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JPH1079130A - 光ディスク装置およびトラッキング方法 - Google Patents

光ディスク装置およびトラッキング方法

Info

Publication number
JPH1079130A
JPH1079130A JP24913596A JP24913596A JPH1079130A JP H1079130 A JPH1079130 A JP H1079130A JP 24913596 A JP24913596 A JP 24913596A JP 24913596 A JP24913596 A JP 24913596A JP H1079130 A JPH1079130 A JP H1079130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
signal
optical disk
marks
tracking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24913596A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Tosaka
進 登坂
Goro Fujita
五郎 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP24913596A priority Critical patent/JPH1079130A/ja
Publication of JPH1079130A publication Critical patent/JPH1079130A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキング制御を可能としつつ、ディスク
径方向のトラック密度を高くし、記録容量を増加させ
る。 【解決手段】 アドレスセグメントおよびデータセグメ
ントには、24SCKの長さのサーボエリアが設けら
れ、サーボエリア内にセグメントマークおよびトラック
マークがエンボス加工等によって形成される。サーボエ
リア内の第11および第12の位置にマーク1が形成さ
れ、第16および第17の位置にマーク2が形成され
る。マーク1およびマーク2は、それぞれ径方向に2ト
ラック周期で設けられ、且つその位相が180°異なら
される。偶数トラック/奇数トラックは、分割フォトデ
ィテクタによって得られるプッシュプル信号に基づいて
識別され、偶数トラックおよび奇数トラック間で、トラ
ッキングエラー信号の極性が反転しても、正しくトラッ
キング制御がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクへの
例えばコンピュータのデータの記録/再生を行う光ディ
スク装置、並びに光ディスク上のトラックを読み取り位
置が正しくトレースするように制御するトラッキング方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、大容量のディジタルデー
タの記憶が可能な利点を生かして、コンピュータの外部
記憶装置として使用される。光ディスクのトラッキング
サーボの方式としては、連続グルーブ方式とサンプルサ
ーボ方式とが知られている。連続グルーブ方式は、トラ
ックの両側にグルーブを設け、データ記録/再生用の主
ビームがトラックを走査する時に、トラック方向におい
てその前後に位置する二つの副ビームがそれぞれグルー
ブを走査するように構成し、二つの副ビームによる読み
取り出力が等しくなるように、主ビームの読み取り位置
を制御する。
【0003】サンプルサーボ方式は、エンボス加工等に
より予め設けられた3個のピットを含むサーボエリアを
一定の間隔で設ける。一つのピットは、各トラックのセ
ンターと一致する位置に設けられ、トラック方向におい
てその前後に設けられた二つのピットは、トラックセン
ターに対して、ディスク径方向に一定の距離で、且つ逆
方向に離された位置にそれぞれ設けられる。これらのピ
ットは、ウォブリングピットとも称される。記録/再生
用のレーザビームが二つのピットを走査する時に発生す
る読み取り信号のレベルが互いに等しくなるように、読
み取り位置が制御される。また、トラックセンター上に
形成されたピットの読み取り信号を利用して、再生クロ
ックを安定して生成することができる。
【0004】この発明は、サンプルサーボ方式を採用す
る光ディスクに関する。トラックを分割した物理的なデ
ータ単位の最小単位(セグメントと称する)にそれぞれ
サーボエリアを設ける場合、本願出願人は、図12に示
す構成のサーボエリアを配置することを提案している。
図12の例では、サーボエリアが24SCK(SCK
は、サーボエリアの読み取り信号に基づいて生成された
サーボクロックを意味する)の長さとされている。サー
ボクロックにより規定される位置を第1、第2、第3、
・・・、第24の位置で表すと、第3の位置から第7の
位置を利用してセグメントマークが形成され、第11お
よび第12の位置にマーク1が形成され、第16および
第17の位置にマーク2が形成される。これらのマーク
1およびマーク2をトラックマークと称する。
【0005】マーク1は、トラックセンターに対してデ
ィスク径方向の一の方向(例えば内側)に1/4・Tp
(Tp:トラックピッチ)ずれた場所にエンボス加工に
より形成され、マーク2は、トラックセンターに対して
ディスク径方向の他の方向(例えば外側)に1/4・T
p(Tp:トラックピッチ)ずれた場所にエンボス加工
により形成される。これらのマーク1およびマーク2が
ウォブリングピットである。従って、レーザビームがこ
れらのマークを横切った時の再生信号のレベルが等しく
なるように、レーザビームの読み取り位置を制御するこ
とによって、読み取り位置をトラックセンターに一致さ
せることができる。
【0006】また、1フレームが複数のセグメント例え
ば14セグメントからなり、14セグメント中の1個の
セグメントがアドレスデータが予め記録されているアド
レスセグメントとされ、他の13個のセグメントがデー
