JPH1099342A - 高周波スネア - Google Patents
高周波スネアInfo
- Publication number
- JPH1099342A JPH1099342A JP8254281A JP25428196A JPH1099342A JP H1099342 A JPH1099342 A JP H1099342A JP 8254281 A JP8254281 A JP 8254281A JP 25428196 A JP25428196 A JP 25428196A JP H1099342 A JPH1099342 A JP H1099342A
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- JP
- Japan
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- snare
- net
- wire
- frequency
- snare wire
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 体腔内組織に生じたポリープ等の病変部を内
視鏡的に切除する内視鏡的ポリープ切除術において病変
部の切除と回収を同時に行うためのデバイスを提供す
る。 【解決手段】 高周波切開具のスネアワイヤに直接また
はその直上に付設されたワイヤに網状の袋を取付ること
により病変部を切除すると同時に切除した病変部を回収
する。 【効果】 本発明の高周波切開具を使用すると、従来の
高周波切開具の操作性を損なうことなく病変部の切除と
回収が同時にできポリープ等の切除が容易となった。
視鏡的に切除する内視鏡的ポリープ切除術において病変
部の切除と回収を同時に行うためのデバイスを提供す
る。 【解決手段】 高周波切開具のスネアワイヤに直接また
はその直上に付設されたワイヤに網状の袋を取付ること
により病変部を切除すると同時に切除した病変部を回収
する。 【効果】 本発明の高周波切開具を使用すると、従来の
高周波切開具の操作性を損なうことなく病変部の切除と
回収が同時にできポリープ等の切除が容易となった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡的に体腔内腫
瘍を切除し回収するための処置具に関するものである。
瘍を切除し回収するための処置具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食道、胃、大腸など体腔内消化管に生じ
たポリープをはじめとする、良性及び悪性腫瘍において
は、近年、内視鏡検査の発達に伴い早期に発見されるこ
とが多くなり、内視鏡的にポリープ、腫瘍の切除及び採
取がなされる症例も急速に増加している 。特に内視鏡
的ポリープ切除術は低侵襲治療として適応例が拡大し、
高齢化社会、食生活の洋風化によるポリープや癌の症例
の増加と相俟って急速に広まってきた。
たポリープをはじめとする、良性及び悪性腫瘍において
は、近年、内視鏡検査の発達に伴い早期に発見されるこ
とが多くなり、内視鏡的にポリープ、腫瘍の切除及び採
取がなされる症例も急速に増加している 。特に内視鏡
的ポリープ切除術は低侵襲治療として適応例が拡大し、
高齢化社会、食生活の洋風化によるポリープや癌の症例
の増加と相俟って急速に広まってきた。
【0003】ここで内視鏡的ポリープ切除術について説
明する。図3に示すように体腔内を観察するための内視
鏡(13)、内視鏡の鉗子孔(10)から挿入し病変部
(9)を絞扼し切除するための高周波スネア、高周波電
源装置(12)から構成され、高周波電源装置からアー
ス対極板(11)を足などの体の一部に接触させ、もう
一方は高周波切開具のスネアワイヤ(1)と接続し、高
周波を通電させ、スネアワイヤと接触した部分の組織を
焼き切る。
明する。図3に示すように体腔内を観察するための内視
鏡(13)、内視鏡の鉗子孔(10)から挿入し病変部
(9)を絞扼し切除するための高周波スネア、高周波電
源装置(12)から構成され、高周波電源装置からアー
ス対極板(11)を足などの体の一部に接触させ、もう
一方は高周波切開具のスネアワイヤ(1)と接続し、高
周波を通電させ、スネアワイヤと接触した部分の組織を
焼き切る。
【0004】さらに高周波スネアについて説明すると、
外筒となるシースチューブ(2)内に先端がループ状に
なったスネアワイヤと、スネアワイヤのループ部をシー
