JPH11104957A - ウェーハ研磨装置 - Google Patents
ウェーハ研磨装置Info
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- JPH11104957A JPH11104957A JP26886497A JP26886497A JPH11104957A JP H11104957 A JPH11104957 A JP H11104957A JP 26886497 A JP26886497 A JP 26886497A JP 26886497 A JP26886497 A JP 26886497A JP H11104957 A JPH11104957 A JP H11104957A
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- JP
- Japan
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- wafer
- air
- polishing
- suction member
- head
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ウェーハのキャリアに塵を吸着することなくウ
ェーハをキャリアに吸着することができ、且つ、キャリ
アとウェーハとの間に安定した圧力の圧力エア層を形成
してウェーハを研磨する。 【解決手段】本発明は、ウェーハ38を吸着する多孔質
板28をヘッド本体24に突没自在に設けている。多孔
質板28は、スプリング30によってヘッド本体24か
ら突出する方向に付勢され、また、サクションポンプ4
8を駆動することにより吸引されてヘッド本体24に没
入される。この没入時に、多孔質板28で吸着したウェ
ーハ38がヘッド本体24に当接することにより、多孔
質板28から離脱して研磨布16上に載置される。そし
て、ヘッド本体24の吹出口52からエアを供給して圧
力エア層を形成し、圧力エア層を介して押圧力をウェー
ハ38に伝達させてウェーハ38を研磨する。
ェーハをキャリアに吸着することができ、且つ、キャリ
アとウェーハとの間に安定した圧力の圧力エア層を形成
してウェーハを研磨する。 【解決手段】本発明は、ウェーハ38を吸着する多孔質
板28をヘッド本体24に突没自在に設けている。多孔
質板28は、スプリング30によってヘッド本体24か
ら突出する方向に付勢され、また、サクションポンプ4
8を駆動することにより吸引されてヘッド本体24に没
入される。この没入時に、多孔質板28で吸着したウェ
ーハ38がヘッド本体24に当接することにより、多孔
質板28から離脱して研磨布16上に載置される。そし
て、ヘッド本体24の吹出口52からエアを供給して圧
力エア層を形成し、圧力エア層を介して押圧力をウェー
ハ38に伝達させてウェーハ38を研磨する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハ研磨装置に
係り、特に化学的機械研磨法(CMP:ChemicalMechan
ical Polishing )によるウェーハ研磨装置に関する。
係り、特に化学的機械研磨法(CMP:ChemicalMechan
ical Polishing )によるウェーハ研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8-339979号公報に開示されたウェ
ーハ研磨装置はウェーハ保持ヘッド、及び研磨布を備え
ている。前記ウェーハ保持ヘッドに設けられたキャリア
には、エア吹出口が形成され、このエア吹出口からキャ
リアとウェーハとの間に加圧エアを供給して圧力エア層
を形成し、この圧力エア層の圧力によってウェーハを研
磨布に押し付けて研磨している。
ーハ研磨装置はウェーハ保持ヘッド、及び研磨布を備え
ている。前記ウェーハ保持ヘッドに設けられたキャリア
には、エア吹出口が形成され、このエア吹出口からキャ
リアとウェーハとの間に加圧エアを供給して圧力エア層
を形成し、この圧力エア層の圧力によってウェーハを研
磨布に押し付けて研磨している。
【0003】また、最近では、前述した構成のキャリア
にウェーハの吸着部材を設けたウェーハ研磨装置が提案
されている。このウェーハ研磨装置によれば、前記吸着
部材でウェーハを吸着して研磨布に搬入することがで
き、研磨終了したウェーハを吸着部材で再度吸着して研
