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JPH11174162A - 香箱車及び機械式時計 - Google Patents

香箱車及び機械式時計

Info

Publication number
JPH11174162A
JPH11174162A JP34166297A JP34166297A JPH11174162A JP H11174162 A JPH11174162 A JP H11174162A JP 34166297 A JP34166297 A JP 34166297A JP 34166297 A JP34166297 A JP 34166297A JP H11174162 A JPH11174162 A JP H11174162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrel
gear
car
mainspring
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34166297A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Ishii
満 石井
Masaaki Takahashi
雅明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP34166297A priority Critical patent/JPH11174162A/ja
Publication of JPH11174162A publication Critical patent/JPH11174162A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 香箱車に収容されたぜんまいを巻き上げると
きに、大きな摩擦抵抗が発生し、香箱車の耐久性能を向
上させることが難しい。 【解決手段】 香箱車100は香箱真102と、香箱ふ
た104と、香箱歯車106と、ぜんまい110とを備
える。ぜんまい110は、内端110aが香箱真102
の中間軸部102aに固定され、外端110bが香箱歯
車106の外周壁106bの内壁に固定される。第1ボ
ールベアリング130は、第1内輪130aが香箱真1
02の第1内輪取付け部102cに嵌め込まれ、第1外
輪130bが香箱ふた104の中心穴104cに嵌め込
まれる。第2ボールベアリング140は、第2内輪14
0aが香箱真102の第2内輪取付け部102dに嵌め
込まれ、第2外輪140bが香箱歯車106の中心穴1
06cに嵌め込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ぜんまいを動力源
とする時計等の機器用の香箱車に関するもので、特に、
香箱ふたと香箱真との間の摩擦抵抗を減じ、かつ香箱歯
車と香箱真との間の摩擦抵抗を減じることを可能とする
改良した香箱車に関する。本発明の香箱車は、手巻きの
機械式時計及び自動巻き機械式時計のいずれにも適用す
ることができ、また、腕時計、懐中時計、置き時計、掛
け時計等の機械式時計にも適用することができる。更
に、本発明の香箱車は、タイマー、残時間計、時間情報
表示機器、暦情報表示機器、計測機器等の動力源に応用
することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すように、香箱車300
は香箱真302と、香箱ふた304と、香箱歯車306
を備える。ぜんまい310が香箱ふた304と香箱歯車
306とにより形成された空間に収容される。香箱ふた
304の外周壁304bが香箱歯車306の外周壁30
6bに嵌められる。ぜんまい310の内端310aが香
箱真302の中間軸部302aに固定され、ぜんまい3
10の外端310bが香箱歯車306の外周壁306b
の内壁に固定される。香箱ふた304の中心穴304c
が香箱真302のふた案内軸部302cに回転可能に組
み込まれる。香箱歯車306の中心穴306cが香箱真
302の歯車案内軸部302dに回転可能に組み込まれ
る。
【0003】香箱真302は、香箱受(図示せず)に組
み込まれる上軸部302eと、地板(図示せず)に組み
込まれる下軸部302fと、角穴車(図示せず)を組み
込むための角軸部302gとを有する。香箱歯車306
は、外周壁306bの外側に歯車部306gを有する。
歯車部306gは表輪列(図示せず)と噛み合い、表示
