JPH1092798A - 単結晶シリコンのエッチング方法 - Google Patents
単結晶シリコンのエッチング方法Info
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- JPH1092798A JPH1092798A JP9224179A JP22417997A JPH1092798A JP H1092798 A JPH1092798 A JP H1092798A JP 9224179 A JP9224179 A JP 9224179A JP 22417997 A JP22417997 A JP 22417997A JP H1092798 A JPH1092798 A JP H1092798A
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- H01L21/70—Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
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- H01L21/76—Making of isolation regions between components
- H01L21/762—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 丸みのある溝底隅部、シリコン全体で均一な
溝深さ及び溝断面角、溝深さに依存しない溝断面角、滑
らかで連続の溝側壁及び平坦で清浄な溝底を備える浅溝
を単結晶シリコンにエッチングすること。 【解決手段】 単結晶シリコンに浅溝をエッチングする
方法が記載される。この処理エッチング材はHBr/C
l2/O2/Heを含む。この方法はフォトレジスト、酸
化物及び窒化物のハードマスク等を含む様々なマスク2
4構造と共に使用でき、通常約0.25〜約1μ幅及び
約0.3〜約1μ深さの浅溝32を形成する。浅溝32
は丸みのある底隅部38、滑らかで連続な側壁34及び
略平坦で清浄な底面36を有する。任意溝幅に対する断
面角及び溝深さはシリコン全体で略均一である。更に断
面角は溝深さに実質的に依存しない。この方法は、シリ
コンをエッチングするのに1又は2のエッチングステッ
プを含んでもよく、2ステップエッチング処理は溝深さ
に対して様々な断面角の浅溝を形成する。
溝深さ及び溝断面角、溝深さに依存しない溝断面角、滑
らかで連続の溝側壁及び平坦で清浄な溝底を備える浅溝
を単結晶シリコンにエッチングすること。 【解決手段】 単結晶シリコンに浅溝をエッチングする
方法が記載される。この処理エッチング材はHBr/C
l2/O2/Heを含む。この方法はフォトレジスト、酸
化物及び窒化物のハードマスク等を含む様々なマスク2
4構造と共に使用でき、通常約0.25〜約1μ幅及び
約0.3〜約1μ深さの浅溝32を形成する。浅溝32
は丸みのある底隅部38、滑らかで連続な側壁34及び
略平坦で清浄な底面36を有する。任意溝幅に対する断
面角及び溝深さはシリコン全体で略均一である。更に断
面角は溝深さに実質的に依存しない。この方法は、シリ
コンをエッチングするのに1又は2のエッチングステッ
プを含んでもよく、2ステップエッチング処理は溝深さ
に対して様々な断面角の浅溝を形成する。
Description
【0001】
【背景】本発明はシリコンをエッチングするための方法
に関し、更に詳しくは、高度集積回路用に単結晶シリコ
ンに浅溝を形成するためのドライエッチング法に関す
る。
に関し、更に詳しくは、高度集積回路用に単結晶シリコ
ンに浅溝を形成するためのドライエッチング法に関す
る。
【0002】高度集積回路の製造においてはデバイス分
離技術が重要である。デバイスの形状寸法(geometry)
は一般的に0.5ミクロンより小さく、更に0.35ミ
クロン以下まで縮小し続けている。現在のデバイスの形
状寸法はすでに、多数の周知の分離技術の効率を超えて
いる。
離技術が重要である。デバイスの形状寸法(geometry)
は一般的に0.5ミクロンより小さく、更に0.35ミ
クロン以下まで縮小し続けている。現在のデバイスの形
状寸法はすでに、多数の周知の分離技術の効率を超えて
いる。
【0003】このような周知の分離技術の1つに、LO
COS(シリコンの局所的酸化)技術がある。LOCO
S技術は、(i)シリコン基板上にSixNyからなる層
を堆積するステップ、(ii)そのSixNy 層に反応
性イオンエッチング法によって選択的に開口部を形成す
るステップ、及び(iii)その露出したシリコン領域
上にSiO2からなるフィールド酸化物を成長させるス
テップを備える。SixNy 層の下にはパッド酸化物が
設けられるのが一般的である。
COS(シリコンの局所的酸化)技術がある。LOCO
S技術は、(i)シリコン基板上にSixNyからなる層
を堆積するステップ、(ii)そのSixNy 層に反応
性イオンエッチング法によって選択的に開口部を形成す
るステップ、及び(iii)その露出したシリコン領域
上にSiO2からなるフィールド酸化物を成長させるス
テップを備える。SixNy 層の下にはパッド酸化物が
設けられるのが一般的である。
【0004】しかし、LOCOS技術は、高密度集積回
路に用いる0.5ミクロン未満のデバイスを製造する場
合には十分満足なものではないことが分かっている。こ
れは、シリコンの開口部に十分な深さのフィールド酸化
物を成長させるために、固有の「バーズビーク(鳥のく
ちばし)浸食」の発生を補償すべく隣接するトランジス
タゲート間の分離距離を大きくしなければならないから
である。バーズビーク浸食は、酸化物が横方向に拡散
し、フィールド酸化物がSixNyの縁部の下で成長して
これを押し上げるときに発生する。窒化物の縁部におけ
るフィールド酸化物の形状は鳥のくちばしに似ている。
バーズビークは、フィールド酸化物がデバイスの活性領
域内まで伸長したものである。LOCOS技術では、こ
のバーズビーク浸食のために、活性デバイス領域の浸食
を考慮した最小分離距離要件及び余裕が必要となる。こ
の問題により、LOCOS技術において達成可能な最小
特徴サイズ(feature size)は、せいぜい約0.5ミク
ロンまでに制限される。従って、LOCOS技術では、
将来の世代の高度集積回路においてやがて要求されるよ
うになるより微細なデバイス寸法ばかりか、現在要求さ
れている縮小デバイス寸法(reduced device geometrie
s)も達成することができない。
路に用いる0.5ミクロン未満のデバイスを製造する場
合には十分満足なものではないことが分かっている。こ
れは、シリコンの開口部に十分な深さのフィールド酸化
物を成長させるために、固有の「バーズビーク(鳥のく
ちばし)浸食」の発生を補償すべく隣接するトランジス
タゲート間の分離距離を大きくしなければならないから
である。バーズビーク浸食は、酸化物が横方向に拡散
し、フィールド酸化物がSixNyの縁部の下で成長して
これを押し上げるときに発生する。窒化物の縁部におけ
るフィールド酸化物の形状は鳥のくちばしに似ている。
バーズビークは、フィールド酸化物がデバイスの活性領
域内まで伸長したものである。LOCOS技術では、こ
のバーズビーク浸食のために、活性デバイス領域の浸食
を考慮した最小分離距離要件及び余裕が必要となる。こ
の問題により、LOCOS技術において達成可能な最小
特徴サイズ(feature size)は、せいぜい約0.5ミク
ロンまでに制限される。従って、LOCOS技術では、
将来の世代の高度集積回路においてやがて要求されるよ
うになるより微細なデバイス寸法ばかりか、現在要求さ
れている縮小デバイス寸法(reduced device geometrie
s)も達成することができない。
【0005】従って、現在及び将来の世代の高度集積回
路のデバイスの形状寸法を達成するには、LOCOS技
術に代わる別のデバイス分離技術が必要である。このよ
うな代替となる分離技術の1つが、トレンチエッチング
溝埋込みである。溝埋込み技術は、多くのVLSI(超
大規模集積回路)及びULSI(超々大規模集積回路)
分野に使用されている。トレンチエッチング溝埋込み処
理は、トレンチ分離など3次元構造の概念を利用した電
子デバイスの製造に重要である。
路のデバイスの形状寸法を達成するには、LOCOS技
術に代わる別のデバイス分離技術が必要である。このよ
うな代替となる分離技術の1つが、トレンチエッチング
溝埋込みである。溝埋込み技術は、多くのVLSI(超
大規模集積回路)及びULSI(超々大規模集積回路)
分野に使用されている。トレンチエッチング溝埋込み処
理は、トレンチ分離など3次元構造の概念を利用した電
子デバイスの製造に重要である。
【0006】このようなトレンチエッチング溝埋込み技
術においては、溝を形成するための工程は、一般に深
溝、中溝、又は浅溝のトレンチエッチング工程のいずれ
かとして特徴づけられる。深溝は一般的に深さが約3ミ
クロンより大きく、幅が約2ミクロン未満である。中溝
の深さは一般的に約1ミクロンないし約3ミクロンであ
り、浅溝の深さは一般的に約1ミクロン未満である。
術においては、溝を形成するための工程は、一般に深
溝、中溝、又は浅溝のトレンチエッチング工程のいずれ
かとして特徴づけられる。深溝は一般的に深さが約3ミ
クロンより大きく、幅が約2ミクロン未満である。中溝
の深さは一般的に約1ミクロンないし約3ミクロンであ
り、浅溝の深さは一般的に約1ミクロン未満である。
【0007】高性能を与えるトレンチエッチング溝埋込
み分離技術は、浅溝及び埋込み分離技術(STI)とし
て知られている。このSTI技術は一般的に、(i)上
を覆うマスク材を選択的にエッチングして、パターン化
されたマスク開口部を基板に形成するステップ、(i
i)シリコン基板上を覆う酸化物層を貫通するまでエッ
チングするステップ、(iii)基板を異方的にドライ
エッチングして浅い溝を形成するステップ、(iv)こ
の溝にn形又はp形ドーピングするステップ、(v)基
板からマスク材を除去するステップ、(vi)溝に誘電
材料を埋め込むステップ、及び(vii)平坦化により
ウェハの幾何学的状態(topography)を改善するステッ
プを備える。
み分離技術は、浅溝及び埋込み分離技術(STI)とし
て知られている。このSTI技術は一般的に、(i)上
を覆うマスク材を選択的にエッチングして、パターン化
されたマスク開口部を基板に形成するステップ、(i
i)シリコン基板上を覆う酸化物層を貫通するまでエッ
チングするステップ、(iii)基板を異方的にドライ
エッチングして浅い溝を形成するステップ、(iv)こ
の溝にn形又はp形ドーピングするステップ、(v)基
板からマスク材を除去するステップ、(vi)溝に誘電
材料を埋め込むステップ、及び(vii)平坦化により
ウェハの幾何学的状態(topography)を改善するステッ
プを備える。
【0008】平坦化は一般的に、もとの基板表面上のマ
スク及び誘電材料を除去するための化学機械研磨ステッ
プ及びエッチバックステップを含み、デバイスが製造さ
れるべき平坦な表面を生成する。
スク及び誘電材料を除去するための化学機械研磨ステッ
プ及びエッチバックステップを含み、デバイスが製造さ
れるべき平坦な表面を生成する。
【0009】活性デバイス領域は、溝の形成中、マスク
材によってエッチング液から保護される領域である。
材によってエッチング液から保護される領域である。
【0010】マスク材は一般的に、フォトレジスト又は
ハードマスク窒化物やハードマスク酸化物のようなハー
ドマスクである。フォトレジストマスク及びハードマス
クは酸剥離工程によって基板から除去されるのが一般的
である。ハードマスクは、化学機械研磨ステップの実施
中、終点マスクとして作用し、基板の望ましくない損傷
を防止する。
ハードマスク窒化物やハードマスク酸化物のようなハー