磨布から搬出することができるので、ウェーハの取り扱
いが容易になる。
にウェーハの吸着部材を設けたウェーハ研磨装置が提案
されている。このウェーハ研磨装置によれば、前記吸着
部材でウェーハを吸着して研磨布に搬入することがで
き、研磨終了したウェーハを吸着部材で再度吸着して研
磨布から搬出することができるので、ウェーハの取り扱
いが容易になる。
【0004】ところで、キャリアに吸着部材を設ける
と、ウェーハの吸着時にスラリーや研磨屑等の塵が吸着
部材に一緒に吸着されて吸着力が低下する場合があるの
で、塵の吸着を防止する構造が要求される。そこで、従
来では、キャリアの周囲に多数のエア吹出口を形成し、
これらのエア吹出口からエアを弱い圧力で吹き出して、
吸着部材の周囲にエアカーテンを形成することにより、
塵の吸着を防止することが提案されている。
と、ウェーハの吸着時にスラリーや研磨屑等の塵が吸着
部材に一緒に吸着されて吸着力が低下する場合があるの
で、塵の吸着を防止する構造が要求される。そこで、従
来では、キャリアの周囲に多数のエア吹出口を形成し、
これらのエア吹出口からエアを弱い圧力で吹き出して、
吸着部材の周囲にエアカーテンを形成することにより、
塵の吸着を防止することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ウ
ェーハ研磨装置は、吸着部材とエア吹出口とがキャリア
の同一平面内に形成されているため、ウェーハの吸着が
難しいという欠点がある。このような不具合は、吸着部
材をエア吹出口から突出した位置に設け、エア吹出口と
の高さ位置をずらすことによって解消できる。しかし、
吸着部材を突出させると、キャリアとウェーハとの間に
段差が生じるので、安定した圧力の圧力エア層を形成す
ることが難しいという欠点がある。
ェーハ研磨装置は、吸着部材とエア吹出口とがキャリア
の同一平面内に形成されているため、ウェーハの吸着が
難しいという欠点がある。このような不具合は、吸着部
材をエア吹出口から突出した位置に設け、エア吹出口と
の高さ位置をずらすことによって解消できる。しかし、
吸着部材を突出させると、キャリアとウェーハとの間に
段差が生じるので、安定した圧力の圧力エア層を形成す
ることが難しいという欠点がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、塵を吸着することなくウェーハをキャリアの
吸着部材に吸着することができ、且つ、キャリアとウェ
ーハとの間に安定した圧力の圧力エア層を形成すること
ができるウェーハ研磨装置を提供することを目的とす
る。
たもので、塵を吸着することなくウェーハをキャリアの
吸着部材に吸着することができ、且つ、キャリアとウェ
ーハとの間に安定した圧力の圧力エア層を形成すること
ができるウェーハ研磨装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、ウェーハを回転する研磨布に押し付けて、
ウェーハの表面を研磨するウェーハ研磨装置において、
ウェーハ保持ヘッドと、前記ウェーハ保持ヘッドに突没
自在に設けられると共に前記ウェーハの裏面を吸着する
吸着部材と、前記吸着部材を前記ウェーハ保持ヘッドか
ら突出する方向に付勢する付勢部材と、前記吸着部材を
介してウェーハを吸引し該ウェーハを吸着部材に吸着さ
せると共に、ウェーハを吸着した吸着部材を吸引して前
記ウェーハ保持ヘッドに没入させることにより、ウェー
ハを吸着部材から離脱させるエア吸引手段と、前記吸着
部材を前記研磨布に向けて押圧する押圧手段と、前記ウ
ェーハ保持ヘッドに形成されたエア吹出口から前記吸着
部材と前記ウェーハとの間にエアを供給して圧力エア層
を形成し、前記押圧手段からの押圧力を圧力エア層を介
してウェーハに伝達させるエア供給手段と、から成るこ
とを特徴としている。
するために、ウェーハを回転する研磨布に押し付けて、
ウェーハの表面を研磨するウェーハ研磨装置において、
ウェーハ保持ヘッドと、前記ウェーハ保持ヘッドに突没
自在に設けられると共に前記ウェーハの裏面を吸着する
吸着部材と、前記吸着部材を前記ウェーハ保持ヘッドか
ら突出する方向に付勢する付勢部材と、前記吸着部材を
介してウェーハを吸引し該ウェーハを吸着部材に吸着さ
せると共に、ウェーハを吸着した吸着部材を吸引して前
記ウェーハ保持ヘッドに没入させることにより、ウェー
ハを吸着部材から離脱させるエア吸引手段と、前記吸着
部材を前記研磨布に向けて押圧する押圧手段と、前記ウ
