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JPH11121915A - 電子部品の実装方法及び電子部品実装用フラックス - Google Patents

電子部品の実装方法及び電子部品実装用フラックス

Info

Publication number
JPH11121915A
JPH11121915A JP9275978A JP27597897A JPH11121915A JP H11121915 A JPH11121915 A JP H11121915A JP 9275978 A JP9275978 A JP 9275978A JP 27597897 A JP27597897 A JP 27597897A JP H11121915 A JPH11121915 A JP H11121915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
circuit board
flux
solder
electronic circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9275978A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP9275978A priority Critical patent/JPH11121915A/ja
Publication of JPH11121915A publication Critical patent/JPH11121915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3489Composition of fluxes; Methods of application thereof; Other methods of activating the contact surfaces

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続用電極間隔の小さいチップ部品を電子回
路基板に搭載する際に好適な電子部品の実装方法、及び
それに用いる電子部品実装用のフラックスを提供するこ
と。 【解決手段】 電子回路基板上に搭載する電子部品を装
着した後に、熱処理を施すことにより該電子回路基板の
搭載用電極と該電子部品の接続用電極を電気的に接続す
る電子部品の実装方法において、前記電子回路基板にフ
ラックスを付着させた後に前記電子部品を装着し、該フ
ラックスにより電子部品を電子回路基板に仮固定する電
子部品の実装方法。電子回路基板と電子部品とを仮固定
することができる粘性を有し、ロジンを主要成分とする
フラックスであって、前記粘性を添加成分であるアルコ
ールで調整する電子部品実装用フラックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の表面実
装方法(SMT:Surface Mount Technology)に係り、
特に、接続用電極の間隔が小さいチップ部品を電子回路
基板に実装する際に好適なフラックス、及びそれを用い
た電子部品の実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ部品等の電子部品を電子回
路基板に実装する際の実装方法としては、例えば、ソル
ダリング技術((株)トリケップス 1987年8月2
6日発行)」のP.225〜 P.228に記載されて
いる方法が、一般的に知られている。
【0003】この方法を簡単に説明すると、次のような
工程で行われる。
【0004】(1)半田マスクを用いて、半田クリーム
(クリーム状の半田)を電子回路基板上(チップ部品の
搭載用電極上)に印刷する工程。
【0005】(2)印刷された半田クリーム上に、搭載
するチップ部品をマウンター等で装着する工程。
【0006】(3)チップ部品が装着された電子回路基
板を半田リフロー炉に通し、前記チップ部品を電子回路
基板に半田付けする工程。
【0007】又、電子回路基板の両面にチップ部品等を
搭載する場合には、接着剤により搭載するチップ部品等
を固定することも行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の実装方法には、次の様な問題点があった。
