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JPH1078751A - 音楽学習装置及び音楽学習方法 - Google Patents

音楽学習装置及び音楽学習方法

Info

Publication number
JPH1078751A
JPH1078751A JP25383396A JP25383396A JPH1078751A JP H1078751 A JPH1078751 A JP H1078751A JP 25383396 A JP25383396 A JP 25383396A JP 25383396 A JP25383396 A JP 25383396A JP H1078751 A JPH1078751 A JP H1078751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
score
melody
data
learner
music
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25383396A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Fujita
敏夫 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
C V Mitsukusu Kk
Eideitsukusu Kk
PERSONAL SOFT KK
Original Assignee
C V Mitsukusu Kk
Eideitsukusu Kk
PERSONAL SOFT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by C V Mitsukusu Kk, Eideitsukusu Kk, PERSONAL SOFT KK filed Critical C V Mitsukusu Kk
Priority to JP25383396A priority Critical patent/JPH1078751A/ja
Publication of JPH1078751A publication Critical patent/JPH1078751A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソルフェージュの聴音及び新曲視唱の学習を
低コストで効率的に行なう。 【解決手段】 HDDに予め多数の楽譜データを記憶さ
せておき、学習者の所定操作に応じて適当な楽譜データ
に基づいた旋律を演奏することにより聴音テストの出題
を実行する(S18)。この聴音結果を学習者が楽譜の
形式で入力すると(S19)、CPUは、入力された楽
譜の音符休符記号を正しい楽譜の音符休符記号に照らし
て楽譜の添削及び採点を実行しその結果をディスプレイ
画面に表示する(S20)。また、この得点により学習
者のクラス分けが行なわれ(S21)、次の出題では学
習者の属するクラスに応じた複雑さを有する問題が選択
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音楽学習装置及び音
楽学習方法に関し、特にソルフェージュ等の聴音及び視
唱の練習に好適な音楽学習装置及び音楽学習方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ソルフェージュは音楽高校、大学等の入
学試験科目のひとつともなっており、そのテストは聴
音、視唱、楽典という3種類のテストから成っている。
聴音テストは、ピアノ等により演奏された比較的短い旋
律を聴取し、これにより楽譜を作成するというものであ
る。また新曲視唱テストは、新規の楽譜を見て即座にこ
れを唱するものである。更に楽典テストは、楽曲を譜面
に記すための記譜法に関する理論の理解を測るものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】音楽高校、大学等を受
験しようとする者は、通常、長い年月に渡りこのソルフ
ェージュ学習を継続している。ソルフェージュの中で聴
音及び視唱は独習が困難であるため、一般には、特別な
音楽教室に通ったり個人的に教師に師事して練習を積ん
だりすることが行なわれている。しかしながら、専門性
を有する学習であるため以下のような幾つかの問題点が
あった。
【0004】音楽教室にて複数の他の学習者と共に学ぶ
場合には必ずしも各個人のレベルに合った学習が行なえ
ないから、個人的に教師に師事することが当然望まし
い。しかしながら、これに要する費用は決して安くな
く、しかも短期間に習得することは殆ど不可能であるた
めその出費の総額は大きなものとなる。更に、近地に適
当な教師が居ない場合、学習のために定期的に遠方まで
出向く必要があり、交通費等の間接的な負担も相当なも
のとなる。
【0005】また、学習者自らの都合に合わせた時間に
学習を行なうことは不可能であり、その頻度も教師側の
都合に左右されることが多い。更に、ソルフェージュ学
習では、同一の学習者に対し同一問題を反復して使用す
ることは学習効果の点から好ましくない。このため、教
師側は常に新規の問題を用意する必要があり、この負担
が重いことから、長い時間の学習や極く短い間隔での頻
繁な学習を行なうことは殆ど不可能であった。すなわ
ち、学習者が短期間で能力を向上させたいという要望を
有していても、これを満たすことは教師側の都合により
困難であった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、ソルフ
ェージュの中でも特に独習が困難であった聴音及び新曲
視唱の学習を低廉なコストにて効率的に行なうための音
楽学習装置及び音楽学習方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る第1の音楽学習装置は、 a)複数の旋律に対応する楽譜データを記憶しておく記憶
手段と、 b)該記憶手段から選択して読み出した楽譜データに基づ
いて旋律を演奏する出題演奏手段と、 c)該出題演奏手段により演奏された音を外部に出力する
出力手段と、 d)該出力手段を通して旋律を聴取した学習者が解答を楽
譜として入力するための楽譜入力手段と、 e)前記楽譜入力手段の操作により入力された楽譜と前記
出題演奏手段にて演奏された楽譜データに基づく楽譜と
を比較して相違箇所を抽出する抽出手段と、 f)前記楽譜入力手段により入力された楽譜又は前記抽出
