JPH11104392A - 洗濯機 - Google Patents
洗濯機Info
- Publication number
- JPH11104392A JPH11104392A JP9272364A JP27236497A JPH11104392A JP H11104392 A JPH11104392 A JP H11104392A JP 9272364 A JP9272364 A JP 9272364A JP 27236497 A JP27236497 A JP 27236497A JP H11104392 A JPH11104392 A JP H11104392A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation speed
- motor
- power supply
- washing
- frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽内
に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽内で洗濯物の洗濯、
脱水を行う洗濯機において、洗濯脱水槽の回転数を高精
度で検知して、インダクションモータの大きさを小さく
し、洗濯機本体を大きくすることなく洗濯兼脱水槽を大
きくし、使い勝手を向上する。 【解決手段】 水受け槽内に回転自在に配設したドラム
を第1のインダクションモータ15により第1の回転数
N1で回転させ、第2のインダクションモータ16によ
り第2の回転数N2で回転させ、第1または第2のイン
ダクションモータ15、16のいずれかに回転数検知手
段29を設け、商用電源31の周波数を電源周波数検知
手段36により検知する。制御手段21は、第1または
第2のインダクションモータ15、16の必要回転数を
確保しながら、電源周波数によるトルク差、消費電力、
発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低減する。
に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽内で洗濯物の洗濯、
脱水を行う洗濯機において、洗濯脱水槽の回転数を高精
度で検知して、インダクションモータの大きさを小さく
し、洗濯機本体を大きくすることなく洗濯兼脱水槽を大
きくし、使い勝手を向上する。 【解決手段】 水受け槽内に回転自在に配設したドラム
を第1のインダクションモータ15により第1の回転数
N1で回転させ、第2のインダクションモータ16によ
り第2の回転数N2で回転させ、第1または第2のイン
ダクションモータ15、16のいずれかに回転数検知手
段29を設け、商用電源31の周波数を電源周波数検知
手段36により検知する。制御手段21は、第1または
第2のインダクションモータ15、16の必要回転数を
確保しながら、電源周波数によるトルク差、消費電力、
発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機本体内に弾
性的に支持した水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼
脱水槽内で洗濯物の洗濯、脱水を行う洗濯機に関するも
のである。
性的に支持した水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼
脱水槽内で洗濯物の洗濯、脱水を行う洗濯機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱水兼用洗濯機は図9に
示すように構成していた。以下、その構成について説明
する。
示すように構成していた。以下、その構成について説明
する。
【0003】図に示すように、ドラム(洗濯兼脱水槽)
1は、外周部に多数の通水孔2を全面に設け、水受け槽
3内に回転自在に配設している。ドラム1の回転中心に
水平軸4の一端を固定し、水平軸4の他端にドラムプー
リー5を固定している。モータ6は、ベルト7によりド
ラムプーリー5と連結し、ドラム1を回転駆動する。ド
ラム1の開口部に蓋8を開閉自在に設けている。
1は、外周部に多数の通水孔2を全面に設け、水受け槽
3内に回転自在に配設している。ドラム1の回転中心に
水平軸4の一端を固定し、水平軸4の他端にドラムプー
リー5を固定している。モータ6は、ベルト7によりド
ラムプーリー5と連結し、ドラム1を回転駆動する。ド
ラム1の開口部に蓋8を開閉自在に設けている。
【0004】水受け槽3は、洗濯機本体9よりばね体1
0で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時の振動が
洗濯機本体9に伝達されないように防振支持するととも
に、脱水時の振動を低減する重り12を設けている。ヒ
ータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱するものであ
る。制御装置14は、モータ6、ヒータ13などの動作
を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次
制御する。
0で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時の振動が
洗濯機本体9に伝達されないように防振支持するととも
に、脱水時の振動を低減する重り12を設けている。ヒ
ータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱するものであ
る。制御装置14は、モータ6、ヒータ13などの動作
を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次
制御する。
【0005】上記構成において動作を説明すると、蓋8
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始する
と、洗濯行程では、ドラム1はモータ6によって第1の
回転数N1(約53rpm)で回転駆動され、ドラム1
内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。こう
して洗濯行程が進行する。すすぎ行程においても洗濯行
程と同様の動作を行う。
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始する
と、洗濯行程では、ドラム1はモータ6によって第1の
回転数N1(約53rpm)で回転駆動され、ドラム1
内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。こう
して洗濯行程が進行する。すすぎ行程においても洗濯行
程と同様の動作を行う。
【0006】脱水行程では、ドラム1は第2の回転数N
2(約1000rpm)で回転駆動され、洗濯物は遠心
脱水される。このとき、ドラム1内の洗濯物の片寄り、
すなわちアンバランスが生じると、ドラム1、水受け槽
3などの揺動体は振動するが、脱水起動時は防振ダンパ
ー11により揺動体の振動を減衰し、定常脱水時は防振
ダンパー11の防振機構により洗濯機本体9に伝達され
ることはない。
2(約1000rpm)で回転駆動され、洗濯物は遠心
脱水される。このとき、ドラム1内の洗濯物の片寄り、
すなわちアンバランスが生じると、ドラム1、水受け槽
3などの揺動体は振動するが、脱水起動時は防振ダンパ
ー11により揺動体の振動を減衰し、定常脱水時は防振
ダンパー11の防振機構により洗濯機本体9に伝達され
ることはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、ドラム1は、洗濯行程では第1の回転数N1で駆
動され、脱水行程では第2の回転数N2で駆動される。
これらの回転数を得るために、モータ6として整流子モ
ータを使用していた。このため、モータ6の寿命が短
く、洗濯機の耐用年数が短くなるという問題を有してい
た。
では、ドラム1は、洗濯行程では第1の回転数N1で駆
動され、脱水行程では第2の回転数N2で駆動される。
これらの回転数を得るために、モータ6として整流子モ
ータを使用していた。このため、モータ6の寿命が短
く、洗濯機の耐用年数が短くなるという問題を有してい
た。
【0008】また、モータ6にインダクションモータを
使用した場合には、洗濯行程と脱水行程とで極数を切換
えるなどによってモータ6の回転数を切り換えて駆動す
る必要があり、モータ6の寸法が大きくなり、ひいては
洗濯機本体9の寸法が大きくなるという問題があり、洗
濯機本体9の寸法を変えなければドラム1が小さくなっ
て、洗濯容量が制限されるという問題を有していた。
使用した場合には、洗濯行程と脱水行程とで極数を切換
えるなどによってモータ6の回転数を切り換えて駆動す
る必要があり、モータ6の寸法が大きくなり、ひいては
洗濯機本体9の寸法が大きくなるという問題があり、洗
濯機本体9の寸法を変えなければドラム1が小さくなっ
て、洗濯容量が制限されるという問題を有していた。
【0009】また、脱水行程でのドラム1内の洗濯物の
アンバランスによる振動、騒音を抑えるために、ドラム
1を第2の回転数N2で駆動する脱水行程の前に、ドラ
ム1を第1の回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、第
1の回転数N1から洗濯物がドラム1の内壁に張り付く
第3の回転数N3に徐々に回転数を上昇させる布バラン
ス行程と、布バランス行程の後、脱水可能な第4の回転
数N4で駆動する予備脱水行程と、予備脱水行程後に第
3の回転数N3で駆動し洗濯物のアンバランスを検知し
判定するアンバランス判定行程とを経て脱水行程に入
る。このため、ドラム1の回転数を制御することが必要
