JPH1070269A - Misトランジスタの製造方法 - Google Patents
Misトランジスタの製造方法Info
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- JPH1070269A JPH1070269A JP22717396A JP22717396A JPH1070269A JP H1070269 A JPH1070269 A JP H1070269A JP 22717396 A JP22717396 A JP 22717396A JP 22717396 A JP22717396 A JP 22717396A JP H1070269 A JPH1070269 A JP H1070269A
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- oxide film
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- forming
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 イオン注入におけるイオン分布のバラツキを
少なくすることで、ソース、ドレイン層をバラツキなく
形成し、安定したトランジスタ特性、歩留まりを得る。 【解決手段】 ゲート電極17の表面に第1の熱酸化膜
18を形成したのち、この第1の熱酸化膜18をマスク
にしてイオン注入を行い、半導体基板11内に電界緩和
層19を形成し、さらに第1の熱酸化膜18の表面に第
2の熱酸化膜20を形成したのち、この第2の熱酸化膜
20をマスクにしてイオン注入を行い、半導体基板11
内にソース、ドレイン層21を形成し、さらに、ソー
ス、ドレイン層21及びゲート電極17の上面に金属シ
リサイド膜23を形成する。つまり、ゲート電極17の
表面の熱酸化膜18、20は熱酸化法により形成される
ため、バラツキが少なく一定の厚さになり、この熱酸化
膜18、20をマスクとしてイオン注入を行っているた
め、イオン分布のバラツキを少なくできる。
少なくすることで、ソース、ドレイン層をバラツキなく
形成し、安定したトランジスタ特性、歩留まりを得る。 【解決手段】 ゲート電極17の表面に第1の熱酸化膜
18を形成したのち、この第1の熱酸化膜18をマスク
にしてイオン注入を行い、半導体基板11内に電界緩和
層19を形成し、さらに第1の熱酸化膜18の表面に第
2の熱酸化膜20を形成したのち、この第2の熱酸化膜
20をマスクにしてイオン注入を行い、半導体基板11
内にソース、ドレイン層21を形成し、さらに、ソー
ス、ドレイン層21及びゲート電極17の上面に金属シ
リサイド膜23を形成する。つまり、ゲート電極17の
表面の熱酸化膜18、20は熱酸化法により形成される
ため、バラツキが少なく一定の厚さになり、この熱酸化
膜18、20をマスクとしてイオン注入を行っているた
め、イオン分布のバラツキを少なくできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高融点金属をシリサ
イド化したシリサイド膜を少なくともソース、ドレイン
層の上面に形成したサイリサイド構造を有するMISト
ランジスタの製造方法に関し、例えばMOSトランジス
タ等に適用して好適である。
イド化したシリサイド膜を少なくともソース、ドレイン
層の上面に形成したサイリサイド構造を有するMISト
ランジスタの製造方法に関し、例えばMOSトランジス
タ等に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、MOSトランジスタにおいて、低
抵抗化及び高速化を目的として、ゲート電極及びソー
ス、ドレイン層の表面をシリサイド化するサリサイド構
造が知られている。このサリサイド構造の製造方法とし
て、例えば、特開平6−216324号公報に示す方法
が用いられる。この製造方法により形成された半導体装
置を図5に示す。
抵抗化及び高速化を目的として、ゲート電極及びソー
ス、ドレイン層の表面をシリサイド化するサリサイド構
造が知られている。このサリサイド構造の製造方法とし
て、例えば、特開平6−216324号公報に示す方法
が用いられる。この製造方法により形成された半導体装
置を図5に示す。
【0003】まず、シリコン基板11に形成したウェル
領域12の上のゲート酸化膜15を介してゲート電極1
