JPH1114792A - 使用済核燃料の貯蔵方法及びその貯蔵容器 - Google Patents
使用済核燃料の貯蔵方法及びその貯蔵容器Info
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- JPH1114792A JPH1114792A JP9167705A JP16770597A JPH1114792A JP H1114792 A JPH1114792 A JP H1114792A JP 9167705 A JP9167705 A JP 9167705A JP 16770597 A JP16770597 A JP 16770597A JP H1114792 A JPH1114792 A JP H1114792A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 密封ないし搬送に関連する作業効率を向上さ
せ、貯蔵容器の密封蓋を薄く貯蔵容器の構造の単純化を
図るとともに、使用済燃料の取り出し性を高め、貯蔵容
器の再利用を図る。 【解決手段】 燃料プールに貯留されている使用済燃料
を搬出して貯蔵する際に、搬送容器本体の中に貯蔵容器
本体を収容して開口部を上向きにした状態で水を張り、
貯蔵容器本体の中に使用済燃料を収納して、密封蓋及び
遮蔽蓋を取り付けて密封するとともに、搬送容器により
貯蔵容器を所望の貯蔵設備まで搬送して、貯蔵容器を貯
蔵ピットの中に吊り降ろして収納する。
せ、貯蔵容器の密封蓋を薄く貯蔵容器の構造の単純化を
図るとともに、使用済燃料の取り出し性を高め、貯蔵容
器の再利用を図る。 【解決手段】 燃料プールに貯留されている使用済燃料
を搬出して貯蔵する際に、搬送容器本体の中に貯蔵容器
本体を収容して開口部を上向きにした状態で水を張り、
貯蔵容器本体の中に使用済燃料を収納して、密封蓋及び
遮蔽蓋を取り付けて密封するとともに、搬送容器により
貯蔵容器を所望の貯蔵設備まで搬送して、貯蔵容器を貯
蔵ピットの中に吊り降ろして収納する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済核燃料の貯
蔵方法及びその貯蔵容器に係り、特に、燃料プールに貯
留されている使用済燃料を乾式雰囲気で貯蔵する場合の
好適技術に関するものである。
蔵方法及びその貯蔵容器に係り、特に、燃料プールに貯
留されている使用済燃料を乾式雰囲気で貯蔵する場合の
好適技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントの燃料プール中に貯
留されている使用済燃料集合体を再処理するか、あるい
は再処理することなく貯蔵する際に、燃料プールから引
き上げて密封状態に収納する技術、使用済燃料集合体を
除染する技術、あるいは目的設備まで移送する技術に関
連して、技術例1:特開平6−324199号公報、及
び技術例2:特開平8−029584号公報に示す技術
が提案されている。
留されている使用済燃料集合体を再処理するか、あるい
は再処理することなく貯蔵する際に、燃料プールから引
き上げて密封状態に収納する技術、使用済燃料集合体を
除染する技術、あるいは目的設備まで移送する技術に関
連して、技術例1:特開平6−324199号公報、及
び技術例2:特開平8−029584号公報に示す技術
が提案されている。
【0003】技術例1では、燃料プールからこれに接続
状態の不活性ガス室に使用済燃料集合体を引き上げて、
キャニスタに密封状態に収納するようにしており、技術
例2では、燃料プールに水浸状態としたキャニスタに使
用済燃料集合体を収納し、キャニスタをキャスクに収納
した状態で除染ピットに移送して除染を行ない、検査後
にトレーラー等の搬送手段で貯蔵庫に移送して収納する
ようにしている。
状態の不活性ガス室に使用済燃料集合体を引き上げて、
キャニスタに密封状態に収納するようにしており、技術
例2では、燃料プールに水浸状態としたキャニスタに使
用済燃料集合体を収納し、キャニスタをキャスクに収納
した状態で除染ピットに移送して除染を行ない、検査後
にトレーラー等の搬送手段で貯蔵庫に移送して収納する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、使用済燃料集
合体の密封,収納及び移送作業にあっては、使用済燃料
集合体の発熱の処理、放射性物質の拡散防止、密封及び
収納作業時の労力低減、既存設備の有効利用等の課題を
一つずつ解決することが必要になる。
合体の密封,収納及び移送作業にあっては、使用済燃料
集合体の発熱の処理、放射性物質の拡散防止、密封及び
収納作業時の労力低減、既存設備の有効利用等の課題を
一つずつ解決することが必要になる。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的を達成しようとしている。 密封ないし搬送に関連する作業効率を向上させるこ
と。 貯蔵容器の密封蓋を薄くすること。 搬送途中の放射線遮蔽性を高めること。 貯蔵容器の構造の単純化を図ること。 除染性を向上させること。 使用済燃料の取り出し性を高め、貯蔵容器の再利用を
図ること。 溶接部の負担を低減し、信頼性を向上させること。
ので、以下の目的を達成しようとしている。 密封ないし搬送に関連する作業効率を向上させるこ
と。 貯蔵容器の密封蓋を薄くすること。 搬送途中の放射線遮蔽性を高めること。 貯蔵容器の構造の単純化を図ること。 除染性を向上させること。 使用済燃料の取り出し性を高め、貯蔵容器の再利用を
図ること。 溶接部の負担を低減し、信頼性を向上させること。
【0006】
【課題を解決するための手段】燃料プールに貯留されて
いる使用済燃料を搬出して貯蔵する際に、搬送容器本体
の中に貯蔵容器本体を収容して組み合わせそれぞれの開
口部を上向きにした状態で燃料プールに沈めてその内部
に水を張る工程と、貯蔵容器本体の中に使用済燃料を収
納する工程と、貯蔵容器本体に密封蓋を取り付けて密封
する工程と、搬送容器本体に遮蔽蓋を取り付けて密封す
る工程と、搬送容器により貯蔵容器を所望の貯蔵設備ま
で搬送する工程と、搬送容器の上方の遮蔽蓋を外す工程
と、貯蔵容器を吊持して搬送容器本体から抜き取る工程
と、貯蔵容器を貯蔵ピットの中に吊り降ろして収納する
工程とを有する技術が採用される。貯蔵容器本体に密封
蓋を取り付けて密封する際に、貯蔵容器の内部の水抜き
を行なうとともにHeガスを封入する技術が付加され
る。搬送容器本体と貯蔵容器本体との組み合わせ時に
は、これらをそれぞれ天地を逆にした状態で作業用プー
ルに沈めてその内部に水を張るか、正常な姿勢状態で作
業用プールに沈めてその内部に水を張るかの選択がなさ
れる。上述の天地を逆にした技術を選択する場合には、
搬送容器本体の上方の開口部を遮蔽蓋で閉塞状態とする
とともに、該遮蔽蓋の上方を気密蓋で覆った状態にして
おき、該気密蓋を貯蔵容器の引き出しに先立って取り外
す工程が付加される。貯蔵容器の引き出し及び貯蔵時に
は、貯蔵容器を吊持して搬送容器本体から抜き取って、
貯蔵設備におけるハンドリング容器の中に収容するとと
もに、貯蔵容器をハンドリング容器の中に吊持したまま
貯蔵ピットまで移送して吊り降ろすことにより収納する
技術が採用される。上述の正常な姿勢で搬送容器と使用
済燃料を収容した貯蔵容器との組み合わせ技術を選択す
る場合には、それぞれの上方を開口状態で組み合わせ、
その後に、これらをそれぞれ燃料プールに沈めて、その
