【発明の詳細な説明】
核タンパク質と相互作用する因子
本発明は、核酸及びそれによりコードされた転写因子タンパク質を提供する。
本発明のさらなる態様においては、このような核酸を含み又は発現する宿主細胞
を、提供する。
免疫グロブリン(Ig)遺伝子のB細胞−特異的発現は、それらの活性において
B細胞−特異的であるプロモーター及びエンハンサー要素により制御される(St
audt and Lenardo,1991)。そのコンセンサス配列−ATGCAAAT−、又はその逆方
向相補物−ATTTGCAT−をもつオクタマー・モチーフは、Ig遺伝子の最も目立つ調
節要素の中の1である。なぜなら、それは、Igプロモーターの各々の中に、並び
にIgエンハンサー、イントロン又は3′のほとんどの中に存在するからである(
Staudt and Lenardo,1991)。上記配列の単一のオクタマー・モチーフが結合さ
れたリポーター遺伝子にB細胞特異的発現を付与することができ:関連のない最
小プロモーター内へのそのオクタマー部位の挿入がそれを大きくB細胞特異的に
することが知られている(Dreyfus et al.,1987;Wirth et al.,1987)。この
オクタマー・モチーフのマルチマー化は、有効なB細胞−特異的エンハンサーを
創出する(Gerster et al.,1987)。さらに、このオクタマー・モチーフは、多
くの非リンパ腫−特異的遺伝子、例えばヒストンH2B又はU小核(sn)RNA遺伝子の
プロモーター又はエンハンサーの機能的に重要な要素でもある(LaBella et al.
,1988)。
上記オクタマー部位に特異的に結合するいくつかの転写因子が同定され、そし
てそれらのcDNAsがクローン化されている(例えば、
-1、約750アミノ酸の遍在タンパク質である。文献中、Oct-1は、NF-A1,OBP100
,NF III又はOTF-1ともいわれる。上記オクタマー部位に結合する他の転写因子
は、別のスプライシングのためにいくつかの異なるイソ形態で存在する約479ア
ミノ酸のタンパク質、Oct-2である。OTF-2又はNF-A2としても知られるOct-2は、
全てでは
1988;Staudt et al,,1988)。これらの並びに他のOctタンパク質は全て、ホメ
オドメイン・タンパク質のPOUファミリーに属し、そしてそれらのDNA結合性ドメ
イン内で高いホモロジーをもつが、それから外にかなり外れている(Herr et al
.,1988)。今日まで、2つの最もよく特徴付けされたOctタンパク質は、Oct-1
とOct-2である。
Igプロモーター又は他の人工オクタマー・依存性プロモーターは、Oct-1とOct
-2を含むB細胞内で高く活性であり、そしてOct-1タンパク質だけを含む他の細
胞、例えば繊維芽細胞内で弱く活性である。これらの結果は、上記オクタマー・
モチーフのB細胞−特異的活性がB細胞内の Oct-2タンパク質の存在を広くそ
の原因とすることを示唆している。この初期モデルは、さらに、非B細胞内での
Oct-2の過剰発現がオクタマー含有プロモーターを効率的に活性
l.,1988)。
しかしながら、B細胞内のOct-2についての特殊化された働きについての初期
の記述は、最近の知見により疑問視されてきた。第1に、多くのB細胞系は、Oc
t-2タンパク質(又はmRNA)のそれらのレベルについて研究されてきたからには
そのOct-2レベルと上記オクター部位の活性との間の相関は、ほとんどないこと
は、明らかである。例えば、いくつかのB細胞系は、ほとんど又は全く検出され
ることができるOct-2をもたず、そしてそこでは、オクタマー含有プロモーター
がそれにも拘らず高く活性であることが、報告されている(Johnson et al.,19
90)。その上、インビトロにおける転写実験は、精製されたOct-1又はOct-2がIg
プロモーターを刺激するための類似の内因的能力をもち、さらに非分画B細胞抽
出物が、例えばHela抽出物よりもIgプロモーターをかなりより効率的に刺激する
ことを示した(LeBowitz et al.,1988;Johnson et al.,1990;Pierani et al
.,1990;Luo et al.,1992)。さらに、タンパク質画分は、最近、B細胞核抽
出物から単離され、これは、精製Oct-1又はOct-2と一緒になって、Igプロモータ
ーからの転写を特異的に刺激する。この画分は、HeLa核抽出物から単離されるこ
とができなかったが、OCA-B(B細胞からのOct共同アクチベーター(coactivator)
)と命名された(Luo et al.,1992)。
最後に、Oct-2−欠陥マウスが、最近、胚幹(embryonic stem(ES))細胞内での
遺伝子標的化により作出され;これらのマウスにおいては、全てOct-2タンパク
質を欠いており、Ig遺伝子は、再編成され、そして効率的に転写され、そしてB
細胞の発達は、表面IgM担持処女B細胞の段階まで、正常のようであり、Oct-2が
、B細胞分化の第1の抗原独立期において不可欠であることを示唆している(Co
rcoran et al.,1993)。その後の段階において、これらの動物からのB細胞は
、高レベルの免疫グロブリンを合成するための弱化された能力を示す。この発見
は、それ故、後期B細胞段階だけかもしれないが、Ig発現におけるOct-2につい
ての役割を直接的に立証する。
それ故、Igプロモーターの調節におけるOct-1とOct-2の役割に関連する最近の
理論は、観察された現象を満足に説明するのには十分でないことは明らかである
。オクタマー仲介免疫グロブリン遺伝
子発現の最終的な制御は、単にOct-1とOct-2の組織分布の制御を通じてよりも他
の方法で達成される。
免疫グロブリン遺伝子発現の生物化学の知識は、免疫学的性質の失調に影響を
及ぼすことができる剤をデザインし、テストし、そして同定する目的のために、
そして発現系内でのIg遺伝子発現の選択的調節のために、医薬及びバイオテクノ
ロジー産業に対する重要性をもつ。その上、調節メカニズムの知識は、治療的に
活性な剤の調節された組織特異的作用がトランスジーン発現の組織特異性を制限
することにより有利に制御されるような遺伝子治療の分野において重要性をもつ
。
本発明の目的は、上記要求に対する解決策を提供することである。本発明は、
POUタンパク質Oct-1又はOct-2と特異的に相互作用するタンパク質をコーディン
グする核酸を提供する。このようなタンパク質は、OBF-1(Oct結合性因子1)と
命名される。
本発明の第1態様に従えば、遺伝子転写を活性化するためにOct-1とOct-2のPO
Uドメインと相互作用する、オクタマー部位仲介遺伝子転写のB−リンパ球特異
的アクチベーターをコーディングする核酸が提供される。
このようなアクチベーターは、本明細書中OBF-1といい、そしてそれ故、本発
明は、OBF-1をコーディングする単離された核酸(DNA,RNA)に関する。組換えO
BFタンパク質の製造に有用であることに加えて、これらの核酸は、プローブとし
ても有用であり、これ故、当業者をしてOBF-1をコーディングする核酸を容易に
同定及び/又は単離せしめる。上記核酸は、検出可能な部分により標識されても
されなくてもよい。さらに、本発明に係る核酸は、例えば、OBF-1−特異的核酸
の存在を測定する方法であって、テスト・サンプル核酸にOBF-1(又はその相補
物)をコーディングするDNA(又はRNA)を
ハイブリダイズさせ、そしてOBF-1の存在を決定することを含む方法において、
有用である。他の態様においては、本発明は、OBF-1をコーディングする核酸配
列にストリンジェント条件下ハイブリダイズし又はそれに相補的である核酸配列
を提供する。
本発明は、OBF-1(又はその相補物)をコーディングする核酸(DNA又はRNA)との
核酸ポリメラーゼ(連鎖)反応をプライミングすることを含む核酸テスト・サン
プルの増幅方法をも提供する。
本発明のさらに別の態様においては、核酸はDNAであり、そしてさらに、その
ベクターにより形質転換された宿主により認識された制御配列に作用可能な状態
で連結されたOBF-1をコーディングする核酸を含む複製可能なベクターを含む。
さらに本発明は、このようなベクターにより形質転換された宿主細胞及びOBF-1
の生産を行わせるためのOBF-1をコーディングする核酸の使用方法であって、形
質転換された宿主細胞のカルチャー中にOBF-1核酸を発現させ、そして所望によ
りその宿主細胞カルチャーからOBF-1を回収することを含む方法を提供する。
さらに、本発明は、上記核酸によりコードされた単離OBF-1タンパク質に関す
る。
OBF-1に対する抗体を作り出すために免疫原を提供すること及びOBF-1に結合す
ることができる抗体を得ることも追加の目的である。
本明細書中に使用するとき、用語“単離された”とは、天然源から又は遺伝子
工学により得られることができる濃縮された又は、好ましくは純粋な形態にある
本発明の分子をいうことを意図する。
本発明の単離DNAs,RNAs及びタンパク質は、天然に生じたそのDNAs,RNAs及び
タンパク質が、存在しないような方法、例えば、Oct-1又はOct-2の活性を選択的
に調節する化合物の同定において有用
であることができる。
単離されたOBF-1核酸は、OBF-1核酸の天然源においてそれが通常会合するとこ
ろの少なくとも1の汚染源核酸を含まない核酸を含む。このように単離された核
酸は、それが天然にない形態又は環境以外において存在する。しかしながら、単
離されたOBF-1コーディング核酸は、この核酸が天然細胞のものとは異なる染色
体の位置にあり又は他の方法で、天然にあるものと異なるDNA配列に隣接するよ
うな通常のOBF-1−発現性細胞内のOBF-1核酸を含む。
本発明に従って、OBF-1、特に哺乳類OBF-1、例えば、ネズミ又はヒトOBF-1、
又はそれらの断片をコーディングする単離核酸、例えばDNAs又はRNAsが提供され
る。特に、本発明は、OBF-1をコーディングするDNA分子、又はその断片を提供す
る。定義により、このようなDNAは、コーディング1本鎖DNA、そのコーディング
DNAとそれに相補的なDNAの2本鎖DNAN又はこの相補的(1本鎖)DNA自体を含む
。OBF-1をコーディングする例示的核酸を、配列番号:1と3に表す。ヒトOBF-1
をコーディングするcDNAは、プラスミドpRS314/UNVP16/クローン9から得られ
ることができ、これは、1994年5月9日に受託番号9200の下、Deutsche Sammlun
g von Mikrooganismen und Zellkulturen GmbH(DSM),Mascheroder Weg 1b,D-3
8124 Braunschweigに寄託されている。
OBF-1をコーディングする好ましい配列は、配列番号:1と3中のコーディン
グ配列と実質的に同じヌクレオチド配列をもつものであり、配列番号:1と3中
のコーディング配列と同一の配列が最も好ましい。本明細書中に使用するとき、
実質的に同一であるヌクレオチド配列は、少なくとも約90%の同一性を共有する
。しかしながら、例えば、追加のエクソンをもつスプライス変異体の場合には、
配列ホモロジーは低いかもしれない。
例示的な核酸は、あるいは、OBF-1タンパク質をコードし、そして配列番号:
1と3中に記すDNA配列又はそのDNA配列の選択された部分(断片)にハイブリダ
イズするようなヌクレオチド配列として特徴付けられることができる。例えば、
ハイブリダイゼーションに有用な選択された断片は、実施例中に使用されるもの
、例えば、マウス同族体の単離のために使用されるcDNA、すなわち、プラスミド
pR314/UNVP16/クローン9中に存在する2kb Sfil cDNA挿入物である。上述
の2kb Sfil cDNA挿入物に高ストリンジェンシー条件下ハイブリダイズするOB
F-1をコーディングするような配列が好ましい。
ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーとは、その下で、ポリ核酸ハイ
ブリッドが安定である条件をいう。このような条件は、本分野における当業者に
自明である。当業者に知られているように、ハイブリッドの安定性は、配列ホモ
ロジーにおける1%の減少毎に約1〜1.5℃減少するハイブリッドの溶融温度(T
m)において反映される。一般に、ハイブリッドの安定性は、ナトリウム・イオ
ン濃度と温度との関数である。典型的には、ハイブリダイゼーション反応は、高
ストリンジェンシー条件下で行われ、その後、さまざまなストリンジェンシーの
洗浄が行われる。
本明細書中に使用するとき、高ストリンジェンシーとは、65−68℃において1
M Na+において安定したハイブリッドを形成するような核酸配列だけのハイブ
リダイゼーションを許容する条件をいう。高ストリンジェンシーは、例えば、6
×SSC、5×Denhardt's、1% SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、0.1Na+ピロホ
スフェート及び非特異的競合物質としての0.1mg/ml変性サケ精子DNAを含む水溶
液中でのハイブリダイゼーションにより、提供されることができる。ハイブリダ
イゼーション後、高ストリンジェンシー洗浄が数
段階において行われることができ、最終洗浄(約30分)が0.2−0.1×SSC、0.1
% SDS中でハイブリダイゼーション温度において行われる。
中程度のストリンジェンシーとは、上記溶液中であるが約60−62℃におけるハ
イブリダイゼーションと等価である条件をいう。その場合、最終的な洗浄は、1
×SSC、0.1% SDS中で上記ハイブリダイゼーション温度において行われる。
低ストリンジェンシーとは、上記溶液中であるが約50−52℃におけるハイブリ
ダイゼーションと等価である条件をいう。この場合、最終洗浄は、2×SSC、0.1
% SDS中で上記ハイブリダイゼーション温度において行われる。
これらの条件は、さまざまなバッファー、例えば、ホルムアミド−ベースのバ
ッファー、及び温度を用いて改作され及び重複されることができることが理解さ
れる。Denhardt's溶液及びSSCは、他の好適なハイブリダイゼーション・バッフ
ァーと同様に当業者によく知られている(例えば、Sambrook et al.,1989又はA
usubel et al.,1990を参照のこと)。最適なハイブリダイゼーション条件は、
経験的に決定されなければならない。なぜなら、そのプローブの長さ及びGC含量
も役割を演じるからである。
本明細書中に提供するガイダイスが与えられる場合、本発明の核酸は、本分野
においてよく知られた方法に従って得られることができる。例えば、本発明のDN
Aは、化学的合成により、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して、又は、OBF-1
を有し、そしてそれを検出可能なレベルにおいて発現すると信じられている源か
ら調製されたゲノム・ライブラリー又は好適なcDNAライブラリーをスクリーニン
グすることにより、得られることができる。
着目の核酸の合成のための化学的方法は、本分野において知られ
ており、そしてトリエステル、ホスフィット、ホスホルアミジット及びH−ホス
ホネート法、PCR及び他のオートプライマー法並びに固体支持体上のオリゴヌク
レオチド合成を含む。これらの方法は、その核酸の核酸配列の全体が知られてい
る場合、又はそのコーディング鎖に相補的な核酸の配列が入手可能な場合に、使
用されることができる。あるいは、標的アミノ酸配列が知られている場合、ある
者は、各アミノ酸残基についての既知の及び好ましいコーディング残基を使用し
て有効な核酸配列を推論することができる。
OBF-1をコーディングする遺伝子を単離するための他の手段は、例えば、Sambr
ook et al.,1989のセクション14中に記載されたようなPCR技術を使用すること
である。この方法は、OBF-1核酸にハイブリダイズするであろうオリゴヌクレオ
チド・プローブの使用を必要とする。オリゴヌクレオチドの選択についての戦略
について以下に説明する。
ライブラリーを、着目の遺伝子又はそれによりコードされたタンパク質を同定
するようにデザインされたプローブ又は分析ツールを用いて、スクリーニングす
る。cDNA発現ライブラリーのために、好適な手段は、OBF-1;同一又は異なる種
からの知られた又は疑いのあるOBF-1 cDNAをコードする長さ約20〜80塩基のオリ
ゴヌクレオチド;及び/又は同一遺伝子又はハイブリダイジング遺伝子をコード
する相補的又は相同的cDNAs又はそれらの断片を認識し、そして特異的に結合す
るモノクローナル又はポリクローナル抗体を含む。ゲノムDNAライブラリーをス
クリーニングするために適切なプローブは、非限定的に、同一DNA又はハイブリ
ダイジングDNA;及び/又は相同的ゲノムDNA又それらの断片をコードする、オリ
ゴヌクレオチド、cDNAs又はそれらの断片を含む。
OBF-1をコーディングする核酸は、プローブ、すなわち、配列番
号:1と3に示す配列から誘導することができるオリゴヌクレオチドを含む本明
細書中に開示する核酸を用いて、好適なハイブリダイゼーション条件下で好適な
cDNA又はゲノム・ライブラリーをスクリーニングすることにより単離されること
ができる。好適なライブラリーは、商業的に入手可能であり、又は例えば、セル
・ライン、組織サンプルその他から調製されることができる。
本明細書中に使用するとき、プローブは、配列番号:1と3に示す連続塩基と
等しい又はそれより大きな数と等しいもの(又は相補物)である、10〜50の間の
、好ましくは15〜30の間の、そして最も好ましくは、少なくとも約20の連続塩基
を含むヌクレオチドの配列をもつ1本鎖DNA又はRNAである。プローブとして選択
される核酸配列は、偽陽性結果が最小化されるように十分な長さ及び十分な非あ
いまいさを有するべきである。これらのヌクレオチド配列は、通常、OBF-1の保
存された又は高ホモロジーのヌクレオチド配列又は領域に基づく。プローブとし
て使用される核酸は、1以上の位置において縮重されることができる。縮重オリ
ゴヌクレオチドの使用は、ライブラリーが、その種における優先的なコドンの用
い方が知られていない種からスクリーニングされる場合に、特に重要であること
ができる。
それからプローブを構築するところの好ましい領域は、5′及び/又は3′コ
ーディング配列、リガンド結合性部位をコードすると予想される配列、その他を
含む。例えば、本明細書中に開示する全体長cDNA又はその断片を、プローブとし
て使用することができる。好ましくは、本発明の核酸プローブは、ハイブリダイ
ゼーションについての容易な検出のための好適な標識手段を用いて、標識される
。好適な標識手段は、放射標識である。DNA断片を標識付けする好ましい方法は
、本分野においてよく知られているような、ランダム
・プライミング反応におけるDNAポリメラーゼのKlenow断片によるα32P-dATPの
取り込みによるものである。オリゴヌクレオチドは、通常、γ32P−標識付けAT
P及びポリヌクレオチド・キナーゼにより末端標識付けされる。しかしながら、
他の方法(例えば、非放射性物)、例えば、好適な蛍光団及びビオチン化を用い
た酵素標識、蛍光標識を含むものも、その断片又はオリゴヌクレオチドを標識付
けするために使用されることができる。
例えば、OBF-1コーディング配列の実質的に全体を含むDNAの部分又はそのDNA
の部分に基づく好適なオリゴヌクレオチドを用いた上記ライブラリーのスクリー
ニングの後、陽性クローンを、ハイブリダイゼーション・シグナルを検出するこ
とにより同定し;同定したクローンを、制限酵素マッピング及び/又はDNA配列
分析により特徴付け、そして次に、例えば、本明細書中に示す配列と比較するこ
とにより調べて、それらが完全なOBF-1をコーディングするDNAを含むかどうか(
すなわち、それらが翻訳開始及び終結コドンを含むかどうか)について確認する
。選択されたクローンが不完全である場合、それらは、重複クローンを得るため
に同一又は異なるライブラリーを再スクリーニングするために使用されることが
できる。そのライブラリーがゲノムである場合、それらの重複クローンは、エク
ソン及びイントロンを含むことができる。そのライブラリーがcDNAライブラリー
である場合、それらの重複クローンは、オープン・リーディング・フレームを含
むであろう。両者において、完全なクローンは、本明細書中に提供するDNAs及び
演繹アミノ酸との比較により同定されることができる。
内因性OBF-1のいずれかの異常を検出するために、ハイブリダイゼーション・
プローブとして本発明のヌクレオチド配列を使用してゲノム・スクリーニングを
行うことができる。また、本明細書中に
提供する核酸配列に基づいて、アンチセンス型の治療用剤をデザインすることが
できる。
本発明の核酸が、ヌクレオチド置換、ヌクレオチド欠失、ヌクレオチド挿入又
はヌクレオチド伸長のインバージョン及びそれらのいずれかの組合せにより容易
に修飾されることができると構想される。このような突然変異体は、例えば、天
然において見られるOBF-1配列とは異なるアミノ酸配列をもつOBF-1ムテイン(突
然変異体タンパク質)を作り出すために使用されることができる。突然変異誘発
は、所定の(部位特異的)又はランダムであることができる。サイレント突然変
異ではない突然変異は、リーディング・フレームから外に配列を置いてはならず
、そして好ましくは、2次mRNA構造、例えば、ループ又はヘアピンを作り出すよ
うにハイブリダイズすることができるであろう相補的領域を創出しないであろう
。
生来の又は突然変異体OBF-1をコーディングするcDNA又はゲノムDNAは、さらな
る操作のためにベクター内に取り込まれることができる。本明細書中に使用する
とき、ベクター(又はプラスミド)とは、その発現又は複製のいずれかのために
異種DNAを細胞内に導入するために使用される別個の要素をいう。このような媒
体の選択及び使用は、十分に当業者の技術範囲内に在る。多くのベクターを利用
することができ、そして適切なベクターの選定は、そのベクターの意図された用
途、すなわち、それがDNA増幅又はDNA発現のために使用される予定であるかどう
か、そのベクターに挿入されるべきDNAのサイズ、及びそのベクターにより形質
転換されるべき宿主細胞に、依存するであろう。各ベクターは、その機能(DNAの
増幅又はDNAの発現)並びにそれが適合するところの宿主細胞に依存してさまざま
な成分を含む。これらのベクター成分は、一般に、非限定的に、以下の、複製起
点、1以上のマーカー遺伝子、エンハンサー要
素、プロモーター、転写終結配列及びシグナル配列、の中の1以上を含む。
発現及びクローニング・ベクターの両方は、一般に、そのベクターをして1以
上の選定された宿主細胞内で複製せしめる核酸配列を含む。典型的には、クロー
ニング・ベクターにおいては、この配列は、そのベクターをしてその宿主染色体
DNAと独立して複製せしめるものであり、そして自律複製性配列又は複製起点を
含む。このような配列は、さまざまなバクテリア、酵母及びウイルスについてよ
く知られている。プラスミドpBR322からの複製起点は、ほとんどのグラム陰性バ
クテリアに好適であり、2μプラスミド起点は、酵母に好適であり、そしてさま
ざまなウイルス起点(例えば、SV40、ポリオーマ、アデノウイルス)は、哺乳類
細胞内でのベクターのクローニングに有用である。一般に、複製起点成分は、そ
れらが高レベルDNA複製についてコンピテントな哺乳類細胞、例えばCOS細胞内で
使用されない場合、哺乳類発現ベクターのために必要とされない。
ほとんどの発現ベクターは、シャトル・ベクターである。すなわち、それらは
、少なくとも1クラスの生物内で複製されることができるが発現のために他の生
物内にトランスフェクトされることができる。例えば、あるベクターは、大腸菌
(E.coli)内でクローン化され、そして次にその同一ベクターが、たとえそれが
その宿主染色体から独立して複製されることができなくても、酵母又は哺乳類細
胞内にトランスフェクトされる。DNAは、宿主ゲノム内への挿入により複製され
ることもできる。しかしながら、OBF-1をコーディングするゲノムDNAの回収は、
外因的に複製されたベクターの回収よりも複雑である。なぜなら、制限酵素消化
がOBF-1 DNAを切除するために必要とされるからである。DNAは、PCRにより増幅
され、そ
していずれの複製成分をも伴わずに宿主細胞内に直接的にトランスフェクトされ
ることができる。
有利には、1の発現及びクローニング・ベクターは、選択マーカーともいわれ
る選択遺伝子を含むことができる。この遺伝子は、選択培養基中で増殖した形質
転換された宿主細胞の生存又は成長に必要なタンパク質をコードする。この選択