ェーハ保持ヘッドに形成されたエア吹出口から前記吸着
部材と前記ウェーハとの間にエアを供給して圧力エア層
を形成し、前記押圧手段からの押圧力を圧力エア層を介
してウェーハに伝達させるエア供給手段と、から成るこ
とを特徴としている。
【0008】本発明によれば、ウェーハを吸着する時の
吸着部材の位置は、付勢部材の付勢力でウェーハ保持ヘ
ッドから突出した位置にあり、即ち、エア吹出口との高
さ位置がずれた位置にあるので、エア吹出口から塵侵入
防止用のエアを吹き出しながらでも、ウェーハを吸着部
材で容易に吸着することができる。したがって、本発明
は、塵を吸着することなくウェーハを吸着部材に吸着す
ることができる。
吸着部材の位置は、付勢部材の付勢力でウェーハ保持ヘ
ッドから突出した位置にあり、即ち、エア吹出口との高
さ位置がずれた位置にあるので、エア吹出口から塵侵入
防止用のエアを吹き出しながらでも、ウェーハを吸着部
材で容易に吸着することができる。したがって、本発明
は、塵を吸着することなくウェーハを吸着部材に吸着す
ることができる。
【0009】そして、ウェーハを研磨布上に載置する場
合には、エア吸引手段でキャリアを吸引してウェーハ保
持ヘッドに没入させる。これにより、吸着部材に吸着さ
れているウェーハが、ウェーハ保持ヘッドに当接して吸
着部材から離脱するので、ウェーハを研磨布上に載置す
ることができる。そして、ウェーハを研磨する場合に
は、エア供給手段から吸着部材とウェーハとの間にエア
を供給して圧力エア層を形成し、押圧手段からの押圧力
を圧力エア層を介してウェーハに伝達させてウェーハを
研磨する。この時、吸着部材は、前記圧力エア層のエア
圧で前記没入した位置に保持されるため、吸着部材とウ
ェーハとの間に安定した圧力の圧力エア層を形成するこ
とができる。
合には、エア吸引手段でキャリアを吸引してウェーハ保
持ヘッドに没入させる。これにより、吸着部材に吸着さ
れているウェーハが、ウェーハ保持ヘッドに当接して吸
着部材から離脱するので、ウェーハを研磨布上に載置す
ることができる。そして、ウェーハを研磨する場合に
は、エア供給手段から吸着部材とウェーハとの間にエア
を供給して圧力エア層を形成し、押圧手段からの押圧力
を圧力エア層を介してウェーハに伝達させてウェーハを
研磨する。この時、吸着部材は、前記圧力エア層のエア
圧で前記没入した位置に保持されるため、吸着部材とウ
ェーハとの間に安定した圧力の圧力エア層を形成するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るウェーハ研磨装置の好ましい実施の形態について詳説
する。図1は、本発明の実施の形態のウェーハ研磨装置
の全体構成図である。同図に示すウェーハ研磨装置10
は、主として研磨定盤12とウェーハ保持ヘッド14と
から構成される。研磨定盤12は円盤状に形成され、そ
の上面に研磨布16が設けられている。また、研磨定盤
12の下部には、スピンドル18が連結され、このスピ
ンドル18はモータ20の図示しない出力軸に連結され
ている。したがって、モータ20が駆動されると、前記
研磨定盤12は矢印A方向に回転される。また、回転中
の研磨布16上には、図示しないノズルからスラリーが
供給される。
るウェーハ研磨装置の好ましい実施の形態について詳説
する。図1は、本発明の実施の形態のウェーハ研磨装置
の全体構成図である。同図に示すウェーハ研磨装置10
は、主として研磨定盤12とウェーハ保持ヘッド14と
から構成される。研磨定盤12は円盤状に形成され、そ
の上面に研磨布16が設けられている。また、研磨定盤
12の下部には、スピンドル18が連結され、このスピ
ンドル18はモータ20の図示しない出力軸に連結され
ている。したがって、モータ20が駆動されると、前記
研磨定盤12は矢印A方向に回転される。また、回転中
の研磨布16上には、図示しないノズルからスラリーが
供給される。
【0011】前記ウェーハ保持ヘッド14は、回転軸2
2を介して連結された図示しない昇降押圧装置(押圧手
段)によって上下移動自在に設けられている。この昇降
押圧装置によってウェーハ保持ヘッド14は、研磨対象
のウェーハをウェーハ保持ヘッド14にセットする際に
上昇移動され、また、ウェーハを研磨する際に下降移動
されて研磨布16に所定の押圧力で押圧当接される。
2を介して連結された図示しない昇降押圧装置(押圧手
段)によって上下移動自在に設けられている。この昇降
