JPH11165287A - 姿勢検出装置および姿勢制御装置並びにロボット制御装置 - Google Patents
姿勢検出装置および姿勢制御装置並びにロボット制御装置Info
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- JPH11165287A JPH11165287A JP33676497A JP33676497A JPH11165287A JP H11165287 A JPH11165287 A JP H11165287A JP 33676497 A JP33676497 A JP 33676497A JP 33676497 A JP33676497 A JP 33676497A JP H11165287 A JPH11165287 A JP H11165287A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素なシステムで高精度な姿勢検出を迅速に
行うことのできる姿勢検出装置を実現し、これを用いた
構成の簡素な姿勢制御装置およびロボット制御装置を提
供する。 【解決手段】 ロボットハンド18について、直交する
水平軸X、Yの回りにおけるそれぞれの回転角を検出す
る傾斜センサ31、32と、ハンド18に設けられた3
個の画像認識点L1、L2、L3と、これら画像認識点を
画像認識するCCDカメラ45と、このカメラ45によ
る認識画像に基づいて水平軸X、Yと直交する鉛直なZ
軸回りにおける、3個の画像認識点L1〜L3を含む平面
SLの回転角Δnを算出する回転角算出手段47と、を
有しており、その算出手段47の算出結果と、傾斜セン
サ31、32の検出回転角とから、ハンド18の姿勢を
検出する。
行うことのできる姿勢検出装置を実現し、これを用いた
構成の簡素な姿勢制御装置およびロボット制御装置を提
供する。 【解決手段】 ロボットハンド18について、直交する
水平軸X、Yの回りにおけるそれぞれの回転角を検出す
る傾斜センサ31、32と、ハンド18に設けられた3
個の画像認識点L1、L2、L3と、これら画像認識点を
画像認識するCCDカメラ45と、このカメラ45によ
る認識画像に基づいて水平軸X、Yと直交する鉛直なZ
軸回りにおける、3個の画像認識点L1〜L3を含む平面
SLの回転角Δnを算出する回転角算出手段47と、を
有しており、その算出手段47の算出結果と、傾斜セン
サ31、32の検出回転角とから、ハンド18の姿勢を
検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理系を含む
姿勢検出装置とこれを用いた姿勢制御装置およびロボッ
ト制御装置に係り、より詳しくはロボットのハンド部の
姿勢および先端位置制御に好適な装置に関する。
姿勢検出装置とこれを用いた姿勢制御装置およびロボッ
ト制御装置に係り、より詳しくはロボットのハンド部の
姿勢および先端位置制御に好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元空間内で任意の方向に姿勢
変化する制御対象、例えばロボットのハンド部のような
対象物の位置制御を行う場合、対象物を支持するアーム
の撓みやこれを駆動する減速ギヤ等のバックラッシュに
よって精密位置決めが難しく、そのために、ロボットの
関節部に設けたポテンショメータやエンコーダ等の内界
センサのみならず、ロボットの外部から手先部をモニタ
する外界センサが併用されている。さらに、そのような
外界センサとして、例えばロボットの手先部をカメラを
通して画像認識するものが知られており、そのような画
像処理系を有するロボットとしては、マスタースレーブ
方式のロボット等のように人手による作業負荷を軽減し
たり、遠隔操作によって作業者の安全を確保したりする
作業支援ロボットがある。この種のロボットは、特に医
療福祉分野において今後の開発が期待されている。さら
に、CCDカメラを2台使用し、その三角測量の原理に
従って対象物の3点を画像認識し、ハンド先端部の位置
を検出する等の提案がなされている。
変化する制御対象、例えばロボットのハンド部のような
対象物の位置制御を行う場合、対象物を支持するアーム
の撓みやこれを駆動する減速ギヤ等のバックラッシュに
よって精密位置決めが難しく、そのために、ロボットの
関節部に設けたポテンショメータやエンコーダ等の内界
センサのみならず、ロボットの外部から手先部をモニタ
する外界センサが併用されている。さらに、そのような
外界センサとして、例えばロボットの手先部をカメラを
通して画像認識するものが知られており、そのような画
像処理系を有するロボットとしては、マスタースレーブ
方式のロボット等のように人手による作業負荷を軽減し
たり、遠隔操作によって作業者の安全を確保したりする
作業支援ロボットがある。この種のロボットは、特に医
療福祉分野において今後の開発が期待されている。さら
に、CCDカメラを2台使用し、その三角測量の原理に
従って対象物の3点を画像認識し、ハンド先端部の位置
を検出する等の提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
姿勢検出装置およびロボット制御装置にあっては、上述
したような画像処理系を有する場合、例えば画像認識点
付近の背景の明るさが変化し易い等の理由で対象物を常
時明確に画像認識することができず、また、画像処理も
複雑であった。そのため、わずかな姿勢変化や変位を迅
速かつ正確に検出することができず、例えば遠隔操作に
よって作業者の安全を確保するような場合、簡素なシス
テムで制御対象の姿勢を高精度に検出し、精度に優れた
作業を行うというようなことは困難であった。また、従
来作業者の微妙な手作業に頼っているような作業を代行
し得るロボットが期待されてはいるものの、実際には上
記の困難性が顕著なために実用化できていない。しかし
ながら、高精度な姿勢検出を可能にし、高精度の作業支
援ロボットを開発すれば、人手作業によっては到底不可
能な高精度と作業速度(作業時間の短縮)が十分期待で
きることから、上記のような問題の解消が希求されてい
る。
姿勢検出装置およびロボット制御装置にあっては、上述
したような画像処理系を有する場合、例えば画像認識点
付近の背景の明るさが変化し易い等の理由で対象物を常
時明確に画像認識することができず、また、画像処理も
複雑であった。そのため、わずかな姿勢変化や変位を迅
速かつ正確に検出することができず、例えば遠隔操作に
よって作業者の安全を確保するような場合、簡素なシス
テムで制御対象の姿勢を高精度に検出し、精度に優れた
作業を行うというようなことは困難であった。また、従
来作業者の微妙な手作業に頼っているような作業を代行
し得るロボットが期待されてはいるものの、実際には上
記の困難性が顕著なために実用化できていない。しかし
ながら、高精度な姿勢検出を可能にし、高精度の作業支
援ロボットを開発すれば、人手作業によっては到底不可
能な高精度と作業速度(作業時間の短縮)が十分期待で
きることから、上記のような問題の解消が希求されてい
る。
【0004】また、対象物のわずかな姿勢変化を迅速か
つ正確に検出できれば、作業支援ロボットに限らず、各
種の生産機械、例えば繊維加工機のように部分的に複雑
で細かい動きをするものにおいても、人手作業によって
は到底不可能な高精度で迅速な作業が期待できる。そこ
で本発明は、簡素なシステムで高精度な姿勢検出を迅速
に行うことのできる姿勢検出装置を実現し、これを用い
た構成の簡素な姿勢制御装置およびロボット制御装置を
提供することを目的とする。
つ正確に検出できれば、作業支援ロボットに限らず、各
種の生産機械、例えば繊維加工機のように部分的に複雑
で細かい動きをするものにおいても、人手作業によって
は到底不可能な高精度で迅速な作業が期待できる。そこ
で本発明は、簡素なシステムで高精度な姿勢検出を迅速
に行うことのできる姿勢検出装置を実現し、これを用い
た構成の簡素な姿勢制御装置およびロボット制御装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の発明者は、対象物の僅かな姿勢変化をも明確に画
像認識可能にすべく鋭意研究を重ね、次のような発明に
到達した。すなわち、請求項1に記載の発明は、姿勢変
化可能な対象物について、互いに直交する第1および第
2の水平軸の回りにおけるそれぞれの回転角を検出する
第1および第2の傾斜センサと、前記対象物に設けられ
た3個の画像認識点(L1、L2、L3)と、該3個の画
像認識点を画像認識する画像認識手段と、該画像認識手
段による認識情報に基づいて、前記第1および第2の水
平軸と直交する鉛直軸の回りにおける、前記3個の画像
