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JPH10331933A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

Info

Publication number
JPH10331933A
JPH10331933A JP14008997A JP14008997A JPH10331933A JP H10331933 A JPH10331933 A JP H10331933A JP 14008997 A JP14008997 A JP 14008997A JP 14008997 A JP14008997 A JP 14008997A JP H10331933 A JPH10331933 A JP H10331933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
shaft
output shaft
output
rotary shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14008997A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Yamaguchi
征史 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP14008997A priority Critical patent/JPH10331933A/ja
Publication of JPH10331933A publication Critical patent/JPH10331933A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】複数個あるうちの少なくとも一つは異なった外
径をもつローラ61が回転軸56に連結して設けてあり、出
力軸63を設け前記ローラ61と内周で連結する出力機構を
備え、出力軸63は、回転軸56を中心に偏心可能で、固定
部材90によって出力軸63の位置を固定することが出来る
ことを特徴とする動力伝達装置。 【効果】簡単な構成で出力軸と出力軸に設けられる伝達
部材との位置を調節できるので、簡単な作業で機械損の
少ない伝達機構を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機などからの
駆動力を伝達する動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動力伝達装置は、特開平
9−58568号公報(B62M23/02)に記載の
如く、電動機の出力軸にプーリーを設け、該プーリーに
掛けられたベルトを介して、回転側ケーシングに一体に
連結された最終段プーリーに動力を伝達するという構成
になっている。そして、ベルトの張りを調節するために
テンションプーリーがベルト中間部分に設けられてお
り、このテンションプーリーによってベルトを押さえて
動力の伝達に損失を少なくしていた。
【0003】しかしながらこのような構成であれば、ケ
ーシング全体をコンパクトにしようとしてもテンション
プーリーがあるため小さくならず、また、減速機の取り
付けに加えてテンションプーリーを取り付けなければな
らず、部品点数が多くなることで、組み立て時に時間が
かかり、コストも高くつくという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、テンションプーリーを使用せずに
ベルトを張ることができる、コンパクトで組み立てが簡
単な動力伝達装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸に連結
して回転するローラと、該ローラの回転軸との連結部分
以外で連結する出力軸を備えた出力機構とを備え、前記
出力軸は、前記回転軸を中心に偏心可能で、前記出力機
構の位置を固定する固定部材を設けたことを特徴とす
る。
【0006】また、前記ローラは、複数個の円柱状のロ
ーラで回転軸に接してして配置され、前記出力機構は、
円柱状に形成され内側面に前記ローラの外周面を接して
配置させたことを特徴とする。
【0007】そして、複数個のローラのうち、少なくと
も一つのローラの外径が他のローラの外径と異なること
を特徴とする。
【0008】更に、前記出力軸には環状の伝達部材を設
けるためのプーリーを設けたことを特徴とする。
【0009】そして、前記出力機構は、ローラと連結す
る回転筒と、回転筒を覆い固定部材によって固定される
蓋体とからなることを特徴とする。
【0010】本発明の構成において、組み立てを行うと
きは、駆動源である回転軸にローラを連結し、出力軸と
