JPH1097380A - 手動操作補正装置 - Google Patents
手動操作補正装置Info
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- JPH1097380A JPH1097380A JP24811196A JP24811196A JPH1097380A JP H1097380 A JPH1097380 A JP H1097380A JP 24811196 A JP24811196 A JP 24811196A JP 24811196 A JP24811196 A JP 24811196A JP H1097380 A JPH1097380 A JP H1097380A
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Abstract
れる例えばトラックボールやタッチパネル等の操作部材
の操作内容を補正する手動操作補正装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 手動操作によって表示画面(5)内の任
意位置を指定しそれを移動させ得る操作手段(10)
と、表示画面において操作手段(10)による入力位置
の移動操作方向を指示し、その指示に従って操作された
操作手段の操作軌跡を取得する操作軌跡取得手段(40
A、40B、43A、43B、57、58)と、取得さ
れた操作軌跡を用いて起点を同じくする2つの操作軌跡
の間に操作判定領域を設定する領域設定手段(57、5
8)とを備えたことを特徴とする。
Description
ールやタッチパネル等の操作部材の操作を補正する手動
操作補正装置に関する。
ード、露出モード、測距モード等の作動内容を設定でき
る機能を備えたものが増加している。その操作形態は、
それぞれ専用の選択ダイアルにて設定するアナログ的方
法、モード選択ボタンとアップダウンボタンの併用にて
設定するデジタル的方法の何れかに大別できる。
置などの急激な変化に合わせて的確な露光が得られなけ
ればならないため、それらの操作部材は、迅速に変更調
整操作ができること、更に様々な手の大きさを有するあ
らゆる撮影者に対して使用できることが必要である。一
方、パソコンでは、ポインティングデバイスとして、下
面にボールを設けたマウスと称される装置を机上で滑ら
せ、ボールの回転方向で選択指示をするマウス方式、棒
を任意の方向に指で倒して方向指示をするスティック方
式、専用のパネル表面を指先で触れながら移動させるこ
とでその指示方向を検出するタッチパネル方式等のもの
が採用されている。
は、トラックボールが本来有する平面内の任意方向の位
置を選択する機能に着目してかかるトラックボールで被
写体の測距位置を選択指示する方法を開発し先に出願し
た(特開平6−148714号公報)。
面に設置して測距位置を指定する方式のものであるが、
以下、このものについて図11〜図14を参照して上述
した「迅速に変更調整操作のできること、更に様々な手
の大きさを有するあらゆる撮影者に対して使用できるこ
と」の観点からその操作性を考察する。図11と図13
は、本発明者の先の出願に係るカメラの背面図である。
図12と図14は、表示器に示される複数の測距エリア
を示す図である。
クボール10を設けてあるが、右手でカメラ1を通常位
置の姿勢に構え、右手親指15の先端でトラックボール
10を上下方向11及び左右方向12へ、更にそれらの
中間方向へ回転させることができる。このとき、右手の
人差し指はシャッタボタン3を押せる位置にある。図1
2において、表示器5には、25個の測距エリア20A
〜20E、21A〜21E、22A〜22E、23A〜
23E、24A〜24Eが用意されており、トラックボ
ール10の操作で任意の測距エリアを選択するのであ
る。なお、選択された測距エリアはセグメントが点滅し
て選択された旨を表示し、他の非選択のエリアと区別で
きるようになっている。
11に示すように、カメラ1を支持する右手の親指15
の先端に対しその親指の付け根は、右斜め下に位置する
ので、親指15の先端をカメラ1の外形と同一の水平方
向または垂直方向へ移動させることが困難で、無理に行
えば肉体的に非常な苦痛を感ずる。つまり、親指15を
自然に動かすとすれば、図11に示すように親指15先
端を左右へ動かしたときのトラックボール10の回転方
向12は、カメラ1の水平方向に対し上向きに傾き、同
