JPH11189189A - 自動二輪車のパーキングブレーキ装置 - Google Patents
自動二輪車のパーキングブレーキ装置Info
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- JPH11189189A JPH11189189A JP35998397A JP35998397A JPH11189189A JP H11189189 A JPH11189189 A JP H11189189A JP 35998397 A JP35998397 A JP 35998397A JP 35998397 A JP35998397 A JP 35998397A JP H11189189 A JPH11189189 A JP H11189189A
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- brake
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- lever
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 既設の液圧ブレーキ装置にパーキングブレー
キ機能を付与して部品点数の削減と構造単純化を図るこ
とができる自動二輪車のパーキングブレーキ装置を提供
すること。 【構成】 ブレーキレバー29の回動操作によって発生
する油圧(液圧)を受けて作動して制動力を発生するデ
ィスクブレーキ装置(液圧ブレーキ装置)を備える自動
二輪車の前記ブレーキレバー29の近傍に設けられるパ
ーキングブレーキ装置を、前記ブレーキレバー29の略
回動方向に摺動するシリンダ51と、該シリンダ51内
に摺動自在に嵌装されてシリンダ51外へ延出する端部
が前記ブレーキレバー29の端面29aに当接するピス
トン52と、シリンダ51内に縮装されて前記ピストン
52をブレーキレバー29方向に付勢するスプリング5
4と、シリンダ51を固定及び固定解除する解除レバー
(固定・解除手段)55を含んで構成する。
キ機能を付与して部品点数の削減と構造単純化を図るこ
とができる自動二輪車のパーキングブレーキ装置を提供
すること。 【構成】 ブレーキレバー29の回動操作によって発生
する油圧(液圧)を受けて作動して制動力を発生するデ
ィスクブレーキ装置(液圧ブレーキ装置)を備える自動
二輪車の前記ブレーキレバー29の近傍に設けられるパ
ーキングブレーキ装置を、前記ブレーキレバー29の略
回動方向に摺動するシリンダ51と、該シリンダ51内
に摺動自在に嵌装されてシリンダ51外へ延出する端部
が前記ブレーキレバー29の端面29aに当接するピス
トン52と、シリンダ51内に縮装されて前記ピストン
52をブレーキレバー29方向に付勢するスプリング5
4と、シリンダ51を固定及び固定解除する解除レバー
(固定・解除手段)55を含んで構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキレバーの
回動操作によって発生する液圧を受けて作動して制動力
を発生する液圧ブレーキ装置を備える自動二輪車のパー
キングブレーキ装置に関する。
回動操作によって発生する液圧を受けて作動して制動力
を発生する液圧ブレーキ装置を備える自動二輪車のパー
キングブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば油圧ブレーキ装置を備える自動二
輪車においては、ハンドルに設けられたブレーキレバー
の回動操作力によってマスターシリンダが作動して油圧
が発生し、この油圧によってブレーキ装置が作動して所
要の制動力が得られる。
輪車においては、ハンドルに設けられたブレーキレバー
の回動操作力によってマスターシリンダが作動して油圧
が発生し、この油圧によってブレーキ装置が作動して所
要の制動力が得られる。
【0003】ところで、斯かる油圧ブレーキ装置にパー
キングブレーキ機能を付与することは従来不可能であっ
た。つまり、ブレーキレバーを作動位置に固定して油圧
ブレーキ装置を作動状態に維持しても、時間の経過或は
温度変化によって油圧が変動するために制動力が次第に
低下し、このために所要のパーキングブレーキ機能が得
られないという問題があった。
キングブレーキ機能を付与することは従来不可能であっ
た。つまり、ブレーキレバーを作動位置に固定して油圧
ブレーキ装置を作動状態に維持しても、時間の経過或は
温度変化によって油圧が変動するために制動力が次第に
低下し、このために所要のパーキングブレーキ機能が得
られないという問題があった。
【0004】そこで、従来は油圧ブレーキ装置とは別に