なことからドラム1の回転数を高精度で検知することが
望まれている。
アンバランスによる振動、騒音を抑えるために、ドラム
1を第2の回転数N2で駆動する脱水行程の前に、ドラ
ム1を第1の回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、第
1の回転数N1から洗濯物がドラム1の内壁に張り付く
第3の回転数N3に徐々に回転数を上昇させる布バラン
ス行程と、布バランス行程の後、脱水可能な第4の回転
数N4で駆動する予備脱水行程と、予備脱水行程後に第
3の回転数N3で駆動し洗濯物のアンバランスを検知し
判定するアンバランス判定行程とを経て脱水行程に入
る。このため、ドラム1の回転数を制御することが必要
なことからドラム1の回転数を高精度で検知することが
望まれている。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、モータのトルク−回転数特性を電源周波数に応じて
制御し、必要な回転数、トルクを確保しながら、消費電
力、発熱などを低減してモータの大きさを小さくし、洗
濯機本体の大きさを大きくすることなく洗濯兼脱水槽の
大きさを大きくし、使い勝手を向上することを目的とし
ている。
で、モータのトルク−回転数特性を電源周波数に応じて
制御し、必要な回転数、トルクを確保しながら、消費電
力、発熱などを低減してモータの大きさを小さくし、洗
濯機本体の大きさを大きくすることなく洗濯兼脱水槽の
大きさを大きくし、使い勝手を向上することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽
内に洗濯兼脱水槽を回転自在に配設し、洗濯兼脱水槽を
第1のインダクションモータにより第1の回転数で回転
させるとともに、第2のインダクションモータにより第
2の回転数で回転させ、第1または第2のインダクショ
ンモータのいずれかに回転数検知手段を設け、商用電源
の周波数を電源周波数検知手段により検知する。制御手
段は、第1または第2のインダクションモータの必要回
転数を確保しながら、電源周波数によるトルク差、消費
電力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低減するよ
うにしたものである。
するために、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽
内に洗濯兼脱水槽を回転自在に配設し、洗濯兼脱水槽を
第1のインダクションモータにより第1の回転数で回転
させるとともに、第2のインダクションモータにより第
2の回転数で回転させ、第1または第2のインダクショ
ンモータのいずれかに回転数検知手段を設け、商用電源
の周波数を電源周波数検知手段により検知する。制御手
段は、第1または第2のインダクションモータの必要回
転数を確保しながら、電源周波数によるトルク差、消費
電力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低減するよ
うにしたものである。
【0012】これにより、モータのトルク−回転数特性
を電源周波数に応じて制御し、必要な回転数、トルクを
確保しながら、消費電力、発熱などを低減してモータの
大きさを小さくすることができ、洗濯機本体の大きさを
大きくすることなく洗濯兼脱水槽の大きさを大きくし、
使い勝手を向上することができる。
を電源周波数に応じて制御し、必要な回転数、トルクを
確保しながら、消費電力、発熱などを低減してモータの
大きさを小さくすることができ、洗濯機本体の大きさを
大きくすることなく洗濯兼脱水槽の大きさを大きくし、
使い勝手を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記
水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽と、前記
洗濯兼脱水槽を第1の回転数で回転させる第1のインダ
クションモータと、前記洗濯兼脱水槽を第2の回転数で
回転させる第2のインダクションモータと、前記第1ま
たは第2のインダクションモータのいずれかに設けた回
転数検知手段と、商用電源の周波数を検知する電源周波
数検知手段と、制御手段とを備え、前記制御手段は、前
記第1または第2のインダクションモータの必要回転数
を確保しながら、電源周波数によるトルク差、消費電
力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低減するよう
にしたものであり、洗濯兼脱水槽の回転数を高精度で検
知して、インダクションモータのトルク−回転数特性を
商用電源の周波数に応じて制御することにより、必要な
回転数、トルクを確保しながら、消費電力、発熱などを
低減してモータの大きさを小さくすることができ、ま
た、洗濯兼脱水槽の回転数に応じて2つのモータを使い
分けることにより個々のモータを小型にするとともに、
小型の利点を活かして構造設計上の自由度を高めること
により、洗濯機本体の大きさを大きくすることなく洗濯
兼脱水槽の大きさを大きくすることで、使い勝手を向上
することができ、モータの寿命を長くして製品の耐用年
数を長くすることができる。
は、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記
水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽と、前記
洗濯兼脱水槽を第1の回転数で回転させる第1のインダ
クションモータと、前記洗濯兼脱水槽を第2の回転数で
回転させる第2のインダクションモータと、前記第1ま
たは第2のインダクションモータのいずれかに設けた回
転数検知手段と、商用電源の周波数を検知する電源周波
数検知手段と、制御手段とを備え、前記制御手段は、前
記第1または第2のインダクションモータの必要回転数
を確保しながら、電源周波数によるトルク差、消費電
力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低減するよう
にしたものであり、洗濯兼脱水槽の回転数を高精度で検
知して、インダクションモータのトルク−回転数特性を
商用電源の周波数に応じて制御することにより、必要な
回転数、トルクを確保しながら、消費電力、発熱などを
低減してモータの大きさを小さくすることができ、ま
た、洗濯兼脱水槽の回転数に応じて2つのモータを使い
分けることにより個々のモータを小型にするとともに、
小型の利点を活かして構造設計上の自由度を高めること
により、洗濯機本体の大きさを大きくすることなく洗濯
兼脱水槽の大きさを大きくすることで、使い勝手を向上
することができ、モータの寿命を長くして製品の耐用年
数を長くすることができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、商用電源の電圧を検知する電圧検
知手段を備え、制御手段は、電源電圧変動によるトルク
差、消費電力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低
減するようにしたものであり、商用電源の電圧を検知
し、インダクションモータの必要回転数を確保しなが
ら、電源電圧によるトルク−回転数特性を変化させ、電
源電圧によるトルク変動差、消費電力、発熱差を小さく
し、かつ消費電力、発熱を低減することができる。
記載の発明において、商用電源の電圧を検知する電圧検
知手段を備え、制御手段は、電源電圧変動によるトルク
差、消費電力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低
減するようにしたものであり、商用電源の電圧を検知
し、インダクションモータの必要回転数を確保しなが
ら、電源電圧によるトルク−回転数特性を変化させ、電
源電圧によるトルク変動差、消費電力、発熱差を小さく
し、かつ消費電力、発熱を低減することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、回転数検知手段により洗濯兼脱水
槽の回転数を検知するようにし、制御手段は、電源周波
数検知手段により検知した商用電源の周波数が第1の周
波数のときは、前記洗濯兼脱水槽の回転数が所定回転数
以上で第1または第2のインダクションモータの進相用
コンデンサの容量を切り替え、第2の周波数のときは進
相用コンデンサの容量を切り替えないようにしたもので
あり、第1または第2のインダクションモータの特性よ
り、商用電源の周波数が第1の周波数で動作させたと
き、第2の周波数で動作させたときより電流および消費
電力が大きく、温度上昇が高い場合に、商用電源の周波
数が第1の周波数のとき、洗濯兼脱水槽の回転数が所定
回転数以上で進相用コンデンサの容量を切り替えること
で、必要回転数を確保しながら電流および消費電力を低
減して温度上昇を低減することができ、第1または第2
のインダクションモータの大きさを小さくすることがで
きる。
記載の発明において、回転数検知手段により洗濯兼脱水
槽の回転数を検知するようにし、制御手段は、電源周波
数検知手段により検知した商用電源の周波数が第1の周
波数のときは、前記洗濯兼脱水槽の回転数が所定回転数
以上で第1または第2のインダクションモータの進相用
コンデンサの容量を切り替え、第2の周波数のときは進
相用コンデンサの容量を切り替えないようにしたもので
あり、第1または第2のインダクションモータの特性よ
り、商用電源の周波数が第1の周波数で動作させたと
き、第2の周波数で動作させたときより電流および消費
電力が大きく、温度上昇が高い場合に、商用電源の周波
数が第1の周波数のとき、洗濯兼脱水槽の回転数が所定
回転数以上で進相用コンデンサの容量を切り替えること