ドマスクである。フォトレジストマスク及びハードマス
クは酸剥離工程によって基板から除去されるのが一般的
である。ハードマスクは、化学機械研磨ステップの実施
中、終点マスクとして作用し、基板の望ましくない損傷
を防止する。
【0011】STI技術では、溝の断面角(profile an
gle)、側壁の連続性及び滑らかさ、溝底の平坦度及び
底の隅部形状を制御すると共にエッチング速度及び断面
マイクロローディング効果を最小化することが重要であ
る。これらの要素は、シリコン基板に適用されるマスク
材及びその基板に浅溝を形成するのに用いる処理パラメ
ータを選択することによって制御される。
gle)、側壁の連続性及び滑らかさ、溝底の平坦度及び
底の隅部形状を制御すると共にエッチング速度及び断面
マイクロローディング効果を最小化することが重要であ
る。これらの要素は、シリコン基板に適用されるマスク
材及びその基板に浅溝を形成するのに用いる処理パラメ
ータを選択することによって制御される。
【0012】STIプロセスにおいては、溝断面角は一
般的に約75°から約90°まで様々である。一般に、
溝断面角が90°に向けて増大するにつれて、ボイドを
発生せずに誘電材料を溝に埋め込むことが困難となる。
般的に約75°から約90°まで様々である。一般に、
溝断面角が90°に向けて増大するにつれて、ボイドを
発生せずに誘電材料を溝に埋め込むことが困難となる。
【0013】溝底の隅部の形状に関しては、応力に係わ
る欠陥や電気的漏れを最小化するのに、丸みのある隅部
が極めて有利である。
る欠陥や電気的漏れを最小化するのに、丸みのある隅部
が極めて有利である。
【0014】また、デバイス分野では、酸化物の一体性
(integrity)を維持しデバイスの分離性能を向上させ
るために、溝は、滑らかで連続した側壁及び平坦で清浄
な溝底面をもつことが有利である。
(integrity)を維持しデバイスの分離性能を向上させ
るために、溝は、滑らかで連続した側壁及び平坦で清浄
な溝底面をもつことが有利である。
【0015】特徴部(feature)の断面形状が基板上の
特徴部間の間隔の関数として変化する場合、断面マイク
ロローディング(profile microloading)が発生する。
特徴部間の間隔や特徴部の密度に関係なく、エッチング
処理により均一断面をもった特徴部が生成されることが
望ましい。
特徴部間の間隔の関数として変化する場合、断面マイク
ロローディング(profile microloading)が発生する。
特徴部間の間隔や特徴部の密度に関係なく、エッチング
処理により均一断面をもった特徴部が生成されることが
望ましい。
【0016】また、トレンチエッチング処理では、ウェ
ハ全体にわたって溝深さ及び溝断面角の均一性が最大に
達することが極めて望ましい。特に、溝深さ及び溝断面
角が、ウェハの中心部と縁部との間で実質的に一定であ
ることが望ましい。溝深さが均一であると、ウェハ全体
にわたって均一なデバイス性能が可能となる。更に、溝
断面角が溝深さに実質的に依存しないことが極めて望ま
しく、その結果、トレンチエッチング処理で達成可能な
溝断面角が溝深さによって制限されないようになる。
ハ全体にわたって溝深さ及び溝断面角の均一性が最大に
達することが極めて望ましい。特に、溝深さ及び溝断面
角が、ウェハの中心部と縁部との間で実質的に一定であ
ることが望ましい。溝深さが均一であると、ウェハ全体
にわたって均一なデバイス性能が可能となる。更に、溝
断面角が溝深さに実質的に依存しないことが極めて望ま
しく、その結果、トレンチエッチング処理で達成可能な
溝断面角が溝深さによって制限されないようになる。
【0017】既知のトレンチエッチング方法では、単結
晶シリコンの浅溝エッチング処理において、溝断面角や
溝底の隅部の形状を厳密に制御し、滑らかで連続した溝
側壁及び平坦で清浄な溝底面を形成し、エッチング速度
及び断面マイクロローディング効果を最小化するという
要求を達成することができない。
晶シリコンの浅溝エッチング処理において、溝断面角や
溝底の隅部の形状を厳密に制御し、滑らかで連続した溝
側壁及び平坦で清浄な溝底面を形成し、エッチング速度
及び断面マイクロローディング効果を最小化するという
要求を達成することができない。
【0018】従って、(i)溝底の隅部に丸みがあり、
(ii)溝深さがシリコン全体にわたって実質的に均一
であり、(iii)与えられた溝幅に対して溝断面角が
シリコン全体にわたって実質的に均一であり、(iv)
溝断面角が溝深さに実質的に依存せず、(v)溝側壁が
滑らかで連続的であり、かつ(vi)溝底が平坦で清浄
である浅溝を単結晶シリコンにエッチングするための方
法が必要である。
(ii)溝深さがシリコン全体にわたって実質的に均一
であり、(iii)与えられた溝幅に対して溝断面角が
シリコン全体にわたって実質的に均一であり、(iv)
溝断面角が溝深さに実質的に依存せず、(v)溝側壁が
滑らかで連続的であり、かつ(vi)溝底が平坦で清浄
である浅溝を単結晶シリコンにエッチングするための方
法が必要である。
【0019】
【概要】本発明の目的は、上記の必要性を満足する浅溝
を単結晶シリコンにエッチングするための方法を提供す
ることである。特に、本発明の方法は、(i)丸みのあ
る溝底の隅部、(ii)シリコン全体にわたって実質的
に均一な溝深さ、(iii)与えられた溝幅に対してシ
リコン全体にわたって実質的に均一な溝断面角、(i
v)溝深さに実質的に依存しない溝断面角、(v)滑ら
かで連続した溝側壁、及び(v)平坦で清浄な溝底を達
成する。
を単結晶シリコンにエッチングするための方法を提供す
ることである。特に、本発明の方法は、(i)丸みのあ
る溝底の隅部、(ii)シリコン全体にわたって実質的
に均一な溝深さ、(iii)与えられた溝幅に対してシ
リコン全体にわたって実質的に均一な溝断面角、(i
v)溝深さに実質的に依存しない溝断面角、(v)滑ら
かで連続した溝側壁、及び(v)平坦で清浄な溝底を達
成する。
【0020】更に、本発明の方法は、内曲断面形状(re
entrant profile)、アンダーカット、切欠き又はトレ
ンチング(trenching)を実質的に発生しない。
entrant profile)、アンダーカット、切欠き又はトレ
ンチング(trenching)を実質的に発生しない。
【0021】本発明の方法は、単結晶シリコンに浅溝を
エッチングすることを含む。この方法は、(a)エッチ
ング領域に、塩素含有化合物、フッ素含有化合物及び臭
素含有化合物からなる群より選ばれた少なくとも1つの
化合物及び酸素を含む処理ガスを導入するステップと、
(b)この処理ガスからプラズマを発生させるステップ
と、(c)単結晶シリコンをそのプラズマと接触させて
浅溝を形成するステップと、を備える。
エッチングすることを含む。この方法は、(a)エッチ
ング領域に、塩素含有化合物、フッ素含有化合物及び臭
素含有化合物からなる群より選ばれた少なくとも1つの
化合物及び酸素を含む処理ガスを導入するステップと、
(b)この処理ガスからプラズマを発生させるステップ
と、(c)単結晶シリコンをそのプラズマと接触させて
浅溝を形成するステップと、を備える。
【0022】この浅溝は通常、約0.3ミクロンないし
約1ミクロンの深さを有し、約0.25ミクロンないし
0.35ミクロンの溝幅は通常、約75°ないし約90
°の断面角を有する。浅溝は、実質的に滑らかで実質的
に連続した側壁、単結晶シリコン全体にわたって実質的
に一定の深さ、溝深さに実質的に依存しない断面角、及
び実質的に丸みのある底の隅部を有することを特徴とす
る。
約1ミクロンの深さを有し、約0.25ミクロンないし
0.35ミクロンの溝幅は通常、約75°ないし約90
°の断面角を有する。浅溝は、実質的に滑らかで実質的
に連続した側壁、単結晶シリコン全体にわたって実質的
に一定の深さ、溝深さに実質的に依存しない断面角、及
び実質的に丸みのある底の隅部を有することを特徴とす
る。
【0023】処理ガスにおいては、塩素含有化合物は通
常、Cl2である。この化合物は、シリコンをエッチン
グするための一次エッチング材である。臭素含有化合物
は通常HBrである。この化合物は、Cl2とともに添
加されると、主として断面角を制御するための溝側壁を
不活性化する二次ガスとなる。
常、Cl2である。この化合物は、シリコンをエッチン
グするための一次エッチング材である。臭素含有化合物
は通常HBrである。この化合物は、Cl2とともに添
加されると、主として断面角を制御するための溝側壁を
不活性化する二次ガスとなる。
【0024】処理ガスはO2を含むことが好ましく、O2
によりパッシベーション効果や酸化の効果が与えられ、
浅溝において丸みのある底の隅部の形成が促進される。
酸素は通常、Heなどの不活性希釈ガスとともにエッチ
ング領域に導入される。
によりパッシベーション効果や酸化の効果が与えられ、
浅溝において丸みのある底の隅部の形成が促進される。
酸素は通常、Heなどの不活性希釈ガスとともにエッチ
ング領域に導入される。
【0025】浅溝を形成するために、単結晶シリコンは
その上にマスクを有する。このマスクはパターン化され
ていてもよく又は未開口状態であってもよい。本発明の
方法は、例えばフォトレジストマスク、酸化物ハードマ
スク及び窒化物ハードマスクを含む様々なマスク構成を
上に有する単結晶シリコンのエッチングに使用されても
よい。このマスクには反射防止膜が設けられてもよい。
その上にマスクを有する。このマスクはパターン化され
ていてもよく又は未開口状態であってもよい。本発明の
方法は、例えばフォトレジストマスク、酸化物ハードマ
スク及び窒化物ハードマスクを含む様々なマスク構成を
上に有する単結晶シリコンのエッチングに使用されても
よい。このマスクには反射防止膜が設けられてもよい。
【0026】エッチングチャンバにおける陰極温度は通
常約10℃ないし約85℃に維持され、好ましくは約6
0℃に維持される。陰極温度が高くなると、形成される
浅溝の断面形状の垂直度が高くなり、断面マイクロロー
ディングが低下し、単結晶シリコンのエッチングが強め
られ、底の隅部の丸みが増す。
常約10℃ないし約85℃に維持され、好ましくは約6
0℃に維持される。陰極温度が高くなると、形成される
浅溝の断面形状の垂直度が高くなり、断面マイクロロー
ディングが低下し、単結晶シリコンのエッチングが強め
られ、底の隅部の丸みが増す。
【0027】この方法で使用される圧力は通常約20m
Torrないし約150mTorrであり、好ましくは
60mTorrないし約90mTorrである。
Torrないし約150mTorrであり、好ましくは
60mTorrないし約90mTorrである。
【0028】不活性ガス及びO2は通常、全処理ガス流
量の約5%ないし約30%の全流量でチャンバ内に導入
される。流量が大きいと、通常、底の丸い隅部の形成が
促進される。O2の希釈ガスとして、通常、約7:3の
He:O2比率でヘリウムが添加される。
量の約5%ないし約30%の全流量でチャンバ内に導入
される。流量が大きいと、通常、底の丸い隅部の形成が
促進される。O2の希釈ガスとして、通常、約7:3の
He:O2比率でヘリウムが添加される。
【0029】使用される高周波電力レベルは、6インチ
ないし8インチウェハを処理する場合、通常約200W
ないし約750Wであり、好ましくは約300Wないし
約400Wである。電力レベルが低いと、断面マイクロ
ローディングが低下し、幅の広い溝の断面のテーパ角が
減少し、底の隅部の丸みが増す。
ないし8インチウェハを処理する場合、通常約200W
ないし約750Wであり、好ましくは約300Wないし
約400Wである。電力レベルが低いと、断面マイクロ
ローディングが低下し、幅の広い溝の断面のテーパ角が
減少し、底の隅部の丸みが増す。
【0030】本発明の方法は、単結晶シリコンをエッチ
ングするための2つの主要なエッチングステップを備え