機械式のパーキング機構を併設する必要があった。
機械式のパーキング機構を併設する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
に油圧ブレーキ装置とは別に機械式のパーキング機構を
併設すると、部品点数が増加して構造が複雑化するとい
う問題があった。
に油圧ブレーキ装置とは別に機械式のパーキング機構を
併設すると、部品点数が増加して構造が複雑化するとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、既設の液圧ブレーキ装置にパ
ーキングブレーキ機能を付与して部品点数の削減と構造
単純化を図ることができる自動二輪車のパーキングブレ
ーキ装置を提供することにある。
で、その目的とする処は、既設の液圧ブレーキ装置にパ
ーキングブレーキ機能を付与して部品点数の削減と構造
単純化を図ることができる自動二輪車のパーキングブレ
ーキ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ブレーキレバーの回動操作によって発生
する液圧を受けて作動して制動力を発生する液圧ブレー
キ装置を備える自動二輪車の前記ブレーキレバーの近傍
に設けられるパーキングブレーキ装置を、前記ブレーキ
レバーの略回動方向に摺動するシリンダと、該シリンダ
内に摺動自在に嵌装されてシリンダ外へ延出する端部が
前記ブレーキレバーの端面に当接するピストンと、シリ
ンダ内に縮装されて前記ピストンをブレーキレバー方向
に付勢する付勢手段と、シリンダを固定及び固定解除す
る固定・解除手段を含んで構成したことを特徴とする。
め、本発明は、ブレーキレバーの回動操作によって発生
する液圧を受けて作動して制動力を発生する液圧ブレー
キ装置を備える自動二輪車の前記ブレーキレバーの近傍
に設けられるパーキングブレーキ装置を、前記ブレーキ
レバーの略回動方向に摺動するシリンダと、該シリンダ
内に摺動自在に嵌装されてシリンダ外へ延出する端部が
前記ブレーキレバーの端面に当接するピストンと、シリ
ンダ内に縮装されて前記ピストンをブレーキレバー方向
に付勢する付勢手段と、シリンダを固定及び固定解除す
る固定・解除手段を含んで構成したことを特徴とする。
【0008】従って、本発明によれば、自動二輪車のパ
ーキング時にブレーキレバーを操作すると同時にシリン
ダをブレーキレバー側に押し込んでこれを固定・解除手
段によって固定すれば、該シリンダ内に嵌装されたピス
トンの端部がブレーキレバーの端面に当接して該ピスト
ンを付勢するスプリングが縮むため、ブレーキレバーは
スプリングの付勢力と液圧によってブレーキレバーを元
に戻そうとする力とがバランスする位置に保持され、こ
れによって液圧ブレーキ装置がパーキングブレーキ機能
を果たす。そして、その後の時間の経過或は温度変化に
よって液体が膨張又は収縮した場合にはそれに応じてブ
レーキレバーが回動してスプリングが伸縮し、この状態
においてもブレーキレバーはピストンを介してスプリン
グの付勢力を受けて力がバランスする位置に保持される
ため、液圧の低下が防がれて液圧ブレーキ装置はパーキ
ングブレーキ機能を安定して果たすことができる。即
ち、液体の膨張又は収縮がスプリングの伸縮(ピストン
の摺動)によって吸収されつつ、液圧が略一定に保たれ
るため、液圧ブレーキ装置のパーキングブレーキ機能が
損なわれることがない。
ーキング時にブレーキレバーを操作すると同時にシリン
ダをブレーキレバー側に押し込んでこれを固定・解除手
段によって固定すれば、該シリンダ内に嵌装されたピス
トンの端部がブレーキレバーの端面に当接して該ピスト
ンを付勢するスプリングが縮むため、ブレーキレバーは
スプリングの付勢力と液圧によってブレーキレバーを元
に戻そうとする力とがバランスする位置に保持され、こ
れによって液圧ブレーキ装置がパーキングブレーキ機能
を果たす。そして、その後の時間の経過或は温度変化に
よって液体が膨張又は収縮した場合にはそれに応じてブ
レーキレバーが回動してスプリングが伸縮し、この状態
においてもブレーキレバーはピストンを介してスプリン
グの付勢力を受けて力がバランスする位置に保持される
ため、液圧の低下が防がれて液圧ブレーキ装置はパーキ
ングブレーキ機能を安定して果たすことができる。即
ち、液体の膨張又は収縮がスプリングの伸縮(ピストン
の摺動)によって吸収されつつ、液圧が略一定に保たれ
るため、液圧ブレーキ装置のパーキングブレーキ機能が
損なわれることがない。
【0009】そして、本発明によれば、上述のように既
設の液圧ブレーキ装置がパーキングブレーキ機能も果た
すため、従来併設していた機械式のパーキング機構が不
要となり、部品点数の削減と構造単純化を図ることがで