部材(図示せず)を回転させるように構成される。巻上
げ機構(図示せず)により角穴車を回転させると、香箱
真302は地板に案内されて回転し、同時に、香箱ふた
304及び香箱歯車306に対して回転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の香箱車
300では、香箱真302のふた案内軸部302cと香
箱ふた304の中心穴304cとの間に「すべり摩擦」
による摩擦抵抗を生じ、香箱真302の歯車案内軸部3
02dと香箱歯車306の中心穴306cとの間に「す
べり摩擦」による摩擦抵抗を生じていた。このため、香
箱車300に収容されたぜんまい310を巻き上げると
きに、大きな摩擦抵抗が発生していた。更に、従来の香
箱車300では、トルク損失が発生し、ぜんまいの巻き
数が減少し、その結果、時計の持続時間を減少させるお
それが高かった。従って、高性能な香箱車を実現するの
が難しかった。また、香箱車300を長期間にわたって
使用すると、香箱真302のふた案内軸部302c、香
箱ふた304の中心穴304c、香箱真302の歯車案
内軸部302d、香箱歯車306の中心穴306cに摩
耗が発生し、香箱車300の耐久性能を向上させること
が難しいという課題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、従来のこのよう
な課題を解決するため、香箱真と香箱ふたとの間の摩擦
抵抗を減らし、香箱真と香箱歯車との間の摩擦抵抗を減
らし、効率良く回転することができる香箱車を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、香箱真案内軸
部、香箱ふたの中心穴、香箱歯車の中心穴の摩耗を減ら
し、耐久性能が良くかつ高性能な香箱車を提供すること
にある。さらに、本発明の他の目的は、回転時の摩擦抵
抗が少なく、かつ、耐久性能の良い香箱車を搭載した機
械式時計等の機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ぜんまいを動力源とする機器用の香箱車
において、香箱真と香箱ふたとの間に配置され、香箱ふ
たを香箱真に対して回転可能に支持するための第1ボー
ルベアリングと、香箱真と香箱歯車との間に配置され、
香箱歯車を香箱真に対して回転可能に支持するための第
2ボールベアリングとを備えている構成とした。また、
本発明は、香箱真、香箱ふた、香箱歯車、ぜんまいを含
む香箱車において、内輪が香箱真に固定され、外輪が香
箱ふたに固定されている第1ボールベアリングと、内輪
が香箱真に固定され、外輪が香箱歯車に固定されている
第2ボールベアリングとを備えている構成とした。本発
明の香箱車のぜんまいは、香箱ふたと前記香箱歯車によ
り形成された空間に収容され、内端が香箱真に取付けら
れ、外端が香箱歯車に接触しているように構成される。
【0007】また、本発明は、ぜんまいを動力源とする
機器用の香箱車は、第1軸部、第2軸部及び第3軸部を
有する香箱真を備える。第1ボールベアリングが、香箱
真の第1軸部に近い方の側に取付けられた第1内輪と、
第1外輪と、第1内輪と第1外輪との間に組み込まれた
複数のボールとを有する。第2ボールベアリングが、香
箱真の第2軸部に近い方の側に取付けられた第2内輪
と、第2外輪と、第2内輪と第2外輪との間に組み込ま
れた複数のボールとを有する。更に、本発明の香箱車
は、第1外輪に取付けられた香箱ふたと、第2外輪に取
付けられ、香箱ふたと一体になるように取付けられてい
る香箱歯車と、香箱ふたと前記香箱歯車により形成され
た空間に収容され、内端が香箱真の第3軸部に取付けら
れ、外端が香箱歯車の外周壁の内面に接触しているぜん
まいとを備えている構成とした。
【0008】香箱車の回転する部分にボールベアリング
を用いることにより、回転部材間の摩擦抵抗を減らすこ
とができる。また、香箱車の耐久性能を向上させること
ができる。また、本発明の香箱車では、香箱ふたと香箱
歯車により形成された空間に収容され、内端が香箱真に
取付けられ、外端が香箱歯車の外周壁の内面に接触して
いるように構成されたぜんまいを備えるのが好ましい。
このような構成では、スリッピングアタッチメントを用
いて、ぜんまいの外端を香箱歯車の外周壁の内面に接触
するように構成する。また、ぜんまいの外端を、香箱歯
車の外周壁の内面に固定してもよい。この構成により、
耐久性能の良い香箱車を搭載した機械式時計を実現する
ことができる。
