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JPH1071396A - 養殖池の循環装置 - Google Patents

養殖池の循環装置

Info

Publication number
JPH1071396A
JPH1071396A JP8248564A JP24856496A JPH1071396A JP H1071396 A JPH1071396 A JP H1071396A JP 8248564 A JP8248564 A JP 8248564A JP 24856496 A JP24856496 A JP 24856496A JP H1071396 A JPH1071396 A JP H1071396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture pond
solid
pond
liquid
fish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8248564A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Fujimatsu
晃 藤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO BIO REACTOR KK
Original Assignee
TOYO BIO REACTOR KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO BIO REACTOR KK filed Critical TOYO BIO REACTOR KK
Priority to JP8248564A priority Critical patent/JPH1071396A/ja
Publication of JPH1071396A publication Critical patent/JPH1071396A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】魚介類の養殖池中に発生する餌料の残餌や排泄
物のような汚泥を臭気を発生させずに乾燥処理でき、養
殖水の抗菌力を高め、養殖池を汚染することなく魚介類
の病害を予防し、小さい規模から大きな規模に至るまで
の全てに適用が容易で、自動化が可能な養殖池の循環装
置を提供すること。 【解決手段】魚介類の養殖池1の固形物を含む廃液を導
入して固液分離する固液分離槽4と、該固液分離槽4で
分離された廃液を導入して該廃液中の有機物を有用微生
物に吸着除去すると共に該廃液をろ過する生物ろ過タン
ク6と、該生物処理タンク6を経た処理液に酸素を混入
して前記養殖池1に返送する酸素供給手段10とを有する
養殖池1の循環装置において、前記生物ろ過タンク6内
に、腐植物を主体とする土壌成形体601と担持体602を充
填してなり、かつ前記生物ろ過タンク6に、清浄な水に
よる逆洗手段を設け、逆洗廃水を前記固液分離槽4に返
送する手段を有する養殖池の循環装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚介類の養殖池中
に発生する餌料の残餌や排泄物等の固形物を腐敗させる
ことなく処理し、養殖水の抗菌力を高め、養殖池を汚染
することなく、魚介類の病害を予防し、小さい規模から
大きな規模に至るまでの全てに適用容易であり、自動化
が可能な養殖池の循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】魚介類の養殖には、集約的に、効率的に
魚介類を生産するために、高密度養殖が行われている。
また、餌料として生餌にかわり、高蛋白質の配合餌料が
用いられ、これらの餌料の残餌や排泄物が養殖池に沈殿
し、ヘドロ状の汚泥となって養殖池底面に堆積し、養殖
池を汚染し、魚介類の病害を誘発する原因となってい
る。更に養殖池内の水を頻繁に入れ替えることも考えら
れるが、水の使用により養殖のコストが高くなる欠点が
ある。
【0003】これらの対策として、養殖池底面に堆積し
た汚泥を外部に取り出して、ろ過し、処理後の水を養殖
池に戻し再度使用する循環方式が知られている。また外