遺伝子を含まないベクターにより形質転換されなかった宿主細胞は、その培養基
中で生存しないであろう。典型的な選択遺伝子は、抗生物質及び他の毒素、例え
ば、アンピシリン、ネオマイシン、メトトレキセート又はテトラサイクリンに対
する耐性、相補性栄養要求性欠陥、又は複合培地から利用することができない必
須栄養の供給を付与するタンパク質をコードする。
酵母のために適切な選択遺伝子マーカーに関しては、そのマーカー遺伝子の表
現型の発現のために形質転換体についての選択を容易にするいずれのマーカー遺
伝子をも、使用することができる。酵母のために好適なマーカーは、例えば、抗
生物質、G418、ハイグロマイシン又はブレオマイシンに対する耐性を付与するも
のであり、又は、栄養要求性酵母突然変異体において、原栄養性を提供するもの
、例えば、URA3,LEU2,LYS2,TRP1、又はHIS3遺伝子である。
ベクターの複製は、大腸菌(E.coli)内で便利に行われることができるので、
E.coli遺伝子マーカー及びE.coli複製起点が、有利に含まれる。これらは、抗生
物質、例えばアンピシリンに対する耐性を付与するE.coli複製起点及びE.coli遺
伝子マーカーの両方を含む、E.coliプラスミド、例えば、pBR322、Bluescript(
TM)ベクター又はpUCプラスミド、例えばpUC18又はpUC19から得られることがで
きる。
哺乳類細胞のために好適な選択マーカーは、OBF-1核酸を取り込
むためにコンピテントな細胞の同定を可能にするもの、例えば、ジヒドロ葉酸レ
ダクターゼ(DHFR、メトトレキセート耐性)、チミジン・キナーゼ、又はG418又
はハイグロマイシンに対する耐性を付与する遺伝子である。これらの哺乳類細胞
形質転換体は、そのマーカーを取り込み、そして発現している形質転換体だけが
生存のためにユニークに改作されている選択圧下に置かれる。DHFR又はグルタミ
ン・シンターゼ(GS)の場合、選択圧は、その圧力が漸進的に増加する条件下で
その形質転換体を培養することにより、課されることができ、それにより、その
選択遺伝子とOBF-1をコードする連結DNAの両方の(その染色体組み込み部位にお
ける)増幅を導びく。この増幅は、所望のタンパク質をコードすることができる
密接に関連する遺伝子と一緒に、成長に不可欠なタンパク質の生産についてのよ
り大きく要求される遺伝子が、組換え体細胞の染色体内でタンデムに反復される
ような方法である。所望のタンパク質の増加量は、通常、このように増幅された
DNAから合成される。
発現及びクローニング・ベクターは、通常、その宿主生物により認識され、そ
してOBF-1核酸に作用可能な状態で連結されるプロモーターを含む。このような
プロモーターは、誘導性又は構成的であることができる。これらのプロモーター
は、制限酵素消化によりその源DNAからそのプロモーターを取り出し、そしてそ
のベクター内にその単離されたプロモーター配列を挿入することにより、OBF-1
をコーディングするDNAに作用可能な状態で連結される。生来のOBF-1プロモータ
ー配列及び多くの異種プロモーターの両方が、OBF-1 DNAの直接的増幅及び/又
は発現のために使用されることができる。
原核宿主を用いての使用に好適なプロモーターは、例えば、β−ラクタマーゼ
及びラクトース・プロモーター系、アルカリ性ホスフ
ァターゼ、トリプトファン(trp)プロモーター系及びハイブリッド・プロモー
ター、例えばtacプロモーターを含む。それらのヌクレオチド配列は、公表され
ており、それにより、いずれかの要求される制限部位を供給するためのリンカー
又はアダプターを用いて、当業者をしてそれらをOBF-1をコーディングするDNAに
作用可能な状態で連結せしめる。バクテリア系における使用のためのプロモータ
ーは、一般に、OBF-1をコーディングするDNAに作用可能な状態で連結されたシャ
イン−ダルガルノ(Shine-Delgarno)配列をも含むであろう。
その上、本発明に係るOBF-1遺伝子は、好ましくは、それが封入体内における
よりもむしろ可溶性の生来のペプチドとして生産されるであろうような、バクテ
リア宿主からのそのポリペプチドの分泌を容易にするための分泌配列を含む。こ
のペプチドは、バクテリアの細胞周辺腔、又は適宜、その培養基から回収される
ことができる。
酵母宿主を用いての使用に好適なプロモーティング配列は、調節されるか又は
構成的であることができ、そして好ましくは、高発現酵母遺伝子、特にサッカロ
ミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)遺伝子から得られる。従って
、TRP1遺伝子、ADHI又は ADHII遺伝子、酸ホスファターゼ(PH05)遺伝子からの
プロモーター、a−又はα−因子をコーディングする酵母接合フェロモン遺伝子
のプロモーター又は解糖酵素をコーディングする遺伝子から得られるプロモータ
ー、例えば、エノラーゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAP
)、3−ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK )、ヘキソキナーゼ、ピルベー
ト・デカルボキシラーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、グルコース−6−ホスフェ
ート・イソメラーゼ、3−ホスホグリセリン酸ムターゼ、ピルベート・キナ
ーゼ、トリオース・ホスフェート・イソメラーゼ、ホスホグルコース・イソメラ
ーゼ又はグルコキナーゼ遺伝子のプロモーター、あるいは、TATA結合性タンパク
質(TBP)遺伝子からのプロモーター、が使用されることができる。さらに、1の
酵母遺伝子の上流活性化配列(UAS)と他の酵母遺伝子の機能的TATAボックスを含
む下流プロモーター要素を含むハイブリッド・プロモーター、例えば酵母PH05遺
伝子のUAS(s)と酵母 GAP遺伝子の機能的TATAボックスを含む下流プロモーター要
素を含むハイブリッド・プロモーター(PH05−GAP ハイブリッド・プロモーター
)を使用することもできる。好適な構成的PH05プロモーターは、例えば、その上
流調節要素(UAS)を欠いた短縮酸ホスファターゼPH05プロモーター、例えば、PH0 5
遺伝子のヌクレオチド−173に開始し、そしてヌクレオチド−9において終了す
るPH05(−173)プロモーターである。
哺乳類宿主内でのベクターからのOBF-1遺伝子転写は、ウイルス、例えば、ポ
リオーマ・ウイルス、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、ウシ乳頭腫ウイルス、鳥
肉腫ウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、レトロウイルス及びシミアン・
ウイルス40(SV40)のゲノムから、異種哺乳類プロモーター、例えばアクチン・
プロモーター又はひじょうに強力なプロモーター、例えばリボソーム・タンパク
質プロモーターから、そしてOBF-1配列と通常会合するプロモーターから得られ
るプロモーターにより制御されることができる。但し、このようなプロモーター
は、その宿主細胞系と適合性である。
高等真核生物によるOBF-1をコーディングするDNAの転写は、そのベクター内に
エンハンサー配列を挿入することにより増加されることができる。エンハンサー
は、比較的方向及び位置独立性である。多くのエンハンサー配列は、哺乳類遺伝
子(例えば、エラスターゼ及びグロビン)から知られている。しかしながら、典
型的には、
ある者は、真核細胞ウイルスからのエンハンサーを使用するであろう。例は、そ
の複製起点の後期側(塩基対100−270)上のSV40エンハンサー及びCMV初期プロモ
ーター・エンハンサーを含む。このエンハンサーは、OBF-1 DNAに対して5′又
は3′の位置においてそのベクター内にスプライスされることができるが、好ま
しくは、そのプロモーターから5′側に置かれる。
有利には、OBF-1をコーディングする真核発現ベクターは、遺伝子座制御領域(
LCR)を含むことができる。LCRsは、宿主細胞クロマチン内に組み込まれたトラン
スジーンの高レベルの組み込み部位独立発現を指令することができ、これは、そ
のベクターの染色体組み込みがその中で生じている永久−トランスフェクトされ
た真核セル・ラインの文脈において、そのOBF-1遺伝子が遺伝子治療適用のため
にデザインされたベクター又はトランスジェニック動物内で発現される場合に、
特に重要である。
OBF-1の発現のために好適な真核宿主細胞は、酵母、真菌、昆虫、植物、動物
、ヒト、又は他の多細胞生物からの核をなす細胞を含み、これらは、転写を終結
し、そしてそのmRNAを安定化させるために必要な配列をも含むであろう。このよ
うな配列は、真核又はウイルスDNAs又はcDNAsの5′及び3′非翻訳領域から一
般に入手可能である。これらの領域は、OBF-1をコーディングするmRNAの非翻訳
部分内のポリアデニル化断片として転写されるヌクレオチド・セグメントを含む
。
発現ベクターは、調節配列、例えばプロモーター領域であってそのようなDNAs
を発現させることができるものに作用可能な状態で連結されているOBF-1核酸を
発現することができるいずれかのベクターを含む。従って、発現ベクターとは、
組換えDNA又はRNA構築物、例えばプラスミド、ファージ、組換えウイルス又は他
のベクター
であって適当な宿主細胞内への導入の間にそのクローン化されたDNAの発現をも
たらすものをいう。適当な発現ベクターは当業者によく知られており、そして真
核及び/又は原核細胞内で複製することができるもの並びにエピソームとして残
るもの又はその宿主細胞ゲノム内に組み込まれるものを含む。例えば、OBF-1を
コーディングするDNAsは、哺乳類細胞内でのcDNAsの発現に好適なベクター、例
えばCMVエンハンサー−ベースのベクター、例えばpEVRF(Matthias et al.,198
9)内に挿入されることができる。
本発明の実施に特に有用であるのは、哺乳類細胞内でOBF-1をコーディングす
るDNAの一過性の(transient)発現を提供する発現ベクターである。一過性の発現
は、通常、その宿主細胞がその発現ベクターの多くのコピーを蓄積し、そして次
に高レベルのOBF-1を合成するように、宿主細胞内で効率的に複製することがで
きる発現ベクターの使用を含む。本発明の目的のために、一過性の発現系は、例
えば、OBF-1ムテインの同定のために、潜在的リン酸化部位を同定するために、
又はそのタンパク質の機能的ドメインを特徴付けするために、有用である。
本発明に係るベクターの構築は、慣用のライゲーション技術を使用する。単離
されたプラスミド又はDNA断片は、解裂され、あつらえられ、そして要求される
プラスミドを作製するために望ましい形態に再ライゲートされる。所望により、
構築されたプラスミド内の正しい配列を確認するための分析を、公知のやり方で
行う。発現ベクターを構築し、インビトロにおいて転写物を調製し、DNAを宿主
細胞内に導入し、そしてOBF-1発現及び機能を評価するための分析の実施は、当
業者に知られている。遺伝子の存在、増幅及び/又は発現は、例えば、本明細書
中に提供する配列に基づく適切に標識付けされたプローブを使用して、慣用のサ
ザン・ブロッティング、mR
NAの転写を定量化するためのノーザン・ブロッティング、ドット・ブロッティン
グ(DNA又はRNA分析)、又はイン・サイチュー・ハイブリダイゼーションにより、
直接的にサンプル中で測定されることができる。
好適な方法は、本実施例中に詳細に記載するものを含む。当業者は、適宜、こ
れらの方法をどのように修正することができるかについて容易に構想するであろ
う。
本発明の他の態様に従って、上記核酸(すなわち、DNA又はmRNA)を含む細胞
が提供される。このような宿主細胞、例えば、原核生物、酵母及び高等真核生物
細胞を、DNAを複製し、そしてOBF-1を生産するために使用することができる。好
適な原核生物は、ユーバクテリア(eubacteria)、例えばグラム陰性又はグラム
陽性生物、例えば大腸菌(E.coli)、例えばE.coli K-12株、DH5a及びHB101、又
はバチルス(Bacilli)を含む。OBF-1コーディング・ベクターに好適なさらなる宿
主は、真核細菌、例えば糸状菌又は酵母、例えばサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces
cerevisiae)を含む。高等な真核細胞は、昆虫及び脊椎動物細
胞、特に哺乳類細胞を含む。近年、培養(組織培養)における脊椎動物細胞の増
殖は、日常的手順になってきた。有用な哺乳類宿主セル・ラインの例は、上皮又
は繊維芽細胞系、例えばチャイニーズ・ハムスター卵母(CHO)細胞、NIH 3T3細胞
、HeLa細胞又は293T細胞である。本開示中に言及される宿主細胞は、インビトロ
培養における細胞並びに宿主動物内にある細胞を含む。
DNAは細胞内に安定して取り込まれることができ又は本分野において知られた
方法を使用して過渡的に発現されることができる。安定してトランスフェクトさ
れた哺乳類細胞は、選択マーカー遺伝子をもつ発現ベクターを用いて細胞をトラ
ンスフェクトし、そしてマ
ーカー遺伝子を発現する細胞について選択的な条件下でそのトランスフェクトさ
れた細胞を増殖させることにより、調製されることができる。一過性のトランス
フェクト体を調製するために、哺乳類細胞は、トランスフェクションの効率をモ
ニターするためにリポーター遺伝子を用いてトランスフェクトされる。
このような安定して又は一過性にトランスフェクトされた細胞を作出するため
に、それらの細胞は、OBF-1を作るのに十分な量のOBF-1−コーディング核酸によ
りトランスフェクトされなければならない。OBF-1をコーディングするDNAの正確
な量は、経験により決定され、そして特定の細胞及びアッセイのために最適化さ
れることができる。
宿主細胞は、本発明の先に説明した発現又はクローニング・ベクターを用いて
トランスフェクト又は好ましくは形質転換され、そしてプロモーターを誘導し、
形質転換体を選択し、又は所望の配列をコーディングする遺伝子を増幅させるた
めに適宜修正された慣用の栄養培地中で培養される。異種DNAは、本分野におい
て知られたいずれかの方法、例えばリン酸カルシウム共沈技術又はエレクトロポ
レーションによる異種DNAをコーディングするベクターによるトランスフェクシ
ョンにより、宿主細胞内に導入されることができる。多くのトランスフェクショ
ン法が本分野における研究者に知られている。首尾よいトランスフェクションは
、一般に、上記ベクターの操作のいずれかの徴候が宿主細胞内で生じるときに認
識される。形質転換は、使用される特定の宿主細胞に適切な標準的な技術を使用
して達成される。
好適な発現ベクター内へのクローン化されたDNAの取り込み、プラスミド・ベ
クター又は各々が1以上の別個の遺伝子をコーディングするプラスミド・ベクタ
ーの組合せ物又は線状DNAによる真核細
胞のトランスフェクション、及びトランスフェクトされた細胞の選択は、本分野
においてよく知られている(例えば、Sambrook et al.(1989)Molecular Clon
ing:A Laboratory Manual,Second Edition,Cold Spring Harbor Laboratory
Pressを参照のこと。)。
トランスフェクトされ又は形質転換された細胞は、好ましくは、そのDNAによ
りコードされたOBF-1が発現されるところの条件下、本分野において知られた培
地及び培養方法を使用して培養される。好適な培地の組成は、それらが容易に調
製されることができるように、当業者に知られている。好適な培養基も、商業的
に入手可能である。
本明細書中に提供するDNAは、いずれかの好適な宿主細胞、例えば先に言及し
たものの内で発現されることができるけれども、機能的OBF-1をコーディングす
るDNAの発現のために好ましいものは、Oct-1タンパク質及び/又はOct-2タンパ
ク質を(内因的又は組換えのいずれかにおいて)発現する、商業的に入手可能な
系及び当業者に知られた他の系を含む、真核発現系、例えばバキュロウイルス−
ベースの系及び、特に哺乳類発現系である。
好ましい態様においては、OBF-1コーディングDNAは、ベクター内にライゲート
され、そしてOBF-1を発現する形質転換されたセル・ラインを作出するために好
適な宿主細胞内に導入される。得られたセル・ラインは、次にOBF-1の働きに影
響を及ぼす潜在的な薬物の効果の再現性のある定性的及び/又は定量的分析のた
めに、多量に作られることができる。従って、OBF-1発現細胞は、化合物、特に
その核に入り込むことができる小さな分子であって、OBF-1とOct因子(アゴニス
ト)の間の特異的な相互作用を高め、それによりOBF-1の効力を増加させるもの
の同定のために使用されることができる。これに反し、OBF-1の活性を低下させ
るのが望ましい情況に
おいては、Oct/OBF-1相互作用を妨害するアンタゴナイジング分子が有用である
。アンタゴニスティック効果を達成するためのさらに他の別法は、アンチセンス
OBF-1 RNAの過剰発現に頼る。従って、OBF-1を発現する宿主細胞は、薬物スクリ
ーニングのために有用であり、そしてOBF-1の活性を調節する化合物を同定する
方法であって、機能的OBF-1を生産する、OBF-1をコーディングする異種DNAを含
む細胞を、そのOBF-1の活性を調節するその能力を測定しようとする少なくとも
1の化合物又はシグナルに、晒し、そしてその後その調節により引き起こされる
変化についてそれらの細胞をモニタリングすることを含む方法を提供することも
、本発明のさらなる目的である。このような検定は、OBF-1のアゴニスト、アン
タゴニスト及びアロステリック・モジュレーターの同定を可能にする。
細胞−ベースのスクリーニング検定は、例えば、リポータータンパク質、すな
わち容易に検定されることができるタンパク質、例えばβガラクトシダーゼ、ク
ロラムフェニコール・アセチルトランスフェラーゼ(CAT)又はルシフェラーゼの
発現がOBF-1に依存するようなセル・ラインを構築することにより、デザインさ
れることができる。このような検定は、OBF-1機能を直接的に調節する化合物、
例えばOBF-1に拮抗する化合物、又はOBF-1の活性のために必要な他の細胞機能を
阻害する化合物の検出を可能にする。OBF-1についてのインビトロ検定は、それ
が、組換えDNA方法を使用して機能形態において多量に作られることができるこ
とを要求する。次に検定は、OBF-1タンパク質の機能特性、例えばOct-1又はOct-
2との相互作用を計測するようにデザインされる。インビトロ検定における例は
、本実施例中に記載するような電気泳動移動度シフト検定(EMSA)である。
さらに、B細胞内でのOct-1又はOct-2と相互作用させることに
より、OBF-1は、これらの転写因子の活性を調節し、そしてこれ故Ig遺伝子発現
の調節に直接的に貢献することができる。従って、OBF-1は、Ig産生をブースト
するために、例えば、モノクローナル抗体産生をブーストするために有用である
ことができる。これは、例えば、B細胞OBF-1それ自体又はさらにより強いOBF-1
ベースのハイブリッド・タンパク質、例えばVP16-OBF-1キメラにおける過剰発現
により、達成されることができる。これに反し、Igsの産生の低下が望ましい情
況においては、Oct因子/OBF-1発現を妨害する分子が有用であることができる。
従って、本発明は、OBF-1により直接的に又は間接的に調節されることができる
発現系であって、所望のタンパク質をコードする1以上のベクターによりトラン
スフェクトされることができる宿主細胞を含むものを提供する。OBF-1活性のた
めに必要なOctタンパク質は、トランスフェクトされた組換え体転写単位により
外因的に提供されることができ、又は宿主細胞に対し内因的であることができる
。同様に、OBF-1はその宿主細胞に対し内因的であることができるが、好ましく
はそれは、OBF-1遺伝子を発現する組換え体転写単位により提供される。
OBF-1がほとんどリンパ腫起源の細胞内で発現されることが発見されている。
従って、本発明は、このような細胞内で生じるOBF-1独立性過程に外因的に影響
を与えるための方法をも提供する。組換えOBF-1生産宿主細胞、例えば哺乳類細
胞は、テスト化合物と接触させることができ、そしてその調節効果は次に、テス
ト化合物の存在及び非存在中でOBF-1−仲介応答を比較し、又はテスト細胞又は
対照細胞(すなわち、OBF-1を発現しない細胞)のOBF-1−仲介応答を、その化合
物の存在に関係付けることにより評価されることができる。
本明細書中に使用するとき、OBF-1の活性を調節する化合物又は
シグナルとは、OBF-1の活性が(その化合物又はシグナルの非存在と比較すると
き)その化合物又はシグナルの存在中で異なるような方法でOBF-1の活性を変更
する化合物をいう。
本発明は、内因的OBF-1の発現を調節するように修飾されたトランスジェニッ
ク非−ヒト哺乳類をも提供する。好ましくは、トランスジェニック非−ヒト哺乳
類はトランスジェニック・マウスである。それ故、例えば、OBF-1生産がかなり
減少され又は排除されるようなトランスジェニック・マウスがデザインされるこ
とができる。あるいは、本発明のトランスジェニック・マウスは、OBF-1の上昇
したレベルを発現することができ、又は発達に伴う又は組織特異的なやり方での
、又は外因的剤による制御を介してのOBF-1発現の調節に供されることができる
。このような動物の研究は、インビボにおけるOBF-1の重要性を洞察する。
その上、本発明は、遺伝子治療技術による異常Ig遺伝子発現に関する症状の治
療方法における使用のためのOBF-1をコーディングする転写単位を提供する。本
発明の本側面に従って提供される転写単位は、1以上のエンハンサー及び/又は
LCRsと一緒に、プロモーターを含む調節制御領域を含む。この転写単位は、いず
れかの好適な手段であって、ウイルス・ベクター、特にレトロウイルス・ベクタ
ー、アデノ−及びアデノ関連ウイルス・ベクターを含むもの、非ウイルス・デリ
バリー系であって、リポソームを含むもの、及び抗体標的デリバリー系、並びに
はだかDNAの直接取り込みにより、被験体にデリバリーされることができる。標
的組織は、有利にはリンパ腫組織であり、そして好ましくはその転写単位は造血
幹細胞にデリバリーされる。有利な態様においては、造血幹細胞が患者から取り
出され、エクス・ビボにおいてトランスフェクトされ、そしてその後その患者に
戻される。あるいは、それらの細胞は、例えば、抗体
標的化アプローチを使用して、インビボにおいて標的化されることができる。
上記核酸によりコードされたタンパク質も提供される。それ故、本発明は、遺
伝子転写を活性化させるためにOct-1とOct-2のPOUドメインと相互作用する、オ
クタマー部位−仲介遺伝子転写のB−リンパ球特異的アクチベーターを含む。こ
のようなタンパク質は、OBF-1(Oct結合性因子1)と命名される。転写因子であ
るので、OBF-1は、転写に影響を及ぼすことができる。この生物学的活性は、好
適なアッセイ、例えばトランス活性化アッセイ、例えば本実施例中に記載するよ
うなアッセイにおいて示されることができる。
好ましくは、本発明のタンパク質は、単離された形態で提供される。“単離さ
れた”OBF-1は、その天然環境の1以上の成分を欠き、そして同定されているOBF
-1を意味する。単離されたOBF-1は、組換え細胞培養におけるOBF-1を含む。その
OBF-1タンパク質が“単離されるか”又はその他であるかどうかに拘らず組換えO
BF-1遺伝子を発現する生物中に存在するOBF-1も、本発明の範囲内に含まれる。
OBF-1は、それぞれ配列番号:2と4中に示すヒトとネズミのOBF-1のアミノ酸
配列、並びにその配列の全部又は一部及び追加の配列を含むペプチド、その配列
のポリペプチド又はペプチド断片及びプラスミドpRS314/UNVP16/クローン9か
ら作り出されることができるOBF-1タンパク質を含む。OBF-1の定義は、OBF-1の
機能的又は免疫原的等価物を含む。本発明の目的のために、“機能的等価物”は
、(その生来又は変性コンホメーションに拘らず)OBF-1により、又はそのいず
れかのサブ配列により直接的に又は間接的に行われるインビボにおけるエフェク
ター機能を示すタンパク質を意味する。エフェクター機能は、レセプター結合及
び活性化、分化の誘導、
DNA調節機能その他を含む。OBF-1の主な知られたエフェクター機能は、Oct-IとO
ct-2と相互作用するその能力である。
