JPH1094524A - 筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及び装置 - Google Patents
筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及び装置Info
- Publication number
- JPH1094524A JPH1094524A JP8253620A JP25362096A JPH1094524A JP H1094524 A JPH1094524 A JP H1094524A JP 8253620 A JP8253620 A JP 8253620A JP 25362096 A JP25362096 A JP 25362096A JP H1094524 A JPH1094524 A JP H1094524A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- musculoskeletal system
- external force
- perturbation
- measuring
- hand
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】運動や作業中の多関節の筋骨格系において、力
学的構造に依存する係数、および筋の力学的状態によっ
て変化する関節周りの粘性・弾性などの機械インピーダ
ンス係数を計測することができる筋骨格系の機械インピ
ーダンス計測方法及び装置を提供する。 【解決手段】摂動手段1が筋骨格系Oに摂動を与え、位
置計測手段2にて筋骨格系Oの位置を計測し、摂動によ
り与えた外力を外力計測手段3にて計測する。そして、
摂動変化分抽出モジュール4は計測された筋骨格系Oの
位置と与えた外力から、摂動により変化した筋骨格系O
の位置と外力の変化量を抽出し、係数推定モジュール5
は計測した筋骨格系Oの位置と与えた外力、及び抽出さ
れた各変化量を基に、筋骨格系らの力学的構造に依存す
る係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性係
数を算出する。
学的構造に依存する係数、および筋の力学的状態によっ
て変化する関節周りの粘性・弾性などの機械インピーダ
ンス係数を計測することができる筋骨格系の機械インピ
ーダンス計測方法及び装置を提供する。 【解決手段】摂動手段1が筋骨格系Oに摂動を与え、位
置計測手段2にて筋骨格系Oの位置を計測し、摂動によ
り与えた外力を外力計測手段3にて計測する。そして、
摂動変化分抽出モジュール4は計測された筋骨格系Oの
位置と与えた外力から、摂動により変化した筋骨格系O
の位置と外力の変化量を抽出し、係数推定モジュール5
は計測した筋骨格系Oの位置と与えた外力、及び抽出さ
れた各変化量を基に、筋骨格系らの力学的構造に依存す
る係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性係
数を算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポーツ計測、作
業計測、運動計測などにおいて、運動中あるいは作業
中、人間の腕や足など筋骨格系の関節の粘性・スティフ
ネスなどの機械インピーダンスを定量的に計測する筋骨
格系の機械インピーダンス計測方法及びそれを実施する
ための装置に関する。
業計測、運動計測などにおいて、運動中あるいは作業
中、人間の腕や足など筋骨格系の関節の粘性・スティフ
ネスなどの機械インピーダンスを定量的に計測する筋骨
格系の機械インピーダンス計測方法及びそれを実施する
ための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】環境・作業の変化に応じて人間がどのよ
うに筋骨格系の特性を調節するのかを調査研究すること
は、ロボットの設計や人間と機械とのインターフェース
設計において重要である。従来より、人間の関節ダイナ
ミクスを同定する研究は、肘、親指、足首、および手先
などについて様々な視点から多く行われている。それら
の多くの研究では、姿勢保持中あるいは外力を変化させ
ている間に摂動を与え、2次の線形モデル(あるいはそ
の一部)を利用してそのパラメータを推定する手法を用
いている。
うに筋骨格系の特性を調節するのかを調査研究すること
は、ロボットの設計や人間と機械とのインターフェース
設計において重要である。従来より、人間の関節ダイナ
ミクスを同定する研究は、肘、親指、足首、および手先
などについて様々な視点から多く行われている。それら
の多くの研究では、姿勢保持中あるいは外力を変化させ
ている間に摂動を与え、2次の線形モデル(あるいはそ
の一部)を利用してそのパラメータを推定する手法を用
いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、人間の腕の
作業方向に対する力の発生の効率や、姿勢に応じてどの
程度柔らかさ・堅さを実現できるかを調べる研究では、
腕を対象にして手先位置での慣性・粘性・弾性といった
機械インピーダンスの計測実験を行っている。しかし、
従来の機械インピーダンスの計測方法は、摂動以外の要
因によって手先等の位置・力が計測中変化しないことを
前提としている。
作業方向に対する力の発生の効率や、姿勢に応じてどの
程度柔らかさ・堅さを実現できるかを調べる研究では、
腕を対象にして手先位置での慣性・粘性・弾性といった
機械インピーダンスの計測実験を行っている。しかし、
従来の機械インピーダンスの計測方法は、摂動以外の要
因によって手先等の位置・力が計測中変化しないことを
前提としている。
【0004】よって、姿勢が変化しない状態における機
械インピーダンス係数の推定は可能であるが、運動中な
ど動的姿勢や力の変化がある場合には、それらの手法を
用いて筋骨格系の機械インピーダンス係数である関節の
粘性や弾性を推定することが困難であった。
械インピーダンス係数の推定は可能であるが、運動中な
ど動的姿勢や力の変化がある場合には、それらの手法を
用いて筋骨格系の機械インピーダンス係数である関節の
粘性や弾性を推定することが困難であった。
【0005】例えば、多関節運動中では、加速度に比例
する慣性係数も、姿勢変化に応じて変化するので、各イ
ンピーダンス係数を精度よく計測することが困難であっ
た。また、筋電図計測などで、筋の活動状態を計測する
方法では、力学的な定量化が不可能であった。
する慣性係数も、姿勢変化に応じて変化するので、各イ
ンピーダンス係数を精度よく計測することが困難であっ
た。また、筋電図計測などで、筋の活動状態を計測する
方法では、力学的な定量化が不可能であった。
【0006】ここにおいて本発明の解決すべき主要な目
的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、運動や
作業中の多関節の筋骨格系において、力学的構造に依存
する係数、および筋の力学的状態によって変化する関節
周りの粘性・弾性などの機械インピーダンス係数を計測
することができる筋骨格系の機械インピーダンス計測方
法及びこれを実施するための装置を提供せんとするもの
である。
的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、運動や
作業中の多関節の筋骨格系において、力学的構造に依存
する係数、および筋の力学的状態によって変化する関節
周りの粘性・弾性などの機械インピーダンス係数を計測
することができる筋骨格系の機械インピーダンス計測方
法及びこれを実施するための装置を提供せんとするもの
である。
【0007】本発明の第2の目的は、スポーツ医学にお
ける筋制御トレーニング装置や四肢運動のリハビリテー
ション装置に利用することができ、力学情報を用いるマ
ンマシンインターフェース装置などに応用することがで
きる筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及びこれを
実施するための装置を提供せんとするものである。
ける筋制御トレーニング装置や四肢運動のリハビリテー
ション装置に利用することができ、力学情報を用いるマ
ンマシンインターフェース装置などに応用することがで
きる筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及びこれを
実施するための装置を提供せんとするものである。
【0008】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、筋骨格系の機
械インピーダンスを計測するに当たり、摂動手段にて筋