認識点を含む平面の回転角を算出する回転角算出手段
と、を備え、該回転角算出手段の算出結果と前記第1お
よび第2の傾斜センサにより検出された回転角とに基づ
いて、前記鉛直軸並びに前記第1および第2の水平軸を
直交3軸とする座標系における前記制御対象物の姿勢を
検出するものである。
発明の発明者は、対象物の僅かな姿勢変化をも明確に画
像認識可能にすべく鋭意研究を重ね、次のような発明に
到達した。すなわち、請求項1に記載の発明は、姿勢変
化可能な対象物について、互いに直交する第1および第
2の水平軸の回りにおけるそれぞれの回転角を検出する
第1および第2の傾斜センサと、前記対象物に設けられ
た3個の画像認識点(L1、L2、L3)と、該3個の画
像認識点を画像認識する画像認識手段と、該画像認識手
段による認識情報に基づいて、前記第1および第2の水
平軸と直交する鉛直軸の回りにおける、前記3個の画像
認識点を含む平面の回転角を算出する回転角算出手段
と、を備え、該回転角算出手段の算出結果と前記第1お
よび第2の傾斜センサにより検出された回転角とに基づ
いて、前記鉛直軸並びに前記第1および第2の水平軸を
直交3軸とする座標系における前記制御対象物の姿勢を
検出するものである。
【0006】この請求項1に係る発明では、3個の画像
認識点を含む平面について第1および第2の水平軸と直
交する鉛直軸の回りの回転角を算出し、その算出結果と
第1および第2の傾斜センサにより検出された回転角と
に基づいて、対象物の姿勢が検出される。したがって、
画像データの処理は3個の画像認識点を含む平面の前記
鉛直軸回りの回転角を算出するだけでよく、迅速な姿勢
検出が可能になる。
認識点を含む平面について第1および第2の水平軸と直
交する鉛直軸の回りの回転角を算出し、その算出結果と
第1および第2の傾斜センサにより検出された回転角と
に基づいて、対象物の姿勢が検出される。したがって、
画像データの処理は3個の画像認識点を含む平面の前記
鉛直軸回りの回転角を算出するだけでよく、迅速な姿勢
検出が可能になる。
【0007】また、請求項2に記載のように、前記画像
認識点が前記対象物に取り付けられ発光する発光素子で
構成されていれば、焦点を絞って3個の画像認識点を明
確に画像認識することができ、請求項3に記載のよう
に、前記第1および第2の傾斜検出手段が、前記対象物
にそれぞれ取り付けられ前記第1および第2の水平軸の
回りにおける前記対象物のそれぞれの回転角を検出する
2個の傾斜センサを有すると、水平面に対する傾斜方向
の回転を簡素な構成で直接高精度に検出することがで
き、検出精度をも高めることができる。
認識点が前記対象物に取り付けられ発光する発光素子で
構成されていれば、焦点を絞って3個の画像認識点を明
確に画像認識することができ、請求項3に記載のよう
に、前記第1および第2の傾斜検出手段が、前記対象物
にそれぞれ取り付けられ前記第1および第2の水平軸の
回りにおける前記対象物のそれぞれの回転角を検出する
2個の傾斜センサを有すると、水平面に対する傾斜方向
の回転を簡素な構成で直接高精度に検出することがで
き、検出精度をも高めることができる。
【0008】請求項4に記載の発明は、姿勢制御可能な
制御対象物と、該制御対象物の姿勢を制御して該制御対
象物の先端位置を制御する制御手段と、前記制御対象物
の姿勢を検出し制御手段にフィードバックする姿勢検出
手段と、を備えた姿勢制御装置において、前記姿勢検出
手段が、互いに直交する第1および第2の水平軸の回り
における前記制御対象物のそれぞれの回転角を検出する
第1および第2の傾斜センサと、前記制御対象物に設け
られた3個の画像認識点(L1、L2、L3)と、該3個
の画像認識点を画像認識する画像認識手段と、該画像認
識手段による認識情報に基づいて、前記第1および第2
の水平軸と直交する鉛直軸回りにおける該3個の画像認
識点を含む平面の回転角を算出する回転角算出手段と、
を有し、該回転角算出手段の算出結果と前記第1および
第2の傾斜センサにより検出された回転角とに基づい
て、前記鉛直軸並びに前記第1および第2の水平軸を直
交3軸とする座標系における前記制御対象物の姿勢を検
出するものである。
制御対象物と、該制御対象物の姿勢を制御して該制御対
象物の先端位置を制御する制御手段と、前記制御対象物
の姿勢を検出し制御手段にフィードバックする姿勢検出
手段と、を備えた姿勢制御装置において、前記姿勢検出
手段が、互いに直交する第1および第2の水平軸の回り
における前記制御対象物のそれぞれの回転角を検出する
第1および第2の傾斜センサと、前記制御対象物に設け
られた3個の画像認識点(L1、L2、L3)と、該3個
の画像認識点を画像認識する画像認識手段と、該画像認
識手段による認識情報に基づいて、前記第1および第2
の水平軸と直交する鉛直軸回りにおける該3個の画像認
識点を含む平面の回転角を算出する回転角算出手段と、
を有し、該回転角算出手段の算出結果と前記第1および
第2の傾斜センサにより検出された回転角とに基づい
て、前記鉛直軸並びに前記第1および第2の水平軸を直
交3軸とする座標系における前記制御対象物の姿勢を検
出するものである。
【0009】この請求項4に係る発明では、第1および
第2の傾斜センサにより直接的に検出された傾斜方向の
回転角と、回転角算出手段の算出結果とを、制御手段へ
のフィードバック情報とすることで、画像データの処理
は3個の画像認識点を含む平面の前記鉛直軸回りの回転
角を算出するだけでよくなり、水平面に対する傾斜方向
の回転も第1および第2の傾斜センサからなる簡素な構
成で直接高精度に検出することができる。したがって、
迅速で高精度の姿勢制御ができる。
第2の傾斜センサにより直接的に検出された傾斜方向の
回転角と、回転角算出手段の算出結果とを、制御手段へ
のフィードバック情報とすることで、画像データの処理
は3個の画像認識点を含む平面の前記鉛直軸回りの回転
角を算出するだけでよくなり、水平面に対する傾斜方向
の回転も第1および第2の傾斜センサからなる簡素な構
成で直接高精度に検出することができる。したがって、
迅速で高精度の姿勢制御ができる。
【0010】さらに、請求項5に記載の発明は、アーム
および該アームに支持されたハンドの姿勢を制御し、該
ハンドの先端部を目標位置に移動させるとともに該ハン
ドを目標姿勢に制御する姿勢制御手段と、前記ハンドの
先端部の姿勢を検出し制御手段にフィードバックする姿
勢検出手段と、を備えたロボット制御装置において、前
記姿勢検出手段が、互いに直交する第1および第2の水
平軸の回りにおける前記ハンドのそれぞれの回転角を検
出する第1および第2の傾斜センサと、前記ハンドに取
り付けられ発光する3個の発光素子と、該3個の発光素
子の発光点(L1、L2、L3)を画像認識する画像認識
手段と、該画像認識手段による認識情報に基づいて、前
記第1および第2の水平軸と直交する鉛直軸回りにおけ
る該3個の発光点を含む平面の回転角を算出する回転角
算出手段と、を有し、該回転角算出手段の算出結果と前
記第1および第2の傾斜センサにより検出された回転角
とに基づいて、前記鉛直軸並びに前記第1および第2の
水平軸を直交3軸とする座標系における前記制御対象物
の姿勢を検出するものである。
および該アームに支持されたハンドの姿勢を制御し、該
ハンドの先端部を目標位置に移動させるとともに該ハン
ドを目標姿勢に制御する姿勢制御手段と、前記ハンドの
先端部の姿勢を検出し制御手段にフィードバックする姿
勢検出手段と、を備えたロボット制御装置において、前
記姿勢検出手段が、互いに直交する第1および第2の水
平軸の回りにおける前記ハンドのそれぞれの回転角を検
出する第1および第2の傾斜センサと、前記ハンドに取
り付けられ発光する3個の発光素子と、該3個の発光素
子の発光点(L1、L2、L3)を画像認識する画像認識
手段と、該画像認識手段による認識情報に基づいて、前
記第1および第2の水平軸と直交する鉛直軸回りにおけ
る該3個の発光点を含む平面の回転角を算出する回転角
算出手段と、を有し、該回転角算出手段の算出結果と前
記第1および第2の傾斜センサにより検出された回転角
とに基づいて、前記鉛直軸並びに前記第1および第2の
水平軸を直交3軸とする座標系における前記制御対象物
の姿勢を検出するものである。
【0011】この請求項5に係る発明では、3個の発光
素子の発光点を正確に画像認識することで、これら発光
点を含む平面の鉛直軸回りにおける回転角が正確に算出
され、その算出結果と、第1および第2の傾斜センサに
より直接的に検出された傾斜方向の回転角とが、制御手
段にフィードバックされる。したがって、画像データの
処理は3個の画像認識点を含む平面の前記鉛直軸回りの
回転角を算出するだけでよくなり、水平面に対する傾斜
