JPH11114504A - 農産物の選別装置 - Google Patents
農産物の選別装置Info
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- JPH11114504A JPH11114504A JP28058697A JP28058697A JPH11114504A JP H11114504 A JPH11114504 A JP H11114504A JP 28058697 A JP28058697 A JP 28058697A JP 28058697 A JP28058697 A JP 28058697A JP H11114504 A JPH11114504 A JP H11114504A
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Abstract
した仕分部のコンベアを採用でき、かつこの仕分部の構
成から制限されずに計測部のコンベアを構成できる新規
な選別装置を提供する。 【解決手段】 搬送横方向の一対の中割れ部材1011
が同期して無端回動しながら、互いに接近することで農
産物を担持するバケット101を形成しかつこれら一対
が横方向に拡開離間して担持農産物Pを下方に落下させ
る中割れ式バケットコンベア1と、この中割れ式バケッ
トコンベア1の途中に配置されて、農産物Pの仕分区分
判定のための光学的情報を計測する透過光検出装置5
と、始端部が中割れ式バケットコンベア1の農産物落下
位置に位置し、落下した農産物Pを載せて仕分部に搬送
する仕分コンベア4とを備えるように設けた。
Description
詰め包装して出荷する選果場等において用いられる農産
物の選別装置に関するものである。
いは色,傷等の外観品質や、糖度等の内部品質に係わる
等級を調べて評価判定し、その判定結果の階級,等級の
区分別に仕分けて選別する機械的な農産物選別装置に
は、農産物の搬送のため、一般に選別コンベアと呼ばれ
る(あるいは「仕分けコンベア」など他の呼称でも呼ば
れるが、本明細書では以下これを「選別コンベア」と称
する)コンベア装置が使用される。
は、農産物を供給する供給場所から、農産物を仕分選別
するための情報を測定・検出する計測場所を通り、計測
情報に基づく評価判定の結果により各農産物を仕分け区
分別に排出コンベア等で排出する仕分け場所に渡って農
産物を搬送するものとして構成され、具体的には、ベル
トコンベア式のもの(実公昭58−4625号公報
等)、チェーンコンベアに所定間隔でバケットや受皿を
連結して無端回動させて各バケット(受皿)に一個宛に
農産物を載せるいわゆるバケット方式のもの(特公平3
−27279号公報等)、スラット状の鍵盤式コンベア
を無端回動させる方式のもの(特公平2−247号公報
等)、あるいはコンベアに連結されていないいわゆるフ
リートレイに農産物を載せて搬送させるフリートレイ方
式のものなどが知られている。そして、これらは上述し
た農産物の供給場所から仕分け場所に渡って同一仕様の
搬送ラインとして構成されるのが通常である。
化するニーズや計測技術の向上に伴い内部品質を農産物
の仕分け項目に採用することが要望され場合があり、例
えば特開平4−84740号公報、実公昭58−253
45号公報、特開平4−83148号公報、特開平3−
160344号公報等で透過光の検出原理を説明してい
る。しかしこれらは透過光検出を好適に実現することが
できる新たな選別コンベアを具体的に提案するものでは
ない。また、照明光が農産物を透過して得られる光の減
衰は極めて大きいため、高感度,高精度の内部品質計測
は容易でないことが知られ、上述した従来の選別コンベ
アを単純に適用して構成することは到底できない。これ
らのことから、透過光を検出情報とした内部品質の計測
に適した構成を有する選別コンベアの新たな提案がまた
れ、特に、連続的に移動する搬送ラインを停止させるこ
となく透過光検出ができる機能を備えた透過光検出手段
及びこれに連係する選別コンベアが望まれている。
求められるいくつかの課題がある。例えば、仕分部にお
いては、仕分対象の農産物の種類により傷み易い農産物
等は仕分け作業時の傷みを避けるためにフリートレイと
称されるコンベアに拘束されていない受皿に載せてこの
受皿ごと箱詰部に排出することが望ましいと考えられて
いるが、他方、みかんや馬鈴薯等では受皿を使用せずに
コンベア上から直接箱詰部に仕分けるようにして、簡易