手段により抽出された相違箇所を明示した楽譜を表示す
る表示手段と、 を備えることを特徴とする。
【0008】本発明に係る第2の音楽学習装置は、上記
第1の音楽学習装置において、前記抽出手段にて抽出さ
れた相違箇所に基づき解答を採点する採点手段を更に備
え、該採点結果を前記表示手段に表示する構成としてい
る。
【0009】本発明に係る第3の音楽学習装置は、上記
第2の音楽学習装置において、前記採点手段の採点結果
に基づき学習者の習熟度を示すレベルを決定するレベル
決定手段を更に備え、前記記憶手段には複数のレベルに
対応してそれぞれ複雑さの相違する楽譜データを記憶し
ておき、前記出題演奏手段は前記レベル決定手段にて決
定されたレベルに応じた楽譜データを選択して演奏する
構成としている。
【0010】本発明に係る第4の音楽学習装置は、上記
第1乃至3のいずれかの音楽学習装置において、外部記
憶素子を装着し該外部記憶素子のデータを読み取る読取
手段、又は、データを外部から取り込む受信手段と、該
読取手段にて読み取ったデータ又は該受信手段にて受信
したデータを前記記憶手段に書き込む書込手段とを更に
備える構成としている。
【0011】本発明に係る第5の音楽学習装置は、上記
第1乃至4のいずれかの音楽学習装置において、前記記
憶手段に記憶している楽譜データを楽譜として前記表示
手段に表示することにより出題を行なう出題表示手段
と、学習者の指示に応じて該表示手段に表示させた楽譜
に対応する旋律を演奏する解答演奏手段と、該解答演奏
手段により演奏され前記出力手段から発せられる旋律と
前記表示手段に表示された楽譜に従って学習者自らが唱
した旋律との相違を該学習者が判断した結果を点数とし
て入力するための得点入力手段と、を更に備えることを
特徴としている。
【0012】本発明に係る第6の音楽学習装置は、上記
第5の音楽学習装置において、所定の操作により前記表
示手段に表示した楽譜による旋律の最初の音及び最後の
音を演奏する単音演奏手段を更に備えることを特徴とし
ている。
【0013】また、上記課題を解決するために成された
本発明に係る第1の音楽学習方法は、学習者が操作する
ための入力手段と、音を外部に出力する出力手段と、表
示手段と、記憶手段とを含む音楽学習装置を用いた音楽
学習方法において、 a)記憶手段に記憶されている複数の旋律に対応する楽譜
データの中から選択して読み出した楽譜データに基づい
て旋律を演奏し、出力手段を介して外部に音を出力する
出題演奏ステップと、 b)演奏された旋律を学習者が聴取した結果として入力手
段の操作により入力される楽譜を解答として受け付ける
解答受付ステップと、 c)解答の楽譜と出題の楽譜データに基づく楽譜とを比較
して相違箇所を抽出し、抽出した相違箇所を明示した楽
譜を表示手段に表示する解答処理ステップと、 から成ることを特徴としている。
【0014】本発明に係る第2の音楽学習方法は、上記
第1の音楽学習方法において、更に、抽出された相違箇
所に基づき解答を採点し該採点結果を前記表示手段に表
示する採点処理ステップを更に有している。
【0015】本発明に係る第3の音楽学習方法は、上記
第2の音楽学習方法において、採点結果に基づき学習者
の習熟度を示すレベルを決定するレベル決定ステップを
更に有し、前記記憶手段には複数のレベルに対応してそ
れぞれ複雑さの相違する楽譜データを記憶しておき、出
題演奏ステップでは決定されたレベルに応じた複雑さを
有する楽譜データを選択して演奏することを特徴として
いる。
【0016】本発明に係る第4の音楽学習方法は、上記
第1乃至3のいずれかの音楽学習方法において、外部記
憶素子のデータを読み取る、又は、外部からデータを取
り込むデータ受付ステップと、受け付けたデータを新規
の楽譜データとして前記記憶手段に登録しておくデータ
登録ステップとを更に有している。
【0017】更に、本発明に係る第5の音楽学習方法
は、学習者が操作するための入力手段と、音を外部に出
力する出力手段と、表示手段と、記憶手段とを含む音楽
学習装置を用いた音楽学習方法において、 a)記憶手段に記憶されている複数の旋律に対応する楽譜
データの中から選択して読み出した楽譜データに基づい
て表示手段に楽譜を表示する出題表示ステップと、 b)学習者の指示に応じて出題の楽譜に対応する旋律を演
奏し出力手段を介して外部に音を出力する模範解答演奏
ステップと、 c)模範解答の旋律と表示された楽譜に従って学習者自ら
が唱した旋律との相違を該学習者が判断した結果として
入力手段の操作により入力される点数を受け付ける得点
受付ステップと、 から成ることを特徴としている。
【0018】本発明に係る第6の音楽学習方法は、上記
第5の音楽学習方法において、所定の操作に応じて出題
した楽譜による旋律の最初の音及び最後の音を演奏する
単音演奏ステップを更に有している。
【0019】
【発明の実施の形態】上記第1の音楽学習装置及び第1
の音楽学習方法では、まず、出題演奏手段は記憶手段か
ら適宜の楽譜データを読み出し、この楽譜データに基づ
く旋律を演奏することにより、所定の旋律をスピーカ又
はヘッドホン等の出力手段を通して外部に発する。学習
者はこの旋律を一旦五線譜紙に書き取るか又は暗記した
後、楽譜入力手段を操作し表示手段の画面上で入力結果
を確認しながら先に書き取った又は暗記した楽譜を音符
休符等の記号で入力する。入力が完了すると、抽出手段
は、入力された楽譜と先に演奏した旋律の基となる楽譜
とを比較し、各音の高低、音符休符の長さ等の相違箇所
を抽出する。そして、その相違箇所つまり誤りの箇所を
明示した楽譜を表示手段の画面に表示する。この表示に
際しては、相違していると判断された音符休符記号と正
しい音符休符記号とを区別して表示するために、それぞ
れ異なる属性(例えば色、ブリンク等)でもって表示す
る。このため、学習者は、いずれの箇所が誤りであった
のかを画面上で即座に確認することができる。
【0020】上記第2の音楽学習装置及び第2の音楽学
習方法では、採点手段は、例えば相違箇所の個数に基づ
き学習者が入力した楽譜の結果を点数として算出し、こ
の点数を表示手段の画面に表示する。このため、学習者
は、自分の実力を点数として客観的に判断することが容
易になる。
【0021】上記第3の音楽学習装置及び第3の音楽学
習方法では、レベル決定手段は、採点された点数に応じ
て予め定められた複数のレベルのいずれに属するのかを
判別し、決定されたレベルに付されたレベル名称を表示
手段の画面の一部に表示する。これにより、学習者は単
に点数で結果が表示されるよりも学習の達成度やレベル
