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JPH11166613A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JPH11166613A
JPH11166613A JP9335809A JP33580997A JPH11166613A JP H11166613 A JPH11166613 A JP H11166613A JP 9335809 A JP9335809 A JP 9335809A JP 33580997 A JP33580997 A JP 33580997A JP H11166613 A JPH11166613 A JP H11166613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
shift mode
mode
occupant
automatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9335809A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nakajima
健治 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Corp filed Critical JATCO Corp
Priority to JP9335809A priority Critical patent/JPH11166613A/ja
Publication of JPH11166613A publication Critical patent/JPH11166613A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動変速モードで走行する際であっても、運
転者以外の乗員に不快感を与えることのない自動変速機
の変速制御装置を提供する。 【解決手段】 変速歯車機構11の各種摩擦要素をライ
ン圧により選択的に作動させて所定変速段を選択し、作
動する摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行う
ようにした自動変速機であって、自動変速モードと手動
変速モードとのいずれかへの切換を変速モード検出セン
サで検出し、その検出信号に応答して自動変速モードの
下では自動変速モード変速制御を行い、手動変速モード
の下では前記自動変速モード変速制御とは異なる変速制
御を行う。そして、運転者以外の乗員の有無を乗員セン
サ210で検知し、前記変速モード検出センサ208に
よる変速モードの検出結果と、前記乗員センサ210に
よる乗員有無の検出結果とに基づき、変速時の前記ライ
ン圧をそれぞれ異ならせるように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の変速
制御装置に関し、特に、自動変速モードと手動変速モー
ドとを選択可能にした自動変速機の変速制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機において、自動変速モ
ードと手動変速モードとを選択可能にしたものが知られ
ている。例えば、特開平2- 8545号には、複数のギ
ヤ段を有する自動変速機において、自動変速モードおよ
び手動変速モードのいずれが選択されたかを検出する変
速モード切換スイッチと、手動変速モード時において操
作レバーによる手動変速操作を検出するアップシフトス
イッチおよびダウンシフトスイッチとを備え、自動変速
モードでは予め記憶された変速線図にしたがってギヤ段
を自動的に切り換えるが、手動変速モードでは前記アッ
プシフトスイッチおよびダウンシフトスイッチの作動に
応答して該自動変速機のギヤ段を1段ずつアップシフト
またはダウンシフトさせる形式の変速制御装置が記載さ
れている。
【0003】このような変速制御装置では、手動変速モ
ードに切り換えることにより、運転者が求める所望のギ
ヤ段が手動操作によって選択できることから、車両にお
ける運転操作の自由度が高められるという利点がある。
【0004】また、かかる自動変速モードと手動変速モ
ードとを選択可能にした自動変速機において、手動変速
モード時にあっては、運転者がシフトレバーを操作して
から実際に変速が開始されるまでの時間を自動変速モー
ド時のそれよりも短くすることにより、変速ショックが
増大するという犠牲を払いつつもシフト感を優先するよ
うにした自動変速機が提案されている(特開平5- 30
2669号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の自動変速
機が搭載された車両において、運転者のみが搭乗し手動
変速モードで走行する際に、上述のように、シフトレバ
ーを操作してから実際に変速が開始されるまでの時間を
自動変速モード時のそれよりも短くしても、これは手動
変速モードでは素早い変速が好まれるので運転者にとっ
ては望ましい。
【0006】しかしながら、このような変速制御は運転
者以外の乗員にとっては、変速ショックとして感じら
れ、不快感を与えてしまうという問題がある。
【0007】本発明の目的は、かかる従来の問題を解決
し、手動変速モードで走行する際であっても、運転者以
外の乗員に不快感を与えることのない自動変速機の変速
制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の本発明は、変速歯車機構の
各種摩擦要素をライン圧により選択的に作動させて所定
変速段を選択し、作動する摩擦要素の変更により他の変
速段への変速を行うようにした自動変速機であって、自
動変速モードと手動変速モードとのいずれかへの切換を
検出する変速モード検出手段と、該変速モード検出手段
の検出信号に応答して自動変速モードの下では自動変速
モード変速制御を行う自動変速モード変速制御手段と、
手動変速モードの下では前記自動変速モード変速制御と
は異なる変速制御を行う手動変速モード制御手段と、を
備える自動変速機の変速制御装置において、運転者以外
の乗員の有無を検知する乗員検出手段と、前記変速モー
ド検出手段による変速モードの検出結果と、前記乗員検
出手段による乗員有無の検出結果とに基づき、変速時の
前記ライン圧をそれぞれ異ならせるように調整するライ