で、必要回転数を確保しながら電流および消費電力を低
減して温度上昇を低減することができ、第1または第2
のインダクションモータの大きさを小さくすることがで
きる。
【0016】請求項4に記載の発明は、上記請求項2ま
たは3に記載の発明において、商用電源電圧を検知する
電源電圧検知手段を備え、制御手段は、前記電源電圧検
知手段により検知した商用電源電圧に応じて、第1また
は第2のインダクションモータの進相用コンデンサの容
量を切り替えるようにしたものであり、第1または第2
のインダクションモータの特性より、商用電源の電圧が
高くなると、電流および消費電力が大きくなって温度上
昇が高くなるため、商用電源の電圧に応じて、進相用コ
ンデンサの容量を切り替えることで、必要回転数を確保
しながら電流および消費電力を低減して温度上昇を低減
することができ、第1または第2のインダクションモー
タの大きさを小さくすることができる。
たは3に記載の発明において、商用電源電圧を検知する
電源電圧検知手段を備え、制御手段は、前記電源電圧検
知手段により検知した商用電源電圧に応じて、第1また
は第2のインダクションモータの進相用コンデンサの容
量を切り替えるようにしたものであり、第1または第2
のインダクションモータの特性より、商用電源の電圧が
高くなると、電流および消費電力が大きくなって温度上
昇が高くなるため、商用電源の電圧に応じて、進相用コ
ンデンサの容量を切り替えることで、必要回転数を確保
しながら電流および消費電力を低減して温度上昇を低減
することができ、第1または第2のインダクションモー
タの大きさを小さくすることができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、上記請求項3ま
たは4に記載の発明において、制御手段は、進相用コン
デンサの容量を切り替えた後、回転数検知手段からの情
報により、第1または第2のインダクションモータが設
定回転数より低い回転数になると、設定回転数を確保す
るように進相用コンデンサの容量を選択する機能を付加
したものであり、モータのトルク−回転数特性を変化さ
せ、消費電力、発熱などを低減した後、何らかの原因に
より回転数が一定値を保持できなくなったとき、モータ
のトルクをアップして設定回転数が確保できるように
し、モータの回転数低下を防止し、洗濯性能を落とさず
に消費電力、発熱などを低減することができる。
たは4に記載の発明において、制御手段は、進相用コン
デンサの容量を切り替えた後、回転数検知手段からの情
報により、第1または第2のインダクションモータが設
定回転数より低い回転数になると、設定回転数を確保す
るように進相用コンデンサの容量を選択する機能を付加
したものであり、モータのトルク−回転数特性を変化さ
せ、消費電力、発熱などを低減した後、何らかの原因に
より回転数が一定値を保持できなくなったとき、モータ
のトルクをアップして設定回転数が確保できるように
し、モータの回転数低下を防止し、洗濯性能を落とさず
に消費電力、発熱などを低減することができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、 モータの回転数上昇速
度を検知する回転数上昇速度検知手段を備え、制御手段
は、モータの回転数上昇速度検知手段からの情報によ
り、モータのトルク−回転数特性、消費電力、電流を制
御するようにしたものであり、モータの立ち上がり上昇
特性により負荷(洗濯物)のバランス状態を検知して、
モータの必要特性を制御することができ、消費電力、発
熱などを低減してモータの大きさを小さくすることがで
き、洗濯機本体の大きさを大きくすることなく洗濯兼脱
水槽の大きさを大きくし、使い勝手を向上することがで
きる。
たは2に記載の発明において、 モータの回転数上昇速
度を検知する回転数上昇速度検知手段を備え、制御手段
は、モータの回転数上昇速度検知手段からの情報によ
り、モータのトルク−回転数特性、消費電力、電流を制
御するようにしたものであり、モータの立ち上がり上昇
特性により負荷(洗濯物)のバランス状態を検知して、
モータの必要特性を制御することができ、消費電力、発
熱などを低減してモータの大きさを小さくすることがで
き、洗濯機本体の大きさを大きくすることなく洗濯兼脱
水槽の大きさを大きくし、使い勝手を向上することがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0020】(実施例1)図2および図3に示すよう
に、第1のインダクションモータ15は、ドラム(洗濯
兼脱水槽)1を第1の回転数N1(たとえば、53rp
m)で回転させるもので、第2のインダクションモータ
16は、ドラム1を第2の回転数N2(たとえば、10
00rpm)で回転させる。第1のインダクションモー
タ15(以下、第1のモータという)と第2のインダク
ションモータ16(以下、第2のモータという)は、そ
れぞれベルト17、18を介して従動プーリー19に連
結している。
に、第1のインダクションモータ15は、ドラム(洗濯
兼脱水槽)1を第1の回転数N1(たとえば、53rp
m)で回転させるもので、第2のインダクションモータ
16は、ドラム1を第2の回転数N2(たとえば、10
00rpm)で回転させる。第1のインダクションモー
タ15(以下、第1のモータという)と第2のインダク
ションモータ16(以下、第2のモータという)は、そ
れぞれベルト17、18を介して従動プーリー19に連
結している。
【0021】ここで、第2のモータ16はその特性によ
り、60Hz動作の方が50Hz動作より電流および消
費電力が大きく、温度上昇が高いのものとする。また、
第2の回転数領域に於いては、60Hzの方が50Hz
よりトルクが大きいものとする。
り、60Hz動作の方が50Hz動作より電流および消
費電力が大きく、温度上昇が高いのものとする。また、
第2の回転数領域に於いては、60Hzの方が50Hz
よりトルクが大きいものとする。
【0022】従動プーリー19は、2種の減速比を有し
ており、第1のモータ15をベルト17を介して減速比
が大きい従動プーリー19aと連結し、第2のモータ1
6をベルト18を介して減速比が小さい従動プーリー1
9bと連結し、ドラム1の回転中心に一端を固定した水
平軸4の他端に固定している。
ており、第1のモータ15をベルト17を介して減速比
が大きい従動プーリー19aと連結し、第2のモータ1
6をベルト18を介して減速比が小さい従動プーリー1
9bと連結し、ドラム1の回転中心に一端を固定した水
平軸4の他端に固定している。
【0023】制御装置20は、第1のモータ15、第2
のモータ16などを制御するもので、図1に示すように
構成している。制御手段21は、マイクロコンピュータ
で構成し、双方向性サイリスタなどで構成したパワース
イッチング手段22を介して、ヒータ13、第1のモー
タ15、第2のモータ16、給水弁23、排水ポンプ2
4などを制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐
次制御する。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加
熱し、給水弁23は水受け槽3内に給水し、排水ポンプ
24は水受け槽3内の洗濯水を排水するものである。
のモータ16などを制御するもので、図1に示すように
構成している。制御手段21は、マイクロコンピュータ
で構成し、双方向性サイリスタなどで構成したパワース
イッチング手段22を介して、ヒータ13、第1のモー
タ15、第2のモータ16、給水弁23、排水ポンプ2
4などを制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐
次制御する。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加
熱し、給水弁23は水受け槽3内に給水し、排水ポンプ
24は水受け槽3内の洗濯水を排水するものである。
【0024】入力設定手段25は、使用者が必要な設定
コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手
段21に入力している。表示手段26は、入力設定手段
25による設定内容、動作状態などを表示する。水位検
知手段27は、水受け槽3内の水位を検知し、水温検知
手段28は、水受け槽3内の水温を検知して、それぞれ
制御手段21に入力している。回転数検知手段29は、
第1のモータ15の回転数を検知することでドラム1の
回転数を検知し、制御手段21に入力している。
コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手
段21に入力している。表示手段26は、入力設定手段
25による設定内容、動作状態などを表示する。水位検
知手段27は、水受け槽3内の水位を検知し、水温検知
手段28は、水受け槽3内の水温を検知して、それぞれ
制御手段21に入力している。回転数検知手段29は、
第1のモータ15の回転数を検知することでドラム1の
回転数を検知し、制御手段21に入力している。
【0025】記憶手段30は、一連の制御に必要なデー
タなどを記憶している。31は商用電源、32は電源ス
イッチであり、33は第1のモータ用の進相用コンデン
サ、34、35は第2のモータ用の進相用コンデンサで
ある。 電源周波数検知手段36は商用電源31の周波
数を検知し、その情報を制御手段21に入力している。
タなどを記憶している。31は商用電源、32は電源ス
イッチであり、33は第1のモータ用の進相用コンデン
サ、34、35は第2のモータ用の進相用コンデンサで
ある。 電源周波数検知手段36は商用電源31の周波
数を検知し、その情報を制御手段21に入力している。