その出力軸と連結する部材との連結を調節するために、
出力機構を入力機構の回転軸を中心に偏心させ、出力軸
の位置を変えながら、出力軸と出力軸との連結部材が適
当に噛み合うところで固定部材により出力機構を固定す
る。また、出力軸に連結された部材がベルトやチェーン
などの場合は、入力軸を中心に出力機構を回転させ、適
度に引っ張ったところで固定部材によって固定すること
で、この動力伝達装置がテンションプーリーの働きをす
ることになる。
【0011】また、この出力機構は、複数個の回転体に
よって減速されて出力軸を回転させるため、減速機とし
ても働くことになる。
【0012】そして、複数個のローラの外径は、少なく
とも一つが他と異なっているため、回転軸と出力軸の位
置を偏心させた位置にする事が出来、また簡単に出力軸
の位置を偏心させることが出来る。
【0013】更に、動力を伝達するために、出力軸に設
けたプーリーにチェーンやベルトなどの環状の伝達部材
を設け、この動力伝達装置がテンションプーリーとして
の役目を果たすことが出来る。
【0014】そして、出力機構は、蓋体を動かして固定
部材で固定することで出力軸の位置を固定でき、また、
ローラの回転は蓋体内の回転筒に伝達して出力軸を回転
させる。このように動力を伝達する回転筒を蓋体で覆っ
ているため、蓋体は回転せず、非常に安全であり、また
簡単に出力軸の位置を固定することが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、補助動力
付きの電動アシスト自転車の駆動部を例に説明する。
【0016】まず、電動アシスト自転車全体の構成につ
いて、図8に基づき説明をする。
【0017】1は、前部に設けられたヘッドパイプ2、
サドル3から下方に設けられたシートチューブ4と連結
するメインフレームであり、該メインフレーム1と前記
シートチューブ4とが連結する部分に人力によって回転
することが出来るペダル5が取り付けてある。
【0018】6はハンドル7の動きに連動し、ハンドル
7操作によって走行方向を定める前輪で、該前輪6はス
ポーク8、リム9、タイヤ10から構成されている。
【0019】11は、駆動輪となる後輪であり、該後輪11
も、タイヤ12、リム13、スポーク14、それと後輪11を駆
動するための駆動部15とから構成されている。
【0020】16は、前記ペダル5の回転とともに回転す
る前スプロケットで、該前スプロケット16にはチェーン
17がかかっており前スプロケット16の回転を前記駆動部
15の車軸18に設けた後述する後スプロケット36に動力を
伝達するようになっている。
【0021】19は、後述する電動機55の電源となるバッ
テリで、24ボルトのニッカド電池が納められている。
また、バッテリ19は取り外し可能で充電の際は屋内で充
電をすることができる。20は、前記メインフレーム1を
囲むように取り付けられ前記バッテリ19を載置する載置
台である。
【0022】21は、前カゴ、22は駐輪時に自転車を支え
るスタンドである。
【0023】前述した駆動部15について、図4に具体的
構成を示す。
【0024】30は、メインフレーム1に固定して取り付
けられた樹脂製の円盤状の固定側ケーシングで、31は、
前記固定側ケーシング30と同軸で固定側ケーシング30外
側を回転する回転側ケーシングである。これらの固定側
ケーシング30と回転側ケーシング31とを合わせてハブを
構成している。前記回転側ケーシング31の外周には2本
の環状リブ32を形成した枠体33が設けられており、該枠
体33の環状リブ32からはタイヤ12が取り付けられている
リム13に複数のスポーク14が張設されている。また、固
定側ケーシング30は、後述する後スプロケット36に当た
る部分の少しだけを開放して形成してあり、側面視で後
スプロケット36の外周を囲むように固定側ケーシング30
が設けてある。
【0025】34は、車軸35に設けられたハブ内装型の変
速機で、該変速機34は図示しないラチェットを介して後
スプロケット36に接合している。即ち、ラチェットによ
りチェーン17からの人力が一方向にしかかからないよう
になっており、逆回転方向にに力がかかった時には駆動
力が遮断されるようになっている。
【0026】37は、前記変速機34外周に嵌合された2つ
のベアリングであり、該ベアリング37は前記変速機34の
外周に所定の間隔を有するように円筒状の容器38を挿入
してある。また、前記ベアリング37の片側の位置を保持
するために円筒状の第2容器39を嵌合させて設けられて
いる。
【0027】40は、金属製で円筒状の端面から円周状に
連続して形成した鍔部で、該鍔部40の前記変速機34に接
する円筒状の部分は前記変速機34の片側に形成されたボ
ルト41に螺合するようにネジがきってある。