様に上下へ動かしたときのトラックボール10の回転方
向11もカメラ1の垂直方向に対し左右方向へ傾斜した
ものとなる。
エリアが例えば測距エリア22Cで、そこから測距エリ
ア22Eを選択しようとする場合、トラックボール10
に与えられる回転方向は、図11に示した12の方向と
なるので、選択されるのは測距エリア22Eではなく、
測距エリア21Dあるいは測距エリア21Eが選択され
てしまうという問題が発生する。
0Cを選択する場合にも、同様の理由から誤った測距エ
リア20Bを選択することになる。そのためにトラック
ボール10を戻す方向へ再操作しなければならないとい
う事態が発生することが予想され、非常に不便であり、
操作性が悪い。以上の問題は、上下左右のみならず、斜
め方向の測距エリアを選択する場合にも起こり得ること
であり、更に図13に示すように、カメラ1を縦位置に
構えた場合でも同様である。
に構え、右手親指15の先端でトラックボール10を上
下方向13及び左右方向14へ、更にそれらの中間方向
へ回転操作する様子を示している。このとき、右手の人
差し指は別設のシャッタボタン4を押せる位置にある。
また、図14は、図12と同様の表示例である。本図の
場合にも親指15先端の自然な水平方向、垂直方向への
移動は、カメラ1の外形の水平方向、垂直方向と角度関
係を持つことは、以上の説明から容易に理解でき、同様
の問題がある。
によって千差万別であると言える。つまり、撮影者の手
の大きさ、器用さでトラックボール10の操作性は大き
く異なり、選択指示される方向は千差万別となり得るの
である。具体的には、図示例では、上下方向と左右方向
とは共に直線で、しかも互いに直交するように示してあ
るが、実際には、例えば上方向と下方向とは一直線では
なく交差する関係にあり上下方向から少し傾斜してお
り、また例えば上方向と右方向とは直角ではない角度を
なす場合が多い。
平面内の任意方向の位置を選択できる機能を備えるが、
以上の説明したような人間工学的な問題があるので、ト
ラックボールの動きをそのまま一律に読み取る方式で
は、誤差を伴うのである。以上はカメラにおける操作例
であるが、かかる問題は、その他例えばマウスやタッチ
パネル等の操作でも同様に指摘できる問題である。
作されたもので、その目的は、操作者の操作癖や姿勢等
に左右される操作部材の操作内容を補正できる手動操作
補正装置を提供することにある。
に、本発明の手動操作補正装置は次の如き構成を有す
る。本発明の実施の形態を示す図1、図2、図8を参照
して構成を説明する。
動操作によって表示画面内の任意位置を指定しそれを移
動させ得る操作手段(10)(65)と、表示画面
(5)において操作手段(10)(65)による入力位
置の移動操作方向を指示し、その指示に従って操作され
た操作手段(10)(65)の操作軌跡を取得する操作
軌跡取得手段(40A、40B、43A、43B、5
7、58)と、取得された操作軌跡を用いて起点を同じ
くする2つの操作軌跡の間に操作判定領域を設定する領
域設定手段(57、58)とを備えたことを特徴とす
る。
求項1に記載の手動操作補正装置において、操作軌跡取
得手段及び領域設定手段が起動される第1モードと、操
作手段が実際に操作される第2モードとを備え、第2モ
ードにおいて操作手段の操作によって示される操作軌跡
と領域設定手段が設定した操作判定領域とを照合し、操
作者が意図した表示画面の入力位置の移動操作方向を特
定する方向特定手段(57)を備えることを特徴とす
る。
求項1または請求項2に記載の手動操作補正装置におい
て、操作軌跡取得手段は、表示画面(5)において、起
点位置と終点位置とを任意に指定して操作手段による入
力位置の移動操作方向を指示し、その指示に従って操作
された操作手段の操作軌跡を取得することを起点位置と
終点位置を変えて複数回に亘って行うことを特徴とす
る。
求項1乃至請求項3に記載の手動操作補正装置におい
て、操作手段は、手動操作をボールの回転に置換して検
出する方式のものであることを特徴とする。請求項5に
記載の手動操作補正装置は、請求項1乃至請求項3に記
載の手動操作補正装置において、操作手段は、手動操作
された接触点を検出する方式のものであることを特徴と
する。
求項1または請求項2に記載の手動操作補正装置におい
て、領域設定手段は、当該装置の姿勢に応じて異なる内
容の操作判定領域を設定することを特徴とする。
明の手動操作補正装置の作用を説明する。
作軌跡取得手段が、表示画面において操作手段による入
