[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH1080399A - 眼科用撮影装置 - Google Patents

眼科用撮影装置

Info

Publication number
JPH1080399A
JPH1080399A JP8239035A JP23903596A JPH1080399A JP H1080399 A JPH1080399 A JP H1080399A JP 8239035 A JP8239035 A JP 8239035A JP 23903596 A JP23903596 A JP 23903596A JP H1080399 A JPH1080399 A JP H1080399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical system
light beam
illumination
optical path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8239035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3645371B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Otsuka
浩之 大塚
Yasuhiro Okazaki
安浩 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP23903596A priority Critical patent/JP3645371B2/ja
Publication of JPH1080399A publication Critical patent/JPH1080399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3645371B2 publication Critical patent/JP3645371B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】周囲温度や経年変化に対する光検出素子の校正
が容易となり、よって正確な露光制御を行うことができ
るばかりでなく、検出特性を一定の関係に合わせる等の
難しい作業等を不要とすることができる眼科用撮影装置
を提供する。 【解決手段】照明光学系10の光路に照明光束の一部を
分岐する第1反射部材16が配置され、観察光学系30
の光路に反射光束の一部を分岐する第2反射部材33が
配置され、第1反射部材16によって分岐された光束が
第1導光光学系23によって光検出素子28に導びか
れ、第2反射部材33によって分岐された光束が第2導
光光学系45によって同一の光検出素子28に導びか
れ、演算手段60によって光検出素子28で検出した照
明光束及び反射光束の各光量に基づいて被検眼の反射率
が演算され、露光量決定手段によって演算手段の演算結
果に基づいて露光量が決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科用撮影装置、
特に、被検眼を受像装置によって撮影する際の露光量の
制御を行う眼科用撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、観察光源と撮影光源とを備え
且つこれら各光源から出射された照明光束と撮影用照明
光束とを被検眼に投影する照明光学系と、被検眼に対向
する対物レンズを備え且つ被検眼を撮影する受像装置に
被検眼からの反射光束を導く観察光学系と、観察光学系
の光路中途部で被検眼からの反射光束の一部を分岐して
その分岐した光束に基づいて被検眼を観察する観察光学
系と、撮影スイッチの操作に応答して撮影光源の発光制
御を行う発光制御回路とを備えた眼科用撮影装置が知ら
れている。
【0003】また、このような眼科用撮影装置では、撮
影光路の光路中にハーフミラー等の光学部品を設けて撮
影光束の一部を抽出し、その抽出した光束の光量を検出
することで発光制御回路による撮影光源の発光量を制御
して適正露出が得られるようにしている。
【0004】しかしながら、このような眼科用撮影装置
は、撮影中に撮影光束の一部を抽出する光学部品を常時
撮影光路に設ける構成であるため、操作距離(例えば、
眼底カメラの場合では、検者から被検眼までの距離)が
長くなり、またその光学部品の光学特性の影響を受けて
撮影像が劣化するという不具合がある。
【0005】また、観察照明光束の光量を検出するため
の光検出素子と、眼底からの反射光量を検出するための
光検出素子とを別々に設けたものもある。(特開平3−
198830号公報参照) 一方、例えば、眼底カメラの場合に用いられる観察光源
(一般にハロゲンランプ)と撮影光源(一般にキセノン
ランプ)とは熱源にもなるので、眼底カメラを使用して
