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JPH1113279A - コンクリート打設用型枠パネル - Google Patents

コンクリート打設用型枠パネル

Info

Publication number
JPH1113279A
JPH1113279A JP16722497A JP16722497A JPH1113279A JP H1113279 A JPH1113279 A JP H1113279A JP 16722497 A JP16722497 A JP 16722497A JP 16722497 A JP16722497 A JP 16722497A JP H1113279 A JPH1113279 A JP H1113279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
panel
resin
resin plate
foamed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16722497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Kawasaki
陽 一 川▼崎▲
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP16722497A priority Critical patent/JPH1113279A/ja
Publication of JPH1113279A publication Critical patent/JPH1113279A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来から使用されていた木製の型枠に代わり、
軽量で、かつ安価な型枠用パネルを提供すること。 【解決手段】本発明のコンクリート打設用型枠パネル
は、発泡樹脂板の表面を保護すると共に、コンクリート
易剥離性の表面層が発泡樹脂板の表裏面に形成された複
数の単位発泡樹脂板からなり、さらにこの単位発泡樹脂
板の上端面と燐位の単位樹脂発泡樹脂板の下端部とが、
横方向に横架された連接部材によって連接されているこ
とが好ましい。 【効果】本発明の型枠用パネルは、軽量であって、しか
も繰り返し使用が可能であるから、型枠設置および撤去
作業が容易になると共に、型枠に要するコストが著しく
低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば掘り起こし
た地下から比較的高い壁面を構築する際等に、型枠とし
て繰り返し使用が可能であって、しかも軽量なコンクリ
ート打設用パネルに関する。
【0002】
【従来技術】建築物を構成するコンクリート壁を構築す
る際には、従来、木材で製造された型枠を連続して配置
し、これらの木製型枠を縦ばたおよび横ばたで固定した
後、この木製型枠間にコンクリートを打設する方法が採
用されている。
【0003】しかしながら、このような木製型枠は、表
面に微細な凹凸があり、硬化したコンクリートがこうし
た凹凸内に進入して、型枠をコンクリートから引き剥が
す作業に長時間を要ししかも重労働である。さらに、こ
うした脱型の際に木製型枠の表面が損傷を受けることが
多く、こうして損傷を受けた木製型枠を再使用すること
はほとんどできない。
【0004】また、従来から使用されている木製型枠は
相当の重さがあり、こうした木製型枠を縦ばたおよび横
ばたで固定しながら敷設する作業は非常に重労働である
とともに、労働災害を招来しやすいという問題点を有し
ている。
【0005】ところで、近時、発泡樹脂からなる打ち込
み型枠が使用されている。こうした発泡樹脂からなる打
ち込み型枠は、樹脂発泡体からなるパネルをコンクリー
ト打設時には型枠として用い、コンクリート打設後には
この樹脂発泡体を断熱材として使用するものであり、従
って、コンクリート打設後に、この型枠として使用され
た樹脂発泡体はそのままの状態にされ、この樹脂発泡体
からなるパネルが撤去されることはない。このように打
