JPH11178563A - 非燃焼型香味生成品用ヒータユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成且つ安価な加熱源を備えた非燃焼
型香味生成品のためのヒータユニットを提供する。 【解決手段】 ヒータユニットは、ユニットケーシング
１０の上下に設けられた着火燃焼部１４、可燃性ガスの
燃料タンク部１２及び着火ボタン３６を備えており、着
火燃焼部１４は昇温室２５及び香味生成品Ａのためのチ
ューブホルダ４２を備えている。着火ボタン３６の押し
下げに伴い、昇温室２５内にて可燃性ガスに着火され、
その燃焼により加熱された空気がチューブホルダ４２内
の香味生成品Ａの外周面に導かれ、この香味生成品Ａを
燃焼することなく加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、香味の吸引や疑
似的な喫煙に供される香味生成品を燃焼させることな
く、加熱するための非燃焼型香味生成品用ヒータユニッ
トに関する。

【０００２】

【関連する背景技術】この種の非燃焼型香味生成品用ヒ
ータユニットは例えば特開平7-184627号公報に開示され
ている。この公知のヒータユニットは、たばこ香味料入
りの疑似的なシガレットを電気発熱体により加熱し、シ
ガレットからたばこの味や薫り、また他の成分を蒸気又
はエアゾールの形態にして喫煙者の口内に供給するもの
となっている。

【０００３】このようなヒータユニットによれば、シガ
レット自体を燃焼させるものではないので、シガレット
からの副流煙や灰の発生がなく、周囲環境を維持する上
で好適するものとなる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ヒータユニットはシガレットを電気発熱体により加熱す
るものであるため、その加熱源が構造的に複雑になり、
また、ヒータユニットの携帯性を考慮すると、電気発熱
体への通電のために充電式の蓄電池を必要とする。一般
的に、この種の蓄電池は消費電力の少ない電気機器への
通電には好適するものの、電気発熱体への通電には不向
きである。それ故、その蓄電池は専用のものにならざる
を得ないし、蓄電池の充電のためにも専用の充電器が必
要となり、シガレット１本当たりの喫煙に要するコスト
は非常に高い。

【０００５】この発明は上述の事情に基づいてなされた
もので、その目的とするところは簡単且つ安価な構成に
て、疑似的なシガレット等の香味発生品の加熱に好適し
た非燃焼型香味生成品用ヒータユニットを提供すること
にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的はこの発明に
よって達成され、請求項１の非燃焼型香味生成品用ヒー
タユニットは、ユニットケーシング内に昇温室及び燃料
室部を設けるとともに、ユニットケーシングに非燃焼型
香味生成品を保持するチューブホルダを設け、そして、
その着火ボタンが操作されているときに、燃焼室部の燃
料を昇温室内にて燃焼させる燃焼加熱手段を備えてい
る。

【０００７】上述の請求項１のヒータユニットによれ
ば、ユーザにて燃焼加熱手段の着火ボタンが操作されて
いるときのみ、昇温室内にて燃料が燃焼され、この燃焼
により昇温室内の空気を加熱し、この加熱空気を利用し
てチューブホルダ内の非燃焼型香味生成品を燃焼するこ
となく加熱する。従って、ユーザは、香味生成品の香味
が蒸気やエアゾールの形態で、その吸い口端から吸い込
み可能となる。

【０００８】一方、着火ボタンの操作が解除されると、
昇温室内での燃料の燃焼が停止され、非燃焼型香味生成
品の加熱もまた停止される。チューブホルダは、非燃焼
型香味生成品の外周面にも昇温室からの加熱空気を導き
可能な構造を有しているか（請求項２）、または、その
外周面のみに加熱空気を導き可能な構造となっている
（請求項３）。これらの場合、昇温室内での燃料の着火
燃焼中に、香味生成品の吸い口端から空気を吸引する
と、この吸引に伴い、昇温室の加熱空気が香味生成品の
外周面に亘って導かれ、この結果、香味生成品が良好に
加熱され、その香味は蒸気やエアゾールの形態にて空気
とともに香味生成品の吸い口端からユーザの口内に吸い
込まれる。