【0009】(1)種々の電子部品が混載される電子回
路基板の搭載用電極は、搭載する部品の接続用電極の大
きさに合わせて設けられるため、その部品の中に接続用
電極が極端に小さいチップ部品が含まれている場合、搭
載用電極の大きさのばらつきが大きくなる。そのため、
半田クリームを印刷する際に用いる半田マスクの開口の
大きさのばらつきも大きくなり、これら全ての開口に半
田クリームを入れ込むことが困難になる(半田クリーム
の状態、及び印刷する際の条件等が非常に厳しくな
る)。又、量産時には、量産効率を向上させるため集合
基板が用いられることが多く、その場合には上記条件が
更に厳しくなる。
【0010】(2)印刷する半田クリームの量は、通
常、半田マスクの厚みによって調整されるが、接続用電
極が大きな電子部品に合わせて半田マスクの厚みを厚く
した場合、小さな開口(例えば0.3mm角程度以下)
では、半田クリームの通りが悪くなり、良好な半田クリ
ームの印刷が困難となる。
【0011】(3)電子回路基板上の搭載用電極の電極
間の距離が極端に小さい(例えば0.4mm以下)場
合、半田クリームを印刷し半田リフローを行った際に、
溶融した半田同士がくっつきあう半田ブリッジが生じ易
くなる。この半田ブリッジの修正は、通常、手作業で行
われるため、半田ブリッジが生じた場合、量産効率が著
しく低下する。
【0012】(4)電子回路基板の実装面と対向する底
面側に、電極間の距離が極端に小さい接続用電極を有す
るチップ部品では、チップ部品の下側で半田ブリッジが
生じることになり、その場合、半田ブリッジの確認及び
修正が困難になる。
【0013】本発明は、上記問題点を改善することを目
的とするものであって、接続用電極間隔の小さいチップ
部品を電子回路基板に搭載する際に好適な電子部品の実
装方法を提案すると共に、それに用いる電子部品実装用
のフラックスを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子部品
の実装方法は、電子回路基板上に搭載する電子部品を装
着した後に、熱処理を施すことにより該電子回路基板の
搭載用電極と該電子部品の接続用電極を電気的に接続す
る電子部品の実装方法において、前記電子回路基板にフ
ラックスを付着させた後に前記電子部品を装着し、該フ
ラックスにより電子部品を電子回路基板に仮固定するす
るものである。
【0015】請求項2記載の電子部品の実装方法は、請
求項1記載の電子部品の実装方法において、上記フラッ
クスの有する粘性により電子部品を電子回路基板に仮固
定するものである。
【0016】請求項3記載の電子部品の実装方法は、請
求項1記載の電子部品の実装方法において、上記電子回
路基板に熱溶融させたフラックスを付着させた後に該フ
ラックスが硬化する前に上記電子部品を装着し、電子部
品を電子回路基板に仮固定するものである。
【0017】請求項4記載の電子部品の実装方法は、請
求項1から請求項3記載の電子部品の実装方法におい
て、上記電子回路基板の搭載用電極と上記電子部品の接
続用電極表面の双方又はいずれか一方に、両者を電気的
に接続するための導体が付着されたものを用いるもので
ある。
【0018】請求項5記載の電子部品の実装方法は、請
求項4記載の電子部品の実装方法において、上記電子回
路基板の搭載用電極と上記電子部品の接続用電極表面の
双方又はいずれか一方に、半田がプリコートされたもの
である。
【0019】請求項6記載の電子部品の実装方法は、請
求項5記載の電子部品の実装方法において、上記熱処理
が半田リフローであるものである。
【0020】請求項7記載の電子部品実装用フラックス
は、電子回路基板と電子部品とを仮固定することができ
る粘性を有し、ロジンを主要成分とするフラックスであ
って、前記粘性を添加成分であるアルコールで調整する
ものである。
【0021】請求項8記載の電子部品実装用フラックス
は、請求項7記載の電子部品実装用フラックスにおい
て、添加成分であるアルコールが、メタノール、エタノ
ール又はこれら双方であるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
[概要]チップ部品を電子回路基板に実装する際には、
チップ部品を電子回路基板上にマウンター等で装着して
から、半田リフロー等で半田付けするまでの間に、マウ
ンターによる振動や衝撃、又は搬送時における振動によ