スチューブ内に出し入れできるように操作するための後
端操作部(4)から構成され、スネアワイヤのループ部
をポリープ等の病変部にひっかけ、スネアワイヤのルー
プ部をシースチューブ内に引くことにより病変部を絞扼
し、スネアワイヤーに高周波電流を流し焼き切ることに
より、病変部の切除及び止血が同時に行われる。切除し
た病変部は、図4のような回収用鉗子(14)を内視鏡
の鉗子孔から挿入し病変部を把持し内視鏡ごと体内から
引き抜いて病変部を取り出す。その後、病変部は病理検
査をすることにより、悪性、良性かの判定、癌病巣の深
達度など今後の治療方針を決める上での最も重要な情報
となる。
外筒となるシースチューブ(2)内に先端がループ状に
なったスネアワイヤと、スネアワイヤのループ部をシー
スチューブ内に出し入れできるように操作するための後
端操作部(4)から構成され、スネアワイヤのループ部
をポリープ等の病変部にひっかけ、スネアワイヤのルー
プ部をシースチューブ内に引くことにより病変部を絞扼
し、スネアワイヤーに高周波電流を流し焼き切ることに
より、病変部の切除及び止血が同時に行われる。切除し
た病変部は、図4のような回収用鉗子(14)を内視鏡
の鉗子孔から挿入し病変部を把持し内視鏡ごと体内から
引き抜いて病変部を取り出す。その後、病変部は病理検
査をすることにより、悪性、良性かの判定、癌病巣の深
達度など今後の治療方針を決める上での最も重要な情報
となる。
【0005】ところが、切除後の病変部を回収用鉗子で
把持する場合、1チャンネルの鉗子孔が付設した内視鏡
においては、切除に使用したスネアを1度鉗子孔から抜
き回収用鉗子に入れ替えなければならないため、術者に
とって手間であり、時間もかかる。時には、スネアから
回収用鉗子(14)に交換する間の呼吸運動等により、
病変部が動き見失うこともある。特に大腸においては消
化管の凹凸などにより切除した病変部を見つけにくいこ
とや、上部消化管に比べ内視鏡の操作性が悪いことなど
から、採取できず、病理検査が不可能になるといったこ
ともある。
把持する場合、1チャンネルの鉗子孔が付設した内視鏡
においては、切除に使用したスネアを1度鉗子孔から抜
き回収用鉗子に入れ替えなければならないため、術者に
とって手間であり、時間もかかる。時には、スネアから
回収用鉗子(14)に交換する間の呼吸運動等により、
病変部が動き見失うこともある。特に大腸においては消
化管の凹凸などにより切除した病変部を見つけにくいこ
とや、上部消化管に比べ内視鏡の操作性が悪いことなど
から、採取できず、病理検査が不可能になるといったこ
ともある。
【0006】また、病変部の大きさによっては、一度に
とることができず二回に分割し採取する場合や、ポリー
プも複数あるケースも多く、切除、回収の繰り返しとな
るため、術者への負担、さらには治療時間が長くなり、
患者の負担も重くなる。一方、鉗子孔が2チャンネルの
内視鏡であれば一方をスネア、もう一方に回収用鉗子を
挿入し使用できるが、1チャンネルの内視鏡に比べ外径
が太く操作性が悪いのみならず、挿入したときの患者の
苦痛も増大することや、価格も高価であることから、一
般の病院ではあまり普及していない。
とることができず二回に分割し採取する場合や、ポリー
プも複数あるケースも多く、切除、回収の繰り返しとな
るため、術者への負担、さらには治療時間が長くなり、
患者の負担も重くなる。一方、鉗子孔が2チャンネルの
内視鏡であれば一方をスネア、もう一方に回収用鉗子を
挿入し使用できるが、1チャンネルの内視鏡に比べ外径
が太く操作性が悪いのみならず、挿入したときの患者の
苦痛も増大することや、価格も高価であることから、一
般の病院ではあまり普及していない。
【0007】一方これらの問題点を解決するために、ネ
ットによる捕捉方法が従来より考えられている。これは
シースチューブが2つの孔からなる2ルーメンチューブ
で、一方はスネアワイヤでもう一方は回収用のネットが
ついた回収具がそれぞれ後端部の操作によってシースチ
ューブ内に収納される。このような回収具の場合、まず
回収用ネットはシースチューブ内に収納した状態でスネ
アワイヤでポリープを切除した後に、回収用のネットを
シースチューブの先端から突出させポリープを回収する
が、ポリープを切除すると飛んで内視鏡の視野からはず
れることが多く、探すのに時間がかかるといった問題が
ある。
ットによる捕捉方法が従来より考えられている。これは
シースチューブが2つの孔からなる2ルーメンチューブ