ち込み型枠として樹脂発泡体からなるパネルを使用する
場合、この樹脂発泡体からなるパネルからなる型枠は著
しく高価である。しかしながら、この樹脂発泡体からな
るパネルは、コンクリート打設時は型枠として機能する
が、コンクリート打設後には断熱材として機能すること
から、コンクリートを打ち込んだ後、型枠を撤去し、改
めて断熱材を配置する手間を考えると、このような打ち
込み型枠は必ずしも高価であるとはいえない。ところ
が、通常の木製の型枠と同様に樹脂発泡体からなるパネ
ルを用いようとしても、樹脂発泡体からなるパネルの単
価は、木製型枠の10倍以上であり、コスト的に木製型
枠の代わりに樹脂発泡体からなるパネルを使用すること
は到底不可能である。また、樹脂発泡体からなるパネル
を繰り返し使用して、一回当たりのコストの低減を図る
ことも考えられるが、樹脂発泡体からなるパネルの表面
は気泡が破裂した微細な凹凸が形成されているため、実
際に樹脂発泡体からなるパネルを型枠として用いても、
この樹脂発泡体からなるパネルからなる型枠を撤去する
際に樹脂発泡体がコンクリート壁面側に付着して表面が
荒れてしまい、こうした樹脂発泡体からなるパネルは到
底繰り返し使用することはできない。
【0006】また、樹脂発泡体からなるパネルからなる
型枠は、木製型枠と比較すると、コンクリートを打設し
て形成されたコンクリート壁は、コンクリートの自重に
よってたわみが形成される。従って、たわみのないコン
クリート壁を形成するためには、木製の型枠を用いた場
合よりもさらに短い間隔でバタを配置する必要があり、
こうした点からしても樹脂発泡体からなるパネルは現実
に型枠として使用されていなかった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、軽量で繰り返し使用が可能な
コンクリート打設用型枠パネルを提供することを目的と
している。
【0008】また、本発明は、特に幅方向にたわみにく
いコンクリート打設用型枠パネルを提供することを目的
としている。さらに本発明は、容易に撤去することがで
きるコンクリート打設用型枠パネルを提供することを目
的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明は、発泡樹脂板の表面を保護する
と共に、コンクリート易剥離性の表面層が発泡樹脂板の
表裏面に形成された複数の単位発泡樹脂板からなるコン
クリート打設用型枠パネルにある。
【0010】本発明は、発泡樹脂板の表裏面に、該樹脂
発泡坂の表面を保護すると共に、コンクリート易剥離性
の表面層が形成された単位発泡樹脂板が、縦方向に複数
連接されたコンクリート打設用型枠パネルであり、該単
位発泡樹脂板の上端面と隣位の単位樹脂発泡樹脂板の下
端部とが、横方向に横架された連接部材によって連接さ
れていることを特徴とするコンクリート打設用型枠パネ
ルにある。
【0011】本発明のコンクリート打設用型枠パネル
は、樹脂発泡体を使用しているために非常に軽量であ
る。しかも、この発泡樹脂板の表面及び裏面には、コン
クリート易剥離性を有する表面層が形成されているの
で、型枠として使用し、コンクリートが硬化した後、こ
のパネルを撤去する際にパネルが損傷を受けることがな
く、従って、本発明のパネルは繰り返し使用することが
できる。また、この表面層を設けることにより樹脂発泡
体パネルが強度が高くなり、コンクリートを打設した際
にもこのパネルがたわみにくくなる。さらに、本発明の
パネルには、横方向に硬質の横架部材が敷設されている
ので、この横架部材によっても本発明のパネルのたわみ
を防止することができる。
【0012】さらに、本発明のパネルは、上記のように
横架部材を有するけれども、このパネル自体の縦方向に
は硬質部材は配置されていない。従って、本発明のパネ
ルは上下方向に対しては可撓性を有するため、コンクリ
ートが硬化した後、本発明のパネルを例えば上から引き
剥がすようにすれば、容易にこのパネルを撤去すること
ができる。そして、本発明のパネルの表面(コンクリー
トとの接触面)には、コンクリート易剥離性を有する表
面層が形成されていることから、こうしたパネルの撤去