骨格系に摂動を与え、前記筋骨格系の位置および摂動に
より前記筋骨格系に与えた外力を計測し、計測された前
記筋骨格系の位置と前記筋骨格系に与えた外力から、摂
動により変化した前記筋骨格系の位置と外力の変化量を
抽出し、計測した前記筋骨格系の位置および外力と抽出
された各変化量とを基に、筋骨格系の力学的構造に依存
する係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性
係数を算出する。よって、運動や作業中の多関節の筋骨
格系において、力学的構造に依存する係数、および筋の
力学的状態によって変化する関節周りの粘性・弾性など
の機械インピーダンス係数を計測することができる。さ
らに具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発
明が次に列挙するそれぞれの新規な特徴的構成手法また
は手段を採用することにより、前記目的を達成する。
械インピーダンスを計測するに当たり、摂動手段にて筋
骨格系に摂動を与え、前記筋骨格系の位置および摂動に
より前記筋骨格系に与えた外力を計測し、計測された前
記筋骨格系の位置と前記筋骨格系に与えた外力から、摂
動により変化した前記筋骨格系の位置と外力の変化量を
抽出し、計測した前記筋骨格系の位置および外力と抽出
された各変化量とを基に、筋骨格系の力学的構造に依存
する係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性
係数を算出する。よって、運動や作業中の多関節の筋骨
格系において、力学的構造に依存する係数、および筋の
力学的状態によって変化する関節周りの粘性・弾性など
の機械インピーダンス係数を計測することができる。さ
らに具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発
明が次に列挙するそれぞれの新規な特徴的構成手法また
は手段を採用することにより、前記目的を達成する。
【0010】すなわち、本発明方法の第1の特徴は、筋
骨格系の機械インピーダンスを計測するに当たり、摂動
手段にて筋骨格系に摂動を与える第1ステップと、前記
筋骨格系の位置および摂動により前記筋骨格系に与えた
外力を計測する第2ステップと、計測された前記筋骨格
系の位置と前記筋骨格系に与えた外力から、摂動により
変化した前記筋骨格系の位置と外力の変化量を抽出する
第3ステップと、前記第2ステップにて計測した前記筋
骨格系の位置および外力と前記第3ステップにて抽出さ
れた各変化量を基に、当該筋骨格系の力学的構造に依存
する係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性
係数を算出する第4ステップと、からなる筋骨格系の機
械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
骨格系の機械インピーダンスを計測するに当たり、摂動
手段にて筋骨格系に摂動を与える第1ステップと、前記
筋骨格系の位置および摂動により前記筋骨格系に与えた
外力を計測する第2ステップと、計測された前記筋骨格
系の位置と前記筋骨格系に与えた外力から、摂動により
変化した前記筋骨格系の位置と外力の変化量を抽出する
第3ステップと、前記第2ステップにて計測した前記筋
骨格系の位置および外力と前記第3ステップにて抽出さ
れた各変化量を基に、当該筋骨格系の力学的構造に依存
する係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性
係数を算出する第4ステップと、からなる筋骨格系の機
械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0011】本発明方法の第2の特徴は、運動中の腕の
機械インピーダンスを計測するに当たり、被験者の腕の
運動を水平面内に制限し、かつ抗重力のための保持力の
発生を防いで、当該被験者の手先に摂動を与える第1ス
テップと、前記被験者の手先の位置および当該手先に与
えた外力を計測する第2ステップと、計測された前記手
先の位置と当該手先に与えた外力から、摂動により変化
した前記被験者の手先の位置および当該手先に与えた外
力の変化量を抽出する第3ステップと、前記第2ステッ
プにて計測した前記被験者の手先の位置および当該手先
に与えた外力と前記第3ステップにて抽出された各変化
量を基に、被験者の腕の力学的構造に依存する係数およ
び筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性係数を算出す
る第4ステップと、からなる筋骨格系の機械インピーダ
ンス計測方法の構成採用にある。
機械インピーダンスを計測するに当たり、被験者の腕の
運動を水平面内に制限し、かつ抗重力のための保持力の
発生を防いで、当該被験者の手先に摂動を与える第1ス
テップと、前記被験者の手先の位置および当該手先に与
えた外力を計測する第2ステップと、計測された前記手
先の位置と当該手先に与えた外力から、摂動により変化
した前記被験者の手先の位置および当該手先に与えた外
力の変化量を抽出する第3ステップと、前記第2ステッ
プにて計測した前記被験者の手先の位置および当該手先
に与えた外力と前記第3ステップにて抽出された各変化
量を基に、被験者の腕の力学的構造に依存する係数およ
び筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性係数を算出す
る第4ステップと、からなる筋骨格系の機械インピーダ
ンス計測方法の構成採用にある。
【0012】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第2の特徴における前記第1ステップが、その前段
に、被験者の手先を所定の位置Sに置き、合図とともに
腕を動かして所定の位置Eで止める試行を繰り返し行
い、当該被験者による動作を一様にする前作業を有して
なる筋骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用
にある。
法の第2の特徴における前記第1ステップが、その前段
に、被験者の手先を所定の位置Sに置き、合図とともに
腕を動かして所定の位置Eで止める試行を繰り返し行
い、当該被験者による動作を一様にする前作業を有して
なる筋骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用
にある。
【0013】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第2又は第3の特徴における前記第2ステップの手
先の位置計測及び外力計測が、予め求めた肩の位置と前
腕・上腕の長さを使って座標変換して当該腕の関節角度
及び関節トルクに換算することにより行ってなる筋骨格
系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
法の第2又は第3の特徴における前記第2ステップの手
先の位置計測及び外力計測が、予め求めた肩の位置と前
腕・上腕の長さを使って座標変換して当該腕の関節角度
及び関節トルクに換算することにより行ってなる筋骨格
系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0014】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第2、第3又は第4の特徴における前記第3ステッ
プの変化量の抽出が、各試行において計測された肩・肘
関節の外力ベクトル、関節角ベクトル、その角速度ベク
トル、角加速度ベクトルから摂動によるそれぞれの変化
分を取り出してなる筋骨格系の機械インピーダンス計測
方法の構成採用にある。
法の第2、第3又は第4の特徴における前記第3ステッ
プの変化量の抽出が、各試行において計測された肩・肘
関節の外力ベクトル、関節角ベクトル、その角速度ベク
トル、角加速度ベクトルから摂動によるそれぞれの変化
分を取り出してなる筋骨格系の機械インピーダンス計測
方法の構成採用にある。
【0015】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第5の特徴における前記第3ステップの変化量の抽
出が、前記各試行ごとのばらつきを除去するため、摂動
毎にデータをアンサンブル平均してなる筋骨格系の機械
インピーダンス測定方法の構成採用にある。
法の第5の特徴における前記第3ステップの変化量の抽
出が、前記各試行ごとのばらつきを除去するため、摂動
毎にデータをアンサンブル平均してなる筋骨格系の機械