“免疫原的等価物”は、OBF-1の抗原機能をもつタンパク質又はペプチドを意
味する。抗原機能は、天然又は変性OBF-1ポリペプチド又はその断片に対して作
られた抗体と交差反応することができる抗原機能をもつタンパク質又はペプチド
を意味する。従って、本発明により提供されるOBF-1は、1次転写物の二者択一
的スプライシングにより作られたmRNAによりコードされたスプライス変異体、ア
ミノ酸突然変異体(ムテイン)、糖添加変異体及びOBF-1の他の共有結合誘導体
であって、OBF-1の生理学的及び/又は物理学的特性を保持しているものを含む
。例示的な誘導体は、本発明のタンパク質が、天然アミノ酸以外の部分をもって
置換、化学的、酵素的、又は他の適当な手段により共有結合により修飾されてい
る分子を含む。このような部分は、検出可能な部分、例えば酵素又はラジオアイ
ソトープであることができる。特定の種、好ましくは哺乳類に伴って見られるOB
F-1の天然の変異体も、さらに包含される。このような変異体は、同一遺伝子フ
ァミリーの関連遺伝子により、特定の遺伝子の対立変異体によりコードされるこ
とができ、又はOBF-1遺伝子の他のスプライシング変異体を表す。
OBF-1ムテインは、例えば、1以上のアミノ酸の付加、交換及び/又は欠失を
もたらすインビトロにおける突然変異誘発に供されたOBF-1をコーディングするD
NAから生産されることができる。例えば、OBF-1の置換、欠失又は挿入変異体は
、組換え方法により調製され、そしてOBF-1の生来の形態との免疫交差反応性に
ついてスクリーニングされる。
本発明のタンパク質は、天然源、例えばリンパ腫細胞の核抽出物から、化学的
合成により又は組換え技術により、得られることがで
きる。内因的リガンドについてその内因的OBF-1相手と競合するその能力のため
に、OBF-1の選択的な生理学的特徴を示す断片、例えばOct-1又はOct-2と相互作
用する断片が、治療剤として構想される。従って、本発明は、医薬における使用
のためのOBF-1を提供する。
その上、本発明は、そのタンパク質を生産する好適な宿主細胞がインビトロ又
はインビボにおいて増幅されることを特徴とする本発明のタンパク質の調製方法
を提供する。好ましくは、それらの宿主細胞は、プロモーターとOBF-1をコーデ
ィングするDNA配列を含む発現カセットであってそのDNAがそのプロモーターによ
り制御されるものを含むベクターにより形質転換(トランスフェクト)される。
その後、本発明のタンパク質は、回収されることができる。回収は、例えば、培
養ブロス又は宿主細胞からタンパク質を単離することを含む。好ましいのは、機
能的に活性なタンパク質の調製方法である。組換え細胞培養物からのタンパク質
の精製についての本分野において知られたいずれかの方法であって、封入体とし
て生産されたタンパク質の化学的可溶化を含むものを、使用することができる。
しかしながら、好ましくは、タンパク質は可溶性形態において作られ、そして有
利には、それは宿主微生物により分泌される。
OBF-1は、例えば、OBF-1抗体のアフィニティー精製のために、例えば、固定化
されたOBF-1及び標識付けされたOBF-1を調製するためにインビトロにおいて誘導
体化されることもできる。
本発明のタンパク質は、例えば、免疫原として、医薬スクリーニング検定にお
いて、イムノアッセイのための試薬として、そして精製方法において、例えば、
結合性リガンドのアフィニティー精製において、そして治療薬として、有用であ
る。
本発明のさらに他の態様に従えば、OBF-1を特異的に認識し、そ
してそれに結合する抗体が提供される。例えば、このような抗体は、配列番号:
2又は4中に示すアミノ酸配列をもつOBF-1に対して作られることができる。あ
るいは、OBF-1又はOBF-1断片であって(インビトロ方法によって合成されること
もできる)ものが、(組換え体発現又はインビトロにおけるペプチド結合により
)免疫原性ポリペプチドに融合され、そしてこの融合ポリペプチドが今度はOBF-
1のエピトープに対する抗体を作り出すために使用される。
抗−OBF-1抗体は、免疫化された動物の血清から回収される。あるいは、モノ
クローナル抗体は、慣用のやり方でインビトロにおいて細胞から又はインビボに
おいて免疫感作された動物から、調製される。日常的スクリーニングにより同定
された好ましい抗体は、Oct-1又はOct-2とOBF-1との相互作用を阻害する。
本発明の抗体は、OBF-1組織位置決め、OBF-1をコーディングする核酸を同定す
るための発現ライブラリーのスクリーニング又は機能的ドメインの構造の研究の
ために、並びに診断的適用において、OBF-1の精製のため、その他のために、有
用である。
本発明は、本発明を限定するものと解釈されるべきでなくその説明に役立つ本
実施例中に記載するような特定の態様に特に関連する。実施例:OBF-1のクローニング
OBF-1、すなわちOctタンパク質と特異的に相互作用するタンパク質を単離する
ために、2−ハイブリッド技術(Chien et al.,1991)に基づく実験的アプロー
チを使用した。この技術において、着目のタンパク質は、DNA結合性ドメイン(D
BD;これがハイブリッド・タンパク質#1である。)との融合タンパク質として
酵母細胞(S.Cerevisiae)内で発現される。通常、酵母転写因子Ga14のDBDが使
用される。この酵母株は、その活性が容易に検定されることがで
き、そしてGa14結合性部位の制御下にあるリポーター遺伝子をも含む。
それ自身に対し、上記融合タンパク質は、その背景、レベルを有意に上廻る転
写を活性化してはならない。次にcDNAライブラリーは、(適切なセル・ライン又
は組織から得られた)cDNAが酵母において活性な転写活性化ドメイン(これがハ
イブリッド・タンパク質#2である。これ故、その名が2ハイブリッドである。
)にランダムに融合されるように、酵母発現ベクター内で調製される。特定のcD
NAが標的タンパク質と相互作用するタンパク質(又はタンパク質ドメイン)をコ
ードする場合、(そしてそのcDNAが、その発現ベクター−誘導活性化ドメインと
フレーム内にある場合)、そのリポーター遺伝子からの高められた転写を計測す
ることができる。次に対応のcDNAを酵母細胞からレスキューし、大腸菌(E.coli
)内で増幅され、そしてさらに特徴付けされることができる。
OBF-1を単離するために、Chien et alによる方法の原理を、無傷のOctタンパ
ク質(すなわち、異種DBDに融合されていないOct)が標的として使用されるとい
う点において、修正した。この修正の下にある論理は、2つのDBD(すなわち異種
のものと内因性Oct DBD)を含むタンパク質が、機能的にテストされるときに失活
されることができるということである。無傷のタンパク質は、適当な相互作用を
要求されるかもしれない適当な3次元構造をもつ傾向をより多くもつ。使用され
る方法を、以下に簡単に、そして以下のセクション1.1〜1.5中に詳細に説明する
。
プラスミドを、酵母TATA結合性タンパク質遺伝子のプロモーター及び終結配列
を使用して、動原体酵母ベクターから本質的に無傷のOct-1タンパク質を発現さ
せるために構築する。酵母内でのOct-1タンパク質の適当な核標的化を確保する
ために、SV40 T−抗原タン
パク質から得られた核移行配列(NLS)を、Oct-1のN末端において操作する。
酵素イミダゾール・グリセロール・ホスフェート・デヒドラターゼ(IGP)、ア
ミノ酸ヒスチジンの生合成に必要な酵素をコードするhis3遺伝子を、リポーター
遺伝子として使用する。ヒスチジンがその成長培地からなくなるとき、his3遺伝
子の発現が成長のために要求される(例えば、Struhl,1983)。さらに、IGPの
競争阻害剤であって、選択マーカーとしてのhis3遺伝子の使用を許容する3−ア
ミノトリアゾール(3-AT)が存在する。培地中の3-ATの増加量の存在中、(his3
遺伝子の増加された転写による)高められたhis3発現をもつような酵母細胞だけ
が、成長することができる。
そのTATAボックスの上流のhis3プロモーター内に、Ig重鎖イントロン・エンハ
ンサーから得られたオクタマー部位の6コピーを含むhis3リポーターを作る(YIp
55-AT/H36)。
このリポーター構築物を、その元のhis3座において酵母内に再導入してY:AT.
H36といわれる株を作製した。この株において、Oct-1をコーディングする発現ベ
クターを次に導入して、そのスクリーニング株Y:AT.H36/OCT1を作った。
誘導性の発現ベクターであって、ハイブリッドGal1-10/his3プロモーターの
制御下、VP16からの転写活性化ドメイン、単純ヘルペス・ウイルスからのひじょ
うに強い転写アクチベーターを含むものを構築する(pRS314/UASG-NLS.VP16(Sfi
1))。このベクターは、上記V16活性化ドメインとその下流に挿入されたいずれか
のcDNAとの間の融合タンパク質の、ガラクトース誘導の間の発現を許容する。こ
の発現ベクターを使用して、ヒトBセル・ラインNamalwa(ATCC CRL-1432)から
抽出されたmRNAをもつcDNAライブラリーを、構築する。次にプラスミドDNAをそ
のcDNAライブラリーから調製し、そ
して上記his3リポーターを含み、そしてOct-1を発現する酵母株を形質転換する
ために使用する。これは、OBF-1、すなわち、新規タンパク質をコーディングす
るcDNAの単離を許容する。
一般的技術:特にことわらない限り、全ての組換えDNAプラスミドを、Ausubel
et al.,1990及びSambrook et al.,1989中に記載されたような標準的な技術(
例えば、制限消化、ゲル電気泳動、ライゲーション、フィル−イン反応、DNA配
列決定、ポリメラーゼ連鎖反応等)を使用して構築する。酵母培地は、特にこと
わらない限り、ShermanによりGuide to Yeast Genetics and Molecular Biology
,Methods in Enzymology,vol.194,pp.3-21(1991)中に記載されたようなも
のである。特に以下の培地を使用する:
YPD :1%(w/v)バクト−酵母エキス(Difco)、2%(w/v)バクト−
ペプトン、2%(w/v)グルコース又はガラクトース(ガラクトースのために
は、0.01%未満のグルコースを含む品質を使用すべきである;Sigma)。
YPAD:YPDと同様。但し、0.01容量の0.25%アデニンの添加を伴う。
ウラシル及びトリプトファンを欠く最小培地(CAA培地) :0.67%(w/v)カ
ザミノ酸(Difco)、0.67%(w/v)酵母ナイトロジエン・ベース無アミノ酸(Di
fco)、2%(w/v)グルコース、0.01容量の0.25%(w/v)アデニン。
ヒスチジンを欠き、そしてATを含む合成培地:0.17%(w/v)酵母ナイトロ
ジエン・ベース無アミノ酸及びAuSO4(Difco)、0.5%(w/v)硫酸アンモニ
ウム、2%(w/v)グルコース又はガラクトース、各々0.01容量:0.5%(w
/v)トリプトファン、0.25%(w/v)ウラシル、1%(w/v)ロイシン、
0.25%(w/v)アデニン、1%(w/v)リシン。3−アミノトリアゾール(
AT)を適当な濃度において添加する。
FOA (5−フルオロオロチン酸)培地:を、0.1%(w/v)FOA、0.01容量の0
.5%(w/v)トリプトファン及び0.02容量の0.25%(w/v)ウラシルを補っ
たCAA培地を用いて作る。
プレートのための固体培地は、上記のものに加えて、2%寒天を含む。実 験
:
1.1 Oct1を発現する酵母ベクターの構築
Oct1タンパク質を、酵母TATA結合性タンパク質(TBP)遺伝子の生来の転写開始
及び終結シグナルを使用して単一コピー・プラスミドから構成的に発現させる。
上記調節配列が得られるところの親プラスミドp2DN-1は、酵母TBP遺伝子全体
を含み、そしてそのコーディング領域から上流に1kbそして下流に500bp延びた2
.3kb PstI−BamHIゲノム断片を担持する(Cormack et al,1991)。この遺伝
子は、天然ATG開始コドンの上流に導入されたEcoRIの存在により野生型と相違
する(TTTTTTGAATTCATATG;Cormack et al.,1991)。TBP遺伝子のプロモーター
及び5′−非翻訳領域は、(pUC19ポリリンカーからの)Hind3−EcoRI断片として
pRS316(Sikorski and Hieter,1989)内に導入される前に、PstIとEcoRI部位の
間のpUC19(Yanisch-Perron et al.,1985)内へ、約1kbのPStI−EcoRI断片
として最初にサブクローン化され、プラスミドpRS316.TBP5′をもたらす。pRS31
6は、URA3選択マーカーを担持する動原体プラスミドである。
NdeI部位を、鋳型としてpBS-Oct1+(Sturm et al.,1988)、そして以下の前
進及び後退オリゴヌクレオチド・プライマー:
を使用してポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によりSturm et al.(1988)により記載さ
れたOct1配列の最初のATGにおいて導入する。
次に得られた375bp PCR断片を、T/Aクローニング・キット(Invitrogen)
からのpCRIIベクター内に直接的にライゲートし、そしてpCRII/Oct1(Nde)5
′と呼ばれる得られたクローンのDNA配列を確認する。このATGにおいてNde1部位
をもつ完全Oct-1 cDNAを、次に、以下に記載する3つのDNA断片をライゲートす
ることにより再構築する:
−pCRII/Oct1(Nde)5\から調製された(pCRIIポリリンカーからの)約390bp
Nsi1−(Nde1−修飾Oct-1 ATGを含む)NheI断片、
−pBS-Oct1+(Sturm et al.,1988)から調製された終結コドンを含むOct-1の
C末端領域を含む約2100bp NheI−Hind3断片、
−(Nsi1と適合性の)psIとHind3により解裂されたBluescriptKS-(Stratagene)
である受容ベクター。
得られた正しいクローンは、BlueKS-/Oct1Nde5′-3′と呼ばれる。
次に最後のOct-1発現ベクターを以下のような4つのDNA断片をライゲートする
ことにより構築する:
−5′EcoRIと3′Nde1適合性一本鎖伸長をもち、そしてATG及びSV40から得
られた核移行配列(NLS)を提供する2本鎖オリゴヌクレオチドを合成する:
−BlueKS-/Oct1Nde5′-3′から調製された(Nde1−修飾 ATGをもつ)Oct-1タン
パク質をコーディングする約2450bp Nde1−Hind3断片;
−酵母TBPの16カルボキシ末端残基を含み、そしてp2DN-1(Corm
ack et al.,1991)から調製された3′非コーディング領域内に460bp延びる約5
00bpのHind3−BamH1断片;
−酵母TBP遺伝子の5′調節領域及びプロモーターを含む先に記載したpRS316
誘導体pRS316.TBP5′である受容ベクター。このプラスミドは、EcoRIとBamHI
(pRS316ポリリンカー内にある部位)により解裂される。得られた最後のプラス
ミドを、DNA配列決定により確認し、そしてpRS316/TBP5′3′-OCT1と呼ぶ。
1.2 his3リポーター対立AT.H36の構築
我々の選択戦略は、誘導レベルのhis3遺伝子を発現する酵母細胞だけが、3−
アミノトリアゾール(AT)、his3遺伝子産物の競争阻害剤の存在中で成長するで
あろうという観察に頼る。TATAボックスの73bp上流の6つのオクタマー部位をも
つhis3対立遺伝子を、YIp55-Sc3760、すなわちURA3選択マーカーを担持し、そし
てpet56-his3-ded1遺伝子領域の全体(Harbury and Struhl,1989)を含む酵母
染色体DNAの6.1kbpセグメントを含む、インテグラティブ・プラスミドから構築
する。
第1に、Xho1及びEcoRI適合性(compatible)突出末端をもつ合成2本鎖オリ
ゴヌクレオチド
を、上記プロモーター及び(ここで、his3プロモーター断片と呼ぶ)his3遺伝子
のコーディング領域のほとんどを含むYIp55-Sc3760から得られた700bp長のEcoR1
−Kpn1断片と一緒に、pGEM-7Zf(-)(Promega)のXho1とKpn1部位の間に挿入する。
得られたプラスミド内で、(his3遺伝子TATAボックスの直上流にある)ユニーク
EcoRI部位を次に、Klenowポリメラーゼにより行われるフィリング反応により取
り除き、そしてこのように得られた構築物を、GEM.his3.Eco-と
呼ぶ。
マウス免疫グロブリン重鎖イントロン・エンハンサー(位置518−564;Ephrus
si et al.,1985中と同じナンバリング)から得られた(ここで、6×オクタ断
片と呼ぶ)オクタマー・モチーフの6コピーを含む約300bp Xho1断片を、p6W+
、すなわち(Gerster et al.,1987中に記載された)pUC誘導体から得る。この6
×オクタXho1断片を最初にBluescript KS-のXho1部位内に挿入し、そしてクロー
ン Blue 6Wを得る。Blue 6W内では、IgHエンハンサーDNA断片(位置約560)の先の
HinfI部位は、上記BluescriptポリマーのKpn1部位に隣接する。
最後のリポーター構築物を次に3つの断片を一緒にライゲートすることにより
作る:
−(Kpn1による消化、そのKpn1 3′突出を取り除くためのT4 DNAポリメラーゼ
による処理、そしてその後のEcoR1による消化によりBlue 6Wから調製された)約
300bpの6×オクタ断片、
−(Xho1による消化、T4 DNAポリメラーゼによる3′凹み末端のフィリング、
そしてその後のKpn1による消化により調製された)約700bpのhis3プロモーター
及びコーディング領域断片、
−YIp55-Sc3760からの大きな(約8kbpの)EcoRI−Kpn1断片である受容(acce
ptins)ベクター。これらの各種段階は、キメラ6×オクタ−his3プロモーター断
片によるYIp55-Sc3760からの生来のEcoR1−Kpn1断片を効率的に置き替え、そし
てYIp55-AT/H36と呼ばれる最終リポーター・プラスミドを作製する。
6×オクタ断片の5′側のEcoR1部位からhis3 TATAボックスの末端後4番目の
ヌクレオチドまでに提示されるYIp55-AT/H36プロモーター領域のヌクレオチド
配列は、以下に表わされるようなものである。6回反復IgHエンハンサー断片、O
ct部位とhis3 TATAボ
ックスの境界を、太字で強調する。
1.3 親酵母株Y:AT.H36/OCT1の構築
VP16活性化ドメインとランダムcDNA−コード・ポリペプチドとの間のハイブリ
ッド・タンパク質を発現するライブラリーのスクリーニングは、AT/H36 his3対
立遺伝子の組み込みコピーを含み、そして構成的にOCT1を発現する酵母株を必要
とする。Xba1によるYIp55-AT/H36の線状化の後、AT/H36 his3対立遺伝子を、
記載されるように(Scherer and Davis,1979)正確に、his3-D200対立遺伝子の遺
伝子置換により酵母株KY320(Chen and Struhl,1988)内に導入する。次に得ら
れたUra+組み込み体を、5−フルオロオロチン酸(5-FOA)プレート上に画線する
前の非選択的YPD培地上で培養する。の段階は、URA3遺伝子に対して、そしてこ
れ故、親とhis3遺伝子の新たなコピーとの間の相同的組換え事件の結果としての
そのプラスミド配列の損失について、選択する。AT/H36 his3対立遺伝子を保持
する分離体(segregants)を、ヒスチジンを欠く培地中でのそれらの増殖能力に
より同定する。
最終Y:AT.H36/OCT1株を、酢酸リチウム法(Becker and Guarente,1991)を使
用した所望のHis+表現型をもつ分離体内にpRS316/TBP5′3′-OCT1を導入して、
そしてウラシルを欠くプレート上での増殖について選択することにより作製する
。
1.4 cDNAライブラリーのための誘導性酵母発現ベクターの構築
VP16酸性活性化ドメインとランダムcDNA断片との間のハイブリッ
ド・タンパク質のライブラリーを、厳密に調節されたgal-his3ハイブリッド・プ
ロモーターの制御下で動原体プラスミドから発現させる。この発現ベクターを以
下のように構築する。
his3プロモーターに融合された365bp Gal1-10 UASG要素を、以下の前進及び後
退オリゴヌクレオチド・プライマーを使用して、PCRによりプラスミド3801(Sing
er et al.,1988)から得る:
この段階は、his3 ATG開始コドンの直上流にEcoR1部位を、そしてGal1-10 UASG
要素の上流にSal1部位を導入する。PCR反応を、UASGとhis3 TATAボックスの間
に位置するユニークEcoR1制限部位が、DNAポリメラーゼIのKlenow断片によりEc
oR1消化から生じた凹んだ3′末端をフィリングすることにより欠失されている
プラスミド3801の誘導体を鋳型DNAとして使用して行う。このPCR生成物を、Sal1
とEcoR1を用いて消化し、そしてDNA配列決定のためにpUC19内に挿入する。得ら
れたクローンを、pUC19.Gal.his3と呼ぶ。
VP16酸性活性化ドメイン(アミノ酸413〜490)を、以下の前進及び後退オリゴヌ
クレオチド・プライマーを使用して、プラスミドpMSVP16D1D3(Triezenberg et a
l.,1988)からPCRにより増幅する:
この段階は、VP16コーディング領域のAla-413にフレーム内で融合されたATG開
始コドンに隣接して5′EcoR1部位を導入し、そしてNde1部位により生来のVP16
TAG終結コドンを置換する。T4 DNAポリメラーゼによる処置、そしてその後のEco
R1による解裂の後、そのPCR生成物を、pUC19のEcoR1とSma1部位の間にクローン
化して
pUC19/VP16を作製する。このクローンのDNA配列を確認する。
核移行配列を、その後、以下のような3つの断片をライゲートすることにより
VP16活性化ドメインのアミノ末端にフレーム内融合する:
−酵母TBPコーディング領域の5′フランキング領域及びpRS316/TBP5′3′-O
CT1から調製されたNLSをコーディングする配列を含むHind3−Nde1(Klenowフィ
ル−イン)約1kbp断片、
−VP16活性化ドメインをコーディングするpUC19/VP16から調製されたEcoR1(K
lenowフィル−イン)−(pUCポリリンカーからの)BamH1、
−ポリリンカー部位におけるHind3(部分消化)及びBamH1により解裂されたpRS3
14(Sikorski and Hieter,1989)である受容ベクター。
次に、pUC19.Gal.his3から調製したgal-his3ハイブリッド・プロモーターを、
(Sal1と適合性の)Xho1とEcoR1部位の間のSal1−EcoR1断片として上記中間体構
築物内に導入し、これ故、NLS.VP16コーディング配列の上流のTBPプロモーター
領域を置き替える。(NLS.VP16コーディング配列の5′側に位置する)上記プラ
スミド内に存在するユニークEcoR1部位を、T4 DNAポリメラーゼによりEcoR1によ
り凹まされた3′末端をフィリングすることにより欠失させる。得られたプラス
ミドを、pRS314/UASG-NLS.VP16と呼ぶ。
最終発現ベクターを、pRS314/UASG-NLS.VP16、すなわち、非パリンドローム
のSfi1部位に隣接するクロラムフェニコール・アセチルトランスフェラーゼ(CAT
)から得られた800bp長のスタッファー(stuffer)断片及び酵母TBP遺伝子の3′末
端シグナルを含むcDNAクローニング・カセット内のVP16活性化ドメインの3′末
端(Nde1部位)に挿入することにより調製する。これを以下のように行う
:
非パリンドロームSfi1伸長をもつ2つの2本鎖リン酸化アダプターを合成する
;これらのアダプターは、キナーゼ処理され、そしてアニールされ、そして以下
の配列をもつ:
及び
2本鎖アダプター1は、Nde1 5′突出を提供し、そして内部EcoR1部位を含む
;2本鎖アダプター2は、各々の翻訳リーディング・フレーム内に終結コドンを
導入し(CGGCCGCTAACTGACTAGGTAC)そして3′Kpn1突出を提供する。これらの2
つのアダプターの等モル混合物を、最初に、プラスミドEBO-Sfi(Steimle et al.