内部に水を張る等の前記説明した工程により実施され
る。そして、正常な姿勢で搬送容器と貯蔵容器とを組み
合わせる場合には、搬送容器における搬送容器本体が、
分割部分で上下方向に分割されるとともに上下に接続さ
れる下方胴部及び上方胴部と、該上方胴部の上方の開口
部に着脱可能に取り付けられる閉塞蓋とを有しており、
上方の開口部が、貯蔵容器との組み合わせ時に開放及び
閉塞され、貯蔵容器の引き出し時に開放させられる技術
も採用される。使用済燃料の貯蔵容器としては、開口部
の外側に外向フランジ状態の円環状薄肉鍔部が形成され
る貯蔵容器本体と、該貯蔵容器本体に重ね合わせ状態に
被せられる外向フランジ状態の円環状薄肉鍔部が形成さ
れる密封蓋と、これら円環状薄肉鍔部を厚さ方向に重ね
あわせその重ね合わせ箇所の接合部分に形成されて密封
を行なうシール溶接部とを具備するものが採用される。
この貯蔵容器には、円環状薄肉鍔部が、シール溶接部の
内側位置から切断することにより重ね合わせ箇所を分離
して貯蔵容器本体の上方の開口部を開放するとともに、
円環状薄肉鍔部の重ね合わせ箇所に、再度シール溶接部
を形成して密封し得る半径方向の寸法を有している技術
や、貯蔵容器本体における開口部の近傍の内周面に、内
側方に突出状態の係止部が配され、かつ密封蓋に外側方
に突出状態のフック部が配されて、フック部を係止部に
位置合わせすることにより掛け止め状態とその解除状態
との設定がなされる技術が付加される。
いる使用済燃料を搬出して貯蔵する際に、搬送容器本体
の中に貯蔵容器本体を収容して組み合わせそれぞれの開
口部を上向きにした状態で燃料プールに沈めてその内部
に水を張る工程と、貯蔵容器本体の中に使用済燃料を収
納する工程と、貯蔵容器本体に密封蓋を取り付けて密封
する工程と、搬送容器本体に遮蔽蓋を取り付けて密封す
る工程と、搬送容器により貯蔵容器を所望の貯蔵設備ま
で搬送する工程と、搬送容器の上方の遮蔽蓋を外す工程
と、貯蔵容器を吊持して搬送容器本体から抜き取る工程
と、貯蔵容器を貯蔵ピットの中に吊り降ろして収納する
工程とを有する技術が採用される。貯蔵容器本体に密封
蓋を取り付けて密封する際に、貯蔵容器の内部の水抜き
を行なうとともにHeガスを封入する技術が付加され
る。搬送容器本体と貯蔵容器本体との組み合わせ時に
は、これらをそれぞれ天地を逆にした状態で作業用プー
ルに沈めてその内部に水を張るか、正常な姿勢状態で作
業用プールに沈めてその内部に水を張るかの選択がなさ
れる。上述の天地を逆にした技術を選択する場合には、
搬送容器本体の上方の開口部を遮蔽蓋で閉塞状態とする
とともに、該遮蔽蓋の上方を気密蓋で覆った状態にして
おき、該気密蓋を貯蔵容器の引き出しに先立って取り外
す工程が付加される。貯蔵容器の引き出し及び貯蔵時に
は、貯蔵容器を吊持して搬送容器本体から抜き取って、
貯蔵設備におけるハンドリング容器の中に収容するとと
もに、貯蔵容器をハンドリング容器の中に吊持したまま
貯蔵ピットまで移送して吊り降ろすことにより収納する
技術が採用される。上述の正常な姿勢で搬送容器と使用
済燃料を収容した貯蔵容器との組み合わせ技術を選択す
る場合には、それぞれの上方を開口状態で組み合わせ、
その後に、これらをそれぞれ燃料プールに沈めて、その
内部に水を張る等の前記説明した工程により実施され
る。そして、正常な姿勢で搬送容器と貯蔵容器とを組み
合わせる場合には、搬送容器における搬送容器本体が、
分割部分で上下方向に分割されるとともに上下に接続さ
れる下方胴部及び上方胴部と、該上方胴部の上方の開口
部に着脱可能に取り付けられる閉塞蓋とを有しており、
上方の開口部が、貯蔵容器との組み合わせ時に開放及び
閉塞され、貯蔵容器の引き出し時に開放させられる技術
も採用される。使用済燃料の貯蔵容器としては、開口部
の外側に外向フランジ状態の円環状薄肉鍔部が形成され
る貯蔵容器本体と、該貯蔵容器本体に重ね合わせ状態に
被せられる外向フランジ状態の円環状薄肉鍔部が形成さ
れる密封蓋と、これら円環状薄肉鍔部を厚さ方向に重ね
あわせその重ね合わせ箇所の接合部分に形成されて密封
を行なうシール溶接部とを具備するものが採用される。
この貯蔵容器には、円環状薄肉鍔部が、シール溶接部の
内側位置から切断することにより重ね合わせ箇所を分離
して貯蔵容器本体の上方の開口部を開放するとともに、
円環状薄肉鍔部の重ね合わせ箇所に、再度シール溶接部
を形成して密封し得る半径方向の寸法を有している技術
や、貯蔵容器本体における開口部の近傍の内周面に、内
側方に突出状態の係止部が配され、かつ密封蓋に外側方
に突出状態のフック部が配されて、フック部を係止部に
位置合わせすることにより掛け止め状態とその解除状態
との設定がなされる技術が付加される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る使用済核燃料
の貯蔵方法及びその貯蔵容器の第1実施形態について、
図1ないし図20を参照して説明する。
の貯蔵方法及びその貯蔵容器の第1実施形態について、
図1ないし図20を参照して説明する。
【0008】該第1実施形態では、原子炉建屋における
燃料プール(プール水)Wに対して水浸状態に貯留され
ている使用済燃料(使用済燃料集合体)Xを、搬送容器
(キャスク)1と貯蔵容器(キャニスタ)2とで二重に
密封し、貯蔵庫の貯蔵ピットPまで搬送して貯蔵するよ
うにしている。
燃料プール(プール水)Wに対して水浸状態に貯留され
ている使用済燃料(使用済燃料集合体)Xを、搬送容器
(キャスク)1と貯蔵容器(キャニスタ)2とで二重に
密封し、貯蔵庫の貯蔵ピットPまで搬送して貯蔵するよ
うにしている。
【0009】〔キャスク及びキャニスタの搬入〕キャス
ク1におけるキャスク本体(搬送容器本体)11の上方
開口にキャスク遮蔽蓋12を取り付けるとともに、キャ
スク吊持部13をさらにキャスク気密蓋14で覆い、そ
してキャスク本体11の底部を開口状態としたものを天
地を逆にするとともに、キャスク本体11の中に、キャ
ニスタ2におけるキャニスタ本体21の底部を開口状態
にしたものを天地を逆にして装填する。その際に、キャ
スク遮蔽蓋12とキャニスタ本体21の上部との間に、
スペーサ22を配して、キャニスタ本体21の姿勢を倒
立状態に保持するとともに、キャニスタ吊持部23に過
度な荷重が集中しないように配慮しておく。また、キャ
ニスタ本体21の下方縁部とキャスク本体11との間に
は、予め清水を満たした状態でシールリング3等により
密封しておく。図1に示すように、天地を逆にしたキャ
スク本体11及びキャニスタ本体21を組み合わせた状
態のまま、燃料プールWの中に搬入すると、キャニスタ
本体21の中に水を貯留した状態となる(水を張った状
態となる)。
ク1におけるキャスク本体(搬送容器本体)11の上方
開口にキャスク遮蔽蓋12を取り付けるとともに、キャ
スク吊持部13をさらにキャスク気密蓋14で覆い、そ
してキャスク本体11の底部を開口状態としたものを天
地を逆にするとともに、キャスク本体11の中に、キャ
ニスタ2におけるキャニスタ本体21の底部を開口状態
にしたものを天地を逆にして装填する。その際に、キャ
スク遮蔽蓋12とキャニスタ本体21の上部との間に、
スペーサ22を配して、キャニスタ本体21の姿勢を倒
立状態に保持するとともに、キャニスタ吊持部23に過
度な荷重が集中しないように配慮しておく。また、キャ
ニスタ本体21の下方縁部とキャスク本体11との間に
は、予め清水を満たした状態でシールリング3等により
