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JPH1038126A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

Info

Publication number
JPH1038126A
JPH1038126A JP18976196A JP18976196A JPH1038126A JP H1038126 A JPH1038126 A JP H1038126A JP 18976196 A JP18976196 A JP 18976196A JP 18976196 A JP18976196 A JP 18976196A JP H1038126 A JPH1038126 A JP H1038126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mover
valve
elastically deformable
coil
holding sleeve
Prior art date
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Application number
JP18976196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3671524B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Shimura
泰博 四村
Haruhiko Uno
春彦 宇野
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Publication of JPH1038126A publication Critical patent/JPH1038126A/ja
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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動子保持スリーブ10を固定するために、
溶接などの特別な接合工程や、ウエーブワッシャなどの
特別な固定部材を必要としない電磁弁1を提供する。 【解決手段】 可動子11を軸方向に案内する可動子保
持スリーブ10は、略カップ状を呈し、開口端側に略S
字状の凹凸形状を呈した軸方向に弾性変形可能な弾性変
形部10cが一体に設けられている。この弾性変形部1
0cは、ヨーク7の先端部7a’によってプレート6側
に押し付けられるとともに、先端がプレート6の先端部
6a’に押し付けられて弾性変形し、結果的に可動子保
持スリーブ10が電磁弁1に固定される。このように、
可動子保持スリーブ10に一体に設けられた弾性変形部
10cが、従来のウエーブワッシャのように作用して、
可動子保持スリーブ10が電磁弁1に固定されるため、
従来に比較して電磁弁1の組付けが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的にバルブの
開閉を行う電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁弁は、弁体を駆動する可動子を備え
る。この可動子は、可動子保持スリーブに内包された状
態で電磁弁に組み付けられる。この可動子保持スリーブ
は、可動子の周囲を覆って摺接する筒部と、可動子の反
弁体側の移動範囲を規制する規制部とを一体に設けたも
ので、コイルの内側に固定される。
【0003】この可動子保持スリーブを固定する技術と
しては、可動子保持スリーブの弁体側の端をフランジ状
に設け、そのフランジ部を磁気回路を構成するヨークの
端に溶接で接合する固定技術が知られているとともに、
磁気回路を構成するプレートの端部とフランジ部との間
にウエーブワッシャを介在させ、ヨークの端でフランジ
部をプレート側に押し付け、ウエーブワッシャを弾性変
形させて可動子保持スリーブを固定する固定技術が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】溶接で可動子保持スリ
ーブをヨークに固定する技術は、電磁弁の製造工程にお
いて、溶接工程を必要とするため、工程数が増加すると
ともに、溶接機を使用することによる設備費増により、
電磁弁のコストが上昇する不具合が生じる。また、ウエ
ーブワッシャ等の固定部材を別途用いて可動子保持スリ
ーブを固定する技術は、部品点数の増加によって、電磁
弁のコストが上昇する不具合が生じる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、可動子保持スリーブを固定するた
めに、特別な接合工程や、特別な固定部材を必要としな
い電磁弁の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1を採用したこと
により、可動子保持スリーブの端部に一体に設けられた
弾性変形部が、従来のウエーブワッシャのように作用し