押圧装置によってウェーハ保持ヘッド14は、研磨対象
のウェーハをウェーハ保持ヘッド14にセットする際に
上昇移動され、また、ウェーハを研磨する際に下降移動
されて研磨布16に所定の押圧力で押圧当接される。
【0012】図2は前記ウェーハ保持ヘッド14の縦断
面図で、ウェーハを保持する前の状態を示した図であ
る。同図に示すウェーハ保持ヘッド14は、ヘッド本体
24、キャリア26、多孔質板(吸着部材)28、及び
スプリング30等から構成されている。前記ヘッド本体
24は、カップ状に形成された第1ヘッド31、第2ヘ
ッド32、及び第2ヘッド32の内部に固定された筒状
の第3ヘッド34とから構成される。前記第1ヘッド3
1は、複数本のスプリング33、33…を介して第2ヘ
ッド32が連結され、この第1ヘッド31と第2ヘッド
32とは、第1ヘッド31の上面に連結された回転軸2
2からの回転力によって図2上矢印B方向に回転され
る。また、第2ヘッド32の外周部には、研磨面調整リ
ング36が一体に形成されている。この研磨面調整リン
グ36は図3、図4に示すように、ウェーハ38の研磨
時にウェーハ38と共に研磨布16に押し付けられて、
ウェーハ38のエッジに研磨布16からの応力が集中す
るのを防止している。また、研磨面調整リング36の下
部内周部には、リテーナリング40が取り付けられてい
る。このリテーナリング40で研磨中のウェーハ38が
包囲されることにより、ウェーハ保持ヘッド14からの
ウェーハ38の飛び出しが防止されている。
面図で、ウェーハを保持する前の状態を示した図であ
る。同図に示すウェーハ保持ヘッド14は、ヘッド本体
24、キャリア26、多孔質板(吸着部材)28、及び
スプリング30等から構成されている。前記ヘッド本体
24は、カップ状に形成された第1ヘッド31、第2ヘ
ッド32、及び第2ヘッド32の内部に固定された筒状
の第3ヘッド34とから構成される。前記第1ヘッド3
1は、複数本のスプリング33、33…を介して第2ヘ
ッド32が連結され、この第1ヘッド31と第2ヘッド
32とは、第1ヘッド31の上面に連結された回転軸2
2からの回転力によって図2上矢印B方向に回転され
る。また、第2ヘッド32の外周部には、研磨面調整リ
ング36が一体に形成されている。この研磨面調整リン
グ36は図3、図4に示すように、ウェーハ38の研磨
時にウェーハ38と共に研磨布16に押し付けられて、
ウェーハ38のエッジに研磨布16からの応力が集中す
るのを防止している。また、研磨面調整リング36の下
部内周部には、リテーナリング40が取り付けられてい
る。このリテーナリング40で研磨中のウェーハ38が
包囲されることにより、ウェーハ保持ヘッド14からの
ウェーハ38の飛び出しが防止されている。
【0013】前記第2ヘッド32には、エア吸引路42
が形成されている。このエア吸引路42の吸引口44
は、第2ヘッド32の下面に形成されており、第2ヘッ
ド32と第3ヘッド34とキャリア26とによって囲ま
れた空間部46に連通されている。また、前記エア吸引
路42は、図2中二点鎖線で示すようにウェーハ保持ヘ
ッド14の外部に延設され、サクションポンプ(SP:
suction pump:エア吸引手段) 48に接続されている。
したがって、サクションポンプ48を駆動すると、ウェ
ーハ38が多孔質板28に吸引されて、多孔質板28の
下面に吸着保持される。また、サクションポンプ48を
継続して駆動すると、前記空間部46がウェーハ38に
密閉されているので、キャリア26がヘッド本体24に
対して上昇される(図3、図4参照)。多孔質板28
は、内部に多数の通気路を有するものであり、例えば、
セラミック材料の焼結体よりなるものが用いられてい
る。
が形成されている。このエア吸引路42の吸引口44
は、第2ヘッド32の下面に形成されており、第2ヘッ
ド32と第3ヘッド34とキャリア26とによって囲ま
れた空間部46に連通されている。また、前記エア吸引
路42は、図2中二点鎖線で示すようにウェーハ保持ヘ
ッド14の外部に延設され、サクションポンプ(SP:
suction pump:エア吸引手段) 48に接続されている。
したがって、サクションポンプ48を駆動すると、ウェ
ーハ38が多孔質板28に吸引されて、多孔質板28の
下面に吸着保持される。また、サクションポンプ48を
継続して駆動すると、前記空間部46がウェーハ38に
密閉されているので、キャリア26がヘッド本体24に
対して上昇される(図3、図4参照)。多孔質板28