【0028】42は、前記鍔部40にボルト41によって固定
され、鍔部40よりも更に内側に円周状の部分を形成した
延長鍔部であり、該延長鍔部42は、前記鍔部40がネジに
よって締められることで前記第2容器39と当接し、前記
ベアリング37の片側と第2容器39の高さ間隔をもって保
持される。また、前記延長鍔部42は、前記変速機34の外
周の回転とともに回転する。そして延長鍔部42の一部に
はバネ性を有するリング状のワッシャーバネ43の一端を
ピン44によって保持しており、該ワッシャーバネ43の他
端を前記回転側ケーシング31に固定された最終段プーリ
ー72にピン45によって保持されている。また、ワッシャ
ーバネ43の一端を保持しているピン44には、円筒状の延
長部46が形成されており、更に前記最終段プーリー72の
前記チェーン17側には傾斜部47が形成してある。
【0029】48は、前記容器38に設けられたベアリング
37外周と前記最終段プーリー72との間に固定して設けら
れた円筒状の外容器で、該外容器48は前記最終段プーリ
ー72の回転とともに回転する。また、該外容器48は、前
記ワッシャーバネ43による撓みによって、前記容器38と
撓み分のズレをもって同方向に回転する。
【0030】49は、前記外容器48の外周に車軸35方向に
摺動自在に設けられた摺動部材で、該摺動部材49には、
前記最終段プーリー72側に突出形成し前記傾斜部47に当
接する凸部50が形成され、また、前記延長部46に嵌合す
る凹部50形成されている。また、摺動部材49には、導電
部材で形成されたアルミ製のリング51が設けられてお
り、前記傾斜部47に凸部50が当接し、傾斜部47が回転方
向に動くことによって摺動部材49は螺旋状の摺動をする
と共にリング51が車軸35方向に動くようになっている。
また、摺動部材49には、バネ52が設けられており、該バ
ネ52によって図5に示す右側に常に付勢されている。そ
して前記バネ52の他端は、外容器48に設けられたストッ
パー53によって保持されている。
【0031】54は、前記固定側ケーシング30の前記リン
グ51が摺動する付近に設けられたコイルで、該コイル54
は前記リング51の移動によるインダクタンスの変化を電
気信号に変換することが出来る。即ち、人力駆動力の人
力トルクを電気信号に変換することができる。
【0032】55は、固定側ケーシング30に設けられた車
両の補助動力となる電動機で、該電動機55は後述する制
御基板82からの出力信号に基づき駆動され、回転軸56を
もつロータ57と、その周囲に設けたステータ58とから構
成されている。
【0033】59は、回転軸56に連結され電動機55の回転
を減速するための遊星ローラ減速機構で、該遊星ローラ
減速機構59は、電動機55から突出固定したピン60を中心
に回転自在に設けられ電動機55の回転軸56に連接し回転
軸56の回転によって回転する複数個のローラ61と、該複
数個のローラ61の外周に連接しローラ61の回転によって
回転する回転筒62と、該回転筒62に一体に突出形成され
た出力軸63から構成される。また、64は、前記出力軸63
とベアリング65を介して電動機55に固定された遊星ロー
ラ減速機構59の蓋体である。ここで、前記電動機55の回
転軸56と遊星ローラ減速機構59の出力軸63とは偏心させ
た位置に配置してある。また、回転筒62と蓋体64とを合
わせて出力機構といい、実際に駆動力は回転筒62によっ
て伝達される。
【0034】66は、前記遊星ローラ減速機構59の前記出
力軸63に固定されたプーリーであり、該プーリー66に
は、前記最終段プーリー72にかけてベルト67がかかって
おり、電動機55からの駆動力を伝達するようになってい
る。
【0035】前記遊星ローラ減速機構59、及びプーリー
72、電動機55の回転軸56の構成については、図2に基づ
き後述する。
【0036】68は、前記回転側ケーシング31の外側壁の
一部を覆うように設けられ回転側ケーシング31の回転を
制動するためのバンドブレーキで、該バンドブレーキ68
は前記ハンドル7に設けられたブレーキレバー69によっ
て操作された時にワイヤー70を引くことによってブレー
キシュー71を内側に移動させ、ブレーキシュー71と回転
側ケーシング31とが接することによって回転側ケーシン
グ31、即ち後輪11に制動を掛けることが出来る。
【0037】次に、前記駆動部15の外観について、図6
及び図7に基づき説明をする。
【0038】80は、前記電動機55を施蓋する樹脂製のカ
バーで、固定側ケーシング30に圧入してある。
【0039】81は、前記固定側ケーシング30の内側に設
けられ、前記電動機55を下方から保持するようにY字状
に形成され、車軸35に取り付けられた金属製のハブプレ
