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JPH1088102A - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

Info

Publication number
JPH1088102A
JPH1088102A JP8247551A JP24755196A JPH1088102A JP H1088102 A JPH1088102 A JP H1088102A JP 8247551 A JP8247551 A JP 8247551A JP 24755196 A JP24755196 A JP 24755196A JP H1088102 A JPH1088102 A JP H1088102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
adhesive composition
resin
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8247551A
Other languages
English (en)
Inventor
Sueaki Takatani
季明 高谷
Hiromi Takahashi
博美 高橋
Yuichi Ogawa
裕一 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP8247551A priority Critical patent/JPH1088102A/ja
Publication of JPH1088102A publication Critical patent/JPH1088102A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】表面基材に対する投錨力に優れ、粘着力および
保持力も良好な粘着剤組成物を提供する。 【解決手段】アクリル系エラストマー100重量部に対
し、粘着付与樹脂を5〜40重量部、ポリイソシアネー
ト化合物を1〜20重量部、および3級アミン化合物を
0.1〜10重量部含有することを特徴とする粘着剤組
成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着剤組成物に関
し、紙、合成紙、合成樹脂フィルム、金属箔等の表面基
材に対する投錨性に優れ、粘着力および保持力も良好で
ある粘着剤組成物である。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着剤はラベル、シール、テー
プ、ステッカー、ワッペン等の粘着製品に加工され、商
業用、事務用、工程管理用、物流管理用、家庭用等、非
常に広範囲にわたって使用されている。これらの粘着製
品の一般的な構成を説明すると、表面基材と剥離シート
との間に粘着剤をサンドイッチにした状態のものであ
る。表面基材としては上質紙、コート紙、アート紙、キ
ャストコート紙等の紙基材が最も多く使用され、その他
各種フィルム、金属箔などが使用される。また、剥離シ
ートとしてはグラシン紙のような高密度原紙、クレーコ
ート紙、クラフト紙や上質紙等にポリエチレン等の樹脂
フィルムをラミネートしたポリラミ原紙、あるいはクラ
フト紙や上質紙等にポリビニルアルコール、澱粉等の水
溶性高分子等と顔料とを主成分とする塗工層を設けた樹
脂コーティング原紙等にシリコーン化合物やフッ素化合
物の如き剥離剤を塗布したものが用いられる。そして、
粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル
系等のエマルジョン、溶剤ないしは無溶剤型の各種粘着
剤が使用される。通常は、表面基材に粘着剤を塗布した
のち剥離シートと接合する方法(所謂直接法)、或いは
剥離シートに粘着剤を塗布したのち表面基材と接合する
方法(所謂転写法)により粘着製品が得られている。
【0003】一般に粘着製品が、屋外に曝される様な使
用の場合、水中もしくは水の掛かるところで使用される
場合、特に耐久性が要求されたりする場合などには、表
面基材としてフィルムや金属箔等が多く使用される。と
ころが、フィルムや金属箔は紙基材に比べて平滑性が高
く、しかも紙のように多孔性でないので、物理的な投錨
力に乏しい。そのため、表面基材の粘着剤を塗布する面
にコロナ処理に代表されるプラズマ処理を施したり、プ
ライマー層を設けるなどの改良が処せられている。しか
しながら、用いる粘着剤によっては、その粘着力が弱い
と表面基材との密着性が悪く投錨力が乏しくなり、逆に
粘着力が強すぎると被着体から剥がすときに粘着剤が被
着体に残ってしまい、投錨性が著しく悪くなる。
【0004】一方、粘着剤としては、エマルジョン型粘
着剤には一般的に乳化剤が使用されており、この乳化剤
が投錨性に悪影響を与える等の理由で、表面基材として
フィルムや金属箔など投錨性が問題となる基材を使用す
る場合には、溶剤型粘着剤が多く使用されている。溶剤
型粘着剤は、大きく分けてゴム系とアクリル系の二種類
になる。ゴム系溶剤型粘着剤は、ゴム系エラストマーだ
けではほとんどタックを有しないため、通常粘着付与剤
と呼ばれる高軟化点の低分子量樹脂を配合する。粘着付
与剤はタックを付与するだけでなく、粘着力、保持力等
の粘着物性を適度に調節する。一方、アクリル系溶剤型
粘着剤は、モノマー組成、重合度、ブロック化・グラフ
ト化等を調整することにより、粘着物性のバランスを取
ることができるが、最近ではさらなるタックの付与、ポ
リオレフィン等の低極性被着体に対する粘着力の向上、
耐熱性の付与等を目的に粘着付与剤が配合されている。
【0005】このような粘着付与剤は、通常分子量が数