,1993)から調製した約1μgの精製800bp CAT Sfi断片に3時間にわたりライゲ
ートする。次に未ライゲート・アダプターを、酢酸アンモニウムを用いた選択的
イソプロパノール沈澱(Sambrook et al.,1989)により取り除き、そしてこのア
ダプター−ライゲートCAT DNA断片を、次にTE中に再懸濁させる。この時点で、C
AT断片は、各々の端に2本鎖アダプター1のコピーを、又は各々の端に2本鎖ア
ダプター2のコピーを、又は1端に2本鎖アダプター1を、そして他端に2本鎖
アダプター2をもつCAT断片の混合物である。2つの異なるアダプターをもつこ
の後者の断片だけが、以下の断片を一緒にライゲートすることにより行われるそ
の後のライゲーション段階において効率的にライゲートされるであろう:
−上述のアダプター−ライゲートCAT断片、
−約500bp Kpn1−BamH1断片としてのTBP3'終結シグナル。この
断片を調製するために、pRS316/TBP5′3′-OCT1を、Hind3により解裂させ、そ
の3′凹み末を、T4 DNAポリメラーゼによりフィリングし、そしてその後、その
プラスミドを、BamH1により解裂させる。次に得られた約500bp断片を、単離し、
そしてpUC19のSma1とBamHI部位の間にサブクローン化する。次にそれを、上述の
Kpn1−BamH1断片として上記の新たなクローンから切除することができる。
受容ベクターは、Nde1とBamH1により解裂されたpRS314/UASG-NLS.VP16である
。制限分析及びDNA配列決定は、以下の構造をもつ最終クローンを同定すること
を許容する:Ga1-his3プロモーター/NLS/VP16活性化ドメイン/Nde1-EcoR1-Sf
i1-CAT-Sfi1−終結×3−Kpn1/3′TBP終結シグナル−BamH1。この発現ベクタ
ーを、pRS314/UASG-NLS.VP16(Sfi1)と呼ぶ。
1.5 B細胞mRNA cDNA合成から得られた活性化ドメイン−タグ付け(tagged)
cDNAライブラリーの構築
全RNAを、PharmaciaからのRNA抽出キット(製品#27-9270-01)を使用して、
そしてその製造者の指示に正確に従って、ヒトBリンパ腫セル・ラインNamalwa
(ATCC CRL 1432)から単離する。3×108細胞の全体を使用し、そして4.5mgの
全RNAを得る。RNAを2mg/mlの濃度まで滅菌10mMトリスpH 7.5、1mM EDTA(TE)
中で希釈し、そしてアリコート(0.8ml、約1.6mgに等価である)を、(そのマニ
ュアル中に推奨されるように、2つの連続オリゴ−dTカラムを使用して)正確に
製造者の指示に従って、PharmaciaからのmRNA精製キット(製品#27-9258A)を
使用してmRNA精製のために使用する。全部で約75μgのポリA+RNAを得る(すな
わち、収率約4.6%)。
cDNAを、Life TechnologiesからのSuperscript Choice System(
製品#530-8090SA)を使用して合成する。5μgのポリA+RNAに、2μlのオリゴ
dT(管A1)と1μlのランダム・ヘキサマー(管A2)を添加し;70℃におい
て10分間の後、その混合物を氷上で冷やす。その管に、0.5μl RNAsin(Promeg
a)、4μl 5×第1ストランド・バッファー(管A3)、2μl 0.1M DTT
、1μl dNTPs(管A5)及び1μl α-32P-dATP(Amersham、希釈1:5;0.
666pモル)を添加する。この第1ストランド合成反応を、(上記キットからの)
5μl Superscript逆転写酵素を添加し、そして42℃において60分間その反応物
をインキュベートすることにより、開始する。次にこの反応物を、氷上に移す。
この管に、以下のものを順番に添加する:93μl H2O、30μl 5×第2ストラ
ンド・バッファー(管B1)、3μl dNTPs(管A5)、1μl Ecoliリガーゼ
(管B2)、4μl E.coli DNAポリメラーゼ(管B3)、1μl RNAse H(管
B4)。この反応物を、16℃において2時間インキュベートし、2μl T4 DNA
ポリメラーゼ(管B5)を添加し、そしてさらに10分間16℃においてインキュベ
ートし、そして最後に氷上でクエンチする。10μl 0.5M EDTA及び16μl 3
M NaAcを添加し、その反応物を、フェノール:クロロホルム(1:1)で油出
し、そして上清中の核酸を、425μl 100% EtOHの添加により沈降させる。サン
プルをマイクロフュージ内で遠心分離し、80% EtOHで洗浄し、75μl TE中に再
懸濁させ、そしてその製造者の指示に正確に従って、小さなcDNAsを除くためのS
epharose 4CLBカラム(PharmaciaからのSize Sepカラム;製品#27-5105-01)を
通過させる。溶出液を(各々約20μlの)3つの等アリコートに分割し、そして
各アリコートを、各翻訳リーディング・フレーム内での、2本鎖Sfi1アダプター
への別個のライゲーション反応のために使用する。これらのアダプターは、先に
キナーゼ処理及びアニールさ
れており、そして以下の配列をもつ:
各ライゲーション反応物は、30μlの最終容量中に、20μlのcDNAを、そして
190pモルのキナーゼ処理及びアニールされたアダプターを含む。16℃において1
5時間の後、上記3反応物をプールし、そしてNH4Ac及びEtOHにより沈降させる。
cDNAを遠心分離により集め、80% EtOHで洗浄し、そして10μl TEN(10mMトリス
pH 7.5;1mM EDTA;25mM NaCl)中に再懸濁させる。次にcDNAを、その製造者の
指示に正確に従って、(cDNA合成キット内に提供される)Sephacrylカラムを通過
させることによりサイズ分別する。異なるcDNA画分を、個々にEtOH沈降させ、そ
して各cDNAペレットを、最終的に10μl TE中に再懸濁させる。
ライブラリー構築のためのベクターの調製
13μgのpRS314/UASG-NLS.VP(Sfi1)ベクターを、鉱物油下約30u.Sfi1によ
り約14時間消化する。次にこの反応をNH4AcとEtOHにより沈降させ、そのDNAを遠
心分離により集め、そして200μl TE中に再懸濁させる。切断されたベクターを
、SW41遠心分離管内に(Kieffer,1991により記載されたように)調製した2つの
ショ糖勾配上に置く。これらのグラジエントをSW41ローター内で30,000rpmにお
いて16時間遠心分離する。低いバンド(ベクター)を集め、EtBrを、1−ブタノ
ール抽出により除去する。そのサンプルを、1容量のH2Oで希釈し、そしてそのD
NAを、0.2M(最終)までその
NaCl濃度を調整し、そして担体として12mgの線状ポリアクリルアミドを添加した
後にイソプロパノールにより沈降させる。ベクターDNAを遠心分離により回収し
、そして約50ng/μlの濃度においてTE中に再懸濁させる。
cDNAライゲーション及びE.coli形質転換
ライゲーション反応を、(上記のように調製した)50ngベクターを用いて、そ
して50mMトリスpH 7.6、10mM MgCl2、1mM ATP、5%(w/v)PEG 8000、1mM
DTT及び20u T4 DNAリガーゼ(N.E.Biolabs)を含む20μl反応物中で、サイズ分
別されたSfi1アダプター−ライゲートcDNAの量を変化させて、設定する。16℃に
おいて12時間のライゲーションの後、そのDNAを、フェノール及びフェノール−C
HCl3抽出し、そして次にNaAc(0.3M最終濃度)及び担体として1.5mg酵母 RNAの添
加の後EtOH沈降させる。DNAを遠心分離により回収し、ペレットを80% EtOHで十
分に洗浄し、そして次に4μl TE中に再懸濁させる。1μlの各ライゲーショ
ンを次に、その製造者の指示に正確に従って、Electro Max DH 10Bエレクトロコ
ンピテント・バクテリア(Life Technologies製品#530-8290SA)のエレクトロ
ポレーションのために使用する。得られた形質転換体の数に基づいて、最適なcD
NA:ベクター比を測定し、そして追加のライゲーション反応を設定(set up)し
、そしてその後、記載したように処理する。
cDNAライブラリー増幅
上記のようないくつかのエレクトロポレーションに対応する生成物を、(約8
×106の個々の形質転換体の全数に対応して)プールし、そして50,000コロニ
ー形成単位(cfus)/132mmプレートの密度において100μg/mlアンピシリンを
含むLB/寒天プレート上にプレートする。37℃において一夜培養した後、これら
のコロニーを
、LB培地を含むプレートから洗浄し、そしてプールする。約半分のサンプルに対
応するアリコートを、将来の再増幅のために冷凍保存し、そして残りを、Promeg
aからのMagic Maxiprep Kit(製品#A7270)を使用してプラスミドDNA調製のため
に使用する。次に得られたDNAを酵母スクリーニングのために使用する。
VP16.cDNA融合ライブラリーのスクリーニング
融合タンパク質のライブラリーを、以下の修正をもって、Schiestl and Gietz
(1989)に従って酵母スクリーニング株Y:AT.H36/OCT1内に導入する:OCT1を発
現するプラスミドについての選択を維持するために、ウラシルを欠くグルコース
最小培地中で1×107細胞/mlまで増殖させた一夜カルチャーを、新鮮YPAD培地
中で2×106細胞/mlまで希釈し、そして1×107細胞/mlまで再増殖させる。50
mlカルチャーからの細胞を、500μl TE/LiAcバッファー中に再懸濁させ、そし
て20μg cDNAライブラリー・プラスミドDNA及び500μgヒトポリA-RNAと直接混
合する。撹拌しながら300℃において30分間インキュベートした後、細胞懸濁液
を、5つのエッペンドルフ管内に等しく小分けする。次の段階を、公表されたプ
ロトコールに従って正確に行う。熱ショックの後、これらの細胞をプールし、そ
して撹拌しながら500mlのYPAD中で30℃において1時間インキュベートする。そ
のライブラリーの複雑さ(2×106の独立した2重形質転換体)を、ウラシルと
トリプトファンを欠くグルコース最小プレート上にそのカルチャーをプレーティ
ングすることにより推定する。形質転換体を、遠心分離により回収し、2重形質
転換体について選択するためにウラシル及びトリプトファンを欠く500mlのグル
コース最小培地中に接種し、そして30℃において16時間インキュベートする。こ
のとき、そのカルチャーは、約25%のTrp+/Ura+細胞から成る。そのカルチャー
のアリコート(1.7×108
形質転換体を提示する7×108の細胞)を遠心分離により収穫し、ガラクトース
を補った50mlのYP培地中に再懸濁し、そして一定の撹拌を伴って30℃において5
時間インキュベートする。細胞が分裂しない間、この段階は、ハイブリッド・タ
ンパク質・ライブラリーの発現を誘導することが必要である。遠心分離の後、細
胞を、5ml TE/LiAcバッファー中に再懸濁させ、そしてヒスチジンを欠き、そ
して10mM ATを含むガラクトース合成培地上にその形質転換体をプレートし;約
2×107細胞(5×106の2重形質転換体)を、各20プレート上にプレートする
。300℃において10日間のインキュベーションの後、20〜30のアミノトリアゾー
ル耐性コロニーが、各プレート上に観察される。その中の55を、5−フルオロオ
ロチン酸(5-FOA)、すなわち、URA3プラスミドからOCT1を発現する細胞に対して
選択する薬物(Sikorski and Boeke,Guide to Yeast Genetics and Molecular
Biology,in Methods in Enzymology vol.194,pp302-318,1991)を含む培地上
にプレートする前に、トリプトファンを欠くがウラシルを含む合成培地上で増殖
させる。次に得られたUra-/Trpf+分離体を、AT−含有培地上での増殖について
テストする。上記形質転換体の中の6だけが、それらのOCT1プラスミドが治癒さ
れるときAT上でのそれらの増殖能力を失い;これは、これらのクローンが増殖の
ためにOct1とcDNAライブラリー・プラスミドの両方を必要とすることを示唆する
。この表現型は、Robzyk and Kassir(1992)に従って5-FOA耐性コロニーからVP16
.cDNA含有プラスミドをレスキューし、そしてOCT1発現ベクターの存在又は非存
在中、親Y:AT.H36酵母株内にそれらを個々に再導入することにより、より直接
的に確められる。10mMのAT−含有培地上での増殖は、Oct-1プラスミドの存在中
でのみ観察される。これは、Oct-1とそのcDNAライブラリープラスミドによりコ
ードされたタンパク質の両方が増殖の
ために必要であり、そしてそれ故、これらの2つのタンパク質の間の相互作用を
遺伝子により規定することを、はっきりと確信させる。そのcDNA挿入物の部分配
列分析及び制限マッピングは、その中の4つが、我々がOBF-1(Oct結合性因子1
)と呼ぶ新規遺伝子に対応する同一mRNAから得られた3つの独立したクローンを
提示することを明らかにする。pRS314/UNVP16/クローン9といわれる1のクロ
ーンは、受託番号第9200号の下DSMに寄託されている。
レスキューされたヒトOBF-1 cDNAクローン(pRS314/UNVP16/クローン9)の
中の1からのいくつかの重複制限断片を、pUC19又はBluescript内でサブクロー
ン化し、そしてそれらのDNA配列を決定する。得られた配列(配列番号:1)の
分析は、OBF-1が全体的に新規の遺伝子であり、Gen EMBLデータベース中に存在
するいずれの配列に対するホモロジーを全くもたないことを示す(リサーチを、
いくつかの異なるプログラム、例えば、tFASTA又はBLASTシリーズのプログラム
を用いて行う)。
実施例2:ネズミOBF-1
ホモロジー・ハイブリダイゼーションにより、OBF-1のマウス同属体をも、マ
ウスB細胞系S194から調製したcDNAライブラリーから単離する。プローブとして
、ヒト・クローンpRS314/UNVP16/クローン9(DSM受託番号第9200号)中に存
在する約2kbp Sfi cDNA挿入物を使用する。ハイブリダイゼーションを、6×SC
C(20×SCCは:3M NaCl、0.3Mクエン酸3ナトリウムである。)、5×Denhard
t's(100×Denhardt'sは2%(w/v)ウシ血清アルブミン、2%(w/v)Fic
oll 4000、2%(w/v)ポリビニルピロリドンである。)、0.5% SDS(ドデシ
ル硫酸ナトリウム)及び0.1mg/ml変性サケ精子DNAを含む溶液中で16時間67℃に
おいて行う。次にフィルターを、以下のように洗浄する:2×SSC、0.1% SDS中
室温に
おいて2×5分間;2×SSC、0.1% SDS中60℃において3×30分間;1×SSC、0
.1% SDS中60℃において2×30分間。いくつかのクローンを単離し、そして同一
条件下2次及び3次スクリーニングにより確認する。マウスOBF-1 cDNA(配列番
号:3)のヌクレオチド配列を、進行性の欠失がBluescriptIIKS+内でサブクロ
ーン化されたcDNAのいずれかの端から生成された後に、決定する。
OBF-1 cDNAを、PCR−ベースの戦略を使用することにより他の種(例えば、ラ
ット)から単離することもできる。(その遺伝子コードの縮重のための)縮重プ
ライマーを、OBF-1 cDNAの一部に対応するDNA断片を増幅することを許容する提
示された配列に基づいてデザインすることができる(これらのプライマーの“品
質”又は“効力”は、マウス又はヒト・クローンとのテスト反応を行うことによ
り評価されることができる。)。利用可能なこのようなプライマーを用いて、次
に、その種からのB細胞(又はいずれかの他のOBF-1発現細胞)から得られたcDN
A(既に調製されたcDNAライブラリーもその目的のために好適である。)を使用
することにより、着目の種から対応のDNA断片を増幅することを企図することが
できる。次に増幅されたDNA断片を、標準的なベクター内でサブクローン化し、
そしてそのヌクレオチド配列を決定する。一旦、その正しい断片が、(提示され
たマウス又はヒトOBF-1配列との配列類似性に基づいて)得られれば、それを次
に、その種から完全なOBF-1クローンを単離するために着目の種からcDNAライブ
ラリーを再スクリーニングするために使用することができる。
両OBF-1クローン(ヒト及びマウス)の最初のATGに始まる概念的に翻訳された
配列は、知られたタンパク質モチーフ(例えば、ロイシン・ジッパー(zipper)
、ホメオドメイン(homeodomain)、等)のいずれをも含まない、256アミノ酸のOB
F-1タンパク質(配列
番号:2と4)を作り出す。プロリン残基に富む(ヒト・クローン内に39残基、
マウス・クローン内に41残基)ことを除き、OBF-1は、いずれの自明な特徴をも
示さない。知られた転写因子、例えば、CTF-1は、プロリン残基に富み、そして
プロリンに富む(proline-rich)活性化ドメインを含むことが示されている(Me
rmod et al.,1989)。従って、OBF-1のプロリン残基の中のいくつかが同様の働
きに役立つであろうことができる。
実施例3:OBF-1遺伝子の発現のパターン
器官(ポリA+RNAs)又はセルライン(全RNAs)のいずれかである各種源からの
RNAsのノーザン・ブロット分析は、OBF-1発現が高く制限されていることを示す
。上記発現細胞又は器官内では、大きなRNA種は、サイズ約3.0〜3.2kbにおいて
検出される。hOBF-1から得られた放射標識付けされたプローブ(pRS314/UNVP16
/クローン9内に存在する約2kbのSfi cDNA挿入物)を用いた分析は、脾臓及び
末梢血液白血球内での強い発現、胸腺及び小腸内での弱い発現、そして前立腺、
精巣、卵巣及び結腸内での検出できない発現(ポリA+RNAs)を示す。さまざまな
ヒト・セルラインから得られた全RNAの分析は、Namalwa及びBJA-B(B細胞系)内
での強い発現、Molt3及びHut78(T細胞系)並びにHepG2(肝細胞)内での弱い
発現、そして以下の細胞:K562(骨髄性白血病)、U937(単球/マクロファージ
)、293T(繊維芽細胞)、HeLa(頸部肉腫、上皮)、MCF-7(乳癌腫)内での検出
できない発現を示す。さらに、マウスOBF-1プローブを用いたいくつかのマウス
B細胞系からの全RNAの分析は、以下のパターン:J558L,MPC11及びS194 B細胞
系内での中〜高程度の発現、そして70Z/3,40E-1,18-81及び220-8プレーB細
胞系内での弱い発現、を与える。
結論において、OBF-1遺伝子の発現は、高く細胞特異的であり、
ほとんどリンパ腫起源の細胞内で発現される。加えて、その遺伝子は、発達しな
がら調節されるようである。なぜなら、いくつかのプレーB細胞系が、テストさ
れた成熟B細胞系よりも有意に低いレベルの発現を示すからである。
実施例4:OBF-1とOct因子間の相互作用
酵母検定は、Oct-1とOBF-1の間の相互作用を遺伝子により同定する。生化学レ
ベルにおいてこの相互作用を直接的に立証するために、hOBF-1 cDNAを、pEVRF、
すなわち、哺乳類細胞内でのcDNAsの発現に好適なCMVエンハンサー・ベースの発
現ベクター(Matthias et al.,1989)内に再クローン化して、プラスミドpEV-OBF
を生じさせた。pEV-OBF-1構築を、以下に示す3つのDNA断片を一緒にライゲート
することにより行った:
pEVRFO(Matthias et al.,1989)からのSmaI−SfiI断片;この断片は、この
断片は、アンピシリン耐性遺伝子、原核複製起点及びCMV真核プロモーター/エ
ンハンサー配列並びに最適化された文脈におけるATG翻訳開始コドンを含む;
プラスミドpRS314/UNVP16/クローン9からのEcoRI(フィル・イン)〜Hind
III OBF-1 cDNA断片;この断片は、完全OBF-1 cDNAクローン(そのEcoRI部位は
上記ベクターから得られ、そしてそのHindIII部位は、OBF-1 cDNAの3′非翻訳
領域内にある。)から得られ、そして配列番号:1として示す配列中に存在する
5′リーダー配列を含む;そして
のHindIII〜SfiI断片;この断片は、ウサギβ−グロビン遺伝子から得られたス
プライス及びポリアデニレーション・シグナルを含む(この断片は通常、pEVRF
ベクター内にあり、そして単に便利なHindIII制限部位の存在のためにp3S/2-45
7から得られた。)。
pEV-OBF-1プラスミドは、真核細胞内でOBF-1タンパク質の発現を導き、そして
翻訳はpEVRFベクターから得られたATGにおいて開始する。
次にpEV-OBF-1プラスミドを、293T細胞、すなわち高くトランスフェクト可能
なヒト繊維芽細胞系内にOct-2発現ベクター(OEV1+
ェクトさせた。2日後、核抽出物を、そのトランスフェクト細胞から調製し、そ
して(プラスミドYIp55-AT/H36内に存在するOct部位のモノマーに類似する)そ
のイントロン重鎖エンハンサーから得られたオクタマー部位を含む標識されたDN
Aプローブにより行われた電気泳動移動度シフト検定(ゲル遅滞(gel retardatio
n)又はゲル・シフト(gel shift)検定ともいわれるEMSA;Rezvin 1989)におい
て使用した。対照抽出物は、内因性Oct-1タンパク質のためにたった1のシフト
を生じたけれども、OBF-1トランスフェクト細胞からの抽出物は、2つのシフト
;Oct-1シフト、及び内因性Oct-1とトランスフェクトされたOBF-1の間の複合体
によるより低い移動度をもつ第2のシフト(いわゆる、ゲル中でのスーパーシフ
ト上昇(supershift higher up)を生じた。同様に、OBF-1とOct-2により同時ト
ランスフェクトされた細胞からの抽出物は、Oct-2とOBF-1の間の複合体又はOct-
2単独のいずれかによるさらに追加のシフトを生じた。対照反応を、OBF-1とPV.1
、すなわちEtsファミリーからの転写因子のための発現ベクターにより同時トラ
ンスフェクトされていた293T細胞からの抽出物を用いて行った。この場合におい
ては、PV.1結合性部位を含む適切なDNAプローブを用いて、PV.1による単一の複
合体が観察された。これは、OBF-1がPV.1と相互作用しないことを示している。
この結果は、OBF-1がOct-1とOct-2の両方と特異的に相互作用することができ、
そしてそれが異なるファ
ミリーからの転写因子、PV.1と相互作用しないことを、生化学的に立証する。さ
らに、OBF-1/Oct-2相互作用は、Oct-2タンパク質を発現する酵母株を用いた酵
母検定においても立証された。追加のトランスフェクションを、Oct-1,Oct-2又
はOct-6、すなわち、POUファミリーの他のOct因子のPOUドメインだけを発現する
発現ベクターを用いて同様に行った。得られた結果は、Oct-1又はOct-2のいずれ
かのPOUドメインがOBF-1との相互作用のために十分なものであり;これに反し、
Oct-6のPOUドメインがOBF-1と検出可能な状態では相互作用しないことを示した
。これは、OBF-1がOct-1とOct-2に特異的な補因子であるが、他のOctファミリー
のメンバーについては特異的でないということを示唆している。OBF-1は、それ
自体では、DNAに結合しないようである。
実施例5:OBF-1ベースのトランス活性化発現系
コアクチベータ(coactivator)から予想されるであろうように、OBF-1が転写に
直接的に影響を及ぼすことができるかどうかを検定するために、トランス活性化
された哺乳類発現系をデザインした。この系においては、所望のポリペプチド、
この場合においては、リポーター・ポリペプチドをコーディングする発現プラス
ミドを、OBF-1の発現を指令する第2プラスミド(pEV-OBF)により又は対照として
の空発現ベクターにより同時トランスフェクトし、そしてそのリポーターから得
られた活性を、2〜3日後に計測する。使用された発現プラスミドは、ルシフェ
ラーゼ遺伝子の転写を制御する(イントロン重鎖エンハンサーから得られた)オ
クタマー・モチーフをもつプロモーターを含む(このリポーターは、Promegaか
らのpGL2−エンハンサー・プラスミドに基づき、そしてそのプロモーターは
存在するプロモーターと同一である。)。得られた結果は、OBF-1
が、(内因性Oct-1タンパク質を通じて)このプラスミドからの転写を約10倍活
性化することを示す。HeLa細胞内で、そして他のリポーター・プラスミドを用い
て行われた追加のトランス活性化実験は、その最初の結果を確信させる。
予想されるように、OBF-1による活性化は、リポーター・プラスミドのプロモ
ーター内に存在するOct部位の完全性に依存する。
従って、転写活性化ドメインが概念的に翻訳されたOBF-1タンパク質配列から
全く自明ではないけれども、OBF-1は強い転写アクチベーターであるようであり
、たぶんそのようなタンパク質の新規のクラスを規定する。それは、たぶん単離
されるであろう最初の細胞特異的コアクチベーターである。
寄託データ
1994年5月9日、プラスミドpRS314/UNVP16/クローン9を、受託番号第9200
号の下、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen unt Zellkulturen GmbH(DSM)
,Mascheroder Weg 1b,D-38124 Braunschweigに寄託した。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Factors that interact with nuclear proteins
The present invention provides nucleic acids and transcription factor proteins encoded thereby.
In a further aspect of the invention, a host cell comprising or expressing such a nucleic acid
I will provide a.
B cell-specific expression of immunoglobulin (Ig) genes in their activity
Controlled by promoter and enhancer elements that are B cell-specific (St
audt and Lenardo, 1991). Its consensus sequence -ATGCAAAT- or vice versa
The octamer motif with the complement -ATTTGCAT- is the most prominent signature of the Ig gene.
One of the clause elements. Because it is located in each of the Ig promoters
In most of the Ig enhancers, introns or 3 '.
Staudt and Lenardo, 1991). A single octamer motif of the above sequence is linked
B cell-specific expression can be conferred on selected reporter genes:
Insertion of its octamer site into a small promoter makes it large and B cell specific
(Dreyfus et al., 1987; Wirth et al., 1987). this
Multimerization of the octamer motif provides an effective B cell-specific enhancer
Create (Gerster et al., 1987). In addition, this octamer motif
Many non-lymphoma-specific genes, such as histone H2B or U micronucleus (sn) RNA genes
It is also a functionally important element of a promoter or enhancer (LaBella et al.
, 1988).
Several transcription factors that specifically bind to the octamer site have been identified and
These cDNAs have been cloned (for example,
-1, a ubiquitous protein of about 750 amino acids. In the literature, Oct-1 is NF-A1, OBP100
, NF III or OTF-1. Other transcription factors that bind to the octamer site
Are approximately 479 amino acids that exist in several different isoforms due to alternative splicing.
Oct-2 is a protein of amino acids. Oct-2, also known as OTF-2 or NF-A2,
In all
1988; Staudt et al, 1988). These and other Oct proteins are all home
Belonging to the POU family of odomain proteins and their DNA binding domain
High homology within the inn but very far out (Herr et al
., 1988). To date, the two best characterized Oct proteins are Oct-1
And Oct-2.
