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JPH11103782A - 冷 菓 - Google Patents

冷 菓

Info

Publication number
JPH11103782A
JPH11103782A JP9284692A JP28469297A JPH11103782A JP H11103782 A JPH11103782 A JP H11103782A JP 9284692 A JP9284692 A JP 9284692A JP 28469297 A JP28469297 A JP 28469297A JP H11103782 A JPH11103782 A JP H11103782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
xylitol
ice cream
frozen food
hardness
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9284692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hata
博之 秦
Toshimitsu Yoshioka
俊満 吉岡
Minoru Morita
稔 守田
Makoto Shioda
誠 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP9284692A priority Critical patent/JPH11103782A/ja
Publication of JPH11103782A publication Critical patent/JPH11103782A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Confectionery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 −20℃における硬度が6kgf以下で
あることを特徴とするソフトスクープ性を有する冷菓の
提供。 【解決手段】 冷菓の製造において、原料ミックスにキ
シリトールを2〜30重量%添加することにより得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、−20〜−30℃
の冷凍庫から取り出した直後でも、ソフトスクープ性を
有する冷菓及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アイスクリームは、その冷涼感、独特の
風味と口のなかに入れたときの口どけの良さや適度な硬
さを有する食感等から、万人に好まれ食されている。し
かしながら、アイスクリームは−20℃以下で硬化さ
せ、その温度で保存されるため、冷凍庫から取り出して
直ちにアイスクリームスクープ等ですくったり、スプー
ンで食す場合には、硬すぎてすくうことができず、しば
らく室温に放置しておかなくてはならない。また、この
ように、室温にアイスクリームを放置した場合、中心付
近がすくいとれるほどの硬さになったときには、外周部
のアイスクリームが柔らかくなりすぎて、クリーム状と
なりアイスクリームの冷たく、適度な硬さのある食感が
失われてしまう。そこで、冷凍庫から取り出した状態で
もスプーンの通りのよい(ソフトスクープ性)アイスク
リームが従来から検討されている。例えば、原料ミック
スの甘味料としてブドウ糖のみを使用し、これを水分量
に対し30重量%以上添加して冷凍する方法及びブドウ
糖29重量%以下とグリセリン1〜12重量%を添加す
る方法(特開昭56−23850号公報、特開昭56−
23851号公報)、水分量に対しブドウ糖10〜45
重量%とその他の蔗糖、異性化糖、転化糖、果糖、水
飴、麦芽糖、乳糖、又はソルビット、マルビット、還元
澱粉分解物の1種以上、30重量%からなる氷結晶調節
組成物(特開昭59−102359号公報)が開示され
ている。前者は、スプーン通りは良いものの、ブドウ糖
を30重量%以上含有するアイスクリームは甘味が強す
ぎ、また糖の析出により食感がざらざらするため好まし
くない。また、後者もスプーン通りは良いもののブドウ
糖とともにその他の糖類、糖アルコールが添加されてい
るため、甘味が強すぎて好ましくない。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、−20〜
−30℃の冷凍庫から取り出した直後でも、ソフトスク
ープ性を有し、かつ適度な甘味を有する風味の良好な冷
菓及びその製造方法を提供することを主たる目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、冷菓ミックスにキシリト
ールを一定量配合することによりソフトスクープ性を有
し、かつ風味の良好な冷菓が得られることを見いだし、
本発明を完成するに至った。キシリトールは、分子量1
52の糖アルコールである。一般に、食品の甘味料とし
て使用されているブドウ糖の分子量は180、ショ糖の
分子量は342であり、キシリトールはこれらの甘味料
