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JPH11129832A - ルーフモール用クリップ - Google Patents

ルーフモール用クリップ

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Publication number
JPH11129832A
JPH11129832A JP29881197A JP29881197A JPH11129832A JP H11129832 A JPH11129832 A JP H11129832A JP 29881197 A JP29881197 A JP 29881197A JP 29881197 A JP29881197 A JP 29881197A JP H11129832 A JPH11129832 A JP H11129832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
flange wall
roof
piece
molding
Prior art date
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Granted
Application number
JP29881197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4017718B2 (ja
Inventor
Yoshinori Kato
美則 加藤
Tsukasa Murase
司 村瀬
Kazuhiko Kokubo
一彦 小久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Togo Seisakusho Corp filed Critical Togo Seisakusho Corp
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Publication of JPH11129832A publication Critical patent/JPH11129832A/ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フランジ壁面の位置がばらついても、ルーフ
モールを確実に固定することができるようにする。 【解決手段】 フランジ壁面1とサイドメンバパネルS
Pの対向壁3との間の装着溝4にクリップCを介してル
ーフモールMを取り付ける場合に、装着溝4の溝幅がば
らつくことがある。そのばらつきが大きくなっても、フ
ランジ壁の引掛け片2に対して係止片20が確実に係止
できるよう、係止片20の撓み量を大きくしたい。その
ために、係止片20を片持ちの構造とするとともに、こ
れに伴う係着力の低下を補うべく、クリップ本体9に受
け面23を設けて係止片20の係止部21若しくは延長
部24と係止させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ルーフモール用
クリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のルーフの両側端部は
ルーフパネルとサイドメンバパネルとが継ぎ合わされた
構造となっており、継ぎ目部分はルーフの長さ方向に沿
って凹溝となっていた。そのままでは、外観が損ねられ
るため、継ぎ目部分を覆い隠すようにルーフモールと呼
ばれる装飾部材が取り付けられてきた。その取り付け構
造は、上記した継ぎ目部分にフランジ壁を起立形成し、
ここに樹脂製のモールクリップを係合させ、このクリッ
プを介してモールの固定を行う、というものであった。
【0003】その一例として、実開平2−82647号
が挙げられる。このものは、上記した両パネル間に形成
される凹溝に対し、上方からクリップ本体を差し込みな
がら、フランジ壁に対して係止爪を係止させることで、
モールの装着を行うものである。この場合、係止爪は鉤
状をなすフランジ壁に対し撓み変形しつつ係止するので
あるが、確実にフランジ壁に係着していることが必要で
ある。したがって、係止爪は撓み性と確実な係止とが求
められるため、両者の要求をバランスさせる構造とし
て、係止爪を両持ち梁構造の中に形成するようにしてき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ルーフサイ
ドパネルとサイドメンバパネルとは溶接によって接合さ
れているため、フランジ壁の位置のばらつきによって凹
溝の溝幅がばらつくことはよく知られるところである。
その場合に、上記したように係止爪は元々撓み変形が許
容されてフランジ壁に弾性的に係止するものであるか
ら、このようなばらつきは一応、吸収可能である。した