インピーダンス測定方法の構成採用にある。
【0016】本発明方法の第7の特徴は、前記本発明方
法の第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前
記第4ステップの関節粘性・関節弾性係数の算出が、水
平面内で動作する2関節の腕の機械インピーダンス係数
であるスティフネス行列と粘性行列を腕の力学構造モデ
ルを用いて成立した関係式を変形して実行してなる筋骨
格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
法の第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前
記第4ステップの関節粘性・関節弾性係数の算出が、水
平面内で動作する2関節の腕の機械インピーダンス係数
であるスティフネス行列と粘性行列を腕の力学構造モデ
ルを用いて成立した関係式を変形して実行してなる筋骨
格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にある。
【0017】本発明方法の第8の特徴は、前記本発明方
法の第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特徴にお
ける前記摂動手段が、ベースプレート平面上に設けら
れ、かつ平行四辺形状に連結構成された4つのリンク
と、根元固定回転側の2つの前記リンクの固結部を駆動
するトルクモータと、先端可動自由側の2つの前記リン
クの枢結部に設けられ、かつ前記ベースプレート平面上
の移動を非接触とし、鉛直方向の力とモーメント力を支
持するグリッパと、からなる筋骨格系の機械インピーダ
ンス計測方法の構成採用にある。
法の第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特徴にお
ける前記摂動手段が、ベースプレート平面上に設けら
れ、かつ平行四辺形状に連結構成された4つのリンク
と、根元固定回転側の2つの前記リンクの固結部を駆動
するトルクモータと、先端可動自由側の2つの前記リン
クの枢結部に設けられ、かつ前記ベースプレート平面上
の移動を非接触とし、鉛直方向の力とモーメント力を支
持するグリッパと、からなる筋骨格系の機械インピーダ
ンス計測方法の構成採用にある。
【0018】本発明方法の第9の特徴は、前記本発明方
法の第4、第5、第6、第7又は第8の特徴における前
記第2ステップでの手先の位置計測が、前記トルクモー
タに位置センサを取付け、当該位置センサにて検出され
るモータ回転角を座標変換した計測値を利用してなる筋
骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にあ
る。
法の第4、第5、第6、第7又は第8の特徴における前
記第2ステップでの手先の位置計測が、前記トルクモー
タに位置センサを取付け、当該位置センサにて検出され
るモータ回転角を座標変換した計測値を利用してなる筋
骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にあ
る。
【0019】本発明方法の第10の特徴は、前記本発明
方法の第4、第5、第6、第7、第8又は第9の特徴に
おける前記第2ステップでの手先に加わった外力計測
が、前記リンクの先端側で前記グリッパと共に回転する
位置に力センサを取付け、当該力センサにて外力の大き
さを検出するとともに、当該グリッパの回転角をエンコ
ーダにて検出することにより作業座標系における力の方
向を検知してなる筋骨格系の機械インピーダンス計測方
法の構成採用にある。
方法の第4、第5、第6、第7、第8又は第9の特徴に
おける前記第2ステップでの手先に加わった外力計測
が、前記リンクの先端側で前記グリッパと共に回転する
位置に力センサを取付け、当該力センサにて外力の大き
さを検出するとともに、当該グリッパの回転角をエンコ
ーダにて検出することにより作業座標系における力の方
向を検知してなる筋骨格系の機械インピーダンス計測方
法の構成採用にある。
【0020】本発明方法の第11の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9又は第10の特徴における前記第1ステップの
摂動が、ランダムな順序で与えられる微小摂動である筋
骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にあ
る。
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9又は第10の特徴における前記第1ステップの
摂動が、ランダムな順序で与えられる微小摂動である筋
骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にあ
る。
【0021】本発明方法の第12の特徴は、前記本発明
方法の第1又は第2の特徴における前記第3ステップと
前記第4ステップが、コンピュータにて実現してなる筋
骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にあ
る。
方法の第1又は第2の特徴における前記第3ステップと
前記第4ステップが、コンピュータにて実現してなる筋
骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成採用にあ
る。
【0022】本発明方法の第13の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11又は第12の特徴における前
記筋骨格系の機械インピーダンス計測が、当該筋骨格系
のトレーニング又はリハビリテーションの効果確認に用
いてなる筋骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成
採用にある。
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11又は第12の特徴における前
記筋骨格系の機械インピーダンス計測が、当該筋骨格系
のトレーニング又はリハビリテーションの効果確認に用
いてなる筋骨格系の機械インピーダンス計測方法の構成
採用にある。
【0023】本発明装置の第1の特徴は、筋骨格系に摂
動を与える摂動手段と、前記筋骨格系の位置を計測する
位置計測手段と、摂動により前記筋骨格系に与えた外力
を計測する外力計測手段と、計測された前記筋骨格系の
位置と前記筋骨格系に与えた外力から、摂動により変化
した前記筋骨格系の位置の変化量と外力の変化量を抽出
する摂動変化分抽出モジュールと、前記位置計測手段に
て計測した前記筋骨格系の位置、前記外力計測手段にて
計測した前記筋骨格系に与えた外力、及び前記摂動変化
分抽出モジュールにて抽出された各変化量を基に、前記
筋骨格系の力学的構造に依存する係数および筋の状態に
依存する関節粘性・関節弾性係数を算出する係数推定モ
ジュールと、からなる筋骨格系の機械インピーダンス計
測装置の構成採用にある。
動を与える摂動手段と、前記筋骨格系の位置を計測する
位置計測手段と、摂動により前記筋骨格系に与えた外力
を計測する外力計測手段と、計測された前記筋骨格系の
位置と前記筋骨格系に与えた外力から、摂動により変化
した前記筋骨格系の位置の変化量と外力の変化量を抽出
する摂動変化分抽出モジュールと、前記位置計測手段に
て計測した前記筋骨格系の位置、前記外力計測手段にて
計測した前記筋骨格系に与えた外力、及び前記摂動変化
分抽出モジュールにて抽出された各変化量を基に、前記
筋骨格系の力学的構造に依存する係数および筋の状態に
依存する関節粘性・関節弾性係数を算出する係数推定モ
ジュールと、からなる筋骨格系の機械インピーダンス計
測装置の構成採用にある。
【0024】本発明装置の第2の特徴は、被験者の腕の
運動を水平面内に制限し、かつ抗重力のための保持力の
発生を防いで、当該被験者の手先に摂動を与える摂動手
段と、前記被験者の手先の位置を計測する位置計測手段
と、前記被験者の手先に与えた外力を計測する外力計測
手段と、計測された前記手先の位置と当該手先に与えた
外力から、摂動により変化した前記被験者の手先の位置
および当該手先に与えた外力の変化量を抽出する摂動変
化分抽出モジュールと、前記位置計測手段にて計測した
前記被験者の手先の位置、前記外力計測手段にて計測し
た前記被験者の手先に与えた外力、及び前記摂動変化分
抽出モジュールにて抽出された各変化量を基に、前記被
験者の腕の力学的構造に依存する係数および筋の状態に
依存する関節粘性・関節弾性係数を算出する係数推定モ