Ig promoters or other artificial octamer-dependent promoters are Oct-1 and Oct
Other cells, which are highly active in B cells containing -2 and contain only Oct-1 protein
It is weakly active in vesicles, such as fibroblasts. These results are based on the octamer
The B cell-specific activity of the motif broadens the presence of Oct-2 protein in B cells.
Suggest that the cause. This initial model also provides for
Oct-2 overexpression efficiently activates octamer-containing promoters
l., 1988).
However, early on about the specialized action for Oct-2 in B cells
Has been questioned by recent findings. First, many B cell lines contain Oc
Because you have been studying those levels of t-2 protein (or mRNA)
There is little correlation between its Oct-2 level and the activity of the octa site
Is clear. For example, some B cell lines have little or no detectable
Lacks an Oct-2 that can be
Is nonetheless reported to be highly active (Johnson et al., 19
90). In addition, in vitro transcription experiments show that purified Oct-1 or Oct-2
It has a similar endogenous ability to stimulate the promoter, but also
Eggs stimulate the Ig promoter considerably more efficiently than, for example, Hela extracts
(LeBowitz et al., 1988; Johnson et al., 1990; Pierani et al.
., 1990; Luo et al., 1992). Furthermore, the protein fraction has recently been
From the product, which together with the purified Oct-1 or Oct-2 form the Ig promoter
Specifically stimulates transcription from This fraction is isolated from the HeLa nuclear extract.
OCA-B (Oct co-activator from B cells)
) (Luo et al., 1992).
Finally, Oct-2-deficient mice have recently been transformed into embryonic stem (ES) cells.
Produced by gene targeting; in these mice, all Oct-2 protein
Lacking quality, the Ig gene is rearranged and transcribed efficiently, and B
Cell development appears to be normal up to the stage of surface IgM-bearing virgin B cells;
Suggest that it is essential during the first antigen-independent phase of B cell differentiation (Co
rcoran et al., 1993). At a later stage, B cells from these animals
Demonstrate a weakened ability to synthesize high levels of immunoglobulins. This discovery
May therefore be only at the late B cell stage, but not for Oct-2 in Ig expression.
Directly demonstrate their role.
Therefore, recent studies related to the role of Oct-1 and Oct-2 in regulating the Ig promoter
Obviously, theory is not enough to explain the observed phenomenon satisfactorily
. Octamer-mediated immunoglobulin inheritance
Final control of offspring expression is more than simply through controlling the tissue distribution of Oct-1 and Oct-2.
Is achieved in the following manner.
Knowledge of the biochemistry of immunoglobulin gene expression may affect imbalance in immunological properties
For the purpose of designing, testing and identifying agents that can exert
Pharmaceutical and biotechnological techniques for the selective regulation of Ig gene expression in expression systems
Of importance to the technology industry. Moreover, knowledge of regulatory mechanisms can be therapeutic
Regulated tissue-specific effects of active agents limit tissue specificity of transgene expression
Of importance in the field of gene therapy, which is advantageously controlled by
.
It is an object of the present invention to provide a solution to the above needs. The present invention
POD proteins that interact specifically with Oct-1 or Oct-2
Nucleic acids to be provided. Such proteins are known as OBF-1 (Oct binding factor 1)
Named.
According to a first aspect of the invention, Oct-1 and Oct-2 POs are used to activate gene transcription.
B-lymphocyte-specific octamer site-mediated gene transcription interacts with the U domain
Provided is a nucleic acid encoding a selective activator.
Such an activator is referred to herein as OBF-1 and, therefore,
The present invention relates to isolated nucleic acids (DNA, RNA) encoding OBF-1. Recombinant O
In addition to being useful for the production of BF proteins, these nucleic acids can be used as probes.
And thus facilitate the skilled artisan in preparing nucleic acids encoding OBF-1.
Identification and / or isolation. The nucleic acid may be labeled with a detectable moiety.
It does not have to be done. Further, the nucleic acid according to the present invention is, for example, an OBF-1-specific nucleic acid.
A method for measuring the presence of OBF-1 (or its complement) on a test sample nucleic acid.
DNA (or RNA) encoding
Hybridizing and determining the presence of OBF-1 in a method comprising:
Useful. In another aspect, the invention provides a nucleic acid sequence encoding OBF-1.
A nucleic acid sequence that hybridizes to the sequence under stringent conditions or is complementary thereto
I will provide a.
The present invention relates to a nucleic acid (DNA or RNA) encoding OBF-1 (or its complement).
Nucleic acid test including priming nucleic acid polymerase (chain) reaction
A method of amplifying a pull is also provided.
In yet another aspect of the invention, the nucleic acid is DNA, and further,
A state capable of acting on regulatory sequences recognized by a host transformed by a vector
And a replicable vector comprising a nucleic acid encoding OBF-1 linked by a.
Further, the present invention provides a host cell and OBF-1 transformed with such a vector.
Use of a nucleic acid encoding OBF-1 for producing
The OBF-1 nucleic acid is expressed in the culture of the transformed host cell, and optionally
And recovering OBF-1 from the host cell culture.
Further, the present invention relates to an isolated OBF-1 protein encoded by the nucleic acid.
You.
Providing an immunogen to generate antibodies to OBF-1 and binding to OBF-1
Obtaining antibodies that can be used is also an additional objective.
As used herein, the term "isolated" refers to the term
In a concentrated or preferably pure form that can be obtained by engineering
It is intended to refer to a molecule of the invention.
The isolated DNAs, RNAs and proteins of the present invention are naturally occurring DNAs, RNAs and
Proteins are selectively absent, for example, to activate Oct-1 or Oct-2 activity
Useful for identifying compounds that regulate
Can be
An isolated OBF-1 nucleic acid is one in which it normally associates with the natural source of the OBF-1 nucleic acid.
Or at least one contaminant-free nucleic acid. The nucleus thus isolated
An acid exists in a form or environment other than in its natural form. However, simply
The isolated OBF-1 encoding nucleic acid stains this nucleic acid differently than in natural cells
At a position in the body or otherwise adjacent to a DNA sequence that is different from the one in which it occurs naturally.
Such OBF-1 nucleic acids in normal OBF-1-expressing cells.
According to the present invention, OBF-1, particularly mammalian OBF-1, such as murine or human OBF-1,
Or an isolated nucleic acid encoding a fragment thereof, e.g., DNAs or RNAs is provided.
You. In particular, the present invention provides DNA molecules encoding OBF-1, or fragments thereof.
You. By definition, such DNA is coding single-stranded DNA, its coding
Includes double-stranded DNAN of DNA and its complementary DNA or this complementary (single-stranded) DNA itself
. Exemplary nucleic acids encoding OBF-1 are shown in SEQ ID NOs: 1 and 3. Human OBF-1
Was obtained from plasmid pRS314 / UNVP16 / clone 9.
On May 9, 1994, under accession number 9200, under Deutsche Sammlun
g von Mikrooganismen und Zellkulturen GmbH (DSM), Mascheroder Weg 1b, D-3
8124 Deposited with Braunschweig.
A preferred sequence encoding OBF-1 is the coding sequence in SEQ ID NOs: 1 and 3.
SEQ ID NOs: 1 and 3 having substantially the same nucleotide sequence as the
Is most preferred. As used herein,
Nucleotide sequences that are substantially identical share at least about 90% identity.
. However, for example, in the case of a splice variant with additional exons,
Sequence homology may be low.
An exemplary nucleic acid alternatively encodes an OBF-1 protein and comprises SEQ ID NO:
Hybridize to the DNA sequence described in 1 and 3 or a selected portion (fragment) of the DNA sequence
As a nucleotide sequence. For example,
Selected fragments useful for hybridization are those used in the Examples.
For example, a cDNA used for the isolation of a mouse homolog, i.e., a plasmid
2 kb present in pR314 / UNVP16 / clone 9Sfil cDNA insert. Above
2kbSfil OB that hybridizes to the cDNA insert under high stringency conditions
Sequences that encode F-1 are preferred.
The stringency of hybridization is defined as the
The condition under which the brid is stable. Such conditions are known to those skilled in the art.
It is obvious. As known to those skilled in the art, the stability of a hybrid depends on the sequence homology.
The melting temperature of the hybrid (T
m). In general, the stability of a hybrid
Function of temperature and temperature. Typically, hybridization reactions are high
It is performed under stringency conditions, and then is subject to various stringency
Washing is performed.
As used herein, high stringency means 1 string at 65-68 ° C.
M Na+Of only nucleic acid sequences that form stable hybrids in
This refers to the conditions that allow redidation. High stringency is, for example, 6
× SSC, 5 × Denhardt's, 1% SDS (sodium dodecyl sulfate), 0.1Na+Piloho
Aqueous solution containing 0.1 mg / ml denatured salmon sperm DNA as sulfate and non-specific competitor
It can be provided by hybridization in a liquid. Hybrida
Number of high stringency washes after
A final wash (about 30 minutes) can be performed in 0.2-0.1 x SSC, 0.1
Performed at hybridization temperature in% SDS.
Moderate stringency refers to a solution in the above solution but at about 60-62 ° C.
It refers to conditions equivalent to hybridization. In that case, the final wash is 1
XSSC, 0.1% SDS at the above hybridization temperature.
Low stringency refers to hybridization at about 50-52 ° C in the above solution.
A condition that is equivalent to dization. In this case, the final wash is 2 x SSC, 0.1
Performed at the above hybridization temperature in% SDS.
These conditions are based on a variety of buffers, such as formamide-based buffers.
It can be understood that it can be adapted and duplicated using
It is. Denhardt's solution and SSC may be used in other suitable hybridization buffers.
As well as those well known to those skilled in the art (eg, Sambrook et al., 1989 or A
usubel et al., 1990). The optimal hybridization conditions are
Must be determined empirically. Because the probe length and GC content
Also play a role.
Given the guidance provided herein, the nucleic acids of the invention can be used in the art.
Can be obtained according to well-known methods. For example, the DN of the present invention
A is by chemical synthesis, using the polymerase chain reaction (PCR), or OBF-1
Source and is believed to express it at detectable levels
Screen the genomic library or a suitable cDNA library prepared from
Can be obtained.
Chemical methods for the synthesis of nucleic acids of interest are known in the art.
And triesters, phosphites, phosphoramidites and H-phos
The phonate method, PCR and other autoprimer methods and oligonucleotides on solid supports
Including leotide synthesis. These methods require that the entire nucleic acid sequence of the nucleic acid be known.
Or the sequence of a nucleic acid complementary to the coding strand is available.
Can be used. Alternatively, if the target amino acid sequence is known,
Use known and preferred coding residues for each amino acid residue.
Effective nucleic acid sequences can be deduced.
Other means for isolating the gene encoding OBF-1 include, for example, Sambr
Using PCR techniques as described in section 14 of ook et al., 1989.
It is. This method uses oligonucleotides that will hybridize to OBF-1 nucleic acids.
Requires the use of a tide probe. Oligonucleotide selection strategies
Will be described below.
Identify the library of interest or the protein encoded by the library
Screen using probes or analysis tools designed to
You. For a cDNA expression library, the preferred means is OBF-1; the same or a different species.
An approximately 20-80 base long oligonucleotide encoding a known or suspected OBF-1 cDNA from
And / or encodes the same or hybridizing gene
Recognize and specifically bind complementary or homologous cDNAs or fragments thereof
Monoclonal or polyclonal antibodies. Genomic DNA library
Suitable probes for cleaning include, but are not limited to, the same DNA or hybrid.
Or encoding homologous genomic DNA or fragments thereof;
Gonucleotides, cDNAs or fragments thereof.
The nucleic acid encoding OBF-1 is a probe,
No. 1 The present invention includes oligonucleotides derivable from the sequences shown in 1 and 3.
Using the nucleic acids disclosed in the specification, under suitable hybridization conditions,
Be isolated by screening cDNA or genomic libraries
Can be. Suitable libraries are commercially available or, for example, cells
Can be prepared from lines, tissue samples, etc.
As used herein, a probe comprises the contiguous bases shown in SEQ ID NOs: 1 and 3.
Between 10 and 50, which is equal (or complement) to a number equal to or greater than
, Preferably between 15 and 30, and most preferably at least about 20 contiguous bases
Is a single-stranded DNA or RNA having a nucleotide sequence containing Select as probe
The nucleic acid sequence used is of sufficient length and sufficient length to minimize false positive results.