いる間に徐々に機械内部の温度が上昇し、数時間継続し
て使用することによってその温度上昇が停止して平衡状
態となる。
【0006】従って、上述したように、観察照明光量を
検出する検出素子と、眼底からの反射光量を検出する検
出素子とを各々専用に設けた構成では、これら2つの光
検出素子は離れて配置され、各光検出素子の周囲温度が
異なるため、熱源となる観察光源と撮影光源からの影響
に差が発生してしまう。
【0007】しかも、これらの光検出素子には可視光型
シリコンフォトダイオードが用いられている。この可視
光型シリコンフォトダイオードは、一般に、周囲温度に
よるフォトダイオードの感度と暗電流とは変化するとい
う特性を有している。また、眼科用撮影装置では、被検
者の個人差や撮影の種類等の状況によって観察照明光量
を広範囲に変化させることが多く、それに伴って光検出
素子も広範囲の光量を測定できることが要求されるた
め、光検出素子にログアンプを接続することで、広い範
囲の測光並びに観察光と反射光束の比を計算するための
回路として安価な引算回路を用いることを可能としてい
る。尚、周囲温度に対してログアンプの方が光検出素子
自体よりも大きく影響を受けることが一般的に広く知ら
れているため、ログアンプに温度補償回路を付与して周
囲温度に対する信頼性を確保している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、照明光束の
光量検出用の光検出素子と眼底反射光束の光量検出用の
光検出素子とを別々に用い、これら2つの光検出素子に
よって反射率を求めて露光制御を行う構成では、下記1
〜4のような各種不具合が生じる。
【0009】1.光検出素子は製品間の特性バラツキが
大きいため、各光検出素子の特性の違いによる測定誤差
を補正するための特別な回路等が必要となる。
【0010】2.光検出素子は周囲温度により特性が大
きく変わるため、各光検出素子間に温度差が生じると特
性が変化して正確な露光制御ができなくなる。
【0011】3.光検出素子は、年月を経る毎に感度が
悪化する傾向にあるため、長期間正確な露光制御を行う
ためには、定期的に(例えば、数カ月に1度)2つの光
検出素子の感度を検査して校正を行う必要がある。
【0012】4.光検出素子に接続されたログアンプ
は、光検出素子以上に温度の影響を受けやすいため、各
光検出素子に接続した2つのログアンプ間においても温
度差が生じて正確な露光制御ができなくなるおそれがあ
る。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、装置本体の使用に伴って変化する周囲温度に
対して光検出素子やこれに付随する回路部品等の温度補
償や校正が容易となり、よって正確な露光制御を行うこ
とができるばかりでなく、光検出素子の経年変化に対し
ても光検出素子の校正を容易に行うことができ、しか
も、1つの光検出素子で検出を行うので、光検出素子の
特性を一定の関係に合わせる等の難しい作業等を不要と
することができる眼科用撮影装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、照明光束を被検眼に導く
照明光学系と、被検眼からの照明光束の反射光束を受像
装置に導く観察光学系と、前記照明光学系の光路に配置
された第1反射部材によって照明光束の一部を分岐する
と共にその分岐した光束を光検出素子に導く第1導光光
学系と、前記観察光学系の光路に配置された第2反射部
材によって反射光束の一部を分岐すると共にその分岐し
た光束を前記光検出素子に導く第2導光光学系と、前記
光検出素子に検出された照明光束の光量及び反射光束の
光量に基づいて被検眼の反射率を演算する演算手段と、
該演算手段による演算結果に基づいて露光量を決定する
露光量決定手段とを備えていることを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の眼科撮影器械の実
施の形態を眼底カメラに適用して、図面に基づいて説明
する。
【0016】図1は、本発明の眼底カメラの光学系の説
明図である。図1において、10は被検眼Eに照明光束
を導く照明光学系、30は被検眼Eからの照明光束の反
射光束を受像装置としてのテレビカメラTに導く観察光
学系としての観察・撮影光学系、50は観察・撮影光学
系30から分岐されたファインダー光学系である。な
お、図1において、Efは眼底、Ecは前眼部、Erは
水晶体である。
【0017】照明光学系10は、観察用光源(例えば、
ハロゲンランプ)11、コンデンサーレンズ12、撮影
用光源(例えば、キセノンランプ)13、コンデンサー
レンズ14、蛍光撮影時に光軸O1で示す照明光路内に
挿入されるエキサイターフィルター15、第1反射部材
16、照明用絞り17、反射ミラー18、有害反射光を
除去する黒点19aを有する有害反射光除去部材19、
リレーレンズ20、穴空きミラー21、対物レンズ22
を有する。尚、ハロゲンランプ11は撮影用も兼ねてい