ン圧調整手段と、を備えることを特徴とする自動変速機
の変速制御装置である。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動変速機の変速制御装置において、前記ライン圧調
整手段は、前記変速モード検出手段が手動変速モードで
あることを検出すると共に、前記乗員検出手段が運転者
以外の乗員有りと検出したとき、変速時のライン圧が、
前記自動変速モードのときより高く、かつ、前記手動変
速モードで乗員無しのときより低くなるように調整する
ことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の自動変速機の変速制御装置において、前記ラ
イン圧調整手段は、所定の数のライン圧特性パターンを
記憶したマップを備え、前記変速モード検出手段による
変速モードの検出結果と、前記乗員検出手段による乗員
有無の検出結果とに基づき、前記所定の数のライン圧特
性パターンから特定のライン圧特性パターンを選択する
ことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の自動変速機の変速制御装置において、前記ラ
イン圧調整手段は、所定のライン圧特性パターンを記憶
したマップを備え、前記変速モード検出手段による変速
モードの検出結果と、前記乗員検出手段による乗員有無
の検出結果とに基づき、前記所定のライン圧特性パター
ンを補正して所定のライン圧を得ることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、変速歯車機構の
各種摩擦要素をライン圧により選択的に作動させて所定
変速段を選択し、作動する摩擦要素の変更により他の変
速段への変速を行うようにした自動変速機であって、自
動変速モードと手動変速モードとのいずれかへの切換を
検出する変速モード検出手段と、該変速モード検出手段
の検出信号に応答して自動変速モードの下では自動変速
モード変速制御を行う自動変速モード変速制御手段と、
手動変速モードの下では前記自動変速モード変速制御と
は異なる変速制御を行う手動変速モード制御手段と、を
備える自動変速機の変速制御装置において、運転者以外
の乗員の有無を検知する乗員検出手段と、前記変速歯車
機構の入力回転数を検出する入力回転数検出手段と、前
記変速歯車機構の出力回転数を検出する出力回転数検出
手段と、入力回転数と出力回転数とに基づいて実際のギ
ア比を演算するギア比演算手段と、変速の種類を検出す
る変速種検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、
変速の種類毎に予め設定された目標ギア比を車速および
変速の種類に基づいて選択する目標ギア比選択手段と、
前記ギア比演算手段によって得られたギア比が前記目標
ギア比選択手段により選択された目標ギア比に追従する
ようにライン圧を調整するライン圧調整手段とを備え、
前記変速モード検出手段が手動変速モードを検出すると
共に、前記乗員検出手段が乗員有りと検出しているとき
には、前記目標ギア比が前記自動変速モードのときより
大きく、かつ、前記手動変速モードで乗員無しのときよ
り小さい目標ギア比を選択することを特徴とする自動変
速機の変速制御装置である。
【0013】請求項6に記載の発明は、変速歯車機構の
各種摩擦要素をライン圧により選択的に作動させて所定
変速段を選択し、作動する摩擦要素の変更により他の変
速段への変速を行いエンジンからの動力を駆動輪へ伝達
するようにした自動変速機であって、自動変速モードと
手動変速モードとのいずれかへの切換を検出する変速モ
ード検出手段と、該変速モード検出手段の検出信号に応
答して自動変速モードの下では自動変速モード変速制御
を行う自動変速モード変速制御手段と、手動変速モード
の下では前記自動変速モード変速制御とは異なる変速制
御を行う手動変速モード制御手段と、を備える自動変速
機の変速制御装置において、運転者以外の乗員の有無を
検知する乗員検出手段と、前記エンジンのトルクを検出
するエンジントルク検出手段と、車速を検出する車速検
出手段と、前記エンジントルク検出手段により検出され
たエンジントルクと前記車速検出手段により検出された
車速とに基づき目標変速時間を決定する目標変速時間決
定手段と、変速時間が前記目標変速時間決定手段により
決定された目標変速時間となるようにライン圧を調整す
るライン圧調整手段とを備え、前記変速モード検出手段
が手動変速モードを検出すると共に、前記乗員検出手段
が乗員有りと検出しているときには、前記目標変速時間
を前記自動変速モードのときより短く、かつ、前記手動
変速モードで乗員無しのときより長い変速時間とするこ
とを特徴とする自動変速機の変速制御装置である。
【0014】請求項7に記載の発明は、変速歯車機構の
各種摩擦要素をライン圧により選択的に作動させて所定
変速段を選択し、作動する摩擦要素の変更により他の変
速段への変速を行いエンジンからの動力を駆動輪へ伝達
するようにした自動変速機であって、自動変速モードと
手動変速モードとのいずれかへの切換を検出する変速モ
ード検出手段と、該変速モード検出手段の検出信号に応
答して自動変速モードの下では自動変速モード変速制御
を行う自動変速モード変速制御手段と、手動変速モード
の下では前記自動変速モード変速制御とは異なる変速制
御を行う手動変速モード制御手段と、を備える自動変速
機の変速制御装置において、運転者以外の乗員の有無を
検知する乗員検出手段と、前記エンジンのトルクを変更
するエンジントルク変更手段と、トルクダウンが必要な
変速か否かを判断する変速判断手段と、前記変速モード
検出手段が検出した変速モードおよび前記乗員検出手段
が検出した乗員の有無に基づいてトルクダウン量を決定
するトルクダウン量決定手段と、前記変速判断手段がト
ルクダウンが必要な変速と判断したとき、前記トルクダ
ウン量決定手段により決定されたトルクダウン量が得ら
れるように、前記エンジントルク変更手段を制御するト
ルクダウン制御手段を備えることを特徴とする自動変速
機の変速制御装置である。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の自動変速機の変速制御装置において、前記トルクダウ
ンが必要な変速は、変速モード検出手段が手動変速モー
ドを検出すると共に、前記乗員検出手段が乗員有りと検