タ記録可能なデータセグメントとされる。そして、1セ
クタは、所定のサイズ例えば2Kバイトのサイズとさ
れ、1セクタが複数のアドレスセグメントおよびデータ
セグメントにより構成される。セグメントマークは、セ
グメントの種類の識別と、データセグメントがセクタの
先頭の場合、データセグメントがセクタの最後の場合、
それ以外の場合とを識別するために設けられている。す
なわち、図12に示すように、これらを区別するため
に、2クロック分の長さのエンボスピットが第3の位置
から第7の位置の間で、1クロックずつ位置がずれて設
けられている。
【0007】図12に示すサーボエリアでは、トラック
センターと一致する位置にクロックピットを設けていな
い。それによって、サーボエリアの長さを短くし、記録
データ量を増加させることが可能となる。クロックの再
生は、ディファレンシャル検出法によってなしうる。す
なわち、図13に示すように、マーク1およびマーク2
の再生信号RFの両肩部分の振幅を、サーボクロックS
CKに基づくサンプリング位置tb1、tb2、tc
1、tc2のそれぞれによりサンプリングし、サンプリ
ング出力のレベルb1、b2が互いに等しく、レベルc
1、c2が互いに等しくなるようにサーボクロックの位
相が制御される。なお、サンプリング位置tb0および
tc0のそれぞれで得られるレベルb0およびc0がト
ラッキングサーボのために使用される。すなわち、これ
らのレベルb0およびc0が等しくなるように、トラッ
キングサーボがかけられる。
【0008】さらに、セグメントマークの位置を検出す
るのにも上述したディファレンシャル検出法が使用され
る。このように、アドレスセグメントを間欠的に配し、
また、セグメントマークを各セグメントに設けることに
よって、セクタ単位でセクタナンバー、トラッキングア
ドレスを記録する必要をなくすことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、トラ
ックマークは、各トラックに設けられている。光ディス
クのデータ容量を増大させる一つの方法として、隣接ト
ラック間のトラックセンターのディスク径方向の距離
(トラックピッチTp)を小さくし、それによってトラ
ックの密度を高くすることが考えられる。しかしなが
ら、トラックマークを各トラックに設ける方法では、デ
ィスク径方向のトラックマーク間の距離が小さくなり、
トラックマークの再生信号に基づくトラッキングエラー
の検出が困難になる。
【0010】図14は、径方向の空間周波数(横軸)対
MTF(Modulation Transfer Function)(縦軸)の関係
を示す。このグラフは、レーザビームの波長が680
〔nm〕で、対物レンズの開口率NAが0.55の光ピ
ックアップを使用する場合の変化を示す。図14中に
は、トラックピッチTpが(Tp=1.6μm、Tp=
1.2μm、Tp=0.8μm)のそれぞれと対応する
空間周波数の位置が示されている。例えば1.2μmの
トラックピッチを0.8μmに小さくすると、図14か
ら分かるように、MTFが1/8程度に減少する。MT
Fが振幅の伝達特性を表しているので、MTFが小さく
なると、トラックマークを読み取った時に生じる信号の
レベルが小さくなり、正常なトラッキングサーボが困難
となる。
【0011】従って、この発明の目的は、トラック密度
を高くした時に正常なトラッキングサーボを行うことが
可能で、記録容量の増大を図ることが可能な光ディスク
装置およびトラッキング方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光デ
ィスク媒体上に同心円またはスパイラル状に形成された
トラックに対してディジタル情報を光学的に記録し、ま
たはトラックからディジタル情報を光学的に読み取るよ
うにした光ディスク装置において、光ディスク媒体は、
トラックのそれぞれに、トラック方向において間欠的に
且つディスク径方向において揃った位置にサーボエリア
が設けられ、サーボエリアには、トラック方向において
所定の距離離れて、予め物理的に形成された第1および
第2のマークが設けられ、第1および第2のマークは、
それぞれディスク径方向において、2トラック周期で設
けられ、且つディスク径方向の第1および第2のマーク
の位相が異なるものとされたものであり、光ディスク媒
体上に照射されたレーザビームの反射光を検出すること
によって、読み取り出力を発生するとともに、2分割さ
れ、分割位置がトラック中心と略一致する分割光ディテ
クタによってプッシュプル信号を発生する光学的ピック
アップと、光学的ピックアップの読み取り位置をディス
ク径方向に変位させるトラッキング手段と、読み取り出
力中の第1および第2のマークと対応する出力のレベル
を比較し、比較結果に基づいてトラッキングエラーを検
出すると共に、プッシュプル信号に基づいて生成された
隣接トラックを識別する情報に基づいて、トラッキング
エラーの方向を判別し、トラッキングエラーをゼロとす
るように、読み取り位置を制御するトラッキング制御手
段とからなることを特徴とする光ディスク装置である。
【0013】請求項6の発明は、光ディスク媒体上に同
心円またはスパイラル状に形成されたトラックに対して
ディジタル情報を光学的に記録し、またはトラックから
ディジタル情報を光学的に読み取るようにした光ディス
ク装置のトラッキング方法であって、光ディスク媒体
は、トラックのそれぞれに、トラック方向において間欠
的に且つディスク径方向において揃った位置にサーボエ
リアが設けられ、サーボエリアには、トラック方向にお
いて所定の距離離れて、予め物理的に形成された第1お
よび第2のマークが設けられ、第1および第2のマーク
は、それぞれディスク径方向において、2トラック周期
で設けられ、且つディスク径方向の第1および第2のマ
ークの位相が異なるものとされたものであり、光ディス
ク媒体上に照射されたレーザビームの反射光を検出する
ことによって、読み取り出力を発生するとともに、2分
割され、分割位置がトラック中心と略一致する分割光デ
ィテクタによってプッシュプル信号を発生するステップ