アップを判断し易くなる。更に、出題演奏手段が旋律を
演奏する際に、それ以前の学習の結果に基づいて決定さ
れているレベルに応じた複雑さを有する楽譜データを選
択して演奏する。つまり、学習者の習熟度が高まるに従
い、出題される問題も自動的に複雑になっていく。この
ため、学習者の習熟度に適合した学習が行なえる。
【0022】また、このような学習では同一問題が出題
されると学習効果が薄れることから、予め多数の問題を
記憶手段に記憶させておき、異なる問題を順次出題する
ようにすることが好ましい。しかし、学習が長期化する
と記憶手段に記憶しておいた問題では不足することも起
こり得る。このため、第4の音楽学習装置及び第4の音
楽学習方法では、楽譜データを記憶させてあるフロッピ
ーディスク等の外部記憶素子を読取手段であるドライブ
装置に装着するか又は電話回線等を介して受信手段であ
るモデム装置により楽譜データを受信し、書込手段は、
新規に供給される楽譜データを記憶手段に追加して記憶
する。或いは、記憶手段の情報書込み領域に余裕がない
場合には古い情報を消去して新規に供給される楽譜デー
タを書き込む。これにより、問題の更新をスムーズに行
なうことができるので、学習効果が長期間に渡って維持
される。
【0023】更に、上記第5の音楽学習装置及び第5の
音楽学習方法では、聴音の学習に加えて新曲視唱の学習
も行なえるようになっている。すなわち、まず、出題表
示手段は、記憶手段から楽譜データを読み出しこれを表
示手段の画面上に楽譜として表示する。学習者は、表示
された楽譜を見て即座にこれを唱する。次いで、学習者
が所定の操作を行なうと、解答演奏手段はその楽譜デー
タに従って演奏を行ない、その旋律を伝達手段を通して
外部に発する。学習者はこの旋律を聴取し、先に自らが
唱した旋律との相違を判断し、判断結果を点数として得
点入力手段により入力する。
【0024】上記第6の音楽学習装置及び第6の音楽学
習方法では、学習者が唱い始める前に所定の操作を行な
うと単音演奏手段が最初の音を演奏する。これにより、
学習者は唱い出しの音程を確認することができる。又、
唱い終わった後に所定の操作を行なうと単音演奏手段が
最後の音を演奏する。これにより、学習者は自からの歌
唱の音程のずれが有るか否かを容易に判断することがで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明の音楽学習装置及び音楽学習方法
によれば、従来独習が困難であったソルフェージュの聴
音及び新曲視唱の学習が独りで行なえる。このため、学
習の費用を削減することができると共に、学習者が遠方
に出向く等の身体的な負担も軽減される。
【0026】また、学習者の習熟度に応じた練習が可能
であると共に、学習者の都合に合った時間に好きなだけ
練習が行なえるため、学習効率も高く短期間に能力を向
上させることができる。
【0027】更に、この音楽学習装置及び音楽学習方法
では、出題や解答のための演奏手段に半導体を利用した
音源装置を用いるができる、これによれば、音源の周波
数の精度が極めて高く、温度湿度の影響も受けないため
音程が正確であり、旋律のリズムやテンポも極めて正確
である。このため、正確な音感を習得するのに有効であ
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の音楽学習装置の一実施例を図
1〜図14を参照して説明する。なお、以下の説明では
ソルフェージュ学習を対象として述べるが、より広義の
聴音及び視唱の能力の向上を目的とした音楽学習に利用
できることは当然である。
【0029】図1は本音楽学習装置の全体構成を示す概
略図である。本装置は、パーソナルコンピュータ(以下
「パソコン」という)を基本としており、本体10、入
力手段であるマウス20、表示手段であるディスプレイ
21、スピーカ22、ヘッドホン23、フロッピーディ
スクドライブ(FDD)24、プリンタ25から構成さ
れている。周知のように、いわゆる一体型パソコンによ
れば、マウス20、ヘッドホン23及びプリンタ25以
外をひとつの筐体に収納する構成とすることができる。
また、スピーカ22又はヘッドホン23のいずれか一
方、FDD24及びプリンタ25は、本装置を使用した
基本的な学習には必ずしも必須ではない。
【0030】本体10は主として電子回路により構成さ
れており、各種の処理動作や演算を行なうCPU11を
中心に、水晶発振回路を含む音源部12、ハードディス
クドライブ(HDD)13、データを一時的に蓄えてお
くためのRAM14、入力インターフェイス(IF)部
15、表示制御部16、プリンタ制御部17、FDD制
御部18、音楽再生用のアンプ回路19から成ってい
る。
【0031】本装置の各種動作及び処理を行なうための
制御プログラムはHDD13の所定領域に予め格納され
ており、本体10の電源が投入されるとCPU11はH
DD13のその所定領域に格納されている制御プログラ
ムを読み込み、学習者によるマウス20操作に対応して
制御プログラムを実行することにより、後述のような学
習装置として機能する。
【0032】音源部12は、例えばMIDI規格に沿っ
た音源やFM音源であって、音楽の演奏に必要な所定の
周波数の音を発生するようになっている。この音源部1
2を駆動する、或いは、音源部12で発生する音を組み
合わせることにより旋律を演奏するための楽譜に相当す
る制御データ(以下これを「楽譜データ」という)もH
DD13に予め格納されている。つまり、音源部12が
MIDI規格対応のものであるときには、楽譜データは
MIDI規格の制御データである。勿論、音源として他
のものを使用することもでき、その場合には楽譜データ
はその音源に合わせたものが用意される。
【0033】楽譜データは、例えば、或る旋律から成る
ひとつの問題がひとつのファイルを構成しており、厖大
な数の問題がそれぞれファイルとして予めHDD13に
格納されている。また、各楽譜データには旋律を表現す
るデータのみならず、例えば、後述のように聴音テスト
における演奏手順等を指示するための付加データが設け
られている。
【0034】旋律の演奏又はその旋律の楽譜表示を行な
う際、CPU11はHDD13から所定の規則に従って
選択した楽譜データを読み出しRAM14に一旦記憶す
る。そして、演奏を行なう場合、CPU11はRAM1
4に保持した楽譜データに基づいて音源部12を駆動す
ることにより演奏を実行する。この演奏により発生した
音はアンプ回路19で増幅され、スピーカ22又はヘッ