で、一方はスネアワイヤでもう一方は回収用のネットが
ついた回収具がそれぞれ後端部の操作によってシースチ
ューブ内に収納される。このような回収具の場合、まず
回収用ネットはシースチューブ内に収納した状態でスネ
アワイヤでポリープを切除した後に、回収用のネットを
シースチューブの先端から突出させポリープを回収する
が、ポリープを切除すると飛んで内視鏡の視野からはず
れることが多く、探すのに時間がかかるといった問題が
ある。
【0008】そこで、スネアワイヤに材質がポリエチレ
ン製で編み目が1〜4mm2網状のネットを直接結紮して
取り付けるなどの方法でテストしたが、まず、シースチ
ューブ内にネットを収納することが難しく、スネアをシ
ースチューブ内に出し入れする操作性も悪い。また、直
接ネットをつけた場合、ポリープにネットが接触し、ス
ネアワイヤが接触しない部分ができるため焼灼時間が長
くなったり、ネットが焼灼の熱により溶けてネットが切
れたり、場合によってはポリープを切ることができない
場合がある。
ン製で編み目が1〜4mm2網状のネットを直接結紮して
取り付けるなどの方法でテストしたが、まず、シースチ
ューブ内にネットを収納することが難しく、スネアをシ
ースチューブ内に出し入れする操作性も悪い。また、直
接ネットをつけた場合、ポリープにネットが接触し、ス
ネアワイヤが接触しない部分ができるため焼灼時間が長
くなったり、ネットが焼灼の熱により溶けてネットが切
れたり、場合によってはポリープを切ることができない
場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のポリ
ープ等の内視鏡的切除術において切除した病変部を直ち
に回収できない、治療時間がかかるといった問題点を解
決するべく種々の検討の結果なされたもので、その目的
とするところはポリープ等の病変部の切除、採取を簡便
且つ確実に行うための高周波スネアを提供することにあ
る。
ープ等の内視鏡的切除術において切除した病変部を直ち
に回収できない、治療時間がかかるといった問題点を解
決するべく種々の検討の結果なされたもので、その目的
とするところはポリープ等の病変部の切除、採取を簡便
且つ確実に行うための高周波スネアを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】体腔内組織に生じたポリ
ープ等の病変部を内視鏡的に切除かつ回収する高周波ス
ネアにおいて、導電性ワイヤからなり、先端にループ部
を形成したスネアワイヤと、該スネアワイヤがシースチ
ューブ通って後端部へ接続され、該後端部を操作するこ
とによりスネアワイヤのループ部を進退させシースチュ
ーブへ収納する高周波スネアであって、該スネアワイヤ
のループ部が複数の素線をより合わせたミニロープから
なり、該スネアワイヤのループ部に編み目の面積が5〜
50mm2で、該ネット部の糸の材質として融点が160
℃以上の繊維の網状の袋を構成する糸がミニロープ素線
間に固定、または該スネアワイヤに該ネット部の糸を直
接固定した部分を導電性接着剤で被覆、または導電性接
着剤で接着固定されたことを特徴とする高周波スネアで
ある。
ープ等の病変部を内視鏡的に切除かつ回収する高周波ス
ネアにおいて、導電性ワイヤからなり、先端にループ部
を形成したスネアワイヤと、該スネアワイヤがシースチ
ューブ通って後端部へ接続され、該後端部を操作するこ
とによりスネアワイヤのループ部を進退させシースチュ
ーブへ収納する高周波スネアであって、該スネアワイヤ
のループ部が複数の素線をより合わせたミニロープから
なり、該スネアワイヤのループ部に編み目の面積が5〜
50mm2で、該ネット部の糸の材質として融点が160
℃以上の繊維の網状の袋を構成する糸がミニロープ素線
間に固定、または該スネアワイヤに該ネット部の糸を直
接固定した部分を導電性接着剤で被覆、または導電性接
着剤で接着固定されたことを特徴とする高周波スネアで
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による高周波スネアの模式
図及び断面図を図1に示す。いずれも病変部を切除する
ための高周波スネアは従来の高周波スネアと同じ構造で
あり、回収するための補助具が付設される。
図及び断面図を図1に示す。いずれも病変部を切除する
ための高周波スネアは従来の高周波スネアと同じ構造で
あり、回収するための補助具が付設される。
【0012】図1はスネアワイヤのループ部に直接編み