な選別コンベアとすることで設備コスト的に有利にする
など様々な点からの要望がある。このように選別コンベ
アについての最適な構成は、仕分けすべき農産物の種類
によって多様である。
の選別仕分けを行う装置の主要部分を構成する選別コン
ベアは、農産物の種類、仕分け選別のための計測項目、
処理能力など様々な理由を勘案して適する構成のものが
従来から採択されているが、例えば、バケット式のコン
ベアからフリートレイ式の農産物を乗り移すとか、その
逆の操作を行うという構成の選別装置は提案されていな
い。これはそのような操作が極めて煩雑なためであり、
しかもその傾向は、近時の5〜6個/秒というような極
めて高速な搬送速度で農産物を搬送しながら各段階の処
理作業を行うことが求められるようになっている状況で
は、殆ど実現性がないと考えられている。
ば、計測場所で選別コンベアに求められる好ましい作用
・機能と、仕分け場所で選別コンベアに求められる好ま
しい作用・機能は必ずしも同じでなく、これらの場所で
コンベアに求められる作用・機能を、一方(例えば仕分
け場所)に適するようにすると他方(例えば計測場所)
には適当でない場合が多くなること、また広義には計測
場所として共通であっても、内部品質の計測のために農
産物の透過光を検出する手段に適切な構成の選別コンベ
アと外観を計測する手段に適切な構成の選別コンベアと
は、これらに求められる計測方式や好ましい農産物の担
持方式が同じでなく、例えば極めて減衰の大きな透過光
の検出をできるだけ感度,精度よく検出するために好ま
しく採用される遮光機能を有する受皿(農産物の担持受
皿)の構成は、農産物の外観表面をできるだけ広い面積
に渡って撮像しようとする場合の受皿としては必ずしも
好ましい構成を有するものではない。
コンベアについて種々の問題を鋭意検討し、従来同一仕
様の選別コンベアで搬送ラインを形成していたことの問
題を解消して、担持様式が異なるコンベア間での乗り移
りを容易化し、かつ搬送ライン上の各部における作業に
適した状態で農産物を担持することができれば、極めて
有利な選別装置を提供することができることに着眼して
本発明をなすに至ったものである。
に異なる場合が多い仕分け作業に適した仕分部のコンベ
アを採用することができ、かつこの仕分部の構成から制
限を受けることなく、計測部のコンベアを構成できる新
規な選別装置を提供するところにある。
るのに適した遮光機能を有する特殊な受皿を一部の搬送
軌道に限定することで選別コンベアの搬送ライン全域に
渡って使用することなく、装置を低コストに構成できる
ようにした選別装置を提供するところにある。
成に制限されずに計測部のコンベアを構成可能とするこ
とにより、既設の選別装置に付加して、あるいは既設の
選別装置の計測部を一部代替して、内部品質や外観撮像
などの光学的な計測を行うように変更した選別装置を提
供するところにある。
請求の範囲の各請求項に記載した発明により達成され
る。
は、搬送方向の横方向に対向する一対の中割れ部材が同
期して無端回動しながら、互いに接近することで農産物
を担持するバケットを形成しかつこれら一対が上記横方
向に拡開離間することで担持農産物を下方に落下させる
中割れ式バケットコンベアと、この中割れ式バケットコ
ンベアの農産物搬送軌道の途中に配置されて、該農産物
についての仕分区分判定のための光学的情報を計測する
光学的計測手段と、始端部が上記中割れ式バケットコン
ベアの農産物落下位置に位置し、該落下した農産物を載
せて仕分部に搬送する仕分コンベアとを備えたことを特
徴とする。
ベアに農産物を載せる作業は、作業者が手作業で載せる
方式、コロコンベア,軸中間部が細くなった鼓状ローラ
コンベア,ベルトコンベア等の上で一定ピッチで搬送さ
せた農産物を中割れ式バケットコンベアの農産物担持に
落下させて載せる方式など、農産物の種類等に応じて適
宜選択して採用することができる。同様に、仕分コンベ
アの仕分部から仕分区分別に農産物を排出する作業は、
この仕分コンベアにベルトコンベア,コロコンベア等を
用いてガイドバーの揺動切替で農産物を排出する方式、
スラットコンベアを用いてスラットの下向き傾動により
農産物を下方に落下させる方式、フリートレイ式の受皿
を用いてこの受皿ごと農産物を排出する方式など、農産
物の種類等に応じて適宜選択して採用することができ
る。
産物搬送軌道の途中に配置される光学的計測手段は、農
産物透過光を検出して内部品質を計測する装置、農産物