は、内部に多数の通気路を有するものであり、例えば、
セラミック材料の焼結体よりなるものが用いられてい
る。
【0014】前記第3ヘッド34には図2に示すよう
に、複数のエア供給路50(図2上では2本のみ図示)
が形成されている。これらのエア供給路50は、多孔質
板28を囲むように所定の間隔で形成され、また、これ
らのエア供給路50の吹出口52は、第3ヘッド34の
下面に形成されている。前記エア供給路50は、図2中
二点鎖線で示すように、第2ヘッド32を介してウェー
ハ保持ヘッド14の外部に延設され、エアポンプ(A
P:air pump:エア供給手段)54に接続される。した
がって、エアポンプ54を駆動すると、ポンプ54から
の加圧エアが図4に示すように、吹出口52、52…を
介して多孔質板28、第3ヘッド34とウェーハ38と
の間の空間部56に噴き出される。これにより、空間部
56に圧力エア層が形成され、図4上矢印で示す方向の
押圧力がこの圧力エア層を介してウェーハ38に伝達さ
れる。ウェーハ38は、前記圧力エア層を介して伝達さ
れる前記押圧力によって研磨布16に押し付けられて研
磨される。
に、複数のエア供給路50(図2上では2本のみ図示)
が形成されている。これらのエア供給路50は、多孔質
板28を囲むように所定の間隔で形成され、また、これ
らのエア供給路50の吹出口52は、第3ヘッド34の
下面に形成されている。前記エア供給路50は、図2中
二点鎖線で示すように、第2ヘッド32を介してウェー
ハ保持ヘッド14の外部に延設され、エアポンプ(A
P:air pump:エア供給手段)54に接続される。した
がって、エアポンプ54を駆動すると、ポンプ54から
の加圧エアが図4に示すように、吹出口52、52…を
介して多孔質板28、第3ヘッド34とウェーハ38と
の間の空間部56に噴き出される。これにより、空間部
56に圧力エア層が形成され、図4上矢印で示す方向の
押圧力がこの圧力エア層を介してウェーハ38に伝達さ
れる。ウェーハ38は、前記圧力エア層を介して伝達さ
れる前記押圧力によって研磨布16に押し付けられて研
磨される。
【0015】図2に示すように前記キャリア26は、略
円柱状に形成されると共に、ヘッド本体24の下部にヘ
ッド本体24と同軸上に配置されている。また、キャリ
ア26の下面には凹部27が形成され、この凹部27に
前記多孔質板28が設けられている。多孔質板28に
は、キャリア26に形成されたエア通路58が連通され
ており、このエア通路58はキャリア26を貫通して前
記空気室46に連通されている。これにより、サクショ
ンポンプ48を駆動すれば、図3に示すようにウェーハ
38を多孔質板28で吸着保持することができる。
円柱状に形成されると共に、ヘッド本体24の下部にヘ
ッド本体24と同軸上に配置されている。また、キャリ
ア26の下面には凹部27が形成され、この凹部27に
前記多孔質板28が設けられている。多孔質板28に
は、キャリア26に形成されたエア通路58が連通され
ており、このエア通路58はキャリア26を貫通して前
記空気室46に連通されている。これにより、サクショ
ンポンプ48を駆動すれば、図3に示すようにウェーハ
38を多孔質板28で吸着保持することができる。
【0016】図2に示すように前記キャリア26には、
その上部にフランジ60が形成されている。このフラン
ジ60が前記空気室46を画成する第3ヘッド34の内
周面35に上下方向に摺動自在に支持されている。前記
フランジ60の外周縁にはOリング62が装着され、こ
のOリング62によって空気室46が密閉されている。
また、キャリア26と第2ヘッド32との間にはスプリ
ング30、30が設けられている。このスプリング3
0、30の付勢力によってキャリア26は、多孔質板2
8がヘッド本体24の下部から突出するように付勢され
ている。前記スプリング30、30は、その位置がずれ
ないように、キャリア26に形成された凹部27、27
に挿入されている。なお、前記スプリング30は、Oリ
ング62の摺動抵抗に抗して多孔質板28をヘッド本体
24の下部から突出させるだけの力があれば十分であ
り、即ち、キャリア26を弱い力でも上方に移動させる
ことができるばね定数のものが適用されている。
その上部にフランジ60が形成されている。このフラン
ジ60が前記空気室46を画成する第3ヘッド34の内
周面35に上下方向に摺動自在に支持されている。前記
フランジ60の外周縁にはOリング62が装着され、こ