【0026】制御手段21は、ドラム1を第2の回転数
N2で駆動する脱水行程の前に、図4に示すように、ド
ラム1を第1の回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、
第1の回転数N1から第3の回転数N3(たとえば、10
0rpm)に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程
と、布バランス行程の後、脱水可能な第4の回転数N4
(たとえば、200rpm)で3回駆動する予備脱水行
程と、予備脱水行程後に第3の回転数N3で駆動し洗濯
物のアンバランスを検知し判定するアンバランス判定行
程とを経て脱水行程に入るようにしている。
N2で駆動する脱水行程の前に、図4に示すように、ド
ラム1を第1の回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、
第1の回転数N1から第3の回転数N3(たとえば、10
0rpm)に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程
と、布バランス行程の後、脱水可能な第4の回転数N4
(たとえば、200rpm)で3回駆動する予備脱水行
程と、予備脱水行程後に第3の回転数N3で駆動し洗濯
物のアンバランスを検知し判定するアンバランス判定行
程とを経て脱水行程に入るようにしている。
【0027】布ほぐし行程でのドラム1の回転方向を布
バランス行程以降の回転方向と逆方向にし、第3の回転
数N3は、洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数と
し、脱水可能な第4の回転数N4は、水受け槽3などの
振動共振点に対応する回転数より低い回転数とし、第4
の回転数N4は第2のモータ16で駆動するようにして
いる。
バランス行程以降の回転方向と逆方向にし、第3の回転
数N3は、洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数と
し、脱水可能な第4の回転数N4は、水受け槽3などの
振動共振点に対応する回転数より低い回転数とし、第4
の回転数N4は第2のモータ16で駆動するようにして
いる。
【0028】アンバランス判定行程では、まず、回転数
検知手段29により第1のモータ15の回転数を検知
し、この検知出力により第1のモータ15を第3の回転
数N3に制御し、その後、このときのパワースイッチン
グ手段22の導通角を固定して第1のモータ15を駆動
する。この固定導通角により駆動するときの第1のモー
タ15の回転数変動幅でドラム1内の洗濯物の状態を判
定し、回転数変動幅が大きいときは、ドラム1内の洗濯
物がアンバランス状態であると判定するようにしてい
る。
検知手段29により第1のモータ15の回転数を検知
し、この検知出力により第1のモータ15を第3の回転
数N3に制御し、その後、このときのパワースイッチン
グ手段22の導通角を固定して第1のモータ15を駆動
する。この固定導通角により駆動するときの第1のモー
タ15の回転数変動幅でドラム1内の洗濯物の状態を判
定し、回転数変動幅が大きいときは、ドラム1内の洗濯
物がアンバランス状態であると判定するようにしてい
る。
【0029】さらに、制御手段21は、第2のモータ1
6によりドラム1を第2の回転数N2に立ち上げると
き、第2のモータ16に進相用コンデンサ34、35を
接続した状態で第2のモータ16を駆動し、回転数検知
手段29により検知したドラム1の回転数が一定値(た
とえば、930rpm)以上のとき、電源周波数検知手
段36により検知した電源周波数が、たとえば、60H
zのときは、リレー37を動作させてリレー接点37a
をオフし、進相用コンデンサ35を切り離し、第2のモ
ータ16の進相用コンデンサの容量を変えるようにして
いる。
6によりドラム1を第2の回転数N2に立ち上げると
き、第2のモータ16に進相用コンデンサ34、35を
接続した状態で第2のモータ16を駆動し、回転数検知
手段29により検知したドラム1の回転数が一定値(た
とえば、930rpm)以上のとき、電源周波数検知手
段36により検知した電源周波数が、たとえば、60H
zのときは、リレー37を動作させてリレー接点37a
をオフし、進相用コンデンサ35を切り離し、第2のモ
ータ16の進相用コンデンサの容量を変えるようにして
いる。
【0030】また、電源周波数が50Hzのときは、ド
ラム1の回転数が930rpmを越えても進相用コンデ
ンサ35は切り離さないものとする。なお、進相用コン
デンサ34、35の容量は、それぞれ60μF、30μ
Fとしている。
ラム1の回転数が930rpmを越えても進相用コンデ
ンサ35は切り離さないものとする。なお、進相用コン
デンサ34、35の容量は、それぞれ60μF、30μ
Fとしている。
【0031】上記構成において動作を説明すると、蓋8
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、電源スイッチ3
2をオンした後、入力設定手段25のスタートスイッチ
(図示せず)を操作して運転を開始すると、給水弁23
が動作して給水し、水位検知手段27により所定の水位
を検知すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動す
る。洗濯行程では、洗濯物に水が含まれるため補給水し
ながら、ドラム1は第1のモータ15によって第1の回
転数N1で回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上
げられて水面上に落下される。
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、電源スイッチ3
2をオンした後、入力設定手段25のスタートスイッチ
(図示せず)を操作して運転を開始すると、給水弁23
が動作して給水し、水位検知手段27により所定の水位
を検知すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動す
る。洗濯行程では、洗濯物に水が含まれるため補給水し
ながら、ドラム1は第1のモータ15によって第1の回
転数N1で回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上
げられて水面上に落下される。
【0032】このとき、ヒータ13に通電して水受け槽
3内の洗濯水を加熱し、水温検知手段28により水受け
槽3内の水温を検知して、洗濯水の温度をほぼ一定の温
度に制御する。洗濯行程が終了すると、排水ポンプ24
が動作して水受け槽3内の洗濯水を排水する。その後、
すすぎ行程を経由して脱水行程では、ドラム1は第2の
回転数N2で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。
3内の洗濯水を加熱し、水温検知手段28により水受け
槽3内の水温を検知して、洗濯水の温度をほぼ一定の温
度に制御する。洗濯行程が終了すると、排水ポンプ24
が動作して水受け槽3内の洗濯水を排水する。その後、
すすぎ行程を経由して脱水行程では、ドラム1は第2の
回転数N2で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。
【0033】つぎに、洗濯行程またはすすぎ行程の後、
脱水行程に入るまでの動作を図4および図5を参照しな
がら説明する。図5のステップ40で洗濯行程またはす
すぎ行程を終了して動作を開始すると、ステップ41で
制御手段21に内蔵したタイマーをスタートし、ステッ
プ42で、第1のモータ15をオンする。このとき、ド
ラム1の回転数を第1の回転数N1(53rpm)に設
定して、回転数検知手段29により第1のモータ15の
回転数を検知し、この検知出力により第1のモータ15
を制御する。したがって、ドラム1は、図4に示すよう
に、第1の回転数N1で回転し布ほぐし行程を開始す
る。
脱水行程に入るまでの動作を図4および図5を参照しな
がら説明する。図5のステップ40で洗濯行程またはす
すぎ行程を終了して動作を開始すると、ステップ41で
制御手段21に内蔵したタイマーをスタートし、ステッ
プ42で、第1のモータ15をオンする。このとき、ド
ラム1の回転数を第1の回転数N1(53rpm)に設
定して、回転数検知手段29により第1のモータ15の
回転数を検知し、この検知出力により第1のモータ15
を制御する。したがって、ドラム1は、図4に示すよう
に、第1の回転数N1で回転し布ほぐし行程を開始す
る。
【0034】ステップ43で所定時間ごと(たとえば、
8秒オン、3秒オフ)に第1のモータ15をオン、オフ
し、ステップ44で時間t1が経過すると、布バランス
行程に入る。このとき、ドラム1の回転方向は布ほぐし
行程でのドラム1の回転方向と逆方向とする。
8秒オン、3秒オフ)に第1のモータ15をオン、オフ
し、ステップ44で時間t1が経過すると、布バランス
行程に入る。このとき、ドラム1の回転方向は布ほぐし
行程でのドラム1の回転方向と逆方向とする。
【0035】ステップ45で時間t2が経過すると、ス
テップ46でドラム1の回転数を第1の上昇速度(たと
えば、1秒間に5rpm上昇)で上昇させる。ステップ
47で時間t3が経過すると、このときの回転数検知手
段29により検知したドラム1の回転数は、ドラム1内
の洗濯物の量が少ないときドラム1の内壁に張り付く回
転数(たとえば、83rpm)に達している。
テップ46でドラム1の回転数を第1の上昇速度(たと
えば、1秒間に5rpm上昇)で上昇させる。ステップ
47で時間t3が経過すると、このときの回転数検知手
段29により検知したドラム1の回転数は、ドラム1内