力位置の移動操作方向を指示し、その指示に従って操作
された操作手段の操作軌跡を取得し、領域設定手段が、
取得された操作軌跡を用いて起点を同じくする2つの操
作軌跡の間に操作判定領域を設定する。従って、操作手
段による実際の入力位置の移動操作方向が操作判定領域
に入っているか否かによって当該操作を補正できること
になる。
正装置のように、第1モードと第2モードを設定し、第
2モードにおいて方向特定手段が、操作手段の操作によ
って示される操作軌跡と領域設定手段が設定した操作判
定領域とを照合すれば、操作者が意図した表示画面の入
力位置の移動操作方向を特定することができる。そし
て、操作軌跡取得手段は、請求項3に記載の手動操作補
正装置のように、起点位置と終点位置とを任意に指定す
るだけで、操作手段の操作軌跡を取得することができ、
構成が複雑化することはない。
操作補正装置のように手動操作をボールの回転に置換し
て検出する方式のものも、請求項5に記載の手動操作補
正装置のように手動操作された接触点を検出する方式の
ものも、同様に採用できる。なお、ボールを有する操作
手段には、トラックボールやマウス等が含まれる。ま
た、手動操作された接触点を検出する方式の操作手段に
は、タッチパネルが含まれる。
該装置が操作者の都合で各種の姿態で使用されることが
あることに鑑み、領域設定手段は、当該装置の姿勢に応
じて異なる内容の操作判定領域を設定することができ
る。
を参照して説明する。
の外観図である。図1において、横にした通常位置のカ
メラ1の前面(図中紙背側)にはレンズ2が装着され、
カメラ1の背面(図中紙表側)にはファインダ6が設け
られ、レンズ2を通過した被写体像をこのファインダ6
で視認できるようになっている。また、カメラ1の上面
には、背面側から見て右側に表示器5が設けられる。こ
の表示器5は、ファインダ6内に配設される場合もある
が、この表示器5により露出、測光、測距等の各種モー
ドの設定内容を視認できるようになっている。
て右側の図中紙背側への迫り出し部分にシャッタボタン
3が配置される。なお、同じ迫り出し部分の側部には、
もう1つのシャッタボタン4を配設してある。これはカ
メラ1を縦位置に構えた際に使用されるものである。周
知のように、シャッタボタン3、4の操作では、半押し
の第1段階の押圧で内部回路への給電が行われ、全押し
の第2段階の押圧で装填されているフイルムへの露光が
行われる。
は、本発明の操作手段の1つであるトラックボール10
が設けられる。このトラックボール10は、カメラ1を
右手で支持して構えた時に右手の親指先端が自然にかか
る位置に配置される。前述(図11〜図14)したよう
に、トラックボール10は、先の出願では測距エリアの
選択のみに使用されたが、本実施の形態では更に、校正
モードにおいて操作軌跡を取得すること、及び露出モー
ドに関するシャッタタイムや絞り値等の要素を選択設定
するのにも使用される。
て左側に、モードスイッチ7と校正ボタン8が設けら
れ、更に図示省略したが、変更ボタンも設けられる。
モードスイッチ7は、本実施の形態では、測距モードと
露出モードの2つのモードに切り換える場合に使用され
る。変更ボタンは、露出モードにおいてシャッタタイム
や絞り値等の値を変更する場合に使用される。
校正モードに設定するものである。校正モードでは、撮
影者がトラックボール10を操作する際の癖を読み取
り、それを実際の操作において補正できるように、各種
データを蓄積する。即ち、校正ボタン8が操作されたと
きの校正モードが、請求項2に言う第1モードに対応
し、校正ボタン8が操作されず通常撮影時の状態が請求
項2に言う第2モードに対応する。
が設けられ、カメラ1を構えた時の姿勢を検出できるよ
うになっている。カメラ1の姿勢は、撮影者の操作癖を
補正する場合に影響を与えるので、校正モードで取得す
るデータに姿勢を反映させるため設けてある。なお、姿
勢センサ9による姿勢検知方法については、実開昭64
−9229号公報に詳述されているので、その説明を割
愛する。
ラの構成図である。図2の上段において、トラックボー
ル10の側周囲には、2つのローラ40A、40Bがそ
れぞれの一端をトラックボール10の側周面に接触して
設けられる。つまり、トラックボール10が上下方向1
1、左右方向12(縦位置撮影の場合はそれぞれ13、
14)に回転操作されると、2つのローラ40A、40
Bが連れ周りして回転する。言うまでもなく、斜め方向