出しているときの変速であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】添付の図面に記載された実施例に
基づき、本発明の好ましい実施の形態につき詳細に説明
する。各実施例は、発明の説明のためのものであり発明
を限定するものではない。事実、発明の範囲すなわち精
神から逸脱することなく、本発明の中で種々の修正およ
び変形がなされ得ることは、当業者にとって明らかであ
ろう。例えば、一実施例の部分として図示され、あるい
は記述されている特徴は、さらなる実施例を生み出すべ
く他の実施例に用いられ得る。
【0017】図1は本発明の実施の一形態を示すブロッ
ク図であり、1はエンジン、2は自変速機であり、自動
変速機2には周知の如く複数組の遊星歯車装置を含む変
速歯車機構11が内蔵され、該変速歯車機構11にはト
ルクコンバータ10および入力軸12を介してエンジン
1の出力回転が入力される。該変速歯車機構11からの
出力回転は出力軸13および差動歯車装置3を介して駆
動輪4に伝達される。
【0018】なお、自動変速機2の変速歯車機構11
は、例えば、特開平3−28571号に記載のものと同
じであり、コントロールバルブ装置15内の第1シフト
ソレノイド15aおよび第2シフトソレノイド15bの
オンおよびオフの切換の組み合わせでもって、周知の如
くブレーキやクラッチ等の各摩擦要素の締結および解放
の組み合わせを行い、各種変速段が得られるようになっ
ている。その具体的構造については、後述する。
【0019】5はCPU,RAM,ROM、および入出
力インターフェースを備えた、いわゆるマイクロコンピ
ュータ等により構成されるエンジンコントロールユニッ
ト(以下、ECUと称す)であり、エンジンのスロット
ルバルブ開度を検出するスロットルセンサ202から得
られるスロットル開度信号TH、エンジン回転センサ2
06から得られるエンジン1の回転数信号NEおよび車
速センサ204から得られる車速信号V等をパラメータ
として、エンジン制御信号Tpを出力する。
【0020】14は、同じく、CPU,RAM,RO
M、および入出力インターフェースを備えた、いわゆる
マイクロコンピュータ等により構成される変速機コント
ロールユニット(以下、ATCUと称す)であり、上記
コントロールバルブ装置15の第1シフトソレノイド1
5a、第2シフトソレノイド15bの切換信号、およ
び、ライン圧ソレノイド16に制御信号を出力するよう
になっている。
【0021】そして、自動変速モードのときの変速判断
は、例えば、エンジンのスロットルバルブ開度を検出す
るスロットルセンサ202から得られるスロットル開度
信号THおよび車速センサ204から得られる車速信号
Vをパラメータとする所定のシフトスケジュールに基づ
いて行われる。
【0022】ATCU14には、さらに、アップシフト
スイッチ、ダウンシフトスイッチを含む変速モード検出
センサ208からの信号が入力されるようになってい
る。変速モード検出センサ208は、自動変速モードと
手動変速モードとのいずれかを検出する変速モード検出
手段を構成し、例えば、シフトレバー部に設けられ、ド
ライブ(D)レンジ位置から車両の横方向の手動変速モ
ード位置にシフトレバーがセレクトされたときに、手動
変速モードが選択されたものとして、ATCU14に手
動変速モードを指示する信号MSが入力されるようにな
っている。また、アップシフトスイッチは、手動変速モ
ードにおいて自動変速機2のギヤ段を1段だけアップシ
フトするための信号をATCU14に供給するためのも
のであり、例えば、手動変速モード位置においてシフト
レバーが例えば車両の進行方向の(+)側にシフトされ
たときに該信号を発生する。さらに、ダウンシフトスイ
ッチは、手動変速モードにおいて自動変速機2のギヤ段
を1段だけダウンシフトするための信号をATCU14
に供給するためのものであり、手動変速モード位置にお
いてシフトレバーが車両の進行方向の(−)側にシフト
されたときに該信号を発生する。
【0023】210は車両において、運転者以外の乗員
の有無を検出する乗員センサであり、検出信号Apが同
様にATCU14に入力される。本例では、この乗員セ
ンサ210は運転者以外の乗員が有りのときに作動し、
乗員有りという信号をATCU14に供給する。乗員セ
ンサ210は、例えばシートに加わる荷重の有無に応じ
て作動するスイッチ、シートベルトの装着の有無に応じ
て作動するスイッチ、赤外線や超音波等の反射を利用し
て乗員の有無を検知するセンサ、シートの温度を検知し
て乗員の有無を検知するサーモセンサ等で構成すること
ができる。さらに、車両の総重量をサスペンションのス
トローク等から計測し乗員の有無を検知するようにして
もよい。
【0024】なお、ATCU14には、必要に応じて、
自動変速機2の入力軸12の回転数を検出する入力回転
センサ212および自動変速機2の出力軸13の回転数
を検出する出力回転センサ214からの検出信号が入力
され、ATCU14とECU5とは相互に信号の授受が
可能なように接続されている。
【0025】次に、自動変速機2の変速歯車機構11の
一例につき図2を参照して説明する。
【0026】変速歯車機構11は、フロントサンギヤ1
11S、フロントピニオンギヤ111P、フロントイン
ターナルギヤ111L およびフロントプラネットキャリ
ア111Cからなるフロント遊星歯車組111と、リア
サンギヤ112S、リアピニオンギヤ112P、リアイ
ンターナルギヤ112Lおよびリアプラネットキャリア
112Cからなるリア遊星歯車組112とを備え、これ
らの2組の遊星歯車組がタンデムに配置されて構成され
ている。
【0027】そして、上記変速歯車機構11には、図示
のように、入力軸12とフロントサンギヤ111Sとを
接続するリバースクラッチR/C、入力軸12とフロン
トプラネットキャリア111Cとを接続するハイクラッ
チH/C、フロントプラネットキャリア111Cとリア
インターナルギヤ112Lとを接続するフォワードクラ
ッチF/C、フロントサンギヤ111Sをハウジング側
に固定するバンドブレーキB/B、フロントプラネット
キャリア111Cをハウジング側に固定するローアンド
リバースブレーキL&R/B等の摩擦係合要素が設けら
れている。
【0028】さらに、上記フォワードクラッチF/Cと
リアインターナルギヤ112Lとの間にはフォワードワ
ンウエイクラッチF/O・Cが設けられると共に、フロ