に比べ、分子量が小さい。そのため、冷菓ミックスにキ
シリトールを配合した場合、同一重量濃度に配合した場
合でも、モル濃度は高くなる。そのため、凝固点降下効
果が大きくなり、通常の冷菓の冷却温度(−20〜−3
0℃)でも、得られた冷菓の組織がソフトスクープ性の
ある適度な硬度(6kgf以下)を有するものとなる。
なお、通常製造される冷菓は、−20℃において、約1
0kgfを示す。キシリトールと同様に、エリスリトー
ルも分子量が小さいが、エリスリトールを添加してアイ
スクリームを製造すると、氷晶分離を生じやすいためエ
リスリトールのみを添加してソフトスクープ性を有する
アイスクリームを製造することはできない。
【0005】本発明は、−20℃における硬度が6kg
f以下であることを特徴とするソフトスクープ性を有す
る冷菓に関する。本発明はまた、糖アルコールを2〜3
0重量%含有し、−20℃における硬度が6kgf以下
であることを特徴とするソフトスクープ性を有する冷菓
に関する。本発明はまた、糖アルコールがキシリトール
であることを特徴とするソフトスクープ性を有する冷菓
に関する。本発明はまた、冷菓の製造において、原料ミ
ックスにキシリトールを2〜30重量%配合することを
特徴とする冷菓の製造方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のソフトスクープ性を有す
る冷菓は、甘味料として原料ミックスにキシリトールを
配合する以外は、通常の冷菓の製造方法に従って行うこ
とができる。まず、原料ミックスを調製する。本発明は
シャーベットミックス、アイスクリームミックス、アイ
スミルクミックス、ラクトアイスミックス等の冷菓ミッ
クスであれば、いずれにも適用できる。例えば、生乳、
生クリーム、バター、全脂肪練乳、脱脂練乳、脱脂粉
乳、砂糖、粉末水飴、乳化剤、安定剤、水からなるアイ
スクリームミックス原料及びキシリトールを粉体溶解機
に投入し粉体原料を液体原料に分散溶解させ、プレート
殺菌機を用いて85〜90℃で15〜30秒間殺菌す
る。キシリトールの添加範囲は2〜30重量%である。
好ましくは5〜15重量%である。添加量が2重量%以
下の場合、アイスクリームを柔らかくする効果が得られ
ず、好ましくない。また、添加量が30重量%以上の場
合はキシリトールが析出したり、アイスクリームが硬化
しないため好ましくない。このミックスを均質機に投入
し、均質圧200kg/cm2 で均質化し、再度プレー
ト殺菌機を通し、5℃以下に冷却し、ストレージタンク
で1晩エージングを行う。次いで、調製した原料ミック
スをフリージングする。フリージングは、通常アイスク
リームのフリージングに用いられる公知の装置を使用し
て行えばよい。その時、オーバーランは適宜調整すれば
よいが、オーバーランを高くすると得られる冷菓の組織
はよりソフトになる。フリージング工程を経た原料ミッ
クスを適宜容器に充填し、−20℃以下で硬化させ、そ
の後、−20〜−30℃で貯蔵することで本発明のソフ
トスクープ性を有する冷菓を得ることができる。
【0007】
【実施例】実施例1 以下、実施例を示し本発明をさらに詳しく説明する。 (1)冷菓ミックスの調製 表1に示す配合に従いアイスクリームミックスを調製し
た。バター、脱脂粉乳、糖又は糖アルコール、乳化剤と
してグリセリン脂肪酸エステル、安定剤としてアルギン
酸ナトリウム、さらに水を粉体溶解機に投入、分散さ
せ、溶解させた。これをプレート殺菌機を用い、85℃
で殺菌した。次いで、均質圧200kg/m2 で均質化
を行い、直ちに、プレート殺菌機に通し、5℃まで冷却
を行い、一晩エージングしアイスクリームミックスを調
製した。なお、使用した糖類はグラニュー糖、異性化
糖、グルコース、粉末水飴、トレハロースの5種であ
り、糖アルコール類は、キシリトール、ソルビトール、
エリスリトールの3種である。
【0008】
【表1】
【0009】(2)アイスクリームの調製 先に調製したアイスクリームミックスをフリーザーに投
入し、オーバーランを30%に設定し、回転速度100
rpmで、15分間回転させた。これを高さ2cm、直
径7cmの円柱型紙容器に充填し、−25℃にて一晩硬
化させ、アイスクリームを得た。なお、エリスリトール
は製造中に氷晶分離を起こし、アイスクリームを製造で
きなかった。
【0010】試験例1 実施例1で得られた7試料について硬度の測定を行っ
た。硬度の測定方法は以下に示す。アイスクリームを冷
凍庫から取り出し、直ちにレオナー(山電社)を用いて
−20℃の各試料に5mm円柱型のアダプターを1mm
/秒の速度でアイスクリーム中に貫入させ、1cm貫入
時の応力を測定し、その値(kgf)を硬さとした。結
果を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】表2から明らかなように、分子量の小さい
糖類又は糖アルコール類を使用したアイスクリームの組
織は軟らかくなる傾向を示した。特に、キシリトールを
添加したものが最も軟らかくなった。
【0013】実施例2 キシリトール添加量の下限を決定するため表3に示す配
合で、実施例1に従いA〜Eのアイスクリームを調製し