ジュールと、からなる筋骨格系の機械インピーダンス計
測装置の構成採用にある。
運動を水平面内に制限し、かつ抗重力のための保持力の
発生を防いで、当該被験者の手先に摂動を与える摂動手
段と、前記被験者の手先の位置を計測する位置計測手段
と、前記被験者の手先に与えた外力を計測する外力計測
手段と、計測された前記手先の位置と当該手先に与えた
外力から、摂動により変化した前記被験者の手先の位置
および当該手先に与えた外力の変化量を抽出する摂動変
化分抽出モジュールと、前記位置計測手段にて計測した
前記被験者の手先の位置、前記外力計測手段にて計測し
た前記被験者の手先に与えた外力、及び前記摂動変化分
抽出モジュールにて抽出された各変化量を基に、前記被
験者の腕の力学的構造に依存する係数および筋の状態に
依存する関節粘性・関節弾性係数を算出する係数推定モ
ジュールと、からなる筋骨格系の機械インピーダンス計
測装置の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装
置の第2の特徴における前記摂動手段が、ベースプレー
ト平面上に設けられ、かつ平行四辺形状に連結構成され
た4つのリンクと、根元固定回転側の2つの前記リンク
の固結部を駆動するトルクモータと、先端可動自由側の
2つの前記リンクの枢結部に設けられ、かつ前記ベース
プレート平面上の移動を非接触とし、鉛直方向の力とモ
ーメント力を支持するグリッパと、からなる筋骨格系の
機械インピーダンス計測装置の構成採用にある。
置の第2の特徴における前記摂動手段が、ベースプレー
ト平面上に設けられ、かつ平行四辺形状に連結構成され
た4つのリンクと、根元固定回転側の2つの前記リンク
の固結部を駆動するトルクモータと、先端可動自由側の
2つの前記リンクの枢結部に設けられ、かつ前記ベース
プレート平面上の移動を非接触とし、鉛直方向の力とモ
ーメント力を支持するグリッパと、からなる筋骨格系の
機械インピーダンス計測装置の構成採用にある。
【0026】本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装
置の第3の特徴における前記位置計測手段が、前記トル
クモータに取付けられ、当該トルクモータの回転角を検
出し、当該検出値を座標変換して出力する位置センサか
らなる筋骨格系の機械インピーダンス計測装置の構成採
用にある。
置の第3の特徴における前記位置計測手段が、前記トル
クモータに取付けられ、当該トルクモータの回転角を検
出し、当該検出値を座標変換して出力する位置センサか
らなる筋骨格系の機械インピーダンス計測装置の構成採
用にある。
【0027】本発明装置の第5の特徴は、前記本発明装
置の第3又は第4の特徴における前記外力計測手段が、
前記グリッパと共に回転する位置に取付けられ、かつ外
力の大きさを検出する力センサと、前記グリッパの回転
角を検出して作業座標系における力の方向を検知するエ
ンコーダと、からなる筋骨格系の機械インピーダンス計
測装置の構成採用にある。
置の第3又は第4の特徴における前記外力計測手段が、
前記グリッパと共に回転する位置に取付けられ、かつ外
力の大きさを検出する力センサと、前記グリッパの回転
角を検出して作業座標系における力の方向を検知するエ
ンコーダと、からなる筋骨格系の機械インピーダンス計
測装置の構成採用にある。
【0028】本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記摂動変化分抽出モジュールと係数推定モジュールが、
コンピュータにて実現されてなる筋骨格系の機械インピ
ーダンス計測装置の構成採用にある。
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記摂動変化分抽出モジュールと係数推定モジュールが、
コンピュータにて実現されてなる筋骨格系の機械インピ
ーダンス計測装置の構成採用にある。
【0029】本発明装置の第7の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴にお
ける前記筋骨格系の機械インピーダンス計測装置が、当
該筋骨格系のトレーニング又はリハビリテーションの効
果確認に用いる筋制御トレーニング装置又は四肢運動の
リハビリテーション装置の内部に組み込まれてなる筋骨
格系の機械インピーダンス計測装置の構成採用にある。
置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴にお
ける前記筋骨格系の機械インピーダンス計測装置が、当
該筋骨格系のトレーニング又はリハビリテーションの効
果確認に用いる筋制御トレーニング装置又は四肢運動の
リハビリテーション装置の内部に組み込まれてなる筋骨
格系の機械インピーダンス計測装置の構成採用にある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を、その装置例及び方法例に基づいて説
明する。
明の実施の形態を、その装置例及び方法例に基づいて説
明する。
【0031】(装置例)図1は本発明に係る装置例の筋
骨格系の機械インピーダンス計測装置αの構成を示す。
同図に示す通り、本装置例の筋骨格系の機械インピーダ
ンス計測装置αは、摂動手段1、位置計測手段2、外力
計測手段3、摂動変化分抽出モジュール4、及び係数推
定モジュール5からなる。
骨格系の機械インピーダンス計測装置αの構成を示す。
同図に示す通り、本装置例の筋骨格系の機械インピーダ
ンス計測装置αは、摂動手段1、位置計測手段2、外力
計測手段3、摂動変化分抽出モジュール4、及び係数推
定モジュール5からなる。
【0032】摂動手段1は、ランダムな順序で被験者P
の筋骨格系Oに微小摂動を与える。摂動手段1として
は、例えば、図2に示すマニピュランダムPFM10を
使用する。マニピュランダムPFM10は、従来のマニ
ピュランダムに見られた問題、すなわち(1)剛性、
(2)動作速度、(3)ダイナミックス補償、(4)腕
支持方法を解決し、さらに広範囲の環境ダイナミクスを
実現できるように開発されたものである。
の筋骨格系Oに微小摂動を与える。摂動手段1として
は、例えば、図2に示すマニピュランダムPFM10を
使用する。マニピュランダムPFM10は、従来のマニ
ピュランダムに見られた問題、すなわち(1)剛性、
(2)動作速度、(3)ダイナミックス補償、(4)腕
支持方法を解決し、さらに広範囲の環境ダイナミクスを
実現できるように開発されたものである。
【0033】マニピュランダムPFM10は、テーブル
(ベースプレート)11の平面上に設けられ、かつ平面
パンタグラフ様の平行四辺形状に固結12a′、枢結部
12b′、12c′、12d′にて連結構成された4つ
のリンク12a、12b、12c、12dと、テーブル
11の下に配置され、かつ根元固定回転側の2つのリン
ク12a、12b固結部12a′を駆動するトルクモー
タ13と、先端可動自由側の2つのリンク12c、12
dの枢結部12d′の前腕支持用プレート18上に設け
られ、かつテーブル11平面上の移動を非接触とし、鉛
直方向の力とモーメント力を支持するグリッパ14とか
らなる。
(ベースプレート)11の平面上に設けられ、かつ平面
パンタグラフ様の平行四辺形状に固結12a′、枢結部
12b′、12c′、12d′にて連結構成された4つ
のリンク12a、12b、12c、12dと、テーブル
11の下に配置され、かつ根元固定回転側の2つのリン
ク12a、12b固結部12a′を駆動するトルクモー
タ13と、先端可動自由側の2つのリンク12c、12
dの枢結部12d′の前腕支持用プレート18上に設け
られ、かつテーブル11平面上の移動を非接触とし、鉛
直方向の力とモーメント力を支持するグリッパ14とか
らなる。
【0034】位置計測手段2は、被験者Pの筋骨格系O
の位置(例えば、腕であれば、上腕と前腕の位置等)を
計測する。位置計測手段2としては、図2に示すマニピ
ュランダムPFM10のトルクモータ13に取付けた位
置センサ(図を省略した)にて構成する。位置センサ
は、検出されたモータ回転角を座標変換して位置計測値
を出力する。なお、腕の関節角度、および手先に加わっ
た力を関節トルクに換算した値は、予め求めた肩の位置
と前腕・上腕の長さを使って座標変換をすることにより
求められる。
の位置(例えば、腕であれば、上腕と前腕の位置等)を
計測する。位置計測手段2としては、図2に示すマニピ
ュランダムPFM10のトルクモータ13に取付けた位
置センサ(図を省略した)にて構成する。位置センサ
は、検出されたモータ回転角を座標変換して位置計測値
を出力する。なお、腕の関節角度、および手先に加わっ
た力を関節トルクに換算した値は、予め求めた肩の位置