【0009】また、本発明の香箱車は、角穴車の角穴と
嵌め合うための非円形形状の軸部を有し、香箱真の1つ
の軸部に取付けられた香箱車ピンを更に備えているのが
好ましい。この構成により、角穴車の角穴と嵌め合うた
めの軸部の強度を増すことができる。また、本発明の香
箱車の香箱真は、角穴車の角穴と嵌め合うための非円形
形状の軸部を有するように構成されていてもよい。ま
た、本発明の香箱車を用いる機械式時計は、香箱車に収
容されたぜんまいを巻き上げるための巻上げ機構と、香
箱車に収容されたぜんまいの力により回転する伝達輪列
と、伝達輪列の回転速度を制御するための調速機構及び
脱進機構と、伝達輪列の回転により回転して、時刻に関
する情報を表示する表示部材とを備えているように構成
されている。
【0010】更に、本発明の香箱車を用いる機械式時計
は、香箱車を回転可能に支持するためのボールベアリン
グを備えるのが好ましい。この構成により、耐久性能が
良く、高性能な香箱車を搭載した機械式時計等の機器を
実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (1)香箱車の構成 図1を参照すると、本発明の香箱車100は香箱真10
2と、香箱ふた104と、香箱歯車106を備える。ぜ
んまい110が香箱ふた104と香箱歯車106とによ
り形成された空間に収容される。香箱ふた104の外周
壁104bが香箱歯車106の外周壁106bに嵌めら
れる。ぜんまい110の内端110aが香箱真102の
中間軸部102aに固定される。図1の中心線101A
から右側の部分を参照すると、本発明の香箱車100が
置き時計や手巻き腕時計に使用される場合には、ぜんま
い110の外端110bが香箱歯車106の外周壁10
6bの内壁に固定される。
【0012】図1の中心線101Aから左側の部分を参
照すると、本発明の香箱車100が自動巻き腕時計に使
用される場合には、ぜんまい110の外端110bが香
箱歯車106の外周壁106bの内壁に接触して組み込
まれる。スリッピングアタッチメント112が、ぜんま
い110の外端110bを香箱歯車106の外周壁10
6bに押し付けるように配置される。図1及び図2を参
照すると、第1ボールベアリング130が、第1内輪1
30aと、第1外輪130bと、第1内輪130aと第
1外輪130bとの間に組み込まれた複数の第1ボール
130cと、第1ボール130cの位置を定めるための
第1リテーナ130dとを有する。第1内輪130a
は、香箱真102の第1内輪取付け部102cに嵌めら
れる。第1内輪130aと香箱真102の第1内輪取付
け部102cとの間の嵌め合いは、数マイクロメートル
から十マイクロメートルの締め代がある締まり嵌めであ
るのがよい。また、この嵌め合いを隙間嵌めとし、第1
内輪130aを香箱真102の第1内輪取付け部102
cに接着で固定してもよい。
【0013】第1外輪130bは、香箱ふた104の中
心穴104cに嵌められる。第1外輪130bと香箱ふ
た104の中心穴104cとの間の嵌め合いは、数マイ
クロメートルから十マイクロメートルの締め代がある締
まり嵌めであるのがよい。また、この嵌め合いを隙間嵌
めとし、第1外輪130bを香箱ふた104の中心穴1
04cに接着で固定してもよい。第1ボールベアリング
130を用いることにより、香箱真102は香箱ふた1
04に対して、「ころがり摩擦」状態で回転することが
できる。第2ボールベアリング140が、第2内輪14
0aと、第2外輪140bと、第2内輪140aと第2
外輪140bとの間に組み込まれた複数の第2ボール1
40cと、第2ボール140cの位置を定めるための第
2リテーナ140dとを有する。
【0014】第2内輪140aは、香箱真102の第2
内輪取付け部102dに嵌められる。第2内輪140a
と香箱真102の第2内輪取付け部102dとの間の嵌
め合いは、数マイクロメートルから十マイクロメートル
の締め代がある締まり嵌めであるのがよい。また、この
嵌め合いを隙間嵌めとし、第2内輪140aを香箱真1
02の第2内輪取付け部102dに接着で固定してもよ
い。第2外輪140bは、香箱歯車106の中心穴10
6cに嵌められる。第2外輪140bと香箱歯車106
の中心穴106cとの間の嵌め合いは、数マイクロメー
トルから十マイクロメートルの締め代がある締まり嵌め
であるのがよい。また、この嵌め合いを隙間嵌めとし、
第2外輪140bを香箱歯車106の中心穴106cに
接着で固定してもよい。
【0015】第2ボールベアリング140を用いること