7を形成する。その後、通常のフォトリソグラフィ工程
でリン等のイオン注入を行い、電界緩和層19を形成す
る。その後、全面にCVD法により、例えば酸化膜や窒
化膜を堆積し、RIE法により異方性エッチングを行
い、ゲート電極17の側壁30を残す。その後、この側
壁30をマスクにしてリン等のイオン注入を行い、ソー
ス、ドレイン層21を形成する。
領域12の上のゲート酸化膜15を介してゲート電極1
7を形成する。その後、通常のフォトリソグラフィ工程
でリン等のイオン注入を行い、電界緩和層19を形成す
る。その後、全面にCVD法により、例えば酸化膜や窒
化膜を堆積し、RIE法により異方性エッチングを行
い、ゲート電極17の側壁30を残す。その後、この側
壁30をマスクにしてリン等のイオン注入を行い、ソー
ス、ドレイン層21を形成する。
【0004】そして次に、この上面に高融点金属膜を形
成し、熱処理を行ってゲート電極17及びソース、ドレ
イン層21の表面に金属シリサイド膜23a、23bを
形成する。
成し、熱処理を行ってゲート電極17及びソース、ドレ
イン層21の表面に金属シリサイド膜23a、23bを
形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような製造方法を用いた場合、側壁30の幅Sは製造上
2つの大きなバラツキ要因を有している。1つはCVD
法により酸化膜等を堆積させるときの膜厚バラツキであ
り、もう1つは異方性エッチングのときのエッチングレ
ートのバラツキである。
ような製造方法を用いた場合、側壁30の幅Sは製造上
2つの大きなバラツキ要因を有している。1つはCVD
法により酸化膜等を堆積させるときの膜厚バラツキであ
り、もう1つは異方性エッチングのときのエッチングレ
ートのバラツキである。
【0006】このとき、CVD法により酸化膜を形成さ
せるときのバラツキは約10%程度生じ、また、異方性
エッチングにおいては約20%程度のバラツキが生じ
る。そして、この側壁30をマスクにしてイオン注入を
行っている。ここで、側壁30の厚さが薄い部分におい
ては、この側壁30を通り抜けてイオン注入される場合
がある。そして、この側壁30にバラツキが生じるた
め、通り抜けるイオンにバラツキが生じる。このため、
イオン分布のバラツキが大きくなり、ソース、ドレイン
層21にバラツキが生じる。その結果、ソース、ドレイ
ン層21の表面における金属シリサイド膜23aの端部
からソース、ドレイン層21の端部までの幅Aに大きな
バラツキが生じる。これらのバラツキはかなり大きく、
微細構造のトランジスタの製造において許容できない大
きさである。
せるときのバラツキは約10%程度生じ、また、異方性
エッチングにおいては約20%程度のバラツキが生じ
る。そして、この側壁30をマスクにしてイオン注入を
行っている。ここで、側壁30の厚さが薄い部分におい
ては、この側壁30を通り抜けてイオン注入される場合
がある。そして、この側壁30にバラツキが生じるた
め、通り抜けるイオンにバラツキが生じる。このため、
イオン分布のバラツキが大きくなり、ソース、ドレイン
層21にバラツキが生じる。その結果、ソース、ドレイ
ン層21の表面における金属シリサイド膜23aの端部
からソース、ドレイン層21の端部までの幅Aに大きな
バラツキが生じる。これらのバラツキはかなり大きく、
微細構造のトランジスタの製造において許容できない大
きさである。
【0007】つまり、この幅Aはソース、ドレイン層2
1からウェル領域12へ発生するリーク電流特性に密接
に関係し、この特性にバラツキが生じ、安定したトラン
ジスタ特性、歩留まりが得られないという問題が生じ
る。本発明は上記問題に鑑みたもので、上記バラツキを
少なくし、安定したトランジスタ特性、歩留まりを得る
ことを目的とする。
1からウェル領域12へ発生するリーク電流特性に密接
に関係し、この特性にバラツキが生じ、安定したトラン
ジスタ特性、歩留まりが得られないという問題が生じ
る。本発明は上記問題に鑑みたもので、上記バラツキを
少なくし、安定したトランジスタ特性、歩留まりを得る
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1及び4に記
載の発明においては、半導体基板(11)にゲート絶縁
膜(15)を介してゲート電極(17)を形成する工程
と、ゲート電極(17)の表面に熱酸化膜(18、2
