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JPH1080055A - モータのオーバヒート抑制制御方法 - Google Patents

モータのオーバヒート抑制制御方法

Info

Publication number
JPH1080055A
JPH1080055A JP25223096A JP25223096A JPH1080055A JP H1080055 A JPH1080055 A JP H1080055A JP 25223096 A JP25223096 A JP 25223096A JP 25223096 A JP25223096 A JP 25223096A JP H1080055 A JPH1080055 A JP H1080055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
motor temperature
temperature
predicted
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25223096A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Terada
彰弘 寺田
Yasuhiro Ebihara
康弘 海老原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP25223096A priority Critical patent/JPH1080055A/ja
Publication of JPH1080055A publication Critical patent/JPH1080055A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Protection Of Generators And Motors (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータのオーバヒートを事前に予測し、オー
バヒートが生じないようにモータの運転を制御する。 【解決手段】 モータ温度を予測する(S3)。予測モ
ータ温度Tpがオーバヒートになることを防止するため
に設定されている第1のしきい値T1以上になると(S
5)、モータ温度が低下する方向にパラメータ(加減速
時定数A、最高速度V、停止時間t)を調整する(S
7)。予測モータ温度Tpが第2の設定しきい値T2
(T1>T2)以下になると上記パラメータをモータ温
度が上昇する方向に調整する(S10)。予測モータ温
度Tpがオーバヒートしそうな温度になるとモータ温度
が低下する方向に上記パラメータが変更されるから、モ
ータはオーバヒートすることはない。モータのオーバヒ
ートでロボットや機械装置が稼働を停止することがなく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータのオーバヒ
ートを抑制する方法に関し、特に、産業用ロボットや、
自動機械等の所定作業を繰り返し実行するような機械装
置におけるオーバヒート抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種機械を駆動するモータにおいて、モ
ータを駆動すると、該モータの駆動電流によってモータ
は発熱し加熱される。従来この発熱によるオーバヒート
をさけるために、モータのステータ部やモータの回転角
を検出する回転角検出装置等に温度センサ(サーモスタ
ット)を取り付け、モータの表面温度を測定し、該測定
値が設定しきい値を越えると、アラームを発生させモー
タの動作を停止してモータのオーバヒートを防止してい
る。また、このオーバヒートによるアラーム発生を回避
する方法として、圧縮空気によるモータの冷却(エアブ
ロー)やファンによるモータの冷却等が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したエアブローや
ファンによるオーバヒート対策では、前もってはっきり
オーバヒートが懸念される場合には比較的対処しやすい
が、異常気象などの突発的要因によって機械の設置環境
温度が大幅に上昇したときなどは迅速に対処できないと
いう欠点がある。また、オーバヒートのしきい値をこえ
るとモータが突然稼働を停止し、機械の動作が停止して
しまう。特に、生産ラインに組み込まれた産業用ロボッ
トや自動機械のような場合、オーバヒートして、これら
ロボットや自動機械が運転を停止すると、生産ライン全
体が停止してしまうという問題がある。そこで、本発明
の目的は、モータのオーバヒートを事前に予測し、オー
バヒートが生じないようにモータの運転を制御するオー