により、香箱真102は香箱歯車106に対して、「こ
ろがり摩擦」の状態で回転することができる。香箱真1
02は、上軸部102eと、地板(図示せず)に組み込
まれる下軸部102fとを有する。角穴車止めねじ(図
示せず)をねじ込むためのねじ部102mが上軸部10
2eに設けられる。すなわち、香箱真102は、第1軸
部を構成する上軸部102eと、第2軸部を構成する下
軸部102fと、第3軸部を構成する中間軸部102a
とを有する。香箱車ピン150が上軸部102eに固定
される。角穴車(図示せず)の角穴と嵌め合うための角
軸部150aが香箱車ピン150に設けられる。角穴車
の角穴の形状は、円の一部をカットした丸カット形状で
あってもよいし、円の二面をカットした二面カット形状
であってもよいし、他の非円形形状であってもよい。角
軸部150aの外径形状は、角穴車の角穴の形状に合う
ように形成する。香箱車ピン150を用いることによ
り、角軸部を香箱真102に設けた構造より大きい寸法
の角軸部を形成することができる。
【0016】香箱車ピン150を用いずに、上軸部10
2eの外周に角穴車の角穴と嵌め合うための角軸部を設
けるように構成してもよい。この構成では、部品の数を
減らすことができる。香箱歯車106は、外周壁の外側
に歯車部106gを有する。香箱車100を時計に組み
込むと、香箱歯車106の歯車部106gは表輪列(図
示せず)と噛み合い、表示部材(図示せず)を回転させ
るように構成される。更に、時計の巻上げ機構(図示せ
ず)により角穴車を回転させると、香箱真102は地板
(図示せず)に案内されて回転し、香箱ふた104及び
香箱歯車106に対して回転するように構成される。
【0017】(2)香箱車の作動 次に、本発明の香箱車100の作動について説明する。
図3及び図4を参照すると、香箱車100の下軸部10
2fを地板160の下すべり軸受160bに回転可能に
組み込む。香箱車ピン150を香箱受162の上すべり
軸受162bに回転可能に組み込む。変形例として、図
5に示すように、下ボールベアリング156を準備し
て、香箱車100の下軸部102fを下ボールベアリン
グ156の内輪156aに嵌め、地板160に下ボール
ベアリング156の外輪156bを嵌めるように構成し
てもよい。この場合には、更に、上ボールベアリング1
58を準備して、香箱車ピン150を上ボールベアリン
グ158の内輪158aに嵌め、香箱受162に上ボー
ルベアリング158の外輪158bを嵌めるように構成
するのがよい。
【0018】この図5に示す構成により、香箱車100
と地板160との間の摩擦状態、及び香箱車100と香
箱受162との間の摩擦状態を、「ころがり摩擦」にす
ることができる。従って、この構成により、香箱車10
0の回転するときに摩擦抵抗が更に少なく、耐久性能が
更に良い香箱車100の支持構造を実現することができ
る。更に、香箱車100におけるトルク損失の発生を減
少させることができる。従って、ぜんまいの巻き数が減
ることはなく、時計の持続時間を十分に確保することが
できる。従って、本発明の香箱車100は、非常に高性
能である。角穴車164を、その角穴164aを香箱車
ピン150の角軸部150aに嵌めて組み込む。角穴ね
じ166を香箱真102のねじ部102mにねじ締めす
ることにより、角穴車164を香箱車ピン150及び香
箱真102に固定する。
【0019】ぜんまい110を巻き上げる場合には、巻
上げ機構170を作動させて角穴車164を回転させ、
香箱真102を回転させる。香箱真102は、第1ボー
ルベアリング130を介して香箱ふた104に対して回
転し、第2ボールベアリング140を介して香箱歯車1
06に対して回転する。手巻き時計においては、巻上げ
機構170は巻真、つづみ車、きち車、丸穴車、伝え車
等で構成される。自動巻き時計においては、巻上げ機構
170は回転錘、つめレバー又は遊動車又は切り換え伝
え車、ラチェット車及び又は伝え車等で構成される。手
巻き時計の場合には、図4に示すように、スリッピング
アタッチメント112は無い。従って、香箱真102の
回転によりぜんまい110が完全に巻き上げられると、
香箱真102が回転することはできない状態になる。
【0020】自動巻き時計の場合には、香箱真102の
回転によりぜんまい110は巻かれる。ぜんまい110
が完全に巻き上げられると、スリッピングアタッチメン
ト112(図4では省略されている)に付勢されたぜん
まい110の外端110bが、香箱歯車106の外周壁