て、可動子保持スリーブが電磁弁に固定される。つま
り、可動子保持スリーブは、溶接等の接合工程や、ウエ
ーブワッシャ等の特別な固定部材を用いることなく、電
磁弁に固定される。このように、工程数の低減、あるい
は部品点数の減少により、電磁弁の組付が容易となると
ともに、電磁弁の製造コストを低く抑えることができ
る。
【0007】また、請求項2を採用すると、弾性変形部
を凹凸部として先端をプレートあるいはコイルボビンに
当接させて保持させることで、軸方向の寸法誤差を吸収
できる。さらに、弾性変形部の先端をプレートあるいは
コイルボビンに当接させることで、磁気回路の変更なし
で可動子保持スリーブを形成できる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を、実施
例および変形例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1は本発明が適用された電磁弁の断
面図を示す。なお、この実施例に示す電磁弁は、無通電
時に油圧によって弁体がオープン位置に移動するノーマ
リーオープンタイプの油路切り替え用のものである。
【0009】電磁弁1は、通電を受けて磁力を発生する
コイル2を備える。このコイル2は、樹脂製ベース3に
よって形成されたコイルボビン3aの周囲に巻回された
もので、コイル2の端部は、ベース3に固定されたター
ミナル4に接続されている。なお、ターミナル4の周囲
には、ターミナル4接続用の樹脂製コネクタ部5が設け
られている。また、ベース3には、油圧の供給を受ける
インポート3b、このインポート3bに同軸的に設けら
れた弁座3c、インポート3bおよび弁座3cに対して
垂直方向に設けられた流出用のアウトポート3dが設け
られてる。
【0010】電磁弁1は、コイル2の発生した磁力によ
って磁気回路の一部を構成する磁性体金属製のプレート
6およびヨーク7を備える。プレート6は、ベース3内
にモールド固定されたもので、コイル2の内側に配置さ
れるプレート内周部6aの内側に、円筒状の弁体用スリ
ーブ8が圧入されている。
【0011】この弁体用スリーブ8は、その内側におい
て、弁体9を軸方向に摺動自在に支持するものである。
なお、弁体用スリーブ8も磁性体金属製で、プレート6
に磁気的に結合して磁気回路の一部を構成している。弁
体9は、ステンレスなどの非磁性体金属製で、弁体用ス
リーブ8によって弁座3cに対して同軸的に配置され
る。この弁体9は、略棒状を呈し、その両端はそれぞれ
略球状に設けられており、その一端は弁座3cに当接し
て弁座3cを閉塞可能に設けられている。
【0012】ヨーク7は、コイルボビン3aの後方(図
右側)から取り付けられるもので、コイルボビン3aの
内側に挿入されるヨーク内周部7aと、コイルボビン3
aの外側を覆う外周部7bとを備え、この外周部7bの
前端(図左側の端)が内側にカシメられて固定されてい
る。
【0013】ヨーク内周部7aの内側には、ステンレス
などの非磁性体金属製の薄板をプレス形成した略カップ
状を呈した可動子保持スリーブ10が組み付けられてい
る。この可動子保持スリーブ10は、弁座3cおよび弁
体9に対して同軸に配置される略円柱状の可動子11を
軸方向に案内するもので、可動子11の周囲を覆って可
動子11を軸方向に摺動自在に支持する筒部10aと、
弁体9とは異なった側(後端側)の可動子11の移動範
囲を規制する規制部10bとを備える。
【0014】また、可動子保持スリーブ10の弁体9側
の端(前端)には、軸方向に弾性変形可能な弾性変形部
10cが一体に設けられている。この弾性変形部10c
は、プレート内周部6a(他の部材に相当する)の先端
部6a’に当接し、弾性変形した状態で固定されるもの
で、断面が略S字状の凹凸形状に設けられている。この
凹凸形状に設けられた弾性変形部10cの根元部10
c’が、ヨーク内周部7aの先端部7a’によってプレ
ート6(他の部材に相当する)に向けて押し付けられて
おり、これによって、弾性変形部10cが弾性変形した
状態で固定される。
【0015】可動子11は、可動子保持スリーブ10に
よって、弁体9と同軸的にコイル2内に保持されたもの
で、コイル2が通電を受けて磁力を発生すると、弁体用
スリーブ8に吸引されて、プレート6、ヨーク7、弁体
用スリーブ8とともに閉じた磁気回路を構成する。な
お、可動子11が弁体用スリーブ8に吸引されると、弁
体9を弁座3cに押し付けて弁座3cを閉じる。
【0016】〔電磁弁1の作動〕次に、電磁弁1の無通
電時および通電時の作動を説明する。 (無通電時)ターミナル4に電源の供給が無い場合、コ
イル2は磁力を発生せず、弁体9は可動子11とともに
摺動自在な状態にある。このため、インポート3bから
供給される油圧によって、弁体9が弁座3cから離れ、
インポート3bに供給されるオイルは、弁座3cを介し
てアウトポート3dへ流出する。
【0017】(通電時)ターミナル4に電源が供給され
るとコイル2が磁力を発生し、可動子11が吸引され供
給油圧の付勢力に打ち勝って弁体9を弁座3cに押し付