の洗濯物の量が少ないときドラム1の内壁に張り付く回
転数(たとえば、83rpm)に達している。
【0036】ステップ47で時間t3が経過した後、ス
テップ48でドラム1の回転数を第1の上昇速度より低
い第2の上昇速度(たとえば、1秒間に2rpm上昇)
で上昇させ、ドラム1内の洗濯物の量が定格容量であっ
ても、洗濯物をドラム1の内壁に均一に張り付かせるこ
とができる。ステップ49で時間t4が経過すると、こ
のときの回転数検知手段29により検知したドラム1の
回転数は第3の回転数N3に達している筈である。ステ
ップ50でドラム1の回転数が第3の回転数N3に達し
ていないときは、ステップ51でタイマーをリセット
し、ステップ41に戻る。
テップ48でドラム1の回転数を第1の上昇速度より低
い第2の上昇速度(たとえば、1秒間に2rpm上昇)
で上昇させ、ドラム1内の洗濯物の量が定格容量であっ
ても、洗濯物をドラム1の内壁に均一に張り付かせるこ
とができる。ステップ49で時間t4が経過すると、こ
のときの回転数検知手段29により検知したドラム1の
回転数は第3の回転数N3に達している筈である。ステ
ップ50でドラム1の回転数が第3の回転数N3に達し
ていないときは、ステップ51でタイマーをリセット
し、ステップ41に戻る。
【0037】ステップ50でドラム1の回転数が第3の
回転数N3に達していると、ステップ52で第1のモー
タ15をオフした後、予備脱水行程に入り、ステップ5
3で第2のモータ16をオンする。このとき、第2のモ
ータ16は商用電源31を全導通で駆動する。このた
め、ドラム1内の洗濯物は脱水され、ドラム1の内壁に
強固に張り付かせることができる。
回転数N3に達していると、ステップ52で第1のモー
タ15をオフした後、予備脱水行程に入り、ステップ5
3で第2のモータ16をオンする。このとき、第2のモ
ータ16は商用電源31を全導通で駆動する。このた
め、ドラム1内の洗濯物は脱水され、ドラム1の内壁に
強固に張り付かせることができる。
【0038】また、第2のモータ16はベルト17、1
8および従動プーリー19を介して第1のモータ15と
連結されており、第2のモータ16の駆動によるドラム
1の回転数は、第1のモータ15がベルト17、18お
よび従動プーリー19を介して回転するため、回転数検
知手段29により検知することができる。
8および従動プーリー19を介して第1のモータ15と
連結されており、第2のモータ16の駆動によるドラム
1の回転数は、第1のモータ15がベルト17、18お
よび従動プーリー19を介して回転するため、回転数検
知手段29により検知することができる。
【0039】ステップ54でドラム1の回転数が第4の
回転数N4に達すると、ステップ55で第2のモータ1
6をオフし、ステップ56でドラム1の回転数がN4'
(たとえば、110rpm)になると、所定回数になる
まではステップ53に戻り、第2のモータ16を商用電
源31を全導通で駆動し、ステップ56までの動作を繰
り返して、ドラム1内の洗濯物をさらに脱水するととも
に、ドラム1の内壁に強固に張り付かせる。ステップ5
7で所定回数(たとえば、3回)繰り返すと、予備脱水
行程を終了する。
回転数N4に達すると、ステップ55で第2のモータ1
6をオフし、ステップ56でドラム1の回転数がN4'
(たとえば、110rpm)になると、所定回数になる
まではステップ53に戻り、第2のモータ16を商用電
源31を全導通で駆動し、ステップ56までの動作を繰
り返して、ドラム1内の洗濯物をさらに脱水するととも
に、ドラム1の内壁に強固に張り付かせる。ステップ5
7で所定回数(たとえば、3回)繰り返すと、予備脱水
行程を終了する。
【0040】その後、アンバランス判定行程に入り、ス
テップ58で第1のモータ15をオンし、ドラム1の回
転数を第3の回転数N3に設定して、回転数検知手段2
9により第1のモータ15の回転数を検知し、この検知
出力により第1のモータ15を制御してドラム1の回転
数を第3の回転数N3に制御する。ステップ59で時間
t5が経過すると、ステップ60で、ドラム1の回転数
を第3の回転数N3に制御したときのパワースイッチン
グ手段22の導通角を検知し、この検知した導通角に固
定して第1のモータ15を駆動する。そして、ステップ
61でこのときの回転数変動幅を回転数検知手段29に
より検知する。
テップ58で第1のモータ15をオンし、ドラム1の回
転数を第3の回転数N3に設定して、回転数検知手段2
9により第1のモータ15の回転数を検知し、この検知
出力により第1のモータ15を制御してドラム1の回転
数を第3の回転数N3に制御する。ステップ59で時間
t5が経過すると、ステップ60で、ドラム1の回転数
を第3の回転数N3に制御したときのパワースイッチン
グ手段22の導通角を検知し、この検知した導通角に固
定して第1のモータ15を駆動する。そして、ステップ
61でこのときの回転数変動幅を回転数検知手段29に
より検知する。
【0041】ステップ62で検知した回転数変動幅と所
定値とを比較し、回転数変動幅が所定値以下のときは、
脱水行程に入っても振動、騒音が大きくならないと判断
して、ステップ63で時間t6が経過した後、ステップ
64で次行程、すなわち脱水行程に移行する。ステップ
62で検知した回転数変動幅が所定値以上のときは、脱
水行程に入ると振動、騒音が大きくなると判断して、ス
テップ65でタイマーをリセットし、ステップ41に戻
る。
定値とを比較し、回転数変動幅が所定値以下のときは、
脱水行程に入っても振動、騒音が大きくならないと判断
して、ステップ63で時間t6が経過した後、ステップ
64で次行程、すなわち脱水行程に移行する。ステップ
62で検知した回転数変動幅が所定値以上のときは、脱
水行程に入ると振動、騒音が大きくなると判断して、ス
テップ65でタイマーをリセットし、ステップ41に戻
る。
【0042】脱水行程に入り、第2のモータ16により
ドラム1を第2の回転数N2に立ち上げるとき、大きな
起動トルクを必要とすることから、進相用コンデンサ3
4、35の容量の和の容量としている。
ドラム1を第2の回転数N2に立ち上げるとき、大きな
起動トルクを必要とすることから、進相用コンデンサ3
4、35の容量の和の容量としている。
【0043】一方、電源周波数検知手段36は、商用電
源31の周波数を監視しており、電源周波数が60Hz
のとき、回転数が一定値以上で、リレー37を動作させ
てリレー接点37aをオフし、進相用コンデンサ35を
切り離し、進相用コンデンサ34の容量のみとすること
で、電流および消費電力を低減することにより、第2の
モータ16の温度上昇を抑えることができる。コンデン
サ35を切り離し、コンデンサ34のみとしても、50
Hzと同程度となるよう、コンデンサ容量を設定すれば
よい。商用電源31の周波数が50Hzのときは進相用
コンデンサ35を切り離すことなく動作を続ける。
源31の周波数を監視しており、電源周波数が60Hz
のとき、回転数が一定値以上で、リレー37を動作させ
てリレー接点37aをオフし、進相用コンデンサ35を
切り離し、進相用コンデンサ34の容量のみとすること
で、電流および消費電力を低減することにより、第2の
モータ16の温度上昇を抑えることができる。コンデン
サ35を切り離し、コンデンサ34のみとしても、50
Hzと同程度となるよう、コンデンサ容量を設定すれば
よい。商用電源31の周波数が50Hzのときは進相用
コンデンサ35を切り離すことなく動作を続ける。
【0044】このように本発明によれば、ドラム1を第
1の回転数N1で回転させる第1のモータ15と、第2
の回転数N2で回転させる第2のモータ16とを備えて
いるので、ドラム1の回転数ごとに別のモータで駆動す
ることができ、それぞれのモータの大きさを小さくする
ことができて、洗濯機本体の大きさを大きくすることな
くドラム1の大きさを大きくでき、使い勝手を向上でき
るとともに、脱水行程などの高速回転時でのドラム1の
回転数立ち上げを容易にすることができ、さらに、モー
タの温度上昇が大きい電源周波数のときの進相用コンデ
ンサの容量を減らし、温度上昇を低減することにより、
小型モータとすることが可能となる。
1の回転数N1で回転させる第1のモータ15と、第2
の回転数N2で回転させる第2のモータ16とを備えて
いるので、ドラム1の回転数ごとに別のモータで駆動す
ることができ、それぞれのモータの大きさを小さくする
ことができて、洗濯機本体の大きさを大きくすることな
くドラム1の大きさを大きくでき、使い勝手を向上でき
るとともに、脱水行程などの高速回転時でのドラム1の
回転数立ち上げを容易にすることができ、さらに、モー
タの温度上昇が大きい電源周波数のときの進相用コンデ
ンサの容量を減らし、温度上昇を低減することにより、
小型モータとすることが可能となる。
【0045】また、ベルト17、18および従動プーリ
ー19を介して第1のモータ15と第2のモータ16と
を連結し、第1のモータ15に回転数検知手段29を設
け、回転数検知手段29によりドラム1の回転数を検知
するようにしているので、ドラム1を第1のモータ15
または第2のモータ16のどちらで駆動した場合でも、
ドラム1の回転数を高精度で検知することができ、ドラ
ム1の回転数を精度よく制御することができる。
ー19を介して第1のモータ15と第2のモータ16と
を連結し、第1のモータ15に回転数検知手段29を設
け、回転数検知手段29によりドラム1の回転数を検知
するようにしているので、ドラム1を第1のモータ15
または第2のモータ16のどちらで駆動した場合でも、
ドラム1の回転数を高精度で検知することができ、ドラ
ム1の回転数を精度よく制御することができる。
【0046】なお、本実施例では、回転数検知手段29
は、第1のモータ15の回転数を検知しているが、第2