への回転は、ローラ40A、40Bの両者に分割して伝
えられる。
れ円盤状のセクタ45A、45Bが固定される。セクタ
45A、45Bの外表面には、図示するように、それぞ
れ半径方向に向かうスリットが同一ピッチで刻まれてい
る。そして、円盤状のセクタ45A、45Bの外周縁部
には、それぞれフォトカプラ43A、43Bが設けられ
る。フォトカプラ43A、43Bは、通過するスリット
の数、つまりトラックボール10の回転量と、スリット
の通過方向、つまりトラックボール10の回転方向とを
表すパルス信号を発生する。
インタフェース回路(以下「INT」と言う)56を介
して中央処理装置(以下「CPU」と言う)57に取り
込まれ、トラックボール10の回転量、回転方向として
認識される。次に図2の下段において、CPU57は、
カメラ動作制御の中枢であり、INT56、59を介し
て情報の入力と制御を実行する。また、CPU57は、
記憶回路(以下「MEM」と言う)58と直接データ授
受を行う。
時及び実際の操作時におけるトラックボール10の操作
に関する各種データが格納される。また、INT56、
INT57に関しては、まずINT56を介して、前述
したフォトカプラ43A、43Bの出力パルス信号を取
り込み、姿勢センサ9の姿勢信号を取り込む。
む光学系51を介した測光センサ50と測距センサ52
への被写体像をそれらから取り込み、測距センサ52か
ら被写体の合焦状態に関する信号を取り込み、装填され
ているフィルムの感度を感度検出回路53から取り込
み、フォーカスモータ54を駆動して合焦状態を実現す
る。
5の各種のスイッチからカメラ1内のシーケンス状態を
示す各種の信号を取り込む。また、INT59を介し
て、表示器5を駆動して露光条件、測距条件などの表示
を行い、シャッタ60を開閉してフィルムへの露光時間
を制御し、絞り61の開口量を制御してフィルムへ到達
する被写体光量を制御し、給送モータ62を駆動してフ
ィルムの巻き上げ、巻き戻しを制御する。
操作手順の説明図である。本発明の校正モードは、校正
ボタン8を押下すると、CPU57が、露出に関する作
動を全て禁止し、校正モードのプログラムを実行するこ
とにより実現される。即ち、CPU57は、表示器5の
表示画面に図3(a)(c)(e)に示すような操作方
向指示の表示をして、撮影者にその指示表示に従った図
3(b)(d)(f)のような操作を行わせ、撮影者の
操作癖、カメラ1の姿勢に合わせて「操作方向指示」と
「トラックボール10の回転操作軌跡」との対応関係を
取得し、判定領域データを生成し、MEM58に格納す
る処理を行う。実際の撮影時における操作を記憶内容に
基づいて補正するのである。
照して説明する。なお、図3は、説明の便宜上、本発明
の校正モード用の表示画面として図12に示した測距エ
リアの表示画面を利用した場合を示している。従って、
測距エリア24A等と同一名称を用いて説明する。図3
(a)は、起点として最左端下の測距エリア24Aを連
続点灯し、終点として最右端下の測距エリア24Eを点
滅灯させ、左から右へ水平に操作させる指示を行う場合
を示す。
作指示に従い親指15の先端でトラックボール10を右
方向30へ回転操作する様子を示す。撮影者は、表示器
5の表示を見て測距エリアの指定を24Aから24Eに
移すつもりでトラックボール10を回転操作するのであ
る。この回転操作は、水平ベクトル成分と垂直ベクトル
成分とで規定される操作軌跡の形で操作指示と関連付け
てMEM58に格納される。
終了したので、次のデータを取得すべく、起点として最
左端下の測距エリア24Aを連続点灯し、終点として最
右端下の測距エリア24Eの1つ上の測距エリア23E
を点滅灯させ、左から右へ水平方向から少し右上がりに
操作させる指示を行う場合を示す。図3(d)は、撮影
者が、図3(c)の操作指示に従い、親指15先端でト
ラックボール10を右上がり方向31へ回転操作する様
子を示す。撮影者は、前述と同様に、表示器5の表示を
見て測距エリアの指定を24Aから23Eに移すつもり
でトラックボール10を回転操作するのである。この回
転操作は、水平ベクトル成分と垂直ベクトル成分とで規
定される操作軌跡の形で操作指示と関連付けてMEM5
8に格納される。
終了したので、次のデータを取得すべく、起点として最
左端下の測距エリア24Aを連続点灯し、終点として最
右端測距エリア22Eを点滅灯させ、左から右へ水平方
向から更に少し右上がりに操作させる指示を行う場合を
示す。