バヒート抑制制御方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、モータ温度を測定し、該測定モータ温度に基づいて
設定時間後のモータ温度を予測する。そして予測モータ
温度が設定しきい値より大きくなるとアラームを出力さ
せる。このアラームに基づいてモータの稼働特性を低下
させるように各種パラメータを変更することによってモ
ータのオーバヒート発生を防止する。請求項2記載の発
明は、モータ温度を測定し、該測定モータ温度に基づい
て設定時間後のモータ温度を予測しする。予測モータ温
度が設定しきい値より大きくなると、モータの最高速度
を低下させるか、加減速時定数を大きくするかオーバラ
イド値を小さくするか、動作停止時間を長くするかの少
なくとも1つを行ないモータのオーバヒート発生を未然
に防止する。
【0005】請求項3に記載の発明は、所定時間毎モー
タ温度を測定し、該測定モータ温度に基づいて設定時間
後のモータ温度を予測する。予測モータ温度が第1の設
定しきい値より大きくなると、該第1の設定しきい値よ
りも低い第2の設定しきい値以下になるまでモータの最
高速度を設定量順次低下させるか、加減速時定数を設定
量順次大きくするかオーバライド値を設定量順次小さく
するか、動作停止時間を設定量順次長くするかの少なく
とも1つを所定時間毎行なう。そして、上記予測モータ
温度が上記第2の設定しきい値以下になると、上記第1
のしきい値より大きくなるまで変化させたモータの最高
速度、加減速時定数、オーバライド値もしくは動作停止
時間を所定時間毎所定量順次もとに戻す。これを繰り返
すことによってモータのオーバヒート発生を未然に防止
する。請求項4記載の発明は、設定時間後のモータ温度
を予測する方法を、モータ温度と共にモータ平均電流を
測定し、この測定モータ温度とモータ平均電流に基づい
て行なうことによって、より正確にモータ温度を予測し
て、オーバヒート発生を未然に防止する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態とし
て、本発明を産業用ロボットを駆動するモータに適用し
た例を説明する。図2は産業用ロボットの駆動制御系の
ブロック図である。従来のロボット駆動制御系の構成と
ほぼ同様であるが、各サーボモータに該各サーボモータ
の温度を検出する温度センサがモータのステータ部(も
しくは回転角検出装置)に取り付けられ、該各センサか
らの検出信号がアナログ入出力回路に入力されるように
なっている点が相違する。
【0007】図2において、符号10で全体を表示した
ロボット制御装置にはプロセッサボード11が装備さ
れ、このプロセッサボード11はマイクロプロセッサか
らなる中央演算処理装置(以下、CPUと言う。)11
a、ROM11b並びにRAM11cを備えている。C
PU11aは、ROM11bに格納されたシステムプロ
グラムに従ってロボット制御装置全体を制御する。RA
M11cには、教示動作プログラムや各種設定値等が格
納されると共にCPU11aが実行する計算処理等の為
の一時的なデータ記憶に使用される。また、該RAM1
1cの一部は不揮発性のRAMで構成されている。
【0008】プロセッサボード11はバス17に結合さ
れ、このバス結合を介してロボット制御装置10内の他
の部分との間で、指令やデータの授受が行なわれるよう
になっている。デジタルサーボ制御回路12はプロセッ
サボード11に接続されており、CPU11aからの移
動指令と各サーモータ21〜26に取付けられているモ
ータの回転角を検出し、位置・速度のフィードバック信
号を出力する回転角検出装置からの信号に基づいて位
置、速度のフィードバック制御を行ない、サーボアンプ
13を経由してサーボモータ21〜26を駆動制御す
る。各軸を動作させるサーボモータ21〜26は、ロボ
ットRBの各軸の機構部に内蔵されている。また、各サ
ーボモータ21〜26には、各サーボモータの温度を検
出する温度センサSe がステータ(もしくは回転角検出
装置)に取り付けられている。
【0009】シリアルポート14はバス17に結合さ
れ、液晶表示部付の教示操作盤27、RS232C機器
(通信用インターフェイス)28に接続されている。教
示操作盤27は動作プログラム等のプログラムや位置デ
ータ、その他必要な設定値等を入力する為に使用され
る。この他、バス17には、アナログ信号用の入出力回
路(アナログI/O)15、デジタル信号用の入出力回
路(デジタルI/O)16が結合されている。上記各温
度センサSe からの温度検出信号はそれぞれ上記アナロ
グ信号用の入出力回路15に入力されている。
【0010】なお、上記図1では各サーボモータ21〜
26にそれぞれ温度センサSe を設けたが、該ロボット
において、一番負荷を受けオーバヒートする可能性の高
いサーボモータのみに温度センサを取り付けて、該サー