る。
【0018】ハロゲンランプ11から出射された観察・
撮影用の照明光束は、コンデンサーレンズ12から対物
レンズ22までの光学部品を経て被検眼Eの眼底Efに
照射され、図示しない撮影スイッチの押圧によって発光
するキセノンランプ13から出射された撮影用の照明光
束はコンデンサーレンズ14から対物レンズ22までの
光学部品を経て被検眼Eの眼底Efに照射される。
【0019】尚、カラー撮影モードの場合にはエキサイ
ターフィルター15は光路から退避される。照明用絞り
17は被検眼Eの角膜Ecと共役であり、黒点19aは
対物レンズ22の表面での反射光が穴空きミラー21の
孔部21aを通過するのを阻止する遮光物である。
【0020】第1反射部材16は、ハロゲンランプ11
から出射された照明光束の一部を第1導光光学系23に
分岐する。
【0021】この第1導光光学系23は、コンデンサー
レンズ24、光ファイバー25、ハーフミラー26、コ
ンデンサーレンズ27、光検出素子28(例えば、可視
光型シリコンフォトダイオード)を有する。
【0022】ハロゲンランプ11から出射された観察・
撮影用の照明光束は、その一部が第1反射部材16によ
って反射される。この反射された照明光束は、コンデン
サーレンズ24によって光ファイバー25の端面に収束
され、光ファイバー25によってハーフミラー26へと
導かれた後、ハーフミラー26に反射され、コンデンサ
ーレンズ27によって光検出素子28に結像される。
【0023】観察・撮影光学系30は、対物レンズ2
2、穴空きミラー21の穴部21a、撮影絞り31、蛍
光撮影時に光軸O2で示す撮影光路内に挿入されるバリ
アフィルター32、第2反射部材33、フオーカスレン
ズ34、変倍レンズ35、結像レンズ36、クイックリ
ターンミラー37、35mmフィルムF、光路切換ミラー
38、マスク39、眼底Efと共役なフィールドレンズ
40、反射ミラー41、テレビリレーレンズ42、受像
面43を有するテレビカメラTを有する。このテレビカ
メラTには画面44aを有するモニタ装置44と接続さ
れている。尚、テレビカメラTで観察・記録するための
記憶装置等は図示を省略する。
【0024】変倍レンズ35は、光路から挿脱自在とな
っており、例えば、画角50°の変倍レンズ35と画角
35°の変倍レンズ35´とで切り換え可能となってい
る。
【0025】眼底Efで反射された反射光束は、対物レ
ンズ22から結像レンズ36至る光学部材を経てクイッ
クリターンミラー37に至る。クイックリターンミラー
37は、常時は図示の状態にあり、キセノンランプ13
を発光させた撮影の場合にはクイックリターンミラー3
7が矢印方向に瞬間的に跳ね上がり、これにより眼底E
fで反射された反射光束に基づく眼底像が35mmフィル
ムFに撮影される。
【0026】また、ハロゲンランプ11を点灯させての
観察・撮影時の反射光束は、クイックリターンミラー3
7に反射され、アライメント操作時等の肉眼観察の場合
には光路切換ミラー38に反射されてファインダー光学
系50へと導かれ、モニター観察・撮影の場合には光路
切換ミラー38が矢印方向に変位して光路から退避さ
れ、マスク39からテレビリレーレンズ42に至る光学
部品を経て受像面43に眼底像が結像され、これによ
り、モニタ装置44の画面44aに眼底像Ef´が画面
表示される。尚、画面44aには、後述する反射率を表
示することも可能である。
【0027】第2反射部材33には、プリズムミラーが
用いられており、被検眼Eにより反射された反射光束の
一部を第2導光光学系45に分岐する。
【0028】第2導光光学系45は、集光レンズ46、
開口絞り47を備えていると共に、第1導光光学系23
のハーフミラー26、コンデンサーレンズ27、光検出
素子28を共用している。
【0029】眼底Efで反射された反射光束の一部は、
対物レンズ22、穴部21a、撮影絞り31を経て第2
反射部材33に反射され、集光レンズ46、開口絞り4
7を経てハーフミラー26を透過した後、コンデンサー
レンズ27によって光検出素子28に結像される。
【0030】なお、第2反射部材33は、撮影光路に対
して挿脱自在としてアライメント時には撮影光路から離
脱させることで光検出素子28への導光を阻止する導光
阻止手段としての役割を兼ねている。また、第1導光光
学系23からの照明光束を反射し、第2導光光学系45
からの反射光束を透過するハーフミラー26は、眼底E
fの反射率の低さから、透過率が反射率よりも比較的高
いものが使用されており、ここでは、透過率70%、反
射率30%となっている。
【0031】ファインダー光学系50は、マスク51
と、眼底Efと共役なフィールドレンズ52と、接眼レ
ンズ53とを有し、光路切換ミラー38によって反射さ
れた反射光束をマスク51、フィールドレンズ52、接
眼レンズ53を経て肉眼視し、装置本体と被検眼Eとの
相対位置の調整(アライメント調整,作動距離調整)お
よびフォーカスレンズ34によるピント合わせを行う。