ドホン23を通して外部に再生される。一方、楽譜表示
を行なう場合には、CPU11はRAM14に保持した
楽譜データに基づいて音符休符記号を組み合わせて楽譜
を作成し、表示制御部16を介しディスプレイ21の画
面上に表示を行なう。
【0035】図2は、本装置における学習内容の概要を
示す体系図である。この音楽学習装置は、ソルフェージ
ュ学習の中の聴音及び新曲視唱という2種類の学習を可
能としている。聴音テストは旋律聴音及び和声聴音に大
別でき、旋律聴音には、主旋律のみの演奏を聴取する単
旋律聴音と、同時に演奏される主旋律及び副旋律を聴取
する二声旋律聴音とがある。和声聴音には三声和声及び
四声和声があり、それぞれ同時に演奏される三声又は四
声の和音の演奏を聴取する。
【0036】一方、新曲視唱テストには、旋律譜面のみ
を見て直ちに唱する旋律新曲視唱と、旋律譜面のほかに
音の高低を伴わないリズムのみの拍子譜面が出題され旋
律譜面に従って唱すると同時に拍子譜面に従って手拍子
等にて演奏する拍子付き新曲視唱とがある。
【0037】また、本装置では学習者の実力に適合させ
た複雑さを有する問題を出題するために、各種別のテス
ト毎に9レベルのクラスを設定している。すなわち、
「A+クラス」を最高位レベルとし「Aクラス」「A−
クラス」「B+クラス」...の順にレベルが下がり
「C−クラス」を最下位レベルとしている。そして、
「A」「B」「C]の各クラス毎にレベルに応じた問題
が用意されており、学習の時点でその学習者が到達して
いるクラスに対応した問題の中から出題が行なわれるよ
うにしている。
【0038】以下、上記構成の音楽学習装置を使用した
学習における処理動作を図3〜図6のフローチャートに
沿って説明する。図7〜図14は各処理動作におけるデ
ィスプレイ21画面の表示状態を示す図である。なお以
下の説明では、このディスプレイ21画面中でマウス2
0のクリック操作により選択可能な表示箇所をボック
ス、単なる表示のみで選択機能が能動化されていないか
又は元々選択できるようになっていない表示箇所を欄と
呼ぶこととする。また、図7〜図14では、ボックスは
特に太い線で示されている。
【0039】図3は、学習手順の概略を示すフローチャ
ートである。学習者が本装置の電源を投入すると(ステ
ップS10)、CPU11は所定の起動処理を実行し、
これによりディスプレイ21には図7に示すようなメニ
ュー画面が表示される(ステップS11)。メニュー画
面では、「単旋律」「二声旋律」「三声和声」「四声和
声」「拍子付」「旋律」及び「終了」の7種類のボック
スのいずれかをマウス20のクリック操作で選択するこ
とができる。
【0040】メニュー画面にて、「単旋律」「二声旋
律」「三声和声」「四声和声」のいずれかのボックスが
マウス20操作によりクリックされると、CPU11は
聴音テストの開始であると判断し(ステップS12)、
聴音テストの出題を実行する(ステップS18)。聴音
テストでは、後述のように所定の旋律を演奏してスピー
カ22又はヘッドホン23を通して学習者へ出題を行な
う。聴音テストの出題が終了すると、学習者がマウス2
0操作を行なうことにより、演奏の聴音結果が楽譜の形
式で入力される(ステップS19)。CPU11は入力
された楽譜の正誤を判断し、100点を満点として採点
を行なう(ステップS20)。採点が終了すると、CP
U11はその得点に基づき後述のようにクラスの変更を
行なう(ステップS21)。そして、同一のテストを続
行するための操作が行なわれたときにはステップ22か
らS18へ戻り、同一種別の聴音テストの次問題を出題
する。テストを終了する又は別のテストを実行するため
の操作が行なわれたときにはステップS11へと戻り、
メニュー画面をディスプレイ21に表示させる。
【0041】メニュー画面にて、「拍子付」又は「旋
律」のボックスがマウス20操作によりクリックされる
と、CPU11は新曲視唱テストの開始であると判断し
(ステップS13)、新曲視唱テストの出題を実行する
(ステップS23)。新曲視唱テストでは、後述のよう
に所定の楽譜をディスプレイ21の画面に表示すること
により出題を行なう。新曲視唱テストの出題が終了し学
習者が視唱を終えると(ステップS24)、学習者自ら
が自己判断により採点を行ない得点をマウス20操作に
より入力する(ステップS25)。採点結果が入力され
ると、CPU11は入力された得点に基づきクラスの変
更を行なう(ステップS26)。そして、同一のテスト
を続行するための操作が行なわれたときにはステップ2
7からS23へ戻り、同一種別の視唱テストの次問題を
出題する。テストを終了する又は別のテストを実行する
ための操作が行なわれたときにはステップS11へと戻
り、メニュー画面をディスプレイ21に表示させる。
【0042】メニュー画面にて、学習者がマウス20を
操作して「終了」ボックスをクリックすると(ステップ
S14)、CPU11はディスプレイ21の画面を図8
に示すような終了画面に切り替え(ステップS15)、
学習者が電源を遮断できる状態にする。終了画面中の
「終了しない」というボックスがクリックされると(ス
テップS16)ステップS11へ戻り、CPU11は再
びディスプレイ21にメニュー画面を表示させる。ま
た、終了画面が表示されているときに本装置の電源が遮
断されると(ステップS17)、全動作を終了する。
【0043】次に、上記ステップS18〜S22の聴音
テストの処理動作を詳述する。ここでは、「単旋律」聴
音テストについて述べるが、他の3種類の「二声旋律」
「三声和声」「四声和声」についても基本的には同様の
処理が行なわれる。
【0044】図4及び図5は、聴音テストの処理手順を
示すフローチャートである。図7に示したようなメニュ
ー画面にて「単旋律」ボックスがマウス20操作により
クリックされると、CPU11はディスプレイ21に図
9に示すような試験開始画面を表示させる(ステップS
30)。この試験開始画面には、学習者に対し採譜の準
備を促す表示30と、それまでの過去5回の同一種別の
テストの得点31とが表示される。なお、この5回のテ
ストの得点により上述の9種類のクラスが変動する。学
習者は、最初、最下位のクラスであるC−クラスに属し
ており、学習を繰り返して得点が上がると自動的に上の
クラスに変更される。その時点で学習者が属しているク
ラスは、試験開始画面のクラス表示欄34に表示される
(この例では「C−クラス」)。なお、試験開始画面で
は強制的にテストを中止してメニュー画面へ戻るための
「メニュー」ボックス32、及び、テストを開始するた