Should have fever. These nucleotide sequences usually contain OBF-1 protection.
Based on existing or high homology nucleotide sequences or regions. As a probe
The nucleic acid used can be degenerate at one or more positions. Degenerate ori
The use of gonucleotides is important when the library uses preferential codons in that species.
Especially important when screening from unknown species
Can be.
Preferred regions from which to construct probes are the 5 'and / or 3'
Coding sequences, sequences predicted to encode ligand binding sites, etc.
Including. For example, the full-length cDNA or a fragment thereof disclosed herein is used as a probe.
Can be used. Preferably, the nucleic acid probe of the present invention
Labeled using suitable labeling means for easy detection of the
. A preferred labeling means is a radiolabel. A preferred method for labeling DNA fragments is
, Random, as is well known in the art
・ Α by Klenow fragment of DNA polymerase in priming reaction32P-dATP
This is due to incorporation. Oligonucleotides are usually γ32P-tagged AT
End-labeled with P and polynucleotide kinase. However,
Other methods (eg, non-radioactive), for example, using suitable fluorophores and biotinylation
Even those containing enzyme labels and fluorescent labels, the fragments or oligonucleotides are labeled
Can be used to remove
For example, a portion of DNA comprising substantially the entire OBF-1 coding sequence, or the DNA thereof.
Screen of the above library using suitable oligonucleotides based on
After hybridization, positive clones are detected for hybridization signals.
Identifying the clones by restriction enzyme mapping and / or DNA sequencing
Characterized by analysis and then compared, for example, to the sequences provided herein.
And whether they contain DNA encoding the complete OBF-1 (
Ie, whether they contain translation start and stop codons)
. If the selected clones are incomplete, they will
Can be used to rescreen the same or different libraries
it can. If the library is a genome, those duplicate clones will
Sons and introns. The library is a cDNA library
The duplicate clones contain an open reading frame.
I will. In both cases, the complete clone is the DNAs provided herein and
It can be identified by comparison with a deduced amino acid.
To detect any endogenous OBF-1 abnormalities,
Genomic screening using the nucleotide sequence of the present invention as a probe
It can be carried out. Also, in this specification
Designing an antisense-type therapeutic agent based on the nucleic acid sequence provided
it can.
The nucleic acid of the present invention may have a nucleotide substitution, nucleotide deletion, nucleotide insertion or
Is easy with inversion of nucleotide extension and any combination of them
It is envisioned that it can be modified to: Such mutants are, for example,
OBF-1 muteins with a different amino acid sequence from the OBF-1 sequence found in
(Mutant proteins). Mutagenesis
Can be predetermined (site-specific) or random. Silent sudden change
Mutations that are not different must not place the sequence out of the reading frame
And preferably create a secondary mRNA structure, such as a loop or hairpin.
Will not create complementary regions that will be able to hybridize
.
CDNA or genomic DNA encoding native or mutant OBF-1 may be further
Can be incorporated into a vector for manipulation. As used herein
Sometimes, a vector (or plasmid) is used for either its expression or replication.
Refers to a separate element used to introduce heterologous DNA into a cell. Such a medium
The choice and use of the body is well within the skill of the artisan. Use many vectors
And the selection of an appropriate vector depends on the intended use of the vector.
Where it is to be used for DNA amplification or DNA expression.
The size of the DNA to be inserted into the vector, and
It will depend on the host cell to be transformed. Each vector has its function (DNA
Amplification or DNA expression) as well as depending on the host cell to which it is compatible.
Contains various components. These vector components generally include, but are not limited to, the following replication origins:
Point, one or more marker genes, enhancer required
Element, promoter, transcription termination sequence and signal sequence.
Both expression and cloning vectors generally contain one or more vectors.
And a nucleic acid sequence capable of replicating in the selected host cell. Typically, claw
In the case of a vector, this sequence is used by the vector to
It replicates independently of DNA, and has an autonomously replicating sequence or origin of replication.
Including. Such sequences are useful for various bacteria, yeasts and viruses.
Well known. The origin of replication from plasmid pBR322 is compatible with most Gram-negative
Suitable for C. terriers, the 2μ plasmid origin is suitable for yeast and
Various viral origins (eg, SV40, polyoma, adenovirus)
Useful for cloning vectors in cells. Generally, the replication origin component is
In mammalian cells that are competent for high-level DNA replication, such as COS cells
If not used, it is not required for mammalian expression vectors.
Most expression vectors are shuttle vectors. That is, they
Can be replicated in at least one class of organisms, but may
It can be transfected into an object. For example, one vector is E. coli.
(E.coli), And then the same vector is
A yeast or mammalian cell that cannot be replicated independently of its host chromosome
Transfected into the vesicle. DNA is replicated by insertion into the host genome.
You can also. However, the recovery of genomic DNA encoding OBF-1
It is more complicated than the recovery of exogenously replicated vectors. Because restriction enzyme digestion
Is required to excise the OBF-1 DNA. DNA is amplified by PCR
And that
Transfected directly into host cells without any replication components
Can be
Advantageously, one expression and cloning vector is also referred to as a selectable marker.
Selection genes. This gene is used for traits grown in selective culture media.
Encodes a protein necessary for the survival or growth of the transformed host cell. This choice
Host cells not transformed with the gene-free vector are
Will not survive in. Typical selection genes are antibiotics and other toxins, such as
For example, ampicillin, neomycin, methotrexate or tetracycline.
Resistance, complementary auxotrophic deficiency, or
Encodes a protein that confers a nutrient supply.
For a selection gene marker suitable for yeast, see Table of marker genes.
Any marker that facilitates selection for transformants for expression of the present type
Genes can also be used. Suitable markers for yeast include, for example,
Provides resistance to biomaterials, G418, hygromycin or bleomycin
Or that provides prototrophy in an auxotrophic yeast mutant
For example,URA3,LEU2,LYS2,TRP1OrHIS3Is a gene.
Vector replication is performed using E. coli (E.coli) Can be conveniently done within
E. coli gene marker andE.coliAn origin of replication is advantageously included. These are antibiotics
Confer resistance to substances such as ampicillinE.coliReplication origin andE.coliRemains
Including both gene markers,E.coliPlasmids such as pBR322, Bluescript (
TM) can be obtained from a vector or a pUC plasmid, such as pUC18 or pUC19.
Wear.
Suitable selectable markers for mammalian cells incorporate the OBF-1 nucleic acid
To identify competent cells, such as dihydrofolate
Dactase (DHFR, methotrexate resistance), thymidine kinase, or G418 or
Is a gene that confers resistance to hygromycin. These mammalian cells
Transformants are only those that have taken up and are expressing that marker.
Placed under selective pressure that is uniquely adapted for survival. DHFR or Glutami
In the case of synthase (GS), the selective pressure is determined under conditions of progressively increasing pressure.
Can be imposed by culturing the transformant, thereby
Both the selection gene and the linked DNA encoding OBF-1 (at its chromosomal integration site)
Guide) amplification. This amplification can encode the desired protein
About the production of proteins essential for growth, together with closely related genes
Largely required genes are tandemly repeated in the chromosome of recombinant cells
It is such a method. The increased amount of the desired protein is usually amplified in this way.
Synthesized from DNA.
Expression and cloning vectors are usually recognized by the host organism, and
And a promoter operably linked to the OBF-1 nucleic acid. like this
Promoters can be inducible or constitutive. These promoters
Removes the promoter from its source DNA by restriction enzyme digestion, and
OBF-1 by inserting the isolated promoter sequence into a vector
Is operably linked to the DNA encoding Innate OBF-1 promoter
Both the sequence and many heterologous promoters provide direct amplification of OBF-1 DNA and / or
Can be used for expression.
Suitable promoters for use with prokaryotic hosts include, for example, β-lactamases.
And lactose promoter system, alkaline phosphine
Tatase, tryptophan (trp) promoter system and hybrid promoter
For example, the tac promoter. Their nucleotide sequences have been published
And thus a linker to provide any required restriction sites
Or, using an adapter, let those skilled in the art convert them to DNA encoding OBF-1.
It is connected in an operable state. Promoters for use in bacterial systems
The shield is generally operably linked to the DNA encoding OBF-1.
It will also contain the Shine-Delgarno sequence.
Moreover, the OBF-1 gene according to the present invention is preferably
Rather than being produced as a soluble native peptide.
A secretory sequence to facilitate secretion of the polypeptide from a rear host. This
Is recovered from the periplasmic space of the bacterium or, as appropriate, from the culture medium.
be able to.
Promoting sequences suitable for use with yeast hosts are either regulated or
It can be constitutive, and preferably is a highly expressed yeast gene, especially Saccharo
Mrs. Selevisier (Saccharomyces cerevisiae) Obtained from the gene. Therefore
,TRP1gene,ADHIOrADHIIGene, acid phosphatase (PH05) From the gene
promoter,a-Orα-Yeast mating pheromone gene encoding factor
Obtained from a promoter or a gene encoding a glycolytic enzyme
-For example, enolase, glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase (GAP
), 3-phosphoglycerate kinase (PGK), Hexokinase, pyrbe
De-carboxylase, phosphofructokinase, glucose-6-phosphate
Isomerase, 3-phosphoglycerate mutase, pyruvate quina
Ose, triose phosphate isomerase, phosphoglucose isomera
Glucokinase gene promoter or TATA binding protein
A promoter from the quality (TBP) gene can be used. In addition, one
Contains the upstream activation sequence (UAS) of the yeast gene and the functional TATA box of other yeast genes
Hybrid promoters containing downstream promoter elements, such as yeastPH05Remains
UAS (s) and yeast of the geneGAPRequires a downstream promoter containing a functional TATA box for the gene
Hybrid promoters containingPH05−GAPHybrid promoter
) Can also be used. Suitable constructivePH05Promoters, for example,
Truncated acid phosphatase lacking flow regulation elements (UAS)PH05A promoter, for example,PH0 Five
Begins at nucleotide 173 of the gene and ends at nucleotide -9
ToPH05(-173) promoter.
OBF-1 gene transcription from a vector in a mammalian host is
Rioma virus, adenovirus, fowlpox virus, bovine papillomavirus, bird
Sarcoma virus, cytomegalovirus (CMV), retrovirus and simian virus
From the genome of virus 40 (SV40), a heterologous mammalian promoter, such as actin
Promoters or very strong promoters, such as ribosomal proteins
Quality promoter and from promoters that normally associate with OBF-1 sequences.
Can be controlled by a promoter. However, such a promoter
Is compatible with its host cell system.
Transcription of the DNA encoding OBF-1 by higher eukaryotes is contained within the vector.
It can be increased by inserting an enhancer sequence. Enhancer
Are relatively direction and position independent. Many enhancer sequences are based on mammalian genetics.
Offspring (eg, elastase and globin). However,
Typeically,
Some will use enhancers from eukaryotic cell viruses. An example is
SV40 enhancer and CMV early promoter on the late side of the replication origin (base pairs 100-270)
Includes data enhancers. This enhancer is 5 'or 5' to OBF-1 DNA.
Can be spliced into the vector at the 3 'position, but is preferably
Alternatively, it is placed 5 'from the promoter.
Advantageously, the eukaryotic expression vector encoding OBF-1 contains a locus control region (
LCR). LCRs are transduced into host cell chromatin.
High levels of integration site-independent expression of the gene can be directed, which
The chromosomal integration of the vector has been made permanent-transfected therein.
OBF-1 gene in the context of an eukaryotic cell line
When expressed in a vector or transgenic animal designed to
Of particular importance.
Suitable eukaryotic host cells for expression of OBF-1 include yeast, fungi, insects, plants, animals
Nucleated cells from human, or other multicellular organisms, which terminate transcription
And will also contain the sequences necessary to stabilize the mRNA. This
Such sequences are unique from the 5 'and 3' untranslated regions of eukaryotic or viral DNAs or cDNAs.
Generally available. These regions represent the untranslated mRNA encoding OBF-1.
Contains nucleotide segments transcribed as polyadenylation fragments within the moiety
.
Expression vectors contain regulatory sequences, such as a promoter region,
OBF-1 nucleic acid operably linked to one capable of expressing
Includes any vector that can be expressed. Therefore, an expression vector is
A recombinant DNA or RNA construct, such as a plasmid, phage, recombinant virus or other
Vector
And the expression of the cloned DNA during introduction into a suitable host cell.
It refers to something to hang. Suitable expression vectors are well known to those of skill in the art and
Those that can replicate in nuclear and / or prokaryotic cells and remain as episomes
Or those integrated into the host cell genome. For example, OBF-1
The encoding DNAs may be any vector suitable for expression of cDNAs in mammalian cells, e.g.,
For example, CMV enhancer-based vectors such as pEVRF (Matthias et al., 198
9) Can be inserted within.
Particularly useful in the practice of the present invention is to encode OBF-1 in mammalian cells.
An expression vector that provides for transient expression of DNA. Transient onset
Usually, the host cell accumulates many copies of the expression vector, and
Can be efficiently replicated in host cells to produce high levels of OBF-1
And the use of expression vectors. For the purposes of the present invention, a transient expression system is
For example, to identify OBF-1 muteins, to identify potential phosphorylation sites,
Alternatively, it is useful for characterizing a functional domain of the protein.
The construction of the vectors according to the invention uses conventional ligation techniques. Isolation
The resulting plasmid or DNA fragment is cleaved, tailored and required
Religated into the desired form to make the plasmid. If desired
Analysis to confirm the correct sequence in the constructed plasmid is performed in a known manner.
Do. Build expression vectors, prepare transcripts in vitro, transfer DNA to host
Performing assays to transduce cells and assess OBF-1 expression and function is not an option.
Known to the trader. The presence, amplification and / or expression of a gene can be determined, for example, by
Conventional probes using appropriately labeled probes based on the sequences provided in
Zan blotting, mr
Northern blotting, dot blotting to quantify NA transcription
(DNA or RNA analysis) or in situ hybridization
It can be measured directly in the sample.
Suitable methods include those described in detail in this example. The person skilled in the art
You can easily envision how these methods can be modified
U.
According to another embodiment of the present invention, a cell comprising the above nucleic acid (ie, DNA or mRNA)
Is provided. Such host cells, for example, prokaryotes, yeast and higher eukaryotes
Cells can be used to replicate DNA and produce OBF-1. Good
Suitable prokaryotes are eubacteria, such as gram negative or gram
Positive organisms such as E. coli (E.coli), For example, E. coli strain K-12, DH5a and HB101, or
Includes Bacilli. Further accommodations suitable for OBF-1 coding vectors
Mainly eukaryotic bacteria such as filamentous fungi or yeasts such as Saccharomyces cerevisiae (Saccharomyces
cerevisiae)including. Higher eukaryotic cells are insect and vertebrate cells.
Vesicles, especially mammalian cells. In recent years, the growth of vertebrate cells in culture (tissue culture)
Breeding has become a routine procedure. Examples of useful mammalian host cell lines are epithelial or
Is a fibroblast cell line, such as Chinese Hamster Oocyte (CHO) cells, NIH 3T3 cells
, HeLa cells or 293T cells. The host cells referred to in this disclosure may be in vitro
Includes cells in culture as well as cells that are within a host animal.
DNA can be stably taken up into cells or is known in the art
It can be expressed transiently using the method. Stable and transfected
Isolated mammalian cells using an expression vector with a selectable marker gene.
Effect, and
Transfected under conditions selective for cells expressing the
Can be prepared by growing the isolated cells. Transient transformer
To prepare transfectants, mammalian cells must monitor the efficiency of transfection.
It is transfected with a reporter gene for monitoring.
To create such stable or transiently transfected cells
In addition, the cells are supplied with a sufficient amount of the OBF-1-encoding nucleic acid to produce OBF-1.
Must be transfected. Accuracy of DNA encoding OBF-1
The exact amount is determined empirically and is optimized for the particular cell and assay.
Can be
Host cells can be prepared using the expression or cloning vectors described above in the present invention.
Transfected or preferably transformed, and inducing a promoter,
Select transformants or amplify the gene encoding the desired sequence
Culture in a conventional nutrient medium, modified as appropriate. Heterogeneous DNA is
Any known method, such as calcium phosphate coprecipitation technology or electroporation
Transfection by vector encoding heterologous DNA
Can be introduced into the host cell depending on the application. Many transfections
Methods are known to researchers in the field. Successful transfection
Generally, when any indication of the operation of the vector occurs in the host cell.
Be recognized. Transformation uses standard techniques appropriate to the particular host cell used
Is achieved.
Incorporation of cloned DNA into a suitable expression vector, plasmid vector
Or plasmid vectors, each encoding one or more distinct genes
-Eukaryotic cells by combination or linear DNA
Transfection of cells and selection of transfected cells
(Eg, Sambrook et al. (1989) Molecular Clon).
ing: A Laboratory Manual, Second Edition, Cold Spring Harbor Laboratory
See Press. ).
The transfected or transformed cells are preferably
Culture conditions known in the art under conditions in which the encoded OBF-1 is expressed
Cultured using soil and culture methods. The composition of suitable media is such that they can be easily prepared.
It is known to those skilled in the art as can be made. Suitable culture media are also commercially available
Is available at
The DNA provided herein can be any suitable host cell, such as those referred to above.
Encodes a functional OBF-1 that can be expressed within
Preferred for expression of the DNA are the Oct-1 protein and / or the Oct-2 protein.
Commercially available (either endogenously or recombinantly) expressing proteins
Eukaryotic expression systems, including baculovirus-systems and other systems known to those of skill in the art.
Base systems, and especially mammalian expression systems.
In a preferred embodiment, the OBF-1 coding DNA is ligated into a vector.
To generate transformed cell lines that express OBF-1
It is introduced into a suitable host cell. The cell lines obtained will then affect the operation of OBF-1.
Reproducible qualitative and / or quantitative analysis of potential drug effects
To be made in large quantities. Therefore, OBF-1 expressing cells are compounds, especially
A small molecule that can enter the nucleus, OBF-1 and Oct factor (Agonis
G) that enhance the specific interaction between, thereby increasing the efficacy of OBF-1
Can be used for the identification of On the contrary, it decreases the activity of OBF-1
In situations where it is desirable to
Antagonizing molecules that interfere with Oct / OBF-1 interactions are useful
. Yet another alternative to achieving antagonistic effects is antisense
Relies on OBF-1 RNA overexpression. Therefore, host cells that express OBF-1 will
Compounds that are useful for training and that modulate the activity of OBF-1
A method comprising producing heterologous DNA encoding OBF-1 that produces functional OBF-1.
At least try to measure its ability to modulate the activity of OBF-1
Exposure to one compound or signal and then caused by its regulation
Also provide methods that include monitoring those cells for changes
It is a further object of the present invention. Such assays are based on OBF-1 agonists,
Allows identification of agonists and allosteric modulators.
Cell-based screening assays include, for example, reporter proteins,
That is, proteins that can be easily assayed, such as β-galactosidase,
Loramphenicol acetyltransferase (CAT) or luciferase
By constructing cell lines whose expression is dependent on OBF-1,
Can be Such assays include compounds that directly modulate OBF-1 function,
For example, compounds that antagonize OBF-1 or other cellular functions required for OBF-1 activity
Allows detection of inhibiting compounds. The in vitro assay for OBF-1
Can be produced in large quantities in functional form using recombinant DNA methods.
And request. The assay then determines the functional properties of the OBF-1 protein, such as Oct-1 or Oct-
Designed to measure interactions with 2. Examples for in vitro assays
And an electrophoretic mobility shift assay (EMSA) as described in this example.
Furthermore, it is necessary to interact with Oct-1 or Oct-2 in B cells.
Thus, OBF-1 regulates the activity of these transcription factors and hence Ig gene expression
Can contribute directly to the regulation of Therefore, OBF-1 boosts Ig production
For example, to boost monoclonal antibody production
be able to. This includes, for example, B cell OBF-1 itself or even stronger OBF-1
Overexpression in base hybrid proteins, such as VP16-OBF-1 chimeras
Can be achieved by In contrast, it is desirable to reduce Igs production.
In some contexts, molecules that interfere with Oct factor / OBF-1 expression can be useful.
Thus, the present invention can be directly or indirectly regulated by OBF-1
An expression system, which is transduced by one or more vectors encoding the desired protein.
Provided are those that contain a host cell that can be infected. OBF-1 activity
Oct protein required for transfection
Can be provided exogenously or can be endogenous to the host cell
. Similarly, OBF-1 can be endogenous to its host cell, but is preferably
It is provided by a recombinant transcription unit that expresses the OBF-1 gene.
OBF-1 has been found to be expressed mostly in cells of lymphoma origin.
Thus, the present invention exogenously affects the OBF-1 independent process that occurs in such cells.
Also provided is a method for providing Recombinant OBF-1 producing host cells, such as mammalian cells
The vesicle can be contacted with a test compound, and its modulating effect can then be tested.
Comparing the OBF-1-mediated response in the presence and absence of the
The OBF-1-mediated response of a control cell (ie, a cell that does not express OBF-1) is expressed by its compound.
It can be evaluated by relating to the existence of an object.
As used herein, a compound that modulates the activity of OBF-1 or
A signal is defined as the activity of OBF-1 (compared to the absence of the compound or signal).
G) alters the activity of OBF-1 in different ways in the presence of the compound or signal
Refers to a compound that
The present invention relates to transgenics modified to regulate endogenous OBF-1 expression.
A non-human mammal is also provided. Preferably, a transgenic non-human mammal
The class is transgenic mice. So, for example, OBF-1 production is significant
Ensure that transgenic mice are designed to be reduced or eliminated.
Can be. Alternatively, the transgenic mouse of the present invention has an elevated OBF-1
Levels can be expressed or in developmental or tissue-specific ways
Or can be subject to the regulation of OBF-1 expression through control by an exogenous agent
. Studies on such animals provide insight into the importance of OBF-1 in vivo.
In addition, the present invention provides for the treatment of conditions associated with abnormal Ig gene expression by gene therapy techniques.
Provided is a transcription unit encoding OBF-1 for use in therapeutic methods. Book
A transcription unit provided according to this aspect of the invention may comprise one or more enhancers and / or
Together with the LCRs, it contains a regulatory control region including a promoter. This transcription unit is
A preferred means of any of these, comprising a viral vector, in particular a retroviral vector.