ボモータの温度のみを検出するようにしてもよい。以下
説明を簡単にするために1つのサーボモータに温度セン
サが設けられているとして、以下説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施形態におけるロボ
ット制御装置10のCPU11aが所定周期毎に実施す
る1つのサーボモータに対するオーバヒートの抑制制御
処理のフローチャートである。まず、本発明は、モータ
温度さらにはモータ平均電流に基づいて所定時間後のモ
ータ温度を予測するものであるが、この予測の方法とし
ては2つの方法がある。1つは、所定周期毎にモータ温
度を測定し当該周期の測定モータ温度と前回の周期にお
ける測定モータ温度との差に基づいて所定時間後の予測
モータ温度上昇量を実験的に求め、測定温度差を複数の
領域に分割し、各領域に対する予測モータ温度上昇量を
RAM11cの不揮発性RAM部に記憶させておく。そ
して、所定周期毎当該周期と前周期の測定モータ温度差
に対応する予測モータ温度上昇量を不揮発性RAMより
読み取り、この予測モータ上昇温度に当該周期で検出し
たモータ温度を加算して所定時間後のモータ温度を予測
する。
【0012】また、モータ平均電流をも考慮してモータ
温度を予測する場合には、モータ平均電流も複数の領域
に分割し、分割したモータ温度差の各領域毎に分割した
モータ平均電流領域におけるモータ温度上昇量を不揮発
性RAM部に記憶しておく。そして、当該周期と前周期
の測定モータ温度差の属する領域でかつ測定モータ平均
電流が属する領域から対応する予測モータ上昇温度を読
み出し、この予測モータ上昇温度を当該周期で検出した
モータ温度に加算して所定時間後のモータ温度を予測す
る。
【0013】また、他の方法は、当該周期と前周期の測
定モータ温度差から予測モータ温度を求める関数を実験
データ等から求めこの関数をオーバヒートの抑制制御処
理のプログラム中に設定しておく。さらには、当該周期
と前周期の測定モータ温度差と測定モータ平均電流から
予測モータ温度を求める関数を実験データ等から求め、
この関数をオーバヒートの抑制制御処理のプログラム中
に設定しておく。
【0014】例えば、一例として、次の1式によってモ
ータ予測温度Tdを求めるようにする。 Td=Tn+a・R・i2 +b(Tn−Tn-1 ) …(1) なお、上記1式において、Tnは当該周期において検出
したモータ温度、Tn-1 は当該周期より1周期前に検出
したモータ温度、iは当該周期で検出したモータ平均電
流値、a,bは係数、Rはモータ巻線抵抗である。
【0015】図1に示したオーバヒートの抑制制御処理
は、上記1式によってモータ温度を予測する方式を採用
している。また、モータの発熱はモータに流れる電流値
によって決まり、モータ温度はこのモータ電流値や周囲
温度によって決まる。そこで、予測したモータ温度がし
きい値以上になりオーバヒートを起こす可能性がある場
合の対策としては、モータの最高速度を低下させる方
法、モータの加減速時定数を大きくして、大きな電流が
流れる加減速時のモータ電流の値を小さくする方法、さ
らには、モータで駆動される機械が同じ動作パターンを
繰り返し行なうような場合、即ち、この実施形態に記載
したロボットが同じ動作パターンを繰り返し実行する場
合、動作停止時間を長くすることによってオーバヒート
を防止することができる。
【0016】そこで、本発明は、モータ温度上昇を調整
する方法(オーバヒートを抑制する方法)として、モー
タの最高速度を変えて調整する方法、モータの加減速時
定数を変えて調整する方法、動作休止時間を変えて調整
する方法を選択設定できるようにしており、教示操作盤
27もしくは図2には図示していない操作盤等から、上
記3つの調整方法を選択設定するようにしている。この
場合、モータが駆動する機械や装置に合わせてすべての
方法を実行するように選択してもよく、1つもしくは2
つのみを実行するように選択し、選択した方法を実行す
るようにする。
【0017】CPU11aは、図1に示す処理を所定周
期毎実行しており、まず、アナログI/OからセンサS
eで検出されるモータ温度Tnを読み取る(ステップS
1)。次に、モータの平均電流iを測定する(ステップ
S2)。モータ電流をモニタするために通常ディジタル
サーボ制御回路12の速度ループ制御処理によって出力
されるトルク指令(電流指令)の平均値が求められてお
り、このトルク指令の平均値をモータ電流の平均値とし
て読み取る。なお、実際にモータに流れる電流は電流制
御のために検出されディジタル制御回路12にフィード
バックされているが、この電流の平均値を求めモータ電
流の平均値としてもよい。
【0018】次に、上記1式の演算を行なうことによっ
て所定時間後のモータ温度Tpを予測する(ステップS
3)。まず、ステップS1で測定したモータ温度Tnか
