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JPH11123662A - ウォータジェット切断機の使用済み研磨剤回収方法及びその実施装置 - Google Patents

ウォータジェット切断機の使用済み研磨剤回収方法及びその実施装置

Info

Publication number
JPH11123662A
JPH11123662A JP28873297A JP28873297A JPH11123662A JP H11123662 A JPH11123662 A JP H11123662A JP 28873297 A JP28873297 A JP 28873297A JP 28873297 A JP28873297 A JP 28873297A JP H11123662 A JPH11123662 A JP H11123662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
abrasive
used abrasive
storage tank
water jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28873297A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Baba
保生 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Flow Japan Kk
Original Assignee
Flow Japan Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Flow Japan Kk filed Critical Flow Japan Kk
Priority to JP28873297A priority Critical patent/JPH11123662A/ja
Publication of JPH11123662A publication Critical patent/JPH11123662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でかつ少ない労力で使用済み研磨
剤の回収を可能とし、ウォータージェット切断機のシス
テム全体の構成の簡略化、低コスト化を達成すること。 【解決手段】 貯溜槽3に貯留された液体を使用済み研
磨剤とともに循環させ、この循環経路途中で使用済み研
磨剤を徐々に回収可能な状態で堆積させるようにしたも
のである。これにより、使用済み研磨剤を含む貯溜され
た液体を循環させることで、この循環動作中に使用済み
研磨剤が簡単に回収できる。すなわち、研磨剤等が沈殿
してしまう前に簡単に使用済み研磨剤の回収作業を行う
ことができる。更に、液体の循環動作を用いその過程で
使用済み研磨剤を堆積させるようにしたことにより、回
収に用いるフィルタの機能は堆積された使用済み研磨剤
によるフィルタリング効果により徐々に高まるので、特
に精密で高価なフィルタを使用することなく、使用済み
研磨剤回収装置の製作コストが削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウォータジェット切
断機の使用済み研磨剤回収方法及びその装置に関する。
特に本発明は、被加工物の切断のために高圧噴射された
後に貯溜された液体から研磨剤を回収する使用済み研磨
剤回収方法、使用済み研磨剤回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被加工物の材質を問わず被加工物の切断
加工を容易に行うことのできるウォータージェット切断
機が実用化されている。ウォータージェット切断機は、
高圧水を被加工物に直接噴射することにより被加工物の
切断加工を行うが、高圧噴射される水には研磨剤が混入
されている。研磨剤は、被加工物の切断効率を高め、あ
るいは被加工物の切断面を滑らかにするためなどに混入
されるものである。被加工物を切断した後の水は使用済
み研磨剤及び切断粉とともに貯溜槽に貯溜される。
【0003】このウォータージェット切断機において
は、貯溜槽に貯溜された水から使用済み研磨剤を回収
し、回収した使用済み研磨剤は適正に処分される。使用
済み研磨剤回収方法は一般的に2種類ある。
【0004】第1の使用済み研磨剤回収方法は、貯溜槽
に貯溜された水を使用済み研磨剤とともに別置きの遠心
分離器に移し、遠心分離器において水と使用済み研磨剤