, Including adeno- and adeno-associated virus vectors, non-viral delivery
Delivery systems containing liposomes, and antibody-targeted delivery systems, and
Naked DNA can be delivered to a subject by direct uptake. Mark
The target tissue is advantageously a lymphoma tissue, and preferably the transcription unit is a hematopoietic
Delivered to stem cells. In an advantageous embodiment, hematopoietic stem cells are obtained from the patient.
Out, transfected ex vivo, and then
Will be returned. Alternatively, those cells are, for example, an antibody
It can be targeted in vivo using a targeting approach.
Also provided is a protein encoded by the nucleic acid. Therefore, the present invention
Interacts with Oct-1 and Oct-2 POU domains to activate gene transcription,
Includes B-lymphocyte specific activator of kutamer site-mediated gene transcription. This
Is named OBF-1 (Oct binding factor 1). Transcription factor
Thus, OBF-1 can affect transcription. This biological activity is favorable
Suitable assays, such as transactivation assays, such as those described in this example
Such assays can be demonstrated.
Preferably, the proteins of the invention are provided in an isolated form. “Isolated
OBF-1 lacks one or more components of its natural environment and has been identified as OBF-1
Means -1. Isolated OBF-1 includes OBF-1 in recombinant cell culture. That
Whether the OBF-1 protein is "isolated" or otherwise recombinant O
OBF-1 present in organisms expressing the BF-1 gene is also included within the scope of the present invention.
OBF-1 is the amino acid of human and murine OBF-1 shown in SEQ ID NOs: 2 and 4, respectively.
Sequences, peptides containing all or part of the sequences and additional sequences, sequences thereof
Polypeptide or peptide fragment and plasmid pRS314 / UNVP16 / clone 9
And OBF-1 proteins that can be produced from it. The definition of OBF-1 is
Includes functional or immunogenic equivalents. For the purposes of the present invention, a "functional equivalent" is
By OBF-1 (regardless of its native or denatured conformation) or
In vivo effector performed directly or indirectly by any of the subsequences
Means a protein that exhibits a protein function. Effector functions are related to receptor binding and
And activation, induction of differentiation,
Includes DNA regulatory function and others. The main known effector functions of OBF-1 are Oct-I and O
Its ability to interact with ct-2.
“Immunogenic equivalent” refers to a protein or peptide having the antigenic function of OBF-1.
To taste. Antigen function is directed against the native or denatured OBF-1 polypeptide or a fragment thereof.
Or peptide having an antigenic function capable of cross-reacting with a given antibody
Means Thus, OBF-1 provided by the present invention is an alternative to the primary transcript.
Splice variants encoded by mRNAs produced by
Mino acid mutants (muteins), sugar-added mutants and other covalent derivatives of OBF-1
, Including those that retain the physiological and / or physical properties of OBF-1
. Exemplary derivatives are those in which the protein of the invention has a moiety other than a naturally occurring amino acid.
Covalently modified by substitution, chemical, enzymatic, or other suitable means.
Molecules. Such a moiety may be a detectable moiety, such as an enzyme or radio eye.
Could be a sotope. OB found with certain species, preferably mammals
Natural variants of F-1 are further included. Such a mutant is
The related gene of the family may be encoded by an allelic variant of a particular gene.
Or represents another splicing variant of the OBF-1 gene.
OBF-1 muteins may, for example, add, replace and / or delete one or more amino acids.
D encoding OBF-1 subjected to in vitro mutagenesis resulting in
Can be produced from NA. For example, a substitution, deletion or insertion mutant of OBF-1 is
, Prepared by recombinant methods, and for immune cross-reactivity with the native form of OBF-1
Screened.
The proteins of the present invention can be chemically purified from natural sources, such as nuclear extracts of lymphoma cells.
It can be obtained synthetically or by recombinant technology.
Wear. Due to its ability to compete with its endogenous OBF-1 partner for endogenous ligand
In addition, it interacts with fragments that exhibit selective physiological characteristics of OBF-1 such as Oct-1 or Oct-2.
The fragments used are envisioned as therapeutic agents. Thus, the present invention relates to the use in medicine.
Provide OBF-1 for
In addition, the present invention provides that a suitable host cell producing the protein can be used in vitro or
Is characterized in that it is amplified in vivo and a method for preparing the protein of the present invention.
I will provide a. Preferably, those host cells encode a promoter and OBF-1.
An expression cassette containing a DNA sequence to be
Is transformed (transfected) with a vector containing the vector to be controlled.
Thereafter, the protein of the present invention can be recovered. Recovery is, for example,
Isolating the protein from the nutrient broth or host cell. Preferred is the machine
This is a method for preparing an active protein. Protein from recombinant cell culture
Any of the methods known in the art for the purification of
Those involving chemical solubilization of the produced protein can be used.
However, preferably, the protein is made in a soluble form and
Advantageously, it is secreted by the host microorganism.
OBF-1, for example, for affinity purification of OBF-1 antibodies, e.g., immobilized
In vitro to prepare labeled OBF-1 and labeled OBF-1
It can be embodied.
The proteins of the invention can be used, for example, as immunogens in drug screening assays.
As reagents for immunoassays and in purification methods, for example,
Useful in affinity purification of binding ligands and as a therapeutic
You.
According to yet another aspect of the present invention, OBF-1 is specifically recognized and
And an antibody that binds thereto is provided. For example, such an antibody has the SEQ ID NO:
It can be made against OBF-1 having the amino acid sequence shown in 2 or 4. Ah
Or OBF-1 or an OBF-1 fragment (synthesized by an in vitro method)
Can be (recombinant expression or peptide binding in vitro)
) Is fused to an immunogenic polypeptide, and this fusion polypeptide is in turn
Used to generate antibodies to one epitope.
Anti-OBF-1 antibody is recovered from the serum of the immunized animal. Or things
Clonal antibodies can be obtained from cells in vitro or in vivo in a conventional manner.
Prepared from animals immunized in this manner. Identified by routine screening
The preferred antibodies identified inhibit the interaction of Oct-1 or Oct-2 with OBF-1.
The antibodies of the present invention identify OBF-1 tissue positioning, nucleic acids encoding OBF-1.
Screening of expression libraries to study the structure of functional domains
For OBF-1 purification, in diagnostic applications, and for others.
It is for.
The present invention should not be construed as limiting the invention, but rather illustrative of the
Of particular relevance to certain embodiments as described in the examples.Example: Cloning of OBF-1
Isolate OBF-1, a protein that interacts specifically with Oct protein
An experimental approach based on the two-hybrid technology (Chien et al., 1991)
Was used. In this technology, the protein of interest is a DNA binding domain (D
BD; this is hybrid protein # 1. As a fusion protein with
Yeast cells (S. Cerevisiae) Is expressed within. Usually, DBD of yeast transcription factor Ga14 is used.
Used. This yeast strain can be easily assayed for its activity.
And a reporter gene under the control of a Ga14 binding site.
On the other hand, the fusion protein is significantly more than its background and level.
Do not activate photography. The cDNA library is then loaded (with appropriate cell lines or
Is a transcriptional activation domain whose cDNA is active in yeast.
Hybrid protein # 2. Hence the name is a two hybrid.
) Is prepared in a yeast expression vector so as to be fused at random. Specific cD
The protein (or protein domain) that NA interacts with the target protein
(And the cDNA is combined with the expression vector-induced activation domain).
(If in frame), measure the enhanced transcription from that reporter gene.
Can be Next, the corresponding cDNA is rescued from the yeast cells, and E. coli (E.coli
) Can be amplified and further characterized.
To isolate OBF-1, the principle of the method by Chien et al is described using the intact Oct protein.
Is used as a target (ie, Oct not fused to a heterologous DBD)
The point was corrected. The logic under this amendment is that two DBDs (ie
And endogenous Oct DBD) are inactivated when functionally tested
Is that it can be done. Intact proteins have the right interactions
It has a greater tendency to have a suitable three-dimensional structure that may be required. Used
Methods are described briefly below and in detail in sections 1.1-1.5 below.
.
Plasmids are used as promoters and termination sequences for the yeast TATA binding protein gene.
Expression of essentially intact Oct-1 protein from a centromere yeast vector using
Build to let. Ensuring proper nuclear targeting of Oct-1 protein in yeast
For the SV40 T-antigen protein
The nuclear localization sequence (NLS) obtained from the protein is engineered at the N-terminus of Oct-1.
The enzymes imidazole glycerol phosphate dehydratase (IGP),
The his3 gene, which encodes the enzyme required for histidine amino acid biosynthesis, is
Used as a gene. When histidine disappears from its growth medium, his3 inheritance
Offspring expression is required for growth (eg, Struhl, 1983). In addition, IGP
3-A competitive inhibitor which allows the use of the his3 gene as a selectable marker
Minotriazole (3-AT) is present. In the presence of increasing amounts of 3-AT in the medium, (his3
Only those yeast cells with increased his3 expression (due to increased transcription of the gene)
But can grow.
In the his3 promoter, upstream of the TATA box, the Ig heavy chain intron
A his3 reporter containing six copies of the octamer site obtained from the sensor (YIp
55-AT / H36).
This reporter construct was reintroduced into yeast at its original his3 locus and Y: AT.
A strain called H36 was produced. In this strain, the expression vector encoding Oct-1
The screening strain Y: AT.H36 / OCT1 was then introduced.
An inducible expression vector comprising a hybrid Gal1-10 / his3 promoter.
Under the control, the transcriptional activation domain from VP16, from the herpes simplex virus
Constructs that contain extremely strong transcription activators (pRS314 / UASG-NLS.VP16 (Sfi
1)). This vector contains the V16 activation domain and any one inserted downstream thereof.
Allowing expression during galactose induction. This
From the human B cell line Namalwa (ATCC CRL-1432) using the expression vector
A cDNA library having the extracted mRNA is constructed. Next, the plasmid DNA is
Prepared from a cDNA library
To transform a yeast strain containing the his3 reporter and expressing Oct-1
Use to It encodes OBF-1, a novel protein
Allowed to isolate the cDNA.
General technology: Unless otherwise specified, all recombinant DNA plasmids were
standard techniques (such as those described in Sambrook et al., 1989 and Sambrook et al., 1989).
For example, restriction digestion, gel electrophoresis, ligation, fill-in reaction, DNA distribution
Column sequencing, polymerase chain reaction, etc.). Yeast medium is especially
Unless noted, Guide to Yeast Genetics and Molecular Biology by Sherman
, Methods in Enzymology, vol. 194, pp. 3-21 (1991).
It is. In particular, use the following media:
YPD1% (w / v) Bacto-Yeast extract (Difco), 2% (w / v) Bacto-
Peptone, 2% (w / v) glucose or galactose (for galactose
Should use a quality containing less than 0.01% glucose; Sigma).
YPAD: Same as YPD. However, this involves the addition of 0.01 volume of 0.25% adenine.
Minimal medium lacking uracil and tryptophan (CAA medium): 0.67% (w / v) power
Zamino acid (Difco), 0.67% (w / v) yeast nitrogen-based amino-free (Di
fco), 2% (w / v) glucose, 0.01 volume of 0.25% (w / v) adenine.
Synthetic medium lacking histidine and containing AT: 0.17% (w / v) yeast nitrogen
Diene-based amino acid-free and AuSOFour(Difco), 0.5% (w / v) ammonium sulfate
Um, 2% (w / v) glucose or galactose, each 0.01 volume: 0.5% (w
/ V) tryptophan, 0.25% (w / v) uracil, 1% (w / v) leucine,
0.25% (w / v) adenine, 1% (w / v) lysine. 3-aminotriazole (
AT) at the appropriate concentration.
FOA (5-fluoroorotic acid) medium: 0.1% (w / v) FOA, 0.01 volume of 0
Supplemented with 0.5% (w / v) tryptophan and 0.02 volume of 0.25% (w / v) uracil
It is made using the prepared CAA medium.
The solid medium for the plate contains, in addition to the above, 2% agar.Experiment
:
1.1 Construction of yeast vector expressing Oct1
Oct1 protein initiates the natural transcription of the yeast TATA-binding protein (TBP) gene
And constitutive expression from a single copy plasmid using termination signals.
The parent plasmid p2DN-1, from which the above regulatory sequences are obtained, is the entire yeast TBP gene.
And extending 1 kb upstream and 500 bp downstream from its coding region.
Carries a 0.3 kb PstI-BamHI genomic fragment (Cormack et al, 1991). This genetic
Offspring differ from wild type by the presence of EcoRI introduced upstream of the native ATG initiation codon.
Yes (TTTTTTGAATTCATATGCormack et al., 1991). TBP gene promoter
And the 5'-untranslated region as a Hind3-EcoRI fragment (from the pUC19 polylinker).
Prior to introduction into pRS316 (Sikorski and Hieter, 1989), the PstI and EcoRI sites
Into pUC19 (Yanisch-Perron et al., 1985), a PstI-EcoRI fragment of about 1 kb was inserted.
As subcloned first, resulting in plasmid pRS316.TBP5 '. pRS31
6 is a centromere plasmid carrying a URA3 selection marker.
The NdeI site was used as a template for pBS-Oct1 + (Sturm et al., 1988) and before
Forward and backward oligonucleotide primers:
Described by Sturm et al. (1988) by the polymerase chain reaction (PCR) using
Introduced in the first ATG of the Oct1 sequence.
Next, the obtained 375 bp PCR fragment was subjected to T / A cloning kit (Invitrogen).
Ligated directly into the pCRII vector from pCRII / Oct1 (Nde) 5
Confirm the DNA sequence of the resulting clone, designated '. Nde1 site in this ATG
The complete Oct-1 cDNA with the following is then ligated to the three DNA fragments described below.
Rebuild by:
Approximately 390 bp (from pCRII polylinker) prepared from pCRII / Oct1 (Nde) 5\
Nsi1-(including Nde1-modified Oct-1 ATG) NheI fragment,
Oct-1 containing a stop codon prepared from pBS-Oct1 + (Sturm et al., 1988)
An approximately 2100 bp NheI-Hind3 fragment containing the C-terminal region,
-BluescriptKS- (Stratagene) cleaved by psI (compatible with Nsi1) and Hind3
A receiving vector.
The correct clone obtained is called BlueKS- / Oct1Nde5'-3 '.
Next, ligate the last Oct-1 expression vector with the following four DNA fragments:
Build by:
It has a 5 'EcoRI and 3' Nde1 compatible single stranded extension and is derived from ATG and SV40.
Synthesize a double-stranded oligonucleotide that provides a modified nuclear localization sequence (NLS):
Oct-1 tan (with Nde1-modified ATG) prepared from BlueKS- / Oct1Nde5'-3 '
An approximately 2450 bp Nde1-Hind3 fragment encoding the protein;
-Contains the 16 carboxy terminal residues of yeast TBP and contains p2DN-1 (Corm
ack et al., 1991), extending about 5 460 bp into the 3 'non-coding region.
A 00 bp Hind3-BamH1 fragment;
PRS316 as described above containing the 5 'regulatory region of the yeast TBP gene and the promoter
A receiving vector which is the derivative pRS316.TBP5 '. This plasmid contains EcoRI and BamHI.
(A site within the pRS316 polylinker). The last plus obtained
The mid was confirmed by DNA sequencing and is called pRS316 / TBP5'3'-OCT1.
1.2 Construction of his3 reporter conflict AT.H36
Our selection strategy is that only yeast cells expressing inducible levels of the his3 gene should
Growing in the presence of aminotriazole (AT), a competitive inhibitor of the his3 gene product
Rely on the observation that there will be. 6 octamer sites 73 bp upstream of the TATA box
One his3 allele carries YIp55-Sc3760, the URA3 selection marker, and
Yeast containing the entire pet56-his3-ded1 gene region (Harbury and Struhl, 1989)
Constructed from an integrative plasmid containing a 6.1 kbp segment of chromosomal DNA
I do.
First, a synthetic duplex strand with Xho1 and EcoRI compatible cohesive ends.
Gonucleotide
The above promoter and the his3 gene (herein referred to as the his3 promoter fragment)
700 bp EcoR1 obtained from YIp55-Sc3760 containing most of the coding region
-Insert between the Xho1 and Kpn1 sites of pGEM-7Zf (-) (Promega) together with the Kpn1 fragment.
In the resulting plasmid, a unique (just upstream of the his3 gene TATA box)
The EcoRI site is then removed by a filling reaction performed by Klenow polymerase.
And the thus obtained construct was purified by GEM.his3.Eco-When
Call.
Mouse immunoglobulin heavy chain intron enhancer (positions 518-564; Ephrus
si et al., same numbering as in 1985) (where 6 x octaves
An approximately 300 bp Xho1 fragment containing 6 copies of the octamer motif was called p6W +
Ie, from pUC derivatives (described in Gerster et al., 1987). This 6
X octa Xho1 fragment was first inserted into the Xho1 site of Bluescript KS-
Get Blue 6W. In Blue 6W, the IgH enhancer DNA fragment (position about 560)
The HinfI site is adjacent to the Kpn1 site of the Bluescript polymer.
By ligating the last reporter construct and then the three fragments together
create:
-(Digestion with Kpn1, T4 DNA polymerase to remove its Kpn1 3 'overhang)
, And then digested with EcoR1 (prepared from Blue 6W)
300 bp 6x octa fragment,
-(Digestion with Xho1, filling of 3 'concave end with T4 DNA polymerase,
And a his3 promoter of about 700 bp (prepared by subsequent digestion with Kpn1)
And coding region fragments,
A large (about 8 kbp) EcoRI-Kpn1 fragment from YIp55-Sc3760
ptins) vector. These various steps involve cutting off the chimeric 6 × octa-his3 promoter.
Efficient replacement of the native EcoR1-Kpn1 fragment from YIp55-Sc3760 with pieces
To create a final reporter plasmid called YIp55-AT / H36.
4th from the end of the his3 TATA box from the 5 'EcoR1 site of the 6x octa fragment
YIp55-AT / H36 promoter region nucleotides presented up to nucleotides
The sequence is as shown below. Six repeat IgH enhancer fragment, O
ct site and his3 TATA
Boxes are highlighted in bold.
1.3 Construction of parent yeast strain Y: AT.H36 / OCT1
Hybridization between VP16 activation domain and random cDNA-encoding polypeptide
Screening of libraries that express ubiquitin proteins involves AT / H36 his3 vs.
Requires a yeast strain that contains an integrated copy of the prostate gene and constitutively expresses OCT1
And After linearization of YIp55-AT / H36 with Xba1, the AT / H36 his3 allele was
Exactly as described (Scherer and Davis, 1979) the his3-D200 allele
Introduce into yeast strain KY320 (Chen and Struhl, 1988) by gene replacement. Then got
Ura+Integrates are streaked on 5-fluoroorotic acid (5-FOA) plates
Culture on previous non-selective YPD medium. This step is for the URA3 gene and
Therefore, as a result of a homologous recombination event between the parent and a new copy of the his3 gene
Select for loss of the plasmid sequence. AT / H36 retains his3 allele
Segregants to their ability to grow in media lacking histidine
More identification.
Final Y: The AT.H36 / OCT1 strain was transformed using the lithium acetate method (Becker and Guarente, 1991).
Desired His used+Introducing pRS316 / TBP5′3′-OCT1 into a phenotypic isolate,
And made by selecting for growth on plates lacking uracil
.
1.4 Construction of inducible yeast expression vector for cDNA library
Hybridization between VP16 acidic activation domain and random cDNA fragment
Library of tight proteins in a tightly regulated gal-his3 hybrid
Expression from centromere plasmids under the control of a promoter. This expression vector is
Build as below.
365bp Gal1-10 UAS fused to his3 promoterGElements forward and backward
Plasmid 3801 (Sing
er et al., 1988):
This step involves placing an EcoR1 site immediately upstream of the his3 ATG start codon, and a Gal1-10 UASG
Introduce a Sal1 site upstream of the element. PCR reaction, UASGAnd his3 TATA box
The unique EcoR1 restriction site located at
has been deleted by filling in the concave 3 'end resulting from oR1 digestion
This is performed using a derivative of plasmid 3801 as a template DNA. This PCR product is called Sal1
And EcoR1 and insert into pUC19 for DNA sequencing. Get
The clone obtained is called pUC19.Gal.his3.
The VP16 acidic activation domain (amino acids 413-490) was replaced with the following forward and backward oligonucleotides
Plasmid pMSVP16D1D3 (Triezenberg et al.
l., 1988) by PCR:
This step involves the in-frame fusion of ATG to Ala-413 in the VP16 coding region.
A 5 'EcoR1 site was introduced adjacent to the start codon and the native VP16 was introduced by an Nde1 site.
Replace the TAG stop codon. Treatment with T4 DNA polymerase followed by Eco
After cleavage by R1, the PCR product was cloned between the EcoR1 and Sma1 sites of pUC19.
Become
Generate pUC19 / VP16. Confirm the DNA sequence of this clone.
By ligating the nuclear localization sequence and then three fragments as follows:
In-frame fusion to the amino terminus of the VP16 activation domain:
-5 'flanking region of yeast TBP coding region and pRS316 / TBP5'3'-O
Hind3-Nde1 (Klenow filter) containing NLS coding sequence prepared from CT1
Ruin) about 1 kbp fragment,
EcoR1 (K) prepared from pUC19 / VP16 encoding the VP16 activation domain
lenow fill-in) -BamH1 (from pUC polylinker),
-Hind3 at the polylinker site (partial digestion) and pRS3 cleaved by BamH1
14 (Sikorski and Hieter, 1989).
Next, the gal-his3 hybrid promoter prepared from pUC19.Gal.his3 was
The intermediate structure as a Sal1-EcoR1 fragment between the Xho1 and EcoR1 sites (compatible with Sal1)
TBP promoter introduced into the structure and hence upstream of the NLS.VP16 coding sequence
Replace the area. (Located 5 'of NLS.VP16 coding sequence)
The unique EcoR1 site present in the sumid is ligated by EcoR1 with T4 DNA polymerase.
The recessed 3 'end is deleted by filling. Got plus
Mid for pRS314 / UASG-Call it NLS.VP16.