きる。
設の液圧ブレーキ装置がパーキングブレーキ機能も果た
すため、従来併設していた機械式のパーキング機構が不
要となり、部品点数の削減と構造単純化を図ることがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0011】図1はスクータ型自動二輪車の側面図、図
2は同スクータ型自動二輪車のブレーキレバー部分の平
面図、図3〜図5は本発明に係るパーキングブレーキ装
置の構成と作用を示す断面図である。
2は同スクータ型自動二輪車のブレーキレバー部分の平
面図、図3〜図5は本発明に係るパーキングブレーキ装
置の構成と作用を示す断面図である。
【0012】図1に示すスクータ型自動二輪車1におい
ては、その車体前方上部にヘッドパイプ2が位置してお
り、該ヘッドパイプ2内にはステアリング軸3が回動自
在に挿通している。そして、このステアリング軸3の上
端にはハンドル4が結着され、同ステアリング軸3の下
端にはフロントフォーク5が結着されており、該フロン
トフォーク5の下端部には前輪6が前車軸7によって回
転自在に軸支されている。そして、前輪6のハブには油
圧で作動するディスクブレーキ装置のブレーキディスク
8が取り付けられている。
ては、その車体前方上部にヘッドパイプ2が位置してお
り、該ヘッドパイプ2内にはステアリング軸3が回動自
在に挿通している。そして、このステアリング軸3の上
端にはハンドル4が結着され、同ステアリング軸3の下
端にはフロントフォーク5が結着されており、該フロン
トフォーク5の下端部には前輪6が前車軸7によって回
転自在に軸支されている。そして、前輪6のハブには油
圧で作動するディスクブレーキ装置のブレーキディスク
8が取り付けられている。
【0013】又、前記ヘッドパイプ2の上下からはメイ
ンパイプ9とダウンチューブ10が車体後方に向かって
斜め下方に延出した後、折り曲げられて車体後方に向か
って斜め上方に延び、これらの後端部はラグ11によっ
て連結されている。そして、ラグ11からはシートレー
ルフレーム12が車体後方に向かって延設されている。
ンパイプ9とダウンチューブ10が車体後方に向かって
斜め下方に延出した後、折り曲げられて車体後方に向か
って斜め上方に延び、これらの後端部はラグ11によっ
て連結されている。そして、ラグ11からはシートレー
ルフレーム12が車体後方に向かって延設されている。
【0014】一方、13はハンドル4の後方に配された
タンデム型のシートであり、該シート13の下方には動
力ユニットとしてのユニットスイング式エンジン14が
設けられている。このユニットスイング式エンジン14
は、駆動源としてのエンジン15と不図示のVベルト式
自動変速機及び動力伝達機構を内蔵して成る伝動ケース
16とを一体化して構成され、伝動ケース16はエンジ
ン15の一側から車体後方に延び、その後端部には後輪
17が後車軸18によって回転自在に軸支されている。
尚、後輪17のハブには油圧で作動するディスクブレー
キ装置のブレーキディスク19が取り付けられている。
タンデム型のシートであり、該シート13の下方には動
力ユニットとしてのユニットスイング式エンジン14が
設けられている。このユニットスイング式エンジン14
は、駆動源としてのエンジン15と不図示のVベルト式
自動変速機及び動力伝達機構を内蔵して成る伝動ケース
16とを一体化して構成され、伝動ケース16はエンジ
ン15の一側から車体後方に延び、その後端部には後輪
17が後車軸18によって回転自在に軸支されている。
尚、後輪17のハブには油圧で作動するディスクブレー
キ装置のブレーキディスク19が取り付けられている。
【0015】而して、ユニットスイング式エンジン14
は、その前側上部がリンク部材20を介して前記ラグ1
1に揺動自在に支持されており、その後端上部は後輪1
7と共にリヤクッション21を介して前記シートレール
フレーム12に支持されている。
は、その前側上部がリンク部材20を介して前記ラグ1
1に揺動自在に支持されており、その後端上部は後輪1
7と共にリヤクッション21を介して前記シートレール
フレーム12に支持されている。
【0016】尚、図1において、22は燃料タンク、2
3はリヤキャリア、24はバックレストであり、車体の
周囲は樹脂製の車体カバー25によって覆われている。
3はリヤキャリア、24はバックレストであり、車体の
周囲は樹脂製の車体カバー25によって覆われている。
【0017】ところで、本実施の形態に係るスクータ型
自動二輪車1においては、前述のように前輪6と後輪1
7の制動手段として油圧式のディスクブレーキ装置が採
用されており、このディスクブレーキ装置は、前輪6と