と前腕・上腕の長さを使って座標変換をすることにより
求められる。
【0035】外力計測手段3は、被験者Pの筋骨格系O
に与えられた外力を計測する。外力計測手段3として
は、図2に示すマニピュランダムPFM10のグリッパ
14と共に回転する位置に取付けた力センサ(図を省略
した)と、グリッパ14の回転角を検出するエンコーダ
とにて構成する。力センサは、外力の大きさを示す信号
を出力し、エンコーダはグリッパ14の回転角から作業
座標系における力の方向を示す検知信号を出力する。
に与えられた外力を計測する。外力計測手段3として
は、図2に示すマニピュランダムPFM10のグリッパ
14と共に回転する位置に取付けた力センサ(図を省略
した)と、グリッパ14の回転角を検出するエンコーダ
とにて構成する。力センサは、外力の大きさを示す信号
を出力し、エンコーダはグリッパ14の回転角から作業
座標系における力の方向を示す検知信号を出力する。
【0036】摂動変化分抽出モジュール4は、摂動によ
り変化した被験者Pの筋骨格系Oの位置や外力の成分だ
けを抽出する。係数推定モジュール5は、位置計測手段
2、外力計測手段3及び摂動変化分抽出モジュール4か
らの出力信号を用いて筋骨格系の機械インピーダンスを
算出する。なお、摂動変化分抽出モジュール4及び係数
推定モジュール5は、コンピュータ20にて実現する。
り変化した被験者Pの筋骨格系Oの位置や外力の成分だ
けを抽出する。係数推定モジュール5は、位置計測手段
2、外力計測手段3及び摂動変化分抽出モジュール4か
らの出力信号を用いて筋骨格系の機械インピーダンスを
算出する。なお、摂動変化分抽出モジュール4及び係数
推定モジュール5は、コンピュータ20にて実現する。
【0037】(方法例)次に、前記装置例の筋骨格系の
機械インピーダンス計測装置αを使用した計測方法の方
法例について説明する。本方法例では、運動中の被験者
Pの腕の機械インピーダンスを計測することとする。
機械インピーダンス計測装置αを使用した計測方法の方
法例について説明する。本方法例では、運動中の被験者
Pの腕の機械インピーダンスを計測することとする。
【0038】先ず、被験者Pは、マニピュランダムPF
M10のテーブル11の前に置かれた椅子15に座り、
肩をストラップ16にて椅子15の背に固定するととも
に、右前腕を各被験者Pに合せて形成した熱可塑性プラ
スチック17にて覆い、前腕支持用プレート18に固定
する。このとき、被験者Pはグリッパ14を握る。
M10のテーブル11の前に置かれた椅子15に座り、
肩をストラップ16にて椅子15の背に固定するととも
に、右前腕を各被験者Pに合せて形成した熱可塑性プラ
スチック17にて覆い、前腕支持用プレート18に固定
する。このとき、被験者Pはグリッパ14を握る。
【0039】続いて、被験者Pは、図2に示すように、
手先を位置Sに置き、ブザーの合図とともに腕を動か
し、位置Eで止める試行を繰り返し行う。被験者Pによ
る毎回の動作が一様になった後、マニピュランダムPF
M10のトルクモータ14は試行の特定の時点で、様々
な方向に微小摂動を加える(ステップS1)。かかる摂
動を加えた試行は必要回数繰り返し行われる。このと
き、位置計測手段2は被験者Pの手先の位置等を計測
し、外力計測手段3は被験者Pの手先に与えられた外力
を計測する(ステップS2)。
手先を位置Sに置き、ブザーの合図とともに腕を動か
し、位置Eで止める試行を繰り返し行う。被験者Pによ
る毎回の動作が一様になった後、マニピュランダムPF
M10のトルクモータ14は試行の特定の時点で、様々
な方向に微小摂動を加える(ステップS1)。かかる摂
動を加えた試行は必要回数繰り返し行われる。このと
き、位置計測手段2は被験者Pの手先の位置等を計測
し、外力計測手段3は被験者Pの手先に与えられた外力
を計測する(ステップS2)。
【0040】次に、摂動変化分抽出モジュール4が計測
された手先の位置と当該手先に与えた外力から、摂動に
より変化した被験者Pの手先の位置および当該手先に与
えた外力の変化量を抽出する(ステップS3)。そし
て、係数推定モジュール5が被験者Pの手先の位置およ
び当該手先に与えた外力と抽出された変化量とを基に、
被験者Pの腕の力学的構造に依存する係数および筋の状
態に依存する関節粘性・関節弾性係数を算出する(ステ
ップS4)。
された手先の位置と当該手先に与えた外力から、摂動に
より変化した被験者Pの手先の位置および当該手先に与
えた外力の変化量を抽出する(ステップS3)。そし
て、係数推定モジュール5が被験者Pの手先の位置およ
び当該手先に与えた外力と抽出された変化量とを基に、
被験者Pの腕の力学的構造に依存する係数および筋の状
態に依存する関節粘性・関節弾性係数を算出する(ステ
ップS4)。
【0041】具体的には、以下に示すように、水平面内
を運動する腕の機械インピーダンスを計測する。
を運動する腕の機械インピーダンスを計測する。
【外1】
【0042】
【外2】
【数1】
【0043】
【外3】
【数2】
【0044】さらに、試行ごとのばらつきを除去するた
め、摂動毎にデータをアンサンブルル平均する。以上の
手順により関節角度ベクトルの摂動による変化成分のデ
ータが得られる。
め、摂動毎にデータをアンサンブルル平均する。以上の
手順により関節角度ベクトルの摂動による変化成分のデ
ータが得られる。
【外4】
【0045】図3の(a) と(b) は抽出された肩と肘関節
の角度の摂動による変化成分の一例、(c) と(d) は肩と
肘関節の角速度の摂動による変化成分の一例、図4の
(e) と(f) は抽出された肩と肘関節の角加速度の摂動に
よる変化成分の一例、(g) と(h) は抽出された肩と肘関
節の外力トルクの摂動による変化成分の一例である。本
例では、摂動は8つの別々のパターンで運動後半に与え
られ、各摂動パターンに対する応答がそれぞれのグラフ
に重ね書きされている。
の角度の摂動による変化成分の一例、(c) と(d) は肩と
肘関節の角速度の摂動による変化成分の一例、図4の
(e) と(f) は抽出された肩と肘関節の角加速度の摂動に
よる変化成分の一例、(g) と(h) は抽出された肩と肘関
節の外力トルクの摂動による変化成分の一例である。本
例では、摂動は8つの別々のパターンで運動後半に与え
られ、各摂動パターンに対する応答がそれぞれのグラフ
に重ね書きされている。
【0046】係数推定モジュール5では、以下のように
(4)の関係式を変形して係数を算出する。水平面内で
動作する2関節の腕の機械インピーダンス係数であるス
ティフネス行列Rと粘性行列Dは、腕の力学構造モデル
を用いると、次式の関係が成立する。
(4)の関係式を変形して係数を算出する。水平面内で
動作する2関節の腕の機械インピーダンス係数であるス
ティフネス行列Rと粘性行列Dは、腕の力学構造モデル
を用いると、次式の関係が成立する。
【0047】
【数3】
【0048】ここで、Iは慣性行列、Hは遠心力・コリ
オリ力などの非線形干渉力ベクトルである。
オリ力などの非線形干渉力ベクトルである。
【外5】
【0049】
【数4】
【0050】D11、R11は肩関節の要素、D22、R22は
肘関節の要素、D12、D21、R12、R21は2関節に連動
した要素である。
肘関節の要素、D12、D21、R12、R21は2関節に連動
した要素である。
【0051】さて次に、式(4)を次式のように変形す
る。
る。
【数5】
【0052】
【外6】
【数6】
【0053】式(6)中のNは、式(5)に含まれる腕
の構造と筋の状態に依存した係数ベクトルであり、次式
で表される。
の構造と筋の状態に依存した係数ベクトルであり、次式
で表される。
【数7】
【0054】
【外7】
【数8】
【0055】
【外8】 ここで、上記(8)中の腕の力学構造に依存した係数Z
i は、式(9)に示される通り、腕の位置・速度・加速
度や筋の状態に依存しないため、各被験者ごとに一定と
みなせる。
i は、式(9)に示される通り、腕の位置・速度・加速
度や筋の状態に依存しないため、各被験者ごとに一定と
みなせる。
【外9】
【0056】図5は、以上に説明した方法で推定され
た、図2のS−>Eへの運動中における9つの時点での
腕の関節スティフネス係数R11、R12、R21、R22であ
る。なお、図5中太線で示した区間が運動をしている時
間である。図5の1[s]が運動開始時点で、2[s]
が運動終了時点である。摂動は、1回の試行において、
9つの時点の内のランダムな1時点に、8つのパターン
の1つのパターンをランダムな順序で与えた。
た、図2のS−>Eへの運動中における9つの時点での