方向の回転も第1および第2の傾斜センサからなる簡素
な構成で直接高精度に検出することができるから、迅速
で高精度の姿勢制御ができる。さらに、水平面に対する
傾斜方向の回転を傾斜センサによって直接検出すること
で、アームの撓みや駆動系のバックラッシュ等に対する
補償をも可能にし、より精度に優れた姿勢制御を行うこ
とができる。また、請求項6に記載のように、前記第1
および第2の傾斜センサが前記ハンドにそれぞれ取り付
けられると、複雑な外界センサが必要ない簡素なロボッ
ト制御装置となる。
素子の発光点を正確に画像認識することで、これら発光
点を含む平面の鉛直軸回りにおける回転角が正確に算出
され、その算出結果と、第1および第2の傾斜センサに
より直接的に検出された傾斜方向の回転角とが、制御手
段にフィードバックされる。したがって、画像データの
処理は3個の画像認識点を含む平面の前記鉛直軸回りの
回転角を算出するだけでよくなり、水平面に対する傾斜
方向の回転も第1および第2の傾斜センサからなる簡素
な構成で直接高精度に検出することができるから、迅速
で高精度の姿勢制御ができる。さらに、水平面に対する
傾斜方向の回転を傾斜センサによって直接検出すること
で、アームの撓みや駆動系のバックラッシュ等に対する
補償をも可能にし、より精度に優れた姿勢制御を行うこ
とができる。また、請求項6に記載のように、前記第1
および第2の傾斜センサが前記ハンドにそれぞれ取り付
けられると、複雑な外界センサが必要ない簡素なロボッ
ト制御装置となる。
【0012】請求項7に記載の発明は、アームおよび該
アームに支持されたハンドの姿勢を制御し、該ハンドの
先端部を目標位置に移動させるとともに該ハンドを目標
姿勢に制御する姿勢制御手段と、前記ハンドの先端部の
位置および姿勢を検出し前記姿勢制御手段にフィードバ
ックする検出手段と、を備えたロボット制御装置におい
て、前記検出手段が、前記ハンドに取り付けられ発光す
る3個の発光素子と、該3個の発光素子の発光点(L
1、L2、L3)を所定方向から画像認識する画像認識手
段と、該画像認識手段の認識画像に基づいて、前記3個
の発光点によって形成される三角形の認識画像と、前記
所定方向における中間基準位置で前記3個の発光点に対
応して形成される三角形の認識画像とを比較して、前記
所定方向における前記ハンドの先端部の位置を検出する
ものである。
アームに支持されたハンドの姿勢を制御し、該ハンドの
先端部を目標位置に移動させるとともに該ハンドを目標
姿勢に制御する姿勢制御手段と、前記ハンドの先端部の
位置および姿勢を検出し前記姿勢制御手段にフィードバ
ックする検出手段と、を備えたロボット制御装置におい
て、前記検出手段が、前記ハンドに取り付けられ発光す
る3個の発光素子と、該3個の発光素子の発光点(L
1、L2、L3)を所定方向から画像認識する画像認識手
段と、該画像認識手段の認識画像に基づいて、前記3個
の発光点によって形成される三角形の認識画像と、前記
所定方向における中間基準位置で前記3個の発光点に対
応して形成される三角形の認識画像とを比較して、前記
所定方向における前記ハンドの先端部の位置を検出する
ものである。
【0013】この請求項7に係る発明では、3個の発光
素子の発光点を所定方向から正確に画像認識でき、現在
の位置で3個の発光点によって形成される三角形の認識
画像と、ハンドの中間基準位置で形成される三角形の認
識画像とがほぼ相似関係にあることから、これらの大き
さの比と、画像認識手段から中間基準位置までの既知の
距離とから、前記中間基準位置に対する前記ハンドの位
置を容易に検出することができる。
素子の発光点を所定方向から正確に画像認識でき、現在
の位置で3個の発光点によって形成される三角形の認識
画像と、ハンドの中間基準位置で形成される三角形の認
識画像とがほぼ相似関係にあることから、これらの大き
さの比と、画像認識手段から中間基準位置までの既知の
距離とから、前記中間基準位置に対する前記ハンドの位
置を容易に検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。図1〜図11は本発
明に係る姿勢検出装置およびロボット制御装置の一実施
形態を示す図であり、本発明を双腕多関節型ロボットに
適用した例を示している。まず、その構成について説明
すると、図1および図2において、10は作業支援ロボ
ットとして使用される双腕多関節型ロボットの片腕側で
あり、この片腕側の多関節型ロボット10は、基台部1
1と、基台11から腕状に延びるよう互いに連結して設
けられた複数の可動アーム12、13、14、15、1
6および17と、先端側の可動アーム17に支持された
ハンド18と、を具備している。多関節型ロボット10
は、アーム揺動方向の旋回について4自由度、アーム捩
り方向の回転について3自由度、ハンド18の把持動作
方向について1自由度の計8自由度を有しており、図2
に示すように、可動アーム12、13、15および17
がそれぞれアーム長さ方向の中心軸(以下、アーム中心
軸という)と直交する旋回中心軸を中心にしてアーム揺
動方向に旋回し、可動アーム14、16およびハンド1
8がアーム長さ方向のそれぞれの回転中心軸回りに回転
するようになっている。また、ハンド18は相互に接近
および離隔するよう平行移動可能な左右一対の把持指部
21、22を有しており、これら把持指部21、22は
所定の把持対象物(例えば縫合針)を把持および解放す
るように往復動可能になっている。
て添付図面を参照しつつ説明する。図1〜図11は本発
明に係る姿勢検出装置およびロボット制御装置の一実施
形態を示す図であり、本発明を双腕多関節型ロボットに
適用した例を示している。まず、その構成について説明
すると、図1および図2において、10は作業支援ロボ
ットとして使用される双腕多関節型ロボットの片腕側で
あり、この片腕側の多関節型ロボット10は、基台部1
1と、基台11から腕状に延びるよう互いに連結して設
けられた複数の可動アーム12、13、14、15、1
6および17と、先端側の可動アーム17に支持された
ハンド18と、を具備している。多関節型ロボット10
は、アーム揺動方向の旋回について4自由度、アーム捩
り方向の回転について3自由度、ハンド18の把持動作
方向について1自由度の計8自由度を有しており、図2
に示すように、可動アーム12、13、15および17
がそれぞれアーム長さ方向の中心軸(以下、アーム中心
軸という)と直交する旋回中心軸を中心にしてアーム揺
動方向に旋回し、可動アーム14、16およびハンド1
8がアーム長さ方向のそれぞれの回転中心軸回りに回転
するようになっている。また、ハンド18は相互に接近
および離隔するよう平行移動可能な左右一対の把持指部
21、22を有しており、これら把持指部21、22は
所定の把持対象物(例えば縫合針)を把持および解放す
るように往復動可能になっている。
【0015】基台部11から可動アーム13までの第
1、第2関節は、それらの旋回中心軸15、16を互い
に直交しつつ離間させることによって、食い違いジンバ
ル機構を構成している。また、詳細は図示しないが、可
動アーム15、17の基端側の旋回中心軸15a、17
aを関節軸とする第4および第6関節は、それぞれ平歯
車で減速した後にウォームホイールを用いて旋回駆動す
るものであり、可動アーム14、16およびハンド18
の基端側の第3、第5および第7関節は、それぞれイン
ターナルギヤ(大径内歯車とそれに内接するピニオン)
によって可動アーム14、16およびハンド18を回転
駆動するものである。
1、第2関節は、それらの旋回中心軸15、16を互い
に直交しつつ離間させることによって、食い違いジンバ
ル機構を構成している。また、詳細は図示しないが、可
動アーム15、17の基端側の旋回中心軸15a、17
aを関節軸とする第4および第6関節は、それぞれ平歯
車で減速した後にウォームホイールを用いて旋回駆動す
るものであり、可動アーム14、16およびハンド18
の基端側の第3、第5および第7関節は、それぞれイン
ターナルギヤ(大径内歯車とそれに内接するピニオン)
によって可動アーム14、16およびハンド18を回転
駆動するものである。
【0016】なお、旋回部をウォームホイールで構成し
た理由は、簡素な機構で大きな減速比を得られること、
回転部をインターナルギヤで構成した理由はロボットの
回転中心を駆動歯車と同軸にとることができ、負荷負担
の面で有利だからである。また、通常のジンバル機構は
2軸が同一面上で直交するが、本実施形態における第
1、第2関節部に用いた食い違いジンバル機構は、直交
する2軸間の距離を目的とする可動領域が得られるまで
広げたものである。このジンバル機構の部分はリンクで