後輪17の各ハブの端面に取り付けられた前記ブレーキ
ディスク8,19と該ブレーキディスク8,19を不図
示のブレーキパッドで挟み込むブレーキキャリパ(不図
示)を含んで構成されている。
自動二輪車1においては、前述のように前輪6と後輪1
7の制動手段として油圧式のディスクブレーキ装置が採
用されており、このディスクブレーキ装置は、前輪6と
後輪17の各ハブの端面に取り付けられた前記ブレーキ
ディスク8,19と該ブレーキディスク8,19を不図
示のブレーキパッドで挟み込むブレーキキャリパ(不図
示)を含んで構成されている。
【0018】尚、図示しないが、各ブレーキキャリパに
は、シリンダと、該シリンダ内に摺動自在に嵌装された
ピストンと、該ピストンによって前記ブレーキディスク
8,19に押圧されて該ブレーキディスク8,19を両
側から挟み込むブレーキパッドが設けられており、ブレ
ーキキャリパには油圧ホースが接続されている。
は、シリンダと、該シリンダ内に摺動自在に嵌装された
ピストンと、該ピストンによって前記ブレーキディスク
8,19に押圧されて該ブレーキディスク8,19を両
側から挟み込むブレーキパッドが設けられており、ブレ
ーキキャリパには油圧ホースが接続されている。
【0019】一方、図2において、26は前記ハンドル
4のハンドルパイプであって、その端部(図2には左端
部のみ示す)にはグリップ27が取り付けられている。
そして、ハンドルパイプ26のグリップ27に近い部位
にはホルダー28が嵌着されており、該ホルダー28に
は後輪用ブレーキレバー29の基端部がボルト30によ
って回動自在に枢着されている。尚、ブレーキレバー2
9の基部には、該ブレーキレバー29の回動角を規制す
るためのストッパボルト31が調整可能に螺着されてい
る。
4のハンドルパイプであって、その端部(図2には左端
部のみ示す)にはグリップ27が取り付けられている。
そして、ハンドルパイプ26のグリップ27に近い部位
にはホルダー28が嵌着されており、該ホルダー28に
は後輪用ブレーキレバー29の基端部がボルト30によ
って回動自在に枢着されている。尚、ブレーキレバー2
9の基部には、該ブレーキレバー29の回動角を規制す
るためのストッパボルト31が調整可能に螺着されてい
る。
【0020】而して、ライダーがブレーキレバー29を
握ってこれをボルト30を中心として回動操作すれば、
不図示のマスターシリンダが作動して所定の油圧が発生
し、この油圧は油圧ホースを経てブレーキキャリパに伝
達され、該ブレーキキャリパ内のピストンが作動してブ
レーキパッドをブレーキディスク19(図1参照)に押
圧するため、ブレーキディスク19がブレーキパッドで
挟み込まれて両者の間に発生する摩擦力によって所要の
制動力が得られる。
握ってこれをボルト30を中心として回動操作すれば、
不図示のマスターシリンダが作動して所定の油圧が発生
し、この油圧は油圧ホースを経てブレーキキャリパに伝
達され、該ブレーキキャリパ内のピストンが作動してブ
レーキパッドをブレーキディスク19(図1参照)に押
圧するため、ブレーキディスク19がブレーキパッドで
挟み込まれて両者の間に発生する摩擦力によって所要の
制動力が得られる。
【0021】ところで、前記ホルダー28の先端部には
本発明に係るパーキングブレーキ装置50が設けられて
いる。ここで、パーキングブレーキ装置50の構成の詳
細を図3に基づいて説明する。
本発明に係るパーキングブレーキ装置50が設けられて
いる。ここで、パーキングブレーキ装置50の構成の詳
細を図3に基づいて説明する。
【0022】図3に示すように、前記ホルダー28の先
端部には円孔28aが横方向に貫設されており、この円
孔28a内にはシリンダ51が横方向(ブレーキレバー
29の略回動方向)に摺動自在に嵌装されている。そし
て、このシリンダ51内にはピストン52が摺動自在に
嵌装されており、このピストン52のシリンダ51外へ
突出するロッド部52aはブレーキレバー29の端面2
9aに向かって延出している。
端部には円孔28aが横方向に貫設されており、この円
孔28a内にはシリンダ51が横方向(ブレーキレバー
29の略回動方向)に摺動自在に嵌装されている。そし
て、このシリンダ51内にはピストン52が摺動自在に
嵌装されており、このピストン52のシリンダ51外へ
突出するロッド部52aはブレーキレバー29の端面2
9aに向かって延出している。
【0023】又、上記シリンダ51の開口端面はプレー
ト状のキャップ53によって閉塞されており、前記ピン
トン52はシリンダ51内に縮装されたスプリング54
によってブレーキレバー29の方向に常時付勢されてい
る。尚、シリンダ51の外周面の一部には係合溝51a
が形成されている。