めの「試験開始」ボックス33の2個のボックスのみが
選択可能となっている。
【0045】試験開始画面にて「試験開始」ボックス3
3がマウス20操作によりクリックされると(ステップ
S31)、CPU11はHDD13から当該クラス(本
例ではC−1クラス)のレベルに対応した楽譜データを
読み出してRAM14に格納する。そして、ディスプレ
イ21を図10に示すような出題画面に切り替える(ス
テップS32)。図10は出題画面の一例であって、
「調子」「拍子」「小節数」の各欄には出題される旋律
に関する情報が表示される。また、その下には出題され
る旋律の演奏手順が表示される。例えば、図10の「通
奏、前半3、通奏、後半3、通奏」とは、1回通して演
奏した後、前半部分を3回繰り返し、再び通奏した後、
今度は後半部分を3回繰り返し、最後に再度通奏を行な
うことを意味している。これらの表示は、RAM14に
格納した楽譜データに付随する付加データの内容に基づ
き行なわれる。
【0046】CPU11は出題画面をディスプレイ21
に表示させた後に、テストの種別が旋律(単旋律又は二
声旋律)であるか否かを判定し(ステップS33)、旋
律テストであるときには出題の旋律のテンポを示す付加
データに基づき音源部12を駆動する。これにより、テ
ンポに対応した同音程の複数音がスピーカ22又はヘッ
ドホン23を通して発せられる(ステップS34)。一
方、テストの種別が旋律でないときには和声(三声和声
又は四声和声)である筈であるから、出題の和声の主和
音を示す付加データに基づき音源部12を駆動する。こ
れにより、主和音に対応した複数の重複音がスピーカ2
2又はヘッドホン23を通して発せられる(ステップS
35)。
【0047】演奏開始前及び各演奏の間(例えば1回目
の通奏と次の前半部分の演奏との間)には所定時間(例
えば15秒)の休止期間が設けられており、この間に学
習者が採譜の準備をしたり聴取した旋律を書き取ったり
できるようにしている。すなわち、テンポ音又は主和音
を発生させた後に、CPU11は内部タイマを所定時間
(例えば15秒)に設定しダウンカウントを開始する
(ステップS37)。演奏前のこのタイマの計時は、出
題画面中の残り時間表示欄37に表示される。
【0048】次いで、「中止」ボックス35がクリック
されたか否かを判別し(ステップS38)、「中止」ボ
ックス35がクリックされたときには出題画面の下側に
中止時の警告表示を開く(ステップS43)と共に、タ
イマのカウントを一時停止する(ステップS44)。こ
の中止時の警告表示には「試験中止」又は「試験継続」
のいずれかの選択が可能なボックスが用意されており、
学習者が「試験中止」をマウス20操作により選択する
と(ステップS45)、この回のテストの得点を0点と
し(ステップS48)、この聴音テストを終了して上記
ステップS11のメニュー画面へと戻る。一方、中止時
の警告表示中に学習者が「試験継続」をマウス20操作
により選択すると(ステップS46)、タイマのカウン
トを再開し(ステップS47)、ステップS39へ進み
テストを継続する。つまり、この「中止」は、テストの
一時停止を行なうために用いることができる。
【0049】次いで、出題に対する採譜が終了したこと
を示す「こたえを書きおわりました!」ボックス39が
クリックされたか否かを判別し(ステップS39)、
「こたえを書きおわりました!」ボックス39がクリッ
クされたときには、CPU11はディスプレイ21を解
答入力画面に切り替える(ステップS50)。すなわ
ち、演奏前又は全演奏が終了していな場合であっても強
制的に演奏を中止する。
【0050】ステップS39にて「こたえを書きおわり
ました!」ボックスがクリックされていないときには、
休止期間の残り時間をパスするための「次をお願いしま
す!」ボックス38がクリックされたか否かを判別し
(ステップS40)、「次をお願いします!」ボックス
38がクリックされたときにはタイマを強制的にリセッ
トする(ステップS49)。そして、予め設定されてい
る演奏手順の全ての演奏が終了し出題が完了したか否か
を判別する(ステップS42)。ここで、例えば「通
奏、前半3、通奏、後半3、通奏」の全ての演奏が終了
しているときには、ディスプレイ21を解答入力画面に
切り替える(ステップS50)。
【0051】ステップS40にて「次をお願いします
!」ボックスがクリックされていないときには、タイマ
が0秒になったか否かを判別し(ステップS41)、タ
イマが0秒になったときにステップS42へ進み、出題
が完了したか否かを判別する。ステップS41にてタイ
マが0秒になっていないときにはステップS38へ戻
り、休止期間におけるタイマのカウントダウンを継続し
つつ先のステップS38〜S41の処理を繰り返す。
【0052】演奏前の休止期間であるときには、ステッ
プS42にて出題は完了していないと判定されるのでス
テップS36へと進み、出題の演奏を開始する。すなわ
ち、RAM14に格納した楽譜データに基づき音源部1
2を駆動し、先の演奏の手順に従って旋律の演奏を行な
う。これにより、スピーカ22又はヘッドホン23を通
して問題の旋律が再生される。学習者はこれを聴取し、
手元の五線紙に楽譜として書き取る。演奏手順の内のい
ずれの部分の演奏が行なわれているのかは、演奏表示欄
36に表示される。例えば、図10の「前半 2/3」
とは、前半部分の3回繰り返し演奏の内の2回目の演奏
であることを意味する。
【0053】1回目の演奏が終了したならば各演奏の間
の休止期間へ移行し、再びステップS37へ進み、内部
タイマを所定時間(例えば15秒)に設定しダウンカウ
ントを開始する。そして上述したステップS38以降の
処理を再び実行する。そして、S42にて出題が完了し
たと判定されるまではステップS36へ戻り、決められ
た演奏手順に従って次の演奏を実行する。
【0054】出題された旋律の採譜を学習者が終了し、
ステップS50にてディスプレイ21が解答入力画面に
切り替えられると図11に示すような画面となる。この
解答入力画面には、マウス20操作により各種の音符休
符記号を選択するためのボックス群40と、選択した音
符休符記号を配置して楽譜を作成するための五線譜41
とが表示される。五線譜41は3行のみ表示されている
が、「↑」ボックス42又は「↓」ボックス43をクリ
ックすることにより五線譜41を上下方向にスクロール
し、更に多くの行の入力を行なうことができるようにし
ている。
【0055】学習者は、この解答入力画面を見ながら上
記ボックス群40で所望の音符休符記号をマウス20操