と、読み取り出力中の第1および第2のマークと対応す
る出力のレベルを比較し、比較結果に基づいてトラッキ
ングエラーを検出すると共に、プッシュプル信号に基づ
いて生成された隣接トラックを識別する情報に基づい
て、トラッキングエラーの方向を判別し、トラッキング
エラーをゼロとするように、読み取り位置を制御するス
テップとからなることを特徴とする光ディスク装置のト
ラッキング方法である。
【0014】トラックマークを構成するマーク1および
マーク2がディスク径方向に2トラックを周期として形
成され、また、マーク1およびマーク2のディスク径方
向の位相が異なるものとされている。従って、トラッキ
ングエラーを検出するためのトラックマークの径方向の
空間周波数が低下し、トラック密度を高くしてもトラッ
キングエラーを検出することができる。さらに、プッシ
ュプル信号から走査しているトラックを識別するので、
識別のためのマーク(ピット)、アドレスを付加する必
要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。最初にこの一実施例におけ
る光ディスク媒体について説明する。光ディスクは、例
えば3.5インチの径のMO(光磁気)ディスクであっ
て、その一面に渦巻き状にトラックが形成されたもので
ある。なお、この発明は、MOディスクに限らず、相変
化型の光ディスク等の他の種類の光ディスクに対しても
適用でき、また、トラックが同心円状に形成されていて
も良い。さらに、この発明は、記録可能な光ディスク、
再生専用の光ディスク、1枚の光ディスクの一面に記録
可能なエリアおよび再生専用のエリアを独立に有する光
ディスク、両面光ディスク等に対しても適用できる。
【0016】この発明の一実施例は、サンプルサーボ方
式であって、また、ゾーンCAV(Constant Angular Ve
locity) 方式の光ディスクである。なお、ゾーンCAV
方式は、一例であって、CAV方式、CLV(Constant
Linear Velocity)方式の光ディスクに対してもこの発明
を適用できる。
【0017】この発明の一実施例における光ディスク
は、図1に示すように、その径方向に複数のエリアが規
定されている。外周側から順に、GCP(Gray Code Par
t)エリア(736トラック)、バッファトラック(2ト
ラック)、コントロールトラック(5トラック)、バッ
ファトラック(2トラック)、テストトラック(5トラ
ック)、ユーザゾーン0、ユーザゾーン1、・・・・、
ユーザゾーン15、テストトラック(5トラック)、バ
ッファトラック(2トラック)、コントロールトラック
(5トラック)、バッファトラック(2トラック)、G
CPエリア(820トラック)がそれぞれ規定されてい
る。一例として、ユーザゾーン0のトラック数が84
8、ユーザゾーン1のトラック数が864、・・・と定
められている。
【0018】ゾーンCAVは、光ディスクを一定速度で
回転させ、各ゾーンに記録されるデータのクロック周波
数を可変することにより、各ゾーンの記録密度を略一定
とし、それによって、ディスクの回転制御を容易に実行
できると共に、単なるCAV方式と比較して記録容量を
増大させるものである。すなわち、光ディスクの線速度
は、外周側ほど大きいので、データクロックDCKの周
波数も外周側ほど高いものとされる。サーボクロックS
CKは、ゾーンと無関係に一定の周波数であり、データ
クロックDCKは、サーボクロックSCKのM/N倍し
た周波数のものとされる。上述したように、最外周のゾ
ーン0のデータクロックDCKの周波数が最も高く、最
内周のゾーン15のデータクロックDCKの周波数が最
も低いものとされている。
【0019】なお、GCPエリア、コントロールトラッ
ク、バッファトラックには、ユーザデータが記録されな
い。GCPエリアの所定数のセグメントには、グレーコ
ード化されたメディア情報(メディアの種類、フォーマ
ット等)が記録されている。コントロールトラックに
は、1トラック当りのセグメント数を示す情報、各ゾー
ンのスタートトラック番号の情報、各ゾーンのトータル
トラック数の情報、1セクタ当りのセグメント数の情報
等が記録されている。
【0020】図2は、セクタ構造を示すもので、黒い帯
部分がアドレスセグメントを表している。光ディスク上
では、トラックのそれぞれに、トラック方向において間
欠的に且つディスク径方向において揃った位置に、アド
レスセグメントおよびサーボエリアが設けられる。この
一実施例では、1セクタのユーザデータの量が2Kバイ
ト(2,048バイト)と規定されている。このセクタ
サイズは、一定であるが、ゾーンによって1セグメント
当りのバイト数(1データセグメントのデータエリアに
記録できるデータバイト容量)が異なるので、1セクタ
を構成するセグメント数は、ゾーンによって異なる。例
えばゾーン0では、1セグメント当り46バイトとな
り、1セクタ当り53セグメントとなる。ゾーン14で
は、1セグメント当り22バイトとなり、1セクタ当り
110セグメントとなる。
【0021】あるセグメントからセクタが開始され1セ
クタを構成するセグメント数が終わると、そのセクタを
終了し、最後のセグメント内に余ったバイトがあって
も、その余ったバイトを次のセクタとしては使用せず、
次のセグメントから次のセクタを開始する。従って、ゾ
ーンの先頭では、第0フレームのセグメント0からセク
タ0が開始する。このように、各ゾーンの先頭位置で
は、セクタ0の開始位置が径方向で一致した位置となる
が、それ以外では、セクタの先頭位置が一致しない。従
って、セクタの先頭位置を把握することがアクセスのた
めに必要である。
【0022】また、図3は、この一実施例の物理的なデ
ータ構造を示している。図3に示すように、1トラック
が100フレーム(フレーム0〜フレーム99)で構成
され、各フレームは、14個のセグメント(1個のアド
レスセグメントと13個のデータセグメント)により構
成される。従って、1フレームが1400セグメントで
ある。各フレームの先頭がアドレスセグメントであり、
残りの13個のセグメントがデータセグメントである。
1トラックには、データセグメント0〜データセグメン