【０００９】チューブホルダは、ユニットケーシングの
縦軸線に対し上方に向けて傾斜している（請求項４）。
この場合、ヒータユニットのユーザは、そのユニットケ
ーシングを片手で把持したとき、香味生成品の吸い口端
が上方を向くことになり、その吸い口端をくわえ込みが
容易となる。更に、ヒータユニットは、昇温室内の加熱
空気との熱交換を行う熱交換手段を更に含むことがで
き、この熱交換手段は熱交換により加熱した外気を香味
生成品に向けて供給可能である（請求項５）、この場
合、昇温室内にて発生する燃焼ガスが香味生成品側に導
かれることはなく、熱交換により得た外気が香味生成品
側に供給される。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１及び図２を参照すると、非燃
焼型香味生成品用ヒータユニットは、ユニットケーシン
グ１０を備えている。このユニットケーシング１０は上
下に延びる長手軸線を有し、片手にて把持が容易な形状
を有している。このユニットケーシング１０は上下に２
つの部分からなり、その下部は燃料タンク部１２、そし
て、その上部は着火燃焼部１４となっている。

【００１１】燃料タンク部１２はタンクシェル１６を備
えており、このタンクシェル１６は例えば耐熱性を有し
た合成樹脂からなり、ユニットケーシング１０の下部を
構成している。タンクシェル１６内は燃料室として形成
され、その内部には燃料として液化した状態で可燃性ガ
スが蓄えられている。タンクシェル１６内には給排チュ
ーブアセンブリ１８が収容されており、この給排チュー
ブアセンブリ１８は、タンクシェル１６からの可燃性ガ
スの送出や、タンクシェル１６内への液化可燃ガスの再
充填をなす機能を有している。即ち、給排チューブアセ
ンブリ１８の上端は着火燃焼部１４内に突出してガス送
出ヘッド２０を構成し、その下端はガス注入エンド２２
としてタンクシェル１６の底面に露出されている。

【００１２】なお、給排チューブアセンブリ１８は一般
的な充填型ガスライタに内蔵されている給排チューブア
センブリと同様な構造であるので、その内部構造の図示
及びその説明は省略する。一方、着火燃焼部１４は、耐
熱性を有したトップシェル２４を備えており、このトッ
プシェル２４はユニットケーシング１０の上部を構成
し、例えばタンクシェル１６の上端に嵌合して相互に接
続されている。トップシェル２４はその上面に排気口を
有し、この排気口にスリットリッド２６が装着されてい
る。トップシェル２４の外周壁にはその下部に複数の給
気孔２７が貫通して形成されており、これら給気孔２７
はトップシェル２４の周方向に間隔を存して分布されて
いる。

【００１３】トップシェル２４内は昇温室２５として形
成されており、この昇温室２５には火炎フード２８が配
置されている。この火炎フード２８はその上端が開口し
た円筒状をなし、トップシェル２４の底壁中央から上方
に向けて延びている。火炎フード２８の外周壁には一部
分を除き、多数の孔（図示しない）が分布して形成さ
れ、また、その上端にはネット３０が装着されている。

【００１４】火炎フード２８内には、前記孔を有してい
ない内壁部分に向けてガス噴出ノズル３２が突出してお
り、このガス噴出ノズル３２は前述した給排チューブア
センブリ１８のガス送出ヘッド２０に接続されている。
ガス噴出ノズル３２から可燃性ガスが噴出されたとき、
そのガス噴出流により火炎フード２８内が負圧となり、
この負圧は給気孔２７を通じて外気を吸い込み、これに
より、火炎フード２８内にて可燃性ガスと空気との混合
ガス流が作られるようになっている。

【００１５】なお、火炎フード２８の外周壁の全域に孔
が分布して形成されている場合、前述した給気孔２７は
ガス噴出ノズル３２に対し背向側の領域に位置付けるの
が好ましい。また、火炎フード２８内には着火電極３４
が配置されており、この着火電極３４はガス噴出ノズル
３２の近傍に位置付けられている。

【００１６】一方、トップシェル２４の外周面にはその
上部に着火ボタン３６が取付けられており、この着火ボ
タン３６はトップシェル２４に対し上下方向に移動可能
に支持されている。トップシェル２４内にて、着火ボタ
ン３６と前述したガス送出ヘッド２０とは伸縮可能な着
火ロッドアセンブリ３８を介して連結されている。この
着火ロッドアセンブリ３８は、着火ボタン３６を常時上
方に向けて付勢しており、その付勢力に抗し、着火ボタ
ン３６の押し下げとともに収縮を伴い、ガス送出ヘッド
２０を押圧する。この押圧はガス送出ヘッド２０内の弁
（図示しない）を開き、これにより、タンクシェル１６
内の可燃ガスが給排チューブアセンブリ１８及びガス噴
出ノズル３２を通じて火炎フード２８内に噴出される。