ト状のキャップ53によって閉塞されており、前記ピン
トン52はシリンダ51内に縮装されたスプリング54
によってブレーキレバー29の方向に常時付勢されてい
る。尚、シリンダ51の外周面の一部には係合溝51a
が形成されている。
【0024】一方、ホルダー28の先端部には切欠部2
8bが形成されており、この切欠部28bには、シリン
ダ51を固定及び固定解除するための固定・解除手段を
構成する解除レバー55がその中間部をピン56によっ
て回動自在に支持されて設けられている。尚、この解除
レバー55の一端にはシリンダ51に形成された前記係
合溝51aに選択的に係合する係合爪55aが形成され
ており、同解除レバー55の他端には操作ノブ55bが
形成されている。
8bが形成されており、この切欠部28bには、シリン
ダ51を固定及び固定解除するための固定・解除手段を
構成する解除レバー55がその中間部をピン56によっ
て回動自在に支持されて設けられている。尚、この解除
レバー55の一端にはシリンダ51に形成された前記係
合溝51aに選択的に係合する係合爪55aが形成され
ており、同解除レバー55の他端には操作ノブ55bが
形成されている。
【0025】次に、本発明に係るパーキングブレーキ装
置50の作用を説明する。
置50の作用を説明する。
【0026】スクータ型自動二輪車1のパーキング時以
外の状態においては、パーキングブレーキ装置50は図
3に示すように非作動状態にあり、このとき、解除レバ
ー55の係合爪55aはシリンダ51の係合溝51aに
係合しておらず、シリンダ51は自由状態にあり、スプ
リング54は最伸長状態にある。この状態では、ブレー
キレバー29はパーキングブレーキ装置50によって何
ら制約を受けることなく自由に回動操作され、所要の制
動力が得られてスクータ型自動二輪車1が減速或は停止
される。
外の状態においては、パーキングブレーキ装置50は図
3に示すように非作動状態にあり、このとき、解除レバ
ー55の係合爪55aはシリンダ51の係合溝51aに
係合しておらず、シリンダ51は自由状態にあり、スプ
リング54は最伸長状態にある。この状態では、ブレー
キレバー29はパーキングブレーキ装置50によって何
ら制約を受けることなく自由に回動操作され、所要の制
動力が得られてスクータ型自動二輪車1が減速或は停止
される。
【0027】而して、スクータ型自動二輪車1のパーキ
ング時にブレーキレバー29を操作すると同時にパーキ
ングブレーキ装置50のシリンダ31をブレーキレバー
29側(図3の矢印方向に)に押し込んでこれをホルダ
ー28の円孔28aに沿って摺動させれば、図4に示す
ように、該シリンダ51の外周面に形成された係合溝5
1aに解除レバー55の係合爪55aが係合してシリン
ダ51がホルダー28に固定される。そして、この状態
では、シリンダ51内に嵌装されたピストン52のロッ
ド部52aの端部がブレーキレバー29の端面に当接し
て該ピストン52を付勢するスプリング54が縮むた
め、ブレーキレバー29はスプリング54の付勢力と油
圧によってブレーキレバー29を元に戻そうとする力と
がバランスする位置に保持され、これによってディスク
ブレーキ装置がパーキングブレーキ機能を果たす。
ング時にブレーキレバー29を操作すると同時にパーキ
ングブレーキ装置50のシリンダ31をブレーキレバー
29側(図3の矢印方向に)に押し込んでこれをホルダ
ー28の円孔28aに沿って摺動させれば、図4に示す
ように、該シリンダ51の外周面に形成された係合溝5
1aに解除レバー55の係合爪55aが係合してシリン
ダ51がホルダー28に固定される。そして、この状態
では、シリンダ51内に嵌装されたピストン52のロッ
ド部52aの端部がブレーキレバー29の端面に当接し
て該ピストン52を付勢するスプリング54が縮むた
め、ブレーキレバー29はスプリング54の付勢力と油
圧によってブレーキレバー29を元に戻そうとする力と
がバランスする位置に保持され、これによってディスク
ブレーキ装置がパーキングブレーキ機能を果たす。
【0028】そして、その後の時間の経過或は温度変化
によって油が膨張又は収縮した場合にはそれに応じてブ
レーキレバー29が回動してスプリング54が伸縮し、
この状態においてもブレーキレバー29はピストン52
を介してスプリング54の付勢力を受けて力がバランス
する位置に保持されるため、油圧の低下が防がれてディ
スクブレーキ装置はパーキングブレーキ機能を安定して
果たすことができる。即ち、油の膨張又は収縮がスプリ
ング54の伸縮(ピストン52の摺動)によって吸収さ
れつつ、油圧が略一定に保たれるため、ディスクレーキ
装置のパーキングブレーキ機能が損なわれることがな
