-11-13 | 2011-01-27 | サーモディクス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド | 薬物送達のプラットホームとしての粘稠なターポリマー |
KR101033794B1 (ko) | 2002-06-25 | 2011-05-13 | 에디컨인코포레이티드 | 고강도 생체 흡수성 봉합사 섬유의 제조방법 및 이에 의해제조되는 봉합사 |
US8920921B2 (en) | 2010-08-30 | 2014-12-30 | Surmodics Pharmaceuticals, Inc. | Terpolymer blends and their use as pressure-sensitive adhesives |
US8951546B2 (en) | 2008-12-23 | 2015-02-10 | Surmodics Pharmaceuticals, Inc. | Flexible implantable composites and implants comprising same |
US8974808B2 (en) | 2008-12-23 | 2015-03-10 | Surmodics, Inc. | Elastic implantable composites and implants comprising same |
US9415197B2 (en) | 2008-12-23 | 2016-08-16 | Surmodics, Inc. | Implantable suction cup composites and implants comprising same |
JP2018517816A (ja) * | 2015-06-02 | 2018-07-05 | エシコン・インコーポレイテッドEthicon, Inc. | 末端ブロック含有吸収性ポリマーの凍結乾燥発泡体 |
-
1998
- 1998-08-25 JP JP10238065A patent/JPH11181077A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001336031A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-12-07 | Ethicon Inc | 吸収可能でオートクレーブ処理可能な合成モノフィラメント繊維および近接照射療法用シード・スペーサー |
KR101033794B1 (ko) | 2002-06-25 | 2011-05-13 | 에디컨인코포레이티드 | 고강도 생체 흡수성 봉합사 섬유의 제조방법 및 이에 의해제조되는 봉합사 |
JP2011503183A (ja) * | 2007-11-13 | 2011-01-27 | サーモディクス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド | 薬物送達のプラットホームとしての粘稠なターポリマー |
US9090737B2 (en) | 2007-11-13 | 2015-07-28 | Surmodics, Inc. | Viscous terpolymers as drug delivery platform |
US8951546B2 (en) | 2008-12-23 | 2015-02-10 | Surmodics Pharmaceuticals, Inc. | Flexible implantable composites and implants comprising same |
US8974808B2 (en) | 2008-12-23 | 2015-03-10 | Surmodics, Inc. | Elastic implantable composites and implants comprising same |
US9415197B2 (en) | 2008-12-23 | 2016-08-16 | Surmodics, Inc. | Implantable suction cup composites and implants comprising same |
US8920921B2 (en) | 2010-08-30 | 2014-12-30 | Surmodics Pharmaceuticals, Inc. | Terpolymer blends and their use as pressure-sensitive adhesives |
US9416221B2 (en) | 2010-08-30 | 2016-08-16 | Surmodics, Inc. | Biodegradable terpolymers and terpolymer blends as pressure-sensitive adhesives |
US9598532B2 (en) | 2010-08-30 | 2017-03-21 | Surmodics, Inc. | Terpolymers as pressure-sensitive adhesives |
JP2018517816A (ja) * | 2015-06-02 | 2018-07-05 | エシコン・インコーポレイテッドEthicon, Inc. | 末端ブロック含有吸収性ポリマーの凍結乾燥発泡体 |
US11118025B2 (en) | 2015-06-02 | 2021-09-14 | Ethicon, Inc. | Lyophilized foams of end block-containing absorbable polymers |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2713397B2 (ja) | p−ジオキサノンとグリコリドの結晶性共重合体 | |
JP2603229B2 (ja) | p―ジオキサノンおよびラクチドの結晶質コポリマーの製造方法 | |
EP0509508B1 (en) | Bioabsorbable suture which consists of a block copolymer | |
EP0440448B1 (en) | Crystalline copolyesters of amorphous (lactide/glycolide) and p-dioxanone | |
JPH06122Y2 (ja) | 合成コポリマー外科用縫合糸 | |
JP2747312B2 (ja) | グリコリド/p―ジオキサノンブロツク共重合体 | |
EP2825581B1 (en) | Segmented, semicrystalline poly(lactide-co-epsilon-caprolactone) absorbable copolymers | |
EP2285863B1 (en) | Absorbable copolyesters of poly(ethoxyethylene diglycolate) and glycolide | |
US6503991B2 (en) | Copolyesters with minimized hydrolytic instability and crystalline absorbable copolymers thereof | |
Fu et al. | Structure and property studies of bioabsorbable poly (glycolide-co-lactide) fiber during processing and in vitro degradation | |
JPH0343906B2 (ja) | ||
JPH10120774A (ja) | トリブロック三元共重合体、外科用縫合糸材料へのその使用およびその製法 | |
US5502159A (en) | Absorbable composition | |
EP0672699A2 (en) | Copolymers of 1,4-dioxepan-2-one and 1,5,8,12-tetraoxacyclotetradecane-7-14-dione | |
JP3253222B2 (ja) | p−ジオキサノンの共重合体 | |
US6090910A (en) | Degradable monofilament and preparation process thereof | |
KR100292385B1 (ko) | 랜덤-블록공중합체로형성된모노필라멘트 | |
JPH11181077A (ja) | ランダム−ブロック共重合体及びそのモノフィラメント | |
US7652127B2 (en) | Absorbable copolyesters of poly(ethoxyethylene diglycolate) and glycolide | |
JP3557050B2 (ja) | 生体吸収性重合体及びその製造方法 | |
EP1516006B1 (en) | Block copolymers for surgical articles | |
Bezwada et al. | Poly (p-Dioxanone) and its copolymers | |
JP3712849B2 (ja) | 分解性モノフィラメント及びその製造方法 | |
JPWO2004000376A1 (ja) | 医療用生分解性生体吸収材料およびその製造方法 | |
JPH11255874A (ja) | ブロック共重合体とその製法並びにフィルム及び繊維 |