JPH11138982A - 記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
記録媒体及びその製造方法Info
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- JPH11138982A JPH11138982A JP9325190A JP32519097A JPH11138982A JP H11138982 A JPH11138982 A JP H11138982A JP 9325190 A JP9325190 A JP 9325190A JP 32519097 A JP32519097 A JP 32519097A JP H11138982 A JPH11138982 A JP H11138982A
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- JP
- Japan
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- recording medium
- ink
- granular polymer
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- Pending
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェット記録方式及びペンプロッター
記録方式で水性染料インキで記録するのに適し、基材シ
ートの風合いを保持したまま、インクの滲みがなくイン
クの吸着性、染料の定着性に優れ、且つ記録画像の鮮明
性、耐水性及び耐光性に優れた記録媒体を提供するこ
と。 【解決手段】 水性染料インク吸着材を含有する基材よ
りなる記録媒体において、上記インク吸着材がイオン性
の基を有し、モノマー100重量部と架橋性モノマー
0.1〜100重量部との共重合によって形成された架
橋した粒状重合体であることを特徴とする記録媒体及び
その製造方法。
記録方式で水性染料インキで記録するのに適し、基材シ
ートの風合いを保持したまま、インクの滲みがなくイン
クの吸着性、染料の定着性に優れ、且つ記録画像の鮮明
性、耐水性及び耐光性に優れた記録媒体を提供するこ
と。 【解決手段】 水性染料インク吸着材を含有する基材よ
りなる記録媒体において、上記インク吸着材がイオン性
の基を有し、モノマー100重量部と架橋性モノマー
0.1〜100重量部との共重合によって形成された架
橋した粒状重合体であることを特徴とする記録媒体及び
その製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に関し、
更に詳しくはインクジェット記録方式、或いはペンプロ
ッター記録方式等、水性染料インクで記録するのに適
し、基材シートの風合いを保持したまま、インクの滲み
がなく、染料の定着性に優れ、且つ記録画像の鮮明性、
耐水性及び耐光性に優れた記録媒体及びその製造方法に
関する。
更に詳しくはインクジェット記録方式、或いはペンプロ
ッター記録方式等、水性染料インクで記録するのに適
し、基材シートの風合いを保持したまま、インクの滲み
がなく、染料の定着性に優れ、且つ記録画像の鮮明性、
耐水性及び耐光性に優れた記録媒体及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水性染料インクを使用する記録方
式としては、種々の方式が知られており、特にインクジ
ェット記録方式の場合には騒音が少なく、高精細なフル
カラー画像が形成できるという利点がある。又、ペンプ
ロッター記録方式の場合にも多色記録が滑らかに行える
という利点がある。
式としては、種々の方式が知られており、特にインクジ
ェット記録方式の場合には騒音が少なく、高精細なフル
カラー画像が形成できるという利点がある。又、ペンプ
ロッター記録方式の場合にも多色記録が滑らかに行える
という利点がある。
【0003】このようなインクジェット記録に使用され
る記録媒体としては、紙、合成紙、プラスチックフィル
ム等が使用されており、又、記録に使用されるインクと
しては記録の特性、安全性の点から水を主媒体とする水
性インクが使用され、更にノズルの先端部の目詰り防止
及び乾燥防止のために多価アルコール等が添加されてい
る。
る記録媒体としては、紙、合成紙、プラスチックフィル
ム等が使用されており、又、記録に使用されるインクと
しては記録の特性、安全性の点から水を主媒体とする水
性インクが使用され、更にノズルの先端部の目詰り防止
及び乾燥防止のために多価アルコール等が添加されてい
る。
【0004】又、色素としてはノズルの先端部の目詰り
等メンテナンス面より顔料の使用も一部見られるものの
主に染料が多く使用されている。このような水性染料イ
ンクで記録する場合、記録媒体がインク吸収性の高い紙
等の場合には、インク吸収性には問題がないが、インク
が紙の繊維に沿って滲むという問題があり、又、記録媒
体が非吸収性のプラスチックや金属である場合には、イ
ンクの吸収がないため、乾燥に長時間を要したり、他の
物品を汚染したり、特にカラー画像の形成の場合には、
2色以上のインクが混合してしまうという問題がある。
この為、インクジェット記録による記録画像に対して、
インクの滲みがなく染料の定着性に優れ、且つ記録画像
の鮮明性、耐水性及び耐光性に優れることが要求され
る。
等メンテナンス面より顔料の使用も一部見られるものの
主に染料が多く使用されている。このような水性染料イ
ンクで記録する場合、記録媒体がインク吸収性の高い紙
等の場合には、インク吸収性には問題がないが、インク
が紙の繊維に沿って滲むという問題があり、又、記録媒
体が非吸収性のプラスチックや金属である場合には、イ
ンクの吸収がないため、乾燥に長時間を要したり、他の
物品を汚染したり、特にカラー画像の形成の場合には、
2色以上のインクが混合してしまうという問題がある。
この為、インクジェット記録による記録画像に対して、
インクの滲みがなく染料の定着性に優れ、且つ記録画像
の鮮明性、耐水性及び耐光性に優れることが要求され
る。
【0005】このような問題を解決する方法として、特
願平2−96380号公報、特願平7−240463号
公報には、水吸収性樹脂と疎水性バインダーとからなる
インキ吸収層を有する記録媒体が提案されているが、水