い。
によって油が膨張又は収縮した場合にはそれに応じてブ
レーキレバー29が回動してスプリング54が伸縮し、
この状態においてもブレーキレバー29はピストン52
を介してスプリング54の付勢力を受けて力がバランス
する位置に保持されるため、油圧の低下が防がれてディ
スクブレーキ装置はパーキングブレーキ機能を安定して
果たすことができる。即ち、油の膨張又は収縮がスプリ
ング54の伸縮(ピストン52の摺動)によって吸収さ
れつつ、油圧が略一定に保たれるため、ディスクレーキ
装置のパーキングブレーキ機能が損なわれることがな
い。
【0029】例えば、温度の低下によって油が収縮した
場合には、図5に示すようにスプリング54によって付
勢されたピストン52によってブレーキレバー29がボ
ルト30を中心として図5の反時計方向に回動するた
め、油圧の低下が防がれ、ディスクブレーキ装置のパー
キングブレーキ機能が維持される。
場合には、図5に示すようにスプリング54によって付
勢されたピストン52によってブレーキレバー29がボ
ルト30を中心として図5の反時計方向に回動するた
め、油圧の低下が防がれ、ディスクブレーキ装置のパー
キングブレーキ機能が維持される。
【0030】又、本実施の形態によれば、以上のように
既設のディスクブレーキ装置がパーキングブレーキ機能
も果たすため、従来併設していた機械式のパーキング機
構が不要となり、部品点数の削減と構造単純化が図られ
る。
既設のディスクブレーキ装置がパーキングブレーキ機能
も果たすため、従来併設していた機械式のパーキング機
構が不要となり、部品点数の削減と構造単純化が図られ
る。
【0031】尚、以上は特に後輪用のディスクブレーキ
装置にパーキングブレーキ機能を付与した場合について
述べたが、前輪用のディスクブレーキ装置に対しても同
様にパーキングブレーキ機能を付与することができる。
又、以上はスクータ型自動二輪車に設けられたパーキン
グブレーキ装置について述べたが、本発明は他の任意の
自動二輪車のパーキングブレーキ装置に対しても同様に
適用可能であることは勿論である。
装置にパーキングブレーキ機能を付与した場合について
述べたが、前輪用のディスクブレーキ装置に対しても同
様にパーキングブレーキ機能を付与することができる。
又、以上はスクータ型自動二輪車に設けられたパーキン
グブレーキ装置について述べたが、本発明は他の任意の
自動二輪車のパーキングブレーキ装置に対しても同様に
適用可能であることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ブレーキレバーの回動操作によって発生する液
圧を受けて作動して制動力を発生する液圧ブレーキ装置
を備える自動二輪車の前記ブレーキレバーの近傍に設け
られるパーキングブレーキ装置を、前記ブレーキレバー
の略回動方向に摺動するシリンダと、該シリンダ内に摺
動自在に嵌装されてシリンダ外へ延出する端部が前記ブ
レーキレバーの端面に当接するピストンと、シリンダ内
に縮装されて前記ピストンをブレーキレバー方向に付勢
する付勢手段と、シリンダを固定及び固定解除する固定
・解除手段を含んで構成したため、既設の液圧ブレーキ
にパーキングブレーキ機能を付与して部品点数の削減と
構造単純化を図ることができるという効果が得られる。
よれば、ブレーキレバーの回動操作によって発生する液
圧を受けて作動して制動力を発生する液圧ブレーキ装置
を備える自動二輪車の前記ブレーキレバーの近傍に設け
られるパーキングブレーキ装置を、前記ブレーキレバー
の略回動方向に摺動するシリンダと、該シリンダ内に摺
動自在に嵌装されてシリンダ外へ延出する端部が前記ブ
レーキレバーの端面に当接するピストンと、シリンダ内
に縮装されて前記ピストンをブレーキレバー方向に付勢
する付勢手段と、シリンダを固定及び固定解除する固定
・解除手段を含んで構成したため、既設の液圧ブレーキ
にパーキングブレーキ機能を付与して部品点数の削減と
構造単純化を図ることができるという効果が得られる。
【図1】スクータ型自動二輪車の側面図である。
【図2】スクータ型自動二輪車のブレーキレバー部分の
平面図である。
平面図である。
【図3】本発明に係るパーキングブレーキ装置の構成と
作用を示す断面図である。
作用を示す断面図である。
【図4】本発明に係るパーキングブレーキ装置の構成と
作用を示す断面図である。
作用を示す断面図である。
【図5】本発明に係るパーキングブレーキ装置の構成と
作用を示す断面図である。
作用を示す断面図である。
1 スクータ型自動二輪車(自動二輪車) 29 ブレーキレバー 50 パーキングブレーキ装置 51 シリンダ 52 ピストン 54 スプリング 55 解除レバー(固定・解除手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレーキレバーの回動操作によって発生