百から数千の無定型オリゴマーで、常温で液状または固
形の熱可塑性樹脂であり、それ自体ほとんど接着力を有
しない。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペン
系樹脂等の天然樹脂や石油樹脂、スチレン系樹脂、キシ
レン樹脂、クマロン・インデン樹脂等の合成樹脂が挙げ
られるが、中でもロジン系樹脂は低極性ポリマーから極
性ポリマーまで幅広い相溶性を有し、粘着剤に配合して
用いると、粘着物性も非常に優れている。また、ロジン
系樹脂の出発物質であるガムロジン、トール油ロジン、
ウッドロジン等の生ロジンは、共役二重結合が光、熱に
よる酸化を受けやすいので、通常は不均化、水素添加、
重合(二量化)等の安定化が図られ、これら変性ロジン
とポリアルコールとのエステル化物が最も好んで用いら
れる。またフェノールと重合させることにより安定化を
図った、ロジン・フェノール重合体も好んで用いられ
る。
【0006】ところが、粘着付与剤はエラストマーに比
べ低分子量であるため、塗工乾燥したときに粘着剤塗工
表面に滲み出てくる、即ちブリードしやすいという欠点
がある。中でもロジン系樹脂は分子量分布が狭く、比較
的低分子量のものが使用されるので特にその傾向が強
い。よって粘着製品に加工するときに、剥離シートに粘
着剤を塗工乾燥した後、表面基材を貼り合わせる転写法
の場合は、粘着付与剤がブリードした面に表面基材が密
着するので、表面基材がフィルムおよび金属箔の場合に
は、投錨力が非常に劣るという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、表面基材に
対する投錨力に優れ、粘着力および保持力も良好な粘着
剤組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は粘着剤組成
物について鋭意研究した結果、エラストマーとしてアク
リル系エラストマーを用い、これに粘着付与樹脂とポリ
イソシアネート化合物および3級アミン化合物を、特定
の配合比で配合することにより、表面基材に対する投錨
力に優れ、粘着力および保持力も良好である粘着剤組成
物を提供できることを見出した。
【0009】本発明は、アクリル系エラストマー100
固形重量部に対し、粘着付与樹脂を5〜40固形重量
部、ポリイソシアネート化合物を1〜20固形重量部、
および3級アミン化合物を0.1〜10固形重量部含有
することを特徴とする粘着剤組成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、アクリル系エラストマ
ー、粘着付与樹脂、ポリイソシアネート化合物、および
3級アミン化合物を、特定の配合比で配合することによ
り、表面基材に対する投錨力に優れ、且つ、粘着力およ
び保持力が良好である粘着剤組成物となる。その理由に
ついては確信は得ていないが、本発明に使用する3級ア
ミン化合物は、アクリル系エラストマーの後架橋剤とし
て用いられるポリイソシアネート化合物の触媒として働
き、速やかに架橋を形成することにより、粘着付与剤の
ブリードを防ぎ、その結果表面基材と粘着剤組成物との
密着性が高まり、投錨性が向上したと推察される。
【0011】本発明に使用される3級アミン化合物とし
ては、例えば、N−メチルモルホリン、N−エチルモル
ホリン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルピペラジ
ン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチ
ルラウリルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル
−1,3−ブタンジアミン、1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン、1,8−ジアザビシクロ
〔5,4,0〕ウンデセン−7、N,N,N’,N’−
テトラメチル−ヘキサメチレンジアミン、N,N,
N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,
N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,
N,N’,N’’,N’’−ペンタメチルジエチレント
リアミン、N,N,N’,N’’,N’’,N’’,
N’’−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン、ヘキサ
メチレンテトラミン等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0012】上記3級アミン化合物は、アクリル系エラ
ストマー100重量部に対し、0.1〜10重量部、好
ましくは0.1〜5重量部の範囲で適宜配合される。配
合量が0.1重量部に満たないと、触媒としての架橋の
促進力が十分でないので投錨性が改良されず、10重量
部を越えると、余剰分によって反って投錨性が劣る。
【0013】また、本発明の粘着剤組成物において使用
されるアクリル系エラストマーは、モノマーとしてカル
ボキシル基、ヒドロキシル基、エポキシ基、アミノ基、
アミド基、N−メチロール基等の活性水素を含む官能基
を有するモノマーと(メタ)アクリル酸エステル、酢酸
ビニル、アクリロニトリル、スチレン等を溶液重合する
ことにより得ることができる。
【0014】粘着付与樹脂としては、例えばロジン、ロ
ジンフェノール樹脂、およびそのエステル化合物、金属
塩等のロジン系樹脂、テルペン重合体、テルペンフェノ
ール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂等のテルペン系樹
脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタ
ジエン系樹脂、スチレン系樹脂、クマロン・インデン樹
脂、アルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂、およびこ
れらのうち、炭素−炭素二重結合を有するものについて
は水素化したもの等が使用され、2種以上を併用しても
よい。
【0015】上記粘着付与樹脂は、アクリル系エラスト
マー100重量部に対し、5〜40重量部、好ましくは
10〜35重量部の範囲で適宜配合される。配合量が5
重量部に満たないと、粘着力、中でも特にポリオレフィ
ンに対する粘着力が低く、40重量部を越えると、保持
力が劣る。
【0016】またこれら粘着付与樹脂この中でも、ロジ
ン、ロジンフェノール樹脂、およびそのエステル化合
物、金属塩等のロジン系樹脂がアクリル系エラストマー
に対する相溶性に優れ、良好な粘着力を示すため、特に
好ましい。本発明で言及するロジンは、例えばガムロジ
ン、ウッドロジン、トール油ロジン、重合ロジン等の各
種公知のものが挙げられる。またロジンフェノール樹脂
を製造せしめるフェノール類としては、特に限定される
ものではないが、例えばフェノール、クレゾール、β−
ナフトール、パラ−t−ブチルフェノール、パラオクチ
ルフェノール、パラノニルフェノール等が使用される。
エステル化合物を製造せしめるアルコール類としては、
多価アルコールが好ましく、特に限定されるものではな
いが、例えばエチレングリコール、ジエチエレングリコ
ール、プロピレングリコール等の二価アルコール、グリ
セリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン等の三価アルコール、ペンタエリスリトール等の四価
アルコール等が使用される。
【0017】また、本発明の粘着剤組成物において、ア
クリル系エラストマーを架橋させるポリイソシアネート
化合物としては、例えばヘキサメチレンジイソシアネー
ト、トルエンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、ナフタレンジイソシアネート、パラフェニレン
ジイソシアネート、2−クロロ−1,4−フェニルジイ
ソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
1,3−(イソシアナートメチル)シクロヘキサノン、
イソホロンジイソシアネート等のジイソシアネート化合
物と、これらジイソシアネート化合物のウレチジンジオ
ン型二量化物、ビウレット型三量化物、イソシアヌレー
ト型三量化物、1,3−プロパンジオール、トリメチロ
ールプロパン等のポリオールのアダクト体等、及びトリ
フェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシア
ナートフェニル)チオホスフェイト等のトリイソシアネ
ートなどが挙げられるが、これらに限定されるものでな
く、1種類に限らず2種類以上を併用しても良い。
【0018】上記ポリイソシアネート化合物は、アクリ
ル系エラストマー100重量部に対し、1〜20重量
部、好ましくは2〜15重量部の範囲で適宜配合され
る。配合量が1重量部より少ないと、架橋が十分でない
ために保持力が劣り、20重量部より多いと、粘着剤組
成物が固くなりすぎて粘着力が低下する。
【0019】本発明の粘着剤組成物が設けられる表面基
材としては、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコ
ート紙、熱転写記録紙、インクジェット記録紙、感熱記
録紙、感圧記録紙等の紙基材の他に、フィルムとして、
ポリプロピレン樹脂合成紙、ポリエチレン樹脂合成紙、
セロハンフィルム、ナイロンフィルム、アセチルセルロ
ース樹脂フィルム、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、ポリ
プロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン
樹脂フィルム、芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂
フィルム、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド・トリアジ
ン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミドビスマレイ
ミド樹脂等のポリイミド系樹脂フィルム、エポキシ樹
脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹
脂、変成ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリエーテル
エーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリ
サルホン樹脂等のポリエーテル系樹脂フィルム、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリオキシベンゾエート樹脂等のポ
リエステル系樹脂フィルム、およびアルミニウム、銅、
ブリキ、トタン等の金属箔等が挙げられる。
【0020】本発明の粘着剤組成物は表面基材との投錨
性に優れるので、特にフィルムや金属箔に適している。
その中でもポリプロピレン樹脂合成紙、セロハンフィル
ム、アセチルセルロース樹脂フィルム、ポリ塩化ビニル
樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムに使用するとことが好
ましい。
【0021】なお、本発明の粘着剤組成物は、剥離シー
トの剥離剤表面に粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を設
け、次いで、上記表面基材を貼り合わす方法、あるいは
表面基材に粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を設け、剥
離シートを貼り合わす方法、および上記表面基材に剥離
剤を塗工し、その裏面に粘着剤層を設けて剥離紙の無い
粘着製品とする方法等により、粘着製品として加工され
る。特にブリード等が生じ易かった剥離シートの剥離剤
表面に粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を設け、次い
で、上記表面基材を貼り合わす方法(転写法)には有用
な粘着剤組成物である。
【0022】この場合の剥離シートの基材としては、グ
ラシン紙の如き高密度原紙、クレーコート紙、クラフト
紙または上質紙等に、例えばカゼイン、デキストリン、
澱粉、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリビニルアルコール、スチレン−ブタジエン共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル酸エステル共重合体等の天然、
または合成樹脂と顔料とを主成分とした目止め層を設け
た剥離基材、または、クラフト紙または上質紙等にポリ
エチレン等をラミネートしたポリラミ紙、またはポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のフィルム等
に水、溶剤型あるいは無溶剤型のシリコーン樹脂、フッ
素樹脂、フルオロシリコーン樹脂、アミノアルキッド樹
脂、ポリエステル樹脂等を乾燥重量で0.05〜3g/
2 程度塗布後、熱硬化、あるいは電離放射線硬化等に
よって剥離剤層を形成したものが使用される。
【0023】なお、剥離剤組成物を塗布する装置として
は、特に限定されるものではないが、例えば、バーコー
ター、ダイレクトグラビアコーター、オフセットグラビ
アコーター、エアナイフコーター、多段ロールコーター
等が適宜使用される。なお塗工量については特に限定さ
れるものではないが、固形分で0.3〜3.0g/
2 、好ましくは0.5〜1.5g/m2 の範囲で調節
される。
【0024】粘着剤を塗布する装置としては、例えばロ
ールコーター、ナイフコーター、バーコーター、ダイコ
ーター、コンマコーター、リップコーター、リバースグ
ラビアコーター、バリオグラビアコーター、スクリーン
印刷機等が適宜使用される。そして、粘着剤の塗布量
は、乾燥重量で5〜100g/m2 程度の範囲で調節さ
れる。因みに、5g/m2 未満では、得られる粘着シー
トの接着性能が不十分となり、一方100g/m2 を越
えると粘着シートの貼り合わせの際に粘着剤がはみ出し
たり、剥離時に凝集破壊の原因となるおそれがある。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものでは
ない。なお、例中の部、重量、割合、塗布量等は特に断
らない限り、すべて固形分重量で示すものである。
【0026】実施例1 (粘着剤組成物の製造)モノマーとしてアクリル酸エス
テル、酢酸ビニル、アクリル酸を重量比90:8:2で
混合し、溶液重合法により固形分濃度40%のアクリル
系エラストマーを得た。該アクリル系エラストマー(固
形分濃度40%)250部に、不均化ロジンエステル
(商品名「スーパーエステルA−125」,荒川化学工
業株式会社製)6部をトルエンで十分に溶解したものを
加え、混合攪拌した後、ヘキサメチレンジイソシアネー
トのトリメチロールプロパンアダクト体(商品名「スミ
ジュールHT」,住友バイエルウレタン株式会社製)を
4部と、1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタ
ンを0.4部加えて、固形分濃度40%の粘着剤組成物
を得た。
【0027】(粘着シートの製造)ポリエチレンラミネ
ート剥離紙(商品名「110EPS」,本州製紙製)に
上記粘着剤組成物を乾燥重量が20g/m2 となるよう
にコンマコーターで塗工し、110℃、3分間乾燥させ
た後、厚さ50μmのポリエステルフィルム(商品名
「ルミラー」,東レ株式会社製)を貼り合わせ、粘着シ
ートを得た。
【0028】実施例2 (粘着剤組成物の製造)実施例1で得られたアクリル系
エラストマー250部に、ロジンフェノール樹脂(商品
名「タマノル803」,荒川化学工業株式会社製)38
部をトルエンで十分に溶解したものを加え、混合攪拌し
た後、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロー
ルプロパンアダクト体(商品名「スミジュールHT」,
住友バイエルウレタン株式会社製)を5部と、1,4−
ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタンを0.5部加え
て、固形分濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0029】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例1で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0030】実施例3 (粘着剤組成物の製造)モノマーとしてアクリル酸エス