がって、より大きなばらつきが生じた場合には、クリッ
プ本体の差し込みがし難くなってしまう、という問題が
あった。しかし、その対策として単純に撓み性を増した
のでは係止が不充分となってしまう。
【0005】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開
発工夫されたものであり、その目的とするところは、フ
ランジ壁の位置のばらつきを吸収しつつ確実にモールを
装着することができるルーフモール用クリップを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、ルーフパネルの側端部を屈曲さ
せて形成されたフランジ壁面と、このフランジ壁面に沿
設されたサイドメンバパネルとの対向壁との間を覆うル
ーフモールを取り付けるためのクリップであって、クリ
ップ本体には、モールを装着可能なモール装着部と、前
記フランジ壁面側へ向けて撓み変形可能に延出しフラン
ジ壁面に対して弾性力をもって当接することにより、前
記ルーフモールを前記サイドメンバパネルの対向壁側へ
付勢する押圧翼部と、前記フランジ壁面の先端に曲げ形
成された引掛け片に弾性的に係止可能な係止片を備えて
なり、前記係止片は前記クリップ本体からほぼ水平にか
つ片持ち状に延出し、クリップが前記フランジ壁面に装
着されるときには撓み変形しつつ前記引掛け片の下側に
係止するようになっている一方、前記クリップ本体には
前記係止片と係合することで前記係止片が前記引掛け片
から解離する方向へ変位するのを規制する受け面が設け
られていることを特徴とするものである。
【0007】また請求項2の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記係止片の先端には延長部が形成され、
この延長部が前記受け面と係止可能となっていることを
特徴とするものである。
【0008】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明によれば、ルー
フモールを自動車のルーフに固定する場合には、例え
ば、まずクリップ本体のモール装着部にルーフモールを
取り付けてこれらを一体化させておく。次に、押圧翼部
をフランジ壁面に弾接させて、クリップと共にモールが
サイドメンバパネル側へ押しつけられるようにしてお
く。この間、係止片が撓み変形しつつフランジ壁の引掛
け片の下側に係止する。これにより、クリップ本体ひい
てはルーフモールの装着が完了する。
【0009】このように、請求項1の発明では、係止片
が片持ち構造となっているため、両持ち梁の構造と比較
して先端側の変位を大きくとることができる。したがっ
て、フランジ壁面の位置がばらついてフランジ壁面とサ
イドメンバパネルとの間の隙間寸法がばらついたとして
も、これをよく吸収することができる。また、クリップ
本体に外れ方向の力が作用しても、係止片は受け面と係
止してフランジ壁の引掛け片から解離する方向の変位が
規制されるため、抜け止めも確実になされる。
【0010】また、請求項2の発明によれば、係止片の
先端をさらに延長した延長部を受け面と係止させるよう
にしているため、受け面を小さくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4に基づいて説明する。まず、本実施形態の装着対
象であるルーフモールMが取り付けられる周辺構造につ
いて説明すると、図3に示すように、自動車の天井面の
両側端部はルーフパネルRPとサイドメンバパネルSP
とが溶接によって継ぎ合わされており、また、この図に
は示されないが、全体はチャンネル断面をもった凹溝と
なっていて、ここにルーフモールMが装着されることに
なる。
【0012】ルーフモールMの両側縁の適所にはフラン
ジ壁面1がほぼ直角に長さ方向(自動車の前後方向)に
沿って起立形成され、さらにフランジ壁面1の先端部は
ルーフパネルRP側へ向けてさらにほぼ直角に折り曲げ
られて引掛け片2が形成されている。一方、サイドメン
バパネルSPの一端側はルーフパネルRPの下面側に貼
り付けられ、他端側は外方へ露出した後、斜め上方へ向
けてかつフランジ壁面1より高めの寸法をもって起立
し、フランジ壁面1と対向する対向壁3となっている。
これにより、フランジ壁面1と対向壁3との間には、ク
リップCの装着溝4が自動車の前後方向に沿って形成さ
れることになる。
【0013】ルーフモールMは、金属製の芯材5と、そ
の表面に被覆された軟質樹脂部6とからなっている。そ
して、その両側縁には内側へ折り曲げられて第1,第2
のフランジ縁f1,f2が形成されている。また、軟質
樹脂部6において前記対向壁3と対向する側及びそれと
反対側には共に良好な撓み性を有するリップ片7,8が
それぞれ長さ方向に沿って形成されている。
【0014】次に、本実施形態に係るクリップCの構造