の外観をカメラ等で撮像して農産物の色,傷,大きさ等
を計測する装置などを例示できるが、特に内部品質にか
かわる透過光等の要素を検出する光学的計測手段が好適
に用いられる。
等の内部品質にかかわる要素を光学的に検出するのに適
した遮光性を有するように中割れ式バケットコンベアを
構成させ、しかもこの特殊な構成の中割れ式バケットコ
ンベアの軌道を選別装置の一部に限定し、簡易な構成の
仕分コンベアに農産物を乗り移すようにすることで、仕
分コンベアには仕分け作業に適したものを採用できると
共に、設備の低コスト化を実現できる。
は、一対の中割れ部材が左右に拡開離間することによ
り、担持した農産物を下方に所定位置で落下させること
ができて、次段の仕分コンベアへの確実な乗り移しを行
うことができ、迅速,高速な処理も実現できる。
定結果は、仕分部の排出装置に送られ、農産物の送り速
度を各コンベアの送り速度と同期・連係させて該当する
排出装置を作動させることで、所定の仕分区分に排出さ
せる。これらの農産物とコンベアの送り速度の同期・連
係は、例えば、コンベアの一定移動量に対してパルスが
出力されるようにして、これによって計測情報と農産物
の移動を管理することで行うことができる。
用いることができ、例えば、梨,リンゴ,柑橘,メロン
などの果実、馬鈴薯等のそ菜類などを処理対象物として
例示できる。
割れ式バケットコンベアが、一対の中割れ部材が接近し
たバケット形成時に農産物を収容保持する凹部を形成す
るように構成されていることを特徴とし、請求項3の発
明は、更にこの凹部の内側に、担持農産物を弾着支持す
る弾性部材が設けられていることを特徴とする。
ものを好ましいものとして例示できるが、これに限定さ
れるものではない。また農産物を弾着支持する弾性部材
は、スポンジ状の弾性体、周方向の複数位置から中央に
向かって延出させたひれ状片からなる弾性体などを例示
することができる。
された農産物の担持状態が安定し、光学的な計測を行う
際の姿勢安定により計測精度,感度が向上する。
発明において、バケット形成時に形成される凹部には、
照明された担持農産物を透過した光を下方の透過光受光
光学手段に入光させるための透光開口が設けられている
ことを特徴とし、請求項5の発明は、中割れ式バケット
コンベアの農産物搬送軌道の途中に配置した光学的計測
手段を透過光計測装置としたことを特徴とする。
ベア上で搬送される農産物の内部品質を計測する場合の
透過光の検出精度,感度が向上する。なお、上記の透過
光受光光学手段に農産物の透過光以外の外部光が侵入し
ないように、後述の実施形態1で説明するように、透過
光受光光学手段が農産物との間で遮光性を発揮する構成
を有するように設けることが好ましい。
て、搬送される農産物の外観を撮像する外観撮像装置
が、中割れ式バケットコンベアから仕分コンベアに渡る
搬送軌道のいずれかの位置に配置されていることを特徴
とする。
ンサーカメラ等適宜のものを用いて構成することができ
る。
ケットコンベアの搬送路上に透過光計測装置と併設して
設けることもできるし、仕分コンベアの搬送路上に設け
ることもできる。また仕分コンベアを複数のコンベアを
連接して構成した場合にはその乗り継部に設けることも
できる。
双方の光学的情報を用いて農産物の仕分けを行うことが
でき、また、例えば外観撮像装置を既に有している既設
の選別装置の仕分コンベアの始端側に中割れ式バケット
コンベアを新たに連設することで、既存の選別装置の仕
分情報の項目を拡張することができる。
て、中割れ式バケットコンベアは、一対の中割れ部材そ
れぞれが水平軸回りに回転する機構により無端回動され
ると共に、下流側に向かってこれら一対の中割れ部材を
搬送横方向に離間させる曲線又は傾斜した線対称の軌道
を有することを特徴とする。
一対の無端回動するリンクチェーンにそれぞれ中割れ部
材を連結し、このリンクチェーンの回動軌道の一部に曲
線又は傾斜した線対称の軌道を設けて構成することがで
き、一対の中割れ部材の接近・離間のための機構が簡易
に構成できる。したがって、仕分選別ラインを複数条並
設する場合には、搬送軌道の横方向のスペースが短くて
よく、設備全体をコンパクトとできる。
て、仕分コンベアは、一条であるか又は複数条のコンベ
アが連接して構成されたものであることを特徴とし、複
数条のコンベアを連接して構成した場合には、連接コン
ベアに速度差を付与して搬送ピッチを調整したり、外観
撮像と仕分け作業にそれぞれ適したコンベアを連接する