ける。このため、弁座3cが閉塞し、インポート3bか
らアウトポート3dへのオイルの流出が遮断される。
【0018】〔電磁弁1の製造工程〕次に、上記構成の
電磁弁1の組付け順序を説明する。 1)プレート6を樹脂モールド製のベース3にインサー
ト成形する。 2)コイルボビン3aにコイル2を巻回した後、所定形
状に曲げ加工したターミナル4をベース3に圧入し、コ
イル2の先端末をフュージング固定する。なお、この工
程に代えて、真っ直ぐなターミナル4をベース3に圧入
した後、コイルボビン3aにコイル2を巻回し、ターミ
ナル4を所定形状に曲げ加工し、その後にコイル2の先
端末をフュージング固定しても良い。
【0019】3)コネクタ部5を樹脂モールド成形す
る。 4)プレート内周部6aの内側に弁体用スリーブ8を圧
入する。この時、弁体用スリーブ8がベース3に当接す
る位置まで圧入する。 5)弁体用スリーブ8の内側に弁体9を挿入する。 6)可動子保持スリーブ10内に可動子11を挿入し、
これをコイルボビン3aの内側に挿入する。 7)最後に、コイルボビン3aと可動子保持スリーブ1
0の間に、ヨーク内周部7aが挿入されるように、ヨー
ク7を組付け、ヨーク7の前端をプレート6側にカシメ
て固定する。この時、弾性変形部10cがプレート6と
ヨーク7との間で弾性変形して、軸方向の寸法誤差を吸
収する。
【0020】〔実施例の効果〕本実施例の電磁弁1は、
上記の製造工程で示したように、可動子保持スリーブ1
0の端部に一体に設けられた弾性変形部10cが、従来
のウエーブワッシャのように作用して、可動子保持スリ
ーブ10が電磁弁1に固定される。つまり、可動子保持
スリーブ10は、溶接等の接合工程や、ウエーブワッシ
ャ等の特別な固定部材を用いることなく、電磁弁1に固
定される。このように、従来に比較して、工程数の低
減、あるいは部品点数の減少により、電磁弁1の組付が
容易となるとともに、電磁弁1の製造コストを低く抑え
ることができる。
【0021】また、弾性変形部10cを断面凹凸形状に
設け、その先端をプレート6の先端部6a’に当接させ
て保持させることで、プレート6と可動子保持プレート
10の間に生じる軸方向の寸法誤差を、弾性変形部10
cの変形量によって吸収できる。さらに、弾性変形部1
0cの先端をプレート6の先端部6a’に当接させるこ
とで、磁気回路を従来構造に対して変更することなく、
可動子保持スリーブ10を形成できる。
【0022】〔変形例〕上記の実施例では、無通電時に
油圧によって弁体9がオープン位置に移動する電磁弁1
に本発明を適用した例に示したが、弁体9をスプリング
で付勢し、コイル2が通電されると可動子11がスプリ
ングの付勢力に打ち勝って弁体9を駆動する電磁弁1に
本発明を適用しても良い。
【0023】上記の実施例では、略S字形の凹凸によっ
て弾性変形部10cを構成した例を示したが、ジグザク
形の凹凸によって弾性変形部10cを構成したり、凸の
みによって弾性変形部10cを構成するなど、他の形状
で弾性変形部10cを構成しても良い。上記の実施例で
は、弾性変形部10cがプレート6に当接して弾性変形
する例を示したが、弁体用スリーブ8に当接して弾性変
形するように設けたり、コイルボビン3aに当接して弾
性変形するように設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁弁1の断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 2 コイル 3a コイルボビン 3c 弁座 6 プレート 6a’ プレートの先端部 7 ヨーク 7a’ ヨークの先端部 9 弁体 10 可動子保持スリーブ 10a 筒部 10b 規制部 10c 弾性変形部 10c’ 根元部 11 可動子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)流体が通過可能な弁座と、 (b)この弁座を開閉する移動可能な弁体と、 (c)通電を受けて磁力を発生するコイルと、 (d)このコイルの発生する磁力を受けて前記弁体を所
    定方向へ付勢する可動子と、 (e)この可動子の周囲を覆うとともに、前記可動子を
    保持する保持部と、前記可動子の移動範囲を規制する規
    制部と、前記弁体側に設けられた弾性変形可能な弾性変
    形部とが一体に設けられ、前記弾性変形部が他の部材に
    当接して弾性変形した状態で固定される可動子保持スリ
    ーブとを備える電磁弁。
  2. 【請求項2】請求項1の電磁弁において、 前記弾性変形部は、凹凸形状に設けられ、その前記筒部
    側の根元部は、磁気回路の一部を構成するヨークの先端
    部によって前記他の部材に向けて押し付けられ、 前記弾性変形部と当接する前記他の部材は、磁気回路の
    一部を構成するプレート、または前記コイルが巻回され
    たコイルボビンであることを特徴とする電磁弁。
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