の際にもコンクリートからパネルが容易に剥離するの
で、パネルが損傷を受けにくくなる。
【0013】
【発明の具体的説明】次に本発明のコンクリート打設用
型枠パネルについて、図面を参照しながらさらに詳細に
説明する。
【0014】本発明のコンクリート打設用型枠パネル
は、発泡樹脂板の表裏面に、該発泡樹脂板の表面を保護
すると共に、コンクリート易剥離性を有する表面層を有
する複数の単位発泡樹脂板からなる。
【0015】図1は本発明のコンクリート打設用型枠パ
ネルの構造を示す部分断面図である。本発明のコンクリ
ート打設用型枠パネルは、樹脂発泡体からなる発泡樹脂
板と、この発泡樹脂板の表面および裏面にコンクリート
易剥離性を有する表面層とを有する複数の単位発泡樹脂
板からなる。
【0016】本発明のパネルを構成する樹脂発泡体とし
ては、発泡ポリスチレン、発泡ポリオレフィン(例;発
泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン)、発泡ポリ塩化
ビニル、発泡ポリ塩化ビニリデン、ビスコーススポン、
ゴムフォーム、EVAフォーム、ABSフォーム、ナイ
ロンフォーム、アクリルフォーム等の熱可塑性樹脂発泡
体、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ユリアフ
ォーム、シリコーンフォーム、エポキシフォーム等の熱
硬化性樹脂フォームを使用することができる。特に本発
明では、熱可塑性樹脂発泡体を使用することが好まし
く、さらに、発泡体を使用することが好ましく、さら
に、発泡ポリスチレン、発泡ポリオレフィン(例;発泡
ポリエチレン、発泡ポリプロピレン)、発泡ポリ塩化ビ
ニルを使用することが特に好ましい。これらの発泡樹脂
の中でもさらに発泡ポリスチレン、発泡ポリオレフィ
ン、特に発泡ポリエチレン、発泡ポリ塩化ビニル、発泡
ポリ塩化ビニリデンは、安価でかつ製造が容易であるこ
とから特に好ましい。これらの樹脂発泡体は、原料とな
る樹脂を通常の方法で発泡させることにより製造するこ
とができる。特に本発明では型内発泡または押し出し発
泡によって発泡樹脂板を製造することが好ましい。従っ
て、こうした発泡方法に適して発泡ポリスチレンまたは
発泡ポリエチレンが特に好ましい。
【0017】このような樹脂発泡体は、原料樹脂を通常
は10〜80倍、好ましくは15〜50倍の発泡倍率で
発泡させたものである。発泡倍率が上記下限値よりも著
しく低いと発泡体である利点を確保できない。また、上
記発泡倍率が上限値を超える発泡体は、発泡体中に多数
の連続気泡が形成され、発泡樹脂板の強度を確保するこ
とができなくなると共に、連続気泡の形成によって発泡
樹脂板が圧力に対して座屈しやすくなるために、本発明
のパネルをコンクリート打設用型枠として繰り返し使用
することができなくなる。
【0018】このような発泡樹脂板の大きさは適宜設定
することができるが、この発泡樹脂板の幅は通常は60
〜450cm、好ましくは90〜400cm、高さは通常は
20〜200cm、好ましくは30〜150cm、厚さは通
常は30〜200mm、好ましくは50〜150mmであ
る。上記のような幅および高さを有する発泡樹脂板は特
に取り扱いが容易であり好ましい。また、この発泡樹脂
板の厚さは、打設した際にコンクリート圧に耐えるよう
に、上記のようにすることが好ましい。しかしながら、
上記範囲を超えて厚くすると、本発明のパネルを取り扱
いにくくなると共に打設されるコンクリートの体積に対
する型枠のしめる体積が大きくなりすぎて実用性に乏し
い。
【0019】本発明のパネルにおいて、上記のような発
泡樹脂板の表面および裏面に、コンクリート易剥離性の
表面層が形成されている。この表面層は、上記のような
発泡樹脂板を保護すると共に、本発明のパネルの強度を
確保する。すなわち、表面層を有しない発泡樹脂板は、
比較的弱い曲げ応力を加えることにより割れてしまう
が、本発明で採用するように発泡樹脂板に表面層を形成
することにより、発泡樹脂板の曲げ応力に対する強度は
著しく向上する。そして、この表面層は、打設されたコ
ンクリートに対して容易に剥離するとの特性を有してい