こともできる。
て、仕分コンベアが実質的に平らな農産物担持搬送面を
有するものであることを特徴とし、請求項10の発明
は、仕分コンベアがコンベアに連結して無端回動される
農産物担持用のバケットを搬送させるバケット式コンベ
アであるか、あるいはコンベアに連結されていないフリ
ーの農産物担持用受皿を搬送させるフリートレイ式コン
ベアであることを特徴とする。
分けや外観撮像等の必要な作業に適した仕様のコンベア
を適宜選択して採用することができる。
バケットコンベア1の部分を主に示したものであり、こ
の中割れ式バケットコンベア1は、その始端側におい
て、鼓状ローラが両側一対のチェーンに連結されて無端
回動される上流の供給コンベア2から農産物P(本例で
はリンゴ)が一つのバケット101に一つづつ収容され
るように落下形式で載せられるように連設され、終端側
では、乗り移り中継コンベア3(広義には仕分コンベア
の一部をなす)を介して仕分コンベア4に農産物を乗り
移すように設けられている。
と、供給コンベアは、図1,図2及び図4に示すよう
に、軸方向の中央部に向かって径が漸減する鼓状ローラ
201の多数が若干の隙間を空けて、その両端において
一対の同期無端回動するリンクチェーン202に自転自
在に連結されていて、所定の無端軌道に沿って回動する
ようになっている。203はリンクチェーン202のカ
バーである。したがって、この供給コンベア2の上に載
せられた球形の農産物Pは、鼓状ローラ201の中央部
に向かって径が漸減する形状により前後の鼓状ローラ2
01の間で中央部に寄せられた状態で搬送され、一定の
ピッチでその終端部から中割れ式バケットコンベア1の
始端側の上に該農産物Pを落下されることになる。そし
て、この供給コンベア2からの農産物Pの落下と、次記
する中割れ式バケットコンベア1のバケット101の回
動を同期させることで、一つのバケット101に一つの
農産物Pを落とし込まれて担持される。
は、皿型のバケット部材をその直径線を含む垂直面で両
側(搬送方向に直角な横方向の両側)に等分割した中割
り部材1011,1011の対を有し、その分割面で対
向して組合うことにより、上方側に広く開放した実質的
にすり鉢状の凹部1012を有する皿型の上記バケット
101を形成されるようになっていて、これらの中割れ
部材1011,1011が左右に両側に離間すること
で、担持した農産物を下方に落下させることができるよ
うになっている。102は、上記の中割れ部材1011
の支持板であり、一対の中割れ部材1011,1011
それぞれに設けられていて、これらの対が同期無端回動
するリンクチェーン103,103に連結されているこ
とで、該一対の中割れ部材1011,1011を無端回
動させるようになっている。104は該リンクチェーン
103を回動させるためのスプロケットであり、図3に
示すように、スプロケット−チェーン機構106,10
6により共通の駆動軸105から回転駆動力が伝えられ
て同期回転するように構成されている。なお1014は
バケット101の中央に設けられた上下に貫通の透光開
口である。
を案内するガイドレールであり、フレーム108に組付
けられていて、該中割れ式バケットコンベアの始端部か
ら終端側の近傍までは図2,図3に示すように一対の中
割れ部材1011,1011が近接したバケット形成状
態をなして直線的に移動する直線軌道部分1071と、
この直線軌道部分から終端部に向かって傾斜して該一対
の中割れ部材1011,1011が横方向両側に対称的
に離間する傾斜軌道部分1072を有するように構成さ
れている。なお、このガイドレール107には、その回
動の下側軌道部分において、上記により離間された一対
の中割れ部材1011,1011を接近させる傾斜軌道
部分が設けられる(図示せず)。
1011には、バケット101の形成時に落とし込まれ
る農産物(リンゴ)を傷めないように、凹部1012の
すり鉢状の傾斜面に沿って階段状にゴム等の弾性体から
なる短尺フィン1013が周方向に離隔して複数(例え
ば周方向等間隔に4カ所)設けられている。
続いて設けられている乗り移り中継コンベア3及び仕分
コンベア4について説明する。なお乗り移り中継コンベ
ア3は、本例では乗り移りの便宜のために設けたもので
あり、仕分コンベア4の始端側を中割れ式バケットコン
ベア1側に延長させることでこれを省略することもで
き、実質的に仕分コンベアの一部をなすものである。