てもよい。第1のステップは、実質的に垂直なテーパ角
をもつ側壁上部を形成するものである。第2のステップ
は、側壁上部より大きいテーパ角をもつ側壁下部を形成
するものである。この第2のステップでは、浅溝の底の
隅部に丸みを付けるために酸素を含む処理ガスを使用す
る。
ングするための2つの主要なエッチングステップを備え
てもよい。第1のステップは、実質的に垂直なテーパ角
をもつ側壁上部を形成するものである。第2のステップ
は、側壁上部より大きいテーパ角をもつ側壁下部を形成
するものである。この第2のステップでは、浅溝の底の
隅部に丸みを付けるために酸素を含む処理ガスを使用す
る。
【0031】
【説明】図1(a)〜図1(d)を参照すると、典型的
な浅溝分離(STI)方法における手順の流れ図が示さ
れている。
な浅溝分離(STI)方法における手順の流れ図が示さ
れている。
【0032】この方法は通常、基板22及びその上を覆
うマスク24を備えるパターン化されたウェハ20に対
して行われる。図示されるマスク24には、基板22上
に開口31のパターンが形成されている。
うマスク24を備えるパターン化されたウェハ20に対
して行われる。図示されるマスク24には、基板22上
に開口31のパターンが形成されている。
【0033】この基板22は、単結晶シリコンで構成さ
れている。この単結晶シリコンは通常、高度集積回路デ
バイス用のウェハである。基板22は上部表面30を有
している。
れている。この単結晶シリコンは通常、高度集積回路デ
バイス用のウェハである。基板22は上部表面30を有
している。
【0034】図示されるマスク24は2層構造を有して
いる。基板22の上部表面30上の層26は例えば、基
板22の上部表面30上に直接配置されるSiO2パッ
ド酸化物層(図示せず)を下側にもったSi3N4などの
窒化物材料からなる層で構成されてもよい。この層26
の上に配置された層28は、例えばフォトレジスト材で
構成されてもよい。
いる。基板22の上部表面30上の層26は例えば、基
板22の上部表面30上に直接配置されるSiO2パッ
ド酸化物層(図示せず)を下側にもったSi3N4などの
窒化物材料からなる層で構成されてもよい。この層26
の上に配置された層28は、例えばフォトレジスト材で
構成されてもよい。
【0035】単結晶シリコン基板22上に設けられるマ
スク24は、様々に変えられてもよい。この単結晶シリ
コン基板22上には、マスク24の第1層(通常はパッ
ド酸化物)が基板22の上部表面30上に直接形成さ
れ、この第1層上に残りの層が順次形成された状態の次
のようなマスク24の構成例が形成されてもよい。すな
わち、パッド酸化物/窒化物/酸化物、パッド酸化物/
窒化物/フォトレジスト及びパッド酸化物/窒化物であ
る。
スク24は、様々に変えられてもよい。この単結晶シリ
コン基板22上には、マスク24の第1層(通常はパッ
ド酸化物)が基板22の上部表面30上に直接形成さ
れ、この第1層上に残りの層が順次形成された状態の次
のようなマスク24の構成例が形成されてもよい。すな
わち、パッド酸化物/窒化物/酸化物、パッド酸化物/
窒化物/フォトレジスト及びパッド酸化物/窒化物であ
る。
【0036】窒化物層は通常、約1000Åないし約3
000Åの厚さを有し、好ましくは約1500Åの厚さ
を有する。この窒化物層は、高い剛性を有することを特
徴とする。この層は通常、化学蒸着(CVD)技術を用
いて堆積される。
000Åの厚さを有し、好ましくは約1500Åの厚さ
を有する。この窒化物層は、高い剛性を有することを特
徴とする。この層は通常、化学蒸着(CVD)技術を用
いて堆積される。
【0037】基板22と窒化物層との間には窒化物層の
高い剛性を補償するためにパッド酸化物層が形成される
のが通常である。このパッド酸化物層は通常、約150
Åないし約250Åの厚さを有している。
高い剛性を補償するためにパッド酸化物層が形成される
のが通常である。このパッド酸化物層は通常、約150
Åないし約250Åの厚さを有している。
【0038】マスク24は更に、有機反射防止膜を備
え、フォトリソグラフィ工程中の反射切欠き定在波(re
flecting notching standing wave)及び後方散乱光を
減少させ、フォトレジストの露光寛容度を最大とし、か
つフォトレジスト側壁断面を最適化するようにしてもよ
い。このような反射防止膜を備える典型的なマスク24
は以下の諸層を含む。すなわち、パッド酸化物/窒化物
/反射防止膜/フォトレジストを含む。
え、フォトリソグラフィ工程中の反射切欠き定在波(re
flecting notching standing wave)及び後方散乱光を
減少させ、フォトレジストの露光寛容度を最大とし、か
つフォトレジスト側壁断面を最適化するようにしてもよ
い。このような反射防止膜を備える典型的なマスク24
は以下の諸層を含む。すなわち、パッド酸化物/窒化物
/反射防止膜/フォトレジストを含む。
【0039】典型的な有機反射防止膜は、米国ミズーリ
州ローラのブルーワ・サイエンス社から商標名「AR
C」で市販されている。この有機膜は通常は約500Å
ないし約2500Å、典型的には約500Åないし約8
00Åの厚さを有している。
州ローラのブルーワ・サイエンス社から商標名「AR
C」で市販されている。この有機膜は通常は約500Å
ないし約2500Å、典型的には約500Åないし約8
00Åの厚さを有している。
【0040】フォトレジスト層28は、フォトリソグラ
フィ工程中にパターン化される。フォトレジストは、そ
のフォトレジストパターンで覆われた基板22の部分が
基板22のエッチング中に実質的にエッチングされない
程度に実質的に耐食性を有している。
フィ工程中にパターン化される。フォトレジストは、そ
のフォトレジストパターンで覆われた基板22の部分が
基板22のエッチング中に実質的にエッチングされない
程度に実質的に耐食性を有している。
【0041】図1(b)を参照すると、本発明による方
法は、図示される浅溝32のような浅溝を基板22にエ
ッチングすることを含む。この浅溝32は、対向する側
壁34、溝底36及び溝底の隅部38を含む。浅溝は通
常、最小約0.25ミクロンの幅を有し約1ミクロンま
での範囲をとることができ、深さは約0.3ミクロンな
いし約1ミクロンである。幅が約0.25ミクロンない
し約0.35ミクロンの浅溝の場合、浅溝の側壁は通
常、もとの単結晶シリコンの表面30に対し約75°な
いし90°の断面角αを有している。
法は、図示される浅溝32のような浅溝を基板22にエ
ッチングすることを含む。この浅溝32は、対向する側
壁34、溝底36及び溝底の隅部38を含む。浅溝は通
常、最小約0.25ミクロンの幅を有し約1ミクロンま
での範囲をとることができ、深さは約0.3ミクロンな
いし約1ミクロンである。幅が約0.25ミクロンない
し約0.35ミクロンの浅溝の場合、浅溝の側壁は通
常、もとの単結晶シリコンの表面30に対し約75°な
いし90°の断面角αを有している。
【0042】本発明によれば、浅溝エッチング処理は通
常、最初の貫通エッチングステップと、1ステップの単
結晶シリコンエッチング又は2ステップの単結晶シリコ
ンエッチングのいずれか(本明細書において「主エッチ
ング」という)を含む。
常、最初の貫通エッチングステップと、1ステップの単
結晶シリコンエッチング又は2ステップの単結晶シリコ
ンエッチングのいずれか(本明細書において「主エッチ
ング」という)を含む。
【0043】貫通エッチングステップは、単結晶シリコ
ン基板22の表面30から自然酸化膜を除去するために
行われるものである。貫通エッチングステップのための
典型的なドライエッチング材はCF4である。他の適切
なエッチング材が任意選択的に使用されてもよい。
ン基板22の表面30から自然酸化膜を除去するために
行われるものである。貫通エッチングステップのための
典型的なドライエッチング材はCF4である。他の適切
なエッチング材が任意選択的に使用されてもよい。
【0044】単結晶シリコン基板22の単ステップ主エ
ッチング処理においては、選択される処理ガス組成及び
処理パラメータを用いて、図1(b)に示されるような
溝32がエッチングされる。
ッチング処理においては、選択される処理ガス組成及び
処理パラメータを用いて、図1(b)に示されるような
溝32がエッチングされる。
【0045】単結晶シリコン基板22の2ステップの主
エッチング処理においては、浅溝32は、2つの別個の
エッチングステップによって形成される。図2を参照す
ると、第1のエッチングステップでは、シリコン基板2
2にほぼ垂直な側壁上部34aが形成される。次いで第
2のエッチングステップでは、傾斜された側壁下部34
b及び丸みのある溝底の隅部38が形成される。側壁上
部34aと側壁下部34bとの間の遷移部には界面34
cが形成されることがある。この界面は、例えば処理圧
を高めることで滑らかにすることができる。
エッチング処理においては、浅溝32は、2つの別個の
エッチングステップによって形成される。図2を参照す
ると、第1のエッチングステップでは、シリコン基板2
2にほぼ垂直な側壁上部34aが形成される。次いで第
2のエッチングステップでは、傾斜された側壁下部34
b及び丸みのある溝底の隅部38が形成される。側壁上
部34aと側壁下部34bとの間の遷移部には界面34
cが形成されることがある。この界面は、例えば処理圧
を高めることで滑らかにすることができる。
【0046】本発明によれば、幾つかの理由から2ステ
ップ主エッチングより1ステップ主エッチングの方が好
ましい。第1に、1ステップエッチングは、1つのエッ
チングステップを省くことによって主エッチング処理を
簡素化する。その結果、処理時間が短縮されうる。第2
に、1ステップ処理は、上部側壁部と下部側壁部との間
の界面の形成を除去する。
ップ主エッチングより1ステップ主エッチングの方が好
ましい。第1に、1ステップエッチングは、1つのエッ
チングステップを省くことによって主エッチング処理を
簡素化する。その結果、処理時間が短縮されうる。第2
に、1ステップ処理は、上部側壁部と下部側壁部との間
の界面の形成を除去する。
【0047】1ステップの浅溝エッチング処理及び2ス
テップの浅溝エッチング処理においては、形成される浅
溝は、図1(b)及び図3に示されように底の隅部に丸
みがあることが好ましい。丸みのある底の隅部には、応
力に係わる欠陥や電気的漏れを最小化するという利点が
ある。また、図1(b)にも示されるように、浅溝エッ
チング処理は、誘電材料40の一体性を維持しかつデバ
イスの分離性能を向上させるために、滑らかで連続した
側壁34、34a、34b及び平坦で清浄な溝底面36
を形成することが好ましい。
テップの浅溝エッチング処理においては、形成される浅
溝は、図1(b)及び図3に示されように底の隅部に丸
みがあることが好ましい。丸みのある底の隅部には、応
力に係わる欠陥や電気的漏れを最小化するという利点が
ある。また、図1(b)にも示されるように、浅溝エッ
チング処理は、誘電材料40の一体性を維持しかつデバ
イスの分離性能を向上させるために、滑らかで連続した
側壁34、34a、34b及び平坦で清浄な溝底面36
を形成することが好ましい。
【0048】図1(c)を参照すると、浅溝に誘電材料
40を埋め込む前に、フォトレジスト層28は、H2S
O4/H2O2のような従来からある剥離液を用いて層2
6から除去することができる。このフォトレジストが除
去された後、ウェハ20は通常、側壁34上に存在する
パッシベーションを除去するためにHF希釈液に浸漬さ
れる。
40を埋め込む前に、フォトレジスト層28は、H2S
O4/H2O2のような従来からある剥離液を用いて層2
6から除去することができる。このフォトレジストが除
去された後、ウェハ20は通常、側壁34上に存在する
パッシベーションを除去するためにHF希釈液に浸漬さ