腕の関節スティフネス係数R11、R12、R21、R22であ
る。なお、図5中太線で示した区間が運動をしている時
間である。図5の1[s]が運動開始時点で、2[s]
が運動終了時点である。摂動は、1回の試行において、
9つの時点の内のランダムな1時点に、8つのパターン
の1つのパターンをランダムな順序で与えた。
【0057】1つの時点における摂動パターンを全て使
い、その時点でのスティフネスを上記手法で推定した。
この例ではtest =0.28[s]とした。図5に示さ
れるように、運動開始から全てのスティフネス係数は上
昇し、運動中間で下がり、また上昇している。特に肩関
節スティフネス(R11)は、肘・2関節スティフネスと
比べて大きく上昇している。また、運動終了とともにス
ティフネスは下がる傾向にある。
い、その時点でのスティフネスを上記手法で推定した。
この例ではtest =0.28[s]とした。図5に示さ
れるように、運動開始から全てのスティフネス係数は上
昇し、運動中間で下がり、また上昇している。特に肩関
節スティフネス(R11)は、肘・2関節スティフネスと
比べて大きく上昇している。また、運動終了とともにス
ティフネスは下がる傾向にある。
【0058】図6に各計測時点における関節スティフネ
スから求められた手先スティフネス楕円体30を示す。
なお、図6中の太い線は運動開始時の腕31の姿勢と、
運動終了時の腕31の姿勢を表し、矢印は運動の方向を
示す。手先スティフネス楕円体30は、関節スティフネ
ス行列から座標変換により手先スティフネス行列に変換
された後、単位変位を全方向に掛けることにより求めら
れ、手先における反力の大きさと方向を示す。運動の開
始と共に手先スティフネス楕円体30は大きくなり、運
動の終了とともに手先スティフネス楕円30が小さくな
っており、運動中手先スティフネスがどのように変化す
るかを知ることができる。
スから求められた手先スティフネス楕円体30を示す。
なお、図6中の太い線は運動開始時の腕31の姿勢と、
運動終了時の腕31の姿勢を表し、矢印は運動の方向を
示す。手先スティフネス楕円体30は、関節スティフネ
ス行列から座標変換により手先スティフネス行列に変換
された後、単位変位を全方向に掛けることにより求めら
れ、手先における反力の大きさと方向を示す。運動の開
始と共に手先スティフネス楕円体30は大きくなり、運
動の終了とともに手先スティフネス楕円30が小さくな
っており、運動中手先スティフネスがどのように変化す
るかを知ることができる。
【0059】以上説明したように本発明の装置例及び方
法例によれば、力学的構造に依存する係数を求めること
ができるため、個人ごとの筋骨格系の力学的特性を知る
ことができる。また、力学的構造に依存した係数は、姿
勢に依らないため、予め推定した力学的構造に依存した
係数を用いることにより、推定パラメータを減少させる
ことができ、ロバストな係数推定を可能とする。
法例によれば、力学的構造に依存する係数を求めること
ができるため、個人ごとの筋骨格系の力学的特性を知る
ことができる。また、力学的構造に依存した係数は、姿
勢に依らないため、予め推定した力学的構造に依存した
係数を用いることにより、推定パラメータを減少させる
ことができ、ロバストな係数推定を可能とする。
【0060】以上本発明の代表的な装置例及び方法例に
ついて説明したが、本発明は必ずしも当該装置例の手段
及び当該方法例の手法だけに限定されるものではない。
本発明の目的を達成し、後述する効果を有する範囲内に
おいて適宜変更して実施することができるものである。
ついて説明したが、本発明は必ずしも当該装置例の手段
及び当該方法例の手法だけに限定されるものではない。
本発明の目的を達成し、後述する効果を有する範囲内に
おいて適宜変更して実施することができるものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、筋骨格系
に摂動を与え、当該筋骨格系の位置および摂動により与
えた外力を計測し、計測された位置と外力から、摂動に
より変化した前記筋骨格系の位置と外力の変化量を抽出
し、計測した前記筋骨格系の位置および外力と抽出され
た各変化量とを基に、筋骨格系の力学的構造に依存する
係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性係数
を算出するという手順で計測を行う。よって、運動中の
多関節の筋骨格系の機械インピーダンスの計測におい
て、力学的構造に依存する係数、および筋の力学的状態
によって変化する関節周りの粘性・弾性などの機械イン
ピーダンス係数を計測することができるという効果を奏
する。
に摂動を与え、当該筋骨格系の位置および摂動により与
えた外力を計測し、計測された位置と外力から、摂動に
より変化した前記筋骨格系の位置と外力の変化量を抽出
し、計測した前記筋骨格系の位置および外力と抽出され
た各変化量とを基に、筋骨格系の力学的構造に依存する
係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性係数
を算出するという手順で計測を行う。よって、運動中の
多関節の筋骨格系の機械インピーダンスの計測におい
て、力学的構造に依存する係数、および筋の力学的状態
によって変化する関節周りの粘性・弾性などの機械イン
ピーダンス係数を計測することができるという効果を奏
する。
【図1】本発明に係る装置例の筋骨格系の機械インピー
ダンス計測装置αの構成を示すブロック図である。
ダンス計測装置αの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の装置例のマニピュランダムPFM10
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図3】(a) は抽出された肩関節の角度の摂動による変
化成分の一例を示し、(b) は抽出された肘関節の角度の
摂動による変化成分の一例を示し、(c) は抽出された肩
関節の角速度の摂動による変化成分の一例を示し、(d)
は抽出された肘関節の角速度の摂動による変化成分の一
例を示すグラフである。
化成分の一例を示し、(b) は抽出された肘関節の角度の
摂動による変化成分の一例を示し、(c) は抽出された肩
関節の角速度の摂動による変化成分の一例を示し、(d)
は抽出された肘関節の角速度の摂動による変化成分の一
例を示すグラフである。
【図4】(e) は抽出された肩関節の角加速度の摂動によ
る変化成分の一例を示し、(f)は抽出された肘関節の角
加速度の摂動による変化成分の一例を示し、(g) は抽出
された肩関節の外力トルクの摂動による変化成分の一例
を示し、(h) は抽出された肘関節の外力トルクの摂動に
よる変化成分の一例を示すグラフである。
る変化成分の一例を示し、(f)は抽出された肘関節の角
加速度の摂動による変化成分の一例を示し、(g) は抽出
された肩関節の外力トルクの摂動による変化成分の一例
を示し、(h) は抽出された肘関節の外力トルクの摂動に
よる変化成分の一例を示すグラフである。
【図5】運動中の腕の関節スティフネスの時間変化を示
すグラフである。
すグラフである。
【図6】各測定時点における運動中の腕の関節スティフ
ネスを、座標変換により手先スティフネスに変換して得
られた手先スティフネス楕円体を示した図である。
ネスを、座標変換により手先スティフネスに変換して得
られた手先スティフネス楕円体を示した図である。
α…筋骨格系の機械インピーダンス計測装置 P…被験者 O…筋骨格系 1…摂動手段 2…位置計測手段 3…外力計測手段 4…摂動変換分抽出モジュール 5…係数推定モジュール 10…マニピュランダムPFM 11…テーブル 12a、12b、12c、12d…リンク 12a´…固結部 12b´、12c´、12d´…枢結部 13…トルクモータ 14…グリッパ 15…椅子 16…ストラップ 17…熱可塑性プラスチック 18…前腕支持用プレート 20…コンピュータ 30…手先スティフネス楕円 31…腕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川人 光男 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール人間情 報通信研究所内
Claims (20)
- 【請求項1】筋骨格系の機械インピーダンスを計測する
に当たり、 摂動手段にて筋骨格系に摂動を与える第1ステップと、 前記筋骨格系の位置および摂動により前記筋骨格系に与
えた外力を計測する第2ステップと、 計測された前記筋骨格系の位置と前記筋骨格系に与えた
外力から、摂動により変化した前記筋骨格系の位置と外