作指示に従い、親指15先端でトラックボール10を更
に右上がり方向32へ回転操作する様子を示す。撮影者
は、前述と同様に、表示器5の表示を見て測距エリアの
指定を24Aから22Eに移すつもりでトラックボール
10を回転操作するのである。この回転操作は、水平ベ
クトル成分と垂直ベクトル成分とで規定される操作軌跡
の形で操作指示と関連付けてMEM58に格納される。
リア24Aを連続点灯し、終点として測距エリア21
E、20E、20D、20C、20B、20Aの9方向
への操作軌跡をMEM58に格納し、引き続いて、起点
を測距エリア24D、20D、20Aとしそれぞれにつ
いての全ての操作軌跡を取得する。取得される軌跡デー
タは全てで36通りである。但し、水平方向と垂直方向
では重複するので、後述するようにそれを除く処理をし
て都合32通りの軌跡データが取得される。
様の作業を行い、縦位置でのデータとして前述した横位
置でのデータと区別して格納する。CPU57は、以上
のようにして撮影者固有の癖を含んだ回転操作方向を直
接表現する軌跡データを格納すると、次に本来必要な各
回転操作方向を区分する境界線を求めるために、図4に
示す処理を実行する。
お、図4には、図3に示す手順で求めた回転操作方向3
0、31の操作軌跡に基づき境界線33を算出した例を
示してある。MEM58に格納した回転操作方向30、
31の操作軌跡は、それぞれフォトカプラ43A、43
Bで水平垂直の各成分に分けられている。そこで、CP
U57は、その水平垂直成分の中央値をそれぞれ算術平
均することで境界線33を求める。このようにして隣接
する操作軌跡相互間を2等分して境界線をそれぞれ求め
る。
水平方向と垂直方向の軌跡データについての補正処理を
行う。即ち、前述したように、取得される軌跡データは
全てで36通りであるが、水平方向と垂直方向では2個
ずつ重複する。具体的には、測距エリア20A→20E
への軌跡データと測距エリア24A→24Eへの軌跡デ
ータ、測距エリア24A→20Aへの軌跡データと測距
エリア24E→20Eへの軌跡データ、測距エリア20
E→20Aへの軌跡データと測距エリア24E→24A
への軌跡データ、測距エリア20A→24Aへの軌跡デ
ータと測距エリア20E→24Eへの軌跡データは、そ
れぞれ同じ方向を表す。従って、CPU57は、それら
を平均して中間値を求めるのである。
界線、つまり全領域を32分割する境界線が得られる。
図4に示すように、境界線33の反時計回り方向側を領
域35RU−1、時計回り方向側を領域35Rと名付け
ると、境界線とそれに挟まれる領域との関係は図5に示
すようになる。この境界線の反時計回り方向側の領域及
び時計回り方向側の領域が、それぞれ請求項1及び請求
項2に記載の発明における操作判定領域に対応する。従
って、図5は、以上のようにして求めた境界線とそれに
挟まれる領域を部分的に示すが、トラックボール10の
実際の操作回転方向が、例えば領域35Rに入る場合は
水平右方向と判定され、領域35Uに入る場合は垂直上
方向と判定され、領域35RUに入る場合はそれらの丁
度中間である斜め右上方向と判定されるのである。
て、右上半分の領域は細分化されているが、それぞれの
領域は等分ではなく、図3で説明した操作指示に従って
入力した信号に従うために、撮影者の操作癖を反映した
領域配分になっていることである。なお、縦位置撮影時
では、図5とは異なる領域配分となるが、その切替は、
姿勢センサ9の信号によって行われる。
ル10の操作で露出条件を変更する例を説明する。図6
は、表示器の露出条件に関する表示例である。図6は、
変更モードでの表示例及び操作手順の説明図である。図
6において、表示器5の表示画面の周辺には、シャッタ
タイム用のセグメント70、絞り値用のセグメント7
1、露出モード用のセグメント73、露出補正値用のセ
グメント74がそれぞれ配置され、中央部には周辺の4
つのセグメントの何れを変更対象とするかの指示用のセ
グメント72が配置される。
PSAMの何れか1つを表示するが、Pはプログラム優
先の露出モード、Sはシャッタ優先の露出モード、Aは
絞り優先の露出モード、Mはマニュアルの露出モードを
それぞれ示す。図7において、図7(a)は、シャッタ
優先モードSの内容変更可の状態表示例である。即ち、
セグメント70はセグメント70Aとして、シャッタタ
イムが1/2000に設定されていることを示し、セグ
メント71はセグメント71Aとして、絞り値がF5.