【００１７】また、着火ロッドアセンブリ３８には圧電
素子（図示しない）が内蔵されており、この圧電素子は
前述した着火電極３４に電気的に接続されている。圧電
素子は、着火ロッドアセンブリ３８の収縮時、加圧され
て高い起電力を発生し、この起電力は着火電極３４とガ
ス噴出ノズル３２との間に火花放電を生起させる。この
結果、ガス噴出ノズル３２から噴出される可燃ガスは火
花放電により着火され、そして、可燃ガスの燃焼は着火
ボタン３６が押し下げられている間継続する。なお、着
火ロッドアセンブリ３８に関しても、その構成は一般的
なガスライタのものと同様であるから、具体的な図示及
び説明は省略する。

【００１８】更に、昇温室２５内には必要に応じて遮熱
カバー４０を配置することができる。この遮熱カバー４
０は耐熱性を有し、着火ボタン３６側の部材と火炎フー
ド２８との間に介在する半割の管状をなしている。この
場合、ガス噴出ノズル３２及び着火電極３４は火炎フー
ド２８に加え、遮熱カバー４０を介してガス送出ヘッド
２０及び圧電素子にそれぞれ機械的又は電気的に接続さ
れることになる。

【００１９】そして、トップシェル２４の外周壁からは
チューブホルダ４２が延びており、このチューブホルダ
４２は耐熱性材料からなり、前述した昇温室２５に連通
している。チューブホルダ４２は、トップシェル２４と
一体にして形成されるか、または、トップシェル４２に
ねじ込み式にして接続される。チューブホルダ４２は棒
状の香味生成品Ａをほぼ密着状態にして差し込み可能な
内径を有するが、その内周面には複数の縦溝４４が形成
されている。これら縦溝４４はチューブホルダ４２の周
方向に間隔を存して配置され、そして、チューブホルダ
４２の先端部を残し、その軸線方向に延びている。それ
故、チューブホルダ４２内に香味生成品Ａを差し込んで
保持したとき、図３に示されているように香味生成品Ａ
の回りには複数の軸方向通路が形成されることになる。

【００２０】また、チューブホルダ４２の内周面には、
トップシェル２４の外周壁側に位置してストッパ４６が
突設されている。このストッパ４６は、香味生成品Ａの
差し込み長さを制限し、香味生成品Ａの先端が昇温室２
５内に突出し、そして、その吸い口端がチューブホルダ
４２内に没入してしまうのを防止する。なお、チューブ
ホルダ４２の先端開口はその周縁がテーパ状に形成さ
れ、これにより、香味生成品Ａの差し込みが容易とな
る。

【００２１】更に、図１及び図２から明らかなようにチ
ューブホルダ４２はその軸線が上方に向けて傾斜し、ま
た、トップシェル２４の周方向でみてチューブホルダ４
２及び着火ボタン３６は互いに直径方向に離間してい
る。なお、ユニットケーシング１０の横断面に対し、チ
ューブホルダ４２の傾斜角α（図１参照）は例えば１０
〜６０°の範囲にある。

【００２２】ここで、香味生成品Ａに関し、図４及び図
５を参照して説明する。図４の香味生成品Ａは例えば、
エアゾール生成物質を含む基材Bを通気性を有した巻紙
Ｃにより包み込んでロッドとし、そして、このロッドの
一端に円筒状のフィルタプラグＤをチップペーパＥの巻
き付けを介して接続したものである。基材Ｂは、再生た
ばこの刻みや、刻みたばこ又はたばこ紙などからなり、
エアゾール生成物質は基材に担持されたグリセリン、た
ばこ抽出物、香味料等である。なお、この種の香味生成
品Ａは例えば特開平6-189733号公報に詳しく例示されて
いる。

【００２３】また、図５の香味生成品Ａは図４の香味生
成品の先端に非通気性のプラグＦを配置し、このプラグ
Ｆと前記ロッドとを通気性を有する巻紙Ｇにより接続
し、この後、フィルタプラグＤを同様にして接続したも
のである。なお、香味生成品Ａとしては前述した特開平
7-184627号公報に開示されているようなシガレットであ
ってもよいし、その具体的な構成に制約を受けるもので
はない。