らレジスタに記憶する前周期で測定したモータ温度Tn-
1 (なお、該レジスタはこのロボット制御装置に電源を
投入した時行われる初期設定で「0」にセットされてい
る)を減じて係数bを乗じた値に、ステップS2で求め
たモータ平均電流iの二乗に設定されている係数a及び
モータ巻線抵抗Rを乗じた値及びステップS1で測定し
たモータ温度Tnを加算して所定時間後のモータ温度T
dを求める。そして、当該周期のステップS1で測定し
たモータ温度Tnを次の周期で前回のモータ温度Tn-1
として利用するために1周期前のモータ測定温度を記憶
する上記レジスタに記憶する。
【0019】次に、フラグF1が「1」にセットされて
いるか否か判断する(ステップS4)。なお、このフラ
グF1及び後述するフラグF2はロボット制御装置に電
源が投入された時の初期設定で「0」に設定されてい
る。該フラグF1が「1」でなければ、モータがオーバ
ヒートする恐れのある温度として設定された第1のしき
い値T1とステップS3で求めた予測モータ温度Tdを
比較し、予測モータ温度Tdがこの第1のしきい値T1
以下であれば、フラグF2(前述したようにこのフラグ
F2も初期設定で「0」にセットされている)が「1」
か判断し(ステップS11)、「1」でなければ、当該
周期の処理を終了する。以後の処理周期では、ステップ
S3で求めた予測モータ温度Tdが上記第1のしきい値
T1以下である限りステップS1〜S5、ステップS1
1の処理を実行する。
【0020】モータ温度が上昇し、ステップS3で求め
たモータ予測温度Tdが上記第1のしきい値T1より大
きくなると、ステップS5からステップS6に移行し、
フラグF1を「1」、フラグF2を「0」にセットし、
選択されているモータ温度上昇を調整する方法に基づい
て、モータ加減速時定数A、モータ最高速度V、動作停
止時間tを調整する。モータ加減速時定数Aによってモ
ータ上昇温度を調整する方法が選択されている場合に
は、この加減速時定数Aを設定値ΔAだけ長くする。ま
た、モータ最高速度Vで調整する方法が選択されていれ
ば最高速度Vを設定量ΔVだけ減少させる。動作停止時
間tによる調整が選択されている場合には、停止時間t
を設定量Δtだけ長くする(ステップS7)。なお、こ
れらのパラメータ(加減速時定数A、モータ最高速度
V、動作停止時間t)は、調整する前では動作開始時に
初期設定された、もしくは動作プログラムで設定された
値に保持されている。
【0021】加減速時定数Aを長くすれば、モータの加
減速時にモータに流れる電流が減少する。また、モータ
の最高速度Vを減少させればその分モータ電流も低下す
る、モータ電流が低下すれば、その分モータの発熱が減
少し、モータ温度は低下する。また、動作停止時間tを
長くすれば、モータが駆動停止中モータは冷却されモー
タ温度は低下する。こうして、ステップS7で、モータ
温度が低下する方向に上記加減速時定数A、モータ最高
速度V、動作停止時間tのパラメータを1以上調整す
る。次の周期では、フラグF1が「1」にセットされて
いるから、ステップS4からステップS8に移行し、ス
テップS3で求めたモータ予測温度Tpが第2の設定し
きい値T2以下か判断する。この第2の設定しきい値T
2は上記第1の設定温度T1より低い温度(T1>T
2)に設定され、上記パラメータをモータ温度を低下す
る方向に調整する状態から、該パラメータをモータ温度
を上昇させる方向に調整する状態に切り替えるしきい値
である。
【0022】ステップS8で予測モータ温度Tpが第2
の設定しきい値T2以下になっていなければ、ステップ
S7に進み、上述したモータ温度を低下させる方向に上
記パラメータを調整して、当該周期の処理を終了する。
次の周期以降は、ステップS3で求めた予測モータ温度
Tpが第2の設定しきい値T2以下になっていない限
り、ステップS1〜S4、S8、S7の処理を実行しス
テップS7でモータ温度を低下させる方向に上記パラメ
ータを順次変える。
【0023】上記パラメータがモータ温度を低下させる
方向に変えられた結果、モータ温度は低下し、かつ予測
モータ温度Tpも低下して第2の設定しきい値T2以下
になると、ステップS8からステップS9に移行しフラ
グF1を「0」、フラグF2を「1」にセットし、今度
は、上記パラメータをモータ温度が上昇する方向に調整
する(ステップS10)。すなわち、加減速時定数Aを
設定量ΔA´だけ減少させるか、最高速度Vを設定量Δ
V´だけ増加させるか、動作停止時間tを設定量Δt´
だけ短くするかの選択された1つ以上の調整をして当該
周期の処理を終了する。なお、各パラメータの設定調整
量はモータ温度を低下させる方向の場合と上昇させる方
向の場合とで同一でもよい。すなわち、ΔA=ΔA´、
ΔV=ΔV´、Δt=Δt´としてもよい。
【0024】次の周期からは、フラグF1が「0」、フ