【0032】一方、光検出素子28には演算制御回路6
0が接続されている。この演算制御回路60は、図3に
示すように、ログアンプ61、メモリA,B、撮影モー
ドをカラー撮影と蛍光撮影とで切り換える撮影モード選
択スイッチ62、変倍レンズ35と変倍レンズ35´と
の切り換え時に操作される倍率選択スイッチ63、撮影
装置を35mmフィルムFとテレビカメラTとで切り換え
る撮影装置選択スイッチ64、蛍光撮影時にエキサイタ
ーフィルター15を光路内に挿入しカラー撮影時にエキ
サイターフィルター15を光路外へと退避させるエキサ
イターフィルター駆動手段65、蛍光撮影時にバリアフ
ィルター32を光路内に挿入しカラー撮影時にバリアフ
ィルター32を光路外へと離脱させるバリアフィルター
駆動手段66、第2反射部材33の光路内への挿入並び
に光路外への離脱をするソレノイド67、テレビカメラ
Tに接続の信号処理回路68、ハロゲンランプ11とキ
セノンランプ13の光量調整を行う調光回路69を有す
る。
【0033】ログアンプ61は、光検出素子28の出力
を対数変換する機能を有する。ここでログアンプ61及
び引算回路を使用するのは、光検出素子28の出力を直
接割算回路により演算する場合に比べて誤差が小さくな
ること、並びに、引算回路は割算回路に比べて安価であ
る等のメリットがあるからである。
【0034】尚、光検出素子28やログアンプ61は、
熱源となるハロゲンランプ11やキセノンランプ13か
ら離れた位置で、且つ、なるべく装置本体の筐体(図1
に示した各種光学部材を内蔵)の下方寄りに配置するの
が好ましく、ハロゲンランプ11やキセノンランプ13
等から放射された熱が筺体の上方に移動することを考慮
すると、ランプ11,13の垂直上方に配置することは
避けた方がよい。
【0035】次に、光検出素子28の周囲温度の変化や
経年変化に対応するための校正方法を説明する。この方
法としては、装置本体の電源をONした時、撮影モード
を変更した時(例えば、35mmフィルムFからテレビカ
メラTへ変更した時)、撮影を終了した時(例えば、蛍
光撮影終了時のタイマーOFFやリセット時)に、ハロ
ゲンランプ11に所定の電圧を与えて光検出素子28に
一定の光量が入射するようにして行う方法が簡単に行え
るので良い。
【0036】先ず、一例としてカラー撮影モードで35
mmフィルムFに撮影記録する場合のアライメント時に
は、第2反射部材33は光路から離脱されており、光路
切換ミラー38は光路内にあってファインダー光学系5
0によるアライメント観察状態となっている。
【0037】このアライメント観察状態では、ハロゲン
ランプ11から出射された照明光束の一部が第1反射部
材16によって反射され、コンデンサーレンズ24、光
ファイバー25、ハーフミラー26、コンデンサーレン
ズ27を経て光検出素子28に導かれる。この際の光検
出素子28の出力は、図2(A)のグラフ図に示すよう
に“a0”となる。
【0038】光検出素子28(及びそれに付随した回
路、以下同じ)は、その入射光量に応じた電圧を発生す
る。発生した電圧はログアンプ61により対数変換さ
れ、その変換値をメモリAに記憶させる。
【0039】次に、アライメント完了後、撮影スイッチ
(図示せず)がおされると、第2反射部材33が挿入さ
れると、ハロゲンランプ11から出射された照明光束の
一部が第1反射部材16に反射され、コンデンサーレン
ズ24、光ファイバー25、ハーフミラー26、コンデ
ンサーレンズ27を経て光検出素子28に導かれると共
に、眼底Efで反射された反射光束の一部が第2反射部
材33、集光レンズ46、開口絞り47、ハーフミラー
26、コンデンサーレンズ27を経て光検出素子28に
導かれる。従って、光検出素子28の出力は、照明光束
の光量と眼底Efからの反射光束の光量の和b0とな
る。ログアンプ61は、この第2反射部材33を光路に
挿入した後の光検出素子28の受光光量b0を対数変換
してその変換値をメモリBに記憶させる。演算制御回路
60は、メモリA,メモリBに記憶された値に基づき、
次式により、眼底の反射率Rを演算する。
【0040】R=K(b0−a0/a0) ただし、Kは定数であり、装置に固有の値である。
【0041】演算が終了すると、演算制御回路60はソ
レノイド67に対し駆動信号を出力する。ソレノイド6
7は、この駆動信号に基づいて第2反射部材33を撮影
光路内から離脱させる。
【0042】調光回路69は、求められた眼底Efの反
射率Rに基づいてランプ13の発光量を適正となるよう
に調整する。尚、調光回路69は、撮影モード(カラー
/蛍光)、倍率、受像装置の種類(35mmフィルム/テ
レビカメラ)によって調整量は異なるので、反射率だけ
でなくこれらの情報を考慮して発光量を決定する。
【0043】このように、本実施例では、照明光の光量
及び眼底の反射光の両方を同一の受光素子で受光し、光
量を算出しているので、2つの受光素子を使用する場合