れる。
【0049】誘電材料は通常、SiO2である。浅溝を
埋め込むのに他の誘電体材料が任意選択的に用いられて
もよい。誘電材料40は通常、CVD技術を用いて浅溝
32内に堆積される。図示されるように、堆積した誘電
材料40は、溝32を埋めて層26の上まで伸長する。
埋め込むのに他の誘電体材料が任意選択的に用いられて
もよい。誘電材料40は通常、CVD技術を用いて浅溝
32内に堆積される。図示されるように、堆積した誘電
材料40は、溝32を埋めて層26の上まで伸長する。
【0050】図1(d)を参照すると、層26より上の
誘電材料40を除去して誘電材料40の最上面42を層
26の最上面27と同じ高さにするために、平坦化が行
われるのが通常である。この平坦化は、従来からある化
学機械研磨ステップによって達成することができる。こ
のステップ中、層26は終点マスク(endpoint mask)
として作用しうる。
誘電材料40を除去して誘電材料40の最上面42を層
26の最上面27と同じ高さにするために、平坦化が行
われるのが通常である。この平坦化は、従来からある化
学機械研磨ステップによって達成することができる。こ
のステップ中、層26は終点マスク(endpoint mask)
として作用しうる。
【0051】平坦化の後、次のデバイス処理に備えて、
窒化物及びパッド酸化物が除去される。
窒化物及びパッド酸化物が除去される。
【0052】図4を参照すると、本発明を実施するのに
適した反応装置50は、エッチング領域54を有するエ
ッチングチャンバ52を備える。このエッチングチャン
バ52内には、ガス導入口58を通して処理ガスが導入
される。次いでこの処理ガスは、当該処理ガスをエッチ
ング領域54に分配する「シャワーヘッド」拡散板60
を通過する。このエッチング領域54において発生した
プラズマは包囲フォーカスリング62によって実質的に
保持される。
適した反応装置50は、エッチング領域54を有するエ
ッチングチャンバ52を備える。このエッチングチャン
バ52内には、ガス導入口58を通して処理ガスが導入
される。次いでこの処理ガスは、当該処理ガスをエッチ
ング領域54に分配する「シャワーヘッド」拡散板60
を通過する。このエッチング領域54において発生した
プラズマは包囲フォーカスリング62によって実質的に
保持される。
【0053】障壁プレートないしはポンピングプレート
48は、それを貫通する複数の排気穴72a、72bを
画成すると共にエッチングチャンバ52を2つの領域
(すなわち、エッチング領域54及び非エッチング領域
74)に分離する。排気穴72a、72bは、使用済み
処理ガス及び揮発性エッチング副生成物をエッチングチ
ャンバから排出するための排気口76を通して真空ポン
プ(図示せず)と連通している。
48は、それを貫通する複数の排気穴72a、72bを
画成すると共にエッチングチャンバ52を2つの領域
(すなわち、エッチング領域54及び非エッチング領域
74)に分離する。排気穴72a、72bは、使用済み
処理ガス及び揮発性エッチング副生成物をエッチングチ
ャンバから排出するための排気口76を通して真空ポン
プ(図示せず)と連通している。
【0054】反応チャンバ50は磁気的に強化されても
よい。チャンバ52の周囲には、エッチング領域54で
処理ガスから発生するプラズマを磁気的に増強するため
に磁気コイル80が設けられてもよい。
よい。チャンバ52の周囲には、エッチング領域54で
処理ガスから発生するプラズマを磁気的に増強するため
に磁気コイル80が設けられてもよい。
【0055】作動時には、図1(a)に示すようなパタ
ーン化されたウェハ20を陰極56上に配置し、ガス導
入口58を通してエッチングチャンバ52に処理ガスを
導入する。エッチング領域54で処理ガスからプラズマ
を発生させ、基板22をエッチングする。プラズマの流
れは矢印82a、82bで表される。
ーン化されたウェハ20を陰極56上に配置し、ガス導
入口58を通してエッチングチャンバ52に処理ガスを
導入する。エッチング領域54で処理ガスからプラズマ
を発生させ、基板22をエッチングする。プラズマの流
れは矢印82a、82bで表される。
【0056】本発明によれば、単結晶シリコンをエッチ
ングするために主エッチング処理で用いられる処理ガス
は、臭素含有ガス、塩素含有ガス及びフッ素含有ガスの
うち少なくとも1つのガスを含む。
ングするために主エッチング処理で用いられる処理ガス
は、臭素含有ガス、塩素含有ガス及びフッ素含有ガスの
うち少なくとも1つのガスを含む。
【0057】塩素含有ガスは通常、Cl2である。この
ガスは、単結晶シリコンをエッチングするための一次エ
ッチング材である。
ガスは、単結晶シリコンをエッチングするための一次エ
ッチング材である。
【0058】臭素含有ガスは通常HBrである。このガ
スは、Cl2とともに添加されると、主として断面角制
御のために溝側壁を不活性化するための2次ガスとな
る。
スは、Cl2とともに添加されると、主として断面角制
御のために溝側壁を不活性化するための2次ガスとな
る。
【0059】フッ素含有ガスは例えばSF6、CF4又は
NF3でよい。
NF3でよい。
【0060】酸素はO2の形態であることが望ましい。
酸素は、浅溝の側壁34の不活性化を向上させると共に
単結晶シリコン基板22を酸化するものである。この不
活性化及び酸化により溝底の隅部38の丸みが増すこと
となる。
酸素は、浅溝の側壁34の不活性化を向上させると共に
単結晶シリコン基板22を酸化するものである。この不
活性化及び酸化により溝底の隅部38の丸みが増すこと
となる。
【0061】処理ガスは更に、不活性希釈ガス、通常は
ヘリウム、を含むことが好ましい。ヘリウム及び酸素の
混合ガス(本明細書では「He−O2」という)は市販
のものである。
ヘリウム、を含むことが好ましい。ヘリウム及び酸素の
混合ガス(本明細書では「He−O2」という)は市販
のものである。
【0062】処理ガスは、マイクロマスキングの発生を
防止するのに有効な量のフッ素含有ガス、例えばC
F4、SF6、NF3又はその他同様なガスのうちの1つ
又はそれ以上のものを含んでもよい。マイクロマスキン
グは、HBr/Cl2/He−O2を含む処理ガスによる
浅溝エッチング処理において達成されうる浅溝のテーパ
角を、与えられた特徴サイズに対して制限することがあ
る。この処理ガス組成に例えばCF4を添加すると、マ
イクロマスキングがなくなり、浅溝側壁に対してより大
きなテーパ角を達成することが可能となる。この添加に
よって例えば約0.3ミクロンの特徴部については、約
75°未満のテーパ角が達成できる。通常の処理ガスの
流量は、HBrが90sccm、Cl2が30scc
m、He−O2が20sccm、フッ素含有ガスが10
sccmである。
防止するのに有効な量のフッ素含有ガス、例えばC
F4、SF6、NF3又はその他同様なガスのうちの1つ
又はそれ以上のものを含んでもよい。マイクロマスキン
グは、HBr/Cl2/He−O2を含む処理ガスによる
浅溝エッチング処理において達成されうる浅溝のテーパ
角を、与えられた特徴サイズに対して制限することがあ
る。この処理ガス組成に例えばCF4を添加すると、マ
イクロマスキングがなくなり、浅溝側壁に対してより大
きなテーパ角を達成することが可能となる。この添加に
よって例えば約0.3ミクロンの特徴部については、約
75°未満のテーパ角が達成できる。通常の処理ガスの
流量は、HBrが90sccm、Cl2が30scc
m、He−O2が20sccm、フッ素含有ガスが10
sccmである。
【0063】フッ素含有ガスの添加量は、当該ガスが過
剰に添加されると浅溝に実質的に垂直な側壁が形成され
ることがあるので、厳密に制御される。従って、マイク
ロマスキングが発生するときにのみ、フッ素含有ガスが
処理ガスに添加されるのが望ましい。
剰に添加されると浅溝に実質的に垂直な側壁が形成され
ることがあるので、厳密に制御される。従って、マイク
ロマスキングが発生するときにのみ、フッ素含有ガスが
処理ガスに添加されるのが望ましい。
【0064】8インチのウェハについては、処理ガスの
全流量は通常、約80sccmないし約200sccm
である。
全流量は通常、約80sccmないし約200sccm
である。
【0065】HBr/Cl2の流量比率は通常、約1:
1ないし約10:1であり、約3:1が典型的である。
この比率は、浅溝の断面形状を変化させるために変える
ことができる。非常にテーパ角の大きい浅溝の場合、H
Br/Cl2比は、溝断面形状に対し、最小限の影響を
与えるにすぎない。
1ないし約10:1であり、約3:1が典型的である。
この比率は、浅溝の断面形状を変化させるために変える
ことができる。非常にテーパ角の大きい浅溝の場合、H
Br/Cl2比は、溝断面形状に対し、最小限の影響を
与えるにすぎない。
【0066】He/O2の体積比率は通常、約7:3で
ある。この混合ガスは市販のものである。
ある。この混合ガスは市販のものである。
【0067】He−O2の全流量は通常、約10scc
mないし約40sccmであり、好ましくは約15sc
cmないし約30sccmである。He−O2の流量が
高いと、丸みのある溝底の隅部の形成が促進される。ま
た、He−O2の流量が高いと、単結晶シリコンのエッ
チング速度を向上させることによって歩留まりが向上す
る。He−O2の全流量を約15sccm以上に増大さ
せると、浅溝の断面形状はほとんど変化しなくなる。
mないし約40sccmであり、好ましくは約15sc
cmないし約30sccmである。He−O2の流量が
高いと、丸みのある溝底の隅部の形成が促進される。ま
た、He−O2の流量が高いと、単結晶シリコンのエッ
チング速度を向上させることによって歩留まりが向上す
る。He−O2の全流量を約15sccm以上に増大さ
せると、浅溝の断面形状はほとんど変化しなくなる。
【0068】フォトレジストマスクに対しては、単結晶
シリコンの公称エッチング速度は通常、約2500Å/
分ないし約4000Å/分である。
シリコンの公称エッチング速度は通常、約2500Å/
分ないし約4000Å/分である。
【0069】He−O2の全流量は、隅部に充分な丸み
を形成するために、処理ガスの全流量の約10%ないし
約20%であることが望ましい。He−O2の全流量が
約20sccmを超える程度にまで増加すると、単結晶
シリコンの表面上のエッチング副生成物及び重合体のマ
イクロマスキングが発生することがある。
を形成するために、処理ガスの全流量の約10%ないし
約20%であることが望ましい。He−O2の全流量が
約20sccmを超える程度にまで増加すると、単結晶
シリコンの表面上のエッチング副生成物及び重合体のマ
イクロマスキングが発生することがある。
【0070】2ステップの主エッチング処理において
は、He−O2は通常、第2の主エッチングステップに
おいて処理ガスに添加されるだけであり、第1ステップ
中には添加されない。第2エッチングステップでは、溝
底の隅部を含む浅溝底部が形成され、従って、この溝底
の隅部の丸みを増すために、このステップ中にHe−O
2が添加されるのである。
は、He−O2は通常、第2の主エッチングステップに
おいて処理ガスに添加されるだけであり、第1ステップ
中には添加されない。第2エッチングステップでは、溝
底の隅部を含む浅溝底部が形成され、従って、この溝底
の隅部の丸みを増すために、このステップ中にHe−O
2が添加されるのである。
【0071】このエッチングステップにおいて単結晶シ
リコン基板22をエッチングするために処理ガスからプ
ラズマが生成される。このプラズマを発生させるのに使
用される高周波電力は通常、約200Wないし約750
Wであり、約400Wが典型的である。電力レベルが低
いと、通常は、幅の広い溝の断面テーパ角が減少し、断
面マイクロローディングが減少し、特に、通常は幅のよ