ト1299の1300個のデータセグメントと、100
個のアドレスセグメントとが含まれる。
【0023】アドレスセグメントは、サーボクロックS
CKを基準として、216SCKの長さのものである。
セグメントの先頭にサーボエリア(24SCK)が位置
し、次の10SCKがブランクとされ、その次の84S
CKがアドレスのエリアとされ、アドレスセグメントの
最後に、ALPC(Automatic Laser Power Control)エ
リア(98SCK)が設けられている。アドレスセグメ
ントは、エンボス加工等により予めディスク上に形成さ
れている。ALPCエリアは、読み取りレーザパワーを
所定のものに制御するために使用される。
【0024】データセグメントも、アドレスセグメント
と同じ長さ(216SCK)とされており、エンボス加
工等で形成されたサーボエリア(24SCK)が先頭に
位置している。サーボエリアの後に、データクロックを
DCKで表すと、12DCKの長さのプリライトエリア
PRと、データエリアと、4DCKの長さのポストライ
トエリアPOとが配されている。ゾーンによって、デー
タクロックDCKの周波数が異なるので、データエリア
中には、176DCK〜368DCKのデータが記録さ
れる。
【0025】プリライトエリアPRは、ディスクがデー
タ記録に対して安定な温度となるように予熱するのに必
要な距離を確保すると共に、複屈折などによるDC変動
を抑えるクランプエリアとして機能する。ポストライト
エリアPOは、オーバーライト時において、記録されて
いたデータの消し残りを無くすと共に、グルーブのエッ
ジによって生じるデータの干渉を避ける距離を確保する
ために設けられている。なお、このグルーブは、トラッ
キング制御用のものではなく、ディスク成形上の悪影響
を軽減するためのもので、例えばλ/8(λ:レーザの
波長)の深さとされる。
【0026】図4は、セクタフォーマットを示す。各セ
クタのデータとしては、2,048バイトのユーザデー
タと、エラー訂正符号の冗長コード(256バイト)
と、エラー検出用のCRCコード(8バイト)と、ユー
ザデファインドデータ(40バイト)との合計2,35
2バイトが含まれる。そして、データエリアの前に、6
6バイトのリファレンスデータが付加され、1セクタが
2,418バイトのサイズとされている。
【0027】リファレンスデータは、その再生RF信号
の波形を示すように、4バイト分の8Tパターンと、1
2バイト分の2Tパターンを4回繰り返し、さらに検出
された情報を設定するための余裕分として2バイトのオ
ール`0' のパターンとからなる。このリファレンスデー
タは、ユーザデータと同様に、ゾーンCAV方式で記録
される。2Tパターンは、記録パワー変動等によるDC
的なピット位置のずれを再生時に補正するために用いら
れる。8Tパターンは、パーシャル・レスポンスによる
3値検出の時のスレッショルドを設定するために用いら
れる。
【0028】図5を参照して、サーボエリアについて説
明する。図5Aは、アドレスセグメントに設けられたサ
ーボエリアを示し、図5Bは、データセグメントに設け
られたサーボエリアを示す。上述したように、両セグメ
ントに関して、サーボエリアは、24SCKの長さを有
する。図5Aに示すアドレスセグメントの場合、サーボ
エリアの前にデータセグメントのポストライトエリアP
O(4DCK)が位置し、サーボエリアの後に、そのア
ドレスセグメントのブランクエリア(10SCK)が位
置している。ポストライトエリアPOまでは、データク
ロックDCKを基準として、データが記録され、サーボ
エリアでは、サーボクロックSCKを基準として、予め
ピットが形成され、ブランクエリアより後のアドレスコ
ードもサーボクロックSCKを基準として予めピットが
形成されている。
【0029】図5Bに示すデータセグメントの場合で
は、サーボエリアの前にデータセグメントのポストライ
トエリアPO(4DCK)が位置し、サーボエリアの後
に、そのデータセグメントのプリライトエリア(12D
CK)が位置している。ポストライトエリアPOまで
は、データクロックDCKを基準として、データが記録
され、サーボエリアでは、サーボクロックSCKを基準
として、予めピットが形成され、プリライトエリアより
後では、データクロックDCKを基準として、データが
記録される。なお、グルーブは、データ記録可能なエリ
アにおいて、トラックと平行して設けられている。
【0030】アドレスセグメントおよびデータセグメン
トは、同一のサーボエリアの構成を有している。すなわ
ち、サーボエリア内の位置をサーボクロックSCKに基
づいて第1の位置〜第24の位置と規定する時に、第3
の位置から第7の位置にセグメントマークが記録され、
第11および第12の位置にマーク1が記録され、第1
6および第17の位置にマーク2が記録される。これら
のマーク1およびマーク2は、トラックマークを形成す
る。トラックマークは、先に提案されている光ディスク
(図12参照)と同様に、トラッキングエラーの検出と
クロック再生のために使用される。また、セグメントマ
ークは、先に提案されている光ディスクと同様に規定さ
れている。すなわち、アドレスセグメントとデータセグ
メントを区別し、また、セクタの先頭、セクタの最後、
その他のデータセグメントを区別する。図5Bは、これ
らのデータセグメントのそれぞれの偶数トラックおよび
奇数トラックを示している。
【0031】マーク1およびマーク2の長さが2サーボ
クロック分としているのは、ピットの形成されていない
ミラー部分を少なくすることによって、ディスク成形時
にゴーストピットが発生し難くするためであり、また、
ピットと対応して再生RF信号を安定に得るためであ
る。しかも、マーク1およびマーク2の間隔を所定間隔
例えば5SCK以上離すことによって、各ピットと対応
する再生RF信号間の干渉を小さくすることができる。
【0032】この発明の一実施例では、ディスク径方向
において、隣接する第1のトラック(偶数トラックと称
する)のトラックセンターおよび第2のトラック(奇数
トラックと称する)のトラックセンターの中間位置であ
って、且つ偶数トラックおよび奇数トラックのそれぞれ