6に設定されていることを示し、セグメント73はセグ
メント73Aとして、シャッタ優先モードSに設定され
ていることを示し、セグメント74はセグメント74A
として、露出補正値が±0.3段に設定されていること
を示し、セグメント72がセグメント72Aとしてセグ
メント70Aを指示しシャッタタイムの変更が可能であ
ることを示している。
ある。トラックボール10を図示するように上下方向1
1と左右方向12とに回転させると、それに連動してセ
グメント72の指示方向が4方向へ切り替わり、セグメ
ント72が指示した要素についてその値の変更が可能と
なる。トラックボール10の回転操作方向とセグメント
72の変更指示方向とは感覚的に一致する。前述した校
正処理の成果である。
が可能な状態を示していることは前述したが、図7
(a)に示すように、シャッタ優先モードSの場合は、
絞り値は、自動的に演算されて決定されるので、矛盾を
防止するためにセグメント72Aがセグメント71Aを
指示する表示は不可能とすべきである。従って、トラッ
クボール10を回転させてセグメント71Aを指示する
ことはできず、自動的にスキップするようにしてある。
容変更時の表示例である。図7(d)は、シャッタタイ
ムSの内容変更操作の説明図である。以上のようにして
セグメント72Aでシャッタタイムを表すセグメント7
0であるセグメント70Bを指示し、シャッタタイムを
変更しようとする場合、図示省略した変更ボタンを押し
ながら、図7(d)に示すようにトラックボール10を
上下方向11に回転させると、シャッタタイムの値が変
化する。図7(c)は、セグメント70Bとして示すよ
うに、シャッタタイムが1/500に変更された時の状
態を示す。
ラックボール10の上下方向11への回転のみに連動す
るが、トラックボール10の回転方向は、厳密な上下方
向である必要はなく、図5において最上方向の領域35
Uの右側領域35U−1、35U−2、35U−3を含
むようにし、撮影者のラフな操作に対応できるようにし
てある。
変える場合もトラックボール10をその該当セグメント
に向けて回転操作させれば良く、各要素の値の変化とト
ラックボール10の回転操作方向とは感覚的に合致した
ものとなり、操作性が向上する。次に図8は、本発明の
第2実施の形態のカメラの外観図である。この第2実施
の形態のカメラ1では、トラックボール10に変えて、
タッチパネル65を設けたものである。タッチパネル6
5の表面で指先を触れながら上下方向11、左右方向1
2へ移動させると、その指示方向を検出できる。
式には、指の押圧を機械的に検知するスイッチ方式、指
の感触で静電誘導的に検知する方式などがある。何れの
場合も、図示するように、上下方向11、左右方向12
は、カメラ1の外形に対して傾斜関係にあり、かつその
傾斜程度には個人差がある。このようなタッチパネル6
5を採用したカメラ1に対しても、以上説明した本発明
の手動操作補正方式は同様に適用でき、同様の効果が得
られる。
た本発明の手動操作補正方式の動作を説明する。図9
は、本発明の実施の形態の動作フローチャートである。
図10は、校正モードでの動作フローチャートである。
図9に示す処理は、バッテリが接続され、シャッタボタ
ン3(4)の第1段階への押圧によって電源スイッチが
投入されると開始され、電源タイマ等によって給電が維
持されている間繰り返し実行される。
操作され、校正モードの指示がされたか否かを判定す
る。校正ボタン8が操作されていれば、判定は肯定(Y
ES)となりS2にて校正モード処理を実行しS1に戻
る。S2の校正モード処理は後述する(図10)。S1
において校正ボタン8が操作されていなければ、判定は
否定(NO)となりS3に進み、MEM58から前回表
示器5に表示された設定条件など前回設定された各種の
条件を読み出し、S4に進む。
信号を取り込み、感度検出回路53からフィルム感度信
号を取り込み、S5に進む。S5では、S4で取り込ん
だ被写体輝度信号及びフィルム感度信号をS3で読み出
した各種条件に応じて演算し適正露光条件を算出した
後、シャッタタイム、絞り値を決定し、表示器5にその
結果を表示し、S6に進む。
撮影姿勢を判断し、S7に進む。なお、このS6の処理
をS5の前に行い、カメラ1の撮影姿勢を露出条件算出
の条件に使用しても良い。
が、AEモード(露出モード)であるか、測距モードで
あるかを判定する。表示器5の表示画面は、前述したよ
うに、測距モードでは図12(図14)に示すようにな
り、露出モードでは図6に示すようになる。S7におい
てAEモードでなければ、即ち測距モードであれば判定
は否定(NO)となりS8に進み、一方AEモードであ
れば判定は肯定(YES)となりS10に進む。
ているか否かを検出する。操作されている場合は、判定
は肯定(YES)となり、S9とS14とS15の各処
理を行い、S16に進み、レリーズに備える。一方、ト
ラックボール10が操作されていなければ、判定は否定
(NO)となり、直接S16に進み、レリーズに備え
る。
される。即ち、トラックボール10の回転操作方向とそ
の量を求め、MEM58に格納した領域区分(図5参
照)との比較を行い、撮影者が真に望んだ操作方向を導
出する(S9)。そして、その結果に従い表示器5の表
示内容を変更し(S14)、またその結果をMEM58
に更新記憶する(S15)。
された場合は、S10にてトラックボール10が操作さ
れているか否かを検出する。操作されている場合は、判