ントプラネットキャリア111Cとハウジングとの間に
はローワンウエイクラッチL/O・Cが設けられ、か
つ、フロントプラネットキャリア111Cとリアインタ
ーナルギヤ112Lとの間で上記フォワードワンウエイ
クラッチF/O・Cと並列にオーバーランクラッチO/
Cが設けられている。
【0029】しかして、かかる構成になる変速歯車機構
11では、図3に示すように、各種摩擦係合要素が油圧
制御回路から供給されるライン圧により第1シフトソレ
ノイド15aおよび第2シフトソレノイド15bのO
N,OFFの切換の組み合わせでもって、各摩擦係合要
素の締結および解放の組み合わせを行い、各種変速段が
得られるようになっている。図3において、Dは自動変
速モードを、Mは手動変速モードを示している。自動変
速モードまたは手動変速モードのいずれであっても、各
変速段において締結または解放される摩擦係合要素は基
本的に同じである。しかしながら、手動変速モードで
は、1速、2速および3速時にスロットル開度が1/1
6以下のときには、エンジンブレーキを作用させるた
め、オーバーランクラッチO/Cが締結される点におい
て自動変速モードと異なる。なお、変速時に各種摩擦係
合要素に加えられるライン圧は、後述するように、自動
変速モードか手動変速モードかの変速モードの違いによ
り変えられている。
【0030】なお、油圧制御回路は前述の特開平3−2
8571号に記載のものと同じであり、その詳細な説明
は省略する。
【0031】上記第1シフトソレノイド15aおよび第
2シフトソレノイド15bの切換信号は、ATCU14
に構成された変速制御手段から出力されるようになって
おり、このときの変速判断は、自動変速モードのときは
エンジン1のスロットルバルブ開度を検出するスロット
ルセンサ202から得られるスロットル開度信号THお
よび車速センサ204から得られる車速信号Vをパラメ
ータとする所定のシフトスケジュールに基づいて行われ
るが、手動変速モードのときは変速モード検出センサ2
08の検出に対応した所定の変速段に対応して行われ
る。
【0032】前述したライン圧ソレノイド16は例えば
オンドレーンタイプのソレノイドバルブで構成され、図
4に示すように、このライン圧ソレノイド16がATC
U14に構成されたライン圧制御手段から出力されるデ
ューティ制御信号により駆動され、パイロットバルブP
V, プレッシャーモデファイヤバルブPMVを適宜作動
させて、プレッシャーレギュレータバルブPRVを経由
するオイルポンプO/Pからの作動油圧が最適値のライ
ン圧に制御されるようになっている。しかして、ライン
圧は通常はエンジン負荷に対応するスロットル開度に基
づいて制御される。ATCU14には、走行状態に応じ
た最適ライン圧特性が数パターン、マップとして記憶さ
れており、ある走行状態では所定のライン圧特性となる
ようにATCU14が選択し、その選択されたライン圧
特性となるようにライン圧ソレノイド16がデューティ
制御される。
【0033】図5は、上記構成になる自動変速機の変速
制御装置の制御手順の一例を示すフローチャートであ
り、イグニッションスイッチのオン動作により開始し所
定時間毎に実行される。
【0034】そこで、制御がスタートすると、まず、ス
テップS100において、自動変速機が変速中か否かが
判断され、変速中でないときにはステップS110の通
常時ライン圧演算ルーチンへ、変速中のときにはステッ
プS120の変速時ライン圧演算ルーチンに進む。
【0035】ステップS110における通常時ライン圧
演算ルーチンでは、上述のように、判断時の走行状態に
応じた所定の通常時ライン圧特性パターン(図7のA1
参照)が選択される。そして、通常時ライン圧特性パタ
ーンA1が選択された後、スロットルセンサ202から
の信号THに基づいて所定のライン圧が決定される。
【0036】一方、ステップS200における変速時ラ
イン圧演算ルーチンでは、ステップS210において変
速モード検出センサ208からの信号MSに基づき手動
変速モードであるか否かが判断され、手動変速モードで
ない、すなわち、自動変速モードであるときにはステッ
プS220に進み、肯定の場合にはステップS240に
進む。
【0037】ステップS220では、自動変速モード時
のライン圧特性パターンA2が選択される。ライン圧特
性パターンA2は通常時のライン圧特性パターンA1に
比べ圧力が低く設定されており、変速時のショックを低
減するようにされている。
【0038】また、ステップS240では、乗員センサ
210からの信号Apに基づき乗員の有無が判断され
る。そして、乗員が無しのときはステップS250に進
み手動変速モード時のライン圧特性パターンM1が選択
され、乗員が有りのときはステップS260に進み手動
変速モード時のライン圧特性パターンM2が選択され
る。この手動変速モード時の乗員が無しのときのライン
圧特性パターンM1は、変速時の応答性を高めるため
に、通常時ライン圧特性よりは低いものの自動変速モー
ド時のライン圧特性パターンA2よりは圧力が高くなる
ように設定されている。一方、手動変速モード時の乗員
が有りのときのライン圧特性パターンM2は、変速時の
ショックを低減するために、乗員無しのときのライン圧
特性パターンM1より低くいものの、常に所定のポイン
トでしか変速しない自動変速モード時の変速時ライン圧
特性パターンA2よりは圧力が高くなるように設定され
ている。
【0039】上述のステップS220、ステップS25
0およびステップS260のいずれかによりライン圧特
性パターンが選択された後は、ステップS230に進
み、スロットルセンサ202からの信号THに基づいて
所定のライン圧が決定される。
【0040】上述のステップS110およびステップS
200のいずれかにおいて所定のライン圧が決定される
と、ステップS120に進みライン圧ソレノイド16の
デューティが決定され、それによりステップS130に
おいてライン圧ソレノイド16が駆動される。
【0041】次に、本発明の制御手順の他の例につき図
8のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0042】この例は、前例の図5のフローチャートに
おけるステップS200の内容を変更したものであり、
前例の図6のフローチャートに対応する。
【0043】そこで、本例では、まず、ステップS21