目状の袋が装着されていることを示し、該スネアワイヤ
をシースチューブに収納するとき網状の袋もシースチュ
ーブ内に収納され病変部を切除したときには袋が閉じた
状態になり、そのまま内視鏡ごと抜いて切除病変部を回
収する。従って、ネット部はシースチューブ内に収納で
きて、かつスネアワイヤーの操作性を妨げないため、ま
た、内視鏡から見てポリープを確認するのにネットが視
野の妨げにならないようにネット部形成する糸は出来る
だけ細く柔軟性のある糸が好ましく。また、糸と糸の交
差あるいは糸とワイヤによって形成される。空間を編み
目面積としたとき、前記条件を満たすため編み目面積は
5〜50mm2内であれば特に問題なく切除、回収ができ
る。
目状の袋が装着されていることを示し、該スネアワイヤ
をシースチューブに収納するとき網状の袋もシースチュ
ーブ内に収納され病変部を切除したときには袋が閉じた
状態になり、そのまま内視鏡ごと抜いて切除病変部を回
収する。従って、ネット部はシースチューブ内に収納で
きて、かつスネアワイヤーの操作性を妨げないため、ま
た、内視鏡から見てポリープを確認するのにネットが視
野の妨げにならないようにネット部形成する糸は出来る
だけ細く柔軟性のある糸が好ましく。また、糸と糸の交
差あるいは糸とワイヤによって形成される。空間を編み
目面積としたとき、前記条件を満たすため編み目面積は
5〜50mm2内であれば特に問題なく切除、回収ができ
る。
【0013】次に材質について説明するとスネアワイヤ
以外は絶縁性のある材質または被覆した絶縁物であっ
て、また、高周波による発熱も生ずるため耐熱性のある
材質または構造であれば特に限定はされない。さらに説
明するとシースチューブはスネアワイヤおよび内視鏡の
鉗子孔内との滑りがよく、チューブを回したり方向をか
えたり遠隔操作によって先端を操作するため、剛性があ
るポリ塩化ビニール樹脂、フッ素系樹脂、ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂が好適であるが、こうした樹
脂やそれ以外の樹脂でも剛性を持たせるために金属コイ
ルやメッシュ等を複合したチューブでも良く特に限定は
されない。
以外は絶縁性のある材質または被覆した絶縁物であっ
て、また、高周波による発熱も生ずるため耐熱性のある
材質または構造であれば特に限定はされない。さらに説
明するとシースチューブはスネアワイヤおよび内視鏡の
鉗子孔内との滑りがよく、チューブを回したり方向をか
えたり遠隔操作によって先端を操作するため、剛性があ
るポリ塩化ビニール樹脂、フッ素系樹脂、ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂が好適であるが、こうした樹
脂やそれ以外の樹脂でも剛性を持たせるために金属コイ
ルやメッシュ等を複合したチューブでも良く特に限定は
されない。
【0014】それに付設されるネット部は、高周波で焼
灼したとき熱で破断しない耐熱性の良い材質がよく、例
としてポリエステル樹脂系繊維、ナイロン樹脂系繊維、
ポリアラミド樹脂系繊維といった樹脂で融点が160℃
以上の樹脂を使用することが好ましい。
灼したとき熱で破断しない耐熱性の良い材質がよく、例
としてポリエステル樹脂系繊維、ナイロン樹脂系繊維、
ポリアラミド樹脂系繊維といった樹脂で融点が160℃
以上の樹脂を使用することが好ましい。
【0015】また、ネットの糸と糸の固定方法として
は、網目の糸と糸が交差している部分を結紮や接着で固
定するなどの方法がよいが編み目がくずれたり糸の交差
部が嵩張りシースチューブ内に収納できないといったこ
とがなければ特に限定されない。また、ネット部とスネ
アワイヤの固定方法としては図2(a)に示すような結
紮して更にその上に導電性材料を被覆するか、または図
2(b)に示すようなスネアワイヤのループ部が複数の
素線をより合わせたミニロープからなり、該スネアワイ
ヤのループ部にネット部を形成する糸がミニロープ素線
間に固定、または該スネアワイヤに該ネット部の糸を直
接固定した部分を導電性接着剤で被覆、または導電性接
着剤で接着固定する方法があるいずれも、病変部が接触
するスネアワイヤ全体が導電性であるような工夫が施さ
れる必要がある。
は、網目の糸と糸が交差している部分を結紮や接着で固
定するなどの方法がよいが編み目がくずれたり糸の交差
部が嵩張りシースチューブ内に収納できないといったこ
とがなければ特に限定されない。また、ネット部とスネ
アワイヤの固定方法としては図2(a)に示すような結