する液圧を受けて作動して制動力を発生する液圧ブレー
キ装置を備える自動二輪車の前記ブレーキレバーの近傍
に設けられる装置であって、 前記ブレーキレバーの略回動方向に摺動するシリンダ
と、該シリンダ内に摺動自在に嵌装されてシリンダ外へ
延出する端部が前記ブレーキレバーの端面に当接するピ
ストンと、シリンダ内に縮装されて前記ピストンをブレ
ーキレバー方向に付勢するスプリングと、シリンダを固
定及び固定解除する固定・解除手段を含んで構成される
ことを特徴とする自動二輪車のパーキングブレーキ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35998397A JPH11189189A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 自動二輪車のパーキングブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35998397A JPH11189189A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 自動二輪車のパーキングブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11189189A true JPH11189189A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18467301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35998397A Pending JPH11189189A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 自動二輪車のパーキングブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11189189A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7461724B2 (en) * | 2005-05-27 | 2008-12-09 | Shimano Inc. | Dual-lever hydraulic brake assembly and method of using the same |
US7726747B2 (en) | 2007-01-25 | 2010-06-01 | John Weber | Locking hydraulic brake system |
US7938234B2 (en) | 2007-07-02 | 2011-05-10 | Shimano Inc. | Multi-position brake lever system with a converter that converts a cable actuator to a hydraulic actuator |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP35998397A patent/JPH11189189A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7461724B2 (en) * | 2005-05-27 | 2008-12-09 | Shimano Inc. | Dual-lever hydraulic brake assembly and method of using the same |
US7726747B2 (en) | 2007-01-25 | 2010-06-01 | John Weber | Locking hydraulic brake system |
US7909415B2 (en) | 2007-01-25 | 2011-03-22 | John Weber | Locking hydraulic brake system |
US7938234B2 (en) | 2007-07-02 | 2011-05-10 | Shimano Inc. | Multi-position brake lever system with a converter that converts a cable actuator to a hydraulic actuator |
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