性インクの吸収速度やインク吸収容量の改善は大いに見
られるものの、染料の定着性に問題が残った。
願平2−96380号公報、特願平7−240463号
公報には、水吸収性樹脂と疎水性バインダーとからなる
インキ吸収層を有する記録媒体が提案されているが、水
性インクの吸収速度やインク吸収容量の改善は大いに見
られるものの、染料の定着性に問題が残った。
【0006】又、基材シートの表面にインクの吸収性、
滲み等の改善に、微粒子シリカや染料の定着性及び記録
画像の耐水性及び耐光性の改善にカチオン性ポリマーを
含有する層を設ける方法が提案されている。この方法で
はインクの滲みがなく、染料の定着性が優れ及び耐水
性、耐光性の優れた記録画像は得られるものの、画像の
鮮明性がやや劣り、又、基材シートの風合いを失う等の
問題が残った。
滲み等の改善に、微粒子シリカや染料の定着性及び記録
画像の耐水性及び耐光性の改善にカチオン性ポリマーを
含有する層を設ける方法が提案されている。この方法で
はインクの滲みがなく、染料の定着性が優れ及び耐水
性、耐光性の優れた記録画像は得られるものの、画像の
鮮明性がやや劣り、又、基材シートの風合いを失う等の
問題が残った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、インクジェット記録方式及びペンプロッター記録方
式で水性染料インキで記録するのに適し、基材シートの
風合いを保持したまま、インクの滲みがなく、インクの
吸着性、染料の定着性に優れ、且つ記録画像の鮮明性、
耐水性及び耐光性に優れた記録媒体を提供することであ
る。
は、インクジェット記録方式及びペンプロッター記録方
式で水性染料インキで記録するのに適し、基材シートの
風合いを保持したまま、インクの滲みがなく、インクの
吸着性、染料の定着性に優れ、且つ記録画像の鮮明性、
耐水性及び耐光性に優れた記録媒体を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決する手段】上記の目的は以下の本発明によ
って達成される。即ち、本発明は、水性染料インク吸着
材を含有する基材よりなる記録媒体において、上記イン
ク吸着材がイオン性の基を有し、モノマー100重量部
と架橋性モノマー0.1〜100重量部との共重合によ
って形成された架橋した粒状重合体であることを特徴と
する記録媒体及びその製造方法である。
って達成される。即ち、本発明は、水性染料インク吸着
材を含有する基材よりなる記録媒体において、上記イン
ク吸着材がイオン性の基を有し、モノマー100重量部
と架橋性モノマー0.1〜100重量部との共重合によ
って形成された架橋した粒状重合体であることを特徴と
する記録媒体及びその製造方法である。
【0009】記録媒体の水性染料インク吸着材を含有す
る基材を、イオン性の基を有し、架橋した粒状重合体と
バインダーとから形成することによって、基材シートの
風合いを保持したまま、インクの滲みがなく染料の定着
性に優れ、且つ記録画像の鮮明性、耐水性及び耐光性に
優れた記録媒体を提供することができる。
る基材を、イオン性の基を有し、架橋した粒状重合体と
バインダーとから形成することによって、基材シートの
風合いを保持したまま、インクの滲みがなく染料の定着
性に優れ、且つ記録画像の鮮明性、耐水性及び耐光性に
優れた記録媒体を提供することができる。
【0010】本発明によれば、水性インク中の染料をイ
ンク吸着材のイオン性の基を有する架橋した粒状重合体
でイオン的吸着或いは造塩的に捕捉定着させる、即ち、
染料分子中のイオン性基を、該イオン性基とは反対のイ
オン性基を有する粒状重合体でイオン的吸着或いは造塩
的に捕捉定着させることにより、水溶性の染料が難溶性
になり、染料の定着性、記録画像の耐水性や耐光性が向
上し、粒状重合体を使用することによって基材シートの
風合いを保持することができ、且つイオン性基を有し比
表面積の大きい微小な粒状重合体を使用することにより
水性インクの吸収性が向上し、更に単分散性の微小な粒
状重合体を使用することにより、鮮明な記録画像を得る
ことができる。
ンク吸着材のイオン性の基を有する架橋した粒状重合体
でイオン的吸着或いは造塩的に捕捉定着させる、即ち、
染料分子中のイオン性基を、該イオン性基とは反対のイ
オン性基を有する粒状重合体でイオン的吸着或いは造塩
的に捕捉定着させることにより、水溶性の染料が難溶性
になり、染料の定着性、記録画像の耐水性や耐光性が向
上し、粒状重合体を使用することによって基材シートの
風合いを保持することができ、且つイオン性基を有し比
表面積の大きい微小な粒状重合体を使用することにより
水性インクの吸収性が向上し、更に単分散性の微小な粒
状重合体を使用することにより、鮮明な記録画像を得る
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳しく説明する。本発明において使用する
基材シートとしては、通常の各種紙の他に、合成紙、ポ
リエステル、セルロースアセテート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル等のプラスチックフィル
ム又はシート、金属蒸着フィルム或いは成形品、金属ホ
イル、金属フィルム、金属製品、合板、不織布等が挙げ
られ、従来公知の記録媒体の基材シートはいずれも本発
明で使用できる。
本発明を更に詳しく説明する。本発明において使用する
基材シートとしては、通常の各種紙の他に、合成紙、ポ
リエステル、セルロースアセテート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル等のプラスチックフィル
ム又はシート、金属蒸着フィルム或いは成形品、金属ホ
イル、金属フィルム、金属製品、合板、不織布等が挙げ
られ、従来公知の記録媒体の基材シートはいずれも本発
明で使用できる。
【0012】本発明においては、水性染料インク吸着材
を含有する基材よりなる記録媒体において、上記インク
吸着材がイオン性の基を有し且つ架橋した粒状重合体で
あることを特徴としている。
を含有する基材よりなる記録媒体において、上記インク
吸着材がイオン性の基を有し且つ架橋した粒状重合体で
あることを特徴としている。
【0013】本発明で使用するイオン性の基を有し且つ
架橋した粒状重合体は、平均粒子径が0.01〜100