密封しておく。図1に示すように、天地を逆にしたキャ
スク本体11及びキャニスタ本体21を組み合わせた状
態のまま、燃料プールWの中に搬入すると、キャニスタ
本体21の中に水を貯留した状態となる(水を張った状
態となる)。
【0010】〔使用済燃料の収容〕図2の矢印で示すよ
うに、複数本の使用済燃料Xを、燃料プールWととも
に、キャニスタ本体21の中に収納する。
うに、複数本の使用済燃料Xを、燃料プールWととも
に、キャニスタ本体21の中に収納する。
【0011】〔キャニスタの密封〕図3に示すように、
キャニスタ本体21の開口部(下部開口部)に密封蓋
(下方密封蓋)24を装着するとともに、その接合部分
を水中溶接手段Aにより溶接して密封する。
キャニスタ本体21の開口部(下部開口部)に密封蓋
(下方密封蓋)24を装着するとともに、その接合部分
を水中溶接手段Aにより溶接して密封する。
【0012】〔Heガスとの置換〕図4に示すように、
キャニスタ2に流体供給ラインB及び流体抜き取りライ
ンCを接続して、燃料プールWの外部から加圧気体を供
給し、キャニスタ2の内部に貯留している水を抜き取る
とともに、排水後にHeガスを封入する。
キャニスタ2に流体供給ラインB及び流体抜き取りライ
ンCを接続して、燃料プールWの外部から加圧気体を供
給し、キャニスタ2の内部に貯留している水を抜き取る
とともに、排水後にHeガスを封入する。
【0013】〔粗除染〕図5に矢印で示すように、高圧
水を吹き掛ける方法や、回転ブラシで擦る方法等によ
り、上方を向いている表面、つまりキャスク本体11及
びキャニスタ2の底面等の除染を行なう。この除染によ
り落とされた放射性物質は、燃料プールWに戻される。
水を吹き掛ける方法や、回転ブラシで擦る方法等によ
り、上方を向いている表面、つまりキャスク本体11及
びキャニスタ2の底面等の除染を行なう。この除染によ
り落とされた放射性物質は、燃料プールWに戻される。
【0014】〔精除染〕粗除染を実施したキャスク本体
11及びキャニスタ2は、燃料プールWから仕切円筒D
で隔離した状態(清浄雰囲気)で、図6に矢印で示すよ
うに、高圧清浄水を吹き掛ける方法等により、清浄な状
態となるまで除染される。
11及びキャニスタ2は、燃料プールWから仕切円筒D
で隔離した状態(清浄雰囲気)で、図6に矢印で示すよ
うに、高圧清浄水を吹き掛ける方法等により、清浄な状
態となるまで除染される。
【0015】〔検査〕次いで、精除染を実施したキャス
ク本体11及びキャニスタ2は、図7に示すように、表
面汚染検査手段(スミヤ検査具)Eにより除染状態の可
否が検査される。
ク本体11及びキャニスタ2は、図7に示すように、表
面汚染検査手段(スミヤ検査具)Eにより除染状態の可
否が検査される。
【0016】〔キャスクの密封〕除染状態が良好である
場合には、図8に示すように、キャスク本体11の開口
部(下方開口部)をキャスク底部遮蔽蓋(遮蔽蓋)15
で閉塞する。この閉塞は、マニピュレータ等の遠隔操作
でボルト締めにより行なわれ、キャスク底部遮蔽蓋15
が着脱可能な状態に取り付けられる。
場合には、図8に示すように、キャスク本体11の開口
部(下方開口部)をキャスク底部遮蔽蓋(遮蔽蓋)15
で閉塞する。この閉塞は、マニピュレータ等の遠隔操作
でボルト締めにより行なわれ、キャスク底部遮蔽蓋15
が着脱可能な状態に取り付けられる。
【0017】〔キャスクの除染〕密封状態とされたキャ
スク1は、燃料プールWから吊持した状態、あるいは離
れた作業プール等において、図9に矢印で示すように、
高圧清浄水を吹き掛ける方法等により、特に、キャスク
底部遮蔽蓋15の部分等が、清浄な状態となるまで除染
される。
スク1は、燃料プールWから吊持した状態、あるいは離
れた作業プール等において、図9に矢印で示すように、
高圧清浄水を吹き掛ける方法等により、特に、キャスク
底部遮蔽蓋15の部分等が、清浄な状態となるまで除染
される。
【0018】〔キャスクの水抜き〕除染後において、図
10に示すように、キャスク1におけるキャスク本体1
1の内部に水抜きラインFを接続し、キャニスタ2の回
りに充填しておいた清水についても水抜きを行なう。
10に示すように、キャスク1におけるキャスク本体1
1の内部に水抜きラインFを接続し、キャニスタ2の回
りに充填しておいた清水についても水抜きを行なう。
【0019】〔搬送〕水抜きされたキャスク1にあって
は、キャニスタ2を収納したまま、図11に示すよう
に、例えば横向きにトラック等の輸送手段Gに搭載され
て、所望の貯蔵設備(貯蔵庫)まで搬送される。
は、キャニスタ2を収納したまま、図11に示すよう
に、例えば横向きにトラック等の輸送手段Gに搭載され
て、所望の貯蔵設備(貯蔵庫)まで搬送される。
【0020】〔正常姿勢による移送〕貯蔵設備(貯蔵
庫)に搬送されたキャスク1は、付属するクレーン等に
より引き起こされて正常姿勢(上向き状態)に戻される
とともに、図12に示すように台車Hに搭載され、作業
室等まで移送される。
庫)に搬送されたキャスク1は、付属するクレーン等に
より引き起こされて正常姿勢(上向き状態)に戻される
とともに、図12に示すように台車Hに搭載され、作業
室等まで移送される。
【0021】〔密封蓋の取り外し〕作業室等において、
図13に示すように、キャスク1からキャスク気密蓋1
4を外して撤去し、キャスク吊持部13の上方を解放す
る。
図13に示すように、キャスク1からキャスク気密蓋1
4を外して撤去し、キャスク吊持部13の上方を解放す
る。
【0022】〔結合装置への移送〕キャスク気密蓋14
を外したキャスク1は、図14に示すように、台車Hに
より貯蔵設備における結合装置Iの下部位置まで移送し
て待機状態とする。
を外したキャスク1は、図14に示すように、台車Hに
より貯蔵設備における結合装置Iの下部位置まで移送し
て待機状態とする。
【0023】〔キャスクの結合〕予め台車Hの一部また
は台車Hの下部に設置しておいたリフタ等の昇降手段に
より、キャスク1を上昇させる等の方法で、図15に示
すように、キャスク1の上部を結合装置Iに結合させ
る。
は台車Hの下部に設置しておいたリフタ等の昇降手段に
より、キャスク1を上昇させる等の方法で、図15に示
すように、キャスク1の上部を結合装置Iに結合させ
る。
【0024】〔ハンドリング容器の配置〕結合装置Iの
上方位置に走行可能に配されているハンドリング容器J
を、図16に示すように、連結口Kの上方まで移動させ
て、キャスク1に対して位置合わせ状態とする。
上方位置に走行可能に配されているハンドリング容器J
を、図16に示すように、連結口Kの上方まで移動させ
て、キャスク1に対して位置合わせ状態とする。
【0025】〔キャスク気密蓋の取り外し〕結合装置I
に付属する遮蔽シャッタLとハンドリング容器Jに付属
する遮蔽シャッタMとを、図17に示すように開き、ハ
ンドリング容器Jに付属する巻上げ機等の巻上げ手段N
により、キャスク1のキャスク遮蔽蓋12を外して、ハ
ンドリング容器Jの内部上方まで吊り上げた状態とす
る。
に付属する遮蔽シャッタLとハンドリング容器Jに付属
する遮蔽シャッタMとを、図17に示すように開き、ハ
ンドリング容器Jに付属する巻上げ機等の巻上げ手段N
により、キャスク1のキャスク遮蔽蓋12を外して、ハ
ンドリング容器Jの内部上方まで吊り上げた状態とす
る。
【0026】〔キャスク遮蔽蓋の仮置き〕キャスク遮蔽
蓋12を外したキャスク1にあっては、遮蔽シャッタL