る。
【0020】このような特性を有する表面層は、通常
は、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、アク
リル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂からなるフ
ィルムあるいはこのような樹脂を含有する複合体から形
成されている。
【0021】本発明において、表面層を形成する樹脂と
して使用されるポリオレフィンの例としては、ポリエチ
レン、LLDPE、ポリプロピレン、エチレン・α-オ
レフィン共重合体(例;エチレン・プロピレン共重合
体)、不飽和カルボン酸変性ポリエチレン、不飽和カル
ボン酸変性ポリプロピレンなどを挙げることができ、ま
た、ポリエステルの例としては、ナイロン6、ナイロン
66、ナイロン612、ナイロン12、芳香族ポリアミ
ド、半芳香族ポリアミドなどを挙げることができ、ポリ
エステルの例としては、ポリエチレンテレフタレートを
挙げることができ、アクリル樹脂の例としては、ポリメ
チル(メタ)アクリレートのほかに、メチル(メタ)ア
クリレートと、他の(メタ)アクリレート、スチレン、
(メタ)アクリル酸等との共重合体を挙げることができ
る。
【0022】この表面層は、上記のような樹脂単独で形
成されていてもよいし、上記樹脂を含有する樹脂組成物
であってもよい。また、発泡樹脂板との親和性を向上さ
せるために、上記樹脂が変性されていてもよく、さら
に、上記樹脂と繊維状物との混合物からなるいわゆるF
RPであってもよく、またさらに積層体であってもよ
い。
【0023】例えば上記のような樹脂からなるフィルム
を用いて本発明のパネルにおける表面層を形成する場合
には、発泡樹脂板と対峙する面は粗面化され、打設コン
クリートと対峙する面は鏡面化されていることが好まし
い。また、発泡樹脂板と対峙する面に接着性成分を含有
する層を設けることもできる。さらにこのフィルムは複
数の樹脂からなる積層体であってもよい。例えば、ポリ
オレフィンフィルムあるいはポリ塩化ビニルフィルムと
シリコーン樹脂フィルムとを公知の方法を利用して積層
し、発泡樹脂板表面にポリオレフィンフィルムあるいは
ポリ塩化ビニルフィルムからなる層が接し、コンクリー
トと接触する面にシリコーン樹脂フィルムからなる層を
配置することにより、発泡樹脂板と表面層とを強固に接
着することが可能になると共に、打設されたコンクリー
トと本発明のパネルとの剥離性が良好になる。
【0024】また、表面層は、FRP(およびFRT
P)を用いて形成することができる。ここでFRPは、
繊維で強化したプラスチック複合体であり、FRPを形
成する樹脂としては、熱可塑性樹脂(例;ポリアミド、
ポリオレフィン、PETまたはPBTなどの熱可塑性ポ
リエステル、ポリフェニレンサルファイド等)または熱
硬化性樹脂(例;不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、ビニルエステル、ジアリルフタレート
樹脂、ウレタン樹脂等)のいずれをも使用することがで
きる。ここで強化材として使用される繊維の例として
は、ガラス繊維、カーボン繊維、ボロン繊維、有機繊
維、金属繊維を挙げることができる。
【0025】このような表面層の厚さは表面層を形成す
る樹脂の種類によって異なるが、通常は、1μm〜5c
m、好ましくは10〜1000μmの範囲内にある。表
面層と発泡樹脂板とは、接着剤を用いて接着することも
できるし、発泡樹脂板を発泡成型する際に、上記フィル
ムを金型内に予め敷設して樹脂を発泡させることにより
接着剤層を介することなく一体化することができる。ま
た、フィルムと発泡樹脂板との間に、加熱溶融接着性樹
脂からなる層を介在させ、フィルム上から加圧下に加熱
して加熱圧着することもできる。
【0026】本発明のコンクリート打設用型枠パネルに
おいて、発泡樹脂板と表面層を形成するフィルムとの接
着、縦方向に配置される単位発泡樹脂板相互の接合には
接着剤を使用することができる。ここで使用される接着
剤には特に制限はなく、感圧接着剤、熱圧着性の接着