μmの範囲、好ましくは0.02〜10μmの範囲で、
且つ平均粒子径に対する粒子径分布の標準偏差値の比率
(以下変動係数と略す)が100%以下である単分散性
の粒状重合体である。平均粒子径が100μmを越える
と、バインダーに混合して分散する際に均一に分散しづ
らくなり、更に基材シートに塗布する際、平滑な表面が
得られなくなり、結果的に均一な記録画像が得られなく
なる。
架橋した粒状重合体は、平均粒子径が0.01〜100
μmの範囲、好ましくは0.02〜10μmの範囲で、
且つ平均粒子径に対する粒子径分布の標準偏差値の比率
(以下変動係数と略す)が100%以下である単分散性
の粒状重合体である。平均粒子径が100μmを越える
と、バインダーに混合して分散する際に均一に分散しづ
らくなり、更に基材シートに塗布する際、平滑な表面が
得られなくなり、結果的に均一な記録画像が得られなく
なる。
【0014】本発明で使用するイオン性の基を有する架
橋した粒状重合体の種類は、1〜3級アミン、4級アン
モニウム基、ピリジニウム基等のカチオン性基及びそれ
らの塩の基を有する粒状重合体、スルホン酸、カルボン
酸、硫酸エステル、燐酸エステル等のアニオン性基及び
それらの塩の基を有する粒状重合体である。
橋した粒状重合体の種類は、1〜3級アミン、4級アン
モニウム基、ピリジニウム基等のカチオン性基及びそれ
らの塩の基を有する粒状重合体、スルホン酸、カルボン
酸、硫酸エステル、燐酸エステル等のアニオン性基及び
それらの塩の基を有する粒状重合体である。
【0015】イオン性基の塩の基の場合には、カチオン
性基に対しては、例えば、塩酸、硫酸、燐酸、有機酸等
の酸類が使用され、アニオン性基に対しては、例えば、
アルカリ金属、アンモニア、アミン、アルカノールアミ
ン等のアルカリ又は塩基類が使用される。
性基に対しては、例えば、塩酸、硫酸、燐酸、有機酸等
の酸類が使用され、アニオン性基に対しては、例えば、
アルカリ金属、アンモニア、アミン、アルカノールアミ
ン等のアルカリ又は塩基類が使用される。
【0016】尚、非イオン性の架橋した粒状重合体を調
製後、アミノ化、4級アンモニウム化、加水分解、スル
ホン化、硫酸エステル化等の化学修飾処理によってイオ
ン性を有する粒状重合体を調製してもよい。例えば、ポ
リスチレン粒状重合体をクロロメチル化し、続いてアミ
ン類で4級化アンモニウム化する方法、又、ポリアクリ
ル酸アルキルエステル粒状重合体を加水分解してカルボ
ン酸基を有する粒状重合体を調製する方法等が挙げられ
る。
製後、アミノ化、4級アンモニウム化、加水分解、スル
ホン化、硫酸エステル化等の化学修飾処理によってイオ
ン性を有する粒状重合体を調製してもよい。例えば、ポ
リスチレン粒状重合体をクロロメチル化し、続いてアミ
ン類で4級化アンモニウム化する方法、又、ポリアクリ
ル酸アルキルエステル粒状重合体を加水分解してカルボ
ン酸基を有する粒状重合体を調製する方法等が挙げられ
る。
【0017】カチオン性及びアニオン性の架橋した粒状
重合体を調製する為の代表的なモノマーとしては、スチ
レン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン等の
スチレン誘導体、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシエチル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコー
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸ポリプロピレングリコール等の(メタ)アク
リル酸エステル誘導体、(メタ)アクリルアミド、N−
メチル(メタ)アクリルアミド、Nーメチロール(メ
タ)アクリルアミド、Nーブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等の(メ
タ)アクリルアミド誘導体、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、(メタ)アクリル酸(又はそれらの塩)、(無
水)マレイン酸、(無水)コハク酸、(無水)イタコン
酸等の酸無水物、二塩基酸(又はそれらの塩)及びそれ
らのモノメチルエステル、モノエチルエステル等のモノ
アルキルエステル類(又はそれらの塩)、スチレンスル
ホン酸(又はそれらの塩)、(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルスルホン酸(又はそれらの塩)、(メタ)ア
クリル酸スルホプロピル(又はそれらの塩)、(メタ)
アクリル酸−2−スルホエチル(又はそれらの塩)、2
−(メタ)アクリロイルアミノ−2−メチル−1−プロ
パンスルホン酸(又はそれらの塩)、2−(メタ)アク
リロイルアミノ−2−プロパンスルホン酸(又はそれら
の塩)、ビニルスルホン酸(又はそれらの塩)、4−ビ
ニルピリジン及びその4級化物、(メタ)アクリル酸ジ
メチルアミノエチル(又はそれらの塩)、(メタ)アク
リル酸ジエチルアミノエチル(又はそれらの塩)、4−
ビニルベンジルジメチルアミン(又はそれらの塩)、2
−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルジメ
チルアミン(又はそれらの塩)等が挙げられる。
重合体を調製する為の代表的なモノマーとしては、スチ
レン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン等の
スチレン誘導体、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシエチル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコー
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸ポリプロピレングリコール等の(メタ)アク
リル酸エステル誘導体、(メタ)アクリルアミド、N−
メチル(メタ)アクリルアミド、Nーメチロール(メ
タ)アクリルアミド、Nーブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等の(メ