テル、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルメタクリレートを
重量比94.5:5:0.5で混合し、溶液重合法によ
り固形分濃度40%のアクリル系エラストマーを得た。
該アクリル系エラストマー(固形分濃度40%)250
部に、重合ロジンエステル(商品名「ペンセルD−12
5」,荒川化学工業株式会社製)25部をトルエンで十
分に溶解したものを加え、混合攪拌した後、キシリレン
ジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体
を1.2部と、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕
ウンデセン−7を0.12部加えて、固形分濃度40%
の粘着剤組成物を得た。
【0031】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例1で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0032】実施例4 (粘着剤組成物の製造)実施例3で得られたアクリル系
エラストマー250部に、重合ロジンエステル(商品名
「ペンセルD−125」,荒川化学工業株式会社製)2
5部をトルエンで十分に溶解したものを加え、混合攪拌
した後、キシリレンジイソシアネートのトリメチロール
プロパンアダクト体を18部と、1,8−ジアザビシク
ロ〔5,4,0〕ウンデセン−7を1.8部加えて、固
形分濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0033】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例1で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0034】実施例5 (粘着剤組成物の製造)実施例3で得られたアクリル系
エラストマー250部に、重合ロジンエステル(商品名
「ペンセルD−125」,荒川化学工業株式会社製)2
5部をトルエンで十分に溶解したものを加え、混合攪拌
した後、キシリレンジイソシアネートのトリメチロール
プロパンアダクト体を15部と、1,8−ジアザビシク
ロ〔5,4,0〕ウンデセン−7を9部加えて、固形分
濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0035】(粘着シートの製造)ポリエチレンラミネ
ート剥離紙(商品名「64GPS」,本州製紙製)に上
記粘着剤組成物を乾燥重量が20g/m2 となるように
コンマコーターで塗工し、110℃、3分間乾燥させた
後、厚さ50μmのアルミ蒸着ポリエステルフィルム
(商品名「メタライトSGマット」,帝人株式会社製)
を貼り合わせ、粘着シートを得た。
【0036】実施例6 (粘着シートの製造)厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム(商品名「ルミラー」,東レ株式会社製)に、実施
例2で得られた粘着剤組成物を乾燥重量が20g/m2
となるようにコンマコーターで塗工し、110℃、3分
間乾燥させた後、ポリエチレンラミネート剥離紙(商品
名「110EPS」,本州製紙製)を貼り合わせ、粘着
シートを得た。
【0037】比較例1 (粘着剤組成物の製造)実施例1で得られたアクリル系
エラストマー250部に、不均化ロジンエステル(商品
名「スーパーエステルA−125」,荒川化学工業株式
会社製)4部をトルエンで十分に溶解したものを加え、
混合攪拌した後、ヘキサメチレンジイソシアネートのト
リメチロールプロパンアダクト体(商品名「スミジュー
ルHT」,住友バイエルウレタン株式会社製)4部と、
1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン0.4
部を加えて、固形分濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0038】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例1で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0039】比較例2 (粘着剤組成物の製造)実施例1で得られたアクリル系
エラストマー250部に、ロジンフェノール樹脂(商品
名「タマノル803」,荒川化学工業株式会社製)45
部をトルエンで十分に溶解したものを加え、混合攪拌し
た後、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロー
ルプロパンアダクト体(商品名「スミジュールHT」,
住友バイエルウレタン株式会社製)を5部と、1,4−
ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタンを0.5部加え
て、固形分濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0040】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例1で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0041】比較例3 (粘着剤組成物の製造)実施例3で得られたアクリル系
エラストマー250部に、重合ロジンエステル(商品名
「ペンセルD−125」,荒川化学工業株式会社製)2
5部をトルエンで十分に溶解したものを加え、混合攪拌
した後、キシリレンジイソシアネートのトリメチロール