ートで、該ハブプレート81は、前記固定側ケーシング30
中央の開放した部分を外に突出させて取り付けてある。
また、該ハブプレート81は、前記チェーン17が臨むため
の開口84を固定側ケーシング30と共に設けてある。ま
た、固定側ケーシング30は分割可能になっており、分割
して取り外すことによって前記チェーン17の外れやチェ
ーン17の交換が行えるようになっており、また組み立て
時の作業性を向上するためにも設けてある。
【0040】82は、前記回転側ケーシング31内に設けら
れた前記電動機55を駆動するための制御基板で、図6に
示す如く、樹脂で形成された枠83の中に収めてある。
【0041】次に、ペダル5に加わる人力駆動力を検出
するトルク検出部について、図5に基づき詳しく説明す
る。
【0042】ペダル5を踏んだときにかかる人力駆動力
は、チェーン17を介して後スプロケット36に入力され、
変速機34によって変速されてからワッシャーバネ43に撓
みを生じさせる。この撓みの大きさが人力駆動力の大き
さを示すことになる。このワッシャーバネ43の撓みの大
きさは、撓みの分だけ最終段プーリー72を遅らせて回転
させる。即ち、容器38と最終段プーリー72との間にズレ
を生じて回転する。前記ワッシャーバネ43が撓みを生じ
ると、前記傾斜部47が実線の位置から二点鎖線位置に移
動する。この時、摺動部材49に形成した凸部50は、前記
傾斜部47に当接しているため、傾斜部47の移動分だけ車
軸35方向に移動する。そして摺動部材49の移動は、バネ
52の付勢力に反して実線から二点鎖線位置へと螺旋状に
移動する。これによってリング51の移動も実線位置から
二点鎖線位置へと移動し、これによってコイル54のイン
ダクタンスを変化させることができる。即ち、人力駆動
力の大きさを電気信号に変換させることが出来る。ま
た、人力駆動力が無くなるとワッシャーバネ43がバネの
復元力により元に戻るため、前記傾斜部47が元の位置に
戻り、傾斜部47に当接している凸部50が前記バネ52の復
元力によって元に戻る。これによって、コイル54のイン
ダクタンスを変化させて人力駆動力がかかっていない状
態をコイル54のインダクタンスの変化で検出することが
出来る。これらの、傾斜部47、摺動部材49、リング51、
コイル54等を合わせてトルク検出部88という。また、前
記摺動部材49が車軸35方向にスムーズに移動するため
に、前記ピン44の延長部46に嵌合する凹部50が摺動部材
49に形成してある。
【0043】次に、遊星ローラ減速機構59のローラの構
成について、図1に基づき説明する。
【0044】前記遊星ローラ減速機構59のローラ61は、
電動機55の回転軸56外周と前記回転筒62内周に圧接して
3個設けてあり、ピン60aを中心に自転する径の最も大
きいローラ61aと、ローラ61aよりも小さい径でピン60
bを中心に自転するローラ61b、ローラ61bと同じ径で
ピンが設けられていないローラ61cとから構成されてい
る。そして、ローラ61cは、ピンによって位置が固定さ
れていないため、ローラ61a、回転軸56、回転筒62とで
囲まれる空間内で移動可能になっている。そして、ロー
ラ61cは、くさび角度Mをもって回転軸56と回転筒62と
に圧接する位置を有し、図1に示すローラ61cの位置が
最も食い込んだ状態を示している。
【0045】また、この遊星ローラ減速機構59は、上述
するようにローラ61の大きさが異なるため、回転軸56、
即ち遊星ローラ減速機構59の入力の中心と、遊星ローラ
減速機構59の出力軸63とが偏心した位置になるように構
成されている。図1において、一点鎖線が交わる位置に
出力軸63の中心が位置するようになる。このように、前
記遊星ローラ減速機構59は、回転軸56の回転が出力軸63
の回転速度よりも速い時、ローラ61cが回転軸56と回転
筒62との間に圧接する方向に移動して回転軸56の動力を
出力軸63に伝達するように動作し、出力軸63の回転が回
転軸56の回転速度よりも速い時、ローラ61cが回転軸56
との圧接を断つ方向に移動することで他のローラ61a、
61bと回転軸56との圧接がなくなり、回転軸56からの動
力の伝達は遮断される。即ち、ローラ61cの移動動作に
よって動力の伝達を断続するクラッチの機能を有するこ
とになり、ローラ61cがクラッチ手段に相当する。
【0046】次に動作について説明をする。
【0047】前記回転軸56が矢印方向に回転すると、ロ
ーラ61cはこの回転によって回転を始めるとともに、回
転筒62と回転軸56とに圧接し、くさび角度Mの角度に挟
み込まれるようにに移動する。これによって、他の2個
のローラ61a、61bも回転軸56と圧接してピン60a、60
bを中心に自転を始める。そして、3個のローラ61が回
転軸56に圧接する事によってローラ61の外周に接してい