タ)アクリルアミド誘導体、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、(メタ)アクリル酸(又はそれらの塩)、(無
水)マレイン酸、(無水)コハク酸、(無水)イタコン
酸等の酸無水物、二塩基酸(又はそれらの塩)及びそれ
らのモノメチルエステル、モノエチルエステル等のモノ
アルキルエステル類(又はそれらの塩)、スチレンスル
ホン酸(又はそれらの塩)、(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルスルホン酸(又はそれらの塩)、(メタ)ア
クリル酸スルホプロピル(又はそれらの塩)、(メタ)
アクリル酸−2−スルホエチル(又はそれらの塩)、2
−(メタ)アクリロイルアミノ−2−メチル−1−プロ
パンスルホン酸(又はそれらの塩)、2−(メタ)アク
リロイルアミノ−2−プロパンスルホン酸(又はそれら
の塩)、ビニルスルホン酸(又はそれらの塩)、4−ビ
ニルピリジン及びその4級化物、(メタ)アクリル酸ジ
メチルアミノエチル(又はそれらの塩)、(メタ)アク
リル酸ジエチルアミノエチル(又はそれらの塩)、4−
ビニルベンジルジメチルアミン(又はそれらの塩)、2
−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルジメ
チルアミン(又はそれらの塩)等が挙げられる。
【0018】得られる粒状重合体がカチオン性及びアニ
オン性となるように、これらのモノマーは組み合わせて
使用され、本発明の水性染料インク吸着材の使用目的に
応じて最適なモノマーの組み合わせ及びその使用割合は
決められ、モノマーの組み合わせ及びそれぞれの使用割
合は特に限定されない。
オン性となるように、これらのモノマーは組み合わせて
使用され、本発明の水性染料インク吸着材の使用目的に
応じて最適なモノマーの組み合わせ及びその使用割合は
決められ、モノマーの組み合わせ及びそれぞれの使用割
合は特に限定されない。
【0019】架橋性モノマ−としては、ジビニルベンゼ
ン、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジメタクリ
ル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸−1,3−ブ
チレングリコール、ジビニルスルホン、その他3〜4官
能性(メタ)アクリレ−ト類等が挙げられる。該架橋性
モノマーは、ポリマーを構成する前記モノマー100重
量部に対して0.1〜100重量部、好ましくは0.5
〜50重量部の範囲で使用する。
ン、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジメタクリ
ル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸−1,3−ブ
チレングリコール、ジビニルスルホン、その他3〜4官
能性(メタ)アクリレ−ト類等が挙げられる。該架橋性
モノマーは、ポリマーを構成する前記モノマー100重
量部に対して0.1〜100重量部、好ましくは0.5
〜50重量部の範囲で使用する。
【0020】以上の如きモノマー及び架橋性モノマーを
用いて架橋した粒状重合体を調製する代表的な方法とし
ては、水系及び非水系の何れかにおけるラジカル重合が
挙げられ、重合の形態としては乳化重合、ソープフリー
重合、懸濁重合、分散重合、シード重合、逆相乳化重合
等の重合方法が挙げられる。
用いて架橋した粒状重合体を調製する代表的な方法とし
ては、水系及び非水系の何れかにおけるラジカル重合が
挙げられ、重合の形態としては乳化重合、ソープフリー
重合、懸濁重合、分散重合、シード重合、逆相乳化重合
等の重合方法が挙げられる。
【0021】上記重合に使用する重合開始剤としては、
2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイド
ロクロリド、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)ジアセテート、2,2′−アゾビス(N,N′−ジ
メチレンイソブチルアミジン)ジハイドロクロリド、過
硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の水溶性の重合開
始剤や、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2′−アゾビス(メチルイソブチレート)、2,2′−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,
1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、クメンハイドロパーオキシド、ジクミルパーオキ
シド、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウリル等の油溶性の
重合開始剤が挙げられる。
2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイド
ロクロリド、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)ジアセテート、2,2′−アゾビス(N,N′−ジ
メチレンイソブチルアミジン)ジハイドロクロリド、過
硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の水溶性の重合開
始剤や、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2′−アゾビス(メチルイソブチレート)、2,2′−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,
1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、クメンハイドロパーオキシド、ジクミルパーオキ
シド、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウリル等の油溶性の
重合開始剤が挙げられる。
【0022】以上の如きイオン性の基を有し、架橋した
粒状重合体の水性染料インク吸着材を含有する基材から
なる記録媒体を形成する好ましい方法は、粒状重合体を
バインダー、水、及び/又は溶剤中に均一に分散させ、