構成することもできるが、リンク機構では可動領域を3
0度以上とることが困難であり、剛性および可動領域に
おいて優れたジンバル機構の方が好ましい。前記直交す
る2軸間の距離を0とすると、2方向について互いに円
運動を行うので、この距離は短い方がよく、本実施形態
においては例えば50mmとする。アーム12〜17の胴
部にはCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic
s)、すなわち、カーボンファイバーをアクリル樹脂で
硬化させた、アクリル−炭素繊維複合材を用いて軽量化
を図るとともに、曲げ圧縮強度を確保している。
た理由は、簡素な機構で大きな減速比を得られること、
回転部をインターナルギヤで構成した理由はロボットの
回転中心を駆動歯車と同軸にとることができ、負荷負担
の面で有利だからである。また、通常のジンバル機構は
2軸が同一面上で直交するが、本実施形態における第
1、第2関節部に用いた食い違いジンバル機構は、直交
する2軸間の距離を目的とする可動領域が得られるまで
広げたものである。このジンバル機構の部分はリンクで
構成することもできるが、リンク機構では可動領域を3
0度以上とることが困難であり、剛性および可動領域に
おいて優れたジンバル機構の方が好ましい。前記直交す
る2軸間の距離を0とすると、2方向について互いに円
運動を行うので、この距離は短い方がよく、本実施形態
においては例えば50mmとする。アーム12〜17の胴
部にはCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic
s)、すなわち、カーボンファイバーをアクリル樹脂で
硬化させた、アクリル−炭素繊維複合材を用いて軽量化
を図るとともに、曲げ圧縮強度を確保している。
【0017】図2において、P1、P2、R3、P4、
R5、P6およびR7は、第1〜第7関節を駆動する駆
動用DCサーボモータであり、これらは図3に示す左腕
側モータドライバ25および右腕側モータドライバ26
のうち一方を介し、コンピュータ27(制御手段、回転
角算出手段)によって駆動制御される。コンピュータ2
7は、内部のメモリデバイスに格納された所定のプログ
ラムに従ってハンド18の目標の位置および姿勢を決定
し、これらサーボモータP1、P2、R3、P4、R
5、P6およびR7からのそれぞれのフィードバック情
報と前記目標の位置および姿勢の情報に基づいて各モー
タの駆動量を演算し、各モータの駆動量を特定する命令
(指令信号)を出力する。そして、この命令に従って例
えばモータドライバ25がDCサーボモータP1、P
2、R3、P4、R5、P6およびR7をPWM( Pul
se Width Modulation;パルス幅変調)駆動し、これら
のモータP1、P2、R3、P4、R5、P6およびR
7が正転および逆転駆動されることで、図示しない減速
機を介して可動アーム12〜17およびハンド18がそ
れぞれ旋回又は回転するようになっている。
R5、P6およびR7は、第1〜第7関節を駆動する駆
動用DCサーボモータであり、これらは図3に示す左腕
側モータドライバ25および右腕側モータドライバ26
のうち一方を介し、コンピュータ27(制御手段、回転
角算出手段)によって駆動制御される。コンピュータ2
7は、内部のメモリデバイスに格納された所定のプログ
ラムに従ってハンド18の目標の位置および姿勢を決定
し、これらサーボモータP1、P2、R3、P4、R
5、P6およびR7からのそれぞれのフィードバック情
報と前記目標の位置および姿勢の情報に基づいて各モー
タの駆動量を演算し、各モータの駆動量を特定する命令
(指令信号)を出力する。そして、この命令に従って例
えばモータドライバ25がDCサーボモータP1、P
2、R3、P4、R5、P6およびR7をPWM( Pul
se Width Modulation;パルス幅変調)駆動し、これら
のモータP1、P2、R3、P4、R5、P6およびR
7が正転および逆転駆動されることで、図示しない減速
機を介して可動アーム12〜17およびハンド18がそ
れぞれ旋回又は回転するようになっている。
【0018】コンピュータ27による各モータ駆動量の
演算に際しては、多関節型ロボットのアームの駆動や位
置決めに関する公知の制御と同様にモータP1、P2、
R3、P4、R5、P6およびR7についての基本的な
駆動量を求め、更に、以下に説明するような特定の姿勢
検出およびその検出結果をフィードバック情報とする姿
勢制御によって、所定のモータ、例えばモータP1、P
2およびR3のそれぞれの微小回転量に相当する角度補
正値(目標値からのずれに対する補正値)をれぞれ求め
て、ハンド18の細かな姿勢制御を伴う先端位置制御を
行い、把持対象物の先端を高精度に位置決めするように
なっている。したがって、アームの駆動や位置決めに関
する基本的な制御については、これ以上の詳細説明を省
略し、以下にハンド18の姿勢制御とそのための角度補
正の仕方、ハンド18の把持制御等について説明する。
演算に際しては、多関節型ロボットのアームの駆動や位
置決めに関する公知の制御と同様にモータP1、P2、
R3、P4、R5、P6およびR7についての基本的な
駆動量を求め、更に、以下に説明するような特定の姿勢
検出およびその検出結果をフィードバック情報とする姿
勢制御によって、所定のモータ、例えばモータP1、P
2およびR3のそれぞれの微小回転量に相当する角度補
正値(目標値からのずれに対する補正値)をれぞれ求め
て、ハンド18の細かな姿勢制御を伴う先端位置制御を
行い、把持対象物の先端を高精度に位置決めするように
なっている。したがって、アームの駆動や位置決めに関
する基本的な制御については、これ以上の詳細説明を省
略し、以下にハンド18の姿勢制御とそのための角度補
正の仕方、ハンド18の把持制御等について説明する。
【0019】まず、ハンド18の姿勢制御のための構成
について説明すると、図4に示すように、ハンド18に
は2個のトルク平衡型の傾斜センサ31、32が取り付
けられており、これら傾斜センサ31、32は絶対座標
3軸のうち鉛直軸を除く2軸について(図4においてハ
ンド18の中心点Oを通って直交する水平な軸X、Yの
うち各軸回りで)、ハンド18の回転角を検出できるよ
うになっている。また、ハンド部の姿勢を知るための残
りの1軸、すなわち鉛直軸について(図4においてハン
ド18の中心点Oを通って水平軸X、Yと直交する鉛直
軸Zの軸回りで)の回転角は、傾斜センサでは検出でき
ないので、次に説明する画像処理系33によって検出す
る。
について説明すると、図4に示すように、ハンド18に
は2個のトルク平衡型の傾斜センサ31、32が取り付
けられており、これら傾斜センサ31、32は絶対座標
3軸のうち鉛直軸を除く2軸について(図4においてハ
ンド18の中心点Oを通って直交する水平な軸X、Yの
うち各軸回りで)、ハンド18の回転角を検出できるよ
うになっている。また、ハンド部の姿勢を知るための残
りの1軸、すなわち鉛直軸について(図4においてハン
ド18の中心点Oを通って水平軸X、Yと直交する鉛直
軸Zの軸回りで)の回転角は、傾斜センサでは検出でき
ないので、次に説明する画像処理系33によって検出す
る。
【0020】画像処理系33は、ハンド18に取り付け
られた位置および姿勢検出用の3個のLED(Light-em
itting Diode;発光ダイオード)41、42、43と、
ハンド18に対するLED41〜43の取付面側でハン
ド18から所定距離を隔てた所定位置に固定設置された
CCD(Charge Coupled Device)カメラ45と、を含
んで構成されている。このCCDカメラ45は、画像処
理ボード(Image Processing Board)46を介してコン
ピュータ47に接続されており、CCDカメラ45の出
力データを画像処理ボード46により画像処理してコン
ピュータ47に取り込む画像認識手段が構成されてい
る。また、コンピュータ47は、内部のメモリデバイス
に格納された所定のプログラムに従い、コンピュータ2
7と協働して、予め準備された3次元CADデータに基
づいてハンド18の目標姿勢を決定し、そのイメージを
図5に仮想線で示すようにモニタ48に表示させるとと
もに、これにCCDカメラ45の認識画像(同図に実線
で示すハンド18のイメージ)を重ねて表示させる。こ
こで、絶対座標におけるハンド18のX軸回りの回転角
をローリング角、Y軸回りの回転角をピッチング角、ハ
ンド18の鉛直軸回りの回転角をヨーイング角とする
と、ローリング角およびピッチング角は、それぞれ傾斜
センサ31、32によって検出され、A/D(Analog-t
o-Digital;アナログ・デジタル)コンバータ49を介し