剤、反応硬化性の接着剤などを使用することができる。
例えば、ゴム系接着剤、アクリル系接着剤、酢酸ビニル
系接着剤等の感圧接着剤、マレイン酸変性ポリオレフィ
ン等の熱圧着性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系
接着剤、反応硬化性アクリル系接着剤等の反応性接着剤
を使用することができる。
【0027】このようにして発泡樹脂板の表面に形成さ
れた層は、通常はコンクリートよりも発泡樹脂板表面に
対する接着性が高いので、このパネルを型枠として使用
すれば、打設されたコンクリートに対して易剥離性を示
すが、さらに良好な易剥離性を得るためには、この表面
層のコンクリートと接着する面に、剥離剤を塗設するこ
とが好ましい。ここで使用される剥離剤としては、例え
ば、シリコーンオイル、界面活性剤等を挙げることがで
きる。
【0028】本発明のパネルは、上記のような構成を有
する単位発泡樹脂板を複数縦方向に連接してなる。図1
に、単位発泡樹脂板を縦方向に連接された本発明のコン
クリート打設用型枠パネルの一例を示す。
【0029】図1において、付番10は、コンクリート
用型枠パネルであり、付番11は、単位発泡樹脂板であ
り、付番12a、12bは表面層である。また図1にお
いては、発泡樹脂板17の表面に表面層12a、12b
が、それぞれ接着剤層13a、13bによって接着され
ている態様が示されている。
【0030】本発明のコンクリート用型枠パネル10
は、上記のような構成を有する単位発泡樹脂板11が、
縦に複数個連接されて構成される。本発明のパネルにお
いて、単位発泡樹脂板11の上端部と、この上に配置さ
れる単位発泡樹脂板11の下端部とが接するように連結
されている。この単位発泡樹脂板11、11・・・の接合
には、接着剤等を使用することもできるし、また図1に
示すように硬質の横架部材14、14を接合部に配置し
て、表裏面でこの横架部材を連結するようにして上下の
単位発泡樹脂板11、11・・・を連接することもでき
る。このようにして単位発泡樹脂板11、11・・・の接
合部に配置される横架部材14は、樹脂発泡板17より
も硬質のものであればよく、例えば、木板、プラスチッ
ク板、金属板等で形成することができる。
【0031】図1から明らかなように、単位発泡樹脂板
11の上端部および下端部は、横架部材14の厚さ分だ
け切り欠かれており、横架部材14を配置した時に単位
発泡樹脂板11の表面、横架部材14の表面および次の
単位発泡樹脂板11の表面が面一になるようにされてい
る。
【0032】なお、図1において、表面層12a、12
bは、横架部材14の裏面側(すなわち単位発泡樹脂板
の表面)に沿って配置されているが、表面層12a、1
2bは横架部材14の表面に位置するように敷設するこ
ともできる。
【0033】このようにして複数の単位発泡樹脂板11
を、好適には横架部材14を介して縦方向に連接するこ
とにより本発明のコンクリート打設用型枠パネル10を
形成することができる。コンクリート打設用型枠パネル
10を形成する単位発泡樹脂板の枚数に制限はなく、構
築しようとするコンクリート壁体の高さに対応させて複
数枚連接される。
【0034】このように縦方向に複数枚の単位発泡樹脂
板11が好適には横架部材14を介して連接された本発
明のパネル10は、縦方向には硬質部材は配置されてお
らず、横方向に横架部材14が配置されているので、横
方向における強度は高く、たわみ等は生じにくい。これ
に対して、縦方向には硬質部材が配置されていないの
で、例えばコンクリート打設後にパネル上端部からこの
パネルを引き剥がす際に縦方向にパネルが湾曲して構築
されたコンクリート壁体からこのパネルを引き剥がすこ
とができる。
【0035】本発明のコンクリート打設用型枠パネル
は、種々に改変することができる。例えば、図2に示す
ように、表面層12a、12bと発泡樹脂板17との間
に縦方向に補強帯15を配置することが好ましい。この
補強帯15は、合成樹脂の一軸延伸フィルム等から形成
することができる。このように合成樹脂の一軸延伸フィ
ルムの例として、ポリエチレンの一軸延伸フィルム、ポ