作にて選択し五線譜41の所望箇所に配置する、という
操作を繰り返すことにより、先に五線紙に書き取った楽
譜を本装置に入力する(ステップS51)。学習者は全
ての入力を完了し楽譜を完成すると、「採点」ボックス
44をクリックする(ステップS52)。CPU11は
「採点」ボックス44がクリックされると楽譜入力が終
了したと判断し、ディスプレイ21を図12に示すよう
な採点画面に切り替える(ステップS53)。そして採
点処理を実行する。
【0056】採点処理において、まずCPU11は、学
習者により入力された楽譜の音符休符と先に演奏した楽
譜データにおける音符休符とを順次比較し、所定の基準
に従って入力された楽譜の誤り箇所を抽出する(ステッ
プS54)。そして、入力された楽譜全体の誤り箇所の
抽出が終了すると、誤っている音符休符記号の総数bを
計数し、正しい楽譜の音符休符記号の総数aに対し次式
により100点を満点として得点Sを計算する(ステッ
プS55)。 S={(a−b)/a}×100 この誤りの抽出時の所定の基準は種々な方法によること
ができるが、例えば、音楽大学の入学試験でのソルフェ
ージュの採点基準に従うとよい。
【0057】採点処理が終了すると、CPU11は、採
点画面の五線譜に、学習者により入力された楽譜を、誤
っている音符休符記号を赤色で、正しい箇所を黒色で表
示する。また、得点欄45に上記計算した得点Sを表示
する(ステップS56)。学習者により「模範解答」ボ
ックス46がクリックされると(ステップS57)、C
PU11は、RAM14に記憶している楽譜データに基
づく正しい楽譜を先に表示されている楽譜(添削結果の
楽譜)に替えて表示する(ステップS58)。また、学
習者により「再演奏」ボックス47がクリックされると
(ステップS59)、CPU11は、RAM14に記憶
している楽譜データに基づく通奏を1回実行する。これ
により、スピーカ22又はヘッドホン23を通して、旋
律が1回再生される(ステップS60)。この結果、学
習者の視覚及び聴覚による正解の確認が可能となる。
【0058】更に、学習者により「印刷」ボックス48
がクリックされると(ステップS61)、CPU11
は、その時点でディスプレイ21画面の五線譜に表示し
ている楽譜をプリンタ制御部17を介してプリンタ25
へと送出する。これにより、プリンタ25で添削表示の
為された楽譜又は模範解答の楽譜が印刷される(ステッ
プS62)。ステップS57にて「模範解答」ボックス
46がクリックされると学習者が入力した楽譜は消滅し
てしまうが、学習者は「模範解答」ボックス46をクリ
ックする前に印刷しておくことにより、添削表示の為さ
れた楽譜を手元に残すことができる。
【0059】学習者により「次の問題」ボックス49が
クリックされると(ステップS63)、上記ステップS
32へ戻り、CPU11は、ディスプレイ21を出題画
面に切り替え、HDD13から先に読み出したものとは
異なる所定の単旋律の楽譜データを読み出してきてRA
M14に格納し、その楽譜データによる出題を実行す
る。これにより、学習者が満足するまで繰り返し単旋律
聴音テストを繰り返すことができる。なお、上述のよう
に1回のテストが終了し得点が出る毎に必要に応じてク
ラス変更処理が為されるから、クラスが変更されたとき
には次のテストでは変更先のクラスのレベルに応じた問
題が選択される。
【0060】なお、ディスプレイ21がいずれの画面に
あっても、「メニュー」ボックス32がクリックされる
と強制的に始めのメニュー画面に戻るから、この操作に
より単旋律聴音以外の学習への移行、或いは、学習の終
了が可能となっている。
【0061】単旋律聴音以外の他の聴音テストにおいて
も、処理手順は上述の単旋律聴音テストと同様である。
但し、単旋律聴音以外の聴音テストでは、出題内容によ
ってはト音記号及びヘ音記号に分けて表記したほうがよ
い場合がある。このような情報はその問題の付加データ
に含まれており、CPU11はこの付加データに応じて
解答入力画面を開く際に五線譜41を上下2行を1組と
した表示とする。
【0062】なお、ト音記号及びヘ音記号に分けた表記
においては、後の採点処理を簡便化するために、例えば
三声和声では、同時に発する二音をト音記号側に、他の
一音をヘ音記号側に記す、四声和声では、同時に発する
二音をト音記号側に、他の二音をヘ音記号側に記す、と
いうような楽譜入力の特別な規則を定めておくと都合が
よい。
【0063】次に、上記ステップS23〜S27の新曲
視唱テストの処理動作を詳述する。ここでは「旋律」の
新曲視唱テストについて述べるが、他の「拍子付き」に
ついても基本的には同様の処理が行なわれる。
【0064】図6は、新曲視唱テストの処理手順を示す
フローチャートである。図7に示したメニュー画面にて
「旋律」ボックスがマウス20操作によりクリックされ
ると、CPU11はディスプレイ21に試験開始画面を
表示させる(ステップS70。試験表示画面は図9に示
した聴音テストの試験開始画面とほぼ同一で、採譜の準
備を促す表示30が省略されている。
【0065】試験開始画面にて「試験開始」ボックス3
3がクリックされると(ステップS71)、CPU11
はHDD13から当該クラスに対応した楽譜データを読
み出してRAM14に格納する。そして、ディスプレイ
21を図13に示すような出題画面に切り替える(ステ
ップS72)。この出題画面では、RAM14に格納さ
れた楽譜データに基づいた新曲の楽譜が五線譜に表示さ
れる。
【0066】学習者により「最初の音」ボックス50が
クリックされると(ステップS73)、CPU11はそ
の新曲の最初の一音のみを演奏し、これによりスピーカ
22又はヘッドホン23を通してその一音が再生される
(ステップS74)。学習者はこの一音で音程を確認
し、ディスプレイ21画面に表示された新曲を読み取り
唱する(ステップS75)。
【0067】一方、「最後の音」ボックス51がクリッ
クされると(ステップS76)、CPU11はその新曲
の最後の一音のみを演奏し、これによりスピーカ22又
はヘッドホン23を通してその一音が再生される(ステ
ップS77)。従って、学習者が視唱直後にこの最後の
音を聴くことにより、自らの歌唱の音程のずれを確認す
ることができる。
【0068】更に、「解答」ボックス52がクリックさ
れると(ステップS78)、CPU11はその新曲の通
奏を1回実行する。これにより、スピーカ22又はヘッ
ドホン23を通して旋律が再生される(ステップS7
9)。学習者は先に自らが視唱した旋律と再生された正