のセンターに対して、ずれの方向が異なるように、マー
ク1およびマーク2を形成する。図5の例では、偶数ト
ラックに対しては、マーク1が1/2・Tp(Tp:ト
ラックピッチ)の量で、ディスクの例えば内側(図面の
下側)の方向のずれを有し、マーク2が1/2・Tpの
量で、ディスクの例えば外側(図面の上側)の方向のず
れを有する。一方、奇数トラックに対しては、マーク1
が1/2・Tpの量で、ディスクの例えば外側(図面の
上側)の方向のずれを有し、マーク2が1/2・Tpの
量で、ディスクの例えば内側(図面の下側)の方向のず
れを有する。
【0033】偶数トラックおよび奇数トラックと、マー
ク1およびマーク2の関係は、アドレスセグメントおよ
びデータセグメントと無関係に共通である。また、光デ
ィスク上のトラッキング制御が必要とされる全トラック
に対して、上述した関係が成立するように、サーボエリ
アが形成される。しかしながら、必ずしも、光ディスク
上の全トラックに対して、マーク1およびマーク2と、
偶数トラックおよび奇数トラックの関係を同一にする必
要はない。すなわち、識別できる領域例えばゾーンによ
って、この関係が反転するようにしても良い。具体的に
は、偶数番目のゾーンと奇数番目のゾーンとで、関係が
反転するようにしても良い。
【0034】この発明では、マーク1およびマーク2の
それぞれは、ディスク径方向において、2トラックを周
期として繰り返し、その繰り返しの位相が180°異な
るものとされている。従来では、各トラックに1対のウ
ォブリングピットを必要としていた。従って、マーク1
およびマーク2のそれぞれのディスク径方向の繰り返し
周期が1トラックであった。この発明は、マーク1およ
びマーク2のディスク径方向の繰り返し周期を2トラッ
クとすることができるので、トラックピッチTpを従来
と同じとした時には、ディスク径方向の空間周波数を下
げることができる。従って、この発明は、MTFを大き
くすることができる。また、MTFを従来の方法と同程
度のものとする場合では、トラックピッチTpをより小
さくすることができる。すなわち、トラック密度を高く
することができる。
【0035】トラッキングサーボは、従来と同様に、マ
ーク1の読み取り信号のレベルとマーク2の読み取り信
号のレベルとが等しくなるように、光ピックアップの読
み取り位置を制御する構成である。この発明は、上述し
たように、トラックマークを形成するので、偶数トラッ
クと、奇数トラックの間で、トラッキングエラーの方向
と、検出されたトラッキングエラー信号の極性が反対と
なる。従って、目的とするトラックに正しく引き込むた
めには、偶数トラックと奇数トラックを識別する必要が
ある。後述するように、この発明では、光ディスクを読
み取る光ピックアップからプッシュプル信号を出力し、
このプッシュプル信号に基づいて、偶数トラックおよび
奇数トラックを識別する。従って、この発明は、識別の
ために、特別のピット、あるいはアドレスを必要としな
い。
【0036】図6を参照して、アドレスセグメントのア
ドレスコードについて説明する。図6は、アドレスセグ
メントの全体を示す。先頭の24SCKの長さのサーボ
エリアには、上述したように、セグメントマークおよび
トラックマークが形成されている。その後に、10SC
Kの長さのブランク区間が存在し、さらにその後に、8
4SCKの長さのアドレスコードが記録される。アドレ
スコードに続いて98SCKの長さのALPCエリアが
設けられている。
【0037】アドレスコードは、エンボス加工等により
予め記録され、トラック方向の位置情報を示すものであ
る。アドレスコードは、図6に拡大して示すアドレスコ
ードを有する。アドレスコードは、さらに、アクセスコ
ード(AM、A2、A3、AL、パリティ)とフレーム
コード(FM、FL)とに分けられる。
【0038】AM、A2、A3、ALは、16ビットの
トラックアドレスを4ビットづつに区切って、各4ビッ
トをグレイコードとして符号化したものである。すなわ
ち、16ビットのアドレスを上位側から4ビットづつに
区切り、各4ビットがグレイコードとして符号化され、
それぞれサーボクロックで規定される、第1の位置〜第
12の位置にピットとして記録される。トラックアドレ
スに対して、12SCKの長さのパリティが付加され
る。このパリティは、トラックアドレスの同じ位の4ビ
ットに対する偶数パリティである。トラックアドレスに
よって、そのディスク上のトラックの位置情報が与えら
れる。従って、トラックアドレスが示すトラック番号か
ら偶数トラックと奇数トラックを識別することも可能で
ある。
【0039】FM、FLは、フレームコードである。フ
レームコードは、8ビットのフレームアドレスを4ビッ
トづつ区切り、各4ビットをグレイコードとして符号化
し、それぞれサーボクロックで規定される、第1の位置
〜第12の位置にピットとして記録されたものである。
フレームアドレスは、トラック内のフレーム(第0フレ
ーム〜第99フレーム)を示す。
【0040】図7は、4ビットのデータをグレイコード
に符号化し、12個の位置に記録する方法の一例を示
す。0〜Fは、4ビットのコードの値であり、図のよう
に、この値に対応したピットが12SCKの区間内に形
成される。上述したアクセスコード、フレームコード、
追加アドレスは、図7に示すテーブルに従ってグレイコ
ードに符号化される。
【0041】上述したフォーマットは、記録可能なディ
スク(消去可能なディスクおよび1回記録可能なディス
ク)、再生専用のディスクの何れに対しても適用可能で
ある。図8は、MOディスクに対してこの発明を適用し
た場合の光ディスク装置の構成を示す。
【0042】図8において、1が上述したフォーマット
を有する光ディスクである。光ディスク1は、スピンド
ルモータ2およびスピンドル制御部3によって、一定の
回転速度(例えば2400rpm )で回転される。光ディ
スク1に対して、光ピックアップ4からのレーザ光が照
射される。光ピックアップ4は、図示しないが、レーザ
源、対物レンズ、ビームスプリッタ等の光学系、光ディ
スク1で反射された光を検出するディテクタ等からな