ラグF2が「1」にセットされているから、ステップS
1〜S5に進み、予測モータ温度Tpが第1の設定しき
い値T1以下が判断し、以下であれば、ステップS11
に進んでフラグF2が「1」か判断するが、該フラグF
2は「1」にセットされているからステップS10に進
み、上述したパラメータをモータ温度を上昇させる方向
に調整する。
【0025】このステップSS1〜S5、S11、S1
0の処理を各周期毎実行し、上記パラメータがモータ温
度を上昇する方向に少しずつ調整されることになる。そ
の結果、モータ温度が上昇すると共に予測モータ温度T
pも上昇し、該予測モータ温度Tpが第1の設定しきい
値T1を越えると、ステップS5からステップS6に進
み、前述したようにフラグF1を「1」、フラグF2を
「0」にセットし、上記パラメータをモータ温度が低下
する方向に調整する(ステップS7)。そして次の周期
からは、フラグF1が「1」にセットされているからス
テップS1〜S4、S8、S7の処理を各周期毎行ない
上記パラメータをモータ温度が低下する方向に徐々に調
整する。その結果、モータ温度が低下すると共に予測モ
ータ温度Tpが第2の設定しきい値T2以下になるとフ
ラグF1を「0」、フラグF2を「1」にセットし、パ
ラメータをモータ温度が上昇する方向に調整する。次の
周期からは、フラグF1が「0」でフラグF2が「1」
にセットされているから、ステップSS1〜S5、S1
1、S10の処理を行ない上記パラメータはモータ温度
が上昇する方向に調整する処理を繰り返し実行し各パラ
メータを徐々にモータ温度が上昇する方向に変える。
【0026】以上のように、処理が実行され、予測モー
タ温度Tpが第1の設定しきい値T1を越えるとパラメ
ータはモータ温度を低下させる方向に順次調整され(加
減速時定数AをΔAだけ順次長くするか、最高速度Vを
ΔVだけ順次低下させるか、動作停止時間tをΔtだけ
順次長くする)、予測モータ温度Tpが第2の設定しき
い値T2以下になると、逆に上記パラメータはモータ温
度が上昇する方向に順次調整される。その結果予測モー
タ温度Tpが第1、第2の設定しきい値T1、T2間に
保持されるようにパラメータが調整されることになるか
ら、モータ温度が上昇しオーバヒートすることを防止す
ることができる。
【0027】上記図1で示す実施形態においては、ロボ
ットの各軸を駆動するモータの内、最も負荷がかかりオ
ーバヒートする可能性があるものについて上記オーバヒ
ート抑制制御処理を行なうようにしたが、ロボット各軸
の全てのモータに対してこのオーバヒート抑制制御を行
なうときには、ステップS1〜S3の処理を各軸毎行な
い、ステップS4でフラグが「0」であるときには、全
てのモータの予測モータ温度Tpが各モータ毎に設定さ
れている第1の設定しきい値T1以下か判断し、全てが
第1のしきい値T1以下の場合には、ステップS11に
移行し、1つでも第1のしきい値T1を越えていると、
ステップS6に移行するようにすればよい。またステッ
プS8の判断は、全ての予測モータ温度Tpが各モータ
毎に設定されている第2の設定しきい値T2以下になっ
たときステップS9に移行し、1つでも第2の設定しき
い値T2以下でなければステップS7に移行するように
すればよい。
【0028】また、上記実施形態においては、電源を投
入した直後においては、予測モータ温度Tpが第1の設
定しきい値T1を越えるまで、上記パラメータ(加減速
時定数A、最高速度V、動作停止時間t)を初期設定の
ままとしたが、この間においても、これらパラメータを
調整するようにしてもよい。
【0029】この場合には、フラグF2は設ける必要が
なく、ステップS11の処理はなくステップS6及びス
テップS9の処理もフラグF1を「1」または「0」に
セットする処理となる。そして、ステップS5で「YE
S」と判断されたときには、ステップS10に移行する
ようにすればよい。すなわち、予測モータ温度Tpが第
1の設定しきい値T1以下であるとステップS10に移
行して上記パラメータをモータ温度上昇方向に調整し、
予測モータ温度Tpが第1の設定しきい値T1をこえる
とステップS6に移行してフラクF1を「1」にセット
し、上記パラメータをモータ温度が低下する方向に調整
し、予測モータ温度Tpが第2の設定しきい値T2以下
になるまで各周期毎上記パラメータをモータ温度が低下
する方向に調整する(ステップS1〜S4、S8、S
7)。そして予測モータ温度Tpが第2の設定しきい値
T2以下になるとフラグF1を「0」にセットし予測モ
ータ温度Tpが第1の設定しきい値T1になるまで上記
パラメータをモータ温度が上昇する方向に調整する。以
下この動作を繰り返すようにすればよい。
【0030】また、モータの温度上昇を調整するパラメ
ータとして、上記実施の形態では加減速時定数A、最高