り広い溝で溝底の隅部の丸みが増すという利点が得られ
る。また、電力を低下させると、単結晶シリコン基板の
エッチング速度が低下する。
リコン基板22をエッチングするために処理ガスからプ
ラズマが生成される。このプラズマを発生させるのに使
用される高周波電力は通常、約200Wないし約750
Wであり、約400Wが典型的である。電力レベルが低
いと、通常は、幅の広い溝の断面テーパ角が減少し、断
面マイクロローディングが減少し、特に、通常は幅のよ
り広い溝で溝底の隅部の丸みが増すという利点が得られ
る。また、電力を低下させると、単結晶シリコン基板の
エッチング速度が低下する。
【0072】プラズマは、例えば電子サイクロトロン共
鳴、磁気的に強化した反応装置、及び誘導結合プラズマ
などを用いて増強することができる。好ましくは、磁気
的に強化したイオン反応装置が使用される。磁気コイル
80によって誘導される反応装置50内の磁界は、プラ
ズマ中に形成されるイオン濃度を高めるのに充分な強さ
でなければならない。単結晶シリコン基板22の表面上
の磁界は通常、約10ガウスないし約80ガウスであ
り、約30ガウスが典型的である。
鳴、磁気的に強化した反応装置、及び誘導結合プラズマ
などを用いて増強することができる。好ましくは、磁気
的に強化したイオン反応装置が使用される。磁気コイル
80によって誘導される反応装置50内の磁界は、プラ
ズマ中に形成されるイオン濃度を高めるのに充分な強さ
でなければならない。単結晶シリコン基板22の表面上
の磁界は通常、約10ガウスないし約80ガウスであ
り、約30ガウスが典型的である。
【0073】エッチングチャンバ52内の圧力は通常、
約20mTorrないし約150mTorrに維持さ
れ、好ましくは約60mTorrないし約90mTor
rに維持される。圧力は、局所的なトレンチングや凸形
の溝底面の形成に著しく影響を与える。これらの望まし
くない影響は、圧力が低いときに溝底の隅部付近でのイ
オン衝突が増強されるために発生する。圧力が高すぎる
と、断面形状のテーパ角が大きくなるのが阻害される。
約60mTorrの圧力により、平坦な溝底面及びテー
パ状の側壁が達成される。また、使用される圧力は、マ
スク構造によって異なる。
約20mTorrないし約150mTorrに維持さ
れ、好ましくは約60mTorrないし約90mTor
rに維持される。圧力は、局所的なトレンチングや凸形
の溝底面の形成に著しく影響を与える。これらの望まし
くない影響は、圧力が低いときに溝底の隅部付近でのイ
オン衝突が増強されるために発生する。圧力が高すぎる
と、断面形状のテーパ角が大きくなるのが阻害される。
約60mTorrの圧力により、平坦な溝底面及びテー
パ状の側壁が達成される。また、使用される圧力は、マ
スク構造によって異なる。
【0074】陰極56の温度は、浅溝の断面形状及びマ
イクロローディングの発生に影響を及ぼす。陰極の温度
は通常、約10℃ないし約85℃に維持され、好ましく
は約60℃に維持される。陰極の温度を高くすると、よ
り垂直に近い溝断面角を有する浅溝が形成され、断面マ
イクロローディングが減少し、単結晶シリコンのエッチ
ング速度が向上し、溝底の隅部の丸みが増すこととな
る。
イクロローディングの発生に影響を及ぼす。陰極の温度
は通常、約10℃ないし約85℃に維持され、好ましく
は約60℃に維持される。陰極の温度を高くすると、よ
り垂直に近い溝断面角を有する浅溝が形成され、断面マ
イクロローディングが減少し、単結晶シリコンのエッチ
ング速度が向上し、溝底の隅部の丸みが増すこととな
る。
【0075】本発明による方法は、様々なマスク構造に
対し、単結晶シリコン基板の高度なエッチング速度均一
性を達成する。特に、この方法は、フォトレジストマス
ク、窒化物ハードマスク及び酸化物ハードマスクについ
ては、単結晶シリコン基板の約3%未満のエッチング速
度不均一性を達成する。
対し、単結晶シリコン基板の高度なエッチング速度均一
性を達成する。特に、この方法は、フォトレジストマス
ク、窒化物ハードマスク及び酸化物ハードマスクについ
ては、単結晶シリコン基板の約3%未満のエッチング速
度不均一性を達成する。
【0076】また、本発明による方法は、単結晶シリコ
ンにおいて高度なエッチング深さ均一性を達成する。特
に、本発明は、0.25ミクロンないし1ミクロン以上
の範囲の公称溝幅の場合、単結晶シリコン基板全体にわ
たって約3%未満のエッチング深さ不均一性を達成す
る。
ンにおいて高度なエッチング深さ均一性を達成する。特
に、本発明は、0.25ミクロンないし1ミクロン以上
の範囲の公称溝幅の場合、単結晶シリコン基板全体にわ
たって約3%未満のエッチング深さ不均一性を達成す
る。
【0077】更に、本発明による方法は、単結晶シリコ
ンにおいて高度な浅溝断面角均一性を達成する。本発明
方法は、与えられる溝幅に対して、特に0.25ミクロ
ンないし1ミクロンの範囲の公称溝幅に対して単結晶シ
リコン基板全体にわたって実質的に均一な溝断面角を達
成する。
ンにおいて高度な浅溝断面角均一性を達成する。本発明
方法は、与えられる溝幅に対して、特に0.25ミクロ
ンないし1ミクロンの範囲の公称溝幅に対して単結晶シ
リコン基板全体にわたって実質的に均一な溝断面角を達
成する。
【0078】
【例】以下の諸例により、単結晶シリコンに浅溝を形成
するための本発明の効果を実証する。
するための本発明の効果を実証する。
【0079】これらの諸例は、磁気的に増強した反応性
イオン反応装置及び、特に米国カリフォルニア州サンタ
クララのアプライド・マテリアルズ社(Applied Materi
als,Inc.)製「プリシジョン5000(Precision 500
0)」プラットフォームの6インチ又は8インチのエム
エックスピー(MxP)ポリシリコンエッチングチャンバ
を用いて行った。
イオン反応装置及び、特に米国カリフォルニア州サンタ
クララのアプライド・マテリアルズ社(Applied Materi
als,Inc.)製「プリシジョン5000(Precision 500
0)」プラットフォームの6インチ又は8インチのエム
エックスピー(MxP)ポリシリコンエッチングチャンバ
を用いて行った。
【0080】被試験ウェハは、(100)配向を有する
6インチ(150mm)(例1〜22)及び8インチ
(200mm)(例23〜37)の単結晶シリコンウェ
ハであった。処理結果に対するその影響を調べるため
に、幾つかのウェハマスク構造を評価した。
6インチ(150mm)(例1〜22)及び8インチ
(200mm)(例23〜37)の単結晶シリコンウェ
ハであった。処理結果に対するその影響を調べるため
に、幾つかのウェハマスク構造を評価した。
【0081】ウェハは、エッチング処理を行った後に評
価した。特に、溝深さ、溝幅並びに側壁断面角、底部の
平坦度及び底の隅部の丸みを含む溝断面形状は、日立モ
デルS−4500走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて
決定した。更に、エッチング材の選択比(Si:マス
ク)は、SEMの顕微鏡写真及びプロメトリックスモデ
ルUV−1050型薄膜厚さ測定システムを用いて評価
した。
価した。特に、溝深さ、溝幅並びに側壁断面角、底部の
平坦度及び底の隅部の丸みを含む溝断面形状は、日立モ
デルS−4500走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて
決定した。更に、エッチング材の選択比(Si:マス
ク)は、SEMの顕微鏡写真及びプロメトリックスモデ
ルUV−1050型薄膜厚さ測定システムを用いて評価
した。
【0082】例1〜12 例1〜12では、単結晶シリコンウェハ上に酸化物ハー
ドマスクを形成した。これらの諸例で使用したマスク
は、単結晶シリコン基板上に以下の連続した諸層で構成
した。すなわち、110Åのパッド酸化物/2000Å
のSiN/1500Åの酸化物で構成した。このマスク
はパターン化された。使用した処理条件を、以下の表1
に示す。
ドマスクを形成した。これらの諸例で使用したマスク
は、単結晶シリコン基板上に以下の連続した諸層で構成
した。すなわち、110Åのパッド酸化物/2000Å
のSiN/1500Åの酸化物で構成した。このマスク
はパターン化された。使用した処理条件を、以下の表1
に示す。
【0083】
【表1】 例1〜3では、マスクしたウェハに1ステップの主エッ
チング処理(「M.E.」)を行った。処理ガスはHB
r/Cl2で構成し、He−O2は含めなかった。例1で
は初期の処理設定(initial process setup)を実施し
た。トレンチング及び湾曲が発生した。
チング処理(「M.E.」)を行った。処理ガスはHB
r/Cl2で構成し、He−O2は含めなかった。例1で
は初期の処理設定(initial process setup)を実施し
た。トレンチング及び湾曲が発生した。
【0084】例2では、圧力を20mTorrに低下さ
せ、エッチング時間を70秒に短縮させた。溝は垂直断
面を示し、浅溝深さはわずか約3700Åであった。
せ、エッチング時間を70秒に短縮させた。溝は垂直断
面を示し、浅溝深さはわずか約3700Åであった。
【0085】例3では、この浅溝深さを是正するため
に、エッチング時間を増加させた。溝は垂直断面を示
し、底の隅部は尖鋭で丸みがなく、深さは約4000Å
に増加した。
に、エッチング時間を増加させた。溝は垂直断面を示
し、底の隅部は尖鋭で丸みがなく、深さは約4000Å
に増加した。
【0086】例4及び例5では、HBr/Cl2処理ガ
スを使用して、ウェハに2ステップの主エッチング処理
を行った。「M.E.1」 は第1の主エッチングステ
ップを表し、「M.E.2」は第2の主エッチングステ
ップを表す。
スを使用して、ウェハに2ステップの主エッチング処理
を行った。「M.E.1」 は第1の主エッチングステ
ップを表し、「M.E.2」は第2の主エッチングステ
ップを表す。
【0087】例4は、溝底の隅部の丸みを向上させるこ
とを意図して行われたものである。第2の主エッチング
ステップでHBr/Cl2の比率を増加しても、底の隅
部の丸みに著しい改善は見られなかった。約89.5゜
の断面角及び約4000Åの溝深さが得られた。
とを意図して行われたものである。第2の主エッチング
ステップでHBr/Cl2の比率を増加しても、底の隅
部の丸みに著しい改善は見られなかった。約89.5゜
の断面角及び約4000Åの溝深さが得られた。
【0088】また、例5では、第2の主エッチングステ
ップにおけるHBr/Cl2の比率を低下させても、底
の隅部の丸みに測定可能な効果は現われなかった。ま
た、わずかに湾曲した断面形状が得られた。
ップにおけるHBr/Cl2の比率を低下させても、底
の隅部の丸みに測定可能な効果は現われなかった。ま
た、わずかに湾曲した断面形状が得られた。
【0089】例6では、第2の主エッチングステップで
のみ、処理ガスにHe−O2を添加した。He−O2を添
加すると、He−O2を処理ガスに添加しなかった例1
〜例5に比べて、溝底の隅部の丸みが改善された。約8
8°〜89°の溝断面角及び約4350Åの溝深さが測
定された。
のみ、処理ガスにHe−O2を添加した。He−O2を添
加すると、He−O2を処理ガスに添加しなかった例1
〜例5に比べて、溝底の隅部の丸みが改善された。約8
8°〜89°の溝断面角及び約4350Åの溝深さが測
定された。
【0090】例7では、HBr/Cl2/He−O2処理
ガスを用いて、単一の主エッチングステップのみを実施
した。その結果形成された溝には、垂直な側壁上部が見
られなかった。マイクロマスキングも発生した。
ガスを用いて、単一の主エッチングステップのみを実施
した。その結果形成された溝には、垂直な側壁上部が見
られなかった。マイクロマスキングも発生した。
【0091】例8では、第2の主エッチングステップの