力の変化量を抽出する第3ステップと、 前記第2ステップにて計測した前記筋骨格系の位置およ
び外力と前記第3ステップにて抽出された各変化量を基
に、当該筋骨格系の力学的構造に依存する係数および筋
の状態に依存する関節粘性・関節弾性係数を算出する第
4ステップと、からなる、 ことを特徴とする筋骨格系の機械インピーダンス計測方
法。 - 【請求項2】運動中の腕の機械インピーダンスを計測す
るに当たり、 被験者の腕の運動を水平面内に制限し、かつ抗重力のた
めの保持力の発生を防いで、当該被験者の手先に摂動を
与える第1ステップと、 前記被験者の手先の位置および当該手先に与えた外力を
計測する第2ステップと、 計測された前記手先の位置と当該手先に与えた外力か
ら、摂動により変化した前記被験者の手先の位置および
当該手先に与えた外力の変化量を抽出する第3ステップ
と、 前記第2ステップにて計測した前記被験者の手先の位置
および当該手先に与えた外力と前記第3ステップにて抽
出された各変化量を基に、被験者の腕の力学的構造に依
存する係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾
性係数を算出する第4ステップと、からなる、 ことを特徴とする筋骨格系の機械インピーダンス計測方
法。 - 【請求項3】前記第1ステップは、 その前段に、被験者の手先を所定の位置Sに置き、合図
とともに腕を動かして所定の位置Eで止める試行を繰り
返し行い、当該被験者による動作を一様にする前作業を
有する、 ことを特徴とする請求項2に記載の筋骨格系の機械イン
ピーダンス計測方法。 - 【請求項4】前記第2ステップの手先の位置計測及び外
力計測は、 予め求めた肩の位置と前腕・上腕の長さを使って座標変
換して当該腕の関節角度及び関節トルクに換算すること
により行う、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載の筋骨格系の機
械インピーダンス計測方法。 - 【請求項5】前記第3ステップの変化量の抽出は、 各試行において計測された肩・肘関節の外力ベクトル、
関節角ベクトル、その角速度ベクトル、角加速度ベクト
ルから摂動によるそれぞれの変化分を取り出す、 ことを特徴とする請求項2、3又は4に記載の筋骨格系
の機械インピーダンス計測方法。 - 【請求項6】前記第3ステップの変化量の抽出は、 前記各試行ごとのばらつきを除去するため、摂動毎にデ
ータをアンサンブル平均する、 ことを特徴とする請求項5に記載の筋骨格系の機械イン
ピーダンス測定方法。 - 【請求項7】前記第4ステップの関節粘性・関節弾性係
数の算出は、 水平面内で動作する2関節の腕の機械インピーダンス係
数であるスティフネス行列と粘性行列を腕の力学構造モ
デルを用いて成立した関係式を変形して実行する、 ことを特徴とする請求項2、3、4、5又は6に記載の
筋骨格系の機械インピーダンス計測方法。 - 【請求項8】前記摂動手段は、 ベースプレート平面上に設けられ、かつ平行四辺形状に
連結構成された4つのリンクと、 根元固定回転側の2つの前記リンクの固結部を駆動する
トルクモータと、 先端可動自由側の2つの前記リンクの枢結部に設けら
れ、かつ前記ベースプレート平面上の移動を非接触と
し、鉛直方向の力とモーメント力を支持するグリッパ
と、からなる、 ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6又は7に記
載の筋骨格系の機械インピーダンス計測方法。 - 【請求項9】前記第2ステップでの手先の位置計測は、 前記トルクモータに位置センサを取付け、当該位置セン
サにて検出されるモータ回転角を座標変換した計測値を
利用する、 ことを特徴とする請求項4、5、6、7又は8に記載の
筋骨格系の機械インピーダンス計測方法。 - 【請求項10】前記第2ステップでの手先に加わった外
力計測は、 リンクの先端側で前記グリッパと共に回転する位置に力
センサを取付け、当該力センサにて外力の大きさを検出
するとともに、当該グリッパの回転角をエンコーダにて
検出することにより作業座標系における力の方向を検知
する、 ことを特徴とする請求項4、5、6、7、8又は9に記
載の筋骨格系の機械インピーダンス計測方法。 - 【請求項11】前記第1ステップの摂動は、 ランダムな順序で与えられる微小摂動である、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9又は10に記載の筋骨格系の機械インピーダンス
計測方法。 - 【請求項12】前記第3ステップと前記第4ステップ
は、 コンピュータにて実現する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の筋骨格系の機
械インピーダンス計測方法。 - 【請求項13】前記筋骨格系の機械インピーダンス計測
は、 当該筋骨格系のトレーニング又はリハビリテーションの
効果確認に用いる、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11又は12に記載の筋骨格系の機械イ
ンピーダンス計測方法。 - 【請求項14】筋骨格系に摂動を与える摂動手段と、 前記筋骨格系の位置を計測する位置計測手段と、 摂動により前記筋骨格系に与えた外力を計測する外力計
測手段と、 計測された前記筋骨格系の位置と前記筋骨格系に与えた
外力から、摂動により変化した前記筋骨格系の位置の変
化量と外力の変化量を抽出する摂動変化分抽出モジュー
ルと、 前記位置計測手段にて計測した前記筋骨格系の位置、前
記外力計測手段にて計測した前記筋骨格系に与えた外
力、及び前記摂動変化分抽出モジュールにて抽出された
各変化量を基に、前記筋骨格系の力学的構造に依存する
係数および筋の状態に依存する関節粘性・関節弾性係数
を算出する係数推定モジュールと、からなる、 ことを特徴とする筋骨格系の機械インピーダンス計測装
置。 - 【請求項15】被験者の腕の運動を水平面内に制限し、
かつ抗重力のための保持力の発生を防いで、当該被験者
の手先に摂動を与える摂動手段と、 前記被験者の手先の位置を計測する位置計測手段と、 前記被験者の手先に与えた外力を計測する外力計測手段
と、 計測された前記手先の位置と当該手先に与えた外力か
ら、摂動により変化した前記被験者の手先の位置および
当該手先に与えた外力の変化量を抽出する摂動変化分抽
出モジュールと、 前記位置計測手段にて計測した前記被験者の手先の位
置、前記外力計測手段にて計測した前記被験者の手先に
与えた外力、及び前記摂動変化分抽出モジュールにて抽
出された各変化量を基に、前記被験者の腕の力学的構造
に依存する係数および筋の状態に依存する関節粘性・関
節弾性係数を算出する係数推定モジュールと、からな
る、 ことを特徴とする筋骨格系の機械インピーダンス計測装
置。 - 【請求項16】前記摂動手段は、 ベースプレート平面上に設けられ、かつ平行四辺形状に
連結構成された4つのリンクと、 根元固定回転側の2つの前記リンクの固結部を駆動する
トルクモータと、 先端可動自動側の2つの前記リンクの枢結部に設けら
れ、かつ前記ベースプレート平面上の移動を非接触と
し、鉛直方向の力とモーメント力を支持するグリッパ
と、からなる、 ことを特徴とする請求項15に記載の筋骨格系の機械イ
ンピーダンス計測装置。 - 【請求項17】前記位置計測手段は、 前記トルクモータに取付けられ、当該トルクモータの回
転角を検出し、当該検出値を座標変換して出力する位置
センサからなる、 ことを特徴とする請求項16に記載の筋骨格系の機械イ
ンピーダンス計測装置。 - 【請求項18】前記外力計測手段は、 前記グリッパと共に回転する位置に取付けられ、かつ外
力の大きさを検出する力センサと、前記グリッパの回転
角を検出して作業座標系における力の方向を検知するエ
ンコーダと、からなることを特徴とする請求項16又は
17に記載の筋骨格系の機械インピーダンス計測装置。 - 【請求項19】前記摂動変化分抽出モジュールと係数推
定モジュールは、 コンピュータにて実現する、 ことを特徴とする請求項14、15、16、17又は1
8に記載の筋骨格系の機械インピーダンス計測装置。 - 【請求項20】前記筋骨格系の機械インピーダンス計測
装置は、 当該筋骨格系のトレーニング又はリハビリテーションの
効果確認に用いる筋制御トレーニング装置又は四肢運動
のリハビリテーション装置の内部に組み込まれてなる、 ことを特徴とする請求項14、15、16、17、18