に生ずる問題を回避することができる。例えば、2つの
素子の周囲温度が異なることによる測定値の誤差を考慮
する必要がなくなる。また、2つの受光素子を使用した
場合には、経年変化により、2つの受光素子の特性が異
なるものとなった場合に、これを考慮して眼底の反射率
を演算する必要があるが、本発明では、その必要がな
い。
【0044】尚、実際の眼底カメラの場合には、上述し
た他に、次のような幾つかの構成要素を考慮する必要が
ある。
【0045】・蛍光撮影のためのフィルター15,32
やその他の特殊フィルター ・撮影手段の種類(35mmフィルムF,テレビカメラT
か又はインスタントフィルム) そして、撮影モード(カラー/蛍光、倍率、撮影手段
{35mmフィルム/テレビカメラ})に応じてキセノン
ランプ13(テレビカメラなどによる動画記録撮影の場
合には、ハロゲンランプ11)の発光光量の基準が変わ
るのが一般的であるから撮影モードに応じた基準に対し
て発光光量を補正する構成にすることが好ましい。
【0046】一方、蛍光撮影モードの撮影の場合、蛍光
剤を静注後10分程度の経過撮影を行うが、初めの1〜
2分間位で眼底Ef全体に蛍光剤が行き渡ってしまい、
それ以降は明るさの変化は少ないため(徐々に暗くなっ
ていく)、蛍光輝度の経過観察を行うことも大切である
ことから、所定時間経過後は補正量を一定(または補正
は行わずに)にして発光させると良い。また、蛍光撮影
は、カラーに比べて撮影枚数が多いので第2反射部材3
3を挿脱する機構の耐久性についても有利である。尚、
「特開平5−38330号公報」に開示されているよう
な被検眼Eの反射率が所定範囲内にあるか否かを判断す
る判断手段を設けてもよい。
【0047】図2(B)のグラフ図は、蛍光撮影モード
の撮影の場合での、アライメント検出時における光検出
素子28の出力“a1”、測光時における光検出素子2
8の出力“b1”を示す。また、図2(B)の出力“a
2”,“b2”は、別の時間のものであって、照明光量や
蛍光輝度が変化しているので、必ずしも“a1”,“b
1”とは一致しない。
【0048】ところで、図4に示すように、上述したハ
ーフミラー26を切換ミラー70とし、光検出素子28
に導光する2つの光束の効率を向上させてもよい。この
際、切換ミラー70は、アライメント時は光路内に位置
して観察照明光束を光検出素子28に導光し、測定時に
は光路外に退避すると共に、第2反射部材33が挿入さ
れて、眼底Efからの反射光束のみを光検出素子28に
導光する。尚、切換ミラーとしたことにより、第2反射
部材33を撮影光束をケラレない光路内に固定する構成
としてもよい。
【0049】さらに、図5及び図6に示すように、切換
ミラー70の場合は、第2反射部材33の挿脱に連動し
て、切換ミラー70を逆に挿脱させるとよい。
【0050】尚、図5(A),(B)に示した例は、切
換ミラー70と第2反射部材33とを連結バー71によ
って連結し、スライドによって切換ミラー70を光路内
へと挿入して第2反射部材33を光路から退避させてい
る場合(図5(A)の状態)と、切換ミラー70を退避
させて第2反射部材33を光路内へと挿入している場合
(図5(B)の状態)とで切り換える。
【0051】また、図6(A),(B)に示した例は、
切換ミラー70と第2反射部材33とを軸72を支点と
して回転する連結バー73によって連結し、回転によっ
て切換ミラー70を光路内へと挿入して第2反射部材3
3を光路から退避させている場合(図6(A)の状態)
と、切換ミラー70を退避させて第2反射部材33を光
路内へと挿入している場合(図6(B)の状態)とで切
り換える。
【0052】この際、図2(C)に示すように、カラー
撮影モードのアライメント時の光検出素子28からの出
力は“c0”、測光時の光検出素子28からの出力は
“d0”となり、計算式は、単純にR=k´×d0/c0
で求められる。
【0053】また、図2(D)に示すように、蛍光撮影
モードのアライメント時の光検出素子28からの出力は
“c1”、測光時の光検出素子28からの出力は“d1”
となり、別の時間の光検出素子28の出力例は“c
2”,“d2”となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の眼科用撮
影装置にあっては、観察照明光束と反射光束とを1つの
光検出素子に導光するように構成したことにより、装置
本体の使用に伴って変化する周囲温度に対して光検出素
子やこれに付随する回路部品等の温度補償や校正が容易
となり、よって正確な露光制御を行うことができるばか
りでなく、光検出素子の経年変化に対しても光検出素子
の校正を容易に行うことができ、しかも、1つの光検出
素子で検出を行うので、光検出素子の特性を一定の関係
に合わせる等の難しい作業等を不要とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる眼科用撮影装置を
示し、眼底カメラの光学系の説明図である。