部に取り出した廃液を生物処理する手法も試みられてい
る。
【0004】しかし、従来の手法では、ろ過によって取
り出した汚泥、あるいは生物処理によって発生した汚泥
がすぐに腐敗してしまうという問題があり、いずれも処
理方式としては、不備である。
【0005】特に汚泥を廃棄して土壌還元する場合に、
腐敗による臭気が環境問題を引き起こしている。また廃
棄された汚泥に含まれる水が土壌に浸透する速度が遅い
ために廃棄量が制限される問題がある。
【0006】また、養殖池の規模が大きくなった場合に
は、発生汚泥量が増加するため、大規模な汚泥処理設備
を別途設けざるを得ない。しかし、汚泥処理設備を別途
設けには相当の設備コストを要し、養殖コストの増加を
招く欠点がある。
【0007】更に、生物処理に従来の標準活性汚泥法を
導入した場合には、運転管理が煩雑であり、自動化が容
易でない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、魚介類の養殖池中に発生する餌料の残餌や排泄物の
ような汚泥を臭気を発生させずに乾燥処理できる養殖池
の循環装置を提供することにある。また本発明の他の課
題は、養殖水の抗菌力を高め、養殖池を汚染することな
く、魚介類の病害を予防し、小さい規模から大きな規模
に至るまでの全てに適用容易な養殖池の循環装置を提供
することにある。更に本発明の他の課題は、自動による
運転管理が可能な養殖池の循環装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る養殖池の循環装置は、魚介類の養殖池の固形物
を含む廃液を導入して固液分離する固液分離手段と、該
固液分離手段で分離された廃液を導入して該廃液中の有
機物を有用微生物に吸着除去すると共に該廃液をろ過す
る生物ろ過タンクと、該生物処理タンクを経た処理液に
酸素を混入して前記養殖池に返送する酸素供給手段とを
有する養殖池の循環装置において、前記生物ろ過タンク
内に、腐植物を主体とする土壌成形体と担持体を充填し
てなり、かつ前記生物ろ過タンクに、清浄な水による逆
洗手段を設け、逆洗廃水を前記固液分離手段に返送する
手段を有することを特徴とする。
【0010】本発明の好ましい態様としては、以下の態
様が挙げられる。 (1) 前記担持体が、溶出性シリカ成分を含有し微細多孔
の軽石であること (2) 前記固液分離手段で分離された固形物を汚泥処理施
設に移送し、該汚泥処理施設において、砂ろ過処理と乾
燥処理を行うこと (3) 前記酸素供給手段が、スタティックミキサーを有
し、該スタティックミキサーから液流の突出圧によって
空気中の酸素を吸引する構成を有すること (4) 養殖池内の液面をレベルセンサーにより検出する手
段と、該センサーの検出信号により、清浄な水の供給及
び酸素供給手段からの処理液の返送を制御する手段を有
すること (5) 養殖池内の池水をサンプリングする手段と、濁度及
び又は全有機炭素を測定する手段と、測定データを入力
する入力部と、入力したデータを処理して制御信号を取
り出し、該信号に基づき養殖池から固液分離手段への廃
液の取り出しを制御する制御部と、制御部に入力された
データを表示するモニターを有すること (6) 養殖池内の池水をサンプリングする手段と、顕微鏡
画像を得る手段と、該画像情報を入力する入力部と、入
力した画像を処理して制御信号を取り出し、該信号に基
づき、養殖池から固液分離手段への廃液の取り出し、及
び固液分離手段又は生物ろ過タンク内の微生物の管理を
行う制御部と、制御部に入力された画像を表示するモニ
ターを有すること (7) 養殖池内の餌供給エリアの上部からカメラで魚介類
の成育状態を撮影して画像情報を得る手段と、該画像情
報を入力する入力部と、入力した画像を処理して魚介類
の身長を変えることなく抽象的な姿像を作成する制御部
と、姿像及び身長の数値並びに成長の変化グラフを表示
するモニターを有すること
【0011】
【発明の実施の形態】図1に基づき、本発明の実施の形
態を説明する。
【0012】図1は本発明の養殖池の循環装置を実施す
るための装置の一例を示すフロー図であり、図におい
て、1は魚介類の養殖池である。魚介類としては、各種
エビ、ヒラメ、フグ、ウナギ、ブリ、ハマチ、タイ、ク
ジラ等の各種養殖魚介類が挙げられるがこれらに限定さ