のOリング62によって空気室46が密閉されている。
また、キャリア26と第2ヘッド32との間にはスプリ
ング30、30が設けられている。このスプリング3
0、30の付勢力によってキャリア26は、多孔質板2
8がヘッド本体24の下部から突出するように付勢され
ている。前記スプリング30、30は、その位置がずれ
ないように、キャリア26に形成された凹部27、27
に挿入されている。なお、前記スプリング30は、Oリ
ング62の摺動抵抗に抗して多孔質板28をヘッド本体
24の下部から突出させるだけの力があれば十分であ
り、即ち、キャリア26を弱い力でも上方に移動させる
ことができるばね定数のものが適用されている。
【0017】次に、前記の如く構成されたウェーハ研磨
装置10の作用について説明する。まず、ウェーハ保持
ヘッド14を上昇させた後、エアポンプ54を駆動して
吹出口52から弱い圧力のエアを吹き出すことにより、
塵侵入防止用のエアカーテンを多孔質板28の回りに形
成する。続いて、サクションポンプ48を駆動して研磨
対象のウェーハ38を多孔質板28に吸着保持させる。
ウェーハ38の吸着時において、多孔質板28は図2に
示したように、スプリング30、30の付勢力でヘッド
本体24から突出した位置にある。即ち、多孔質板28
は、吹出口52との高さ位置が下方にずれた位置にある
ので、吹出口52からエアを吹き出しながらでも、ウェ
ーハ38を多孔質板28で容易に吸着することができ
る。したがって、本実施の形態は、塵を吸着することな
くウェーハ38を多孔質板28に吸着することができ
る。
装置10の作用について説明する。まず、ウェーハ保持
ヘッド14を上昇させた後、エアポンプ54を駆動して
吹出口52から弱い圧力のエアを吹き出すことにより、
塵侵入防止用のエアカーテンを多孔質板28の回りに形
成する。続いて、サクションポンプ48を駆動して研磨
対象のウェーハ38を多孔質板28に吸着保持させる。
ウェーハ38の吸着時において、多孔質板28は図2に
示したように、スプリング30、30の付勢力でヘッド
本体24から突出した位置にある。即ち、多孔質板28
は、吹出口52との高さ位置が下方にずれた位置にある
ので、吹出口52からエアを吹き出しながらでも、ウェ
ーハ38を多孔質板28で容易に吸着することができ
る。したがって、本実施の形態は、塵を吸着することな
くウェーハ38を多孔質板28に吸着することができ
る。
【0018】次に、ウェーハ保持ヘッド14を下降させ
て、ウェーハ保持ヘッド14の研磨面調整リング36が
研磨布16に当接した位置で下降移動を停止する。そし
て、サクションポンプ48による吸引力を上げると、図
3に示したように空気室46がウェーハ38によって密
閉されているので、キャリア26が吸引されてヘッド本
体24に没入していく。キャリア26が没入していく
と、多孔質板28に吸着されているウェーハ38の裏面
が第3ヘッド34の下面に当接し、そして、キャリア2
6の継続する没入動作によってウェーハ38が第3ヘッ
ド34に押されて多孔質板28から離脱する。これによ
り、ウェーハ38を図4に示したように研磨布16上に
載置することができる。
て、ウェーハ保持ヘッド14の研磨面調整リング36が
研磨布16に当接した位置で下降移動を停止する。そし
て、サクションポンプ48による吸引力を上げると、図
3に示したように空気室46がウェーハ38によって密
閉されているので、キャリア26が吸引されてヘッド本
体24に没入していく。キャリア26が没入していく
と、多孔質板28に吸着されているウェーハ38の裏面
が第3ヘッド34の下面に当接し、そして、キャリア2
6の継続する没入動作によってウェーハ38が第3ヘッ
ド34に押されて多孔質板28から離脱する。これによ
り、ウェーハ38を図4に示したように研磨布16上に
載置することができる。
【0019】ウェーハ38が研磨布16上に載置される
と、サクションポンプ48を停止する前にエアポンプ5
4を駆動して加圧エアを吹出口52から空気室56に供
給し、圧力エア層を空気室56に形成して押圧力を圧力
エア層を介してウェーハ38に伝達する。この時、多孔
質板28は、前記圧力エア層のエア圧で前記没入した位
置に保持されるため、多孔質板28とウェーハ38との
間に安定した圧力の圧力エア層を形成することができ
る。なお、多孔質板28を前記没入した位置に保持させ
るエア圧力は、多孔質板28に直接かかるエア圧力、及