又は19に記載の筋骨格系の機械インピーダンス計測装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8253620A JPH1094524A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8253620A JPH1094524A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1094524A true JPH1094524A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17253899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8253620A Pending JPH1094524A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1094524A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008206889A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Oki Electric Ind Co Ltd | 筋力評価トレーニングシステム、装置及び方法 |
JP2009536535A (ja) * | 2006-05-11 | 2009-10-15 | リハブトロニクス インコーポレーテッド | 上肢部の治療訓練を自動的に提供する方法と装置 |
JP2013078422A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Kobe Univ | 足首インピーダンスの測定装置 |
KR20180035669A (ko) * | 2016-09-29 | 2018-04-06 | 울산과학기술원 | 상지 다관절 임피던스 측정 방법 및 그 장치 |
CN113627002A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-09 | 华中科技大学 | 基于人机耦合动力学模型的分布式力测点优化方法及应用 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP8253620A patent/JPH1094524A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009536535A (ja) * | 2006-05-11 | 2009-10-15 | リハブトロニクス インコーポレーテッド | 上肢部の治療訓練を自動的に提供する方法と装置 |
JP2008206889A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Oki Electric Ind Co Ltd | 筋力評価トレーニングシステム、装置及び方法 |
US8181519B2 (en) | 2007-02-28 | 2012-05-22 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Resistance-based muscular force evaluation and training utilizing elasticity following angular change of first and second joints |
JP2013078422A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Kobe Univ | 足首インピーダンスの測定装置 |
KR20180035669A (ko) * | 2016-09-29 | 2018-04-06 | 울산과학기술원 | 상지 다관절 임피던스 측정 방법 및 그 장치 |
US12127841B2 (en) | 2016-09-29 | 2024-10-29 | Ulsan National Institute Of Science And Technology | Upper limb multi-joint impedance measurement method and apparatus using the same |
CN113627002A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-09 | 华中科技大学 | 基于人机耦合动力学模型的分布式力测点优化方法及应用 |
CN113627002B (zh) * | 2021-07-30 | 2023-12-29 | 华中科技大学 | 基于人机耦合动力学模型的分布式力测点优化方法及应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5421798A (en) | Closed chain evaluation and exercise system | |
JP5761832B2 (ja) | 動作補助装置、及び動作補助装置の同調制御方法 | |
JP4503311B2 (ja) | 脚体運動補助装具の発生トルク制御方法 | |
Gomi et al. | Human arm stiffness and equilibrium-point trajectory during multi-joint movement | |
JP7133511B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム | |
EP1649984B1 (en) | Method of estimating joint moment of two-legged walking mobile body | |
Miura et al. | Humanoid robot as an evaluator of assistive devices | |
JP4440759B2 (ja) | 2足歩行移動体の床反力推定方法 | |
EP3604097B1 (en) | Steering input information acquisition device | |
CN106994685B (zh) | 一种机械手的手指姿态判断方法及机械手 | |
Kawasaki et al. | Control of multi-fingered haptic interface opposite to human hand | |
CN107080547A (zh) | 一种人体上肢运动特性与机械阻抗的测量系统及方法 | |
JPH1094524A (ja) | 筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及び装置 | |
Wedel et al. | An experiment in hybrid position/force control of a six DOF revolute manipulator | |
JP4275235B2 (ja) | 筋力評価システム | |
JP3394979B2 (ja) | 関節角の計測方法及びその装置 | |
Venture et al. | Identification of human mass properties from motion | |
JP2004163990A5 (ja) | ||
JPH10248814A (ja) | 筋骨格系の機械インピーダンス計測方法及び装置 | |
Caporaso et al. | Digital human models for gait analysis: experimental validation of static force analysis tools under dynamic conditions | |
CN112057083B (zh) | 可穿戴人体上肢位姿采集设备及采集方法 | |
Takaiwa et al. | Development of wrist rehabilitation equipment using pneumatic parallel manipulator-Acquisition of PT's motion and its execution for patient | |
JP7146190B2 (ja) | 状態推定システム、および、状態推定方法 | |
Bordron et al. | Human squat motion: joint torques estimation with a 3D model and a sagittal model | |
JP4045487B2 (ja) | 筋骨格系機械インピーダンス計測方法及び装置 |