のモータ16の回転数を検知するようにしてもよい。
は、第1のモータ15の回転数を検知しているが、第2
のモータ16の回転数を検知するようにしてもよい。
【0047】また、本実施例では、モータの特性により
60Hzの方が50Hzより温度上昇が高い例について
説明したが、50Hzの方が60Hzより温度上昇が高
いモータの場合には、50Hz時にコンデンサ容量の減
少を行い、60Hz時にはコンデンサ容量を変えないと
いうことも当然可能となる。
60Hzの方が50Hzより温度上昇が高い例について
説明したが、50Hzの方が60Hzより温度上昇が高
いモータの場合には、50Hz時にコンデンサ容量の減
少を行い、60Hz時にはコンデンサ容量を変えないと
いうことも当然可能となる。
【0048】さらに、本実施例では、脱水行程でドラム
1を第2の回転数N2で回転させる第2のモータ16に
ついて説明したが、洗濯または乾燥行程でドラム1を第
1の回転数N1で回転させる第1のモータにおいて、た
とえば、乾燥行程での進相用コンデンサの容量に適用す
ることも当然可能である。
1を第2の回転数N2で回転させる第2のモータ16に
ついて説明したが、洗濯または乾燥行程でドラム1を第
1の回転数N1で回転させる第1のモータにおいて、た
とえば、乾燥行程での進相用コンデンサの容量に適用す
ることも当然可能である。
【0049】(実施例2)図6に示すように、電源電圧
検知手段38は、商用電源31の電圧を検知するもので
ある。制御手段39は、第2のモータ16によりドラム
1を第2の回転数N2に立ち上げるとき、第2のモータ
16に進相用コンデンサ34、35を接続した状態で第
2のモータ16を駆動し、回転数検知手段29により検
知したドラム1の回転数が所定値(たとえば、930r
pm)以上、商用電源31の周波数が60Hzで、商用
電源31の電圧が所定値以上のとき、リレー37を動作
させてリレー接点37aをオフし、進相用コンデンサ3
5を切り離し、第2のモータ16の進相用コンデンサの
容量を変えるようにしている。なお、進相用コンデンサ
34、35の容量は、それぞれ60μF、30μFとし
ている。他の構成は上記実施例1と同じである。
検知手段38は、商用電源31の電圧を検知するもので
ある。制御手段39は、第2のモータ16によりドラム
1を第2の回転数N2に立ち上げるとき、第2のモータ
16に進相用コンデンサ34、35を接続した状態で第
2のモータ16を駆動し、回転数検知手段29により検
知したドラム1の回転数が所定値(たとえば、930r
pm)以上、商用電源31の周波数が60Hzで、商用
電源31の電圧が所定値以上のとき、リレー37を動作
させてリレー接点37aをオフし、進相用コンデンサ3
5を切り離し、第2のモータ16の進相用コンデンサの
容量を変えるようにしている。なお、進相用コンデンサ
34、35の容量は、それぞれ60μF、30μFとし
ている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0050】本実施例においては、商用電源31は60
Hzで電圧は電源電圧検知手段38の設定値以上の電圧
とする。
Hzで電圧は電源電圧検知手段38の設定値以上の電圧
とする。
【0051】上記構成において動作を説明すると、第2
のモータ16によりドラム1を第2の回転数N2に立ち
上げるとき、大きな起動トルクを必要とすることから、
進相用コンデンサ34、35の和の容量として立ち上げ
る。そしてドラム1の回転数が所定値(たとえば、93
0rpm)以上になると、電源周波数検知手段38によ
り検知した商用電源31の周波数が60Hzで、電源電
圧検知手段38により検知した商用電源31の電圧が所
定値以上であるとき、リレー37を動作させてリレー接
点37aをオフし、進相用コンデンサ35を切り離し、
進相用コンデンサ34の容量のみとする。
のモータ16によりドラム1を第2の回転数N2に立ち
上げるとき、大きな起動トルクを必要とすることから、
進相用コンデンサ34、35の和の容量として立ち上げ
る。そしてドラム1の回転数が所定値(たとえば、93
0rpm)以上になると、電源周波数検知手段38によ
り検知した商用電源31の周波数が60Hzで、電源電
圧検知手段38により検知した商用電源31の電圧が所
定値以上であるとき、リレー37を動作させてリレー接
点37aをオフし、進相用コンデンサ35を切り離し、
進相用コンデンサ34の容量のみとする。
【0052】これにより、電流値を減少することがで
き、第2のモータ16の温度上昇を抑えることができ
る。
き、第2のモータ16の温度上昇を抑えることができ
る。
【0053】なお、本実施例では、第2のモータ16に
2個の進相用コンデンサを用いて、コンデンサの容量を
変えるようにし、電源電圧検知も一点のみであるが、3
個以上のコンデンサと電源電圧検知点も2個以上とし、
よりきめ細かい容量選択をすることも可能である。
2個の進相用コンデンサを用いて、コンデンサの容量を
変えるようにし、電源電圧検知も一点のみであるが、3
個以上のコンデンサと電源電圧検知点も2個以上とし、
よりきめ細かい容量選択をすることも可能である。
【0054】(実施例3)図7に示すように、制御手段
40は、上記実施例1または2と同様に、第2のモータ
16の進相用コンデンサの容量を切り替えた後、回転数
検知手段29からの情報により、ドラム1の回転数が設
定値から所定値(とえば、10rpm)以上回転数が落
ちると、これを検知して第2のモータ16の進相用コン
デンサを増加するように構成している。他の構成は上記
実施例1または2と同じである。
40は、上記実施例1または2と同様に、第2のモータ
16の進相用コンデンサの容量を切り替えた後、回転数
検知手段29からの情報により、ドラム1の回転数が設
定値から所定値(とえば、10rpm)以上回転数が落
ちると、これを検知して第2のモータ16の進相用コン
デンサを増加するように構成している。他の構成は上記
実施例1または2と同じである。
【0055】上記構成において動作を説明する。第2の
モータ16によりドラム1を第2の回転数N2に立ち上
げるとき、大きな起動トルクを必要とすることから、進
相用コンデンサ34、35の容量の和の容量として立ち
上げる。そしてドラム1の回転数が所定値(たとえば、
930rpm)以上になると、電源周波数検知手段36
により商用電源31の周波数が60Hzであることをす
でに検知しており、また、電圧が所定値以上であること
を検知して、リレー37を動作させてリレー接点37a
をオフし、進相用コンデンサ35を切り離し、進相用コ
ンデンサ34の容量に切り替わる。
モータ16によりドラム1を第2の回転数N2に立ち上
げるとき、大きな起動トルクを必要とすることから、進
相用コンデンサ34、35の容量の和の容量として立ち
上げる。そしてドラム1の回転数が所定値(たとえば、
930rpm)以上になると、電源周波数検知手段36
により商用電源31の周波数が60Hzであることをす
でに検知しており、また、電圧が所定値以上であること
を検知して、リレー37を動作させてリレー接点37a
をオフし、進相用コンデンサ35を切り離し、進相用コ
ンデンサ34の容量に切り替わる。
【0056】このとき、進相用コンデンサの容量の減少
により、第2のモータ16のトルクは低下している。ド
ラム1の回転数を立ち上げ後、ドラム1内の洗濯物の水
が抜けることにより、アンバランスが過大になると、ド
ラム1の回転数が徐々に低下する。ドラム1の回転数が
920rpmまで低下すると、制御手段40により、進
相用コンデンサ35を再び接続する。その結果、第2の
モータ16のトルクが増大し、ドラム1の回転数を設定
回転数(930rpm)まで上昇させる。
により、第2のモータ16のトルクは低下している。ド
ラム1の回転数を立ち上げ後、ドラム1内の洗濯物の水
が抜けることにより、アンバランスが過大になると、ド
ラム1の回転数が徐々に低下する。ドラム1の回転数が
920rpmまで低下すると、制御手段40により、進
相用コンデンサ35を再び接続する。その結果、第2の
モータ16のトルクが増大し、ドラム1の回転数を設定
回転数(930rpm)まで上昇させる。
【0057】過大なアンバランスの発生は発生確率は大
変低いため、第2のモータ16の温度上昇は、たまに発
生する洗濯物のアンバランス過大時には高くなるが、脱
水行程は何度か有るため、全体としては僅かな温度上昇
で洗濯性能を確保することができ、かつ第2のモータ3
4の温度上昇を抑えることができる。
変低いため、第2のモータ16の温度上昇は、たまに発
生する洗濯物のアンバランス過大時には高くなるが、脱
水行程は何度か有るため、全体としては僅かな温度上昇
で洗濯性能を確保することができ、かつ第2のモータ3
4の温度上昇を抑えることができる。
【0058】(実施例4)図8に示すように、回転数上
昇速度検知手段41は、第2のモータ16の回転数上昇
速度を検知するものである。制御手段42は、回転数上
昇速度検知手段41からの情報により、回転数上昇速度
が所定値以上では、第2のモータ16の回転数が所定値
以上で進相用コンデンサ35を切り離し、回転数上昇速
度が所定値以下では、第2のモータ16の回転数が所定
値以上でコンデンサ35を切り離さないように制御す
る。すなわち、第2のモータ16の回転が始まってか
ら、30秒経過したときのドラム1の回転数が800r
pm以上であるときは進相用コンデンサ35を切り離す
ようにしている。
昇速度検知手段41は、第2のモータ16の回転数上昇
速度を検知するものである。制御手段42は、回転数上
昇速度検知手段41からの情報により、回転数上昇速度
が所定値以上では、第2のモータ16の回転数が所定値
以上で進相用コンデンサ35を切り離し、回転数上昇速
度が所定値以下では、第2のモータ16の回転数が所定