該分散液を基材シートに塗布、含浸又は内添させ及び乾
燥させる方法である。
粒状重合体の水性染料インク吸着材を含有する基材から
なる記録媒体を形成する好ましい方法は、粒状重合体を
バインダー、水、及び/又は溶剤中に均一に分散させ、
該分散液を基材シートに塗布、含浸又は内添させ及び乾
燥させる方法である。
【0023】上記分散液に使用するバインダーは、通常
の水溶性ポリマー又は疎水性ポリマーである。水溶性ポ
リマーとして、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチ
レンオキシド、キトサン等が挙げられる。
の水溶性ポリマー又は疎水性ポリマーである。水溶性ポ
リマーとして、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチ
レンオキシド、キトサン等が挙げられる。
【0024】疎水性ポリマーとして、スチレン−ブタジ
エン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、アクリル樹
脂、アルキッド樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、生ゴム等が挙げ
られる。
エン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、アクリル樹
脂、アルキッド樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、生ゴム等が挙げ
られる。
【0025】上記分散液に使用する溶剤は、通常の塗
料、印刷インク或いは塗工剤等の分野で一般的に使用さ
れているような有機溶剤、例えば、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、ブチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、シクロヘキサン、トルエン、キ
シレン、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、ブチルアルコール、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等の単独又は混合物がいずれも使用で
きる。
料、印刷インク或いは塗工剤等の分野で一般的に使用さ
れているような有機溶剤、例えば、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、ブチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、シクロヘキサン、トルエン、キ
シレン、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、ブチルアルコール、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等の単独又は混合物がいずれも使用で
きる。
【0026】上記の架橋した粒状重合体とバインダーの
使用割合は、バインダーは多量に使用すると基材シート
の風合いが失われ、且つ染料の定着性が低下する。一
方、使用量が少なすぎると染料インク吸着層の強度が低
下するので、バインダーの使用量は架橋した粒状重合体
100重量部当たり10〜500重量部、好ましくは2
0〜300重量部である。
使用割合は、バインダーは多量に使用すると基材シート
の風合いが失われ、且つ染料の定着性が低下する。一
方、使用量が少なすぎると染料インク吸着層の強度が低
下するので、バインダーの使用量は架橋した粒状重合体
100重量部当たり10〜500重量部、好ましくは2
0〜300重量部である。
【0027】架橋した粒状重合体とバインダーとからな
る分散液を調製する際、カチオン性、又はアニオン性の
未架橋性ポリマーを添加して分散液の分散安定性を向上
させることも可能である。
る分散液を調製する際、カチオン性、又はアニオン性の
未架橋性ポリマーを添加して分散液の分散安定性を向上
させることも可能である。
【0028】更に、この分散液中には、着色剤、蛍光増
白剤、防腐剤、防カビ剤、ジオクチルフタレート、ジオ
クチルアジペート、プロセスオイル等の可塑剤、炭酸カ
ルシウム、シリカ等の体質顔料、酸化チタン等の白色顔
料、紫外線吸収剤等、公知の添加剤を添加することがで
きる。架橋した粒状重合体をバインダーに分散させる方
法としては、超音波処理、ホモミキサー、スターラー等
による撹拌等が挙げられる。
白剤、防腐剤、防カビ剤、ジオクチルフタレート、ジオ
クチルアジペート、プロセスオイル等の可塑剤、炭酸カ
ルシウム、シリカ等の体質顔料、酸化チタン等の白色顔
料、紫外線吸収剤等、公知の添加剤を添加することがで
きる。架橋した粒状重合体をバインダーに分散させる方
法としては、超音波処理、ホモミキサー、スターラー等
による撹拌等が挙げられる。
【0029】前記基材シート面に対する上記分散液の塗
工方法としては、例えば、ロールコーティング、ブレー
ドコーティング、ナイフコーティング、スクイズコーテ
ィング、エアドクターコーティング、グラビアコーティ
ング、ロッドコーティング、スプレーコーティング、含
浸、内添等、従来公知の塗工方法が挙げられ、塗布、含
浸、内添後乾燥することによってインク吸着層が形成さ
れる。かかるインク吸着層の厚みは薄すぎるとインク吸
収性等が不足し、一方、厚すぎると不経済であるので、
好ましい厚みは0.5〜100μm程度である。
工方法としては、例えば、ロールコーティング、ブレー
ドコーティング、ナイフコーティング、スクイズコーテ
ィング、エアドクターコーティング、グラビアコーティ
ング、ロッドコーティング、スプレーコーティング、含
浸、内添等、従来公知の塗工方法が挙げられ、塗布、含
浸、内添後乾燥することによってインク吸着層が形成さ
れる。かかるインク吸着層の厚みは薄すぎるとインク吸
収性等が不足し、一方、厚すぎると不経済であるので、
好ましい厚みは0.5〜100μm程度である。
【0030】本発明で使用する架橋した粒状重合体をバ
インダーに分散させる際、架橋した粒状重合体は微粒子
で、且つ水又は溶剤に不溶であるため一般的なフィラー
と同様に使用でき、更に、塗布、含浸、内添して得られ
た記録媒体は基材シートの風合いを保持することができ