0は前例と同じであり、手動変速モードでない自動変速
モードであるときにはステップS220に進み、自動変
速モード時のライン圧特性パターン(これは、例えば、
前例のパターンA2と同じであってもよい)を選択す
る。そしてさらにステップS235に進み上記自動変速
モード時のライン圧特性パターンとスロットルセンサ2
02からの信号THに基づいて所定のライン圧が決定さ
れる。
【0044】一方、ステップS210において、手動変
速モードであると判断されると、ステップS245に進
み、手動変速モード時のライン圧特性パターン(これ
は、例えば、前例の乗員無しのパターンM1と同じであ
ってもよい)を選択する。そして、ステップS255に
進み上記選択された手動変速モード時のライン圧特性パ
ターンとスロットルセンサ202からの信号THに基づ
いて所定のライン圧が決定される。さらに、ステップS
265に進み、乗員の有無が判断され、乗員が無いとき
にはステップS255で決定されたライン圧のままルー
チンを抜ける。
【0045】しかるに、乗員が有るときにはステップS
275に進み、所定のライン圧補正が行われる。すなわ
ち、ステップS255で決定されたライン圧に対し所定
の係数を乗じたり、所定の値を減ずることにより、前例
のM2に対応する値とするのである。かくて、このルー
チンを終了することにより前例と同じ関係にあるライン
圧を得ることができる。
【0046】次に、変速時のショックを低減する制御の
一つとして知られているフィードバック制御に本発明を
適用した場合につき説明する。フィードバック制御は、
変速歯車機構11の入力軸12の回転数を検出する入力
回転センサ212と、出力軸13の回転数を検出する出
力回転センサ214とによりそれぞれ検出された入力回
転数と出力回転数とに基づいて、ギア比演算手段によっ
て実際のギア比を演算し、そして、シフトアップかシフ
トダウンか等の変速の種類を検出する変速種検出手段
と、車速を検出する車速センサ204とから得られた情
報に基づいて、変速の種類毎に予め設定された目標ギア
比を選択し、前記ギア比演算手段によって得られたギア
比が前記目標ギア比選択手段により選択された目標ギア
比に追従するようにライン圧を調整するようにしている
(詳細は、例えば、特開昭60−179555号を参
照)。
【0047】このフィードバック制御300における本
発明の制御手順の一例を図9を参照しつつ説明する。
【0048】ステップS310において変速モード検出
センサ208からの信号MSに基づき手動変速モードで
あるか否かが判断され、手動変速モードでない、すなわ
ち、自動変速モードであるときにはステップS320に
進み、肯定の場合にはステップS360に進む。
【0049】ステップS320では、図10に示す自動
変速モード時の目標ギア比変化率パターンAfが選択さ
れる。そして、車速に基づいて目標ギア比変化率が決定
される。
【0050】また、ステップS360では、乗員センサ
210からの信号Apに基づき乗員の有無が判断され
る。そして、乗員が無しのときはステップS370に進
み手動変速モード時の乗員無し用目標ギア比変化率パタ
ーンMf1が選択され、乗員が有りのときはステップS
380に進み手動変速モード時の乗員有り用目標ギア比
変化率パターンMf2が選択される。そして、それぞ
れ、車速に基づいて目標ギア比変化率が決定される。こ
の手動変速モード時の乗員が無しのときの目標ギア比変
化率パターンMf1は、変速時の応答性を高めるため
に、自動変速モード時の目標ギア比変化率パターンAf
よりは大きくなるように設定されて、一方、手動変速モ
ード時の乗員が有りのときの目標ギア比変化率パターン
Mf2は、変速時のショックを低減するために、乗員無
しのときのライン圧特性パターンMf1より小さいもの
の、常に所定のポイントでしか変速しない自動変速モー
ド時の変速時目標ギア比変化率パターンAfよりは大き
くなるように設定されている。
【0051】上述のステップS320、ステップS37
0およびステップS380のいずれかにより目標ギア比
変化率が決定された後は、ステップS330に進み、入
力回転数と出力回転数とから実ギア比が算出され、さら
に、ステップS340において、前回の実ギア比と今回
算出された実ギア比とからギア比変化率が算出される。
そして、ステップS350において、ステップS340
で算出したギア比変化率と目標ギア比変化率とに基づい
てゲイン量を決定し所定のライン圧が決定される。
【0052】なお、上述のステップS350において所
定のライン圧が決定されると、ライン圧ソレノイド16
のデューティが決定され、それに基づきライン圧ソレノ
イド16が駆動されること、前述の例と同じである。
【0053】次に、変速時のショックを低減する制御の
一つとして知られている、エンジントルクと変速時間と
に基づいてライン圧を制御する自動変速機の変速制御装
置に本発明を適用した場合につき説明する。
【0054】そこで、その変速時のライン圧演算ステッ
プS400の制御手順の一例につき図11を参照して説
明する。
【0055】まず、ステップS410において、トルク
フェーズか否かの判断が行われる。なお、トルクフェー
ズとは、アップシフト変速における変速の第1段階で、
出力軸の回転の変化を殆ど伴わず新たに締結されはじめ
た摩擦係合要素が摩擦によりトルクを伝達している領域
をいう。また、後出のイナーシャフェーズとは、アップ
シフト変速における変速の第2段階で、ライン圧の制御
により新たに締結されはじめた摩擦係合要素のトルク容
量が増大して入力トルクを上回り入力軸のイナーシャ
(慣性力)、換言すると、回転の変化を生じている領域
をいう。
【0056】ステップS410でトルクフェーズである
ときには、ステップS450に進みエンジントルクを演
算する。なお、このエンジントルクは、スロットルセン
サ202により得られるスロットル開度(エンジン負
荷)とエンジン回転センサ206により得られるエンジ
ン回転数とに基づいて一義的に求めることができる。次
いでステップS451で、エンジン回転センサ206に
より得られるエンジン回転数と入力回転センサ212に
より得られる入力軸12(タービン)の回転数とに基づ
き、エンジン回転数とタービン回転数との速度比を求
め、該速度比によりトルク比を演算により求める。そし
て、ステップS452において、上記エンジントルクと
トルク比とからタービントルクが求められる。