てコンピュータ47に常時フィードバックされる。ま
た、ハンド18の目標姿勢からのずれ、すなわちX軸、
Y軸、Z軸回りで補正すべきハンド18の回転角を、そ
れぞれ補正値Δl、Δm、Δnとすると、補正値Δl、
Δmはそれぞれ傾斜センサ31、32の検出値と目標回
転角の差としてコンピュータ27又は47(回転角算出
手段)によって即座に算出することができる。
られた位置および姿勢検出用の3個のLED(Light-em
itting Diode;発光ダイオード)41、42、43と、
ハンド18に対するLED41〜43の取付面側でハン
ド18から所定距離を隔てた所定位置に固定設置された
CCD(Charge Coupled Device)カメラ45と、を含
んで構成されている。このCCDカメラ45は、画像処
理ボード(Image Processing Board)46を介してコン
ピュータ47に接続されており、CCDカメラ45の出
力データを画像処理ボード46により画像処理してコン
ピュータ47に取り込む画像認識手段が構成されてい
る。また、コンピュータ47は、内部のメモリデバイス
に格納された所定のプログラムに従い、コンピュータ2
7と協働して、予め準備された3次元CADデータに基
づいてハンド18の目標姿勢を決定し、そのイメージを
図5に仮想線で示すようにモニタ48に表示させるとと
もに、これにCCDカメラ45の認識画像(同図に実線
で示すハンド18のイメージ)を重ねて表示させる。こ
こで、絶対座標におけるハンド18のX軸回りの回転角
をローリング角、Y軸回りの回転角をピッチング角、ハ
ンド18の鉛直軸回りの回転角をヨーイング角とする
と、ローリング角およびピッチング角は、それぞれ傾斜
センサ31、32によって検出され、A/D(Analog-t
o-Digital;アナログ・デジタル)コンバータ49を介し
てコンピュータ47に常時フィードバックされる。ま
た、ハンド18の目標姿勢からのずれ、すなわちX軸、
Y軸、Z軸回りで補正すべきハンド18の回転角を、そ
れぞれ補正値Δl、Δm、Δnとすると、補正値Δl、
Δmはそれぞれ傾斜センサ31、32の検出値と目標回
転角の差としてコンピュータ27又は47(回転角算出
手段)によって即座に算出することができる。
【0021】ハンド18のヨーイング角については、L
ED41〜43の各発光点L1、L2、L3を含む平面SL
の絶対座標における傾斜姿勢から、例えば平面SLと絶
対座標における既知の基準平面STとがなす角ΔA(図
6参照)を用いて、計算により求めることができるが、
実際には目標姿勢に対応する平面を設定し、姿勢制御に
必要な補正値Δnの計算処理を行えば足りる。
ED41〜43の各発光点L1、L2、L3を含む平面SL
の絶対座標における傾斜姿勢から、例えば平面SLと絶
対座標における既知の基準平面STとがなす角ΔA(図
6参照)を用いて、計算により求めることができるが、
実際には目標姿勢に対応する平面を設定し、姿勢制御に
必要な補正値Δnの計算処理を行えば足りる。
【0022】本実施形態においては、ハンド18の先端
位置決め制御において、ハンド18の位置を検出すると
ともに、各発光点L1、L2、L3を含む平面SLの絶対座
標における傾斜姿勢を目標姿勢に近付けるように補正す
る制御を実行する。まず、図7に示すように、LED4
1〜43の発光点L1、L2、L3によって形成される三
角形L1L2L3の認識画像に対し、CCDカメラ45の
向き方向(所定方向)における既知の中間基準位置に前
記CADデータを基にハンド18が目標姿勢のときにC
CDカメラ45によって認識される発光点L1、L2、L
3の認識画像として三角形P1P2P3を設定し、この仮想
の三角形P1P2P3と三角形L1L2L3とを比較する。ま
た、このとき、ハンド18の傾斜方向の姿勢の誤差は傾
斜センサ31、32の検出値に基づいて常時目標値に追
従させるフィードバック制御を行うことにより、三角形
L1L2L3と三角形P1P2P3は鉛直軸回りの回転(ヨー
イング)角の誤差をCCDカメラ45の認識画像情報に
基づいて補正すればよい状態にする。
位置決め制御において、ハンド18の位置を検出すると
ともに、各発光点L1、L2、L3を含む平面SLの絶対座
標における傾斜姿勢を目標姿勢に近付けるように補正す
る制御を実行する。まず、図7に示すように、LED4
1〜43の発光点L1、L2、L3によって形成される三
角形L1L2L3の認識画像に対し、CCDカメラ45の
向き方向(所定方向)における既知の中間基準位置に前
記CADデータを基にハンド18が目標姿勢のときにC
CDカメラ45によって認識される発光点L1、L2、L
3の認識画像として三角形P1P2P3を設定し、この仮想
の三角形P1P2P3と三角形L1L2L3とを比較する。ま
た、このとき、ハンド18の傾斜方向の姿勢の誤差は傾
斜センサ31、32の検出値に基づいて常時目標値に追
従させるフィードバック制御を行うことにより、三角形
L1L2L3と三角形P1P2P3は鉛直軸回りの回転(ヨー
イング)角の誤差をCCDカメラ45の認識画像情報に
基づいて補正すればよい状態にする。
【0023】この補正について説明すると、まず、ロボ
ット10の先端座標をR(xi、yi、zi)とすると、
第1〜第3関節の関節角度(モータP1、P2、R3が
回転する関節の角度)より、幾何学的に次のように表す
ことができる。 R(xi)=(C2・C3・C4+S2・C4)L+S2・l3 ・・・(1) R(yi)={−(C1・S2・S3+S1・C3)S4+C1・C2・C4}L +C1・C2・l3 ・・・(2) R(zi)={−(C1・S2・S3+S2・C3)S4 +C1・C2・C4}L +C1・C2・l3 ・・・(3) ここで、Cはcosθ、Sはsinθ、Lは可動アーム14か
らハンド18の先端までの全長(図2中にl4 〜l8 )
であり、CおよびSの添字はモータP1、P2、R3、
P4、R5、P6、R7に対応する関節番号を表すため
のもの、lの添字は図2に示す可動アーム14〜17の
各リンク長さl4 〜l7 又はハンド18の手首から指先
まで長さl8 を表すためのものである。
ット10の先端座標をR(xi、yi、zi)とすると、
第1〜第3関節の関節角度(モータP1、P2、R3が
回転する関節の角度)より、幾何学的に次のように表す
ことができる。 R(xi)=(C2・C3・C4+S2・C4)L+S2・l3 ・・・(1) R(yi)={−(C1・S2・S3+S1・C3)S4+C1・C2・C4}L +C1・C2・l3 ・・・(2) R(zi)={−(C1・S2・S3+S2・C3)S4 +C1・C2・C4}L +C1・C2・l3 ・・・(3) ここで、Cはcosθ、Sはsinθ、Lは可動アーム14か
らハンド18の先端までの全長(図2中にl4 〜l8 )
であり、CおよびSの添字はモータP1、P2、R3、
P4、R5、P6、R7に対応する関節番号を表すため
のもの、lの添字は図2に示す可動アーム14〜17の
各リンク長さl4 〜l7 又はハンド18の手首から指先
まで長さl8 を表すためのものである。
【0024】そして、これを用いて、目標姿勢に対する
ハンド18のローリング角Δl、ピッチング角Δm、ヨ
ーイング角Δnを、補正値として次の式から得ることが
できる。 Δl=cos-1(z/l8 )− cos-1(R(zi)/l8 ) ・・・(4) Δm=cos-1(y/l8 )− cos-1(R(yi)/l8 ) ・・・(5) Δn=cos-1(x/l8 )− cos-1(R(xi)/l8 ) ・・・(6) ここで、x、y、zは、それぞれCCDカメラ45の認
識画像と前記CADデータから特定されるハンド18の
先端座標の各座標成分であり、l8 はハンド18の手首
から手先までの長さである。
ハンド18のローリング角Δl、ピッチング角Δm、ヨ
ーイング角Δnを、補正値として次の式から得ることが
できる。 Δl=cos-1(z/l8 )− cos-1(R(zi)/l8 ) ・・・(4) Δm=cos-1(y/l8 )− cos-1(R(yi)/l8 ) ・・・(5) Δn=cos-1(x/l8 )− cos-1(R(xi)/l8 ) ・・・(6) ここで、x、y、zは、それぞれCCDカメラ45の認
識画像と前記CADデータから特定されるハンド18の
先端座標の各座標成分であり、l8 はハンド18の手首
から手先までの長さである。
【0025】上述のようにハンド18の傾斜方向の回転
角Δl、Δmについては傾斜センサ31、32からのフ
ィードバック情報に基づいて常時目標値に補正するか
ら、上記補正値のうち(4)、(5)式を用いた計算は
不要となる。また、負荷重量(これによるアームの撓