を説明すると、クリップCは合成樹脂材によって一体に
形成されており、その中央部には方形の枠状に形成され
たクリップ本体9が設けられている。このクリップ本体
9の両短辺の下縁は下向きに開口する切り欠き部10が
形成されている。両切り欠き部10の開口幅はフランジ
壁面1の厚みより十分に広幅に形成されており、フラン
ジ壁面1の上縁部を差し込み可能である。また、クリッ
プ本体9の一方の長辺側は平板状の基板11となってお
り、その下縁両側には一対の脚片12が形成されてい
て、これらの先端はルーフパネルRPの底面に弾接可能
である。これにより、ルーフモールMが図3に示す反時
計回りに回転しようとした場合に、両脚片12がルーフ
パネルRPの底面に突っ張ることでこれに抗することが
できる。
【0015】また、クリップ本体9の上部側はルーフモ
ールMを装着するためのモール装着部として機能する。
すなわち、基板11の上縁中央部及びこれと反対側の長
辺部の両端部には、それぞれ第1,第2の係止爪13、
14が突出している。そして、これらはルーフモールM
の両フランジ縁に対して弾性的に係合可能となってい
る。また、クリップ本体9の両短辺における基板11寄
りの位置には一対の突き上げ片15が配されている。両
突き上げ片15はクリップ本体9から外方へ水平に張り
出した後、ほぼ直角に上向きに屈曲しその先端がルーフ
モールMの内面に突き上げるようにしている。これによ
って、前記した両係止爪13,14とルーフモールMの
フランジ縁f1,f2との係着状態が強化される。
【0016】さらに、クリップ本体9の両短辺部におい
て対向壁3側の下端部には一対の押圧翼部16が延出さ
れ、フランジ壁面1に対してへ向けて末広がり状に延出
している。両押圧翼部16は先端側にゆくにしたがって
徐々に幅狭に形成されかつかつ相互に拡開する方向への
撓み変形可能に形成されている。さらには、両押圧翼部
16の下縁は先端に向けて上り勾配となるようなガイド
縁17が形成されている。これは、クリップCが装着溝
4に差し込まれる際にフランジ壁面1の上縁と擦れ合っ
て拡開動作が円滑になされるようにするためである。ま
た、両押圧翼部16はクリップCがルーフ側に装着され
たときに、撓み変形した状態でフランジ壁面1の内側面
に弾性力をもって圧接し、ルーフモールMと共にクリッ
プC全体をサイドメンバパネルSP側へ移動させること
ができるようにしている。これに対応して、両押圧翼部
16の付け根部分には一対のストッパ突部18が突設さ
れ、これらの先端がサイドメンバパネルSPの対向壁3
に当接するようになっている。なお、両ストッパ突部1
8は第2の係止爪14との間にルーフモールMの第2フ
ランジ縁f2を挟み込むことができるようになっている
とともに、ストッパ突部18がサイドメンバパネルSP
の対向壁3と向き合う面は、対向壁3の傾斜に合わせた
傾斜面となった当接面19となっている。
【0017】さらに、クリップ本体9の内側であって一
方のストッパ突部18の内面の付け根部分からはフラン
ジ壁面1の引掛け片2に引掛けて全体の抜け止めを行わ
せるための係止片20が、片持ち状に設けられている。
この係止片20はクリップ本体9の反対側の内面に向け
てほぼ水平に延出し、図4に示す反時計回り方向の撓み
が許容されている。また、係止片20の先端部にはやや
肉厚に形成された係止部21が形成され、引掛け片2の
下面に弾性力をもって係止可能となっている。この係止
部21の下面には、図2に示すような傾斜面22が形成
されており、クリップCをフランジ壁に対し上方から差
し込むときに係止片20に対し、引掛け片2との干渉を
回避する変形動作を円滑に行うことができるようにして
いる。上記のように、係止片20は一方が自由端となっ
た片持ち状に形成されている。これは、両持ちとした場
合に比較して係止部21の撓み変位量をより大きく確保
するためであるが、このようにした場合には、逆に、引
掛け片2に対する係着力が低下することになるが、その
対策として、本実施形態では係止部21からさらに延長
部24を形成するとともに、これと対応する側のストッ
パ突部18の内面下部には受け面23が水平に張りだし
ており、クリップCがルーフに対して装着された状態で
は上記延長部24が受け面23と係止して係止片20が
下方へ撓み変形するのを規制することができるようにし
ている。
【0018】但し、自然状態では成形上の関係から、延
長部24と受け面23とは上下方向に重ならないように
なっている。しかし、係止部21が基板11との間にフ
ランジ壁面1を挟み込みつつ引掛け片2の下面に係止し
たときには、係止片20が図4に示す反時計回りに回転
して延長部24と受け面23とが上下方向において重な
り合う、つまり係止可能な状態となるようにしてある。