しい旋律とを聴き比べ、100点を満点として視唱を自
己採点する(ステップS80)。
【0069】「採点」ボックス53がクリックされると
(ステップS81)、CPU11は、図14に示すよう
に出題画面のほぼ中央に、得点表示及びその得点を入力
するための「↑」「↓」ボックス等から成る得点入力表
示54を開く(ステップS82)。学習者はこの表示を
見ながらマウス20操作により自己採点の結果を入力し
(ステップS83)、入力が終了したならば「決定」ボ
ックス55をクリックする。この操作は得点を確定する
ことを意味する。「決定」ボックス55がクリックされ
ると(ステップS84)、CPU11は出題画面から先
に表示した得点入力表示54を消し、得点欄56に確定
した得点を表示させる(ステップS85)。
【0070】学習者により「次の問題」ボックス57が
クリックされると(ステップS86)、ステップS72
へ戻り、CPU11はHDD13から先に読み出したも
のとは異なる所定の旋律の楽譜データを読み出してきて
RAM14に格納し、その楽譜データによる出題を実行
する。これにより、学習者が満足するまで繰り返し旋律
視唱テストを繰り返すことができる。
【0071】また、「メニュー」ボックス32がクリッ
クされると(ステップS87)、聴音テストの場合と同
様に強制的に始めのメニュー画面に戻る(ステップS1
1)。従って、この操作により旋律新曲視唱テスト以外
の学習への移行、或いは、学習の終了が可能となる。
【0072】「拍子付き」新曲視唱テストにおいても、
処理手順は上述の旋律新曲視唱と同様である。但し、
「拍子付き」新曲視唱テストでは、出題画面において旋
律を示す五線譜の楽譜のほかに音の高低を伴わない拍子
譜面が表示される。従って、学習者はこれを読み取り、
旋律を唱すると共に拍子譜面に従って手拍子又はカスタ
ネット等の打楽器により演奏を行なう。
【0073】以上が本装置における学習時の動作及び処
理手順である。このソルフェージュ学習では、一旦出題
された内容を学習者が記憶してしまって解答すると学習
効果が薄れる。このため、予めHDD13に極力多くの
問題を格納しておき、学習者が属するクラスの中で順次
相違する問題を選択して出題を行なうようにすることが
好ましい。しかしながら、実際の学習の進行状況によっ
ては、予めHDD13に用意しておいた問題を一通り出
題してしまい、同一問題を再出題することも起こり得
る。このような場合、以下のようにして問題の追加を行
なうとよい。
【0074】学習者は新規の問題が格納されているフロ
ッピーディスクを用意し、本装置の電源を遮断した状態
でフロッピーディスクをFDD24に装着し、その後に
電源を投入する。電源投入時にフロッピーディスクがF
DD24に装着されていると、CPU11はHDD13
の制御プログラムを読み込む前にフロッピーディスクの
所定領域を読み出すようにFDD24を制御する。この
フロッピーディスクの所定領域のデータを読み込むと、
CPU11は通常の起動動作の代わりにHDD13のデ
ータの追記動作を実行する。
【0075】すなわち、CPU11はFDD24を制御
しフロッピーディスクから新規の問題の楽譜データ(厳
密には楽譜データから成るファイル)を読み出し、これ
をHDD13の未使用領域に順次書き込んでいく。ここ
で、HDD13の未使用領域が充分に残っていない場合
には、HDD13に記憶されている楽譜データの中の古
いデータを消去し新規の問題に書き替える。そして、フ
ロッピーディスク中の新規問題を全てHDD13に書き
込むと、追記動作を終了する。このような動作の際に
は、ディスプレイ21に所定の表示を行なうことによ
り、学習者が追記の途中で電源を遮断することがないよ
うにするとよい。
【0076】なお、上記のような新規問題の追加は、フ
ロッピーディスクのほか、CD−ROMやメモリカード
等の他の外部記憶素子を用いてもよいし、或いは、電話
回線等の通信回線を介して伝送されてくるデータをモデ
ムにて受信し、この受信したデータをHDD13に追記
するようにしてもよい。
【0077】また、上記説明は本発明の一実施例であっ
て、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行なえるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の音楽学習装置の全体構成図。
【図2】 本装置における学習内容の概要を示す体系
図。
【図3】 本装置における学習手順の概略を示すフロー
チャート。
【図4】 本装置の聴音テストの処理手順を示すフロー
チャート。
【図5】 本装置の聴音テストの処理手順を示すフロー
チャート。
【図6】 本装置の新曲視唱テストの処理手順を示すフ
ローチャート。
【図7】 本装置のディスプレイでのメニュー画面を示
す模式図。
【図8】 本装置のディスプレイでの終了画面を示す模
式図。
【図9】 本装置のディスプレイでの試験開始画面の一
例を示す模式図。
【図10】 本装置のディスプレイでの聴音テストの出
題画面の一例を示す模式図。
【図11】 本装置のディスプレイでの聴音テストの解
答入力画面の一例を示す模式図。
【図12】 本装置のディスプレイでの聴音テストの採
点画面の一例を示す模式図。
【図13】 本装置のディスプレイでの新曲視唱テスト
の出題画面の一例を示す模式図。
【図14】 新曲視唱テストの出題画面において得点入
力表示を開いたときの画面の一例を示す模式図。
【符号の説明】
10…本体 11…CPU 12…音源部 13…ハードディスクドライブ(HDD) 14…RAM 15…入力インターフェイス(IF)部 16…表示制御部 17…プリンタ制御部 18…FDD制御部 19…アンプ回路 20…マウス 21…ディスプレイ 22…スピーカ 23…ヘッドホン 24…フロッピーディスクドライブ(FDD) 25…プリンタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】更に、上記第5の音楽学習装置及び第5の
音楽学習方法では、聴音の学習に加えて新曲視唱の学習
も行なえるようになっている。すなわち、まず、出題表
示手段は、記憶手段から楽譜データを読み出しこれを表
示手段の画面上に楽譜として表示する。学習者は、表示
された楽譜を見て即座にこれを唱する。次いで、学習者
が所定の操作を行なうと、解答演奏手段はその楽譜デー
タに従って演奏を行ない、その旋律を出力手段を通して
外部に発する。学習者はこの旋律を聴取し、先に自らが
唱した旋律との相違を判断し、判断結果を点数として得