Transfer the final expression vector to pRS314 / UASG-NLS.VP16, ie non-palindromic
Chloramphenicol acetyltransferase (CAT
) And the 3 'end of the yeast TBP gene
3 'end of VP16 activation domain in cDNA cloning cassette containing end signal
Prepared by insertion at the end (Nde1 site). Do this as follows
:
Synthesize two double-stranded phosphorylation adapters with non-palindromic Sfi1 extension
These adapters are kinased and annealed, and
With an array of:
as well as
Double-stranded adapter 1 provides an Nde1 5 'overhang and contains an internal EcoR1 site
Double-stranded adapter 2 places a stop codon in each translation reading frame
(CGGCCGCTAACTGACTAGGTAC) and provide a 3 'Kpn1 overhang. These two
An equimolar mixture of the two adapters was first added to the plasmid EBO-Sfi (Steimle et al.
, 1993)) for about 3 hours.
To The unligated adapter is then selectively removed using ammonium acetate.
Removed by isopropanol precipitation (Sambrook et al., 1989) and
The Dapter-ligated CAT DNA fragment is then resuspended in TE. At this point, C
The AT fragment contains a copy of the double-stranded adapter 1 at each end, or a double-stranded adapter at each end.
Copy of adapter 2 or double-stranded adapter 1 at one end and double-stranded at the other end
It is a mixture of CAT fragments with adapter 2. With two different adapters
Only the latter fragment is done by ligating the following fragments together:
Will be ligated efficiently during the ligation phase after:
-The adapter described above-the ligated CAT fragment,
TBP 3 'termination signal as an approximately 500 bp Kpn1-BamH1 fragment. this
To prepare the fragment, pRS316 / TBP5'3'-OCT1 was cleaved with Hind3 and
Of the 3 'recess is filled with T4 DNA polymerase and then
The plasmid is cleaved with BamH1. The resulting approximately 500 bp fragment is then isolated,
It is subcloned between the Sma1 and BamHI sites of pUC19. Then replace it with the above
The Kpn1-BamH1 fragment can be excised from the new clone described above.
The receiving vector was pRS314 / UAS cleaved by Nde1 and BamH1.G-NLS.VP16
. Restriction analysis and DNA sequencing should identify the final clone with the following structure:
Allow: Ga1-his3 promoter / NLS / VP16 activation domain / Nde1-EcoR1-Sf
i1-CAT-Sfi1-termination × 3-Kpn1 / 3'TBP termination signal-BamH1. This expression vector
-PRS314 / UASG-Call it NLS.VP16 (Sfi1).
1.5 Activation domain obtained from B cell mRNA cDNA synthesis-tagged
Construction of cDNA library
Total RNA was purified using an RNA extraction kit from Pharmacia (product # 27-9270-01)
And following the manufacturer's instructions exactly, the human B lymphoma cell line Namalwa
(ATCC CRL 1432). 3 × 108Use whole cells, and 4.5mg
Obtain total RNA. RNA is sterilized to a concentration of 2 mg / ml 10 mM Tris pH 7.5, 1 mM EDTA (TE)
And aliquots (0.8 ml, equivalent to about 1.6 mg) are added to the
(Using two consecutive oligo-dT columns) as recommended in the manual
Use the mRNA purification kit from Pharmacia (product # 27-9258A) according to the manufacturer's instructions.
Used for mRNA purification. About 75μg of poly A in total+Obtain RNA
That is, the yield is about 4.6%).
The cDNA was transferred to the Superscript Choice System from Life Technologies (
Synthesized using product # 530-8090SA). 5 μg of poly A+Add 2 μl of oligo to RNA
Add dT (tube A1) and 1 μl of random hexamer (tube A2);
After 10 minutes, the mixture is cooled on ice. Add 0.5 μl RNAsin (Promeg
a) 4 μl 5 × first strand buffer (tube A3), 2 μl 0.1 M DTT
1 μl dNTPs (tube A5) and 1 μl α-32P-dATP (Amersham, dilution 1: 5;
666 pmol) are added. This first strand synthesis reaction was performed (from the above kit).
Add 5 μl Superscript reverse transcriptase and react the reaction at 42 ° C. for 60 minutes.
Start by incubating. The reaction is then transferred on ice.
To this tube, add in order: 93 μl HTwoO, 30μl 5x 2nd stra
Buffer (tube B1), 3 μl dNTPs (tube A5), 1 μl Ecoli ligase
(Tube B2), 4 μl E. coli DNA polymerase (tube B3), 1 μl RNAse H (tube
B4). The reaction was incubated at 16 ° C. for 2 hours and 2 μl T4 DNA
Add polymerase (tube B5) and incubate for an additional 10 minutes at 16 ° C.
And quench on ice. 10 μl 0.5 M EDTA and 16 μl 3
M NaAc was added and the reaction was deoiled with phenol: chloroform (1: 1).
And the nucleic acids in the supernatant are sedimented by adding 425 μl 100% EtOH. Sun
The pull is centrifuged in a microfuge, washed with 80% EtOH, and re-
Suspension and removal of small cDNAs exactly according to the manufacturer's instructions
epharose 4CLB column (Size Sep column from Pharmacia; product # 27-5105-01)
Let it pass. Divide the eluate into three equal aliquots (about 20 μl each) and
Aliquot each aliquot into a double-stranded Sfi1 adapter in each translation reading frame
Used for a separate ligation reaction. These adapters are
Kinase treatment and annealing
And has the following sequence:
Each ligation reaction contained 20 μl of cDNA in a final volume of 30 μl, and
Includes 190 pmol kinased and annealed adapter. 1 at 16 ° C
After 5 hours, the 3 reactions were pooled and NHFourPrecipitate with Ac and EtOH.
The cDNA is collected by centrifugation, washed with 80% EtOH, and 10 μl TEN (10 mM Tris
pH 7.5; 1 mM EDTA; 25 mM NaCl). The cDNA is then transferred to the manufacturer
Pass through Sephacryl column (provided in cDNA synthesis kit) exactly as instructed
Separating the size by letting it. The different cDNA fractions were individually precipitated with EtOH and
Each cDNA pellet is finally resuspended in 10 μl TE.
Preparation of vector for library construction
13 μg of pRS314 / UASG-NLS.VP (Sfi1) vector in mineral oil under about 30 u. By Sfi1
Digest about 14 hours. The reaction is thenFourPrecipitate with Ac and EtOH and centrifuge the DNA.
Collect by centrifugation and resuspend in 200 μl TE. The cut vector
Prepared in a SW41 centrifuge tube (as described by Kieffer, 1991).
Place on sucrose gradient. Reduce these gradients to 30,000 rpm in the SW41 rotor.
And centrifuge for 16 hours. The lower band (vector) was collected and EtBr was added to 1-butano
Removed by tool extraction. Transfer the sample to one volume of HTwoDiluted with O, and its D
NA up to 0.2M (final)
The NaCl concentration was adjusted and 12 mg of linear polyacrylamide was added as carrier
It is later precipitated with isopropanol. Vector DNA was recovered by centrifugation
And resuspend in TE at a concentration of about 50 ng / μl.
cDNA ligation and E. coli transformation
The ligation reaction was performed using 50 ng vector (prepared as described above).
50 mM Tris pH 7.6, 10 mM MgClTwo, 1 mM ATP, 5% (w / v) PEG 8000, 1 mM
In a 20 μl reaction containing DTT and 20u T4 DNA ligase (N.E.
The amount of the separated Sfi1 adapter-ligated cDNA is changed and set. 16 ℃
After 12 hours of ligation, the DNA was purified with phenol and phenol-C.
HClThreeExtraction and then addition of NaAc (0.3 M final concentration) and 1.5 mg yeast RNA as carrier.
After addition, EtOH is allowed to settle. The DNA is recovered by centrifugation and the pellet is thorough with 80% EtOH.
Wash in minutes and then resuspend in 4 μl TE. 1 μl of each ligation
Then, follow the manufacturer's instructions exactly as in the Electro Max DH 10B
Electron of competent bacteria (Life Technologies # 530-8290SA)
Use for poration. Optimal cD based on the number of transformants obtained
Measure the NA: vector ratio and set up additional ligation reactions
And then proceed as described.
cDNA library amplification
The products corresponding to several electroporations as described above were obtained (about 8
× 106Pooled, corresponding to the total number of individual transformants) and 50,000 colonies
100 μg / ml ampicillin at a density of cfus / 132 mm plate
Plate on the containing LB / agar plate. After overnight culture at 37 ° C, these
The colony
Wash, and pool from plates containing LB medium. About half the sample
The corresponding aliquots are stored frozen for future reamplification, and the remainder is
For plasmid DNA preparation using the Magic Maxiprep Kit from a (Product # A7270)
Used for The resulting DNA is then used for yeast screening.
Screening of VP16.cDNA fusion library
The library of fusion proteins was modified by Schiestl and Gietz with the following modifications:
(1989) introduced into the yeast screening strain Y: AT.H36 / OCT1: originating from OCT1
Glucose lacking uracil to maintain selection for the appearing plasmid
1x10 in minimal medium7Overnight culture grown to cells / ml was added to fresh YPAD medium
2 × 10 in6Diluted to cells / ml and 1x107Regrow to cells / ml. 50
Cells from the ml culture were resuspended in 500 μl TE / LiAc buffer and
20 μg cDNA library / plasmid DNA and 500 μg human poly A-Mix directly with RNA
Combine. After incubating for 30 minutes at 300 ° C with shaking, the cell suspension
Into 5 Eppendorf tubes equally. The next step is to
Perform exactly according to the protocol. After heat shock, these cells are pooled and
And incubate for 1 hour at 500C in 500 ml YPAD with shaking. So
Library complexity (2 × 106Independent double transformant) was
Plate the culture on a glucose minimal plate lacking tryptophan.
To estimate. Transformants are recovered by centrifugation and
500 ml glue lacking uracil and tryptophan to select for transformants
Inoculate in coarse minimal medium and incubate at 30 ° C. for 16 hours. This
When the culture is about 25% Trp+/ Ura+Consists of cells. That culture
Aliquot of (1.7 × 108
7 × 10 showing transformants8Cells) are harvested by centrifugation and galactose
And resuspended in 50 ml of YP medium supplemented with
Incubate for hours. While the cells are not dividing, this step
It is necessary to induce the expression of the protein / library. After centrifugation,
The cells were resuspended in 5 ml TE / LiAc buffer and lacked histidine,
The transformants on a galactose synthesis medium containing 10 mM AT;
2 × 107Cells (5 × 106Double transformant) on each of 20 plates
. After 10 days incubation at 300 ° C, 20-30 aminotriazols
A resistant colony is observed on each plate. 55 of them is 5-fluoro
Rotinic acid (5-FOA), i.e., cells expressing OCT1 from URA3 plasmid
Drugs to select (Sikorski and Boeke, Guide to Yeast Genetics and Molecular
Biology, in Methods in Enzymology vol.194, pp302-318, 1991)
Grow on synthetic medium lacking tryptophan but containing uracil before plating
Let it. Next obtained Ura-/ Trpf+Isolates were grown for growth on AT-containing media.
Testing. Only 6 of the transformants had their OCT1 plasmid cured.
Lose their ability to grow on the ATs when they
Suggests that both Oct1 and cDNA library plasmids are required for
. This phenotype was derived from 5-FOA resistant colonies according to Robzyk and Kassir (1992).
Rescue the plasmid containing the cDNA and the presence or absence of the OCT1 expression vector
Now, the parent Y: more directly by reintroducing them individually into the AT.H36 yeast strain
Can be ascertained. Growth on 10 mM AT-containing medium was performed in the presence of Oct-1 plasmid.
Observed only in. This is due to Oct-1 and its cDNA library plasmids.
Both loaded proteins
And therefore the interaction between these two proteins
It clearly convinces that it is defined by the gene. Partial distribution of the cDNA insert
Column analysis and restriction mapping showed that four of them were OBF-1 (Oct binding factor 1).
)), Three independent clones obtained from the same mRNA corresponding to the novel gene
Clarify what to present. pRS314 / UNVP16 / Clone 9
The deposit has been deposited with the DSM under accession number 9200.
Of rescued human OBF-1 cDNA clone (pRS314 / UNVP16 / clone 9)
Some of the overlapping restriction fragments from 1 are subcloned in pUC19 or Bluescript.
And their DNA sequences are determined. Of the resulting sequence (SEQ ID NO: 1)
Analysis shows that OBF-1 is an entirely new gene and is present in the Gen EMBL database
Show no homology to any of the sequences (research,
Several different programs, such as programs of the tFASTA or BLAST series
Is performed by using.)
Example 2: Rat OBF-1
By homology hybridization, the mouse homolog of OBF-1 can
Isolated from a cDNA library prepared from the mouse B cell line S194. As a probe
In human clone pRS314 / UNVP16 / clone 9 (DSM accession number 9200)
An existing approximately 2 kbp Sfi cDNA insert is used. Hybridization was performed using 6 × SC
C (20 × SCC is: 3 M NaCl, 0.3 M trisodium citrate), 5 × Denhard
t's (100 × Denhardt's is 2% (w / v) bovine serum albumin, 2% (w / v) Fic
oll 4000, 2% (w / v) polyvinylpyrrolidone. ), 0.5% SDS (dodeci
Sodium sulfate) and 0.1mg / ml denatured salmon sperm DNA for 16 hours at 67 ° C
Do it. The filters are then washed as follows: in 2 × SSC, 0.1% SDS
At room temperature
2 × 5 min; 2 × SSC, 0.1% SDS at 60 ° C. for 3 × 30 min; 1 × SSC, 0
2x30 minutes at 60 ° C in 1% SDS. Several clones were isolated and identical
Confirm by secondary and tertiary screening under conditions. Mouse OBF-1 cDNA (sequence number
No .: 3), the progressive deletion of BluescriptIIKS+Subcloth within
After it has been generated from either end of the cloned cDNA.
OBF-1 cDNA can be transformed into other species (eg, L-type) by using a PCR-based strategy.
). Degenerate (for degeneracy of its genetic code)
A primer that allows amplification of a DNA fragment corresponding to a portion of the OBF-1 cDNA.
Designs can be made based on the indicated sequences (the "products" of these primers).
“Quality” or “efficacy” is determined by performing a test reaction with mouse or human clones.
Can be evaluated. ). Using such available primers,
First, the cDN obtained from a B cell (or any other OBF-1 expressing cell) from that species
Use A (already prepared cDNA libraries are also suitable for that purpose)
To amplify the corresponding DNA fragment from the species of interest.
it can. The amplified DNA fragment is then subcloned in a standard vector,
Then, its nucleotide sequence is determined. Once the correct fragment is presented (
Obtained based on the sequence similarity to the mouse or human OBF-1 sequence).
Live cDNA from the species of interest to isolate a complete OBF-1 clone from that species.
It can be used to rescreen rallies.
Conceptually translated starting from the first ATG of both OBF-1 clones (human and mouse)
Sequences can be derived from known protein motifs (eg, leucine zippers)
, A 256 amino acid OB that does not contain any of the following:
F-1 protein (sequence
Create numbers: 2 and 4). Rich in proline residues (39 residues in human clones,
OBF-1 has all obvious features except for 41 residues in the mouse clone).
Not shown. Known transcription factors, such as CTF-1, are rich in proline residues and
It has been shown to contain a proline-rich activation domain (Me
rmod et al., 1989). Therefore, some of the proline residues of OBF-1 have similar functions.
Can help you.
Example 3: OBF-1 gene expression pattern
Organ (Poly A+RNAs) or cell lines (total RNAs)
Northern blot analysis of RNAs shows that OBF-1 expression is highly restricted
. In the above expressing cells or organs, large RNA species are about 3.0-3.2 kb in size.
Is detected. Radiolabeled probe obtained from hOBF-1 (pRS314 / UNVP16
/ A 2 kb Sfi cDNA insert present in clone 9).
Strong expression in peripheral blood leukocytes, weak expression in thymus and small intestine, and prostate,
Undetectable expression in testis, ovary and colon (poly A+RNAs). Various
Analysis of total RNA from human cell lines was performed in Namalwa and BJA-B (B cell line).
Strong expression in Molt3 and Hut78 (T cell lines) and weak in HepG2 (hepatocytes)
Expression and the following cells: K562 (myeloid leukemia), U937 (monocytes / macrophages)
), 293T (fibroblast), HeLa (cervical sarcoma, epithelium), MCF-7 (breast carcinoma)
Indicates an inability to express. In addition, some mice using mouse OBF-1 probe
Analysis of total RNA from B cell lines shows the following pattern: J558L, MPC11 and S194 B cells
Medium to high expression in the system, and 70Z / 3, 40E-1, 18-81 and 220-8 play B cells
Giving weak expression in the cell system.
In conclusion, the expression of the OBF-1 gene is highly cell-specific,
It is expressed mostly in cells of lymphoma origin. In addition, the gene
It seems to be adjusted. Because some play B cell lines have been tested
Because it shows significantly lower levels of expression than mature B cell lines.
Example 4: Interaction between OBF-1 and Oct factor
The yeast assay identifies the interaction between Oct-1 and OBF-1 genetically. Biochemistry
To directly demonstrate this interaction in the bell, hOBF-1 cDNA was cloned into pEVRF,
That is, a CMV enhancer-based expression suitable for expression of cDNAs in mammalian cells.
It was recloned into the current vector (Matthias et al., 1989) and the plasmid pEV-OBF
Was generated. pEV-OBF-1 construction, ligating together the following three DNA fragments
Went by:
SmaI-SfiI fragment from pEVRFO (Matthias et al., 1989);
The fragments include the ampicillin resistance gene, the prokaryotic origin of replication and the CMV eukaryotic promoter /
Enhancer sequences as well as the ATG translation initiation codon in an optimized context;
EcoRI (fill in) from plasmid pRS314 / UNVP16 / clone 9 to Hind
III OBF-1 cDNA fragment; this fragment is a complete OBF-1 cDNA clone whose EcoRI site is
Obtained from the above vector, and its HindIII site is the 3 'untranslated OBF-1 cDNA.
In the area. ) And is present in the sequence shown as SEQ ID NO: 1
Contains a 5 'leader sequence; and
HindIII to SfiI fragment; this fragment was derived from the rabbit β-globin gene.
Contains the price and polyadenylation signals (this fragment is usually pEVRF
P3S / 2-45, which is in the vector and simply because of the presence of a convenient HindIII restriction site
Obtained from 7. ).
pEV-OBF-1 plasmid directs the expression of OBF-1 protein in eukaryotic cells, and
Translation starts in the ATG obtained from the pEVRF vector.
Next, the pEV-OBF-1 plasmid can be transfected into 293T cells,
Oct-2 expression vector (OEV1 +
Project. Two days later, nuclear extracts were prepared from the transfected cells and
(Similar to the Oct site monomer present in plasmid YIp55-AT / H36)
Labeled DN containing octamer site from intron heavy chain enhancer
Electrophoretic mobility shift assay performed with the A probe (gel retardation
n) Or EMSA, also called gel shift test; Rezvin 1989)
Used. The control extract has only one shift due to endogenous Oct-1 protein
However, extracts from OBF-1 transfected cells showed two shifts
Oct-1 shift, and the complex between endogenous Oct-1 and transfected OBF-1
Second shift with lower mobility due to the so-called super shift in gels
Caused a supershift higher up. Similarly, OBF-1 and Oct-2 simultaneously trigger
Extracts from transfected cells contain the complex between Oct-2 and OBF-1 or Oct-
Either of the two alone resulted in an additional shift. Control reactions were OBF-1 and PV.1
I.e., co-tracing with an expression vector for transcription factors from the Ets family.
This was performed using extracts from the transfected 293T cells. In this case smell
For example, a single DNA probe with a PV.1 binding site can be used to
Coalescence was observed. This indicates that OBF-1 does not interact with PV.1.
This result indicates that OBF-1 can specifically interact with both Oct-1 and Oct-2,
And it is different
Biochemical evidence that it does not interact with the transcription factor from Millie, PV.1. Sa
Furthermore, the OBF-1 / Oct-2 interaction was determined by using yeast strains expressing Oct-2 protein.
It was also demonstrated in the mother test. Add additional transfections to Oct-1, Oct-2 or
Expresses only Oct-6, the POU domain of other Oct factors in the POU family
It carried out similarly using an expression vector. The results obtained were either Oct-1 or Oct-2.
That the POU domain is sufficient for interaction with OBF-1;
Oct-6 POU domain showed no detectable interaction with OBF-1
. This indicates that OBF-1 is a cofactor specific to Oct-1 and Oct-2, but other Oct families
Suggests that the members are not specific. OBF-1 is
By itself, it does not seem to bind to DNA.
Example 5: OBF-1-based transactivation expression system
As would be expected from a coactivator, OBF-1 is
Transactivation to determine if it can be directly affected
The designed mammalian expression system was designed. In this system, the desired polypeptide,
In this case, the expression plus coding for the reporter polypeptide
The plasmid was incubated with a second plasmid (pEV-OBF) that directs the expression of OBF-1 or as a control.
Co-transfected with the empty expression vector and obtained from its reporter.
The activity obtained is measured after 2-3 days. The expression plasmid used was Lucifer.
Controls transcription of the lase gene (obtained from the intron heavy chain enhancer)
Includes promoter with kutamer motif (This reporter is available from Promega or
Based on their pGL2-enhancer plasmid and whose promoter is
Identical to the promoter present. ). Obtained result is OBF-1
Activates transcription from this plasmid approximately 10-fold (through the endogenous Oct-1 protein)
It shows that it becomes sexual. In HeLa cells and using other reporter plasmids
Additional transactivation experiments performed confirm the initial results.
As expected, activation by OBF-1 resulted in the promotion of the reporter plasmid promoter.
Depends on the integrity of the Oct site present in the protein.
Thus, the transcriptional activation domain is derived from the conceptually translated OBF-1 protein sequence.
Although not at all obvious, OBF-1 appears to be a strong transcription activator
Probably defines a new class of such proteins. It is probably isolated
It is the first cell-specific coactivator that will be used.
Deposit data
On May 9, 1994, plasmid pRS314 / UNVP16 / clone 9 was replaced with accession number 9200.
Under the issue, Deutsche Sammlung von Mikroorganismen unt Zellkulturen GmbH (DSM)
, Mascheroder Weg 1b, D-38124 Braunschweig.
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