リプロピレンの一軸延伸フィルムを挙げることができ
る。このような補強帯15は、発泡樹脂板17の表面お
よび/または裏面に、通常は1〜50cmの間隔で複数配
置することが好ましい。こうして配置された補強帯15
の上から表面層を敷設する。補強帯15として好適に使
用される一軸延伸フィルムは、長さ方向に対しては非常
に高い強度を有しており、このように補強帯15を配置
することにより、本発明のパネルの曲げ強度が著しく高
くなる。また、この補強帯15は、複数の単位発泡樹脂
板11を連結するように配置してもよい。
【0036】本発明のコンクリート打設用型枠パネル1
0を、例えば、図3に示すように、スペーサー等を介す
ることにより、コンクリートを打設する間隙31を形成
して対峙するように配置し、縦バタ32で固定する。そ
して、横方向に本発明の本発明のコンクリート打設用型
枠パネル10を連接して型枠を形成する。本発明のコン
クリート打設用型枠パネル10は横架部材14を有する
ことから、横バタ33は、縦バタ32を連結させる程度
で充分であり、従来よりも横バタの本数を著しく少なく
することができる。
【0037】こうして型枠を形成した後、コンクリート
を打設し、コンクリートが硬化した後、バタを撤去し、
本発明のコンクリート打設用型枠パネルを、上端部から
引き剥がすことにより、型枠を撤去することができる。
【0038】このようにして一回使用された本発明のコ
ンクリート打設用型枠パネルは、表面層がコンクリート
易剥離性を有しているので、型枠パネル撤去する際にパ
ネルが損傷を受けることが少なく、繰り返し使用するこ
とができる。さらに、本発明コンクリート打設用型枠パ
ネルは、表面および裏面を用いて少なくとも2回使用す
ることができ、さらに型枠撤去の際にパネルが損傷を受
けることが少ないので、片面で少なくとも10回程度の
繰り返し使用が可能である。従って、従来から使用され
ている木製の型枠を用いる場合と比較して、コンクリー
ト型枠に要するコストを著しく低減される。さらに、本
発明のコンクリート打設用型枠パネルは、主要部分が樹
脂発泡体で形成されているために非常に軽量であり、型
枠の敷設作業および型枠の撤去作業に要する労力が著し
く低減される。
【0039】また、本発明のコンクリート打設用型枠パ
ネルは、単位発泡樹脂板の組み合わせにより、その高さ
を自由に設定することができ、しかも相当高さの高いパ
ネルも軽量であるので、人力による設置が可能である。
【0040】また、横架部材の端部に隣接するパネルと
の連接部を形成することにより、型枠の横方向における
曲げ強度は非常に高くなり、ほとんどバタを使用する必
要がなくなり、特に横バタをほとんど使用する必要がな
くなる。
【0041】
【発明の効果】本発明のコンクリート打設用型枠パネル
は、発泡樹脂板の表裏面に、該発泡樹脂板の表面を保護
すると共に、コンクリート易剥離性を有する表面層を有
する複数の単位発泡樹脂板から形成されており、さら
に、本発明のコンクリート打設用型枠パネルは、発泡樹
脂板の表裏面に、該樹脂発泡坂の表面を保護すると共
に、コンクリート易剥離性を有する表面層を有する単位
発泡樹脂板が縦方向に複数連接されたコンクリート打設
用型枠パネルであり、該単位発泡樹脂板の上端面と燐位
の単位樹脂発泡樹脂板の下端部とが、横方向に横架され
た連接部材によって連接されていることから、非常に軽
量であり、かつ繰り返し使用が可能である。従って、従
来から使用されていた木製の型枠を用いた場合と比較し
て、型枠に要する費用が著しく低減される。
【0042】そして、本発明のコンクリート打設用型枠
パネルは、従来の木製型枠パネルに対して1/5〜1/
50程度の重量しか有しておらず、非常に取り扱いやす
い。また、横架部材によって横方向における強度が確保
されることから、ほとんど横バタを用いることなく型枠
を形成することができる。
【0043】また、横架部材の端部に隣接するパネルと
の連接部を形成することにより、型枠の横方向における
曲げ強度は非常に高くなり、バタを使用する必要ことな
く型枠の敷設が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のコンクリート打設用型枠パネ