る。
インダーに分散させる際、架橋した粒状重合体は微粒子
で、且つ水又は溶剤に不溶であるため一般的なフィラー
と同様に使用でき、更に、塗布、含浸、内添して得られ
た記録媒体は基材シートの風合いを保持することができ
る。
【0031】
【実施例】次に合成例及び実施例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中の部及び%は重量基準であ
る。 <合成例1.粒状重合体Aの調製> 4−ビニルピリジン 20.0部 ジビニルベンゼン 2.0部 2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド 0.4部 水 1000部
具体的に説明する。尚、文中の部及び%は重量基準であ
る。 <合成例1.粒状重合体Aの調製> 4−ビニルピリジン 20.0部 ジビニルベンゼン 2.0部 2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド 0.4部 水 1000部
【0032】上記成分をフラスコに仕込み、窒素気流下
で80℃で8時間重合した。重合生成物を凍結乾燥し
て、内部が架橋した粒状重合体を得た。該粒状重合体の
平均粒子径は約350nmであり、その変動係数は35
%であった。
で80℃で8時間重合した。重合生成物を凍結乾燥し
て、内部が架橋した粒状重合体を得た。該粒状重合体の
平均粒子径は約350nmであり、その変動係数は35
%であった。
【0033】<合成例2.粒状重合体Bの調製>合成例
1で得られたポリ4−ビニルピリジンをメチルアルコー
ルに分散し、該分散液にヨウ化メチルを添加し12時間
攪拌し、更に塩酸で塩交換を行い十分水洗してポリ4−
ビニルピリジンの4級化物を得た。凍結乾燥した粒状重
合体の平均粒子径は約360nmであり、その変動係数
は40%であった。
1で得られたポリ4−ビニルピリジンをメチルアルコー
ルに分散し、該分散液にヨウ化メチルを添加し12時間
攪拌し、更に塩酸で塩交換を行い十分水洗してポリ4−
ビニルピリジンの4級化物を得た。凍結乾燥した粒状重
合体の平均粒子径は約360nmであり、その変動係数
は40%であった。
【0034】 <合成例3.粒状重合体Cの調製> クロロメチルスチレン 200.0部 ジビニルベンゼン 10.0部 過硫酸カリウム 4.0部 チオ硫酸ナトリウム 4.0部 ラウリル硫酸ナトリウム 40.0部 水 1000.0部
【0035】上記成分をフラスコに仕込み、窒素気流下
で50℃で12時間重合した。粒状重合体の表面の界面
活性剤を取り除くため温水及びメチルアルコールで十分
に洗浄した。続いて粒状重合体の水分散液を調製しトリ
エチルアミンを添加し、12時間撹拌した後、凍結乾燥
して4級アンモニウム塩の粒状重合体を得た。該粒状重
合体の平均粒子径は約150nmであり、その変動係数
は30%であった。
で50℃で12時間重合した。粒状重合体の表面の界面
活性剤を取り除くため温水及びメチルアルコールで十分
に洗浄した。続いて粒状重合体の水分散液を調製しトリ
エチルアミンを添加し、12時間撹拌した後、凍結乾燥
して4級アンモニウム塩の粒状重合体を得た。該粒状重
合体の平均粒子径は約150nmであり、その変動係数
は30%であった。
【0036】 <合成例4.粒状重合体Dの調製> スチレン 41.6部 アクリロニトリル 7.1部 ヒドロキシエチルメタクリレート 8.1部 ジビニルベンゼン 8.7部 過硫酸カリウム 0.5部 水 1,000部
【0037】上記成分をフラスコに仕込み、窒素気流下
で80℃で8時間重合した。得られた重合体の平均粒子
径は約180nmであり、その変動係数は20%であっ
た。上記粒状重合体を濾過、乾燥及び粉砕して得られた
白色重合体100部を、650部の98%濃硫酸に徐々
に添加し、50℃で24時間、80℃で3時間撹拌し、
冷却し、反応混合液を大量の氷水に投入した。混合液を
更に炭酸ナトリウムで中和した。混合液を濾過し、十分
水洗した。得られた粒状重合体は、赤外線吸収スペクト
ル及びイオンクロマトグラフィー等の分析によって、芳
香環にほぼ1個のスルホン酸基が導入されていることを
確認できた。この粒状重合体の平均粒子径は約240n
mであり、その変動係数は70%であった。
で80℃で8時間重合した。得られた重合体の平均粒子
径は約180nmであり、その変動係数は20%であっ
た。上記粒状重合体を濾過、乾燥及び粉砕して得られた
白色重合体100部を、650部の98%濃硫酸に徐々
に添加し、50℃で24時間、80℃で3時間撹拌し、
冷却し、反応混合液を大量の氷水に投入した。混合液を
更に炭酸ナトリウムで中和した。混合液を濾過し、十分
水洗した。得られた粒状重合体は、赤外線吸収スペクト
ル及びイオンクロマトグラフィー等の分析によって、芳
香環にほぼ1個のスルホン酸基が導入されていることを
確認できた。この粒状重合体の平均粒子径は約240n
mであり、その変動係数は70%であった。
【0038】 <合成例5.粒状重合体Eの調製> スチレン 33.0部 マレイン酸モノブチルエステル 7.3部 メタクリル酸ヒドロキシエチル 1.7部 ジビニルベンゼン 3.3部 過硫酸カリウム 0.3部 水 1000部
【0039】上記成分をフラスコに仕込み、窒素気流下
で80℃で8時間重合した。濾過して得られた粒状重合
体の平均粒子径は約250nmであり、その変動係数は
35%であった。
で80℃で8時間重合した。濾過して得られた粒状重合
体の平均粒子径は約250nmであり、その変動係数は
35%であった。
【0040】 実施例1 粒状重合体B 28.0部 スチレン−ブタジエンエマルジョン(不揮発分45%) 26.6部 水 45.4部 合計(不揮発分40%) 100.0部
【0041】上記記録媒体用塗工液を調製し、ポリエス
テルフィルム(厚み100μm)にロールコーターで塗
布、乾燥してインク吸着層の厚みが10μmである本発
明の記録媒体を得た。
テルフィルム(厚み100μm)にロールコーターで塗
布、乾燥してインク吸着層の厚みが10μmである本発
明の記録媒体を得た。
【0042】上記のようにして得られた記録媒体に、イ
ンクジェットプリンターによりカラー印刷を行ったとこ
ろ、この記録媒体はポリエステルフィルムの風合いを保
持したまま、インクの滲みがなく、染料の定着性に優
れ、記録画像の鮮明性、耐水性、耐光性にも優れてい