る回転筒62がローラ61との摩擦力で矢印方向に回転を始
める。この状態は、回転軸56の回転速度が出力軸63の回
転速度よりも速い場合に継続する。
【0048】次に、後輪11の回転速度が電動機55の回転
速度よりも速くなった場合について説明すると、図1の
ようにローラ61cが圧接した状態で、後輪11の回転速度
が電動機55の回転速度よりも速くなった場合、回転筒62
が回転軸56よりも速く回転し、ローラ61cには中心軸と
なるピンがないため、ローラ61cは回転軸56と回転筒62
との圧接を断つ方向に移動を始める。そして、回転軸56
とローラ61cとの圧接が無くなると、他のローラ61a、
61bも回転軸56との圧接が無くなるため、電動機55から
の動力は回転筒62に伝達することは出来ず、このローラ
61cの移動が動力の伝達を遮断するように動作する。即
ち、このローラ61cが一方向クラッチの役目をしてい
る。このことで、電動機55よりも後輪11のほうが速く回
転した場合には、後輪11の回転に電動機55が負荷になる
ことはなく、スムーズに走行することが出来る。
【0049】次に、遊星ローラ減速機構59、電動機55、
プーリー66の構成について、図2に基づき詳述する。
【0050】89は、前記遊星ローラ減速機構59に設けら
れ、前記電動機55の回転軸56を嵌合させるためのベアリ
ングで、該ベアリング89に回転軸56を嵌合させることで
回転軸56を遊星ローラ減速機構59に固定して回転させる
ことが出来、またスムーズな回転をさせることができ
る。本実施例では、回転軸56を入力する入力機構として
ベアリングを用いたが、回転軸56と遊星ローラ減速機構
59とを連結するものであれば何でも構わない。
【0051】90は、前記遊星ローラ減速機構59の蓋体64
の外周2ヶ所に設けられた固定部材で、該固定部材90
は、前記蓋体64に上方から押さえられる止め板91と、該
止め板91を貫通し前記電動機55のハウジングに螺合する
ネジ92とからなっている。この固定部材90によって前記
蓋体64の回り止めがされている。
【0052】上述する構成で、図2及び図3に基づい
て、動作について説明をする。
【0053】遊星ローラ減速機構59を取り付ける時、ベ
アリング89に回転軸56を嵌合させる。そして前記固定部
材90によって蓋体64を固定する前にプーリー72にベルト
67を取り付けておく。この時、電動機55の回転軸56と蓋
体64に設けた出力軸63とは偏心した位置になっているた
め、蓋体64を電動機55の回転軸56を中心に偏心しながら
移動させ、ベルト67が最も引っ張られる位置で固定部材
90によって固定する。この状態を示したのが、図3に示
す二点鎖線の状態から実線位置への移動で、蓋体64が実
線位置になった時に固定部材90によって固定することに
なる。この固定の方法は、止め板91に貫通したネジ92を
締めつけることによって蓋体64は固定され、テンション
プーリーなどの部材を必要とせずにベルト67を張ること
が出来る。
【0054】次に、以上の構成における動作について図
9に基づき説明をする。
【0055】まず、人力駆動系について説明すると、ペ
ダル5によって与えられた人力は、チェーン17によって
後スプロケット36に伝達され、変速機34で変速された
後、ワッシャーバネ43を撓ませて最終段プーリー72に伝
達されて回転側ケーシング31を回転させて駆動させる。
【0056】次に、電動駆動系について説明すると、前
述したワッシャーバネ43の撓みを人力駆動力の大きさと
してトルク検出部88で検出し、その信号を検出すること
で人力駆動力信号として制御基板82に入力する。そし
て、入力した人力駆動力の信号に対応した大きさの電動
駆動力になるように電動機55の駆動信号を出力し、電動
機55を駆動する。電動機55から出力した駆動力は、遊星
ローラ減速機構59、プーリー66、ベルト67を介して最終
段プーリー72に伝達され、人力駆動力と一緒になって後
輪11を駆動する。
【0057】本実施例では、プーリー72にベルト67を設
けて動力を伝達するようにしたが、ベルト67ではなく、
ギヤを設け、ギヤとギヤとの噛み合いを調整するように
しても構わない。
【0058】以上のように、電動機55の回転軸56を入力
するベアリング89と、回転軸56に連結して回転するロー
ラ61と、ローラ61と連結する出力軸63を備えた回転筒62
とを備え、出力軸63は、電動機55の回転軸56を中心に偏
心可能で、回転筒62の位置を固定する固定部材90を設け
たので、出力軸63から伝達されるベルト67などの部材の
位置の調整が出来るので、即ち、ベルト67が適度に張ら
れた状態で固定できるので、機械損が少ない伝達機構を
提供することが出来、効率よく動力を伝達することが出
来る。