を閉じることにより上方を閉塞した状態とするととも
に、ハンドリング容器Jの下部にあっても遮蔽シャッタ
Mにより閉じた状態としておき、図18に示すように、
ハンドリング容器Jを結合装置Iの横等の若干離れた箇
所の仮置き場所Oまで走行させた後、巻上げ手段Nによ
りキャスク遮蔽蓋12を吊り降ろして仮置きする。
蓋12を外したキャスク1にあっては、遮蔽シャッタL
を閉じることにより上方を閉塞した状態とするととも
に、ハンドリング容器Jの下部にあっても遮蔽シャッタ
Mにより閉じた状態としておき、図18に示すように、
ハンドリング容器Jを結合装置Iの横等の若干離れた箇
所の仮置き場所Oまで走行させた後、巻上げ手段Nによ
りキャスク遮蔽蓋12を吊り降ろして仮置きする。
【0027】〔キャニスタの吊持〕ハンドリング容器J
を結合装置Iの上方まで戻し、遮蔽シャッタL,Mを開
いた状態とするとともに、巻上げ手段Nによりキャニス
タ2を吊持してキャスク本体11から抜き取り、図19
に示すように、ハンドリング容器Jの内部に収容する。
キャニスタ2の収容後に、ハンドリング容器Jにおける
遮蔽シャッタMを閉じた状態として、キャニスタ2を所
望位置まで移送する。
を結合装置Iの上方まで戻し、遮蔽シャッタL,Mを開
いた状態とするとともに、巻上げ手段Nによりキャニス
タ2を吊持してキャスク本体11から抜き取り、図19
に示すように、ハンドリング容器Jの内部に収容する。
キャニスタ2の収容後に、ハンドリング容器Jにおける
遮蔽シャッタMを閉じた状態として、キャニスタ2を所
望位置まで移送する。
【0028】〔キャニスタの貯蔵〕ハンドリング容器J
によりキャニスタ2を所望の貯蔵ピットPの上方位置ま
で移送して、図20に示すように、搬出入口Qを経由し
て貯蔵ピットPの内部に吊り降ろすことにより、キャニ
スタ2を必要数積み重ね状態等に収納する。なお、キャ
ニスタ2の収納後、搬出入口Qは遮蔽シャッタR等によ
り閉塞される。
によりキャニスタ2を所望の貯蔵ピットPの上方位置ま
で移送して、図20に示すように、搬出入口Qを経由し
て貯蔵ピットPの内部に吊り降ろすことにより、キャニ
スタ2を必要数積み重ね状態等に収納する。なお、キャ
ニスタ2の収納後、搬出入口Qは遮蔽シャッタR等によ
り閉塞される。
【0029】以下、本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方
法及びその貯蔵容器の第2実施形態について、図21な
いし図34を参照して説明する。
法及びその貯蔵容器の第2実施形態について、図21な
いし図34を参照して説明する。
【0030】該第2実施形態では、前述した天地を逆に
する技術に代えて、正常な姿勢でキャスク1とキャニス
タ2を組み合わせたものが適用される。
する技術に代えて、正常な姿勢でキャスク1とキャニス
タ2を組み合わせたものが適用される。
【0031】〔キャスク及びキャニスタの搬入〕図21
に示すように、キャスク本体11にキャスク底部遮蔽蓋
15を溶接等により取り付けた状態とするとともに、キ
ャニスタ本体21にあっても底部を閉塞し、底部に例え
ばスカート状の脚部25を配したものを使用し、そし
て、キャスク本体11との内周縁部とキャニスタ本体2
1の上方側部との間は、予め清水を満たした状態でシー
ルリング3等により密封しておく。
に示すように、キャスク本体11にキャスク底部遮蔽蓋
15を溶接等により取り付けた状態とするとともに、キ
ャニスタ本体21にあっても底部を閉塞し、底部に例え
ばスカート状の脚部25を配したものを使用し、そし
て、キャスク本体11との内周縁部とキャニスタ本体2
1の上方側部との間は、予め清水を満たした状態でシー
ルリング3等により密封しておく。
【0032】〔使用済燃料の収容〕図22の矢印で示す
ように、複数本の使用済燃料Xを、燃料プールWととも
に、キャニスタ本体21の中に収納する。
ように、複数本の使用済燃料Xを、燃料プールWととも
に、キャニスタ本体21の中に収納する。
【0033】〔キャニスタの密封〕図23に示すよう
に、キャニスタ本体21の開口部(上方開口部)にキャ
ニスタ吊持部23を有する密封蓋(上方密封蓋)25を
装着するとともに、その接合部分を水中溶接手段Aによ
り溶接して密封する。
に、キャニスタ本体21の開口部(上方開口部)にキャ
ニスタ吊持部23を有する密封蓋(上方密封蓋)25を
装着するとともに、その接合部分を水中溶接手段Aによ
り溶接して密封する。
【0034】〔Heガスとの置換,粗除染,精除染,検
査〕図24ないし図27に示すように、図4ないし図7
を示して説明したHeガスとの置換,粗除染,精除染,
検査の工程に準じる工程が実施される。ただし、図24
ないし図27では、正常な姿勢でキャスク本体11とキ
ャニスタ2とを組み合わせたものが適用されているた
め、上面等についての処理が行なわれる。なお、図23
ないし図27に示すように、これらの工程の実施に際し
ては、キャニスタ2がキャスク本体11の上方開口より
も上方位置になるため、放射性物質の堆積が低減され、
かつ溶接作業,除染作業,検査作業等の作業性が高めら
れる。
査〕図24ないし図27に示すように、図4ないし図7
を示して説明したHeガスとの置換,粗除染,精除染,
検査の工程に準じる工程が実施される。ただし、図24
ないし図27では、正常な姿勢でキャスク本体11とキ
ャニスタ2とを組み合わせたものが適用されているた
め、上面等についての処理が行なわれる。なお、図23
ないし図27に示すように、これらの工程の実施に際し
ては、キャニスタ2がキャスク本体11の上方開口より
も上方位置になるため、放射性物質の堆積が低減され、
かつ溶接作業,除染作業,検査作業等の作業性が高めら
れる。
【0035】〔キャスクの密封〕除染状態が良好である
ことを確認した後、図28に示すように、キャスク本体
11の開口部(上方開口部)を短胴部11aと一体のキ
ャスク遮蔽蓋(上部遮蔽蓋)12で閉塞する。この閉塞
は、遠隔操作に基づきボルト締めにより行なわれる。
ことを確認した後、図28に示すように、キャスク本体
11の開口部(上方開口部)を短胴部11aと一体のキ
ャスク遮蔽蓋(上部遮蔽蓋)12で閉塞する。この閉塞
は、遠隔操作に基づきボルト締めにより行なわれる。
【0036】〔キャスクの除染〕密封状態とされたキャ
スク1についても、図29に示すように、図9を示して
説明したキャスクの除染工程に準じる工程が実施され
る。ただし、図29では、キャスク吊持部13が突出し
ている分だけ作業性が若干低下する。
スク1についても、図29に示すように、図9を示して
説明したキャスクの除染工程に準じる工程が実施され
る。ただし、図29では、キャスク吊持部13が突出し
ている分だけ作業性が若干低下する。
【0037】〔キャスクの水抜き,搬送,正常姿勢によ
る移送〕除染後において、図30ないし図32に示すよ
うに、図10ないし図12を示して説明したキャスクの
水抜き,搬送,移送の工程に準じる工程が実施される。
る移送〕除染後において、図30ないし図32に示すよ
うに、図10ないし図12を示して説明したキャスクの
水抜き,搬送,移送の工程に準じる工程が実施される。
【0038】〔上部遮蔽蓋締結部分の弛緩〕作業室等に
おいて、キャスク遮蔽蓋12のボルト等の締結部分を弛
緩状態としておく(図33参照)。
おいて、キャスク遮蔽蓋12のボルト等の締結部分を弛
緩状態としておく(図33参照)。
【0039】〔キャスクの結合ないしキャニスタの貯