106bの内壁に対して滑る。ぜんまい110の力によ
り伝達輪列180が回転する。時計においては、伝達輪
列に含まれかつ香箱歯車160gと噛み合う歯車は、二
番車である。伝達輪列180の回転速度は、調速機構1
82及び脱進機構184により制御される。時計におい
ては、調速機構182及び脱進機構184は、てんぷ、
アンクル、がんぎ車を含む。表示部材186が伝達輪列
180の回転により回転し、時刻、暦、経過時間、測定
値等の情報を表示する。時計においては、表示部材18
6は秒針、分針、時針、日車、曜車等で構成される。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、香箱車
にボールベアリングを採用する構成としたので、以下に
記載する効果を有する。 (1)回転する部分の摩擦抵抗が少なくなり、香箱車が
効率良く回転することができる。 (2)香箱車の耐久性能を向上させることができる。更
に、香箱車におけるトルク損失の発生を減少させること
ができる。従って、ぜんまいの巻き数が減ることはな
く、時計の持続時間を十分に確保することができる。 (3)耐久性能が良く、高性能な香箱車を搭載した機械
式時計を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の香箱車の実施の形態を示す断面図であ
り、図1の中心線101Aから右側の部分はスリッピン
グアタッチメントを持たない場合の構造を示し、図1の
中心線101Aから左側の部分はスリッピングアタッチ
メントを有する場合の構造を示す。
【図2】本発明の香箱車の実施の形態の香箱真及びその
付近の部分を示す部分拡大断面図である。
【図3】本発明の香箱車をすべり軸受により支持した時
計の一部分を示す部分断面図であり、図3の中心線10
1Aから右側の部分はスリッピングアタッチメントを持
たない場合の構造を示し、図3の中心線101Aから左
側の部分はスリッピングアタッチメントを有する場合の
構造を示す。
【図4】本発明の香箱車を搭載した時計を示す概略ブロ
ック図である。
【図5】本発明の香箱車をボールベアリングにより支持
した時計の一部分を示す部分断面図であり、図5の中心
線101Aから右側の部分はスリッピングアタッチメン
トを持たない場合の構造を示し、図5の中心線101A
から左側の部分はスリッピングアタッチメントを有する
場合の構造を示す。
【図6】従来の香箱車を示す断面図である。
【符号の説明】 100 香箱車 102 香箱真 102a 香箱真の中間軸部 102c 香箱真の第1内輪取付け部 102d 香箱真の第2内輪取付け部 102e 香箱真の上軸部 102f 香箱真の下軸部 102m ねじ部 104 香箱ふた 104c 香箱ふたの中心穴 106 香箱歯車 106b 香箱歯車の外周壁 106c 香箱歯車の中心穴 110 ぜんまい 110a ぜんまい内端 110b ぜんまい外端 112 スリッピングアタッチメント 130 第1ボールベアリング 130a 第1内輪 130b 第1外輪 130c 第1ボール 130d 第1リテーナ 140 第2ボールベアリング 140a 第2内輪 140b 第2外輪 140c 第2ボール 140d 第2リテーナ 150 香箱車ピン 150a 香箱車ピンの角軸部 156 下ボールベアリング 158 上ボールベアリング 160 地板 162 香箱受 164 角穴車 164a 角穴 166 角穴ねじ 170 巻上げ機構 180 伝達輪列 182 調速機構 184 脱進機構 186 表示部材 300 香箱車 302 香箱真 304 香箱ふた 306 香箱歯車 310 ぜんまい

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ぜんまいを動力源とする機器用の香箱
    車において、 香箱真(102)と香箱ふた(104)との間に配置さ
    れ、前記香箱ふた(104)を前記香箱真(102)に
    対して回転可能に支持するための第1ボールベアリング
    (130)と、 前記香箱真(102)と香箱歯車(106)との間に配
    置され、前記香箱歯車(106)を前記香箱真(10
    2)に対して回転可能に支持するための第2ボールベア
    リング(140)と、を備えたことを特徴とする香箱
    車。
  2. 【請求項2】 香箱真、香箱ふた、香箱歯車、ぜんま
    いを含む香箱車において、 内輪が前記香箱真(102)に固定され、外輪が前記香