た。なお、水分量がアイスクリーム物性に影響を与えな
いように、粉末水飴とキシリトールの添加量の合計が2
0.0重量%となるようにした。
【0014】
【表3】
【0015】試験例2 得られた試料A〜Eの硬さを測定した。測定は、試験例
1に従った。結果を表4に示す。
【0016】
【表4】
【0017】キシリトールを1%以上含有する場合、硬
度はコントロール(キシリトール無添加;A)よりも低
くなった。また実際に食してみると、キシリトールを2
%以上配合した場合には、明らかにスプーンですくい易
くなった。このことから、キシリトールを2%以上配合
することによって、アイスクリームの組織を軟らかくす
る効果が得られることがわかった。
【0018】実施例3 キシリトール添加量の上限を決定するため表5に示す配
合で、実施例1に従いF〜Jのアイスクリームを調製し
た。なお、キシリトールを35%添加したJは、製造中
に凍結せず、アイスクリームを製造できなかった。
【0019】
【表5】
【0020】試験例3 得られた試料F〜Iの硬さを測定した。測定は、試験例
1に従った。結果を表6に示す。
【0021】
【表6】
【0022】キシリトールの配合量が増加するにつれ、
アイスクリームは軟らかくなった。キシリトールを35
%配合したものでは、アイスクリームを製造できず、3
0%配合したものは、非常に軟らかく、スプーンですく
いやすいものであった。このことから、キシリトールの
配合量は30%が上限であることがわかった。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、−20〜−30℃の冷
凍庫から取り出した直後でも、ソフトスクープ性を有す
る冷菓を提供することができる。本発明の冷菓は、原料
ミックスにキシリトールを配合することにより得られ、
ソフトスクープ性を有しているにもかかわらず、適度な
甘味を有し風味も良好なものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −20℃における硬度が6kgf以下で
    あることを特徴とするソフトスクープ性を有する冷菓。
  2. 【請求項2】 糖アルコールを2〜30重量%含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷菓。
  3. 【請求項3】 糖アルコールがキシリトールである請求
    項1又は2記載の冷菓。
  4. 【請求項4】 冷菓の製造において、原料ミックスにキ
    シリトールを2〜30重量%配合することを特徴とする
    冷菓の製造方法。
JP9284692A 1997-10-01 1997-10-01 冷 菓 Pending JPH11103782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9284692A JPH11103782A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 冷 菓

Applications Claiming Priority (1)

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JP9284692A JPH11103782A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 冷 菓

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11103782A true JPH11103782A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17681750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9284692A Pending JPH11103782A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 冷 菓

Country Status (1)

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JP (1) JPH11103782A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014516521A (ja) * 2011-05-11 2014-07-17 ダノン・エス・アー 凍結可能な乳製品
US20200268013A1 (en) * 2019-02-27 2020-08-27 Meiji Co., Ltd. Cacao raw material-containing frozen dessert

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014516521A (ja) * 2011-05-11 2014-07-17 ダノン・エス・アー 凍結可能な乳製品
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