【００２４】上述のヒータユニットによれば、ユーザは
先ず、ユニットケーシング１０のチューブホルダ４２内
に例えば図４の香味生成品Ａを差し込み、そのユニット
ケーシング１０を片手で把持するとともに、香味生成品
Ａの吸い口端を口で加え込む。この状態で、その片手の
親指で着火ボタン３６を押し下げ、火炎フード２８内に
て可燃性ガスに着火し、この可燃性ガスの燃焼により、
昇温室２５内の空気を加熱する。この加熱と同時に、ユ
ーザが香味生成品Ａの吸い口端から空気を吸い込めば、
チューブホルダ４２の先端部と香味生成品Ａの外周面の
間はその全周に亘って密着していることから、昇温室２
５内にて昇温された加熱空気は香味生成品Ａの先端面の
みならず、チューブホルダ４２の縦溝４４内、つまり、
軸方向通路内に導かれ、そして、香味生成品Ａの外周面
からも香味生成品Ａ内に流入し、その基材及びエアゾー
ル発生体を所定の温度に加熱する。この結果、香味生成
品Ａの香味が蒸気やエアゾールの形態で発生し、これら
は加熱空気とともに香味生成品Ａの吸い口端からユーザ
の口内に流入する。ここで、ユーザの口内に流入する加
熱空気の温度は、常温〜４０℃の範囲となるように火炎
フード２８内での可燃性ガスの燃焼が調整されており、
これにより、ユーザは通常のシガレットの喫煙と同様な
喫味を味わうことができ、ユーザに違和感を与えること
もない。

【００２５】ユーザは香味生成品Ａの上述した吸い込み
を１回行った後、着火ボタン３６の押し込みを解除すれ
ば、火炎フード２８内での燃焼が停止される。それ故、
トップシェル２４、チューブホルダ４２及び香味生成品
Ａが過熱されることもない。燃料としての可燃性ガスは
電気加熱に比べて安価であるとともに、タンクシェル１
６内に充填される量の液化可燃性ガスだけでも、その燃
焼回数を十分に確保することができる。

【００２６】また、可燃ガスの供給及びその着火に要す
る機構部分は一般的なガスライタと同様な機構を採用で
きるから、その機構部分は簡単となり、また、安価に提
供可能である。更に、チューブホルダ４２は上方に向け
て傾斜しているから、ユニットケーシング１０を垂直に
把持した状態で、香味生成品Ａの吸い口端をくわえ込み
易く、そして、このようにユニットケーシング１０が垂
直姿勢にあると、着火ボタン３６の押し込み操作が容易
に行える。チューブホルダ４２の傾斜角αが６０°を超
えると、香味生成品Ａの吸い込み時、ユーザはユニット
ケーシング１０の排気口、即ち、スリットリッド２７か
ら排出される熱を受け易く、これに対し、その傾斜角α
が１０°よりも小さいと、吸い込み時、ユーザの口に対
するユニットケーシング１０の把持レベルが高くなり過
ぎてしまい、ユーザの負担が大となる。

【００２７】上述の実施例では、タンクシェル１６内の
液化可燃性ガスを再充填可能な方式としたが、タンクシ
ェル１６自体を新たなタンクシェルに交換可能な方式と
してもよい。また、可燃性ガスの着火には、圧電素子と
着火電極との組み合わせの着火方式に限らず、火打ち石
方式のものであってもよく、着火ボタン３６も押し下げ
式のみならず、押し込み式のものであってもよい。

【００２８】ヒータユニットが図５の香味生成品Ａに適
用される場合、ヒータユニットは図６に示されるように
チューブホルダ４２の内端に耐熱性を有した止めディス
ク４８を備えることができる。この止めディスク４８は
その外周縁にチューブホルダ４２の各縦溝４４と連通す
る複数の切欠５０を有し、その中央部は香味生成品Ａの
先端面に密着し、この先端面を閉塞する面となってい
る。即ち、図６に示されているようにチューブホルダ４
２に香味生成品Ａが挿入されたとき、香味生成品Ａはそ
の先端が止めディスク４８に密着して当接することで、
前述したストッパ４６として機能する。この場合、昇温
室２５内にて加熱された空気は、チューブホルダ４２の
縦溝４４を通じて香味生成品Ａの外周面に導かれ、この
外周面のみから香味生成品Ａ内に流入することができ
る。この場合、可燃性ガスの燃焼による火炎は止めディ
スク４８を直接加熱するものであってもよい。

【００２９】図７のヒータユニットの場合、このヒータ
ユニットはトップシェル２４の昇温室２５内に加熱室５
２を区分して備えている。この加熱室５２は、トップシ
ェル２４の内周面に固定された耐熱性のカバー５４によ
り確保されており、このカバー５４は昇温室２５内に臨
むチューブホルダ４２の内端開口を気密に覆っている。
そして、この場合、前述した遮熱カバー４０の代わりに
中空円筒状の伝熱カバー５６が設けられており、この伝
熱カバー５６の外周壁には複数の細管５８が巻き付けら
れている。これら細管５８の一端はトップシェル２４の
外周壁を貫通して外気に接続されており、それらの他端
はカバー５４を貫通して加熱室５２に連通している。な
お、この場合、前述した給気孔２７は連通管６０を介し
て伝熱カバー５６内に接続されることになる。