【0057】しかして、ステップS453において、ス
テップS452において求められたタービントルクに基
づき、図12に示すマップを参照して基準トルクフェー
ズ圧を求める。次いで、ステップS500に進み車速セ
ンサ204により得られる車速と上記のタービントルク
とに基づき、図13に示すサブルーチンにより図14の
マップを参照して目標変速時間を求める。
【0058】ここで、目標変速時間は、図14の
(a)、(b)および(c)に示すように、自動変速モ
ード時、手動変速モードで乗員無しの時および手動変速
モードで乗員有りの時にそれぞれ対応させて設定されて
いる。自動変速モード時の目標変速時間をTA、手動変
速モードで乗員無しの時の目標変速時間をTM1、手動
変速モードで乗員有りの時の目標変速時間をTM2とす
るとき、同一車速、同一タービントルクにおいて、手動
変速モードで乗員有りの時の目標変速時間TM2は自動
変速モード時の目標変速時間TAより短く、かつ、手動
変速モードで乗員無しの時の目標変速時間TM1より長
く設定されている。
【0059】そこで、ステップS500におけるサブル
ーチンを説明するに、ステップS510において手動変
速モードか否かが判断される。手動変速モードでなけれ
ば、ステップS520に進み、自動変速モード時の目標
変速時間TAを選択してルーチンを終了する。一方、ス
テップS510において手動変速モードと判断される
と、ステップS530において乗員の有無が判断され、
乗員が無しのときはステップS540に進んで手動変速
モードで乗員無しの時の目標変速時間TM1を、乗員が
有りのときはステップS550に進んで手動変速モード
で乗員有りの時の目標変速時間TM2をそれぞれ選択し
てルーチンを終了する。
【0060】そして、さらにステップS455に進み、
ステップS500で得られた目標変速時間に基づき図1
5のマップを参照して補正油圧値を求め、次いで、ステ
ップS456において、この補正油圧値と上記の基準ト
ルクフェーズ圧との和としてトルクフェーズ圧を求め
る。
【0061】一方、上記ステップS410における判断
でトルクフェーズでないと判断されたときは、ステップ
S420に進みイナーシャフェーズであるか否かが判断
される。イナーシャフェーズと判断されると、ステップ
S440に進みエンジントルクを演算する。次いでステ
ップS441で、エンジン回転数とタービン回転数との
速度比を求め、該速度比によりトルク比を演算により求
める。そして、ステップS442において、上記エンジ
ントルクとトルク比とからタービントルクが求められ
る。
【0062】しかして、ステップS443において、ス
テップS442において求められたタービントルクに基
づき、図12に示すマップを参照して基準イナーシャフ
ェーズ圧を求める。次いで、前述のルーチンと同様に、
ステップS500に進み車速センサ204により得られ
る車速と上記のタービントルクとに基づき、図13に示
すサブルーチンにより図14のマップを参照して目標変
速時間を求める。
【0063】そして、さらにステップS445に進み、
ステップS500で得られた目標変速時間に基づき図1
5のマップを参照して補正油圧値を求め、次いで、ステ
ップS446において、この補正油圧値と上記の基準イ
ナーシャフェーズ圧との和としてイナーシャフェーズ圧
を求める。
【0064】また、上記ステップS420における判断
でイナーシャフェーズでないと判断されると、ステップ
S430に進みエンジントルクを演算する。次いでステ
ップS431で、エンジン回転数とタービン回転数との
速度比を求め、該速度比によりトルク比を演算により求
める。そして、ステップS432において、上記エンジ
ントルクとトルク比とからタービントルクが求められ
る。
【0065】しかして、ステップS433において、ス
テップS432において求められたタービントルクに基
づき、図12に示すマップを参照して基準フィニッシュ
フェーズ圧を求める。次いで、前述のルーチンと同様
に、ステップS500に進み車速センサ204により得
られる車速と上記のタービントルクとに基づき、図13
に示すサブルーチンにより図14のマップを参照して目
標変速時間を求める。
【0066】そして、さらにステップS435に進み、
ステップS500で得られた目標変速時間に基づき図1
5のマップを参照して補正油圧値を求め、次いで、ステ
ップS446において、この補正油圧値と上記の基準フ
ィニッシュフェーズ圧との和としてフィニッシュフェー
ズ圧を求める。
【0067】なお、上述のステップS436、ステップ
S446またはステップS456におけるそれぞれの圧
力に対応する所定のライン圧が決定されると、ライン圧
ソレノイド16のデューティが決定され、それに基づき
ライン圧ソレノイド16が駆動されること、前述の例と
同じである。
【0068】次に、変速時のショックを低減する制御の
一つとして知られている、エンジントルクをダウンする
ことにより変速ショックを低減する自動変速機の変速制
御装置に本発明を適用した場合につき、図16および図
17を参照して説明する。
【0069】制御がスタートすると、まず、ATCU1
4ではステップS600において、トルクダウンが必要
な変速か否かが判断され、そうでないときにはステップ
S610に進み、ECU5に通常の点火時期制御を行わ
せる。そして、ECU5はステップS680において点
火時期を決定し、さらに、ステップS690において点
火時期の決定に従いエンジントルク変更手段としての点
火時期制御手段に点火指令を出力する。
【0070】ステップS600でトルクダウンが必要な
変速と判断されれると、ステップS620に進み自動変
速機2内の変速歯車機構11のギア位置、エンジンの回
転数、変速モード検出センサ208による変速モードが
読み込まれる。そして、ステップS630において、手
動変速モードか否かが判断される。判断の結果、手動変
速モードでない、すなわち、自動変速モードのときに
は、ステップS640に進み、図17に示すような、自
動変速モード用のトルクダウン量TDAに決定する。一
方、ステップS630において、手動変速モードと判断
されるとステップS650に進み、さらに、乗員の有無
が判断される。そして、乗員有りのときには、ステップ
S660に進み手動変速モードの乗員有り用トルクダウ
ン量TDM2に決定され、乗員無しのときにはステップ