び第3ヘッド34に形成されたエア通路35、35…と
空気室46とを介してキャリア26のフランジ60にか
かるエア圧力の2つの圧力がある。
と、サクションポンプ48を停止する前にエアポンプ5
4を駆動して加圧エアを吹出口52から空気室56に供
給し、圧力エア層を空気室56に形成して押圧力を圧力
エア層を介してウェーハ38に伝達する。この時、多孔
質板28は、前記圧力エア層のエア圧で前記没入した位
置に保持されるため、多孔質板28とウェーハ38との
間に安定した圧力の圧力エア層を形成することができ
る。なお、多孔質板28を前記没入した位置に保持させ
るエア圧力は、多孔質板28に直接かかるエア圧力、及
び第3ヘッド34に形成されたエア通路35、35…と
空気室46とを介してキャリア26のフランジ60にか
かるエア圧力の2つの圧力がある。
【0020】この後、研磨定盤12及びウェーハ保持ヘ
ッド14を回転させてウェーハ38の研磨を開始する。
そして、ウェーハ38の研磨量が、予め設定された研磨
目標値に達した時にウェーハ研磨装置10を停止する。
これにより、1枚のウェーハ38の研磨が終了する。研
磨終了したウェーハ38をウェーハ研磨装置10から搬
出する際には、まず、空気室56に形成されている圧力
エア層の圧力を徐々に弱めていく。これにより、キャリ
ア26がスプリング30の付勢力で下降しはじめ、そし
て、多孔質板28がウェーハ38の裏面に密着する。次
に、サクションポンプ48を駆動してウェーハ38を多
孔質板28で吸着保持した後、ウェーハ保持ヘッド14
を上昇させて、搬出部に向けて移動させる。これによ
り、研磨終了したウェーハ38の搬出が終了する。継続
して2枚目以降のウェーハ38を研磨する場合には、前
述した工程を繰り返す。
ッド14を回転させてウェーハ38の研磨を開始する。
そして、ウェーハ38の研磨量が、予め設定された研磨
目標値に達した時にウェーハ研磨装置10を停止する。
これにより、1枚のウェーハ38の研磨が終了する。研
磨終了したウェーハ38をウェーハ研磨装置10から搬
出する際には、まず、空気室56に形成されている圧力
エア層の圧力を徐々に弱めていく。これにより、キャリ
ア26がスプリング30の付勢力で下降しはじめ、そし
て、多孔質板28がウェーハ38の裏面に密着する。次
に、サクションポンプ48を駆動してウェーハ38を多
孔質板28で吸着保持した後、ウェーハ保持ヘッド14
を上昇させて、搬出部に向けて移動させる。これによ
り、研磨終了したウェーハ38の搬出が終了する。継続
して2枚目以降のウェーハ38を研磨する場合には、前
述した工程を繰り返す。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るウェー
ハ研磨装置によれば、ウェーハの吸着時に吸着部材は、
ウェーハ保持ヘッドから突出した位置に保持されるの
で、塵を吸着することなくウェーハを吸着部材に吸着す
ることができる。また、ウェーハの研磨時に吸着部材
は、ウェーハ保持ヘッドに没入した位置に保持されるの
で、吸着部材とウェーハとの間に安定した圧力の圧力エ
ア層を形成することができる。
ハ研磨装置によれば、ウェーハの吸着時に吸着部材は、
ウェーハ保持ヘッドから突出した位置に保持されるの
で、塵を吸着することなくウェーハを吸着部材に吸着す
ることができる。また、ウェーハの研磨時に吸着部材
は、ウェーハ保持ヘッドに没入した位置に保持されるの
で、吸着部材とウェーハとの間に安定した圧力の圧力エ
ア層を形成することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係るウェーハ研磨装置の
全体構造図
全体構造図
【図2】図1のウェーハ研磨装置に適用されたウェーハ
保持ヘッドの縦断面図でウェーハを保持する前の状態を
示す図
保持ヘッドの縦断面図でウェーハを保持する前の状態を
示す図
【図3】ウェーハ保持ヘッドの縦断面図でウェーハを保
持した状態を示す図
持した状態を示す図
【図4】ウェーハ保持ヘッドの縦断面図でウェーハ研磨
中の状態を示す図
中の状態を示す図
10…ウェーハ研磨装置 12…研磨定盤 14…ウェーハ保持ヘッド 16…研磨布 24…ヘッド本体 26…キャリア 28…多孔質板 30…スプリング 48…サクションポンプ 54…エアポンプ
Claims (1)
- 【請求項1】ウェーハを回転する研磨布に押し付けて、
ウェーハの表面を研磨するウェーハ研磨装置において、 ウェーハ保持ヘッドと、 前記ウェーハ保持ヘッドに突没自在に設けられると共に