た。
ンクジェットプリンターによりカラー印刷を行ったとこ
ろ、この記録媒体はポリエステルフィルムの風合いを保
持したまま、インクの滲みがなく、染料の定着性に優
れ、記録画像の鮮明性、耐水性、耐光性にも優れてい
た。
【0043】 実施例2 粒状重合体A 5.0部 水吸収性樹脂(不揮発分50%) 30.0部 ポリエーテル型ウレタン樹脂(不揮発分25%) 30.0部 希釈溶剤(メチルエチルケトン/キシレン/イソプロピルアルコール=30/ 50/20) 35.0部 合計(不揮発分27.5%) 100.0部
【0044】ここで使用される水吸収性樹脂は以下の方
法で調製した。末端にα,β−エチレン系不飽和基とし
てメタクロイル基を有する分子量約7,000の重合性
ポリスチレン15.0部、アクリル酸30.0部、ポリ
エチレングリコールモノメタクリレート(PEGの分子
量約200)70.0部及び(ポリスチレン)−(ポリ
ブタジエン)−(ポリスチレン)型のブロック型共重合
体(ポリスチレン分30%、分子量約20万)1.0部
を、シクロヘキサン/メチルエチルケトン=60/40
の重量比率の混合溶液中に添加して1部のアゾビスブチ
ロニトリルでラジカル重合後、水酸化ナトリウムでアク
リル酸に基づくカルボキシル基のおよそ80モル%を中
和し、不揮発分を50重量%に調整した。
法で調製した。末端にα,β−エチレン系不飽和基とし
てメタクロイル基を有する分子量約7,000の重合性
ポリスチレン15.0部、アクリル酸30.0部、ポリ
エチレングリコールモノメタクリレート(PEGの分子
量約200)70.0部及び(ポリスチレン)−(ポリ
ブタジエン)−(ポリスチレン)型のブロック型共重合
体(ポリスチレン分30%、分子量約20万)1.0部
を、シクロヘキサン/メチルエチルケトン=60/40
の重量比率の混合溶液中に添加して1部のアゾビスブチ
ロニトリルでラジカル重合後、水酸化ナトリウムでアク
リル酸に基づくカルボキシル基のおよそ80モル%を中
和し、不揮発分を50重量%に調整した。
【0045】この水吸収性樹脂の分散体の平均粒子径は
約300nmであり、この乾燥物の水吸収倍率は30倍
であった。上記塗工液を調製し、ポリエステルフィルム
(厚み100μm)にロールコーターで塗布、乾燥して
インク吸着層の厚みが10μmである本発明の記録媒体
を得た。
約300nmであり、この乾燥物の水吸収倍率は30倍
であった。上記塗工液を調製し、ポリエステルフィルム
(厚み100μm)にロールコーターで塗布、乾燥して
インク吸着層の厚みが10μmである本発明の記録媒体
を得た。
【0046】上記のようにして得られた記録媒体に、イ
ンクジェットプリンターによりカラー印刷を行ったとこ
ろ、この記録媒体は特に吸水性に優れ、実施例1と同様
にインクの滲みがなく、染料の定着性に優れ、記録画像
の鮮明性、耐水性、耐光性にも優れていた。
ンクジェットプリンターによりカラー印刷を行ったとこ
ろ、この記録媒体は特に吸水性に優れ、実施例1と同様
にインクの滲みがなく、染料の定着性に優れ、記録画像
の鮮明性、耐水性、耐光性にも優れていた。
【0047】 実施例3 粒状重合体E 28.0部 アクリロニトリル−ブタジエンエマルジョン(不揮発分42%) 28.6部 水 43.4部 合計(不揮発分40%) 100.0部
【0048】上記塗工液を調製し、ポリエステルフィル
ム(厚み100μm)に乾燥してインク吸着層の厚みが
5μmになるようにロールコーターで塗布した。更に、 粒状重合体A 28.0部 アクリロニトリル−ブタジエンエマルジョン(不揮発分42%) 28.6部 水 43.4部 合計(不揮発分40%) 100.0部
ム(厚み100μm)に乾燥してインク吸着層の厚みが
5μmになるようにロールコーターで塗布した。更に、 粒状重合体A 28.0部 アクリロニトリル−ブタジエンエマルジョン(不揮発分42%) 28.6部 水 43.4部 合計(不揮発分40%) 100.0部
【0049】上記塗工液を、粒状重合体Eを含有するイ
ンク吸着層の上に乾燥して厚みが更に5μmになるよう
にロールコーターで塗布した。上記のようにして得られ
た記録媒体に、インクジェットプリンターによりカラー
印刷を行ったところ、この記録媒体は実施例1と同様の
性能を示した。
ンク吸着層の上に乾燥して厚みが更に5μmになるよう
にロールコーターで塗布した。上記のようにして得られ
た記録媒体に、インクジェットプリンターによりカラー
印刷を行ったところ、この記録媒体は実施例1と同様の
性能を示した。
【0050】 実施例4 粒状重合体C 12.0部 アクリロニトリル−ブタジエンエマルジョン(不揮発分42%) 19.0部 水 69.0部 合計(不揮発分20%) 100.0部
【0051】上記分散液を調製し、該分散液にポリエス
テル不織布(厚み100μm)を含浸、乾燥して本発明
の記録媒体を得た。上記のようにして得られた記録媒体
に、インクジェットプリンターによりカラー印刷を行っ
たところ、この記録媒体はポリエステル不織布の風合い
を保持したまま、インクの滲みがなく、染料の定着性に
優れ、記録画像の鮮明性、耐水性、耐光性に優れてい
た。
テル不織布(厚み100μm)を含浸、乾燥して本発明
の記録媒体を得た。上記のようにして得られた記録媒体
に、インクジェットプリンターによりカラー印刷を行っ
たところ、この記録媒体はポリエステル不織布の風合い
を保持したまま、インクの滲みがなく、染料の定着性に
優れ、記録画像の鮮明性、耐水性、耐光性に優れてい
た。
【0052】 実施例5 粒状重合体A 16.0部 スチレン−ブタジエンエマルジョン(不揮発分45%) 8.9部 水 75.1部 合計(不揮発分20%) 100.0部
【0053】パルプ叩解液中に、上記分散液を添加して
抄紙を行い、カチオン性粒状重合体が内添された本発明
の記録媒体を得た。上記のようにして得られた記録媒体
に、インクジェットプリンターによりカラー印刷を行っ
たところ、この記録媒体は紙の風合いを保持したまま、
インクの滲みがなく、染料の定着性に優れ、記録画像の
鮮明性、耐水性、耐光性に優れていた。
抄紙を行い、カチオン性粒状重合体が内添された本発明
の記録媒体を得た。上記のようにして得られた記録媒体
に、インクジェットプリンターによりカラー印刷を行っ
たところ、この記録媒体は紙の風合いを保持したまま、