る。レーザ源からのレーザ光は、レーザ制御部5によっ
てその光量が制御される。
【0043】この一実施例は、光ディスク1がMOディ
スクであり、磁界変調方式を採用しているので、磁気ヘ
ッド6が設けられ、磁気ヘッド6を駆動するマグネット
ドライバ7に対して記録データが供給される。記録デー
タは、データエンコーダ9により生成される。外部のホ
ストコンピュータ10からインターフェース例えばSC
SIを介して転送されたデータがコントローラ9を介し
てデータエンコーダ8に供給される。コントローラ9に
は、ホストコンピュータ10からライト、リード等のコ
マンドも供給される。そして、磁気ヘッド6によって記
録データがNRZI方式でもって記録される。
【0044】なお、ディジタル信号をMOディスクに対
して記録する方法としては、光変調方式、磁界変調方式
がある。光変調方式は、一定方向に外部磁界を印加した
状態で、レーザ光を記録データで変調する方式である。
磁界変調方式としては、一定の光量のレーザ光を照射し
た状態で、外部磁界を記録データで変調する単純磁界変
調方式と、記録データにより磁界を変調すると共に、レ
ーザ光をパルス発光させる、レーザストローブ磁界変調
方式とがある。この発明は、これらの何れの記録方法も
使用することができる。
【0045】光ピックアップ4による読み取り位置は、
径方向に変位可能とされている。具体的には、径方向の
大きな変位を受け持つ粗調整手段と、小さな変位を受け
持つ微調整手段とがある。リニアモータ等によって、粗
調整手段が構成され、回動ミラー、可動対物レンズ等に
よって、微調整手段(トラッキング手段)が構成され
る。また、光ピックアップ4の位置を固定し、光ディス
ク1を変位させるようにしたトラッキング手段も採用し
ても良い。さらに、光ピックアップ4からのレーザ光が
正しくディスク上にフォーカスするように、光ディスク
1と光ピックアップ4間の対向距離を調整するフォーカ
ス手段も設けられている。
【0046】光ディスク1が図示しないローディング機
構により装着されると、スピンドルモータ2による回転
駆動が開始し、光ディスク1が規定の回転速度に達する
と、光ピックアップ4が光ディスク1の内周側あるいは
外周側のGCPエリアを読み取るように、読み取り位置
が制御される。このGCPエリアにおいて、フォーカス
の引込みがなされ、その後、記録あるいは再生動作がな
される。
【0047】光ピックアップ4のディテクタにより検出
された再生RF信号がI−V変換およびマトリクス演算
部11に供給される。ディテクタの出力信号が電流とし
て発生するので、I−V変換により電圧出力が形成され
る。さらに、マトリクス演算を行うことによって、和信
号RFs、差信号RFd、プッシュプル信号PP、フォ
ーカスエラー信号FE等が生成される。フォーカスエラ
ー信号FEがサーボコントロール部12に供給される。
サーボコントロール部12は、レーザ光のフォーカスを
適切なものとするために、光ピックアップ4内のフォー
カス手段を駆動する信号を発生する。
【0048】図9は、光ピックアップ4に設けられた光
ディテクタの一例を示す。光ディスク1で反射されたレ
ーザ光がマイクロプリズム31に入射され、直進光がフ
ォトディテクタ32に照射され、45°の反射光がフォ
トディテクタ33に照射される。フォトディテクタ32
は、トラックセンターと略一致する中心線(1点鎖線で
示す)で2分割され、各分割領域が中心線と直交する方
向に3分割されたものである。中心線を挟んで接する領
域の対をそれぞれ(A1、A2)(B1、B2)(C
1、C2)と表す。フォトディテクタ33は、中心線と
直交する方向に3分割されたものであり、各領域にD、
E、Fの符号を付して示す。フォトディテクタ32およ
び33上に描かれている破線の円は、トラックセンター
をレーザビームが走査した時の戻りビームのスポットを
表している。
【0049】フォトディテクタ32および33の各領域
の検出信号は、独立に取り出され、領域と検出信号を同
一の参照符号で示すと、下記の演算によって、信号が生
成される。但し、A=A1+A2、B=B1+B2、C
=C1+C2である。 和信号RFs=(A+B+C)+(D+E+F) 差信号RFd=(A+B+C)−(D+E+F) フォーカスエラー信号 FE=(A+C−B)−(D+F−E) プッシュプル信号 PP=B1−B2 なお、RF信号等を取り出すフォトディテクタとして
は、図9に示す構成に限定されない。
【0050】図8に戻って説明すると、和信号RFs
は、クランプ回路13を介してA/D変換器14に供給
され、A/D変換器14の出力信号がPLL部15に供
給される。PLL部15は、サーボエリア内のトラック
マークの再生信号に同期したサーボクロックSCKと、
記録データと同期したデータクロックDCKとを生成す
る。サーボクロックSCKおよびデータクロックDCK
がタイミング生成部22に供給される。また、サーボク
ロックSCKがA/D変換器14に対してサンプリング
クロックとして供給される。
【0051】差信号RFdがクランプ回路16を介して
A/D変換器17に供給される。A/D変換器17のサ
ンプリングクロックとして、データクロックDCKが供
給され、A/D変換器17の出力信号がデータ検出部1
8に供給される。データ検出部18には、タイミン生成
部22からデータ同期信号DSYが供給される。データ
検出部18では、ディジタルイコライザによる波形等化
処理がなされ、ビタビ復号によって検出信号の誤りが訂
正される。また、データ検出部18では、ディジタル変
調の復調がなされ、復調出力が2値化される。データ検
出部18の出力に取り出された再生データがコントロー
ラ9を通じてホストコンピュータ10に転送される。
【0052】さらに、プッシュプル信号PPがクランプ
回路19を介してA/D変換器20に供給される。クラ
ンプ回路13、16および19によって、再生信号の低
域周波数変動が除去される。A/D変換器20の出力が
極性判別部21に供給される。極性判別部21は、プッ
シュプル信号PPに基づいて、奇数トラックおよび偶数
トラックを識別する識別信号を発生する。極性判別部2
1に対してタイミング生成部22からトラックマークサ