時間を増加させ、第2ステップの時間に対する第1ステ
ップの時間の比率を低下させた。その結果形成された浅
溝は、側壁上部の角度が87°を超え、底の隅部の丸み
が例6に比べて改善された。
時間を増加させ、第2ステップの時間に対する第1ステ
ップの時間の比率を低下させた。その結果形成された浅
溝は、側壁上部の角度が87°を超え、底の隅部の丸み
が例6に比べて改善された。
【0092】例9は、第2の主エッチングステップにお
けるHBr/Cl2の流量比を3:1から1:1に低下
させたものである。その結果、溝底の隅部の丸みに、測
定可能な影響は見られなかった。更に、わずかに湾曲し
た断面形状が発生した。
けるHBr/Cl2の流量比を3:1から1:1に低下
させたものである。その結果、溝底の隅部の丸みに、測
定可能な影響は見られなかった。更に、わずかに湾曲し
た断面形状が発生した。
【0093】例10は、第2の主エッチングステップに
おけるHe−O2の全流量を10sccmから20sc
cmに増加させたものである。He−O2の流量を増加
させることにより、溝底の隅部の丸みが改善された。
おけるHe−O2の全流量を10sccmから20sc
cmに増加させたものである。He−O2の流量を増加
させることにより、溝底の隅部の丸みが改善された。
【0094】例11は、第2の主エッチングステップに
おける電力を400Wから200Wに低下させたときの
影響を決定するために行ったものである。浅溝の断面形
状に測定可能な改善は見られなかった。
おける電力を400Wから200Wに低下させたときの
影響を決定するために行ったものである。浅溝の断面形
状に測定可能な改善は見られなかった。
【0095】例12は、第2の主エッチングステップに
おける印加磁界を30ガウスから100ガウスに増加し
たときの影響を調べたものである。側壁下部のテーパに
改善が見られた。
おける印加磁界を30ガウスから100ガウスに増加し
たときの影響を調べたものである。側壁下部のテーパに
改善が見られた。
【0096】例13〜17 例13〜17は、エッチング処理で形成される浅溝に対
するフォトレジストマスクの効果を評価するために行っ
たものである。これらの諸例で使用したマスクは、単結
晶シリコン基板上に次の連続した諸層で構成した。すな
わち、110Åのパッド酸化物/2000ÅのSixNy
/3100Åのフォトレジストで構成した。これらの諸
例で使用した処理条件を、以下の表2に示す。
するフォトレジストマスクの効果を評価するために行っ
たものである。これらの諸例で使用したマスクは、単結
晶シリコン基板上に次の連続した諸層で構成した。すな
わち、110Åのパッド酸化物/2000ÅのSixNy
/3100Åのフォトレジストで構成した。これらの諸
例で使用した処理条件を、以下の表2に示す。
【0097】
【表2】 例13〜16においては、エッチング処理は単一の主エ
ッチングステップからなり、処理ガスはHBr/Cl2
からなり、He−O2は含めなかった。例13は、初期
の処理設定であった。80°未満の角度をもつ非常にテ
ーパの大きい溝側壁が観察された。
ッチングステップからなり、処理ガスはHBr/Cl2
からなり、He−O2は含めなかった。例13は、初期
の処理設定であった。80°未満の角度をもつ非常にテ
ーパの大きい溝側壁が観察された。
【0098】例14では、圧力を20mTorrから8
0mTorrに増加させた。約87°のわずかに傾斜し
た断面形状及び約4150Åの溝深さが形成された。
0mTorrに増加させた。約87°のわずかに傾斜し
た断面形状及び約4150Åの溝深さが形成された。
【0099】例15では、圧力を更に90mTorrま
で増加させた。87°を超える垂直度の高い断面形状が
得られた。
で増加させた。87°を超える垂直度の高い断面形状が
得られた。
【0100】例16では、圧力を更に100mTorr
まで増加させた。深さが約2650Åのわずかに内曲し
た非常に浅い溝が形成された。
まで増加させた。深さが約2650Åのわずかに内曲し
た非常に浅い溝が形成された。
【0101】例17は、2ステップ主エッチングで構成
した。第2エッチングステップでは処理ガスにHe−O
2を添加した。その結果形成された溝は、深さが460
0Åであり、約87°を超える角度を有する垂直な側壁
上部をもった断面形状は改善され、側壁下部は約77°
に傾斜し、底の隅部には丸みがあった。
した。第2エッチングステップでは処理ガスにHe−O
2を添加した。その結果形成された溝は、深さが460
0Åであり、約87°を超える角度を有する垂直な側壁
上部をもった断面形状は改善され、側壁下部は約77°
に傾斜し、底の隅部には丸みがあった。
【0102】例18〜22 例18〜22は、エッチング処理で形成される浅溝に対
するハードマスク窒化物の効果を評価したものである。
これらの諸例で使用したマスクは、単結晶シリコン基板
上に次の連続した諸層で構成した。すなわち、110Å
のパッド酸化物/2000Åのハード窒化物で構成し
た。このマスクはパターン化された。これらの諸例で使
用した処理条件を、以下の表3に示す。
するハードマスク窒化物の効果を評価したものである。
これらの諸例で使用したマスクは、単結晶シリコン基板
上に次の連続した諸層で構成した。すなわち、110Å
のパッド酸化物/2000Åのハード窒化物で構成し
た。このマスクはパターン化された。これらの諸例で使
用した処理条件を、以下の表3に示す。
【0103】
【表3】 例18〜20では、エッチング処理は単一主エッチング
ステップからなり、処理ガスはHBr/Cl2からな
り、He−O2は含めなかった。例18は、初期の処理
設定であった。非常にテーパの大きい溝側壁が形成され
た。
ステップからなり、処理ガスはHBr/Cl2からな
り、He−O2は含めなかった。例18は、初期の処理
設定であった。非常にテーパの大きい溝側壁が形成され
た。
【0104】例19では、エッチング時間を減少させ、
圧力を100mTorrまで増加させた。その結果得ら
れた溝は浅く、深さは約3800Åであり、断面形状は
わずかに「S」字形であった。
圧力を100mTorrまで増加させた。その結果得ら
れた溝は浅く、深さは約3800Åであり、断面形状は
わずかに「S」字形であった。
【0105】例20では、エッチング時間を例18と同
じ時間まで増加させ、圧力を50mTorrに低下させ
た。溝は86°の断面角を有し、わずかに切欠きを含
み、深さは約5850Åであった。
じ時間まで増加させ、圧力を50mTorrに低下させ
た。溝は86°の断面角を有し、わずかに切欠きを含
み、深さは約5850Åであった。
【0106】例21及び22では、2ステップ主エッチ
ングを使用して、溝底の隅部の丸みを増すようにした。
例21で形成された浅溝は、垂直な側壁上部及び丸みの
ある底の隅部をもった改善された断面形状を示した。例
22では、第2エッチングステップで圧力を20mTo
rrまで減少させることにより、約87°を超える断面
角を有する側壁上部が形成され、底の隅部の滑らかさも
改善された。
ングを使用して、溝底の隅部の丸みを増すようにした。
例21で形成された浅溝は、垂直な側壁上部及び丸みの
ある底の隅部をもった改善された断面形状を示した。例
22では、第2エッチングステップで圧力を20mTo
rrまで減少させることにより、約87°を超える断面
角を有する側壁上部が形成され、底の隅部の滑らかさも
改善された。
【0107】例1〜22は、本発明によるエッチング処
理の結果に対するマスク構造の影響を実証している。H
Br/Cl2/He−O2処理条件を同一にした場合、溝
側壁断面角及び溝底の隅部の丸みは次の順序で増加した
(すなわち、テーパが減少する)。すなわち、フォトレ
ジスト/ハードマスク窒化物/ハードマスク酸化物の順
に増加した。また、フォトレジストに対するエッチング
速度は、ハードマスク窒化物やハードマスク酸化物のエ
ッチング速度より低い。
理の結果に対するマスク構造の影響を実証している。H
Br/Cl2/He−O2処理条件を同一にした場合、溝
側壁断面角及び溝底の隅部の丸みは次の順序で増加した
(すなわち、テーパが減少する)。すなわち、フォトレ
ジスト/ハードマスク窒化物/ハードマスク酸化物の順
に増加した。また、フォトレジストに対するエッチング
速度は、ハードマスク窒化物やハードマスク酸化物のエ
ッチング速度より低い。
【0108】例23〜33 例23〜33では、開口マスクを上に有する単結晶シリ
コンウェハを評価した。マスクは、単結晶シリコン基板
上に次の連続した諸層で構成した。すなわち、150Å
のパッド酸化物/2000Åのハードマスク窒化物/8
00Åの反射防止膜/5000Åのフォトレジストで構
成した。使用した処理条件を、以下の表4に示す。
コンウェハを評価した。マスクは、単結晶シリコン基板
上に次の連続した諸層で構成した。すなわち、150Å
のパッド酸化物/2000Åのハードマスク窒化物/8
00Åの反射防止膜/5000Åのフォトレジストで構
成した。使用した処理条件を、以下の表4に示す。
【0109】
【表4】 これらの諸例は、形成される浅溝の断面形状及びマイク
ロローディング効果に対するHe−O2流量、圧力、高
周波電力及び陰極温度の影響を調べるために行ったもの
である。
ロローディング効果に対するHe−O2流量、圧力、高
周波電力及び陰極温度の影響を調べるために行ったもの
である。
【0110】例23〜28及び例30〜33では貫通エ
ッチングステップを使用して、予備マスク開口処理の結
果残ったパッド酸化物及び単結晶シリコン表面上の自然
酸化膜を除去した。このステップで使用したエッチング
材はCF4であった。
ッチングステップを使用して、予備マスク開口処理の結
果残ったパッド酸化物及び単結晶シリコン表面上の自然
酸化膜を除去した。このステップで使用したエッチング
材はCF4であった。
【0111】例23は、2ステップの6インチ処理条件
に基いた8インチウェハサイズ処理に拡張するために行
ったものである。主エッチングステップでは処理ガスは
HBr/Cl2/He−O2/NF3で構成した。
に基いた8インチウェハサイズ処理に拡張するために行
ったものである。主エッチングステップでは処理ガスは
HBr/Cl2/He−O2/NF3で構成した。
【0112】例24は、垂直な側壁上部及び丸みのある
溝底の隅部を形成しようとするために2ステップの主エ
ッチングで構成したものである。例26及び27では、
1ステップの主エッチング処理を行い、処理ガスにHe
−O2を添加せず、例25〜28及び例30〜33で
は、処理ガスにHe−O2を添加した。
溝底の隅部を形成しようとするために2ステップの主エ
ッチングで構成したものである。例26及び27では、
1ステップの主エッチング処理を行い、処理ガスにHe
−O2を添加せず、例25〜28及び例30〜33で
は、処理ガスにHe−O2を添加した。
【0113】例23〜33の結果は、He−O2流量、
圧力、高周波電力及び陰極温度が、形成される浅溝の断
面形状及びエッチング速度のマイクロローディングに様
々な影響を及ぼすことを実証した。
圧力、高周波電力及び陰極温度が、形成される浅溝の断
面形状及びエッチング速度のマイクロローディングに様
々な影響を及ぼすことを実証した。
【0114】例33の結果を以下の表5及び表6に示
す。
す。
【0115】
【表5】
【表6】 表5に示すように、例33の1ステップの主エッチング
処理により、与えられた溝幅、特に0.25ミクロンな
いし約0.30ミクロンの範囲の公称溝幅に対し、単結
晶シリコン基板全体にわたって非常に均一な断面角が達
成される。
処理により、与えられた溝幅、特に0.25ミクロンな
いし約0.30ミクロンの範囲の公称溝幅に対し、単結
晶シリコン基板全体にわたって非常に均一な断面角が達
成される。
【0116】また、表6に示すように、例33の処理パ
ラメータであっても、約0.25ミクロンないし約1.