【００３０】図７のヒータユニットによれば、昇温室２
５内の加熱空気と細管５８を通じて加熱室５２内に導か
れる外気との間にて熱交換を行うことが可能であり、こ
の熱交換により加熱された外気が香味生成品Ａの先端面
及びその外周面の少なくとも一方に導かれる。それ故、
ユーザによる香味生成品Ａの吸い込み時、昇温室２５内
の加熱空気、即ち、燃焼ガスが香味生成品Ａ側に供給さ
れることはなく、香味生成品Ａから発生する香味が燃焼
ガスにより阻害されることはない。

【００３１】最後に、この発明を実施するにあたり、上
述の各実施例の構成を任意に組み合わせることも勿論可
能である。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように請求項１の非燃焼型
香味生成品用ヒータユニットによれば、燃料の燃焼を利
用して非燃焼型香味生成品の加熱を行うようにしたか
ら、その加熱源の構成が簡単になるばかりでなく、その
加熱源を安価に提供でき、また、燃料の燃焼はその着火
ボタンが操作されているときのみに行われるから、非燃
焼型香味生成品が不所望に加熱され続けたり、また、そ
の香味生成品及びヒータユニット内が過熱されるような
こともない。

【００３３】請求項２，３のヒータユニットによれば、
昇温室内の加熱空気が香味生成品の先端面及び外周面の
少なくとも一方に導かれるから、香味生成品の加熱を効
果的に行うことができる。請求項４のヒータユニットに
よれば、そのチューブホルダが上方に向けて傾斜してい
るので、ユーザによる香味生成品のくわえ込みが容易に
なり、請求項５のヒータユニットによれば、ユーザは香
味生成品を通じて燃焼ガスを吸い込むこともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例のヒータユニットの斜視図である。

【図２】図１のヒータユニットの縦断面図である。

【図３】図１のヒータユニットにおけるチューブホルダ
の横断面図である。

【図４】香味生成品の一例を示した断面図である。

【図５】香味生成品の他の例を示した断面図である。

【図６】チューブホルダの変形例を示した縦断面図であ
る。

【図７】ヒータユニット内での熱交換のための構成を示
した図である。

【符号の説明】

１０ ユニットケーシング １２ 燃料タンク部 １４ 着火燃焼部 ３２ ガス噴出ノズル ３４ 着火電極 ３６ 着火ボタン ４２ チューブホルダ ４４ 縦溝 ４８ 止めディスク ５２ 加熱室 ５８ 細管 Ａ 香味生成品

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦軸線を有するユニットケーシングと、 前記ユニットケーシング内に設けられた昇温室と、 前記ユニットケーシングに備えられ、燃料を蓄える燃料
   室部と、 前記燃料室部から導かれた燃料を前記昇温室内にて燃焼
   し、前記昇温室内の空気を加熱する燃焼加熱手段と、 前記ユニットケーシングに設けられ、前記昇温室内の加
   熱空気を利用して加熱すべき非燃焼型香味生成品を保持
   するチューブホルダとを備え、 前記燃焼加熱手段は、操作時のみ前記燃料を着火させる
   着火ボタンを含むことを特徴とする非燃焼型香味生成品
   用ヒータユニット。
2. 【請求項２】 前記チューブホルダは、前記昇温室内の
   加熱空気を前記非燃焼型香味生成品の外周面にも導くこ
   とを特徴とする請求項１に記載の非燃焼型香味生成品用
   ヒータユニット。
3. 【請求項３】 前記チューブホルダは、前記昇温室内の
   加熱空気を前記非燃焼型香味生成品の外周面のみに導く
   ことを特徴とする請求項１に記載の非燃焼型香味生成品
   用ヒータユニット。
4. 【請求項４】 前記チューブホルダは、前記ケースの縦
   軸線に対し上方に向けて傾斜していることを特徴とする
   請求項１に記載の非燃焼型香味生成品用ヒータユニッ
   ト。
5. 【請求項５】 前記昇温室内の加熱空気と熱交換する熱
   交換手段を更に備え、この熱交換手段は前記熱交換によ
   り加熱した外気を前記チューブホルダ内の前記非燃焼型
   香味生成品に向けて供給可能とすることを特徴とする請
   求項１に記載の非燃焼型香味生成品用ヒータユニット。