り、装着されたチップ部品が移動あるいは脱落しないよ
うに仮止めしておく必要がある。そのため、従来は半田
クリーム自体の粘着性を利用してチップ部品を固定した
り、あるいは接着剤を用いて確実にチップ部品を固定し
たりしていた。
【0023】それに対し、本発明においては、チップ部
品実装用フラックスを用いてチップ部品の仮止めを行っ
ている。つまり、本発明に係るチップ部品実装用フラッ
クスは、搭載するチップ部品と電子回路基板とを接着さ
せる性質を有している。更に、本発明は、チップ部品実
装用フラックスが有する接着性を利用して、チップ部品
の仮止めを行うことにより、量産効率の高いチップ部品
の実装方法を提供している。
【0024】本発明に係るチップ部品実装用フラックス
を用いたチップ部品の実装方法では、チップ部品を搭載
する箇所にディスペンサー等でフラックスを塗布し、そ
の後、接続用電極に半田プリコートが施されたチップ部
品を装着し、半田リフロー等で半田付けする。
【0025】ここで、本発明に係るチップ部品実装用フ
ラックスは、接着性と、半田及び半田付けされる電極表
面を活性化させる性質とを有することを特徴とするた
め、電子回路基板上の搭載用電極を含んで塗布してもか
まわない。従来の部品固定用の接着剤は、搭載用電極に
塗布されると導通不良の原因になり易かったが、本発明
に係るフラックスは半田付けを促進させるものだからで
ある。従って、むしろ搭載用電極に塗布された方が良好
な半田付けを行うことができる。
【0026】尚、フラックスを搭載用電極に塗布しない
場合であっても、半田リフロー等で半田付けする際にフ
ラックスの流動性が高まるため、搭載用電極に前記フラ
ックスを付着させることができる。
【0027】[本発明に係るフラックスについて]本発
明に係るフラックスは、ロジン(いわゆる松ヤニ)を主
要成分としたものが適しており、溶剤の添加量を調整す
ることによりチップ部品を仮止めの粘性を調整すること
ができる。ここで、溶剤としては、メタノール、エタノ
ール等のアルコールを用いることができる。
【0028】又、溶剤により粘性を調整せずに、ロジン
を主体としたフラックスを使用する場合には、フラック
スを100℃程度に暖めクリーム状(ロジンは室温程度
では硬化した状態にあるが、100℃程度に暖めた状態
ではクリーム状となる)にして使用すればよい。
【0029】つまり、暖めた状態でディスペンサー等を
用いて電子回路基板上にフラックスを塗布し、フラック
スが硬化しないうちにチップ部品を装着し、チップ部品
を仮止めしてもよい。
【0030】又、上記ロジンを主体としたフラックス
は、半田が溶融する230℃程度では粘性が低下して流
動性が高まるため、半田リフロー等で半田付けする際に
は、半田の溶解及び電極への半田の付着性を向上させる
働きをする。更に、従来の接着剤を用いた場合には、チ
ップ部品は強く固定されているため、溶解した半田の表
面張力によりチップ部品の搭載姿勢が直されるセルフア
ライメント効果を得ることが不可能であったが、上記フ
ラックスを用いた場合には、半田が溶融する温度ではフ
ラックスの流動性が高まるため、チップ部品は固定され
た状態ではなくなり、セルフアライメント効果を得るこ
とができる。
【0031】[半田の供給方法について]次に、本発明
に係るフラックスを用いたチップ部品の実装方法におけ
る半田の供給方法について説明する。
【0032】本発明に係るフラックスを用いたチップ部
品の実装方法においては、チップ部品の接続用電極や電
子回路基板の搭載用電極にプリコートされた半田(予め
付着させた半田)を利用して半田付けを行っている。
【0033】チップ部品の接続用電極に半田をプリコー
トする方法について説明する。例えば、搭載するチップ
部品がその側面部に接続用電極を有する場合には、半田
槽に浸けることにより、半田を接続用電極に付着させる
ことができる。また、搭載するチップ部品がその底面部
に接続用電極を有する場合には、接続用電極に半田クリ
ームを付着させた後、半田リフローを行うことにより半
田を付着させることができる。この際、プリコートされ
た半田は、チップ部品の接続用電極上で、バンプ状(盛
り上がり状)となる。
【0034】一方、電子回路基板の搭載用電極の半田プ
リコートについては、搭載用電極(一般的に銅箔が用い
られる)の酸化防止と半田付け性の向上ために施される
半田レベラー(予めコーティングされている半田膜)を