定は肯定(YES)となり、S11にて図示省略した変
更ボタンが押されているか否かを判定する。変更ボタン
が押されていなければ、S11の判定は否定(NO)と
なりS12にて図7(a)(b)で説明したモード変更
処理を行う。一方、変更ボタンが押されている場合は、
S11の判定は肯定(YES)となりS13にて図7
(c)(d)で説明した条件変更処理を行う。そして、
S12とS13の各処理結果を表示・記憶し(S14、
S15)、レリーズに備える(S16)。
操作されていなければ、判定は否定(NO)となり直接
S16に進み、レリーズに備える。S16では、シャッ
タボタン3(4)が第2段階まで深く押され、露光開始
の指令、即ちレリーズ指令が発せられたか否かを判定す
る。シャッタボタン3(4)が第2段階まで深く押され
ていなければ、露光動作は不要であるので判定は否定
(NO)となり、S1に戻り、以上説明した処理を繰り
返す。
(4)が第2段階まで深く押されていければ、判定は肯
定(YES)となってS17に進み、所定の露光シーケ
ンスを実行する。即ち、絞り61をS5で求めておいた
所定値に制御し、シャッタ60をS5で求められた値に
応じて所定時間開き、その後給送モータ62を駆動して
フィルムを1コマ分巻き上げる。そして、S1に戻り、
次の露光に備える。
た校正モードの動作を説明する。図10において、S2
0では、カメラ1を横にした通常位置の姿勢とすべく表
示器5に設けてある所定のセグメントに「カメラ1を水
平に構えさせる指示表示」を行う。カメラ1の姿勢は、
姿勢センサ9にて判断できるので、指示に従っていない
場合は然るべき警告を行う。
24Aを連続点灯する(S21)と共に、測距エリア2
4Eを点滅灯する(S22)。即ち、図3(a)に示し
た操作指示の表示をしたのである。そして、S23でト
ラックボール10が指示に従って回転操作されるのを監
視する。トラックボール10が指示に従って回転操作さ
れると、S23の判定は肯定(YES)となり、図3
(b)に示した操作方向30の操作軌跡をMEM58に
格納する(S24)。
の回転操作方向での操作軌跡を同様に格納し、同様に測
距エリア24D、20Eを起点とする各回転操作方向で
の操作軌跡を格納する。更に、測距エリア20Aを連続
点灯する(S25)と共に、測距エリア24Aを点滅灯
し(S26)、同様に操作軌跡をMEM58に格納す
る。以降点滅測距エリアを順次切り替え、それぞれにつ
いての操作軌跡をMEM58に格納する。
7)、同様にトラックボール10の回転操作を監視し
(S28)、トラックボール10が指示に従って回転操
作されると、S28の判定は肯定(YES)となり、操
作軌跡をMEM58に格納する(S29)。そして、重
複している水平垂直の操作軌跡を算術平均などで1つの
操作軌跡にまとめ(S30)、各操作軌跡を用いて領域
の境界を求め(S31)、図5に示した32個の判定領
域を決定する。
ち、1つ置きの測距エリア(20A、20C、20E、
22A、22C、22E、24A、24C、24E)を
所定時間点滅灯させ(S32)、水平状態での校正が完
了したことを告知する。この告知を見て撮影者は、カメ
ラ1を縦位置に構えるので、次にカメラ1を縦位置に構
えた場合について以上説明したS21〜S32までの処
理と同等の処理を実行する(S33)。
あるが、例えばいわゆるパソコンにおいてマウスを操作
する場合に、本発明の手動操作補正装置を備えれば、操
作者の操作癖を補正できるので、操作性が向上する。
手動操作補正装置は、操作手段による入力位置の移動操
作方向を指示して操作された操作手段の操作軌跡を取得
し、取得された操作軌跡を用いて起点を同じくする2つ
の操作軌跡の間に操作判定領域を設定する。
移動操作方向が操作判定領域に入っているか否かによっ
て当該操作を補正できる。具体的には、請求項2に記載
の手動操作補正装置のように、第1モードと第2モード
を設定し、第2モードにおいて、操作手段の操作によっ
て示される操作軌跡と領域設定手段が設定した操作判定
領域とを照合すれば、操作者が意図した表示画面の入力
位置の移動操作方向を特定することができる。
記載の手動操作補正装置のように、起点位置と終点位置
とを任意に指定するだけで、操作手段の操作軌跡を取得
することができ、構成が複雑化することはない。また、
操作手段は、請求項4に記載の手動操作補正装置のよう
に手動操作をボールの回転に置換して検出する方式のも
のも、請求項5に記載の手動操作補正装置のように手動
操作された接触点を検出する方式のものも、同様に採用
できる。
該装置は操作者の都合で各種の姿態で使用されることが
あるが、当該装置の姿勢に応じて異なる内容の操作判定
領域を設定することができるので、そのような場合に柔
軟に対応できる。以上要するに、本発明によれば、操作
者の操作癖を学習してそれを補正するので、撮像機器な
ど手に持って操作する機器、撮像機器やいわゆるパソコ
ンなど使用者の姿勢が定まらない機器や使用者を特定で
きない機器などにおいて、操作性を高めることができ
る。
る。
ある。
る。
る。
ある。
る。
る。
(通常位置)である。
る。
(縦位置)である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 手動操作によって表示画面内の任意位置
を指定しそれを移動させ得る操作手段と、 前記表示画面において前記操作手段による入力位置の移