【0019】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用効果を具体的に説明する。ルーフモールMをルー
フに対して装着する場合には、まずクリップCに対する
取付けがなされる。すなわち、第1、第2の両係止爪1
3,14を対応するルーフモールMの両フランジ縁に係
止させれば、クリップCがルーフモールMに先付けされ
た状態となる。
【0020】その後、引掛け片2が係止片20の係止部
21に略対応させつつ両切り欠き部10をフランジ壁面
1の上縁に適合させ、そのまま押し込む。このとき、両
押圧翼部16はガイド縁17がフランジ壁面1の上縁に
擦れ合うことで拡開変形がなされ、その過程でクリップ
C全体がサイドメンバパネルSPの対向壁3側へ移動し
両ストッパ突部18を対向壁3へ押し付ける。また、こ
れと同時に係止部21の傾斜面22が引掛け片2の先端
縁に擦れ合って撓み変形し、引掛け片2を通過した後復
帰して引掛け片2の下面に係止する。かくして、クリッ
プC及びルーフモールMはルーフ側に対する係止がなさ
れて抜け止め状態となり、ルーフモールMによって装着
溝4が覆われる。
【0021】ところで、本実施形態では係止片20を片
持ち構造として係止部21における変位量が大きくとれ
るようにした。したがって、前記したように、フランジ
壁面1の位置がばらつき、その変動幅が大きくなるよう
な場合であっても良好な係止状況が実現される(図4参
照)。また、係止部21が引掛け片2に係止した状態で
は、同図に示すように延長部24が受け面23と上下方
向において重なり合う関係となるため、係止片20が下
方へ撓み変形する事態は確実に規制される。したがっ
て、ルーフモールM及びクリップCに対して持ち上げ方
向の外力、つまり外れ方向の外力が作用した場合であっ
ても、延長部24と受け面23との係止によって係止片
20全体が下方への撓み変形、ひいてはこれによって招
かれる水平方向への解離変位が規制されて安定した係着
状態が実現される。
【0022】また、係止部21の先端を延長させた部分
(延長部24)を設けて係止片20を係止させるように
したため、受け面23を小さくすることができる。
【0023】なお、上記のようにしてクリップCの装着
がなされると、両押圧翼部16がフランジ壁面1に弾性
力をもって圧接し、このときの弾発力がクリップC全体
をサイドメンバパネルSP側へ移動させるため、両スト
ッパ突部18の当接面19が対向壁3に押し当てられ
る。したがって、フランジ壁面1の位置がばらつくこと
に基づく装着溝4の溝幅の変動によつても、クリップC
は常にサイドメンバパネルSPに押し当てられてこの面
を基準にした装着がなされるため、装着溝4の溝幅変動
に拘わらず、ルーフモールMの装着位置を定位置として
おくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリップの斜視図
【図2】同じく正面図
【図3】モールの装着状態を示す断面図
【図4】同じく平面図
【符号の説明】
1…フランジ壁面 2…引掛け片 3…対向壁 4…装着溝 9…クリップ本体 13,14…係止爪(モール装着部) 16…押圧翼部 20…係止片 21…係止部 23…受け面 C…クリップ M…ルーフモール RP…ルーフパネル SP…サイドメンバパネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフパネルの側端部を屈曲させて形成
    されたフランジ壁面と、このフランジ壁面に沿設された
    サイドメンバパネルとの対向壁との間を覆うルーフモー
    ルを取り付けるためのクリップであって、 クリップ本体には、モールを装着可能なモール装着部
    と、前記フランジ壁面側へ向けて撓み変形可能に延出し
    フランジ壁面に対して弾性力をもって当接することによ
    り、前記ルーフモールを前記サイドメンバパネルの対向
    壁側へ付勢する押圧翼部と、前記フランジ壁面の先端に
    曲げ形成された引掛け片に弾性的に係止可能な係止片を
    備えてなり、 前記係止片は前記クリップ本体からほぼ水平にかつ片持
    ち状に延出し、クリップが前記フランジ壁面に装着され
    るときには撓み変形しつつ前記引掛け片の下側に係止す
    るようになっている一方、前記クリップ本体には前記係
    止片と係合することで前記係止片が前記引掛け片から解
    離する方向へ変位するのを規制する受け面が設けられて
    いることを特徴とするルーフモール用クリップ。
  2. 【請求項2】 前記係止片の先端には延長部が形成さ
    れ、この延長部が前記受け面と係止可能となっているこ
    とを特徴とする請求項1記載のルーフモール用クリッ
    プ。
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