は無端回動するベルトコンベアを用いて構成され、その
始端部は上記中割れ式バケットコンベア1の傾斜軌道部
分1072の下方に位置されていて、中割れ部材101
1,1011が離間することでバケット101に収容さ
れていた農産物Pが落下した際にこれを受けることがで
きるようになっている。この状態は図5に示され、図の
二点鎖線の状態で農産物Pを収容担持していた一対の中
割れ部材1011,1011が、実線の状態に左右に離
間することで該農産物Pはコンベアベルト301の上に
載せられる。302はコンベアベルト301のガイドフ
レーム、303は回転用のプーリである。
鍵盤式コンベア(特公平2−247号公報参照)等を用
いて構成されていて、その始端部が上記乗り移り中継コ
ンベア3の終端部から農産物Pが乗り移るように連接さ
れている。401は鍵盤式のコンベア、402はスプロ
ケットである。また、403は仕分コンベア4の始端部
上方に配置された弾性ローラからなる押えロールであ
り、乗り移り時の農産物の揺れを止めるために設けられ
ている。
えば横方向に分岐された複数の仕分コンベアに対して、
仕分区分別に該当する農産物を排出することができる排
出装置(図示せず)が設けられる。
道部分の途中に設けられた透過光検出装置5について説
明すると、本例のこの装置5は、搬送路の上方側には搬
送路を挟んでその両側に照明室501が設けられてい
て、この照明室501内に配置された複数の照明ランプ
502がそれぞれ略中心方向に向かって照明光を照射す
るように設けられている。なお、照明光の光量を一定と
するために、照明室501を含んで全体を外部から出入
口をカーテン等で遮光した暗室ボックスとすることも好
ましい。一方、本例の透過光検出装置5は、上記照明室
501,501の中心位置の搬送路の下方側に透過光検
出用の受光光学装置503が暗室ボックス504内に配
置されていると共に、農産物を透過した光を外乱光の侵
入がない状態でこの受光光学装置503に受光させるた
めの外乱光侵入防止筒5051の侵入防止筒無端回動機
構505が設けられているという特徴がある。この侵入
防止筒無端回動機構505は、中割れ式バケットコンベ
ア1と同期して等速で並走するように設けられたリンク
チェーン5052に、複数の外乱光侵入防止筒5051
を連結し、この外乱光侵入防止筒5051を並走させな
がらその先端をバケット101の透光開口1014から
農産物Pの底面に係合させると共に、下端を受光光学装
置503の上を通過した後農産物Pとの係合を解除して
無端回動するようになっている。このように設けられた
侵入防止筒無端回動機構505によれば、上下貫通筒状
をなすように設けられた外乱光侵入防止筒5051が、
その先端で農産物Pの底面に環状に係合して外乱光の侵
入を阻止した密着状態を作ることができ、また、下端は
受光光学装置503との間で外乱光の侵入がない状態で
移動を行うようにすることを比較的容易にできるので、
外乱光の侵入のない透過光検出が可能であり、照明光か
らの減衰が10-4〜10-6にも及んで極めて微弱な透過
光を感度よくかつ精度よく検出する作業が実現される。
なお、このような外乱光の侵入のない透過光検出のため
に、例えば、外乱光侵入防止筒5051の先端と農産物
Pの密着性を高めて高い遮光性を得るために、該筒50
51の先端を農産物に密着し易い弾性体により形成する
ことやリップ状の形状にすることも好ましく、また、バ
ケット101に収容されている農産物Pを該外乱光侵入
防止筒5051が若干浮き上がらせるようにその回動の
軌道を設定することで、農産物Pの自重を密着性向上に
利用することも好ましく、更には、バケット101で搬
送される農産物Pを透過光検出位置で上方から押下する
装置を設けることも好ましい構成として推奨される。
ベア1で搬送される農産物Pを透過した光の感度,精度
のよい検出ができる。
と、本例のこの外観撮像装置6は、ベルトコンベア式の
仕分コンベア4の上方に配置されていて、出入口がカー
テンで外部から遮光された暗室ボックス601内におい
て、不図示の照明ランプで照明された農産物PをCCD
カメラ602で撮像するように設けられている。
トコンベア1のバケット101に収容された農産物Pを
外観撮像する場合よりも、スラットコンベア401とい
う平らな面上を搬送される農産物Pの表面を反射鏡等を
利用して広い面積に渡って撮像することが可能である。
像を要しない場合などにあっては、図1に二点鎖線で示