    箱ふた(104)に固定されている第1ボールベアリン
    グ(130)と、 内輪が前記香箱真(102)に固定され、外輪が前記香
    箱歯車(106)に固定されている第2ボールベアリン
    グ(140)と、 前記香箱ふた(104)と前記香箱歯車(106)によ
    り形成された空間に収容され、内端が前記香箱真(10
    2)に取付けられ、外端が前記香箱歯車(106)に接
    触しているぜんまい(110)と、を備えたことを特徴
    とする香箱車。
  3. 【請求項3】 ぜんまいを動力源とする機器用の香箱
    車において、 第1軸部、第2軸部及び第3軸部を有する香箱真(10
    2)と、 前記香箱真(102)の前記第1軸部に近い方の側に取
    付けられた第1内輪と、第1外輪と、前記第1内輪と前
    記第1外輪との間に組み込まれた複数のボールとを有す
    る第1ボールベアリング(130)と、 前記香箱真(102)の前記第2軸部に近い方の側に取
    付けられた第2内輪と、第2外輪と、前記第2内輪と前
    記第2外輪との間に組み込まれた複数のボールとを有す
    る第2ボールベアリング(140)と、 前記第1外輪に取付けられた香箱ふた(104)と、 前記第2外輪に取付けられ、前記香箱ふた(104)と
    一体になるように取付けられている香箱歯車(106)
    と、 前記香箱ふた(104)と前記香箱歯車(106)によ
    り形成された空間に収容され、内端が前記香箱真(10
    2)の第3軸部に取付けられ、外端が前記香箱歯車(1
    06)の外周壁の内面に接触しているぜんまい(11
    0)と、を備えたことを特徴とする香箱車。
  4. 【請求項4】 前記香箱ふた(104)と前記香箱歯
    車(106)により形成された空間に収容され、内端が
    前記香箱真(102)に取付けられ、外端が前記香箱歯
    車(106)の外周壁の内面に接触又は固定しているぜ
    んまい(110)を備えたことを特徴とする、請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項に記載の香箱車。
  5. 【請求項5】 角穴車(164)の角穴と嵌め合うた
    めの非円形形状の軸部を有し、前記香箱真(102)の
    1つの軸部に取付けられた香箱車ピン(150)を更に
    備えていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4の
    いずれか1項に記載の香箱車。
  6. 【請求項6】 前記香箱真(102)が、角穴車(1
    64)の角穴と嵌め合うための非円形形状の軸部を有す
    ることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか
    1項に記載の香箱車。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    に記載の香箱車(100)と、 前記香箱車(100)に収容されたぜんまい(110)
    を巻き上げるための巻上げ機構(170)と、 前記香箱車(100)に収容されたぜんまい(110)
    の力により回転する伝達輪列(180)と、 前記伝達輪列(180)の回転速度を制御するための調
    速機構(182)及び脱進機構(184)と、 前記伝達輪列(180)の回転により回転して、時刻に
    関する情報を表示する表示部材(186)と、を備えた
    ことを特徴とする機械式時計。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    に記載の香箱車(100)と、 前記香箱車(100)を回転可能に支持するためのボー
    ルベアリング(156、158)と、 前記香箱車(100)に収容されたぜんまい(110)
    を巻き上げるための巻上げ機構(170)と、 前記香箱車(100)に収容されたぜんまい(110)
    の力により回転する伝達輪列(180)と、 前記伝達輪列(180)の回転速度を制御するための調
    速機構(182)及び脱進機構(184)と、 前記伝達輪列(180)の回転により回転して、時刻に
    関する情報を表示する表示部材(186)と、を備えた
    ことを特徴とする機械式時計。
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