【図2】同じく、光検出素子の検出状態を示し、(A)
はハーフミラーを適用した際のカラー撮影の場合のグラ
フ図、(B)はハーフミラーを適用した際の蛍光撮影の
場合のグラフ図、(C)は切換ミラーを適用した際のカ
ラー撮影の場合のグラフ図、(D)は切換ミラーを適用
した際の蛍光撮影の場合のグラフ図である。
【図3】同じく、制御回路のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の変形例に係わる眼底カメ
ラの光学系の要部の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の変形例による切換ミラー
と第2反射部材との切り換え方式にスライド方式を採用
した例を示し、(A)は図4の矢印A方向から見たアラ
イメント時及び撮影時における光学系の要部の説明図、
(B)は図4の矢印A方向から見た測光時における光学
系の要部の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の変形例による切換ミラー
と第2反射部材との切り換え方式に回転方式を採用した
例を示し、(A)は図4の矢印A方向から見たアライメ
ント時及び撮影時における光学系の要部の説明図、
(B)は図4の矢印A方向から見た測光時における光学
系の要部の説明図である。
【符号の説明】
10…照明光学系 16…第1反射部材 30…観察光学系 33…第2反射部材 23…第1導光光学系 28…光検出素子 45…第2導光光学系 60…演算手段 69…調光回路(露光量決定手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光束を被検眼に導く照明光学系と、被
    検眼からの照明光束の反射光束を受像装置に導く観察光
    学系と、前記照明光学系の光路に配置された第1反射部
    材によって照明光束の一部を分岐すると共にその分岐し
    た光束を光検出素子に導く第1導光光学系と、前記観察
    光学系の光路に配置された第2反射部材によって反射光
    束の一部を分岐すると共にその分岐した光束を前記光検
    出素子に導く第2導光光学系と、前記光検出素子に検出
    された照明光束の光量及び反射光束の光量に基づいて被
    検眼の反射率を演算する演算手段と、該演算手段による
    演算結果に基づいて露光量を決定する露光量決定手段と
    を備えていることを特徴とする眼科用撮影装置。
  2. 【請求項2】照明光束を被検眼に導く照明光学系と、被
    検眼からの照明光束の反射光束を受像装置に導く観察光
    学系と、前記照明光学系の光路に配置された第1反射部
    材によって照明光束の一部を分岐すると共にその分岐し
    た光束を光検出素子に導く第1導光光学系と、前記観察
    光学系の光路に配置された第2反射部材によって反射光
    束の一部を分岐すると共にその分岐した光束を前記光検
    出素子に導く第2導光光学系と、前記第1,第2導光光
    学系の少なくとも一方に設けられ且つその一方の光学系
    による前記光検出素子への導光を阻止する導光阻止手段
    と、前記光検出素子に検出された照明光束の光量及び反
    射光束の光量に基づいて被検眼の反射率を演算する演算
    手段と、該演算手段による演算結果に基づいて露光量を
    決定する露光量決定手段とを備えていることを特徴とす
    る眼科用撮影装置。
  3. 【請求項3】前記導光阻止手段による導光阻止は、前記
    第1反射部材又は前記第2反射部材を光路外に離脱させ
    ることにより行うことを特徴とする請求項2に記載の眼
    科用撮影装置。
  4. 【請求項4】前記導光阻止手段による導光阻止は、前記
    第2反射部材の挿脱、連動して、逆に前記第2導光光学
    系に光路切換ミラーを挿脱させることにより行うことを
    特徴とする請求項2に記載の眼科用撮影装置。
  5. 【請求項5】前記第1導光光学系と前記第2導光光学系
    とは、その光路中に配置されたひとつのハーフミラーに
    よって、該ハーフミラーから前記光検出素子までの光路
    を共有していることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の眼科用撮影装置。
  6. 【請求項6】前記第1導光光学系と前記第2導光光学系
    とは、その光路中に配置されたひとつの光路切換ミラー
    によって、該光路切換ミラーから前記光検出素子までの
    光路を共有していることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の眼科用撮影装置。
JP23903596A 1996-09-10 1996-09-10 眼科用撮影装置 Expired - Lifetime JP3645371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23903596A JP3645371B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 眼科用撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23903596A JP3645371B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 眼科用撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1080399A true JPH1080399A (ja) 1998-03-31
JP3645371B2 JP3645371B2 (ja) 2005-05-11

Family

ID=17038916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23903596A Expired - Lifetime JP3645371B2 (ja) 1996-09-10 1996-09-10 眼科用撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3645371B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012040197A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Canon Inc 眼底カメラ
JP2013027617A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Canon Inc 眼科装置、眼科撮影方法、及びプログラム
JP2013034754A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Canon Inc 眼科装置
JP2013048896A (ja) * 2011-07-29 2013-03-14 Canon Inc 眼科装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012040197A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Canon Inc 眼底カメラ
JP2013027617A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Canon Inc 眼科装置、眼科撮影方法、及びプログラム
JP2013048896A (ja) * 2011-07-29 2013-03-14 Canon Inc 眼科装置
JP2013034754A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Canon Inc 眼科装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3645371B2 (ja) 2005-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3171611B2 (ja) 眼科撮影装置
JP2000005131A (ja) 眼底カメラ
JP2974751B2 (ja) 眼底カメラ
JP2000116602A (ja) 眼底カメラ
JP3645371B2 (ja) 眼科用撮影装置
JP3630908B2 (ja) 手持型眼底カメラ
US5471261A (en) Apparatus for obtaining images of cornea endothelium
CN102379682B (zh) 眼科摄像装置及使用眼科摄像装置的摄像方法
JP2013027617A (ja) 眼科装置、眼科撮影方法、及びプログラム
JPH07313465A (ja) 眼底観察装置の合焦検出装置
JP2004290535A (ja) 眼底カメラ
JP2691356B2 (ja) 眼底カメラ
JP3062305B2 (ja) 眼底カメラ
JPH02237536A (ja) 眼科装置
JP2003010134A (ja) 眼科撮影装置
JP3816228B2 (ja) 眼底カメラ
JP2005312501A (ja) 眼屈折力測定装置
JPH10272104A (ja) 眼底カメラ
JP3423447B2 (ja) 眼底カメラ
JPH08317905A (ja) 眼底カメラ
JP3056287B2 (ja) 眼科撮影装置
JPH08150121A (ja) 眼底カメラ
JP3017259B2 (ja) 眼底カメラ
JP3029879B2 (ja) ストロボ撮影装置
JP2004290286A (ja) 眼科装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term