み)や駆動系のバックラッシュ等によってもハンド18
の先端部位置は変化するが、傾斜センサ31、32の検
出情報に基づくフィードバック制御を実行することで、
これらアームの撓みや駆動系のバックラッシュ等による
影響をなくすことができる。
角Δl、Δmについては傾斜センサ31、32からのフ
ィードバック情報に基づいて常時目標値に補正するか
ら、上記補正値のうち(4)、(5)式を用いた計算は
不要となる。また、負荷重量(これによるアームの撓
み)や駆動系のバックラッシュ等によってもハンド18
の先端部位置は変化するが、傾斜センサ31、32の検
出情報に基づくフィードバック制御を実行することで、
これらアームの撓みや駆動系のバックラッシュ等による
影響をなくすことができる。
【0026】ハンド18の目標姿勢に対するヨーイング
角のずれについては、コンピュータ27又は47によっ
て(6)式から求めた補正値Δnを使って、上記画像処
理による補正を繰り返し実行することで、モニタ座標系
とロボット10の先端座標とを迅速にかつ正確に一致さ
せる。これにより、ハンド18が目標姿勢をとることに
なる。因みに、傾斜センサ31、32の検出精度がそれ
ぞれ例えば±0.088度、前記三角形L1L2L3の回
転角についてのそれは±0.4度であるとすると、姿勢
制御の精度としては±0.8度が実現できる。
角のずれについては、コンピュータ27又は47によっ
て(6)式から求めた補正値Δnを使って、上記画像処
理による補正を繰り返し実行することで、モニタ座標系
とロボット10の先端座標とを迅速にかつ正確に一致さ
せる。これにより、ハンド18が目標姿勢をとることに
なる。因みに、傾斜センサ31、32の検出精度がそれ
ぞれ例えば±0.088度、前記三角形L1L2L3の回
転角についてのそれは±0.4度であるとすると、姿勢
制御の精度としては±0.8度が実現できる。
【0027】また、ハンド18のヨーイング角の補正に
より、現在の位置で3個の発光点によって形成される三
角形L1L2L3の認識画像と、ハンド18の目標姿勢に
対応する三角形P1P2P3の認識画像とがほぼ相似形に
なることから、これらの大きさの比、例えば各辺の長さ
の比と、CCDカメラ45から前記中間基準位置までの
既知の距離S1とによって、前記中間基準位置に対する
ハンド18の位置、例えばCCDカメラ45から発光点
L1までの離間距離を正確に検出することができる。し
たがって、上述した姿勢制御を継続しながらハンド18
の位置を目標位置に近づけることで、所要の先端位置の
位置決めが達成できる。
より、現在の位置で3個の発光点によって形成される三
角形L1L2L3の認識画像と、ハンド18の目標姿勢に
対応する三角形P1P2P3の認識画像とがほぼ相似形に
なることから、これらの大きさの比、例えば各辺の長さ
の比と、CCDカメラ45から前記中間基準位置までの
既知の距離S1とによって、前記中間基準位置に対する
ハンド18の位置、例えばCCDカメラ45から発光点
L1までの離間距離を正確に検出することができる。し
たがって、上述した姿勢制御を継続しながらハンド18
の位置を目標位置に近づけることで、所要の先端位置の
位置決めが達成できる。
【0028】次に、図8および図9を参照して把持制御
系について説明する。把持指部21、22の把持制御系
60は、メインコンピュータ27から独立して把持制御
を行うようになっており、図9(a)に示すように把持
指部21、22の左右両側面に貼り付けられた二対のス
トレーンゲージ81、82、83、84を有している。
これらストレーンゲージ81〜84は、図9(b)に示
すように、電源電池62と共に4ゲージ法ブリッジ回路
61を形成するよう相互に接続されており、このブリッ
ジ回路61の出力電圧はストレーンゲージアンプ63に
より約2000倍の増幅率で増幅されて歪み信号とな
り、この歪み信号が高速8ビットA/D(Analog-to-Di
gital;アナログ・デジタル)コンバータ64によりデジ
タル信号変換され、インターフェース回路66を介して
マイクロプロセッサからなるCPU(Central Processi
ng Unit)67に取り込まれる。このCPU67は、歪
み信号に基づいて把持指部21、22の把持力を演算す
るとともに、予めプログラミングされた設定把持力と演
算結果を比較し、把持力を加減するようモータドライバ
68に命令(指令信号)を出す。このモータドライバ6
8は、CPU67からの命令に従ってマイクロモータで
あるDCサーボモータ69をPWM駆動して正転および
逆転させ、減速機構71を介して把持指部21、22を
開閉させる。そして、このような制御プログラムを高速
でループさせることにより、把持指部21、22に例え
ば図10に示すような一定の把持力で把持対象物(縫合
針)を把持させる。なお、図10は、縦軸を把持力
(N)、横軸を時間(秒)として、直径3.0(mm)の
針を把持力設定値6.0(N)および3.0(N)で把
持制御した場合の特性を示している。また、図11に、
直径0.5(mm)の針を同様に把持制御した場合の特性
を示す。
系について説明する。把持指部21、22の把持制御系
60は、メインコンピュータ27から独立して把持制御
を行うようになっており、図9(a)に示すように把持
指部21、22の左右両側面に貼り付けられた二対のス
トレーンゲージ81、82、83、84を有している。
これらストレーンゲージ81〜84は、図9(b)に示
すように、電源電池62と共に4ゲージ法ブリッジ回路
61を形成するよう相互に接続されており、このブリッ
ジ回路61の出力電圧はストレーンゲージアンプ63に
より約2000倍の増幅率で増幅されて歪み信号とな
り、この歪み信号が高速8ビットA/D(Analog-to-Di
gital;アナログ・デジタル)コンバータ64によりデジ
タル信号変換され、インターフェース回路66を介して
マイクロプロセッサからなるCPU(Central Processi
ng Unit)67に取り込まれる。このCPU67は、歪
み信号に基づいて把持指部21、22の把持力を演算す
るとともに、予めプログラミングされた設定把持力と演
算結果を比較し、把持力を加減するようモータドライバ
68に命令(指令信号)を出す。このモータドライバ6
8は、CPU67からの命令に従ってマイクロモータで
あるDCサーボモータ69をPWM駆動して正転および
逆転させ、減速機構71を介して把持指部21、22を
開閉させる。そして、このような制御プログラムを高速
でループさせることにより、把持指部21、22に例え
ば図10に示すような一定の把持力で把持対象物(縫合
針)を把持させる。なお、図10は、縦軸を把持力
(N)、横軸を時間(秒)として、直径3.0(mm)の
針を把持力設定値6.0(N)および3.0(N)で把
持制御した場合の特性を示している。また、図11に、
直径0.5(mm)の針を同様に把持制御した場合の特性
を示す。
【0029】上述の装置においては、3個の画像認識点
L1、L2、L3を含む平面SLについてZ軸(鉛直軸)
の回りの回転角(ヨーイング角)が算出され、その算出
結果と傾斜センサ31、32により検出された回転角
(ローリング角、ピッチング角)とに基づいて、ハンド
18の姿勢が検出される。したがって、 CCDカメラ
45の認識画像データの処理は、主に3個の画像認識点
L1、L2、L3を含む平面SLの、Z軸回りにおける目
標姿勢からのずれ角(補正すべき値)を算出するために
行えばよく、迅速な算出によって姿勢検出速度を高める
ことができる。また、画像認識点が3個のLED41、
42、43によって構成されるので、背景色や使用環境
の明るさ等が変化しても、CCDカメラ45の焦点を絞
る等調整して3個の画像認識点L1、L2、L3を常時明
確に画像認識することができる。さらに、ハンド18に
傾斜センサ31、32がそれぞれ取り付けられているの
で、水平面に対するハンド18の傾斜方向の回転角を簡
素な構成で直接高精度に検出することができ、複雑な外
界センサが必要ない簡素で高精度なロボット制御装置が
実現できる。
L1、L2、L3を含む平面SLについてZ軸(鉛直軸)
の回りの回転角(ヨーイング角)が算出され、その算出
結果と傾斜センサ31、32により検出された回転角
(ローリング角、ピッチング角)とに基づいて、ハンド
18の姿勢が検出される。したがって、 CCDカメラ
45の認識画像データの処理は、主に3個の画像認識点
L1、L2、L3を含む平面SLの、Z軸回りにおける目
標姿勢からのずれ角(補正すべき値)を算出するために
行えばよく、迅速な算出によって姿勢検出速度を高める
ことができる。また、画像認識点が3個のLED41、
42、43によって構成されるので、背景色や使用環境