しているように中割れ式バケットコンベア1の搬送路上
に配置することもできる。
によれば、中割れ式バケットコンベア1を利用して、感
度,精度のよい農産物透過光の検出ができ、一方、広い
面積の外観をベルトコンベア式の仕分コンベア4上で撮
像することができるというそれぞれに望ましい構成を採
用することができ、また仕分コンベア4は、中割れ式バ
ケットコンベア1に比べて簡単な構造のものとできるの
で設備全体を低コストに構築できるという利点も得られ
る。
ベルトコンベア式の仕分コンベアを有する設備に、中割
れ式バケットコンベア1及び乗り移り中継コンベア3を
新たに付帯設備することで、農産物の内部品質を計測す
る設備に変更することができるという利点も得られる。
ベア式として説明したが、これは上述しているようにバ
ケット式、ベルト式、フリートレイ式など、農産物の種
類等に応じて適切なものを適宜採用することができる。
は、ガイドレールで案内する傾斜軌道部分を有するリン
クチェーン103を用いて一対の中割れ部材1011を
無端回動させるように構成したものであるので、例えば
図6に示しているように、同じ選別装置を複数条(図示
例は3条)並設する場合に、搬送横方向の寸法を小さく
設定することができ、大量の処理を行う選果場において
設備の設置面積を小さくすることができるという利点も
得られる。
適した仕分部のコンベアを採用することができると共
に、この仕分部の構成に制限されることなく、計測部の
コンベアを構成でき、また、透過光を検出するのに適し
た遮光機能を有する特殊な機構を一部の搬送軌道に限定
して、全体設備、装置を低コストに構成できる。
のコンベアを構成できるので、既設の選別装置に付加し
て、あるいは既設の選別装置の計測部を一部代替して、
内部品質や外観撮像などの光学的な計測を行うように変
更した選別装置を提供できる他、以下の効果が奏され
る。
透過光等の内部品質にかかわる要素を光学的に検出する
のに適した遮光性を有するように中割れ式バケットコン
ベア等を搬送軌道の一部に限定しながら、仕分コンベア
には仕分け作業に適した簡易な構造のものを採用でき、
設備の低コスト化を実現できる。
するという簡単な機構で担持農産物を下方に所定位置で
落下させて次段の仕分コンベアへの確実な乗り移しを行
うことができ、迅速,高速な処理も実現できる。
の凹部に収容された農産物の担持状態が安定し、光学的
な計測を行う際の姿勢安定により計測精度,感度が向上
する。
バケットコンベア上で搬送される農産物の内部品質を計
測する場合の透過光の検出精度,感度が向上する。
方の光学的情報を用いて農産物の仕分けを行うことがで
き、また、外観撮像装置を既に有している既設の選別装
置の仕分コンベアの始端側に中割れ式バケットコンベア
を新たに連設することで、既存の選別装置の仕分情報の
項目を拡張することができる。
材の接近・離間のための機構が簡易に構成できる。また
これによって、仕分選別ラインを複数条並設する場合に
搬送軌道の横方向のスペースが短くてよく、設備全体を
コンパクトとできる。
複数のコンベアを連接して構成した場合には、連接コン
ベアに速度差を付与して搬送ピッチを調整したり、外観
撮像と仕分け作業にそれぞれ適したコンベアを連接する
こともできる。
ば、仕分コンベアを農産物の種類に応じて作業に適した
ベルト式、スラット式、バケット式、フリートレイ式な
どから選択して採用することができる。
要を示した正面図。
割れ部材を無端回動させる機構を説明するための一部断
面を含む平面図。
ットコンベアに農産物を乗り移す部分の断面図。
乗り移り中継コンベアに農産物を乗り移す部分の断面
図。
の平面図。
Claims (10)
- 【請求項1】 搬送方向の横方向に対向する一対の中割
れ部材が同期して無端回動しながら、互いに接近するこ
とで農産物を担持するバケットを形成しかつこれら一対
が上記横方向に拡開離間することで担持農産物を下方に
落下させる中割れ式バケットコンベアと、この中割れ式
バケットコンベアの農産物搬送軌道の途中に配置され
て、該農産物についての仕分区分判定のための光学的情
報を計測する光学的計測手段と、始端部が上記中割れ式
バケットコンベアの農産物落下位置に位置し、落下した
農産物を載せて仕分部に搬送する仕分コンベアとを備え
たことを特徴とする農産物の選別装置。 - 【請求項2】 請求項1において、中割れ式バケットコ
ンベアは、一対の中割れ部材が接近したバケット形成時
に農産物を収容保持する凹部を形成するように構成され