とに分離し、分離した使用済み研磨剤を回収する方法で
ある。分離された水は、再度使用するために、直接ウォ
ータージェット切断機に戻すか、一度フィルタを通して
濾過した後にウォータージェット切断機に戻される。
【0005】また、貯溜槽に貯溜された水には使用済み
研磨剤の他に被加工物の切断によって発生する切断粉も
含まれ、この切断粉は使用済み研磨剤とともに分離され
回収される。この使用済み研磨剤の回収には別途水中ポ
ンプが使用され、水中ポンプは貯溜槽から遠心分離器に
水とともに使用済み研磨剤及び切断粉を強制的に搬流す
る。
【0006】第2の使用済み研磨剤回収方法は、貯溜槽
に貯溜された水を排出し、貯溜槽の底に溜まった使用済
み研磨剤及び切断粉を人為的作業で掻き出して回収する
方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術に係る第1の使用済み研磨剤回収方法においては、ウ
ォータージェット切断機による被加工物の切断作業に加
えて、別途、貯溜槽から遠心分離器に使用済み研磨剤を
含む水を搬流し、遠心分離器で使用済み研磨剤を分離し
た後に使用済み研磨剤を回収する一連の回収作業が存在
する。このため、使用済み研磨剤の回収作業労力が増大
するという問題があった。
【0008】第2の使用済み研磨剤回収方法においても
同様で、ウォータージェット切断機による被加工物の切
断作業に加えて、別途、貯溜槽に貯溜された水を排出し
た後に貯溜槽の底に溜まった使用済み研磨剤を掻き出し
て回収する一連の回収作業が存在し、回収作業労力が増
大するという問題があった。
【0009】さらに、第1の使用済み研磨剤回収方法に
おいては、水の搬流に水中ポンプが、使用済み研磨剤の
分離に遠心分離器がそれぞれ使用され、複雑な機構をも
つ装置が複数使用される。このため、使用済み研磨剤を
回収するためのシステム構成が複雑になり、かつシステ
ム全体の規模が大型化になるという問題があった。
【0010】さらに、第1の使用済み研磨剤回収方法に
おいては、水中ポンプの内部に徐々に使用済み研磨剤や
切断粉が蓄積し動作不良を招く可能性があるので、定期
的に水中ポンプのメンテナンスが実施される。このた
め、メンテナンス作業労力が増大する。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、使用済み研磨剤の回収効率
を高めつつ、使用済み研磨剤の回収作業労力が低減でき
るウォータージェット切断機の使用済み研磨剤回収方法
並びに装置構成を簡素化し、製作コストが削減できる使
用済み研磨剤回収装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係るウォータジェット切断機の使用済み
研磨剤回収方法は、前記貯溜槽に貯留された液体を使用
済み研磨剤とともに繰り返し循環させ、この循環経路途
中で使用済み研磨剤を徐々に回収可能な状態で堆積させ
るようにしたものである。これにより、使用済み研磨剤
を含む貯溜された液体を循環させることで、この循環動
作中に使用済み研磨剤が簡単に回収できる。従って、研
磨剤等が沈殿してしまう前に簡単に使用済み研磨剤の回
収作業を行うことができる。
【0013】更に、液体の循環動作を用いその過程で使
用済み研磨剤を堆積させるようにしたことにより、回収
に用いるフィルタの機能は堆積された使用済み研磨剤に
よるフィルタリング効果により徐々に高まるので、特に
精密で高価なフィルタを使用することなく、使用済み研
磨剤回収装置の製作コストが削減できる。
【0014】請求項2に係るウォータジェット切断機の
使用済み研磨剤回収方法は、前記貯留槽に貯溜された液
体の循環が、循環経路中に高圧気体を吹き込み、この吹
き込み力により生じる流れにより行われるものである。
これにより、従来使用済み研磨剤の回収に必要とされて
いた複雑な構成を有する水中ポンプ等が不要となり、液
体の循環を行う液体循環機構そのものが簡素化できる。
さらに、前記水中ポンプに付着堆積し動作不良の要因と
なる使用済み研磨剤を取り除くメンテナンス作業がなく
なる。
【0015】請求項3に係るウォータジェット切断機の
使用済み研磨剤回収方法は、前記貯溜された液体の循環
を前記ウォータジェット切断機による被加工物の切断中
に行うようにしたものである。これにより、沈殿の防止
をより確実に行うことができ、循環による研磨剤の堆積
回収もより良好なものとなる。また、前記被加工物の切
断中に使用済み研磨剤の少なくとも一部が回収できるの
で、使用済み研磨剤の回収作業時間が削減できる。