紮して更にその上に導電性材料を被覆するか、または図
2(b)に示すようなスネアワイヤのループ部が複数の
素線をより合わせたミニロープからなり、該スネアワイ
ヤのループ部にネット部を形成する糸がミニロープ素線
間に固定、または該スネアワイヤに該ネット部の糸を直
接固定した部分を導電性接着剤で被覆、または導電性接
着剤で接着固定する方法があるいずれも、病変部が接触
するスネアワイヤ全体が導電性であるような工夫が施さ
れる必要がある。
【0016】一方、スネアワイヤ1は高周波電流が通電
できる導電性材料であって、ループを開いた時の径が1
0〜35mmの一般的に使用されるスネアと同じ大きさ
で、シースチューブ内に出し入れするため外径が0.2
〜1.0mmのステンレス系のワイヤで単線あるいはミニ
ロープが好適であるが、スネアのループ形状が保てる復
元性と遠隔操作によるワイヤの操作性等ある程度剛性が
あるもので体腔内の体液に接触しても、錆にくく、また
体内に影響を与えにくい材料であればとくに限定はされ
ない。
できる導電性材料であって、ループを開いた時の径が1
0〜35mmの一般的に使用されるスネアと同じ大きさ
で、シースチューブ内に出し入れするため外径が0.2
〜1.0mmのステンレス系のワイヤで単線あるいはミニ
ロープが好適であるが、スネアのループ形状が保てる復
元性と遠隔操作によるワイヤの操作性等ある程度剛性が
あるもので体腔内の体液に接触しても、錆にくく、また
体内に影響を与えにくい材料であればとくに限定はされ
ない。
【0017】
(実施例1)編み目の面積が9mm2編み目が四角のネッ
トをスネアワイヤに結紮して直接取り付け、しかもスネ
アワイヤに接続した部分を導電性接着剤で被覆した図1
に示すような高周波スネアでポリープを切除したとこ
ろ、切除後内視鏡ごと抜くことでポリープを回収するこ
とが出来た。
トをスネアワイヤに結紮して直接取り付け、しかもスネ
アワイヤに接続した部分を導電性接着剤で被覆した図1
に示すような高周波スネアでポリープを切除したとこ
ろ、切除後内視鏡ごと抜くことでポリープを回収するこ
とが出来た。
【0018】(実施例2)ネットの材質として融点が1
30℃のポリエチレン樹脂系繊維、または融点が145
℃のポリプロピレン樹脂系繊維で試作したネットを直接
スネアに結紮固定した高周波スネアで豚の胃袋を切る切
除実験を行ったところ、スネアに固定したネットの糸が
溶けて破断したため、切除片をネット内に回収すること
ができなかった。また、ネットの材質にアラミド繊維ま
たは融点が160℃のナイロン樹脂系繊維を使用し、ネ
ットを直接スネアに結紮固定し、その上に導電性接着剤
を被覆した高周波スネアで豚の胃袋を切る切除実験を行
ったところ、切除片をネット内に回収することができ
た。
30℃のポリエチレン樹脂系繊維、または融点が145
℃のポリプロピレン樹脂系繊維で試作したネットを直接
スネアに結紮固定した高周波スネアで豚の胃袋を切る切
除実験を行ったところ、スネアに固定したネットの糸が
溶けて破断したため、切除片をネット内に回収すること
ができなかった。また、ネットの材質にアラミド繊維ま
たは融点が160℃のナイロン樹脂系繊維を使用し、ネ
ットを直接スネアに結紮固定し、その上に導電性接着剤
を被覆した高周波スネアで豚の胃袋を切る切除実験を行
ったところ、切除片をネット内に回収することができ
た。
【0019】
【発明の効果】従来の高周波切開具で問題であった病変
部の切除後の回収について本発明の高周波切開具を使用
すると、従来の高周波切開具の操作性を損なうことなく
病変部の切除と回収が同時にできポリープ等の切除が容
易となった。特に確実に病変部を回収できることから病
理検査等により今後の治療方針について貴重なデータを
得るための有用な器具となる。
部の切除後の回収について本発明の高周波切開具を使用
すると、従来の高周波切開具の操作性を損なうことなく
病変部の切除と回収が同時にできポリープ等の切除が容
易となった。特に確実に病変部を回収できることから病
理検査等により今後の治療方針について貴重なデータを
得るための有用な器具となる。
【図1】本発明に使用される高周波切開具を示す全体図
でaはスネアワイヤを開いた状態を示し、bは病変部を
切除するところを示す図である。
でaはスネアワイヤを開いた状態を示し、bは病変部を
切除するところを示す図である。
【図2】本発明の袋をスネアワイヤに固定する方法を示
す図である。
す図である。