0ミクロンの範囲の公称溝幅及び開口溝において、非常
に高度な溝深さ均一性が達成された。溝深さの不均一性
は、この範囲の溝幅に対しては、約3.1%以下であっ
た。更に、浅溝は、滑らかで連続した側壁、丸みのある
底の隅部、及び平坦な底部を示し、湾曲していなかっ
た。
ラメータであっても、約0.25ミクロンないし約1.
0ミクロンの範囲の公称溝幅及び開口溝において、非常
に高度な溝深さ均一性が達成された。溝深さの不均一性
は、この範囲の溝幅に対しては、約3.1%以下であっ
た。更に、浅溝は、滑らかで連続した側壁、丸みのある
底の隅部、及び平坦な底部を示し、湾曲していなかっ
た。
【0117】例33では、単結晶シリコン基板で約26
70Å/分のエッチング速度が測定された。
70Å/分のエッチング速度が測定された。
【0118】He−O2流量に関しては、例23〜33
の結果は、He−O2の流量が高くなると、丸みのある
溝底の隅部が形成されることを実証した。例33では、
15sccmのHe−O2流量の場合、約2670Å/
分のエッチング速度が達成された。
の結果は、He−O2の流量が高くなると、丸みのある
溝底の隅部が形成されることを実証した。例33では、
15sccmのHe−O2流量の場合、約2670Å/
分のエッチング速度が達成された。
【0119】圧力には、幅の広い溝において凸形の溝底
面及び尖鋭な底の隅部を除去する効果があることが実証
された。圧力が高くなると、凸形の底面の形成が阻止さ
れた。しかし、圧力が過剰になると、溝側壁のテーパに
悪影響を及ぼすことがある。例28では、主エッチング
ステップにおいて60mTorrの圧力を使用すること
により、全ての溝サイズで平坦な溝底面が達成され、ま
た公称0.25ミクロンの溝で約80°、1ミクロンの
溝で約65°の角度をもつ非常にテーパの大きい側壁が
達成された。
面及び尖鋭な底の隅部を除去する効果があることが実証
された。圧力が高くなると、凸形の底面の形成が阻止さ
れた。しかし、圧力が過剰になると、溝側壁のテーパに
悪影響を及ぼすことがある。例28では、主エッチング
ステップにおいて60mTorrの圧力を使用すること
により、全ての溝サイズで平坦な溝底面が達成され、ま
た公称0.25ミクロンの溝で約80°、1ミクロンの
溝で約65°の角度をもつ非常にテーパの大きい側壁が
達成された。
【0120】これらの諸例は更に、陰極温度が高くなる
と、側壁のテーパが改善され、断面マイクロローディン
グが減少することを実証した。例31〜33では、例2
8の公称0.25ミクロン及び公称1ミクロンの特徴部
間の断面マイクロローディングを最小にするために、陰
極温度を60℃まで増加させた。その結果、溝の断面角
は公称0.25ミクロンの溝では約85°に、公称1ミ
クロンの溝では約73°に改善された。更に、溝底の隅
部の丸みは増した。
と、側壁のテーパが改善され、断面マイクロローディン
グが減少することを実証した。例31〜33では、例2
8の公称0.25ミクロン及び公称1ミクロンの特徴部
間の断面マイクロローディングを最小にするために、陰
極温度を60℃まで増加させた。その結果、溝の断面角
は公称0.25ミクロンの溝では約85°に、公称1ミ
クロンの溝では約73°に改善された。更に、溝底の隅
部の丸みは増した。
【0121】エッチング処理で使用する高周波電力に関
しては、断面マイクロローディングを最小化するように
低い電力に決められた。例32及び33では、高周波電
力を、例31で使用した600Wから400Wに低下さ
せた。高周波電力を低下させると、断面形状のテーパ
は、幅の狭い溝の場合より幅の広い溝の場合に、より効
果的に低下した。また、例33では低電力により溝底隅
部の丸みが増した。また、単結晶シリコンのエッチング
速度も約2670Å/分に低下した。表5に示すよう
に、公称0.25ミクロンの溝では86°の断面角が達
成され、公称1ミクロンの溝では約77°の断面角が達
成された。
しては、断面マイクロローディングを最小化するように
低い電力に決められた。例32及び33では、高周波電
力を、例31で使用した600Wから400Wに低下さ
せた。高周波電力を低下させると、断面形状のテーパ
は、幅の狭い溝の場合より幅の広い溝の場合に、より効
果的に低下した。また、例33では低電力により溝底隅
部の丸みが増した。また、単結晶シリコンのエッチング
速度も約2670Å/分に低下した。表5に示すよう
に、公称0.25ミクロンの溝では86°の断面角が達
成され、公称1ミクロンの溝では約77°の断面角が達
成された。
【0122】例23〜33では、溝断面形状の頂部に多
少の切欠きが観察された。これは、主トレンチエッチン
グの前に行われるマスク上の重合体の大量堆積及び主ト
レンチエッチング中のマスクの浸食によって生じたもの
である。
少の切欠きが観察された。これは、主トレンチエッチン
グの前に行われるマスク上の重合体の大量堆積及び主ト
レンチエッチング中のマスクの浸食によって生じたもの
である。
【0123】側壁の大量堆積は、マスク開口処理によっ
て形成された。側壁の堆積量は、開口部の広い方が多い
と考えられる。従って、堆積した重合体は、主トレンチ
エッチング中に浸食され、幅の広い溝では、より大きい
切欠きが隅部に観察された。
て形成された。側壁の堆積量は、開口部の広い方が多い
と考えられる。従って、堆積した重合体は、主トレンチ
エッチング中に浸食され、幅の広い溝では、より大きい
切欠きが隅部に観察された。
【0124】更に、マイクロマスキングによって生じる
多少の残留物も観察された。この残留物は、不完全な窒
化物マスク開口処理によって生じたものと考えられる。
多少の残留物も観察された。この残留物は、不完全な窒
化物マスク開口処理によって生じたものと考えられる。
【0125】例34〜35 2つのウェハについて、現場でのマスク開口(in-situ
mask open)処理及び浅溝トレンチエッチング処理の結
合処理を評価した。図3に示すように、例34及び35
では、単結晶シリコン基板22上に形成されたマスク
は、次の連続層で構成した。すなわち、パッド酸化物9
0/窒化物ハードマスク92/反射防止膜94/フォト
レジスト96で構成した。これらの諸層は次のような厚
さであった。すなわち、パッド酸化物が150Å、窒化
物ハードマスクが2000Å、反射防止膜が800Å、
フォトレジストが7500Åであった。パターン化され
たフォトレジスト層は、約0.25ミクロンないし約1
ミクロンの大きさの開口部xを画成した。使用した処理
条件を表4に示す。
mask open)処理及び浅溝トレンチエッチング処理の結
合処理を評価した。図3に示すように、例34及び35
では、単結晶シリコン基板22上に形成されたマスク
は、次の連続層で構成した。すなわち、パッド酸化物9
0/窒化物ハードマスク92/反射防止膜94/フォト
レジスト96で構成した。これらの諸層は次のような厚
さであった。すなわち、パッド酸化物が150Å、窒化
物ハードマスクが2000Å、反射防止膜が800Å、
フォトレジストが7500Åであった。パターン化され
たフォトレジスト層は、約0.25ミクロンないし約1
ミクロンの大きさの開口部xを画成した。使用した処理
条件を表4に示す。
【0126】反射防止膜(「BARC」)は、CF4/
He−O2エッチング材を用いてエッチングした。窒化
物層は、主エッチングステップ及びオーバエッチング
(「O.E.」)ステップで、SF6エッチング材を用
いてエッチングした。浅溝を形成すべき単結晶シリコン
基板についての主エッチングステップでは、エッチング
材をHBr/Cl2/He−O2で構成した。
He−O2エッチング材を用いてエッチングした。窒化
物層は、主エッチングステップ及びオーバエッチング
(「O.E.」)ステップで、SF6エッチング材を用
いてエッチングした。浅溝を形成すべき単結晶シリコン
基板についての主エッチングステップでは、エッチング
材をHBr/Cl2/He−O2で構成した。
【0127】例34及び35の反射防止膜及び窒化物の
エッチングステップのエッチング速度及び選択比の結果
を以下の表7に示す。
エッチングステップのエッチング速度及び選択比の結果
を以下の表7に示す。
【0128】
【表7】 例35では、滑らかな溝側壁、平坦な溝底面及び丸みの
ある溝底の隅部が形成された。更に、残留物や頂部の隅
部の切欠きは観察されなかった。浅溝の頂部の隅部に多
少の丸みが形成された。
ある溝底の隅部が形成された。更に、残留物や頂部の隅
部の切欠きは観察されなかった。浅溝の頂部の隅部に多
少の丸みが形成された。
【0129】例35に基づくと、本発明による方法は、
単結晶シリコンウェハの現場でのマスク開口処理及び浅
溝トレンチエッチング処理として有効である。
単結晶シリコンウェハの現場でのマスク開口処理及び浅
溝トレンチエッチング処理として有効である。
【0130】このように、単結晶シリコンに浅溝をエッ
チングする本発明の方法は、(i)丸みをもつ溝底の隅
部、(ii)シリコン全体にわたって実質的に均一な溝
深さ、(iii)与えられた溝幅に対し、単結晶シリコ
ン全体にわたって実質的に均一な溝深さ及び溝断面角、
(iv)溝深さに実質的に依存しない溝の断面角、
(v)滑らかで連続した溝側壁、及び(vi)平坦で清
浄な溝底面を達成する。
チングする本発明の方法は、(i)丸みをもつ溝底の隅
部、(ii)シリコン全体にわたって実質的に均一な溝
深さ、(iii)与えられた溝幅に対し、単結晶シリコ
ン全体にわたって実質的に均一な溝深さ及び溝断面角、
(iv)溝深さに実質的に依存しない溝の断面角、
(v)滑らかで連続した溝側壁、及び(vi)平坦で清
浄な溝底面を達成する。
【0131】更に、本発明の方法は、内曲断面(reentr
ant profile)、アンダーカット、切欠き又はトレンチ
ングを実質的に発生しない。
ant profile)、アンダーカット、切欠き又はトレンチ
ングを実質的に発生しない。
【0132】更に、本発明の方法は、異なるマスク構造
を有する単結晶シリコンをエッチングするのに使用する
ことができる。