S670に進み手動変速モードの乗員無し用トルクダウ
ン量TDM1に決定される。ここで、手動変速モードの
乗員有り用トルクダウン量TDM2は自動変速モード用
のトルクダウン量TDAより小さく、手動変速モードの
乗員無し用トルクダウン量TDM1よりは大きく設定さ
れている。
【0071】上記ステップS640、ステップS660
およびステップS670のいずれかにおいて決定された
トルクダウン量が得られるように、ステップS680に
おいて点火時期を決定し、さらに、ステップS690に
おいて点火時期の決定に従いエンジントルク変更手段と
しての点火時期制御手段に点火指令を出力する。
【0072】なお、エンジントルク変更手段としては、
点火時期を変更する以外に、エンジンの燃料噴射量、吸
入空気量、両者を同時に制御するスロットル開度、過給
圧等を変更することによるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の変速歯車機構および摩擦係合要素の実
施の一形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の摩擦係合要素の各変速段における作動
状態を示す表である。
【図4】本発明のライン圧調整手段の実施の一形態を示
すブロック図である。
【図5】本発明の実施の一形態の制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態の制御手順の他の例を示
すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態のライン圧特性パターン
を示すマップである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の制御手順の一例を
示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態の制御手順の一例を
示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態の目標ギア比変化
率特性パターンを示すマップである。
【図11】本発明の第4の実施の形態の制御手順の一例
を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施の形態のタービントルク
に対する基準変速時の油圧の関係を示すマップである。
【図13】図11のフローチャートの一部のサブルーチ
ンの制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施の形態の車速に対する目
標変速時間の関係を示すマップである。
【図15】本発明の第4の実施の形態の目標変速時間に
対する補正油圧の関係を示すマップである。
【図16】本発明の第5の実施の形態の制御手順の一例
を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第5の実施の形態の変速時のトルク
ダウンを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 5 エンジンコントロールユニット(ECU) 10 トルクコンバータ 11 変速歯車機構 14 自動変速機コントロールユニット(ATCU) 15 コントロールバルブ 16 ライン圧ソレノイド 202 スロットルセンサ 204 車速センサ 206 エンジン回転センサ 208 変速モード検出センサ 210 乗員センサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速歯車機構の各種摩擦要素をライン圧
    により選択的に作動させて所定変速段を選択し、作動す
    る摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行うよう
    にした自動変速機であって、 自動変速モードと手動変速モードとのいずれかへの切換
    を検出する変速モード検出手段と、該変速モード検出手
    段の検出信号に応答して自動変速モードの下では自動変
    速モード変速制御を行う自動変速モード変速制御手段
    と、手動変速モードの下では前記自動変速モード変速制
    御とは異なる変速制御を行う手動変速モード制御手段
    と、を備える自動変速機の変速制御装置において、 運転者以外の乗員の有無を検知する乗員検出手段と、 前記変速モード検出手段による変速モードの検出結果
    と、前記乗員検出手段による乗員有無の検出結果とに基
    づき、変速時の前記ライン圧をそれぞれ異ならせるよう
    に調整するライン圧調整手段と、を備えることを特徴と
    する自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ライン圧調整手段は、前記変速モー
    ド検出手段が手動変速モードであることを検出すると共
    に、前記乗員検出手段が運転者以外の乗員有りと検出し
    たとき、変速時のライン圧が、前記自動変速モードのと
    きより高く、かつ、前記手動変速モードで乗員無しのと
    きより低くなるように調整することを特徴とする請求項
    1に記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ライン圧調整手段は、所定の数のラ
    イン圧特性パターンを記憶したマップを備え、前記変速
    モード検出手段による変速モードの検出結果と、前記乗
    員検出手段による乗員有無の検出結果とに基づき、前記
    所定の数のライン圧特性パターンから特定のライン圧特
    性パターンを選択することを特徴とする請求項1または
    2に記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ライン圧調整手段は、所定のライン
    圧特性パターンを記憶したマップを備え、前記変速モー
    ド検出手段による変速モードの検出結果と、前記乗員検
    出手段による乗員有無の検出結果とに基づき、前記所定
    のライン圧特性パターンを補正して所定のライン圧を得
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速
    機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 変速歯車機構の各種摩擦要素をライン圧