【図3】高周波切開用具の使用状況を示す図である。
【図4】回収用鉗子を示す図である。
1 スネアワイヤ 2 シースチューブ 3 網状の袋 4 後端操作部 5 接続コード 6 ワイヤ 7 接続部 8 導電材料 9 病変部 10 鉗子孔 11 対極板 12 高周波電源装置 13 内視鏡 14 回収用鉗子
Claims (1)
- 【請求項1】 体腔内組織に生じたポリープ等の病変部
を内視鏡的に切除かつ回収する高周波スネアにおいて、
導電性ワイヤからなり、先端にループ部を形成したスネ
アワイヤと、該スネアワイヤがシースチューブを通って
後端部へ接続され、該後端部を操作することによりスネ
アワイヤのループ部を進退させシースチューブへ収納す
る高周波スネアであって、該スネアワイヤのループ部が
複数の素線をより合わせたミニロープからなり、該スネ
アワイヤのループ部に編み目の面積が5〜50mm2で、
該ネット部の糸の材質として融点が160℃以上の繊維
の網状の袋を構成する糸がミニロープ素線間に固定、ま
たは該スネアワイヤに該ネット部の糸を直接固定した部
分を導電性接着剤で被覆、または導電性接着剤で接着固
定されたことを特徴とする高周波スネア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8254281A JPH1099342A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 高周波スネア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8254281A JPH1099342A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 高周波スネア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1099342A true JPH1099342A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17262796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8254281A Pending JPH1099342A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 高周波スネア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1099342A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006136726A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Ethicon Endo Surgery Inc | 組織切除装置 |
US7198626B2 (en) | 2000-12-07 | 2007-04-03 | Rubicor Medical, Inc. | Methods and devices for radiofrequency electrosurgery |
JP2010520789A (ja) * | 2007-03-09 | 2010-06-17 | シュワルツ,ジェレミー. | 2段階スネアバスケット医療装置 |
JP2014527849A (ja) * | 2011-07-22 | 2014-10-23 | サーレハ,ラフィック | 半剛性の拡張可能かつ折り畳み可能なバスケットを用いた手術用回収装置及び方法 |
KR20170046662A (ko) * | 2014-07-22 | 2017-05-02 | 엑시미스 서지컬 엘엘씨 | 대용적 조직 감소 및 제거 시스템 및 방법 |
JP2018534051A (ja) * | 2015-10-23 | 2018-11-22 | エンドチョイス インコーポレイテッドEndochoice, Inc. | 外科用スネア装置の被覆ループ部材にメッシュを取り付ける方法 |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP8254281A patent/JPH1099342A/ja active Pending
Cited By (12)
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