蔵〕締結部分を弛緩状態としたキャスク1は、図34に
示すように、貯蔵設備における結合装置Iの下部位置ま
で移送して待機状態とし、以下、図15ないし図20を
示して説明した結合装置への移送,キャスクの結合,ハ
ンドリング容器の配置,キャスク気密蓋の取り外し,キ
ャスク遮蔽蓋の仮置き,キャニスタの吊持,キャニスタ
の貯蔵に準じる工程が実施される。ただし、第2実施形
態にあっては、キャニスタ2に脚部25が配されている
ため、前述した貯蔵ピットPの内部への装填時に、脚部
25の高さ寸法に基づいて、キャニスタ吊持部23との
干渉を避けて、キャニスタ2を必要数積み重ね状態等に
収納される。
蔵〕締結部分を弛緩状態としたキャスク1は、図34に
示すように、貯蔵設備における結合装置Iの下部位置ま
で移送して待機状態とし、以下、図15ないし図20を
示して説明した結合装置への移送,キャスクの結合,ハ
ンドリング容器の配置,キャスク気密蓋の取り外し,キ
ャスク遮蔽蓋の仮置き,キャニスタの吊持,キャニスタ
の貯蔵に準じる工程が実施される。ただし、第2実施形
態にあっては、キャニスタ2に脚部25が配されている
ため、前述した貯蔵ピットPの内部への装填時に、脚部
25の高さ寸法に基づいて、キャニスタ吊持部23との
干渉を避けて、キャニスタ2を必要数積み重ね状態等に
収納される。
【0040】以下、本発明に係る使用済核燃料の貯蔵容
器の第3実施形態について、図35及び図36を参照し
て説明する。該第3実施形態における貯蔵容器(キャニ
スタ)2は、再使用(繰り返し使用)を意図した構造と
なっている。
器の第3実施形態について、図35及び図36を参照し
て説明する。該第3実施形態における貯蔵容器(キャニ
スタ)2は、再使用(繰り返し使用)を意図した構造と
なっている。
【0041】キャニスタ本体21は、図35に示すよう
に、上方外周部に、外向フランジ状態の円環状薄肉鍔部
21aと、外向円環状溝21bとを有し、上方内周部
に、内側方に突出状態とされるとともに周方向に複数分
割状態の係止部21cと、該係止部21cの近傍の下方
位置に周方向に沿うとともに内側方に突出状態の内向フ
ランジ状態の円環状ストッパ21dとを有している。
に、上方外周部に、外向フランジ状態の円環状薄肉鍔部
21aと、外向円環状溝21bとを有し、上方内周部
に、内側方に突出状態とされるとともに周方向に複数分
割状態の係止部21cと、該係止部21cの近傍の下方
位置に周方向に沿うとともに内側方に突出状態の内向フ
ランジ状態の円環状ストッパ21dとを有している。
【0042】そして、密封蓋(上方密封蓋)26は、図
35に示すように、周縁部に、キャニスタ本体21の円
環状薄肉鍔部21aとシール溶接するための円環状薄肉
鍔部26aが形成され、下面に、キャニスタ本体21の
上方開口部に挿入される挿入円弧部26bと、該挿入円
弧部26bの下部に外側方に突出状態に形成されてキャ
ニスタ本体21の係止部21cに掛け止めされるフック
部26cとが配されている。
35に示すように、周縁部に、キャニスタ本体21の円
環状薄肉鍔部21aとシール溶接するための円環状薄肉
鍔部26aが形成され、下面に、キャニスタ本体21の
上方開口部に挿入される挿入円弧部26bと、該挿入円
弧部26bの下部に外側方に突出状態に形成されてキャ
ニスタ本体21の係止部21cに掛け止めされるフック
部26cとが配されている。
【0043】このような構造のキャニスタ2は、キャニ
スタ本体21の上方開口に密封蓋26を被せて(あるい
は挿入して)閉塞状態とするとともに、フック部26c
が係止部21cの下方となるように組み合わせて、掛け
止めすることにより、密封蓋26が外れなくなり、密封
蓋26を周方向に移動してフック部26cを係止部21
cか外す位置関係とすることにより、掛け止めの解除状
態とすることができる。
スタ本体21の上方開口に密封蓋26を被せて(あるい
は挿入して)閉塞状態とするとともに、フック部26c
が係止部21cの下方となるように組み合わせて、掛け
止めすることにより、密封蓋26が外れなくなり、密封
蓋26を周方向に移動してフック部26cを係止部21
cか外す位置関係とすることにより、掛け止めの解除状
態とすることができる。
【0044】そして、キャニスタ本体21及び密封蓋2
6の円環状薄肉鍔部21a,26aを重ね合わせた状態
で、図36(a)に示すように、円環状薄肉鍔部21
a,26aの重ね合わせ箇所の接合部分にシール溶接部
27を形成することにより、キャニスタ2の密封が行な
われる。
6の円環状薄肉鍔部21a,26aを重ね合わせた状態
で、図36(a)に示すように、円環状薄肉鍔部21
a,26aの重ね合わせ箇所の接合部分にシール溶接部
27を形成することにより、キャニスタ2の密封が行な
われる。
【0045】一方、図36のキャニスタ2にあっては、
シール溶接部27の内側部分を、図36(b)に示すよ
うに、YAGトーチ28等を使用して切断し、円環状薄
肉鍔部21a,26aの重ね合わせ箇所を分離すること
により、キャスク本体11が開放可能な状態となる。加
えて、図36(c)に示すように、円環状薄肉鍔部21
a,26aの重ね合わせ箇所に、再度シール溶接部27
を形成することによりキャニスタ2が密封される。
シール溶接部27の内側部分を、図36(b)に示すよ
うに、YAGトーチ28等を使用して切断し、円環状薄
肉鍔部21a,26aの重ね合わせ箇所を分離すること
により、キャスク本体11が開放可能な状態となる。加
えて、図36(c)に示すように、円環状薄肉鍔部21
a,26aの重ね合わせ箇所に、再度シール溶接部27
を形成することによりキャニスタ2が密封される。
【0046】また、キャニスタ本体21と密封蓋26と
は、係止部21c及びフック部26cにより外れる方向
の機械的な支持がなされるため、シール溶接部27に大
きな力が加わることがなく、シール溶接部27を主とし
て密封を重視した機能により構成することができる。し
たがって、円環状薄肉鍔部21a,26aの半径方向の
寸法に基づいて、キャニスタ2の密封及びその解除を複
数回繰り返し行なうことができる。
は、係止部21c及びフック部26cにより外れる方向
の機械的な支持がなされるため、シール溶接部27に大
きな力が加わることがなく、シール溶接部27を主とし
て密封を重視した機能により構成することができる。し
たがって、円環状薄肉鍔部21a,26aの半径方向の
寸法に基づいて、キャニスタ2の密封及びその解除を複
数回繰り返し行なうことができる。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及
びその貯蔵容器によれば、以下のような効果を奏する。 (1) 使用済燃料を搬出して貯蔵する際に、燃料プー
ルに搬送容器及び貯蔵容器を持込んで、組み合わせた状
態で作業することにより、密封及び除染を行なうため、
密封ないし搬送に関連する作業効率を向上させることが
できる。 (2) 上記により、貯蔵容器の密封蓋を薄く、かつ信
頼性の高いものとすることができる。 (3) 搬送容器の中に貯蔵容器を収容し、燃料プール
から搬出して貯蔵庫まで搬送することにより、搬送途中
の放射線遮蔽性を高め、かつ貯蔵容器の構造の単純化を
図ることができる。 (4) 搬送容器及び貯蔵容器について、天地を逆にし
た状態で組み合わせて、底部から使用済燃料を装填する
ことにより、搬送容器の形状を平面または円筒面等の単