値以上でコンデンサ35を切り離さないように制御す
る。すなわち、第2のモータ16の回転が始まってか
ら、30秒経過したときのドラム1の回転数が800r
pm以上であるときは進相用コンデンサ35を切り離す
ようにしている。
【0059】上記構成において動作を説明する。第2の
モータ16によりドラム1を第2の回転数N2に立ち上
げるとき、大きな起動トルクを必要とすることから、進
相用コンデンサ34、35の容量の和の容量として立ち
上げる。そして、30秒経過したときの回転数を回転数
上昇速度検知手段41により検知し、820rpmであ
る場合は、制御手段42はこの情報により、ドラム1の
回転数が所定の回転数(例えば930rpm)に到達す
ると進相用コンデンサ35を切り離す準備を行う。
モータ16によりドラム1を第2の回転数N2に立ち上
げるとき、大きな起動トルクを必要とすることから、進
相用コンデンサ34、35の容量の和の容量として立ち
上げる。そして、30秒経過したときの回転数を回転数
上昇速度検知手段41により検知し、820rpmであ
る場合は、制御手段42はこの情報により、ドラム1の
回転数が所定の回転数(例えば930rpm)に到達す
ると進相用コンデンサ35を切り離す準備を行う。
【0060】ドラム1の回転数が上昇をつづけ、930
rpmに到達すると、進相用コンデンサ35を切り離
す。回転数上昇速度が早い場合には負荷は軽いと判断
し、電流を減少し、トルクを減少して第2のモータ16
を回転させる。
rpmに到達すると、進相用コンデンサ35を切り離
す。回転数上昇速度が早い場合には負荷は軽いと判断
し、電流を減少し、トルクを減少して第2のモータ16
を回転させる。
【0061】すなわち、これにより第2のモータ16の
トルク−回転数特性、消費電力、電流を変化させ、必要
な回転数を確保しながら消費電力、電流を減少し、発熱
を低減することができる。
トルク−回転数特性、消費電力、電流を変化させ、必要
な回転数を確保しながら消費電力、電流を減少し、発熱
を低減することができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け
槽と、前記水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水
槽と、前記洗濯兼脱水槽を第1の回転数で回転させる第
1のインダクションモータと、前記洗濯兼脱水槽を第2
の回転数で回転させる第2のインダクションモータと、
前記第1または第2のインダクションモータのいずれか
に設けた回転数検知手段と、商用電源の周波数を検知す
る電源周波数検知手段と、制御手段とを備え、前記制御
手段は、前記第1または第2のインダクションモータの
必要回転数を確保しながら、電源周波数によるトルク
差、消費電力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低
減するようにしたから、洗濯兼脱水槽の回転数を高精度
で検知して、インダクションモータのトルク−回転数特
性を商用電源の周波数に応じて制御することにより、モ
ータの電源周波数によるトルク特性、電流、消費電力な
ど発熱、温度に関わる特性を細かく制御することによ
り、ロス電力の少ない小型モータを採用することが可能
となり、また、洗濯兼脱水槽の回転数に応じて2つのモ
ータを使い分けることにより個々のモータを小型にする
とともに、小型の利点を活かして構造設計上の自由度を
高めることにより、洗濯機本体の大きさを大きくするこ
となく洗濯兼脱水槽の大きさを大きくすることで、使い
勝手を向上することができ、さらに、洗濯兼脱水槽の回
転数ごとに別のインダクションモータで駆動することに
より、それぞれのモータの大きさを小さくすることがで
きるとともに、それぞれのモータの寿命を長くできて、
製品の耐用年数を長くすることができる。
発明によれば、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け
槽と、前記水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水
槽と、前記洗濯兼脱水槽を第1の回転数で回転させる第
1のインダクションモータと、前記洗濯兼脱水槽を第2
の回転数で回転させる第2のインダクションモータと、
前記第1または第2のインダクションモータのいずれか
に設けた回転数検知手段と、商用電源の周波数を検知す
る電源周波数検知手段と、制御手段とを備え、前記制御
手段は、前記第1または第2のインダクションモータの
必要回転数を確保しながら、電源周波数によるトルク
差、消費電力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低
減するようにしたから、洗濯兼脱水槽の回転数を高精度
で検知して、インダクションモータのトルク−回転数特
性を商用電源の周波数に応じて制御することにより、モ
ータの電源周波数によるトルク特性、電流、消費電力な
ど発熱、温度に関わる特性を細かく制御することによ
り、ロス電力の少ない小型モータを採用することが可能
となり、また、洗濯兼脱水槽の回転数に応じて2つのモ
ータを使い分けることにより個々のモータを小型にする
とともに、小型の利点を活かして構造設計上の自由度を
高めることにより、洗濯機本体の大きさを大きくするこ
となく洗濯兼脱水槽の大きさを大きくすることで、使い
勝手を向上することができ、さらに、洗濯兼脱水槽の回
転数ごとに別のインダクションモータで駆動することに
より、それぞれのモータの大きさを小さくすることがで
きるとともに、それぞれのモータの寿命を長くできて、
製品の耐用年数を長くすることができる。
【0063】また、請求項2に記載の発明によれば、商
用電源の電圧を検知する電圧検知手段を備え、制御手段
は、電源電圧変動によるトルク差、消費電力、発熱差を
小さくし、消費電力、発熱を低減するようにしたから、
商用電源の電圧を検知し、インダクションモータの必要
回転数を確保しながら、電源電圧によるトルク−回転数
特性を変化させ、電源電圧によるトルク変動差、消費電
力、発熱差を小さくし、かつ消費電力、発熱を低減する
ことができる。
用電源の電圧を検知する電圧検知手段を備え、制御手段
は、電源電圧変動によるトルク差、消費電力、発熱差を
小さくし、消費電力、発熱を低減するようにしたから、
商用電源の電圧を検知し、インダクションモータの必要
回転数を確保しながら、電源電圧によるトルク−回転数
特性を変化させ、電源電圧によるトルク変動差、消費電
力、発熱差を小さくし、かつ消費電力、発熱を低減する
ことができる。
【0064】また、請求項3に記載の発明によれば、回
転数検知手段により洗濯兼脱水槽の回転数を検知するよ
うにし、制御手段は、電源周波数検知手段により検知し
た商用電源の周波数が第1の周波数のときは、前記洗濯
兼脱水槽の回転数が所定回転数以上で第1または第2の
インダクションモータの進相用コンデンサの容量を切り
替え、第2の周波数のときは進相用コンデンサの容量を
切り替えないようにしたから、第1または第2のインダ
クションモータの特性より、商用電源の周波数が第1の
周波数で動作させたとき、第2の周波数で動作させたと
きより電流および消費電力が大きく、温度上昇が高い場
合に、商用電源の周波数が第1の周波数のとき、洗濯兼
脱水槽の回転数が所定回転数以上で進相用コンデンサの
容量を切り替えることで、必要回転数を確保しながら電
流および消費電力を低減して温度上昇を低減することが
でき、第1または第2のインダクションモータの大きさ
を小さくすることができる。
転数検知手段により洗濯兼脱水槽の回転数を検知するよ
うにし、制御手段は、電源周波数検知手段により検知し
た商用電源の周波数が第1の周波数のときは、前記洗濯
兼脱水槽の回転数が所定回転数以上で第1または第2の
インダクションモータの進相用コンデンサの容量を切り
替え、第2の周波数のときは進相用コンデンサの容量を
切り替えないようにしたから、第1または第2のインダ
クションモータの特性より、商用電源の周波数が第1の
周波数で動作させたとき、第2の周波数で動作させたと
きより電流および消費電力が大きく、温度上昇が高い場
合に、商用電源の周波数が第1の周波数のとき、洗濯兼
脱水槽の回転数が所定回転数以上で進相用コンデンサの
容量を切り替えることで、必要回転数を確保しながら電
流および消費電力を低減して温度上昇を低減することが
でき、第1または第2のインダクションモータの大きさ
を小さくすることができる。
【0065】また、請求項4に記載の発明によれば、商
用電源電圧を検知する電源電圧検知手段を備え、制御手
段は、前記電源電圧検知手段により検知した商用電源電
圧に応じて、第1または第2のインダクションモータの
進相用コンデンサの容量を切り替えるようにしたから、
第1または第2のインダクションモータの特性より、商
用電源の電圧が高くなると、電流および消費電力が大き
くなって温度上昇が高くなるため、商用電源の電圧に応
じて、進相用コンデンサの容量を切り替えることで、必
要回転数を確保しながら電流および消費電力を低減して
温度上昇を低減することができ、第1または第2のイン
ダクションモータの大きさを小さくすることができる。
用電源電圧を検知する電源電圧検知手段を備え、制御手
段は、前記電源電圧検知手段により検知した商用電源電
圧に応じて、第1または第2のインダクションモータの
進相用コンデンサの容量を切り替えるようにしたから、
第1または第2のインダクションモータの特性より、商
用電源の電圧が高くなると、電流および消費電力が大き
くなって温度上昇が高くなるため、商用電源の電圧に応
じて、進相用コンデンサの容量を切り替えることで、必
要回転数を確保しながら電流および消費電力を低減して