利用することができる。
【0035】上記のような半田プリコートが施された電
子回路基板に、本発明に係るフラックスを塗布し、半田
プリコートが施されたチップ部品を装着して、半田リフ
ローを行うことにより、流動化したフラックス中で電子
回路基板とチップ部品にプリコートされた半田が溶融
し、互いに接続する。
【0036】尚、電子回路基板の搭載用電極とチップ部
品の接続用電極にプリコートされた半田は、溶融した際
に、その表面張力のために他の領域へ流れ出すことがな
いため、チップ部品の接続用電極間で半田ブリッジを起
こすことはほとんどない。又、プリコートされた半田が
溶融した場合にも、溶融した半田の表面張力によるセル
フアライメント効果がえられる。
【0037】[半田マスクにより半田クリームを印刷し
た場合との差異]従来のように半田マスクにより半田ク
リームを印刷する場合には、印刷かすれやにじみ等が発
生するため、安定的に一定量、一定形状の半田を供給す
ることが困難であり、特に半田マスクの小さい開口につ
いてはその変動が大きくなる。従って、半田マスクによ
り半田クリームを印刷する方法で、接続用電極間の距離
が0.4mm以下のチップ部品を半田付けした場合、半
田ブリッジの発生頻度が高かった。
【0038】これに対し本発明に係るフラックスを用い
たチップ部品の実装方法を用いた場合には、半田付けさ
れる部分に供給される半田は、電子回路基板の搭載用電
極とチップ部品の接続用電極にプリコートされている半
田だけなので、供給される半田の量及び形状の均一化が
容易であり、その調整も容易に行うことができる。従っ
て、接続用電極間の距離が0.4mm以下のチップ部品
であっても、半田ブリッジがほとんど発生することがな
く安定的に実装を行うことができる。又、底面側に接続
用電極を有するチップ部品の場合にも同様に安定的に実
装を行うことができる。
【0039】尚、本発明に係る実装方法は、チップ部品
以外の表面実装型部品の場合にも同様に実施することが
できる。又、電子回路基板の搭載用電極又はチップ部品
の接続用電極にプリコートされている半田の量が、両者
を半田付けするのに十分な量であれば、半田プリコート
は電子回路基板とチップ部品のいずれか一方だけであっ
てもよい。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0041】[第1実施例]本実施例では電子回路基板
上に様々の形状のチップ部品が搭載される場合につい
て、図1に示した実装工程図を参照して説明する。
【0042】図1に示された電子回路基板の搭載用電極
には半田レベラー処理がなされている。一方、搭載する
部品については、接続用電極間隔の小さいチップ部品
(接続用電極間隔が0.4mm以下のチップ部品)にの
み半田プリコートを施し、それ以外の部品には半田プリ
コートを施さない。又、本実施例では、前記接続用電極
間隔の小さいチップ部品として、接続用電極が底面側に
形成されたチップ部品を用いている。
【0043】ここで、接続用電極間隔が0.4mm以下
のチップ部品の実装だけに本発明に係る実装方法を用い
たのは、従来の実装方法を用いた場合、接続用電極間隔
が0.4mm以下になると量産時に半田ブリッジが発生
する頻度が高くなるからである。又、半田ブリッジの発
生頻度が高くなると、通常、手作業による修正工程を設
けられるため、量産効率が低下し、製造コスト上昇の原
因となるからである。
【0044】次に実装工程に従って、本発明に係る実装
方法を説明する。
【0045】図1(a):搭載用電極11、12に半田
レベラー処理が施された電子回路基板10を用意する。
【0046】ここで、搭載用電極12は接続用電極間隔
の小さいチップ部品の搭載用電極であり、搭載用電極1
1はそれ以外の部品の搭載用電極である。
【0047】図1(b):電子回路基板10の接続用電
極間隔の小さいチップ部品以外の搭載用電極11だけに
半田マスク14を用いて半田クリーム13を印刷して付
着させる。ここで、半田マスク14には搭載用電極12
に対応する開口は設けられていないため、搭載用電極1
2には半田クリーム13は印刷されない。
【0048】図1(c):電子回路基板10上(搭載用
電極11上)に接続用電極間隔の小さいチップ部品以外
の部品15をマウンター等で装着する。ここで、部品1
5は前記工程において付着された半田クリーム13によ