純なものとして、除染性を向上させることができる。 (5) 貯蔵容器について、貯蔵容器本体と密封蓋とに
重ね合わせ状態の円環状薄肉鍔部を配して、その接合部
をシール溶接することにより、シール溶接を内側位置か
ら切断して、使用済燃料を容易に取り出すことができる
とともに、貯蔵容器の再利用を図ることができる。 (6) 貯蔵容器における貯蔵容器本体と密封蓋とを、
係止部とフック部とで支持することにより、シール溶接
部の負担を低減し、信頼性を向上させることができる。
びその貯蔵容器によれば、以下のような効果を奏する。 (1) 使用済燃料を搬出して貯蔵する際に、燃料プー
ルに搬送容器及び貯蔵容器を持込んで、組み合わせた状
態で作業することにより、密封及び除染を行なうため、
密封ないし搬送に関連する作業効率を向上させることが
できる。 (2) 上記により、貯蔵容器の密封蓋を薄く、かつ信
頼性の高いものとすることができる。 (3) 搬送容器の中に貯蔵容器を収容し、燃料プール
から搬出して貯蔵庫まで搬送することにより、搬送途中
の放射線遮蔽性を高め、かつ貯蔵容器の構造の単純化を
図ることができる。 (4) 搬送容器及び貯蔵容器について、天地を逆にし
た状態で組み合わせて、底部から使用済燃料を装填する
ことにより、搬送容器の形状を平面または円筒面等の単
純なものとして、除染性を向上させることができる。 (5) 貯蔵容器について、貯蔵容器本体と密封蓋とに
重ね合わせ状態の円環状薄肉鍔部を配して、その接合部
をシール溶接することにより、シール溶接を内側位置か
ら切断して、使用済燃料を容易に取り出すことができる
とともに、貯蔵容器の再利用を図ることができる。 (6) 貯蔵容器における貯蔵容器本体と密封蓋とを、
係止部とフック部とで支持することにより、シール溶接
部の負担を低減し、信頼性を向上させることができる。
【図1】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスク及びキャニ
スタの搬入状況を示す正断面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスク及びキャニ
スタの搬入状況を示す正断面図である。
【図2】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態における使用済燃料の収容状
況を示す正断面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態における使用済燃料の収容状
況を示す正断面図である。
【図3】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態におけるキャニスタの密封状
況を示す正断面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態におけるキャニスタの密封状
況を示す正断面図である。
【図4】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態におけるHeガスとの置換状
況を示す正断面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態におけるHeガスとの置換状
況を示す正断面図である。
【図5】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態における粗除染状況を示す正
断面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態における粗除染状況を示す正
断面図である。
【図6】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態における精除染状況を示す正
断面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態における精除染状況を示す正
断面図である。
【図7】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態における検査状況を示す正断
面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態における検査状況を示す正断
面図である。
【図8】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの密封状況
を示す正断面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの密封状況
を示す正断面図である。
【図9】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及びそ
の貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの除染状況
を示す正断面図である。
の貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの除染状況
を示す正断面図である。
【図10】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの水抜き
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの水抜き
状況を示す正断面図である。
【図11】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの搬送状
況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの搬送状
況を示す正断面図である。
【図12】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態における台車による移送状
況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態における台車による移送状
況を示す正断面図である。
【図13】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態における密封蓋の取り外し
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態における密封蓋の取り外し
状況を示す正断面図である。
【図14】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態における結合装置への移送
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態における結合装置への移送
状況を示す正断面図である。
【図15】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの結合状
況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスクの結合状
況を示す正断面図である。
【図16】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態におけるハンドリング容器
の配置状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態におけるハンドリング容器
の配置状況を示す正断面図である。