【0016】請求項4に係る発明は、ウォータジェット
切断機の使用済み研磨剤回収装置に係るものであり、前
記貯溜槽に貯溜された液体を使用済み研磨剤とともに循
環させるための液体循環路と、前記液体循環路により前
記貯溜された液体を循環させる液体循環発生装置と、前
記液体循環路の途中位置に設けられ循環中の液体に含ま
れる使用済み研磨剤を堆積させ回収するためのフィルタ
と、を備えたものである。
【0017】上記手段により、貯溜槽に貯溜された使用
済み研磨剤を含む液体を液体循環路を通して液体循環発
生装置により繰り返し循環させることで、この循環動作
中に使用済み研磨剤がフィルタで簡単に回収できる。従
って、沈殿によって回収作業が煩雑な状況になる前に徐
々に研磨剤を回収することができる。また、液体循環
路、液体循環発生装置及びフィルタを含む簡易な構成で
使用済み研磨剤の回収作業が実施できるので、使用済み
研磨剤回収装置そのものの構成が簡素化できる。
【0018】更に、液体の循環動作とフィルタを用いて
に使用済み研磨剤を堆積させるようにしたことにより、
フィルタの機能は堆積された使用済み研磨剤によるフィ
ルタリング効果により徐々に高まるので、特に精密で高
価なフィルタを使用することなく、使用済み研磨剤回収
装置の製作コストが削減できる。
【0019】請求項5に係るウォータジェット切断機の
使用済み研磨剤回収装置は、前記液体循環発生装置が、
前記液体循環路に高圧気体を吹き込む高圧気体発生源を
備えている。これにより、液体循環路に高圧気体を吹き
込むことによって貯溜された液体を使用済み研磨剤とと
もに液体循環路内に引き込み、引き込まれた液体を液体
循環路にて循環させている。したがって、従来使用済み
研磨剤の回収に必要とされていた複雑な構成を有する水
中ポンプなどが不要となり、液体の循環を行う液体循環
機構そのものが簡素化できる。さらに、前記水中ポンプ
に付着堆積し動作不良の要因となる使用済み研磨剤を取
り除くメンテナンス作業もなくなる。
【0020】請求項6に係る発明は、前記液体循環路
が、前記貯溜槽の底部寄り位置に液体吸入側が連結され
前記貯溜槽の上部開口部に液体排出側が配設された貯留
槽外通路を含み、前記液体循環発生装置の高圧気体発生
源は、前記貯留槽外通路の前記液体吸入側から貯留槽外
通路内上方に向けて高圧気体を吹き込むように連結され
ている。また、前記フィルタは、前記貯留槽内における
前記貯留槽外通路の液体流出側から流出した研磨剤混入
液体が通過する位置に設置されている。
【0021】これにより、吹き込まれた高圧気体の浮上
により貯溜槽に貯溜された液体は使用済み研磨剤ととも
に貯留槽外通路内に引き込まれ、引き込まれた液体は液
体循環路の液体排出側から流出される。このように高圧
気体の吹き込みを継続することにより高圧気体の吹き込
み力で発生する流れで液体は液体循環路を循環し、配設
されたフィルタには徐々に使用済み研磨剤が堆積され
る。
【0022】ここで貯溜槽の底部には使用済み研磨剤が
沈殿し易いが、前記貯留槽外通路の液体吸入側は貯溜槽
の底部寄り位置に連結されているので、その貯溜槽の使
用済み研磨剤の濃度が高い部分の液体が強制的に前記液
体吸入側に引き込まれ、使用済み研磨剤の回収効率がよ
り高められる。液体の循環を繰り返し行いフィルタに堆
積された使用済み研磨剤は容易に回収される。フィルタ
は貯溜槽内に配設され、フィルタの配設スペースを実質
的に必要としないので、使用済み研磨剤回収装置がコン
パクトで実現できる。
【0023】請求項7に係る発明は、前記フィルタが、
前記貯溜槽内にて着脱自在で、研磨剤混入液体を通過さ
せつつ使用済み研磨剤を適度に付着堆積させる網目を有
する網袋状フィルタで形成されている。これにより、フ
ィルタは、容易に取り替えることが可能となり、堆積し
た研磨剤の廃棄も容易なものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に
係るウォータジェット切断機の使用済み研磨剤回収方法
並びにその装置を適用したウォータージェット切断機の
例を示しており、図1は概略構成図、図2は図1に示す
矢印2F方向から見た要部側面構成図である。
【0025】図1及び図2に示すように、ウォータージ
ェット切断機は液体高圧噴射切断ユニット1、加工物保
持台2及び貯溜槽3を備えて構築されている。このウォ
ータージェット切断機において、液体高圧噴射切断ユニ
ット1は、研磨剤を含む液体を高圧噴射し、この高圧噴
射された液体により被加工物(ワーク)の切断加工を行
う。液体には研磨剤が混入された水が使用される。