速度V、動作停止時間tを用いたが、他に、モータの発
熱、モータの温度上昇に関係する要因で制御できるもの
があれば、この要因を調整するようにしてもよい。例え
ば、ロボットや機械装置において、動作速度を調整する
方法としてオーバライド値を変えて動作速度を制御する
方法がある。このオーバライド値によって動作速度を制
御する手段を有しているロボットや機械装置において
は、このオーバライド値を変えてモータ温度を抑制制御
してもよい。すなわち、予測モータ温度Tpが第1の設
定しきい値T1を越えたときには、ステップS7でオー
バライド値を小さくして動作速度を遅くし、モータ速度
を低下させることによってモータ発熱を小さくしモータ
温度を低下させる。また、予測モータ温度Tpが第2の
しきい値T2以下になるとステップS10でオーバライ
ド値を大きくし動作速度を早くしモータ速度を上昇させ
るようにする。
【0031】また、上記実施の形態では、自動的に上記
パラメータを調整するようにしたが、予測モータ温度T
pが第1の設定しきい値TIを越えるとアラームを出力
し、該アラームに基づいて、オペレータが上述したパラ
メータをモータ温度が低下する方向に調整するようにし
てもよい。すなわち、ステップS3からステップS5に
移行して、該ステップS5で予測モータ温度Tpが第1
の設定しきい値T1を越えるとアラームを発生するよう
にする。
【0032】
【発明の効果】本発明は、モータ温度を予測しその予測
モータ温度がオーバヒートを予防するために設定されて
いるしきい値を越えると、モータ温度が低下する方向に
各種パラメータを変更調整するようにしたから、モータ
温度はオーバヒートするまで上昇することはなく未然に
オーバヒートを防止することができる。その結果モータ
のオーバヒートによってロボットや機械装置等の動作が
停止することはなく、生産ラインを停止させることも未
然に防止することができ生産効率を上昇させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を産業用ロボットに適用した一実施形態
におけるロボット駆動制御系の要部ブロック図である。
【図2】同実施形態におけるモータのオーバヒート抑制
制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 ロボット制御装置 11 プロセッサボード 11a 中央演算処理装置(CPU) 11b ROM 11c RAM RB ロボット本体 21〜26 サーボモータ Se 温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ温度を測定し、該測定モータ温度
    に基づいて設定時間後のモータ温度を予測し、予測モー
    タ温度が設定しきい値より大きくなるとアラームを出力
    し、該アラームに基づいてモータの稼働特性を低下させ
    ることによってオーバヒート発生を防止するモータのオ
    ーバヒート抑制制御方法。
  2. 【請求項2】 モータ温度を測定し、該測定モータ温度
    に基づいて設定時間後のモータ温度を予測し、予測モー
    タ温度が設定しきい値より大きくなると、モータの最高
    速度を低下させるか、加減速時定数を大きくするか、オ
    ーバライド値を小さくするか動作停止時間を長くするか
    の少なくとも1つを行ないオーバヒートを防止するモー
    タのオーバヒート抑制制御方法。
  3. 【請求項3】 所定時間毎モータ温度を測定し、該測定
    モータ温度に基づいて設定時間後のモータ温度を予測
    し、予測モータ温度が第1の設定しきい値より大きくな
    ると、該第1の設定しきい値よりも低い第2の設定しき
    い値以下になるまでモータの最高速度を設定量順次低下
    かさせるか、加減速時定数を設定量順次大きくするか、
    オーバライド値を設定量順次小さくするか、動作停止時
    間を設定量順次長くするかの少なくとも1つを所定時間
    毎行ない、上記予測モータ温度が上記第2の設定しきい
    値以下になると、上記第1のしきい値を越えるまで変化
    させたモータの最高速度、加減速時定数、オーバライド
    値もしくは動作停止時間を所定時間毎所定量順次もとに
    戻してオーバヒートを防止するモータのオーバヒート抑
    制制御方法。
  4. 【請求項4】 測定モータ温度によって設定時間後のモ
    ータ温度を予測する代わりに、モータ温度及びモータ平
    均電流を測定し、該測定モータ温度及びモータ平均電流
    に基づいて設定時間後のモータ温度を予測する請求項
    1、請求項2または請求項3記載のモータのオーバヒー
    ト抑制制御方法。
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