【図17】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスク気密蓋の
取り外し状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスク気密蓋の
取り外し状況を示す正断面図である。
【図18】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスク遮蔽蓋の
仮置き状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャスク遮蔽蓋の
仮置き状況を示す正断面図である。
【図19】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャニスタの吊持
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャニスタの吊持
状況を示す正断面図である。
【図20】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャニスタの貯蔵
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第1実施形態におけるキャニスタの貯蔵
状況を示す正断面図である。
【図21】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスク及びキャ
ニスタの搬入状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスク及びキャ
ニスタの搬入状況を示す正断面図である。
【図22】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態における使用済燃料の収容
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態における使用済燃料の収容
状況を示す正断面図である。
【図23】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャニスタの密封
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャニスタの密封
状況を示す正断面図である。
【図24】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態におけるHeガスとの置換
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態におけるHeガスとの置換
状況を示す正断面図である。
【図25】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態における粗除染状況を示す
正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態における粗除染状況を示す
正断面図である。
【図26】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態における精除染状況を示す
正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態における精除染状況を示す
正断面図である。
【図27】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態における検査状況を示す正
断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態における検査状況を示す正
断面図である。
【図28】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの密封状
況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの密封状
況を示す正断面図である。
【図29】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの除染状
況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの除染状
況を示す正断面図である。
【図30】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの水抜き
状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの水抜き
状況を示す正断面図である。
【図31】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの搬送状
況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの搬送状
況を示す正断面図である。
【図32】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態における台車による移送状
況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態における台車による移送状
況を示す正断面図である。
【図33】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態における遮蔽蓋の締結部分
の弛緩状況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態における遮蔽蓋の締結部分
の弛緩状況を示す正断面図である。
【図34】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵方法及び
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの結合状
況を示す正断面図である。
その貯蔵容器の第2実施形態におけるキャスクの結合状
況を示す正断面図である。
【図35】 本発明に係る使用済核燃料の貯蔵容器の第
3実施形態を示す正断面図である。
3実施形態を示す正断面図である。
【図36】 図35の貯蔵容器の再使用状況を示すもの
で、(a)はシール溶接部の切断前の状態、図36
(b)はシール溶接部の切断状態、図36(c)はシー
ル溶接部の形成状態の正断面図である。
で、(a)はシール溶接部の切断前の状態、図36
(b)はシール溶接部の切断状態、図36(c)はシー
ル溶接部の形成状態の正断面図である。
1 キャスク(搬送容器) 2 キャニスタ(貯蔵容器) 3 シールリング 11 キャスク本体(搬送容器本体) 11a 短胴部 12 キャスク遮蔽蓋(遮蔽蓋) 13 キャスク吊持部 14 キャスク気密蓋(気密蓋) 15 キャスク底部遮蔽蓋(遮蔽蓋) 21 キャニスタ本体(貯蔵容器) 21a 円環状薄肉鍔部 21b 外向円環状溝 21c 係止部 21d 円環状ストッパ 22 スペーサ 23 キャニスタ吊持部 24 密封蓋(下方密封蓋) 25 脚部 26 密封蓋(上方密封蓋) 26a 円環状薄肉鍔部 26b 挿入円弧部 26c フック部 27 シール溶接部 28 YAGトーチ X 使用済燃料(使用済燃料集合体) W 燃料プール(プール水) A 水中溶接手段 B 流体供給ライン C 流体抜き取りライン D 仕切円筒 E 表面汚染検査手段(スミヤ検査具) F 水抜きライン G 輸送手段 H 台車 I 結合装置 J ハンドリング容器 K 連結口 L 遮蔽シャッタ M 遮蔽シャッタ N 巻上げ手段 O 仮置き場所 P 貯蔵ピット Q 搬出入口 R 遮蔽シャッタ