0)を形成する工程と、熱酸化膜(18、20)をマス
クとして、この上からイオン注入を行い、ソース、ドレ
イン層(21)を形成する工程と、その後このソース、
ドレイン層(21)の上面に金属シリサイド膜(23
a)を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1及び4に記
載の発明においては、半導体基板(11)にゲート絶縁
膜(15)を介してゲート電極(17)を形成する工程
と、ゲート電極(17)の表面に熱酸化膜(18、2
0)を形成する工程と、熱酸化膜(18、20)をマス
クとして、この上からイオン注入を行い、ソース、ドレ
イン層(21)を形成する工程と、その後このソース、
ドレイン層(21)の上面に金属シリサイド膜(23
a)を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0009】ゲート電極(17)の表面の熱酸化膜(1
8、20)は熱酸化法により形成されるため、その厚さ
はバラツキが少なくほぼ一定になる。そして、一定の厚
さを有する熱酸化膜(18)をマスクとしてイオン注入
を行っているため、イオン分布のバラツキを少なくで
き、バラツキが少ないソース、ドレイン層(21)を形
成できる。このため、金属シリサイド膜(23a)の端
部からソース、ドレインの端部までの幅Aバラツキが少
なくでき、安定したトランジスタ特性、歩留まりを得る
ことができる。
8、20)は熱酸化法により形成されるため、その厚さ
はバラツキが少なくほぼ一定になる。そして、一定の厚
さを有する熱酸化膜(18)をマスクとしてイオン注入
を行っているため、イオン分布のバラツキを少なくで
き、バラツキが少ないソース、ドレイン層(21)を形
成できる。このため、金属シリサイド膜(23a)の端
部からソース、ドレインの端部までの幅Aバラツキが少
なくでき、安定したトランジスタ特性、歩留まりを得る
ことができる。
【0010】請求項2に記載の発明においては、ゲート
電極(17)の表面に第1の熱酸化膜(18)を形成し
たのち、この第1の熱酸化膜(18)をマスクにしてイ
オン注入を行い、半導体基板(11)内に電界緩和層
(19)を形成し、さらに第1の熱酸化膜(18)の表
面に第2の熱酸化膜(20)を形成したのち、この第2
の熱酸化膜(20)をマスクにしてイオン注入を行い、
半導体基板(11)内にソース、ドレイン層(21)を
形成し、さらに、ソース、ドレイン層(21)の上面に
金属シリサイド膜(23a)を形成することを特徴とす
る。
電極(17)の表面に第1の熱酸化膜(18)を形成し
たのち、この第1の熱酸化膜(18)をマスクにしてイ
オン注入を行い、半導体基板(11)内に電界緩和層
(19)を形成し、さらに第1の熱酸化膜(18)の表
面に第2の熱酸化膜(20)を形成したのち、この第2
の熱酸化膜(20)をマスクにしてイオン注入を行い、
半導体基板(11)内にソース、ドレイン層(21)を
形成し、さらに、ソース、ドレイン層(21)の上面に
金属シリサイド膜(23a)を形成することを特徴とす
る。
【0011】これにより請求項1と同様の効果が得られ
る。請求項3に記載の発明においては、ゲート電極(1
7)の表面に第1の熱酸化膜(18)を形成したのち、
この第1の熱酸化膜(18)をマスクにしてイオン注入
を行い、半導体基板(11)内に電界緩和層(19)及
び、ソース、ドレイン層(21)を形成し、さらに第1
の熱酸化膜(18)の表面に第2の熱酸化膜(20)を
形成する。その後、さらに、ソース、ドレイン層(2
1)の上面に金属シリサイド膜(23a)を形成するこ
とを特徴とする。
る。請求項3に記載の発明においては、ゲート電極(1
7)の表面に第1の熱酸化膜(18)を形成したのち、
この第1の熱酸化膜(18)をマスクにしてイオン注入
を行い、半導体基板(11)内に電界緩和層(19)及
び、ソース、ドレイン層(21)を形成し、さらに第1
の熱酸化膜(18)の表面に第2の熱酸化膜(20)を
形成する。その後、さらに、ソース、ドレイン層(2
1)の上面に金属シリサイド膜(23a)を形成するこ
とを特徴とする。
【0012】これにより、請求項1と同様の効果が得ら
れると共に、金属シリサイド膜(23a)の端部からソ
ース、ドレイン層(21)の端部までの幅(A)、つま
り、金属シリサイド膜(23a)とソース、ドレイン層
(21)におけるPN接合の間隔が、第1実施形態のと
きに比しておよそ熱酸化膜(20)の厚さ分大きくなる
ためリーク特性等に特に優れたものにすることができ
る。
れると共に、金属シリサイド膜(23a)の端部からソ
ース、ドレイン層(21)の端部までの幅(A)、つま
り、金属シリサイド膜(23a)とソース、ドレイン層
(21)におけるPN接合の間隔が、第1実施形態のと
きに比しておよそ熱酸化膜(20)の厚さ分大きくなる
ためリーク特性等に特に優れたものにすることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1から図3は本発明をMOSトラン
ジスタに適用した場合の製造工程を示しており、以下、
本実施形態における製造方法について説明する。
について説明する。 (第1実施形態)図1から図3は本発明をMOSトラン
ジスタに適用した場合の製造工程を示しており、以下、
本実施形態における製造方法について説明する。
【0014】図1(a)に示すように、P型シリコン基
板11に公知の方法で、上面にシリコン酸化膜13を形
成し、Pウェル領域12を形成する。さらに図1(b)
に示すように素子分離用のLOCOS領域14を形成す
る。次に、図1(c)に示すように、LOCOS領域1
4の間のシリコン酸化膜13を除去したのち、熱酸化に
よりゲート酸化膜15を形成する。この後、図1(d)
に示すように、多結晶(ポリ)シリコン膜16をCVD
法等で形成し、さらにPOCl3 を用いて多結晶シリコ
ン16にリンを導入する。
板11に公知の方法で、上面にシリコン酸化膜13を形
成し、Pウェル領域12を形成する。さらに図1(b)
に示すように素子分離用のLOCOS領域14を形成す
る。次に、図1(c)に示すように、LOCOS領域1
4の間のシリコン酸化膜13を除去したのち、熱酸化に
よりゲート酸化膜15を形成する。この後、図1(d)
に示すように、多結晶(ポリ)シリコン膜16をCVD
法等で形成し、さらにPOCl3 を用いて多結晶シリコ
ン16にリンを導入する。
【0015】次に、図1(e)に示すようにフォトリソ
グラフィ、エッチングにより多結晶シリコン膜16をパ
ターニングして、ゲート電極17を形成する。そして、
図2(f)に示すように熱酸化を行いゲート電極17の
表面に第1の熱酸化膜18を形成する。このとき、熱酸
化膜18は約100Åの膜厚で形成する。この後、図2
(g)に示すようにリンイオンを斜め方向から注入し、
適当な熱処理を施し、注入されたイオンを活性化して比
較的低濃度のN- 型層であるLD層(電界緩和層)19
を形成する。さらに、熱酸化して図2(h)に示すよう
に熱酸化膜18の表面に第2の熱酸化膜20を形成す
る。このとき、熱酸化膜20は約800〜900Åの膜
厚で形成する。従って、熱酸化膜18の膜厚と熱酸化膜
20の膜厚をあわせると、幅Sが約1000Å程度にな
る。
グラフィ、エッチングにより多結晶シリコン膜16をパ
ターニングして、ゲート電極17を形成する。そして、
図2(f)に示すように熱酸化を行いゲート電極17の
表面に第1の熱酸化膜18を形成する。このとき、熱酸
化膜18は約100Åの膜厚で形成する。この後、図2
(g)に示すようにリンイオンを斜め方向から注入し、
適当な熱処理を施し、注入されたイオンを活性化して比
較的低濃度のN- 型層であるLD層(電界緩和層)19
を形成する。さらに、熱酸化して図2(h)に示すよう
に熱酸化膜18の表面に第2の熱酸化膜20を形成す
る。このとき、熱酸化膜20は約800〜900Åの膜
厚で形成する。従って、熱酸化膜18の膜厚と熱酸化膜
20の膜厚をあわせると、幅Sが約1000Å程度にな
る。
【0016】そして、図2(i)に示すようにシリコン
基板11に対して垂直に砒素イオンを注入し、適当な熱
処理を施し、注入されたイオンを活性化して高濃度のN
+ 型層であるソース、ドレイン層21を形成する。ま
た、図2(j)に示すように異方性ドライエッチングに
より熱酸化膜20の上面部分及び、ゲート酸化膜15の
所定部分を除去し、ゲート電極17及びソース、ドレイ
ン層21表面を完全に露出させる。
基板11に対して垂直に砒素イオンを注入し、適当な熱
処理を施し、注入されたイオンを活性化して高濃度のN
+ 型層であるソース、ドレイン層21を形成する。ま
た、図2(j)に示すように異方性ドライエッチングに
より熱酸化膜20の上面部分及び、ゲート酸化膜15の
所定部分を除去し、ゲート電極17及びソース、ドレイ
ン層21表面を完全に露出させる。
【0017】次に、図3(k)に示すように半導体基板
11上面全面にスパッタ法や蒸着法等でチタンTiなど
の高融点金属薄膜22を形成する。そして、図3(l)
に示すように、熱処理をしてこの高融点金属薄膜22を
シリサイド化させ、熱酸化膜18、20及びLOCOS
領域14上の高融点金属膜を選択的にウェットエッチン
グにより除去する。これにより、ソース、ドレイン層2
1及びゲート電極17の上面それぞれに金属シリサイド
膜23a、23bが形成される。
11上面全面にスパッタ法や蒸着法等でチタンTiなど
の高融点金属薄膜22を形成する。そして、図3(l)
に示すように、熱処理をしてこの高融点金属薄膜22を
シリサイド化させ、熱酸化膜18、20及びLOCOS
領域14上の高融点金属膜を選択的にウェットエッチン
グにより除去する。これにより、ソース、ドレイン層2
1及びゲート電極17の上面それぞれに金属シリサイド
膜23a、23bが形成される。
【0018】なお、さらに必要な場合には熱処理を行う
ことにより金属シリサイド膜23a、23bの低抵抗化
を図ることができる。次に、図3(m)に示すように、
CVD法により半導体基板11表面全面にBPSG膜等
の層間膜24を形成する。このとき、層間膜を平坦化す
るために熱処理を施す。そして、図3(n)に示すよう
に、フォトリソグラフィ、エッチングを行い、コンタク
トホール25を形成する。その後フォトリソグラフィ、
エッチングにより配線26をパターニング形成する。な
お、必要があれば配線26を形成する前にTiN等のバ
リア層を形成してもよい。
ことにより金属シリサイド膜23a、23bの低抵抗化
を図ることができる。次に、図3(m)に示すように、
CVD法により半導体基板11表面全面にBPSG膜等
の層間膜24を形成する。このとき、層間膜を平坦化す
るために熱処理を施す。そして、図3(n)に示すよう
に、フォトリソグラフィ、エッチングを行い、コンタク
トホール25を形成する。その後フォトリソグラフィ、
エッチングにより配線26をパターニング形成する。な
お、必要があれば配線26を形成する前にTiN等のバ
リア層を形成してもよい。
【0019】ここで、本例においては、ゲート電極17
の表面に形成する熱酸化膜18、20を熱酸化法により
形成している。そして、この熱酸化膜18、20をマス
クに用いて、ソース、ドレイン層21を形成している。
この熱酸化膜18、20はバラツキが少なく、約10%
以下に抑えることができる。具体的には、幅Sが900
〜1100Å程度になる。
の表面に形成する熱酸化膜18、20を熱酸化法により
形成している。そして、この熱酸化膜18、20をマス
クに用いて、ソース、ドレイン層21を形成している。
この熱酸化膜18、20はバラツキが少なく、約10%
以下に抑えることができる。具体的には、幅Sが900
〜1100Å程度になる。
【0020】また、従来においては異方性エッチングを
して側壁30を形成したのち、ソース、ドレイン層21
を形成していたため、異方性エッチングによるバラツキ
も影響していた。しかし、本例においては異方性エッチ
ングの前にソース、ドレイン層21を形成するため、異
方性エッチングのバラツキには依存しない。従って、イ
オン注入の際のイオン分布のバラツキは幅Sのバラツキ
のみに抑えることができる。従って、ソース、ドレイン
層21のバラツキをを抑えることができ、図2(l)に
示すソース、ドレイン層21の端部から金属シリサイド
膜23aの端部までの幅Aも安定する。その結果、安定
したトランジスタ特性、歩留まりを得ることができる。
して側壁30を形成したのち、ソース、ドレイン層21
を形成していたため、異方性エッチングによるバラツキ
も影響していた。しかし、本例においては異方性エッチ
ングの前にソース、ドレイン層21を形成するため、異
方性エッチングのバラツキには依存しない。従って、イ
オン注入の際のイオン分布のバラツキは幅Sのバラツキ
のみに抑えることができる。従って、ソース、ドレイン
層21のバラツキをを抑えることができ、図2(l)に
示すソース、ドレイン層21の端部から金属シリサイド
膜23aの端部までの幅Aも安定する。その結果、安定
したトランジスタ特性、歩留まりを得ることができる。
【0021】また、熱酸化膜18、20はゲート電極1
7の外周にほぼ一定の厚さで形成されている。従って異
方性エッチングに際して、熱酸化膜18、20の上面の
一定部分を除去するため、除去後の熱酸化膜18、20
は、図2(j)に示すように断面が四角形状になる。な
お、図示しないがこれらの工程を経たのち、公知の方法
により配線層、層間膜やパッシベーション膜等を形成し
て本例におけるMOSトランジスタは完成する。 (第2実施形態)第1実施形態では図2(g)〜(j)
に示すようにリンイオン注入後、熱酸化して熱酸化膜1
8の表面に熱酸化膜20を形成し、シリコン基板11に
対して垂直に砒素イオンを注入してソース、ドレイン層
21を形成している。第2実施形態ではこれらの工程に
代えて、図4(g)〜(j)に示すように、リンイオン
注入後、砒素イオンを注入し、その後熱酸化膜18の表
面に熱酸化膜20を形成する。
7の外周にほぼ一定の厚さで形成されている。従って異
方性エッチングに際して、熱酸化膜18、20の上面の
一定部分を除去するため、除去後の熱酸化膜18、20
は、図2(j)に示すように断面が四角形状になる。な
お、図示しないがこれらの工程を経たのち、公知の方法
により配線層、層間膜やパッシベーション膜等を形成し
て本例におけるMOSトランジスタは完成する。 (第2実施形態)第1実施形態では図2(g)〜(j)
に示すようにリンイオン注入後、熱酸化して熱酸化膜1
8の表面に熱酸化膜20を形成し、シリコン基板11に
対して垂直に砒素イオンを注入してソース、ドレイン層
21を形成している。第2実施形態ではこれらの工程に
代えて、図4(g)〜(j)に示すように、リンイオン
注入後、砒素イオンを注入し、その後熱酸化膜18の表
面に熱酸化膜20を形成する。
【0022】このようにすると、金属シリサイド膜23
aを形成したときに、ソース、ドレイン層21の端部か
ら金属シリサイド膜23aの端部までの幅Aが、第1実
施形態のときに比しておよそ熱酸化膜20の厚さ分大き
くできる。つまり、金属シリサイド膜23aとソース、
ドレイン層21におけるPN接合との間隔を大きくでき
る。このため、リーク特性等に特に優れたものにするこ
とができる。 (他の実施形態)第1実施形態、第2実施形態において
は電界緩和層19を大きく形成する等のために、熱酸化
膜18、20を2回の熱酸化により形成しているが、1
回にしても良い。
aを形成したときに、ソース、ドレイン層21の端部か
ら金属シリサイド膜23aの端部までの幅Aが、第1実
施形態のときに比しておよそ熱酸化膜20の厚さ分大き
くできる。つまり、金属シリサイド膜23aとソース、
ドレイン層21におけるPN接合との間隔を大きくでき
る。このため、リーク特性等に特に優れたものにするこ
とができる。 (他の実施形態)第1実施形態、第2実施形態において
は電界緩和層19を大きく形成する等のために、熱酸化
膜18、20を2回の熱酸化により形成しているが、1
回にしても良い。
【0023】また、第1実施形態、第2実施形態におい
てはNチャネルトランジスタを用いているが、Pチャネ
ルトランジスタを用いても勿論良い。
てはNチャネルトランジスタを用いているが、Pチャネ
ルトランジスタを用いても勿論良い。
【図1】本発明の第1実施形態における工程図である。
【図2】本発明の第1実施形態における図1に続く工程
図である。
図である。
【図3】本発明の第1実施形態における図2に続く工程
図である。
図である。
【図4】他の実施形態における工程図である。
【図5】従来における半導体装置の概略図である。
11…半導体基板、15…ゲート絶縁膜、17…ゲート
電極、18…熱酸化膜、20…熱酸化膜、21…ソー
ス、ドレイン層、23a…ソース、ドレイン層上面の金
属シリサイド膜、23b…ゲート電極上面の金属シリサ
イド膜。
電極、18…熱酸化膜、20…熱酸化膜、21…ソー
ス、ドレイン層、23a…ソース、ドレイン層上面の金
属シリサイド膜、23b…ゲート電極上面の金属シリサ
イド膜。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板(11)にゲート絶縁膜(1
5)を介してゲート電極(17)を形成する工程と、 前記ゲート電極(17)の表面に熱酸化膜(18、2
0)を形成する工程と、 前記熱酸化膜(18、20)をマスクにしてイオン注入
を行い、前記半導体基板(11)内にソース、ドレイン
層(21)を形成する工程と、 前記ソース、ドレイン層(21)の上面に高融点金属を
シリサイド化した金属シリサイド膜(23a)を形成す
る工程とを備えたことを特徴とするMISトランジスタ
の製造方法。 - 【請求項2】 半導体基板(11)にゲート絶縁膜(1
5)を介してゲート電極(17)を形成する工程と、 前記ゲート電極(17)の表面に第1の熱酸化膜(1
8)を形成する工程と、 前記第1の熱酸化膜(18)をマスクにしてイオン注入
を行い、前記半導体基板(11)内に電界緩和層(1
9)を形成する工程と、 前記第1の熱酸化膜(18)の表面に第2の熱酸化膜
(20)を形成する工程と、 前記第2の熱酸化膜(20)をマスクにして、この上か
らイオン注入を行い、前記半導体基板(11)内にソー
ス、ドレイン層(21)を形成する工程と、 少なくとも前記ソース、ドレイン層(21)の上面に、
高融点金属をシリサイド化した金属シリサイド膜(23
a)を形成する工程とを備えたことを特徴とするMIS
トランジスタの製造方法。 - 【請求項3】 半導体基板(11)にゲート絶縁膜(1
5)を介してゲート電極(17)を形成する工程と、 前記ゲート電極(17)の表面に第1の熱酸化膜(1
8)を形成する工程と、 前記第1の熱酸化膜(18)をマスクにしてイオン注入
を行い、前記半導体基板(11)内に電界緩和層(1
9)及び、ソース、ドレイン層(21)を形成する工程
と、 前記第1の熱酸化膜(18)の表面に第2の熱酸化膜
(20)を形成する工程と、 前記ソース、ドレイン層(21)の上面に、高融点金属
をシリサイド化した金属シリサイド膜(23a)を形成
する工程とを備えたことを特徴とするMISトランジス
タの製造方法。 - 【請求項4】 前記ゲート電極(17)の上面を露出さ
せるように、前記第1の熱酸化膜(18)と第2の熱酸
化膜(20)のうち前記ゲート電極(17)の側面側は
残して除去する工程と、 前記露出したゲート電極(17)の上面に、高融点金属
をシリサイド化した金属シリサイド膜(23b)を形成
する工程とを備えたことを特徴とする請求項2又は3に
記載のMISトランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22717396A JPH1070269A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | Misトランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22717396A JPH1070269A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | Misトランジスタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1070269A true JPH1070269A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16856636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22717396A Pending JPH1070269A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | Misトランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1070269A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11344366B2 (en) | 2015-05-12 | 2022-05-31 | Acutus Medical, Inc. | Ultrasound sequencing system and method |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP22717396A patent/JPH1070269A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11344366B2 (en) | 2015-05-12 | 2022-05-31 | Acutus Medical, Inc. | Ultrasound sequencing system and method |
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