ルの一例を示す図である。
【図2】図2は、本発明のコンクリート打設用型枠パネ
ルの他の例を示す図である。
【図3】図3は、本発明のコンクリート打設用型枠パネ
ルを用いた型枠の例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・コンクリート打設用型枠パネル 11・・・単位発泡樹脂板 12・・・表面層 13・・・接着剤層 14・・・横架部材 15・・・補強帯 17・・・発泡樹脂板 31・・・間隙 32・・・縦バタ 34・・・横バタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂板の表面を保護すると共に、コ
    ンクリート易剥離性の表面層が発泡樹脂板の表裏面に形
    成された複数の単位発泡樹脂板からなるコンクリート打
    設用型枠パネル。
  2. 【請求項2】 発泡樹脂板の表裏面に、該樹脂発泡坂の
    表面を保護すると共に、コンクリート易剥離性の表面層
    が形成された単位発泡樹脂板が、縦方向に複数連接され
    たコンクリート打設用型枠パネルであり、該単位発泡樹
    脂板の上端面と隣位の単位樹脂発泡樹脂板の下端部と
    が、横方向に横架された連接部材によって連接されてい
    ることを特徴とするコンクリート打設用型枠パネル。
  3. 【請求項3】 発泡樹脂板が、発泡ポリスチレン、発泡
    ポリエチレン、発泡ポリプロピレンよりなる群から選ば
    れる少なくとも一種類の発泡樹脂からなり、該発泡樹脂
    の発泡倍率が20〜80倍の範囲内にあることを特徴と
    する請求項第1項または第2項記載のコンクリート打設
    用型枠パネル。
  4. 【請求項4】 表面層が、ポリオレフィン、ポリ塩化ビ
    ニルおよびポリ塩化ビニリデンよりなる群から選ばれる
    少なくとも一種の樹脂から形成されているフィルムまた
    はこれらの樹脂を含有する複合フィルムであることを特
    徴とする請求項第1項乃至第3項のいずれかの項記載コ
    ンクリート打設用型枠パネル。
  5. 【請求項5】 発泡樹脂板の厚さが30〜200mmの範
    囲内にあり、表面層の厚さが1μm〜5cmの範囲内にあ
    ることを特徴とする請求項第1項、第2項、第3項およ
    び第4項のいずれかの項記載のコンクリート打設用型枠
    パネル。
  6. 【請求項6】 発泡樹脂板の表裏面と表面層との間に、
    ポリオレフィン一軸延伸フィルムからなる補強帯が、パ
    ネルの縦方向に沿って複数配置されていることを特徴と
    する請求項第1項乃至第4項のいずれかの項記載のコン
    クリート打設用型枠パネル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100602911B1 (ko) 2006-02-13 2006-07-20 주식회사 동남아태종합건축사사무소 건축용 거푸집 패널 구조
KR101311706B1 (ko) * 2013-01-25 2013-09-25 강종우 코너바 및 이 코너바와 비금속제 거푸집틀을 이용한 거푸집 설치방법
EP2182138A4 (en) * 2007-07-27 2016-07-27 Ulma C Y E S Coop METHOD AND INSTALLATION FOR PRODUCING SANDWICH-TYPE RIGID RECYCLABLE PANELS OF A POLYMERIC NATURE, WITHOUT THE USE OF ADHESIVES, AND A PANEL THUS OBTAINED
JP2020012271A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 スターライト工業株式会社 水和硬化体の型枠用積層シート及びこれを備える水和硬化体の型枠

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