【0026】液体高圧噴射切断ユニット1は、高圧水の
噴射部であるウォータージェットノズル11、圧縮機構
を備えた高圧液体発生装置12、更にウォータージェッ
トノズル11を水平移動させるXY移動装置13、そし
て、高圧液体発生装置12及びXY移動装置13を制御
するウォータージェット制御装置14を備えている。ウ
ォータージェットノズル11は、例えばノズル外径8m
m、ノズル内径1mmで形成され、高圧液体発生装置1
2から供給される高圧水を噴射する。XY移動装置13
は、予めプログラムされた加工形状に従ってウォーター
ジェットノズル11を前後左右方向に移動させる。ウォ
ータージェット制御装置14は、上記のように高圧液体
発生装置12からウォータージェットノズル11に供給
される高圧水の供給制御、XY移動装置13によるウォ
ータージェットノズル11の水平移動制御をそれぞれ行
う。
【0027】加工物保持台2は、ウォータージェットノ
ズル11の下部に位置し、その表面上に被加工物4を載
置し保持する。加工物保持台2は、貯留槽3内部におい
てこの貯溜槽3上側開口部分に配設される。加工物保持
台2は、被加工物4の切断に使用された後にの高圧水を
貯留槽3側に通過させ、かつ加工物保持台2自体が高圧
水で損傷を受けないように、肉厚の薄い金属板21を仕
切り板のように平面方向に敷き詰めて構成される。この
金属板21には硬質で耐食性に優れたステンレス鋼板が
使用される。
【0028】貯溜槽3は、ウォータージェットノズル1
1から噴射され加工物保持台2を通過した使用済み水を
貯溜する。この貯溜された水には使用済み研磨剤及び被
加工物4の切断加工によって発生する切断粉が含まれて
いる。貯留槽3の深さは約1mであり、水位は約90c
m前後とされる。
【0029】このように構成されるウォータージェット
切断機に、本発明に係る使用済み研磨剤回収装置5が組
み込まれている。使用済み研磨剤回収装置5は、液体循
環路としての貯留槽外通路51、液体循環発生装置52
及びフィルタ部53を備えた簡易な構造として構築され
ている。
【0030】前記貯留槽外通路51は貯溜槽3に貯溜さ
れた水を使用済み研磨剤とともに搬流し繰り返し循環さ
せるための通路であり、液体循環路の全体は、この貯留
槽外通路51とその液体流出口51bから貯留槽3内の
フィルタ部53への経路、更にフィルタ部53から貯留
槽外通路51の液体吸入口51aまでの経路にて構成さ
れている。
【0031】そして、この循環路で水の繰り返し循環が
可能となっている。貯留槽外通路51は、貯留槽3の底
部近傍の側面外壁に液体吸入口51aが連結され、貯留
槽3の下側から上側に向かって側面外壁に沿って延在
し、貯溜槽3の上部開口部内に液体流出口51bが配置
されている。貯留槽外通路51は、基本的にはステンレ
ス鋼製パイプで形成され、長尺形状パイプ、L字形状パ
イプ及び両者パイプ間を連結する継手によって組み立て
られる。貯留槽外通路51の貯留槽3への装着はブラケ
ット51cを介して行われている。
【0032】液体循環発生装置52は貯留槽外通路51
を利用して貯留槽3に貯溜された水を使用済み研磨剤と
ともに繰り返し循環させるための装置であり、高圧気体
発生源52a及び高圧気体発生制御装置52bを備えて
いる。高圧気体発生源52aは、貯留槽外通路51内部
に高圧気体を吹き込み、この吹き込みの力によって貯留
槽外通路51内部に水の流れを発生させ、使用済み研磨
剤及び切断粉の混入された貯溜槽3内の水を貯留槽外通
路51内への引き込む。
【0033】そして、液体流出口51bから再び貯留槽
3に排出する。高圧気体発生源52aは、この動作を連
続して行い、使用済み研磨剤及び切断粉の混入した水を
繰り返し循環させる。高圧気体発生源52aには空気圧
発生源すなわち一般的に市販されているエアーコンプレ
ッサが使用され、エアーコンプレッサは5〜6kgf/c
2の圧力に設定された圧縮空気を生成し50〜150
リットル/minの圧縮空気を供給する。高圧気体発生
源52aから供給される圧縮空気は貯留槽外通路51の
液体吸入口51a近傍から貯留槽外通路51内に上方に
向けて吹き込まれる。高圧気体発生源52aは、高圧気
体発生制御装置52bにより高圧気体の発生、空気圧調
整、供給量調整、発生停止等が制御される。
【0034】前記フィルタ部53は、貯留槽3内の循環
経路途中位置、具体的には貯留槽外通路51の液体流出
口51bの下方位置で、流出された水の通過する位置で
ある。これにより、このフィルタ部53で循環中の水に
含まれる使用済み研磨剤及び切断粉を徐々に堆積させ回
収する。