温度上昇を低減することができ、第1または第2のイン
ダクションモータの大きさを小さくすることができる。
【0066】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御手段は、進相用コンデンサの容量を切り替えた後、回
転数検知手段からの情報により、第1または第2のイン
ダクションモータが設定回転数より低い回転数になる
と、設定回転数を確保するように進相用コンデンサの容
量を選択する機能を付加したから、モータのトルク−回
転数特性を変化させ、消費電力、発熱などを低減した
後、何らかの原因により回転数が一定値を保持できなく
なったとき、モータのトルクをアップして設定回転数が
確保できるようにし、モータの回転数低下を防止し、洗
濯性能を落とさずに消費電力、発熱などを低減すること
ができる。
御手段は、進相用コンデンサの容量を切り替えた後、回
転数検知手段からの情報により、第1または第2のイン
ダクションモータが設定回転数より低い回転数になる
と、設定回転数を確保するように進相用コンデンサの容
量を選択する機能を付加したから、モータのトルク−回
転数特性を変化させ、消費電力、発熱などを低減した
後、何らかの原因により回転数が一定値を保持できなく
なったとき、モータのトルクをアップして設定回転数が
確保できるようにし、モータの回転数低下を防止し、洗
濯性能を落とさずに消費電力、発熱などを低減すること
ができる。
【0067】また、請求項6に記載の発明によれば、
モータの回転数上昇速度を検知する回転数上昇速度検知
手段を備え、制御手段は、モータの回転数上昇速度検知
手段からの情報により、モータのトルク−回転数特性、
消費電力、電流を制御するようにしたから、モータの立
ち上がり上昇特性により負荷(洗濯物)のバランス状態
を検知して、モータの必要特性を制御することができ、
消費電力、発熱などを低減してモータの大きさを小さく
することができ、洗濯機本体の大きさを大きくすること
なく洗濯兼脱水槽の大きさを大きくし、使い勝手を向上
することができる。
モータの回転数上昇速度を検知する回転数上昇速度検知
手段を備え、制御手段は、モータの回転数上昇速度検知
手段からの情報により、モータのトルク−回転数特性、
消費電力、電流を制御するようにしたから、モータの立
ち上がり上昇特性により負荷(洗濯物)のバランス状態
を検知して、モータの必要特性を制御することができ、
消費電力、発熱などを低減してモータの大きさを小さく
することができ、洗濯機本体の大きさを大きくすること
なく洗濯兼脱水槽の大きさを大きくし、使い勝手を向上
することができる。
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機のブロック回路
図
図
【図2】同洗濯機の断面図
【図3】同洗濯機の一部切欠した背面図
【図4】同洗濯機の要部動作タイムチャート
【図5】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図6】本発明の第2の実施例の洗濯機のブロック回路
図
図
【図7】本発明の第3の実施例の洗濯機のブロック回路
図
図
【図8】本発明の第4の実施例の洗濯機のブロック回路
図
図
【図9】従来の洗濯機の断面図
1 ドラム(洗濯兼脱水槽) 3 水受け槽 9 洗濯機本体 15 第1のインダクションモータ 16 第2のインダクションモータ 21 制御手段 29 回転数検知手段 36 電源周波数検知手段
Claims (6)
- 【請求項1】 洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け
槽と、前記水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水
槽と、前記洗濯兼脱水槽を第1の回転数で回転させる第
1のインダクションモータと、前記洗濯兼脱水槽を第2
の回転数で回転させる第2のインダクションモータと、
前記第1または第2のインダクションモータのいずれか
に設けた回転数検知手段と、商用電源の周波数を検知す
る電源周波数検知手段と、制御手段とを備え、前記制御
手段は、前記第1または第2のインダクションモータの
必要回転数を確保しながら、電源周波数によるトルク
差、消費電力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低
減するようにした洗濯機。 - 【請求項2】 商用電源の電圧を検知する電圧検知手段
を備え、制御手段は、電源電圧変動によるトルク差、消
費電力、発熱差を小さくし、消費電力、発熱を低減する
ようにした請求項1記載の洗濯機。 - 【請求項3】 回転数検知手段により洗濯兼脱水槽の回
転数を検知するようにし、制御手段は、電源周波数検知
手段により検知した商用電源の周波数が第1の周波数の
ときは、前記洗濯兼脱水槽の回転数が所定回転数以上で
第1または第2のインダクションモータの進相用コンデ
ンサの容量を切り替え、第2の周波数のときは進相用コ
ンデンサの容量を切り替えないようにした請求項1記載
の洗濯機。 - 【請求項4】 商用電源電圧を検知する電源電圧検知手
段を備え、制御手段は、前記電源電圧検知手段により検
知した商用電源電圧に応じて、第1または第2のインダ
クションモータの進相用コンデンサの容量を切り替える
ようにした請求項2または3記載の洗濯機。 - 【請求項5】 制御手段は、進相用コンデンサの容量を
切り替えた後、回転数検知手段からの情報により、第1
または第2のインダクションモータが設定回転数より低
い回転数になると、設定回転数を確保するように進相用
コンデンサの容量を選択する機能を付加した請求項3ま
たは4記載の洗濯機。 - 【請求項6】 モータの回転数上昇速度を検知する回転
数上昇速度検知手段を備え、制御手段は、モータの回転
数上昇速度検知手段からの情報により、モータのトルク
−回転数特性、消費電力、電流を制御するようにした請
求項1または2記載の洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9272364A JPH11104392A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9272364A JPH11104392A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104392A true JPH11104392A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17512864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9272364A Pending JPH11104392A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11104392A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008132351A (ja) * | 2000-12-01 | 2008-06-12 | Lg Electronics Inc | ドラム洗濯機の脱水速度制御方法 |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP9272364A patent/JPH11104392A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008132351A (ja) * | 2000-12-01 | 2008-06-12 | Lg Electronics Inc | ドラム洗濯機の脱水速度制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0363098A (ja) | 全自動洗濯機 | |
KR100345013B1 (ko) | 세탁기 | |
JPH11114278A (ja) | ランドリー機器 | |
JP3829386B2 (ja) | 洗濯機 | |
JPH11104392A (ja) | 洗濯機 | |
JPH10211387A (ja) | 洗濯機 | |
JPH10272284A (ja) | 洗濯機 | |
JP3536565B2 (ja) | 洗濯機 | |
JPH10201985A (ja) | 洗濯機 | |
JP3603576B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JPH10201988A (ja) | 洗濯機 | |
JPH0515689A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JPH10211392A (ja) | 洗濯機 | |
JPH10201990A (ja) | 洗濯機 | |
JPH09215886A (ja) | 脱水兼用洗濯機 | |
JPH10305189A (ja) | 遠心脱水装置 | |
JPH11164985A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JPS63164994A (ja) | 洗たく機の脱水運転制御方法 | |
JP4367098B2 (ja) | 洗濯機 | |
JPS6311919B2 (ja) | ||
JPH0647186A (ja) | 電動機の運転制御装置およびその装置を用いる洗濯機 | |
JPH10201986A (ja) | 洗濯機 | |
JPH09294892A (ja) | 脱水兼用洗濯機 | |
JPH10272279A (ja) | 洗濯機 | |
JP2007068813A (ja) | ドラム式洗濯機 |