プロパンアダクト体を0.8部と、1,8−ジアザビシ
クロ〔5,4,0〕ウンデセン−7を0.12部加え
て、固形分濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0042】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例1で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0043】比較例4 (粘着剤組成物の製造)実施例3で得られたアクリル系
エラストマー250部に、重合ロジンエステル(商品名
「ペンセルD−125」,荒川化学工業株式会社製)2
5部をトルエンで十分に溶解したものを加え、混合攪拌
した後、キシリレンジイソシアネートのトリメチロール
プロパンアダクト体を21部と、1,8−ジアザビシク
ロ〔5,4,0〕ウンデセン−7を2.1部加えて、固
形分濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0044】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例1で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0045】比較例5 (粘着剤組成物の製造)実施例3で得られたアクリル系
エラストマー250部に、重合ロジンエステル(商品名
「ペンセルD−125」,荒川化学工業株式会社製)2
5部をトルエンで十分に溶解したものを加え、混合攪拌
した後、キシリレンジイソシアネートのトリメチロール
プロパンアダクト体を2部と、1,8−ジアザビシクロ
〔5,4,0〕ウンデセン−7を0.08部加えて、固
形分濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0046】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例5で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例5と同様にして粘着シートを得た。
【0047】比較例6 (粘着剤組成物の製造)実施例3で得られたアクリル系
エラストマー250部に、重合ロジンエステル(商品名
「ペンセルD−125」,荒川化学工業株式会社製)2
5部をトルエンで十分に溶解したものを加え、混合攪拌
した後、キシリレンジイソシアネートのトリメチロール
プロパンアダクト体を18部と、1,8−ジアザビシク
ロ〔5,4,0〕ウンデセン−7を11部加えて、固形
分濃度40%の粘着剤組成物を得た。
【0048】(粘着シートの製造)該粘着剤組成物を実
施例6で使用した粘着剤組成物の代わりに使用した以外
は、実施例6と同様にして粘着シートを得た。
【0049】「評価」得られた粘着シートについて、粘
着力、保持力および投錨性を下記の方法で評価を行い、
その結果を表1に示す。
【0050】(粘着力)JIS Z 0237に準じ、
180°引きはがし法粘着力(試験板としてポリエチレ
ン樹脂板に変更。)の測定を行った。
【0051】(保持力)JIS Z 0237に準じ、
保持力(試験雰囲気を50℃恒温乾燥機内に変更。測定
値は落下するまでの時間で、最大168時間。)の測定
を行った。
【0052】(投錨性)JIS Z 0237に準じ、
180°引きはがし法粘着力試験(圧着後24時間後に
測定することに変更)を行い、試験板であるSUS鋼板
に粘着剤組成物が転移した程度、および表面基材に粘着
剤組成物が残った程度を官能評価した。評価基準は下記
の通りである。 <評価基準> ◎:全く試験板に粘着剤組成物が残らない ○:試験板にはほとんど粘着剤組成物が残らないか、若
干残る程度であるが、粘着剤面が毛羽立っている。 △:はっきりと試験板に粘着剤組成物が残る ×:粘着剤組成物が試験板に著しく転移し、表面基材に
ほとんど粘着剤組成物残っていない。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の粘着剤組成物は、粘着製品に応用された際、表面基材
に対する投錨性に優れ、しかも粘着力、保持力も良好で
ある粘着剤組成物であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル系エラストマー100固形重量部
    に対し、粘着付与樹脂を5〜40固形重量部、ポリイソ
    シアネート化合物を1〜20固形重量部、および3級ア
    ミン化合物を0.1〜10固形重量部含有することを特
    徴とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】粘着付与樹脂がロジン系樹脂である請求項
    1記載の粘着剤組成物。
JP8247551A 1996-09-19 1996-09-19 粘着剤組成物 Pending JPH1088102A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125820A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 再封機能付き多層フィルム及びこれを用いた再封可能な包装体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007125820A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 再封機能付き多層フィルム及びこれを用いた再封可能な包装体

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