り仮止めされる。
【0049】図1(d):電子回路基板10の接続用電
極間隔の小さいチップ部品の搭載用電極12に本発明に
係るフラックス17をディスペンサー16で塗布する。
塗布するフラックス17は図示されているように搭載用
電極12を含んだ領域に対して塗布することが望まし
い。
【0050】ここでは、ロジンを主要成分とし、溶剤と
してメタノールを用いたフラックス17を使用した。こ
のフラックス17は、室温においてチップ部品18を仮
止めできる程度の粘度が得られるようにメタノールの混
合量が調整されている。
【0051】又、メタノールを混合せずに、100℃程
度に暖め軟化させたロジンをディスペンサー16で電子
回路基板に付着させ、ロジンが硬化する前にチップ部品
18を装着してもよい。
【0052】図1(e):電子回路基板10上(搭載用
電極12上)に接続用電極間隔の小さいチップ部品18
を装着する。ここで、チップ部品18の底面に形成され
ている接続用電極には半田プリコート19がバンプ状
(盛り上がった状態)に施されている。又、チップ部品
18は前記工程で塗布されたフラックス17により仮止
めされる。
【0053】図1(f):以上の工程で全ての部品が装
着された電子回路基板を、半田リフロー炉に通すことに
より、部品15の接続用電極は搭載用電極11に半田付
けし、チップ部品18の接続用電極は搭載用電極12に
半田付けする。この時、部品15の接続用電極部分には
半田のフィレット21(半田のせり上がり)が形成さ
れ、チップ部品18の接続用電極部分には支柱状の半田
20が形成される。
【0054】上記の工程において、ロジン又はロジンを
主要成分としたフラックスは、半田が溶融する温度(2
30℃程度)において流動状態になり、半田の溶融、接
続を向上させるため、良好な半田付けを行うことができ
た。更に、溶融した半田の表面張力によるセルフアライ
メント効果により、全ての部品を正しい搭載姿勢で実装
することができた。
【0055】[第2実施例]第1実施例では、接続用電
極間隔の小さいチップ部品の実装だけに本発明に係る実
装方法を用いたが、第2実施例では、全ての部品の実装
に本発明に係る実装方法を用いた場合について説明す
る。
【0056】以下に、その実装工程を図1に示した実装
工程図を参照して説明する。
【0057】図2(a):搭載用電極11、12に半田
レベラー処理が施された電子回路基板10を用意する。
【0058】図2(b):電子回路基板10の部品搭載
面全面に本発明に係るフラックス17を塗布する。ここ
で、フラックス17の塗布方法については特に制限はな
く、例えばフラックス槽に電子回路基板10全体を浸し
てもよく、またカーテンコーター(カーテン状にフラッ
クス17を降らせたところを電子回路基板を通過させ
る)でもよく、また通常のスクリーンにより印刷塗布す
る方法を用いてもよい。
【0059】図2(c):チップ部品18及びそれ以外
の部品15を、全て電子回路基板10上に装着する。こ
こで、チップ部品18の接続用電極には半田プリコート
19を施しておき、それ以外の部品の接続用電極には半
田プリコート22を施しておく。
【0060】図2(d):以上の工程で全ての部品が装
着された電子回路基板を、半田リフロー炉に通すことに
より、部品15の接続用電極は搭載用電極11に半田付
けし、チップ部品18の接続用電極は搭載用電極12に
半田付けする。この時、部品15の接続用電極部分には
半田のフィレット21(半田のせり上がり)が形成さ
れ、チップ部品18の接続用電極部分には支柱状の半田
20が形成される。
【0061】第2実施例の場合にも第1実施例の場合と
同様に、良好な半田付けを行うことと、全ての部品を正
しい搭載姿勢で実装することができた。
【0062】[その他の実施例]以上に説明した実施例
は、下記のような変更を加えて実施することもできる。
【0063】(1)上記実施例においては半田を用いた
実装方法を示したが、半田以外の金属を用いて熱処理に
より電子回路基板と搭載部品とを接続する場合にも、本
発明のフラックスを用いた実装方法は適用することがで
きる。
【0064】(2)上記実施例においては電子回路基板
の片面に部品を実装したが、電子回路基板の両面に部品
を実装してもよい。
【0065】(3)搭載する部品の接続用電極に施す半
田プリコートについては、必ずしも電極面をコートする