動操作方向を指示し、 その指示に従って操作された操作手段の操作軌跡を取得
する操作軌跡取得手段と、 取得された操作軌跡を用いて起点を同じくする2つの操
作軌跡の間に操作判定領域を設定する領域設定手段とを
備えたことを特徴とする手動操作補正装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の手動操作補正装置にお
いて、 前記操作軌跡取得手段及び前記領域設定手段が起動され
る第1モードと、 前記操作手段が実際に操作される第2モードとを備え、 前記第2モードにおいて前記操作手段の操作によって示
される操作軌跡と前記領域設定手段が設定した操作判定
領域とを照合し、操作者が意図した表示画面の入力位置
の移動操作方向を特定する方向特定手段を備えることを
特徴とする手動操作補正装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の手動操
作補正装置において、 前記操作軌跡取得手段は、前記表示画面において、起点
位置と終点位置とを任意に指定して前記操作手段による
入力位置の移動操作方向を指示し、その指示に従って操
作された操作手段の操作軌跡を取得することを起点位置
と終点位置を変えて複数回に亘って行うことを特徴とす
る手動操作補正装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の手動操作
補正装置において、 前記操作手段は、手動操作をボールの回転に置換して検
出する方式のものであることを特徴とする手動操作補正
装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3に記載の手動操作
補正装置において、 前記操作手段は、手動操作された接触点を検出する方式
のものであることを特徴とする手動操作補正装置。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の手動操
作補正装置において、 前記領域設定手段は、当該装置の姿勢に応じて異なる内
容の操作判定領域を設定することを特徴とする手動操作
補正装置。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
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US08/777,324 US5832323A (en) | 1996-01-05 | 1996-12-27 | Information setting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24811196A JP3918211B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 手動操作補正装置及びカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1097380A true JPH1097380A (ja) | 1998-04-14 |
JP3918211B2 JP3918211B2 (ja) | 2007-05-23 |
Family
ID=17173401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24811196A Expired - Fee Related JP3918211B2 (ja) | 1996-01-05 | 1996-09-19 | 手動操作補正装置及びカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3918211B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011138185A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Nikon Corp | 表示装置及び電子機器 |
WO2012161223A1 (ja) * | 2011-05-25 | 2012-11-29 | Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 | 入力装置、入力方法およびプログラム |
JP2013012021A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Sony Corp | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および遠隔操作システム |
JP2015172913A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | アルプス電気株式会社 | 入力装置及び車両用操作装置 |
JPWO2014073403A1 (ja) * | 2012-11-08 | 2016-09-08 | アルプス電気株式会社 | 入力装置 |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP24811196A patent/JP3918211B2/ja not_active Expired - Fee Related
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