【0059】また、ローラ61は、複数個の円柱状のロー
ラ61で回転軸56に接して配置され、回転筒62は、円柱状
に形成され内側面にローラ61の外周面を接して配置させ
たので、コンパクトな減速機構を提供することが出来
る。
【0060】更に、複数個のローラ61のうち、ローラ61
aの外径が他のローラ61b、61cの外径よりも大きいの
で、回転軸56と出力軸63とを偏心させて構成することが
出来、ベルト67などの伝達機構の張りを調節することが
出来る。
【0061】そして、出力軸63には環状のベルト67を設
けるためのプーリー72を設けたので、コンパクトな構成
で充分な減速を行うことが出来る。
【0062】更に、出力機構は、回転筒62と固定部材90
を有する蓋体64から構成されるので、蓋体64を固定部材
で止めるという、簡単な作業で出力軸63の位置を決定で
きるほか、回転筒62を蓋体64で覆っているので、作業時
にも安全である。
【0063】
【発明の効果】本発明は、回転軸に連結して回転するロ
ーラと、ローラの回転軸との連結部分以外で連結する出
力軸を備えた出力機構とを備え、出力軸は、回転軸を中
心に偏心可能で、出力機構を位置を固定する固定部材を
設けたので、出力軸の位置を回転軸を中心に偏心させる
ことで調節が出来、出力軸に設けられる伝達部材との位
置の調整が出来るので、機械損が少ない伝達機構を提供
することが出来、効率よく動力を伝達することが出来
る。また、簡単に位置の調節が出来るので作業性が向上
する。
【0064】また、ローラは、複数個の円柱状のローラ
で回転軸に接してして配置され、出力機構は、円柱状に
形成され内側面にローラの外周面を接して配置させたの
で、コンパクトな減速機構を提供することが出来る。
【0065】そして、複数個のローラのうち、少なくと
も一つのローラの外径が他のローラの外径と異なるの
で、出力軸と回転軸の位置を偏心させることができ、出
力軸と出力軸に連結される部材とを簡単に調整すること
が出来る。
【0066】更に、出力軸には環状の伝達部材を設ける
ためのプーリーを設けたので、コンパクトな構成で充分
な減速を行うことが出来る。
【0067】そして、出力機構は、ローラと連結する回
転筒と、回転筒を覆い固定部材によって固定される蓋体
とからなるので、蓋体を固定部材で止めるという、簡単
な作業で出力軸の位置を決定できるほか、回転筒を蓋体
で覆っているので、作業時にも安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す遊星ローラ減速機構要
部の断面図である。
【図2】同固定側ケーシングの平面図である。
【図3】同遊星ローラ減速機構の側面図である。
【図4】同駆動部の側面断面図である。
【図5】同トルク検出部の側面断面図である。
【図6】同固定側ケーシングの内側から見た平面構成図
である。
【図7】同固定側ケーシングの外側から見た平面図であ
る。
【図8】同全体の構成を示す側面図である。
【図9】同動力系統図である。
【符号の説明】
56 回転軸 61 ローラ 63 出力軸 62 出力機構(回転筒) 64 出力機構(蓋体) 90 固定部材 67 伝達部材(ベルト)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に連結して回転するローラと、該
    ローラの回転軸との連結部分以外で連結する出力軸を備
    えた出力機構とを備え、前記出力軸は、前記回転軸を中
    心に偏心可能で、前記出力機構の位置を固定する固定部
    材を設けたことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラは、複数個の円柱状のローラ
    で回転軸に接して配置され、前記出力機構は、円柱状に
    形成され内側面に前記ローラの外周面を接して配置させ
    たことを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 複数個の前記ローラのうち、少なくとも
    一つのローラの外径が他のローラの外径と異なることを
    特徴とする請求項2記載の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記出力軸には環状の伝達部材を設ける
    ためのプーリーを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記出力機構は、前記ローラと連結する
    回転筒と、該回転筒を覆い前記固定部材によって固定さ
    れる蓋体とからなることを特徴とする請求項1記載の動
    力伝達装置。
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