を有する単結晶シリコンをエッチングするのに使用する
ことができる。
【0133】本発明の方法は、所望の浅溝断面形状によ
って、1つ又は2つの主エッチングステップで構成する
ことができる。
って、1つ又は2つの主エッチングステップで構成する
ことができる。
【0134】また、本発明は、単結晶シリコンウェハの
ための効果的な現場マスク開口処理及び浅溝トレンチエ
ッチング処理を提供する。
ための効果的な現場マスク開口処理及び浅溝トレンチエ
ッチング処理を提供する。
【0135】特定の好適な実施態様を参照しながら本発
明をかなり詳細に説明したが、他の諸実施態様も可能で
ある。従って、本発明の精神及び範囲は、本明細書に示
した好適な実施態様の記述に限定されるべきものではな
い。
明をかなり詳細に説明したが、他の諸実施態様も可能で
ある。従って、本発明の精神及び範囲は、本明細書に示
した好適な実施態様の記述に限定されるべきものではな
い。
【図1】(a)〜(d)はそれぞれ典型的な浅溝分離法
における一連のステップを示す。
における一連のステップを示す。
【図2】本発明による2ステップの主エッチング処理に
よって形成された浅溝の断面形状を示す。
よって形成された浅溝の断面形状を示す。
【図3】未開口のマスクを上に有するエッチング前の単
結晶シリコン基板を示す。
結晶シリコン基板を示す。
【図4】本発明の方法を実施するのに適した装置の垂直
断面概略図である。
断面概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テリー ケー. コ アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サウス サン フランシスコ, エイプリ ル アヴェニュー 120 (72)発明者 ジェフリー デイヴィッド チン アメリカ合衆国, カリフォルニア州, フォスター シティ, セイント クロワ レーン 605
Claims (33)
- 【請求項1】 (a)HBr、Cl2及び酸素を含む処
理ガスをエッチング領域に導入するステップと、 (b)前記処理ガスからプラズマを発生させるステップ
と、 (c)単結晶シリコンを前記プラズマと接触させるステ
ップと、を備える、単結晶シリコンをエッチングするた
めの方法。 - 【請求項2】 前記処理ガスがO2を含む、請求項1記
載の方法。 - 【請求項3】 前記処理ガスが更に不活性ガスを含む、
請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 前記不活性ガスがヘリウムである、請求
項3記載の方法。 - 【請求項5】 前記処理ガスが更にフッ素含有ガスを含
む、請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 単結晶シリコンに浅溝をエッチングする
ための方法であって、 (a)パターン化されたマスクを上に有する単結晶シリ
コンをチャンバ内に配置するステップと、 (b)塩素含有化合物、フッ素含有化合物及び臭素含有
化合物からなる群より選ばれた少なくとも1つの化合物
及び酸素を含む処理ガスを前記チャンバ内に導入するス
テップと、 (c)前記チャンバ内で前記処理ガスのプラズマを発生
させるステップと、 (d)前記チャンバ内で前記単結晶シリコンを前記プラ
ズマと接触させ、それによって前記単結晶シリコンに浅
溝をエッチングするステップと、を備える方法。 - 【請求項7】 前記臭素含有化合物がHBrを含む、請
求項6記載の方法。 - 【請求項8】 前記塩素含有化合物がCl2を含む、請
求項6記載の方法。 - 【請求項9】 前記フッ素含有化合物が、CF4、SF6
及びNF3からなる群より選ばれた1つの化合物を含
む、請求項6記載の方法。 - 【請求項10】 前記処理ガスが、HBr、Cl2及び
酸素を含む、請求項6記載の方法。 - 【請求項11】 前記マスクがフォトレジストマスク、
酸化物ハードマスク及び窒化物ハードマスクからなる群
より選ばれる、請求項6記載の方法。 - 【請求項12】 前記処理ガスがO2を含む、請求項6
記載の方法。 - 【請求項13】 前記処理ガスが不活性ガス及びO2を
含む、請求項6記載の方法。 - 【請求項14】 前記不活性ガスがHeである、請求項
13記載の方法。 - 【請求項15】 前記処理ガスが、HBr、Cl2及
び、マイクロマスキングを実質的に阻止するために有効
な量のフッ素含有化合物を含む、請求項13記載の方
法。 - 【請求項16】 前記浅溝が約0.3ミクロンないし約
1ミクロンの深さを有する、請求項6記載の方法。 - 【請求項17】 前記浅溝が約0.25ミクロンないし
約0.35ミクロンの幅を有し、かつ約75°ないし約
90°の側壁断面角を有する、請求項16記載の方法。 - 【請求項18】 前記浅溝が実質的に丸みのある溝底の
隅部及び実質的に平坦な底部を有する、請求項6記載の
方法。 - 【請求項19】 前記浅溝が、実質的に滑らかで実質的
に連続した側壁を備える、請求項6記載の方法。 - 【請求項20】 前記浅溝が前記単結晶シリコン全体に
わたって実質的に一定の深さを有する、請求項6記載の
方法。 - 【請求項21】 前記浅溝が、前記深さに実質的に依存
しない側壁断面角を有する、請求項6記載の方法。 - 【請求項22】 前記配置ステップが、約10℃ないし
約85℃の温度をもった陰極上に前記単結晶シリコンを
配置することを含む、請求項6記載の方法。 - 【請求項23】 前記チャンバ内の圧力が約20mTo
rrないし約150mTorrである、請求項6記載の
方法。 - 【請求項24】 前記不活性ガス及びO2が、前記処理
ガスの全流量のうちの約5%ないし約30%の全流量で
前記チャンバ内に導入される、請求項13記載の方法。 - 【請求項25】 HBr:Cl2の流量比率が約1:1
ないし約10:1である、請求項10記載の方法。 - 【請求項26】 前記プラズマを発生させるステップ
が、約200Wないし約750Wの電力レベルをもった
高周波電流を印加することを含む、請求項6記載の方
法。 - 【請求項27】 前記接触させるステップが、前記単結
晶シリコンを実質的に異方性エッチングして浅溝を形成
することを含む、請求項6記載の方法。 - 【請求項28】 単結晶シリコンに溝をエッチングする
ための方法であって、 (a)パターン化されたマスクを上に有する単結晶シリ
コンをチャンバ内に配置するステップと、 (b)HBr及びCl2を含む第1の処理ガスを前記チ
ャンバ内に導入するステップと、 (c)前記チャンバ内で前記第1の処理ガスの第1のプ
ラズマを発生させるステップと、 (d)前記チャンバ内で前記単結晶シリコンを前記第1
のプラズマと接触させて第1の断面角の上部側壁部を有
する溝上部を前記単結晶シリコンにエッチングするステ
ップと、 (e)HBr、Cl2及び酸素を含む第2の処理ガスを
前記チャンバ内に導入するステップと、 (f)前記チャンバ内で前記第2の処理ガスの第2プラ
ズマを発生させるステップと、 (g)前記チャンバ内で前記単結晶シリコンを前記第2
のプラズマと接触させて第2の断面角の下部側壁部を有
する溝下部を前記単結晶シリコンにエッチングするステ
ップと、を備え、 前記上部側壁部及び前記下部側壁部が前記溝の前記側壁
を構成し、前記溝は溝底部及び溝底の隅部を備える、方
法。 - 【請求項29】 前記第2の処理ガスがO2を含む、請
求項28記載の方法。 - 【請求項30】 前記第2の処理ガスが不活性ガス及び
O2を含む、請求項28記載の方法。 - 【請求項31】 前記第1の断面角が前記第2の断面角
より大きい、請求項28記載の方法。 - 【請求項32】 前記溝底の隅部が実質的に丸みをも
つ、請求項31記載の方法。 - 【請求項33】 単結晶シリコンに浅溝をエッチングす
るための方法であって、 (a)前記単結晶シリコンをチャンバ内に配置するステ
ップと、 (b)HBr、Cl2、不活性ガス及びO2を含む処理ガ
スを前記チャンバ内に導入するステップと、 (c)前記チャンバ内で前記処理ガスのプラズマを発生
させるステップと、 (d)前記チャンバ内で前記単結晶シリコンを前記プラ
ズマと接触させて、対向する側壁部、底壁部及び溝底隅
部を備える前記浅溝を前記単結晶シリコンにエッチング
するステップと、を備え、 前記浅溝が、(i)丸みのある底の隅部、(ii)与え
られた溝幅に対して前記単結晶シリコン全体にわたって
実質的に均一な溝深さ及び溝断面角、(iii)前記溝
幅に実質的に依存しない溝側壁断面角、(iv)滑らか
で連続した溝の側壁、及び(v)実質的に平坦な底部を
有する、方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/680,809 US5843226A (en) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | Etch process for single crystal silicon |
US08/680809 | 1996-07-16 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1092798A true JPH1092798A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=24732604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9224179A Withdrawn JPH1092798A (ja) | 1996-07-16 | 1997-07-16 | 単結晶シリコンのエッチング方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5843226A (ja) |
EP (1) | EP0819786A3 (ja) |
JP (1) | JPH1092798A (ja) |
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