れない。養殖池1は複数でもよく、また容積は小さくて
も大きくてもよい。101は養殖池1内の溶存酸素を測
定する溶存酸素計であり、102は養殖池1の液面を検
出する液面計である。
【0013】2は養殖池1に清浄な水を供給する水供給
管であり、該水供給管2には電磁弁201が設けられて
いる。
【0014】3は魚介類の養殖池の固形物を含む廃液を
固液分離槽4に排出するための排出管であり、該排出管
3には電磁弁301が設けられている。固液分離槽4の
底部には沈澱した固形物(以下、必要により汚泥とい
う)を汚泥処理施設402に排出する汚泥排出管401
が設けられている。
【0015】5は固液分離槽4で汚泥の中の重量成分が
沈降分離された残りの廃液を貯める廃液槽である。該廃
液槽5内の廃液はポンプ501によって生物ろ過タンク
6に管7を介して移送される。管7には3方電磁弁70
1が設けられている。3方電磁弁701には生物ろ過タ
ンク6内の逆洗廃水を前記固液分離槽4に返送するため
の管8が接続されている。
【0016】生物ろ過タンク6内には、腐植物を主体と
する土壌成形体601が充填されており、該土壌成形体
601の下方には担持体602が充填されている。
【0017】腐植物を主体とする土壌成形体601は、
有用微生物又はその胞子、溶出性シリカ成分を含有して
いる腐植物とバインダ等を混合、乾燥後、ペレット状に
成形たものが用いられる。ペレットの形状は円柱、角
柱、円盤等のいずれであってもよい。
【0018】腐植物に含まれる有用微生物、あるいはそ
の胞子が発芽した有用微生物は、微生物自体、あるいは
その微生物の放出する代謝物が、廃液中の有機物を吸着
する性能及び臭気成分の吸着性能に優れている。
【0019】ペレットには、他の無機材(例えばマグネ
シウム、カルシウム等のミネラル)、溶出制限剤等を含
有することが好ましい。ミネラルを含有すれば、養殖池
へのミネラルの供給が可能となる。また溶出制限剤を含
有すればペレットの水への溶出時間を制御し、補充時期
を制御できる。
【0020】担持体602としては、砂、活性炭、微細
多孔のセラミック、溶出性シリカ成分を含有する軽石等
が用いられ、好ましくは溶出性シリカ成分を含有する軽
石等である。溶出性シリカ成分を含有する軽石等として
は、粘土鉱物や火山性の岩石で水に溶け出すことができ
るシリカ成分を含有しており、微細多孔のものが好まし
く用いられる。
【0021】表面に微細多孔構造を有する担持体を用い
ると、微生物群の棲息場所を提供し、かつ微生物群が活
性化し易い環境を与えることが可能となる。
【0022】また、軽石等に溶出性シリカ成分が含まれ
ると、微生物群の活性化を補助する効果があり、更に、
溶出した単量体のシリカ成分が、固形物と結合し凝集す
る機能あるいは、固形物を吸着する機能も有し、養殖廃
液の浄化に役立つ。
【0023】図1の例において、土壌成形体601と担
持体602は混在していてもよいし、担持体602を上
方に設けてもよいが、好ましくは、図1に示すように担
持体602を土壌成形体601の下方に設けることであ
る。
【0024】9は生物ろ過タンク6の下部に設けられた
処理液配管であり、酸素供給手段10に接続されてい
る。処理液配管9には3方電磁弁901が設けられてい
る。11は清浄な水の供給配管であり、3方電磁弁90
1に接続されている。
【0025】図示の例では、生物ろ過タンク6は下向流
式であるが、上向流式であってもよい。10は酸素供給
手段であり、酸素供給手段10は、例えば図2に示す構
成の装置が用いられる。図2において、110は処理液
配管9に設けられるラインポンプであり、ポンプ501
の圧力不足を補充する必要がある場合に設けられる。1
11はバルブ、112は圧力計、113は流量計であ
る。114は静的混合装置であり、市販のスタティック
ミキサーが用いられる。図示の例では、並列に設けられ
た配管9a、9bの各々にスタティックミキサー11
4、114を設けている。2つのスタティックミキサー
114、114は同時に使用してもよいが、1本を予備
にすることが好ましい。115はスタティックミキサー
114に空気を供給するためのコンプレッサーであり、
116は空気供給管である。
【0026】またコンプレッサー115を用いることな
く、図3に示すように、エジェクター作用によって空気
中の酸素を吸引することも可能である。養殖池の壁10
3を貫通させた処理液配管9の先端にスタティックミキ
サー114を挿着し、スタティックミキサー114の手
前に配管117を立設する。配管117の上部は養殖池
の液面104よりも上に突出させて空気中から酸素を吸
引できるようにする。処理液配管9内の処理液の突出圧
によってエジェクター作用を呈する。
【0027】尚、図1において、118はバイパス管で
あり、119は電磁弁である。
【0028】次に上記装置を用いた養殖池の循環装置に
ついて説明する。
【0029】養殖池は独立した池であってもよいが、河
川や海の一部を利用したものであってもよい。
【0030】独立した池の場合には、電磁弁201を開
けて、水供給管2より養殖池1に清浄な水を供給する。
液面計102で一定水位になったことを検出したら、電
磁弁201を閉じる。溶存酸素計101で養殖池内の溶
存酸素を測定する。溶存酸素は2〜8ppmの範囲にあ
ることが好ましい。
【0031】上記の清浄な水は、水道水、農業用水、工
業用水、河川水、海水等のいずれでもよい。
【0032】電磁弁119を開けて酸素供給手段10を
作動させて、養殖池内に液流を形成すると共に酸素を供
給する。酸素供給手段10の作動は連続でも不連続でも
よい。
【0033】養殖池1の池水の汚染が進んだら、電磁弁
301を開けて、養殖池1の底に沈澱した汚泥と廃液を
固液分離槽4に排出する。電磁弁301の制御は定期的
にタイマー作動させてもよいが、濁度計、TOC計、顕
微鏡等によることが装置の自動化を可能にする上で好ま
しい。
【0034】固液分離槽4内で沈降した重量成分の汚泥
は、汚泥排出管401を介して汚泥処理施設402に送
られる。汚泥処理施設402は低コストを可能にするた
めに、天日乾燥が好ましい。具体的には、地面に敷設し
た砂面に湿潤汚泥を撒いて、数日間天日乾燥する手法で
ある。なお、太陽光線の弱い地域では加熱手段を用いる
こともできる。
【0035】廃液槽5の廃液はポンプ501により生物
ろ過タンク6に送られ処理される。本発明においては、
生物ろ過タンク6に腐植物を主体とする土壌成形体60
1を用いているため、廃液中に含まれる有機物は腐植物
に含まれる有用微生物、あるいはその胞子が発芽した有
用微生物自体、あるいはその微生物の放出する代謝物に
よって、吸着、分解処理される。臭気成分も同時に吸着
され、分解あるいは資化される。腐植物に含まれる有用
微生物はバチルス属細菌であり、有機物を栄養源として
増殖し、有機物がなくなった時点で胞子化する。この有
用微生物は他の菌に対して優占化する傾向が強く、腐敗
菌や大腸菌を死滅させる能力がある。この有用細菌の性
質を顕在化させているのは溶出性シリカ成分の作用と推
定される。
【0036】この有用細菌は微細多孔構造を有する担持
体602に棲息させておくことができる。担持体として
シリカ成分を含有する軽石等が用いられると、有用微生
物の棲息環境が更に向上するので好ましい。
【0037】有用微生物は生物ろ過タンク6から流出し
て養殖池に流入すると、養殖池内の雑菌を死滅させ、養
魚の病気を予防する効果があるので好ましい。また有用
微生物を担持体でろ過して流出しないようにしても、有
用微生物の代謝物が流出すれば、その代謝物が同様の殺
菌効果を発揮する。
【0038】生物ろ過タンク6に充填される土壌成形体
601と担持体602はろ過材としても機能するので、
廃液中の汚泥は、生物ろ過タンク6内でろ過される。ろ
過材に目詰まりが生じてくると、タンク6内の圧力が上
昇し、その圧力を検出して3方電磁弁901で処理液配
管9の流れの方向を閉じ、水供給管11の流れの方向を
開けて水を供給して逆洗を開始する。この時3方電磁弁
701は管8に流れるように切り替える。逆洗廃水は固
液分離槽4に戻される。このとき有用微生物も一緒に固
液分離槽4に戻される。
【0039】このため固液分離槽4内から汚泥処理施設
402に送られた汚泥には有用微生物が棲息する。従っ
て、数日間天日乾燥しても、有用微生物が腐敗菌の発生
ないし増殖を抑制するので、臭気を発生させない。乾燥
後に、発酵等をすることにより、肥料、土壌改良材等と
して好ましく用いることができる。
【0040】上記のようにして生物ろ過された処理液
は、次に酸素供給手段10において酸素が混入され、養
殖池1に送られる。
【0041】次に、本発明において、電磁弁301の開
閉を自動制御する手段、あるいは生物の管理を自動制御
する手段等について図4に基づいて説明する。
【0042】養殖池1内の池水を、サンプリングポンプ
20により管20aを介して、各々濁度計21、TOC
計22に移送する。各々の計器で測定し、その測定情報
を管理室27内の入力部24に配線21a、22aを介
して入力し、入力したデータを制御部25で処理して制
御信号Sを取り出し、該信号Sに基づき電磁弁301
(図1参照)の開閉を制御する。
【0043】また上記の制御部25に入力されたデータ
をモニター26に表示することも好ましい。測定後のサ
ンプリング液は、排水管20bを通して廃棄される。
【0044】更に養殖池1内の池水をサンプリングし
て、顕微鏡23によって画像を得、該画像情報を入力部
24に配線23aを介して入力し、入力した画像を制御
部25で処理して制御信号Sを取り出し、該信号Sに基
づき、電磁弁301の開閉を制御することもできる。ま
た該信号によって、本発明の装置全体における微生物の
管理を行うこともできる。さらに制御部25に入力され
た画像をモニター26に表示することも好ましいことで
ある。
【0045】更に又、養殖池1内の餌供給エリア29の
上部からカメラ28で魚介類の成育状態を撮影して画像
情報を得、該画像情報を入力部24に配線28aを介し
て入力し、入力した画像を制御部25で処理して魚介類
の身長を変えることなく抽象的な姿像を作成し、該姿像
及び身長の数値並びに成長の変化グラフをモニター26
に表示することも好ましいことである。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果を例証す
る。
【0047】図1に示す装置を用いて、エビ(紫エビ)
の養殖の実験を行った。各機器の仕様は以下の通りであ
る。
【0048】 養殖池:5m×7m×0.8〜1.5mH、 300匹(開始時4.5〜7cm) 生物ろ過タンクの充填材: 土壌成形体(ペレット):東洋バイオリアクター(株)社製 「TOYOROZAI−PL」0.5m3 担持体(軽石) :東洋バイオリアクター(株)社製 「TOYOROZAI−SO」0.5m3 酸素供給手段: スタティックミキサー:東京日進ジャバラ社製「ミクセット5型」2連 汚泥処理施設:砂ろ過と天日乾燥処理実験 実験開始後、濁度計で池水を測定して、レベル5になっ
た時点で、電磁弁301を開けて汚泥を取り出し、固液
分離槽4からの沈降汚泥(濃度約1%)を汚泥処理施設
に取り出し、砂の上に撒いて、天日乾燥処理した。その
結果、汚泥中の水分は砂の中に浸透し、残った汚泥は2
週間経過しても腐敗せず、臭気を発生させることなく乾
燥処理できた。乾燥汚泥の砂の上における厚さは約15cm
であった。
【0049】また砂の表面から乾燥汚泥を除き、再度約
1%の汚泥を砂の上に撒いて同様に乾燥処理したとこ
ろ、汚泥中の水の分離性、浸透性は良好であり、腐敗及
び臭気を発生させずに乾燥処理できた。
【0050】更に養殖池内のエビは1年経過しても、病
気の発生もなく、平均して12〜15cmに成長した。
【0051】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、魚介類の
養殖池中に発生する餌料の残餌や排泄物のような汚泥を
臭気を発生させずに乾燥処理できる養殖池の循環装置を
提供できる。また本発明によれば、養殖水の抗菌力を高
め、養殖池を汚染することなく、魚介類の病害を予防
し、小さい規模から大きな規模に至るまでの全てに適用
容易な養殖池の循環装置を提供できる。更に本発明によ
れば、自動による運転管理が可能な養殖池の循環装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフロー図
【図2】酸素供給手段の一例を示すフロー図
【図3】酸素供給手段の改良例を示す要部断面図
【図4】養殖池の制御手段の一例を示すフロー図
【符号の説明】
1:養殖池 101:溶存酸素計 102:液面計 103:養殖池の壁 104:養殖池の液面 2:水供給管 201:電磁弁 3:排出管 301:電磁弁 4:固液分離槽 401:汚泥排出管 402:汚泥処理施設 5:廃液槽 501:ポンプ 6:生物ろ過タンク 601:土壌成形体 602:担持体 7:管 701:3方電磁弁 8:管 9:処理液配管 9a、9b:配管 901:3方電磁弁 10:酸素供給手段 110:ラインポンプ 111:バルブ 112:圧力計 113:流量計 114:静的混合装置 115:コンプレッサー 116:空気供給管 117:配管 118:バイパス管 119:電磁弁 11:水供給配管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚介類の養殖池の固形物を含む廃液を導入
    して固液分離する固液分離手段と、該固液分離手段で分
    離された廃液を導入して該廃液中の有機物を有用微生物
    に吸着除去すると共に該廃液をろ過する生物ろ過タンク
    と、該生物処理タンクを経た処理液に酸素を混入して前
    記養殖池に返送する酸素供給手段とを有する養殖池の循
    環装置において、前記生物ろ過タンク内に、腐植物を主
    体とする土壌成形体と担持体を充填してなり、かつ前記
    生物ろ過タンクに、清浄な水による逆洗手段を設け、逆
    洗廃水を前記固液分離手段に返送する手段を有すること
    を特徴とする養殖池の循環装置。
  2. 【請求項2】前記担持体が、溶出性シリカ成分を含有し
    微細多孔の軽石であることを特徴とする請求項1記載の
    養殖池の循環装置。
  3. 【請求項3】前記固液分離手段で分離された固形物を汚
    泥処理施設に移送し、該汚泥処理施設において、砂ろ過
    処理と乾燥処理を行うことを特徴とする請求項1又は2
    記載の養殖池の循環装置。
  4. 【請求項4】前記酸素供給手段が、スタティックミキサ
    ーを有し、該スタティックミキサーから液流の突出圧に
    よって空気中の酸素を吸引する構成を有することを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の養殖池の循環装置。
  5. 【請求項5】養殖池内の液面をレベルセンサーにより検
    出する手段と、該センサーの検出信号により、清浄な水
    の供給及び酸素供給手段からの処理液の返送を制御する
    手段を有することを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載の養殖池の循環装置。
  6. 【請求項6】養殖池内の池水をサンプリングする手段
    と、濁度及び又は全有機炭素を測定する手段と、測定デ
    ータを入力する入力部と、入力したデータを処理して制
    御信号を取り出し、該信号に基づき養殖池から固液分離
    手段への廃液の取り出しを制御する制御部と、制御部に
    入力されたデータを表示するモニターを有することを特
    徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の養殖池の循
    環装置。
  7. 【請求項7】養殖池内の池水をサンプリングする手段
    と、顕微鏡画像を得る手段と、該画像情報を入力する入
    力部と、入力した画像を処理して制御信号を取り出し、
    該信号に基づき、養殖池から固液分離手段への廃液の取
    り出し、及び固液分離手段又は生物ろ過タンク内の微生
    物の管理を行う制御部と、制御部に入力された画像を表
    示するモニターを有することを特徴とする請求項1、
    2、3、4又は5記載の養殖池の循環装置。
  8. 【請求項8】養殖池内の餌供給エリアの上部からカメラ
    で魚介類の成育状態を撮影して画像情報を得る手段と、
    該画像情報を入力する入力部と、入力した画像を処理し
    て魚介類の身長を変えることなく抽象的な姿像を作成す
    る制御部と、姿像及び身長の数値並びに成長の変化グラ
    フを表示するモニターを有することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6又は7記載の養殖池の循環装
    置。
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