【0035】図3は使用済み研磨剤回収装置5のフィル
タ部53の構造を示す平面図である。図1乃至図3に示
すように、フィルタ部53は、貯留槽3の上部内壁面に
取り付けられた支持枠53aで取り付け位置が決定され
た状態において貯溜槽3の底部に設置された支持台53
b上に積載され、貯溜槽3内に着脱自在に取り付けられ
る。フィルタ部53は、貯留槽外通路51により循環さ
れた水が通過する際に使用済み研磨剤及び切断粉を適度
に付着堆積させる網目を有するフィルタにて形成され、
材質としては耐食性に優れたステンレス鋼材等が用いら
れる。
【0036】また、フィルタ部53の構造としては、図
示したような金属製の網枠そのものをフィルタ(研磨剤
を回収可能なサイズの目を有するものとして形成したも
の)として構成することも可能であるが、図示したよう
な網枠内に図4に示したような袋状のフィルタ60を着
脱可能にセットするようにしても良い(図面作成の容易
化のため編み目の大きさは実際のものよりも大きく表示
している)。このような袋状フィルタ60によれば、研
磨剤等が堆積して溜まった状態の袋状フィルタ60を取
り外し、新しい袋状フィルタ60に取り替えることによ
って回収した研磨剤等の廃棄を簡単に行うことができ
る。
【0037】次に、前述の使用済み研磨剤回収装置5の
使用済み研磨剤回収動作について説明する。まず、ウォ
ータージェット切断機において研磨剤を含む高圧水がウ
ォータージェットノズル11から被加工物4に向かって
噴射され、この噴射された高圧水により被加工物4に切
断加工が行われる。切断加工後の水は貯留槽3に使用済
み研磨剤及び切断粉とともに貯溜される。
【0038】使用済み研磨剤回収装置5においては、液
体循環発生装置52の高圧気体発生制御装置52bから
の制御命令に基づき高圧気体発生源52aで圧縮空気が
生成され、この圧縮空気は液体吸入口51aから貯留槽
外通路51内部に吹き込まれる。貯留槽外通路51は、
圧縮空気の吹き込みの力で発生する水の流れによって貯
留槽3に貯溜された水、特に貯留槽3の底部分に存在す
る水を液体吸入口51aから使用済み研磨剤及び切断粉
とともに貯留槽外通路51内部に引き込み、引き込まれ
た水を搬流し、液体流出口51bから貯留槽3に流出さ
せる。
【0039】高圧気体発生源52aで生成される圧縮空
気を継続して貯留槽外通路51内部に吹き込むことによ
り、水、使用済み研磨剤及び切断粉は貯留槽外通路51
を通して繰り返し循環する。この繰り返し循環よって、
水、使用済み研磨剤及び切断粉は、貯留槽外通路51の
液体流出口51bからフィルタ53を通して貯留槽3に
再び戻る。この過程でフィルタ部53は使用済み研磨
剤、切断粉を徐々に堆積させ回収する。この場合、使用
済み研磨剤、切断粉の堆積が進むとフィルタ部53の網
目が徐々に詰まり、フィルタリング効果が徐々に高ま
る。フィルタ部53に適度に使用済み研磨剤及び切断粉
が堆積した時点で繰り返し循環動作が停止される。そし
て、フィルタ部53(或いは、セットされた袋状フィル
タ)は貯留槽3から取り外され、使用済み研磨剤及び切
断粉が回収される。
【0040】上記実施例によれば、貯留槽外通路51の
液体吸入口51aは、貯留槽3の底部寄り位置に設定さ
れているので、下方に沈んでくる研磨剤等を効率よく引
き込むことができる。
【0041】また、このような水の循環動作は、ウオー
タジェット切断機を作動させている最中に行うことが好
適であり、これにより研磨剤等の沈殿が進む前にフィル
タ内に堆積させることが可能となり、より確実に研磨剤
等の回収の容易化が図られる。
【0042】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変
更が可能である。例えば、貯留槽に溜まった液体を循環
させるための装置は、上記構成に限られず、何らかの動
力で循環動作を得て、貯留槽内の液体を循環させること
ができれば、他の構成を用いることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウォ
ータジェット切断機の使用済み研磨剤回収方法及びその
実施装置によれば、簡単な構成でかつ少ない労力によ
り、効率よく使用済み研磨剤の回収を行うことができ、
ウォータージェット切断機システム全体の構成の簡略
化、低コスト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウォータージェット
切断機及びそれに組み込まれた使用済み研磨剤回収装置
の概略構成図である。
【図2】図1に示す矢印2F方向から見たウォータージ