インクの滲みがなく、染料の定着性に優れ、記録画像の
鮮明性、耐水性、耐光性に優れていた。
【0054】 実施例6 粒状重合体D 28.0部 アクリルエマルジョン(不揮発分45%) 26.6部 水 45.4部 合計(不揮発分40%) 100.0部
【0055】上記塗工液を調製し、合成紙(厚み100
μm)にグラビアコーターで塗布及び乾燥してインク吸
着層の厚みが20μmである本発明の記録媒体を得た。
上記のようにして得られた記録媒体に水性塩基性染料イ
ンキを使用したペンプロッターにより印字を行ったとこ
ろ、この記録媒体は特に塩基性染料の定着性に優れ、記
録画像の耐水性、耐光性にも優れていた。
μm)にグラビアコーターで塗布及び乾燥してインク吸
着層の厚みが20μmである本発明の記録媒体を得た。
上記のようにして得られた記録媒体に水性塩基性染料イ
ンキを使用したペンプロッターにより印字を行ったとこ
ろ、この記録媒体は特に塩基性染料の定着性に優れ、記
録画像の耐水性、耐光性にも優れていた。
【0056】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、記録媒体の
水性染料インク吸着材を含有する基材を、イオン性の基
を有し架橋した粒状重合体とバインダーとから形成する
ことによって、基材シートの風合いを保持したまま、イ
ンクの滲みがなく、染料の定着性に優れ、且つ記録画像
の鮮明性、耐水性、耐光性に優れた記録媒体を提供する
ことができる。
水性染料インク吸着材を含有する基材を、イオン性の基
を有し架橋した粒状重合体とバインダーとから形成する
ことによって、基材シートの風合いを保持したまま、イ
ンクの滲みがなく、染料の定着性に優れ、且つ記録画像
の鮮明性、耐水性、耐光性に優れた記録媒体を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土居 誠二 東京都足立区堀ノ内1−9−4 大日精化 工業株式会社技術研究センター内 (72)発明者 中村 道衛 東京都足立区堀ノ内1−9−4 大日精化 工業株式会社技術研究センター内
Claims (5)
- 【請求項1】 水性染料インク吸着材を含有する基材よ
りなる記録媒体において、上記インク吸着材がイオン性
の基を有し、モノマー100重量部と架橋性モノマー
0.1〜100重量部との共重合によって形成された架
橋した粒状重合体であることを特徴とする記録媒体。 - 【請求項2】 架橋した粒状重合体の平均粒子径が、
0.01〜100μmの範囲である請求項1に記載の記
録媒体。 - 【請求項3】 イオン性の基が、カチオン性、アニオン
性又は両性イオンの基である請求項1に記載の記録媒
体。 - 【請求項4】 イオン性の基を有し、モノマー100重
量部と架橋性モノマー0.1〜100重量部との共重合
によって形成された架橋した粒状重合体とバインダーと
を含む塗布液を基材に塗布、含浸又は内添することを特
徴とする記録媒体の製造方法。 - 【請求項5】 架橋した粒状重合体とバインダーとの使
用割合が、不揮発分重量比で100:10〜500であ
る請求項4に記載の記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9325190A JPH11138982A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 記録媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9325190A JPH11138982A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 記録媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11138982A true JPH11138982A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18174025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9325190A Pending JPH11138982A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11138982A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002052819A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-02-19 | Eastman Kodak Co | インクジェット記録要素 |
WO2003008198A1 (en) * | 2001-07-17 | 2003-01-30 | Mitsui Chemicals, Inc. | Ink jet-use recording sheet |
JP2013103362A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Nippon Paper Papylia Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP9325190A patent/JPH11138982A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002052819A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-02-19 | Eastman Kodak Co | インクジェット記録要素 |
WO2003008198A1 (en) * | 2001-07-17 | 2003-01-30 | Mitsui Chemicals, Inc. | Ink jet-use recording sheet |
JP2013103362A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Nippon Paper Papylia Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
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