の明るさ等が変化しても、CCDカメラ45の焦点を絞
る等調整して3個の画像認識点L1、L2、L3を常時明
確に画像認識することができる。さらに、ハンド18に
傾斜センサ31、32がそれぞれ取り付けられているの
で、水平面に対するハンド18の傾斜方向の回転角を簡
素な構成で直接高精度に検出することができ、複雑な外
界センサが必要ない簡素で高精度なロボット制御装置が
実現できる。
【0030】さらに、本実施形態においては、第1およ
び第2の傾斜センサ31、32により直接的に検出され
た傾斜方向の回転角と、コンピュータ47(回転角算出
手段)によるΔnの算出結果とを、コンピュータ47
(制御手段)へのフィードバック情報とすることで、第
1および第2の傾斜センサ31、32の検出値と目標姿
勢に対応する回転角とから補正値Δl、Δmを求めるだ
けで、上述のように迅速な画像処理と高精度の姿勢検出
が可能になるから迅速で高精度の姿勢制御ができる。し
かも、水平面に対する傾斜方向の回転角を傾斜センサに
よって直接検出することで、アームの撓みや駆動系のバ
ックラッシュ等に対する補償をも可能にすることができ
る。また、上記姿勢制御に際する画像情報を利用して3
個の発光点で形成される三角形の認識画像と、ハンド1
8の目標姿勢に対応する三角形の認識画像とを比較し
て、ハンド18の位置をも容易に検出することができ、
迅速で高精度な先端位置制御を実行することのできるロ
ボット制御装置を提供することができる。
び第2の傾斜センサ31、32により直接的に検出され
た傾斜方向の回転角と、コンピュータ47(回転角算出
手段)によるΔnの算出結果とを、コンピュータ47
(制御手段)へのフィードバック情報とすることで、第
1および第2の傾斜センサ31、32の検出値と目標姿
勢に対応する回転角とから補正値Δl、Δmを求めるだ
けで、上述のように迅速な画像処理と高精度の姿勢検出
が可能になるから迅速で高精度の姿勢制御ができる。し
かも、水平面に対する傾斜方向の回転角を傾斜センサに
よって直接検出することで、アームの撓みや駆動系のバ
ックラッシュ等に対する補償をも可能にすることができ
る。また、上記姿勢制御に際する画像情報を利用して3
個の発光点で形成される三角形の認識画像と、ハンド1
8の目標姿勢に対応する三角形の認識画像とを比較し
て、ハンド18の位置をも容易に検出することができ、
迅速で高精度な先端位置制御を実行することのできるロ
ボット制御装置を提供することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、画像デー
タの処理は前記画像認識点を含む平面の鉛直軸回りの回
転角を算出するための処理で済み、迅速な姿勢検出を行
うことができる。請求項2に係る発明によれば、発光素
子で構成された3個の画像認識点を明確に画像認識する
ことができる。
タの処理は前記画像認識点を含む平面の鉛直軸回りの回
転角を算出するための処理で済み、迅速な姿勢検出を行
うことができる。請求項2に係る発明によれば、発光素
子で構成された3個の画像認識点を明確に画像認識する
ことができる。
【0032】請求項3に係る発明によれば、水平面に対
する傾斜方向の回転を簡素な構成で直接高精度に検出す
ることができ、検出精度をも高めることができる。請求
項4に係る発明によれば、第1および第2の傾斜センサ
により直接的に検出された傾斜方向の回転角と、回転角
算出手段の算出結果とを、制御手段へのフィードバック
情報とするので、画像データの処理は3個の画像認識点
を含む平面の前記鉛直軸回りの回転角を算出するだけで
よく、水平面に対する傾斜方向の回転も第1および第2
の傾斜センサからなる簡素な構成で直接高精度に検出す
ることができる。その結果、迅速で高精度の姿勢制御が
できる。
する傾斜方向の回転を簡素な構成で直接高精度に検出す
ることができ、検出精度をも高めることができる。請求
項4に係る発明によれば、第1および第2の傾斜センサ
により直接的に検出された傾斜方向の回転角と、回転角
算出手段の算出結果とを、制御手段へのフィードバック
情報とするので、画像データの処理は3個の画像認識点
を含む平面の前記鉛直軸回りの回転角を算出するだけで
よく、水平面に対する傾斜方向の回転も第1および第2
の傾斜センサからなる簡素な構成で直接高精度に検出す
ることができる。その結果、迅速で高精度の姿勢制御が
できる。
【0033】請求項5に係る発明によれば、3個の発光
素子の発光点を正確に画像認識することで、これら発光
点を含む平面の鉛直軸回りにおける回転角が正確に算出
され、その算出結果と、第1および第2の傾斜センサに
より直接的に検出された傾斜方向の回転角とが制御手段
にフィードバックされるので、迅速で高精度の姿勢制御
ができ、さらに、アームの撓みや駆動系のバックラッシ
ュ等に対する補償もできる。
素子の発光点を正確に画像認識することで、これら発光
点を含む平面の鉛直軸回りにおける回転角が正確に算出
され、その算出結果と、第1および第2の傾斜センサに
より直接的に検出された傾斜方向の回転角とが制御手段
にフィードバックされるので、迅速で高精度の姿勢制御
ができ、さらに、アームの撓みや駆動系のバックラッシ
ュ等に対する補償もできる。
【0034】請求項6に係る発明によれば、複雑な外界
センサが必要ない簡素なロボット制御装置となる。請求
項7に係る発明によれば、現在の位置で3個の発光点に
よって形成される三角形の認識画像と、ハンドの中間基
準位置で3個の発光点に対応して形成される三角形の認
識画像とを比較して、前記中間基準位置に対するハンド
の位置を容易に検出することができる。
センサが必要ない簡素なロボット制御装置となる。請求
項7に係る発明によれば、現在の位置で3個の発光点に
よって形成される三角形の認識画像と、ハンドの中間基
準位置で3個の発光点に対応して形成される三角形の認
識画像とを比較して、前記中間基準位置に対するハンド
の位置を容易に検出することができる。
【図1】本発明に係る姿勢検出装置、姿勢制御装置およ
びロボット制御装置の実施形態を示すその多関節ロボッ
ト全体の概略斜視図である。
びロボット制御装置の実施形態を示すその多関節ロボッ
ト全体の概略斜視図である。
【図2】図1の多関節ロボットのリンク結合および関節
動作方向を示す説明図である。
動作方向を示す説明図である。
【図3】図1のロボットを制御するロボット制御装置の
全体構成図である。
全体構成図である。
【図4】図1のロボットのハンド部の姿勢検出を行う姿
勢検出装置の斜視図である。
勢検出装置の斜視図である。
【図5】図4に示す姿勢検出装置の作用説明図である。
【図6】図4に示す姿勢検出装置の他の作用説明図であ
る。
る。
【図7】図1のロボットのハンド部の姿勢と先端位置を
検出する装置の斜視図である。
検出する装置の斜視図である。
【図8】図1の多関節ロボットの把持制御系にのブロッ
ク構成図である。
ク構成図である。
【図9】図1の多関節ロボットの手先部の把持指部の斜
視図である。
視図である。
【図10】図9の把持指部に装着された把持力検出回路
の回路図である。
の回路図である。
【図11】図9の手先部の把持制御時の特性を示す特性
図である。
図である。
10 双腕多関節型ロボット(作業支援ロボット) 12、13、14、15、16、17 可動アーム 18 ハンド 21、22 把持指 27 コンピュータ(制御手段、回転角算出手段) 31、32 傾斜センサ 41、42、43 LED(発光素子) 45 CCDカメラ(画像認識手段) 46 画像処理ボード(画像認識手段) 47 コンピュータ(画像認識手段、回転角算出手
段) L1、L2、L3 発光点(画像認識点) P1、P2、R3、P4、R5、P6、R7 駆動用
DCサーボモータ
段) L1、L2、L3 発光点(画像認識点) P1、P2、R3、P4、R5、P6、R7 駆動用
DCサーボモータ
Claims (7)
- 【請求項1】姿勢変化可能な対象物について、互いに直
交する第1および第2の水平軸の回りにおけるそれぞれ
の回転角を検出する第1および第2の傾斜センサと、 前記対象物に設けられた3個の画像認識点(L1、L2、
L3)と、 該3個の画像認識点を画像認識する画像認識手段と、 該画像認識手段による認識情報に基づいて、前記第1お
よび第2の水平軸と直交する鉛直軸の回りにおける、前
記3個の画像認識点を含む平面の回転角を算出する回転
角算出手段と、を有し、 該回転角算出手段の算出結果と前記第1および第2の傾
斜センサにより検出された回転角とに基づいて、前記鉛
直軸並びに前記第1および第2の水平軸を直交3軸とす
る座標系における前記対象物の姿勢を検出することを特
徴とする姿勢検出装置。 - 【請求項2】前記画像認識点が前記対象物に取り付けら