Claims (10)
- 【請求項1】 燃料プール(W)に貯留されている使用
済燃料(X)を搬出して貯蔵する方法であって、搬送容
器本体(11)の中に貯蔵容器本体(21)を収容して
組み合わせそれぞれの開口部を上向きにした状態で燃料
プールに沈めてその内部に水を張る工程と、貯蔵容器本
体の中に使用済燃料を収納する工程と、貯蔵容器本体に
密封蓋(24,26)を取り付けて密封する工程と、搬
送容器本体に遮蔽蓋(12,14)を取り付けて密封す
る工程と、搬送容器により貯蔵容器を所望の貯蔵設備ま
で搬送する工程と、搬送容器の上方の遮蔽蓋を外す工程
と、貯蔵容器を吊持して搬送容器本体から抜き取る工程
と、貯蔵容器を貯蔵ピットの中に吊り降ろして収納する
工程とを有することを特徴とする使用済核燃料の貯蔵方
法。 - 【請求項2】 貯蔵容器本体(21)に密封蓋(24,
26)を取り付けて密封する工程と、貯蔵容器の内部の
水抜きを行なうとともにHeガスを封入する工程とを有
することを特徴とする請求項1記載の使用済核燃料の貯
蔵方法。 - 【請求項3】 搬送容器(1)と使用済燃料(X)を収
容した貯蔵容器(2)との組み合わせ時にそれぞれの下
方を開口状態とする工程と、これらをそれぞれ天地を逆
にした状態で燃料プール(W)に沈めてその内部に水を
張る工程と、使用済燃料の収納後にそれぞれの開口部を
閉塞する工程と、貯蔵容器の引き出し時に搬送容器の上
方の開口部を開放する工程とを有することを特徴とする
請求項1または2記載の使用済核燃料の貯蔵方法。 - 【請求項4】 搬送容器本体(11)の上方の開口部を
遮蔽蓋(12)で閉塞状態とするとともに、該遮蔽蓋の
上方を気密蓋(14)で覆った状態にしておき、該気密
蓋を貯蔵容器の引き出しに先立って取り外すことを特徴
とする請求項3記載の使用済核燃料の貯蔵方法。 - 【請求項5】 貯蔵容器(2)を吊持して搬送容器本体
(11)から抜き取って、貯蔵設備におけるハンドリン
グ容器(J)の中に収容するとともに、貯蔵容器をハン
ドリング容器の中に吊持したまま貯蔵ピット(P)まで
移送して吊り降ろすことにより収納することを特徴とす
る請求項1、2、3または4記載の使用済核燃料の貯蔵
方法。 - 【請求項6】 搬送容器(1)と使用済燃料(X)を収
容した貯蔵容器(2)との組み合わせ時にそれぞれの上
方を開口状態とする工程と、これらをそれぞれ燃料プー
ル(W)に沈めてその内部に水を張る工程と、使用済燃
料の収納後にそれぞれの開口部を閉塞する工程と、貯蔵
容器の引き出し時に搬送容器の上方の開口部を開放する
工程とを有することを特徴とする請求項1または2記載
の使用済核燃料の貯蔵方法。 - 【請求項7】 搬送容器(1)における搬送容器本体
(11)が、分割部分で上下方向に分割されるとともに
上下に接続される下方胴部及び上方胴部と、該上方胴部
の上方の開口部に着脱可能に取り付けられる閉塞蓋とを
有しており、上方の開口部が、貯蔵容器(2)との組み
合わせ時に開放及び閉塞され、貯蔵容器の引き出し時に
開放させられることを特徴とする請求項1または2記載
の使用済核燃料の貯蔵方法。 - 【請求項8】 燃料プール(W)に貯留されている使用
済燃料(X)を貯蔵する容器であって、開口部の外側に
外向フランジ状態の円環状薄肉鍔部(21a)が形成さ
れる貯蔵容器本体(21)と、該貯蔵容器本体に重ね合
わせ状態に被せられる外向フランジ状態の円環状薄肉鍔
部(26a)が形成される密封蓋(26)と、これら円
環状薄肉鍔部を厚さ方向に重ねあわせその重ね合わせ箇
所の接合部分に形成されて密封を行なうシール溶接部
(27)とを具備することを特徴とする使用済核燃料の
貯蔵容器。 - 【請求項9】 円環状薄肉鍔部(21a,26a)が、
シール溶接部(27)の内側位置から切断することによ
り重ね合わせ箇所を分離して貯蔵容器本体(21)の上
方の開口部を開放するとともに、円環状薄肉鍔部の重ね
合わせ箇所に、再度シール溶接部を形成して密封し得る
半径方向の寸法を有していることを特徴とする請求項8
記載の使用済核燃料の貯蔵容器。 - 【請求項10】 貯蔵容器本体(21)における開口部
の近傍の内周面に、内側方に突出状態の係止部(21
c)が配され、かつ密封蓋(26)に外側方に突出状態
のフック部(26c)が配されて、フック部を係止部に
位置合わせすることにより掛け止め状態とその解除状態
との設定がなされることを特徴とする請求項8または9
記載の使用済核燃料の貯蔵容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9167705A JPH1114792A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 使用済核燃料の貯蔵方法及びその貯蔵容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9167705A JPH1114792A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 使用済核燃料の貯蔵方法及びその貯蔵容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1114792A true JPH1114792A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15854693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9167705A Withdrawn JPH1114792A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 使用済核燃料の貯蔵方法及びその貯蔵容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1114792A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011237293A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 放射性物質収納方法 |
JP2012198105A (ja) * | 2011-03-22 | 2012-10-18 | Kobe Steel Ltd | 放射性物質輸送貯蔵容器の仕立作業方法およびその仕立作業用蓋部補助遮蔽体 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP9167705A patent/JPH1114792A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011237293A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 放射性物質収納方法 |
JP2012198105A (ja) * | 2011-03-22 | 2012-10-18 | Kobe Steel Ltd | 放射性物質輸送貯蔵容器の仕立作業方法およびその仕立作業用蓋部補助遮蔽体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |