JPH1112133A - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
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- JPH1112133A JPH1112133A JP17770997A JP17770997A JPH1112133A JP H1112133 A JPH1112133 A JP H1112133A JP 17770997 A JP17770997 A JP 17770997A JP 17770997 A JP17770997 A JP 17770997A JP H1112133 A JPH1112133 A JP H1112133A
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- Japan
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- firmness
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Abstract
(57)【要約】
【課題】毛髪に用いることにより、その毛髪のハリ及び
コシを与え、かつ耐シャンプー特性が付与された毛髪化
粧料の提供。 【解決手段】毛髪における使用順序を問わない以下の単
位並びに同単位を各々別個に含んでなる毛髪化粧料
を提供すること。 ポリアスパラギン酸及び/又はその塩を含んでなる水
溶液; アミノ変性シリコーンを含んでなる水溶液。
コシを与え、かつ耐シャンプー特性が付与された毛髪化
粧料の提供。 【解決手段】毛髪における使用順序を問わない以下の単
位並びに同単位を各々別個に含んでなる毛髪化粧料
を提供すること。 ポリアスパラギン酸及び/又はその塩を含んでなる水
溶液; アミノ変性シリコーンを含んでなる水溶液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪化粧料に関す
る技術分野に属する発明である。より具体的には、毛髪
に用いることにより、その毛髪のハリ及びコシを与え、
かつ耐シャンプー特性が付与された毛髪化粧料に関する
発明である。
る技術分野に属する発明である。より具体的には、毛髪
に用いることにより、その毛髪のハリ及びコシを与え、
かつ耐シャンプー特性が付与された毛髪化粧料に関する
発明である。
【0002】
【従来の技術】毛髪化粧品には、シャンプー,リンス等
の洗髪用化粧品とヘアムース,ヘアリキッド,ポマード
等の毛髪仕上げ用化粧品とに大別されるが、近年はこれ
ら両者の機能を併せ持った毛髪化粧品やこれら両者の範
疇以外のコンセプトを有する毛髪化粧料の提供に向けて
鋭意努力がなされている。このような試みの中でも、毛
髪にハリ,コシを付与し得る毛髪化粧料を提供すること
は、特に近年のようなストレス社会においては毛髪の基
礎である毛根の働きが脆弱になりつつあることは否め
ず、非常に意義ある試みである。
の洗髪用化粧品とヘアムース,ヘアリキッド,ポマード
等の毛髪仕上げ用化粧品とに大別されるが、近年はこれ
ら両者の機能を併せ持った毛髪化粧品やこれら両者の範
疇以外のコンセプトを有する毛髪化粧料の提供に向けて
鋭意努力がなされている。このような試みの中でも、毛
髪にハリ,コシを付与し得る毛髪化粧料を提供すること
は、特に近年のようなストレス社会においては毛髪の基
礎である毛根の働きが脆弱になりつつあることは否め
ず、非常に意義ある試みである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、未だ十
分なかたちで毛髪にハリ,コシを与える手段は提供され
ていないのが現状であることは否めない。すなわち、例
えば従来の手段に従っていったん毛髪にハリ,コシを与
えることができても、耐シャンプー性が不十分な故に、
シャンプー後には毛髪が元の状態に戻ってしまうことが
多かった。そこで、本発明者は、毛髪にハリ及びコシを
与え、かつ耐シャンプー特性が付与された毛髪化粧料を
提供することを課題とした。
分なかたちで毛髪にハリ,コシを与える手段は提供され
ていないのが現状であることは否めない。すなわち、例
えば従来の手段に従っていったん毛髪にハリ,コシを与
えることができても、耐シャンプー性が不十分な故に、
シャンプー後には毛髪が元の状態に戻ってしまうことが
多かった。そこで、本発明者は、毛髪にハリ及びコシを
与え、かつ耐シャンプー特性が付与された毛髪化粧料を
提供することを課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題の解決に向けて
鋭意検討を行った結果、本発明者は湿潤剤等として汎用
されているポリアスパラギン酸とアミノ変性シリコーン
とを原則として別個に毛髪と接触させることにより、
「毛髪にハリ及びコシを与え、かつ耐シャンプー特性を
付与する」ことが可能であることを見出し、本発明を完
成した。すなわち、本願において本発明者は、以下の発
明を提供する。
鋭意検討を行った結果、本発明者は湿潤剤等として汎用
されているポリアスパラギン酸とアミノ変性シリコーン
とを原則として別個に毛髪と接触させることにより、
「毛髪にハリ及びコシを与え、かつ耐シャンプー特性を
付与する」ことが可能であることを見出し、本発明を完
成した。すなわち、本願において本発明者は、以下の発
明を提供する。
【0005】請求項1において、毛髪における使用順序
を問わない以下の単位並びに同単位を各々別個に含
んでなる毛髪化粧料を提供する。 ポリアスパラギン酸及び/又はその塩を含んでなる水
溶液; アミノ変性シリコーンを含んでなる水溶液。
を問わない以下の単位並びに同単位を各々別個に含
んでなる毛髪化粧料を提供する。 ポリアスパラギン酸及び/又はその塩を含んでなる水
溶液; アミノ変性シリコーンを含んでなる水溶液。
【0006】請求項2において、前記請求項1記載の毛
髪における使用順序を問わない単位がアミノ変性シリ
コーン及びカチオンポリマーを含んでなる水溶液である
毛髪化粧料を提供する。
髪における使用順序を問わない単位がアミノ変性シリ
コーン及びカチオンポリマーを含んでなる水溶液である
毛髪化粧料を提供する。
【0007】請求項3において、アミノ変性シリコーン
が下記式:
が下記式:
【化2】 〔式中、A1 及びA2 は相互に同一でも異なってもよ
く、水素原子又はオルガノシリル基R3 Si−(Rは相
互に同一でも異なってもよく、1価の炭化水素基を表
す)を表し、R1 はヒドロキシル基又はアルキル基を表
し、R2 及びR3 は相互に同一でも異なってもよく、ア
ルキレン基を表し、xは50〜200を、yは1〜5を
表す。〕で表される請求項1又は請求項2記載の毛髪化
粧料を提供する。
く、水素原子又はオルガノシリル基R3 Si−(Rは相
互に同一でも異なってもよく、1価の炭化水素基を表
す)を表し、R1 はヒドロキシル基又はアルキル基を表
し、R2 及びR3 は相互に同一でも異なってもよく、ア
ルキレン基を表し、xは50〜200を、yは1〜5を
表す。〕で表される請求項1又は請求項2記載の毛髪化
粧料を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 A.本発明毛髪化粧料は、原則として2つの単位からな
り、そのうちの一単位はポリアスパラギン酸及び/又は
その塩を含んでなる水溶液である。ポリアスパラギン酸
は、下記式
て説明する。 A.本発明毛髪化粧料は、原則として2つの単位からな
り、そのうちの一単位はポリアスパラギン酸及び/又は
その塩を含んでなる水溶液である。ポリアスパラギン酸
は、下記式
【0009】
【化3】 (式中、m,nは同一でも異なってもよい。ただし、m
とnとの比が、mが3に対して概ねnが7程度であるこ
とが好ましい。)。
とnとの比が、mが3に対して概ねnが7程度であるこ
とが好ましい。)。
【0010】で表される植物ペプチドに多く含有され
る、必須アミノ酸の一つであるアスパラギン酸のみから
なるポリペプチドであり、その優れた保湿力,高い安全
性,被膜形成能,その生分解性に由来する環境への安全
性等から、化粧品等の湿潤剤、被膜形成剤、安定化剤等
として汎用されている。
る、必須アミノ酸の一つであるアスパラギン酸のみから
なるポリペプチドであり、その優れた保湿力,高い安全
性,被膜形成能,その生分解性に由来する環境への安全
性等から、化粧品等の湿潤剤、被膜形成剤、安定化剤等
として汎用されている。
【0011】このポリアスパラギン酸の分子量は、概ね
500以上,50000以下であるが、本発明毛髪化粧
料の一単位中に配合されるものは、水に容易に溶解する
という理由から、1000以上,5000以下で、平均
分子量は2000程度であることが好ましい。
500以上,50000以下であるが、本発明毛髪化粧
料の一単位中に配合されるものは、水に容易に溶解する
という理由から、1000以上,5000以下で、平均
分子量は2000程度であることが好ましい。
【0012】このポリアスパラギン酸の分子量は、レー
ザーイオン化飛行時間型質量分析装置によって、簡便に
測定することができる。また、分子ふるいクロマトグラ
フィー、光散乱、固有粘度等を手段として測定すること
も可能である。また、本発明毛髪化粧料のこの一単位中
には、ポリアスパラギン酸塩を配合することも可能であ
る。このポリアスパラギン酸塩は、薬学上許容される塩
であれば特に限定されるものではない。具体的には、例
えばナトリウム塩,カリウム塩等のアルカリ金属塩、ジ
エタノールアミン塩,トリエタノールアミン塩等の有機
アミン塩、塩基性アミノ酸塩等を例示することができ
る。
ザーイオン化飛行時間型質量分析装置によって、簡便に
測定することができる。また、分子ふるいクロマトグラ
フィー、光散乱、固有粘度等を手段として測定すること
も可能である。また、本発明毛髪化粧料のこの一単位中
には、ポリアスパラギン酸塩を配合することも可能であ
る。このポリアスパラギン酸塩は、薬学上許容される塩
であれば特に限定されるものではない。具体的には、例
えばナトリウム塩,カリウム塩等のアルカリ金属塩、ジ
エタノールアミン塩,トリエタノールアミン塩等の有機
アミン塩、塩基性アミノ酸塩等を例示することができ
る。
【0013】上記のポリアスパラギン酸又はその塩は、
これらのうち1種類を本発明毛髪化粧料の上記一単位中
に含ませることも可能であるが、2種類以上を組み合わ
せて含ませることも可能である。上記のポリアスパラギ
ン酸又は塩は、例えばホスゲンを使用する方法(J.Am.C
hem.Soc.,82,2268(1960)) 、アスパラギン酸を加熱重合
する方法(J. Org.,Chem.,26,2084(1961))等の公知の方
法により容易に得ることができる。また、アスパラギン
酸をポリスクシンイミドとし、これにアルカリ水溶液を
加えてポリアスパラギン酸塩を得る方法(特開平8−5
9821号公報)を用いて合成したポリアスパラギン酸
塩を本発明毛髪化粧料の一単位中に配合することができ
る。
これらのうち1種類を本発明毛髪化粧料の上記一単位中
に含ませることも可能であるが、2種類以上を組み合わ
せて含ませることも可能である。上記のポリアスパラギ
ン酸又は塩は、例えばホスゲンを使用する方法(J.Am.C
hem.Soc.,82,2268(1960)) 、アスパラギン酸を加熱重合
する方法(J. Org.,Chem.,26,2084(1961))等の公知の方
法により容易に得ることができる。また、アスパラギン
酸をポリスクシンイミドとし、これにアルカリ水溶液を
加えてポリアスパラギン酸塩を得る方法(特開平8−5
9821号公報)を用いて合成したポリアスパラギン酸
塩を本発明毛髪化粧料の一単位中に配合することができ
る。
【0014】上記のポリアスパラギン酸及び/又はポリ
アスパラギン酸塩の、本発明毛髪化粧料における上記の
一単位における含量は、上記一単位中0.1重量%以
上,30.0重量%以下であり、同2.0重量%以上,
20.0重量%以下が好ましい。
アスパラギン酸塩の、本発明毛髪化粧料における上記の
一単位における含量は、上記一単位中0.1重量%以
上,30.0重量%以下であり、同2.0重量%以上,
20.0重量%以下が好ましい。
【0015】この含量が上記一単位中0.1重量%未満
では、本発明の所期の効果を発揮させることは困難であ
り、同30.0重量%を超えるとハリ感やコシ感をより
も,むしろ「ごわついた感触」が目立つ傾向にあり好ま
しくない。
では、本発明の所期の効果を発揮させることは困難であ
り、同30.0重量%を超えるとハリ感やコシ感をより
も,むしろ「ごわついた感触」が目立つ傾向にあり好ま
しくない。
【0016】B.本発明毛髪化粧料の他の単位は、アミ
ノ変性シリコーンを含んでなる水溶液である。本発明毛
髪化粧料のこの他の単位に、配合されるアミノ変性シリ
コーンは、通常化粧料に用いられるものである限り、特
に限定されるものではない。特に、上記式(I)で示さ
れるアミノ変性シリコーンが本発明毛髪化粧料の他の単
位に好ましく配合される。
ノ変性シリコーンを含んでなる水溶液である。本発明毛
髪化粧料のこの他の単位に、配合されるアミノ変性シリ
コーンは、通常化粧料に用いられるものである限り、特
に限定されるものではない。特に、上記式(I)で示さ
れるアミノ変性シリコーンが本発明毛髪化粧料の他の単
位に好ましく配合される。
【0017】上記アミノ変性シリコーン(I)におい
て、A1 がオルガノシリル基R3 Si−である場合にお
ける、相互に同一でも異なってもよい一価の炭化水素基
Rは特に限定されず、メチル基,エチル基,プロピル
基,ブチル基,イソプロピル基等のアルキル基;シクロ
ヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基,アリル
基,イソプロペニル基等のアルケニル基;エチニル基,
プロピニル基等のアルキニル基;フェニル基等のアラル
キル基等を採ることができるが、実用性を鑑みるとメチ
ル基が特に好ましい炭化水素基Rとして例示できる。ま
た、A1 が水素原子である場合も好ましい。
て、A1 がオルガノシリル基R3 Si−である場合にお
ける、相互に同一でも異なってもよい一価の炭化水素基
Rは特に限定されず、メチル基,エチル基,プロピル
基,ブチル基,イソプロピル基等のアルキル基;シクロ
ヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基,アリル
基,イソプロペニル基等のアルケニル基;エチニル基,
プロピニル基等のアルキニル基;フェニル基等のアラル
キル基等を採ることができるが、実用性を鑑みるとメチ
ル基が特に好ましい炭化水素基Rとして例示できる。ま
た、A1 が水素原子である場合も好ましい。
【0018】また、A2 がオルガノシリル基R3 Si−
である場合も、上記A1 と同様のRを例示可能であり、
同様の理由からメチル基が特に好ましい炭化水素基Rと
して例示可能であり、A2 が水素原子である場合もまた
好ましい。
である場合も、上記A1 と同様のRを例示可能であり、
同様の理由からメチル基が特に好ましい炭化水素基Rと
して例示可能であり、A2 が水素原子である場合もまた
好ましい。
【0019】また、R1 が採り得るアルキル基は、特に
限定されず、例えばメチル基,エチル基,プロピル基,
イソプロピル基,ブチル基,tert-ブチル基,イソブチ
ル基等を例示することができるが、実用性を鑑みるとメ
チル基であることが好ましい。また、R1 がヒドロキシ
ル基である場合も好ましい。
限定されず、例えばメチル基,エチル基,プロピル基,
イソプロピル基,ブチル基,tert-ブチル基,イソブチ
ル基等を例示することができるが、実用性を鑑みるとメ
チル基であることが好ましい。また、R1 がヒドロキシ
ル基である場合も好ましい。
【0020】また、R2 が採り得るアルキレン基は、特
に限定されず、例えばメチレン基,エチレン基,プロピ
レン基,トリメチレン基,テトラメチレン基,2−メチ
ルトリメチレン基,1−メチルトリメチレン基,3−メ
チルトリメチレン基等を例示することができるが、実用
性を鑑みるとエチレン基,トリメチレン基又はプロピレ
ン基が好ましい。
に限定されず、例えばメチレン基,エチレン基,プロピ
レン基,トリメチレン基,テトラメチレン基,2−メチ
ルトリメチレン基,1−メチルトリメチレン基,3−メ
チルトリメチレン基等を例示することができるが、実用
性を鑑みるとエチレン基,トリメチレン基又はプロピレ
ン基が好ましい。
【0021】また、R3 が採り得るアルキレン基も特に
限定されず、上記R2 と同様のアルキレン基を例示する
ことができる。これらのアルキレン基の中でも実用性を
鑑みると、エチレン基,トリメチレン基又はプロピレン
基が好ましい。また、重合数xは、50〜200であ
り、同yは1〜5である。
限定されず、上記R2 と同様のアルキレン基を例示する
ことができる。これらのアルキレン基の中でも実用性を
鑑みると、エチレン基,トリメチレン基又はプロピレン
基が好ましい。また、重合数xは、50〜200であ
り、同yは1〜5である。
【0022】これらの本発明毛髪化粧料の他の単位に配
合されるアミノ変性シリコーンは、個別具体的なその構
造に応じて通常公知の方法を用いて合成することができ
る。また、これらのアミノ変性シリコーンの市販品を本
発明毛髪化粧料中に配合することができる。
合されるアミノ変性シリコーンは、個別具体的なその構
造に応じて通常公知の方法を用いて合成することができ
る。また、これらのアミノ変性シリコーンの市販品を本
発明毛髪化粧料中に配合することができる。
【0023】市販品としては、例えばトーレ・シリコー
ンSM8702C(トーレ・ダウコーニング社)
〔A1 ,A2 は共に水素原子、R1 はヒドロキシル基、
R2 はトリメチレン基、R3 はエチレン基、xは50〜
150、yは1〜5〕や、ダウコーニングDCQ2−7
224(ダウコーニング社)〔A1 ,A2 は共にトリメ
チルシリル基、R1 はメチル基、R2 は2−メチルトリ
メチレン基,R3 はエチレン基、xは50〜150、y
は1〜5〕等を挙げることができる。
ンSM8702C(トーレ・ダウコーニング社)
〔A1 ,A2 は共に水素原子、R1 はヒドロキシル基、
R2 はトリメチレン基、R3 はエチレン基、xは50〜
150、yは1〜5〕や、ダウコーニングDCQ2−7
224(ダウコーニング社)〔A1 ,A2 は共にトリメ
チルシリル基、R1 はメチル基、R2 は2−メチルトリ
メチレン基,R3 はエチレン基、xは50〜150、y
は1〜5〕等を挙げることができる。
【0024】ここに例示した市販品は、毛髪上で耐水性
のある被膜を形成させ易く、本発明毛髪化粧料において
は特に好ましいアミノ変性シリコーンである。上記のア
ミノ変性シリコーンの、本発明毛髪化粧料における上記
の他の単位における含量は、上記の他の単位中0.01
重量%以上,5.0重量%以下であり、同0.05重量
%以上,2.0重量%以下が好ましい。
のある被膜を形成させ易く、本発明毛髪化粧料において
は特に好ましいアミノ変性シリコーンである。上記のア
ミノ変性シリコーンの、本発明毛髪化粧料における上記
の他の単位における含量は、上記の他の単位中0.01
重量%以上,5.0重量%以下であり、同0.05重量
%以上,2.0重量%以下が好ましい。
【0025】この含量が、上記の他の単位中0.01重
量%未満であると本発明の所期の効果を発揮させること
が困難であり、同5.0重量%を超えるとべたついた使
用感を伴ったり,髪の感触が重くなる傾向にあり好まし
くない。
量%未満であると本発明の所期の効果を発揮させること
が困難であり、同5.0重量%を超えるとべたついた使
用感を伴ったり,髪の感触が重くなる傾向にあり好まし
くない。
【0026】このようにして、本発明毛髪化粧料を構成
する、毛髪にハリとコシとを与えるポリアスパラギン酸
及び/又は同塩を含んでなる一単位と、同様に毛髪にハ
リとコシとを与え,さらには耐シャンプー性をも付与す
る上記アミノ変性シリコーンを含んでなる他の単位と
を、その順序を問わず別個に毛髪に使用することによ
り、さらにアニオンであるポリアスパラギン酸及び/又
は同塩並びにカチオンであるアミノ変性シリコーンとが
複合体を形成し、毛髪に相乗的にハリとコシを与え,か
つ相乗的に耐シャンプー性を与えることが可能になる。
する、毛髪にハリとコシとを与えるポリアスパラギン酸
及び/又は同塩を含んでなる一単位と、同様に毛髪にハ
リとコシとを与え,さらには耐シャンプー性をも付与す
る上記アミノ変性シリコーンを含んでなる他の単位と
を、その順序を問わず別個に毛髪に使用することによ
り、さらにアニオンであるポリアスパラギン酸及び/又
は同塩並びにカチオンであるアミノ変性シリコーンとが
複合体を形成し、毛髪に相乗的にハリとコシを与え,か
つ相乗的に耐シャンプー性を与えることが可能になる。
【0027】なお、本発明毛髪化粧料は、上記一単位と
他の単位を別個に扱う2剤型の態様の他に、上記の両単
位の成分を一体化した1剤型の態様を採ることも可能で
あるが、この態様では上記のアニオン成分とカチオン成
分とが系中で複合体を形成してしまう傾向が強く,この
傾向を考慮すると本発明毛髪化粧料は上記2剤型の形態
を採ることが好ましい。
他の単位を別個に扱う2剤型の態様の他に、上記の両単
位の成分を一体化した1剤型の態様を採ることも可能で
あるが、この態様では上記のアニオン成分とカチオン成
分とが系中で複合体を形成してしまう傾向が強く,この
傾向を考慮すると本発明毛髪化粧料は上記2剤型の形態
を採ることが好ましい。
【0028】この2剤型の態様を採る場合の本発明毛髪
化粧料における上記一単位と他の単位は、保存時には両
者を別個に保存し、使用直前に両単位を混合するか又は
両者を別個に逐次使用することで、上記の本発明の所期
の効果を発揮させることが可能になる。
化粧料における上記一単位と他の単位は、保存時には両
者を別個に保存し、使用直前に両単位を混合するか又は
両者を別個に逐次使用することで、上記の本発明の所期
の効果を発揮させることが可能になる。
【0029】C.本発明毛髪化粧料の上記の他の単位中
に、毛髪へのハリ,コシ等を付与する程度を調整する等
のために陽イオン性高分子を配合することができる。こ
こで配合され得る陽イオン性高分子は、特に限定され
ず、通常化粧品の分野で用いられる安全性が確認されて
いる陽イオン性水溶性高分子であれば特に限定されな
い。具体的には、例えば第4級アンモニウム化セルロー
ス(市販品:ユニオン・カーバイド社製のポリマーJR
やライオン油脂株式会社製のレオガードG)、ポリビニ
ルピロリドン誘導体第4級アンモニウム(市販品:ガフ
社製のガフコート)、ポリアクリル酸誘導体第4級アン
モニウム(市販品:ナショナルスターチ社製のカートレ
ックス)、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドのポ
リマー(市販品:メルク社製のマーコート)、ポリアミ
ド誘導体第第4級アンモニウム(市販品:サンドーズ社
製のカルタレチン)、アルキルポリエチレンイミン等を
挙げることができる。
に、毛髪へのハリ,コシ等を付与する程度を調整する等
のために陽イオン性高分子を配合することができる。こ
こで配合され得る陽イオン性高分子は、特に限定され
ず、通常化粧品の分野で用いられる安全性が確認されて
いる陽イオン性水溶性高分子であれば特に限定されな
い。具体的には、例えば第4級アンモニウム化セルロー
ス(市販品:ユニオン・カーバイド社製のポリマーJR
やライオン油脂株式会社製のレオガードG)、ポリビニ
ルピロリドン誘導体第4級アンモニウム(市販品:ガフ
社製のガフコート)、ポリアクリル酸誘導体第4級アン
モニウム(市販品:ナショナルスターチ社製のカートレ
ックス)、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドのポ
リマー(市販品:メルク社製のマーコート)、ポリアミ
ド誘導体第第4級アンモニウム(市販品:サンドーズ社
製のカルタレチン)、アルキルポリエチレンイミン等を
挙げることができる。
【0030】上記の他の単位中における、これらの陽イ
オン性高分子の含量は、上記の他の単位中0.01重量
%以上,5.0重量%以下であり、同0.05重量%以
上,1.0重量%以下が好ましい。
オン性高分子の含量は、上記の他の単位中0.01重量
%以上,5.0重量%以下であり、同0.05重量%以
上,1.0重量%以下が好ましい。
【0031】この含量が上記の他の単位中0.01重量
%未満では、陽イオン性高分子の添加による明確なハ
リ,コシ等についての変化が認められない傾向にあり、
同5.0重量%を超えると髪の重さやごわつきが顕著に
なる傾向があり好ましくない。
%未満では、陽イオン性高分子の添加による明確なハ
リ,コシ等についての変化が認められない傾向にあり、
同5.0重量%を超えると髪の重さやごわつきが顕著に
なる傾向があり好ましくない。
【0032】このように、本発明毛髪化粧料の上記の他
の単位中に陽イオン性高分子を含ませることにより、毛
髪へのハリ,コシ等を付与する程度を調整することがで
きる。
の単位中に陽イオン性高分子を含ませることにより、毛
髪へのハリ,コシ等を付与する程度を調整することがで
きる。
【0033】本発明毛髪化粧料中には、本発明の所期の
効果を損なわない範囲で、上記以外の成分を配合するこ
とができる。具体的には、必要に応じて非イオン性界面
活性剤、非イオン性高分子、陰イオン性界面活性剤、タ
ンパク質、保湿剤、可溶化剤、アルコール,システイ
ン,N−アセチルシステイン,亜硫酸水素ナトリウム,
亜硫酸ナトリウム等の還元剤、過酸化水素,臭素酸ナト
リウム等の酸化剤、キレート剤、油分、pH調整剤、防
腐剤、香料等を添加することができる。特に上記の一単
位中には、必要に応じて陽イオン性界面活性剤,陰イオ
ン性高分子を配合することもできる。本発明毛髪化粧料
の具体的処方等は、以下の実施例において後述する。
効果を損なわない範囲で、上記以外の成分を配合するこ
とができる。具体的には、必要に応じて非イオン性界面
活性剤、非イオン性高分子、陰イオン性界面活性剤、タ
ンパク質、保湿剤、可溶化剤、アルコール,システイ
ン,N−アセチルシステイン,亜硫酸水素ナトリウム,
亜硫酸ナトリウム等の還元剤、過酸化水素,臭素酸ナト
リウム等の酸化剤、キレート剤、油分、pH調整剤、防
腐剤、香料等を添加することができる。特に上記の一単
位中には、必要に応じて陽イオン性界面活性剤,陰イオ
ン性高分子を配合することもできる。本発明毛髪化粧料
の具体的処方等は、以下の実施例において後述する。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてより具体的に
説明するが、これらの実施例により本発明の技術的範囲
が限定的に解釈されるべきものではない。 1.毛髪の純曲げ強度(以下、B値という)の測定 本発明毛髪化粧料の毛髪の純曲げ強度に対する効能を評
価するために、以下の方法でB値を求めた。
説明するが、これらの実施例により本発明の技術的範囲
が限定的に解釈されるべきものではない。 1.毛髪の純曲げ強度(以下、B値という)の測定 本発明毛髪化粧料の毛髪の純曲げ強度に対する効能を評
価するために、以下の方法でB値を求めた。
【0035】B値の測定方法 毛髪100本を平行にコシ感テスター(KES−FB2
−S:カトーテック株式会社製)の固定チャック及び移
動チャックに毛髪を弛まぬように載置し、それぞれの毛
髪の両端を固定する。次いで、サンプルサイズを3cmに
設定し測定を行う。弾性体の一方を固定して等速で曲げ
た場合、曲げ具合は曲率に比例することから、 M=Bk (式中、Mは曲げに要する力を表し,Bは曲げ剛性を表
し,kは曲率を表す。)という関係が成立する。このB
を「B値」とする。このB値が、大きければ毛髪にハリ
・コシが付与されているものとして評価することが可能
である。逆に小さければ毛髪がハリ・コシを失っている
状態であると評価される。
−S:カトーテック株式会社製)の固定チャック及び移
動チャックに毛髪を弛まぬように載置し、それぞれの毛
髪の両端を固定する。次いで、サンプルサイズを3cmに
設定し測定を行う。弾性体の一方を固定して等速で曲げ
た場合、曲げ具合は曲率に比例することから、 M=Bk (式中、Mは曲げに要する力を表し,Bは曲げ剛性を表
し,kは曲率を表す。)という関係が成立する。このB
を「B値」とする。このB値が、大きければ毛髪にハリ
・コシが付与されているものとして評価することが可能
である。逆に小さければ毛髪がハリ・コシを失っている
状態であると評価される。
【0036】試薬の調製 以下の処方の試薬を調製した。 試薬A:アクアデュウSPA−30(ポリアスパラギン酸ナトリウムを30重 量%含有:味の素株式会社製) 33.33重量%(有効分10%) 精製水 66.67重量%
【0037】 試薬B:トーレシリコーンSM8702C〔上記式(I)において、A1 , A2 は共に水素原子、R1 はヒドロキシル基、R2 はトリメチレン基 、R3 はエチレン基、xは50〜150、yは1〜5〕(アミノ変性 シリコーンを40重量%含有:トーレ・ダウコーニング社製) 1.25重量%(有効分0.5%) 精製水 98.75重量%
【0038】 試薬C:シリコーンSC1014M〔ポリオキシエチレン・メチルポリシロキ サン共重合体(信越化学工業株式会社製):構造式は下記式(II)〕 0.5重量% 99.5重量%
【化4】 (式中、pは5〜10の数を,qは4〜6の数を,aは
9〜13の数を表す)
9〜13の数を表す)
【0039】シャンプー:以下の組成のシャンプーを,
後述する各々の試験等において用いた。 シャンプーの組成 成 分 重量% ラウリルポリオキシエチレン(3)硫酸エステル ナトリウム塩(30重量%水溶液) 30.0 ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(30重量%水溶液) 10.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0 グリセリン 1.0 防腐剤 適 量 キレート剤,pH調整剤 適 量 精製水 残 量
後述する各々の試験等において用いた。 シャンプーの組成 成 分 重量% ラウリルポリオキシエチレン(3)硫酸エステル ナトリウム塩(30重量%水溶液) 30.0 ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(30重量%水溶液) 10.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0 グリセリン 1.0 防腐剤 適 量 キレート剤,pH調整剤 適 量 精製水 残 量
【0040】毛髪への被膜特性の付与の検討 試薬A,試薬B,試薬Aの後に試薬B(以下,A+Bと
表す),及び試薬Bの後に試薬A(以下,B+Aと表
す)を塗布した毛髪の折り曲げ回数に応じたB値の変化
率を求めた。その結果を第1図のグラフに示す。この第
1図において、縦軸はB値の変化率,横軸はB値の測定
回数(折り曲げ回数に対応),●は試薬A,▲は試薬
B,○は試薬A+B,□は試薬B+A,△は対照(無処
理)を表す。
表す),及び試薬Bの後に試薬A(以下,B+Aと表
す)を塗布した毛髪の折り曲げ回数に応じたB値の変化
率を求めた。その結果を第1図のグラフに示す。この第
1図において、縦軸はB値の変化率,横軸はB値の測定
回数(折り曲げ回数に対応),●は試薬A,▲は試薬
B,○は試薬A+B,□は試薬B+A,△は対照(無処
理)を表す。
【0041】この結果より、試薬A単独では、測定を繰
り返すにつれてB値が低下した。すなわち、3回目の測
定では初期値の約17%,30回目の測定では約30%
B値が低下した。これに対し、試薬B単独では、殆どB
値は低下しなかった。すなわち、30回目の測定におい
ても、前記の試薬A単独の場合の約1/3程度しかB値
は低下しなかった。このことから、試薬Aは試薬Bに比
べ可塑性が小さいことが判明した。また、試薬A+B及
び試薬B+Aは、それぞれ上記の試薬A又はB単独の場
合程顕著ではないが、後から塗布した試薬のB値におけ
る特性が色濃く顕れる傾向にあることが判明した。
り返すにつれてB値が低下した。すなわち、3回目の測
定では初期値の約17%,30回目の測定では約30%
B値が低下した。これに対し、試薬B単独では、殆どB
値は低下しなかった。すなわち、30回目の測定におい
ても、前記の試薬A単独の場合の約1/3程度しかB値
は低下しなかった。このことから、試薬Aは試薬Bに比
べ可塑性が小さいことが判明した。また、試薬A+B及
び試薬B+Aは、それぞれ上記の試薬A又はB単独の場
合程顕著ではないが、後から塗布した試薬のB値におけ
る特性が色濃く顕れる傾向にあることが判明した。
【0042】毛髪へのハリ・コシ及び耐シャンプー性
の付与の検討 試薬A,試薬B,試薬C,試薬A+B及び試薬A+Cに
ついて、乾燥・湿潤を繰り返した場合のB値を求め、こ
れらの試薬による毛髪へのハリ・コシの付与について検
討した。また、シャンプーを用いて処理をした後に水洗
して、乾燥処理を施し、その後もう一度湿潤させた後,
乾燥処理を施して、それぞれの場合のB値を求めて、こ
れらの試薬の耐シャンプー性について検討した。
の付与の検討 試薬A,試薬B,試薬C,試薬A+B及び試薬A+Cに
ついて、乾燥・湿潤を繰り返した場合のB値を求め、こ
れらの試薬による毛髪へのハリ・コシの付与について検
討した。また、シャンプーを用いて処理をした後に水洗
して、乾燥処理を施し、その後もう一度湿潤させた後,
乾燥処理を施して、それぞれの場合のB値を求めて、こ
れらの試薬の耐シャンプー性について検討した。
【0043】なお、乾燥処理は、毛髪を50℃で1時間
乾燥することにより行い、湿潤処理は、精製水中,毛髪
サンプルを1時間浸漬することにより行った。試薬A及
び試薬Bについての結果を第2図Aに、試薬Cについて
の結果を第2図Bに、試薬A+Bについての結果を第3
図に、試薬A+Cについての結果を第4図に示した。こ
れらの図面において、横軸はB値の変化率を示す。
乾燥することにより行い、湿潤処理は、精製水中,毛髪
サンプルを1時間浸漬することにより行った。試薬A及
び試薬Bについての結果を第2図Aに、試薬Cについて
の結果を第2図Bに、試薬A+Bについての結果を第3
図に、試薬A+Cについての結果を第4図に示した。こ
れらの図面において、横軸はB値の変化率を示す。
【0044】試薬A(ポリアスパラギン酸ナトリウム)
については、乾燥後のB値が塗布前の約2.3倍であっ
たので、ハリ・コシを十分に毛髪に与え得ることが判明
したが、耐シャンプー性については、ポリアスパラギン
酸はシャンプーで溶解してしまい認められなかった。ま
た、試薬B(アミノ変性シリコーン)については、乾燥
後のB値が塗布前の約0.8倍であり、ハリ・コシを毛
髪に与えることが判明したが、ややべたついていた。ま
た、シャンプー後のB値が乾燥後のB値の約2〜3倍で
あったことから耐シャンプー性を十分に毛髪に与え得る
ことが判明した。
については、乾燥後のB値が塗布前の約2.3倍であっ
たので、ハリ・コシを十分に毛髪に与え得ることが判明
したが、耐シャンプー性については、ポリアスパラギン
酸はシャンプーで溶解してしまい認められなかった。ま
た、試薬B(アミノ変性シリコーン)については、乾燥
後のB値が塗布前の約0.8倍であり、ハリ・コシを毛
髪に与えることが判明したが、ややべたついていた。ま
た、シャンプー後のB値が乾燥後のB値の約2〜3倍で
あったことから耐シャンプー性を十分に毛髪に与え得る
ことが判明した。
【0045】試薬C(グリコールシリコーン)について
は、乾燥後のB値が塗布前とほとんど変わらず、シャン
プー後のB値も塗布前と同程度であったことから、毛髪
に対するハリ・コシを毛髪に与えるものではないことが
判明した。
は、乾燥後のB値が塗布前とほとんど変わらず、シャン
プー後のB値も塗布前と同程度であったことから、毛髪
に対するハリ・コシを毛髪に与えるものではないことが
判明した。
【0046】試薬A+Bは、乾燥後のB値とシャンプー
後のB値が共に約1.2〜1.4倍であったので、ハリ
・コシを毛髪に十分に与え、かつシャンプー処理後も処
理前と同様のハリ・コシを示し、優れた耐シャンプー性
を有することが判明した。
後のB値が共に約1.2〜1.4倍であったので、ハリ
・コシを毛髪に十分に与え、かつシャンプー処理後も処
理前と同様のハリ・コシを示し、優れた耐シャンプー性
を有することが判明した。
【0047】試薬A+Cは、乾燥後のB値が塗布前の2
倍以上であったので、ハリ・コシを十分に毛髪に与え得
ることが判明したが、耐シャンプー性はほとんど認めら
れなかった。
倍以上であったので、ハリ・コシを十分に毛髪に与え得
ることが判明したが、耐シャンプー性はほとんど認めら
れなかった。
【0048】2.実使用テスト 以下の組成の本発明品1,2を調製した。 本発明品1: 重量% 1剤: 95%ブルシン変性アルコール 20.0 エチルパラベン 0.10 アクアデュ−SPA−30 16.67 (有効分5.00) 精製水 63.23 2剤: 95%ブルシン変性アルコール 20.0 エチルパラベン 0.10 トーレシリコーンSM8702C 0.25 (有効分0.10) 精製水 79.65
【0049】 本発明品2: 重量% 1剤: 95%ブルシン変性アルコール 20.0 エチルパラベン 0.10 トーレシリコーンSM8702C 0.25 (有効分0.10) マーコート100(メルク社製) 0.10 リン酸 0.03 精製水 79.52 2剤: 95%ブルシン変性アルコール 20.0 エチルパラベン 0.10 アクアデュ−SPA−30 16.67 (有効分5.00) 精製水 63.23
【0050】 比較品: 95%ブルシン変性アルコール 20.0 エチルパラベン 0.10 アクアデュ−SPA−30 33.33 (有効分10.00) 精製水 46.57
【0051】上記の本発明品1,2及び比較品につい
て、以下の要領で実使用テスト(1)を行った。パネル
(男性5人,女性15人)に、シャンプー,リンスを用
いて洗髪させ、タオルドライ後、上記試料を塗布(本発
明品は1,2剤の重ね塗り)し、ブローを行った。その
結果を第1表に示す。
て、以下の要領で実使用テスト(1)を行った。パネル
(男性5人,女性15人)に、シャンプー,リンスを用
いて洗髪させ、タオルドライ後、上記試料を塗布(本発
明品は1,2剤の重ね塗り)し、ブローを行った。その
結果を第1表に示す。
【0052】
【表1】
【0053】なお、表中の評価は、「なめらかさ」「つ
や」「ハリ・コシ」「ボリューム感」共、良い方から順
に、「◎」「○」「○’」「○△」「△○」「△」及び
「×」で表した。本発明品1については、これを用いる
ことにより頭髪にハリ及びコシが認められ、また髪の感
触も非常に滑らかであった。
や」「ハリ・コシ」「ボリューム感」共、良い方から順
に、「◎」「○」「○’」「○△」「△○」「△」及び
「×」で表した。本発明品1については、これを用いる
ことにより頭髪にハリ及びコシが認められ、また髪の感
触も非常に滑らかであった。
【0054】また、本発明品2については、これを用い
ることにより毛髪に適度なはり、こしが認められ、髪の
感触も悪くなく、バランスがとれていた。比較品につい
ては、髪の毛のはり、こしはかなり認められたが、ごわ
ついて髪の感触は余りよくなかった。
ることにより毛髪に適度なはり、こしが認められ、髪の
感触も悪くなく、バランスがとれていた。比較品につい
ては、髪の毛のはり、こしはかなり認められたが、ごわ
ついて髪の感触は余りよくなかった。
【0055】以上のプレテストとしての実使用テスト
(1)の結果において、特に毛髪のハリとコシに優れた
本発明品1と全体的にバランスが良好であった本発明品
2について、さらに軟毛専門パネルを用いて、実使用テ
スト(2)を行った。すなわち、軟毛専門パネル20人
に対して、ディスペンサー付きミスト容器に上記の本発
明品を入れたものを用いて、Half Head法(右
頭部に本発明品1を,左頭部に本発明品2を塗布)で、
塗布直後,ブロー中,ブロー後の下記の各評価項
目について美容技術者が評価した。
(1)の結果において、特に毛髪のハリとコシに優れた
本発明品1と全体的にバランスが良好であった本発明品
2について、さらに軟毛専門パネルを用いて、実使用テ
スト(2)を行った。すなわち、軟毛専門パネル20人
に対して、ディスペンサー付きミスト容器に上記の本発
明品を入れたものを用いて、Half Head法(右
頭部に本発明品1を,左頭部に本発明品2を塗布)で、
塗布直後,ブロー中,ブロー後の下記の各評価項
目について美容技術者が評価した。
【0056】評価項目 霧の広がり 広がる◎>○>○’>○△>△○>△>×広がらない 霧の大きさ 大きい◎>○>○’>○△>△○>△>×小さい 霧の量 多い◎>○>○’>○△>△○>△>×少ない 塗布直後のしっとり感 ある◎>○>○’>○△>△○>△>×ない しなやか感 同上 なめらか感 同上 ブロー中の髪のべたつき べたつかない◎>○>○’>○△>△○>△>×べたつく ブラシの通り 良い◎>○>○’>○△>△○>△>×悪い テンションのかかり 同上
【0057】 ブロー後のしっとり感 ある◎>○>○’>○△>△○>△>×ない しなやか感 同上 なめらか感 同上 軽さ 軽い◎>○>○’>○△>△○>△>×重い つや ある◎>○>○’>○△>△○>△>×ない はり 同上 セット力 同上 ボリューム感 同上
【0058】この実使用テスト(2)の結果を第2表に
示す。
示す。
【表2】 第2表から、この実使用テスト(2)において、前述の
実使用テスト(1)の結果をさらに裏付けられた。
実使用テスト(1)の結果をさらに裏付けられた。
【0059】
【発明の効果】本発明により、毛髪に用いることによ
り、その毛髪のハリ及びコシを与え、かつ耐シャンプー
特性が付与された毛髪化粧料が提供される。
り、その毛髪のハリ及びコシを与え、かつ耐シャンプー
特性が付与された毛髪化粧料が提供される。
【図1】毛髪へ被膜特性を付与するか否かを検討するた
めに、毛髪の折り曲げ回数に応じたB値の変化率を示し
た図面である。
めに、毛髪の折り曲げ回数に応じたB値の変化率を示し
た図面である。
【図2】本発明毛髪化粧料の各単位が、毛髪へのハリ,
コシ及び耐シャンプー性を付与するか否かを検討するた
めに、湿潤処理や乾燥処理後の毛髪のB値の変化率を示
した図面の一つである。
コシ及び耐シャンプー性を付与するか否かを検討するた
めに、湿潤処理や乾燥処理後の毛髪のB値の変化率を示
した図面の一つである。
【図3】本発明毛髪化粧料の各単位が、毛髪へのハリ,
コシ及び耐シャンプー性を付与するか否かを検討するた
めに、湿潤処理や乾燥処理後の毛髪のB値の変化率を示
した図面の一つである。
コシ及び耐シャンプー性を付与するか否かを検討するた
めに、湿潤処理や乾燥処理後の毛髪のB値の変化率を示
した図面の一つである。
【図4】本発明毛髪化粧料が毛髪へのハリ,コシ及び耐
シャンプー性を付与するか否かを検討するために、湿潤
処理や乾燥処理後の毛髪のB値の変化率を示した図面で
ある。
シャンプー性を付与するか否かを検討するために、湿潤
処理や乾燥処理後の毛髪のB値の変化率を示した図面で
ある。
【図5】本発明毛髪化粧料とは異なる構成の毛髪化粧料
が毛髪へのハリ,コシ及び耐シャンプー性を付与するか
否かを検討するために、湿潤処理や乾燥処理後の毛髪の
B値の変化率を示した図面である。
が毛髪へのハリ,コシ及び耐シャンプー性を付与するか
否かを検討するために、湿潤処理や乾燥処理後の毛髪の
B値の変化率を示した図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 達也 三重県四日市市大字日永1730番地 味の素 株式会社東海工場内 (72)発明者 阿部 寛 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】毛髪における使用順序を問わない以下の単
位並びに同単位を各々別個に含んでなる毛髪化粧
料: ポリアスパラギン酸及び/又はその塩を含んでなる水
溶液; アミノ変性シリコーンを含んでなる水溶液。 - 【請求項2】請求項1記載の毛髪における使用順序を問
わない単位がアミノ変性シリコーン及びカチオンポリ
マーを含んでなる水溶液である毛髪化粧料。 - 【請求項3】アミノ変性シリコーンが下記式: 【化1】 〔式中、A1 及びA2 は相互に同一でも異なってもよ
く、水素原子又はオルガノシリル基R3 Si−(Rは相
互に同一でも異なってもよく、1価の炭化水素基を表
す)を表し、R1 はヒドロキシル基又はアルキル基を表
し、R2 及びR3 は相互に同一でも異なってもよく、ア
ルキレン基を表し、xは50〜200を、yは1〜5を
表す。〕で表される請求項1又は請求項2記載の毛髪化
粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17770997A JPH1112133A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17770997A JPH1112133A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 毛髪化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112133A true JPH1112133A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16035745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17770997A Withdrawn JPH1112133A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 毛髪化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112133A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004051575A (ja) * | 2002-07-22 | 2004-02-19 | Shiseido Co Ltd | 毛髪処理剤 |
JP2008201766A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Sanei Kagaku Kk | 多剤式毛髪処理剤 |
JP2013184897A (ja) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Arimino Kagaku Kk | 多剤式毛髪化粧料および毛髪処理方法 |
JP2015036017A (ja) * | 2013-08-12 | 2015-02-23 | 株式会社ミルボン | 毛髪のダメージ診断方法 |
JP2015151373A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | 花王株式会社 | 脱色又は染毛剤組成物 |
JP2015151374A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
-
1997
- 1997-06-18 JP JP17770997A patent/JPH1112133A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004051575A (ja) * | 2002-07-22 | 2004-02-19 | Shiseido Co Ltd | 毛髪処理剤 |
JP2008201766A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Sanei Kagaku Kk | 多剤式毛髪処理剤 |
JP2013184897A (ja) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Arimino Kagaku Kk | 多剤式毛髪化粧料および毛髪処理方法 |
JP2015036017A (ja) * | 2013-08-12 | 2015-02-23 | 株式会社ミルボン | 毛髪のダメージ診断方法 |
JP2015151373A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | 花王株式会社 | 脱色又は染毛剤組成物 |
JP2015151374A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |