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JPH1050243A - 回転陽極型x線管 - Google Patents

回転陽極型x線管

Info

Publication number
JPH1050243A
JPH1050243A JP20573596A JP20573596A JPH1050243A JP H1050243 A JPH1050243 A JP H1050243A JP 20573596 A JP20573596 A JP 20573596A JP 20573596 A JP20573596 A JP 20573596A JP H1050243 A JPH1050243 A JP H1050243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
bearing
rotating
shaft
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20573596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayuki Tamura
久幸 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20573596A priority Critical patent/JPH1050243A/ja
Publication of JPH1050243A publication Critical patent/JPH1050243A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸と軸受外輪及び外カンザとの熱膨張差
を低減し、玉軸受の回転性能を維持した回転陽極型X線
管を提供する。 【解決手段】 この発明は、固定体7と回転体1,5と
の間に配設された一対の玉軸受8,9の外輪14側の間
隔を保つために嵌合される外カンザ16の全体又は一部
が、回転軸5をなす材質よりも熱膨張率の大きい材料で
構成されている回転陽極型X線管である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は回転陽極型X線管
に係り、特にその回転機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、X線管は例えばX線診断として
医療用等に利用されているが、胃の検診などの場合に
は、回転陽極型X線管が使用されている。この回転陽極
型X線管は、真空外囲器内に、陰極と略傘状の陽極ター
ゲットが対向設置されており、陰極は中心軸から偏心し
た位置に設置され、また陽極ターゲットは軸上に設置さ
れ、且つ回転機構により支持されて回転できるようにな
っている。更に、真空外囲器の外には、回転機構に対応
してステータが配設され、回転機構を駆動している。
【0003】この回転機構は、例えば、陽極ターゲット
が固着された回転円筒と、この回転円筒の内側に同軸的
に固着された回転軸と、この回転軸と回転円筒の間に同
軸的に嵌合された有底筒状の陽極固定部と、この陽極固
定部と回転軸との間に配設されかつ互いに間隔をおいて
配置された2つの軸受と、これら2つの軸受の外輪側の
間隔を保つために嵌合される外カンザすなわちスペーサ
からなっている。
【0004】この陽極はX線発生の際、陰極からの熱電
子の衝突により、非常に高温になる。例えば陽極ターゲ
ットは約1500℃から2500℃になり、その熱伝導
により回転軸と軸受内輪は500℃近くになる。更に軸
受球を介して軸受外輪、外カンザ及び有底筒状の陽極固
定部に熱が伝わる。この時、軸受外輪及び外カンザは3
50℃から400℃程度になる。
【0005】つまり、回転軸と外輪及び外カンザとの間
には最大で150℃近くの温度差が生じる。そのため、
回転軸と外輪及び外カンザとの間に無視できない熱膨張
差が生じる。一般に玉軸受は、形状及びはめ合い等に高
い精度が要求されるため、上記の膨張差は軸受内輪と軸
受外輪の位置関係を狂わせ、軸受性能を著しく低減させ
る。
【0006】この問題を解決するために、回転軸及び軸
受を熱膨張率の小さな鉄合金で構成する場合が一般的で
ある。さらに、2つの軸受外輪の間に外カンザとバネを
組み合わせて配置し、回転軸の熱膨張分をバネにより外
輪をスライドさせることで内輪と外輪の位置関係を一定
に保とうとする回転機構もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、回転軸および
軸受を単に熱膨張率の小さな材質で構成するだけでは軸
受としての精度を維持することは難しく、軸受間の距離
を短くすることで、その間の熱膨張量を抑える必要があ
る。しかしその場合、回転軸の剛性が低くなる欠点があ
る。また、上記のバネにより外輪をスライドさせること
で内輪と外輪の位置関係を一定に保とうとする回転機構
の場合は、高温中で外輪が適切にスライドしない場合が
おこり得る。
【0008】この発明は以上のような不具合を解決する
ものであり、回転軸と軸受外輪及び外カンザとの熱膨張
差を低減し、軸受の回転性能を維持した回転陽極型X線
管を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、固定体と回
転体との間に配設された一対の玉軸受の外輪側の間隔を
保つために嵌合される外カンザの全体又は一部が、回転
軸をなす材質よりも熱膨張率の大きい材料で構成されて
いる回転陽極型X線管である。そして具体的には、回転
軸が鉄合金で構成され、外カンザの全体もしくは一部が
銅材で構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態を詳細に説明する。この発明による回転
陽極型X線管は図1に示すように構成される。即ち、図
1中の符号1は回転円筒であり、この回転円筒1にはろ
う付けにより支持柱2が同軸的に一体に突設され、この
支持柱2には陽極ターゲット3がネジ4により固着され
ている。この回転円筒1の内側には、回転軸5がネジ6
により同軸的に固着されている。これら回転円筒1、支
持柱2、回転軸5は、全体として回転体を構成してい
る。
【0011】更に、回転軸5と回転円筒1の間には、固
定体である有底筒状の陽極固定基部7が同軸的に嵌合さ
れ、この陽極固定基部7は回転陽極型X線管の真空外囲
器(図示せず)に固定されている。この陽極固定基部7
と回転軸5との間には、1対の玉軸受8、9が介在配設
され、これら玉軸受8, 9は内輪側を円筒状スペーサか
らなる内カンザ10により所定間隔を保たれ、固定リン
グ11により固定されている。また、外輪側は円筒状ス
ペーサからなる外カンザ16及びC型カンザ15により
所定間隔が保たれている。
【0012】玉軸受9の外輪は、外輪支持部18とバネ
17により押さえつけられており、軸方向にスライドで
きるようになっている。そこで、外カンザ16は回転軸
5よりも熱膨張率の大きい材質で構成されている。
【0013】さて、上記回転構造の場合、軸受8, 9を
なす内輪及び外輪はボールと軸方向及び径方向に10μ
m〜数10μmの隙間(あそび)を設けることで回転性
能を向上させている。この状態で、X線を発生させた場
合、回転軸5は500℃近くに上昇し、軸方向及び径方
向に膨張する。それに対し、軸受8, 9の外輪、外カン
ザ16及びC型カンザ15は350℃程度であるが、外
カンザ16の熱膨張率が大きいため、回転軸5の軸方向
の膨張量と、軸受8、9の外輪、外カンザ16及びC型
カンザ15の軸受方向の膨張量の合計との差は小さくな
り、即ち、軸受8, 9をなす内輪及び外輪はボールのす
きまは10〜数10μmの適正値に保たれる。
【0014】例えば、回転軸5、軸受、外カンザ16及
びC型カンザ15を、線膨張率が12.0×10-6の鉄
合金とした場合、軸受外輪、外カンザ16及びC型カン
ザ15が350℃になった時の膨張量の合計は、回転軸
5を500℃としたときの膨張量に対し約70%にな
る。
【0015】ここで、外カンザ16を線膨張率が20.
0×10-6の銅材(銅又は銅合金)とすれば、外カンザ
16の長さを30mm、軸受外輪長さ)6mm、C型カ
ンザ15の長さ8mmとした場合で、350℃での膨張
量を概算すると、回転軸5を500℃としたときの膨張
量に対する95%以上となり、両者の熱膨張量がほぼ等
しくなる。
【0016】なお、軸受外輪、外カンザ16及びC型カ
ンザ15の長さ比と温度で膨張量の合計は当然変わって
来るため、予め計算により長さ比を求めなければならな
い。即ち、外カンザ16とC型カンザ15の長さ比を変
更することで本発明の効果を得ることができる。また、
外カンザを適当な膨張率の材質で構成した場合も同様で
ある。更に、軸受8, 9間の距離を変えても良い。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、軸受の内輪、ボール
及び外輪の位置関係を適切に保つことが可能で、結果的
に軸受の回転性能を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る回転陽極型X線
管の回転機構の全体を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…回転円筒、3…陽極ターゲット、5…回転軸、7…
陽極固定基部、8, 9…軸受、12…ボール、13…内
輪、14…外輪、16…外カンザ、18…外輪支持部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極ターゲットが固着された回転体と、
    この回転体からその内側中心軸上に延長された回転軸
    と、この回転体に対して同軸的に嵌合された固定体と、
    この固定体と上記回転体との間に配設され且つ互いに間
    隔をおいて配置された一対の玉軸受と、上記一対の軸受
    の外輪側の間隔を保つために嵌合される外カンザとを具
    備する回転陽極型X線管において、上記外カンザの全体
    又は一部が上記回転軸をなす材質よりも熱膨張率が大き
    い材料で構成されていることを特徴とする回転陽極型X
    線管。
  2. 【請求項2】 上記回転軸は鉄合金で構成され、上記外
    カンザの全体又は一部が銅材で構成された請求項1 記載
    の回転陽極型X線管。
JP20573596A 1996-08-05 1996-08-05 回転陽極型x線管 Pending JPH1050243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20573596A JPH1050243A (ja) 1996-08-05 1996-08-05 回転陽極型x線管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20573596A JPH1050243A (ja) 1996-08-05 1996-08-05 回転陽極型x線管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1050243A true JPH1050243A (ja) 1998-02-20

Family

ID=16511804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20573596A Pending JPH1050243A (ja) 1996-08-05 1996-08-05 回転陽極型x線管

Country Status (1)

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JP (1) JPH1050243A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0497549A2 (en) * 1991-01-30 1992-08-05 Pioneer Electronic Corporation Light spot position detector
JP4879446B2 (ja) * 2000-06-20 2012-02-22 バリアン・メディカル・システムズ・インコーポレイテッド 回転型アノードを有するx線管用の駆動組立体
KR20130121557A (ko) * 2012-04-27 2013-11-06 (주) 엠에스텍 엑스레이 튜브

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