前記ウェーハの裏面を吸着する吸着部材と、 前記吸着部材を前記ウェーハ保持ヘッドから突出する方
向に付勢する付勢部材と、 前記吸着部材を介してウェーハを吸引し該ウェーハを吸
着部材に吸着させると共に、ウェーハを吸着した吸着部
材を吸引して前記ウェーハ保持ヘッドに没入させること
により、ウェーハを吸着部材から離脱させるエア吸引手
段と、 前記吸着部材を前記研磨布に向けて押圧する押圧手段
と、 前記ウェーハ保持ヘッドに形成されたエア吹出口から前
記吸着部材と前記ウェーハとの間にエアを供給して圧力
エア層を形成し、前記押圧手段からの押圧力を圧力エア
層を介してウェーハに伝達させるエア供給手段と、 から成ることを特徴とするウェーハ研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26886497A JPH11104957A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | ウェーハ研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26886497A JPH11104957A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | ウェーハ研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104957A true JPH11104957A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17464331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26886497A Pending JPH11104957A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | ウェーハ研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11104957A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009107334A1 (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-03 | 信越半導体株式会社 | 研磨ヘッド及び研磨装置並びに研磨方法 |
CN103481187A (zh) * | 2013-09-17 | 2014-01-01 | 浙江工业大学 | 一种研磨设备的自动加压方法 |
CN103537977A (zh) * | 2013-09-17 | 2014-01-29 | 浙江工业大学 | 一种研磨设备的自动加压装置 |
CN111730437A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-10-02 | 广州佳优华信息科技有限公司 | 一种数控车床 |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP26886497A patent/JPH11104957A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009107334A1 (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-03 | 信越半導体株式会社 | 研磨ヘッド及び研磨装置並びに研磨方法 |
CN103481187A (zh) * | 2013-09-17 | 2014-01-01 | 浙江工业大学 | 一种研磨设备的自动加压方法 |
CN103537977A (zh) * | 2013-09-17 | 2014-01-29 | 浙江工业大学 | 一种研磨设备的自动加压装置 |
CN103537977B (zh) * | 2013-09-17 | 2017-01-04 | 浙江工业大学 | 一种研磨设备的自动加压装置 |
CN111730437A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-10-02 | 广州佳优华信息科技有限公司 | 一种数控车床 |
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