ていることを特徴とする農産物の選別装置。 - 【請求項3】 請求項2において、バケット形成時に形
成される凹部の内側に、担持農産物を弾着支持する弾性
部材が設けられていることを特徴とする農産物の選別装
置。 - 【請求項4】 請求項2又は3において、バケット形成
時に形成される凹部には、照明された担持農産物を透過
した光を下方の透過光受光光学手段に入光させるための
開口が設けられていることを特徴とする農産物の選別装
置。 - 【請求項5】 請求項4において、請求項1の中割れ式
バケットコンベアの農産物搬送軌道の途中に配置された
光学的計測手段が、上記透光開口から導出する光を検出
する透過光計測装置であることを特徴とする農産物の選
別装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
搬送される農産物の外観を撮像するための外観撮像装置
が、中割れ式バケットコンベアから仕分コンベアに渡る
搬送軌道のいずれかの位置に配置されていることを特徴
とする農産物の選別装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
中割れ式バケットコンベアは、一対の中割れ部材それぞ
れが各独立に水平軸回りに回転する機構により無端回動
されるように設けられていると共に、これら一対の無端
回動軌道は、上記搬送方向の下流側に向かって一対の中
割れ部材を搬送横方向に離間させる曲線又は傾斜した線
対称の軌道を有するものであることを特徴とする農産物
の選別装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
仕分コンベアは、連続した一条であるか、又は複数のコ
ンベアが連接して構成されたものであることを特徴とす
る農産物の選別装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
仕分コンベアは、実質的に平らな農産物担持搬送面を有
するものであることを特徴とする農産物の選別装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし8のいずれかにおい
て、仕分コンベアは、コンベアに連結して無端回動され
る農産物担持用のバケットを搬送させるバケット式コン
ベアであるか、あるいはコンベアに連結されていないフ
リーの農産物担持用受皿を搬送させるフリートレイ式コ
ンベアのいずれかであることを特徴とする農産物の選別
装置。
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---|---|---|---|
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JPH11114504A true JPH11114504A (ja) | 1999-04-27 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013074807A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Kubota Corp | 圃場情報生成システム |
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CN112970032A (zh) * | 2018-11-07 | 2021-06-15 | 格立莫农业机械制造有限两合公司 | 用于对收获根茎作物的机器的运行进行调节的方法 |
US20210378170A1 (en) * | 2018-11-07 | 2021-12-09 | Grimme Landmaschinenfabrik Gmbh & Co. Kg | Method for controlling the operation of a machine for harvesting root crop |
JPWO2022190407A1 (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-15 |
-
1997
- 1997-10-14 JP JP28058697A patent/JP3660792B2/ja not_active Expired - Fee Related
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