ンプリング信号が供給される。
【0053】極性判別部21における極性判別動作につ
いて図10を参照して説明する。図10Aに、図5に示
すサーボエリアのトラックマークの部分を拡大して示
す。上述したように、マーク1およびマーク2のそれぞ
れは、ディスク径方向において、2トラックを周期とし
て繰り返し、その繰り返しの位相が180°異なるもの
とされている。従って、偶数トラック上をビームスポッ
ト34aが走査した時に、プッシュプル信号PPとして
図10Bに示すものが得られる。すなわち、マーク1と
対応して負極性となり、マーク2と対応して正極性とな
る信号が得られる。若し、奇数トラックをビームスポッ
ト34bが走査する場合では、プッシュプル信号PPの
極性が図10Bに示すものと反転する。プッシュプル信
号PPには、光学的なレンズ移動や、ディスクスキュー
の影響によりDC(直流)オフセットが含まれている。
【0054】極性判別部21に対して、図10Cに示す
トラックマークサンプリングパルスが供給される。この
パルスによって、マーク1の中心およびマーク2の中心
とそれぞれ対応するプッシュプル信号のレベルL1およ
びL2がサンプリングされ、ホールドされる。さらに、
DCオフセットを除去するためにマーク1あるいはマー
ク2の付近のレベルL3がサンプル/ホールドされる。
【0055】極性判別部21では、DCオフセットを除
去したレベルL1´およびL2´を下記のように求め
る。 L1´=L1−L3 L2´=L2−L3
【0056】この補正後のレベルL1´およびL2´の
極性から識別信号を発生する。すなわち、(L1´=
−、L2´=+)(図10の場合)であれば、偶数トラ
ック上を走査していると判断し、(L1´=+、L2´
=−)であれば、奇数トラック上を走査していると判断
する。
【0057】極性判別部21の他の例として、プッシュ
プル信号PPのサンプリングレベルL1およびL2の差
分(Ld=L1−L2)に基づいて識別信号を生成する
ものがある。すなわち、(Ld=−)ならば、偶数トラ
ック上を走査しており、(Ld=+)ならば、奇数トラ
ック上を走査しているものと決定する。この他の例で
は、差分Ldを形成するので、DCオフセットの影響を
キャンセルすることができ、レベルL3を検出する必要
がない。
【0058】再び、図8を参照して説明すると、上述し
たように生成された極性判別部21からの識別信号と和
信号RFsのディジタル出力がトラッキングエラー生成
部23に対して供給される。トラッキングエラー生成部
23に対してタイミング生成部22からのサンプリング
パルスが供給される。トラッキングエラー生成部23
は、サーボエリア内のトラックマーク(マーク1および
マーク2)の再生信号(和信号RFs)のレベルをサン
プリングし、マーク1およびマーク2と対応する再生信
号の振幅の差をトラッキングエラー信号TEして出力す
る。
【0059】トラッキングエラー信号TEがサーボコン
トロール部12に供給される。サーボコントロール部1
2は、トラッキングエラー信号TEが0となるように、
光ピックアップ4内のトラッキング手段を駆動するトラ
ッキング駆動信号を発生する。さらに、トラッキングエ
ラー生成部23は、トラック位置エラー信号TPEも発
生する。トラック位置エラー信号TPEが光ディスク装
置の動作を全体的に制御するコントローラ24に対して
供給される。
【0060】トラック位置エラー信号TPEは、極性判
別部21が出力する識別信号が変化した時に、すなわ
ち、走査するトラックが隣のトラックに移ったことを示
す信号である。図11は、コントローラ24の動作を示
しており、トラック位置エラー信号TPEを受け取る
と、制御動作が開始する(ステップST1)。記録モー
ド(記録動作あるいは記録検証動作を意味する)である
かが、ステップST2で決定される。若し、記録モード
でなければ、制御を行わず、終了のステップST4に移
る。
【0061】ステップST2において、記録モードであ
ると決定されると、処理がステップST3に移り、レー
ザパワーがライトパワーからリードパワーへ低下され
る。同時に、磁気ヘッド6による磁界の印加が停止され
る。このステップST3の制御によって、記録動作が直
ちに停止する。それによって、誤って意図しないトラッ
クのデータを書き換えてしまう誤動作を防止することが
できる。
【0062】
【発明の効果】この発明は、トラッキングエラーを検出
するための二つのマークをディスク径方向において2ト
ラック周期で形成するので、マークの径方向の空間周波
数を低くすることができる。従って、トラック密度を高
くすることが可能となり、記録容量を増大させることが
できる。また、この発明は、トラックマークのプッシュ
プル信号によって、走査しているトラックを識別するの
で、識別のための特別なマーク(ピット)、アドレスを
付加する必要がない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ディスク媒体の一実施例のエ
リア分割を説明するための略線図である。
【図2】この発明による光ディスク媒体の一実施例のセ
クタ構造を説明するための略線図である。
【図3】この発明の一実施例におけるデータ構造を説明
するための略線図である。
【図4】この発明の一実施例におけるセクタ構造および
リファレンス信号の説明に用いる略線図である。
【図5】この発明の一実施例におけるサーボエリアの構
成を示す略線図である。
【図6】アドレスセグメントおよびアドレスコードの説
明に用いる略線図である。
【図7】アドレスコードおよび追加アドレスをグレイコ
ードに符号化する時のデータ変換の説明に用いる略線図
である。
【図8】この発明が適用された光ディスク装置の一実施
例のブロック図である。
【図9】この発明の一実施例に使用することができるフ
ォトディテクタの説明のための略線図である。
【図10】この発明の一実施例における極性判別部の動
作を説明するための波形図である。
【図11】この発明の一実施例におけるトラック位置エ
ラー信号に基づく制御動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図12】先に提案されている光ディスクのサーボエリ