れ発光する発光素子で構成されたことを特徴とする請求
項1に記載の姿勢検出装置。 - 【請求項3】前記第1および第2の傾斜検出手段が、前
記対象物にそれぞれ取り付けられ前記第1および第2の
水平軸の回りにおける前記対象物のそれぞれの回転角を
検出する2個の傾斜センサを有することを特徴とする請
求項1に記載の姿勢検出装置。 - 【請求項4】姿勢制御可能な対象物と、該対象物の姿勢
を制御して該対象物の先端位置を制御する制御手段と、
前記対象物の姿勢を検出し制御手段にフィードバックす
る姿勢検出手段と、を備えた姿勢制御装置において、 前記姿勢検出手段が、 互いに直交する第1および第2の水平軸の回りにおける
前記対象物のそれぞれの回転角を検出する第1および第
2の傾斜センサと、 前記対象物に設けられた3個の画像認識点(L1、L2、
L3)と、 該3個の画像認識点を画像認識する画像認識手段と、 該画像認識手段による認識情報に基づいて、前記第1お
よび第2の水平軸と直交する鉛直軸回りにおける該3個
の画像認識点を含む平面の回転角を算出する回転角算出
手段と、を有し、 該回転角算出手段の算出結果と前記第1および第2の傾
斜センサにより検出された回転角とに基づいて、前記鉛
直軸並びに前記第1および第2の水平軸を直交3軸とす
る座標系における前記対象物の姿勢を検出することを特
徴とする姿勢制御装置。 - 【請求項5】アームおよび該アームに支持されたハンド
の姿勢を制御し、該ハンドの先端部を目標位置に移動さ
せるとともに該ハンドを目標姿勢に制御する姿勢制御手
段と、前記ハンドの先端部の姿勢を検出し制御手段にフ
ィードバックする姿勢検出手段と、を備えたロボット制
御装置において、 前記姿勢検出手段が、 互いに直交する第1および第2の水平軸の回りにおける
前記ハンドのそれぞれの回転角を検出する第1および第
2の傾斜センサと、 前記ハンドに取り付けられ発光する3個の発光素子と、 該3個の発光素子の発光点(L1、L2、L3)を画像認
識する画像認識手段と、 該画像認識手段による認識情報に基づいて、前記第1お
よび第2の水平軸と直交する鉛直軸回りにおける該3個
の発光点を含む平面の回転角を算出する回転角算出手段
と、を有し、 該回転角算出手段の算出結果と前記第1および第2の傾
斜センサにより検出された回転角とに基づいて、前記鉛
直軸並びに前記第1および第2の水平軸を直交3軸とす
る座標系における前記ハンドの姿勢を検出することを特
徴とするロボット制御装置。 - 【請求項6】前記第1および第2の傾斜センサが、前記
ハンドにそれぞれ取り付けられたことを特徴とする請求
項5に記載のロボット制御装置。 - 【請求項7】アームおよび該アームに支持されたハンド
の姿勢を制御し、該ハンドの先端部を目標位置に移動さ
せるとともに該ハンドを目標姿勢に制御する姿勢制御手
段と、前記ハンドの先端部の位置および姿勢を検出し前
記姿勢制御手段にフィードバックする検出手段と、を備
えたロボット制御装置において、 前記検出手段が、 前記ハンドに取り付けられ発光する3個の発光素子と、 該3個の発光素子の発光点(L1、L2、L3)を所定方
向から画像認識する画像認識手段と、 該画像認識手段の認識画像に基づいて、前記3個の発光
点によって形成される三角形の認識画像と、前記所定方
向における中間基準位置で前記3個の発光点に対応して
形成される三角形の認識画像とを比較して、前記所定方
向における前記ハンドの先端部の位置を検出することを
特徴とするロボット制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33676497A JPH11165287A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 姿勢検出装置および姿勢制御装置並びにロボット制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33676497A JPH11165287A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 姿勢検出装置および姿勢制御装置並びにロボット制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11165287A true JPH11165287A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18302493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33676497A Pending JPH11165287A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 姿勢検出装置および姿勢制御装置並びにロボット制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11165287A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005286211A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Tokyo Electron Ltd | 真空処理装置及び真空処理方法 |
JP2009285778A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Toyota Industries Corp | ロボットハンドの姿勢検知システム |
WO2012000400A1 (zh) * | 2010-07-01 | 2012-01-05 | 湖南三一智能控制设备有限公司 | 一种机械铰接臂的控制方法及控制装置 |
JP2013094951A (ja) * | 2011-11-07 | 2013-05-20 | Fujitsu Ltd | 把持装置及びロボット |
JP2017047479A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | セイコーエプソン株式会社 | ロボット、制御装置、及びロボットシステム |
JP2021109618A (ja) * | 2020-01-15 | 2021-08-02 | 住友重機械工業株式会社 | 飛行体、3次元位置・姿勢計測装置、及び3次元位置・姿勢計測方法 |
-
1997
- 1997-12-08 JP JP33676497A patent/JPH11165287A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005286211A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Tokyo Electron Ltd | 真空処理装置及び真空処理方法 |
JP4524132B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2010-08-11 | 東京エレクトロン株式会社 | 真空処理装置 |
JP2009285778A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Toyota Industries Corp | ロボットハンドの姿勢検知システム |
WO2012000400A1 (zh) * | 2010-07-01 | 2012-01-05 | 湖南三一智能控制设备有限公司 | 一种机械铰接臂的控制方法及控制装置 |
US9302392B2 (en) | 2010-07-01 | 2016-04-05 | Hunan Sany Intelligent Control Equipment Co., Ltd. | Method and device for controlling mechanical articulated arm |
JP2013094951A (ja) * | 2011-11-07 | 2013-05-20 | Fujitsu Ltd | 把持装置及びロボット |
JP2017047479A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | セイコーエプソン株式会社 | ロボット、制御装置、及びロボットシステム |
JP2021109618A (ja) * | 2020-01-15 | 2021-08-02 | 住友重機械工業株式会社 | 飛行体、3次元位置・姿勢計測装置、及び3次元位置・姿勢計測方法 |
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