    により選択的に作動させて所定変速段を選択し、作動す
    る摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行うよう
    にした自動変速機であって、 自動変速モードと手動変速モードとのいずれかへの切換
    を検出する変速モード検出手段と、該変速モード検出手
    段の検出信号に応答して自動変速モードの下では自動変
    速モード変速制御を行う自動変速モード変速制御手段
    と、手動変速モードの下では前記自動変速モード変速制
    御とは異なる変速制御を行う手動変速モード制御手段
    と、を備える自動変速機の変速制御装置において、 運転者以外の乗員の有無を検知する乗員検出手段と、 前記変速歯車機構の入力回転数を検出する入力回転数検
    出手段と、 前記変速歯車機構の出力回転数を検出する出力回転数検
    出手段と、 入力回転数と出力回転数とに基づいて実際のギア比を演
    算するギア比演算手段と、 変速の種類を検出する変速種検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 変速の種類毎に予め設定された目標ギア比を車速および
    変速の種類に基づいて選択する目標ギア比選択手段と、 前記ギア比演算手段によって得られたギア比が前記目標
    ギア比選択手段により選択された目標ギア比に追従する
    ようにライン圧を調整するライン圧調整手段とを備え、 前記変速モード検出手段が手動変速モードを検出すると
    共に、前記乗員検出手段が乗員有りと検出しているとき
    には、前記目標ギア比が前記自動変速モードのときより
    大きく、かつ、前記手動変速モードで乗員無しのときよ
    り小さい目標ギア比を選択することを特徴とする自動変
    速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 変速歯車機構の各種摩擦要素をライン圧
    により選択的に作動させて所定変速段を選択し、作動す
    る摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行いエン
    ジンからの動力を駆動輪へ伝達するようにした自動変速
    機であって、 自動変速モードと手動変速モードとのいずれかへの切換
    を検出する変速モード検出手段と、該変速モード検出手
    段の検出信号に応答して自動変速モードの下では自動変
    速モード変速制御を行う自動変速モード変速制御手段
    と、手動変速モードの下では前記自動変速モード変速制
    御とは異なる変速制御を行う手動変速モード制御手段
    と、を備える自動変速機の変速制御装置において、 運転者以外の乗員の有無を検知する乗員検出手段と、 前記エンジンのトルクを検出するエンジントルク検出手
    段と、 車速を検出する車速検出手段と、 前記エンジントルク検出手段により検出されたエンジン
    トルクと前記車速検出手段により検出された車速とに基
    づき目標変速時間を決定する目標変速時間決定手段と、 変速時間が前記目標変速時間決定手段により決定された
    目標変速時間となるようにライン圧を調整するライン圧
    調整手段とを備え、 前記変速モード検出手段が手動変速モードを検出すると
    共に、前記乗員検出手段が乗員有りと検出しているとき
    には、前記目標変速時間を前記自動変速モードのときよ
    り短く、かつ、前記手動変速モードで乗員無しのときよ
    り長い変速時間とすることを特徴とする自動変速機の変
    速制御装置。
  7. 【請求項7】 変速歯車機構の各種摩擦要素をライン圧
    により選択的に作動させて所定変速段を選択し、作動す
    る摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行いエン
    ジンからの動力を駆動輪へ伝達するようにした自動変速
    機であって、 自動変速モードと手動変速モードとのいずれかへの切換
    を検出する変速モード検出手段と、該変速モード検出手
    段の検出信号に応答して自動変速モードの下では自動変
    速モード変速制御を行う自動変速モード変速制御手段
    と、手動変速モードの下では前記自動変速モード変速制
    御とは異なる変速制御を行う手動変速モード制御手段
    と、を備える自動変速機の変速制御装置において、 運転者以外の乗員の有無を検知する乗員検出手段と、 前記エンジンのトルクを変更するエンジントルク変更手
    段と、 トルクダウンが必要な変速か否かを判断する変速判断手
    段と、 前記変速モード検出手段が検出した変速モードおよび前
    記乗員検出手段が検出した乗員の有無に基づいてトルク
    ダウン量を決定するトルクダウン量決定手段と、 前記変速判断手段がトルクダウンが必要な変速と判断し
    たとき、前記トルクダウン量決定手段により決定された
    トルクダウン量が得られるように、前記エンジントルク
    変更手段を制御するトルクダウン制御手段を備えること
    を特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  8. 【請求項8】 前記トルクダウンが必要な変速は、変速
    モード検出手段が手動変速モードを検出すると共に、前
    記乗員検出手段が乗員有りと検出しているときの変速で
    あることを特徴とする請求項7に記載の自動変速機の変
    速制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153157A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Hino Motors Ltd 変速機制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153157A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Hino Motors Ltd 変速機制御装置

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