半田膜である必要はなく、例えば、半田ボールを前記接
続電極の搭載する側に接着させてあってもよい。
【0066】尚、上記実施例においては部品搭載後の洗
浄については説明されていないが、部品搭載後の洗浄は
必要に応じて行えばよく、部品搭載後の信頼性に問題が
無ければ無洗浄であってもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。
【0068】(1)接続用電極が極端に小さいチップ部
品であっても、電子回路基板上に従来の部品と一緒に安
定的に実装することができる。
【0069】(2)接続用電極間隔が極端に小さいチッ
プ部品であっても、半田ブリッジが発生することなく、
電子回路基板上に従来の部品と一緒に安定的に実装する
ことができる。
【0070】(3)接続用電極が部品の底面側に設けら
れているチップ部品についても、半田ブリッジが発生す
ることなく、電子回路基板上に安定的に実装することが
できる。
【0071】(4)半田ブリッジがほとんど発生しない
ため、手作業による修正工程の必要が無くなり、量産効
率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続用電極間隔の小さいチップ部品の実装だけ
に本発明に係る実装方法を用いた場合の実装工程図であ
る。
【図2】全ての部品の実装に本発明に係る実装方法を用
いた場合の実装工程図である。
【符号の説明】
10 電子回路基板 11、12 搭載用電極 15 部品 16 ディスペンサー 17 フラックス 18 チップ部品 19、22 半田プリコート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路基板上に搭載する電子部品を装
    着した後に、熱処理を施すことにより該電子回路基板の
    搭載用電極と該電子部品の接続用電極を電気的に接続す
    る電子部品の実装方法において、前記電子回路基板にフ
    ラックスを付着させた後に前記電子部品を装着し、該フ
    ラックスにより電子部品を電子回路基板に仮固定する電
    子部品の実装方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子部品の実装方法にお
    いて、上記フラックスの有する粘性により電子部品を電
    子回路基板に仮固定する電子部品の実装方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子部品の実装方法にお
    いて、上記電子回路基板に熱溶融させたフラックスを付
    着させた後に該フラックスが硬化する前に上記電子部品
    を装着し、電子部品を電子回路基板に仮固定する電子部
    品の実装方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3記載の電子部品の
    実装方法において、上記電子回路基板の搭載用電極と上
    記電子部品の接続用電極表面の双方又はいずれか一方
    に、両者を電気的に接続するための導体が付着されたも
    のを用いる電子部品の実装方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子部品の実装方法にお
    いて、上記電子回路基板の搭載用電極と上記電子部品の
    接続用電極表面の双方又はいずれか一方に、半田がプリ
    コートされた電子部品の実装方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電子部品の実装方法にお
    いて、上記熱処理が半田リフローである電子部品の実装
    方法。
  7. 【請求項7】 電子回路基板と電子部品とを仮固定する
    ことができる粘性を有し、ロジンを主要成分とするフラ
    ックスであって、前記粘性を添加成分であるアルコール
    で調整する電子部品実装用フラックス。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電子部品実装用フラック
    スにおいて、添加成分であるアルコールが、メタノー
    ル、エタノール又はこれら双方である電子部品実装用フ
    ラックス。
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