ェット切断機、使用済み研磨剤回収装置のそれぞれの要
部側面構成図である。
【図3】前記使用済み研磨剤回収装置のフィルタ部の構
造を示す平面図である。
【図4】袋状フィルタの実施例を示す概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 液体高圧噴射切断ユニット 2 加工物保持台 3 貯溜槽 4 被加工物 5 使用済み研磨剤回収装置 51 貯留槽外通路 51a 液体吸入口 51b 液体流出口 52 液体循環発生装置 52a 高圧気体発生源 52b 高圧気体発生制御装置 53 フィルタ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の切断のために高圧噴射された
    後に貯留槽に貯溜された研磨剤混入液体から研磨剤を回
    収するウォータジェット切断機の使用済み研磨剤回収方
    法において、 前記貯溜された研磨剤混入液体を所定の循環経路で循環
    させ、 この循環経路途中で使用済み研磨剤を徐々に回収可能な
    状態で堆積させることを特徴とするウォータジェット切
    断機の使用済み研磨剤回収方法。
  2. 【請求項2】 前記貯溜された液体の循環は、 前記循環経路中に高圧気体を吹き込み、この吹き込み力
    により生じる流れにより行われることを特徴とする請求
    項1に記載のウォータジェット切断機の使用済み研磨剤
    回収方法。
  3. 【請求項3】 前記貯溜された液体の循環は、 前記ウォータジェット切断機による被加工物の切断中に
    行われることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のウォータジェット切断機の研磨剤回収方法。
  4. 【請求項4】 被加工物の切断のために高圧噴射された
    後に貯溜槽に貯溜された研磨剤混入液体から研磨剤を回
    収するウォータジェット切断機の使用済み研磨剤回収装
    置において、 前記貯溜槽に貯溜された研磨剤混入液体を使用済み研磨
    剤とともに循環させるための液体循環路と、 前記貯溜された研磨剤混入液体を前記液体循環路にて循
    環させる液体循環発生装置と、 前記液体循環路の途中位置に設けられ、循環中の液体に
    含まれる使用済み研磨剤を堆積させ回収するためのフィ
    ルタと、 を備えたことを特徴とするウォータジェット切断機の使
    用済み研磨剤回収装置。
  5. 【請求項5】 前記液体循環発生装置は、 前記液体循環路に高圧気体を吹き込む高圧気体発生源を
    備え、 前記高圧気体発生源により液体循環路に高圧気体を吹き
    込むことによって貯溜された液体を使用済み研磨剤とと
    もに液体循環路内に引き込み、引き込まれた液体を液体
    循環路にて循環させることを特徴とする請求項4に記載
    されたウォータジェット切断機の使用済み研磨剤回収装
    置。
  6. 【請求項6】 前記液体循環路は、前記貯溜槽の底部に
    液体吸入側が連結され前記貯溜槽の上部開口部に液体排
    出側が配設された貯留槽外通路を含み、 前記液体循環発生装置の高圧気体発生源は、前記貯留槽
    外通路の前記液体吸入側に連結され、 前記フィルタは、前記貯留槽内における前記貯留槽外通
    路の液体流出側から流出した研磨剤混入液体が通過する
    位置に設置されことを特徴とする請求項5に記載された
    ウォータジェット切断機の使用済み研磨剤回収装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタは、 前記貯溜槽内にて着脱自在で、研磨剤混入液体を通過さ
    せつつ使用済み研磨剤を適度に付着堆積させる網目を有
    する網袋状フィルタで形成されたことを特徴とする請求
    項6に記載されたウォータジェット切断機の使用済み研
    磨剤回収装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006130574A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Disco Abrasive Syst Ltd 高圧液噴射式切断装置
KR100965852B1 (ko) * 2008-04-22 2010-06-28 (주)일신오토클레이브 습식 워터젯용 캐치탱크

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