アの構成を示す略線図である。
【図13】先に提案されている光ディスクのピットの読
み取り方法の説明のための略線図である。
【図14】ディスク径方向の空間周波数とMTFとの関
係を示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・光ディスク、4・・・光ピックアップ、6・・
・磁気ヘッド、15・・・PLL部、21・・・極性判
別部、23・・・トラッキングエラー生成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク媒体上に同心円またはスパイ
    ラル状に形成されたトラックに対してディジタル情報を
    光学的に記録し、または上記トラックからディジタル情
    報を光学的に読み取るようにした光ディスク装置におい
    て、 上記光ディスク媒体は、上記トラックのそれぞれに、ト
    ラック方向において間欠的に且つディスク径方向におい
    て揃った位置にサーボエリアが設けられ、 上記サーボエリアには、上記トラック方向において所定
    の距離離れて、予め物理的に形成された第1および第2
    のマークが設けられ、 上記第1および第2のマークは、それぞれディスク径方
    向において、2トラック周期で設けられ、且つ上記ディ
    スク径方向の上記第1および第2のマークの位相が異な
    るものとされたものであり、 上記光ディスク媒体上に照射されたレーザビームの反射
    光を検出することによって、読み取り出力を発生すると
    ともに、2分割され、分割位置がトラック中心と略一致
    する分割光ディテクタによってプッシュプル信号を発生
    する光学的ピックアップと、 上記光学的ピックアップの読み取り位置をディスク径方
    向に変位させるトラッキング手段と、 上記読み取り出力中の上記第1および上記第2のマーク
    と対応する出力のレベルを比較し、比較結果に基づいて
    トラッキングエラーを検出すると共に、上記プッシュプ
    ル信号に基づいて生成された隣接トラックを識別する情
    報に基づいて、トラッキングエラーの方向を判別し、上
    記トラッキングエラーをゼロとするように、上記読み取
    り位置を制御するトラッキング制御手段とからなること
    を特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1および第2のマークの位相が略180°異なる
    ものとされたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記プッシュプル信号中の第1の信号および第2の信号
    をそれぞれサンプリングし、上記第1の信号および上記
    第2の信号のそれぞれのサンプリング出力の極性に基づ
    いて、隣接トラックを識別することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記プッシュプル信号中の第1の信号および第2の信号
    をそれぞれサンプリングし、上記第1の信号および上記
    第2の信号のそれぞれのサンプリング出力の差分信号を
    形成し、上記差分信号の極性に基づいて、隣接トラック
    を識別することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記隣接トラックを識別する情報が記録動作中に変化し
    たことを検出し、トラック位置エラー信号を生成し、上
    記トラック位置エラー信号によって、記録動作を停止す
    るように制御することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスク媒体上に同心円またはスパイ
    ラル状に形成されたトラックに対してディジタル情報を
    光学的に記録し、または上記トラックからディジタル情
    報を光学的に読み取るようにした光ディスク装置のトラ
    ッキング方法であって、 上記光ディスク媒体は、上記トラックのそれぞれに、ト
    ラック方向において間欠的に且つディスク径方向におい
    て揃った位置にサーボエリアが設けられ、 上記サーボエリアには、上記トラック方向において所定
    の距離離れて、予め物理的に形成された第1および第2
    のマークが設けられ、 上記第1および第2のマークは、それぞれディスク径方
    向において、2トラック周期で設けられ、且つ上記ディ
    スク径方向の上記第1および第2のマークの位相が異な
    るものとされたものであり、 上記光ディスク媒体上に照射されたレーザビームの反射
    光を検出することによって、読み取り出力を発生すると
    ともに、2分割され、分割位置がトラック中心と略一致
    する分割光ディテクタによってプッシュプル信号を発生
    するステップと、 上記読み取り出力中の上記第1および上記第2のマーク
    と対応する出力のレベルを比較し、比較結果に基づいて
    トラッキングエラーを検出すると共に、上記プッシュプ
    ル信号に基づいて生成された隣接トラックを識別する情
    報に基づいて、トラッキングエラーの方向を判別し、上
    記トラッキングエラーをゼロとするように、上記読み取
    り位置を制御するステップとからなることを特徴とする
    光ディスク装置のトラッキング方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100369130C (zh) * 2005-12-12 2008-02-13 威盛电子股份有限公司 伺服控制装置、光盘机及伺服控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100369130C (zh) * 2005-12-12 2008-02-13 威盛电子股份有限公司 伺服控制装置、光盘机及伺服控制方法

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