点入力手段により入力する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 敏夫 栃木県足利市福居町976 有限会社パーソ ナルソフト内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)複数の旋律に対応する楽譜データを記
    憶しておく記憶手段と、 b)該記憶手段から選択して読み出した楽譜データに基づ
    いて旋律を演奏する出題演奏手段と、 c)該出題演奏手段により演奏された音を外部に出力する
    出力手段と、 d)該出力手段を通して旋律を聴取した学習者が解答を楽
    譜として入力するための楽譜入力手段と、 e)前記楽譜入力手段の操作により入力された楽譜と前記
    出題演奏手段にて演奏された楽譜データに基づく楽譜と
    を比較して相違箇所を抽出する抽出手段と、 f)前記楽譜入力手段により入力された楽譜又は前記抽出
    手段により抽出された相違箇所を明示した楽譜を表示す
    る表示手段と、 を備えることを特徴とする音楽学習装置。
  2. 【請求項2】 前記抽出手段にて抽出された相違箇所に
    基づき解答を採点する採点手段を備え、該採点結果を前
    記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載
    の音楽学習装置。
  3. 【請求項3】 前記採点手段の採点結果に基づき学習者
    の習熟度を示すレベルを決定するレベル決定手段を備
    え、前記記憶手段には複数のレベルに対応してそれぞれ
    複雑さの相違する楽譜データを記憶しておき、前記出題
    演奏手段は前記レベル決定手段にて決定されたレベルに
    応じた楽譜データを選択して演奏することを特徴とする
    請求項2に記載の音楽学習装置。
  4. 【請求項4】 外部記憶素子を装着し該外部記憶素子の
    データを読み取る読取手段、又は、データを外部から取
    り込む受信手段と、該読取手段にて読み取ったデータ又
    は該受信手段にて受信したデータを前記記憶手段に書き
    込む書込手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の音楽学習装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶している楽譜データ
    を楽譜として前記表示手段に表示することにより出題を
    行なう出題表示手段と、学習者の指示に応じて該表示手
    段に表示させた楽譜に対応する旋律を演奏する解答演奏
    手段と、該解答演奏手段により演奏され前記出力手段か
    ら発せられる旋律と前記表示手段に表示された楽譜に従
    って学習者自らが唱した旋律との相違を該学習者が判断
    した結果を点数として入力するための得点入力手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の音楽学習装置。
  6. 【請求項6】 所定の操作により前記表示手段に表示し
    た楽譜による旋律の最初の音及び最後の音を演奏する単
    音演奏手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記
    載の音楽学習装置。
  7. 【請求項7】 学習者が操作するための入力手段と、音
    を外部に出力する出力手段と、表示手段と、記憶手段と
    を含む音楽学習装置を用いた音楽学習方法において、 a)記憶手段に記憶されている複数の旋律に対応する楽譜
    データの中から選択して読み出した楽譜データに基づい
    て旋律を演奏し、出力手段を介して外部に音を出力する
    出題演奏ステップと、 b)演奏された旋律を学習者が聴取した結果として入力手
    段の操作により入力される楽譜を解答として受け付ける
    解答受付ステップと、 c)解答の楽譜と出題の楽譜データに基づく楽譜とを比較
    して相違箇所を抽出し、抽出した相違箇所を明示した楽
    譜を表示手段に表示する解答処理ステップと、 から成ることを特徴とする音楽学習方法。
  8. 【請求項8】 抽出された相違箇所に基づき解答を採点
    し、該採点結果を前記表示手段に表示する採点処理ステ
    ップを有することを特徴とする請求項7に記載の音楽学
    習方法。
  9. 【請求項9】 採点結果に基づき学習者の習熟度を示す
    レベルを決定するレベル決定ステップを有し、前記記憶
    手段には複数のレベルに対応してそれぞれ複雑さの相違
    する楽譜データを記憶しておき、出題演奏ステップでは
    決定されたレベルに応じた複雑さを有する楽譜データを
    選択して演奏することを特徴とする請求項8に記載の音
    楽学習方法。
  10. 【請求項10】 外部記憶素子のデータを読み取る、又
    は、外部からデータを取り込むデータ受付ステップと、
    受け付けたデータを新規の楽譜データとして前記記憶手
    段に登録しておくデータ登録ステップとを有することを
    特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の音楽学習
    方法。
  11. 【請求項11】 学習者が操作するための入力手段と、
    音を外部に出力する出力手段と、表示手段と、記憶手段
    とを含む音楽学習装置を用いた音楽学習方法において、 a)記憶手段に記憶されている複数の旋律に対応する楽譜
    データの中から選択して読み出した楽譜データに基づい
    て表示手段に楽譜を表示する出題表示ステップと、 b)学習者の指示に応じて出題の楽譜に対応する旋律を演
    奏し出力手段を介して外部に音を出力する模範解答演奏
    ステップと、 c)模範解答の旋律と表示された楽譜に従って学習者自ら
    が唱した旋律との相違を該学習者が判断した結果として
    入力手段の操作により入力される点数を受け付ける得点
    受付ステップと、 から成ることを特徴とする音楽学習方法。
  12. 【請求項12】 所定の操作に応じて出題した楽譜によ
    る旋律の最初の音及び最後の音を演奏する単音演奏ステ
    ップを有することを特徴とする請求項11に記載の音楽
    学習方法。
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